仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.10.13
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カテゴリ: 東北
公共交通機関に乗っていて、ふと目にした広告。秋田のノースアジア大学に観光学科設置、というものだ。何気なく読んでいて、突然、座席の背もたれに体を叩きつけるくらいに、のけ反ってしまった。

ノースアジア大学。昔びっくりしたが、今は何ともない。

観光学科設置。これも知っていた。平成20年度、とある。ちょっと前の話だ。ANAと提携とか書いているが、売り出し文句だったのだろう。

そして、広告の下の方に目をやる。

経済学部。なるほど、もとは秋田経済大学だ。ふむ。カッコ書きの中に、経済学科、マネジメント学科と学科構成が記されている。

法学部。そして、続けてカッコの中に、法律学科、観光学科、とある。ここで、のけ反ったのだ。

観光学科が法学部なのか。とても理解できない。文部科学省が認可したのだから、合理性はあるのだろうが、それにしても、何で法学部か。法学、政治学、行政学、あるいは法務実務、行政実務、はたまたリーガルマインドやコンプライアンスと観光学なるものが密接に絡んでいるという感覚が、私には持てない。いやしくも一個のファカルティを形成するからには、単に付け足したというだけでは済まないだろう。どんな思想なのだろう。

そんなことを考えながら電車に乗っていた。それならアンタはどう考えていたのか、と言われそうだが、特に考えたわけではないが、経済学部か経営学部(実際にノースアジア大には存在しないが)だろう、あるいは立教のように独立した観光学部なのか、と漠然と思っていただけだ。

気になるので、大学のサイトを覗いてみた。

「日本で唯一法学部に設置されています。今日、「観光立国」が叫ばれる中、「行政」も「企業」も観光の知識を持ったリーダーを必要としています。 観光において重要なホスピタリティ精神や観光プロモーション能力はもちろんのこと、法学の論理的な考え方を身につけることは強みです。法律は、行政や企業のルールといえます。行政と企業に強いという点に観光学科の特色があります」とある。
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何か苦しいぞ。論理的思考が強みとか、法律がルールとか、それは何だってそうだろう。たしかにカリキュラムをみると、基礎的分野に民法や刑法、専門的分野に観光行政、旅行業法、国際政治などの領域が折り込まれているようではある。しかし、どうも、法律の実践知識をもちながら旅行、交通、文化交流などに秀でた人材を育成する、という、木に竹を接いだ感が否めない。失礼だが。

およそ、基礎となる学部に法学部を論理必然的に選んだのではなく、或いは大学の目指す教育の方向からして法学部のあり方として観光学科を導いたのでもなく、おそらくは、今後の人材育成の重点分野として実践食の強い観光(的な分野)を取り上げるとして、さて基礎学部は、法学部とするか、的な感じでないか。ひょっとしたら独立学部で申請したが、文科省に蹴られたのかも知れない。

定員60名だそうだ。今後の人材育成として大切だとは思う。ともかく、成果を挙げて欲しい。

■関連する過去の記事
崖っぷちの大学事情と東北 (2009年10月13日)
ノースアジア大学 (2006年12月13日)





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最終更新日  2010.10.13 00:45:24
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