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聖獣を手に入れるために形だけ婚姻するのであって本当に結婚する必要はないという約束をあっさり破られてしまったリージュ。リージュはだまされたことで激しく怒りますが、そうしている間にもゼネスティアでの婚姻の儀が着々と進んでいきます。リージュは結婚相手のイオや原因を作ったゼルフォン=レストを問い詰めようとしますが、ゼネスティアの重臣たちは「正式に婚姻を行わなければならない。婚姻は決定事項」と主張するばかりで当事者のイオやゼルフォン=レストに会わせてくれません。それからしばらくしてイオがリージュの前に現れることになりますが、「王位に目がくらんで私を裏切ったな!」とわめくリージュに対してイオは「こうなったら無理やり結婚させられる前に二人で逃げよう」とわけの分からないことを言い出してリージュは混乱してしまうのです。なぜ結婚を拒んでいる相手と一緒に逃げなければならないのか?これは駆け落ちなのか?と戸惑いながらもリージュはイオとともに王宮の外へ逃亡しますが・・・。 「聖獣王の花嫁」シリーズは、妹のシルヴァーナ姫の代わりに大国ゼネスティアのゼルフォン=レスト王子と結婚しなくてはならなくなった主人公のリージュが、花嫁が聖獣を手に入れなければならないというゼネスティア特有の風習や冷酷なゼルフォン=レスト王子、凶暴な人格を封じているイオ王子など困った人々に振り回されて大変な目に遭うというストーリーです。リージュは世継ぎの姫として祖国のドレナー王国に戻りたいのですが、ゼネスティア側は聖獣を手に入れたリージュをどうしても花嫁にしようとします。結婚を嫌がるリージュはイオに連れ出されてゼネスティア王宮の外へ逃げることになるのですが、逃げた先でゼネスティア王家の第一王子アシュター=ザードに出会ってしまい危機に陥ることになってしまいます。 第三王子ゼルフォン=レストは人間の命など何とも思わないものすごい冷酷な性格、第二王子イオは普段は脱力するほどおっとりしているのに凶暴で強い力をもつイオ=アルヴァースという人格を封じていて、さらに今回現れた第一王子アシュター=ザードは王子としての自覚が全くなく強い力に魅せられて暴れまわります。リージュは問題のある性格ばかりの彼らゼネスティア王家の争いに巻き込まれていき、伝説の剣を手に巨大な蛇の姿をした異郷の神獣と戦うことになるのです。聖獣ですら敵わない凶悪な怪獣や大国ゼネスティアなど普通の人間ではどうにもならなそうな敵を相手に真っ向から立ち向かうリージュの活躍が大変格好よく痛快でとても面白かったです。 ジャンルは花嫁アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>聖獣王の花嫁シリーズ
2006年11月30日
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上田千波の彼氏である白石敬之は、恋人の千波以外の女の子とも平気で仲良くおしゃべりをします。千波は自分以外の異性と仲良くする敬之に「浮気みたいに見えるよ」と注意するのですが、敬之は「あの子のことが好きなわけじゃないよ。恋愛感情ないよ」と全く気にする様子がありません。しかも千波が「あたしが他の男の子とべたべたしてたら嫌でしょう」と質問を重ねてみても敬之は「本当にその男の子のことが好きなわけじゃないなら別に問題ない」と千波の頭が痛くなる答えを返すのです。しかし、恋愛についての価値観は違っていても白石敬之は良くできた人間で千波はそんな敬之が大好きなのです。ところが敬之の前に「恋愛相談に乗って欲しい」という女の子・北御門弥生が現れて・・・。 「天使のレシピ」シリーズは、主人公のボロボロの翼を持った天使の少女ハルと同じくボロボロの翼を持った天使の少年シオンが「恋の天使」として恋に困った少年少女の悩みや問題を解決していくというストーリーです。ハルとシオンは罪を犯したため翼と羽根がボロボロになっていて、二人が出会うことも禁じられています。ハルとシオンは失った翼や羽根や心を取り戻し、再びめぐり会うために恋に悩む人々の元に現れて発生した問題を解決していくことになるのです。天使たちが解決していく問題は、「恋愛感情」などの心の一部を落として困っている人を救うという不思議なものばかりです。そして、今回も天使たちは何らかの感情を落として困っている人たちに落とした心の一部を届けるために頑張ります。 北御門弥生も敬之と同様に恋人がいるのに異性と仲良くすることを何とも思わない人間です。そして、弥生の恋愛相談というのも「弥生が男の子とスキンシップをすると彼氏が怒る」という悩みなのです。当然、敬之にこの問題が解決できるはずがなく、仲良くおしゃべりをする敬之と弥生の姿に千波はいっそう怒り狂うことになります。ハルは、そんな千波にさりげなくアドバイスをすることになり彼女たちの恋愛がうまくいくように見守ることになるのです。全くかみ合わない恋愛相談を続ける敬之と弥生、そして困った二人を何とかしようとする千波たちが繰り広げる爆笑恋愛劇がとても面白かったです。 ジャンルはラブストーリー・ファンタジー。ラブストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>天使のレシピシリーズ
2006年11月29日
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アヅマ先生だけでなく手術に関わった移植コーディネーターのヘルマンが不審死したことを知り、移植された心臓のせいで何者かに命を狙われている奏はますます不安をつのらせます。自分の心臓移植が誰かの死と関係していることで怯える奏。移植コーディネーターのアイザックはそんな奏を勇気づけることになりますが、アイザック自身も奏に移植された心臓を必要としていて一つの心臓を二人の人間に与えることができないことで悩むことになります。そんな時、奏は夢の中に現れた心臓のドナーと思われる少年と会うことになり不思議な会話を交わすことになるのです。宝石のような青い瞳、サラサラの金髪の天使のような容姿の少年は自らをアドルフと名乗り、これからは一緒に生きていくことになると奏に語りかけてきて・・・。 「シュバルツ・ヘルツ」シリーズは、外国で心臓移植を受けた主人公の少年・嘉手納奏が移植された「黒い心臓」と呼ばれる謎の心臓のせいで命を狙われたり奇妙な事件に巻き込まれることになるというストーリーです。移植手術に関わった人間たちが次々と不審な死を遂げるだけでなく、同級生になりすました姿を自由に変えられる刺客が心臓を狙ってきたり、奏を守ってくれるはずのアイザックさえも事情を抱えており敵なのか味方なのか分からなくなっていて、奏は誰を信じれば良いのか分からなくなってしまいます。そうした状況で奏はクラスメイトとともに「ダイダロスの迷宮」という不思議な術で学校に閉じ込められてしまい、その中にいる怪物ミノタウロスに襲われることになるのです。 変身したり学校を迷宮にしたりするアイザックたちが使う不思議な術、死んでからでさえも多くの人々に命を狙われたり守られたりしている謎のドナーの正体、そして奏の本当の味方は誰なのか?3巻目で少しずつ奏が置かれている状況が明らかになっていきますが、まだまだ真相は謎に包まれたままでストーリーが進んでいくことになります。ヘルマンからの手紙やケヴァンの話でアイザックを敵ではないかと疑う奏ですが、「ダイダロスの迷宮」という危機的な状況の中でアイザックこそが自分にとってのアリアドネの糸ではないかとアイザックを信じるようになっていきます。「ダイダロスの迷宮」という術で作られた迷宮だけでなく、登場人物たちの心そのものがどうすれば良いのか迷うという展開になります。迷いながらも自分の信じる道を探そうとする登場人物たちが、とても面白かったです。 ジャンルは、サイキック・サスペンス。サスペンスが好きな人にお薦めです。<終>シュバルツ・ヘルツシリーズ
2006年11月28日
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貧乏が原因でめまいを起こすほど衰弱しているクラウスは、何とか食べ物だけでも確保しようと魔術を使って庭で農作物を育てようと必死になっていました。しかし、促成栽培の詠唱「茫漠の草木」を使っても収穫できるまで最低数日ないし一週間かかってしまいます。5日間で2食しか摂っていないクラウスは、すでに空腹へろへろで我慢できなくなり以前見つけた古銭を売って生活費を補うことになるのです。最初よっぽどのことがないと二束三文にしかならないという古銭の価値を知り全く期待してなかったクラウスですが、うれしい誤算があり一部の手付け金だけでもしばらく暮らすことができる金額を手に入れます。予想外のお金を得たクラウスは王国詠唱士の試験に今度こそ合格するため「王国詠唱士試験組合」に入会することを決めますが、組合を胡散臭く思うエルリーはクラウスを止めることになって・・・。 「ムーンスペル!!」シリーズは、魔力が弱いという欠点のため王国詠唱士試験に落ち続けている主人公のクラウスが千年前の封印から目覚めた闇魔術の達人の少女エルリーと出会ったことで今までの生活が一変することになるというストーリーです。前回の試験に落ちたショックから立ち直り再度試験に挑戦することになったクラウスは「王国詠唱士試験組合」に入り勉強しようとしますが、「基本的な事項を習得しているクラウスは誰かに教えてもらうのではなく自分自身の力で詠唱の技術を磨かなければならない」と主張するエルリーに反対されたことがきっかけでケンカになってしまいます。そしてエルリーの反対を押し切って組合に入会してしまったクラウスは、百年の時を超えて蘇った伝説の殺人鬼「八つ裂きオーウェンス」に狙われることになってしまうのです。 霧がかかったクレメンテ通りに突如現れる殺人鬼。殺人鬼は約百年前に実在した「八つ裂きオーウェンス」と同様の手口で何故か「王国詠唱試験組合」の組合員ばかりを次々と襲います。組合に入会してしまったクラウスとエルリーは殺人鬼を捕まえようとする王国詠唱士トピーアとともに事件に巻き込まれていき、殺人鬼と対決することになります。クラウスのことが好きなエルリーは組合が原因でクラウスとケンカしてしまうのですが、組合が胡散臭くクラウスが心配なことと恋のライバルであるイルミラを出し抜くために一緒に組合に入会します。そして新たな恋のライバルの出現、殺人鬼との対決、試験勉強にいきづまり悩むクラウスなど様々な問題の中、クラウスとエルリーは悩みや事件を解決していくことになるのです。謎の多い殺人鬼に迫るサスペンス風な展開やさらに複雑化する恋のバトル、そして悩みやケンカを乗り越えて深まるクラウスとエルリーの二人の絆などいろんな問題を解決するために一生懸命に奮闘するクラウスとエルリーの活躍が大変面白かったです。 ジャンルは、ラブコメ・サスペンス・ファンタジー。ラブコメディやサスペンスが好きな人にお薦めです。<終>ムーンスペル!!シリーズ
2006年11月27日
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遠い隣の異世界アンダカからモンスターを召喚する技術・怪造学を学ぶために古頃怪造高等学校を受験することになった空井伊依。しかし、「自分が最高だと思えるモンスターを怪造するように」という最終試験で伊依は、友だちである冷気を操るモンスター雪童の桃子ちゃんを召喚してしまい、ランクの高い強力なモンスターや召喚が難しいモンスターを怪造するほど評価が高いという試験でピンチに陥ってしまいます。モンスターと友だちになり、モンスターと人間が共存できる世界を作りたいと夢見ている伊依は「モンスターは友だちなので人間が決めたランク付けなんて関係ない」と主張しますが、いじわるな試験官・蟻馬磁獄は相手にしてくれません。しかもその後の「雪童にできるだけ大きな氷を作らせてくれないか」という校長先生が追加した能力試験でも良い結果を残すことができず伊依は落ち込んでしまうのです。夢を実現させるため怪造学者になるという一歩を踏み外した伊依は泣きながら家に帰ることになりますが・・・。 「アンダカの怪造学」シリーズは、異世界アンダカに住んでいるモンスターと友達になり共存できる世界を作ろうと夢見ている主人公の少女・空井伊依(すかいい いより)が変わり者ばかりが集まっている古頃高等学校に入学することになり、そこで困った怪造学者たちや危険なモンスターに関わる大事件に巻き込まれていくことになるというストーリーです。伊依はモンスターと共存できる世界を夢見ていますが、世の中の多くの人々はモンスターを恐ろしくて危険な生物だと考えていて、怪造学者たちもモンスターは危険ではあるが便利な道具だと思っています。それだけでなく怪造(モンスターをアンダカから召喚することです)されたモンスターが人間を殺害する事件もたくさん起こっており、伊依の夢は前途多難です。しかし、伊依に憑りついて利用しようとしている怪造学者の父親や伊依に嫌がらせやとんでもない試練を与える先生たちの妨害などを乗り越えて伊依は自分の夢を叶えるために頑張ることになります。 伊依が巻き込まれていく大事件は全てのものを焼き尽くす伝説のモンスター・フェニックスに関わるものです。人間の世界に召喚されたフェニックスはあまりに危険なので怪造学者たちはフェニックスを殺してしまおうとしますが、モンスターを友だちだと思っている伊依は何とかフェニックスを殺さずに元いた世界に帰ってもらおうと奮闘することになります。しかし、伊依の夢と信念の前に次々と大きな障害が立ちはだかることになり、伊依は苦脳しながらも夢を叶えるために進んでいくことになるのです。困難な事態が起こり、周りが全く理解してくれなくても信念と夢をあきらめず明るく前向きに努力する伊依がとても面白かったです。また、出てくる登場人物が問題のある楽しい人々ばかりでシリアスな展開なのに笑ってしまいました。 ジャンルは召喚アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>アンダカの怪造学シリーズ
2006年11月26日
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赤ん坊からおばあちゃんにいたるまで、美人でも不器量でもとにかくあらゆる女性を無条件に愛する船乗りの青年ヒューリオン。ある日のこと見知らぬ老婆を助けたヒューリオンは、老婆からお礼として妖精と結婚した娘の伝説と「西の森の泉でなくしたものが見つかる。もっとも欲しいと思っている恋も見つかるだろう」という謎めいた助言を聞くことになります。「なくしたもの」「もっとも欲しがっている恋」が何なのか?気になったヒューリオンは、だまされてもかまわないと考えて泉に向かうことになるのです。そして、ヒューリオンが泉で出会ったのは笑うことも泣くこともしないいつも仮面のような表情のカカシよりも無愛想な治療師シーリア。ヒューリオンは、彼が唯一苦手にしている女性シーリアを見つけてビックリしてしまいますが、そのシーリアが生々しい感情をこめて泣いている姿を見てさらに驚きます。ヒューリオンは自分でも分からないまま泣いているシーリアを問い詰めることになって・・・。 「エネアドの3つの枝」シリーズは領主の妹ミシア、華やかな色気を持つ美女ララ、そして特殊な能力を持っているために人々から恐れられている治療師シーリア、エネアドに住んでいる3人の娘たちそれぞれが織り成すラブストーリーです。今回、「それでもあなたに恋をする」「女ぎらいの修練士」でミシアやララの恋をそっと助けていた治療師シーリアの恋が描かれることになります。シーリアは昔からヒューリオンのことが好きだったのですが、人には言えない恐ろしい仕事をしていることや過去の罪、そしてヒューリオン自身にその恐ろしい特殊能力を使ってしまったことからずっとヒューリオンへの想いを拒み続けていました。しかし、家族や知り合いから反対されてもシーリアを愛することをあきらめないヒューリオンの熱意に押され、ヒューリオンを拒み他人をいっさい寄せ付けず生活していたシーリアも少しずつ心を開いていくことになります。 ミシアやララの恋もとても困難なものでしたが、シーリアの恋は彼女自身が自分の思いを完璧にコントロールしようとしてして素直になれない自分自身という障害にぶつかることになるのです。そんな中、シーリアに何度も拒絶されても決してあきらめず自分の思いを貫くこうと頑張るヒューリオンがとても格好良かったです。また、以前のストーリーでは謎に包まれていたシーリアの意外な真実や思いが伝わってきて大変面白かったです。 ジャンルは、ラブストーリー・ファンタジー。ラブストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>エネアドの3つの枝シリーズ
2006年11月25日
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ある春の日、メアリーが久々の家族旅行から帰ってみると我が家の隣の空き地にいつのまにか真新しい家がひょっこり建っていることに気づきビックリしてしまいます。お隣に引っ越してきたのは、東洋の作務衣に似た変わった服に丈の短いローブのような物をまとった細身長身の青年で一目で変わり者と分かる人物です。彼の名前はトゥックトゥイックと言うのですが、とても言いにくい名前なのでメアリーは本人を強引に説得してツクツクさんと呼ぶことに決めてしまうのです。メアリーはツクツクさんに「どうして雑草だらけだった野原がいきなりちゃんとした庭に変身してしまったの?」と奇妙に思っていることを尋ねますが、その翌朝メアリーの家の庭が一面草の海になっていて・・・。 「お隣の魔法使い」シリーズは、主人公の女の子メアリー・フィールズがお隣に引っ越してきたツクツクさんと出会ったことからちょっぴり不思議でちょっとロマンティックな出来事にたびたび遭遇することになるというストーリーです。ツクツクさんの周りでは一晩で庭がガラリと変わってしまったり、姿の見せないメイドさんが気づかない間にお手伝いやおもてなしをしてくれたり、ふわふわもこもこのヘイゼルナッツさんというぬいぐるみのうさぎさんが旅をして各地で記念写真を撮っていたり、不思議なことがいっぱいあります。最初はこの世の中に説明できない不思議なんてあるはずないと信じていたメアリーですが、おかしなことでいっぱいなツクツクさんと一緒に過ごすうちに少しずつ不思議な出来事を受け入れていくことになります。 春はお隣に不思議なツクツクさんが引っ越してきて大騒ぎすることになり、夏は極楽鳥に似ているけれど正体不明の見たことのない美しい鳥とちょっとした冒険をすることになり、秋はツクツクさんと一緒に湖に隠れている綺麗なお月様を探したり、冬は桜と雪が降る中でクリスマスを迎えたり、メアリーとツクツクさんは不思議な季節を過ごすことになるのです。世界を揺るがすような大事件が起こったり、魔法を使って戦ったりするような深刻な事態が起こったりするわけではないのですが、ほのぼのとした日常の中でちょっとした不思議な出来事が起きるという展開は心が温まりとても面白かったです。 ジャンルは、ほのぼの不思議ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>2巻もでてます
2006年11月24日
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見た目は可愛らしい女の子のアリアは、ご主人様であるブラド卿に居城・オルレーユ城の家事全般を任せられているバンシーと呼ばれる妖精です。アリアはもっとも古くからご主人様に仕えていて、見た目はともかく有能な庭師・リビングデッドのフンデルボッチや最近雇ったちょっと間抜けなデュラハンのフォン・シュバルツェン、ペンギンのような可愛らしい外見のガーゴイルのセルルマーニ、淫魔なのに貞淑で清潔感あふれるイルザリアなどの楽しくて少し変わった仲間たちとともに慎ましくも平穏な生活を送っています。ところがある日のこと魔女のトファニアおばさまから聖職者のルイラムが攻めて来るという情報が入り、ブラド卿は慌てふためくことになるのです。強敵だったルイラムがオルレーユ城へやって来ると聞いてブラド卿は恐れおののき、城を逃げ出してしまいます。そんな状況の中、アリアはブラド卿からお留守番を任せれることになりますが・・・。 「お留守バンシー」シリーズは、バンシーという潔癖で心地よい環境を好む妖精の主人公アリアがご主人様からお留守番をいいつかり、オルレーユ城を守るために頑張ることになるというストーリーです。留守のオルレーユ城には聖職者ルイラムが攻めてくることになりますが、城の中で暴れられてはアリアがいつもピッカピカに掃除してきた苦労が台無しになってしまいます。城内の調度から衣類・用具に至る全ての物を守るため、アリアはブラド卿が現在留守にしていることを伝えてルイラムに帰ってもらおうと説得を試みることになります。しかし、ルイラムに襲撃されたことで復讐に燃える魔女トファニアもオルレーユ城にやって来てルイラムとの対決が避けられない状況になっていくのです。 「バンシーの泣き声をきいた者は即座に死ぬ」「バンシーに目の前で泣かれた者は発狂し、数日のうちに必ず死ぬ」、「地に引きずるほど長い頭髪はすべて枯れた葦のようにしなびている」「顔は老婆のようにしわくちゃで一面が醜いあばたに覆われている」など妖精バンシーにまつわる伝承はたくさんあります。しかし、実際のバンシーであるアリアはそんなデタラメな伝承に憤りを通りこして苦笑しているのです。バンシーのアリアをはじめ、伝承とは全く異なる楽しくて個性豊かなモンスターたちの姿が大爆笑で大変面白かったです。 ジャンルはモンスター・コメディ・ファンタジー。コメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>お留守バンシーシリーズ
2006年11月23日
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毎日の食事代を稼ぎ、貧乏な家を支えるため名家のお嬢様である紅秀麗は子どもたちに学問を教えたり礼儀作法を教えたり、方々に働きにでかけたり内職をしたり頑張っています。長年紅家に仕えている静蘭も武官に任命されたのですが、給料が上がることなく出世したので武官としての評価が高いにも関わらず家計は苦しいままなのです。しかも秀麗の父・邵可は、朝廷の高官なのに府庫にこもりきりで書物に熱中しているため給料は年々減っていくばかりになっています。そんな経済的に苦しんでいる秀麗の前に末席の王族よりもずっと尊敬されている伝説的な名宰相・霄太師が突然現れ「謝礼として金五百両払うから秀麗に王の妃になってほしい」と信じられない依頼が舞い込むことになるのです。王の妃になるということはとんでもないことなのですが、金五百両に目のくらんだ秀麗は驚きながらも依頼を受けることになって・・・。 「彩雲国物語」シリーズは、彩八仙と呼ばれる不思議な力を持つ仙人たちが初代国王・蒼玄とともに作ったと言われている彩雲国のストーリーです。蒼玄が死んだ後、八仙はどこかへ姿を消したとされていますが王城には仙洞宮という仙人の住処が今も残っています。現在、彩雲国の王様は王としての仕事をいっさいやらず女性にも全く興味なしという困った人物で秀麗はこの「ダメ王様」の教育係として後宮に入ることになります。しかし、秀麗が後宮に入っても女性よりも男性の方に興味があるらしい王様が後宮に寄り付くはずがなく、王様はいつも仕事もしないでどこかに遊びに行っているので秀麗は王様に会うことすらできません。そんな状況でも秀麗は王様を探し出し、依頼を果たすために奮闘することになっていきます。 ストーリーの前半は困った王様と王様に振り回される秀麗の奇妙で楽しい関係を中心に進んでいくことになります。しかし、後半は暗殺やクーデター騒動が起きることになり、それとともに登場人物たちの意外な一面や驚くべき正体も明らかになって怒涛の展開が次々と続くことになっていくのです。前半のお互いにすれ違ったり仲良くなってひかれ合ったりする秀麗と王様の関係もとても面白かったのですが、後半の信じられないような怒涛の展開には驚愕させられました。楽しく、驚くほど意外でそれでいて感動的な展開がとても面白かったです。 ジャンルは、宮廷陰謀ファンタジー。陰謀劇やファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>彩雲国物語シリーズ
2006年11月22日
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ドレナー王国の世継ぎの姫として育ち、いずれは夫を迎えて女王となり国を治める予定のリージュ。しかし、大国ゼネスティアに嫁ぐはずだったリージュの妹のシルヴァーナ姫がリージュの婚約者の青年と駆け落ちするという思いもかけない事態が起こり、ドレナー王国に激震が走ります。シルヴァーナ姫がゼネスティアの三の王子ゼルフォン=レストと結婚するという約束だったので小さなドレナー王国が大国ゼネスティアに逆らえば簡単に滅ぼされてしまいます。混乱するドレナー王は、シルヴァーナを装ってリージュに花嫁としてゼネスティアに行くように命令しますが、ゼネスティア側は「相手はシルヴァーナ姫」だとはっきり指名していてそんなことで誤魔化されそうにありません。それでも王は「いざとなれば王子の心を射止めてしまえば問題ない」と無責任なことを言いますが、今まで剣の修行に熱心で男勝りなリージュに女性らしく男性の心を射止めることができるとは思えません。リージュは、国を守るため仕方なくシルヴァーナ姫の代わりに花嫁になりますが・・・。 「聖獣王の花嫁」シリーズは、主人公のリージュが突然妹の代わりに大国ゼネスティアに嫁ぐことになるというストーリーです。ゼネスティア王家の人々は常人とは違う特殊能力を有し、大きな力を持つ聖獣を支配して代々国を治めてきました。聖獣を呼んで支配するには命そのものの力が必要なのでゼネスティアでは「贄」となる花嫁の核を使い聖獣を手に入れています。冷酷な王子ゼルフォン=レストはすぐにリージュの核を見抜き、偽者の姫を差し出したドレナー王国を滅ぼそうとしますが「私の命だけで我慢しろ。そうでなければ刺し違えても国を守る」と言うリージュの気迫に負けて「ドレナー王国を滅ぼすことはなく、聖獣王の名にかけてリージュひとりの命で許そう」と誓うことになります。しかし、当然リージュは聖獣を呼び出すために命を贄にしなくてはならなくなり、シルヴァーナ姫と違って核の小さいリージュは死を覚悟しなくてはならなくなるのです。 突然いなくなってしまったシルヴァーナ姫や無茶苦茶なことを言うドレナー王。しかし、ゼルフォン=レストやその花嫁たち、そして変なペットを連れた謎の少年などゼネスティアの人々は妹や王様よりもずっとやっかいな人ばかりでリージュは頭を抱えてしまいます。またゼルフォン=レストの花嫁たちは邪魔なリージュを追い出そうと意地悪をしてきますが、女性にやさしいリージュは女性を傷つけるわけにはいかず逃げ回ることしかできません。そうした中、聖獣を呼び出す儀式の日が近づくことになりリージュに危機が迫ることになります。いいかげんな人や変人、冷酷な人物など困り者の周りの人々に翻弄されながらも国を守るために命をかけて戦うリージュが大変格好良くとても面白かったです。また、今まで政治や剣の修行ばかり頑張っていたリージュが慣れないドレスを着て女性らしくしなくてはならない姿が非常に笑えました。 ジャンルはアクション・ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>2巻もでてます
2006年11月21日
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犀川創平は車で森を抜け、球状の透明カプセル型の不思議な乗り物に乗り、ユスと名乗る女性に案内された奇妙な場所で真賀田四季に会うことになります。そこはたくさんの照明に囲まれた障害物のない広い場所で家具などのスペースで区切られているものの屋根もなく、屋内とも屋外とも判別できない不思議な空間です。ヘビースモーカーの犀川は、その場所が禁煙でないことに安堵しつつも無駄なものがいっさいなく使用目的がさっぱり分からないその施設で行方不明だった天才科学者であり殺人者でもある真賀田四季と面会することになるのです。久しぶりに会った真賀田四季は黒いドレスに身を包み髪は長く瞳は青く、その瞳にはいかなるものにも連動しない孤立した輝きを宿しています。そして犀川は、四季に「どのような研究をなさっているのですか?」「人間がお好きですか?」と尋ねることになりますが・・・。 「四季」シリーズは、「すべてがFになる」に登場する天才科学者・真賀田四季の過去と現在、そして未来に迫るストーリーです。幼い頃から天才としての能力を発揮していた過去、四季を守ってきた其志雄という存在、芽生えた恋、不可解な妃真加島の事件の真相、長い期間の失踪、そして天才である彼女をめぐる人々の様々な思惑と超絶した彼女の孤高と孤独などを通して天才・真賀田四季の心に迫っていくことになります。妃真加島の事件から四季を追っている犀川は四季が残したメッセージから行方不明の彼女が現在どこにいるのか探し出すことになり、天才ゆえの孤独に悩む四季も常人よりも遙に高い頭脳を有する犀川に興味を持ち、二人は再び出会うことになっていきます。 「四季」シリーズ4部作の完結編です。このシリーズでは、四季の過去や四季に関わる人々を通して謎に包まれた天才・真賀田四季の全貌が明らかになっていくことになるのですが、今回ついに現在行方不明になっている四季がどうしているのか?が分かることになります。ラストシーンで四季が現在どのように生活しているのか描かれてますが、ものすごく意外な四季の居場所に驚愕させられました。また、妃真加島事件で死体がバラバラだった本当の理由や普通では考えられないような「天才」の成長の仕方など驚くようなことがいっぱいで大変面白かったです。 ジャンルはミステリー。ミステリーが好きな人にお薦めです。<終>四季シリーズSMシリーズ(一部紹介)Vシリーズ(一部紹介)四季シリーズはSMシリーズ、Vシリーズの続編なので先にSMシリーズ、Vシリーズを読んでから読むといっそう楽しめます
2006年11月20日
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連続する女子高生の飛び降り自殺。六月から始まったこの事件は、ひと月平均3人の自殺者が出ていて先日8人目の死亡が明らかになります。これらの自殺事件はそれぞれ違う学校で起こっていて自殺者の間に交友関係もなく、遺書もないことから警察は単に突発的な自殺が続いていると考えています。しかし、廃墟のようなビルに住んでいる魔術師・蒼崎橙子は自殺事件にも関わらず遺書を書いた人間が全くいないという奇妙な共通点に気づき、これらの飛び降りは自殺ではなく墜落事故ではないかと推測するのです。そして、自殺者たちの幽霊を見ることのできる両儀式は奇妙な自殺事件を解決しようとしますが・・・。 「空の境界」(からのきょうかい)は、二年間の昏睡から目覚めた主人公の少女・両儀式が記憶喪失になってしまうのと同時にあらゆるモノの死を視ることのできる「直死の魔眼」を手にいれたことから数々の怪異に巻き込まれていくというストーリーです。式は、一つの体に二つの人格を持つ者が多く生まれる両儀家の人間で行動の決定権を握る女の人格・式と殺人衝動を有する男の人格・織という二つの人格で生きてきました。ところが突然の事故により式は二年もの昏睡状態に陥り、それだけでなく織という人格まで失ってしまうのです。式は失ったものと引き替えに「直死の魔眼」を手に入れることになるのですが、記憶と織を失ったダメージは大きく喪失感にさいなまれることになります。さらに目覚めたばかりの式は「直死の魔眼」により視えてしまう浮遊する幽霊の群れに混乱してしまいます。しかし、式は魔術師・蒼崎橙子に助けられ二年間のブランクから復帰することになります。 昨日と同じく手に入った上巻のみを読みました。この世の全ての存在を殺すことのできる式はその能力で奇妙な自殺事件を解決したり、不思議な能力と殺人に目覚めて暴走する浅上藤乃と戦ったり、魔術師・荒耶宗蓮につけ狙われたりすることになります。異常な精神構造を持ち日常と相容れない式と同じく超常存在の魔術師や超能力者との対決、一般人の黒桐幹也と式の奇妙な関係など普通でない式の普通でない活躍がとても面白かったです。 ジャンルは伝奇アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>空の境界 下巻上下巻セットもあります
2006年11月19日
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ハリーたち不死鳥の騎士団とウォルデモート率いる死喰い人たちの戦いは激しさを増し、巨大なハリケーンの発生や原因不明の恐ろしい殺人事件としてマグルの世界にも大きな影響を与えています。そして、これらの惨事の激化により首相や魔法大臣コーネリアス・ファッジは頭を悩ませ、全く問題解決できなかったファッジは責任を取らされ大臣を辞めさせられることになります。一方、前回の戦いでルシウス・マルフォイを失った死喰い人側はルシウスの息子であるドラコ・マルフォイに何か大きな任務を命じることになりますが、ドラコの身を案じる母・ナルシッサはスネイプにドラコの任務を代わりにしてくれるように頼み込むのです。そして、ハリーは大切な人の死に苦しみながら魔法学校が再び始まるまでの休みを過ごしていて・・・。 「ハリー・ポッター」シリーズは、親戚のダーズリー家で疎まれながら育った主人公の少年・ハリー・ポッターが突然現れたダンブルドア教授に自分が魔法使いであることを知らされ魔法学校ホグワーツに通うことになるというストーリーです。また、ハリーには闇の帝王ウォルデモートとの様々な因縁があり、幼い頃ウォルデモートを退けたことのあるハリーはウォルデモートの手下たちに命を狙われることになります。年々ウォルデモートの力が増し、その度に危機が大きくなるハリーですが親友のロンやハーマイオニー、ハリーを見守るダンブルドアたちの力を借りてウォルデモートの野望を打ち砕いていくことになるのです。しかし、ウォルデモートとの戦いが激しくなる中でハリーの側にも大きな犠牲が出てしまいます。さらに前回の予言やウォルデモート復活、ドラコ・マルフォイの陰謀、そして謎のプリンスの本によってハリーの学校生活に暗雲が立つことになります。 とりあえず「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の上巻を読みました。今回ハリーは、ケンカすることになったロンとハーマイオニーを仲直りさせようと奮闘したり、クィディッチチームのキャプテンになったり、今まで全く意識していなかったロンの妹のジニーのことが気になって仕方なくなったり、宿敵ウォルデモートの過去を垣間見ることになったり、上級生にもなって様々な転機が訪れることになります。まだ半分読んだだけですが、謎のプリンスがハリーにどういった影響を与えるのか?ウォルデモートの過去やハリーの恋の行方など興味深いことばかりで大変面白かったです。 ジャンルは魔法学園ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ハリー・ポッターシリーズ
2006年11月18日
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映画を見た帰りに満員電車に乗ったジュウは、見知らぬ少女から痴漢の疑いをかけられてしまいます。全く少女に触れていないジュウは「俺はやってない」と反論しますが、周囲の乗客たちには信じてもらえず取り押さえられしまうのです。「痴漢は死刑にしろ」と叫ぶ集団に囲まれ、身に覚えのない罪で責められて誰も自分の主張を信じてくれない状況に困ったジュウは、いっそのこと全員を殴り倒して逃げてしまおうと考えますが、その絶体絶命の状況を通りがかった堕花光によって救われます。不良のジュウが姉の堕花雨と親しくしていることを嫌っている光ですが、無実の罪を着せられているジュウを放っておけず身を挺してジュウを救ってくれたのです。しかし、ジュウを救う際みんなの目の前でジュウとキスまでしてしまったことで落ち込む光は、このことを誰にも秘密にしておくように言います。その後、どうしてかジュウに対するイジメが始まって・・・。 「電波的な彼女」シリーズは、周囲の人間を寄せ付けず不良として生きてきた主人公の柔沢ジュウが前世から彼に仕えていると言い張る電波的な少女・堕花雨と一緒に様々な事件に巻き込まれることになるというストーリーです。不良である自分はともかく、何の罪のない人々が理不尽な目に遭うことに我慢のならないジュウは周囲で起こる事件を解決しようとします。しかし、頭の悪いジュウではさっぱり犯人を見つけることができないので電波的でも頭の良い堕花雨や刃物を持つと性格が変わる斬島雪姫たちに協力してもらって事件を解決することになるのです。今回、ジュウは不可解な行動理念によってイジメや嫌がらせを続ける奇妙な集団と対決することになります。しかもジュウだけが嫌がらせを受けるのではなく、何故か明朗活発で誰からも好感を持たれる光までがイジメの対象になっています。ジュウは光に受けた恩を返すためにも姿を見せないイジメの首謀者を探し出しイジメ集団を壊滅しようとします。 イジメ集団は複数の学校にわたって影響力を持ち、異常とも思える理念を共有した者たちが宗教風な集団を組織して執拗にイジメを続けています。ジュウは雨たちとともに敵であるイジメ集団の不可解な行動理念を見つけ出し、謎に包まれた首謀者に迫ることになります。執拗なイジメにも屈することなく、体をはって光を守ろうとするジュウの活躍がとても格好良く大変面白かったです。また、敵の意外な正体やものすごく恋愛に鈍感なジュウに困っている雪姫や光たちの姿が楽しかったです。 ジャンルは学園サスペンス。サスペンスが好きな人にお薦めです。<終>電波的な彼女シリーズ
2006年11月17日
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忌まわしい魔法からウルファを助けるために身代わりとなって魔法使いラダに囚われることになったアルダ・ココ。ラダは自分と少しだけ似た過去を持つアルダ・ココに執着し、アルダ・ココを連れて隻眼の女神を信仰している土地を目指すことになります。一方、守龍を得るために龍の背骨山脈で頑張っていたアナンシア姫たちは仲間であるアルダ・ココを心配し、大切な守龍探しを中断してでもアルダ・ココを助けるために動き出します。そのころアルダ・ココは、仕方なくラダとともに旅をすることになりましたが占いをすることを禁じられ、さらに夜には決まってラダの過酷な過去を夢として見ることになってしまい精神的に疲れてしまうのです。しかも旅の途中、水を得ようとしたラダが妖獣の水狼と敵対することになったことから危機的な状況に陥って・・・。 「緑のアルダ」シリーズは、主人公のスゴ腕占い師のアルダ・ココが荒れ果てた故郷を救うため国を豊にする存在・守龍を探そうと冒険の旅に出ることになるというストーリーです。アルダ・ココはコーサ国の王女であるアナンシア姫や剣士ウルファ、地狼ヨール、カートラム公爵などの仲間たちとともに龍探しの試練に挑むことになります。またライバルのルダート王子と魔法使いラダもアナンシア姫との王位継承争いに負けないように龍探しをしていてアルダ・ココたちは彼らに旅を邪魔されながらも頑張ります。 シリーズ完結編です。この「緑のアルダ」シリーズは、「龍と魔法使い」シリーズで描かれる千年前の出来事のため守龍探しが非常に困難になっていて、さらに「リダーロイス」シリーズの十年前の戦争のためアルダ・ココたちの故郷のコーサ国はひどく困窮している状態という世界が舞台になっています。人間たちは知らないことですが実は千年前の出来事のためコーサ国の守龍になろうと言う龍は全くいなくて、それ以上に十年前の戦争によりコーサ国の人々は希望を失っています。そうした中でアルダ・ココは、希望を失った人々を勇気づけ千年前からコーサ国では誰にも成し遂げられなかった守龍探しという困難に挑戦することになるのです。この巻でシリーズ終了となるのですが千年前からの呪縛と戦い、戦争で傷ついた国と人々に希望を与えたアルダ・ココたちの活躍がとても感動的で大変面白かったです。特に万能と思える龍でさえ長年できなかったことに挑戦したアルダ・ココと仲間たちが素晴らしいと感じました。 ジャンルは冒険ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>緑のアルダシリーズ守龍が登場する新シリーズです「緑のアルダ」シリーズは、「リダーロイス」シリーズと「龍と魔法使い」シリーズの続編なので先に「リダーロイス」シリーズ、「龍と魔法使い」シリーズを読んでから読むといっそう楽しく読むことができます
2006年11月16日
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王国詠唱士を目指しているクラウスは、ある雨の日に魔獣が住んでいるという噂のある丘で気を失っている可愛らしい少女を拾います。一瞬女の子に化けている魔獣ではないかと少女を疑うクラウスでしたが、少女が雨にぬれて氷のように冷たくなっていることを感じ急いで家に連れて帰り看病することになるのです。クラウスはそんな場合ではないと思いながらも美しい少女の姿にドキドキしてしまいますが、ぬれた少女の体を拭き温かいベッドに寝かせて看病した結果よく朝には少女はすっかり元気になります。少女が元気になったことを喜ぶクラウスですが、エルリーと名乗る目覚めた少女は時代がかった口調とやたらと尊大な態度でいつのまにかクラウスの家に居候することになってしまい・・・。 「ムーンスペル!!」シリーズは、小さな詠唱教室で子どもたちに魔術の基礎を教えながら王国詠唱士を目指す主人公のクラウス・マイネベルグが謎の美少女エルリーと出会ったことで今までの生活が一変することになるというストーリーです。クラウスは亡くなった尊敬する兄の遺志を継ぎ王国詠唱士になることを誓いますが、優秀だった兄のような魔術の才能がなく詠唱士の国家試験に落ち続けることになります。今年の試験にも落ちてしまいクラウスは自信を失くしてしまいますが奇妙な少女・エルリーと一緒に生活することになってがかっりする暇もなく大変な生活が始まることになるのです。前からクラウスのことが好きだった魔術格闘の達人でウェイトレスのイルミラはクラウスがエルリーと一緒に暮らすと聞いて怒り狂い、クラウスにあこがれる詠唱教室の生徒ターヤもエルリーの出現で大騒ぎになります。それだけでなく世界征服のためにエルリーを狙っているらしい元エリート詠唱士のサビーネとその下僕たちも現れ、さらに大変な事態になっていきます。 詠唱教室の安い給料のみで生活は苦しく、その上エルリーと暮らすことになってますます金がなくなりクラウスは困窮します。そして、美少女のエルリーと一緒に暮らしていることが明らかになりイルミラやターヤたちが大騒ぎするだけでなく街中で変な噂が広まってしまうのです。そうした厳しい状況の中で試験に落ちて落ち込むクラウスと孤独や不安に苦しむエルリーはしだいに心を通わせるようになり、サビーネの陰謀にも一緒に立ち向かうことになります。自信を失くしたクラウスと孤独に苦しむエルリーが助け合い一緒に生活していくうちに互いを補い合い元気になっていく姿がとても面白かったです。 ジャンルはハートフル・ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ムーンスペル!!シリーズ
2006年11月15日
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夏休み、羽月琴葉は偶然知り合ったカメラマンの久賀治郎から無料で海外に行けて美味しいものも食べ放題だと説得されグラビア・アイドルとしてデビューしてしまいます。そのことで琴葉の母親の倫子や友人たちは「琴葉がアイドルになる」と大騒ぎすることになりますが、琴葉自身は騒がれることが恥ずかしくて棚彦や頭木保、坂下のの子たちと一緒に日辻美加先生の伊豆の別荘へ行くことになるのです。しかし、静かなはずの別荘でも琴葉は謎の女性から「水に気をつけて」という予言を聞かされたり、事件のたびに毎回問題を起こす困り者の担任・脇野啓二郎が来ていて不安をつのらせることになります。さらに別荘に伝わる恐ろしい日辻家の呪いのことを聞いてしまって・・・。 「私立霧舎学園ミステリ白書」シリーズは、学園の伝説どおり運命的に出会った主人公の羽月琴葉と小日向棚彦の二人が同じく学園の伝説どおり殺人事件にも巻き込まれていくことになるというストーリーです。始めのうちは伝説どおりつき合うことに抵抗のあった二人ですが、二人揃って毎月ごとに事件に巻き込まれ一緒に事件を解決していくうちに仲良くなっていきます。しかし、どうして毎月ごとに事件が起きるのか?事件をあらかじめ予言しているとしか思えない「私立霧舎学園ミステリ白書」は誰が書いているのか?まだまだ続く学園の伝説の謎など不思議なことは分からないまま琴葉と棚彦は毎月起こる様々な事件に挑むことになるのです。 今回ストーリーの中で見つかった「私立霧舎学園ミステリ白書」8月編は死んだ人間が生き返って憎い相手を殺していく話です。夏の名物である肝試し中、またしても殺人事件が起こることになり「呪い」や「死体の瞬間移動」などありえない非現実的な事ばかりで探偵の棚彦や保たちでさえものすごく驚かされることになります。死体が静岡県から北海道へ瞬間移動したとしか思えない事態が起こったり、怪談にそっくりな状況になったり、読んでいる本そのものまでが事件の謎に使われていたり、非常に驚愕させられる展開がとても面白かったです。 ジャンルは学園ラブコメ・ミステリー。ラブコメディやミステリーが好きな人にお薦めです。<終>私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ
2006年11月14日
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召喚術で呼び出される人造人間(ホムンクルス)の少女ナナは今日もお留守番です。本当は忙しく働いているマリアのお手伝いをしたいと思っているのですが、小さなナナは体力がなくホムンクルスなので定期的に魔力槽の中に入らなければならないので長時間にわたって街を走り回ったりモンスターと戦うことができません。しかし帰ってくればへとへとで傷だらけ、いつも隊長さんに怒られていて、それでも一生懸命に頑張っているマリアを見るとナナは早く大きくなって一緒にマリアのお仕事を手伝いたいなと思うのです。聖都サザンで特務隊「天使の巣」(エンジェルネスト)として街を守っている半人前の召喚術師マリアの日常の日々とは・・・。 「召喚士マリア」シリーズは、主人公のマリアが父のような偉大な召喚術師になるために聖都防衛隊に入って召喚士としての腕をみがき出世しようと頑張ることになるというストーリーです。しかし、もともと召喚が苦手だったマリアですが事故に遭ってゲイの堕天使フレイムと融合してしまうことになり、さらにむやみやたらと魔物を惹きつける魔物フェロモン体質にもなってしまいます。マリアは好物の食べ物として魔物に追われたり魔物にプロポーズされてしまったり、同じ特務隊所属の美少年アルフレッドをゲイのフレイムの魔の手から守ったりしながら聖都サザンを守るために戦うことになります。 シリーズ初の短編集です。我儘なお姫様の護衛をすることになったり、聖都では嫌われている堕天使に仕事を助けてもらっている秘密を探られたり、幽霊退治をするためメイドになったり、変な怪盗と対決したり、お金持ちから盗んだ物を貧しい人々に分け与えるサザンクロース(サンタクロースではありません)を捕まえることになったりするマリアの日常が面白おかしく描かれています。ゲイのフレイムが美少年をゲットするためにマリアの体を乗っ取ろうとするお約束の展開のほか、長編シリーズには登場しない見た目は変態オヤジなのにみんなに圧倒的な人気を持つサザンクロースの活躍、マリアのライバルの美少女怪盗アルカンシエルの登場などコメディ風味増量の短編集ならではの爆笑のストーリーの数々がとても面白かったです。 ジャンルは召喚コメディ・ファンタジー。コメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>召喚士マリア短編集シリーズ召喚士マリアシリーズドラマCDもありますマリアの父イエルが活躍するシリーズマリアの兄エルリクが活躍するシリーズ「召喚士マリア」シリーズは、イエル編エルリク編の続編なので先にイエル編エルリク編を読んでから読むといっそう楽しむことができます
2006年11月13日
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ようやく敵の居場所をつきとめ、先制攻撃を成功させた国見遙と仲間たち。しかし、激しい闘いの中で敵のひとりである「鳳凰」の小鳥遊華音を生け捕りにしたのは良かったのですが、その際相手の精神にダメージを与える武器を使ったため華音が記憶喪失になってしまうのです。今後の戦いを左右することにもなるので遙たちは、華音から不明瞭な敵の情報を聞き出そうとしますが華音の記憶は簡単には戻らず困ることになります。国見家に伝わる方具を使えば強引に記憶を引き出すことができるのですが、その方法では華音が死んでしまいます。また記憶を失ったからといって華音を放っておけば、いつ記憶が戻って強敵が復活するか不安でなりません。遙たちは、しかたなく華音を保護して一緒に生活することになりますが、記憶を失った華音は普通の少女のようにとても無邪気で皆になつくので敵意を持つことができなくなってしまいます。一方、敵の星獣や妖魔たちも個別に暗躍していて・・・。 「麒麟は一途に恋をする」シリーズは、主人公の「麒麟」の青年・国見遙が愛する春原麻由を守るために滅びを願う星獣や妖魔たちと戦うことになるというストーリーです。遙と麻由との間に子どもができれば、その子は地球の運命を握る「星の子」になります。地球は「星の子」を通して人間が存続するべきか滅ぶべきなのかを判断することになるので人類滅亡をたくらむ星獣や妖魔たちは「星の子」が産まれる前に麻由を殺そうと襲撃してきます(「星の子」が生まれないと自動的に人類が滅びます)。最初、遙たちは戦力不足で防戦一方となり苦戦することになりますが、「院」の獣聖・功刀直純や妖魔を倒す使命を持つ燐たちが新しく仲間に加わり、守るばかりではなく遙たちの側から敵を攻撃することができるようになりました。そうして遙たちは敵の星獣「鳳凰」の華音を捕らえ、しばらく平穏な生活をおくることになるのですが妖魔たちと最強の星獣「九頭竜」東雲十吾が動き始め悲劇的な展開が訪れることになります。 小鳥遊華音の生い立ちや境遇、遙に復讐を誓う「麒麟」の柊弥の近況、敗れてから不気味なパワーアップを続ける志摩、直純とともに戦うため過酷な修行をする都築由花、ついに現れる最強の敵「九頭竜」東雲十吾、互いに愛し合いながらもなかなか二人の距離を縮めることのできない遙と麻由、そして妖魔たちの動きとその犠牲者。来たるべき最終決戦に向けて様々な出来事が複雑に絡み合いながら進んでいくことになります。今まで分からなかった敵の事情が明らかになったり、衝撃的な展開が次々と続いたりして面白かったです。 ジャンルはアクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>麒麟は一途に恋をするシリーズ月と貴女に花束をシリーズ「麒麟は一途に恋をする」シリーズは、「月と貴女に花束を」シリーズの続編なので先に「月と貴女に花束を」シリーズを読んでから読むといっそう楽しむことができます
2006年11月12日
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トリスタン市の深夜の時計搭。「影法師」という通り名の他には正体不明のロミリオ・ポロ・プロフェット男爵と黒いインバネスコートを身にまとう源流魔法使の老紳士の戦いがひそかに始まります。そして、その夜を境に高貴でありながら魔族的な禍々しさをあわせ持つ半人半馬の謎のケンタウロスが夜ごとトリスタン市に出没することになります。それだけでなく「ケンタウロス=黒騎士に呪われると魔族になる」という噂がトリスタン中の人々の間に広がり始めることになり、実際魔法と関係のない人間がある日突然魔族になってしまう怪事件の頻発もあって町は恐慌状態に陥ることになるのです。この異常事態にトリスタン魔法管理局は戦術魔法士をはじめとする魔法士たちを集めて対策を練ることになり無資格違法の戦術魔法士レイオットもこの事件に関わることになって・・・。 「ストレイト・ジャケット」シリーズは、魔法が一般的な技術として浸透している世界のストーリーです。しかし、魔法を使った人々が次々と魔族になるという30年前のイエルネフェルト事変以降、魔法を使った人間は例外なく魔族と呼ばれる化け物になってしまう恐ろしい状態が続いています。それでも魔法という便利な技術に頼らなくてはならなかった人間たちは、「モールド」という人間を魔族にしてしまう魔素を除去する装置を開発して魔法を使い続けることになるのです。その後、国が魔法士という職業を資格制にして管理するようになって人間が魔族になる事件は減少していきました。ところが最近、トリスタン市を中心に人間を魔族化する事件が急に相次ぐことになって主人公の戦術魔法士レイオット・スタインバークは、助手のカペルテータとともに人間の魔族化を企む謎の組織と戦うことになります。 黒騎士の出現により、いつ誰が魔族になって理性を失い人々を襲うか分からないという恐怖がトリスタン中に広がります。それにともない魔族事件の関係者や魔法を使う魔法士たち、CSA(人間と魔族のハーフのことです。主に不幸な事件により生まれます)など少しでも魔法や魔族に関わっている人たちが殺害されるという事件が起こるようになり、CSAであるカペルテータも標的として悪意ある町の人々に狙われることになっていきます。謎の陰謀によって人々の間に恐怖と疑心暗鬼が広がり、事態は悪い方へと突き進むことになります。そんな中、恐慌に陥り暴発する人々に負けず陰謀に立ち向かうレイオットたちが格好良く、とても面白かったです。 ジャンルは、魔法アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ストレイト・ジャケットシリーズ
2006年11月11日
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何の脈絡もなく犀川先生から「巨人の星」の星飛雄馬の姉が花形満と結婚するという情報を聞かされる西之園萌絵。さらにしばらくして萌絵は犀川先生から指輪をプレゼントされます。正式にプロポーズされたわけではないのですが、愛する犀川先生からのプレゼントに萌絵は喜び感激することになります。しかし、喜ぶと同時に萌絵は犀川先生の関心が天才科学者でもあり殺人者でもある真賀田四季の方に向いていることを知り不安を感じてしまいます。なぜなら犀川先生と真賀田四季の二人は一般よりもはるかに高い思考レベルを持っており、萌絵の得意とするあらゆる能力が遠く及ばないからです。しかも幼いころ最初に真賀田四季と対面した時、萌絵は本能的に真賀田四季のすさまじい能力を感じて泣いてしまったことがあり、以来真賀田四季が自分の人生における最大の障害だと直感しています。その後、萌絵は犀川先生から二人でイタリア旅行に行かないかと誘われることになるのですが・・・。 「四季」シリーズは、「すべてがFになる」に登場する天才科学者・真賀田四季のストーリーです。幼いころからあらゆる分野で天才的な活躍をしていた彼女がどのようにして育ったのか?そして、「すべてがFになる」の事件はどうして起こったのか?ストーリーを通して天才・真賀田四季の驚くべき思考が徐々に明らかになっていくことになります。今回の「四季 秋」は真賀田四季本人が主人公ではなく、SMシリーズの主人公である犀川創平と西之園萌絵の二人が真賀田四季の残したメッセージを読み解き、行方不明の四季の居場所や今までの事件の謎について迫っていくことになるのです。 ごく一般的なレゴ・ブロックに隠された信じられないメッセージ、犀川先生や西之園萌絵と同じく真賀田四季を追っている保呂草潤平と各務亜樹良の登場、そして何年も前から自分を追う者たちを予測しそのための準備をしていた驚異的な思考力を持つ天才・真賀田四季などSMシリーズとVシリーズに関わる様々な謎を解き明かしていく過程や両シリーズの登場人物たちの活躍が大変面白かったです。さらに西之園萌絵と瀬在丸紅子の出会いをはじめ見所も多かったように思います。 ジャンルはミステリー。ミステリーが好きな人にお薦めです。<終>四季シリーズSMシリーズVシリーズ短編集シリーズ四季シリーズは、SMシリーズとVシリーズに深く関連しているので先にSMシリーズ、Vシリーズを読んでおくといっそう楽しむことができます
2006年11月10日
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他人を寄せ付けず生きてきた不良のジュウは、不本意ながら前世からジュウに仕えていると言い張る電波的な少女・堕花雨とすっかり仲良くなってしまいます。知り合った当初は雨の「前世」や「ジュウ様の下僕」といった発言についていけず困惑していたジュウですが、今では休みの日に一緒に秋葉原で楽しく買い物をする仲になります。そして、ジュウは秋葉原で偶然出会った斬島雪姫、円堂円という雨の友人たちを紹介されるのです。刃物を持つと性格が変わる雪姫と異常なほど男嫌いの円は電波的な雨に負けないほど変人でジュウは彼女たちに振り回されてしまいます。その翌日、ジュウは秋葉原で見かけた迷子になっていた女の子・鏡味桜の目が「えぐり魔」と呼ばれる通り魔に奪われたことを知って・・・。 「電波的な彼女」シリーズは、主人公の不良の少年・柔沢ジュウが前世から彼に忠誠を誓っていると言い張る少女・堕花雨とともに現代社会の闇が生み出す歪んだ事件を解決していくことになるというストーリーです。ジュウは不良として生きてきて自分の幸せについては否定的なのですが、何も悪いことをしていない他人が理不尽で不幸な目にあったりするのを放っておくことができません。そうしてジュウは様々な事件に関わることになるのですが、彼の頭では事件を推理したり犯人を見つけることができないので変人でも成績優秀で頭が良く意志も強い雨に頼ることになります。しかし今回、雨に迷惑をかけたくないジュウは知り合ったばかりの雪姫と犯人逮捕不可能といわれる「えぐり魔」事件に挑むことになるのです。 「えぐり魔」事件は4~6歳までの子どもたちの眼球が卑劣な犯人によって摘出されるという痛ましい事件なのですが、被害者が30人以上出ているにも関わらず犯人の手がかりが全くないという不思議な事件です。雨も「この事件を解決することはできない」と謎の主張をしますが、ジュウは知り合った鏡味桜との約束のために事件の真相に迫ることになります。今回の事件は救いようのないほど悲惨な事件なのですが、人間の深い闇にも目を背けずに事件と向かい合うジュウの活躍がとても格好良かったです。また前巻以上に変人の登場人物たちが増えて、その変人たちに翻弄されることになるジュウが大変面白かったです。 ジャンルは変人推理サスペンス。サスペンスが好きな人にお薦めです。<終>電波的な彼女シリーズ
2006年11月09日
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三月上旬テーマパークに遊びに来た洸やかれん、沙夜、健太、絢たちは三支族の争いのことを忘れて各種アトラクションに入ったり好きな人や友人たちとおしゃべりをしたり楽しく過ごします。しかし、沙夜の兄・一磨や最強の申し子・天椿聖花たちの突然の襲撃があり、洸たちはいきなり戦いが始まって混乱することになるのです。さらに聖花が「救済計画」のため沙夜の恋人・祝部戒を殺そうとしていて戦いはますます激しくなっていきます。そんな中、妹かれんの危機に洸は我を忘れて聖花に致命的な攻撃をしてしまい、今まで人間を殺さないように戦っていた洸は自分の行動に動揺することになります。さいわい聖花は彼女の兄でもある恢国騎士団の司教に助けられて無事だったのですが、そのかわり司教が大怪我を負うことになって・・・。 「想刻のペンデュラム」シリーズは、主人公の降旗洸とその妹・かれん、幼馴染みの三刀沙夜、友人の菜摘絢や真咲健太たちが古代の三支族の争いによる怨念に巻き込まれていくことになるというストーリーです。アシェル、ガド、レビの三支族はカバラという超能力を使い繁栄していましたが、争いの果てに両者を説得しようとするレビの努力もむなしくアシェルが禁断の力を使ってガドを滅ぼすという結末になってしましました。そうしてガドは滅ぶのですが、その怨念は消えずガドの子孫たちに受け継がれていくことになります。アシェルの子孫である洸やかれん、レビの子孫の沙夜たちは、ガドの子孫たちがいっせいに怨念に憑りつかれ超能力を使って暴れ出す「怒りの日」を防ぐために戦うことになるのです。 ガドの申し子たちを管理している恢国騎士団の司教は、ガドの怨念を浄化する「救済計画」を発動します。その計画により少しずつ怨念が浄化されていくわけですが、一時的に怨念が強まる副作用も出てきて事態は意外な方向へと動いていくことになります。シリーズ完結編です。洸たち登場人物それぞれが怨念とどのように向かい合っていくのか?洸、かれん、沙夜たちの三角関係の行方はどうなるのか?決着がつきます。憎しみが憎しみを産むのではなく、仲間と協力して困っている人を救う。簡単なことなのですが大きな力を使うことの難しさを感じました。また、なかなか進展しなくても幸せそうに頑張っている彼らの恋愛関係も楽しくて面白かったです。 ジャンルは伝奇アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>想刻のペンデュラムシリーズ
2006年11月08日
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旧校舎の男子トイレに入ったウチダ・マコトは、そこでクラスメイトのイシダ・サヤに出会います。パンツを見られてしまったイシダはものすごく驚き狼狽し、慌てて「あなた見たでしょう」とマコトにつめよります。マコトは女の子のイシダが男子トイレに入っている方が悪いのではないかと思うのですが、さらにイシダの正体が悪魔であるというとんでもないことを知ってしまいます。「みんなに悪魔だということを黙っててほしい」というイシダに対して目立たず静に学園生活をおくりたいマコトは黙っていようと考えますが、いつも余計なことばかりしているのにマコトを助けてあげていると勘違いしているイシダに我慢できず「悪魔であることをばらす」とついイシダを脅迫してしまうことになって・・・。 「世界は悪魔で満ちている?」シリーズは、主人公の中学生マコトがクラスメイトのイシダの正体が悪魔であることを知ってしまい脅迫することになるというストーリーです。マコトたちのいる世界には普通の人間の他に思春期になると「天使の輪」や「悪魔の尻尾」が突然出てきて自分が天使もしくは悪魔であると自覚する者たちがいます。天使は怪力と強靭な肉体を持ち、悪魔は役に立つものから役にたたないものまで様々な特殊能力を持ってますが、天使はやたらと正義感があって悪人を懲らしめようとしたり悪魔は何も悪いことをしていないのに人々に迫害されたり問題も起こっています。みんなに迫害されるのを恐れるイシダの秘密を偶然握ってしまったマコトは思わずイシダを脅迫してしまいますが、その後なぜかお弁当を作ってもらったりデートをすることになったり奇妙な関係が始まることになります。 本当は目立たず静に生活したいのにイシダを脅迫してしまうマコト。マコトに脅迫されているのに大喜びでマコトのためにお弁当を作ったりするイシダ。二人の奇妙なラブストーリーがとても面白かったです。また、イシダがやみくもに悪魔をやっつけようとする迷惑な天使に狙われたり、マコトが悪魔の集会のメンバーに記憶を消去されそうになったり大変な騒動になっていくことになります。 ジャンルは学園ラブコメ・ファンタジー。ラブコメディやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>2巻もでてます
2006年11月07日
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何故だか呪いをかけられているらしい少年。彼に呪いをかけたのは同じクラスの彼女で彼は、彼女に行動や意識まで呪縛されてしまっています。そんな中、呪いを何とかしようとする彼は悩みを聞いて欲しいということで彼女を呼び出すことにしたのです。そのころ片方の翼がなく、もう一方も抜け落ちた羽と削げた肉で骨ばかりのみすぼらしい翼の不思議な天使の少女は、普通では考えられないような落し物を届けるために落とし主を探していました。その普通では考えられない奇妙な落し物とは?みすぼらしい片方の翼しかない不思議な天使の少女とは?そして、彼にかけられた呪いとは何なのか・・・。 「天使のレシピ」シリーズは主人公のみすぼらしい片翼の天使の少女と同じくみすぼらしい片翼の天使の少年が、それぞれ様々な恋愛のトラブルを抱えて困っている少年少女たちを助けることになるという短編連作ストーリーです。登場する少年少女たちの悩みは、「呪いをかけられている」「好きではないはずの特定の相手とキスだけをしたくなる」「恋愛感情が分からないから恋愛の実験をする」などという不思議で奇妙なものばかりです。そして、彼や彼女たちの悩みを解決するはずの天使たちも片方の翼がなかったり、一つしかない翼もみすぼらしかったり、二人の天使たちは出会うことができなかったり、ものすごく不思議なのです。ストーリーは不思議な謎を持っている天使たちと奇妙な悩みを持つ少年や少女を中心に少しずつ進んでいくことになります。 不思議な天使が恋をサポートしてくれるというラブストーリーなのですが単なる恋の悩みを解決するのではなく、何らかの超常的な原因で困っている少年少女たちをさりげなく助けていくという展開になっています。とても可笑しくて変な恋の悩みに戸惑うことになる少年や少女たちが大変面白かったです。また、不思議な天使たちの謎とは何なのかとても気になりました。 ジャンルは、不思議ラブストーリー。不思議な話やラブストーリーが好きな人にお薦めです。<終>2巻もでてます
2006年11月06日
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テンとカイは二人が結ばれるために織田信長が持つ最後の呪物を手に入れようとします。しかし最後の呪物とは、天魔王・信長が禁忌を犯して死から黄泉帰らせた「生駒御前」そのものなので容易に近づくことができないのです。動くことができなくなったテンに代わって呪物を集めたり人々を救おうとするカイ、死んだ想い人を生き返らせて天下も手に入れようとする織田信長、信長を倒す決意をした徳川家康や明智光秀、自らの復讐のために信長を利用するルイス・フロイス、そして彼らに翻弄される生駒御前や服部半蔵や五徳姫たち。全ての決着がつく運命の「本能寺の変」の結末とは・・・。 「姫神さまに願いを」シリーズは、戦乱の世の中で前世の絆によって巡り会った主人公の北斗七星の化身の星神・摩多羅テンと不老と鋼の呪いを受けた青年有髪僧・カイの二人が結ばれるために「剣」「鏡」「玉」という3つの呪物を集めることになるというストーリーです。神であるテンと人間のカイが愛し合い結ばれるためには、3つの呪物を集めてカイを「陰の王」という神にしなければなりません。二人は戦国時代という戦乱の世の中に翻弄されながらも上杉謙信や武田信玄、織田信長や徳川家康やルイス・フロイスといった人々と出会い「剣」と「鏡」という二つの呪物を手に入れることになります。しかし、最後の呪物「玉」だけがなかなか見つかりません。何とか最後の呪物の正体を見つけ出すことになる二人ですが、その結果として織田信長やルイス・フロイスと対立することになってしまいます。 シリーズ完結編です。全ての出来事が「本能寺の変」に向けて動き出すことになります。しかし、修羅と黒不浄で満ちた俗世の空気に耐えられなくなったテンは体を蝕まれて動けなくなってしまうのです。一人になったカイは、それでも二人の願いを叶えるために3つの呪物を揃えようと頑張ります。3つの呪物を揃える意味とは?明智光秀が裏切った理由とは?ルイスの陰謀は?という謎が明かされていくわけですが、ストーリーは基本的に歴史どおりに進んでいくので大きな驚きはなかったです。しかし、これまでの出来事の伏線や登場人物たちの想いの行方などがなるほどという納得のいく結末にうまく収まり、とても充実感があって大変面白かったです。 ジャンルは日本史ファンタジー。日本史やファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>姫神さまに願いをシリーズ
2006年11月05日
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「ごきげんよう」「ごきげんよう」。マリア様のお庭に集う乙女たちが今日も天使のような笑顔で背の高い門をくぐりぬけていく。けがれのない心身を包むのは深い色の制服。プリーツをみださないようにセーラーカラーを翻させないようにゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。伝統あるカトリック系お嬢様学校、私立リリアン女学園を舞台に繰り広げられる少女たちの学園生活とは?そしてリリアン女学園を執りしきる生徒会、通称・山百合会のメンバーたちが悩みや問題を通して成長していく様子は・・・。 「マリア様がみてる」シリーズは、特別お嬢様ではない一般的な生徒の主人公・福沢祐巳が突然お嬢様ばかりが集まる山百合会のメンバーになってしまい戸惑うことになるというストーリーです。祐巳は、大騒動を経てあこがれの上級生・小笠原祥子の妹(法律的な妹ではなく、リリアン女学園の姉妹制度でいう妹のことです。先輩が後輩にロザリオを渡すことで姉妹関係が成立し、以降先輩である姉が親密に後輩である妹を指導することになります。)になってしまいます。当初、祐巳は次期生徒会長候補であり、実家が大金持ちで元華族出身の生粋のお嬢様でもある祥子と接することに戸惑いを覚えることになりますが、一緒に山百合会の仕事などを続けていくうちに互いに理解し合い打ち解けていきます。そして一年以上が過ぎ、今度は祐巳自身が山百合会の一員として妹を作らなければならなくなりますが妹にしたいと考えていた松平瞳子にロザリオを拒否されて落ち込んでしまうのです。 この「イラストコレクション」は、「マリア様がみてる」シリーズスタート時から「くもりガラスの向こう側」までの様々なイラスト約80点を収録したイラスト集です。イラストレーターであるひびき玲音の解説や感想を綴った文庫カバー、雑誌Cobaltの表紙やピンナップ、カレンダー、ドラマCD、DVDなど様々なイラストを味わうことができます。また、物語の名場面を振り返る企画や物語の一部のシーンをマンガ化したもの、由乃さんを主人公にしたショートストーリーなどもあります。「マリア様がみてる」シリーズ全体を振り返ることができて懐かしかったり感慨深かったり、見たことのないイラストやひびき玲音さんの解説が楽しかったり大変面白かったです。 ジャンルは学園青春コメディ。コメディや青春ストーリーが好きな人にお薦めです。<終>マリア様がみてるシリーズ
2006年11月04日
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フェラール王を奪い返そうとするランバルト軍の大規模な侵攻に対して魔王軍は対応できず、魔王領の王都ワルキュラまでが戦場になってしまいます。このままでは敗北してしまうので何とかランバルト軍に反撃したいと考える魔王軍ですが、魔王領総帥・小野寺剛志の「いまは我慢して」という命令のせいで満足に反撃することができません。理不尽な命令に軍隊の人々はなぜ反撃してはならないのか総帥・小野寺剛志に理由を尋ねますが、秘密なので教えられないという総帥の答えに納得できないままそれでも戦闘を続けることになるのです。一方、ランバルト軍を率いるシレイラ王女は着実に王都に迫っていて・・・。 「A君(17)の戦争」シリーズは、人族中心の国を造るために魔王領を攻撃しているランバルト軍から魔族を守るため、異世界に召喚された主人公の高校生・小野寺剛志が魔王領総帥となり魔王軍を率いてランバルト軍と戦うことになるというストーリーです。小野寺剛志は勉強もスポーツもできずクラスメイトにいじめられている少年ですが、いじめをするクラスメイトたちに復讐する時には脳がフル回転しあらゆるアイデアを思いつき実行できるという才能を持っています。ランバルト軍との戦争では、剛志はその才能を生かし画期的なシステムを考え劣勢の魔王軍を救うことになります。しかし、敵の天才的な軍師シレイラ王女が率いるランバルト軍との本格的な戦争が始まり、人数が少なく連携が苦手な魔王軍は王都まで攻め込まれてしまうことになるのです。 ものすごい勢いで侵攻してくるランバルト軍に魔王軍は全く対処できず、総帥・小野寺剛志の作戦も何故か魔王軍には知らされず、しだいに魔王軍が追い詰められていくという展開が続いていきます。とてもシリアスな戦争のストーリーなのですが、戦争をゲーム感覚で楽しむシレイラ王女や戦争中なのに同人活動をしている魔王・田中などユニークな登場人物たちが面白かったです。また奇妙な作戦を行っている小野寺剛志の行動が非常に気になりました。 ジャンルは戦争ファンタジー。戦争のストーリーが好きな人にお薦めです。<終>A君(17)の戦争シリーズ
2006年11月03日
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誘拐するはずだった敵国ヒベルニアの女王オルウェンに仕えることになったトロンへイム国・王都守備隊「九尾の猫」たち。サキをはじめとする「九尾の猫」の隊員たちは、仲違いし敵味方に分かれることになった「九尾の猫」の隊長トロンへイムのアラン王子のことを複雑に考えながらもヒベルニアで盗賊退治などをして働くことになります。トロンへイム時代には人々に悪政を行っている国側の手先として嫌われ、借金を踏み倒さなければ組織を維持できないほど困窮していた「九尾の猫」ですがヒベルニアに来てからは経済的に余裕ができ精神的にも豊に生活できるようになりました。そんな中、「九尾の猫」の元隊長のアラン王子が諸外国を巻き込んだ反乱を起こしたという情報が入って・・・。 「9TAILS」シリーズは、世界を滅ぼす者「破壊者」として運命づけられた主人公の少年サキが同じく世界を守る者「調停者」と定められたアラン王子と聖巫女の預言どおり世界の運命をかけて戦うことになっていくというストーリーです。サキは自らの死を恐れず血にまみれた戦いの中で生きてきましたが、アラン王子に敗北し「九尾の猫」に入ったことがきっかけで闇隊士の少女イーファと出会うことになります。それからサキとイーファは互いに愛し合うことになるのですが、不死者であるイーファの運命がやがて化け物になり永遠の苦しみのまま生き続けることになると知り、サキはイーファを終わりのない苦しみから救うため世界を滅ぼすことを決めます。そして調停者と破壊者、邪妖たち、聖巫女を中心に世界の運命を決定する戦いが始まることになります。 シリーズ完結編です。トロンへイムの狂王ハディングと反乱を起こしたアラン王子、サキの体内に住む邪妖を含む3人の至高邪妖たちの思惑、「九尾の猫」たちの活躍そして刻の果てでサキとアラン王子が戦うことになり世界の運命と預言の秘密、イーファの未来が決定します。サキやイーファをはじめとして絶望的な状況で戦ったり苦しみと向かい合いながら「どうするべきなのか?」という答えを探していく登場人物たちがとても感動的でした。また今回で完結ということでシリーズの色んな謎が解けたり、全てに決着がつく激動の展開で大変面白かったです。 ジャンルは戦乱アクション・ファンタジー。アクションやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>9TAILSシリーズ
2006年11月02日
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御崎高校の学園祭の最大イベント「ベスト仮装賞」発表の舞台。優勝したシャナは、みんなの前で悠二が好きだという自分の想いを堂々と宣言しようとします。ところが吹き荒れる琥珀色の爆風とともに現れた「紅世の王」彩飄フィレスによりシャナの告白は邪魔をされ、竜巻のような風によって高校全体が蹂躙されてしまいます。悠二は昨晩習得した世界の流れから内部の空間を切り離し守る自在法「封絶」を使い学校のみんなを助けようとしますが、その時に悠二から銀の炎の光が発せられ宿敵と勘違いしたマージョリーが大暴れすることになるのです。シャナとヴィルヘルミナは混乱をおさめるためフィレスとマージョリーを止めようとしますが・・・。 「灼眼のシャナ」シリーズは、異世界の住人である「紅世の徒」によって存在の力を食べられてしまった主人公の坂井悠二が知り合ったフレイムヘイズの少女・シャナとともに町や人々を守るために様々な冒険をすることになるというストーリーです。存在を食べられて人間の代替物「トーチ」にされてしまった悠二は普通ならすぐに消滅してしまいますが、宝具「零時迷子」の力によって消滅を免れてなおかつ少しずつ「紅世の徒」に対抗する力を身につけていきます。世界のバランスを守るために「紅世の徒」を退治しているフレイムヘイズのシャナは悠二と一緒に「紅世の徒」と戦ったり生活していくうちに悠二を好きになりますが、シャナ自身が恋愛に無知であったりクラスメイトで恋のライバルでもある吉田一美の出現によりシャナの恋はうまくいきません。そして学園祭、悠二に告白しようとしたシャナの前に「零時迷子」の本来の持ち主フィレスが現れたことで事態は混乱に向かっていくことになります。 恋人のヨーハンを取り戻すため悠二を消滅させ「零時迷子」を手に入れようとするフィレス、復讐を果たすため長年にわたって銀の炎を発する者を探し続けるマージョリーの二人によって御崎高校は蹂躙され悠二やシャナの友人やクラスメイトたちも危機にさらされます。フィレスの親友でありシャナの育て親でもあるフレイムヘイズのヴィルヘルミナは困惑し、マージョリーを慕う田中と佐藤もクラスメイトを傷つけようとするマージョリーに心を痛めることになります。「零時迷子」の正当な持ち主であるフィレスが現れたことがきっかけとなり、登場人物たちの人間関係がいっきに変化していくという展開です。登場人物たちそれぞれが混乱と悲しみの中で事態を何とかしようと頑張る姿がとても面白かったです。 ジャンルは学園アクション・ラブコメディ。アクションやラブコメディが好きな人にお薦めです。<終>灼眼のシャナシリーズ1巻が始まる直前の話や番外編ですコミックやガイドブックやイラスト集もありますDVDもでてます
2006年11月01日
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