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普通の家庭を捨てて画家になった天才芸術家の話。画家の知り合いの小説家の一人称の文体。この小説家の描写がへぼで、常識的視点から画家の奇行を書くだけで肝心の画家の努力や苦悩については肉薄せず、芸術について論じるわけでもなく、ただ変人がいたというだけでしか物事をとらえていない。ゴーギャンの伝記に暗示を得て書いたらしいけれど、それなら普通にゴーギャンの伝記を読んだほうがまし。★★★☆☆
2010.05.16
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復讐や殺人などをテーマにした短篇集。一人称による手記や聞き語りの形式。小説というよりは物語のような内容で、悪魔が出てきたり、椅子が老人に擬人化されたり、各短編が想像力に満ちている。妻を殺した男の「狂人の手記」は筒井康隆のブラックユーモアのようにも見えるし、テーマの割にはあまり深刻さがない。★★★☆☆
2010.05.16
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中国の王一家の三代の生涯を書いた3部作。三人称で、文体や構成に特に技法は使われておらず、長編らしく時系列順にエピソードを重ねていってオードソックスで安定した仕上がり。はっきりと年代は書かれていないものの、清朝から中国共産党に至るまでの歴史的背景のなかで、各時代の青年の恋愛や親子の対立や社会制度との軋轢などが個性的な登場人物を通して描かれていてよい。★★★★☆
2010.05.16
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フリーライターが恋人からやくざの金を預かったまま失踪して、その友人である女性が失踪した友人と金の行方を探す話。主人公の一人称。冒頭の文章は下手で、話が進んでいくと筆致が安定していく。しかしストーリーテリングと心理描写を両方一人称でやるのに無理が出ていて、初めからストーリーテリングに特化して三人称で書いたほうがよいと思う。その心理描写にしても、主人公は不倫して夫を自殺させたり、友人の恋人に惚れたりといった尻の軽さで、恋愛部分もとってつけたようなうそ臭さがするし、わざわざ描写するほどの価値があるとも思えない。変死写真愛好家、ネオナチといった要素も突っ込み不足。いかにもうさんくさい占い師やコテコテのヤクザが出てきて、ハードボイルドを標榜している割に内容はコメディじゃないかと思う。★★★☆☆
2010.05.16
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イギリスの田舎の家庭の出来事を書いた短篇集。登場人物が一人称で語り手となる文体。死を安易に物語の筋立てに使っている感じがするものの、復讐や許しといったキリスト教のモチーフをとりいれて、個々の短編に教訓を入れながらオチをまとめている。登場人物も個性的で、それぞれの特徴を過不足なく演出しつつ、家族や夫婦の愛情を描けていてよい。目新しさはないものの、宗教をからめた古典的手法で安定した仕上がりになっている。★★★☆☆
2010.05.16
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