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三生三世十里桃花 Eternal Love第36話「思いがけない因果」凡間(人間界)白浅(ハクセン)は元貞(ゲンテイ)を渡劫(トゴウ)から救い、宮中の房間に戻った。すると桑籍(ソウセキ)が現れ、白浅にこの恩は必ず返すと誓う。しかし白浅は必要ないと断り、これは自分と少辛(ショウシン)の主従の情誼(よしみ)によるものだと言った。一方、川から救出された皇帝は宮中に運ばれ、寝所で静養していた。白鳳九(ハクホウキュウ)は枕元で皇帝の手を握りしめ、后妃たちの目もはばからず悲しみに暮れている。しかしやがて日が沈み、鳳九は術が解けて我に返った。ふと冷静になった鳳九は后妃たちに遠慮して寝台から離れようとしたが、皇帝は命の恩人である陳貴人を気に入り、その場で淑妃(シュクヒ)に封じてしまう。「名は何と言う?」「小九…」(九です)「では朕はこれからそなたを九児(9ちゃん)と呼ぶが構わんか?」「(コクリ)」白浅は正気に戻った鳳九の様子を心配し、菡萏(カンタン)院を訪ねることにした。しかし門を出ようとしたところで元貞がやって来る。元貞は師匠と相談したいことがあると切り出し、袂(タモト)からそっと鳥を出した。「見て下さい、可愛いでしょう?」「ぁ…鎖仙鈴(サセンリン)…」「前の師父が私に下さったんです ずっと放ったらかしだったんですが、今回、ピーちゃん(小乖乖)に使ってみました」「…残念ね、あなたの手の中にいる子、持ち主がいるの もしあなたが私蔵すると、その子の主人が探しに来てちょっと厄介になるわ~」「それで師父にご相談に来たのです」元貞はピーちゃんをもらえるよう力を貸して欲しいと訴え、自分があの世に帰ったら(命尽きる時)必ず飼い主に返すつもりだという。(´⊙∋<ピーッピーッ(やめてー!上神!ぶよ~!)白浅は弟子から頼まれた手前、とりあえず鳥の持ち主と話してみると答えた。元貞はとても喜び、思わず白浅の手をとって飛び跳ねてしまう。その時、夜華(ヤカ)と司命星君(シメイセイクン)が空中に現れた。「(ムッ)そなたたち2人で何をしている?」「今夜は月あかりもなくて風が強いわ ※月黒风高=月黒→月あかりもない、风高的→風が強い夜 お二人とも早く降りて来たらどう?」すると神仙と遭遇した元貞は大興奮、来訪したのは天にも父皇の徳政の素晴らしさが伝わっているからかと尋ねた。しかし夜華はただ妻に会いに来ただけだと答え、白浅に歩み寄る。(´⊙ω⊙)<妻って…(σ・∀・)σ・・・━━━(ビーム)━━━ ミ(ノ_ _)ノバタッ@貞司命星君は元貞に仙術を放ち、今回の記憶を消し去って眠らせた。白浅の妙手のおかげで元貞の気運が円満となり、司命星君はもう心配ないと報告した。しかしそのせいで帝君の気運がやや変動してしまったため、鳳九の所へ案内して欲しいという。夜華は思わず、白浅に道案内させたら明日の朝までに鳳九を見つけられないと教えた@方向音痴。そこで司命星君は土地神に菡萏院までの案内を任せることにしたが、白浅は先に倒れている元貞を寝宮に返して欲しいと頼む。司命星君はすぐ元貞を消すと、夜華がようやく白浅の封印を解いてやった。「浅浅(チェンチェン)、君は私の堂弟(従弟)になかなか良くしてくれた」「私のたった1人の弟子だもの」「では彼は私をもう"大哥(ダァガ)”と呼ぶことはできない、尊称は師爹(シディェ/女師匠の夫)だ」「便乗商法かっつーの ※占人家便宜=甘い汁を吸う(字幕→調子に乗らないでよね) 彼があなたの側妃にいたずらしたから不満なの?」「君が言い出さなければ忘れていたよ、彼が何のために凡へ歴劫(リャッコウ)に落ちたのか 側妃と言えぬ側妃にいたずらしたから凡に落ちて60年も歴劫するのかあ~ では本君の面前で本君の妻の手を握ったら、どうなるのかな~?」「(さすがにウザい)行きましょう」白浅たちは菡萏院へ向った。「さっき妻に会いに来たと言ってたけど、ならどうしてこんなに急いで鳳九に会いに行くの?」「司命は東華帝君の気運の補修に来たんだ、私はついでに君を見に来た」「私を見に来た?」すると前を歩いていた司命星君が振り返り、実は皇太子が白浅を見に行きたくて自分を蟠桃(バントウ)会に呼びつけたと教える。 ※″看看(ちょっと見る)″が字幕では″太子は白浅が心配で″夜華は白浅が誰に帝君を突き落とさせるのか見たかったのだ。しかしこれを機に鳳九と帝君の気運が合流 、司命星君は白浅の協力が必要だと告げる。「???白鳳九とどんな関係があるのかしら?」「ァ…ともかく上神、来てください」陳貴人の房間に白浅たち3人が現れた。白鳳九は日中の自分の姿を恥じて悲しんでいたが、白浅は陳貴人の凡身を借りてるだけで青丘の面目を失ってはいないとなだめる。しかしそこに皇太子がいたことから、鳳九はすでに父に知られたのかと動揺した。すると夜華は司命星君と一緒に来ただけで、この件はここにいる者以外、誰も知らないと安心させる。鳳九は胸を撫で下ろしたが、帝君の気運を台無しにしてしまった今、どうしたら良いのか分からず途方に暮れた。「姑姑、どうしたらいい?今日、帝君は昏睡状態の時からずっと私の手を握りしめたままで、 目が覚めてからは情を湛えたようなうるうるした瞳で私をじっと見つめてたの~」「見間違えじゃない? 水に浸かって顔に水滴がついたかもしれないし、それで涙みたいに見えたのかも?」「だって彼が言ったの、私の階級を昇格するって」「あなたは命の恩人だもの~そうすべきでしょう?」納得がいかない鳳九はふと運簿を書いているのが司命星君だと思い出した。「こんなくだらない気運を書くなんて!」「では帝君はあなたに情が芽生えたのですね?では小殿下が彼の戯曲(物語)にお付き合いください」本来ならこの情劫を造り上げるのは落水した舞姫だったが、その立場が鳳九に入れ替わった。鳳九は司命星君から身を引く方法を教えてもらえないどころか、ここに留まって帝君の劫造りを手伝うよう言われ面食らってしまう。(๑・᷄ὢ・᷅๑)<司命との長年の交情なんて何の意味もなかったわ___司「小殿下?あなたが彼の気運を乱したんですよ?」9「いいもん!どっちにしたって太晨宮(タイシンキュウ)には2度と行かないんだから…(ブツブツ」浅「(ぁ…)確かに鳳九には関係ないわ、この劫は私が元貞の気運を変えたことが原因なのよ」司「小殿下はすでにこの件に巻き込まれています 帝君の気運が大幅に改訂されれば小殿下も反噬(ハンゼイ)から逃れられません 今、小仙が提示したやり方が唯一の方法です 帝君の運命が変わった以上、小殿下が反噬に遭わずに済むには情劫を経験するしかありません」浅「…どうやら他に方法がないようね」9「でっでも~帝君の劫を作るって、どうすればいいのか分からないもん」司「それなら簡単です、まず帝君に良い思いをさせ、彼の真心を少しずつ手に入れる そしてあなたへの情が深くなったら、その真心を踏みにじる こうやって繰り返し踏みにじるんです、分かりますか?」9「あなた、私に彼の真心を踏みにじれと?!」司「小仙がそのつど小殿下に脚本をお持ちして、いかに真心を踏みにじるのか指南しましょう」(๑・᷄ὢ・᷅๑)<姑姑? フル(・_・ ))(( ・_・)フル@浅(๑・᷄ὢ・᷅๑)<太子殿下? フル (( ̄_ ̄ )(  ̄_ ̄))フル@夜これが恩返しかと愕然とする鳳九、その時、外から宮女が皇帝の来臨を伝える声がする。白浅は咄嗟に鳳九の両生呪を解き、きっちり恩返しするよう励まして姿を消した。夜華は白浅に先に青丘へ帰るよう頼み、数日後には会いに行くと伝えて姿を消した。すると司命が蟠桃会を抜け出してきたので戻らねばならないと断り、皇太子の後を追う。一方、鳳九は皇帝を寝所に招き入れたものの、まだどうすればいいのか分からなかった。皇帝はお茶やら菓子の準備でせわしなく動き回る小九に唖然としていたが、やっと引き留めることに成功する。「まだ眠くないのか?」「ひょっとしたら今日は動揺したので眠れないのかも…」「では朕が夜通し、碁に付き合おう」「私、できないんです」「いかようにも、そちのやりたいようにやればいい(字幕:好きにせよ、何でも聞き入れる)」鳳九は司命星君の言葉を思い出していた。…良い思いねえ~…前に天宮にいたけど彼の真心をもらえなかったのに(字幕:私の愛は天宮で少しも報われなかった)…とりあえずどうすればいいのかしら?「9ちゃん?」「(;╹⌓╹)はっ!」「そなたは何歳で入宮した?」「じゅっ17歳?でした」「朕は今この寝殿にいるのに、そちと初めて会った時の情景を思い出そうとしても 何も覚えておらんのだ そなたはすでに貴人に封じられているから、夜伽は済んだのだな? だが朕はそちが妻となった夜のことをはっきりと覚えていない、朕は可笑しいか?」 ※可笑しいか→字幕:憎いか?「滅相もない、陛下はご多忙ですから、滅相もございません…」鳳九は慌てて続けざまに石を並べると、皇帝は鳳九の顔を見つめた。「陛下、何か?」「朕は皇后から聞いたのだ、当時、そなたを寵幸したのは碁が得意だったからだと 何だ?一度、水に落ちたら碁の打ち方を忘れたのか?」「皇后の記憶違いです…私が得意なのは料理で碁ではありません」「では明日の朝、朕は9ちゃんの料理を食べられるかな?」「(えっ?)陛下…まことに一晩、こちらでお過ごしに?」「都合が悪いのか?」「ぃぇ…」「朕がかつてそちを冷遇していたことを咎めておるのか?」※咎めているのか?→字幕:まだ憎いか?「陛下はご多忙です、滅相もない…」「そなたは一言しか話せんのか?」(;╹⌓╹)oO(どうしたらいいの?…青丘の風習はいたって誠実、お互いにその気があるのなら一緒になればいい…でも、父上が私と帝君のことを知ったら小九が何やら考え込んでいる様子を見た皇帝は急に碁石を戻し、小九と天地拝礼すると言い出した。民間の習わしに従って、もう一度、小九と夫婦になるという。こうして鳳九は皇帝と2人だけの結婚式を挙げ、その夜、正真正銘の妻となった。夜華は司命星君の今回の手抜かりを妙に感じていた。そこで何を隠しているのか司命を問い詰める。すると司命星君は東華帝君が今回、凡へ降りたのは白鳳九に情債があるからだと説明した。(情債があるから→字幕:白鳳九の願いを叶えるため)白鳳九は太晨宮で東華帝君に深い情があったが、帝君と白鳳九に縁はないという。そのため帝君は凡に降り、凡間で彼女に愛情を与えてやりたかったのだろう。ただし凡間での一生というわずかな縁であって実ることはない。夜華は白浅の考えた計画が司命星君の台本を混乱させるどころか、元貞を助けるだけでなく、帝君と鳳九の願いを叶えることになったと知った。そこへ西海二皇子・疊風(チョウフウ)が天族襲撃事件の報告にやって来る。襲われた神仙にこれと言った共通点はなかったが、ただし階級は皆、上仙だった。白浅は翌朝、青丘へ戻った。しかし迎えに出て来た迷谷の様子がおかしい。白浅は凡界にいたにもかかわらず、迷谷は確かに昨日、白浅の世話をしていたという。「…っ!誰がお前に迷魂術をかけたの?」白浅はすぐ迷谷の術を解くと、我に返った迷谷は大変なことになったと報告した。玄女が墨淵(ボクエン)の仙体と阿離(アリ)を連れ去ってしまったという。白浅はいよいよ堪忍袋の尾が切れ、池に封印していた玉清崑崙扇(ギョクセイコンロンセン)を召喚した。「今日こそあなたに血気を味わわせることになりそうね…(ビュン!」 ※血気を味わわせる→字幕:痛い目に合わせてやる「姑姑ーーーーっ!!!俺はなんてバカなことを!姑姑を1人で行かせるなんて! どうしたらいいんだ…(はっ!)太子殿下!」疊風の報告を聞いた夜華はある悪辣な法術を思い出した。もしや翼后が病児を産んだことと何か関係があるかもしれない。古代に接虞(セツグ)という女人がいたが、殺しによる禍根の深さ(罪業の深さ)で産んでも産んでも病児だった。そこで彼女はある策を思いつく。上仙を襲って殺し、その仙体を練成した丹薬を子供に飲ませてみたのだ。すると驚くことに子供は回復したという。夜華はこれが翼君・離鏡(リケイ)の指示ではなく、恐らく玄女単独での仕業だと考えた。話を聞いていた連宋(レンソウ)はすぐ天君に報告すると決めたが、夜華が止める。これは両族にとって大きな問題であり、まだ自分だけの憶測で結論は出せないという。「私が大紫明宮へ行きますので待って下さい」連宋は納得し、今日のところは蟠桃会を楽しもうと笑う。しかしそこへ天枢(テンスウ)が駆けつけた。「君上、青丘迷谷がお目通りを願っています」迷谷は夜華に白浅を助けて欲しいと懇願した。「たった一人で大紫明宮に攻め込むつもりです」「なんだって?!」「翼后(玄女)が墨淵上神の仙体と小天孫(阿離の尊称)を盗んだのです! 当姑姑の両目は苛立ちで紅くなっていた、殺しに行ったんです、太子殿下!」遠目から夜華が慌てて出かける様子を見ていた素錦(ソキン)は不快感をあらわにした。「あの木の精ったら何様かしら?蟠桃会に乗り込んで来るなんて…言語道断よ 繆清(キュウセイ)も洗梧宮に入るつもりなら天族の規則を無視してはだめよ(ブツブツ」(* ゚ェ゚)ぼけ~っ@繆白浅が翼界に到着した。しかし宮門には門衛がいない。まるでわざと自分をおびき寄せようとしているかのようだ。それでもひるむことなく白浅はたった1人で大紫明宮に乗り込んで行く。その頃、離鏡は森の奥にいた。天雷の音に気づいた離鏡は空を見上げると、すぐ玉清崑崙扇だと気づく。「回宮だ!(戻るぞ)」白浅は玉清崑崙扇で翼兵を蹴散らし、ついに宮殿の入口に立った。すると殿内にいる玄女が待ち構えていたかように不敵な笑みを浮かべる。「浅浅、7万年つつがなかったようね 離鏡から聞いたわ、司音(シイン)が狐族の女子だったと それでふと思い出したの、崑崙(コンロン)で初めて司音と会った時のこと この世には自分以外にも白浅に良く似た人がいるんだと唖然としたわ~」「私に似ていると言ったわね?あなた、忘れたのかしら、自分の本来の姿を… ちょうど十里桃林の折顔(セツガン)上神は最近、暇を持て余してる あなたに思い出させるには彼に来てもらった方がいいかしら」「何と言おうと今日はあなたの命をもらう! そうすれば私と同じ容貌の者はひとりもいなくなるわ~(字幕:白浅の顔を独占できる) 昨日、墨淵の仙体とあなたの子供を手に入れたの、分かってたわ、あなたが探しに来るってね 私、ずっとここにいてあなたが来るのを待っていたのよ~ あなたは墨淵の仙体を申し分なく維持して来たわね、私も嬉しいわ だって私の息子が墨淵上神の精気を得られるのよ あなたの功労に免じて、翼兵のみなさんにさっさと片付けてもらいましょうか (字幕:二人を楽に死なせてあげる)」「ならあなたにそんな力があるのか見せてもらいましょ (字幕:お前に殺せるとでも?)」白浅は玉清崑崙扇を宝剣に変え、殿内に飛び込んだ。振るわれた長剣は風を巻き起こし、次々に襲いかかってくる翼兵たちを刺し殺して血路を開く。その時、ふと翼兵の剣が光りを反射、思わず白浅は目をつぶった。それを見た玄女は白浅が光りに弱いと気づき、咄嗟にまばゆい光の球を放って殿内を明るくする。すると白浅の目に自動的に白綾(シラアヤ)が出現したが、すぐ翼兵に断ち切られてしまう。白浅は目を開けられない上に多勢に無勢、たまらず後転して一旦、下がった。「満身創痍ってやつ~?本当に心が痛むわ~ここで退いて助けを呼んだらどう?」白浅は剣を振り下ろし、目の痛みをこらえて呼吸を整えた。すると玄女は折顔から伝授された術を使って白浅と瓜二つになる。「ちょうどいいわ、あなたに教えてあげる♪(字幕:今だから話すけど) 当時、あなたのこの顔を使って君上はやっと私と寝てくれたのよ~」「顔を変えてありがたがられたからって何?あなたは人を欺いて自分まで欺いたに過ぎないわ」 ※自欺欺人=(成語) 人を欺きまた自らをも欺く、字幕:偽りの姿に過ぎない「私は君上を数万年愛して来たのに、彼はまだあなたを忘れられないの 今日、あなたの命を取れば、これからはこの世にこの容顔は私だけ… 君上も当然、永遠に私を守ることになるわ」(※守る→字幕:愛する)「あなたに言っておくわ、玄女…私は上神よ 両目を閉じていても、お前の側にいるくだらないモノなど残らず始末できる(※こやつらを皆殺しにできる)」玄女は白浅の負け惜しみかと思ったが、白浅の武功は本物だった。白浅は瞬く間に残りの将軍たちを排除し、玄女めがけて剣を放つ。しかし玄女は咄嗟に自分の前に墨淵と阿離を呼び寄せ、盾にした。驚いた白浅は宝剣を瞬時に扇に戻したが、その隙に玄女が放った魔術をまともに受けてしまう。そこへちょうど夜華が駆けつけ白浅を支えると、墨淵と阿離の身体を安全な場所へ移動させた。「浅浅…」「もしあと半時、早く来てくれていたら、こんな怪我をしなくて済んだのに」「済まない、来るのが遅れて」←素直に謝ってるw夜華は眩しそうな白浅のためにすぐさま灯を消した。「教えてくれ、君をこんな風に傷つけたのは誰だ?」「私を傷つけた奴らはもう始末したわ…目下、残っているのはあの女ひとりよ」「自分でやるかい?それとも私の助けが?」「彼女は私の師尊を辱め、私の家族を傷つけた…私がこの手でケリを付ける!」(๑•̀ㅂ•́)ノ―===≡≡≡ ✧ ビュン!!!白浅は玉清崑崙扇を玄女に向って投げた。すると飛び込んで来た離鏡が崑崙扇をはね返し、司音(シイン)を守る。しかしそれは顔を変えた玄女だった。玄女は離鏡にしなだれかかり、あの賎(イヤ)しい白浅を殺そうと言った。そうすれば司音の顔はこの世で自分ひとりになるという。離鏡は司音が2人いるおかしな情況が飲み込めず、困惑した。浅「その女人はね、私の師父を盗んだのよ…(夜華に)あなたの子供もね?」夜「君の子供でもあるだろ?」鏡「子供?」玄「君上~私たちの子供はよくなるの、本当よ?見て、墨淵よ!彼を煉丹して仙丹を作るの 君上、あなたは以前、墨淵に嫉妬してたわね?これからはその必要もなくなるの 私たちの子供が墨淵の精気を所有するの♪」鏡「黙れ!」玄「あら間違ってる?当時、白浅に玉魂を渡さなかったのは墨淵に嫉妬していたからでしょう? 君上ったら、まだ分からないの?彼女、当時の司音神君よ」浅「玄女、あなたに言っておくわ 師父の仙体は天上の尊貴(武神)、7万年も私の心臓の血を受けて来た あなたたちの子供では堪えられないんじゃないかしら」離鏡は司音がそこまで墨淵に尽くして来たと知り、今さらながら驚愕した。夜「離鏡、君たちの往事はさしあたって触れずにおくが、君に聞きたいことがある 今日のこの借りだが、どう見なすつもりだ?私的か、公的なのか?」玄「公的だったら何?私的だったら何よ?!」夜「私事なら君がその身の程知らずの翼后の皮を剥いで筋を引き抜けば、本君の心の憤りも晴れよう ※身の程知らず=不知天高地厚(物事の難しさを知らない、身の程知らず) 公事なら、天族の将士たちも長いこと戦争はしていない、ちょうど暇を持て余している この機会にどちらの兵がこの何万年で良く鍛えられてきたか分かるな」夜華の話を聞いた玄女はその場にひざまずき、離鏡の足にすがりついて命乞いした。これまでやって来たことは全て離鏡のため、そんな自分を処罰することなどできようか。自分がいなければ翼君の宝座にまで上り詰めることなどできなかったはず…。何よりいくら皇太子だからと言って、天族が女ひとりのために出兵など同意するはずがない。しかし夜華は、ただ単に1人の女人のための出兵ではないと言った。夜「墨淵上神は天族の尊神(武神)であり、白浅上神は天族の将来の帝后だ また阿離も将来、本君の位を継承する子供である この三人はここで君たち大紫明宮から大変な恥辱を受けた 天族の将士たち全員、このまま引き下がることなどできるかな?」鏡「…玄女はこの前からいささか常軌を逸していたんです そうでなければこんな大きな過ちを引き起こしましょうか?太子殿下、お見逃し下さい」夜「浅浅、私たちは見逃せるかい?」夜華が白浅を気遣う様子を見た玄女は急に高笑いした。玄「天族太子、よくもまあ~こんな賎しい白浅の機嫌が取れるわね~あなた知らないの? (クスッ)彼女と彼女の師父はねえ~うっ!」夜華は思わず玄女に一撃を放って口を封じた。夜「浅浅に言ったな、君の顔が彼女に良く似ていると…本君には似ている所がひとつも見つからん」浅「…どうせ上面だけのこと、当時はあなたにあげても気にしなかった ただ今はあなたがその顔をつけているのを見ると、すごく不愉快だわ」玄「何しようっていうの?どうするつもりよ?!私はもともとずっとこういう顔つきだったわ! 私の美貌を奪おうったって、そうはいかない!折顔を探しに行けば?あなたなんか恐くない!」すると白浅はゆっくり玄女の前に歩み寄り、屈んでその顔をまじまじと見た。浅「どうして折顔を探すの?さっき冗談を言ったからかしら? ※「冗談」→上記で「折顔を呼ぼうか?」と言ったこと あなた、本当に四海八荒で折顔しか顔を変えられる術を持っていないと思ったの? 老身は不才ながらこの7万年ゴロゴロしているついでにこの手の術を究めたの もし本当にあなたが八つ裂きにされるなら… その顔を着けたまま皮を剥いで筋を抜き取られるべきじゃないわ」玄「…やめて!いやよ!やめてえぇぇぇっ!!!」白浅は玄女から自分の顔を抜き取り、2度と術を使えないようにした。「自分の顔を良く見ることね、言ったはずよ? 折顔の法術を使って悪いことをしたら反噬を受けることになるってね」白浅はわざと玄女の目の前に仙鏡を出し、夜華の元へふらふらと戻って行った。しかし急に立ちくらみを起こし、夜華の胸の中へ倒れ込んでしまう。「浅浅、持ちこたえられるかい?」…フルフル(๑╯ﻌ╰๑)=3@浅…「持ちこたえられないなら眠るといい、離鏡…君が自分で取り計らうんだな」 ※看着辦=その場の具体的な状況に基づいて見計らってする(字幕:よく考えて決断せよ)夜華は気を失った白浅を連れて帰った。残された離鏡はどうしてこんなことになったのか、まだ心の整理がつかず呆然としている。玄女は鏡に映る自分の顔を見ながら半狂乱となり、鏡を消そうとするが無駄だった。すると自分の本当の顔を見ることに耐えかねた玄女は、思いつめるあまり自分の目をつぶしてしまう。つづく※黄色のマーカーはカットされたと思われるセリフ※赤色のマーカーは実際の字幕のセリフ、あるいは注釈(  ̄꒳ ̄)ドラマでは分かりやすく玄女は玄女のままたまに術で白浅になるため、状況が分かりにくかったですとりあえず管理人は術で通常70%くらい白浅顔、で改めて術をかけると100%になると勝手に解釈しました
2020.02.29
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第38話「商機をつかめ」呉(ゴ)家東院では家職・王世均(オウセイキン)たちが総出で周瑩(シュウエイ)たちを出迎えた。あの王二虎(オウニコ)も今や立派な東院の一員となり、王家職の下で商売を習っている。さらに驚いたことに釈放された韓三春(カンサンシュン)と千紅(センコウ)の姿があった。2人は王世均の用意してくれた家に住み、護衛の仕事を任されているという。こうしてひとしきり再会を喜んだ一同は屋敷へ入ることにしたが、周瑩はそこでやっと王世均の姿を見つけた。王世均は元気な姿の周瑩を見て、またこっそり涙を拭っている。「私の文は届いた?」「はい、綿布は売り尽くしました また図爾丹(トゥーアルダン)が東院と取引すると聞き、以前の屋号を全部、登録し直しました」「さすが抜かりないわね」王世均は万事、順調だと伝え、夫人には中で待ってもらったと教えた。一方、趙白石(チョウハクセキ)も役所で周瑩が無事に戻って来たと聞いた。思わず馬を駈けて呉家東院へ駆けつけてみると、屋敷から賑やかな声が外まで漏れ聞こえる。すると趙白石はふと冷静になり、結局、顔も見ずにそのまま引き返して行った。その夜、周瑩は東院に呉蔚武(ゴイブ)夫妻と呉蔚全(ゴイゼン)夫妻を招き、迪化(ウイグル)の料理・羊の丸焼きを振る舞った。同じ頃、迪化に残った沈星移(シンセイイ)は図爾丹との飲み比べに勝利し、約束通り商品を買い取ってもらうことになる。ようやく任務を終えた沈星移、酔い冷ましに1人でふらふら中庭に出ると、花吹雪に気づいて思わず顔をほころばせた。周瑩は久しぶりに酔っ払って別院へ帰った。するとひとまず肩の荷が下りて気が緩んだのか、呉聘(ゴヘイ)の幻影が見える。あの時、こうして2人でひざまずき、義父に許しを請うた…。あの夜はこの石段に一緒に座って月をながめた…。寝台に横になれば、すぐそこに愛しい人の顔がある…。確かにここで蜜月を過ごした2人…。しかし周瑩はふと1人だと気づき、急に酔いが覚めてしまう。眠れなくなった周瑩は結局、起き出し、帳簿に目を通してそのまま朝を迎えた。。゚(∩ω∩`)゚。周瑩は久しぶりに三原教堂を訪ねた。そこで英国人宣教師のジョゼフと再会、西洋の織物工房の様子を教えて欲しいと頼む。ジョゼフは快く教会の中へ案内し、資料を探しに行った。周瑩は再び世界地図を目にすると、呉聘と夢を語り合った時のことを思い出す。するとジョゼフが西洋の織物工場の写真が載っている本を見せてくれた。「この機械はどこで買えるの?」「聞いておくよ」上海では準備に長年かけていた機器織布局がついに操業を始めることになった。布政使(フセイシ)となった趙白石は巡撫(ジュンブ)に肖朝徳(ショウチョウトク)を訪ね、陝西(センセイ)も上海を見習って西洋の織機を入れ、織布局を操業したいと提案する。関中(カンチュウ)は綿花の生産量も多く、涇陽(ケイヨウ)は昔から綿布の商いの拠点、工場を作る条件は揃っていた。しかし肖大人は反対し、西洋から武器の製造や兵の訓練技術を見習っても、日用品の製造まで真似るようでは国の士気が下がるという。趙白石は洋布が国産の綿布を遥かにしのぐ手触りと美しさで価格も安いと訴えたが、かえって心象を悪くした。「なおさら反対だ、洋布が広まれば地元の生産者はどうなる? 暴動でも起きたら責任を問われるのは私だぞ?」肖大人は2度とこの話はするなと言った。呉家の六椽(ロクテン)庁の朝会、王世均は去年度の会計報告を行った。経費を除いた綿布の利益は銀4万3,412両…。呉蔚武も呉蔚全も予想以上の利益に喜び、これも周瑩のおかげだと称賛した。しかし周瑩は今年は運が良かっただけと謙遜し、来年になれば迪化でも洋布が普及すると懸念する。そこで呉家布業も洋布に乗り換えたいと訴えた。しかも西洋人と取引するのではなく、呉家で洋布を織って売りたいという。「実は洋布の工房を作りたいんです」一方、趙白石は呉家西院に盟友の呉沢(ゴタク)を訪ねていた。話を聞いた呉沢は趙白石が人柄も才能も一流なのに行動力に欠けると指摘、自分なら障害があろうと道を切り開くと助言する。「巡撫がダメなら総督に談判し、総督でダメなら尚書を訪ねる それでもダメなら軍機大臣に掛け合い、皇太后や皇帝陛下に奏上することも辞さぬ! 簡単に諦めるな」確かにこれだけ何度も科挙を落ちていながら諦めず、自分の力を信じている呉沢の言葉には説得力があった。趙白石はすっかり感化され、必ずや陝西機器織布局を設立すると誓う。そこで呉沢は妹・呉漪(ゴイ)が趙白石を慕っていると切り出したが、趙白石は公務が忙しいので他のことを考える余裕がないと断った。ついに沈星移が涇陽に戻ってきた。周瑩は沈星移が大勢の楽隊を連れて得意満面で帰ってきたと聞き、商売がうまく行ったのだと知る。しかし出迎えた沈四海(シンシカイ)は鳴り物入りで現れた息子に冷ややかだった。そこで星移は綿布の在庫を全部さばき、銀20万両の商いも取り付けたと報告する。大夫人と夫人は大喜びだったが、沈四海は番頭として真っ先に店に報告すべきだと小言を並べた。「まっすぐ屋敷に戻るとは自覚が足りんな、帳場に報告したら陝西布政司(シセイシ)へ行け 趙白石に呼ばれた、また寄付の話だろう」「趙白石が布政使に?」沈星移は趙白石があの三寿幇(サンジュホウ)の一件で昇格したと知った。趙白石は富商たちを集め、上海にならい陝西機器織布局を設立する予定だと話した。そこで朝廷の監督の下に民間の出資者を募りたいという。1株が銀100両で総額20万両分、2千株の公募で総株8割を占める。「手元に配った申し込み要領をよく読んでくれ …受付は15日まで、ただし期限前でも早い者勝ちだ」富商たちは皆、いったん帰って考えることにしたが、沈星移がひとり残っていた。すると沈星移は千株ほど出資すると即決し、帰って行く。しかしその日、趙白石はなぜか周瑩を招待していなかった。布政司を出た胡咏梅(コエイバイ)はその足で杜明礼(トメイレイ)を訪ねた。そこで投資の話を相談し、どれだけ買えばいいか聞いてみる。すると杜明礼は全部だと助言、胡咏梅は早速、布政司に引き返した。一方、洋布の工房を作りたいと考えた周瑩だったが、国の決まりが立ちはだかった。民間の工場設立は禁じられているため、織機が手に入っても生産はできないという。そこへ突然、沈星移がやって来た。「周瑩!周瑩!出てこいよ!」「あら沈少爺?」「すぐ趙白石の所へ行け!またとない良い話だ! 機器織布局の出資者を募ってる、公募株の半分は私が買った」周瑩は寝耳に水だった。しかし飛びつくにしても残り千株で銀10万両では今の東院には手が出ない。すると沈星移が元ならすぐ取れるので借りれば良いと教え、早くしないと売り切れると急かした。↑やっと前髪がなくなった!w呉家東院をあとにした沈星移は急いで屋敷に戻った。息子の投資話を聞いた沈四海は今回ばかりは星移の独断が正解だったという。その頃、周瑩は布政司にやって来た。すると回廊でばったり胡咏梅と出くわす。周瑩は久しぶりと挨拶したが、胡咏梅は未だ父の死の原因が周瑩だと逆恨みしていた。呆れた周瑩は相手にせず先を急いだが、急に胡咏梅が声をかける。「投資の話で来たのね?…気の毒だけどもう遅いわ、あなたに機会を渡すものですか」そう言って胡咏梅は帰って行った。趙白石は予想通り周瑩が来たと聞いて胸を躍らせた。そんな自分を戒めるため、壁に飾られた書を読んで精神統一する。「趙だーれん!」そこへ周瑩が元気な声で入って来た。周瑩は機嫌が悪そうな趙白石を見ると、また女だてらに出かけたことを咎められると勘違いする。「目障りでしょうから要件を手短に、陝西機器織布局の株を買いに来ました」「…夫人、その話なら2千株は全部、売り切れた」周瑩は胡咏梅の言葉の意味に気づき、出遅れたと分かった。「お役人のくせに不公平じゃないの!一度つぶれたからって呉家はのけ者扱い? なぜ連絡してくれなかったの?!バン!@机(チッ)1人の力で三寿幇を捕まえたとでも?あなたと私はっ……はぁ~もういい!」「(ぁ…)帰るのか?!」「他に用でも?罰を受ける前に退散するわ!」周瑩は嵐のように去っていった。「行ってしまった…」思わずそう呟いた趙白石はまた壁にかけた書を見る…。つづく御託を並べる呉沢…( ̄▽ ̄;)>″
2020.02.29
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三生三世十里桃花 Eternal Love第35話「人間界での受難」夜華(ヤカ)は人間界に降った白浅(ハクセン)に会いに来た。そこで実は元貞(ゲンテイ)の今生での父親が東華紫府(トウカシフ)少陽君(ショウヨウクン)だと教える。「東華帝君?!(あ!)まさか小九っ…」その時、急に風が吹いて居間の戸が開き、カタカタと音を立てた。白浅はひとまず戸を閉めに行ったが、戻ってみると唖然となる。すでに夜華は外衣を脱いで冠を外し、寝台に布団を敷いてすっかり休む体勢だった。「そなたは外側と壁側、どちらで寝る?」「(泊まるのかいっ)私は…下で寝ましょう」「浅浅、君が今夜、床で寝ようと下で寝ようと、結果的には同じなんだが? もし君にまだ仙力があるというなら、戦って2人で怪我するのも良い ただし君の仙力はすでに私が封印した…(あ)ひょっとして、じらしているとか?」「夜華の君ったらご冗談を~(オホホホ)私はただ床が小さいから失礼があってはと思って…」白浅はしぶしぶ寝台に腰掛けた。「私、外側で寝る方が慣れているから…」すると夜華は手をかざして灯りを消した。白浅は横になったものの、何とも気恥ずかしくて夜華に背中を向けていた。これではなかなか寝付けそうにない。「そうだ…人間界に本当に大鵬鳥なんているの?」「大鵬鳥なら仏祖(ブッソ)に借りた 二叔と司命(シメイ)はいささか確執があってね、だから今回はあらゆる手を使ったんだ」「司命がそんな根に持つタイプとはねえ~ やっとのことで頼んだのに、苦心の作を引っかき回したら根に持たれそうね…」すると夜華が急に背後から白浅に密着した。「チェンチェン、心配いらないよ、どのみち彼はまだ私に大きな借りがある」白浅は慌てて前に移動して離れたが、夜華も一緒にくっついて来た。「君を抱きしめて寝ようか?」「(ひぃぃぃ~っ)ドスン!」驚いた白浅はさらに前に移動し、そのまま寝台から落下してしまう。「思った通りだ、そなたがおとなしく寝られないと知っているから、抱いて寝ると言ったのに(クス」「床が小さ過ぎるのよ(ボソッ」「ああ、確かに小さ過ぎるな~(ふふ」結局、白浅が壁側に夜華が外側に横になって落ち着いた。そこで夜華は気がかりだったことを聞いてみることにする。「チェンチェン?司音(シイン)を知っているか?」「うぉ(我)…話に聞いたことはあるけど、面識はないわ 彼は墨淵(ボクエン)上神と一緒に隠棲したのよね?」白浅が嘘をついたことで夜華は内心、落胆していた。「君なら多少は知っているかと…」「…知らないわ」「…最近、翼君・離鏡(リケイ)が司音神君の絵を書いて、私的に行方を探している この画が回り回って私の手に届いてね、ぱっと見、男装した君にとても良く似ているんだ」夜華は白浅の顔を見ながら、その表情を観察した。「…他人の空似じゃない?…もう遅いわ、早く寝ましょう」白浅は話を切り上げ、目をつぶってしまう。夜華はそれ以上、問い詰めることはせず、ただ白浅がぐっすり眠ってからそっと額に口づけした。翌朝、夜華は白浅に自分の髪を結って欲しいと頼んだ。「迷谷から聞いたんだ、君は結い髪が上手いと 今日は天君に参覲(サンキン)に行くから、身なりがだらしなくてはまずいだろう?」「お、おぅ…」白浅が髪をすき始めると、夜華はかつて素素(ソソ)が自分の身支度をしてくれたことを思い出して笑顔になった。「出来たわ」「君はこれまでに…ぃゃ何でもない」夜華は言葉を飲み込み、白浅に串数珠を渡した。「この串数珠を付つけていてくれ、現在の君は人間となんら変わらない 危険に遭遇することはないだろうが、万一に備えるんだ」「ぅん」すると夜華は白浅のおでこに口づけし、しばしの別れを惜しむ。「では私は天宮に戻るとするよ…(あっ)そうだ! 昨夜はちゃんとするのに忙しくて言うのを忘れていた 6月1日だが、君が元貞を引き止めたら、誰かに東華帝君を水へ落とさせるんだ そうすれば君は元貞を保護できるし、東華帝君が人生の苦難を経験するのも邪魔しない これで丸く収まるよ」「そうね」夜華が姿を消すと、緊張していた白浅はようやく身体の力が抜けた。「昨夜はちゃんとしてたって何のことよ?…ってあっ!すっかり鳳九(ホウキュウ)のこと忘れてた!」白浅が房間を出ると、ちょうど元貞がやって来た。すると元貞は挨拶するなり、師父の首に小さな赤い出来物があると気づいて鏡を渡す。白浅は元貞がこんな小さな痕に気づいたことに感心し、ある人から元貞が道を歩く蟻さえ殺せないほど善良だと聞いていると話した。道を行く蟻を踏まずに歩くのは優しいだけではなく、それだけ注意力が必要になる。そこで白浅は注意力を試すために2つ質問すると告げ、それとなく元貞から白鳳九の居場所を聞き出すことにした。最初の問いは道観にいた白装束の道姑はどんな素材の払子(ホッス)を持っていたか。次の問いは宮中に額に鳳尾花(ホウビカ)のあざがある女子がいるが、住まいや位、封号は何か。元貞は道観にいる白装束の道姑のことは知らないと答え、あざのある女子のことは分かると笑顔を見せた。「それは菡萏(カンタン)院にいる陳(チン)貴人です!あ…でも陳貴人の名前までは分かりません」…小九、やっぱり東華を追って来たのね…白浅は元貞の注意力を褒めたが、道法ではさらなる緻密さを学ぶ必要があると諭して帰した。…元貞小弟、あなたは十分、緻密だわ…でもあまり緻密だと詮索好きになるかもね~ふふ白浅はたまたま通りかかった宮女に頼んで菡萏院へ案内してもらった。すると中庭で1人の妃が寂しそうに養魚池をのぞいている。「小九?姑姑が会いに来たわ」驚いた鳳九は白浅が自分を連れ戻しに来たと勘違いし、激しく動揺した。「姑姑、私を連れて行かないで~!彼を愛してるの、彼を失いたくない、お願いよ、姑姑!」鳳九は白浅の足にすがりついたかと思うと、来世は姑姑のために馬車馬のように働くと泣きわめく。そんな取り乱した鳳九の姿に白浅は驚いた。…この癇癪を起こしたみたいな様子、まさか青丘の禁術・両生呪(リョウセイジュ)?白浅は仕方なく手刀で鳳九の首を突いて気絶させ、宮女を呼んだ。その夜、白鳳九は白浅の房間を訪ねた。やはり両生呪を使ったことがバレていると知り気まずい鳳九…。仕方なく東華帝君の夢に入り込み、叶えたい願いがあるか聞き出したと話した。すると白浅は石から生まれた東華帝君のこと、″富貴も天下もいらぬ~愛が欲し~い″とでも願ったのだろうと告げる。∫*๑・᷄ὢ・᷅)<姑姑…英明です実は鳳九も司命星君から6月1日に皇帝が愛する女に巡り合うが、その美女は元貞太子を愛すると聞いていた。そこで鳳九は皇帝がその美人と出会うまでの間、自分が真心を捧げる計画だったという。「でも私は冷遇されていた陳貴人の体を借りているから、皇帝に会っても愛の言葉が出て来ないの」「いったん冷めた心を再び燃え上がらせるのって簡単なことじゃないわ、気にしないで」 「だから自分に両生呪をかけたの…」両生呪は情感を高めるため、鳳九は日中は皇帝に恋い焦がれ、太陽が沈めば解脱が出来た。しかし結局、皇帝が陳貴人を訪ねたのは1度きり、しかもすぐに帰ってしまったという。白浅はならばなぜここまでするのか聞いた。すると鳳九は誰かを愛する時は全身全霊を傾け、相手がいない時でも必死に愛することだと訴える。その答えを聞いた白浅は、仕方なくこのまま続けることを認めた。白浅と鳳九が中庭へ出ると、突然、折顔(セツガン)が現れた。「言い忘れたことがあってな、東海の祝宴の翌日、夜華が私に会いに桃林へ来たんだ」夜華から白浅の300年前の旧事について聞かれ、確かに擎蒼(ケイソウ)と戦った後、長間、昏睡してから目が覚めたと答えたという。「この小娘っ、縁談が嫌でまたつぶす気じゃないだろうな?」「…大丈夫だと思うけど(汗)」「なら良い(あ、小九)真真がお前の料理を恋しがってるぞ?いつ戻るんだ?」「でも~人間界で恩返しがあるので…」「恩返し?ああ~、それで両生呪が効いているのか~」すると折顔はすぐに帰って行った。白鳳九はふと白浅がなぜ人間界へ来たのか知らないことに気づいた。そこで白浅は元貞太子が実は天君から罰を受けて歴劫している夜華の従弟だと教え、渡劫を替えるために来たことを教える。そこで帝君を水に落とす役回りを鳳九に頼むことにしたが、日中は両生呪で正気を失っているため困難だった。折顔が十里桃林に戻ると、碧瑤池(ヘキヨウチ)で白真(ハクシン)が釣りをしながら待っていた。白真は折顔に気づくと、慌ただしく西海へ行こうと引っ張って行く。実は人間界の酒楼で偶然、西海の2皇子・疊風(チョウホウ)と出会い、白真は一緒に食事をしていた。その時、疊風に水晶宮から急報が舞い込み、なぜか顔を曇らせたという。白真は気になって悩み事を聞いてみると、その問題なら折顔が役に立てると気がついた。疊風の長兄・疊雍(チョウヨウ)は奇妙な病にかかっていた。600年前から身体が弱り始め、みるみる悪化したという。西海水晶宮の薬師たちがいくら調べても原因が分からず、途方暮れている所に疊雍が喀血、不安が広がった。そこで天界の薬王に診てもらうことになったが、薬王でも原因は分からず、結局、2種類の薬を処方して喀血を止めるだけに留まる。ただ薬王が帰る際、疊雍が患っているのは身体の病ではないようだと言っていた。白真と一緒に西海に到着した折顔は、まず疊雍を診せてもらうことにした。早速、運法で身体の状態を探ってみたが、その時、思わず手を止める。…これはどういうことだ?西海水君は折顔の険しい表情に動揺したが、折顔は命の危険はないと安心させた。ただ少し考える時間が欲しいという。白真はすぐ何かあると分かったが、折顔は真相が分かってから教えると言った。人間界ではあっという間に6月も目前、そんなある日、息子を心配した少辛が皇宮にやって来た。息子を遠くから見守る少辛、すると白浅が現れ、房間へ案内する。白浅は元貞の渡劫を替える方法を見つけたと教えた。しかし万事うまく行くには、誰かが皇帝を水の中に突き落とす必要があるという。少辛は愛する息子のために喜んで自分が押すと言ったが、白浅は反対した。皇帝を押すには近くで待機する必要があり、この時に身を隠す術を使う。人間界で仙力を使えば反噬(ハンゼイ)を受け、妊婦である少辛には危険だろう。そこで少辛は桑籍(ソウセキ)にこの役回りを頼むことにした。一方、白浅に化けた玄女(ゲンジョ)はまんまと墨淵の仙体と阿離(アリ)を連れて大紫明宮へ戻った。そこで将軍たちに煉丹炉(レンタンロ)を準備するよう命じ、墨淵の仙体で作った丸薬で自分の子供を助けることにする。「7万年前、あなたは私を引き取ってくれた…そして7万年後、今度は私の子供を救ってくれる まさにあなたは私たち母子の救世主だわ」すると将軍が現れ、日が落ちる前までに祭壇が出来ると報告する。「結構、ではあと数刻、待ちましょうか…」桑籍は少辛から話を聞いたが、もしや青丘白浅の仕返しではないかと疑った。人間界で仙術を使って運簿を改ざんすれば処罰されるのは必至…。白浅はこの役回りを自分に任せ、かつて縁談を破棄した自分へ復讐するつもりではないかという。すると少辛は憤慨し、珍しく感情をあらわにした。「君上、私の姑姑に何てことおっしゃるの?! これまでの不仲を忘れ、かつての主従の情誼だけで私を助けるために降って下さったのよ? しかも私が最も敬慕している姑姑… あの方はこの機会に乗じて私たちを咎めるような人では断じてない!ぜぇ~はぁ~」身重にも関わらず興奮した少辛は呼吸が荒くなり、驚いた桑籍は慌てて妻をなだめた。「私が狭量だった、気を静めておくれ…すぐ行ってくる」白浅の房間に桑籍がやって来た。桑籍は真っ先に縁談の破棄について謝罪しようとしたが、白浅は過去のことなので気遣いは無用だと断る。すると男装の白浅を見た桑籍は、かつて大戦で共に戦った墨淵の17番弟子・司音にそっくりだと気づいて驚いた。「あなたと彼には何か…」「水君、ここへ来たのは元貞の件のためでは?他の話をする必要はありません」時間がない白浅は、すぐ明日の計画を説明した。6月1日、皇帝は太子や后妃らを連れて漱玉川(ソウギョクセン)へ出遊した。河上に設けられた露台では舞姫たちが踊りを披露、皇帝はその中の美人に目が釘付けになる。すると川岸の庭石の影に夜華と司命星君が現れた。「太子殿下、そこまで上神を心配しなくても…」「何と言っても相手は東華帝君だからな」「殿下、ご心配なく、帝君は心の狭い方ではありません」ちょうどその時、宦官に案内されて白浅がやって来るのが見えた。気が気でない夜華は思わず身を乗り出し、その姿を見守る。もうすぐ大鵬が現れる時間だ。白浅は宦官に頼んで元貞を呼び出した。あずま屋に立つ師匠の姿に気づいた元貞は宴を抜け出し、急いで駆けつける。そこで白浅は滅度(メツド)の道理をすべて悟ったと伝え、教えを授けるので太子殿で待つよう指示した。元貞は露台を振り返って名残惜しそうだったが師匠の命には逆らえず、その足で帰って行く。するとその直後、ついに大鵬が飛んで来た。大鵬の姿を見た皇帝たちは当初、吉兆だと喜んでいた。しかし大鵬が露台めがけて突進、美人をつかんで川に落としてしまう。驚いた皇帝や后妃たちは欄干まで駆け寄ると、待機していた桑籍が後ろから帝君を蹴飛ばしてすぐに姿を消した。皇帝は予定通り川に転落、その場は騒然となる。すると両生呪が効いている鳳九が後先考えず川に飛び込み、皇帝を助けてしまう。白浅は思いも寄らない展開に困惑した。…くわばらくわばら~まさか東華がこの世でかなづちの人間に託生してるなんて…あの美人を救うどころじゃないじゃない心配そうに露台の様子を見に行く白浅、しかしその時、急に何者かが放った仙術で川へ放り投げられてしまう。驚いた夜華は禁忌と分かっていながら仙術で時を止め、その間に白浅を自分の元へ引き寄せた。「大丈夫かい?何もなかったか?」「私を水の方に押した人がいたの」「恐らくいつも太子に寵愛され信頼されてるから嫉妬されたんだ 誰かが混乱に乗じて思い知らせてやろうとしたのだろう」「(ぁぁ…そう)夜華、仙術を使うのは天規に背くんでしょう?」「君が無事なら、僕の事なんてどうだっていいんだ」おう~♪( *´꒳`*人@管理人「(ちょっと感激)…でもあなたが私を助けたことで、帝君と鳳九に何かあるんじゃ…」しかし司命星君はこれが2人の経験すべき劫だと伝え、あと数ヶ月で白鳳九の願いが果たせるという。「それなら良かった、お2人は天宮へ戻った方がいいわ 太子が人間界にあまり長くいるのはマズいでしょう?私はやり残した事があるから、行くわね」夜華は白浅を見送りながら、誰が白浅を襲ったのか考えていた。一方、かなづちだった皇帝は美人を助けるどろこか溺れてしまい、陳貴人に救出されることになった。皇帝が見初めたのは結局、美人ではなく、心配そうに自分を見つめる陳貴人の白鳳九に…。その頃、素錦(ソキン)は繆清(ビュウシン)から思わぬ報告を受けていた。「何ですって?あなた、白浅上神を川へ突き落としたの?で上神は大丈夫なの?」「繆清、まさか太子殿下が近くにいらっしゃるとは思わなくて…自ら仙力を使って上神をお救いに…」素錦は考えを巡らせた。…この公主を騙して人間界へ行かせ、白浅上神に思い知らせてやろうと思ったけど…まさか平気で上神を殺そうとするとはね…ただ成功したならまだしも失敗した、もし夜華が追跡調査をしたら大変なことになるわ「(ふぅ)本当に何も知らないのね、まさか青丘の姑姑に対してこんな事して… 分かっていますよ、彼女への嫉妬だとね でも君上が今後、四海の君となれば後宮は当然、美人だらけになるの このように嫉妬していたら、洗梧宮に入ってからどうするつもり?」「じぇじぇ、繆清はあなたが…」「あなたは私の考えを誤解したのね」素錦は自分が巻き込まれないよう予防線を張った。そして繆清には埋め合わせに皇太子の女になれるよう尽力すると約束して懐柔する。つづく※くわばらくわばら=千算万算「千算万算、天の一算に如かず」(人間の思案は天の思案には及ばない)
2020.02.28
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第37話「過去の清算」盛隆全(セイリュウゼン)を語る詐欺師は、かつて夜逃げした呉家南院の一人息子・呉遇(ゴグウ)だった。周老四(シュウロウシ)と一緒に捕らわれた周瑩(シュウエイ)は、呉遇が自分を両親の敵と逆恨みしていると知る。すると呉遇は周瑩を殺してケリをつけると息巻き、周瑩に短剣を向けた。先に胸を刺された周老四はもはやこれまでと観念したが、そこへ突然、沈星移(シンセイイ)たちが現れる。「やめろ!」沈星移が蔵に乗り込み、周瑩と周老四は九死に一生を得た。しかし呉遇は隙をついて1人で逃亡してしまう。すると周瑩は沈星移の姿を見てぽかんとしていた。「帰ったんじゃなかったの?」「…ああ、帰る予定だった でもお前との勝負を思い出して負けてなるものかと思ってな 私も迪化(ウイグル)へ綿布を売りに来たのさ」実は周瑩をずっとつけていたのは沈星移だった。変装した周瑩が盛隆全を出て紅運(コウウン)館に入って行くのを見た沈星移は妙だと気づき、調べてみると周瑩が波斯(ハシ)国の富商に化けていることが分かったという。そこで周瑩が何を企んでいるのか気になり、行動を見張っていたのだ。周老四の傷は浅く、軽症だった。すると命の恩人である沈星移に感謝し、今後は星移を困らせる者は自分が許さないという。「(フフ)もしそれがあんたの娘だったら?」「例外はない!」「聞いたか?」周瑩は呆れて無視、呉遇の蔵で証拠を回収して街に戻った。図爾丹(トゥーアルダン)はすでに盛隆全の者を全て引っ捕らえていた。もうすぐ約束の日没、図爾丹は全員を砂漠へ捨てて来いと命じたが、そこへ周瑩が現れる。周瑩は盛隆全の番頭を装って偽薬を売った男を突き出すと、図爾丹の従者が確かにこの男が″呉″だと認めた。さらに証拠として呉遇たちがつけていた帳簿を渡し、そこに偽薬を売った相手や利益などの詳細が書かれていると教える。すると図爾丹は潔く誤解だったと認め、黒幕の呉遇が逃げたと知ると捜索を命じた。図爾丹は人質たちを解放し、改めて盛隆全に謝罪に行くと決めた。しかしまだ周瑩が自分を殴って監禁した借りを返していないという。「お前は人を殴るのが好きなんだろう?」すると図爾丹は使い手の男を4人呼び、周瑩に棒を渡した。「ここにいる誰か1人を倒せたら涇陽(ケイヨウ)へ帰してやる できなければ…私の屋敷で一生、奴婢として働くのだ」驚いた沈星移は咄嗟に自分が代わると名乗りを上げた。主人として侍女を助けるのは当然だという。「周瑩は呉家の大当主でもあり私の侍女でもある、ここにいる父親が当時、沈家に娘を売ったんだ」「あ?あ~そうだ、借金があって仕方なく…」周老四が事情を説明している隙に周瑩は沈星移に自信があるのか確認したが、星移はないと笑う。そこで周瑩は仕方なく自分で決着をつけると言った。「ここにいる誰か1人を倒せば解放してくれるのね?」「是」果たして周瑩は格闘技の王者や天(テン)山一の力持ち、迪化一の猛者、そして素手で3匹の狼を殴り殺したという強者相手にどう戦うつもりなのか。すると周瑩は棒を握って威勢のいい声を上げたかと思うと、いきなり自分を殴って倒れた。「ゥゥゥ…ここにいる誰か1人を倒したわ、これで解放してくれるでしょう?」図爾丹は大胆で機智に富む周瑩が気に入り、仲直りの宴を開いた。すると周瑩は呉家の大当主として呉遇の尻拭いをすると宣言し、その場で番頭・徐仁傑(ジョジンケツ)に指示する。「明日、市場に告知を出して、盛隆全の名で出回っている偽薬と本物の薬を無償で交換するとね」薬材の商いは誠実さも必要、何よりこの偽薬騒動に乗じて盛隆全の知名度があがると計算した。図爾丹は商売人としての周瑩もずる賢くて誠実だと感心し、呉家の綿布を全て買い取ると約束する。しかも周瑩に信頼を置き、自分の中原(チュウゲン)での商いを全て任せると決めた。周瑩が富商・図爾丹と大口の商談をまとめるのを目の当たりにした沈星移は、負けじと他の富商への売り込みを始めることにした。そんな星移の前に笑顔の周瑩が現れる。2人は静かな場所に移り、久しぶりに穏やかに語り合った。周瑩は助けてくれたことに感謝すると、星移は改めて呉聘(ゴヘイ)を殺していないと訴える。すると周瑩は信じると答えたが、沈月生(シンゲッセイ)を殺したも呉聘や東院の人間ではないと否定した。とは言え、東院が軍需品偽装の罪を沈家に着せようとしたのは事実、到底、星移は信じられない。しかし周瑩は罪を着せられたのは沈家ではなく結局、東院だったと反論した。「なぜ言い切れる?」「だって東院のおかげで今の私があるの…私を信じる?」東院が誰に陥れられたのか見当もつかないが、周瑩は必ず東院の無実を証明すると誓った。そこで星移は東院ではなく周瑩を信じようと決め、自分も兄を殺した犯人を必ず見つけ出すという。「(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン 私も呉聘を殺した下手人を必ず見つけるわ…」「ぁ、そうだ、私が山塞で言った言葉を覚えているか?」「…(まさかあの″うぉあいにー″か!)」「お前を娶りたい!」実は周瑩は横暴で傲慢な沈星移が嫌いだった。池から救われても、その気持ちは変わらなかったという。綿花の商いで邪魔された時は殺意すら覚えたものだが、確かに沈星移は変わった。「今の私たちは数々の困難を共にした盟友ね!永遠に!」「盟友?」星移はあっさり振られたが、それでも必ず周瑩を手に入れるとたんかを切った。周瑩は盛隆全に別れを告げ、いよいよ帰ることになった。すると馬車に乗り込もうとした時、急に図爾丹が見送りにやって来る。周瑩に魅了された図爾丹は滞在を伸ばすよう引き留めてみたが、周瑩は商いが第一だと断った。そこで図爾丹は今度は自分が涇陽を訪ねると約束し、最後に贈り物を渡す。それは砂漠で捕らえた呉遇だった。帰途についた周瑩はゴビ砂漠で馬車を止め、呉遇を解放した。てっきり亡き者にされると思っていた呉遇は困惑し、また復讐に行くと脅す。すると周瑩は八つ当たりしたい気持ちは分かるが、自分たちの間に怨恨はないと言った。「呉遇、憎しみを背負って生きるのは辛いわよ?」しかし呉遇は結局、南院へ戻る道を拒み、ひとりで砂漠に消えた。一方、呉家西院では呉漪(ゴイ)が兄・呉沢(ゴタク)に得意の手料理を差し入れていた。今度こそ兄が郷試(キョウシ)に合格できるよう、幸運の料理で運気を味方につけて欲しいという。しかし呉沢はすぐ妹の魂胆に気づく。呉漪は趙白石(チョウハクセキ)がどんな学生だったか尋ねたあと、最後にこう言ったのだ。「大哥?彼は結婚してないの?」呉沢は妹の気持ちを汲み、2人の仲を取り持ってやろうと決めた。その頃、趙白石は恩師・張長清(チョウチョウセイ)と会っていた。朝廷では李(リ)大人が北洋艦隊の建設資金を、皇太后が宮殿の修築費をそれぞれ求め、海軍の大臣であり皇帝の実父である醇(ジュン)親王が板挟みに遭って身動きが取れないという。恩師はどうとりなすべきか頭を悩ませていたが、唯一の救いは趙白石が孤軍奮闘し、激動はらむ陝西(センセイ)で血路を開いたことだった。趙白石は涇陽でアヘンを禁止し、三寿幇(サンジュホウ)を投降させた功績が認められ、李大人の後押しもあって布政使(フセイシ)に昇進する。すると趙白石は韓三春(カンサンシュン)の供述を思い出し、押収したはずの文が知府・英賢(エイケン)の元へ送られたあと消えたと報告した。2人は牛寿娃(ギュウジュア)と通じていたのは貝勒(ベイレ)派だと確信、恐らく牛寿娃は英賢を待って投降するはずだったが、趙白石と韓三春に先を越されたのだろう。張長清は昇進した趙白石には何かと邪魔が入るはずだと警告し、十分に用心しろと言った。「苦労するのもいいが、時には駆け引きも覚え、計略を巡らすのだ」しかし清廉潔白な趙白石は恩師の思わぬ助言に困惑してしまう。隆昇和(リュウショウワ)では査坤(サコン)が胡咏梅(コエイバイ)からもらった配当金を箱にしまっていた。「いつかこの箱を銀票でいっぱいにしたいです!(✪ω✪)キラーン」すると杜明礼(トメイレイ)はそれが叶ったら何をしたいか聞いてみる。(* ॑꒳ ॑*人♪もし〜も〜査坤が〜家を〜建てたな〜ら〜西湖の〜あたりに〜建てたでしょぉぉぉ〜杜明礼はいつかかなうと告げ、自分は今とは全く違う生活が送りたいと言った。「どんな生活です?」「…人間の生活だ」杜明礼はそう言うと古月(コゲツ)洋布店へ行くと伝えた。「周瑩を憎む胡咏梅は我らの同志、それに我らは株主でもあるからな」査坤は黙って見送ったが、杜明礼の胡咏梅への想いを危惧する。「夢を見なければいい」古月洋布店に杜明礼がやって来た。胡咏梅は上海から届いたばかりの見本を見せたが、その時、うっかり手巾を落としてしまう。それは以前、杜明礼が泣いている胡咏梅に貸したものだった。「あ…お返しするのを忘れてしまって…」「もしよければ差し上げます」すると胡咏梅は恥ずかしそうに手巾を受け取った。2人の距離は少しずつ短くなっているように見えたが…。つづく( ๑≧ꇴ≦)査坤の可愛い夢~
2020.02.28
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第36話「捕物大作戦」迪化(ウイグル)にある呉(ゴ)家西院の薬材店・盛隆全(セイリュウゼン)に到着した周瑩(シュウエイ)一行。しかし早々に事件に巻き込まれる。突如、店の前に現れた富商の図爾丹(トゥーアルダン)が盛隆全に偽薬を売りつけられたと騒ぎ出したのだ。周瑩は店の中で様子を見ていたが、図爾丹が番頭・徐仁傑(ジョジンケツ)を脅し始めたところで思わず口を挟んでしまう。「老板?盛隆全は偽物など売りません、何かの誤解では?」図爾丹は見慣れぬ女に主人でないなら口を出すなと言ったが、周瑩は呉家の大当主として見て見ぬ振りはできないと言った。そもそも迪化にある盛隆全はこの店だけ、買い付けた品は本当に盛隆全の薬材なのか。そこで図爾丹は馬から降りて証拠となる品を放り投げた。周老四(シュウロウシ)は横暴な態度に我慢ならなかったが、周瑩が制止する。すると周瑩は店から同じ商品を持って来るよう頼んで2つの品を図爾丹の前で広げて見せた。「老板、これこそ盛隆全の品です、こんな粗悪品は扱いません」「…こっちは見本、こっちが納入された品だろう?包装が同じだからな」しかし周瑩には切り札があった。実は包装に挟む盛隆全の保証書には偽物対策として隠し文字があり、それを知っているのは一族だけだという。周瑩は店の保証書のホコリを払って透かしてみると、確かに文字があった。「偽物も同じ保証書をつけていますが、隠し文字は真似できないわ、ほら? ??え?どちらにも文字がある…」その瞬間、図爾丹は鞭で周瑩のかんざしをいきなり弾き飛ばした。「いいか、3日後の日没前に賠償金を持って来い! もし間に合わなければ今度、落ちるのはかんざしではない…お前の頭だ」図爾丹は迪化一の商人だった。西域各地に店を持ち、流通する茶葉や皮革、水タバコ、塩、鉄、薬剤、反物の大半を扱っている。どうやらとんでもない男を敵に回してしまった周瑩、しかし盛隆全の窮地を救うため、まずは街に出て調査することにした。周瑩たちはたまたま通りかかった薬材店・任喜堂(ニンキドウ)に入ってみた。するとなぜか盛隆全の薬材も全て扱っていると知る。店主の話では迪化の薬材店は協力し合い、こうして盛隆全や他の店の薬材を代理販売しているという。ともかく周瑩たちは薬材を購入して帰ったが、保証書は本物でもやはり中身は粗悪品だと分かった。しかし徐番頭は代理販売など認めたことはないと否定する。周瑩はこれだけではまだ潔白を証明できないと考え、確かな証拠を探すことにした。「父さん、済南(サイナン)での事、覚えてる?」「あれか?皇女に化けた時のことか?」街に艶やかな女富商が現れた。女富商は扮装した周老四が道端で売っている珍しくもない翡翠の指輪をいきなり3千両で買取り、買い物客たちを驚かせる。すると後から来た従者に今年の運勢で緑は禁忌だと言われ、富商はあっさり指輪を物乞いに恵んだ。街はこの豪快な女豪商の話題で持ちきり、何でも波斯(ハシ)国から仕入れに来た富豪の寡婦で、夫は国王の弟だという。今は亡き夫の遺産と商いを引き継いで色々な物を買い付けており、夫人と取引ができれば一生、安泰だとか。こうして予想通り噂を聞いた商人たちが女富商が滞在している紅運(コウウン)館に押しかけた。しかし期待していた盛隆全を語る商人は現れず、結局、周瑩の計画は無駄骨に…。周瑩は紅運館の裏口から出てこっそり盛隆全へ戻った。約束の期日は明日…。周老四も徐番頭も今のうち逃げるよう提案したが、周瑩はまだ時間があると言った。その時、呉と名乗る商人が紅運館に現れたと知らせが来る。周瑩はほら来たとばかりに周老四に目配せすると、急いで紅運館へ向かった。すると道すがら、周瑩はなぜか誰かに見られているような気がしてならない。ふと足を止めて振り返ってみたが、付近に人影はなかった。紅運館の一室に戻った周瑩は面紗をつけて準備した。春杏(シュンキョウ)は周瑩を呼びに行かせる間、盛隆全の小柳(ショウリュウ)に時間稼ぎさせたと報告する。「上出来よ」「全部、少奶奶から学んだのです」呉と名乗る男が薬材の取引にやってきた。男は盛隆全では上物しか扱わないと売り込み、見本を見せるという。しかし周瑩は亡き夫から見本を信じるなと忠告されていると断り、蔵を見たいと訴えた。男は渋っていたが、仕方なく明日、迎えに来ると約束して帰る。外で待機していた周老四と福来(フクライ)は紅運館から出た男のあとをつけたが、途中でまかれてしまう。翌朝、周老四も変装して周瑩に同行することにした。しかし女富商の噂を聞いた図爾丹が突然、紅運館に現れる。部屋の前では変装した盛隆全の阿三(アサン)・小柳・大石頭(ダイセキトウ)が控えていたが、図爾丹は自分の従者に3人を連れて茶を飲んで来いと命じ、半ば強引に入ってしまう。驚いた周瑩は慌てて背を向けた。周老四は得意の話術で図爾丹をうまく追い返すことにしたが、どこか変だと気づいた図爾丹が最後にかまをかける。「ところで…国王の母上はお元気かな?」「王太后ですか?まだピンピンしておられますよ!」しかし国王の母親はすでに亡くなっていた。図爾丹は夫人の正体が盛隆全の大当主だと見破った。激怒した図爾丹は今から一緒に来るよう迫ったが、周瑩は時計を見てすでに例の男が迎えに来ていると気づく。そこでひとまず従うふりをして、図爾丹が背を向けたところで燭台で殴り倒した。邪魔が入った周瑩と周老四だったが、無事に男の馬車に乗った。中庭で茶を飲んでいた小柳たち3人も2人が出て行く姿を確認し、適当な理由をつけて撤収する。やがて図爾丹の従者たちは主人の戻りが遅すぎると、部屋の様子を見に行った。すると大きな衣装箱の中に監禁されている図爾丹を発見する。これに激怒した図爾丹はすぐ盛隆全に乗り込んだが…。呉を語る男の蔵にあった薬材は確かに逸品だった。仕方なく周瑩は前金を払い、品物を受け取った時に残金を払うと約束する。男は丁重に2人を見送ったが、納得がいかない周瑩は途中で馬車を降り、従者を待たせて引き返した。周瑩と周老四は物陰から蔵を監視していた。するとまた誰かに見られているような気がしてならない。落ち着かない周瑩だったが、その時、蔵の前に荷馬車が止まった。周瑩たちはこっそり馬車に近づいて積荷を調べると、そこで粗悪品の薬材と隠し文字がある盛隆全の保証書を発見する。ついに確証を得た周瑩、しかし運悪く戻ってきた御者に見つかってしまう。2人は適当にごまかして逃げようとしたが、周瑩は蔵から出てきた男にぶつかった。「?!呉遇(ゴグウ)?」「周瑩?!」呉家南院を夜逃げした呉遇は思いがけず両親の敵と再会、周瑩と周老四を捕らえた。盛隆全を語っていた詐欺師とは夜逃げした呉家南院の一人息子・呉遇だった。確かに呉遇なら保証書に隠し文字があると知っていても不思議はない。すると呉遇は周瑩が焚きつけさえしなければ二叔父が帳簿を調べようとはせず、両親も生きていたはずだと八つ当たりした。「今や呉家南院の跡継ぎだった私まで詐欺まがいのことをするはめに…全部お前のせいだぞ!」そこで周瑩は両親の罪と呉遇とは関係ないとなだめ、自分と涇陽(ケイヨウ)に戻るなら今回の件は水に流すと懐柔した。「呉家は今、三院の合資で商いをしているの、南院も加わればいい、きっと盛り返せるわ」しかし呉遇は周瑩への恨みをいっそう募らせ、両親を殺した相手と手を組めるかと拒んだ。周老四は思わず周瑩を責めるのはお門違いだと指摘したが、激高した呉遇にいきなり刺されてしまう。「父さん!…ちょ呉遇、ご両親は自ら死を招いたのよ?」「災いの元凶はお前だ…」周瑩は過去を忘れて早く立ち直るべきだと言い聞かせたが、もはや何を言っても呉遇の耳には届かなかった。「お前を殺さねば私はケリをつけられない!」呉遇はついに周瑩を刺そうとしたが…。つづく_(:3 ⌒゙)_ ポリポリ…ちょっと飽きてきた(笑
2020.02.27
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三生三世十里桃花 Eternal Love第34話「少辛の願い事」白浅(ハクセン)は夜華(ヤカ)が青丘を離れても食事にありつける良い方法を思い付いた。青丘の小仙から選抜した者を夜華に弟子入りさせ、料理を覚えさせればいい。そこで早速、迷谷(メイコク)に告示を出すよう命じた。天君から罰を受けた元貞(ゲンテイ)は人間界へ堕ちた。少辛(ショウシン)は居ても立ってもいられず、青丘へ白浅を訪ねることにする。しかし歴劫(リャッコウ)は青丘白浅でももちろん、折顔(セツガン)上神でさえ手助けはできないだろう。桑籍(ソウセキ)は妻の白浅に対する過剰なまでの信頼を心配した。すると少辛は信頼の問題ではなく、天族が自分たち夫婦の件で青丘に借りがあるからだと説明する。「心配しないで、姑姑は私に破雲扇(ハウンセン)を返し、ひとつだけ願いを許してくれた 彼女は有言実行よ、私を決して拒絶しないはず…」青丘の池のほとりに小仙たちの長い列が出来た。迷谷と阿離(アリ)は弟子志願者の受付を担当し、白浅はそばで優雅にお茶を飲みながら見守っている。そこへ夜華がやって来た。「迷谷に聞いたよ、君が私の弟子を選ぶことにしたって?」「し-あ(是啊)」「皆を解散させてくれないか?誰にも才能がなさそうだ…私から見れば君の方が向いている だが本当に学ぶ必要はない、私たち2人のうち1人が出来ればいいことだからね」仕方なく白浅は迷谷を呼び、夜華が気に入らないので皆を帰すよう頼んだ。すると夜華は少し散歩に付き合って欲しいという。夜華と白浅は池のほとりを歩き始めた。「そなたはものぐさだが、池で自生自滅する花はそれがかえって天然の美しい造形を培っている 天宮の瑶池(ヨウチ)と比べても遜色ないな、まことに珍しい」「なーり(哪里)、ここは湖にある野池(ノイケ)だもの、瑶池とは比較できないわ そちらの瑶池はこの数万年で仙人や人間が数千首も詩に詠むほどよ、皆が賞賛しているわ」「浅浅、見てみたくないか?」「何を?」「九重天の瑶池」「ぁぁ~機会があれば…@社交辞令」「浅浅、君の言い回しだと、これまで天宮に関心がなかったようだね?」「…この四海八荒には行ったことがない場所がまだたくさんあるわ その全てに関心をもったら疲れないかしら?」「(ふふ)」「あの有名な崑崙虚(コンロンキョ)にも行ったことないのに…」「ォゥ、崑崙には憧れているようだね?」「(ふぁぃら[坏了]、なんで崑崙虚のことなんか)ぁは…💧」その時、不意に池から物音が聞こえた。白浅が振り返ると舟には迷谷の姿がなく、阿離が一人で遊んでいる。「迷谷は…(あ〜)迷谷が洞口に敷いてる仙碍(センガイ)に誰かがぶつかったんだわ…」すると2人のもとへ迷谷が破雲扇を持って戻って来た。「…どうやら願い事を思いついたのね、彼女を入れて構わないわ」迷谷は谷の入口まで少辛を迎えに戻った。確かに姑姑は少辛を召したが、文句のひとつも言わねば気が済まない。「少辛?もし俺がお前だったら、姑姑に合わせる顔なんでないけどね(フン)」「これが最後です、少辛、今後は2度と青丘に足を踏み入れることはありません」白浅が涼亭で待っていると少辛がやって来た。迷谷は再び阿離を連れて遊びに行ったが、少辛は息子の一件を知る皇太子の姿に困惑する。「夜華の君は部外者じゃないわ、どうぞ話して」「姑姑…私の息子・元貞をお助け頂くことはできませんか?」少辛は皇太子の手前、言いにくそうだったが事情を説明した。天君の誕生日で桑籍が賀礼に元貞を連れて行ったが、なぜか元貞が洗梧宮(センゴキュウ)に迷い込み、危うく素錦(ソキン)に乱暴するところだったという。「素錦にいたずらを?(うっそーん)」驚いた白浅は思わず夜華の表情をうかがったが、夜華はひとり涼しい顔で茶を飲んでいた。∬*ತ _ತ)oO(太子がいくら変わり者とは言え、緑帽子をかぶらされても平気なんてね〜)白浅は元貞が天君から罰として人間界での歴劫60年を命じられたと知った。しかし少辛は元貞が蟻さえ踏み殺すことができない善良な子供だと訴え、助けて欲しいと懇願する。「でもね~彼がいたずらしたのが夜華の君の側妃じゃ…(チラッ)」「…私への義理なら無用だ、私もいささか重い判決だと感じている…」「(イヤイヤイヤ…)だって彼がいたずらしたのはあなたの側妃なのよ?」「(フッ)私に側妃などない…グビッ@お茶」少辛はそれが皇太子からの許しだと判断し、思わず笑みがこぼれた。しかし白浅はどうも合点がいかない。劫を経験すれば元貞は60年後に仙班に復帰できるのに、一体、何を助けろと言うのか。すると少辛は聞いたところによると元貞が18歳で大きな試練に遭うと分かったという。「この劫で息子は一生、苦しみます 少辛、あの子がこんなひどい苦しみを受けるなど耐えられません ですから姑姑に切にお願いします あの子の劫数を変える手助けを、そうすればあの子は一生、平穏に過ごせます」「つまり~あなたは子供の渡劫を助けて欲しくて私に会いに来たと?」「はい、少辛は間違っても自分の罪を免じてもらおうなどとお願いするつもりはありません ただ姑姑に元貞を陰ながら手助けして頂きたいのです」確かに少辛は賢い。白浅が元貞の気運を変えたのであれば、天君も見逃すと考えたのだろう。「いいでしょう、約束するわ、あなたのためにやりましょう 但し事を成した後、お前と私の主従関係は尽きたとみなすわ 以後、お前と青丘白浅は何の関係もなくなる」「…少辛(うっ)お聞き入れくださったこと、感謝いたします」…かつて少辛は青丘でよく小仙たちにいじめられていた『みんな小巴蛇(ハダ)って笑うんです、狐狸洞の青丘女君にお仕えするにはふさわしくないって』『そこまで落ち込むこと?私が幼い頃にいじめられた時なんて殴っちゃたけどな~』そこで白浅は破雲扇を授けた少辛はそんな貴重な物を受け取れないと断ったが、白浅は側仕えの少辛にどんな法器を送ろうが自分の自由だという『その団扇はとても強力なの また誰かにいじめられたら、その団扇で青丘から吹き飛ばしちゃいなさい』少辛はすっかり元気になって嬉しそうに微笑んだ…そんな少辛の無邪気な姿を見ることはもうないだろう。白浅は遠くから少辛の背中を見送っていたが、少辛は決して振り返らなかった。白浅が狐狸洞に戻ると、迷谷が不満そうにやって来た。池での話を盗み聞きしていた迷谷は、白浅が少辛を賢いと褒めたことが不思議でならない。少辛は主従の情誼(ジョウギ)も顧みず、何より四海で白浅が嘲笑されることになった原因だ。「九重天ではね、神仙が人間の気運の物語を改ざんできるの でも天族には掟があって、物語を見直したくても禁止されてるわ 天族は我ら白家に1籠分も借りがあるけど、少しも返してない 私が少しくらい首を突っ込んだところで、天君は見て見ぬ振りをするだけよ こんな小さな事だもの、つまり首を突っ込むなら私が一番の適任者ってわけ」「あの小巴蛇、ホント、策士っスね」「彼女はね~聡明なのが長所、だから北海でもいじめられることはないでしょうね 大したことじゃない、これが終われば彼女ともきれいさっぱり切れるわ~♪」白浅は夜華の部屋を訪ね、東華帝君(トウカテイクン)に仕える司命星君(シメイセイクン)に会いに行くと伝えた。「元貞が18歳でどんな劫を経験するのか知りたいの 一体、いつ、どこで、どんな事が彼の身に起こるのかしら?」「司命星君は変わり者だ、天君さえ彼が握っているこの気運簿を見せてもらえない そなたが下手したら面倒になるぞ」「(はぁ~)じゃあどうしましょう?」「…幸いなことに東華帝君のことで司命星君は私に借りがある もし必要なら私が代わりに行って来よう、その方が都合がいい」「本当?!助けてくれるの?」「ただし1つだけ約束してくれ」「何かしら?」「人間界では仙力を封印してくれ、気運の改ざんは天に逆らう行為だ 君が多少でも仙力を用いて気運を改めれば、君の身体が反噬(ハンゼイ/害悪)を受ける」「(フムフム)」「浅浅、君は上神かもしれないが、それでも何度も反噬を受ければ由々しい もし我らが天君と天后の位を引き継ぐ時、どう影響がでるか…」「天后を引き継ぐ?」「忘れたのか?君は遅かれ早かれいつか洗梧宮に嫁ぐ 天君と天后の位を引き継ぐには81道の猛火と9道の天雷を受ける必要があるんだ もし仙力を消耗してしまったら、君の命にかかわる」「ぉぅ…そう、じゃあ約束するわ、ァ…でもあなたと私はまだ結婚していない もしあなたが近いうち天君を引き継ぐことになったら、私はあなたに嫁ぐことができないわね 81道の猛火と9道の天雷は無理だから…」すると夜華が白浅に急接近した。「Σ(°∀°ノ)ノ な、何?私、何かおかしなこと言ったかしら?」「浅浅、君は私を責めているのかい?一日も早く縁談を申し込みに来なかったから… もし300年前に君を娶っていたら、こんな心配も不要だった」「ァァ…深い意味はないの(汗)ん~早くしないと夜が明けちゃう 夜華の君もすぐ手伝いに行ってくれるわよね?私も元貞の渡劫を変えに行かなくちゃ~」夜華は天宮へ戻り、司命星君に事情を説明して元貞の運簿を見せてもらった。「ォャ~姑姑は誠に心が広い方ですな?あの小巴蛇のことを気にもしないとは~ 300年前に許嫁の二殿下を盗まれたって言うのに~(あっ)」うっかり口を滑らせた司命は咄嗟に話題を変え、人間界へ堕ちた元貞の話を聞かせた。人間界の元貞は帝王家に託生(タクショウ)し、姓は宋(ソウ)、宋元貞と呼ばれているという。12歳で皇太子に封じられ、間もなく18歳、劫数は目前だった。元貞の人間界での母親は貴妃だが、元貞を産んだ後に息子を連れて道観へ出家、そして16歳の時に師父と一緒に宮中へ帰っている。実はこの師父が我が子を案じる北海水君・桑籍が密かに送った侍女だった。そこで司命星君は白浅が気運をかく乱しないよう、この師父と入れ替わってはどうかと提案する。夜華は納得し、拝礼して感謝した。しかし司命星君は結魄灯(ケッパクトウ)の件で白鳳九(ハクホウキュウ)を見逃してもらった恩があり、これで東華帝君に代わって借りを返せるという。するとやはり司命星君も白浅に人間界では仙力を使わないようにと助言した。夜華と司命星君の話を盗み聞きしていた繆清(ビュウシン)は素錦(ソキン)に報告した。白浅が元貞を助けるため人間界へ降りることになり、しかもその間は仙力を封印するという。すると素錦はまた悪巧みを思い付き、繆清に一度、人間界へ行ってもらえないかと頼んだ。(^ノꇴ^)<じぇじぇは側妃って肩書上、冒険はできないの~その点、めいめいは身軽でしょう?(* ゚ェ゚)?<私は何をすればいいんですか?夜華は運簿を持って狐狸洞へ戻り、白浅に渡した。白浅はまさか原物を見られるとは思わなかったと感心すると、夜華が早速、冊子を広げる。「(ほらここ)司命の作った気運、良く書けているだろ?」「司命星君、芝居の台本でも書かないともったいないわね~」司命が書いた物語はこうだ。…6月1日、皇帝が漱玉川(ソウギョクセン)へ出遊、皇太子・元貞も同行する…すると大鵬(タイホウ/伝説の大鳥)が現れ、驚いた美人が落水してしまう…元貞は美人を助けるために飛び込み、2人は水の中で互いを見初める「しかし残念ながらその女子は皇帝にも見初められ、宮中で寵幸されるんだ」「この皇帝は気が多いわね(ふふ」「で、元貞は生涯の愛を失って悔やむ」…そしてある夜、酔っぱらった元貞は美人と曲画通幽へ、やがて美人は皇子を生む「つまり元貞は人間界の父親に緑帽子をかぶせちゃうのね」「その通り」…当初、元貞は皇子が自分の子だと知らない…しかし十数年後、皇帝は病膏肓(コウコウ)に入る…これを機に皇子と元貞が太子の位を争い、皇子は元貞の剣で命を落とす…知らせを聞いた美人は絶望し、遺書を残して首を吊って自害、元貞が真実を知るところとなる…悲嘆に暮れる元貞は首を斬ろうとしたが、当時、皇朝にいる男子は自分1人…結局、泣く泣く龍座に就き、60歳で寿命を全うするまで惨じめな一生を送る「何とも波乱万丈な運命ね、元貞の一生って本当に戯曲みたい この通りだとすれば18歳で落水した美人と出会うのが運命の分かれ目ってことね? 彼がその美人を助けなければ、一生、平穏ってこと?」「その通り」「どうやら人間界に半年は住む必要があるわね 6月1日を待って、彼がその美人を助けるのを阻止するわ」「すでに手配はしておいた 君は人間界に到着したら元貞の道姑師父が入宮に推薦してくれる、君が元貞の新しい師父だ」「道姑にならなきゃダメなの?」「(ふっ)そうだ」こうして白浅は人間界へ降り、元貞の新しい師匠となった。元貞はこれまで自分の側にいてくれた師匠との別れを惜しんだが、生母の貴妃に諭される。そこで白浅は皇太子が九重天の仙班に属する神仙で、過ちを犯し人間界で歴劫していると教えた。皇太子が一心に修行すれば仙班へ復帰するのも難しくはないという。すると貴妃も元貞もすっかり新しい師匠を気に入った。その頃、翼君・離鏡(リケイ)は崑崙山の山門にいた。崑崙を守る子闌(シラン)は激怒して剣を突き付けたが、離鏡はなぜか司音(シイン)に会いたいという。実は離鏡は数日前、東海の北岸で司音に会っていた。すると子闌は自分たちが司音の行方を探すと伝え、離鏡を無下に追い返してしまう。離鏡は聞くだけ無駄だったとぼやいた。思えば司音は師兄たちにも身分を偽っていたのだから…。その時、離鏡はふと思いついた。「火麒麟(カキリン)!大紫明宮へ帰る!」( ఠ‿ఠ )アイラインがね…夜華は再び天宮へ戻り、紫宸殿で疊風(チョウホウ)と一緒に天枢(テンスウ)の報告を聞いていた。例の刺客を追跡調査していたところ、翼界から多くの者が各地へ散り、司音上仙を探していることが分かったという。彼らはみな司音の肖像画を持っており、いずれも翼君が描いた写しだった。疊風は確かに16師弟から知らせが来たと驚き、翼君が司音に会ったと言って崑崙山へ探しに来たという。しかし7万年も消息がないことから、疊風は離鏡の嘘だと思っていた。司音の肖像画を見た夜華は動揺を隠し、念のため疊風に見せて確認する。するとその絵姿は紛れもなく司音だと認めた。しかも離鏡が司音に会ったのが東海北岸だと知り、夜華は合点が行く。…やはり東海か…崑崙虚の17番弟子・司音が墨淵(ボクエン)の仙体と一緒に失踪して7万年…これは天族にとって最大の懸案だった…何ということか、浅浅、君が司音上仙だったとは夜華は思わぬ事実を突き止め、ひとまず皆を下げた。白浅はなぜ墨淵の仙体を連れて逃げたのか、門弟たち全員まで避けて…。…浅浅、もし私がこの件を尋ねたら、君はありのまま打ち明けてくれるだろうか離鏡は急いで大紫明宮へ帰った。玄女(ゲンジョ)は300年経っても未だに病児を手放せずにあやしている。応児(オウジ)が目覚めれば自分が元気な子を産める証しになると言うのだ。離鏡はいい加減にあきらめろと言い聞かせたが、なぜか急に司音の正体を問いただす。すると玄女はそれまでの笑顔が消え、眉をひそめた。「7万年も経ったのに、まだあんな男のことを考えているの?!」「君は本当に知らないのか?彼女が君と同じ狐族の女人だと」「狐族の女?ぶくかぁのん(不可能)! 崑崙虚で彼が着替える所を見たけど、彼は天族の男よ! 君上もかつて彼と一緒にいたことがあったでしょう?なぜ彼が天族の男だと分からないの?」「俺は早くから女だと知っていた、ただ彼女は狐族だとは言ってくれなかった」驚いた玄女は当てはまる狐族がいるか考えを巡らせ、ふとある女人にたどり着く。しかし離鏡の思い違いだとはぐらかし、再び子供をあやし始めた。離鏡はあきらめて出て行ったが、玄女は思わず乾いた笑いが漏れる。「浅浅…あなただったの?まさか思いもしなかったわ、司音があなたなんて… 私の最愛の男はまだずっとあなたを気にかけているわ 墨淵はあなたの所にいるんでしょう?どうして離鏡まで奪い取る必要があるの?!(はっ)墨淵?その手があったわ…」玄女は白浅になりすまし青丘へやって来た。すると何と幸運なことか、市場で白浅が人間界に行ったと知る。しかも驚いたことに狐狸洞には白浅を母と呼ぶ幼子がいた。出迎えた迷谷は白浅の様子が少し変だと気づいたようだが、確信はないらしい。そこで玄女は迷谷に墨淵を連れて来るよう頼んだ。しかし迷谷は皇太子にバレないよう炎華洞(エンカドウ)へ隠して姑姑が封印したはずだと首をかしげる。こうして玄女は墨淵の居場所を知り、狐狸洞を出た。玄女は炎華洞の結界を解けなかったが、2度目に放った仙術で入口が現れた。するとついに墨淵の仙体を発見する。しかし師匠に拝礼もしない白浅を見た迷谷は偽物だと気づいた。「お前は姑姑じゃない!玄女だな!この叛徒(ハント)め!よくも青丘に来られたもんだ!」迷谷は偽物を捕らえようと襲いかかったが、玄女の幻術にかかってしまう。「姑姑…ご用はありますか?」「(ふっ)小殿下ももらって行くから連れて来てちょうだい」その頃、人間界の白浅は元貞の劫数をどう回避するか考えていた。「美人が落水した時、私が助けに行けばいいかしら? だめだめ!万一、美人が私を気に入ったら、余計に面倒になっちゃうわ~ふう~」すると突然、夜華が現れる。「浅浅、数日、顔を合せてないと君が恋しくておかしくなりそうだ、そなたはどうだい?」「( ತ _ತ)…」「(冗談冗談)ここへ来たのは君に大事なことを伝えるためだ 知っているだろうか、元貞の今生の父親が誰の託生か?」つづく※緑帽子=″緑の帽子をかぶる″→妻を寝取られているという俗語※曲径通幽=薄暗い静かな場所に通じる小道のこと|ω・`)…またしても打ち当たる壁…なぜ離鏡は青丘に行かないのかと小一時間w
2020.02.26
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三生三世十里桃花 Eternal Love第33話「卑劣な企み」阿離(アリ)と一緒に茶館で講談を聴きながら夜華(ヤカ)を待っていた白浅(ハクセン)。しかしいつの間にかうたた寝してしまい、ふと目を覚ますと阿離の姿が消えていた。そこで銅鏡を出して行方を探してみると、なんと阿離が青楼の一室にいるではないか。白浅は慌てて茶館を飛び出し、仙術で阿離を連れ戻した。白浅と阿離は賑わう街に出た。阿離から話を聞いてみると、茶館の前の通りで太った男に絡まれている女人が見えたという。どうやら阿離は青楼の客引きを誤解したようだった。「助けに行ったら姿がないのでおじさんに聞いてみたんでししゅ そうしたら、その女人なら″花楼″という店に入ったって… だから僕も行ってみたけど、″花″なんて見つけられなかったんでしゅ」「ぁぁ~それはね~人間界での呼び方で…って、そこは深く追究しなくていいの(汗」「それから太った男を探し回ったけど見つからなくて、それで廂房の一間に入ってみたんでしゅ 中には男の人と女の人がいて、はっきり見えなかったけど~そこへにゃんちんが来たんでしゅ」「あ~この事はにゃんちんとあなたの秘密、父君は言わないことにしない?」「阿離、みんばいら!」すると白浅と阿離は指切りした。その頃、紫宸殿(シシンデン)ではちょうど夜華が灯したろうそくの火が消えたところだった。夜華は席を立ち、西海二皇子・疊風(チョウホウ)に茶を飲み終える頃に戻ると言い残して出て行く。一方、夜華が戻ったと知った素錦(ソキン)は早速、紫宸殿を訪ねた。しかし伽昀(カイン)からまたすぐ出かけたと言われてしまう。実は人間界にいる青丘白浅に付添うため、戻ったというのだ。傷ついた素錦は天君の祝いの宴に出ないつもりかと戸惑ったが、伽昀は宴には必ず行くはずだと安心させた。夜華が人間界に戻ると、ちょうど白浅と阿離が酔っ払いの公子にからまれているところだった。酔っ払いは白浅の手を握りろうとしてわずかに触れると、突然、夜華が現れ、腕をひねり上げられてしまう。「私の妻に何をする気だ?!」激高した夜華は仙法で男を消した。白浅は思わず吹き出してどこへ飛ばしたのか聞いたが、夜華も怒りに任せて飛ばしたため、分からないという。「(ふふ)もしあなたがいなくても、同じことをしていたわ」「触られそうになったのに、避け方も知らないのか?」「ちょっと触られただけじゃない」その言葉を聞いた夜華は急に白浅の腰に手を回して抱き寄せ、仙術で時を止めた。白浅は静止した周りの景色を珍しそうに見回すと、夜華は改めて白浅を引き寄せて口づけする。「ちょっと口づけしただけだ」夜華はいたずらっぽくそう言って術を解くと、恥ずかしそうな白浅の手を取って歩き出した。その夜、白浅たちは人間界の客桟に泊まることにした。しかし空いている部屋が一部屋しかないため、3人は同室で寝ることになってしまう。夜華は戸惑う白浅の気持ちを察し、すでに熟睡している阿離の横で寝るよう促した。白浅が眠るまで書物を読んでいた夜華は、やがてそっと寝台に腰掛けて2人の寝顔を見つめる。…私は君の一貫性がある性格を理解していた…それでも君がこれほどきっぱり決別するとは思いもしなかったよ…過ぎ去った昔のことなど、すっかり忘れてしまったんだな…君に思い出して欲しいと願いながら、やはり永遠に思い出して欲しくないとも思うんだその時、窓に怪しい人影がうごめいた。皇太子の護衛・天枢(テンスウ)が大通りで黒装束の曲者と応戦していた。すると駆けつけた夜華が仙術を放ち、刺客を退ける。男が皇太子だと気付いた刺客たちは一瞬で煙となって消え失せ、焦った天枢は追いかけようとした。しかし夜華は後追いするなと制止、所詮は妖法で作られた傀儡(カイライ)だと教える。「殿下、そろそろ天君の寿宴が始まります」「分かっている、先に戻ってくれ」翌朝、夜華は白浅のため、客桟の厨房を借りてわざわざ粥を作った。「どおりで、あなたが作る味だと思ったわ」「俊疾(シュンシツ)山にいた時、東海の公主が僕にご飯を作ってくれたけど口に合いましぇんでした でも僕には別のご飯を作ってくれましぇんでしたね?」夜華はバツが悪くなり、話題を変えてごまかした。「私はまた天宮に戻る」「父君、行っちゃうの?成玉(セイギョク)から聞いた″小別勝新婚″ってやつでしょう? にゃんちんと300年振りに会ったのに、また離れ離れになるんでしゅか?」「忘れたのか?今日が何の日か?」阿離はようやく今日が祖父の誕生日だと思い出し、自分たちもお祝いに行かねばという。しかし夜華は母上が宴を好まないので1人で行くと話した。疊風が紫宸殿でちょうどお茶を飲み終わる頃、夜華が戻って来た。すると夜華は報告で聞いた曲者に人間界で遭遇したと教える。狙いは他の上仙だったが、運悪く天枢と自分に出くわしてしまったのだろう。「しばらく様子を見よう、まずは狙われた神仙たちの身元を調べるのだ」一方、素錦は辛奴(シンド)から夜華がひとりで回宮したと聞いた。青丘白浅がいないのは好都合、これで夜華を天宮に足止めする計画は上手く行く。標的となったのは桑籍(ソウセキ)の長子・元貞(ゲンテイ)だった。最近は天君の態度が軟化していたが、本来は少辛(ショウシン)の息子である元貞を嫌っており、もし元貞が自分を辱めたとなれば絶対に許すはずがない。何より各分支部族の頭領たちの顔を立て、天君は必ず自分に味方をするはずだ。「私は夜華の側妃、彼の堂弟(従弟)が私に手を出したとなれば一大事だわ これで夜華を天宮に引き止められる、この計画は夜華を天宮に留まらせることよ 青丘にさえ行かなければ、九尾狐から誘惑されることもないわ(ふふ」すると素錦は辛奴に準備を任せ、自ら元貞を探しに行った。元貞が蓮池でひとり待っていると、通りかかった仙娥たちの噂話が耳に入った。「(ヒソッ)見て?かわいそう~天孫なのに拝謁できないなんて…」「(コソッ)だって母親が巴蛇(ハダ)だもの~」すると気落ちする元貞に素錦が声をかけた。素錦は仙娥の陰口など気にするなとなぐさめ、それより天君のところへ行こうと誘う。驚いた元貞はまだ許しがないと断ったが、素錦は自分と一緒なら大丈夫だと安心させ、ちょうど洗梧宮にいると嘘をついた。元貞はすっかり素錦を信じ、何の疑いもせず素錦の寝殿に入ってしまう。そこで素錦は仙術で元貞を眠らせ、辛奴と2人で無理やり酒を飲ませると、寝台まで運んだ。あとは元貞の衣をはだけてから、梁(ハリ)に白綾(シラアヤ)を掛ければ準備は整う。「行って、私が元貞に辱められ、自害しそうだと泣き叫ぶのよ」「はい」辛奴は外に出ると、大きな声で助けを呼んだ。「誰か~誰か来て!」夜華は宴で久しぶりに二叔父と顔を合わせた。桑籍は夜華が青丘で暮らしていると知って肩の荷が下り、実は後になって少辛から東海の宴で夜華と一緒にいた女子が白浅上神だと聞いたという。すると夜華が元貞を連れて来たのかと尋ねた。桑籍は天君に″聡明な子″と褒めてもらったと喜んだが、どんなに聡明でも水君の子では九重天と無縁だと落胆する。そこに慌てて連宋(レンソウ)が駆けつけた。「夜華、二哥!早く洗梧宮へ!元貞が大変だ!」夜華たちが素錦の寝殿へ到着すると、天君の前に素錦と元貞がひざまずいていた。素錦は元貞が自分の寝殿に忍び込み、もう少しで貞操を失うところだったと涙ながらに訴える。すると夜華に向き直り、身の潔白を証明するために縊死(イシ)の白綾を与えてくれと同情を誘った。夜華は素錦の悪事だと見抜いて無視すると、仕方なく素錦はさらに大げさに泣きわめき、死を賜りたいと叫んでみせる。驚いた桑籍はあえて元貞を蹴り飛ばし、ひざまずいて天君に嘆願した。「元貞はまだ子供です、せめて命だけはお助けください!」しかし天君はかつて寵愛して来た桑籍に裏切られ、今度はその孫に傷つけられたと憤慨する。身に覚えのない元貞は調査を嘆願したが、これがかえって天君の心象を悪くした。「己の名誉を汚してまで誰かを陥れる女子がいるものか!」結局、元貞は人間界で60年の歴劫(リャッコウ)を言い渡され、その場で仙鎖で捕われてしまう。桑籍は幼い頃から温和な元貞が女色にふけるなどあり得ないとかばったが、天君からかつて桑籍も同じように不名誉なことをしたと言われ、返す言葉がなかった。寝殿には夜華と素錦だけが残った。素錦は少しでも長く夜華を引き止めるため、自分に死を賜って欲しいと懇願する。夜華は黙ったまま背を向けていたが、やがて重い口を開いた。「…今日はまたどんな芝居なんだ?」「?…君上、それはどういう意味でしょうか? まさか君上は私が自ら汚れされたとでっち上げたとお疑いに? この世の中にそんなことをする女人がおりましょうか?!」夜華は再び素錦の茶番を目の当たりにし、思わず当時もこうして素素を陥れたのかと聞いた。驚いた素錦は濡れ衣だと訴えたが、夜華はなぜそんな素錦を生かしているのか教えてやる。「ひとつはそなたが結魄灯(ケッパクトウ)を差し出したからだ、そして2つ目…」夜華はわざわざ身を屈め、ひざまずいている素錦の顔をのぞき込んだ。「そなたの目の中にある素素の目を守るためだ、そなたが死んだら素素の目も死んでしまうからな(ふっ)しかし、もしまた墓穴を掘るようなことがあったら… 私も情け容赦はしないからそのつもりでいろ、素錦、そなたが死んでも本君には方法がある その目の新しい主人を見つければいいだけのことだ」「君上、君上~」素錦はすがりつくように膝行(シッコウ)したが、後ずさりする夜華に近づくことができない。「君上?私が長年、君上のおそばに寄り添ってきた情誼には一文の価値もないと?」「その通り、一文の価値もない」夜華はそう言い残して出て行った。紫宸殿では連宋が待っていた。夜華はこれが素錦の計略だと暴露し、天君の二叔への憤りをうまく利用したのだと呆れる。しかし連宋は確かに二哥も不注意だったと漏らした。巴蛇が理由で水君に降格されたにも関わらず、桑籍夫婦の情は深まり、しかも四番目の子供まで生まれるとなれば、天君の面目が立たない。つまり元貞は両親の犠牲になったも同然だった。連宋は桑籍に子供への愛情を隠し、これ以上、騒ぎ立てないよう忠告するという。さもなければ桑籍は普通の生活さえ失ってしまうだろう。夜華もその意見に同意だったが、急に連宋がさも意味ありげに夜華を見つめた。「何か私に言いたいことでも?」「どうも変だ、すでに素素が白浅だと分かったのに… なぜ早く天宮に迎え入れない?許嫁じゃないか?」「…彼女は完全に私のことを忘れていると言いませんでしたか?」「本当だったのか?…きっと折顔(セツガン)上神の忘情薬だな~ 忘れたかったんだろう、お前に両目を取り出されたことを… だから記憶からお前を消し去ることにしたんだな」「・・・」「で、青丘に住んでいるのはどんなもくろみだ?」「…思ったんです、最初に戻ろうと」「最初に戻る?」「彼女が素素だった頃の天宮に良い思い出などないでしょう、だったら忘れたままでいい 私はゆっくりと彼女の心の中へ入り込みたいのです 今回は何ら障害はない、晴れて彼女を妃として娶ることができますから」「そうだな、それがいい」(´;ω;)ウンウン@管理人一方、人間界で陳(チン)貴人(キジン)となった白鳳九(ハクホウキュウ)は、皇帝である東華帝君(トウカテイクン)に会えないまま2年が経っていた。これでは約束通り真心が欲しいという皇帝の願いを叶えることもままならない。しかしそんなある夜、突然、皇帝がふらりと現れた。( ๑≧ꇴ≦)∴ブハッ!コーヒー吹いた!皇帝は鳳九を隣に座らせ、急に貴妃(キヒ)がどうしても回宮しないと訴えた。貴妃とは15歳で入宮し、皇帝がずっと寵愛してきた妃だったが、皇太子・元貞を産んだ後、出家したいと言い出したという。仕方なく皇帝は皇城の裏山の道観を修繕し、そこで貴妃に修行をさせた。貴妃は元貞とずっと道観で暮らしていたが、元貞が16歳になると道姑(女道士)をつけて宮殿へ戻したという。それ以来、貴妃は毎月1日と15日に息子の顔を見に来るが、皇帝に会おうとはしなかった。「ただの一度もな…朕は眼中にないようだ」鳳九は帝君が人間界へ来たのは人生の六苦を探究するためだと思い出した。皇帝の様子を見る限り、司命星君(シメイセイクン)がこの物語の編集にいかに尽力したかがうかがえる。「どうして黙っておる?」「(ハッ!)その~陛下はご傷心なのですね… 貴妃ったら皇帝にこんなに寵愛されていると分からないなんて… このように陛下の真心を踏みにじるのは、皇帝を愛する女人たちにも失礼です!」「そなたも朕を愛していると?」「…私は陛下の妃、当然、愛しております、心を取り出して見せることができずに残念です そうすれば陛下は私の心に中に誰がいるのかのぞけるのに…」「(クスッ)からかうのがうまいな?」「陛下が笑った〜♪笑うとどんなこともすぐ忘れられますよね あ、姑姑が言ってました(^ꇴ^)b ″世は移り変わるもの、誰でも最後は塵となる、何を思い煩う必要があろうか″と…」「ウム…その通りだな」すると皇帝は鳳九の額のあざにふれ、なぜかこの花を見るとどこか懐かしいと漏らした。そしてなぜかこの花を見続けたくなってしまい、もしや妖術にかかったせいかと疑って陳貴人を避け続けて来たという。「見とれて手放せなくなるのが怖かったのだ…」皇帝は鳳九に顔を寄せて行ったが、鳳九は思わずお盆を顔の前に出して拒否た。「陛下、おっお茶が空なので、もう一杯入れて来ます!(ピュー!)」鳳九はうっかり茶坊で茶碗を割った。これも血筋なのか、どうも愛の言葉は恥ずかしく逃げ出してしまう。その時、鳳九は思い付いた。「そうだ!両生呪文だわ!」白浅と阿離は狐狸洞で夜華の帰りを待っていた。「にゃんちん、父君はいつ戻って来きましゅか? 阿離、蒸しきのこと白菜と大恨の汁物が食べたいでしゅ」「たぶんもうすぐよ」2人はさすがにビワに飽きていた。そこへようやく夜華が戻って来る。夜華は阿離が持っているビワに気づき、白浅に阿離が成長期だと教えたはずだと釘を刺した。「一日中これだけと言うわけにはいかないんだ」「分かってるわ、だからあなたが戻るのが待ち遠しかったの、ちゃんとした食事をあげて」すると夜華は急に白浅に歩み寄って手を握る。「本当に私の帰りが待ち遠しかったのかい?」「(あ…)」「父君、にゃんちん、顔が赤くなってる~」「そっそうよ、あなたが戻って食事を作ってくれるのが待ち遠しかったのよ」白浅は急に恥ずかしくなって手を離し、逃げるように部屋を出て行った。つづく※廂房=正房の両わきにあって南北に伸びる建物※小別勝新婚=(諺)夫婦が少し離れてからまた会ってみると新婚以上に新婚らしい※巴蛇(ハダ)=修蛇、中国の神話に登場する蛇(ここでは少辛のこと)
2020.02.26
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第35話「消せない疑惑」趙白石(チョウハクセキ)と呉家東院の周瑩(シュウエイ)救出作戦は、三寿幇(サンジュホウ)の頭領・韓三春(カンサンシュン)が投降したことにより成功した。平定した山塞で必死に周瑩を探し回る趙白石…。やがて元気な姿を見つけたが、周瑩は沈星移(シンセイイ)を介抱していた。趙白石は2人の親しげな雰囲気に動揺して立ちすくむと、周瑩が気づいて駆け寄って来る。すると周瑩は助けに来てくれたことに感謝し、改心した韓三春に寛大な処置を求めた。しかし趙白石はなぜか不機嫌そうに行ってしまう。周瑩は春杏(シュンキョウ)と福来(フクライ)、王二虎(オウニコ)を連れて山塞から出た。外で待っていた王世均(オウセイキン)は周瑩の無事な姿を見て安堵し、うっかり泣きそうになってしまう。そこへ周老四(シュウロウシ)たち呉家東院の仲間が駆けつけた。すると周瑩は帰ったら殺された御者の宋(ソウ)を手厚く葬り、家族を見舞って欲しいと頼む。そして二虎を弟分だと紹介し、東院の一員になるので仕込んでやってくれと託した。また、東院の利益2割を韓三春に渡す契約書を用意するよう指示、もし涇陽(ケイヨウ)に残るなら仕事と家の用意を、どこかへ行くなら住所を聞いて毎年の利益を送るという。「韓三春が解放されるまで千紅(センコウ)の面倒を見てあげて」二虎はそんな周瑩を見ながら、やはり信頼できる優しい人だと再確認した。周瑩は迪化(ウイグル)行きをあきらめていなかった。王世均が驚いていると、ちょうど馬にまたがった沈星移たちが通りかかる。「王世均!父上に私は無事だと伝えてくれ!」沈星移は自分も迪化に行くと告げ、一足先に出発した。周瑩も遅れを取らぬよう発つことにしたが、危険な目に遭わせた春杏にはここで帰るよう指示する。しかし春杏はお供すると訴え、結局、周老四も同行することにした。一方、杜明礼(トメイレイ)は韓三春が寝返って牛寿娃(ギュウジュア)を殺したと聞いて驚いた。ともかく査坤(サコン)に命じ、趙白石が押収した戦利品と文書をまず西安(セイアン)知府に送らせ、すぐ英賢(エイケン)に連絡して自分たちと貝勒(ベイレ)に関わる品を回収しなくてはならない。「少しも証拠を残すな!」迪化への旅を再開した周瑩と沈星移たち。共に苦難を乗り越えたことから、周瑩の沈星移への態度もすっかり軟化していた。沈星移は宿舎で周瑩たちを食事に誘うと、今回は周瑩も素直に応じる。「まず顔を洗え、汚れた衣も着替えろよ?支度ができたら食堂へ」そこで周瑩は久しぶりに一張羅を着ると決めたが、急に福来が話があると言ってやって来た。実は呉聘(ゴヘイ)が襲われた時の話だという。福来は少爺を襲ったのが沈星移だと確信していた。証拠がないのでうやむやになっていたが、昨日、三寿幇に殺されそうになった時、呉聘が襲われた時と全く同じ声を聞きたという。…すぐ逃げろ!周瑩は結局、着替えないまま食堂に現れた。しかしこれまでの笑顔が一転、席に着くなり急に呉聘の話を始める。「当時、あんたは天石(テンセキ)と天玉(テンギョク)を連れて呉聘を殺そうと殴りかかり、 5日間も生死の淵をさまよわせた、言ってみなさいよ、″快跑″って…」「くぁぃぱお?」「顔を隠した凶徒が口にした言葉よ?福来が声を覚えていたの 昨日、あんたは同じ言葉を言った、あの時と同じ声でね…」もはや言い逃れできなくなった沈星移は自分が襲ったと認めたが、先に呉聘が兄を殺したせいだと反論した。すると周瑩は毒を盛ったのも沈星移だと疑う。「私を手に入れるために殺したの?」「…そうとも!呉聘が憎くて襲ったのは認める!だが毒は盛っていない!」「失敗して諦めるとは思えない!」「私は自分がしたことは必ず認める人間だ!」「襲っただけなら認めても大した罪じゃない、でも殺しは大罪だものね?!」憤慨した星移は思わず立ち上がり、呉聘を殴ったが絶対に殺していないと断言する。周老四は咄嗟に間に入って2人をなだめたが、周瑩の疑いの眼差しに耐えられなくなった星移は机をひっくり返し、出立した。一方、県署に戻った趙白石は韓三春の供述書を受け取った。周瑩を2度も襲ったのは、どちらも″周瑩をさらえば銀子が取れる″と牛寿娃がそそのかしたという。実は牛寿娃は涇陽のある人物から密書で情報を得ていたが、文に署名はなく、韓三春は会ったこともなければ名前も知らなかった。ただその情報は今回の討伐も含めて正確だったため、牛寿娃は非常に信頼しており、韓三春も疑わなかったという。そこで趙白石はその密書がどこにあるか聞いたが、押収品を探してみても見つからなかった。「韓三春は″内輪もめがあった″と証言している 朝廷に懐柔された牛寿娃が韓三春の首で忠誠を誓う気だったのだろう…ますます面白い 牛寿娃を懐柔したのは誰だろう?」しかし手がかりを知る牛寿娃と土蜂子(ドホウシ)は韓三春に殺されていた。胡咏梅(コエイバイ)は杜明礼に配当金を届けに来たが、そこでまたしても周瑩が無事だと聞いた。「なんて悪運の強い女なの…ギギギ」杜明礼は胡咏梅の悔し涙を見て咄嗟に手巾を差し出し、うっかり袖口から傷が見えてしまう。驚いた胡咏梅はどうしたのか心配すると、杜明礼は査坤が剣の稽古中に不注意でと説明した。「患部を覆ったほうがいいわ、包帯はあります?」「ぁ…あります」杜明礼は仕方なく席を立って引き出しから包帯を出したが、気づくと後ろに胡咏梅が立っている。「貸してください…」すると胡咏梅は自ら杜明礼の傷に包帯を巻き、ふと思い出して3ヶ月分の配当を渡した。「私の気持ちです、優しさに報いたいのです」思わぬ胡咏梅の言葉に杜明礼は後ろめたさを感じ、思わず自分を買いかぶっていると漏らす。しかし胡咏梅は頼れる人もなく孤独な自分を助け、そばにいてくれたと感謝した。見つめ合う杜明礼と胡咏梅…。そこへ査坤が現れ、2人は慌てて距離を取った。胡咏梅を見送った杜明礼はしばし夢心地だった。しかし査坤から胡咏梅が何をしに来たのかと聞かれ、慌てて真顔に戻る。「配当を持って来てくれた」査坤は早速、確認すると、その金額に顔をほころばせた。すると杜明礼は思わず、もっと他の物が手に入るのではないかと欲を出してしまう。しかし査坤は自分たちのような人間が銀子以外に何を手に入れられるのかと現実に引き戻した。「ぅ…で、物は回収したか?」査坤が取り戻して来た証拠品の中には胡咏梅が書いたあの文もあった。「胡咏梅が私に利用されたと知ったら、どうするだろうか?」「…利用されるだけましです、我々だって利用価値があったからこそ今、命があるのです」査坤の言葉で杜明礼は目が覚めた。そこですぐ証拠を燃やすよう命じたが、やはり胡咏梅の書いた文だけは取っておくことにする。趙白石は久しぶりに呉家西院の旧友・呉沢(ゴタク)を訪ねた。すると呉漪(ゴイ)が現れ、助けてもらったお礼に料理を振る舞うと告げる。趙白石を想い続けていた呉漪は丁重に挨拶して早々に退室したが、興奮冷めやらず部屋に駆け込んだ。趙白石は許されぬと分かっていながら諦められない周瑩への気持ちに葛藤し、珍しく深酒した。そのせいか県署へ戻ると、ここで啖呵を切った周瑩の幻影まで見てしまう。何事にも乱れぬ心を持つのは何より難しい。動揺した趙白石は書物を読んで平静さを取り戻そうとした。あれ以来、周瑩たちと沈星移たちが合流することはなかった。周瑩はどこか物足りなさを感じながら、ようやく無事に迪化の盛隆全(セイリュウゼン)に到着する。すると半月前に呉蔚武(ゴイブ)から文を受け取っていた番頭・徐仁傑(ジョジンケツ)が出迎えてくれた。「ご到着が遅いと案じておりました」「途中、面倒に巻き込まれてね~」しかし挨拶もそこそこに突然、外から罵声が聞こえてくる。「盛隆全の呉め!出てこい!卑怯者め!」徐番頭は仕方なく周瑩たちを待たせて店の外へ出た。店の前にいたのは馬にまたがった豪商の図爾丹(トゥーアルダン)だった。何でも図爾丹は盛隆全の呉と名乗る男から偽薬を高値で売りつけられたという。徐番頭は仕方なく阿三(アサン)・小柳(ショウリュウ)・大石頭(ダイセキトウ)を呼び、これで店の者は全員だと教えた。「商談に伺った者がいますか?」従者は確かにこの中にはいないと確認したが、図爾丹は隠したに違いないと言いがかりをつける。呆れた徐番頭は偽薬とは心外だと訴え、何より信用を重んじている店に対し侮辱にもほどがあると反発した。すると図爾丹は自分を悪者にしたと憤慨し、命が惜しくないのかと脅して来る。周瑩はさすがに我慢できなくなり…。つづく(  ̄꒳ ̄)老板の夢も希望もあっさり砕く査坤wそう言えばこのトゥーアルダンが如懿の旦那さん?←うろ覚えw
2020.02.26
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第34話「決死の救出作戦」再び収監された周瑩(シュウエイ)は沈星移(シンセイイ)にもう一度、逃げ出そうと持ちかけた。しかし沈星移はどのみち沈家から身代金が届くため拒否、解放されたら周瑩の分も払ってやるという。すると突然、三寿幇(サンジュホウ)の頭領・韓三春(カンサンシュン)がやって来た。韓三春は身代金がまだ届かず、明日の日没前までに届かなければ皆殺しだと脅す。そこで周瑩は王二虎(オウニコ)から聞いた韓三春の身の上を利用し、一か八か揺さぶってみることにした。周瑩は誘拐という商いでは経費もかかるだろうと切り出した。「私は使用人に給金を払えばいいけど、あんたは食事や分け前を与えなきゃならないもの…」何より商売なら失敗してもやり直せるが、誘拐が失敗すれば首を切られ、2度とやり直せない。「私にとっては茶葉を売るのも誘拐も同じ商い、でもくら替えを勧めるわ あんたの商いは命の他にも失うものがある…良心よ、あんた、元兵士なんでしょう?」かつて韓三春は兵士として各地を転戦、名を挙げた。当時は″韓猛将″と評判だったが、盗賊を平定すると戦が終わり軍隊も解散、路頭に迷った韓三春は三寿幇に身を落とす。そこで周瑩は武芸に長けた韓三春なら他にできることがあるはずだと説得した。「うるさい!」これまで冷静だった韓三春が急に声を荒げた。沈星移は韓三春が動揺したことに気づき、面白くなったとほくそ笑む。「集団で人を襲い、割りに合わない商いをしているあんたは忠義を知らぬ愚か者よ!」「黙れ!知ったかぶるな、兵士にとっての″忠″とは将軍のために命を捧げることだ そして″義″とは役人を昇進させるために血を流すこと…ふっ だが忠義を尽くした結果、戦が終わればお払い箱だ!」韓三春はあまたの激戦を経て生き延びた兵士たちが家路につく中、寒さと飢えで次々と死んで行く様を目の当たりにした。自分にとっての良心とは兄弟たちに飯を食わせてやること、そして忠義とは自分が生き延びることだという。すると憤慨した韓三春は帰って行った。「ふっ、ずいぶん怒らせたな」「私の言葉が聞いた証拠よ…」周瑩の話を聞いた韓三春は確かに一生、盗賊のままでいいのか迷いが生じた。そんな中、牛寿娃(ギュウジュア)に師弟の査坤(サコン)から密書が届く。牛寿娃は配下の土蜂子(ドホウシ)に沈星移だけ内密に解放するよう命じ、官兵が来たらどさくさに紛れて韓三春と一味、寡婦たち人質を皆殺しにすると教えた。沈星移は周瑩の身代金も自分に任せろと言った。困惑した周瑩は盗賊から助けようとしてくれただけで十分だと感謝したが、まさかの事実を知り激高する。「礼には及ばない、実は…捕まったのは私のせいなんだ つまり…馬だ、馬が食べる草に下剤を混ぜたっ(´゚艸゚)∴ブッ」「アンタだったの…?!」周瑩は沈星移を蹴飛ばしたが、そこへ土蜂子が現れ、沈星移だけ連れて行ってしまう。沈星移はなぜか門から放り出され、自由になった。ともかく一刻も早く沈家へ知らせなくてはと思ったが、ふと枯葉が舞う様子を見て足を止める。沈星移はふと花吹雪の中で立つ周瑩を見た時の気持ちを思い出し、やはり引き返すことにした。「…つまりあの寡婦を解放せねばお前も帰らないってことか?」「そうだ」しかも沈星移は周瑩が死ぬなら自分も死ぬという。牛寿娃は情にほだされたのかと呆れ、自ら死を選ぶというならかなえてやると嘲笑した。解放されたはずの沈星移が牢に舞い戻って来た。周瑩はなぜ戻ったのか分からず困惑したが、沈星移はなぜか嬉しそうに自分を見ている。「私はバカだ(フッ)盗賊に気づかされた…」「何を?」しかし沈星移は理由も言わず、いつまでも笑っていた。一方、超白石(チョウハクセキ)は周瑩を助け出したい一心で呉家東院の有志たちと一緒に松坪溝(ショウヘイコウ)へ駆けつけた。すると案内していた周老四(シュウロウシ)が道に落ちているかんざしや留め具を見つける。「趙大人!この方向です!」江湖を生き抜いて来た周老四と周瑩は、万が一の時はこうして目印を残そうと決めていた。そのおかげで趙白石はついに三寿幇の巣窟を発見する。そこでまず峠に人形を置いて旗を挿し、まるで官兵が大挙して押し寄せているように工作した。三寿幇の山塞に見張り役から官兵が向かっていると報告が来た。周瑩たちは外が騒がしいと気づいたが、そこへ韓三春が血相を変えて駆けつける。「どっちの家が役所に通報した?!俺が死んだらお前たちも生きて帰れぬぞ!」そこで周瑩は自分たちを解放してくれたら、今後、呉家東院の商いの2割の利益を譲ると持ちかけた。「私は商いを始めてたった3ヶ月で8千両のもうけを出したわ! (*゚▽゚)*。_。)ウン<本当の話@星移 順調なら4万両のもうけを出せるの、そして来年の目標は20万両よ!」周瑩は投降するよう説得を試みたが、そこに子分が駆けつけ、官兵が峠を越えたと報告した。すると韓三春はいきなり二虎の胸ぐらをつかんで引き寄せ、戦が終わったら一番に殺すと脅して出て行ってしまう。周瑩たちは驚いたが、しかし二虎は短剣を持っていた。「頭領が僕に…」趙白石たちはわずかな人数しかいないため、三寿幇に察知される前に速やかに決着をつける必要があった。そこで趙白石は正面から攻める隊と横から急襲する隊に分けて突撃する。一方、韓三春は牛寿娃に自分が青牙(セイガ)門を守ると伝え、もし破られたら逃げろと言った。「俺が死んだら千紅(センコウ)を頼む!」すると牛寿娃は自分たちの未来はこれからだと励まし、頭領と別れた。牛寿娃は知府・英賢(エイケン)の官兵が到着したと思っていた。なぜなら仲間でなければこの巣窟を見つけることなどできない。そこで安心して土狗子(ドクシ)に山塞の大門を閉めるよう命じ、土蜂子に人質を威虎(イコ)堂へ連れてくるよう命じた。青牙門に向かっていた韓三春は何か変だと気づいた。確かに大砲の音は聞こえるが砲弾が落ちてこない。峠に見える大軍を使えば自分たちを倒せるはず、なぜ攻めて来ないのか。そこで韓三春は子分に″賭けに出る″と牛寿娃に伝えに行かせ、内外で呼応して官兵を挟み撃ちにすると決めた。一方、周瑩たち人質は縄をかけられ、威虎堂で処刑されることになった。二虎は頭領からもらった短剣でこっそり縄を切り始めたが、もはや間に合いそうにない。すると牛寿娃は死ぬ前に何か言いたいことはあるか聞いた。「あるっ!周瑩…愛してる!」「沈星移?しっかりしてよ…」周瑩は沈星移が恐怖のあまりおかしくなったと思ったが、星移は死ぬ前に本当の気持ちに気づいたのだという。「愛する女と死ねるなどこれ以上の幸せはない!…周瑩ーっ!愛してる!愛している!」しかしその時、韓三春の伝言を伝えに来た子分が牛寿娃の裏切りを知り、背後から襲いかかった。山塞は頭領派と牛兄派の激しい争いとなった。ようやく縄が切れた二虎は周瑩たちを解放、落ちていた剣を拾って門へ向かう。するとその途中、牛兄の配下が千紅を無理やり連れて行こうとしているところに出くわした。二虎たちは千紅を助け、牛兄が裏切ったと教える。そこで沈星移が一緒に逃げようと誘ったが、千紅は韓三春の元へ行くと言い張った。二虎も頭領を見捨てられないと訴え、結局、周瑩たちも応戦しながら韓三春を探しに向かう。沈星移たちは周瑩たちを先に高台へ逃した。すると千紅は眼下で官兵たちと戦う韓三春を見つける。周瑩は韓三春がまだ裏切られたことを知らないと気づき、千紅に説得してもらおうと考えた。「韓三春に投降を勧めてくれたら東院の利益を2割、譲るわ そうすれば今後、韓三春は正真正銘の商人となり、あなたは立派な韓夫人よ」二虎も親代わりの頭領と千紅の行く末を心配し、周瑩を信じて欲しいと訴えた。青牙門の前では韓三春と趙白石の直接対決の様相となった。やがて韓三春がついに趙白石の首に剣を突きつけるが、その時、高台から二虎の叫び声が聞こえる。「牛寿娃が裏切り、頭領の配下を殺してるよ!戦いをやめて投降して!」すると今度は愛しい千紅の声が聞こえた。「もうやめて!」しかしその声で牛寿娃たちに居場所がばれてしまう。そこで周瑩は春杏に千紅を任せ、二虎と一緒に沈星移たちの援護に向かった。千紅は必死に自分の思いを告げた。「韓三春!早く投降して!私はあなたと添い遂げたいの!ずっと付いていくから! それに…あなたの息子だって産みたい!」そこで剣を突きつけられた趙白石は、投降するなら命は保証すると約束した。一方、周瑩は応戦している沈星移の元へ駆けつけた。2人は互いに死を覚悟したが、極度の緊張感の中で周瑩は思わず″馬に下剤はなし″と訴える。すると星移は周瑩が先に自分の馬を逃したせいだと反論した。そこへ敵が切り掛かり、星移は周瑩をかばって腕を斬られてしまう。「大丈夫?!」「ああ、平気だ…私の心配を?」「……」「あはっ、死んでも悔いなしだ!はははは~!」死んでも悔いなし!>(((*≧□≦)(≧□≦*)))<死んでも悔いなしっ!周瑩も福来(フクライ)たちも気がつくと半ばヤケになって叫んでいた。趙白石は必死に韓三春を説得した。そこへ子分が現れ、牛寿娃が裏切って兄弟たちが殺されていると報告する。すると趙白石が自分を殺して牛寿娃に殺されるか、投降して生き延びて兄弟たちの敵を討つか、どちらか1つだと迫った。その時、千紅の叫び声が聞こえる。「韓三春!投降して!」韓三春はついに投降を決め、趙白石と手を組んで山塞になだれ込んだ。青牙門が破られると牛寿娃は官兵が英賢ではないと分かり、慌てて銀子を持って逃亡することにする。しかし裏門を出たところで韓三春が現れた。「路頭に迷ったお前を俺が拾ってやった! 義兄弟の契りまで交わしておいて裏切るとはな!なぜ兄弟を殺した?!」「えへへ~殺さなきゃ俺は功臣になれないだろう?!」2人は剣を抜いて駆け出し、その場で決着をつけることになった。すると韓三春は牛寿娃が振り下ろした剣を肩に受けながらも相手の腹を刺し、最後に首を斬って止めを刺す…。つづく(  ̄꒳ ̄)ん?結局、日本語字幕で見ても意味が分からなかった(笑英賢はグルよね?だったら初めから趙白石に知らせる必要なくない?
2020.02.25
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第76話「雲の刺繍」烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)は珍しく散策している容嬪(ヨウヒン)・寒香見(カンコウケン)と出くわした。丁重に拝礼する容嬪を見た侍女・容珮(ヨウハイ)は作法も覚えたのだと感心したが、容嬪は作法ではなく、皇后に対する敬意だと強調する。「どうせ一生、閉じ込められるなら、どんな檻なのか見ておこうと思いまして…」後宮の衣に身を包んでも、誰を想うかは自分の自由だと相変わらずの寒香見、しかし真心で接してくれる皇后への信頼は厚く、いつか必ず恩返ししたいと義理堅かった。すると慈寧(ジネイ)宮から帰ってきた第12皇子・永璂(エイキ)が母を見つけて走って来る。お付きの李玉(リギョク)は皇太后が刺客の件を心配していたので訪ねたと報告すると、容嬪はそこで下がることにした。凌雲徹(リョウウンテツ)は皇后と第12皇子を守った功で皇帝が重用し、常に自分のそばに置いていた。それが建前と分からない永璂は、父が凌雲徹に自分の世話をさせてくれないと不満を漏らす。李玉は誤解がないよう皇子に凌雲徹は皇帝に仕えていると話し、2人を守ることはあくまで皇帝の意向であると説明した。「つまり皇上のおかげでお二人は無事だったのですよ」凌雲徹に懐いている永璂は寂しそうにうつむくと、如懿は衣を縫ったので容珮に着せてもらうよう促した。息子を帰した如懿は李玉にこっそり凌雲徹の様子を聞いた。李玉は手柄とは言え目立ちすぎたと本音を漏らし、皇帝は内心、快く思っていないと教える。如懿はため息をつき、ともかく凌雲徹に慎重に振る舞うよう伝言を託した。宮中では皇后と凌侍衛の道ならぬ関係がまことしやかに囁かれていた。愉妃(ユヒ)・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)は如懿に報告し、悪意ある者の仕業だと憤慨する。そこで凌侍衛と炩(レイ)妃・衛嬿婉(エイエンエン)の噂を流して皇后との噂を打ち消そうと提案したが、如懿に断られてしまう。「そんな手を使ったら悪意がある者と同類よ…忘れて」しかし如懿が見過ごしても海蘭はどうしても我慢ならなかった。皇太后は皇族たちを招いて京劇を鑑賞した。皇帝と皇后は皇太后をはさんで座っていたが、一言も口を聞こうとしない。ちょうど演目は白蛇伝、そこで皇太后は物語を引用して如懿に助言した。「男とは愚かなものだ、許仙(キョセン)には信念がない、だが疑念を抱くと頑なになる 白娘子(ハクジョウシ)は蛇の化身だが、自分の夫に頭を下げて懇願する… 自分を信じて夫婦仲良く暮らそうとな」するとすかさず乾隆帝(ケンリュウテイ)・弘暦(コウレキ)が嫌味を言った。「白娘子は情が深い、己を曲げても夫に尽くす」しかし如懿も黙っていない。「白娘子は夫のために薬草を盗み、子供も産みました、幸い許仙は情のある夫でした もし薄情で非を認めぬ夫なら、白娘子の献身は報われません」皇太后は2人の頑固さに頭を抱え、侍女・福珈(フクカ)に次の演目は何かと聞いた。「次は皇上と皇后がお好きな″墻頭馬上(ショウトウバジョウ)″です」「良い演目ではないか!2人も楽しみであろう?」しかし弘暦は居たたまれず席を立ち、蒙古の王が参内すると断って帰ってしまう。如懿も思い出の演目を見る気分ではなく、安華(アンカ)殿で読経すると伝えて下がった。結局、皇太后の気遣いも徒労に終わったが、このまま放ってはおくこともできない。「老いたせいか永璂が不憫でならない、それに皇帝と皇后の不仲は波風を立てたい者に隙を与える」今や皇太后の耳にも宮中でのあらぬ噂が届いていた。蒙古の王公たちの挨拶があり、弘暦はホルチン部に免じて豫(ヨ)妃・博爾済吉特(ボルジギト)厄音珠(エインジュ)の禁足を解いた。一方、宮中では新たに炩妃と凌雲徹の醜聞が広まり、皇帝の知るところとなる。そこで弘暦は侍女・毓瑚(イクコ)から詳しい話を聞いた。毓瑚は確かに凌侍衛が炩妃と同郷の幼なじみで互いに行き来があり、女官の頃は凌雲徹を頼ることもあったが、その後は疎遠だと報告する。すると弘暦はならば皇后と凌雲徹の方が今も行き来があると怪しんだ。しかし皇帝から冷宮の皇后を守るよう命じられ、凌雲徹を選んだのは毓瑚だ。「ご心配は無用かと…取るに足らない噂話です」「火のない所に煙は立たぬ、朕はこの目で見た、凌雲徹は命がけで皇后を救った」「それは勇敢で忠実な自衛ですから…」「本当にそれだけだろうか?」毓瑚は皇帝の思わぬ言葉に困惑したが、弘暦はともかく先に炩妃を問いただすことにした。( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)꒪ͧ⌓꒪ͧ)…←毓瑚と管理人皇后と凌雲徹の醜聞を広めた衛嬿婉だったが、その結果、自分の首を絞めることになった。一体、誰が自分と凌雲徹の過去を触れ回っているのか。そこに突然、養心殿の太監・進忠(シンチュウ)が現れた。実は噂を知った皇帝が凌雲徹との関係を炩妃に詰問するという。進忠は疑惑を払拭するためには凌雲徹との関係を淡々と説明し、処罰について聞かれた時は凌雲徹に厳罰を求めるよう助言した。しかし嬿婉はそれだけでは自分も巻き添えだと動揺する。そこで進忠は凌雲徹の妻にも噂を聞かせようと提案した。「2人は夫婦仲が悪い、噂を知れば思わぬ証言が飛び出すやも…」すると嬿婉は皇后を恨む豫妃を再び利用しようと思いつく。「今度こそ役に立ってくれそうね」嬿婉は進忠にまず豫妃の寝殿に立ち寄り、その足で養心殿に行く伝えた。容珮は偶然、愉妃の侍女・葉心(ヨウシン)が女官に袖の下を渡しているところを見かけた。「…この調子でさらに広めて」容珮はすぐ主人に報告、如懿は炩妃と凌雲徹の噂を流すよう指示したのが海蘭だと知る。そこで如懿はすぐ海蘭を呼んで忠告したが、海蘭は最初に噂を流したのは明らかに炩妃だと訴え、同じ罠に落としてやると息巻いた。「何も言わないで、自分を守ることを考えないと宮中で生きて行けないのよ?」しかし如懿は恩人である凌雲徹を自分のために陥れることなどできないと言い聞かせた。衛嬿婉は皇帝に凌雲徹との過去を全て告白した。弘暦は炩妃の話が毓瑚の報告と同じだったことから納得し、最後に噂の元になった凌雲徹への処罰を聞く。「…噂を消すために処刑を」その答えに満足したのか、弘暦は正直に話した炩妃を褒めて立たせた。すると豫妃が茂倩(モセイ)を同行し、養心殿に現れる。豫妃は皇后と凌雲徹が私通していると告発し、証拠もあると訴えた。如懿は火鉢をそばに置き、扉を開けて中庭に降る雪を眺めていた。「雪の降る日は静かね…」「皇上と皇后も静かです、何の会話もありません…」容珮の指摘に如懿はふと虚しくなった。「話が尽きない頃もあったわ、でも今や口を開けば互いを傷つけるだけ…話さぬ方がいい」しかし突然、李玉が慌ただしく現れ、そうもいかなくなった。「皇后娘娘!皇上がお呼びです! 皇上が噂の件を炩妃に審問中、皇后と凌侍衛が私通したと豫妃と茂倩が直訴を」休憩中だった凌雲徹は知らせを聞いて養心殿に駆けつけた。真っ先に妻の無礼を謝罪する凌雲徹だったが、茂倩は自分たちの不仲は夫の想い人が自分ではなく皇后だからだと訴える。その証拠に夫が寝言で″ルーイー(如懿)″と呼んだと証言し、しかもその日付まで記していた。弘暦はその日が何の日か気づき、動揺を隠せない。しかしそこへ話を聞いていた如懿が入室し、弘暦は咄嗟に作り笑顔を見せた。「凌雲徹が寝言を言った日が特別なのだ、聞いたか?」「はい、20年4月20日は璟兕(ケイジ)が亡くなった日 20年12月22日は永璟(エイケイ)が亡くなった翌日、 25年9月13日はお分かりでしょう?容嬪が不妊となり皇上が私を叱責した日です」弘暦はまるで凌雲徹が如懿と共に悲しんでいるかのようだと牽制した。すると如懿はその寝言が果たして本当に自分の名なのかと怪しむ。「凌侍衛は皇上に忠実な御前侍衛、その3日は皇上もお悲しみになった 寝言の真意は″如意(ルーイー)″なのでは? 皇上の将来が意の如くなるよう祈った言葉を、茂倩はわざと曲解しているのです」その頃、凌雲徹の窮状を知った盟友の趙九宵(チョウキュウショウ)はちょうど参内していた貝勒(ベイレ)を頼った。第5皇子・永琪(エイキ)は事情を知り、すぐ母の愉妃へ伝えると約束したが…。如懿は茂倩になぜ皇帝への祈りを自分の名だと言い張るのか追求した。すると茂倩は残念ながら動かぬ証拠があると不敵な笑みを浮かべ、凌雲徹の書斎の箱を運び入れる。実はどうしても何が入っているのか気になって鍵をこじ開けたという。凌雲徹が妻の暴挙に呆然とする中、茂倩は箱から履物を取り出した。「ご覧ください、この″如意雲紋″は皇后娘娘の名と夫の名を暗に秘めた文様です」豫妃は勝利を確信、皇后に履物に見覚えがあるのか尋ねた。すると如懿は堂々ともちろん知っていると告げる。「皇上、冷宮の火災から私と惢心(ズイシン)を救ったのが凌侍衛です、皇上もご存知のはず これは感謝の印として惢心が手作りした靴です」如懿は自分が刺繍した如意文様なら皇帝の衣を見れば分かると話し、何なら双方の刺繍を比べれてはどうかと提案した。早速、毓瑚が皇帝の命を受け確認に行くと、すぐ結論が出る。「皇上、針目を見比べましたが、靴の刺繍は皇后の手ではありません」驚いた豫妃は惢心が皇后の命令で刺したはずだと反論したが、如懿は感謝の印に言いがかりをつけるのかと語尾を強めた。弘暦は度重なる豫妃の悪事にへき易し、慎形司(シンケイシ)の牢に死ぬまで捨て置けと命じた。また凌雲徹には離縁を許し、二度と騒ぎを起こさないよう茂倩を農村に送ると決める。何とも居心地が悪い如懿は解決したところで足早に帰ろうとしたが、弘暦が引き止めた。「皇后…待ちなさい、そなたに話がある」꒰⌯͒*ತ _ತ)チッ…実は弘暦はまだ完全に疑惑を払拭できたわけではなかった。木蘭で凌雲徹が如懿を守ったが、あの時の目は主人を見る目ではなかっという。思えば冷宮の火災でも凌雲徹は捨て身で如懿を助けていた。「その時から奴は…あるまじき想いを?」「皇上?冷宮で私を守らせたのは皇上の命令では? 木蘭で刺客から私を守ったのは御前侍衛として当然の責務です その程度のことで妻や臣下を疑うなんて…」しかし如懿が凌雲徹をかばえばかばうほど、弘暦はますます疑心暗鬼になった。永璟の死後から容嬪の入内、如懿は自分を理解しようとせず、遠ざけようとしたのは凌雲徹が原因ではないかと疑う。如懿は弘暦の妄言に深く失望し、これまでの不満が爆発した。「永璟の死後、欽天監(キンテンカン)の言葉を信じ、私を遠ざけたのは皇上では? ←そうだそうだ! 永璟を失い悲しみに暮れた日、皇上は何と仰せに?永璟の死は私のせいだと仰った 皇上は欽天監のたわ言は信じるのに、私のことは信じないっ しかも疎遠になったのは凌雲徹のせいだと?」←バーカ!w「永璟の死は朕とて深く悲しんだ…だがそなたは朕を慰めたことがあるか?!」←( ゚д゚)え? 欽天監の言葉は皇室が代々重んじてきた、信じて何が悪い!」←開き直った~!「悪くありません!皇帝のなさることは全てが正しい、もう何も申しません、失礼します!」「ルーイー!ルーイー!」弘暦は必死に呼び止めたが、如懿は無視して出て行った。( ๑≧ꇴ≦)<誰か〜!ちゃぶ台〜!如懿はしんしんと降り続く雪の中、黙々と歩いていた。しかしどんなに降り積もっても、弘暦との溝が埋まるとは思えない…。つづく( ๑≧ꇴ≦)豫妃~www引きずられて門から出るまでが演技です!さて来週は…予告を見る限り… (Ŏ艸Ŏ)
2020.02.24
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第75話「勇敢な侍衛」秋の狩猟が皇室の狩り場・木蘭囲場(モクランイジョウ)で始まった。その夜は蒙古の王公も顔を揃え、盛大な宴が開かれる。しかしまだ子供の第12皇子・永璂(エイキ)は眠くなり、母に挨拶して先に天幕へ帰ることにした。養母の愉妃(ユヒ)・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)は永璂を送り届けるつもりだったが、なぜか隣に座っていた炩(レイ)妃・衛嬿婉(エイエンエン)に引き止められてしまう。烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)は永璂を天幕まで送ることにした。2人が退席するのを見たホルチン部の寨桑根敦(ジャイサンゲンドゥン)は、娘の豫(ヨ)妃・博爾済吉特(ボルジギト)厄音珠(エインジュ)に目配せする。侍女・春嬋(シュンセン)は豫妃が席を離れたことに気づき、それとなく主人に豫妃が動いたと報告した。すると衛嬿婉は豫妃が自分の提案を聞き入れたと分かってほくそ笑む。一方、勉強漬けの毎日から解放された永璂は久しぶりに子供らしい笑顔に戻った。母の手を離し、無邪気に走り始める永璂…。如懿はそんな息子に目を細め、まだ遊びたい盛りの子供に大人のような苦労をさせて申し訳なく思う。とその時、突如、刺客が現れ、永璂を捕まえた。「額娘~!」「永璂!」「12阿哥!」「誰か来てーっ!」刺客は永璂の喉元に短剣を突きつけ、近づけば殺すと脅した。驚いた如懿はともかく容珮(ヨウハイ)や三宝(サンポウ)たちが動かないよう止め、自分を人質にして殺せばいいと訴える。しかし刺客は寵愛を失った皇后など価値はないと拒否した。それにしても一体、刺客はなぜ自分たちが皇后と嫡子だと分かったのか。「何者かの指示で動いているのね?嫡子を殺せば一族皆殺しよ?」刺客は思わず怯んだ。物陰から様子を見ていた豫妃は皇子を殺さない刺客に苛立ち、偶然を装って駆けつける。「不届きもの!皇子を襲えば侍衛が駆けつけるわ!(その前に殺せ)」豫妃は刺客をあおったが、そこへ知らせを受けた皇帝が侍衛たちを率いて現れ、妃嬪たちも到着した。弘暦は時間稼ぎのため刺客に目的を聞いた。すると刺客は寒(カン)部の男だと告げ、子供の頃から憧れていた公主を助けると叫ぶ。しかし穎(エイ)妃・巴林(バリン)湄若(ビジャク)は寒部で見ない顔だと指摘、寒香見(カンコウケン)も面識がないと困惑した。そこで弘暦は子供を解放すれば命を救ってやると交渉したが、投降を恐れた豫妃がまた急に叫び出す。「こんな大罪を犯せばどのみち刑死よ!迷いは捨てなさい!」その時、機会をうかがっていた凌雲徹(リョウウンテツ)が矢じりを放ち、刺客の短剣を持つ手に見事に命中させた。永璂はその隙に逃げ出したが勢い余って転倒、驚いた如懿が飛び出し駆けつける。ところが刺客はすぐさま隠し持っていた別の剣を手にし、後ろから襲いかかった。「娘娘!危ない!」咄嗟に凌雲徹は如懿の盾となり、刺客に背中を刺されてしまう。そこへ第5皇子・永琪(エイキ)が現れ刺客を撃退、捕獲した。転んだ如懿は必死に永璂の姿を探した。海蘭は永璂の無事を知らせようとしたが、如懿の醜態に言葉を失う。それは弘暦も同じだった。実は背中をひと突きされた衝撃で凌雲徹が皇后を押し倒す形で倒れてしまい、未だ立ち上がることができない。そんな2人の姿を見た豫妃と炩妃はあからさまに顔をしかめた。「皇后にのしかかって…」「はしたないっ!」如懿はようやく凌雲徹が刺されたのだと気づき、海蘭たちが急いで如懿を立たせてやる。動揺した弘暦だったが平静を装い、皇后と第12皇子を守った凌雲徹に黄馬褂(コウバカイ)を下賜、すぐ傷の手当てをするよう命じた。結局、生け捕りになった刺客は黒幕が暴かれることを恐れ、その場で自害してしまう。衛嬿婉は天幕に戻ると怒り狂った。豫妃がくだらぬ策を弄したおかげで、凌雲徹が命を投げ出してまで皇后を助ける姿を見せつけられてしまう。しかし春嬋から今夜はこれ以上、波風を立てるべきではないと諌められた。如懿は自分の天幕で永璂を休ませた。侍医・江与彬(コウヨヒン)は恐怖からひきつけを発症したと説明、鎮静作用のある薬を処方すると告げる。そこで容珮は薬を受け取るため、江侍医と天幕を出た。すると如懿は思わず駄目な母親だと涙する。海蘭は悪意のある誰かの仕業だと怪しみ、自分を責めないよう慰めた。それより皇帝は刺客より凌侍衛のことを気にしているようだと懸念する。「さっき危険を顧みず姐姐を守ったことに私も驚いたわ…」「苦労を共にした仲だからよ…」如懿は海蘭の言いたいことが分かったが、要らぬ心配だと強調した。「私の夫は皇上だし、頼れるのは皇上だけ 私の栄光も没落も皇上に委ねられている…心配しないで」弘暦は寝所に入っても如懿と凌雲徹の姿が頭から離れなかった。すると共寝していた巴林湄若が眠れないのかと声をかける。弘暦は思わず心が晴れないとこぼしたが、湄若は刺客のことだと勘違いした。確かに以前にも狩場に刺客が現れたので警備は厳重、外からの侵入は不可能だろう。しかし刺客ごときで忠実な臣下である蒙古を疑えば友好関係に亀裂が入る、湄若は遠回しに故郷を擁護した。結局、弘暦は目が冴えてしまい、永璂の様子を見に行くことにする。「小心者ゆえ怯えているだろう…」一方、如懿はふと豫妃の言葉を思い出し、黒幕ではないかと疑った。あの時、豫妃は刺客に″どのみち死刑だ、迷いは捨てろ″と言ったが、子供を早く殺せという暗示だったのでは…。恐らくホルチン部が直接、関わったのではなく、自分を恨んでいる豫妃が自分から唯一の子を奪えと刺客に命じたのかもしれない。そこへ急に皇帝がやって来た。如懿はもう夜更けだと困惑したが、弘暦は永璂が心配だと話し、海蘭に休むよう命じる。すると薬湯の準備をしていた容珮も下がることにした。如懿は手持ち無沙汰で薬湯を器に移した。すると弘暦が今のところ目をかけているのは永琪と嫡子の永璂だけだと切り出す。如懿は確かに永琪は文武両道で気配りもできると褒め、逸材だと認めた。「その通り、だが永琪は嫡子ではない だからこそ永璂に大きな期待をかけている、永琪の半分でも才能があればいいと…」その話をちょうど弟の見舞いに来た永琪が天幕の外で聞いていた。如懿は弘暦が期待をかけ過ぎだと諌めた。永璂が弘暦の願いを叶えられずとも朝廷の補佐として貢献できれば十分だという。しかし補佐と聞いた弘暦は落胆し、確かに永璂には天分が足りないと指摘した。すかさず如懿は天分なら誰にもあると言い返し、まるで優秀な子だけが愛新覚羅(アイシンギョロ)家の子孫で、劣っていれば烏拉那拉家の者だと言いたげだと呆れてしまう。その時、ようやく永璂が目を覚ました。2人は話を中断し、ともかく永璂に薬を飲ませることにする。一方、外で立ち聞きしていた永琪はそこで帰って行った。永璂が薬を飲み終えると、弘暦は誤解のないよう言い直した。「永璂は朕の子で嫡子だ、軽視はせぬ、今宵の件にも胸を痛めている」ただ人質になった永璂が軟弱な姿を衆目にさらしたのも事実、期待を裏切られ、面目がつぶれたと愚痴る。しかし如懿はまだ9歳の子供だと訴え、自分の面子と子供の安全、どちらが大事なのかと非難した。「皇上のお考えは時々、理解できません」(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン「なぜ理解できぬ?朕にとって大事なのは1人の子供ではなく清の継承者だ! 嫡子の能力が劣れば憂慮して当然であろう ←これは正論 朕は常に皇帝の立場から物事を考えている ←かどうかは疑問w 世継ぎを疎かにできるものか!」驚いた永璂は自分が悪かったと謝罪して喧嘩をとめようとしたが、如懿は我が子の姿に心が痛み、その場でひざまづいた。「皇上、皇上は皇帝ですが父親でもあります 刺客を防げなかったのは侍衛の過ち、永璂は無実です! 父親なら永璂を叱るより慰めるべきでしょう? 本人の前で失望したなどと言うべきではありません!」←もう止まらないw「そなたも子の前で父親をなじるでない!朕という父親と夫に不満があるのでは?! …答えよ!そなたにとって朕は理想の夫か?他に意中の者でも?」如懿はさすがに我慢できず立ち上がった。「皇上しかいません!皇上は皇子を比較できても、私は夫を比較できませんから ←ごもっとも 皇上は私のことを妻と見ていないのですか?」「そなたは朕が立てた皇后だ!天下の女子の手本である」「その通り、でも皇后は後宮の肩書きでしかない、朝廷の臣下も同然です!」「臣下と承知なのだな?では教えてやる、そなたは朕に従うしかないのだ!」そう言うと弘暦は怒って帰って行った。永璂は両親の言い争いに呆然となり、怯えて泣き出してしまう。すると如懿は息子を抱きしめ、ずっとそばにいると安心させてやるしかなかった。翌朝、永琪が調査を始めた途端、寨桑根敦は″配下が他部族に買収され、ホルチン部は陥れられた″と白状した。報告を聞いた弘暦はさすが狡猾な寨桑根敦だと呆れ、己の身と娘を守るため予防線を張ったのだと気づく。豫妃が木蘭囲場に来た直後に刺客が現れたところを見ると、皇后と第12皇子の動向を漏らしたのは豫妃の可能性が高かった。しかし永琪はホルチン部や和敬公主に配慮すべきだと進言する。弘暦は永琪の冷静な判断に感心し、常に優先すべきは国事であり、後宮のことは内密に進めるものだと教えた。恐らく寨桑根敦の第1の目的は永璂を殺して皇后を絶望させること、第2にこの混乱に乗じて娘に寵愛を争わせることだったのだろう。失敗しても刺客に全責任を負わせれば我が身は安全だ。すると弘暦は侍女・毓瑚(イクコ)を呼び、豫妃が病なので帰京させるよう命じる。しかし蒙古の王公らが新年に参内する予定のため、しかるべき処置はその後にすると決めた。皇帝一行が紫禁城に戻った。海蘭は監禁された豫妃が頰を打たれたあと写経しているだけと知り、あまりに処分が軽いと憤慨する。しかし如懿はそれより永璂の苦しみを思うと心が痛んだ。海蘭は刺客に襲われたことも一因だが、何より両親の喧嘩が衝撃だったようだと告げる。「…でもきっとすぐ立ち直るわ」「あなたに預けて正解ね、両親の不仲を見せ続けるのは酷だもの…」海蘭は如懿から歩み寄るよう助言し、このままでは如懿と永璂が傷つくと心配した。「それしきのこと分かってる…でも皇上はもうあの頃の皇上ではない 会っても何も変わらないわ」衛嬿婉は凌雲徹が第12皇子を延禧(エンキ)宮へ送り届ける途中で待ち伏せし、呼びつけた。「凌大人(ダーレン)、12阿哥の調子はどう?」「…特に問題はありません、送迎の途中なので用がなければ失礼します」「待って、皇后とは距離を置いたほうがいいわ、不吉な方よ、夫や子供を害する相があ…」「炩妃娘娘、発言にご注意を、今のは皇后娘娘への侮辱です」「説教?」「滅相もない、失礼いたします」嬿婉は凌雲徹の態度に言葉を失った。「…(フゥ~)もう私と彼は何の関係もない、勝手にすればいい」そこで春嬋に太監の進忠(シンチュウ)を呼んでくれと頼んだ。容珮は主人に羹を差し入れ、何を読んでいるのか尋ねた。すると如懿は詩経(シキョウ)のある物語だと教える。「若い頃に好き合った者が不仲になるのは今も昔も同じなのね… 心の通わぬ人とは添い遂げられない」「…しかし仲が悪くても添い遂げる人は大勢います(汗」「我慢して添い遂げて何の意味があるの?」皇帝と皇后の夫婦の溝はさらに深まっているようだった。ある日、凌雲徹がいつも通り第12皇子を送り届けると、愉妃に呼び止められた。海蘭は最近、皇后に会ったか確認したが、凌雲徹が否定したので胸をなでおろす。「それでいい、お互いに安全よ…皇后の幸せを願うなら近付かないで」「ご忠告に感謝します」その夜、凌雲徹は自宅に戻ると、書斎に引きこもって愉妃の言葉を思い返していた。すると妻・茂倩(モセイ)が現れ、皇后と皇子を救ったにしては褒美が少ないと文句を言い出す。嫌気が差した凌雲徹は黙って書斎を出ると、外出することにした。憤慨した茂倩は皇帝の縁談では離縁することもできないと罵声を浴びせたが…。つづく( ๑≧ꇴ≦)豫妃~踊りそうで踊らないのねw馬車で追い返されるところもお見事でした(笑そう言えば和敬公主はちゃっかりバッファロー仕様に戻って夫と一緒って…
2020.02.23
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第33話「命の値段」三寿幇(サンジュホウ)にさらわれた周瑩(シュウエイ)と沈星移(シンセイイ)たち。春杏(シュンキョウ)は咄嗟に周瑩が自分の侍女だと嘘をついたが、周瑩は自分こそ周瑩だと言った。結局、韓三春(カンサンシュン)は粗暴な周瑩が侍女だと判断、春杏に呉家が2万両を払えば解放すると条件を伝える。「だが通報しようものなら…」韓三春がそう言いかけた時、いきなり牛寿娃(ギュウジュア)が見せしめに御者の宋(ソウ)を刺し殺した。「こうなると思え!」周瑩たちは衝撃で言葉を失ったが、春杏はこの恐怖の中でも気丈に判断する。「ならこの2人に文を届けさせて、うちの薬材店の番頭よ、信用できる、この侍女も古株なの」春杏は馬車で周瑩が話していた筋書きを覚えていた。周瑩と沈星移は春杏の機転で身分を偽り、早速、呉家まで知らせに向かうことになった。しかし威虎堂(イコドウ)を出たところで思いがけず頭領に嫁いだ元芸妓の千紅(センコウ)とすれ違う。星移はとっさにうつむいたが、千紅はどこか見覚えがある男だと気づいて2人を止めた。「あの人たちは誰?」「呉家東院の侍女と番頭だ、身代金を要求するため呉家に使いに出す」韓三春から話を聞いた千紅は改めて顔を確認に行くと、2人が沈家の二少爺と呉家の少奶奶だと暴露してしまう。韓三春は牛寿娃を呼びつけ、沈家の若旦那までさらって来たことを褒めた。牛寿娃が加わってからというもの財源に事欠くことがない。しかし御者を殺したことに触れ、以前にも言った通り三寿幇では殺しはしないと忠告した。「二度とするなよ…」三寿幇は呉家東院と沈家の門戸に矢文を放った。東院は周瑩の身代金2万両を、沈家は星移の身代金1万両を要求され、両家はそれぞれ大騒ぎになる。銀子が手元にない沈四海(シンシカイ)は杜明礼(トメイレイ)を頼り、5千両ほど貸して欲しいと訴えた。杜明礼は了承したが、自分が協力したことを決して他言しないよう約束させて帰す。そこですぐ査坤(サコン)を呼び、なぜ沈星移までさらわれたのか問い詰めた。しかし査坤も分からないと首をかしげる。ともかく杜明礼は知府・英賢(エイケン)に寡婦がさらわれたと知らせるよう指示、ただし沈星移には触れるなと命じた。周瑩と沈星移は脱出に失敗、結局、一行はそろって同じ牢で朝を迎えた。そこへ突然、千紅が手下を連れて現れ、自分の身請けを拒んだ沈星移への恨みを晴らす。「娶る約束でしょう?よくも門前払いしたわね!@1話」「いや、酔った勢いで言ったことだろ?…あ~すまない!悪かった!」千紅はこの一件で世間の笑い者になり、輿入れを焦ってしまったという。慎重さを欠き韓三春の嘘を見抜けず、陝北(センホク)の富商で大勢の使用人を抱え、広大な土地や豪邸を持っているという話を信じてしまったのだ。嫁いで見れば使用人とはここにいる子分たちのこと、広大な土地は占拠する山で、豪邸はこの巣窟だった。山から出られない苛立ちも相まって千紅は沈星移を殴る蹴るはの大騒ぎ、散々、憂さを晴らして帰って行く。すると周瑩と視聴者はボコボコにされた沈星移に大笑い、たまらなく愉快だと転げ回った。英賢は三寿幇が人質を取って身代金を要求していると知り、すぐさま県令・趙白石(チョウハクセキ)を呼び寄せた。約束の3ヶ月を過ぎたと言うのに平定するどころかこの体たらく、しかし趙白石は目下、再犯は確認されていないと報告する。すると英賢は憤慨し、三寿幇が呉家東院の寡婦を人質にして呉家に金を要求してきたのも知らないのかと怒鳴った。「しぇんむぁ?」呉家東院では西院と中院も巻き込んで周瑩の身代金を集めていた。鄭(テイ)氏はついに屋敷を売ると決心したが、そこまでしても2万両にはほど遠いと分かり断念する。そこへ命からがら逃げて来た周老四(シュウロウシ)が現れた。周老四は通報すれば周瑩が殺されてしまうと訴えたが、驚いたことに趙白石が現れる。仕方なく周老四はすべて報告し、沈星移も一緒だと教えた。すると趙白石は通報しなかった呉家に激怒し、身代金を渡しても周瑩の命は救えないと声を荒げる。ともかく身代金の受け渡し場所と日時を確認し、周老四が根城へ案内すると申し出た。趙白石はこれで出兵すれば周瑩も救出できると期待したが…。巡撫(ジュンブ)は出兵を見送ると断った。追い詰められた趙白石は恩師・張長清(チョウチョウセイ)を訪ね、その人脈で派兵を懇願する。話を聞いた張長清は貝勒(ベイレ)と三寿幇が裏で通じていれば英賢は手を出せないと考えた。三寿幇も英賢が治める西安には近寄らない、もしかすると英賢の方に事情があるのやも…。そこで趙白石をすぐ四川に転任させ、三寿幇の討伐は別の者に任せると決めた。しかし周瑩を助けたい一心で趙白石は興奮し、討伐しかないとまくし立ててしまう。驚いた張長清は冷静になれと叱り、なりふり構わず取り乱すなど言語道断と呆れた。王世均(オウセイキン)は居ても立ってもいられず県署の前で趙白石の帰りを待った。するとようやく趙白石が戻って来たが、出兵を拒まれ、自分も兵を持っていないと肩を落とす。王世均は失望し、呉家東院の者を率いて三寿幇と戦うとたんかを切って帰って行った。その言葉を聞いた趙白石は沈家を訪ね、協力を要請する。「人質を救出する手立てはあります!沈家の男衆を動員してくだされば必ず成功します」しかし沈四海は何の話か分からないと白を切り通した。「…星移の件は沈家で解決しますのでご心配なく」趙白石は沈四海を説得できず、仕方なくあきらめた。一方、牢の周瑩は沈星移と協力し、見張りをおびき寄せて脱出することにした。そこで周瑩が腹が痛いと苦しみ出し、星移たちは見張りに急病人をみてくれと訴える。仕方なく見張りの子分2人が入って来たが、星移たちが襲いかかる前になぜか子分の1人がもう1人を殴って気を失わせた。「姐姐?俺だよ、忘れたのか?」なんとその子分は王二虎(オウニコ)だった。二虎は周瑩が連行された時にすぐ気がつき、助ける機会をうかがっていたという。こうして周瑩たちは二虎のおかげで牢から脱出、外へ出た。しかし酒盛りしていた牛寿娃がお気に入りの春杏をはべらせようと牢へ行ってしまう。二虎の案内で周瑩たちは門までやって来た。そこで二虎がまず門番4人を一箇所に集め、そこを狙って周瑩たちが取り押さえたら馬を盗んで逃げることにする。しかし門番を片付けたところで牛寿娃が子分を引き連れ駆けつけた。周瑩たちは仕方なく投降、再び威虎堂に連行された。韓三春は恩知らずな二虎に激怒し、買収されて裏切ったのかと問い詰める。すると二虎は物乞いだった時、周瑩に銀子を恵んでもらい、母と弟が死んだ時には葬儀代を出してくれた恩人だと訴えた。「金より人情が大事だと頭領から教わりました!過ちであっても恩人を見殺しにはできない!」しかし牛寿娃は掟によると人質を逃した奴は斬首だと言い出した。そこでいきなり剣を抜いたが、韓三春に手を打たれ、思わず剣を落としてしまう。結局、二虎は半年間の監禁となり、韓三春は自分の指導が甘かったとして、今回の分け前は返上すると宣言した。牛寿娃は思わずにんまりして頭領の英断を称えると、身代金と関係ない侍女をくれと頼む。二虎を見逃してもらった手前、韓三春は特別に了承、喜んだ牛寿娃は無理やり春杏を連れて行こうとした。すると周瑩が落ちていた剣を拾い、いきなり牛寿娃の首に突きつける。「韓三春!あんたの武芸は認めるけど、私だって芸を売って生きて来た この男を道連れにして死ぬ覚悟くらいあるわ!」さすがの牛寿娃も命は惜しい。そこで春杏をあきらめると約束してゆっくり剣から離れると、周瑩も剣を投げ捨てた。一度は大人しく剣を拾った牛寿娃、しかし急に周瑩に斬りかかろうとする。しかしまたしても頭領に手を打たれ、面目をつぶされたまま断念するしかなかった。周瑩は一緒に監禁された二虎になぜ三寿幇にいるのか聞いた。なんでも母と弟を埋葬したあと、同郷の人がここへ連れて来てくれたという。周瑩がずっと行方を捜していたと知った二虎は喜び、しみじみ良い人だと感激した。そこで周瑩は頭領がどんな人なのか聞いてみる。二虎の話では根は悪い人ではないようだが…。杜明礼は査坤に沈家から銀票が届いたと知らせ、師兄に沈星移を解放するよう文を出せと指示した。「そのあと英賢に討伐させる、趙白石より先に動くのだ 盗賊を討伐するどさくさに紛れて師兄に韓三春と寡婦を始末させろ」査坤は承知して銀票をしまおうとしたが、杜明礼がそれは貝勒に送るなと言った。「報告する必要な~い」「つまり…これは私たちの銀子だと?(キラーン」「その通り」査坤は銀票をまじまじと見つめ、何ともこそばゆい感じがした。「査坤、覚えておけ、私たちはこの世で一番、哀れな人間だ…」「哀れみなど不要です」「我らは何も持っていない」杜明礼は別の箱を出して銀票をしまった。「だが、これからは…」「銀子があります!(キリッ」つづく( ๑≧ꇴ≦)ギャハハハハ〜査坤wwwもう周瑩と星移がどうでもよくなってる(笑
2020.02.22
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第32話「迪化への旅」呉氏布業の綿布は胡咏梅(コエイバイ)の洋布に到底、太刀打ちできず、周瑩(シュウエイ)は追い込まれていた。苛立ちから使用人たちの喧嘩にまで乱入、二叔・呉蔚武(ゴイブ)と四叔・呉蔚全(ゴイゼン)から体裁に関わると厳しく叱られてしまう。そんなある日、周瑩は偶然、張(チョウ)媽と周老四(シュウロウシ)の何気ない会話を耳にした。呉聘(ゴヘイ)の祖父が商売を始めたのは繁華な場所だったが、徽州(キシュウ)や山西(サンセイ)の商人に勝てず、西の地へ向かったという。「甘粛(カンシュク)から四川(シセン)、さらには西蔵(チベット)まで手を広げた方なので山にも登ったとか…」周瑩はこの手があったとひらめいた。そこで早速、王世均(オウセイキン)に涇陽(ケイヨウ)の洋布の販路を調べるよう指示する。また趙鴻伍(チョウコウゴ)には綿農家への支払いを遅らせてもらえるよう頼み、江福祺(コウフクキ)には銀500両を用意できるか聞いた。「300両なら」「…いいわ」一方、ミイラ取りがミイラになった杜明礼(トメイレイ)。胡咏梅の説得に失敗したと聞いた沈四海(シンシカイ)は古月(コゲツ)を打ち壊すと息巻き、すでに陶(トウ)番頭が下請けに根回ししてあると教えた。しかし杜明礼は古月を潰しても綿花が売れないことに変わりはないと説き伏せ、貝勒(ベイレ)に注文を出してもらうことで手を打ってもらう。周瑩は王世均のおかげで涇陽の綿布の卸先が瓜(カ)州までだと分かった。つまりそこから先はまだ洋布が普及していない。周瑩は叔父たちを呼び、西の迪化(ウイグル)へ綿布を売りに行ってくると伝えた。呉蔚全(ゴイゼン)は無謀すぎると反対したが、周瑩は迪化には西院の薬材店もあると訴える。すると呉蔚武(ゴイブ)が実は盛隆全(セイリュウゼン)ならパッとしないので閉めるつもりだったと言った。確かに迪化で布が売れるという保証はない。しかし周瑩は最後の悪あがきだとしても行くと決断した。周瑩が迪化へ行くと聞いた周老四が慌てて別院へ駆けつけた。「行ったら帰れないと言われる道だぞ?玉門(ギョクモン)関を越えればゴビ砂漠だ、道すらない、 松坪溝(ショウヘイコウ)を越えたら三寿幇(サンジュホウ)の縄張りだ」「分かってる、でも三寿幇が狙うのは商人の荷よ?人を訪ねるふりをすれば私たちは襲われない」「あぁ?私たち?」「そうよ!父さんは娘の私と迪化で商売している婿を頼るって筋書き~」しかし周老四は命が惜しいと断り、出て行ってしまう。すると頼もしい春杏(シュンキョウ)が代わりに一緒に行くと申し出た。周老四は憂さ晴らしに沈星移(シンセイイ)の金で飲み食いしながら、周瑩が迪化へ行くと口を滑らせた。すると星移は思わぬ盲点だったと気づき、金だけ置いて帰ってしまう。星移は早速、父に迪化に行くと伝えた。これしか道がないと言われた沈四海は別の者に任せることにしたが、星移から思わぬ決意を聞く。「後継ぎの私が家の難を救うのは当然です!」「…お前もやっと大人になってくれたか…」星移は父の言葉に感激し、調子に乗ってもう一度だけ隆昇和(リュウショウワ)との合資を考え直すよう進言しておいた。周瑩は念のため王世均たちに″万が一の時は義母の面倒を頼む″と伝えた。そしていよいよ出発の朝、いざ出立するという時になって周老四がさっさと馬車に乗り込む。「四叔?行かないって言ってたのに…@春」「こういう人なのよ(クス」こうして周瑩は一族の期待を背負い、春杏と福来(フクライ)を連れて旅に出た。ところが安呉(アンゴ)鎮を出てしばらくすると、なぜか″二少爺″と呼ぶ声が聞こえてくる。周瑩は窓から顔を出してみると、驚いたことに沈星移が天石(テンセキ)と天玉(テンギョク)を連れ、馬で駆けてきた。「偶然だな!どこへ行くんだ?私は迪化に行くんだ~!」どうやら沈星移も迪化へ綿布を売りに行くらしい。きまりが悪い周老四はしらばっくれていたが、周瑩は養父の仕業だと分かっていた。周瑩たちは道すがら酒楼を見つけ、食事にした。すると店には一足先に到着していた沈星移たちがいる。沈星移は優雅に酒を飲み、肉を食べ、周瑩を挑発した。誘われた周老四まで席を移動し、怒った周瑩は黙って外に出て行ってしまう。その時、急に馬のいななきが聞こえ、星移は慌てて飛び出したが遅かった。周瑩は星移たちの馬を逃し、高笑いしている。「歩いて行くのね!」しかし花吹雪の下に立って勝ち誇る周瑩の笑顔を見た星移は、なぜかそのまま見惚れてしまう。いよいよ次の谷を越えると三寿幇の縄張りに入る。周瑩たちは念のため地味な服に着替え、山あいの小さな宿で一夜を過ごすことにした。店主の話では最近、三寿幇は旅人を襲っていないらしい。周瑩たちは安堵し、早めに休んで朝一で出発することにしたが…。一方、周瑩たちが眠りについた頃、ようやく沈星移たちが同じ宿に到着した。そこで仕返しにまず周瑩たちの馬の干草に下剤を混ぜてから部屋へ入る。するとその夜、いきなり三寿幇が宿を襲った。三寿幇は各部屋を回って何か探しているようだった。周瑩は狙いが商人だと考え、筋書き通り身分を隠せば助かると覚悟を決める。そこで三寿幇が乗り込んで来ると、周瑩たちは一斉にひざまずいて命乞いした。周老四は富平(フヘイ)の農民だと嘘をつき、害虫で食い上げてしまい、娘と使用人を連れて親戚を頼る途中だと告げる。「これで全財産です、どうか命だけはお助けを~」「気が利くな~(おい!ここにいたぞ!)芝居はもういい、目的はお前たちだ」仕方なく周瑩は養父に目配せしながらゆっくり立ち上がった。その瞬間2人で盗賊を蹴り飛ばし、扉を閉めて鍵をかける。沈星移はその様子を向かいの部屋からこっそり見ていた。三寿幇が戸を壊している間に周瑩たちは裏の窓から脱出、馬車に乗り込んだ。沈星移は馬にいたずらしたことを思い出し、急いで助けに向かう。一方、周瑩たちは馬が急に腹を下して走らなくなり、車を捨てて走り出したが、あっけなく捕まった。すると待ち伏せしていた沈星移たちが襲撃、救出に駆けつける。しかしここは三寿幇の縄張り、次々と仲間が現れ、結局、沈星移たちまで捕まる羽目に…。その様子を運良く逃げられた周老四が物陰から見ていた。周瑩たちは縛られて馬車に放り込まれた。周瑩は移動中、春杏のかんざしやボタンを口で取って窓から外へ落とし、目印にしておく。やがて馬車は三寿幇の根城に到着したようだった。<水青くして山は遠く~<流るる水は長し~暗号が聞こえ門が開くと、呉家東院の寡婦を連れて来たと報告している。周瑩は本当に自分が目的だと知り、しかもこれで2回目だと驚いた。「みんな聞いて、東院に銀子がないことは言ってはダメよ 身代金が払えないと分かれば命の保証はない …盗賊との交渉は私がするわ 侍女と番頭に文を預けると言うから、春杏は沈星移と逃げなさい」すると沈星移は必ず戻ってくると約束する。しかし周瑩は春杏を頼んで戻って来るなと命じ、逃げる策ならあると言った。周瑩たちは威虎堂(イコドウ)にいる頭領・韓三春(カンサンシュン)の前に引っ立てられた。韓三春はどちらが寡婦か尋ねたが、春杏が周瑩より早く自分だと叫ぶ。織物工房で間違って呉漪(ゴイ)を連れ去ってしまった韓三春は、確かにあの時、春杏が一緒にいたと思い出した。春杏は気丈にも何が目的かと迫り、韓三春は少なくとも身代金2万両は出すはずだと皮算用する。そこへ寡婦を捕らえたと聞いた査坤(サコン)の師兄・牛寿娃(ギュウジュア)が現れた。牛寿娃は春杏を一目で気に入り、いきなり抱きしめてしまう。激怒した周瑩は牛寿娃を蹴り飛ばし、無礼を慎めと声を荒げた。「大当主だろうと貞節を汚された寡婦に東院が銀子を払うと思うの?!」韓三春は剣を抜いた牛寿娃を抑え込み、怖いもの知らずの女に迫る。「お前は誰だ?」「(ハッ!)私の侍女よ!」「いいえ、私が周瑩よ!」さてどっち?つづく(^ꇴ^)でぃえのオウンゴール〜そして頭領の三つ編み〜wそれにしても誰を誘拐するのかくらい把握しとけって話よ(笑
2020.02.21
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第31話「商売の誤算」沈星移(シンセイイ)はついに父から月例会に参加することを認められた。家職・霍鑫(カクキン)の話では、これから沈家のすべての商いを二少爺に把握させるよう言われたという。亡き兄・沈月生(シンゲッセイ)と同じ役割を任されることになった沈星移は感激もひとしお、しかし、浮かれたのも束の間、襟を正して月例会に駆けつけた。するとちょうど沈四海(シンシカイ)が陶(トウ)番頭に呉氏布業から受ける影響があるか尋ねている。陶番頭は当然、影響はあると認めて策を練ったと報告、二少爺を前に呼んで説明させた。「呉氏布業は10月頃に綿布を売り出すので、我らの綿布も同時期に出しては? 自家生産の呉家の方が沈家より2割安くても、我らは知名度で勝てます もし3割安ければ沈家の値を4割下げて打撃を与えます 損失は出ますが、呉家の売れ残った綿布を安値で買い、高値で転売すれば儲けが見込めます」「さすがは沈家のご子息、商才がありますね」沈星移を褒めたのは杜明礼(トメイレイ)だった。沈四海は杜明礼を丁重に見送った。しかし沈星移は沈家の月例会になぜ杜明礼が参加しているのか分からない。実は祖母が爵位を賜ったあの日、沈家と隆昇和(リュウショウワ)は合資関係になっていた。沈四海は沈家のこの急激な繁栄の裏には杜明礼の協力があると教えたが、星移は納得いかない。「でも手段を選ばぬ相手と組むべきではありません!父上!杜明礼に感化されてはいけない なぜそこまで金が必要なんです?父上、商売は堅実にやるべきです!」星移は懸命に父を説得したが、沈四海は月生にあって星移に足りないものは″欲″だと一蹴した。胡咏梅(コエイバイ)は古月(コゲツ)薬材店を再建しようと決意、そこでちょうど涇陽(ケイヨウ)に滞在している楊金鱗(ヨウキンリン)から700両の貸しを回収することにした。そこで早速、客桟の楊金鱗を訪ねたが、今は先行きが暗い薬材業をやめて洋布の商いにくら替えしたという。そのためまだ返済できるほど稼ぎがなく、結局、胡咏梅は来年まで待つと約束して客桟を出た。楊金鱗はせめもの土産にと洋布の見本をくれた。そこで胡家職は楊金鱗と手を結び、自分たちも洋布の商いを始めないかと提案する。今はまだ涇陽での需要はないが、江蘇(コウソ)や浙江(セッコウ)で流行っているなら半年以内に関中でも流行するはずだ。すると胡咏梅はふと呉家が反物業を始めたことを思い出す。「はぉ、周瑩が作る綿布に対抗してやるわ…」そんなある日、仕事中の沈星移を訪ねて県令・趙白石(チョウハクセキ)が現れた。今やすっかり犬猿の仲の2人、すると趙白石は率直に呉聘(ゴヘイ)に毒を持ったのも沈星移かと疑う。「侍女を奪われたことを根に持ち、月生の復讐に呉聘を殺すと触れ回っていたな?」「…じゃあ捕まえるか?」もちろん証拠がない趙白石は星移を捕縛することはできず、いつか必ず尻尾をつかんでみせると断言する。すると星移は趙白石こそ犯人だと迫り、必ず尻尾をつかんでみせるとおうむ返しでからかった。呉家の織物工房は順調だった。布の品質も向上し、以前は出せなかった色や柄物もある。周瑩は二叔と四叔に工房を案内しながら、自分たちの綿布なら5文で売れると期待させた。呉蔚武(ゴイブ)は目を輝かせ、今年の儲けがざっと2万両だと喜ぶ。それを聞いた呉蔚全(ゴイゼン)も大興奮した。すると周瑩は来年、織機を5倍に増やし、仕入れた綿で自家生産すれば儲けは10万両になると夢を膨らませる。しかし…。一方、周瑩と間違われ連れ去られた呉漪(ゴイ)は、自分を救い出してくれた趙白石のことが頭から離れなくなっていた。時折、趙白石の外套をまとっては、趙白石の面影に浸っている呉漪…。すると趙白石と兄・呉沢(ゴタク)が旧友だと知り、兄に仲を取り持ってもらうことにした。鄭(テイ)氏はこれで生活の心配もなくなると安堵し、以前のように家を切り盛りしていた。今では周瑩の呆れた振る舞いにも寛容になり、呉家東院に再び明るい笑い声が戻る。しかし胡咏梅が突如、古月(コゲツ)洋布店を開店したことで、呉家と沈家は思わぬ窮地に立たされることになった。古月洋布店に取引先を奪われ、呉家と沈家の綿布はさっぱり売れなかった。そこで周瑩は早速、店の偵察に向かったが、奇しくも沈星移と出くわす。店は大盛況、現状を目の当たりにした2人は大損を覚悟しなければならなかった。しかし今や涇陽一の富豪となった沈家と違い、このままでは呉家は生き残ることができなくなってしまう。「ちょうどいい♪お茶汲みの侍女が1人足りないんだ♪…うぐっ」「あら、二少爺、人が多すぎてうっかり踏んじゃった~」周瑩は全体重をかけて沈星移の足を踏みつけ、帰って行った。従来の洋布は品質の割に高値で需要がなかった。しかし今や洋布は様変わり、古月洋布店では質が良く、色柄も豊富で安い洋布が揃っている。沈星移は父にすぐ報告し、在庫を毎反1文で売りさばいて沈家も洋布の商いを始めるよう説得した。確かに損失は出るが、古月洋布店が市場を独占してからでは1反も売れなくなってしまう。沈四海はそれでも2万両の損失は大きいと難色を示し、考えたいと言った。一方、呉家でも王世均(オウセイキン)が綿布を半値で売りさばこうと提案していた。例え毎反1.5両で売っても儲けは出る。しかし周瑩は洋布でも一番安い布は毎反1.5両で買えると教え、自分でも綿布より洋布を買うと漏らした。このままでは東院・西院・中院とも儲けはなく、しかも投資がすべて無駄になってしまう。すると3院の間もぎくしゃくし、やがて責任のなすり合いが始まった。沈四海は杜明礼を頼った。沈氏綿布店の苦境は胡月洋布店が原因であり、株を3割保有する貝勒(ベイレ)も損すると説明する。気が進まない杜明礼だったが確かに自分の評価に関わると考え、仕方なく古月洋布店を訪ねた。杜明礼は事情を話し、沈家が損を出すと出資している隆昇和も害を被ると訴えた。確かに貝勒の商いなので杜明礼の取り分は1文もなく、もらえるのは貝勒爺からの給金だけだという。胡咏梅はならば杜明礼に被害はないと言ったが、杜明礼は胡志存(コシソン)を解放できたのは貝勒の力であり、恩返しのため休業して欲しいと懇願した。しかし胡咏梅は正念場に休業はできないと断り、恩人と言うなら面識のない貝勒ではなく杜明礼だという。すると店の株2割を譲渡し、これが自分からの恩返しだと言った。「今後は古月洋布店が10両かせぐごとに、あなたに2両はいります」査坤(サコン)が沈家の3月分の配当と帳簿を確認していると、杜明礼が帰ってきた。胡咏梅の説得に失敗したと聞いた査坤は呆れ果て、貝勒には杜明礼が1人の女のために職務を怠っていると報告すると脅す。しかし杜明礼は査坤に古月洋布店の株を2割もらったと教え、1割を譲った。実はこれだけでも今の給金の何倍にもなるという。「我らは貝勒爺から給金以外、何も与えられない、金も権力も貝勒爺の独り占めだ 必死で努力しても所詮、我らは使い走り」「刃向かえば殺されます…」「そうだな、だがこの株は我らだけの物だ…」「我らだけの?」査坤は古月洋布店の契約書をまじまじと見つめた。すると杜明礼は、沈家が損失を出して棒打ちされようとも望むところだと開き直る。「お前は?」「私もです…」かつて胡咏梅は杜明礼に饅頭(マントウ)を与え、今度は株2割をくれた。「こんな人に出会ったことがない…」感慨深げな杜明礼を複雑な心境で見つめる査坤は…。つづく( ๑≧ꇴ≦)査坤wwwちょっと思わせぶりに書いてみました(←違うwww
2020.02.20
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第30話「若奥様誘拐計画」周瑩(シュウエイ)は反物業への出資を拒む呉蔚全(ゴイゼン)を懐柔するため、呉蔚全の迷信好きを利用した。そこで曹(ソオ)三叔扮する道士を送り込み、偶然を装い呉蔚全と接触させる。当初は道士の見立てを信じていなかった呉蔚全だったが、道を曲がった所で周老四(シュウロウシ)が地面に張った釣り糸に足を取られてすっ転んだ。さらに立ち上がった時に仕掛けを踏み、落ちてきた鳥の巣が見事に頭に命中する。不吉な予感に苛まれた呉蔚全は周瑩の予想通り道士を探し出し、涙ながらに助けを乞うた。すると道士は邪神に取り憑かれていると教え、その時は邪神より不吉なものと手を結ぶことで退散させ、大きいな財運に恵まれると吹き込んだ。「邪神より不吉なものとは?」「当然、疫病神である」「で、どこに疫病神が?」道士は″青の上に藍ありて 藍の下に青あり″という暗示を残し、姿を消した。呉蔚全が屋敷に戻ると周瑩が待っていた。出資の件だと知るや否や呉蔚全は加わる気はないと一刀両断、すると周瑩はわざと四叔を怒らせる。「何でも呉聘(ゴヘイ)の祖父が分家して東・西・南・中の4院が生まれたとか でも今や中院は置いてけぼり、四叔が迷信深く商機を逸しているからです …夫人がお気の毒ですよ、夫のせいでこの衣の地味なこと~」「何だと?だいたい大哥がこの疫病神を入れなければ…(はっ!疫病神ktkr)そもそも…ゲフンゲフン」どうやら四叔が肝心な事に気づいたところで、周瑩は話しても無駄なので帰ると言った。控えていた春杏(シュンキョウ)は急いで主人の肩に外套をかけると、その後ろ姿を見た呉蔚全は驚愕する。周瑩は青い衣の上に藍の外套、つまり道士が教えてくれた手がかりとまさに合致していた。「待った!…中院も出資します!」(  ̄꒳ ̄)ニヤリこうして呉家東院・西院・中院の合資会社が設立、周瑩は式易堂大印(シキイドウダイイン)を託され、当主となった。しかし呉家の再建を苦々しく思う者が…。呉氏布業の開業を知った杜明礼(トメイレイ)は呉家が息を吹き返したことに驚いた。しかも中心は池に沈められたという東院の寡婦だという。査坤(サコン)の話では未だ軍需品の件にも固執しているらしい。そこで杜明礼は誰より周瑩を憎んでいる胡咏梅(コエイバイ)を巻き込むことにした。胡咏梅も呉氏布業の開業を知り、憤っていた。そこで杜明礼は盗賊に周瑩を誘拐させるよう提案、しかも標的の居場所を書くだけで銀子も必要ないという。しかしさすがに胡咏梅も何かおかしいと気づいた。「目的は?父を救ってくれた時も何も受け取らず、縁もゆかりもない私をまた無償で助けるなんて… 答えはひとつ、大きな目的があるから私に手を貸すのでは?」すると杜明礼は恩返しが目的だと言った。子供の時、偶然にも胡宅の前で行き倒れた杜明礼…。奉公人からは邪険にされたが、ちょうど買い物から帰ってきた令嬢が饅頭(マントウ)をくれたという。胡咏梅は覚えていなかったが、理由を知って安堵した。「で、私は何をすればいいの?」一方、沈星移(シンセイイ)は周瑩と勝負するため、父に織物を任せて欲しいと頼んでいた。沈四海(シンシカイ)は綿花で稼げと反対したが、星移は来年分の綿花40斤をすでに調達したと報告、自分がいなくても稼げると説き伏せる。「必ず良い知らせを約束します!」呉家東院に胡咏梅がやって来た。情にもろい鄭(テイ)氏は父を亡くした哀れな胡咏梅に同情し、しっかり生きるよう励ます。すると胡咏梅がふと周瑩の姿が見えないと言った。鄭氏はまさか偵察に来たとは夢にも思わず、周瑩の予定を教えてしまう。周瑩は織物工房の規模を広げるため、中院の工房に通い詰めていた。胡咏梅は杜明礼に周瑩が毎日、寅時に屋敷を出て未時に戻り、食事も外だと報告する。そこで杜明礼は早速、盗賊に文を書くことにしたが、お茶を運んできた査坤がわざとこぼした。杜明礼は火傷で字が書けなくなり、査坤も字が書けない。すると咏梅が自分が言われた通りにしたためると申し出た。「そうですか?では…″牛寿娃(ギュウジュア)師兄…涇陽(ケイヨウ)の呉家東院は一番の誉あり…″」( ๑≧ꇴ≦)査坤wwwあれほど頑なだった呉蔚全が今では誰より周瑩の味方になった。西院の呉蔚武(ゴイブ)は様変わりした四弟に困惑し、思わず術でもかけたのかと周瑩に尋ねる。「めいよー…憑きものがとれたとか?(テヘ」こうして周瑩は毎日、仕事に精を出した。そんなある日、昼食を届けにきた春杏と一緒に呉漪(ゴイ)が差し入れを持って現れる。それは呉聘(ゴヘイ)の好物″ひょうたん鷄″だった。周瑩はふと感傷的になり、春杏にあとで墓前に銘茶と一緒に供えようという。するとお茶と聞いた春杏は、そう言えば少爺の湯のみをどこで見つけたのかと聞いた。「私もずっと探していたんですよ?」「あの湯のみは…(はっ!)」周瑩は大変なことを思い出し、周老四を探しに飛び出して行った。周老四は賭場にいた。すると突然、周瑩が現れ、店から引っ張り出されてしまう。「呉聘の湯のみのことだけど、あの日に盗んだのよね?その時の状況を話して」…当時、呉聘は東院を出て行くと決めた周老四に書斎にある磚(タン)茶を持って行くよう勧めた。そこで周老四はひとりで書斎へ向かうと、机にあった呉聘の湯のみに目をつける。しかし茶が入っていたため、部屋の植木鉢に捨てて持ち去っていた。周瑩はあの時、呉聘は確か宝来(ホウライ)の入れたお茶を飲まなかったと思い出し、そのお茶も周老四が捨てていたと知って驚愕する。その時、盗賊だと叫ぶ声が聞こえた。盗賊の三寿幇(サンジュホウ)が中院の織物工房を襲った。すると韓三春(カンサンシュン)は身なりを見て呉漪が周瑩だと思い、間違って誘拐してしまう。街は大騒ぎになり、呉家東院の寡婦がさらわれたという噂が駆け巡った。事件の知らせを受けた県令・趙白石(チョウハクセキ)は血相を変えて周瑩の救出に向かった。やがて盗賊の一行に追いつき、趙白石は先頭を行く韓三春の馬に追いつく。2人は馬にまたがったまま激しい攻防を繰り返したが、やがて韓三春が隙をついて趙白石の馬の首をひと突きした。馬が倒れ、落馬する趙白石、しかしその直前に腕を伸ばして袋をつかみ、人質を一緒に引っ張り落とすことに成功する。盗賊たちは引き返すこともできず、仕方なくそのまま撤収した。趙白石は袋の中で暴れている人質を解放、しかし中にいたのは周瑩ではなかった。ともかく興奮気味の呉漪に自分の外套を着せて安心させ、無事に織物工房まで送り届ける。するとちょうど呉漪を助けに行こうとしていた周瑩と出くわした。呉漪は気が動転していたが怪我はなく周瑩もひと安心、すぐに連れて帰ることにする。その時、周老四はなぜか沈星移がいることに気づいた。「どうしてお前が?」「あ?…そうだな、なぜこんな所に?」沈星移は周瑩がさらわれたと知り、無我夢中で駆けつけていた。胡家職は亡き主人の遺志に従い、胡咏梅に秦(シン)家との縁談を勧めた。しかし胡咏梅は父の敵討ちがまだだと拒否する。胡家職は嫁がずにどうやって食べて行くのかと訴え、ならば思い切って古月(コゲツ)薬材店を再建してはどうかと提案した。実は今、ちょうど涇陽に滞在している楊金鱗(ヨウキンリン)という店主に700両の貸しがあるという。すると奉公人が慌てて飛び込んできた。「盗賊です!人をさらったと!」「誰を?!」「呉家西院の呉漪がさらわれ、趙大人が救ったとか」「ごーいー?!」査坤は師兄の思わぬ失態に肩身が狭かった。杜明礼は憤慨し、次はもっと周到に行うよう伝えろと命じる。「もう失敗は許さん!」∧( ‘Θ’ )∧<シッパイ ハ ユルサン!シッパイ ハ ユルサン!「まあ、趙白石に打撃を与えただけでも貝勒(ベイレ)に示しはつく」∧( ‘Θ’ )∧<チョーハクセキ!チョーハクセキ!管轄下で三寿幇が事件を起こし、趙白石は知府・英賢(エイケン)から叱責された。さらに3ヶ月以内に三寿幇を平定するよう命じられてしまう。一方、周瑩は織物工房がなぜ三寿幇に狙われたのか分からず困惑した。周老四は頭領自ら乗り込んできたことから、これはでかい山だったのだろうと推察する。「奴らの狙いはお前だったんだ」春杏も確かに″呉家東院の寡婦はどこだ″と言っていたと証言した。しかし周瑩は自分にさらう価値などないと呆気にとられる。周老四は今や周瑩が呉家東院の当主だと言ったが、だとしても今の呉家東院に何があると言うのか。誰が暗躍しているのか知る由もない周瑩、すると趙白石が訪ねてきた。趙白石が今回の一件の調査にやって来た。周瑩は三寿幇とは何の因果もないと訴えたが、実はもっと奇妙なことがあるという。「呉聘の死は宝来とは無関係でした」確かに宝来が毒を入れたのは事実だったが、呉聘はそのお茶を飲んでいなかった。果たして呉聘に毒を持った真犯人は誰なのか…。つづく( ๑≧ꇴ≦)四叔www呉漪のおしりwwwそしてキョエちゃん″∧( ‘Θ’ )∧″
2020.02.19
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第29話「夢は大きく」周瑩(シュウエイ)は商談のため若奥様らしく身なりを整えた。王世均(オウセイキン)は久しぶりに美しく着飾った周瑩の姿に目を細め、念のため準備していた虎の巻を渡しておく。こうして雲楽客桟(ウンラクキャクサン)に滞在する童敬夫(ドウケイフ)を訪ねた周瑩。手の中に隠した虎の巻を盗み見しながら挨拶を始めたが、結局、馬鹿馬鹿しくなって早々に本性を現した。「童老板、率直に話します、綿花の買い付けでお越しに?」周瑩は関中(カンチュウ)の綿花は自分が握っていると伝え、適正な価格なら全て売ると言った。すると相手が寡婦だと甘く見たのか、童敬夫は他の所では1斤50文で買うが涇陽(ケイヨウ)には思い入れがあるので60文で買うという。周瑩は苦笑いした。呉家東院の綿花は1斤120文、去年の暴落のせいで関中の綿農家は半減し、湖南(コナン)と湖北(コホク)の綿畑は災害で絶望的となれば適正な価格だろう。周瑩は今年の綿花は最高値になるはずだと言った。そこで童敬夫は80文なら全て買うと持ち掛けたが、周瑩は115文までしか譲らず、交渉は決裂してしまう。すると周瑩はこれから湖南や湖北の商人とも会う予定だと嘘をついて帰ることにした。「その時は1斤150文で売れるかも~あっ! 船に積みにの場所を確保しているとか~空のまま帰ることになりますね~」周瑩が部屋を出ると、予想通り童敬夫が呼び止めた。そこで周瑩は納品時に支払いができるなら110文と提示、見事に交渉が成立する。しかし突然、沈星移(シンセイイ)が現れ、沈家綿花店の副番頭として割り込んで来た。「1斤110文で納品時の支払いと聞こえましたが、沈家綿花店も80万斤の綿花を提供できます 品質が良く、値も同じ1斤110文です、ただし代金は7日以内にいただければ結構です」周瑩は沈星移が邪魔しに来たと気づき、焦って105文に値を下げると、沈星移も105文に下げた。ただし沈家綿花店なら支払いはあくまで″7日以内″…。すると憤慨した周瑩はいきなり沈星移の胸ぐらをつかみ、別室に連れて行ってしまう。( ゚д゚)<誠に呉家東院の少奶奶なのか?@童老板(  ̄꒳ ̄)<保証しますw@王沈星移が綿花を持っているはずがない、そこで周瑩は手を引くと脅した。しかし沈星移はならば損をしてでも漢中(カンチュウ)で調達して来るとやり返す。激怒した周瑩は蹴り飛ばそうと足を上げたが、逆に沈星移に足をつかまれた。「その代わりお前も損するぞ? …俺を追い払いたいなら全ての綿花を1斤80文で売れ、私から童老板に100文で売る」周瑩に綿花を全て押さえられた沈星移は綿農家を調べ上げ、実は周瑩が綿農家に品物を納めたら3日以内に代金を支払うと約束したことを突き止めた。呉家東院に建て替える余裕などないことは明らか、周瑩は足元を見られ、3ヶ月も奔走して65文で仕入れた綿花を沈星移に80文で売ることになってしまう。周瑩は部屋を出る前にせめてもの仕返しに沈星移の腰に蹴りを入れ、仕方なく今回は引き下がった。沈星移は周瑩から買った綿花を1斤100文で童敬夫に全て売りさばき、便乗しただけで1斤20文の儲けを得ることになった。そこで父に契約を報告、これを教訓に今後はまず市場を押さえるべきだと熱弁を振るう。黙って話を聞いていた沈四海(シンシカイ)は息子の成長に目を見張るが、甘い顔を見せないよう早々に綿花店を後にした。一方、沈星移のせいで1万2千両の儲けを失った周瑩の落胆は大きかった。しかし王世均は一番、稼いだのは童敬夫だと教える。今年は綿布が高騰するため、童敬夫の儲けは3万両は下らないという。確か呉家も西院に反物店、中院に織物工房があるが、景気は悪かった。すると周瑩は早速、趙鴻伍(チョウコウゴ)に来年分の綿花を押さえるよう指示する。恐らく沈家綿花店はもう動いているはずだ。「今すぐ発って、奪い合わず、去年の半分ほどの量でいいわ」屋敷に戻った沈星移は祖母と母から父が自分を褒めていたと聞いた。父に認められた星移はようやく自分の居場所を見つけ、商売の楽しさを知る。「今回の稼ぎはたかが知れています、銀2千両の元手で1万両も稼いだ奴もいます」驚いた夫人はそんな有能な人なら学ばせてもらえと言ったが、星移は学ぶだけでなく戦わねばならないと漏らした。周瑩は約束通り義母に2千両に利息をつけて返し、さらに配当金を渡した。今後は稼いだら配当金を出すと約束、母に孝行するのは当然だという。すると鄭(テイ)氏はこれまで刺繍で得た稼ぎと金目の物を周瑩に差し出し、今後は好きなだけ商いをするよう勧めた。「家のことは私に任せて…」「にゃん…ご安心を、絶対に損はさせません」周瑩は義母が認めてくれたと知り、心から嬉しかった。そう言えばもうすぐ義母の誕生日、周瑩は祝宴を開いて義母の顔を立てようと決める。鄭氏は商いのため節約するよう遠慮したが、周瑩は盛大に宴を開くと言った。祝宴には西院と中院も家族総出で出席し、久しぶりに賑やかな呉家が戻った。すると周瑩は可愛い盛りの子供たちに目を細め、中でも幼い玉成(ギョクセイ)を抱かせてもらう。鄭氏はそんな周瑩の様子を見ながら、何とも複雑な心境になった。周瑩は二叔・呉蔚武(ゴイブ)と四叔・呉蔚全(ゴイゼン)に相談があると声をかけ、3人で席に着いた。実は今回の取引で童老板が関中の綿花を安く買い、武漢で綿布に加工して高値で売りさばいていると知る。周瑩は綿花を持つ東院、織物工房がある中院、そして反物店を持っている西院、三院で出資し合えば反物業が成り立つと説明した。陝西(センセイ)産の綿布は圧倒的に生産量が少なく商人の気を引けないが、呉家三院が手を組めば1年で12万反、生産できる。陝西産の名が広まり評判が上がれば、湖北産の市場にも乗り込んでさらに稼げるというのだ。確かに魅力的な提案だが、呉蔚武は合資会社となると大きな賭けになると告げる。すると呉蔚全がまたしても周瑩の前に立ちはだかった。「はっきり言わせてもらうが、女子が権力を握るのは不吉とされる 大哥がお前を大当主に指名したのは東院に男の跡継ぎがおらぬからだ だが数十年も営んだ工房を差し出せと言われても~そうはいかんな」宴がお開きになり、一同は東院を後にした。まず中院の前で呉蔚全たちと別れた周瑩は呉蔚武に改めて自分の提案について意見を聞いてみる。呉蔚武は長年、反物店を営んでいることから、確かに周瑩の話は筋が通っていると認めた。するともし周瑩があの堅物の四弟を説得できたら、西院も反物業に出資してもいいという。そこで別院に帰った周瑩は周老四に協力を頼み…。一方、杜明礼(トメイレイ)は父を失った胡咏梅(コエイバイ)を心配していた。そこで刑部に残っていた胡志存(コシソン)の形見を届けるという口実で会いに行く。しかし隆昇和(リュウショウワ)に戻ると、査坤(サコン)になぜ胡咏梅に1人で会いに行ったのか迫られた。「天涯孤独になった彼女を心配するのは当然だろ?」「どうかお忘れなく、ご自分のお立場を…」そんなある日、屋敷から出た呉蔚全は偶然、門の前で道に迷っている道士を見かけた。呉蔚全は声をかけて道案内をしたが、道士が自分の顔を見るなり急に怯え始める。驚いた呉蔚全は逃げ出そうとする道士を引き止め、何かあるのか追求した。すると道士は今すぐ家に戻るよう勧め、今後は不用不急の外出は控えた方がいいと言って走り去ってしまう。呉蔚全はいんちきだと憤慨して出かけることにしたが、道を曲がったところで急にすっ転び、立ち上がった途端に鳥の巣が頭に落ちてきた。「何の祟りだ!歩いてただけだぞ!まったく…」その時、呉蔚全はふと道士の言葉を思い出し、結局、屋敷に戻った。つづく( ๑≧ꇴ≦)にゃん!力持ちwそれにしても弘暦のせいで沈星移にまでイラつくわ__(←とばっちり
2020.02.18
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第74話「剣と琴」後宮の差配を任された炩妃(レイヒ)・衛嬿婉(エイエンエン)は皆に付け届けを渡して人脈作りに余念がなかった。そのおかげで第15皇子の満1ヶ月の祝いには取り巻きが駆けつけ、ご機嫌とりに精を出す。今や嬿婉の権勢は容嬪(ヨウヒン)以上だが、皇帝が今も変わらず第12皇子を気にかけていると知って面白くなかった。その頃、永璂(エイキ)は養心殿で蘭亭序(ランテイジョ)を暗唱していた。しかし途中で言葉に詰まり、父から第5皇子・永琪(エイキ)は同じ8歳の時に3回読んだだけで暗唱できたと比較されてしまう。さらに永琪ならその年に矢を的に9連続で当てていたと言われ、永璂は5回が精一杯だと萎縮した。すると父は見栄を張らず正直に答えたと褒めてくれる。「嘘をついてもあとで恥をかくだけですから…ショボーン」「そなたの心がけは見上げたものだ(ヨシヨシ)嘘をつかぬことは最大の美徳である」(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン時にペットの死が人の死より悲しいのはペットが嘘をつかないからだ…って名言があったわ(꒦ິ⌑꒦ີ)ダー…え?どうでもいい情報?w御前侍衛・凌雲徹(リョウウンテツ)は第12皇子を無事に翊坤(ヨクコン)宮へ送り届け、下がった。永璂は母に父と食事を済ませたと報告し、夕餉に出た乳菓子を土産に持って来たという。「母上の好物でしょう?」如懿は喜び、早速、食べた。すると永璂は父から5兄のことを聞かれたと教え、自分は5兄より劣るかと聞く。如懿は永璂には永璂の良さがあると話し、嫡子なので皇帝の期待が大きいだけだと安心させた。「品行方正でいれば一生、平穏無事に過ごせるはずよ だから永琪の方が優れていると父上が仰せでも気にしないこと、比べる意味はないの」永璂は父も母も5兄が好きなのだと分かった。確かに永琪も如懿が養育したので当然ではあったが、そう言えば永琪から贈り物は届いても訪問は途絶えている。如懿はこれも宮中を生き抜く術であり、むしろ永琪を巻き込まずに済むと理解を示していた。一方、胡蕓角(コウンカク)は炩妃と呼応し、貝勒(ベイレ)にいくら養母でも寵愛を失った皇后とは距離を置くべきだと進言した。慎ましい蕓角の思いがけない苦言に永琪は驚いたが、自分の難しい立場を理解するよう頼む。その時、急に足が痛み永琪は顔を歪めたが、大したことはないと言った。衛嬿婉は皇后に追い討ちをかけるため、孝賢(コウケン)皇后を利用しようと思いついた。そこで和敬(コリンワケイ)公主・璟瑟(ケイシツ)を訪ね、現皇后が孝賢皇后の足元にも及ばぬと知らしめるべきだと進言する。計画を聞いた璟瑟は飛びつき、目立たぬ者を選んで早速、動くよう指示した。長春(チョウシュン)宮は孝賢皇后が住んでいた当時のままになっていた。衛嬿婉は婉嬪・陳婉茵(チンエンイン)を呼び出し、ある大役を任せる。「もうすぐ孝賢皇后の命日ね、皇上は孝賢皇后の死をしのび、多数の詩をお詠みなの だけど詩集にまとめてお供えするに至っていない…あなたにお願いできないかしら?」「私が皇上の詩を?せっかくだけど無学な私には荷が重すぎる…ごめんなさい」陳婉茵は上位の妃を押しのけてでしゃばることはできず、帰ることにした。すると嬿婉は皇帝のためなのに断るのかと引き留める。「あなたは長らく寵愛を得ていない、一方的に想いを募らせているだけ 役目を果たせばきっと皇上の寵愛を得られるはずよ?」嬿婉は孝賢皇后を偲ぶ詩を写し、詩集を2冊つくるだけのことだと安心させた。これはあくまで皇帝の孝賢皇后に対する情愛と妃嬪の孝賢皇后への敬愛の証し、皇帝の心も慰められるという。「他の者に頼んでもいいのよ? 長らく仕えていながら報われぬあなたにとって皇上のお心を得る絶好の機会だと思っただけ」結局、陳婉茵は引き受け、寝る間も惜しんで皇帝の詩を編纂した。侍女・順心(ジュンシン)は完成したら一人娘の和敬公主に渡すよう進言し、陳婉茵も了承する。こうして陳婉茵が作った詩集は璟瑟の手で皇帝の元へ渡り、1冊は孝賢皇后の供物となった。詩集を見た弘暦は感激し、璟瑟の提案で後宮だけでなく皇族にまで配布すると決まる。そんな事とはつゆ知らず、皇帝のお渡りが叶った陳婉茵はすっかり舞い上がっていた。愉(ユ)妃・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)が翊坤宮にやって来た。寝宮にこもりきりの如懿と言えば永璂によもぎの枕を作るため、傷んだ枝が混じっていないか1本1本、確かめている。「まさに母の慈愛ね」海蘭は感心しながら、実は後宮で新しい動きがあったと教えた。これまでずっと寵愛が薄かった陳婉茵だったが、この数日、夜伽を務めているという。陳婉茵の想いが報われたのは良かったが、ただこの寵愛にはある理由があった。そこで海蘭は例の詩集を渡し、これを編纂したのが陳婉茵だと教える。「だけど…婉嬪の筆跡じゃないわ?」「婉嬪が写した正本は長春宮と養心殿にあるの その詩集は皇上が永琪と和敬公主に命じて同じ物を複数作らせた 後宮の妃嬪だけでなく皇族にも配っているわ」これにより宮中では孝賢皇后を称える声が高まり、現皇后は遠く及ばないとささやかれていた。すると詩集を見ていた如懿はある一節に目を留める。「″新たな琴も古い剣には及ばぬ″…皇上がこう詠んでいる以上、仕方がないわね」しかし海蘭が気がかりなのは陳婉茵がこの詩集を和敬公主に届けたことだった。あの気位の高い和敬公主が側室と親しくするとは思えない。陳婉茵が純粋な気持ちで詩集をまとめたにしても、皇后の評判を落とすと分かっていながら和敬公主に届けるだろうか。「何者かに利用されたのかも?」「炩妃では?」侍女・容珮(ヨウハイ)は数日前、長春宮から炩妃と婉嬪が出て来たと思い出した。確かに衛嬿婉ならやりそうなことだ。衛嬿婉が和敬公主の息子を助けて以来、2人は親密、恐らく衛嬿婉が婉嬪と和敬公主の間を取り持つ役割をしたのだろう。容珮は愉妃の推察通りなら警戒すべきだと主人に訴えたが、海蘭は大切なのは皇帝の考えだと言った。「姐姐、炩妃と取り巻きたちは寵愛が薄れた隙を突いている 姐姐?皇上ときちんと仲直りしなくては…姐姐?」 永琪は疲れのせいか持病である足の腐骨疽(フコツソ)が悪化していた。そこで今度、侍医・江与彬(コウヨヒン)に診てもらうことにしたが、胡蕓角が反対する。「江侍医は皇后娘娘の腹心です、孝賢皇后を偲ぶ詩集が私にまで配られました そのせいで皇后娘娘の評判は良くありません」しかし永琪は義母が公然と面目を潰されたと憤慨し、放ってはおけないとかばった。そこで胡蕓角は皇后には嫡子がいると持ち出し、離間させようと企む。「貝勒は皇上の信頼も厚く、太子位に近いと言えます、皇后娘娘も焦っているはず」永琪は呆れて席を立ったが、胡蕓角は最後に自分の将来を一番に考えるべきだと釘を刺した。そんなある日、永璂を尚書房まで送った如懿は運悪く弘暦と鉢合わせになった。呼び止められた如懿は挨拶はしたが、目も合わさない。「永璂を送りに?」「( ತ _ತ)…」「師傅が変わったと聞いて様子を見に来たのだ」「(そりゃどーも)お気遣いに感謝します」 「息子を気にかけるのは当然だ、幼い頃の永琪と比べて永璂は見劣りするのでな」「( ತ _ತ)…至りませんで、臣妾(チェンチィェ)失礼いたします」憤慨した如懿は拝礼してさっさと帰ろうとしたが、弘暦が引き留めた。「誤解するな、久々に会ったのだ、ゆっくり話そう」「皇上を不愉快にさせるだけなのでいない方が良いでしょう?」「…容嬪の件は悪かった、子を産めぬと知り冷静さを欠いた ルーイーや、もう半年も経つのだ、なぜ養心殿に来ぬ? ←( ゚д゚)え?お前が来いや~w 意地を張るのはよせ、皇后なのだから冷静にならぬか! ←なぜか逆ギレw 孝賢皇后はもっと分別があった…」←NGワードktkr「″新たな琴も古い剣には及ばぬ″…私は孝賢皇后には到底、及びません」「ルーイーや、そなたと孝賢皇后を比べたのではない ←じゃ何だよ? 詩集については婉嬪がまとめてくれたから、供養のために皆に配ったのだ」←人のせい「(ハイハイハイ…)孝賢皇后は皇上の最初の正室でした、皇上の追慕もとぉ~然です 孝賢皇后は早世しても報われましたね~あの世でさぞお喜びでしょう~」「皇后、口を慎め」←お 前 が 「反省のため謹慎しま〜す」如懿は我慢ならず、さっさと歩き出した。頑な如懿の態度に腹を立てた弘暦は思わず謹慎するなら子供は邪魔だろうと、永璂を愉妃に預けると言ってしまう。如懿は驚いて立ち止まり振り返ると、弘暦が暴言を吐いた。「そなたは母親失格だ!愉妃は永琪の母だけに永璂を優秀に育てるはずだ!」すると如懿は怒りに震えながらきびすを返し、足早にその場を去った。帰りの道すがら容珮は本当に第12皇子を愉妃のもとへ送るのか聞いた。如懿は仕方がないとあきらめ、海蘭が養育するなら安心だという。「…孝賢皇后という剣が皇上と娘娘の仲を裂きました」「私は剣など気にしないけど、皇上がその剣で私を傷つけている…」すると突然、陳婉茵が一行を止め、その場にひざまずいた。「皇后娘娘…申し訳ありません、私はただ皇上のために尽くしたかっただけでした 私の存在を皇上に知って欲しかったのです、こんな結果になるとは思いませんでした」「あなたの純粋な心を利用されたとしたら残念に思う」「炩妃は私を哀れに思い、声をかけたのでしょう… 私は皇上に気づいて欲しかった、そして私を見て欲しかったのです…本当に申し訳ありません」「分かってるわ、あなたは優しい心の持ち主だもの…望みが叶うと信じてるわ、立ちなさい」陳婉茵は寛大な皇后の言葉に感謝し、いつか必ず償うと誓って見送った。豫(ヨ)妃・博爾済吉特(ボルジギト)氏が禁足の罰を受けて2年が経っていた。今年も8月に秋の狩猟が行われるが、今回は蒙古の王公も参加する。当然、姻戚であるホルチン部も来ることから、豫妃が不在では体面が悪かった。こうして豫妃はようやく寝宮から出られる日を迎える。「炩妃が頼んだからこそ、皇上は禁足を解いたのですよ、しかも木蘭への同行もお許しに…」侍女・春嬋(シュンセン)が恩着せがましく教えると、衛嬿婉も今回の狩猟では豫妃の寝所を皇帝の近くにすると喜ばせた。豫妃は炩妃に心から感謝したが、自分を陥れた皇后への恨みを募らせる。「相手には嫡子がいるのよ?あなたの後ろ盾は遠く離れた父親だけでしょう?」「そうだけど、娘の窮状を知ったら父は黙っていないわ」嬿婉はそれとなく豫妃をけしかけたが…。秋の狩猟が皇室の狩り場・木蘭囲場で始まった。弘暦はあからさまに皇后を冷遇し、自分が仕留めた熊の肝は皇太后に、毛皮を炩妃に下賜する。つづく( ๑≧ꇴ≦)ここに来てまさかの豫妃〜ぶははは〜またあの謎の踊りが見られるのか?それともただの捨て駒か?(  ̄꒳ ̄)まあ〜婉嬪は悪くないかな?仕方ないもんねそれに弘暦はどうしようもないけど、今回は如懿もやり過ぎだな後宮で生き抜くには如懿が折れないとね~←ちょっと冷静になってるwww
2020.02.17
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第73話「届かぬ想い」乾隆帝(ケンリュウテイ)・弘暦(コウレキ)は寒香見(カンコウケン)のために豪華な寝殿を建て、后妃たちを呼んでお披露目した。さらに清に迎え入れた寒(カン)部の老人や病人たちを招き、わざわざ寒香見に厚遇されていると報告させる。そこへ満を持して寒部の装束を着た弘暦が現れた。「そなたが清の衣を着たり、朕の妃になるのが嫌なら、朕が寒部の男になろう」弘暦は寒香見を容貴人(ヨウキジン)に封じて宝月(ホウゲツ)楼を与えると表明し、寒部の民たちから喝采を浴びる。満足げな皇帝の姿に妃嬪たちは困惑したが、炩嬪(レイヒン)・衛嬿婉(エイエンエン)だけは表向き容貴人を歓迎して従順な妃を装った。しらけた妃嬪たちは早々に引き揚げ、寒香見も寝室へ引っ込んだ。(←実はしらけたのは管理人wそこで皇后・烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)は弘暦に着替えるよう進言したが、李玉(リギョク)が龍袍を準備しても弘暦はこのままでいいと拒む。すると如懿は満蒙が婚姻で関係を密にしても蒙古の衣を着る天子はいないと諌め、その姿に蒙古諸部が失望すると嘆いた。しかし弘暦は自分が愉快なら皇后も嬉しいはずだと笑顔を見せる。呆気にとられた如懿は思わず、本来なら自分も喜ぶべきだと前置きしてから率直な気持ちを伝えた。「皇后としては受け入れますが、妻としてはこの夫の行為を喜ぶことなどできません 香見が不憫です」「何を申すか?後宮の主人なら容貴人を大切にせよ、先は長い、いつか容貴人にも朕の心が通じる」「″悲しむは息(ソク)夫人のみならず″…皇上、その心情をお察しください」「ルーイー、朕とて分かっているのだ… 香見を入内させたのは寒部と和睦し、辺境を平定するため、娶ったら冷遇するつもりだった だが香見をひと目見た時、思わぬ感情が湧いたのだ…ルーイーや、朕は魂を奪われた 心は得られずともそばに置きたい!香見が喜ぶことを何でもしてやりたいのだ!」↓コワイコワイコワイコワイコワイ…弘暦は如懿なら自分の気持ちを分かってくれると思ったが、如懿は弘暦の一方的な想いは洛神(ラクシン)を思う曹植(ソウショク)と同じだと指摘した。所詮、弘暦が曹植の衣を着ても洛神に心は届かないという。「長年、連れ添えば心が通じると思っていました… でも香見に対する皇上の執心ぶりは理解できません 皇上…今の皇上には何を言っても無駄です、失礼いたします」「ルーイー?ルーイー!」( ๑≧ꇴ≦)ウルセー如懿は弘暦が止めても振り返らなかった。如懿が宝月楼を出る頃には雨になった。すると回廊でばったり宮廷画家・郎世寧(ロウセイネイ)と出くわす。何でも本来なら正室の皇后だけに許される皇帝との肖像画を弘暦が容貴人と所望しているというのだ。「おぅ…」深く失望した如懿はその場から一刻も早く立ち去りたかった。李玉はそんな皇后を心配し、御前侍衛・陵雲徹(リョウウンテツ)に見送りを頼む。←雲徹だけが頼りよ♡上の空で寝宮へ向かう如懿…。その足にはもはや宮道の門をまたぐ気力もなかったが、何とか顔を上げ、決して乱れた姿をさらすことはなかった。寒香見は寒部の民を事実上、人質に取られ、我が身を犠牲にするしかなかった。ついに夜伽に応じた寒香見、その美しい瞳から涙がこぼれ落ちる。「案ずるな、朕はそなたとそなたの一族を大切にする…」弘暦は涙をぬぐおうとしたが、寒香見は顔を背けた。(っ'-')╮ =͟͟͞͞🔪 シュッ! ( ˘ω˘)<恐れるな〜その頃、鍾粋(ショウスイ)宮では婉嬪・陳婉茵(チンエンイン)が皇帝の絵を描き終えていた。「満面の笑顔を初めて見たわ…容貴人のおかげね」陳婉茵は笑顔の皇帝を描けたことに満足しながらも、どこか拭えない寂しさがあった。今日は妃嬪の集まる議事、すると名実ともに後宮の妃となった寒香見が清の衣で翊坤(ヨクコン)宮にやって来た。妃嬪たちは騒然となったが、誰も近づこうとしない。そこへ侍女・容珮(ヨウハイ)が現れ、妃嬪たちを殿内へ案内した。如懿は寒香見を歓迎し、分からないことは愉(ユ)妃・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)に聞くよう告げる。すると寒香見が皇后と2人で話したいことがあると頼んだ。寒香見は唯一、親身になってくれた皇后にだけは心を開いた。しかしなぜ夫を惑わせた女を受け入れ、生かしてくれたのだろうか。すると如懿は妻である以外に皇后としての責任があると言った。「皇后娘娘がお若い頃、愛を誓ったのは皇上ですね?」「もちろんよ」「皇后娘娘のお相手は今もご健在です、生きていればいつでも会える… でも私は寒企(カンキ)と死別しました、再会すら叶いません」「二度と会えない相手ならあなたの心の中で永遠に変わることはないわ でも私の相手は…よしましょう、あなたの話を…」「皇后娘娘、こうなった以上、教えていただきたいことがあります」寒香見は夜伽をしても懐妊しない方法が知りたいと頼んだ。皇帝が朝議以外は宝月楼に入り浸りとなり、議事では妃嬪たちから不満が漏れた。しかし如懿は皇帝が1人の妃だけを寵愛してはならないという掟はないと一蹴する。そこで海蘭が間に入り、皇太后が何か言うまで待とうとその場を収めた。議事が散会すると、珍しく陳婉茵はそのまま残った。実は純恵(ジュンケイ)皇貴妃が逝去して鍾粋宮で話し相手もなく、寂しいという。そんな婉茵に優しく寄り添う如懿と海蘭、すると婉茵が今年の正月、急に皇帝が自分の札を選んでくれことがあったと思い出した。「でも私は緊張して口も利けず、どうすべきかも分からなくて… よく数えたら6年4ヶ月と3日ぶりのお召しだったのです」海蘭は当たり前のように″後宮の女はいつか忘れ去られるものだ″と言ったが、如懿は秋風が立つ頃にそんな話は悲しいという。すると海蘭は機転を利かせ、笑い話に変えた。「″若きまま恩寵 途絶え 座して夜明けを待つ″、それが運命 まさか老いさらばえて歯が抜けても皇上を待つつもり?夜伽したいの?」如懿は思わず失笑し、婉茵も夢だけでいいと笑顔を見せた。宝月楼に皇帝と容貴人の肖像画が届いた。しかし寒香見は一瞥もせず、棚にしまって二度と出すなと命じる。一方、如懿は皇太后に呼ばれて慈寧(ジネイ)宮にいた。皇太后は寒氏が夜伽を務めたと知って苛立ちを隠せず、もし子ができれば後宮の勢力図が覆ると懸念する。そこで如懿に不妊の薬を託し、寒香見に飲ませるよう命じた。如懿は皇帝に恨まれると訴えたが、皇太后は命まで奪うつもりはなく、ただ寒氏を世継ぎ争いから遠ざけたいという。「寒氏に生きろと説得したであろう?皇帝は皇后としての責務をそなたに強いた あいじゃも同じようにそなたに強いる、そなたは後宮の主人だ、後宮の平穏を保つ責任がある この件はあいじゃの意向ではあるが、そなたが薬湯を持って行き、飲むのを見届けよ」如懿は弘暦と皇太后の板挟みになった。しかしどちらにも逆らえず、追い詰められた如懿は寒香見本人に任せることにする。そこで宝月楼を訪ね、寒香見が望んだ薬を持って来たと差し出した。「皇太后の命を受けて持って来たの、飲まなくても構わない」「頂戴します、私の願いが叶うのなら…」「よく考えて、飲んでしまったら後悔しても遅いのよ?」「後悔などしません…子供は愛する人と共に育むべきもの 寵愛を争うための道具なら産みたくありません」すると寒香見は迷うことなく薬湯を飲んでしまう。その潔さにむしろ悲しみを覚える如懿、ともかく侍女・哈麗(ハリ)に侍医・江与彬(コウヨヒン)を呼ぶよう命じた。「容貴人が苦しむ恐れがあるわ」知らせを聞いた弘暦が宝月楼に駆けつけた。太監・進忠(シンチュウ)は炩嬪のお産が始まったと知らせたが、弘暦は産婆に任せろと冷たい。皇帝が2階に上がってくると江侍医はすぐ参上し、容貴人の身体は無事だが、今後は懐妊が不可能だと伝えた。「…誰の仕業だ?申せっ!」怒り心頭の弘暦が思わず声を荒げ、その場に緊張が走る。如懿は誰かが巻き添えになることを恐れ、仕方なく自分だと認めた。「皇上…私です」すると弘暦はいきなり如懿の頰を引っ叩いてしまう。その時、皇太后が現れた。「皇帝!皇帝が皇后に手を上げるとは何事ですか?!正気の沙汰とは思えません」↓(꒦ິ⌑꒦ີ)あいじゃ〜待ってたよ〜皇太后は寒氏を入内させて皇帝の望みなら叶ったはずだと諌めた。「だが寒氏の心には別の想い人がいる、皇帝や、愛が相手を傷つけることもあるのです」そもそも皇帝の過ぎたる寵愛がこの結果を招いたのだ。しかし弘暦は過度な寵愛とは思わないと反論する。そこで皇太后は寒氏自身もあの薬を望んだと教え、責めるなら自分を責めろと叱った。居たたまれなくなった如懿は皇太后にその場を任せ、先に下がると告げる。皇太后は如懿に辛い思いをさせてしまったと慰め、帰るよう促した。寒香見が目を覚ました。弘暦は子が産めなくても大切にすると言ったが、寒香見は自分が薬を望んだと告げる。「後宮には来たくなかった、ご寵愛も望みません… この悲しい定めに耐えきれないのです、私の子供にも荷が重すぎる… お仕えしなくてはならないなら、余計な重圧はないほうがいい…」すると弘暦は寒香見の気持ちも、皇太后の意向もよく分かったと肩を落とした。しかしそこに思わぬ朗報が届く。炩嬪が第15皇子を出産したというのだ。そこで弘暦は容貴人を嬪に、また衛嬿婉を妃に昇格して第15皇子を手元で育てることを認めた。「それから…皇后に不手際があった、後宮の差配は炩妃に任せる」季節は巡りまた冬がやって来た。皇帝の足は宝月楼から遠のいたが、寒香見はこれで静かに過ごせると安堵する。しかし皇后に迷惑をかけてしまったことが心に引っかかっていた。衛嬿婉はようやく我が子を手元で育てることが許され、第15皇子・永琰(エイエン)は満1ヶ月を迎えた。順風満帆の衛嬿婉、しかし皇帝が嫡子の第12皇子・永璂(エイキ)と一緒だと知ると複雑な心境になる。一方、翊坤宮には海蘭と穎(エイ)妃・巴林(バリン)湄若(ビジャク)が訪ねていた。2人の話では復位した差配役の炩妃は人脈作りに余念がなく、皆に付け届けしているという。面白くない海蘭は腕輪が届いたが返したと話し、調子に乗ると足を踏み外すと揶揄した。↑巴林ちゃんが嬿婉からもらった抹額(マツガク)捨てようかと思ったけど、弘暦のバカが使えって言ったんだって〜( ゚д゚)、ペッつづく(´・ω・`)もうあらすじが全然、進まない!弘暦がクズすぎてwいや〜ホントこの回はク…いえ何でもないです(´゚艸゚)
2020.02.16
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第28話「後悔先に立たず」胡志存(コシソン)は杜明礼(トメイレイ)から呉蔚文(ゴイブン)が自分を陥れたと聞いて偽証を承諾した。しかし実際は偽造はおろか証拠を差し出してもおらず、逆に呉蔚文が自分を救うため、全ての罪をかぶってしまう。そんなある日、杜明礼が収監先に現れた。杜明礼は胡咏梅(コエイバイ)に頼まれ、やむを得ず胡志存を家に帰すと言う。せめてもの償いに胡志存は真相をすべて公にすると覚悟を決めたが、杜明礼はひと言でも口にすれば娘を婢女(ハシタメ)にして生き地獄を味わわせると脅した。苦しい胸の内を誰にも明かせぬまま、胡志存は日一日と罪悪感を募らせた。胡咏梅は思いつめる父を心配し、涇陽(ケイヨウ)を離れようと提案する。「ここではない場所へ、父上、苦しい思い出から離れて遠くへ行きましょう」「…そうだな」周瑩(シュウエイ)は春杏(シュンキョウ)を連れ、呉聘(ゴヘイ)の墓参りにやって来た。するとその帰り、義父の墓参りに来ている胡志存と咏梅父娘を見かける。「そんな姿を見たら呉叔も心配なさるわ」「お前は知らぬのだ、蔚文兄をこんな目に遭わせたのは私だ…合わせる顔がない」思わぬ告白を聞いた周瑩は怒りに震えながら、胡志存に詰め寄った。しかし胡志存は娘を守るため黒幕を明かせず、ある人物に強要されたのだと泣き崩れてしまう。「事件の真相を知っているんでしょう?まだ言わないつもりなの?!」「わ…私の口からは言えぬぅぅぅ~」驚いた胡咏梅は父につかみかかる周瑩を突き飛ばし、急いで馬車へ戻った。すぐに追いかけた周瑩だったが途中で胡家の使用人に阻まれ、そのまま逃げられてしまう。呉家東院に戻った周瑩は鄭(テイ)氏に胡志存が戻ったと報告した。様子を見る限り胡志存は後悔しており、どうやら真相を知っているという。鄭氏は夫を陥れた張本人が無事だと聞いて憤慨したが、今さら真相が分かっても夫は戻らないと気づいた。しかし周瑩は濡れ衣で命を落とした義父の名誉は取り戻さねばならないと訴える。そこで明日2人で胡宅に乗り込むことにした。「にゃん、思い出話をしてみてください、情に訴えれば罪悪感を覚えるかも…」娘と水入らずの夕食、胡志存は珍しくよく喋った。「蔚文兄とは十数年前に知り合ったのだ… 通州(ツウシュウ)で追い剥ぎに襲われた時のことだった 刀で斬られて瀕死の私を背負い、蔚文兄が医者を探して20里あまりも歩いてくれた それで命拾いしたのだ… 私が毛皮の商売で失敗して一文無しになった時にも、黙って助けてくれたよ 自分の仕入れ用の資金から銀200両を都合してくれた それで私はもう一度、奮起し、路頭に迷わずに済んだ…」すると胡志存はしみじみ生涯、平穏無事に暮らすことが何よりの幸せだと話し、最後に諫言した。「お前は自慢の娘だが、わがままなうえに頑固で人に譲ることを知らぬ 今後はくれぐれも自分を抑えることを心がけよ、人の恨みを買うな…」「父上、分かりました」「約束だぞ」胡咏梅が父の笑顔を見たのはこれが最後となった。翌朝、胡家職は首を吊って死んでいる胡志存を発見した。何も知らずに胡宅を訪ねた周瑩と鄭氏は奉公人から話を聞いて中の様子を見に行ってみる。すると父の亡骸に付き添っていた胡咏梅が周瑩に気づき、鬼の形相でやって来た。「この人殺し!父を返して!」侍女たちは周瑩につかみかかる胡咏梅を必死に止め、周瑩はその隙に義母を連れて退散する。しかし胡咏梅の怒りは収まらなかった。「周瑩!決して許さないから!必ずお前を殺してやる!父の敵を討つわ!」周瑩は義母を先に帰し、役所の趙白石(チョウハクセキ)を訪ねた。そこで胡志存が命を絶ったと報告し、義父に顔向けできないと言っていたからには裏があるはずだと訴える。趙白石は寛大な処置だったことから蒸し返さない方が賢明だと説得したが、周瑩は真相が知りたいと食い下がった。すると趙白石は仕方なく詳しい事情を聞いてみると約束する。「お願いします、ではこれで」「あ、夫人?傷はもう治ったのか?」「ええ、この通り!」周瑩は足を高くあげて見せると帰っていった。胡志存の葬儀に杜明礼が現れた。偽装事件に関わったせいで一族からの弔問はなく、来てくれたのは杜明礼ひとりだけだという。杜明礼は同情しながらも、胡志存が何も遺言を残していないと知って安堵した。すると胡咏梅は周瑩が追い詰めたせいで父が死んだと涙ながらに訴え、父の敵を討つためここに残るという。趙白石は張長清(チョウチョウセイ)を訪ねた。そこで胡志存が首を吊ったと報告し、実は死の前に呉蔚文の冤罪を匂わせていたと告げる。しかし張長清は自供も辻褄があっており、証拠も揃っているので冤罪などあり得ないと断言した。趙白石は呉家東院の寡婦2人が納得していないと相談したが、張長清は家族の目には凶悪犯も善人に映るものだという。「各方面に関わりがある事件ゆえ蒸し返すのは上策とは思えぬ 東院の者が黙らぬなら強硬な手段を使え」張長清の言葉にいささか面食らう趙白石だったが…。趙白石はまさか恩師が事件の黒幕に加担しているとも知らず、周瑩にそのまま伝えた。呉蔚文の偽造には動かぬ証拠があり、家族も知らない顔があったのかもしれない。超白石はこれ以上、蒸し返せば名誉の回復以前に身が危険だと警告したが、周瑩は決して受け入れなかった。沈氏綿花店の副番頭となった沈星移(シンセイイ)、しかし早々に問題が起こった。毎年、農民が綿花を売りに来る頃にもかかわらず、中秋になっても1人も来ない。星移は石(セキ)番頭に事情を調べるよう命じ、武漢(ブカン)の童(ドウ)老板が来るまでに買い付けておけと指示した。しかしその理由はすぐに分かる。すると周瑩の予想通り呉家東院に沈家の二少爺がやって来た。周瑩は3ヶ月も前に綿花を80万斤も買い付けていた。そこで沈星移は大量の綿花を抱えるのは危険だと警告し、自分に売るよう持ちかける。周瑩はありがたいと喜び、ならば1斤120文で売ると言った。「聞き間違いか?去年の相場は1斤60文だぞ?」「そりゃ~今年、採れた綿花だもの、当然、違うわ」星移は仕方なく70文でどうかと折れたが、周瑩は1文足りとも負けないと譲らない。すると憤慨した星移は席を立ち、綿花を持っているのは周瑩だけではないと啖呵を切って帰った。沈星移は綿花を売ってくれる農民を片っ端から当たった。しかし東院より高値で交渉しても、他に流すと罰金が取られる契約のため誰も売ってくれない。実は質のいい綿花は全て東院が押さえていた。沈星移は仕方なく再び呉家東院へ戻り、ちょうど帰って来た周瑩の輿を止めた。「分かったよ、70文だ、文句ないだろう?」「120文よ」「75文」しかし周瑩は輿の帳を閉めてしまう。憤慨した星移は自ら輿の帳を開け、75文でも不足なのかと迫った。「いくらならいいんだ?!」「そうね…顔見知りなんだし特別に115文で手を打つわ」「その値じゃ無理だ!」「…無理なの?だったら遊んで気ままに暮らしたら?」周瑩は沈星移をやり込め、屋敷の中へ入った。すると趙鴻伍(チョウコウゴ)が駆けつけ、童老板が雲楽客桟(ウンラクキャクサン)に到着したと報告する。雲楽客桟と言えば質素な宿だが、童老板は贅沢をしないという。周瑩はすぐ会いに行こうと輿に戻ることにしたが、王世均(オウセイキン)が止めた。「そのまま行くので?童敬夫(ドウケイフ)は毎年100万斤以上の原綿を扱う富商です 今までは老爺が対応されていました、その格好では…信用を得られないかと」「ハハ…分かったわ、大家を治める少奶奶らしくないとね…」つづく( ๑≧ꇴ≦)にゃん、そんなでっかり位牌を持っていかなくてもw
2020.02.15
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第27話「新たな商売」呉家東院の仲間を集め、老徳(トク)の妻を弔う周瑩(シュウエイ)。するとアヘン館でつぶれていた老徳がふらふらと帰ってきた。しかし妻の死を知った老徳は再び家を出たかと思うと、井戸に飛び込んで自害してしまう。アヘンの恐ろしさを目の当たりにした周瑩は愕然となり、自分の過ちに気づいた。そこですぐさま呉家が栽培していたケシに火を放って燃やしてしまう。周瑩はアヘン撲滅に協力しようと決心、話を聞いた県令・趙白石(チョウハクセキ)は今回ばかりは周瑩を見直し、気骨があると認めた。胡志存(コシソン)が屋敷に帰って来た。父と再会した胡咏梅(コエイバイ)は安堵したが、その姿はかなり憔悴している。すると呉家東院が没落したと知り、胡志存はひどく動揺していた。別院に戻った周瑩は次の商いをどうするか頭を抱えた。しかしすでに銀子は底をつき、農民への給金も滞っている始末、残っているのは北仲(ホクチュウ)山の田畑しかない。そこで王世均(オウセイキン)は綿を栽培しようと提案したが、江福祺(コウフクキ)は種を買って農民を雇う金もなく、そもそも春までの半年余りをどう食いつなぐのかと訴えた。すると周瑩が何やら考え込む。趙鴻伍(チョウコウゴ)によれば関中にある棉畑の規模は1万畝(ホ)程度、呉家の田畑の価値はせいぜい2千両、去年の綿の値は例年より安い1斤60文…。周瑩は何やら計算を始めたが、どうやら2千両足りないと気づいた。しかしちょうど2千両を持っている人物が…。周瑩は義母が三原(サンゲン)質店と引き換えに南院からもらった2千両に目をつけた。そこで自分に預けてくれれば何倍にも増やせると持ちかけたが、鄭(テイ)氏はケシで大損した周瑩に商いは向いていないと突っぱねる。そもそも女が外で顔をさらすことに抵抗がある鄭氏は、屋敷の中で一緒に細々と暮らそうと提案した。仕方なく周瑩は諦めることにしたが、急に鄭氏が呼び止める。「周瑩、あなたさえよければ一生、支え合って生きましょう でもそれが嫌なら別の道を探すといいわ、あなたはまだ若いから責めはしない…」鄭氏はこれまではっきり周瑩の気持ちを聞いたことがなかった。すると周瑩は東院にお金があろうとなかろうと出て行かないと断言して部屋をあとにする。心のどこかで不安だった鄭氏、しかし周瑩の言葉を聞いてふと顔が緩んだ。周瑩は周老四(シュウロウシ)が隠し持っていた荷物を見つけた。どちらにしても全て別院から盗んだもの、そこで周瑩は呉聘(ゴヘイ)の茶碗だけ残し、福来(フクライ)にすべて質屋にいれるよう命じる。これで農民への給金は解決した。残るは2千両をどう工面するかだが…。胡咏梅は父の釈放に尽力してくれた杜明礼(トメイレイ)を食事に招こうと考えた。しかし胡志存は杜明礼と聞くなり急に興奮する。「あの男にうちの敷居をまたがせるな!この先、一切、関わってはならん!」胡咏梅はわけが分からず、困惑するばかりだった。趙白石から辛辣な言葉を浴びせられた沈星移(シンセイイ)は憂さ晴らしに周老四と酒を飲むことにした。そこで実は周瑩が無意識に放った杜鵑花(トケンカ)の葉のおかげで沈家が助かったと話す。周老四はならばその恩を銀子で返すべきだと言ったが、星移は周瑩の命を助けたのでこれで帳消しだと調子が良い。すると星移が急にため息をついた。周老四は父親に叱られたのかとからかったが、星移は父ではないと否定する。「この話はやめだ!で最近、周瑩は何を?」「数日前に何を思ったのか収入源である田畑を焼き、今は銀子集めに奔走してる」「じゃあ〜沈家の侍女としていつでも歓迎すると伝えてくれ」「沈星移?周瑩が柳氏を懲らしめた時、俺は気づいたんだ…お前じゃ敵わない」「ふん、今に見てろよ!」周瑩が2千両を持って現れた。王世均たちは夫人が同意したのかと驚いたが、実は張(チョウ)媽を説得して盗んだという。さすがは張媽、鄭氏が虎の子を隠しそうな場所をあっさり見つけてくれた。「少奶奶、あなたが二爺と四爺を味方につけ、夫人を助けた時は見直しました 私の期待を裏切らないでください」周瑩は義母に見つかった時は全て自分の責任にするよう指示していた。ともかく義母に気づかれる前に手を打ち、一刻も早くこの銀子を使いきるしかない。沈家の膏薬(コウヤク)偽造に憤り、沈星移は苦しんでいた。父から薬材店の副番頭を任されるが、膏薬に血竭(ケッケツ)を加えるなら同意すると迫る。しかし沈四海(シンシカイ)は良心だけでは結果が得られず、こうして沈家が名声を手に入れられたのも貝勒(ベイレ)の後ろ盾があればこそだと言った。星移は沈家のため杜明礼と手を切るべきだと反発、結局、父は憤慨して出て行ってしまう。すると沈四海は星移を薬材店ではなく綿花店の副番頭にした。馬車で移動中の杜明礼(トメイレイ)と査坤(サコン)。査坤の師兄は当時、年長の韓三春(カンサンシュン)に頭領の座を譲ったが、これ以上は従えないと言っているという。「韓三春を抱き込めるか?」「我らが指示を出せば師兄がうまくやります」「分かった…最近、知府の英賢(エイケン)が活躍している、貝勒爺が褒美を出すそうだ」「英賢を使うので?」「…お前の師兄が討伐に手を貸し功績をあげれば、望む椅子を貝勒爺が用意してくれる」「だったら韓三春の首1つで十分でしょう?」その時、馬車が古月(コゲツ)薬材店の前を通りかかった。古月薬材店は看板を下ろしていた。杜明礼は馬車を降りて様子を見に行くと、店には胡咏梅の姿がある。胡咏梅は杜明礼のおかげで父が戻ったと感謝し、身体は元気だが魂が抜けてしまったようだと話した。そこで商いをやめて店を畳むことにしたと報告する。杜明礼は胡志存が何も言っていないと分かって安堵し、店を閉めるならいっそ別の地へ越してはどうかと勧めた。「住む場所を変えれば心機一転、父上は早く回復するやも」「いい考えですね」鄭氏がついに2千両の紛失に気づいた。そこで張媽は夫人の指示だと聞いて若奥様に銀票を渡したと嘘をつく。周瑩は素直に盗んだことを認め、実はすでに使い切ったと教えた。激高した鄭氏は訴えるしかないと決意、役所に訴状を出してしまう。趙白石はまた周瑩が騒ぎを起こしたと知り、分をわきまえない女だと呆れた。役所で周瑩は義母の訴状の通りだと認め、自ら罰して欲しいと懇願した。実はお金はもう返せないのだという。「盗んだ2千両と土地を質に入れた銀子で2千畝(ホ)の綿花を確保しました(テヘ ここに明細書があります」鄭氏は北仲山の土地まで質入れしたと知り、生きるすべを失ったとうろたえた。そこで周瑩は″3ヶ月後に利息を含め2,400両を返済し、土地も取り戻す″と一筆書き、できなければ牢に入って処罰を受けると約束、趙白石に証人を頼む。「ふぁんす!私に証人になれとは無礼千万!」「ちょっと!趙大人に諭されてケシ畑を焼いたんじゃありませんか!証人になるのは当然です!」趙白石は言いたい放題の周瑩に憤慨し、法を軽んじる不届きものと断罪した。「捕らえろ!周瑩を棒打ち3回の刑に処す!」驚いた鄭氏は訴状を取り下げると訴えたが、勝手は許さないと却下されてしまう。趙白石は罰を終えた周瑩の様子を見に行った。これで周瑩もさぞ懲りたと思ったが、周瑩はニヤリと笑って棒打ちにしてくれて感謝していると言う。「(ォゥ…イタタタタ…)にゃんの銀子を盗んだことで罪悪感があったので、 尻を打たれて気持ちが楽になりました それにこの棒打ちで私を恨むにゃんの気持ちも哀れみに変わったはずです これで思う存分、商いに没頭できます (ゥゥゥ~)棒打ち3回で東院を再建できるなら、小さな代償です… あ~はいはい、趙大人が言いたいのは″礼節が何とか″ですね? でも私は一生、自分を変えられません…(ォォォ~痛っ!)」どうやら趙白石でもこの女は手に負えないようだ。春杏(シュンキョウ)は主人の腰に薬を塗りながら、夫人の仕打ちに憤った。「呉家東院を再建させるためにやったことなのに… 私だったら出て行きます、ひとりで食べていけるのに、なぜここに残る必要が?」「…だってあの人は呉聘(ゴヘイ)の娘(ニャン)、それにここは呉聘の家だもの それにもし私が去ったら、ここはもう終わりだわ…」つづく( ๑≧ꇴ≦)周瑩www椅子がぶつかった時のキレっぷりが…(つ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)つ<殺す気か!ってwww
2020.02.15
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第26話「切れない悪縁」沈氏薬材店に突如、刑部侍郎・謝徳固(シャトクコ)が現れた。膏薬(コウヤク)の抜き打ち調査と知り、動揺を隠せない沈四海(シンシカイ)。杜明礼(トメイレイ)が貝勒(ベイレ)の名を出して脅しても、謝徳固は皇帝が勅命を撤回しない限り徹底的に調べると譲らなかった。もはや万事休すかと思われたが、その時、沈星移(シンセイイ)が現れる。「だったら調べろよ!」すると星移は積み荷から膏薬を取り出し、自ら自分の腕を切りつけて膏薬を張った。密奏では止血効果がないと言われていた膏薬、しかし星移が薬を剥がしてみると血は止まっている。趙白石(チョウハクセキ)は訝しみながらも引き下がるしかなかったが、沈星移にうっかり手の甲にある傷を見られてしまう。沈星移のおかげで膏薬の偽造がバレずに済んだ沈四海だったが、なぜ突然、刑部が調査に来たのか首をかしげた。杜明礼も沈四海も心当たりがなかったが、星移が趙白石の仕業だと暴露する。趙白石の右手の傷はあの晩、星移が泥棒につけたものだ。すると事情が分かった杜明礼はそこで引き上げることにする。実は星移は周瑩(シュウエイ)が血竭(ケッケツ)は杜鵑花(トケンカ)の葉で代用できると漏らしたことを覚えていた。そこで独断で膏薬に杜鵑花の葉を加えるよう指示したという。しかも原料代は1台分の膏薬につき数両ほどだった。沈四海は星移の英断に感心し、これから膏薬全部に杜鵑花の葉を加えると決める。すると星移は加えるなら血竭だと反発した。今回は運が良かったが、この件で杜明礼がどれだけ横暴でも、力には限界があると分かったはずだ。沈家は金儲けの道具なだけ、何か起きれば捨てるのは目に見えている。「あんな奴とは手を切ってください」しかし沈四海は口を出すなと叱り、仕事に戻れと追い出した。杜明礼は刑部侍郎の来訪を知らなかった肖朝徳(ショウチョウトク)を叱責した。肖朝徳は謝徳固が密かに訪れたので察知できなかったと言い訳したが、杜明礼は趙白石が知っていたと迫る。「何のためにこの地に配属されたと思っている?!」「申し訳ありません…」一方、沈家では手柄を立てた沈星移のおかげで二少爺房の使用人たちに夫人から報奨金が配られた。夫人はこれを機に星移を雑用から解放して欲しいと頼むが、沈四海は自分なりに考えがあると笑う。そんな中、星移はかつて周瑩が使っていた部屋で物思いにふけっていた。周瑩は呉家東院の再建に奮闘する毎日を送っていた。鄭(テイ)氏はそんな嫁の苦労を理解していたが、奔放な周瑩の行動がやはり目に余る。そこで思い切って周瑩を部屋に呼び、豊かでなくとも体面を守る必要があると訴えた。しかし周瑩はまともな若奥様でいたら東院はのたれ死にすると一笑に付す。口達者な周瑩に勝てるはずもなく、鄭氏はいよいよ泣き出した。驚いた周瑩は必死に義母をなだめ、ともかく出来る限り努力すると約束する。すると鄭氏は南院の呉遇(ゴグウ)が使用人たちに暇を出し、一昨日の夜に全て持ち逃げして消えたと教えた。周瑩は確かに両親の末路を思えば耐えられないはずだと同情する。「全部、柳氏が悪いのよ!だから女たるもの必ず…」「にゃん!分かってます!もう頭に入ってますから!」周瑩は慌ててお茶を入れてくると言い訳し、出て行った。沈四海は急に隆昇和(リュウショウワ)のこれまでの配当金を清算し、杜明礼を訪ねた。ついに父が決断したと知り、期待して待つことにした沈星移、しかし沈四海はいとも簡単に杜明礼に丸め込まれてしまう。実は貝勒が沈家に褒美を与えるべきと上奏し、そのお陰で大夫人は爵位を、沈星移が官職を賜ることになった。沈四海はすっかり舞い上がり、その場にひざまずいて貝勒に感謝する。すると杜明礼は今後は双方で資本を出し合い、沈家が前面に出て隆昇和が裏で動き、全ての商いで沈家が株7割、隆昇和が3割を所有するよう提案した。さすがに虫が良すぎる話に沈四海は難色を示したが、杜明礼は虎の子を出す。「これを加えたら?…去年、呉家東院から没収しました」それは商売人なら喉から手が出るほど欲しい呉家東院の商品総覧だった。ここには全取引先と全商品の出荷までの流れや、詳細な値引きの基準まで全て書かれている。結局、沈四海は再び杜明礼に丸め込まれ、契約書に印を押した。今回の件を密奏した福建兵備道(フッケンヘイビドウ)の楊廷壊(ヨウテイカイ)は罷免された。謝徳固もまた他人を中傷したとして都に戻る前に罷免されたという。そしてもう1人、四品から七品に降格したものがいた。沈星移がやきもきしながら父の帰りを待っていると、酔っ払った沈四海が上機嫌で帰って来た。すると母が二品の誥命(コウメイ)夫人に、息子は五品の同知(ドウチ)になったと報告する。「我が沈家は貝勒爺のためにしかと働くぞ!」星移は父が杜明礼と手を切れなかったと知り、何とも複雑な心境だった。そんなある日、呉家東院に老徳(トク)が訪ねてきた。病気の妻に薬を買ってやる金がなく、給金をまた前借りしたいという。理由が理由だけに周瑩は仕方なく東院に残っていたわずかな銀子を全て老徳に持たせてしまうが…。趙白石はこの一件で七品に降格され、知府から再び県令に戻ることになった。すると涇陽の街でばったり沈星移と出くわす。五品になった星移はもはや趙白石に頭を下げる必要などなく、強気な態度だった。趙白石は右手の傷を一瞥し、確かに今回は自分がうかつだったと反省したが、沈家が利益のために偽造したことは言わずと知れた事実だという。「私は少しも恥じてはおらぬ、だがお前は良心と向き合っても強気でいられるかな?」趙白石は目の前で不敵な笑みを浮かべる星移を無視し、馬を行かせた。 別院では周瑩が春杏に義母に説教されたとぼやいていた。「お行儀のことですか?改めたらどうです?」「…難しいのよ」そこへ西院の呉漪(ゴイ)がやって来る。すると呉漪は父から預かった銀票を差し出した。周瑩は感謝したが、数日たてばお金が入ると嘘をつき、援助は不要だと伝言を頼む。呉漪は了承すると、母からの盛隆全(セイリュウゼン)の薬材と自分が作った料理を差し入れ、帰って行った。周瑩は盛隆全の薬材を妻が病気だと言っていた老徳に届けることにした。そこで春杏と2人で山にある家を訪ねたが、老徳の姿はない。とりあえず家の中に入ってみると、すでに妻は死んでいた。周瑩はアヘン館で倒れている老徳を見つけた。どうやら前借りした給金を妻の薬ではなく、アヘンに使ったらしい。激高した周瑩は近くにあったほうきで老徳を叩き始めると、騒ぎに気付いた店の者に追い出されてしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)周瑩www一瞬、にゃんの涙を靴下で拭こうとしてたよねwww
2020.02.14
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第25話「罪の告白」三原(サンゲン)質店が火事になり、周瑩(シュウエイ)もすぐ駆けつけた。先に到着していた二叔・呉蔚武(ゴイブ)の話では火を消すのがすでに難しいという。しかし幸いにも孫永泉(ソンエイセン)以外は全員無事だった。呉蔚武は孫番頭がまだ中かもしれないと心配したが、周瑩は鼻で笑う。「半時前に質店を離れています、今は涇陽(ケイヨウ)の城外へ…」孫番頭を見張らせていた周瑩はすでに逃げたと報告を受けていた。呉蔚武はようやく孫番頭が火をつけて証拠を消したのだと気づく。すると周瑩は、孫番頭の足取りならつかんでいるので心配いらないと言った。「ところで二叔、南院に孫番頭と近しい女子はいますか?」「やつなら柳氏の従兄だ、あんな大きな店を赤の他人に任せるものか」そこへ遅れて三叔・呉蔚双(ゴイソウ)が泣き叫びながらやって来た。「大切な財産ががが~!私の質店ががが~!」周瑩は孫永泉を泳がせた。そうとは知らず孫永泉は富平(フヘイ)まで逃げ延び、寂れた酒楼に部屋を取る。ところが突然、三寿幇(サンジュホウ)と名乗る覆面の賊が現れ、孫永泉をさらって行った。山道で放り出された孫永泉はわけが分からず、何かの間違いだと訴えた。しかし2人の賊は自分たちの標的は孫永泉だと教え、柳氏にその首を届けねばならないという。そこへ趙鴻伍(チョウコウゴ)が偶然を装って通りかかった。「みんな!早く来い!盗賊がいるぞーっ!」驚いた賊が慌てて逃げ出し、孫永泉は九死に一生を得る。すると孫永泉は学徒房の学生だった趙鴻伍の顔を知らず、あっさり東院の新入りを信用した。「そう言えば仲間は?」「仲間なんていません、追い払うための芝居ですよ」趙鴻伍は急いで涇陽へ戻ろうと言ったが、孫永泉は宿に大事な荷物があると拒んだ。周瑩は周老四(シュウロウシ)と江福祺(コウフクキ)に孫番頭を襲わせ、趙鴻伍を孫永泉の恩人に仕立てた。宿へ戻った孫永泉は荷物が無事だと分かって安堵したが、賊の言葉をどうしても信じられない。…俺たちを雇った者の姓は柳だ…「絶対に違う」どうやら孫番頭はまだ柳婉児(リュウエンジ)を信じているようだった。すると趙鴻伍がとりあえず落ち着くよう老板に酒とつまみを頼む。しかし店の酒があまりにまずかったため、孫永泉は柳婉児が持たせてくれた西鳳(シーフォン)酒を飲むことにした。2人は乾杯したが、その時、孫永泉が思わぬことに気づく。「待て!」孫永泉はちょうど口をつけようとしていた趙鴻伍を止めて茶碗を取り上げた。孫永泉は人差し指に銀の指輪をはめていた。しかし酒を飲もうとした時、酒で濡れた指輪の色が変わっていることに気づく。そこで指輪を外して茶碗の酒に入れてみると、驚いたことに指輪が真っ黒になった。「まさか…こんなことをするはずない!絶対に違うっ!」三原質店がようやく鎮火、呉蔚双は片付けを済ませてやっと南院へ帰って来た。一睡もしていない夫を気遣う柳婉児、しかし店が全焼したと聞いて胸をなでおろす。すると呉蔚双は柳婉児の従兄が姿を消したと話した。思えば孫永泉には不審な点が多い。周瑩に質店を奪われかけた時には周瑩を王世均(オウセイキン)の悪事の共犯に仕立て、今回も二兄が帳簿を調べようとした時に何かと理由をつけて拒んだという。これまで妻の従兄を信用し、帳簿も調べたことがなかった呉蔚双、しかしさすがに店に火を放ったのは帳簿をごまかしていたからだと気付く。そこで柳婉児はあたかも被害者のように、従兄が悪人だと知っていたら仕事を紹介しなかったと後悔した。呉蔚双は柳婉児に罪はないとなだめ、役所には届けたが捕まるかは運次第だとぼやく。それより濡れ衣を着せてしまった周瑩には申し訳ない気持ちでいっぱいだった。呉蔚双は数日後が自分の誕生日だと思い出し、祝宴に鄭(テイ)氏や周瑩、兄弟一家を招き、東院に謝罪したいという。趙鴻伍は孫永泉を連れて涇陽へ帰っていた。そこで孫番頭を自分の家にかくまって東院に戻り、周瑩に未だ何も話してくれないと報告する。「ただある人に会いたいと言っていました」「柳氏?」「はい、柳氏のお付きの林(リン)媽が時々、市(イチ)へ買い物に行くので伝言を頼めばいいと」話を聞いていた周老四は孫番頭と柳氏の密会現場を取り押さえようと提案、目には目をだと言った。しかし周瑩はもう少し考えたいという。周瑩が義母へ挨拶に向かうと、偶然、柳婉児と呉遇(ゴグウ)が夫人房から出て来た。実は明後日が呉蔚双の48歳の誕生日、悪いことが重なったので一族を招いて盛大に祝い、厄払いしたいという。鄭氏は気が進まなかったが、なぜか周瑩は義母と必ず参加すると約束して2人を見送った。「あなただけ行けば?」「にゃん、一緒に行きましょう、東院の者を全員、連れて行きます」「どうして?」「どうもこうも、財産を奪われた分、飲み食いしてやるんです」すると鄭氏は呆れながらも失笑した。趙鴻伍は孫永泉に林媽と会えなかったと嘘をついた。3日以内に落ち合う約束だった孫永泉は入れ違いになったと焦ったが、趙鴻伍は柳氏なら涇陽にいると教える。実は今日、東院に柳婉児が来て、夫の誕生日に宴を開くと話していたという。しかしこの期に及んでも孫永泉は柳婉児にやむを得ぬ事情があると言い張った。「逃げようとして呉蔚双に見つかったに違いない! 監禁され、私の行方を白状させられたから呉蔚双が刺客を放ったんだ! これだとつじつまが合う!」←やけにポジティブw「(イヤイヤイヤ…)でも酒に毒が」「あの酒は林媽がくれた酒だ!林媽も買収されたんだ!そうだ! 婉児は裏切ってない!私を殺そうとしているのは呉蔚双だ!」←もう手に負えないwさすがに趙鴻伍も頭を抱えた。すると孫永泉が柳婉児を救出したいと懇願し、力を貸して欲しいという。呉蔚双の誕生日の宴の日、趙鴻伍は一足先に東院からの贈り物を届けに南院へ来た。使用人になりすまして同行した孫永泉はそこで柳婉児が張り切って宴を仕切る様子を見かける。そこへちょうど呉蔚双が現れた。仲睦まじい夫婦の様子を目の当たりにした孫永泉は呆然、あまりの衝撃にその場を動けなくなる。驚いた趙鴻伍は急いで孫永泉を連れ帰ると、周瑩を案内した。「私を呼んだ?どんな用かしら?」「誰が呉聘(ゴヘイ)を殺したか知っているか?」孫永泉は役所へ出頭し、趙白石(チョウハクセキ)に真実を話した。「質店の不正が暴かれそうになり、柳婉児が呉聘を毒殺しました 周瑩に密通の罪を着せたのも、質店を奪われそうになったからです」宝来(ホウライ)は叔母の柳婉児から毒を渡され、それをお茶に入れていた。呉家南院の宴に突然、趙白石が官兵を引き連れ乗り込んできた。「柳婉児、東院の財産を盗み、甥を毒殺したそうだな?法に従いお前を裁きにかける、捕縛せよ!」すると呉蔚双と呉遇が激高し、柳婉児の前に立ちはだかって官兵を近寄らせない。しかしお役人に反抗するなどもってのほか、呉蔚武は興奮する弟を叱りつけ、趙白石に証拠はあるのか尋ねた。そこへ孫永泉が現れる。孫永泉は銀子を盗んで質店に火をつけたと認め、ずっと柳婉児に操られていたと白状した。従兄が死んだと思っていた柳婉児は呆然、でっち上げだと訴える。「呉聘の茶に毒を入れたのも私のでっち上げだと?」孫番頭の思いがけない暴露にその場は騒然となった。その時、激情に駆られた鄭(テイ)氏が柳婉児のもとへ駆けつけ、呉聘を殺したのかと詰め寄る。「あなたが毒を盛り、呉聘を殺したの?なぜそんなことを…なぜよ…なぜなのーーっ!!!」「帳簿を調べていたからだ」「それしきのことで…」孫永泉は呉聘が三原質店の帳簿を調べていたせいだと教えた。周瑩と王世均を陥れたのも質店の不正を隠すため、しかし二爺を殺す妙計は浮かばず、質店を燃やせと命じられたという。全てをバラされた柳婉児は居直り、ついに本性を現した。「なぜ気が変わったの?あ?…言ったわよね、″お前だけだ″って… 私なしでは生きられないんじゃなかったの?!こんなことをして…一体、何の得があるの?!」「私の身にもなれ!長年、君のために売上金を着服し、言われるがまま悪事に加担した だが君は?私に毒入りの酒を贈り、刺客まで送り込んだ」「何の話だ?」( ๑≧ꇴ≦)三爺www呉蔚双は妻と孫番頭の話がさっぱり分からない。すると孫永泉は涙ながらに思いの丈をぶちまけた。「婉児は本来、私の女だ!将来を誓い合っていたのに、あんたが金で横取りしたんだ! いつか2人で逃げようと約束してたんだよ!だから今まで必死で婉児をかばい、従って来た」呉蔚双は全てを知った。咄嗟に柳婉児は夫にすがりつき、後悔していると泣き叫ぶ。しかし輿入れした時から今まで騙されていたと知った呉蔚双は面目丸潰れ、もはや妻を信じられるはずもない。「この嘘つきめ…それなのに私はお前をかばい、役人にまで楯突いたっ!」すると呉蔚双は自暴自棄になり、机にあった果物用の小刀をつかんだかと思うと、いきなり柳婉児の胸を刺した。驚いた趙白石は刃物を捨てるよう命じたが、呉蔚双は天に向かって自分の目が節穴だったと大兄に詫び、自ら首を切ってしまう。その頃、周瑩は宴には姿を見せず、たった1人、呉聘の墓にいた。胡咏梅(コエイバイ)は呉聘を殺した下手人が宝来だったと聞いた。「悪運の強い女ね…」侍女・月如(ゲツジョ)には主人の言っている意味が分からなかったが…。一方、沈家薬行に突然、刑部侍郎・謝徳固(シャトクコ)が趙白石と官兵を引き連れてやって来た。実は沈氏薬材店が軍需品の膏薬(コウヤク)を偽造していると密奏があり、直ちに調査するよう勅命が下ったという。ちょうど出荷する膏薬を荷車に積んだところだった沈四海(シンシカイ)は動揺を隠せず、何とか検査を引き延ばそうとしたが、積荷は解かれてしまう。すると危ないところで杜明礼(トメイレイ)が駆けつけた。杜明礼は自分が貝勒(ベイレ)から監督を命じられ、全て検査したと訴える。しかし謝徳固は勅命のため自分が調べなくてはならないと譲らなかった。つづく(^ꇴ^)孫番頭の思い込みが凄すぎるwwwいや、きっと管理人が疑り深いだけ___
2020.02.13
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第24話「欲望の対価」アヘン館を見回っていた知府・趙白石(チョウハクセキ)は洋務運動の推進には賛成したものの、ケシ栽培の推進には断固反対した。今や大臣から貴族に軍人、下級役人から庶民まで、それも女子までがアヘンを吸っている。国の行く末を懸念した趙白石は微力ならアヘン根絶に尽力しようと決意、まずはケシ栽培をやめさせようと考えた。一方、東院再建の足掛かりを求めて街の商売を一通り見て回った周瑩(シュウエイ)。しかしお茶や革製品の商いは老舗が多く勝ち目はない。水たばこの販売は実績がなく知識がなかった。料理店を開くにしても腕のいい料理人がいない。残るは北仲(ホクチュウ)山にある田畑だが…。役所は″関中(カンチュウ)におけるアヘン根絶の提唱″を公布した。大部分の民は賛同していたが、中にはこの時期になってわざわざ麦畑をケシ畑に変える不届き者もいるという。憤慨した趙白石は早速、その畑がある北仲山へ駆けつけたが、驚いたことに栽培していたのは公布を知らない周瑩たちだった。趙白石はアヘンの害を痛感したと話し、一年かけて民を指導して関中からアヘンを締め出すと伝える。しかし周瑩は朝廷の命令でないなら、どうするかは本人次第のはずだと言い返した。「そうとも言える、だが私の希望としては種まきをやめて欲しい」「趙大人、この畑は私たち東院数十人が生きていく糧なんです! 種をまかなければ私たちは飢え死にするわ」周瑩はケシ畑なら他にもたくさんあるが家はたった50畝(ホ)、まずは他の畑から取り締まったらどうかと非難した。弱い者いじめと誤解された趙白石は嫌がらせではないと訴え、関中を健全な土地にするためにアヘンを根絶する必要があると釈明する。すると周瑩は、ならばアヘンを吸いつつその税で私服を肥やす役人やアヘン館を先に潰せと迫った。趙白石は周瑩の正論に言い返せず、強制できなくなってしまう。一方、巡撫(ジュンブ)・王(オウ)大人に父の釈放を頼んだ胡咏梅(コエイバイ)。しかし約束の半年を過ぎてもなしのつぶて、そこで巡撫署まで出向いたが、胡家職の話ではただ無事だという返事だけだったという。苛立ちを隠せない咏梅、するとその時、巡撫署の前に馬車が横付けされ、王大人たちが誰かの見送りに出て来た。「杜老板、失礼いたします」隆昇和(リュウショウワ)に突然、胡咏梅が訪ねて来た。杜明礼(トメイレイ)は思いがけない再会に言葉を失うが、丁重に招き入れる。すると咏梅はいきなり家職と一緒にひざまずき、父・胡志存(コシソン)を助けて欲しいと訴えた。驚いた杜明礼はなぜ自分を訪ねたのかいぶかしむと、咏梅は役所の前で見かけたと告げる。「二品の官服を着た巡撫大人が礼を尽くしていました、お力のある方だと存じまして…」そこで家職は箱に入った金子を差し出したが、杜明礼は不要だと言った。咏梅は断られたと思ったが、杜明礼は力を尽くすと約束する。感激した咏梅は父が無事に戻った暁には恩を返すために何でもすると誓った。杜明礼は咏梅を立たせると、輿まで見送ることにする。そこで別れ際、実は以前にも会ったことがあると伝えたが、やはり胡咏梅は覚えていなかった。呉蔚双(ゴイソウ)は柳婉児(リュウエンジ)をかばって棒打ちの刑を受けた。静養中の夫の様子を恐る恐る見に来た柳婉児、しかし、やはり夫は自分が首謀者だと気づいて怒っている。今回ばかりは嘘泣きも効果がなく、開き直って暇を出してくれと言った。「当然、考えた」「(ぇっ?)らぉいぇ~!」しかし呉蔚双は柳婉児を追い出せば家が成り立たないと誰よりも分かっている。これも惚れた因果か、呉蔚双は結局、柳婉児を許した。一方、王世均から硯(スズリ)の話を聞いた周瑩は西院の二叔・呉蔚武(ゴイブ)を頼った。懐が深く、何事にも穏やかな男だった呉聘(ゴヘイ)、そんな呉聘に毒を盛るとすれば可能性はひとつしかない。「呉聘の存在が己の利益の邪魔になる者です」周瑩は呉聘が生前、三原質店を探っていたと教えた。近くに来たからと急に寄ってみたり、店の様子を見張ったり、例の硯も実は呉聘の指示だったという。それで何が分かったのか周瑩も知らないが、分かった後に呉聘が殺されたのは事実だ。しかもその後、周瑩が三原質店を返せと言った途端、南院は宝来(ホウライ)を利用して自分を陥れ、流産させて池に沈めている。「東院は三原質店の株7割を持っていました、でも毎年の利益は多くて2千両だったとか 持ち株2割の南院の利益は些少です でも涇陽や西安にある同規模の質店の利益は毎年1万両以上はあるんですよ?」呉蔚武は周瑩が自分たち兄弟を仲たがいさせるつもりかと疑った。しかし周瑩はこのままでは西院が東院の二の舞になると指摘する。そこで呉蔚武は半信半疑ながら三原質店の様子を見に行くことにした。三原質店に入った呉蔚武は店番に声をかけたが、呉家の二爺と知らない店番は横柄な態度を取った。しかもこれに怒った呉蔚武を店番はただの面倒な客だと思い込み、使用人に放り出せと命じてしまう。拘束された呉蔚武は憤怒、すると騒ぎに気付いた孫永泉(ソンエイセン)が奥から現れ、店番はついにそのうるさい客が西院の二爺だと知った。孫番頭は必死に謝罪したが、呉蔚武は怒りが収まらなかった。すると知らせを受けた呉蔚双が慌てて店にやって来る。そこで呉蔚武は帳簿を調べるべきだと話し、店番の態度だけを怒っているわけではないと言った。「店の掟は守られず、秩序も乱れていると気づいた、これで商売が成り立つと思うか?! …改めるならます帳簿からだ、正確な帳簿は商売の基本だからな」まさか妻と番頭が横領しているなど夢にも思わない呉蔚双は兄をなだめるためあっさり了承する。慌てた孫番頭は繁忙期で人手がないと言い訳したが、呉蔚武は西院の帳場の者を手伝いに寄こすと言った。呉蔚武は周瑩に早速、報告した。店でわざとかんしゃくを起こし、強引に帳簿の調査に同意させたという。「明日、朝一番で店に行き、西院の帳場の者を使って帳簿を調べてくる」ただし呉蔚双はどうやら店の実情を把握していないようだった。すると孫番頭がひとりで不正を行ったのだろうか。そこで周瑩は趙鴻伍(チョウコウゴ)に見張りを頼んだ。孫永泉はいつもの密会場所に柳婉児を呼び出した。実は西院が明日、帳簿を調べに来ると教え、一緒に逃げようという。柳婉児は呉蔚双に頼んでやめさせると言ったが、孫永泉は説得するより逃げた方が楽になると迫った。「20年前、君は″親には逆らえない″と駆け落ちを拒んだ 嫁いでからは″呉遇(ゴグウ)が大きくなったら″と言い続けて来た 銀子は十分だろう?これまでにくすねた銀子は2万両以上になる 2人で十分、暮らしていけるはずだ」しかし柳婉児はどんなに説得しても一緒に行けないと突っぱねる。孫永泉はさすがに柳婉児の心変わりに気づいた。「20年前、奴は銀子で私から君を奪った、今となっても私は奴の銀子に勝てないのか…」思いつめた孫永泉は自暴自棄になり、呉蔚双を殺しに行こうとした。慌てた柳婉児は咄嗟に孫永泉を引っ叩き、冷静になれと止める。「愛しているなら私の立場も考えて、今、逃げたら2度と呉遇に会えない 私の実家も世間に顔向けできなくなるわ」「私の気持ちは考えてくれないのか?」孫永泉は限界だった。本来なら番頭として40まで務めたら、今頃は余生の不安もなく安穏な日々を送れたはず…。しかし呉聘が死んでからは夜もろくに眠れないという。そこで孫永泉は最後にもう一度、一緒に逃げて欲しいと懇願した。するとついに柳婉児がついて行くと了承、ただし、まず孫永泉だけ先に逃げ、支度をしたら後を追うという。孫永泉は喜び、柳婉児を強く抱きしめてひとまず別れた。孫番頭を見張っていた趙鴻伍は東院に戻り、周瑩に南院の女と会っていたと報告した。「遠くて顔は良く見えませんでした」「なぜ南院の女だと?」「女の後をつけたんです、孫番頭は店に戻ったと思います」すると周瑩は当分、孫番頭の見張るよう頼んだ。南院に戻った柳婉児は追い詰められていた。そこへ呉蔚双と呉遇がようやく帰ってくる。すると呉遇が宝飾店からかんざしが届いたと話し、ひとつは緑の翡翠、もうひとつは紅玉だと言って化粧箱から出して見せた。「母上は翡翠が好きなのに、父上が紅玉だと言うから賭けたんです 母上、どちらか選んでください」「かんざしなら沢山あるのに…」「紅玉はないだろう?王家の夫人のかんざしを欲しそうに見ていた」「…気がついてたのね」柳婉児は結局、紅玉のかんざしを選んだ。驚いた呉遇は翡翠が好きなはずだと訴えたが、柳婉児は価値がある物なら何のかんざしでも好きだと笑う。妻の悪事を知らない優しい夫と、母の裏の顔を知らない無邪気な息子…。柳婉児はやはり幸せな家族との生活を手放すことができなかった。孫永泉は三原質店の前で身を潜めて待っていた。すると林(リン)媽が駆けつけ、柳婉児からの荷物を渡す。「″張橋(チョウキョウ)で待つように″と、3日以内に向かわれます それからもう1つ、″逃げる前に証拠は全て始末していくように″と…」柳婉児の荷物には五百両の銀票と文が入っていた。…この綿入れと西鳳(シーフォン)酒で身体を温めてね…今度こそあなたと西院では呉蔚武が明日の帳簿の調査について番頭に指示を出していた。その時、突然、火事だと知らせる声がする。「老爺!三原質店から火が出ました!」つづく( ๑≧ꇴ≦)<三原質店ってそんなに近いんかーいっ!
2020.02.11
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第23話「帰ってきた若奥様」呉家別院に周瑩(シュウエイ)の亡霊が現れた。すねに傷を持つ宝来(ホウライ)はあまりの恐怖で失神、すっかり憔悴してしまう。呉家では早速、三老の息子・呉遇(ゴグウ)が東院の養子になると噂が広まった。西院の呉蔚武(ゴイブ)は出来の悪い呉蔚双(ゴイソウ)にはずる賢い嫁がいると揶揄する。没落したとは言え三原(サンゲン)質店と東院の屋敷だけでも数万両の価値、確かに割に合う取引だ。その頃、中院でも噂を聞いた朱(シュ)氏が慌てて夫に報告していた。「東院に幽霊が出たのよ!女の霊よ、見た者は周瑩だと言ってたわ」「やっぱりそうか!」呉蔚全(ゴイゼン)はちょうど占いで″死者の蘇り″という意味の卦が出たところだと驚く。一方、周瑩を裏切った王世均(オウセイキン)は長い道のりを引き返し、西安知府署にたどり着いていた。呉家の祖廟に一族が揃い、呉遇の養子縁組の儀が始まった。「呉家南院第5代の子・呉遇を正式に呉蔚文(ゴイブン)の子とし、東院の後継者とする…」しかし後方で参列していた宝来が突然、叫び声を上げ、儀式が中断した。↓宝来www「ちっ違う!私じゃない!少奶奶、お許しください!」宝来は若奥様がそこにいると取り乱し、恐ろしさのあまり自ら許しを請うた。「少奶奶、あなたを陥れました~でも私は指示に従っただけで、首謀者は別にいます~」すると本当に周瑩の声が聞こえてくる。「宝来!私を陥れた経緯を正直に話すなら許してあげるわ」「姑姑(オバ)の指示です!王世均をあの偏房に案内して春薬を飲ませましたぁぁぁ そしてそこへシャォナィナィを連れて行きぃ~中に閉じ込め外から鍵をかけましたぁぁぁ~」「2人は本当に密通していたの?!」「めいよー!すべて私のついた嘘です~」「呉聘(ゴヘイ)を殺したのは誰?!」「ぁぁぁ…」宝来は柳婉児(リュウエンジ)を指差したが、その時、焦った柳婉児がいきなり燭台で襲い掛かり、宝来は頭を殴られ気を失ってしまう。その場は騒然となった。柳婉児はひとまず解散しようと訴えたが、呉蔚武は事の真相を明らかにせねばならぬと反対する。するとついに周瑩が姿を現した。一同は亡霊だと怯えて後ずさりしたが、呉蔚武は確かに周瑩が生きていると知る。そこで呉蔚武は柳氏を追求しようとしたが、その時、知府が来たと知らせる声が…。一族が何事かと祖廟からゾロゾロ出てきた。官兵を引き連れた趙白石は主人を陥れた宝来と首謀者である呉蔚双、柳婉児を捕えろと命じる。驚いた呉蔚双は宝来がやったことで自分は関係ないと訴えたが、そこに王世均が現れた。「とぼけるな!お前は私の母を人質に取り、私に嘘の証言を強要した! そして少奶奶を陥れ、池に沈めて殺したのだ!」「でたらめだ!」何も知らない呉蔚双は必死に抵抗したが、王世均は手下の孫永泉(ソンエイセン)に指示したはずだと迫る。呉蔚双は思わず妻の顔を見たが、柳婉児は目を合わせることができなかった。すると呉蔚武が一族の問題は家法で裁くと願い出て、弟夫婦を解放して欲しいと頼む。しかし趙白石は殺しの罪を見逃すわけにいかなかった。その時、死んだと思っていた周瑩が現れる。「私は生きています」趙白石も王世均も周瑩の姿に言葉を失い、無事な姿に胸が熱くなった。すると周瑩は趙白石の前にひざまずき、呉聘を毒殺し、自分を池に沈めた首謀者を捕らえ、罰して欲しいと嘆願する。趙白石はこの件を徹底的に調べると約束し、呉蔚双、柳婉児、宝来を役所に連行した。一族の目の前で潔白が証明された周瑩。しかし鄭(テイ)氏は自分の浅はかさのせいで罪のない周瑩を責め、唯一の希望だった孫まで死なせてしまったと泣き崩れた。「にゃあ~もう過ぎたことです」「あなたから子を奪い、三原(サンゲン)質店も失ったわ…すべて私が悪いのよ…」(  ̄꒳ ̄)そうだよw周瑩と東院に戻った鄭氏は、養子縁組の儀式の直前に証文に式易堂大印(シキイドウダイイン)を押してしまったと話した。呉蔚双は配当金を渡すと言っていたが、卑怯にも口約束だったらしい。鄭氏は生きるすべがないと悲嘆に暮れるが、そこへ春杏(シュンキョウ)と福来(フクライ)が周瑩を迎えに来た。「シャォナィナ~ィ!生きてた!」春杏は思わず周瑩に抱きついて泣いてしまう。私は無事よ>(*´・ω・)ノ″(TωT*)゚。ァゥァゥ春杏をなだめながら自分の家に戻ったと実感する周瑩、2人の様子を見ていた張(チョウ)媽と夏蓮(カレン)は、若奥様がいれば誰も夫人を虐げたりしないと安堵した。沈星移(シンセイイ)と周老四(シュウロウシ)は周瑩の意思を尊重し、結局、潔白を証明する手助けをした。2人は酒楼で結果を待っていたが、ようやく周瑩が春杏を連れてやって来る。「乾杯よ」周老四は成功したと知り、これでまた旅に出られると喜んだ。しかし周瑩は東院に残ると告げる。確かに恨みは晴らせたが呉聘や呉蔚文への恩があり、何より義母を放ってはおけないという。周瑩は自分が商いで東院を再建すると自信を見せたが、沈星移が女には無理だと鼻で笑った。「お前は沈家に戻って来ればいいんだよ~毎日、気ままに暮らせるぞ~?」「…ったく、遊ぶしか能がないの?」「何?私を馬鹿にしているのか?!💢」「尊敬に値しないわ!💢」「まあまあ~顔を合わせればすぐこれだ」周老四が間に入ってなだめると、星移はならば商いで勝負しないかと持ちかけた。「もし私が勝ったら、私の侍女となり、言いなりになれ!」「じゃあ~私が勝ったら、女の衣を着て涇陽(ケイヨウ)の街を歩き、こう叫ぶのよ ″私は女に負けた″とね」「よし!決まりだ!」すると周老四も2人の勝負を見届けてから旅立つことにした。周瑩たちが呉家東院に戻ると、門の前で王世均がひざまずいていた。周老四は思わず駆け出し、いきなり王世均の顔に蹴りを入れてしまう。しかし王世均は鼻血で顔を真っ赤にしながら、主人を陥れた自分は死んで当然だと覚悟した。すると周瑩は自分を裏切ったとは言え、母親を人質に取られていたなら仕方がないという。「孫永泉は少奶奶を追い出すだけだと言いました もし殺す気だったと知っていたら、家族を犠牲にしてでも従わなかった!」王世均は涙ながらに事情を説明すると、周瑩は自分も助かったことから、この件は水に流すと許した。感謝した王世均は母を連れてこの地を去ると誓ったが、周瑩は東院の再建に力を貸して欲しいと頼む。「でも私は…」「過ぎたことよ」王世均は自分をもう一度だけ信じてくれるという周瑩に感服し、突然、小刀を出したかと思うと小指を切り落としてしまう。「私は周瑩に永遠の忠誠を誓います!もし二心を抱いた時は私もこの指と同じことに!」胡咏梅(コエイバイ)は侍女・月如(ゲツジョ)から呉聘を殺したのが周瑩ではなかったと聞いた。毒殺されたのは事実だが、下手人は別にいるという。趙白石が調査したが手がかりはなく、沈月生(シンゲッセイ)の事件と同様に真相は闇の中だった。しかし咏梅は周瑩の仕業だと譲らず、ひどく狼狽してしまう。そこへ胡家職が現れ、王(オウ)大人(ダーレン)が来たと知らせた。咏梅は刑部の上役に顔が利くという巡撫(ジュンブ)の王大人に父の釈放を頼んだ。「どうぞお力添えください」胡家職が賄賂を渡すと、王大人は半年以内に父が帰るだろうと言った。すっかり寂れた六椽(ロクテン)庁、周瑩はかつて義父が座っていた椅子に腰掛け、王世均の報告を聞いた。家職と番頭が残した帳簿を調べたてみたが、全て軍需品偽造騒ぎで没収され、東院は金も商いも失ったという。周瑩の手元にあるのは100両、東院には十数人いるが、もって半年だろう。やはり三原質店の株を奪われたのは大きかった。すると周瑩はふと例の硯(スズリ)の件を思い出す。王世均の話では呉聘から質入れするよう頼まれ、質札を渡しただけだという。周瑩は呉聘が質店を探っていたのだと気づき、必ず裏があると怪しんだ。その時、学徒房の生徒たちがやって来る。実は2人が東院に戻ったと聞いて自分たちも戻ったというのだ。王世均は学徒房なら閉鎖されたと教えたが、仲間たちは無給でもいいので手伝うと言った。周瑩は新たな商いの手がかりを求め、王世均を連れて街の店を見て回った。すると道端で偶然、炊き出しで助けた災民の男が現れる。男は呉家東院から借りた田畑を耕し、食べ物に困っていないと感謝した。最近ではこうして街に出てアヘン館で一服するのが唯一の楽しみだという。周瑩は北仲(ホクチュウ)山に田畑を持っていたことを思い出した。災民たちに振り分けていたので没収されずに済んだのだろう。しかも無料で貸したため自分たちも使える。周瑩と王世均が道端で思わぬ幸運に喜んでいると、アヘン館から出て来た趙白石と出くわした。趙白石はアヘン館を見て回っていると話した。すると周瑩からなぜ柳氏たちを釈放したのか追及されてしまう。趙白石は周瑩が無事だったため相応の罰を与えて釈放したと説明、2人は呉聘の死とは無関係だと主張していた。結局、周瑩を陥れた罪は正気を失った宝来ひとりに押しつけられてしまう。呉蔚武に届いた謎の文も筆跡が誰のものか分からず、現状では呉聘殺しの下手人の手がかりは何もなかった。知府に落胆した周瑩は切り上げることにしたが、なぜか不意に趙白石が呼び止める。「夫人、日頃から言動を慎んでおれば今回の事は起きなかった 貴重な教訓を得たと思い、今後、礼節に背く言動は控えることだ こんな騒々しい所に女子が来てはならぬ」「…嫌だと言ったら?」「?!」周瑩はそのまま歩き出すと、これ見よがしに妓楼へ入っていった。女将の話では春風十里(シュンプウジュウリ)には18人の芸妓がいるという。「じゃあ相当、大きな妓楼なのね?」「涇陽(ケイヨウ)では大きい方だけど、西安や都とは比べ物にならないわ」「ふ~ん」するとかつて沈家に押しかけた芸妓・千紅(センコウ)が客の男をけしかけ、周瑩に絡ませた。しかし周瑩があっさり酔っ払いの男を投げ飛ばしてしまう。しかも沈家に押しかけ身請けを迫ったことをバラされ、千紅は恥をかくことになった。つづく (Ŏ艸Ŏ) 王世均の鼻水が…(←そこじゃないw
2020.02.11
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第72話「皇后の責任」寒香見(カンコウケン)の追放を訴え翊坤(ヨクコン)宮で嘆願を続けていた妃嬪たち。皇后・烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)はともかく皇帝に寒香見を偏愛しないよう忠告したと話し、ただし寒香見を追い出すのは不可能だと言った。納得いかない妃嬪たちだったが、慶貴人(ケイキジン)・陸沐萍(リクボクヘイ)は分をわきまえるなら嬪に復位できると聞くや否や、寝殿に戻って反省するという。そこで如懿は皆も戻るよう命じると、鍾粋(ショウスイ)宮へ向かった。如懿は床に伏せった純貴妃(ジュンキヒ)・蘇緑筠(ソリョクイン)を見舞った。「皇上は永璋(エイショウ)をお許しになったわ、あなたを皇貴妃に封じると約束を… 冊封式は4月18日で皇貴妃の衣装の準備中よ」しかし蘇緑筠は皇帝が自分の命が長くないと知って昇格するのだと悟る。そこで皇后と2人だけで話したいと頼んだ。蘇緑筠は自分が息子の人生を台無しにした罪深い母親だと嘆いた。永璋を皇太子にしようとしたせいで、かえって永璋が疎まれることに…。野心など抱くべきではなかったと後悔し、あれから毎日、読経して菩薩の許しを請い続けた来た。しかしそれでもこうして罰が下ったのだ。「…私が死んだら全ての罪を償える 皇上も永璋を許してくれるはず、それなら喜んで死ぬわ…ゴホゴホ…」「何とでも言って、吐き出せばいい、余計なことは考えず、養生するのよ」乾隆帝(ケンリュウテイ)・弘暦(コウレキ)は確かに寒香見の性格では後宮になじめず、妃嬪たちもすんなり受け入れないことが分かった。そこで内務府総監太監・秦立(シンリツ)を呼び、計画通り高台に普請を始めるよう命じた。皇帝の偏愛で宮中が揺れる中、和敬(ワケイ)公主・璟瑟(ケイシツ)は父の肩を持った。しかしそもそも皇后に母のような手腕があれば、こんな騒ぎにはなっていないという。「でもさすがに父上が教育した炩嬪(レイヒン)は騒動に加わらず、分を守っています」するとその夜、もう何日も夜伽の札を下げていた弘暦が懐妊中にも関わらず炩嬪の札を選んだ。病にふせっていた蘇緑筠はその日、急に窓際まで連れて行って欲しいと訴えた。「擷芳殿(ケツホウデン)の方角を見てみたいの…永璋の姿が見えるかもしれない…」侍女・可心(カシン)は主人を窓まで案内したが、そこから擷芳殿が見えるはずもない。「見えなくても見なくては…息子はかけがえのない存在よ…」 今の私には擷芳殿を訪れる気力すら残っていない…永璋…額娘…あなたを守ってやれな…」蘇緑筠はそこでついに倒れ、最期まで息子の身を案じながらこの世を去った。如懿は蘇緑筠のために皇貴妃の衣装を届けに来たが、すでに蘇緑筠が旅立ったと知る。「…あとで着せてあげて」乾隆25年、純恵(ジュンケイ)皇貴妃が逝去、その3ヶ月後に皇三子・永璋も母を追うように逝去し、循(ジュン)郡王に追贈された。宮中で不幸が続いた。弘暦は秋の狩りも中止し、永璋を追贈したが後の祭りだと嘆く。←誰のせいだよ💢しかし相変わらず寒香見に執着し、未だ寒企(カンキ)にこだわる寒香見に手を焼いていた。すると太監・進忠(シンチュウ)は若い頃に出会ったからではないかと進言する。「僭越ながら寒氏は偉大な男を知らぬゆえ、寒企を想い続けるのです」そこへ寒氏のためにあつらえた新しい衣が届いた。「すばらしい、寒氏がお召しになれば際立つでしょう」進忠に煽られた弘暦は酔っているにもかかわらず、衣を届けに承乾(ショウケン)宮へ行くと言い出した。寒香見はその夜も時計の針を逆回しにして時が経つのを待っていた。そこへ皇帝が現れる。寒香見は時計のガラス窓を閉めたが、弘暦は時計の変化には気がつかなかった。「香見?朕が贈った西洋時計を見ているのか?よかった いいか?そなたが気に入った物は何でも贈ってやる、今宵も贈り物を持って来たぞ」弘暦は内務府に作らせた衣を持って来たと教え、早速、着てみろと強要する。しかし寒香見は喪中だからと拒否した。憤慨した弘暦は寒企の亡骸なら回収して寒部で手厚く葬らせたと訴え、白装束で喪に服すことも許して来たと声を荒げてしまう。すると寒香見はこれからもずっと自分は寒企の寡婦だと反発、構わないでくれと拒絶した。「2度と会いたくないわ」「香見、朕の想いが分からぬのか?大切にするから添い遂げてくれ…」痺れを切らした弘暦は酔った勢いでついに寒香見に無理強いしようとする。その時だった。寒香見が突然、自ら顔を傷つけてしまう。李玉は事前に殿内をくまなく調べ、鋭利な物は全て回収したと皇帝に説明した。すると御前侍衛・凌雲徹(リョウウンテツ)が西洋時計を持って皇帝の元へやって来る。「調べたところ、寒氏が使った凶器は時計の針でした」今回の騒ぎは李玉の落ち度ではなく、自分が下賜した贈り物だったとは…。そこへ治療を終えた侍医・江与彬(コウヨヒン)が現れ、顔の傷は浅手のため大事はないという。「ただ傷跡は残るかもしれません…」実は寒香見はまだ興奮気味で治療を拒否していた。江侍医は侍女に薬と軟膏を預け、処置を任せることにしたという。そこで弘暦は失態を隠すため今夜の件は他言無用とし、寒香見の不注意による怪我とした。李玉が翊坤宮に現れ、助けを求めた。如懿は後宮の主人として今頃になって承乾宮の大事を知らされ憤然となる。しかし皇太后にも知らせておらず、李玉はとにかく養心殿に来て欲しいと訴えた。弘暦は酒に酔って寒香見に絡んだと如懿に正直に白状した。寒香見は頑なに弘暦を拒否し、食事も薬も口にしないという。万策尽きた弘暦はついに如懿に助けを求めたが、その目は冷ややかだった。←ってか管理人の目がwすると如懿はこれほど弱気な弘暦を見たのは初めてだと漏らす。「朕も悩んだ、万人の上に立つ帝王が安易に動揺すれば混乱を生んでしまう だからずっと己を律して来た、だがこたびは理性が働かぬのだ ひと目で心を奪われてしまった」「皇上、正気ですか?」←いやいやバカですか?w「ルーイーや、そなたとは幼い頃から心が通じ合う仲だ、だが香見への想いはこらえきれない 何としても手に入れたいのだ、悔いを残さぬためにもな」如懿はむしろ寒香見を追い詰めていると指摘、さすがにもう諦めてはどうかと助言した。しかし弘暦は一度きりのわがままを聞いてくれと食い下がり、準備中の贈り物が完成すれば寒香見が見直してくると訴える。子供よのうな弘暦の姿に困惑する如懿、何より人の考えを変えることなど無理だと言った。すると弘暦は急に立ち上がり、権力まで持ち出して強制する。「ルーイーや、そなたは朕の正妻で皇后であろう?策を考え、皇后の責任を果たせ」( ゚д゚)はい?そこまで言われれば如懿も黙って従うしかなかった。「…皇上、皇后として皇上には逆らえません、皇后がすべきことはきちんとやります」翌日、如懿は愉妃(ユヒ)・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)を呼び、虚しい胸の内を吐露した。海蘭は皇帝が″皇后の責任″とまで言ったと聞き、完全に理性を失ったようだと呆れてしまう。「感情より国事を重んじる方だと思ってた…ひど過ぎる」「…今までの私と皇上は何だったのかと、あんな皇上を見ると戸惑ってしまう」しかしどんなに気が進まなくても、如懿は皇后として皇帝を喜ばせなければならなかった。如懿は差し入れを持って寒香見を見舞った。寒香見は皇后の姿を一瞥もしなかったが、如懿が寒企のことを尋ねると重い口を開く。「あなたたちには分からない、幼い頃から助け合い、愛を誓い合った人よ…」「それなら分かるわ、私も若い頃、同じ経験が…」如懿の言葉を聞いた寒香見は驚き、ようやく皇后の顔を見た。「でもあなたが亡くなったら、寒企の良さを知る人がいなくなってしまうわね」その頃、弘暦は安華(アンカ)殿で手を合わせていた。「天よ、朕は斎戒を続けています、1つは清(シン)の繁栄のため、もう1つはわがままを叶えるため 香見に対する想いはあきらめきれません、お願いです、香見と添い遂げさせてください…」オリャ!≡(:D)┿━
2020.02.10
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第71話「偏愛の波紋」寒(カン)部公主・寒香見(カンコウケン)は相変わらず心を閉ざし、皇帝が訪ねても鼻であしらった。第5皇子・永琪(エイキ)は寒香見に執心するあまり上の空の父を心配し、妙策を上奏する。「寒氏は許嫁の死を悼めど父親の期待には背けないはずです ″皇上に逆らわず安心して後宮で暮らせ″と寒提(カンテイ)に文を書かせては?」誰もが予想だにしない事態になった。乾隆帝(ケンリュウテイ)弘暦(コウレキ)がここまで寒香見に熱をあげるとは…。皇太后でも手に負えず、さすがに皇后・烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)も困惑してしまう。そんな皇后に愉妃(ユヒ)・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)は、皇帝ならどんな娘も選び放題、そこへ懐かない野生馬が現れ、征服欲をかき立てられたのだろうと分析した。妃嬪たちは寒部公主を陰で罵倒しながら、皇帝の前では善人を装っていた。その最たる例は炩(レイ)妃・衛嬿婉(エイエンエン)だろう。嬿婉はわざわざ養心殿へ出向き、寒氏が宮中の生活に慣れないのではと心配してみせた。「寒部の料理人を招いて故郷の料理を作らせたり、寒部の侍女を仕えさせてはいかがですか?」弘暦はそこまで思いつかなかったと感心し、炩妃は気が利くと褒めた。寒香見に父から文が届いた。…お前が入内し、情勢も民の暮らしも安定した…寒部は格別の恩恵を被る…安心して皇帝に仕えなさい、家族の心配はいらぬこの文は寒香見を悲しませたが、思いがけず故郷の侍女・古麗(グリ)と哈麗(ハリ)が現れた。2人は寂しがっている公主を心配した皇帝が呼び寄せたという。すると侍女・喜珀(キハク)が皇帝は寒部の料理人も招いたと話し、これから毎日、故郷の料理が食べられると教えた。(  ̄꒳ ̄)ハリとグリって…w永琪は母を訪ねた。海蘭は寒提に文を書かせて寒氏をなだめるよう皇帝に提案したのが永琪だと知り、一切、干渉しないよう釘を刺しておく。「2度としません、でも父上は一体どうしたのでしょうか」「寒氏に心を奪われてしまったのね…魔物に出会ったかのよう」すると海蘭は話題を変え、格格(ゲゲ)として娶った胡(コ)氏がしとやかで優しい娘だと福晋(フクシン)から聞いたと伝えた。珍しく照れている息子の様子を見た海蘭は、心の通じ合う者がそばにいるなら安心だという。「今度、連れてらっしゃい」母は寒氏を魔物だと言ったが、今の永琪には父の気持ちが良く分かった。福晋のことを尊敬していたものの、男女の情を知ったのは胡蕓角(コウンカク)と出会ったおかげだ。永琪は母が胡蕓角に会いたがっていたと伝えた。田蕓児(デンウンジ)はいよいよ母の敵の1人である愉妃と対面できると思うと緊張を隠せない。「母は優しい、何を恐れることが?」「(フルフル)今の私があるのは貝勒(ベイレ)のおかげ、感謝しかありません」弘暦は寒香見が侍女をそばに多くと決め、故郷の料理も食べたと聞いた。寒提の文も読んでいるはず、そこで弘暦は承乾(ショウケン)宮を訪ね、寒企(カンキ)の亡骸を回収して寒部で手厚く葬らせたと教える。しかし寒香見はやはり冷たかった。「帰って、ここにいる限り私の心は晴れないわ…」すると弘暦は確かに後宮では息が詰まるはずだと気づき、寒香見のために別の住まいを用意することにした。またも寒香見にすげなくされた弘暦…。太監・進忠(シンチュウ)から炩妃の懐妊を聞いても我関せず、生返事だけでさっさと行ってしまう。衛嬿婉は世継ぎにさえ興味を持たなくなった皇帝に呆れていた。しかし進忠は皇帝が寒氏に夢中のため他の妃嬪が身ごもれないと安心させる。だとしても今後、最も寵愛されるのは寒氏、嬿婉はふてくされていたが、進忠は放っておけばいいと言った。「寒氏への寵愛など一時のもの、そのうち皇太后や皇族が見かね、寒氏は始末されるやも…」一方、純貴妃(ジュンキヒ)・蘇緑筠(ソリョクイン)は肺を患い、咳が悪化していた。第3皇子・永璋(エイショウ)は一度も母を見舞わない父に腹を立て、寒香見にかまけているからだと嘆く。蘇緑筠は息子に短気な性格を直せと戒め、寒氏の件に口を挟むなと忠告したが…。祖母への挨拶を済ませた永璋が慈寧宮をあとにすると、ちょうど皇帝と鉢合わせになった。しかし母が数ヶ月前から咳が止まらないことも父が知らず、永璋は深く傷つく。そこで翌日、養心殿で父に拝謁した機会に、思い切って父に苦言を呈した。「父上、巷では寒氏が妖婦だと囁かれています、皇帝を惑わし、国を揺るがしかねないと…」弘暦はでたらめだと否定したが、永璋は王侯や貴族も同じ噂をしていると伝える。「父上は寒氏に夢中で政務が手につかず、清(シン)は潰れると…」「黙れ!」弘暦は思わず永璋を平手打ちした。しかし頑固な永璋は父のため忠告していると口答えし、今度は足蹴りされてしまう。「うせろっ!」それでも引き下がろうとしない永璋、見兼ねた李玉(リギョク)が第3皇子を引っ張り出そうとしたが、永璋は父の名誉を汚されたくないだけだと最後まで訴え続けた。すると父からついに親不孝者とは縁を切るとまで言われてしまう。李玉は第3皇子を何とか外へ連れ出したものの、永璋は父に見限られたと絶望、急に喀血して気を失った。永璋は擷芳殿(ケツホウデン)に運ばれた。侍医・江与彬(コウヨヒン)は第3皇子が憤怒と恐れにより心に衝撃を受け、五臓六腑の気血が乱れていると診断する。「擷芳殿から動かしてはなりません」蘇緑韵は病を押して付き添うことにした。すると永璋がうわごとのように父に見限られ、おしまいだと嘆いている。蘇緑筠は息子を励ましながら、これも全て自分の責任だと思いつめた。その夜、弘暦は頭を抱え、押し黙っていた。お茶を献上した進忠は、第3皇子なら純貴妃と侍医が見守っているので心配無用だと声をかける。すると弘暦は親不孝者など放っておけと突き放した。そこで進忠は孝賢(コウケン)皇后の葬儀以来、慎ましく過ごしていた第3皇子が急にどうしたのだろうかと誘導する。「誰かにそそのかされたのやもしれんな…」「しかし3阿哥はもう大人です、むやにみに人の言いなりにはならぬかと?」「(ハッ)純貴妃か?」その日は激しい雨になった。翊坤(ヨクコン)宮では如懿たちが第3皇子の軽率な行動に呆れていたが、何より蘇緑筠の身体が心配だ。そこへ李玉(リギョク)が慌ててやって来た。実は純貴妃が雨の中で第3皇子のために嘆願し、皇帝が激怒しているという。驚いた如懿は婉嬪・陳婉茵(チンエンイン)に鍾粋(ショウスイ)宮で待機するよう命じ、海蘭と一緒に養心殿へ駆けつけた。しかし如懿たちが止めても蘇緑筠は言うことを聞かず、皇帝の怒りが収まるまでひざまつくという。「ふぅぁんしゃん!」如懿はいても立ってもいられず、思わず弘暦を呼んだ。弘暦は如懿の声を聞いて外に出て来た。蘇緑筠への仕打ちに困惑する如懿、しかしようやく蘇緑筠は自分が冷遇されて来た理由を知る。弘暦は純貴妃にかんざしを投げた。「これは何だ?!淑嘉(シュクカ)皇貴妃と結託し、素練(ソレン)を殺したのでは?」驚いた如懿は淑嘉皇貴妃の罠で純貴妃は陥れられた可能性があるとかばったが、弘暦は純貴妃がかつて后位を狙っていたことを持ち出し、余罪があるかもしれないという。蘇緑筠は皇帝の誤解に呆然となり、ついに激しく血を吐いて倒れた。慌てた如懿はその場にひざまずき、純貴妃に治療を受けさせて欲しいと嘆願する。「もうよい、連れて行け!」「早く寝殿へ」如懿は養心殿に残り、弘暦に茶を入れながら思わずぼやいた。「純貴妃は子供のために嘆願しただけなのに、厳し過ぎます」しかし弘暦は純貴妃がそそのかさねば永璋が寒氏を侮辱するはずないと決めつける。如懿は弘暦が寒氏のために父子の情と純貴妃の心を傷つけたのだと苦言を呈して茶を出したが、弘暦は口に合わないと言った。「何の茶だ?」「いつもの雨前龍井(ウゼンロンジン)ですよ?」弘暦はバツが悪そうな顔をすると、李玉に沙棗花(サソウカ)茶を持って来いと命じた。鍾粋宮には騒ぎを聞いた妃嬪たちが駆けつけていた。すると意識のない純貴妃が輿に乗って運ばれてくる。その痛ましい姿を見た妃嬪たちは衝撃を受け、明日は我が身と恐ろしくなった。如懿は弘暦がまた″洛神賦(ラクシンフ)図″を見ていると気づいた。軽やかに飛び立つ洛神に心を奪われた曹植(ソウショク)、しかし想いは届かなかった。如懿は望んでも得られなければ無意味だとそれとなく諌める。しかし弘暦は当人にしか分からないと言った。そこで如懿にも沙棗花を飲んでみろと勧める。如懿は仕方なく味見はしたが、寒氏の好きなお茶なので美味に感じるのだと言った。「皇上、私には理解できません、なぜ寒氏にこだわるのです?」「そなたは朕がのぼせ上がっていると思っているのだろう?教えてくれ 朕はどうかしているのか?」(」゚ロ゚)」<どうかしてるーーーっ!「皇上、こちらが聞いているのです」「(ハァ〜)野蛮な部族を征服できても、女子1人の心を征服できないとは〜」恍惚として話す弘暦に如懿は言葉を失った。↓チベスナすると侍女・容珮(ヨウハイ)が現れ、穎(エイ)妃から話があると伝える。如懿はひとまず要件を聞きに行ってみたが、何でも翊坤宮で慶貴人・陸沐萍(リクボクヘイ)たちがひざまずいているという。「寒氏を追放し、純貴妃母子の屈辱を晴らしたいと… 皇后娘娘のお力で純貴妃の汚名をすすぎ、事態の収拾を図ってください」そこへ話を聞いていた弘暦が現れ、勝手にひざまずかせておけと言い放った。しかし血気盛んな巴林(バリン)湄若(ビジャク)がこのまま黙って引き下がるはずもない。「皇上、この機会にはっきり申し上げます 妃嬪たちが抗議するのは分不相応ですが、純貴妃母子のため立ち上がりました 寒氏にご執心の皇上が原因です」弘暦は不届きだと叱りつけたが、湄若はその場にひざまずいた。↓チベスナ2「君主を欺くのは罪ですので正直に申し上げたのです、どうぞ処罰してください 皇上が色恋に溺れていては蒙古の諸部が困惑します! ″天子と仰いできた方は本当に英明なのか″と…」「無礼者!」「私は悲しいのです!( ๑≧ꇴ≦)管理人もです! 純貴妃と3阿哥を始め、皆や視聴者のことを思うと悲しい…陛下も哀れです」「大概にせよ!さっさと戻れ!」如懿が目配せすると、湄若は仕方なく戻っていった。寒香見も妃嬪たちが自分の追放を求めてひざまずいていると聞いた。しかし故郷に帰りたい寒香見は追い出されるなら願ったり叶ったりだという。相変わらず着替えもせず、許嫁を悼む日々…。寒香見は皇帝が下賜した時計の針を逆回ししながら、何やら考えていた。如懿は妃嬪たちの様子を見に行くことにしたが、弘暦が止めた。「いくらひざまずこうと朕は寒氏を手放さぬ」「(ヤレヤレ…)でしたら今後は寒氏が標的にされぬよう配慮してください 寵愛を得ても後宮でのけものにされます 先ほどの穎妃は不遜でしたが、切実な願いです 感情任せに蒙古の人々を悲しませてはいけません」蒙古のことを思い出した弘暦は確かに冷静さを欠いたと認めた。そこで純貴妃を皇貴妃に昇格し、永璋の無礼も水に流すという。また慶貴人については分をわきまえるなら嬪に復位させると決めた。如懿は皆に代わって感謝すると、寒氏についてはこれ以上、何も言わないと告げる。「ただ今後のためにも、軽挙はお控えください」如懿が翊坤宮に戻ると、妃嬪たちが雨の中ひざまずいていた。そこで皇帝が純貴妃を皇貴妃に昇格させたと報告したが、慶貴人は寒氏を追放しなければ純貴妃の慰めにもならないと訴える。しかし如懿は妃嬪たちが純貴妃のためと言いながら、実は自分のために寒氏を追い出したいと分かっていた。そもそも養心殿ではなく翊坤宮でひざまずくのは、皇帝の怒りを買って一族に累が及ぶのを避けたいからだろう。つづくლ(⁰д⁰ლ)<よくぞ言ってくれたよ!穎妃!
2020.02.10
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第22話「不屈の精神」周瑩(シュウエイ)は別院の院子を駆け回っていた。春杏(シュンキョウ)とふざけ合ったり、皆と羽根蹴りに興じたり…。そんな周瑩の一挙一動を呉聘(ゴヘイ)が暖かく見守っている。何と幸せな日々だろうか。すると急に養父が現れた。「起きろ!目を覚ませ!周瑩?!」周老四(シュウロウシ)が声をかけると、ようやく周瑩が目を開けた。周瑩は雲陽(ウンヨウ)の屋敷にいた。あの日、墓地で拘束された周老四は自分で縄をほどき、助けを求めて東院へ向かったという。そこで偶然、使用人たちが若奥様が池に沈められると話しているのを耳にした。驚いた周老四はその足で沈家へ駆けつけ、沈星移(シンセイイ)に助けを求める。話を聞いた星移は天石(テンセキ)と天玉(テンギョク)を連れ池で待機、周瑩が沈められるとすぐ救出していた。「星移は本当に男気がある、この屋敷を借りて玲瓏姑娘を呼び、お前の世話をさせている」仕事を終えた沈星移が雲陽の屋敷にやって来た。玲瓏から周瑩が目覚めたと聞くと、星移は嬉しそうにそっと部屋に入る。周瑩は確かに起きていたが、寝台でぼんやりしていた。「言ったよな?私に助けは請わないと…でも結局、私に救われたわけだ(フッ 私と連むなど恥だと思いながら、結局、沈家に戻る羽目になったな」星移は周瑩が回復したら名前を変え、ひとまず新しい侍女を雇ったことにして、いずれ娶ると言った。しかし周瑩からきっぱり断られてしまう。思わず誰のおかげで生きているのかと恩着せがましい星移、すると周瑩はいきなり上着のボタンを外し、大の字になって倒れた。「好きにして、私が欲しいんでしょう?」周瑩はこんな形でしか恩を返せないという。憤慨した星移は身体が目的で助けたわけではないと訴え、いきなり周瑩の胸ぐらをつかんで起こした。「私を受け入れろ」「無理よ」「私のどこが呉聘に劣ると?」「すべてが劣るわ…」「奴は死んだ」「死んでない!私の中で生きてる!」周瑩に拒絶された星移は深く傷つき、回復したら出て行けと言い捨て飛び出した。周老四は命の恩人を怒らせた周瑩を責めた。人に調子を合わせるのは得意なはず、しかし周瑩はなぜかいつも星移とは喧嘩になるとぼやく。「相性に問題があるのかも…」傷心の沈星移、しかしそんなある日、徹夜で軍需品の作業に追われていた薬材店で曲者を発見した。星移は咄嗟に薬材用の刀をつかんで曲者と応戦したが、肩を刺され、取り逃がしてしまう。しかし薬材の袋に曲者のものとおぼしき血が…。どうやら星移は一矢を報いたようだ。沈家の薬材店に潜入した曲者は知府・趙白石(チョウハクセキ)だった。趙白石は右手の甲を斬られていたが、役所に戻るとすぐ恩師・張長清(チョウチョウセイ)に密書をしたためる。実は最近、兵部に納められている膏薬(コウヤク)の効果が劣っていた。兵部は偽造を疑っていたが、知っての通りこれまで呉家東院が提供していた膏薬を今や沈家が一手に担っている。趙白石は呉蔚文(ゴイブン)の末路を知る沈家が同じ過ちを犯すなど到底、考えられなかったが…。『ご依頼の件について調べたところ、沈氏薬材店で偽造が行われていました』玲瓏は周瑩がなぜこれほど頑なに主人を拒むのか理解に苦しんだ。沈星移は別の男に嫁ぎ、子まで宿した周瑩を側室にすると言っている。「沈家の侍女なら誰もが憧れるわ、拒否するなんて気が知れない」「…好きじゃないの」「どうして?二少爺はいい人よ?」「いい人?」沈星移は曲者がかなりの手練れだったことから、単なる物取りとは思えなかった。しかし納期の方が大事だと、沈四海(シンシカイ)はただの盗人だと結論づけてしまう。仕方なく仕事に戻った星移、するとふと曲者を発見した場所に窓があることに気づいた。曲者が中をのぞいていたと推察した星移は部屋を調べてみると、どうやら膏薬の材料がおかしい。そこで韓(カン)番頭に兵部の注文書を見せてもらったが、やはり指定されている血竭(ケッケツ)が原料に含まれていないと分かった。星移が問い詰めると韓番頭は仕方なく白状したが、実は父の指示だという。沈家で軍需品の偽造が行われていると知った星移は血相を変えて父の書斎に駆けつけた。息子にバレてしまった沈四海は仕方なく杜明礼(トメイレイ)の要望だと教え、高価な血竭を使うと利益が見込めないという。星移は偽物など搬入できないと訴えたが、沈四海は杜明礼が責任を持つとなだめ、星移は関わるなと突っぱねた。納得がいかない星移は父に呉家東院の件を忘れぬよう釘を刺す。「呉蔚文は後ろ盾がいたのに身を滅ぼしました!」しかし沈四海は一方的に話を切り上げ、星移を追い返してしまう。息子の指摘はもっともだった。沈四海も確かに偽造が露見すれば呉蔚文の二の舞になると訴えたが、杜明礼は心配いらないという。「沈老板には私がついているでしょう? 私はかつて本物を偽物扱いしたが、今度は偽物を本物扱いするだけです」「本物を偽造扱いした?まさか呉家東院…」「まあ~お聞きに、息子の敵を討てたのは誰のおかげです? 恩知らずこそ第二の呉蔚文になりますよ?」杜明礼はうっかり口を滑らせたが、沈四海を脅して上手く丸め込んだ。杜明礼が鳥の世話をしていると、使用人が止めるのも聞かず沈星移が乗り込んで来た。星移はにこやかだったが、いきなり膏薬の原料に血竭を加えたいと頼む。父から小銭を稼ぐためだと聞いたが、そのために沈家の看板を潰されては割に合わないという。「偽造はダメ絶対!」すると杜明礼は聞き分けのない二少爺に分かりやすく説明した。「いいか?この小鳥は生まれたばかりだ、私が餌をやらねば飢え死にするのみ だが何を与えるかは私の胸ひとつ…小鳥はえり好みできない あ!そうそう、去年、鷹を飼っていた とても立派な鷹だったが、むやみに飛び回り反抗的だった 止むを得ず始末するしかなかったんだ」神妙な顔になった星移、しかし急に机に置いてあった鳥かごを蹴り落としてしまう。「お許しを、鳥かごで遊ぶのは好きではないのです」沈星移が帰ると、査坤(サコン)が現れた。「沈家の二少爺はふてぶてしいですね?」「ふてぶてしい奴の末路はふ2通りしかない、矯正させるか…もしくは亡き者に」周瑩はすっかり回復し、呉家東院に戻ることにした。驚いた周老四は2度と呉家と関わるなと頼み込んだが、周瑩は池に沈められる前に恨みは晴らすと宣言したという。「その時が来たわ」周老四は仕方なく沈星移にまた周瑩を売ることにした。しかし機嫌が悪い星移は金をもらってもあんな女はご免だという。「じゃあ、娘を見殺しにするのか?!娘は東院に戻る気だ! 沈家に売れば死なずに済むと思ったのに…」驚いた星移は結局、雲陽の屋敷を訪ねた。沈星移はすでに東院はないと言った。しかし周瑩は呉聘と呉蔚文が亡くなり自分が当主になったと訴える。「私の潔白を証明し、東院の株を取り戻すわ 濡れ衣を着せられたまま生きていても虚しいだけよ!」「危険だ、命の恩人の言うことを聞け、沈家には戻らなくてもいいが呉家には行くな」「決心したの」星移は周瑩のために言っていると訴えたが、周瑩の決意は揺るがなかった。「構わないで、最悪、死ぬだけよ」「怖くないのか?」「怖いわ!でも惨めに生きたくない!」周瑩の覚悟に心を打たれた星移はもう止めることができなくなった。「分かった…行けばいい」「…ありがとう」「(フッ)初めて礼を言ったな…お前の逃亡以来、初めて穏やかに話せた」周瑩が沈家にいた頃は毎日、笑いが絶えなかった。なぜ周瑩は厚遇してやった自分をここまで嫌うのか。星移は思わず呉家東院など偽の血竭を使ったり兄を害したと非難したが、周瑩から激しく抗議された。杜鵑花(トケンカ)の葉で代用できると提案しても激怒した呉蔚文が、効果の劣る松脂(マツヤニ)など使うはずないという。「…杜鵑花(トケンカ)の葉で代用できるのか?」「とにかく偽造したと言い続けるなら、穏やかには話せない」周老四は周瑩に頼まれていた紙と布と朱肉を渡した。すると周瑩はひとりで出て行ってしまう。「娘を止めろと言ったのに励ましたのか?」「人の話に耳を貸す女じゃない…」確かに星移の言う通り、周老四でも周瑩を止めることは無理だろう。しかし星移は気に触る女でも死なせたくないと言った。その頃、呉家東院では呉蔚双(ゴイソウ)が大兄の証文に式易堂大印(シキイドウダイイン)を押すよう鄭(テイ)氏に迫っていた。しかし周瑩から夫の真意ではないと聞いていた鄭(テイ)氏が拒否し、憤慨した呉蔚双は質店の経営から手を引くと脅して帰ってしまう。柳婉児(リュウエンジ)は作戦を変え、呉遇(ゴグウ)を鄭氏の養子にして株を譲らせようと企んだ。早速、呉遇は大叔母に自分を養子にしてもらえないかと懇願、すると孝行な呉遇ならと鄭氏は了承してしまう。そこで柳婉児は呉遇に三原質店を任せるつもりだと切り出し、株を譲渡してはどうかと持ちかけた。鄭氏は困惑したが押し切られ、結局、縁組の日に譲ると約束してしまう。東院では夜になると女のすすり泣くような声が聞こえるようになった。春杏は確かに若奥様の声だと断定し、張(チョウ)媽と夏蓮(カレン)を怖がらせる。「大丈夫、祟られるようなことは何もしていないでしょう?」しかし祟られるようなことをしていた宝来(ホウライ)は生きた心地がしなかった。そんなある夜、宝来は福来(フクライ)と夜回りしている時、若奥様の亡霊を見てしまう。つづく(꒦ິ⌑꒦ີ)しゃぉいぇ〜
2020.02.08
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第21話「葬られた真実」その夜、呉家は大変な騒ぎとなった。少奶奶が密通ですって>(*´・д・)(・д・`*)<やっぱり本当なの?周瑩(シュウエイ)と王世均(オウセイキン)は密通現場を押さえられ、一族の前に突き出された。柳婉児(リュウエンジ)の話では大嫂に汁物を届ける途中で2人の密会を目撃、知らせを聞いた呉蔚双(ゴイソウ)が駆けつけて戸を蹴り破ると、2人が抱き合っていたという。呉蔚武(ゴイブ)はひとまず周瑩の口に押し込んでいた布を取り、申し開きできるか聞いた。「これは呉蔚双と柳氏が三原(サンゲン)質店を奪うために仕掛けた罠です!」周瑩の推測では宝来(ホウライ)が偏房でまず王世均に薬を飲ませ、それから自分を呼んで部屋に入れた途端、戸を閉めて騒ぎ出したのだという。するとまた羅盤で占っていた呉蔚全(ゴイゼン)が恐ろしい凶卦が出たと言い出し、女がこの家を滅ぼす意味だと鄭(テイ)氏を怖がらせた。周瑩は宝来の招喚を要求し、ただちに宝来が呼ばれた。しかし宝来は出て行く若奥様を見たが、自分はずっと別院にいたという。周瑩は買収されたのかと激高、すると宝来は旦那様方の前で嘘など言えるはずないと否定し、第17話のことはこれまで隠して来たのにと言い出した。「少爺の葬儀も済んだある晩、少奶奶の部屋から男が飛び出して来て、塀を越えて逃げたのです」しかも宝来はその男の顔を見たが王世均だったと証言する。周瑩はあの泥棒が沈星移(シンセイイ)と白状するわけにもいかず、言葉を失った。するとそれまで半信半疑だった鄭氏も、あの時の噂を思い出して合点がいく。「周瑩…まさか王世均と通じていたなんて…」「にゃあぁぁぁ!それが本当なら変でしょう?」周瑩は義父がそんな男に印を託すはずないと訴えたが、柳婉児は王世均が印を盗み出して周瑩に渡したのだと言った。新たな証人として三原質店の番頭・孫永泉(ソンエイセン)が現れた。すると孫番頭は王世均が質店に入れたという硯(スズリ)を鄭氏に見せる。鄭氏は確かにその硯が呉聘(ゴヘイ)の書斎にあった物だと覚えていた。さらに質入れした時の王世均の署名と学徒房で書いた課題と見比べ、同じ筆跡だと確認する。柳婉児は王世均が別院に入ることができないため、周瑩が盗んで王世均に渡したのだと決めつけた。そこで呉蔚双がならば印を盗むなど造作もないと畳み掛け、誰もが周瑩の仕業だと思い込む。焦った周瑩はまるで酩酊状態のように倒れている王世均に説明させようとしたが、薬を飲まされた王世均はまだ正気ではなかった。こうして周瑩に不利な証拠が揃い、柳婉児は今すぐ周瑩を追い出そうと煽動する。しかし急に呉蔚武が止めた。「周瑩、呉聘はなぜ死んだか聞かせてくれ」「何の話ですか?」第20話で呉蔚武が受け取った差出人不明の密書には、呉聘が周瑩に毒殺されたと書いてあった。そこで梁(リョウ)大夫を訪ね、呉聘が毒死の可能性があるか確認したという。「脳の損傷による出血なら血の色は暗褐色のはず、しかし少爺の血の色は鮮やかな赤でした」確かに毒死は目、鼻、口、耳と言った穴という穴から流血すると言われていた。周瑩はつじつまが合いすぎていると呆れた。呉聘の死後ずっと何事もなかったが、三原質店を返せと言った途端にこの有様、あからさま過ぎる。何より呉聘の最期は奉公人たちも見ていたはず、自分が毒を盛れば黙っていないはずだ。すると呉蔚双が棺を開けて毒殺かどうか調べるべきだと言い出す。鄭氏は流石に衝撃のあまり泣き出したが、周瑩が開けようと言った。「呉聘の骸に私の潔白を証明してもらうわ」しかし呉聘の死因は毒殺だった。一族が見守る中、呉聘の棺が掘り起こされた。「死因は毒ですね…」鄭氏は堪え切れず、息子を返せと周瑩に襲いかかる。そこへ噂を聞いた周老四(シュウロウシ)が駆けつけ、周瑩のお腹には孫がいると言って止めた。しかし柳婉児が本当は王世均の子ではないかと暴言を吐く。憤慨した周老四は思わず柳婉児の頰を引っ叩き、その場で使用人たちに拘束されてしまう。入れ知恵された鄭氏は我を忘れ、倒れこんだ周瑩を揺さぶりながら誰の子供かと迫った。すると周瑩は苦しそうに大夫を呼んで欲しいと懇願する。柳婉児はどうせ芝居だと言い放ったが、やがて周瑩の裤子(ズボン)が真っ赤に染まった。周瑩は別院の寝所で目を覚ました。春杏(シュンキョウ)の涙で全てを察し、愕然となる周瑩…。一方、梁(リョウ)大夫から周瑩が流産したと聞いた鄭氏は天を恨み、その場にへたり込んだ。夫と息子を奪い、孫まで奪うとは、あんまりではないか。←( ゚д゚)え?しかし周瑩は忘れ形見を失った悲しみに浸っている時間もなかった。重い身体を引きずりながら一族のもとに現れた周瑩は、呉聘を毒殺した下手人を捕まえるため役人を呼ぼうと提案する。すると柳婉児は周瑩が王世均と一緒になるため呉聘を殺したのだと迫った。周瑩は証拠があるのかと憤慨したが、その時、再び宝来が現れ、確かに周瑩が木から落ちた呉聘に薬を飲ませたと証言する。仕方なく周瑩はあの薬は宣教師からもらったと話し、以前もその薬で呉聘が助かったと説明した。しかし頭の固い叔父たちは西洋の毒だと信じて疑わず、誰も周瑩の言葉など信じない。そこへ王世均の目が覚めたと知らせが来た。王世均が一族の前に引っ立てられた。しかしどこか様子がおかしい。叔父たちに硯や印を盗んだのか迫られると、王世均は力なくうなずき、やがて罪を悔いるように叩頭した。「なぜ嘘をつくの!私に何の恨みが!」周瑩は思わず王世均につかみかかって何度も頭を床に叩きつけたが、王世均は意識がないまま再び連れ出されてしまう。すると鄭氏はふらふらと立ち上がり、周瑩に歩み寄った。「東院に恨みでもあるの?…なぜこんな非道な真似を!なぜなのよ~!」鄭氏は周瑩に殴りかかり、泣きわめいた。「にゃん!なぜ分からないんですか?!目を覚まして! あの人たちが東院の財産を奪うために私を陥れ、子供を殺した! 私が死ねば、あなたもひどい目に遭うんですよ!」春杏もその場にひざまずき、命にかけても若奥様は潔白だと誓ったが、柳婉児が2人を連れ出せと命じた。「呉聘とお腹の子を殺した上に私まで殺す気ね!」周瑩は柳婉児を睨みつけたが、両脇を抱えられ引きずり出されてしまう。するとちょうど回廊に宝来の姿を見つけた。「怨霊となってでもこの恨みは晴らす!」柳婉児の提案で周瑩と王世均は呉家の裁きを受けることになった。2人は祖廟に連行され、呉蔚双が罪状を読んでいたが、そこでようやく王世均が正気を取り戻す。しかし縛られた上に口には布を詰め込まれ、必死にもがいても後の祭りだった。結局、王世均は間男として陝西(センセイ)から永久追放、周瑩は池に沈めると言い渡されてしまう。周瑩は拘束されたまま網に入れられた。呉蔚双は最後に言うことがないか尋ねると、周瑩は網の目から一族たちを見回す。すると自分を罠にはめた宝来が後ろめたさからうつむいていた。「…宝来っ!怨霊になったら最初に会いに行くわ!はははは~」そこへ周瑩を慕っていた呉漪(ゴイ)が兄・呉沢(ゴタク)を連れて駆けつけた。2人は何かの誤解だと父に訴えたが、呉蔚武は確かな証拠があると教える。覚悟を決めた周瑩は2人に何を言っても無駄だと叫び、自分がいると不都合な人間がいると訴えた。そしてついに周瑩は使用人たちの手で池の中へ投げ込まれてしまう。ドボーーーン!父の帰りを待つ胡咏梅(コエイバイ)の元に驚くべき知らせが届いた。侍女・月如(ゲツジョ)の話では呉聘は毒殺で、しかも下手人が周瑩だったという。周瑩はすでに池に沈められたと聞いた咏梅は全身の力が抜けるように椅子に腰掛けた。「そうだったの…あの女の仕業だったの…ふふふ…あははは〜」咏梅は机を叩きながら、なぜか泣き笑いしていた。「なんてこと…」一方、知府・趙白石(チョウハクセキ)も呉聘の死因を聞いて驚いていた。しかし周瑩が間男と一緒になるため夫を殺したと知り、どこか釈然としない。そこで学友だった呉沢を訪ね、話を聞いてみることにした。呉沢はまだ科挙に合格せず、相変わらず学問一筋だった。すると趙白石は公務できたと告げ、呉聘の死の真相を知りたいと頼む。呉沢は一族の問題だと断ったが、趙白石は周瑩が人を殺すような人間には思えないという。もちろん呉沢もそう思うが、一族が周瑩の仕業と断定した以上、自分には何もできないと言った。そこで趙白石は役所に届けるよう勧める。しかし呉沢は今となっては呉聘も周瑩も戻ってこないと言った。それより来年は郷試(キョウシ)、人事を尽くして天命を待つしかないという呉沢だが…。胡咏梅は呉聘の墓参りに来た。「あの女は死んだわ…でもあなたは戻ってこない」敵は討てたが呉聘も父もいなくなり、独りぼっちでは生きる意味などなかった。「呉聘哥哥、私が悪かったわ…私があの時、嫁ぐべきだったのよ!」しかしどんなに後悔しても今となっては全てが遅すぎた。その頃、王世均は蜀(ショク)との境に捨て置かれていたが…。つづく(💢˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 王世均!何やってるんだか〜もーっ!でも呉家の権限で勝手に追放って、え?w
2020.02.06
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第20話「再建への道」沈四海(シンシカイ)は杜明礼(トメイレイ)から兵部の注文書を受け取り、天にも上る気分だった。これまで利益を度外視した値でも注文を取れなかった苦労は何だったのか。杜明礼の助言の通り、権力の偉大さを前に努力など無意味でしかないと実感した瞬間だった。しかし気になるのは陝西(センセイ)の役人たちが粛清されるなか、1人だけ無事だった者がいることだ。「趙白石(チョウハクセキ)です」沈四海は呉蔚文(ゴイブン)に有利な判決を下した趙白石を恨んでいたが、お咎めどころか県令から知府に昇進している。すると自慢の昆曲を披露しながら、杜明礼は趙白石なら呉蔚文側にも貝勒(ベイレ)派にも属していないと教えた。その時、ふと沈四海は杜明礼ほどの人物なら官職を得ることなど容易いはずではないのかと首をかしげる。「役人など大変なだけです、興味はない…」杜明礼はそう答えたが、沈四海はその時の表情を垣間見ることはできなかった。沈四海は沈星移(シンセイイ)の仕事ぶりを知り、ついに薬剤店の仕事を学ばせることにした。そんなある日、星移は涇陽(ケイヨウ)に戻った周老四(シュウロウシ)と再会する。そこで早速、周瑩(シュウエイ)の消息を尋ねたが、驚いたことに没落した東院に戻ったと知った。何でも呉聘(ゴヘイ)への恩返しと呉蔚文(ゴイブン)の期待に応え、呉家東院を立て直すという。「周瑩はもう呉家の大当主になっちまった、本当の話だ、呉聘の子を宿してるしな」「呉聘の子だって?」「三月になる、男の子だそうだ」周瑩の懐妊を知った星移は急にしんみりし、放心状態になった。周瑩が南院にやって来た。柳婉児(リュウエンジ)は正房に呉蔚双(ゴイソウ)を送り出したものの、心配で仕方がない。しかし周瑩の話は大当主の件ではなく、三原(サンゲン)質店のことだった。「7割の株を持つ東院が引き継ぐべきです 以前、東院は多忙ゆえ三叔に任せていましたが、今は商いがないので返して欲しいのです」周瑩は義父の証文に式易堂大印(シキイドウダイイン)があったか尋ね、呉家の掟で印のない証文なら無効だと言った。呉蔚双が部屋に戻って証文を探していると柳婉児が何事かと駆けつけた。「…確かに式易堂大印がない」柳婉児はこの証文が無効で三原質店の株がまだ東院の物だと知り、驚愕する。しかし掟など初耳、納得できない柳婉児はしらを切り通せと指示した。そこで正房に戻った呉蔚双は知らない掟など守りようがないと言い放ち、三原質店は南院のものだと押し通す。同席していた王世均(オウセイキン)は呆気にとられる周瑩に変わって反論しようとしたが、周瑩は制止し、黙って引き下がった。その夜、東院では鄭(テイ)氏が周瑩のために安泰薬を飲ませていた。何やら考え事をしていた周瑩は苦い薬湯を飲み干し、南院を仕切っているのはもしや柳氏かと尋ねる。すると鄭氏は確かに呉蔚双は柳氏の言いなりだと認めた。若い頃の柳婉児は街一番の美人で、惚れ込んだ呉蔚双は大兄に頼み込んで縁談を申し入れたものの、一度は断られてしまう。しかし最終的に大金と引き換えに柳婉児を手に入れ、それ以来、呉蔚双は異常とも思えるほど偏愛していた。「なるほどね~」周瑩は三叔の態度に合点が行くと、何か方法を考えると言って椅子に乗ってしゃがんでしまう。「なんてはしたない!ちゃんとお座りなさい」「にゃあ~この姿勢が一番、楽なんです」「周瑩、東院は変わり果ててしまったけど、規則は今も変わらない 何よりお腹の子に負担になるわ」すると周瑩は大人しく座り直した。周瑩は三原質店を取り戻すため、先に二叔と四叔を懐柔することにした。そこで周瑩は2人の証文にはあえて印を押して有効にする。「ただ筋を通して欲しいだけです」こうして周瑩は呉蔚武(ゴイブ)と呉蔚全(ゴイゼン)を味方につけ、一緒に南院へ乗り込んだ。驚いた呉蔚双と柳婉児は食事を中断して席を立ったが、急に兄と弟の態度が一変している。四弟は三原質店の株を東院に返すべきだと迫り、二兄も呉家の掟に従うべきだと言った。納得がいかない柳婉児は、今や分裂状態の呉家にとって式易堂大印など無用の長物だと言い放つ。すると憤慨した呉蔚武と呉蔚全は祖先への反逆も同然だと非難し、掟は誰も変えられないと断言した。さすがに兄弟の怒りを買った呉蔚双は掟に従うしかない。しかし周瑩は株の7割の所有権の固持だけでなく、三原質店を東院が引き継ぐと言った。鄭氏がやきもきしながら待っていると、周瑩が帰ってきた。三原質店を取り戻したと知って安堵する鄭氏、しかし呉蔚武と呉蔚全には証文どおり譲ったという。「たとえ取引先を奪い返しても東院には取引する店すらない 売掛金も調べましたが数千両ほどでした それに四叔に返済は無理なので、借金を帳消しにして貸しを作り、質店の件の口添えを頼みました だから三叔も同意したんです 今、価値があるのは三原質店だけ、うまくいけば年に数万両稼げるので東院の生活も安定します」周瑩は自分が店をやると自信を見せた。周瑩が着々と準備を進める中、沈星移も韓(カン)番頭のもと薬材の商いを学び始めた。すると杜明礼が来たと知らせがあり、沈星移は自分が挨拶に行くことにする。しかし星移は話の流れで呉聘に侍女を取られたと教え、その侍女が呉聘に嫁いて今や呉聘の子を宿した呉家の大当主だと口を滑らせてしまう。柳婉児は周瑩が忙しい隙に呉遇(ゴグウ)を連れて鄭氏に挨拶にやって来た。そこで情にもろい鄭氏に呉遇を息子にしてはどうかと提案する。しかし冷静な張(チョウ)媽が咄嗟に若奥様に相談すべきだと口を挟み、鄭氏はすぐ周瑩を呼んでくるよう頼んだ。周瑩は当然、養子など断り、お腹には跡取りがいると伝えた。しかし柳婉児は大変な仕事を呉遇に任せれば周瑩も身体に負担がかからない上、質店の仕事も南院に任せてくれれば生まれてくる子供の世話に専念できると引き下がらない。すると周瑩は身重でも店の管理はできるときっぱり、どうか安心してくれと話を終わらせた。「三叔にお伝えください、あさって王世均と一緒に三原質店に引き継ぎへ行くと…」周瑩は一筋縄ではいかなかった。柳婉児はいつもの場所で孫永泉(ソンエイセン)と密会、呉聘と同じ方法はどうかと提案する。しかし孫永泉は短い間に2人が死んだらバレると反対した。すると柳婉児はある方法を思いつく…。ある夜、呉蔚武の元に差出人不明の密書が届いた。すぐに目を通した呉蔚武は呆然となり…。一方、柳婉児は周瑩に罵倒されたと夫に泣きついた。しかも呉蔚双のことも侮辱されたと嘘をつく。「今日、呉遇と大嫂に挨拶に行ったら、東院の財産を横取りするために来たのかと散々、罵られたわ それにあなたが妻を恐れる情けない男で、一生、大成しないとも… 三原質店のことも言ってたわ、あなたがバカで怠け者だから利益が出ないんだって~」「なんだとーっ!あの女!殺してやる!」柳婉児は呉蔚双を激怒させたところで、さらに宝来(ホウライ)から聞いたという作り話を吹き込む。実は柳婉児に情報を流していた宝来は柳婉児の甥、呉聘に紹介したのは呉蔚双だった。「こうなったらあの女の尻尾をつかむしかないわ、私に考えがあるの」王世均はすでに床に入っていたが、突然、宝来が激しく戸を叩いた。「王先生?少奶奶がお呼びです、重要な件だから相談したいと…」王世均は仕方なく身支度を整え、宝来に言われるまま偏房に入る。「さあ、お茶をどうぞ」宝来は王世均が茶を飲むのを確認すると、今度は書斎にいる若奥様を呼びに行った。「少奶奶?南院三叔がお会いしたいと…とても大事な話があるそうです」「中に入れていいわ」「あ…夜も遅いので別院ではなく外で会いたいそうです」周瑩はいぶかしみながらも宝来に付いて行った。宝来は周瑩を偏房に案内し、ここに南三叔がいると言った。中に入ろうとした周瑩だったが、宝来が行灯を持つ手が震えていることに気づいてふと立ち止まる。「少奶奶、どうぞお入りください」周瑩が中に入ると三叔の姿はなかった。しかしなぜか寝台にあられもない姿の王世均が…。すると王世均は周瑩に気づき、いきなり抱きついて来た。驚いた周瑩は逃げ出そうとしたが、その瞬間、宝来が戸を閉めてしまう。と同時に外から柳婉児の叫び声が聞こえた。「誰か!誰か早く来て!中で密会してるわ!」つづく( ತ _ತ) あ_杜明礼の昆曲がイライラするw
2020.02.05
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第19話「託された将来」体調不良が続き、薬店で脈診を受けていた周瑩(シュウエイ)。しかし客の立ち話で呉蔚文(ゴイブン)が亡くなったと知り、診断を聞かぬまま呉家東院へ駆けつける。すると屋敷は人けがなく、閑散として荒れ放題だった。一体、呉家東院に何があったのか。周瑩はひとまず義父母の正院に向かった。そこでちょうど侍女・夏蓮(カレン)と出くわし、義母なら部屋にいるという。「戻ったのは少奶奶だけです…(꒦ິ⌑꒦ີ)」義母は床にふせっていた。周瑩が寝台に駆け寄ると、憔悴しきった鄭(テイ)氏は冤罪だと喉から絞り出すような声で訴える。張(チョウ)媽の話では義父は急病で獄中死、状況がはっきりしないため二叔の指示で葬儀も簡素に済ませたという。そこへ周瑩が戻ったと聞いた春杏(シュンキョウ)、宝来(ホウライ)、福来(フクライ)が駆けつけた。実は東院の使用人たちは知らぬ間にほとんど逃げ出し、中には金目の物まで奪っていった者までいたらしい。結局、残ったのは別院の3人だけだった。その時、家職・楊之渙(ヨウシカン)が別れの挨拶に来たと叫ぶ声がする。また東院を見捨てて行く者がひとり、しかし周瑩は会ってみることにした。楊家職は周瑩の姿に驚いたようだった。今年で50歳になるという楊之渙、さすがにこの災いは堪えたと肩を落とし、今後は故郷で心穏やかに暮らしたいという。周瑩は引き止めはしなかったが、なぜ安泰だった東院がこんなことになったのか聞いた。すると楊之渙からようやく事情を知ることになる。事の発端は薬材の蔵で死んだ沈月生(シンゲッセイ)だった。「老爺と私は現場の蔵で偽の血竭(ケッケツ)を見つけました、松脂(マツヤニ)を染めた物です 欽差(キンサ)大臣が来る直前ゆえ、ひとまず偽物を隠したんです まさかそれが偽造の証拠となり、老爺が罪人になってしまうとは…」「でも何でまた偽物が?」「老爺と私の推測では沈月生が東院を陥れようとしたのかと… ですが沈月生が謎の死を遂げたので、うやむやになっていたのです」周瑩は偽の血竭だけで断罪されたのかと驚いた。しかし楊家職の話では偽物が入っていたのは古月(コゲツ)薬材店の袋で、胡志存(コシソン)が義父に指示されたと証言したという。さらに楊之渙は拷問で傷だらけになった手を見せた。楊家職は決して老爺を裏切らなかったが、佟(トウ)番頭は耐え切れず老爺が胡志存に偽装させたと認めてしまったという。悔しさのあまり地団駄踏む楊之渙、すると周瑩はその足でどこかへ出かけていった。涇陽(ケイヨウ)県署の太鼓が鳴り響いた。県令・趙白石(チョウハクセキ)は民の訴えを聞くべく開廷、平伏していた民が顔を上げると、あの周瑩だと知る。「趙大人(ダーレン)、呉家の濡れ衣を晴らしてください!」「棒打ち20回に耐えねば訴えが受理されないと分かっているのか?」「汚名をすすげるなら喜んで!…このままでは私の心が棒打ち20回より痛むのです!」周瑩は義父の信念が″誠″と″信″だったと訴え、かつて自分が血竭は杜鵑花(トケンカ)で代用できると提案した時も、烈火のごとく怒ったと話した。そんな義父が杜鵑花より効果が劣る松脂を使うわけがない。しかし趙白石は呉蔚文が罪を認め、実際、楊家職に指示して証拠を隠していたと言った。周瑩は強要されて自白したのだと反論、一時しのぎで偽造品を隠したのだと説明する。胡志存の偽証も義父への恨みからであり、佟番頭の証言は拷問によるものだ。すると趙白石はああ言えばこう言う周瑩に苛立ち、不届き者と声を荒げた。「どうせ呉蔚文は極刑に処されていた、それでも財産は一部が没収されただけだ 主人以外は全員、無事、十分、酌量しておる! 鄭氏を流刑にし、兄弟たちまで連座させ、呉家東院の屋敷を召しあげることもできるぞ?」思わぬ県令の脅しに周瑩は黙り込んだ。「周瑩?そなたは災民の救済に貢献したゆえ今日の件は水に流す ただし軍需品の件は解決した、また軽率なことをすれば今度は容赦せぬぞ!閉廷!」周瑩は役所から放り出された。そこに王世均(オウセイキン)が現れ、なかば強引に周瑩を連れて人けのない河原まで引っ張って行く。すると急に周瑩に渡したい物があると言って小箱を渡した。その中には″式易堂大印(シキイドウダイイン)″が入っている。呉家の掟によると式易堂大印を持つ者が東西南中の四院を束ねる大当主になると言うのだ。呉蔚文は連行される前、呉聘(ゴヘイ)が仕事を任せたことがある王世均を信じ、この印を託していた。自分が生きて戻らなかった時は周瑩に渡すようにと…。実は呉聘の墓前で周瑩を待っていたのも、高陵(コウリョウ)の屋敷を用意して世話をしたのも、全て呉蔚文の指示だったという。周瑩はようやく気づいた。義父は大事になることを予見し、自分や叔父たちが連座せずに済むよう絶縁したのだと…。「私を守るためだったのね…」「守りたかった人は他にもいます…お腹の子です」「何ですって?子供がいるの?」唖然とした周瑩だったが、あの体調不良はつわりだったのだと合点がいった。「呉聘…子供ができたわ、呉聘、私たちの子よ?!」。゚(∩ω∩`)゚。一方、沈星移(シンセイイ)はすっかり心を入れ替え、仕事に精を出していた。そんなある日、沈四海(シンシカイ)は椅子に腰掛け、だらしなくうたた寝している星移を見て憤慨する。しかし妻から怒らぬよう止められ、星移が荷運びで街を駆け回り、力尽きて帰ってくると聞かされた。沈四海は初耳だと驚いたが、実は星移が父に言わないよう口止めしたとか。そこへ家職がやって来た。杜明礼(トメイレイ)が訪ねて来たという。沈四海は金の要求だと思い、杜明礼に貝勒(ベイレ)のおかげで恨みを晴らせたと銀票を差し出した。しかし杜明礼は突き返し、貝勒がさらなる恩を施してくれると言ってある紙を渡す。それはこれまで呉家東院が一手に引き受けて来た軍需品の注文書だった。敵討ちを果たせただけでなく、まさか褒美までもらえるとは…。沈四海は感激もひとしおだったが、実は条件があった。「この取引の利益を分けてくれればいい、沈家7割、隆昇和(リュウショウワ)3割の取り分で」杜明礼は軍需品が毎年、発注される上、今は薬材だけでもいずれは馬や布、兵糧にも及ぶと説明する。呉蔚文が涇陽一の商人にのし上がれたのは軍需品の取引のおかげ、後釜に座りたいなら機会を逃さぬことだと懐柔した。李(リ)大人の幕僚・張長清(チョウチョウセイ)が趙白石に会いに来た。趙白石は西安知府(セイアンチフ)に昇進、左(サ)大人が亡くなって今後はその勢力が衰え、陝西(センセイ)の政情に新風を吹き込めると期待する。しかし張長清は本当に無邪気だと白石を揶揄した。「陝西の巡撫(ジュンブ)以下の官職に誰が据えられたと?」「ぁ…貝勒爺の息のかかった者でした」趙白石は今後も陝西で孤軍奮闘を強いられることになるだろう。すると張長清は最後に忠告しておいた。「ある人物に注意しろ、隆昇和の店主・杜明礼だ、あいつは只者ではない」杜明礼は馬車で移動中、古月薬剤店をあとにする胡咏梅(コエイバイ)を見かけた。どうやら店を閉鎖したらしい。実は胡志存は呉蔚文を陥れたことが分かってから自責の念に駆られ、証言を撤回すると言い出した。杜明礼がとりなしていなければ貝勒に斬られているところだったという。貝勒はこのまま胡志存を監禁しておくつもりらしいが…。周瑩が義父の墓に行ってみると、ちょうど鄭氏が供養に来ていた。「老爺…非業の死を遂げるなんて…悔しいわ…」周瑩は覚悟を決めて涙に暮れる義母の隣に座る。「ディェ、周瑩が戻りました お望みならこの印は引き継ぎます、私に務まるかどうか、やってみなければ分かりません …ですがお腹の子のためです」鄭氏は耳を疑った。しかし周瑩がはっきり東院に後継ができたと知らせる。それまでふさぎ込んでいた鄭氏は久しぶりにぱっと明るい笑顔を見せ、小さな命に希望を託した。周瑩は周老四(シュウロウシ)に呉家東院に戻ると言った。東院を立て直せるのは自分だけしかいないという。そこで式易堂大印を見せ、呉蔚文が自分を呉家の大当主に指名したと教えた。周老四はどうせ無理だと一笑に伏したが、周瑩は義父の信用を裏切れないという。実は他にも離れられない理由があった。「私、身ごもったの」周瑩は子供を産んで跡継ぎとして育て、呉家東院を再建させたらこの印を引き継がせると話す。「でぃぇ…私のそばにいてくれない?」「寡婦として家を守るお前のそばに?…真っ平ご免だね~」そう言って周老四は歩き出したが、ふと立ち止まった。「残るとすれば…孫の面倒を見るためだ」周瑩は証人として王世均を伴い、六椽(ロクテン)庁に叔父たちを呼んだ。叔父たちは式易堂大印を穴があくほど眺め、本物かどうか確認している。そこで王世均が事情を説明した。印は確かに老爺から直接、渡され、騒ぎが収まってから若奥様に渡すよう命じられたという。周瑩は東院の者では連座される恐れがあり、学徒房の生徒に預けたのだと言った。叔父たちは確かに大兄が考えそうなことだと納得したが、周瑩が掟を持ち出すと態度が一変する。誰より周瑩を疫病神だと毛嫌いしていた四老・呉蔚全(ゴイゼン)は印が本物だと認めても周瑩は認めないと言い放ち、さっさと帰ってしまう。二老・呉蔚武(ゴイブ)は角が立たないよう、この件はまたゆっくり話し合おうと言いながら、今後は大した用がなければ六椽庁には来ないと言って出て行った。すると最後に残った三老・呉蔚双(ゴイソウ)は苦笑いしながら、周瑩に印を返す。大兄が死んだ今では兄弟の結束力も維持できず、もはやその印は意味をなさなくなったというのだ。「東院は東院で頑張りなさい」周瑩から弟たちの話を聞いた鄭氏は憤慨した。夫がいた頃は東院にすり寄って来たくせに、夫が亡くなるや否や手のひらを返すとは…。しかし周瑩は人情など移ろいやすいとなだめ、それが世間だという。鄭氏は急に虚しくなり、印だけ残されても何にもならないと嘆いた。すると周瑩は十分使えるという。「ほら、文鎮にもなるし〜泥棒が来たら…えいっ!…と投げつけることもできる! つっかえにもなりますよ?」鄭氏は思わず失笑すると、周瑩は自分に考えがあると言った。「大当主になるのはあきらめるけど、東院の財産は返してもらいます」周瑩は王世均から印を受け取った時、ある話を聞いていた。呉家の掟によると署名と母印だけの契約書は無効、つまりこの式易堂大印を押していなければ意味がないという。実は呉蔚文が弟たちに渡した証文には式易堂大印がなかった。つづく(,,Ծ‸Ծ,,) 沈家も趙白石も嫌いだっ!
2020.02.04
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace第70話「異郷の公主」豫嬪(ヨヒン)・博爾済吉特(ボルジギト)氏は皇帝から寵愛を受け、早々に妃に封じられることになった。その軽薄さから同郷の妃嬪たちに嫌われていたがお構いなし、本人はすっかり舞い上がっている。いよいよ冊封の儀の当日、侍女・朶顔(タガン)は主人が所望していた薬が届いたと連絡を受け、早速、受け取りに向かったが…。その頃、乾隆帝(ケンリュウテイ)・弘暦(コウレキ)は翊坤(ヨクコン)宮で皇后と朝餉を取っていた。すると烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)が侍女たちを下げ、第5皇子・永琪(エイキ)から報告があると伝える。そこですでに待機していた永琪を呼んだ。実は養心殿を訪ねた際に怪しい振る舞いの太監に気づいて調べてみたところ、機密事項などを探って外部に漏洩していたという。「豫嬪の手の者でした…他にも密かに薬を取り寄せていました、いかがわしい薬です 江侍医から説明させます」永琪と入れ替わり江与彬(コウヨヒン)が薬を持ってやって来た。豫嬪が取り寄せたのは男女の秘め事で用いる媚薬だったという。毒性はないが非常に強い薬効があり、中毒性が高く身体を害してしまう薬だった。「服用前の発見で何よりでした…」如懿は江与彬を下げると、波風を立てぬよう自分が豫嬪から聞き取りをすると申し出る。しかし面目を傷つけられた弘暦は自ら決着をつけに行くと決めた。弘暦はホルチン部の博爾済吉特氏を表向き妃に昇格させた。しかしそのまま生涯禁足を命じ、敬事(ケイジ)房にも豫妃の夜伽札を捨てるよう指示する。「朕の豫妃ではなく、紫禁城の豫妃として生きよ!」翊坤宮をあとにした永琪は江侍医のおかげで父がことなきを得たと喜んだ。すると江与彬も貝勒(ベイレ)に封じられた第5皇子に祝辞を述べる。永琪は笑顔を見せながら石段を上ろうとしたが、急に右足に激痛が走った。江与彬は足の持病を思い出し、腐骨疽(フコツソ)には冷えと疲労が禁物だと助言する。しかし永琪は不機嫌になって大騒ぎすることではないと叱った。「このことは父上の耳に入れるな」年の瀬も近くなる頃、出産を強行した炩妃(レイヒ)・衛嬿婉(エイエンエン)の動悸も包(ホウ)侍医の薬のおかげで治っていた。新しい手駒も薬で延命できる間に第五皇子の侍女にして籠絡してもらわねばならない。すると侍女・春嬋(シュンセン)が田蕓児(デンウンジ)を胡蕓角(コウンカク)と名を変えてすでに貝勒府に送り込んだと報告した。「ならば活躍を期待して待つとしましょう」雪の舞う夜、永琪が屋敷に帰ると、中庭で見覚えのない娘が雪だるまを作っていた。「新しく入った侍女か?」「胡蕓角と申します」そこで永琪は自ら雪だるまに鼻や目を入れて完成させる。物怖じせず無邪気な蕓角、これまで見たことのない面白い娘に政務一辺倒だった永琪は心が和んだ。季節は啓蟄、如懿と愉(ユ)妃・珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)は時の流れの早さを実感していた。永琪も自邸を持ち、結婚して1年、しかし海蘭は永琪が福晋にあまり構わないと心配する。「気に入ってないのかしら?」「…格格(ゲゲ)を増やしてみたら?」如懿は永琪なら男女の情に溺れる質ではないはずだという。どちらにしても側女は福晋に及ばず、海蘭は如懿の意見に従って本人の好きに選ばせると決めた。田蕓児は永琪の心を手に入れることに成功した。永琪は胡蕓角を側仕えにすると、そのうち格格として迎え、いずれは側福晋にするという。抜かりない蕓角は福晋たちを尊重することも忘れず、気に入られていた。寒部から和睦の証しとして玉の仏像が届いた。さらに絶世の美女と評判の寒堤(カンテイ)の娘の肖像画も送られて来たという。名は寒香見(カンコウケン)、美しいだけではなく、民の評判もすこぶる高いらしい。そこで弘暦は将軍・兆恵(ジョーホイ)に娘の移送を命じることにした。春分、宮中に色々な花が咲き乱れる中、異郷の花々は珍しい。妃嬪たちの話題はもっぱら寒部が献上した美女のことだったが、いよいよ宴に寒香見が到着した。異郷の美しい衣をまとった寒香見はゆっくりと歩いて御前で拝跪すると、弘暦は面紗(メンシャ)を取れと命じる。その噂に違わぬ美しさ、弘暦は一瞬で寒香見に心を奪われた。移送を担当した兆恵は公主が清への敬意を表し、舞を披露したいと申し出ていると奏上したが、すっかり魅了された弘暦は放心している。すると李玉(リギョク)が咄嗟に声をかけ、弘暦はふと我に返った。寒香見は御前で舞を披露した。しかしやがて隠し持っていた小刀を抜き、皇帝に襲い掛かろうとする。御前侍衛が飛び出してすぐ寒香見を拘束、事なきを得たが、弘暦は手荒な真似はするなと言った。「香見公主、舞に夢中なあまり朕に近づきすぎたようだな だがなぜ自らを傷つけようとした?」「寒企(カンキ)ごめんなさい、この世では無理でもあなたと一緒に…」寒香見は侍衛の佩刀を奪って自害しようとしたが取り押さえられた。実は寒香見には許嫁がいた。しかし寒企は清へ向かう寒香見の馬車を追いかけ、寒香見の目の前で雪崩に巻き込まれてしまう。「お前が私を無理やり連れて来なければ寒企が命を落とすこともなかった!」皇帝への敵意をむき出しにする寒香見、しかし如懿は公主が和睦の証しであり、許嫁を追って自害すれば父親が窮地に追い込まれると諭した。すると弘暦は寒香見の心情に免じて罪を不問に付すと告げ、皇太后を唖然とさせる。寒香見の存在が後宮の安寧を脅かすと懸念した皇太后は、城下に投宿先を用意するよう命じ、皇帝から爵位をもらって故郷へ帰るよう勧めた。しかし寒香見を手放したくない弘暦は後宮で過ごさせると強行、しかも后妃でなければ入れない承乾(ショウケン)宮を使わせるという。さすがに皇太后も如懿も苦言を呈したが、弘暦は耳を貸さず、自分を恨んでいる寒香見を承乾宮の主人と決めた。如懿は海蘭と一緒に翊坤宮に戻った。予想外の出来事に驚いたという海蘭、皇帝は一体、どうしてしまったのか。「皇上はまるで寒香見に魂を奪われたかのよう…理知的な皇上があんなに夢中になるなんて…」如懿は戸惑いを隠せなかったが、海蘭は一時の気の迷いだとなだめた。入内した以上は仕方がない、皇帝の機嫌を損ねぬよう発言は慎重にしなくては…。しかし如懿はあの様子では耳を貸さないとぼやいた。慈寧(ジネイ)宮に戻った皇太后も驚いていた。皇帝はまるで寒香見に骨抜きにされよう、まさに一目惚れだろう。しかし寒香見が妃になるなど到底、容認できなかった。「傾国の美女であるな…ウム」寒香見は承乾宮に入った。次々と運び込まれる宝物、すると寒香見の側仕えとなった喜珀(キハク)が主人に挨拶し、皇帝からの下賜品だと告げる。しかし寒香見はいらないと憤慨し、全員さがれと命じた。紫禁城は雨になった。第3皇子・永璋(エイショウ)はこの2ヶ月、咳が続く母のため、鍾粋(ショウスイ)宮に薬を差し入れる。純貴妃(ジュンキヒ)・蘇緑筠(ソリョクイン)は年のせいだと安心させたが、永璋は憂いに沈む心が原因だと分かっていた。「永璋?額娘は過ちを犯してしまった あなたを太子にしようとしたせいで、あなたまで皇上に疎まれるはめに…」「もう過ぎたことです」「でも分からないの、それ以外に額娘が何をしたのか… 何年、経つかしら?皇上から冷たく突き放されたままよ? 自分なりに努力して来たのに…何を間違ったの?なぜ皇上は冷淡なの?」永璋は父が人間不信なだけで母は悪くないとなぐさめた。母は妃嬪の中で最年長であり、何より3人の子を産んでいる貴妃なのだ。「憂うことは何もありません」蘇緑筠は息子の優しさに笑顔を見せ、心配ないと永璋を帰した。皇太后は皇帝を呼び、寒香見を是が非でも宮中に留め置くのかと迫った。すると弘暦は色恋ではなく、民の尊敬を集める寒香見を妃嬪に迎えることで清の寛大さを示せると最もらしい理由をつける。加えて婚族となれば関係がより強固なものになると言うのだ。皇太后は仕方なくあまり入れ込まぬよう釘を刺し、冊封は控えめにするよう助言する。「″過ぎたるは及ばざるが如し″です」( ๑≧ꇴ≦)あいじゃーパジャマでもさすが!w弘暦が承乾宮の様子を見にやって来た。しかし寒香見は弘暦に見向きもせず、背を向けたまま窓の外を見ている。喜珀はお茶を献上し、初日は泣いていたが、今は見ての通り遠くをただ眺めていると話した。下賜品には目もくれず、食事も口にしないという。「今日のところはこれで戻る」弘暦が声をかけたが、寒香見の耳には何も聞こえていないかのようだった。つづくついに香妃が来た〜‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››‹‹\( ´ω`)/››あ、そうそう、侍女の春嬋って嬿婉が女官だった頃の友だちだったのね?←遅っw
2020.02.02
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那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay第18話「呉家東院の没落」朝廷の派閥争いに巻き込まれた呉家東院。呉蔚文(ゴイブン)は軍需品偽造を巡る騒動が全て呉家東院を陥れる罠だったと気づいたが、もはや手遅れだった。そこで再び弟たちを六椽(ロクテイ)庁に集める。三老・呉蔚双(ゴイソウ)は都から知らせが来たのかと思ったが、呉蔚文は無言で首を横に振った。すると四老・呉蔚全(ゴイゼン)は師匠の師匠にも占ってもらったところ、やはり災いは女だと教える。呉蔚双はまたバカなことを言い出したと呆れ、それより呉遇(ゴグウ)を大兄の息子に迎えてはどうかと持ちかけた。するとこれをきっかけに呉聘の後釜を狙って兄弟が争い始める。二老・呉蔚武(ゴイブ)はそれなら出棺で皿を割った玉勝(ギョクショウ)だと主張、寡婦となった周瑩(シュウエイ)も幼い子がそばにいれば慰められると言った。すると呉蔚全は自分には呉听(ゴキン)・呉聞(ゴブン)・呉昭(ゴショウ)3人の息子に玉林(ギョクリン)・玉進(ギョクシン)という孫までいると数で対抗する。それまでじっと黙って聞いていた呉蔚文、しかし覚悟が決まると一喝した。「ゴゥラ(够了)!お前たち3人は…よくもそんな話ができるな!良心てものがないのか!」呉聘が亡くなってまだ間もないうちから後継者争いとは、どうせ東院の財産が目的だろう。弟たちは慌てて大兄のためを思ってのことだと釈明したが、呉蔚文は兄弟とは名ばかりだったと落胆し、今日限りで縁を切ると言い放った。そこで筆と紙を用意させ、その場で証文を書いて弟たちに叩きつける。呉蔚武には以前から欲しがっていた東院の取引先を渡し、呉蔚双には銀千両で三原(ミハラ)質店の株を譲った。そして呉蔚全にはこれまでの借金を帳消しにすると書く。「いいか、2度と私を大哥と呼ぶな!」苦渋の決断を下した呉蔚文は弟たちの手を振り切り、必死に涙をこらえながら出て行った。「老爺が二叔、三叔、四叔たち全員を追い出した?」周瑩は宝来(ホウライ)から噂を聞くと、早速、本院に確認に行った。そこでもしや四叔が自分を疫病神だと言って追い出そうとしたことが原因なのかと聞いてみたが、義父にいきなり怒鳴られてしまう。「黙れ!」呉蔚文は急に老四の言ったことは正しかったと言い放ち、周瑩を疫病神だと罵った。「お前が来てから悪いことばかり起きてる!最後には呉聘まで命を落とした!」周瑩は義父の豹変に困惑した。あの夜は確かに四叔の話を信じていないと言ったはずなのに…。すると呉蔚文は周瑩に出て行けと叫んだ。呉聘を救うために嫁にしたが、呉聘がいなくなった今、周瑩に用はない。「もう顔も見たくない!今すぐ出て行けっ!」呉蔚文は周瑩がいなくなると、急に冷静になって腰掛けた。唖然としていた鄭(テイ)氏だったが、まさか身内を1人残らず追い払うつもりかと尋ねる。「そうだ…」「どうして?」「東院のため、呉家のためだ…」周瑩は取るものも取り敢えず呉家東院を出た。するとちょうど使用人たちに追い出される周老四(シュウロウシ)と鉢合わせになる。その頃、西院では噂を聞いた呉沢(ゴタク)が父に事情を聞いていた。なんでも三叔が呉遇を息子にしろと言い出したことが発端だとか…。呉蔚武は黙っていられず、四老まで話に割り込んで大兄を怒らせてしまったという。さすがに呉沢も呉聘の葬儀が済んだばかりなのに非常識だと呆れた。呉蔚武も認めたが、それにしても大兄の様子はどこか変だったという。呉聘の死でも取り乱すことがなかったのに、なぜあれほど感情的だったのだろうか。一方、南院では柳婉児(リュウエンジ)が証文を見て満足げだった。まさかたった銀千両で三原質店の株7割が手に入るとは!後継の件は白紙になったが、質店が手に入ったなら文句はない。兄を心配する呉蔚双はやはり証文を返すと取り上げたが、柳婉児が取り戻した。「返すなんて馬鹿げてるわ!大哥が軽率な真似をするとでも?考えがあってのことよ!」これで質店の株9割が南院のもの、柳婉児は思うままにできると大喜びする。その頃、中院の呉蔚全は大兄の証文を見ながら困惑していた。これまでも大兄を怒らせたことはあったが、絶縁を口にしたのは初めてだという。妻の朱(シュ)氏はどうせすぐ機嫌が直ると然して気にしていなかった。すると呉蔚全はこれも東院の疫病神の差し金だろうと疑う。しかしその疫病神はすでに東院を追い出されていた。周瑩は周老四と車に揺られながら、変わり身の早い呉蔚文に苛立っていた。そこで涇陽(ケイヨウ)を離れる前に呉聘と話したいと墓地へ向かったが、そこで学徒房の生徒・王世均(オウセイキン)と再会する。実は王世均は周瑩が必ず墓に寄るはずだと考え、待っていたのだ。「出発を遅らせませんか?せめて少爺の百か日が済むまで…」王世均は老爺には事情があるはずだと訴え、しばらくここで様子を見てはどうかと提案する。すると墓参りを済ませた周瑩は車に戻るなり、周老四に百か日まで待つと言った。その夜、呉蔚文はなかなか眠れず、部屋の前の石段に座っていた。鄭氏は心配して上着を持って出てきたが、呉蔚文は少し付き合ってくれと頼んで座らせる。「老爺?何があったんです?」「何でもない」妻の肩を抱き、手を握りしめる呉蔚文、そんな2人の姿を月が黙って見下ろしていた。翌朝、呉蔚文と鄭氏が朝餉を取っていると、楊之渙(ヨウシカン)が真っ青な顔で駆け込んできた。「老爺!大変です!大勢の官兵がやって来て屋敷を包囲し、出入りも禁止されました!」しかし呉蔚文は黙って食事を続け、そこへついに官兵が乗り込んでくる。すると刑部尚書が勅命を読み上げた。「呉蔚文は戸部の軍需品に偽造薬を納め、不正に巨額の利益を得た 呉蔚文ら一味を捕らえ、都に護送するよう刑部尚書に命ずる 呉家東院は屋敷を捜査し、その後、没収する」呉家は騒然となったが呉蔚文は冷静に尋ねた。「汁を飲み終えてからでも?」呉蔚文は椅子に座ると、いつもの朝のように汁物を食べた。取り乱した鄭氏だったが夫に従って席に戻り、震える手で必死に汁物を口に運ぶ。「老爺…」やがて鄭氏はこらえきれず、夫の足元にすがって泣き出した。しかし呉蔚文はそんな妻の手を離し、立ち上がる。「お待たせを…」こうして呉家東院から呉蔚文を筆頭に鄭氏、家職、番頭、帳簿係が連行された。すでに絶縁されていた弟たちは難を逃れ、今は火の粉をかぶらぬよう静観するしかない。呉蔚全の占いでは周瑩を追い出したおかげで事態は好転、東院はこれから栄えるというが…。呉家東院の騒ぎは沈四海(シンシカイ)の耳にも入った。「ついに来たか…」しかし軍需品がらみだと聞いてもなぜか沈家は心配ないと断言し、番頭たちは困惑する。ちょうどその話を聞いた沈星移(シンセイイ)はすぐ自分の部屋に戻り、天石(テンセキ)と天玉(テンギョク)に周瑩親子の行方を調べるよう命じた。周瑩と周老四は高陵(コウリョウ)にある王世均の屋敷に身を寄せた。確か王世均の家は涇陽のはずだが、以前に買ったものだとか。すると王世均は足繁く高陵の家を訪ね、食料や日用品を届けてくれた。周瑩は学生の王世均に散財させていると恐縮したが、王世均は出世払いで良いと笑う。「涇陽で変わったことは?」「別に何も…」王世均は呉家東院の没落を伝えなかった。一方、県令・趙白石(チョウハクセキ)の元には″呉家東院に類する悪徳な商家を厳しく調べよ″とのお達しが届いた。また杜明礼(トメイレイ)には貝勒(ペイレ)から短い密書が届く。「汝らはいささかなりとも罪を償ったと認め、これからも怠らず精進すべし 機を読み、さらに努めよ、現在の優勢を生かし、未曾有の大業をなすべし」査坤(サコン)はあれほど苦労して得た結果を″いささかなりとも″で済まされ落胆した。しかし杜明礼は察哈爾(チャハル)が去年、神機(シンキ)営で苦労した時は″分かった″のひと言だったと教える。確かにそれに比べれば褒められたうちに入るのだろう。査坤は密書を丸めなおしながら苦笑いした。杜明礼は査坤を連れて気晴らしに街へ出かけた。涇陽での生活も一年になるが、どうやら貝勒は自分たちをこのまま涇陽に留めるつもりらしい。査坤は杜明礼にとっては故郷だが、自分にはどこでも同じだと投げやりだった。しかし杜明礼はなぜか自分に故郷などないという。すると偶然、物乞いしている子供を見かけた。杜明礼はその子供にかつて胡宅の前で行き倒れになった哀れな自分の姿が重なる…。そこで杜明礼は物乞いの子供に生きることが肝心だと戒めを与え、また歩き出した。周老四は元気のない周瑩を連れて街に出た。好物のナツメ餅でも買うかと聞いたが、周瑩は呉聘との最後の思い出がよみがえり、いらないという。すると賭場を見つけた周老四は咄嗟に腹が痛いと嘘をつき、周瑩と別れた。ひとりになった周瑩はまた吐き気に襲われ、店先でしゃがみ込んだ。そこはちょうど薬店、そこでずっと調子が悪かった周瑩は脈を診てもらうことにする。しかし薬を買いに来たお客の立ち話でとんでもない事実を知ることになった。実は呉家東院の仁寿(ジンジュ)堂が閉店、もはや呉家東院も再起は無理だという。「呉蔚文が死んだのに家が興せるものか!」「誰が死んだの?!」周瑩は耳を疑い、思わず立ち上がって尋ねた。「呉家東院の呉蔚文だよ!」(((;꒪ꈊ꒪;)))ヒイィィィ~つづく( ๑≧ꇴ≦)らおいぇ〜っ!
2020.02.01
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