仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2016.01.14
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カテゴリ: 国政・経済・法律
今朝の朝日新聞(県内版)で、平成27国勢調査の結果(速報値)をもとに男女別の視点で人口増減を分析していた。宮城県全体では前回平成22年に対して1万4千人の減少なのだが、実は男性だけをみると増加(+561人)している。市町村別では沿岸部で男性が多くなっており、復興事業に携わる人を反映しているという。

男女比という単純な数字ながら、地域のさまざまな違いを反映していることが考えられ、奥深いものがあるように思われる。

実は、当ジャーナル編集長は、かつて男女比の地域差を調べようと思って、平成22国勢調査データをもとに全国市区町村の比率を出したことがある。総務省サイトにあるので簡単に表計算で作業できる。
(ありがたい時代になりました。)

人口に占める女性の比率を計算すると、全国では0.5133になる。なお、市部では.5130で、郡部は0.5161である。

県単位では、青森0.5295 岩手0.5226 宮城0.5147 秋田0.5304 山形0.5204 福島0.5147となる。すべて全国値より高い(女性が多い)が、中でも秋田、青森が高い。

ちなみに、東京都0.5051 茨城0.5017 栃木0.5035 千葉0.5016など首都圏はずいぶん低い。愛知県は0.4965で、神奈川県は0.4978、埼玉県0.4984で、男性の絶対数が多い。

市区町村別でこの値をみていくと、値の高い(0.54以上)ところ(女性比が大)は、東北では、弘前市、五所川原市、外ヶ浜町、大鰐町、板柳町、三種町である。青森に集中している。

逆に値の小さい(0.51以下。なお0.5未満は数値を示す。)は、東北では、三沢市、西目屋村(0.4831)、六ヶ所村(0.4425)、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、階上町、北上市、金ケ崎町、仙台市宮城野区、同若林区、多賀城市(0.4989)、七ヶ宿町、村田町、柴田町、七ヶ浜町、大和町、大衡村、大潟村、米沢市、東根市、朝日町、郡山市、白河市、大玉村、鏡石町、檜枝岐村、北塩原村、西郷村(0.4963)、中島村、矢吹町、棚倉町、鮫川村、玉川村、平田村、浅川町、広野町、富岡町(0.4853)、川内村(0.4986)、大熊町、葛尾村(0.4722)、飯舘村。



年齢階層別の男女比、さらには経済や雇用の指標との関連性を分析すれば、非常に面白いだろう。あとで時間があれば、深めたい。





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最終更新日  2016.01.14 22:12:39
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