つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2016.10.12
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カテゴリ: 洋画(欧米系)
イエスが出てくる映画はたくさんある。 『新約聖書 ヨハネの福音書』 は言うに及ばず、 『ベン・ハー』 『聖衣』 、そのほかキリスト教や聖書をモチーフにしたフィルム作品はそれこそ数えきれないほどある。ではこの『神の子』の評価はどうか。

四福音書を再構成し、要領よくイエス伝をまとめてある。聖書の記述と違う、という批判もあるようだが、非キリスト教徒として、福音書が一字一句正確にイエスの言行を伝えているかどうかについて疑問の余地があると思っているので、特に違和感を覚えなかった。

イエスが実は革命家として期待されていた、という着想は ワンゲリン にもあった。だからそれ自体は独創とは言えない。むしろ、今まで悪者にされてきたパリサイ人が、ローマの属国状態にあるイスラエルの現状を鑑み、 民衆から絶大な支持を受けていたイエス を、秩序を乱す危険分子として恐れていたと、はっきり描いたのはよかったと思う。

ユダも単純にイエスを裏切ったのではなく、逆に師を護ろうとして大祭司と取引をしたのだ。裏切ったのは大祭司の方だった。そのためにイエスはピラトによって鞭打たれる。 血だらけになった「メシア」を見て、人々は失望した。

それよりも気になるのはマクダラのマリアだ。十二使徒についていき、影のようにイエスに寄り添う。まるで夫婦のごとしである。それなのに、いやそれゆえに、というべきか、油でイエスの足を洗う有名な場面が、ない。異教徒の不具でも、さすがにこれには首をかしげざるを得なかった。


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Last updated  2016.10.16 17:33:29コメント(0) | コメントを書く
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