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アメリカで製造され、日本の輸入住宅でも多く採用されてきたドアノブ(ドアレバー)の製造・販売が終了します。それは、クイックセット(Kwikset)社のハンコック(Hancock)とコモンウェルス(Commonwealth)。昔は、クイックセットのドアノブと言えば、真ん丸の形状をしたサーカ(Circa)でしたが、随分前にサーカの販売が終了してからはおまんじゅうを少し潰したようなハンコックが販売されてきました。ドアレバーについても、昔はツーレーン(Tulane)と呼ばれるタイプがありましたが、現在はコモンウェルスが標準的でした。その2つのドアノブ(ドアレバー)が終売となってしまうというのですから、輸入住宅にお住まいの皆さんにとっては、少し大変なことかも知れません。勿論、それに代わるものはクイックセットに存在しますが、どうしたってデザインは少々違うものになってしまいます。最近家中のドアノブの調子がおかしくなってきたので、そろそろ違うものにしたいと考えている方であれば、全て新しいタイプにして気分を一新するのもいいとは思います。ただ、1ヶ所2ヶ所調子が悪いというお客様にとっては、そこだけデザインが変わるというのが気になることがあるかも知れません。そういう場合は、私共のような輸入の専門業者に相談して、入手可能なうちに購入をしておくことをお勧めします。基本的に製造が終了した段階で、販売は在庫限りとなることをご留意下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月31日
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尾張旭市の輸入住宅の屋根裏で、ダブルハングサッシのガラスが割れたので、修理をしたいというお話を頂きました。輸入サッシは、マーヴィン(Marvin)製インテグリティ(Integrity)の木製アルミクラッド。屋根裏には2つの妻壁があって、そのどちらにもダブルハングが付いているのですが、その両方の窓共ペアガラスが割れているそうです。勿論、ペアガラスの内側と外側の両方のガラスが割れたということではなく、室内側のガラスのみが割れているようです。屋外側であれば、鳥が当たって割れるバードストライクということもありますが、室内側ですから温度差(変化)による熱割れのような気もします。ただ、屋根裏に2つあるダブルハングの両方にそういった不具合があるというのは、非常に珍しいケースかも知れません。ガラスの交換が出来ないように作ってあるインテグリティの建具(障子)ですので、ペアガラスを外すというのは非常に厄介です。何れにしても、メーカーが交換建具を供給してくれない以上、私たちが建具のガラスを交換する以外に方法はありませんから、困難でもやるという方向になると思います。また、費用も時間もそれなりに掛かる仕事ですから、まずはお客様の注文を頂かないとスタート出来ないことは確かです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月30日
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長野県のお客様から、シングルハング用のバランサーに不具合があるので、交換部材を調達したいというご相談がありました。サッシ・メーカーについては不明ですが、おうちは築10年だそうです。バランサーに不具合があるということですが、10年というのは意外と早い寿命だと思います。写真がそのバランサーですが、バランサーに内蔵されているバネが複数箇所で破断しているのが分かります。また、バネの破断によって吊りヒモが緩んでしまい、外れ掛かった状態になっているようです。今回はバネが切れてしまっていますが、場合によっては吊りヒモの方が切れてしまうこともありますから、そのどちらかが悪くなれば交換せざるを得ません。バネは若干錆びが出ている感じもありますが、寿命については現場環境や製造ロットなどいくつか要因があると思いますので、要因が複数に亘ることもあるでしょうから、はっきりとは原因を断定出来ません。何れにしても、このような状況になりましたら、サッシの両サイド共バランサーの交換が必要ですし、おうちのサッシ全体も同様に寿命が来ていると思われます。海外からの送料といった経費のことを考えて、一度に全部のバランサーを交換することが得策のような気がします。特に、今後円安やアメリカのインフレが進んでいけば、更に購入金額が高くなることも考えておかなければなりません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月29日
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岐阜県の輸入住宅にお住まいのお客様から、輸入サッシの木枠が黒くなってきているので直せないかというご相談を頂きました。サッシは、マーヴィン(Marvin)製アルミクラッド木製サッシ。そういう状態のサッシは複数あるようで、程度の違いこそあれ修理が必要なのは明らかです。以前からブログ記事等で書かせて頂いている通り、アルミクラッドサッシは外装をアルミのカバーで覆っていますが、長年使っていればカバーが及んでいないカバーのつなぎ目やガラスとの接点などから雨が建具(障子)の内部へと浸入してきます。そうした水はアルミカバーで覆われた木枠の中に溜まり続ける為、そのうち木が腐ってきてしまいます。ただ、中から腐ってくるので、最初は全く表面にその兆候は見られず、枠が黒くなってきた頃には木枠の中に空洞が出来る程腐っているという状況になります。マーヴィンのサッシでは、こういう場合建具そのものを交換して対処をするのが一般的でしたが、マーヴィンが日本から撤退してしまった今は、部分的に建具枠を外して新しい木で枠を作る以外方法はありません。ただ、外側のアルミカバーやウェザーストリップ(気密パッキン材)が装着出来るように細工をしなければなりませんから結構な手間が掛かります。当然そういうことが出来る職人も国内では限られていますから、誰でもどこでも簡単にやれるという代物でないことはお分かりでしょう。円安やインフレ等による材料高や職人の工賃の高騰などもあって、こうした修理は新品のものを買うよりも高価になることもしばしばです。これから台風や梅雨で大雨が降るシーズンに突入しますので、まずはご自宅のサッシの状態をチェックすることが大切です。もし新築から一度も外部の防水作業を行ったことがないということなら、早急にガラスの周囲等を防水処理する必要があります。そうしておいて、建具木部に腐食や損傷が見受けられるようなら、それが広がらないうちに木枠の修理を行うようにして下さい。もう一度言いますが、雨漏れは最初気付かないうちに進行します。パッと見うちは大丈夫だと思わずに、新築から10年以上経っていたらすぐに外部の防水対策を行いましょう輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月27日
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私共が新築した築20年弱の輸入住宅ですが、キッチンの水栓金具が水漏れするというご連絡を頂きました。アメリカンスタンダード製のハンプトン(Hampton)というキッチン水栓ですが、クラシックなゴールドのボディに白いクロスハンドルが付いた可愛らしい水栓です。今は、こんなに美しい水栓金具をアメリカで殆ど見掛けなくなりましたが、出来れば長く使って欲しいと思うのは、私だけではないと思います。水漏れしているのは、丁度鶴首の吐水管とその台座が接する部分ですが、ここの台座の中には水漏れしないようにゴム製のリング・パッキンが付いています。通常はそのリングを交換してやれば元通りになるはずですが、鶴首に少しガタツキがありますので、もし鶴首の管が歪んだり変形していたりしていれば、リングだけを交換しても水漏れは止まらないかも知れません。そのリスクをお客様にもお伝えした上で、もし交換してもダメであれば水栓金具ごと交換しましょうということになりました。最初から水栓を交換してしまえば、そんな余分な費用や手間も掛かりません。でも直して使えるという僅かな希望を、何とかつなげたいというのも人情です。まずはアメリカから交換部品を調達して、修理をやってみるというのもSDGsじゃないでしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月26日
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以前千葉県のお客様から輸入サッシの網戸を固定する為の網戸クリップが手に入らないかというご相談を頂いておりましたが、ようやく今回アメリカから部品を入手することが出来ました。通常の網戸クリップは、脚の長さは数ミリから1cm程度なんですが、お客様のおうちに取付けられているもの(写真の白いクリップ)は長さが3cmもあるタイプでした。結構特殊なサイズでしたから探すのにも苦労したのですが、写真にある黒い網戸クリップを見付けました。長さが若干違う為、もしかするとワッシャーを1枚程度噛ませて取り付ける形がいいかも知れませんが、そんなことをしなくても大丈夫なくらいの大きさだと思います。あと、今回固定用のクリップを窓枠に取り付ける為のネジも調達しました。既存のものは鉄製で錆びてきておりましたので、将来のことも考えてステンレスで出来たネジ(スクリュー)を手配しました。こちらのネジも既存のものと比べると若干長い気がしますが、こちらもワッシャーで調整出来るくらいの差でしかありません。本当は既存のものちょ同じ色の白があれば一番でしたが、色は黒しかありませんでしたし、ネジもインチで作られたものでしたので、これが今手配出来るベストだと思います。それにしても、各地からいろいろご相談を頂きますねぇ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月25日
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岐阜県のお客様から、アパートの輸入上げ下げ窓が開けられないということでご相談を頂きました。輸入サッシは、カナダのCWDウィンドウ製樹脂サッシ。こちらのシングルハング(下窓だけが開閉する上げ下げ窓)は、少し特殊なスパイラル・バランサーと呼ばれる吊り金物が使われています。螺旋状に動く金属棒がバランサーに仕込まれていて、それがバネの力で建具を持ち上げて開閉させるという構造になっています。つまり、バランサーが経年劣化で破損してしまうと、窓を持ち上げることが出来なくなり、サッシを開閉させることが難しくなります。バランサーの寿命は15年程度ですから、そのタイミングが来たら建物の全ての窓バランサーを交換しなければならないのですが、殆どのおうちではそれ以上の年数が経っても使い続けているのが現状です。耐用年数を超えている訳ですから、いつ壊れても不思議ではないのですが、突然そうなると多くの人はパニックになるかも知れません。国内のリフォーム屋さんやサッシ屋さんは、輸入のバランサーには慣れていないと思いますので、材料の調達や施工に関してもやったことがないということが多いと思われます。CWDは既にプライジェムという会社に吸収合併されて会社が存在しませんから、カナダのメーカーに部材供給や施工をお願いすることも出来ません。ですから、私たちのように海外の部材メーカーから直接材料を入手し、交換施工まで行えるという会社は国内でも珍しい存在かも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月24日
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先日、建具を取り外してきた2連のケースメントサッシですが、ペアガラスを交換する為にその建具(障子)を順次分解しています。輸入サッシは、木製アルミクラッドのサミット(Summit)社製。以前雨漏れで木枠が腐ったことがあるそうで、その際新築した工務店さんが建具(障子)の木枠を交換したとのこと。その際、どんな修理が行われたのかちょっと不安ではありましたが、比較的簡単に建具を分解することが出来ました。(他社の大半のものは、もっと分解が難しいのが実情です)写真は、内部結露して曇ったペアガラスとその周囲の建具枠ですが、変な固着もなくきれいな状態です。ただ、逆に言えば、木枠を交換しただけで、何も防水処理の仕事をしていなかったということでもありますから、この修理のやり方ではペアガラスの内部結露が発生しても不思議ではないとも思います。そうは言っても、修理後に雨漏れに拠る木枠の腐りといった不具合が起こらなかったという点では非常にラッキーだったのかも知れません。分解後にガラスの詳細寸法を計測したのですが、建具のペアガラスの厚みは8分の5インチ。つまり、約16mm。国産のペアガラスとは、やはり若干サイズが違いますね。白い飾り格子が入った新しいペアガラスの調達が出来次第、これを組み立ててガラスや建具枠のつなぎ目の防水処理を行います。木部の防水塗装に関しては、特に劣化や損傷もないようですので、多少のタッチアップ補修を行えばこのままお使い頂けると思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月23日
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以前愛知県のお客様からペアガラスの交換をご依頼頂いた半円窓付き2連ケースメントサッシですが、まずは2連のフレンチ・ケースメントの建具(障子)を外す作業を実施しました。今回建具を外したのは、木製の建具枠を分解してガラスの実寸法を確認する必要性があったことと、新しいガラスに入れ替える際にペアガラスの周囲を防水処理したり、木部を防水塗装したりするのに、どうしても弊社に建具を持ち帰らなければいけなかったという理由からです。輸入サッシは、木製アルミクラッドのサミット(Summit)社製。半円窓(ハーフサークルウィンドウ)のペアガラスも交換予定ではありますが、2階のハメ殺し窓である為、どうしても外部足場がないと適切な作業が出来ないということもあって、まずは足場なしでも作業が出来るケースメントサッシのペアガラスをメンテナンスすることにしました。ケースメントサッシの建具については、以前サッシの雨漏れで下枠の木を交換したことがあるということでしたが、その際防水作業を全くしていなかったという状況の為、ペアガラスが内部結露を発生させてしまったようです。写真の養生は、外からは一切釘やビスが見えておらず、この養生板を破壊しない限りは、泥棒や空き巣も侵入することは出来ません。勿論、この窓は2階に設置されていることから、長いハシゴで登らない限り触ることすら出来ないという状況です。養生板の周囲には、雨や外気が入らないように、ウレタンの気密パッキン材を回してありますから、隙間もなく当然光も入りません。こうした施工は、アイデアと綿密な寸法取りがなければ適切に行うことは難しいですが、経験豊富な私たちなら完璧な養生が可能です。ガラスを入れ替えて防水作業を行うには1ヶ月半程度の時間が掛かりますが、何とか梅雨の走りくらいまでには完了させたいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月21日
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天白区のお客様のおうちからダブルハングサッシ(上げ下げ窓)の建具を引き揚げてきました。輸入サッシは、木製アルミクラッドのマーヴィン(Marvin)社製。何ともなっていない場所の木は、非常にきれいな木目を見せていますが、こちらの上窓(アッパー・サッシュ)の建具は、下枠の部分が脱落寸前というくらい木部が腐ってしまいました。原因は、屋外側のガラス周囲からの雨の浸入だと思いますが、一旦腐ってくると腐朽菌のせいで止まることなくどんどん腐食が進んでしまいます。写真でも腐った木の奥に白いものが見えますが、これは外装のアルミパネルの裏側が露出して見えているという状態です。本来この場所にはピボットバーと呼ばれるバランサー固定部品が装着されているはずなんですが、木が腐ってしまった為にそれらが完全に外れてしまっています。ここまで来ると、建具の下枠だけでなく、両サイドの側枠もある程度交換しないとちゃんとした修復は難しいように思います。こういう場合、従来のマーヴィンの標準的な修理方法は、建具そのものを新しいものに交換するというものですが、マーヴィンがアフターサービスを含めて日本市場から撤退してしまった以上、木を加工して建具を修復する以外方法はありません。ただ、外装のアルミカバーやペアガラス、気密パッキン材のウェザーストリップといった部材をちゃんと付けて元通りにするというのは、結構な手間と技術が必要です。そういった点で、建具を新しく調達するよりも、費用と手間と時間が掛かる仕事になると思います。それでも、修理不能なマーヴィンのサッシがきれいに修理出来るということであれば、それはお金の問題ではないかも知れません。勿論、私たちは建具の修復後に、雨漏り対策として外装の防水処理やティンバーケアを用いた木部の防水塗装も行ってから元のサッシに取付けします。その時は、開閉調整も実施しますよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月19日
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福島県のお客様から頂いた注文で、入荷が遅れていたロック金物が届きました。この部品は、アルパイン(Alpine)社の引き違いサッシやシングルハングサッシの鍵金物として使われます。ただ、ここ数ヶ月の間製造が間に合っていなかったのか、注文しても出荷未定という状態が続いていました。オーダーの取り消し(キャンセル)にはなっていなかったので、いつか出荷されるだろうとは思っていましたが、待っている間は少しヤキモキした気持ちでいました。勿論、ご依頼を頂いたお客様は、私以上にヤキモキしていただろうとは思いますが、私からは「注文自体は通っているので、大丈夫」というお話だけはさせて頂いておりました。このまま製造が終了なんてことになるとは思ってはいませんでしたが、ようやく手元に届いて安堵しております。まだ、製造ラインが以前の状態にまで戻っていないのか、まだ注文数量に制限がありますが、今後はそれも解消していくものと思います。アルパインのクレセント・ロックは、多くの輸入住宅で使われていますから、今後も交換部材の安定供給を部材メーカーに望みます。とは言え、少量しか購入しない日本の小さな輸入住宅ビルダーがお願いしても、殆ど聞いてもらえないというのが実情ですけどね。あと、ロック・クレセントが破損した原因は、金物の劣化ではなくサッシの歪みや調整不足ですから、それを直さない限りスムースな開閉が出来ませんので、ご注意下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月18日
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三重県のお客様から、ケースメントサッシのロック金物についてご相談を頂きました。窓は、コシンズ(Cossins)かウェンコ(Wenco)製の木製アルミクラッドではないかとのこと。使われている木は、木目が美しいダグラスファー(米松)のようですから、高級感のある輸入サッシだと思います。今回は、そこに付けられている鍵の不具合なんですが、鍵がちゃんと掛からなくなっているということのようです。写真のロック金物は、恐らく正常に機能している他の窓のものを撮影したんだと思いますが、ロックの受け金物を引っ掛けてガッチリ引き込む為の内蔵された樹脂パーツが割れてしまったのが原因です。そういった問題が古い金物で頻発した為か、現在製造されているロック金物は、中の樹脂パーツの形状が若干変わり改良が施されています。勿論、それに伴って受け金物の形状も変更されていますから、ロック金物本体だけでなく、受け金物も一緒に交換しないとうまく鍵が掛けられません。ただ、こうしたロック金物の破損の原因は、樹脂パーツの劣化というより建具の歪みや開閉の為の金物が正しく動いていないという問題であることが殆どですから、そういう部分の調整メンテナンスをしてやらないと、いつまで経っても調子がよくないということになりかねません。壊れたら壊れたものだけ交換すれば直るとは思わないで、他にある壊れた原因を見付けて解決してやることが、根本的な修理と考えて下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月17日
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愛知県のお客様から、ダブルハングサッシの木部の腐食についてご相談を頂きました。輸入サッシは、アンダーセン(Andersen)の木製窓。デザインからすると、ほっそりした華奢な木枠が美しいチルトウォッシュ・シリーズのものではないかと思われます。上げ下げ窓ですから、建具(障子)が上と下とに分かれているのですが、その両方共下枠の木が腐ってきているような感じです。恐らく雨が強く当たる東面か南面の外壁に取り付けられたサッシだろうと思いますが、ガラスの周囲から雨水が建具内に入り込んで、内側から木を腐らせてしまったのだと思います。そうなると、アンダーセンの場合は、枠を部分的に交換することは出来ないので、上・下の建具を両方新しいものに交換することとなります。ただ、新しいものに入れ替えるだけでは、また同じように雨漏れを起こす危険性がありますから、屋外側のガラスの周囲や木枠のつなぎ目といった部分には防水処理を施してやる必要があります。また、室内側の木部にも、木部用の防水塗料を2度塗りして念には念を入れた防水施工をしてやることが大切です。それから、雨漏れメンテナンスの他に、こちらのサッシには両サイドにバランサーが装着されているでしょうから、それがちゃんと機能しているかもチェックしないといけません。一つの事象だけを解決するのではなく、その周辺の状況も一緒に改善してこそ専門家と言えるように思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月16日
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山形県のお客様からケースメントサッシのハンドルが欲しいというご相談を頂きました。輸入サッシは、メーカーが不明なのか、どこかをお知らせ頂いていない状況です。写真がそのハンドルですが、可倒式のオペレーターハンドルで、コンパクトに折り曲げておくことが可能なものです。その分、他のハンドルよりも価格が高く、倍以上の単価となります。こんな小さなハンドルでも、北米から取り寄せるとなると、送料や通関費、関税・消費税といったものを含めると、円安の昨今結構な金額になってしまいます。まあ、何れにしても、この部品は他の窓メーカーも使っている汎用部材ですから、調達するのは然程難しくありません。ただ気になるのは、どうしてこのハンドルが欲しいのかです。本当にハンドルが破損しているのか、その先のオペレーターと呼ばれる開閉金物に問題はないのか、そもそものサッシ自体に歪みや支障はないのかといういくつかのチェックポイントをちゃんと確認しないと、正しい修理メンテナンスは出来ません。今回は、こんなに費用が掛かるなら注文を諦めるというご連絡を頂きましたが、このまま不具合を放置すれば、もっと破損が広がってきますから、ちょっと心配な気がします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月15日
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長野県のお客様からダブルハングサッシのロック金物を調達したいというご相談を頂きました。輸入サッシは、木製アルミクラッドのようですが、金物に刻印された文字が判別しにくく、「Craft・・・?」という名前が入っているようです。埋め込み型の金物で、すっきりしたデザインになっていますが、この形状のものは今まで見たことはありませんでした。でも、部品メーカーをいくつか当たってみた処、ようやく1つだけ該当しそうなものを見付けました。色は、ブロンズ色と黄色味がかった銅色。ただ、このクレセントロックを受ける側の受け金物は販売されていないようですお客様の要望は、ロック本体側のみということでしたから、特に問題はなさそうですが、受け金物が欲しいという場合は何か別の方策を考える必要があります。何れにしても、お客様から注文手配のご承諾が得られましたら、アメリカから調達したいと思います。それにしても、輸入住宅のサッシ部品だけでもほんといろいろありますね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月13日
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愛知県のお客様から、輸入の玄関ドアのガラス交換についてご相談を頂きました。輸入ドアのメーカーはよく分からないようですが、デザインからすると昔よく取り付けられていたメソナイト(Masonite)社のような気がします。ドアの表面にはファイバーグラスのパネルが張ってあり、ガラスは強化のペアガラスになっています。その為、ガラスはバットのような鈍器で叩いても全く割れませんが、一旦割れるとご覧のように蜘蛛の巣状に細かくヒビが入ってしまいます。お客様は、ペアガラスの外側の割れたガラスだけを交換して欲しいというご要望でしたが、ペアガラスはスペーサーでピッタリと接着されて気密を保つように作られていますから、割れたガラスだけを剥がして交換するということは出来ません。ですから、ペアガラスそのものをドアから外して交換することとなるのですが、接着剤や防水材がベッタリと周囲に付いていますから、これが結構大変なんです。まずは、ガラスの周囲のガラス押え(押縁)を外して、ペアガラスが全て露出した処で、厚みを含めたガラスのサイズを計測しないと新しいペアガラスが製作出来ません。ですから、実際の交換の際も作業が大変ですが、その前の寸法調査をする時も手間や時間が掛かります。交換する際にも雨が入らないように雨仕舞をしっかりしないといけませんので、如何に適切な防水・気密処理をするかが大切です。ただ、古い輸入ドアの場合、重さでドアが下がってきているという不具合もあるかも知れませんので、その場合はヒンジを交換してドアの建て起こしも調整するなど追加の仕事も必要かも知れません。そういう面倒な仕事は、私共にしか回ってこないでしょうが、敢えてそういうことを率先してやるのが、私たち ホームメイドです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月12日
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東京都のお客様から、輸入掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵についてご相談を頂きました。輸入サッシは、カナダのPH Tech社の技術を導入してIMS カナダ社がOEMで製造していたボレアル(Boreal)ウィンドウとのこと。輸入住宅ブームの時は、高断熱な輸入サッシを国内で製造していた先駆的な窓メーカーがいくつか存在していましたが、最近は少なくなりました。今は国内での製造はされていませんが、ボレアル ウィンドウもそういったサッシの一つでした。お送り頂いた写真を見ると、破損したロックケースはヴァイスロイ(Viceroy)に取り付けられていたものと同じタイプのもののようです。ただ、カナダのヴァイスロイも既に会社は存在していません。今回のロックケースもヴァイスロイのものも、鍵本体とフェースプレートが一体となったロックケースとなっています。また、このデザインのフェースプレートは北米でも製造されていませんから、入手可能な新しい鍵本体を既存のフェースプレートに装着して、交換用のロックケースとして組み立てる必要があります。フェースプレートは鋳物で出来ていますから、鉄のような柔軟性はありませんので、固定している爪を外す際は爪が折れてしまうリスクがあります。そういうことを踏まえてどう修理をしていくかを、施工者の想像力と知識や経験で考えるしか方法はありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月11日
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兵庫県のお客様から、またもやヴァイスロイ(Viceroy)製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の鍵についてご相談を頂きました。ついこの間の4月末に福岡県で交換修理をしてきたばかりの鍵問題ですが、今回もロックレバーが欠損する形で鍵が掛けられなくなっているようです。こちらについても、やはり情報が少なく、ロックケース(バックセット)や内外のハンドルの交換も必要かどうかははっきりしない状況です。(お客様(サッシ屋さん)が元請けさんから頂いたのがこれらの写真だけということで、それ以上の情報がないらしいです)ということで、万一の交換に備えて、ロックレバーの他にハンドルセットやロックケースといった部材も手配して、必要あれば私共が修理にお邪魔するということでお話を進める以外にありません。勿論、お客様側でこれらの交換作業を行えるというのであれば、部材のみの供給をさせて頂きますが、部材の加工や組み立てを伴う交換になりますから、もし出来なかったということになると、その作業中に起きた問題も追加で直さなければならなくなるかも知れません。そうなると、手間(費用)や時間も余分に掛かるでしょうから、急がば回れで私共 ホームメイドに最初からお任せ頂くことの方が反って費用も時間も省けるような気もします。愛知県から兵庫県まで片道3時間くらいでしょうから、また1日他の仕事が出来なくなってしまいますね。因みに、この件の原因もドアの建て起こしが悪いことでしょうから、ドアや鍵の位置調整が必修です。(ドア調整は、特殊な輸入工具が必要です)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月10日
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名古屋市のお客様から、2階バルコニーの下にある1階の部屋が雨漏れするというご相談を頂きました。こちらの輸入住宅は、わざわざ外人さんを呼んで施工をしてもらったというおうちだそうです。ですから、お客様自身としては構造としても間違いがない本格的な輸入住宅とお考えでいらしたそうです。でも、実はそうではありませんでした。それは、恐らくこの家の設計自体は日本の建築士が行っていたのだろうと思われるからです。アメリカやカナダでは、一般の住宅で物干し用のバルコニーを設置することは、まずないと思っていいでしょう。だって、外人さんは、下着などを外に干すという習慣がありませんし、バルコニーなんてものはどこかの豪邸でしか造らないのが一般的。ですから、外人さんの大工さんは、バルコニーの納まりというものは全く知識がないと言っても過言ではありません。ですから、建築士がバルコニーの納まりを細かく図面に描いて、その通りに外人さんに造ってもらうことが必要ですが、設計士自体もどういうふうに造れば雨漏れしない家になるかを細かく知っていないことが多いのです。輸入住宅の専門家である外人さんの大工と、建築の専門家である設計士が造った家なんだから、設計的にも施工的にも一流と考えてしまうのは、仕方がないことかも知れません。でも、ご覧の通りサッシの位置や外壁の水切り材の位置が、あまりにも低過ぎます。これじゃあ、強風で吹き上がってきた雨が壁の中に入ってしまうのは明らかです。また、ジョリパットの外壁にも所々クラックが見受けられるようですから、壁下地の設計・施工がしっかり行われていなければ、そういった部分からも雨水は入ってしまうかも知れません。お客様は水切りの下をコーキングやウレタン塗装で処理すれば、問題が解決すると考えているようですが、外壁内を乾燥させる為の通気層を確保する為に通常水切りの下が明いているのですから、無暗に塞いでしまうのは反って危険だと思います。恐らく設計士は現場管理の義務があるにも係わらず、簡単な図面を描いただけで何も現場を見て来なかったんだと思います。どういう納まりが必要か分からない外人さんの大工も、指示がない為に適当に納めてしまったということなんでしょうね。建築士や工務店が建築のプロだと思っていらっしゃる方が殆どだと思いますが、半分以上は素人に毛が生えたくらいしか現場を理解していないと考えるべきだと思います。信頼のおける建築屋は、自身の失敗や他社のミスをいくつも見て、そこから問題の原因や解決方法を常に考えて実行する人です。大きな住宅メーカーや名のある建築士だというだけで、設計や施工の専門家だと考えるのは早計かも知れませんよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月09日
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以前福岡県のお客様から、ヴァイスロイ(Viceroy)製の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵の修理をご依頼頂いておりましたが、ゴールデンウイークの4月末に出張修理へ行ってきました。ロックレバーがブラブラの状態で、レバーを上げても下げても鍵がうんとも寸とも動かない状況でした。お客様の方では全く触れないという状況でしたので、掃出しサッシのハンドルセットやロックレバー、ドアに内蔵するロックケース(バックセット)といった部品を全て揃えて現場に伺いました。写真は、その時外してきた壊れたロックレバー。(正常なものは、弊社の古い在庫品)ロックケースの穴に差し込んで鍵を操作する為の金属バー周辺が、欠損しているのがお分かりでしょうか。ロックレバーが破損したという状況からすると、可動ドア自体の建て起こし(左右・上下の位置)がずれてしまって、レバーを無理に動かさないと鍵が掛けられなかったような気がします。(そういう場合、鍵爪を引っ掛けるロック受けの金物の位置をずらしても鍵は掛からないと思いますので、ドア自体の建て起こし調整が必修です)。部品が壊れたので、部品だけ供給してもらえれば自分で付け替えるというお客様がよくいらっしゃいますが、建て起こしを調整する技術や専用の道具がない為、ロックがしづらい状態で使っているかも知れません。また、ヴァイスロイの掃出しサッシの鍵は、単に取り付ければ終わりという代物ではありません。鍵本体は、ロックケースとフェースプレートとが一体で出来ています。ただ、現在手に入るのは、ロックケースだけとなっていますので、フェースプレートは既存の一体型のものから取り外して、それを新しいロックケースに組み直すということが必要です。でも、フェースプレートは鋳物で出来ており、ロックケースとフェースプレートを切り離す際にフェースプレートの固定部分が破損する危険があります。そうなると、古いフェースプレートを新しいロックケースに固定することが難しくなりますから、分解・組立を如何にうまくやるかという点で、知恵も必要になってきます。ヴァイスロイは会社自体が既にありませんから、部品自体を大切に扱わないとそれを直すには相当な手間や費用が掛かります。今回もいろいろイレギュラーな問題が発生しましたが、お客様の協力もあって何とか修理を完了することが出来ました。遠く愛知県から福岡まで出向いて行って、もし修理が出来ないなんてことになったら、ほんと大変なことになりますからね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年05月08日
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