全6件 (6件中 1-6件目)
1
この写真は、ホームメイドの現場でドライウォーラーが下地処理を終えた時に撮った内壁です。幅広に十分な量の石膏パテを使っている以外は何の変哲もないように見えますが、実はたくさんのノウハウが詰まっているんですよ。今回は、その一部ですがボードの貼り方について皆さんにお話ししたいと思います。本物のドライウォールをするには、石膏ボードの貼り方にも工夫が必要なんです。では、この壁を例にして考えてみましょう。<高さ2.4m 幅2.7mの壁のボード接合ラインの長さ比較> (窓: 高さ1m 幅0.6m)1.日本の大工が貼る場合: 使用するボードは、0.9m x 2.4m。それを縦長に貼ります。 捨てるボード片を少なくする為に、余ったボード片を 小さく切って貼りますので、接合ラインの長さが長くなります。 2.4m x 4 + 2.7m + 0.15m x 4 = 12.9m2.ドライウォーラーが貼る場合: 使用するボードは、1.2m x 2.4m。それを横長に貼ります。 レンガ目地で貼る為、コーナー部分以外には垂直方向の 接合ラインが上から下まで通ることはありません。 通常の建物は、垂直荷重を多く受けますが、レンガ貼りをすると 下にあるボードが、上のボードの接合ラインを受けてくれますので クラックが発生する確率が低くなります。 また、窓等の開口部分は、ボードをくりぬくように切りますので 強度が弱い開口部のまわりに接合部分を作りません。 切り残った小さなボードは使用しませんので、不経済のようですが 接合ラインの長さが短くなりますから、クラックの可能性も 当然低くなります。 2.4m x 2 + 2.7m + 1.05m x 2 + 1.2m x 2 = 12m (9.3%も少ない)皆さん、如何でしょうか?たった6.5平米のこの壁だけなら大したことはありませんが、家の壁・天井の総面積は、500平米以上あるのです。単純計算しても、(500平米÷6.5平米)x0.9m=69m も接合ラインが多くなるんです。北米で使われる大きめのボードは、通常日本で使われるボードより価格が高くお話した通り、ロスになる部分も多いので建築コストは上がってしまいますが、価格と品質・技術は正比例することがお分かり頂けたと思います。一度、普通の大手メーカーの現場を見てきて頂くと、仕事にこだわるホームメイドとの違いがよく分かると思います。また、こうした秘密?をお話ししますね。
2007年11月30日
コメント(0)
これが、外壁としてレンガを積む為の基礎です。結構、コンクリートの厚さもしっかりしているでしょ。これだけのものを造っておけば、垂直に立ち上がるレンガの壁にも十分耐え得るものになるのです。この基礎のいいところは、建物の基礎とレンガの基礎とが同じベースに載っているということです。だから、たとえ地盤の沈下が起こったとしても、建物とレンガとが違った下がり方をしないので、不具合を起こさないのです。
2007年11月24日
コメント(0)
突然、昨日メールマガジンを配信している「まぐまぐ」からメールが来た。何やら、毎週読者宛に出している「ウィークリーまぐまぐ総合版」に私のメルマガを「おすすめメルマガ」コーナーで紹介してくれるらしい。普通、こうしたPRは有料なんだけど、タダみたいだ \(^o^)/家づくりについて、正直に毎月継続してコツコツ書いてきたことが評価されたんだよね。明日、下記のようなコメントを添えて、掲載されるらしいのでお気づきの方は、ご覧下さいな。------------------------------------------------------------◎自然志向家造りマガジン お気楽通信http://www.mag2.com/m/0000120482.html 月刊コンクリートと木の床の違いとは?住みやすさを考えた家作りをご提案。
2007年11月20日
コメント(0)
北米の 内装は、ご覧の通り美しいドライウォールで仕上げられます。日本のクロス貼りと違って、ニオイもなく安全で素晴らしい雰囲気を醸し出します。こんなドライウォールは、どのように仕上げられているのでしょうか?それをお見せする為に、今施工中の現場である名古屋市平針のH邸と海部郡美和町のN邸で見学会の準備を進めております。名古屋近郊では、あまりお目にかかれない本場の仕事ですから見る価値はありますよぉ。日程や場所の詳細は、追ってお知らせしますが事前にこちらにご連絡頂ければ、メールにてご案内も致します。ドライウォールの詳細は、こちら
2007年11月17日
コメント(0)
ほぼセルロースの断熱材を入れる準備が整ったN邸の現場。うちのスタッフが、数日総出して吹きこぼれ防止の布シートを張った。これが結構大変だったんだな。セルロースに糊を混ぜて吹き付ければ、こんなシートを張る必要もないんだけどできるだけ化学物質を使わない為に、こんな手間な仕事をやっている。そこまでしなくていいのにねぇなんて言われそうだけど・・・。今日は、明日セルロースを入れる為の機械と材料をスタッフ2人がトラックに載せた。この青い色のマシンが、ブローイングマシンと言ってセルロースの断熱材を細かく粉砕して風圧で吹き込む機械です。勿論、自前。重量は、100kg以上あるから、人力ではなかなか持ち上がりません。だから、トラックに載せるにもフォークリフトを使います。吹込み用のホースも巨大で、長さが40mくらいあります。それくらいないと家の屋根裏や端っこの方まで届かないんだよね。また、このホース、結構繊細なんだよ。少しでも、セルロースが湿気ってたりすると、途中で詰まったりする。そういう意味では、セルロースの乾き具合も確認しながら断熱工事ができるので、安心かも知れないね。でも、明日の作業は、大変なんだ。だって、セルロースを粉砕すると、すごいホコリ状のセルロースが機械付近で舞うんだよ。それに、セルロースの出口側でも機械側以上のすごいホコリが舞ってしまいます。まあ、グラスウール断熱材のように、粒子が肺に突き刺さってガンになるようなことはないんだけどね。何故、断熱材にセルロースか?については、こちらを見てね。他の関連記事:セルロースは、音を吸収する(2008年10月14日)セルロース断熱材は、木の繊維(2009年03月21日)セルロース断熱材の吸音実験(2010年09月12日)
2007年11月16日
コメント(0)
アーリーアメリカンを思わせるデザインの輸入木質サイディング。日本のサイディングと違ってどうしてこんなに家が美しく見えるのでしょうか?それは、カラーバリエーションの美しさなんです。色のセンスは、日本のサイディングと比べて全然豊富で美しいと思いませんか?それは、色の文化に違いがあるとしか言いようがありません。勿論、昔の日本では、こうした文化があったはずなんですが、戦後の住宅産業はこうした文化を失わさせてしまったと思います。そして、次に重要なのはその耐久性能。基本的な割れや欠けなどの保証については、25年もの保証期間を設けています。また、仕上げについても、15年の保証期間が付けられているので、10年で塗り替えを必要とする国産のサイディングと比べても格段の違いがあるのです。当然、劣化速度も遅いので、長く美しさが保たれるということなんですね。ただ、このサイディングは、あくまで木を原料とした主材で出来ていますので、防火指定のある場所での使用は制限されます。敷地が広くて、隣家と遠く離れているような家でしたらその耐久性や美しさから、防火地域等でもこうしたものを選択されてはいかがでしょうか?このサイディングは、基本として3種類のデザインがありますが、まず第一のものは、Ced R-Vueという名前のラップ・サイディング。いわゆるヨロイ貼りと言って、板を上から重ねて貼っていくデザインのものですね。これは一番オーソドックスなデザインで、アメリカの片田舎にあるようなイメージだと思いませんか?この Ridgewood D-5 は、板と板とを差し込んで貼っていくものですが差込みの片側が緩やかに丸くえぐられたようなデザインになっています。これは、オランダの家のラップ・サイディングに見られるような形をイメージしています。また、シダーの木目の表情を出していますので、ヨーロッパ・カントリーな印象を与えます。最後に登場するのが、この Ultra Plank。このサイディングは、縦でも横でも自由に貼れるサイディングです。縦に貼れば、和風モダンやデザイナーズ・ハウスといったデザインにも対応できますし、横に貼れば、横ラインが強調されたメリハリのあるカントリー・デザインになることでしょうね。勿論、これにも美しい木目がデザインされていますから、家にワンポイント・アクセントを与えています。いかがでしたでしょうか、これらの美しい輸入サイディングは?Ridgewood D-5は、フレンチカントリーのN邸で、また、Ced R-Vueは、アーリーアメリカンなO邸でも使われています。皆さんもこうした輸入外壁材を使ってみたいと思いませんか?
2007年11月13日
コメント(0)
全6件 (6件中 1-6件目)
1