老いも若きも健康長寿のススメ—がんに負けない

老いも若きも健康長寿のススメ—がんに負けない

2017.11.10
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カテゴリ: 介護お助けグッズ
友人のお母様が、2年ほどの在宅療養の後に83歳で亡くなりました。

友人が介護休暇をとって日々のお世話をしてきたのですが、
逝かれる前の半年ほどは認知症の軽い症状が出て、
介護は大変だったようです。

時には、夜中にこっそり起き出して外出しようとしたり、
気に沿わないことがあると、
脱水症や低栄養の予防にと続けていた点滴の管を引っ張ったり、
自分の顔を激しく引っかいたり、髪の毛をむしり取ろうとしたり、


亡くなる2か月ほど前、思い余った彼女から相談を受けた私は、
友人の訪問看護師さんにアドバイスを求め、
「自傷行為(じしょうこうい)」と呼ばれる自分を傷つける行為を防ごうと、
「介護用ミトン」と呼ばれる手袋☟をお母様に着けてもらうことを提案しました。

この提案に友人は、「母の自由を奪ってしまうことにならないかしら」と、
最初はあまり乗り気ではありませんでした。

それでも、手袋のなかで手が自由に動かせるようになっていることを伝えると、
渋々ながら納得して、「終日でなければ……」と、
介護の手が空きがちな時間帯と夜間だけに限ってつけてもらい、
なんとか自傷行為は予防することができたようです。

そのほかにもたくさんの困りごとがあったようですが、


そのお葬式にお邪魔した時のことです。
彼女の一人息子のG君が、そっと私の横に坐ると、こう話しかけてきました。
「僕は、おばあちゃんときちんと話ができないままお別れになってしまった。
 認知症ということもあったからだろうけど、それはそれとして、
 おばあちゃんが暴れたとき、何をしてほしいのかわかってあげたかった。

 母が介護する姿を見ていて、この先の両親のことを否応なく考えた。
 いずれは介護ヘルパーの仕事をしたいとも、今は思っている。
 その時になって少しでも役に立つことを、大学生のうちに、
 準備というか、勉強しておきたいと思っているのですが、
 何かいい方法はないですか……」

こう問われてハタと考えた私は、
「まずはご両親とよく話し合ってみて」と断ったうえで、
「一応、こんな通信講座もあるけど……」と話してみました。

将来のあるG君に無責任なことは言えないとは思いましたが、
この先増える一方のたくさんの高齢者と、
通じ合えるような大人になってほしいとの願いから、
その気持ちとともに、こちら☟を紹介しておきました。
彼の母親に、後日この件を伝えておいたことはいうまでもありません。

なお、この通信講座を受講した20代の看護師さんによれば、
ジェネレーションギャップからくる関係のとり方の難しさに悩んでいたものの、
高齢者の考え方の癖のようなものや、
生きてこられた時代背景による心理的特徴を知ることができ、
コミュニケーションがとりやすくなったそうです。

明日11月11日は「介護の日」。内閣府の平成29年高齢社会白書によれば、
高齢者1人を支える世代は今後さらに減っていく見通しとのこと。
G君のように高齢者との交流に積極的な若い方が増えるといいのですが……。








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最終更新日  2017.11.22 15:25:13
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