公費 0
全5件 (5件中 1-5件目)
1
データをビジネスに使うためには次の問いに答えられる必要がある。1、何らかの要因が変化すれば利益が向上する2、変化を起こすような行動が実際に可能3、変化を起こす行動が可能として、そのコストが利益を上回る例えば「あなたはXXXブランドについてどう思いますか?」とい調査を行い以下の結果を得たとする。しかし、このデータのみでは上記の3つの問いになんら答えることができない。また、顧客データから次のような結果を得られても、比較的購入単価の高い性・年代にキャンペーンを打つことはできても、上記問2、問3に答えることはできない。19世紀におこなわれていた「集計」だけの統計学の時代はもう終わっているのである。引用:「統計学が最強の学問である」、西内啓 著、ダイヤモンド社【送料無料】 統計学が最強の学問である 実践編 データ分析のための思想と方法 / 西内啓 【単行本】
2016.01.22
コメント(0)
なぜ今、統計学が花開いたのか1948年、当時増加傾向にあった心臓病の原因を明らかにするために「フラミンガム研究」という疫学研究が立ち上げられました。フラミンガムには当時2万8,000人の住民がおり、29から69歳の住民のうち約2/3にあたる5,127人がこの研究に参加しました。この疫学研究がその後、統計学が各領域で重要視されるきっかけとなりました。フラミンガム研究の調査が2年に1回だったわけフラミンガム研究は5,000余名を対象に検査と聞き取り調査を行うというもので、研究スタート時はその調査間隔は2年に1回でした。毎年調査すればと思いますが当時はこれが限界でした。研究スタート時にデータの入力・管理、集計に使用できた設備は「パンチカードシステ」だけでした。この設備では2年に一度の調査が限界だったのです。フラミンガム研究が10年間にわたる調査データを分析できるようになったのは、60年代にIBMが大型汎用計算機が利用可能になってからでした。退屈だった「紙とペンの統計学」かつての統計学の教育は黒板とチョーク、紙とペンを使い、数式を理解し、数10件のデータを手計算で分析するといったものが中心でした。しかし、ITの目覚ましい進歩によりデータ量や計算の複雑さは、ほとんど問題にならなくなりました。その反面、現代の統計家は数理的な理解とIT的応用の双方に精通しなければならなくなりました。「ビックデータ」という言葉が流行るわけITの進歩した現在、会社の業務プロセスはすべて電子化済みで、どんな大量データでも、どんな計算でもできる技術ができた今、計算すべきは「統計解析」以外にないといっても過言ではありません。「統計解析」という言葉を魅力的に伝える為に最近使用されるのが「ビックデータ」、「ビジネスインテリジェンス」といった流行り言葉ではないでしょうか。2010年8月23日付けでマイクロソフト社がMicrosoft JobsBlogにテクノロジー分野で今後最もアツい3つの専門性として以下をあげました。1、データマイニング、機械学習、人工機能、自然言語処理2、ビジネスインテリジェンス、競合分析3、分析、統計(特にウェブ分析、A/Bテスト、統計解析)これから10年で最もセクシーな職業2009年1月、Google社チーフ・エコノミスト、ハル・ヴァリアン博士はマッキンゼー社の発行する論文誌にて次のように語りました。I keep saying the sexy job in the next ten years will be statisticians.(私はこれから10年で最もセクシーな職業は統計家だろうと言い続けてるんだ。)※「sexy」とは「イケてる」、「とても魅力的」という意味引用:「統計学が最強の学問である」、西内啓 著、ダイヤモンド社【送料無料】 統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養 / 西内啓 【単行本】
2016.01.05
コメント(0)
「エビデンス」が医療を変えた「疫学」というデータと統計解析に基づき最善の判断を下そうとする考え方は、スノウの発見から100年ほどかけて、医学の領域においては欠くことのできないものとなった。現代の医療で最も重要な考え方としてEBM(Evidence-Based Medicine)「科学的根拠に基づく医療」というものがあります。この科学的根拠のうち最も重視されるものの1つが、妥当な方法によって得られた統計データとその分析結果なのです。教育にも活かされるエビデンス近年アメリカの教育学界において、さかんにエビデンスの重要性が叫ばれ、エビデンスに基づいた教育方法の評価が行われるようになっています。この最たるものが、ブッシュ政権時に成立した「落ちこぼれゼロ(No Child Left Behind)法」からスタートしたWhat Works Clearinghouse(WWC)プロジェクトです。次のようなアイデアが教育学者や素人から提唱されました。以下に一例を示します。1、教師に生徒の成績に基づき競争させて、ボーナスの査定に反映させる2、子どもは小学校入学前から英才教育を施すことで天才に育つ3、数学教育にもっとコンピュータを取り入れ効率化をはかるべきだこの3つのアイデアの中で統計学的に有効であったのは3のみでした。(I CAN Learnプログラム)野球にも経済学にもおよぶ統計学の影響「マネーボール」という名の映画にもなった「セイバー・メトリクス」という考え方は、統計学をうまく使えば、貧乏球団でも大リーグにおいてプレーオフで優勝争いに絡めることを示しました。経済学でも、経済成長において重要なのは「技術の進歩」であり、さらに、技術の進歩に寄与する教育レベルや技術開発を行った場合は、その利益が開発者に適切に配分されるかという「社会の制度」であり、逆に天然資源の有無などが関連しているとは言えなかった。これもデータ整備と統計学的な解析によって可能になりました。このように、望むと望まないとほとんどすべての学問に関わる学者は統計学を使わざるを得ない時代がすでに訪れているのです。引用:「統計学が最強の学問である」、西内啓 著、ダイヤモンド社 統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養/西内啓【後払いOK】【2500円以上送料無料】
2016.01.04
コメント(0)
統計学が最強の武器になるという答えは「どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで最速で最善の答えを出すことができる」からです。「公衆衛生」、「社会医学」、「保健行政」といった領域においては判断を誤れば10万人の命が失われる意思決定を行う必要があります。こうした大量の人命がかかった間違いの許されない選択において最善の答えを出すために、19世紀のロンドンで、史上初めて統計学の力を使って万単位の人命を奪う原因に戦いを挑みました。原因不明の疫病を防止するためにの学問を「疫学」と呼びます。世界で最初の疫学研究は19世紀のロンドンで、コレラという疫病に対して行われました。「疫学の父」ジョン・スノウ(外科医)は以下のことを行いました。1、コレラで亡くなった人の家を訪れ、話を聞いたり付近の環境をよく観察する。2、同じような状況下でコレラにかかった人とかかっていない人の違いを比べる。3、仮説が得られたら大規模にデータを集め、コレラの発症/非発症と関連していると考えられる「違い」について、どの程度確からしいか検証する。調査の結果、最も端的にコレラ予防方法を示しているのは下図でした。当時のロンドンでは複数の水道会社が営業しており、同じ地域の隣り合う家でも異なる水道会社を使っていることがしばしばありました。この結果を踏まえスノウは「とりあえずしばらく水道会社Aの水を使うのは止める。」というシンプルな提案を行いました。スノウのこの発表から約30年後、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホがコレラの病原菌である「コレラ菌」を発見し、結果、コレラ菌が水中に生息すること、コレラ患者の排泄物にコレラ菌が存在すること、コレラ菌が存在する水を飲むとコレラに感染することが証明されました。実は水道会社Aと水道会社Bでは前者はテムズ川の下流から、後者はより上流から採水していたのです。引用:「統計学が最強の学問である」、西内啓 著、ダイヤモンド社統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養
2016.01.03
コメント(0)
H・G・ウェルズの予言ハーバード大学メディカルスクールで使用されている統計学の教科書には冒頭にこんなことが書かれているそうです。「1903年、H・G・ウェルズは将来、統計学思考が読み書きと同じようによき社会人として必須の能力になる日が来ると予言した」彼はサイエンス・フィクションの父と呼ばれる作家・思想家で、タイムマシン、透明人間といったアイデアが著作を通じて有名になり、核兵器や国際連盟、Wikipediaのような百科事典の登場も予言したと言われる。彼に遅れること100年以上たった現在、現代人は読み書きと同じレベルで統計学的思考方法を求められるようになって来ています。つまり、読み書きができなければ契約書や法律の中身を理解できないのと同様に、統計学的思考力がなければ確立やデータを知ることができないということです。あみだくじ必勝法参加者:親を含む4名ルール:1、8本の縦棒を引く2、親が他の参加者に見えないように左から4番目の縦棒の下に星印をつける3、親外の参加者3名が親に見えないように1人4本づつ横棒を引く4、参加者はじゃんけんで勝った順で縦棒を1本づつ選ぶ(最も左から1、2、3、、、8とする)5、一通り選ぶと今度は逆順で縦棒を1本づつ選ぶ6、星印にたどり着いた参加者が負けこのルールで1,000回シミュレーションを行うと縦棒毎の「負け」の回数は次の様になった。縦棒1:81縦棒2:122縦棒3:182縦棒4:210縦棒5:194縦棒6:109縦棒7:69縦棒8:33一見、どの縦棒を選んでも「負け」の確率は平等に思えますが、中央部(縦棒4、5)にたどり着く確率が高くなります。この傾向を親が知っていて星印を中央部の縦棒に設定し、自らは両端の棒を選ぶようにすると必勝までとはいかなくても、あみだくじで「負け」を引く確率は低くなるということです。統計学を制する者が世界を制する統計学は21世紀を生きる私たちにとって必須なスキルになってきており、多くの人間にとって最強の武器となる可能性を秘めています。ビジネス領域における統計学を応用したソリューションをビジネスインテリジェンス(Business Inteligence)と呼びます。情報を制する者が世界を制する。つまり、統計学を制する者が世界を制する。孫子の兵法の時代から情報の重要性は現代も変わっていないということです。引用:「統計学が最強の学問である」、西内啓 著、ダイヤモンド社 【中古】【書籍・コミック 新書・ノベルス】西内 啓 統計学が最強の学問である【中古】afb
2016.01.02
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1