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混血児孤児院の園長が新聞社に表彰されたことをきっかけにして堕落していく話。三人称。凝ったレトリックもなく端的で読みやすい文体。他の職員には理解されない創設者の孤独が戦中、戦後の時代観とともによくかけている。懊悩の中に日本人の気質をよくとらえていて、中高年の燃え尽き感にリアリティがある。★★★★☆堕落価格:897円(税込、送料別)
2010.09.12
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「たけくらべ」はおてんばな美登利がけんか相手の信如に反発していたけれど妙に意識してしまうようになる話。句点で文章をつらつらとつなげていく文体。読点までが長すぎて、途中で休みどころがないので読んでいて疲れる。つらつらした文章の中に「何時までも、何時までも、何時までも見送る」というリフレインがでてくるのは効果抜群でよい。思春期の心情の機微がよく書けている。★★★★☆にごりえ/たけくらべ改版価格:380円(税込、送料別)
2010.09.12
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バスケ部での「いじり」を逃れようとする男子高校生の話。主人公の一人称の口語の文体。いじりはいじめより恐ろしいというのが題名の趣旨で、主人公はいじめはいじめられる側に原因があるとしていじめといじりの違いを主張するもののその根拠が不十分で、内容を見る限りいじりもいじめに内包されるだろう。誰がいじりの対象になるかが物語の焦点になっていて、たえず形勢が移り変わって読者を飽きさせない展開でストーリーは書ききったものの、テーマの掘り下げは不十分。いじりがいじめより恐ろしいというものの、その恐ろしさが追求しきれていない。高校生の精神的成長の幼稚さにはリアリティがあってよいものの、その高校生の価値観での恐ろしさまでが幼稚に見えてしまっては興ざめする。嫌だから学校行きたくないという程度なら別に恐ろしくもない。顧問がいないで部活をしているのかは不明だが、物語の中に大人が出てこないのは世界観が狭く見える。★★★☆☆りはめより100倍恐ろしい価格:1,260円(税込、送料別)りはめより100倍恐ろしい価格:460円(税込、送料別)
2010.09.12
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4つの青春恋愛短編集。主人公の一人称による回想形式の文体。短編で枚数の都合もあるのかもしれないけれど、過去を扱っているのに背景としての時代感が書かれていないのが物足りない。わかりやすく簡潔な言葉で書いてあるのは読みやすいものの、過去形で物語が展開するので恋愛や葛藤の瞬間の生々しさがないままあっさりと場面が過ぎていくのでリアリティがなく、かといってロマンスというほどの胸躍る冒険もなく、印象に残らない。清楚な女性に恋をして失恋するという結末もワンパターン。ステレオタイプな恋愛小説の構成の中に将棋やチェスが出てくるあたりがこの作者らしくて他の恋愛小説と差別化されているものの、将棋やチェスをテーマにしたいのか恋愛小説を書きたいのかが中途半端で物語のバランスが崩れている印象。歴史上のあまたの男たちが命がけで恋をして恋敵と戦って死んでいったというのに、この小説は恋してたけど言い寄ってくるのは女のほうで自分からは追いかけず別れてそれっきり。主人公たちはそんな恋愛して面白いんだろうか。★★★☆☆九月の四分の一価格:420円(税込、送料別)
2010.09.12
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請求書を払うために仕事をやめることができないという貧乏人のラット・レースから抜け出すためにどうすればいいか、会計学と投資について書いた本。前半は考え方の違う二人の父を比較しながら投資について導入し、後半はより具体的な内容になる。大金を稼いでもそれを維持できずに破産するアメリカ人に会計の重要さを伝える内容だが、貯金大好きな日本人にとってはあまり参考にならないだろう。投資の心構えなどについて書かれている内容は他の投資本とたいして変わらない。金持ちになるためのキャッシュフローをわかりやすく説明した入門書としてはとっつきやすいが、既に投資をしている人にとっては常識的なことばかりで特に読む必要もないだろう。★★★☆☆金持ち父さん貧乏父さん価格:1,680円(税込、送料別)
2010.09.12
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