仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.04.15
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カテゴリ: 宮城
昨日は、燕沢という地名を自然災害による崩壊地名とみる太宰さんの説明を記事にした。

■関連する過去の記事
燕沢の地名を考える(再論) (2013年4月14日)
燕沢の名前 (06年3月17日)

■太宰幸子『仙台城下の地名』(国宝大崎八幡宮 仙台・江戸学叢書14)大崎八幡宮 仙台・江戸学実行委員会、2008年

同書には、「縄文海進・海退の跡を知ることができる地名」との一章もある。要点を整理させていただく。




(1)谷地、大谷地、前谷地など(ヤチ地名)
土地がぬかる低湿地帯を新田開発したところ。県内には約400のヤチ地名。ヤツ、ヤヅとも発音される。

(2)新田(しんでん)
江戸時代後半以降ひろく行われた新田開発でたくさん命名される。特に、栗原、大崎、桃生エリア。県内に170以上の地名がある。

(3)新田(にった、にいだ)、新井田(にいだ)
地質がニタニタしている地。アイヌ語でもニタッと発音し同じような地を示す。料理のヌタと同じ。
新田開発は古代からあったはずで、時代順からすると、新田(しんでん)地名の地より早い時期に開発されたと思われ、それらはコウヤ(荒野、高野、高屋など)と呼ばれ、谷地地帯より少し標高が高い地が先に開発された。ただし、荒谷、御免など新田開発で税が減免された地もある。
これから考えると、ニッタやニイダは、新田(しんでん)地名よりわずかに早い時期に開発が始まった地かも知れない。
仙台市内では、荒巻字仁田谷地(にたやち)。登米市迫町新田(にった)、東松島市新田(にった)、大崎市古川新田(にいだ)、登米市中田町宝江新井田(にいだ)、多賀城市の新田(にいだ)。

(4)沼田、土浮(どぶ)、深田
川の近くや沼だった地に多い。以前は沼や川だったところを新田開発したところ。田植えの際にひどくぬかり、また秋の大雨の後には田舟を使用して稲を濡らさぬよう収穫した。


縄文海退後にできた湿地の中でも少し土地が高く石くれが多い土地。谷地と呼ばれる土地よりも早く人の生活があったのでないか。
県内では、仙台周辺以北に多く、古川には中埣、李埣、鶴ケ埣。美里町には荻埣、中埣、横埣。石巻市にも中埣、大埣など。

(6)針、大針、針田
ハリは開墾した地。墾(はり)と同じで、針や張の字を使用する。

(7)堰場(せきば、どうば)、筒場、道場


(8)五反田、二百刈、千刈田
収穫できる面積や広さを示す。四反田、六四反田などもある。カリは刈った稲の一束を示し、一刈は、鎌を一度に動かす「ヒトハカ」分を束ねた量。県南には、種を蒔く量を示す「五斗蒔」「四斗蒔」の地名もある。






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最終更新日  2013.04.15 20:26:35
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