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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 私のいま一番のお気に入り作家、奥泉光さんの最新作『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』を大笑いしながら読み終えました。これは電車の中や公衆の面前では読めない本です。 漱石や紅葉先生の小説によって明治の日常会話の片鱗が垣間見られるとするなら、奥泉氏のこの作品は数十年後きっと平成20年前後の若者語の貴重な資料となること必至です。 この小説には『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫)という先行作品があり、こちらを先に読んでおくに越したことはありませんが、長編なので割愛しても「准教授」を読むのに特に差し障りはないでしょう。 短篇三篇からなるミステリー仕立てのユーモア小説ですが、最後の「森娘の秘密」は謎解きがやや強引。それでも次々登場するキャラクターと彼らの会話が面白くて飽きさせないのがこの本の魅力です。 ただ東大阪市民と千葉県民はある程度覚悟してかからないと、差別だ侮辱だと気を悪くすること間違いなしの描写がここかしこに溢れています(笑)
2011年06月29日
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昨夜は大フィルの定期演奏会。諏訪内晶子さんがソリストで登場されるので、喜び勇んで出かけました。近くの駐車場に車をとめて車内で夕食。奥さんはいつも後からゆっくり入場しますので、チケットを渡しておこうとリュックを開けたその瞬間、アッ!!と叫んでしまいました。 チケットは持ち歩いている本に挟む癖があるのですが、出掛けに本を取り替えたことを思い出したのです 出掛ける間際、水筒やらゼリー飲料やら折りたたみ傘やらを詰め込んだら急にずっしり重くなったので、何もよりによってこんな重い本 持って行く必要ないじゃん。ふと机の上を見るといかにも軽そうな文庫本が。それで何も考えずにパッと差し替えたのがいけなかった。軽くなった!という嬉しさがチケットの存在を完全に消してしまったのですね。 諦めて帰ろうかとも思ったのですが、私は一応定期会員なので、当日券を買い直すにしても割引きが効くだろう、うまくいけばチケット持って来るの忘れたと言えばどうにかしてくれるかもしれないというので、一人で入ることになりました。奥さんは、どうしても聴きたいという作曲家の曲でないからと、一人車中に残ってくれました。本当は後ろから呪いをかけていたのかもしれませんが 結局のところ、いつも奥さんが座っている座席で無事全曲聴くことが出来ました。奥さんに感謝です。かあちゃん、ごめんちゃい!
2011年06月16日
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