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久しぶりに劇場でアニメ映画を観ました。と言っても多くの人と同様、スタジオジブリ以外のアニメはまず観ません。いま上映中の「崖の上のポニョ」です。 暑くてダレそうな時、ふとあの脱力系の主題歌「ぽ~にょぽ~にょぽにょ」が口について出てしまいます。自分の中で漫才のように、「映画も観てないのに、なんや。そんなに歌いたいんやったら、映画ぐらい観とかんかい」「よっしゃ、わかった。観たらええねんやろ観たら」てな訳で意地の後押しと、(あと、サリィさんの「ワルキューレの騎行のごとき「ポニョ来襲」シーンの迫力は、スクリーンで観なければ絶対もったいない!」という口車に乗せられて/笑)、観てしまいました。 本当は、お目当ての映画があったのですが、月末の渋滞?に巻き込まれたため予定時間には観れず、その時間待ちのために観たようなわけでして。 一般的な解説や、多くの人が言ってるような感想は避けて、極めて個人的な感想を書いてみます。 宮崎さんの作品にはよく夢に出て来そうな原初のイメージや遺伝子の記憶とでもいった遥かな太古の世界が描かれますが、今回の作品にもそういう世界が描出されていました。 特に水面から覗き見た水中の世界は、まるで自分の夢を現実に取り出して眺めているような、くすぐったくも快い感覚に酔い痴れさせてくれました。そこは、水没してもなお息づいている村の中を、難しい学名で呼ばれる太古の化石魚が悠々と泳ぐ不可思議な世界。 私にはこの場面だけで充分入場料の元を取った気がしました。 サリィさん言うところの「ワルキューレの騎行のごとき」場面の音楽には笑ってしまいました。久石さんの遊び心ですね。某国の遊園地のパッチもんばかりを責められまへんがな(爆)
2008年08月28日
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一日に劇場で映画を2本も3本も観る映画ファンも居られるようですが、(家でならいざ知らず)経済的、体力的(目の疲れ)に私には無理です。 ところが、昨日は事情があって映画2本、観てしまいました。それどころか、その前に「モディリアーニ」展まで欲張ってしまいました。 19世紀の末から20世紀にかけてパリで活躍した画家たちの人気は、今も衰えることを知らないようです。さまざまな才能が咲き乱れ百花繚乱。印象主義などと十把ひと絡げにしてしまうには、あまりに個性が強すぎます。 ルノアール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ロートレック、ルソー、ルオーなどなど・・・好みを言うだけで性格占いができそうなくらいです。 私はなぜか若いころからモディリアーニの絵が好きでした。一度観たら生涯忘れられないような強烈な印象を残す肖像画。黒目とまつ毛の無い色ガラスのような目。異様に伸びた首。 不思議な事に、彼の絵はいつも私をほっとさせてくれるのです。昨日もやはりそうでした。絵の中の人物の静かなたたずまいのせいでしょうか。それともそこはかとなく漂ってくるユーモアの気配のせいでしょうか。 映画の話は次回のお楽しみということで。
2008年08月27日
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久しぶりの更新です。今日は見応え充分の社会派映画、『闇の子供たち』を観てきました。(やっている映画館が少ないです) 原作は読んでいませんが、おそらく現実のタイ(チェンマイ)の闇の部分をかなり忠実に描いていたのではないでしょうか。 貧しい国に生まれた子供たちの悲劇を私たちはステレオタイプで思い描くことが出来ます。ストリート・チルドレンや売買春、少年兵、餓死、エイズなどの致命的な疫病などなど。でもそれらを遠い国の出来事として無関心を装うことも出来ましょうが、この作品はアジアでの臓器移植という、ひょっとしたらお隣さんの話では? 知り合いの話では?というぐらい身近な問題にして描いてくれました。(知れば恐ろしい内容です) 新聞記者にNGOのボランティア、医者、患者の家族などいろんな立場の人間が登場しますが、どの人物もリアリティがあって、その台詞が胸に響きます。 最後に大きなどんでん返しがありますが、うかっと観ていたら何が起こったのかわからないかもしれません。今日の観客も、「あれ、最後どうなったん?」と言いながら解せぬ様子で連れに解説を求めていた人がちらほら。 ともあれ久々に重い作品でした。お薦め!!
2008年08月14日
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