仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2015.10.21
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カテゴリ: 宮城
おそらく明日の朝刊で、我らが河北新報は選挙戦最終版の情勢分析を記事にすると予想しています。出ないかも知れません。候補の当落予想もさることながら、候補者の支持浸透度合いを通じて有権者の重視する事柄は何なのかに関心を抱いております。

さて、連日県議選について記してきましたが、今夜は、告示後これまでの各紙の報道を通じて、選挙の構図や候補者の浸透状況がどう表現(示唆)されているかを、注目選挙区についてまとめてみます。
(各選挙区とも、当ジャーナルのつまらないコメントの後に、新聞記事をむりやり深読みした「情勢」などを掲げています。)

■青葉選挙区(定数7-候補9)
〔当ジャーナルのつまらないコメントです。以下この文字色同じ。〕
自民のベテラン2人、無所属2人、民主1人、共産1人の合計6人の現職が再選をめざし出馬。新人は、候補者を交替させた公明のほかには、維新1人と、2議席目を狙う民主1人。従って、現行の議席をそのまま引きずった上で、維新と民主が割り込みを狙うという、花の1区ならぬ花の青葉区の割には、案外と順接的でわかりやすい構図だ。もっとも、民主の複数擁立強攻策がどう出るかが、民主自体がどれだけ表の受け皿になれるかと関連して大きなポイントか。


河北(20日)は、各2人を出す自民と民主について優劣なく表現しているが、新人は追う位置のようにも読める。他の候補5人については、記載順や表現内容からは、無所属現職(菅)、共産現職、公明新人、無所属現職(吉)、維新新人の順に優位を示唆するようにも受け取れる。

■泉選挙区(5-10)

自民系3人のうち大物2人が引退し、それぞれ後継者を公認で擁立。公明と民主は現職が出馬。これらに加えて、新たに議席を狙う新人として、共産、無所属(自民系)、無所属(民主推薦で元衆院議員)、無所属(元自民衆院議員)、元気の会の5人が揃っており、多彩な顔ぶれになっている。

河北(18日)は、保守票の争奪が過熱とする。自民現職が若手2人の切り崩しに合って躍起だとする。

読売(21日)は、浮動票が多いとされた地区だが、今回は投票率低下で浮動票は減るので、各陣営は組織票固めに奔走していると紹介。記事を相当うがって読み込んでいくと、次の点が言えそうだ。
○ 公明現職、民主現職が先行(当選圏か)

○ 支持を広げる共産は各陣営が警戒(当選圏か)
○ 自民現職(女性)は今回女性候補が合計3人となったため、女性票奪い合いで苦戦
○ 他の女性2人はいずれも元衆院議員だが国替えの説明強いられ苦戦。
以上から強引に想定すると、自民の現新3人、公明、民主、共産の合計6人で枠の5を争うというところだろうか。そして、自民の3人のうち誰かがはじき出されるのか。

■石巻・牡鹿選挙区(5-7)

前回議席を奪われた元職2人も含めて、7人全員が前回と全く同じ顔ぶれでの争い。それぞれに政治基盤を有し基礎票はもっているだろう。その意味では読みやすいかも知れないが、それ以外の要素では、復興についての訴えが響くか、浮動票を吸い上げられるかで決するのでないか。

河北(19日)は、前回落選の元職2人と、自民現職、共産現職のそれぞれ復興に関する主張の違いを紹介しながらも、前回1位と2位の自民系無所属2人は今回も安泰であるかのような書きぶりだ。また、河北(21日)は、地域別の視点で、新興住宅地を抱え人口が急増する蛇田地区が草刈り場になっていると紹介する。

読売(20日)は、どの候補者も復興が第一と主張し、政策論争より地域や政党を割ったドブ板の激しい戦いと表現。復興に関する訴え自体は投票の分岐を誘発せず(いわば合意争点)、従来の基礎票をベースにしつつも互いに食い込み合う厳しい戦いが展開されているのだろう。記事では、2人共倒れになる民主の懸念を紹介する一方で、割れている自民票を必至で守る自民公認候補2人の姿を紹介している。ここでも(河北同様)、自民系無所属の2人は厳しさを表現していない。

以上からすると、上位は比較的順当な票読みで、無所属現職2人が先行、共産現職、自民現元の2人、民主の現元の2人のうちから誰か2人が苦杯をなめるのだが、自民と民主の計4人のうちから。最後の滑り込みは相当激しい戦いになるように思われる。

■気仙沼・本吉選挙区(3-5)

自民系有力新人の参戦で、非自民の2議席が維持できるか注目の選挙区と思われたが、個人票を多く持っているとみられた民主ベテラン現職の突然の引退で、構図が落ち着いてしまった。

読売(20日)は、維新の現職がさっそく民主の協力をとりつけたことを記載。自民現職については自民系無所属新人(公明推薦)と表の奪い合いを警戒すると表現し、先行を示唆している。議席は3だから、これら登場者が順当というところか。

河北(21日)では、維新現職が「野党統一候補」を強調して民主票を取り込み、自民は公認と推薦で2議席をうかがうとする。他の新人2人の紹介もあるが、後行の状態を示唆するようだ。

■大崎選挙区(4-6)



■登米選挙区(2-5)

自民の現職元職2人と無所属現職1人による、知名度の高いメンバーによる再三の椅子取り争いに加えて、今回は民主推薦の無所属女性候補が登場。票の一定の受け皿となるかどうかが注目されるとみる

■加美選挙区(1-2)

過去2回の無投票から転じて、現新の一騎打ち。基本は個人の顔の見える投票の図式だろうが、指定廃棄物処分場問題が大きなイシューとなったとみられる。しかし、両者とも反対の姿勢。あとは、処分場問題への対応に関して両者の微妙な違いを有権者が重視するのか、また、町長などを核とした組織運動がどこまで浸透するのかだろう。少子高齢化、過疎化、農業問題なども抱える地域だけに、そもそも本当に処分場のシングルイシュー選挙と意識されているのかどうか、政治意識論や投票行動論(公共選択)としても興味深い対象地域だ。

河北(20日)は、慎重に表現している。知名度や県とのパイプで有利な現職は処分場争点化の回避を狙い、かたや新人は処分場問題と選挙区2町の両町長などとの連携を強調すると紹介。おそらく、優劣は読みがたい実情なのでないか。



最後に、朝日は安保法制について候補者アンケート結果を報じています(21日)。これはこれで興味深いが、有権者にとってどれだけ今回選挙の実効争点なのだろう。大きな風になっているのか、当ジャーナルはやや疑問に感じます。ボーダーラインの一決着要素として、例えば上記の選挙区でいえば、大崎で効いてくるかもという程度に思っています。



当ジャーナルとして勝手にあれこれ当落をうんぬんしてしまいましたが(選挙の構図に関心があるといいながらもどうしても議席見込みを論じることになる)、もちろんまだまだわかりません。主役である候補者の皆さんには、相当お疲れでしょうけれども、どうか最後まで訴えかけを続けていただきたい。県民のため、県政のため、よろしくお願いします。

有権者の皆さんには、何としても棄権せずに投票して下さい。期日前投票もご活用を。当ジャーナルとしても、数少ない貴重なブログ訪問者の皆様にお願いを申し上げます。

■関連する過去の記事(今回の県議選について)
県議選 知事の県政の是非が争点ではおかしいのか (2015年10月20日)
宮城県議選の投票率は? 復興と選挙を考える (2015年10月19日)
県議選 河北新報の情勢分析を検証してみる (2015年10月18日)
県議選ポスター掲示板で気づいたこと (2015年10月16日)





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最終更新日  2015.10.21 20:51:19
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