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「ターコイズでロザリオ……いいかも」……と思いついてつくってみました。 おそらくチャイニーズであろうと思われるターコイズのさざれ……というよりナゲット型のビーズに、ネパール産のメタルビーズ。そしてシンプルな木の十字架。宗教的な意味合いよりも、そのデザインに惹かれているロザリオですが、私がつくると、ごつい……というか、どこか土っぽい。しかし、大胆に黒いマトリクスが入ったターコイズは、大きさの割に存在感があり、華奢なビーズや十字架を寄せ付けません。ロザリオはコレまでに2つ3つ挑戦したのですが、そのたびに困るのが、十字架などの主要パーツ。これぞと思う十字架がなかなかなく、あったとしても似合うビーズがない。ビーズがあっても合う十字架がない。今回、木の十字架が思いがけずぴったりだったのはラッキーでした。あ、気軽にロザリオロザリオと言っていますが、正確にはロザリオ風ネックレスです。ネックレスみたいで十字架がくっついていればすべてロザリオかというと、そうではないようなのです。ロザリオは、祈りのための道具。従ってビーズの数や並べ方にはちゃんと決まりがあります。 基本構造はこんな感じ。ロザリオは「ロザリオの祈り」といって天使祝詞(アヴェ・マリア)を150回唱えるために使うので、10個の小珠が5セット輪になっていて。この珠を繰りながら祈りの数を数えるのだそうです。十字架とその上にある5つの小珠、1つの大珠(センター・メダイ)。10連の小珠。これらがないものをロザリオとは言わないのだとか……。センター・メダイというのはロザリオのYの部分につける三叉のコネクター・パーツで、これはなかなか見かけないうえ、種類も少ないので、今回のロザリオ(風)にはつけていません。つまり、ロザリオではあり得ない。まあ、そもそもロザリオは首にかけるものではないので、いくら数を合わせたところで、アクセサリーにしようとした時点で、ロザリオではあり得ないわけですけれど。●追記おっと、書くのを忘れていました。写真の十字架に「P」と「X」が刻まれていますが、これは、新約聖書で救い主の意味であるヘブライ語の「メシア」をギリシャ語で「ΧΡΙΣΤΟΣ」(クリストス)と表現したことから、教会の創立当初から、最初の二文字をとってキリストの名前のシンボルとして用いてきたのだそうです。ヨーロッパではchi-rho キー・ロー(XとPとのモノグラム)といわれ、壁画、モザイク画、石棺、ランプ、祭服、教会(ミサなど)の容器などあらゆるキリスト教関係のものに見られるのだとか。ちなみにアクセサリーに使うチャームで魚の形に十字架の模様を刻んだものがありますが、「イエス・キリスト・神の・子・救い主」をギリシャ語で言うと「イエスース クリストス セウー フィオス ソーテール」となり、それぞれの頭文字を並べると、「イクスース」(ギリシャ語で「魚」)の意味になります。この事から、ローマ帝国の派が強い迫害を受けていた初期のキリスト教徒たちは、集会の場所を示す矢印に使ったり、信者同士の合言葉として、信者以外の者(官憲)の侵入を防いだりしていました。殉教者たちの墓にも、この「魚」が刻まれていたそうです。以上、忘れないためのメモでした。
2005/05/31
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別館サイト更新しました。このブログの過去ログを着々と収録中。たま~に、新しい写真を入れていることがあるので、覗いてみて下さいね。ブログのフリーページに、ミネラルショーを攻略せよ」をつくりました。こちら参考になればうれしいです。
2005/05/31
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素材サイトの今回アップ分でな素材をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。そのモデルとなった石がコレ。全然似てない?まあ、そこらへんは画力の限界ということで……。エピドートがちくちく生えている上に水晶が結晶しています。アフガニスタン産です。webショップで、おそらく同じようなところから採れたと思われる水晶を見ました。そこでは、水晶が半透明なもので、結晶の形をしたジラソルであると説明されていましたが、この水晶は「もしかしたら、ほんのちょっと白濁しているかも」というくらいです。しかし、同じ箱で売られていた石は、半透明なものもあったので、同じ場所か、少なくとも似たところだと思われます。本当は半透明の方が欲しかったのですけど、大きさとお値段が……(涙)。ちなみにアフガニスタンのピンク色不透明水晶も同じところかもしれません。実は同じ時に買ったものなのです。(そのせいで半透明バージョンに手がでなかった……!)水晶そのものの透明度はかなりいいのに、クラックとミスト(霧状のインクルージョン)のおかげで、水晶の中に生えているエピドートが見えるようで見えないもどかしさ。手のひらサイズと言うよりはもっと小さくて、指でつまむ位の大きさですが、石の形のまとまり具合はなかなかマル。これでクラック&ミストがなければ、水晶の中にエピドートの草原が広がる「天空の城・ラピュタ」のような石なのに~!なかなかうまくはいかないものです。もうすぐ待望の新宿ショー!きっと私はこの石を買ったお店にいそいそ足を運んでしまうことでしょう……。
2005/05/30
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今度は素材サイトの方を更新しました。とか、とか、とか、とか、とか、とか、とか。どれがどれだかわかりますか~?
2005/05/30
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「変」を共通項に集めている私の石たちは、確かに色・形は珍しいかもしれませんが、種類としてはかなりメジャーな水晶がほとんどです。今日は、形はもちろん、種類としてもちょっと珍しいマニアな石でいってみます。え? これまででも十分マニアでしょう?……って?まあ……変な石に弱いあたりはそうかもしれませんが……コイツは見てくれからして、そんなマニア心をくすぐりました。写真にありますように、産地はインド。2004年の新宿ショーでの戦利品です。アメシストのジオードに似た緑っぽい晶洞(アメシストのものよりは薄くてもろそう)の内部に半透明の白い石が半球状にもこもこしています。大きさはちょうど手のひらに乗るほど。ミネラルショーにおけるインドのお店(ルース屋さんもありますが、原石屋さんは)というのはアポフィライトやスティルバイトなどがころころ並んでいて、ブース全体の色合いとしては、パステル系です。そんな中でこの石だけがひとつだけ黒くて見るからに変。あとはもう、説明するまでもありますまい。「コレください」……と、他にきれいな石がある中から迷わずこの変な石を選び出した私をどう見たものか、お店の人は、私が何も言わないうちにサラサラと手書きでラベルをつけて下さいましたそこに書かれていたのは、Epshldite Poona India。PoonaとIndia は、言うまでもなく産地がインドのプーナだということでしょう。では、「Epshldite」とは?さっそく検索してみましたが、ひっかかりません。「???」と「?マーク」を連発していた私に、ある方が教えて下さいました。「Epistilbiteじゃない?」もう一度検索しました。ヒットしました。エピスティルバイト、剥沸石(はくふっせき)と言うそうです。「剥沸石」で検索した方がヒットします。ただ……「剥沸石」とだけ検索したのでは、写真と似ても似つかない石が出てきます。それもそのはず。剥沸石は、封筒のような形をした結晶が母岩にひとつだけ付いていることが多いのですが、世界に冠たる沸石王国・インドの剥沸石は、このようなもこもこした群生になるのだそうです。(参考:鉱物科学研究所の鉱物科学研究所ホリミネラロジー標本解説リスト 106号の13)しかも、沸石としては「やや希産」とのこと。珍しもの好きの私としては、ちょっと得した気分です。ところが、最近ほとんど見かけが同じ(ように見える)標本で、剥沸石ではなく「束沸石」だとするものを見かけました。気分的には「やや希産」な剥沸石に一票投じたいところなんですが、本当のところはどうなんでしょう?
2005/05/29
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すでに公開されたアメリカでは、大騒ぎの話題になっているらしい、エピソード3。お目にかかるにはもう少し待たなくてはなりませんが、スターウォーズ気分でこんな石。色はC3-PO、形はデス・スター。その正体は……パイライトです。パイライトというと、たいていはこういう感じ↓を思い浮かべますよね。パイライトといえば、立方体であったり正12面体のようであったりと、端正で面白い結晶をつくりますが、こういう面白いのもあったようです。ディティールを見ると、どうやら立方体の結晶が集まって、球体になっているようです。お店に並んでいる中で一番まん丸なのを選んだので、かなり球体度が高いです。そして、パイライトだけあってずっしり重い……。他のパイライトとどのような違いがあって、このような球体になるのかと調べてみたのですが、検索してもなかなかヒットしません。「パイライト・ボール」だと、削って球体にしたものが出てきます。「パイライト/球体結晶」でもだめ。「黄鉄鉱・球状結晶」でもはかばかしくありません。今回写真で挙げた以外に、パイライトが放射状に成長して、薄い円盤状になった「パイライト・サン」と呼ばれるものの説明で、パイライト・サンは地層と地層の境目の面で成長したために薄い円盤状になったがこれが全方位に成長するとパイライトの球体ができる、という説明がありました。残念ながら写真はなかったのですが、この球体結晶は、その説明の例なのでしょうか。中には「え? 中国産? ……加工品じゃないよね?」なんておっしゃる人もいたりします。確かに、立方体の塊をぎゅっと押し固めてむりやり球体にしちゃったようにも見えますが、同じ時に並んでいた標本には、丸くなくてにょろにょろした細長いものや、球体が二つくっついたようなものもありましたから、これは天然の結晶だ……と思いたいです。金属光沢をもった石なので、角度によっては撮影している自分が写り込みます。前に使っていたデジカメが赤かったので、所々の面が不自然に赤く写ってしまい困っていたのですが、新しいデジカメは黒なので大丈夫でした。昨今はシルバーやおしゃれな色合いのカメラが出ていますが、マクロでは石に接近して撮ることが多いので、渋く黒がおすすめ。あと、見落としがちなのがレンズのまわり。本体が黒くても、レンズの縁がシルバーだとばっちり写り込みます。石撮影のためにカメラをお探しの方は、そのあたりもご注意を。
2005/05/28
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初めて1日に2回目の日記投稿をしてみます。2回目とはいえ、やっぱり石のことばかり。しかもヒマラヤ。ヒマラヤ波中なので、しばしおつきあい下さいませ。さて昨日は、個人的にヒマラヤ水晶中イチオシのガネーシュ・ヒマール産の水晶には、大きく分けて「ずんぐり」型と「先細りスッキリ型」の2種類があるようだ……と書きました。こちらが、「ずんぐり型」の特徴をよく現している石です。大きさは4.7センチ。内部にクラックも内包物もなく、ファセット(錐面)部分には、マイカ(雲母)の欠片がちりばめられています。エッジもきれいで、まさに水のような透明感……。この石だけを手にしていると気が付かないのですが、他の石、たとえばブラジルやアーカンソー産と並べると、わずかにクリーム色がかっているようです。クリーム色というのは、スモーキーと言うほど黒みはなく、シトリンと言うには赤みを感じる……そんな感じなのです。そして全体の形は丸みを帯びたドングリ型。柱面とファセット(錐面)の境目がはっきりせず、まるでドームのようにふくらみを持ちながら先端に向かって細くなっています。左側の画像でわかるかと思いますが、このテの水晶には、柱面に縦の線(段差)が入っています。この結晶は、単体ではなく、いくつかの結晶が集まってひとつの形をつくっているのだそうです。カテドラルと呼ばれる水晶の多くも同じような構造ですが、個人的にはガネーシュ・ヒマールのこの形は、あまりカテドラルという感じを受けません。でも、カテドラルが特別な意味を持って語られる背景には、形だけでなく、実は複数の結晶が秘められているという側面もあるのかもしれません
2005/05/27
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別館ブログに●石の写真●ガネーシャなどの小物を収録しました。●ブリンギング・アニマル●ブリンギング・アニマルの作り方のコーナーもつくりました。さらに、リンクコーナーで、すてきショップさま2店にリンクさせていただきました。よかったら覗いてみて下さい。そしてここで記録。一日平均訪問者数が180名になりました。みなさま、ありがとうございます!ブリンギング・アニマルはこんなのがいます。
2005/05/27
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第●次ヒマラヤ波真っ最中です。(何回目だか、すでに数えられない……)昨日の雑記で言ったように、個人的には、ヒマラヤ水晶といえばネパール産。ネパール産の中でもイチオシはガネーシュ・ヒマール産。ネパール産の中でもガネーシュのは一番流通量が多いらしく、探せば何とか見つかるのがうれしいです。ガネーシュヒマールの水晶は個性的で、慣れれば簡単にインド産ヒマラヤ水晶と見分けがつけられます。まずは形。大まかに分けて二つのパターンがあり、ひとつはずんぐり型。胴の部分がふくらみ加減で、いわゆる「どんぐり」な感じ。ひとつの結晶のように見えながら、実はいくつも結晶がくっつきあってひとつの形を作り上げていることを示す接合線(縦の線)や、成長線(横の筋)などで、複雑なテクスチャをしています。そしてもう一つは先細りスッキリ型。結晶の断面が三角形っぽく、結晶の形も先端に向かって先細りになっています。次に水晶の色と内包物です先に挙げたずんぐり型の方は、ごく淡いクリーム色やスモーキーのものもありますが、総じて透明度が高いように思います。内包物はあまりなく、ヘマタイトやマイカが付着していることがあります。一方、先細りスッキリ型の特徴は緑泥。水晶の部分が多いのか、緑泥が多いのか疑いたくなるほど緑泥ぎっしりの水晶もあります。ルチルが入っていることもあります。不思議なことに、緑泥ぎっしりのずんぐりタイプは見たことがありません。ルチルが入っていることも少ないようです。同じガネーシュ・ヒマール産でも、いくつかの採掘スポットがあるのでしょう。聞くところによると、ガネーシュ・ヒマール産といってもガネーシュ・ヒマールの頂上から掘られたものではなく、また山を崩すことは禁じられているため、山の麓、もっと正確に言えばガネーシュ・ヒマールを含む山域で掘られたものがガネーシュ・ヒマール産といわれているのだと言います。それでも富士山より高いところで掘られているわけですから、さすがヒマラヤ。私はもちろん、どちらのタイプも好きです!ただ、ヒマラヤ水晶はグラムあたりの単価が高いうえ、なかなかクラスターが手に入らないのがちょっと残念。単結晶も見応えアリですが、クラスターはまた別の魅力があるのです。これは、手のひらサイズですが、クラスターで、緑泥入りで、母岩付きで、ワイルド! と何拍子もそろったうれしい石。石灰分かな……と思われる白苦……粉っぽいものがうっすら表面を覆っていて、光の具合で霜が降りているようにも見えます。このように黒過ぎず白っぽくもない緑泥入りのものは、ヒマラヤの緑水晶と言われることがあります。緑泥が入るだけで植物めいて見える不思議……緑泥が含まれる水晶のほとんどが先細りスッキリタイプだというのがまるでそのためであるかのように思えてきます。クラスターは持ち歩くことはできませんが、その分表情豊かで、じっくり向き合い鑑賞するのに適した形だと言えるでしょう。
2005/05/26
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ヒマラヤ水晶好きです。あんまり意識していなかったけれど、再び「波」がきているらしいです。きっぱり即答「原石派」の私ですが、今回の「にわかにある石が気になる波」は珍しくビーズかと思っていたら、行き着いた先はやはり原石でした。しかも、ガウリシャンカール!パキスタン産、インド産……とヒマラヤ水晶にもいろいろあれど、その透明度、輝き、形のワイルドさでイチオシはネパール産です。さらにネパール産にもガネーシュ・ヒマール産やガウリシャンカール産、カンチェンジュンガ産などがあるそうです。※ヒマラヤの地図はこちらネパール産ヒマラヤ水晶は、山が高く、深く、険しいので今でも手掘りで採掘され、人の手によって山から運び出されています。そのため、他の産地に比べて産出量は少なく、貴重です。その少ない水晶の中でも、ガウリシャンカール産はさらに少なく、実店舗ではほとんど見かけません。ヒマラヤ水晶好きの私も、ペンダントヘッドを1個持っているだけで、あとはネット上で見かけて、眺めるばかりでした。ネパール産の中でのイチオシはガネーシュ・ヒマール産ですが、2位はこのガウリシャンカール産を推しましょう。ガネーシュが形と輝きの石ならば、ガウリシャンカールは色の深み。それは写真を見れば一目瞭然!アルプス水晶もかくやという、スモーキーなのです。しかも、ガネーシュヒマールはスモーキーといっても、「スモーキーがかっているかも」という程度の淡いものばかり。カンチェンジュンガ産は、透明で細いポイントのクラスターが多いようなので、ガウリシャンカールでのみこんな豊かな色のスモーキーが産出するというのは不思議で魅力的です。さて、写真の石は3.5センチほど。根本までむらのない濃い色ですが、表面がつやつやなので、みごとな透明感を存分に鑑賞できます。ところが、この表面つやつやは、ガウリシャンカール産としては珍しい部類に入るようなのです。この産地の石は小ぶりなものが多く(例外的に400gというビッグサイズもあるようですが)ファセット(錐面)がマットで、酸化鉄か土のようなものが付着している場合が多いです。こんな感じです。こちらはやや色が淡く、同じく3.5センチ。ガネーシュ・ヒマールを思わせる複雑な柱面といい、重なり浮き出たレコード(キーパー)、(一カ所逆三角形のくぼみも)といい、小さくても堂々とした雰囲気。柱面もややマットですが、内部の透明感が高いことは見て取れます。そして、今回のヒマラヤ波の潮位の高さを表すもう一枚。……3つめです。3つあわせても、ファースト・ガウリであるペンダントヘッドより安かった……!ペンダントヘッドもガウリシャンカール産としては破格だと思っていたのですが、今回の出会いはまさにラッキー!3つめはさらに色が淡く、今回は色の3パターンがそろいました。色が淡いといっても、はっきりわかるスモーキーで、ガネーシュ・ヒマール産の「スモーキー風味」よりはずっと濃い色合いです。こちらの石も3.5センチ、柱面を覆い、勢い余って錐面にまでおよんだ条線(俗にいう「バーコード」)、マットな錐面などは、非常に私好みです。そしてこちらも、複雑な形状をものともせずに、結晶越しに指が見える透明感。ガウリシャンカール産は、結晶のエッジがこすれていて、年月を経た雰囲気があるのですが、それとは対照的に内部はみずみずしいほどに透明なようです。今回3つ(しかも選ぶことができた)もの石を手にすることができたおかげで、ペンダントヘッドの時にはわからなかったこの産地の印象がはっきりしてきました。この産地の特徴は色ですが、その印象の核は、内部の透明感にあります。マットだったり、複雑な条線に覆われたり、決して「きれい」とは言えない表情の下の透明感は、石の大きさ以上の内部空間を感じさせます。ガネーシュ・ヒマール産も透明感がある石が多いですが、こちらが表面もつやつやで、光に反射した輝きで形とその内部空間を意識させるのに対し、ガウリシャンカール産は存在感のある石の形の中に秘められた空間です。ガネーシュ・ヒマールの清冽な厳しさに対し、自然と対峙して一人もの思う静けさ。そんな感じでしょうか。
2005/05/25
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先日のブレスのおそろいでチョーカーをつくってみました。ビーズもブレスと同じ大きさのシルバールチル入り。長さはえりもとがつまりぎみのTシャツの襟のラインくらいでしょうか。さっそくつけてみましたが、やはりつけた最初はちくちくしたものの、しだいに慣れたのか、しばらくしたらさほど気にならなくなりました。使っていればそのうちもう少し柔らかくなるでしょう。それよりも、やはりチョーカーともなると長さを編まなければならないので、指が痛かった……!さすが、ワイルドなヘンプです。でも、潔くビーズを一粒に絞ったデザインは意外にカワイイかも……。おそらくこのビーズは、このような石から削り出されたものと思われます。写真の石は、小指の先ほどの大きさなので、ビーズにした原石はもっと大きかったはず。シルバールチルたっぷりの大きなポイント……!それはそれで見たかったかも。(石英状だったのかもしれませんが)ビーズひとつぶデザインに味を占めたので、さらにつくってみました。ルチルビーズより一回り小さい緑泥入りのビーズに、手芸用ヘンプの「ウォールナット」という色を合わせました。ヘンプの本数も編み方もワイルド・ヘンプと同じなのに、この太さの差。ビーズも小さく、アームの部分も細いので、重ね付けもできそうです。このビーズ、小さくて丸くても、やはりヒマラヤ!同じくらいの大きさの水晶ビーズと比べても透明感が違うように感じるのは、ヒマラヤ好きのこころがなせる技でしょうか。それとも緑泥が入っているせいで、その対比で透明度が高く見えるのでしょうか。普通の(インクルージョンなしの)水晶ビーズは光を反射して「きらめいて」見えるのに、このビーズは光さえも透してしまって、まるで水のよう。選びに選んだ甲斐がありました!このブレスの材料と作り方をご紹介しましょうか。材料は・ビーズ(10mm) 1個・ヘンプ 150cm 2本 60cm 6本・ココナッツパーツ 1個 (真ん中に穴の空いたボタンのようなもの。手芸店のヘンプコーナーにたいていあります)・糸 60cm (テグスだとほどけやすいかも。ネックレスに使う糸のような丈夫なものを)長さは測ってつくったわけではないので、ちょっと不正確です。また、編む長さ、編み目の引き締め方で変わってくるので、できればいくらか長めに用意しておいた方がいいと思います。最後はちょっともったいなく切りそろえることになりますが、最後の処理にはある程度長さがあった方がやりやすいです。まず、ヘンプを長いもの1本、短いもの3本で二組にわけ、それぞれのヘンプを真ん中で二つ折りにします。糸を二つ折りにし、二重でヘンプの一組の真ん中をいったん硬く縛ります。縛った残りの糸にビーズを通し、ビーズの反対側で残りのヘンプを縛ります。ここがほどけるとすべてが崩壊するので、ほどけないように何度もしっかり縛りましょう。縛ったら数ミリほど残して残りの糸を切ります。ここからはビーズを出発点に左右に編んでいくことになります。編んでいない方の糸が絡まるようでしたら、軽く縛っておくといいと思います。以下に出てくる編み方はこちらのサイトさんが説明されています。あるいは、雄鶏社の「きっかけ本26 麻で結ぶヘンプアクセサリー」もよいかと思います。たったの280円で、基本的な編み方が説明されているので便利。では、いよいよ編みましょう。この時点でビーズからは8本のヘンプが出ていることになります。これを2本ずつ4つにわけて「玉留め」します。(※このブレスで使う編み方の中で玉留めが一番難しいです。初めての方はこの結び方を練習してからの方がいいです。)玉留めしたら、短い4本を芯にして長い2本を使って「ねじ編み」します。手首にあててみながら、好きな長さまで編んで下さい。自分のベストサイズにできるのが、ハンドメイドのいいところ。最終的にボタンにひっかけて留める部分で1センチほど余裕が出ます。必要な分だけ編んだら、ココナッツパーツの孔にすべてのヘンプを通し、そこで2回玉留めをします。ココナッツパーツと玉留め、玉留めと玉留めの間に隙間ができないようにして下さい。できたら反対側も同じように玉留め→ねじ編みします。必要分の2センチほど手前になったら、芯にしている4本のヘンプのうち、2本を切っちゃって下さい。しっかり編まれているので、切ったからと抜けてしまうことはありません。最終6本のヘンプで始末をしたいので、2本余計になっちゃうのです。2本を切ったら、そのまま編み続け、必要分まで編んで下さい。編んだら、芯の4本、編んでいた2本の6本を3本ずつにわけ、2センチほどの三つ編みを2本つくって下さい。三つ編みしたら再び6本をまとめ、二本ずつ3つに分けて玉留めを2回。こちらも隙間が開かないように。それぞれの端を玉留め方1センチくらいのところで切りそろえたら完成です。房状の飾りとして残したければもっと長く残してもいいかも。芯にする本数を増やすほど太いものを編むことができます。その場合は、編むヘンプ(長い方)をさらに長くとって下さい。この通り、使うヘンプでかなり雰囲気が違うものになります。おっと、タイトルに結びつけるのを忘れていました。以前にも一度お話しましたが、「むすび」という言葉には、「(ふたつのものを)つなぐ」という意味だけでなく「交わる」「生じる」「構築する」「関係を作る」「仲間になる」など、広い意味があるのだそうです。私は、ヘンプを一目一目きゅっと引き締めるときの感触が好きです。ヘンプを結ぶことで、石と自分の縁を結ぶ……そんな気分になります。
2005/05/24
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形、色、産地。いずれもバラエティー豊かで美しく、ほどほどに手が届く数の多さとお値段の鉱物というのは、はまるとこわいコレクション・ターゲットです。大きくくくれば同じ鉱物なのに、「あ、見たことがない形」「この色きれい!」……と、次から次に欲しくなっちゃうのは、すでに水晶で経験済み。フローライトについてはやや自制しなければなりませんが、同じく形、色、産地の三拍子そろったカルサイトやトルマリンにさほどはまっていないのはなけなしの良識というものかもしれません(笑)。ガーネットもそんな「良識ガード」にひっかかっている鉱物ではあるのですが、かつてメキシコ産のみで幻のガーネットと言われていたレインボーガーネットが何と日本で見つかったとなればこれは見逃すわけにはいかないでしょう!大きさはおよそ8ミリ。右下の画像で爪の大きさと比べていただくと、大きさの見当がつくと思います。大きな結晶をつくるガーネットもありますが、レインボーガーネットでは大きな結晶はほとんど見つからないのだそうです。しかも、こんな小さな結晶の中で虹が出るのはほんの一部分。それを写すには根性あるのみ!石の角度を微調整し、普段は使わない三脚を持ち出し、デジカメにルーペをあてがって、超マクロな視界で虹を探し、おなかに力を入れ、息を止めて、気合い一発シャッターを切る!ルーペ+カメラの最大ズームなので、ほんのわずかの手ぶれも命取りなのです。写真の1カットを撮るためにどれだけピンぼけの山を築いたことか……!さて、写真にもあるようにレインボーガーネットはアンドラダイトと呼ばれるガーネットの一種です。実はガーネットは、15種の鉱物をまとめるグループ名です。よく聞く名前にはグロッシュラー スペサルチンなどがありますが、はっきりいって私にはどれがどれだかほとんど見分けが付きません。ガーネットの和名はご存じざくろ石。結晶が集まった様子がざくろの実のように見えるというのでその名がありますが、ガーネットの各種の和名はこんな感じです。グロッシュラー(灰礬ざくろ石) 、パイロープ(苦礬ざくろ石)アルマンディン(鉄礬ざくろ石)スペサルティン(満礬ざくろ石)アンドラダイト(灰鉄ざくろ石)ウバロバイト(灰クロームざくろ石)例によってロマンに乏しい名前ですが、少なくともざくろ石であるということは一目瞭然です。 さらに、礬(ばん)はアルミニウムを意味し、以下同じように灰(かい)はカルシウム、苦(く)はマグネシウム、満は(マンガン)です。これを覚えていると、少なくとも何を含むガーネットがわかるというわけで、これはこれで合理的かも……このほか名前を聞くヘソナイトは透明で褐色のグロッシュラー、同じくグロッシュラーで緑色のものはツァボライトです。レインボーガーネットが属するアンドラダイトは灰鉄ざくろ石なので、カルシウムと鉄を含むガーネットなわけですね。レインボーガーネットの虹色のメカニズムは、結晶の表面が何層もの薄膜構造になっていて光の干渉がおこるためだそうです。この構造はガーネットの結晶が生成された後に熱水による融蝕作用を繰り返し受けたためと考えられています。今のところ「お買い得品」だったものでおさまっているのですが、迫り来る新宿ショーで目にしたとき、私はがまんできるのでしょうか。
2005/05/23
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今日はちょっとイレギュラーで、こんな時間に書き込みです。気が向いたら第2弾もできるかな。先日「買っちゃったー!」と騒いでいたガネーシュ・ヒマール産のビーズで、ブレスレットをつくってみました。ビーズが比較的大粒なので、一粒だけワンポイントに使ったシンプル・ブレス。男性でも違和感なく使える……というか、ほとんどメンズ仕様だったりして。片方の端を輪にして、もう片方のココナッツボタンに引っかける方式なので、着脱も簡単です。合わせたヘンプは青……というか、ワイルドなインディコ・ブルー。シルバールチルが映えるようにと選んだ色です。おまけに色だけでなく使ったヘンプそのものもかなりワイルド。フェアトレードの商品で、バングラディシュの女性が手で縒ったものだそうです。繊維の継ぎ目が結びこぶになっていたりと、かなり大胆。手芸店で売っているしなやかなヘンプに比べると、「植物」であったころの記憶を色濃く残しているかのような感触です。それに加えてバングラディシュの女性の手指の強さなのでしょうか、かなり縒りが強く、ところどころが縒りが強すぎてこぶになっているほど。それがさらにこの素材をワイルドなものにしています。一度など、結び目を締めるために引っ張ったら、細いところでぶつりと切れてしまい、結んでつなぎ合わせたのですが、さすがのワイルドさで、まったく目立ちません(笑)。おかげでご覧の通りのメンズなブレスに仕上がりました。ただし、私の手は大きめなのでけっこうなじんでいます。おそろいでチョーカーをつくろうと思ったものの、正直、このヘンプはかなりごわごわで、首の回りだとちくちくしそう……そう思って手芸用の青いヘンプを取り出してみたのですが、一度このバングラディシュのヘンプを見てしまうと、色も浅く、あまりにも素直すぎ……いえ、存在感が希薄。ヘンプと言えば天然素材の代表格ですが、こんなにも違うものかとちょっとびっくりです。同じルチルビーズを使うのだからやはりおそろいにするために、同じヘンプでつくることにしました。さて、ヘンプと石のビーズでアクセサリをつくろうと思った方や、最近WEBショップでよく見かける「マクラメ・ブレス」を自作しようとした方にはおわかりいただけるかと思いますが、天然石ビーズの孔は小さく、テグスや糸なら大丈夫でもヘンプやワックスコード(マクラメブレスに使われるひも)は通らなくて、なかなか使うことができません。実は今回のビーズも、ヘンプが通らなかったのですが、ある方法でクリアしました。ビーズにヘンプを通すのではなく、ビーズに通した糸で縛ってしまうのです。この方法であれば、糸さえ通れば使うヘンプの本数に関係なくビーズが使えます。おかげでヘンプの本数を増やして、太めのブレスにできました。マクラメブレスのように複数のビーズを使う場合もこの方法をアレンジすれば利用できると思います。おまけに、ビーズの中を通るのは糸だけなので、ひもの色が透けて見えることもありません。興味のある方はお試しあれ。
2005/05/22
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先日、ガネーシュヒマールの黒い水晶のところで、包物でまっ黒になっている水晶をモリオンと言うべきか……と悩んでいたのですが、実はガネーシュヒマールの黒以外にも、内包物のために黒くなっている水晶があります。お店の人は「ブラックハーキマー」と呼んでいましたが、ご存じのように、「ハーキマー・ダイヤモンド」と呼ばれる水晶は、アメリカ、ニューヨーク州のハーキマー地区で産出する輝きの強い水晶のことです。そのほとんどがDT(両錐)型なのは写真の石と同じですが、ハーキマー・ダイヤモンドは比較的柱面が短く、ころんとした形をしています。それに比べて写真の水晶は柱面がしっかりあり、何より産地が中国なので、明らかにハーキマーではありません。(ときどき、透明な水晶を小さなDTに削ったものがハーキマーとか、ハーキマー・タイプという名称で売られていますが、もちろん、ハーキマー・ダイヤモンドではありません)写真の水晶をまっ黒にしているものや、ハーキマー・ダイヤモンドに見られる黒いインクルージョンは、タールです。トルマリンであると紹介されている場合もありますが、タールが正しいようです。見た目もトルマリンぽくはありません。こちらの写真の石も同じ産地の石ですが、水晶そのものが透明であること、黒いインクルージョンがタントムを形作っていたり(左)、塊状で(右)トルマリンらしくないことがおわかりいただけるかと思います。つまり、最初の写真の石は、タールがたくさん入ってまっ黒に見えるのです。ところどころが透明に透け、黒の原因がインクルージョンであることが明らかなせいか、この石に関しては「モリオンと言うべきか否か」とは悩みません。「黒いけどモリオンじゃないね」と即答します。やはり、モリオンは水晶そのものの色でまっ黒でなければ……。なのに、先日のガネーシュの黒はモリオンかもと思いたくなるのはひいきでしょうか。ちなみに、ハーキマー・ダイヤモンドが産出する地層は、かつて海であったことから、石に含まれるタールは海藻由来のものであると言われているそうです。
2005/05/21
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本日で、当ブログは333日目を迎えました!日記記入率77パーセント、一日平均訪問者177人。……と記録しておきます!さあ、めざすは1周年!雑記です。言葉というのは難しいです。言い表すこと、伝えること……という側面においても、もちろん難しいのですが、今回の「難しい」は用語についてです。「クリスタル用語」と言われるものがあります。「イシス」とか「カテドラル・ライブラリ」とか石好きさんの間ではおなじみのあの言葉です。私はクリスタル・ワークと呼ばれる分野にあまりくわしくないので、そこで使われる用語を、記号的に捕えている節があるのですが、おかげでいろいろ混乱することがあります。先に挙げた「イシス」や「カテドラル・ライブラリ」は石のパワーに関連する言葉ですが、同時に鉱物学的な言葉も使われていて、思わぬところで思わぬ言葉に出会うのです。ややこしい前置きは置いておいて……こういう石があります。「タビュラー」または「タビー」と呼ばれる、平べったい水晶です。たいていは「水晶の先端がマイナスドライバーのようになっていて……」などと説明されています。左が平べったい面から、右が側面から見た画像です。かなり平べったい石であるのがおわかりいただけるでしょうか。大きさは、ちょうどジッポーのライターくらい。厚みと幅のバランスもそれくらいです。金色のルチル入りで、非研磨。2003年の池袋ショーの戦利品です。さて、このタビュラー、クリスタルワークの方面では、「二つのものを結びつける」「両者のエネルギーの摩擦を緩和し、調和させる」などの意味があるそうです。私は石のパワーについては鈍感なので何とも言えませんが、こういう意味がある以上、「タビュラー(タビー)」は、「イシス」や「カテドラルライブラリ」のように、クリスタルワークの世界でつくられた用語なのだろうと思っていました。ところが。何の気なしにネットの辞書で「tabular」を引いてみたら……載っていました。しっかりと。「テーブル状の、平板状の」という意味であり、「tabular crystal」=「平板結晶」という言葉もありました。いや、イシスはエジプトの女神であり、カテドラルもライブラリも一般名詞ではありますが、水晶とは直接関係ない言葉です。タビュラーもてっきりそうだと思っていたら、いやはや。ちょっと赤面です。しかし「tabular crystal」=「平板結晶」であるならば、ここで私的なわがまま規定を加えておきましょう。時々、厚みのある結晶でも頂点の部分が少しマイナスドライバー状になっていれば「タビー」であるとされていることがありますが、この言葉の意味が「平板状の」と言うものである以上、結晶そのものも平べったくなければタビュラーとは言えない!どこかで平面の幅が厚みの2倍以上あること……という説明がされていましたが、それくらい平べったいものを指して使いたい用語です。
2005/05/20
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今さら改めて言うことでもありませんが原石派です。自然が作り上げた形や色にクラクラ一目惚れします。とはいえ、ファントムやインクルージョンがきれいに見える磨きものも好きです。結晶の形を持たない石なら、お財布にやさしいタンブルや端正な丸玉なんかもステキです。……というわけなので、磨きもので人気のハート形をひとつも持っていませんでした。ハート形に恨みはありませんが、なんだか私にはかわいらしすぎるような気がして……。さて、先ほど「持っていませんでした」と過去形で書きました。そうです。買っちゃいました。初・ハート!ハートといってもビーズですけれど、ただのビーズではありません!なんてったって、ガネーシュ・ヒマール!ヒマラヤ水晶好きにはたまりません!これまで、インド産ヒマラヤ水晶のビーズは見たことがあったのですが、ガネーシュ・ヒマール産というのは初めてです。お店のご主人がネパールの人なので、ネパールでつくらせたのだとか。同時に丸いのもちょっと買ってみました。緑泥やシルバー・ルチルが入っています。連売りもばら売りもあったのですが、連売りはほとんど緑泥が入っていなかったので、ばら売りで選んでいたところ、たった一粒だけハート形が。ファントムっぽく緑泥がはいっていて、緑泥好きのハートにヒット!ペンダントヘッドにしようかと選んでレジへ持っていったところ、お店の人が「あら、ハートなんてありましたか?」……ちょっとトクした気分です(笑)。ハートビーズは1センチほど、緑泥入りは直径10ミリ、ルチル入りは12ミリと大きめなので、ヘンプで編んでブレスかペンダントにしようかともくろみ中です。ああ、ヒマラヤ水晶に弱い私……。
2005/05/19
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※2006年5月28日、写真整理のため再アップ昨日の雑記では、私が黒水晶を集めるきっかけとなった石を見ていただきました。これまで私の手元にやってきた黒い水晶は、ブラジル、カザフスタン、イタリア、ロシア、ルーマニア、中国、日本。そもそもスモーキーとモリオンの線引きというのはあいまいなので、何をもってモリオン(黒水晶)とするのかは人ぞれぞれかもしれませんが、私の場合は、●天然の色であること●石の大部分が不透明黒●表面がつや消しの3点をモリオンの条件としたいと思っています。ところがこのたび、もう一つ条件を付け加えるべきかと悩むと同時に待ってましたぁ!と快哉を叫びたい石がやってきました。私の産地の好みと色の好みの両方をそろえる才色兼備ならぬ「産色兼備」な石。ガネーシュヒマールの黒!ヒマラヤ山脈とアルプス山脈はともにヒマラヤ-アルプス造山期に誕生し、誕生した条件も似ているので、似通った水晶も産出します。しかし、ヒマラヤ水晶にはアルプス水晶に見られるような濃いスモーキーはほとんどありません。逆にこの写真のような細い水晶をてんでんばらばらな方向でかき集めたような水晶はアルプスでは見かけないように思うのです。しかし、写真の水晶は、形はまさしくガネーシュヒマール。なのに、色はアルプス水晶のびっくりの不透明黒。しかも表面はつや消し……と、前述した「KURO的モリオンの条件」にぴったり合うのです。では、これをモリオン(黒水晶)と言ってよいのか。……モリオンの条件にもう一つ付け加えるべきかどうかと悩むのはここです。写真のタイプのガネーシュヒマール産水晶には、緑泥がぎっしり詰まったものがあります。見ておわかりのように、問題の石も緑泥がたっぷりまぶされております。緑泥の中には、深緑がさらに黒っぽくなったようなものもあります。果たして、この石の色は緑泥によるものなのか、それとも石にも色が付いているのか。緑泥のようなインクルージョンによって黒くなっているものもモリオンと言ってよいのか……?悩みます。実はこの石はネットで見つけたのですが、ネット画面では判断が付かず、ご無理をお願いして拡大写真を送っていただいたのですが、それでもわからず、しかしその黒さに惹かれて購入したのです。そしてついに実物が手元に!黒い。本当に不透明つや消し黒。カッコイイ!!じっくり眺め回し、カメラのズームとルーペの合わせ技でチェックしましたが、かなり判断が難しいです。確信は持てませんが、一部、先端が透明なポイント(ものすごく小さい)ものがあることと、かなりの量の緑泥が付着していることから、緑泥、あるいは何らかのインクルージョンによる黒ではないかと思います。(水晶そのものに色が付いている可能性もないわけではありません)でも、黒い……。写真は黒バックなのでもう一枚写真を見ていただきましょう。左上のカットの左側にあるのが今回のネタ石。右側が一般的な緑色のヒマラヤ水晶です。明らかに黒いのがおわかりいただけるでしょうか。真ん中下は、細くて緑泥が入っているヒマラヤ水晶。ぎっしり緑泥が入っていると言ってもこのように先端は透明なものが多いのですが、今回の石はほとんどすべてのポイントが先端までまっ黒です。そして、右側が正体不明の黒いインクルージョンが入ったヒマラヤ水晶。他の緑泥とは質感が違うので、緑泥かどうかはわかりません。こういうものがある以上、インクルージョンによる黒、という線も捨てられないのです。個人的にはこれをヒマラヤのモリオンと言いたい気分なのですが。
2005/05/18
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップ鉱物趣味は「水晶に始まり水晶に終わる」と言われているそうですが、その言葉通り、私の石好きの始まりも水晶でした。終わるも何も、果たして終わりがあるのかすらわかりませんが、以来ずっと水晶は一番身近な石であり続けています。そんな私にとって、水晶は長らく「透明な石」でした。アメシストがあり、スモーキーがあることはもちろん知っていても、「透明(感)」という要素は、水晶と深く結びついていたのです。ですから本で「黒水晶」というものを知った時は、ちょっと驚きでした。水晶が、黒い。黒いと言うからには不透明なのだろう(黒くて透明感があればスモーキーだし)。透明なはずの水晶が……不透明?魔よけなどにも効果があったりするらしい。(そのころは今よりもパワーストーン的意味に興味があった)いったいどんなものなのか想像をたくましくしていた私は、とあるお店で「黒水晶」を見つけて飛びつきました。この石です。へええ~、ホントに黒い!(部分的だけど)ホントに不透明!感心しきりで眺めていたのですが、その後まもなくさらなる驚きに見舞われたのです。どうやら、この石は天然の色ではない。そのころの私の知識はといえば、かろうじてアメシストを加熱すると黄色くなるらしいということを漠然と知っているくらいで、(当然、見分けは付かない)石に放射線を当てる処理などというものがあるとは思ってもみないころでした。そうです。写真の石は、おそらくアーカンソー産(もしくはブラジル産)の水晶に放射線をあてて黒くしたものです。(同じ方法で発色させたスモーキーもあると聞きます)見分け方としては、●不透明黒だが、表面がピカピカでエッジもきれい●結晶の根本が白いというものがありますが、写真の石はまさにそのとおり。しかも、右側の結晶にみられるように、黒い部分とそうでない部分がくっきりはっきり分かれています。それはまるで、透明な水晶の中に墨を流し込んだかのよう。このくっきりはっきりぶりは、他の放射線処理モリオンではみたことがないので、これはこれで「変」な水晶かもしれません。今ほど「変」な水晶にのめり込んでいたわけでもなく、原石派! と気合いを入れているわけでもありませんでしたが、何故か、意外なほどショックでした。逆に、ショックだったことで自分が天然の色、形……自然の中でそれが作られた、ということに惹かれていることを自覚したのかもしれません。そしてさらに、人工モリオンの存在とその見分け方は、知る人ぞ知るというほどマニアックなものではないとわかるにつれ、「やっぱり、ある程度石のことを知ってないとダメじゃん!」と奮起、パワーストーン系から鉱物系へと手を広げてきたのです。そして同時に、「黒水晶あつめ」もスタートしたのでした。もちろん、「処理ものなんて」と言ってしまうのは、私が自然の色、形に第一の価値を置くからであって、それを別にすれば黒くてツヤツヤでモダンな印象の石ではあります。あまりにつやつや過ぎて写真に撮りにくかったのですが、今回は珍しくきれいに撮れたので、私の原石好き、モリオン好きのルーツの石として登場してもらいました。
2005/05/17
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※2006年5月28日、写真整理のため再アップ東京は久しぶりに晴れました。この季節、日は長いし高いし、暑くもなくてさわやかで、窓際で太陽光のみを光源に写真を撮る私には絶好の環境です。日が高い、と書きましたが、これはいろいろな意味で重要です。まず、日光が窓際に直接差し込みにくい。冬の太陽は低いので、陽射しが直接部屋の中までやってきます。直射日光はきつすぎて、影が濃く出過ぎてしまうので大変なのです。この季節の光はベランダなどに反射しながら入ってくるし、真夏の光よりも柔らかくていい感じです。次に、光の色。冬の光はどうしても黄色みを帯びて石の色を変えてしまいます。冬に撮るなら午前中の限られた時間しかねらえませんが、今の季節は夕方近くまで大丈夫!さわやかな季節は、光もさわやかです。そんなさわやかな光で撮ってみました。鉛筆ほどの太さのグリーン・ファントムです。お店で売られたときは、直接手に取れないケースの中で、大きめの台座に固定されていたので、「きっと、高いんだろうなー」と思いつつ値段を見たら300円。もちろん、即ゲットです(笑)。柔らかなミントグリーンの色合いは、フクサイト(クロム雲母)かと思いましたが、ブラジルという産地と、ファントムの質感から考えると、案外クローライトかもしれません。フクサイトのファントムは、もっとしっかりとした面をつくることが多いですし、ファントムのまわりが白濁しがちです。しかるに、このファントムは、面がはっきり見えない柔らかさ。上の部分がやけに大きくとってあると思ったら、光の角度でやっと見えるような淡いファントムが幾重にも入っていました(左側)。こんなに淡いファントムやデリケートな色を撮るには、やはり、さわやかな光の「明るい日影」が一番です。
2005/05/16
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップNHKの「新・シルクロード」の第5集「天山南路 ラピスラズリの輝き」を見ました。もともとこのような紀行ものは大好きなのですが、今回は見た理由も、ネタにする石もバレバレです(笑)。ばれているのに引っ張ってもしかたがないので、まずは写真を。 ラピスラズリといえば、パワーストーンとしても、アクセサリーとしても、また、ターコイズと並ぶ12月の誕生石としても比較的知名度の高い、青い石です。ただし、原石派の私の石たちの中では、例によって少数派。持っているのは、チップとタンブルと、三角形に磨いたもの。ラピスラズリの青は、写真に写すと、青が強くなるか赤みが強くなるかのどちらかに傾きやすい難しい色です。写真のタンブルは、反対面の方がパイライトのバランスが良いのですが、色を重視してカットを選んでみました。石の色には、石そのものの色である自色と、中に含まれる金属イオンの関係で色が付いて見えている「他色」、光の干渉効果のような物理的な原因による発色である「偽色」があります。ラピスラズリの色は、もちろん自色。(ラピスラズリは「青い石」という意味)そのため絵の具としても用いられ、その色を『瑠璃』というのです。ところで、ラピスラズリは和名で「青金石」と紹介されますが、「青金石」は、ラピスラズリの成分のひとつであるラズライト(Lazurite)のことでもあります。そう。そもそもラピスラズリは鉱物ではなく、いくつかの鉱物の混合体である岩石なのです。ラピスラズリを構成しているのはラズライト(青金石)、 ソーダライト(方曹達石)、アウイン(藍方石)、(ノゼアン(ノーゼライト・黝方石)で、これらの石が(簡単に言えば)溶け合った状態のところにパイライト(金色の粒)やカルサイト(白い部分)が混ざっています。白い部分はドロマイトの場合もあるようです。ラピスラズリは、青色が濃く、パイライトがバランス良く入っているものが質が高いとされ、青が薄かったりくすんでいたり、緑がかっていたり、白い部分が多すぎるものは宝石としての品質は低いとされます。ラピスラズリの歴史は古く、その青は人々の心を強く惹きつけました。それを証明するかのように、ラピスラズリにはイミテーションや処理ものが多く見られます。イミテーションで最も多く見られるのがハウライトというまったく別の石を青く染めた「ハウライト・ラピス」。そのほか、ターコイズと同じく粉にしたものを成形した練りラピスや練る際に着色したものもあります。色が濃い石なので、それをまねて染めたものが汗などで色落ちするとちょっと悲しい事態になるので、カルサイト(白い部分)やパイライトの入り具合などで、しっかり見分けて選んだ方がいいかもしれません 。古代には、アフガニスタンの一地方でしか産出されなかった石ですが、今ではロシア、チリ、アルゼンチン、アメリカ、カナダなどで産出するそうです。ロシアのラピスラズリは実物を見たことがありますが、アフガニスタン産に比べて白い部分が多いものの、青い部分が明るく鮮やかで、まさに輝くような青い石でした。
2005/05/15
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップちりも積もればなんとやら、で、石の写真を撮りまくっていると、パワーに鈍いのはそのままながら、石の雰囲気というものがほんのちょっと見えてきます。より正確に言うと、「あれ? この石、同じ産地の石とちょっと雰囲気が違うかも」と感じることがあるのです。つまり「違うかも」と感じることで、実はその基準となるスタンダードな雰囲気をいつの間にか意識していたらしい……と気づいたというわけです。今日の石は「ちょっと違うかも」と思ったこんな石。ガネーシュヒマール産水晶です。大きさは右下にあるように、握るにはちょうど良く、(注:私の手は大きめです)ポケットに入れるには大きいサイズ。全体的にはころりとした形で、いちおうDT。片方のポイントは右上のようにカテドラル、いや、険しい山脈を模したような、あらあらしいマルチポイントになっています。柱面にはきっちり成長線が刻まれ、勢い余って一部は錐面にも見られるほど。色は淡いスモーキー。内部の透明度は抜群ですが、表面は写真よりも磨りガラスっぽいです。……と、こう書く限りでは他のガネーシュヒマール産と変わりはないようですが、なぜか、この石の雰囲気はロシレムに近い。私はロシレムを持っていないので、店頭で見たものとの比較になりますが、色のせいか、表面が磨りガラスっぽいせいかエッジがわずかにこすれて古びて見えるせいか、とにかく、ガネーシュヒマール産の棚に並ぶよりはロシレムのところにあった方が違和感がないような感じがします。そんなことに気が付いてから感じたのは、最も最近の造山期によってできた山の石だけあって、ワイルドな見かけにかかわらず、ヒマラヤ水晶には若々しい雰囲気があるかもしれないということと、今まで考えていた以上にヒマラヤ水晶とロシレムは似ているかもしれないと言うことです。どれも同じに見えるかもしれない石の違いが見えてくると、石とのつきあいがより一層面白くなります。
2005/05/14
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップ昨日は(私としては)大きい石でしたが、今日は一転、小さい石が多い我が家でも目立っておちびな部類に入る石です。ただし、小さくても産地はロシア。形はちょっと技ありです。ダルネゴルスク産のヘデンベルガイト入り水晶です。写真の石は乳白色で緑水晶には見えませんが、肉眼ではわずかに緑がかって見え、ヘデンベルガイトが入っていることがわかります。この手の水晶は、ちょうど普通の水晶の先端部分だけを二つくっつけたような形をしているので、ソロバン型水晶とも呼ばれます。そのほか、高温型水晶とかベータ(β)水晶とも呼ばれることもありますが、この水晶は低温の条件下で成長していながら高温型の形をしている、ちょっと変な水晶です。さて、高温だの低温だのという話が出てきましたが、ご存じ、水晶の組成はSiO2。ところが同じSiO2でも、温度によって結晶の形が異なります。普通見かける水晶は、「低温型水晶」「α型水晶」と呼ばれ、537度以下で結晶したものです。一方、高温型は537度~870度の間で結晶したものを指します。(それ以上高温ではトリジマイトやクリストバライトという鉱物になります)。低温型は母岩にくっついて成長することが多いので、おなじみのあの形ですが、高温型はマグマの中に浮かんだ状態で成長することが多いのでソロバン玉のような形になると考えられています。ただし、結晶の形は温度によって高温型か低温型に決まりますが、その後温度が下がったことによって、結晶構造が変わり、高温型の水晶も低温型水晶の構造になっています。(逆に低温型の水晶を573度以上に熱すると、形はそのままで構造が高温型になるそうです)このように「高温型水晶」として売られていても結晶の構造は低温型と同じなのですが、写真の水晶は、成長した環境も低温型と同じなのだとか。では、何故高温型みたいな形になったのかというと、これが謎なのです。内包されたヘデンベルガイトが関係しているのかと思ったら、同じ産地で透明なソロバン型水晶の写真を見せていただいたことがあるので、これも違うようです。さすが、ロシア産。こんなところまでへんてこりんを貫いていますねえ……(とお茶を濁してみたり)さて、タイトルの「星を秘めた」ですが、このソロバン型水晶(なるべく透明感のあるもの)を、とがった方向から見ると、六芒星が見えます。とても淡い見え方なので、写しにくく、粘土(ミネラルタック)にくっつけたりするとその影で見えなくなってしまうので、なかなか写真に収められません。半分欠けた別の石で撮ってみたのがこれ。六芒星が半分見えるでしょうか。わかりやすく線を入れてみました。
2005/05/13
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップここしばらく小さめの石が続いたので、今日はちょっと大きめにどーんといってみたいと思います。私のところの石はどれも変といえばどこかしら特徴がある個性的な石が多いですが、個性派集団の石たちの中でも埋もれることなくそのへんてこりんぶりを固持する石。そのうち晴れてあだ名を獲得するのではないか、いや、すでに獲得しているかもしれない、こんな石。大きさは手と比べてみればおわかりいただけますね。ついでにどこがどう変わっているかも一目瞭然ですね。写真には「Snowcapped Quartz」とありますが、これは私のネーミングです。個人的には「綿帽子」なんて呼んでいますが、ちょっとかっこよく「雪冠水晶」としてみました。その名前がすべてを語っているように、ベースはかなり透明感のある水晶なのに、頭に白い帽子……白濁した水晶が被さっています。強いていうならセプターの一種、ということになるのでしょう。セプター水晶ならば、さほど珍しいものではありません。それなのに、この石が「へんてこりん」になってしまったのは、セプターの重なり方のため。別名を「松茸水晶」とか「キノコ水晶」というように、セプター水晶はベースとなる水晶の頭を覆い尽くし、キノコの傘のように適度な厚みがあり、やや広がっている……というのがスタンダードな形であると思われます。しかるに、この水晶の場合は、重なった水晶の厚みが薄く、重なり方もやや少ないようです。上の画像でおわかりいただけるように、ベースとなる水晶の錐面がやや見えております。しかも、透明感のあるベースに対して被さった方の水晶はほとんど不透明でしかも鱗状のテクスチャ。あまりに質感が違うので、もしかして芯が透明だった不透明白の水晶の上っ面を剥がして、一部分剥がし残っている状態なんじゃないかと思いたくなります。(ベースの水晶の表面はきれいなので、そんなことはあり得ませんが)さらに、ベースの水晶は透明なのですが、その中に走るクラックの具合といい土手っ腹を横切る溶けたようなひびといいなんだかライトニング・クォーツを思わせる特徴を備えています。(ライトニング・クォーツは、ブラジルの特殊な地層からしか見つからないそうです)さらに大きさがあるため、写真が撮りにくいのです。いろんな特徴をカメラに収めようにも、ちょうどいい角度で固定するのが至難の業。そのせいかどうかはわかりませんが、我が家にやってきてしばらく経つのに、いまだに、「いったい君は何者だ」と問いかけたくなる石でもあります。石の明るさはブラジル産水晶にも通じる、あっけらかんとした明るい透明感。なのに謎の深さはヒマラヤ・ロシアより。そんなこいつはマダガスカルの石でした。いつかもっと納得のいく写真が撮れたとき、このよそよそしさはなくなるのでしょうか。
2005/05/12
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップ。エレスチャルと呼ばれる水晶の中には、いくつものタイプがあります。メキシコ産に見られる層状の骸晶タイプ。いくつもの結晶がくっつきあい、内部で一体化した複雑な形状のカテドラル・タイプ。セプター・タイプ、板状タイプ。タイプといっても、私個人が見た目で分けているだけで、それぞれのタイプがどのようなものであるかについての明確な規定はありません。まあ、何でもかんでも規定しなくても別にかまわないと思うのですが、名前というものは、ある程度イメージを左右します。たとえば、ゴツゴツ複雑な形状をした水晶に対して「カテドラル」と名付ければ、その石はなにやら荘厳で神秘的な雰囲気を持って見られます。逆に、名前と石の形状がずれていると、「あれ……?」と少々違和感を覚えるときもあります。石には何の罪もないのに、名前を付けた人間のせいで「おかしいなー」と言われてしまうのは、ちょっと気の毒です。重箱の隅をつつくような細かいことは言わないけれど、最低限、名前のイメージから大幅にずれない程度に名前を付けてあげたいなあ……というのが今日の石。写真にあるように、アメシスト・ジャカレーとして売られていたアメシストです。ジャカレーとはワニのこと。その感じがワニの背中っぽく見えるというので名付けられたのがジャカレー水晶です。ところがこのアメシスト、どう見てもワニっぽくはありません。紫色に色づいて見えるのは、比較的表面の方。表面にぽつぽつと何かが付着したようなあとがあるので、やや透明感に欠けますが、先端部分には斑にスモーキーが入り、ゲーサイトらしき針状の結晶も入っています。そして、写真では見にくいのですが、ジャカレーというよりはセプター。一緒に売られていた石も、あまりワニっぽくはありませんでした。ジャカレーというからには、板状でスモーキーなゴツゴツしたエレスチャルがぴったりだと思うのですが。そうそう、時々「アリゲーター」という名前を付けられた水晶も見かけます。これについては「ジャカレー」→「ワニ」→「ワニと言えばアリゲーター」という、変な連想が働いているんじゃないかと疑ってしまうことがあるのですが、どうなんでしょう。
2005/05/11
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップGW日記にラブラドールレトリーバーを登場させたから……というわけではありませんが、今日のネタはラブラドライト。ご存じラブラドライトは、カナダのラブラド半島で発見されたことにちなんで名付けられた石。そしてラブラドールレトリーバーも、その昔、イギリスや北欧の漁船でカナダ東方のラブラドル半島に渡った犬が祖先と言われています。不思議であやしいラブラドレッセンスを浮かべる石と、しっぽをぶんぶん振り回すお茶目でハイな犬は、カナダのラブラド半島つながりですが、今日犬の方が世界各地で買われているように、ラブラドライトもカナダ以外の場所でも発見されています。マダガスカルなどは比較的よく見かけますね。そして、このラブラドライトの中にもちょっとかわったのがいます。まあ、ピンクの光が出るとか、ラブラドライトなのにラブラドレッセンスを持たないとか、そういう変わり種もありますが、ラブラドレッセンスを持つラブラドライトらしいラブラドライトでありながら((舌噛みそう……)他の名前を持つ石があります。スペクトロライトです。鉱物学的に見ればこれもラブラドライトであることには変わりがありませんが、その輝き故にスペクトロライト(分光石)と呼ばれているのです。ただし、どのようなラブラドライトをスペクトロライトと呼ぶのかについては明確な規定はないようです。ざっと検索してみると、●輝きが強いもの●スペクトルの光を放つもの●フィンランドのユレマ産のラブラドライトという説が出てきます。一番はじめの「輝きが強い」については、こちらのラブラドライトも十分輝きが強いのですが、これをスペクトロライトと呼ぶのかと言われるとちょっと疑問なので個人的に却下させていただくとして、二番目、三番目について考えてみます。二番目の「スペクトルの光」というのはわかるようでいてわからない説明なのですが、これはスペクトル(分光)、つまり光の七色が現れているという意味のようです。確かに、ラブラドライトは青や緑の光や緑がかった金色系の光がよく見られますが、ピンクや赤といった暖色系の光はなかなか見られません。これが現れるとなれば、なるほどわざわざ別の名前がつけられるのもわかります。では、三番目。いきなり地名で指定されたのはどういうことなのでしょう。実は、写真の石はこのフィンランドのユレマ産です。一般に見かけるラブラドライトとの違いは、実物を見れば一目瞭然。普通のラブラドライトの地の色、つまりラブラドレッセンスが現れないときの色は、グレイがかった緑というか、カーキ色のような鈍い色。中には透明感のあるものもありますが、比較的不透明なものでもガラス質な質感です。ところが、このユレマ産のスペクトロライトは違います。ガラス質というより金属。まっ黒~ダークグレイで、全くの不透明なのです。黒い地をバックにしているためか、その輝きは濃く、磨かれた平面全体にラブラドレッセンスが浮かぶと、石というより、どこか別の次元の色を切り取ってきた欠片のよう。美しい……とうっとりするより先に、ちょっとびっくりしてしまうような厳しい光に感じます。ユレマ産のスペクトロライトの輝きが鮮やかなわけは、ゆっくり結晶したことによって曹長石と灰長石の結晶とが薄層状にきれいに重なっていて、しかも層の厚さが光の可視周波数の波長とほぼ一致すること、さらに結晶にチタン鉄鉱や磁鉄鉱の針状の結晶が含まれていて黒く見えるため……といろいろな条件が重なっているからだと言うことです。これらの話を(KURO的に)総合すると、スペクトロライトとは●地が黒く、ラブラドレッセンスが鮮やかに見える●青や金色以外にも暖色系の輝きが現れるという条件を満たすラブラドライトである、と言えるのではないでしょうか。そしてこの条件を満たすためには●結晶にチタン鉄鉱や磁鉄鉱の針状の結晶が含まれている●きれいな層状に結晶していることが必要となり、この条件を満たすのはマダガスカルの一部とフィンランドのユレマ地方ということになります。(ラブラド半島も?)さらに、マダガスカルではさまざまな種類のラブラドライトを産出するため、「ここの産地のラブラドライトは」……と限定する意味で狭義にユレマ産のラブラドライトを指すのではないでしょうか。あと、ひとつ疑問があるとすれば……暖色系の光が現れるというのは、ひとつの石に青もピンクも現れる必要があるのかどうかということです。写真の石は、青がほとんどですし。他の色というとこちらの石になります。左は初めて見つけたピンク・ラブラドですが、かなり輝きが暗め。角度によって黄色いオレンジにも見えます。真ん中は、上の写真と同じ石で、何故か光が縞模様で現れます。角度によって青っぽかったり、緑~黄色がかっていたり。右は、普通のラブラドライトにも見られる青い光ですが、その強さはかなりのもの。これら三つの石を合わせれば、七色そろうと思うのですがいかがでしょう?まあ……個人的にスペクトロライトとは、フィンランドのユレマ産のラブラドライト、ということにしたいですね。
2005/05/10
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップ今日の石は、連休前にアップしそびれたものです。ところが、連休が終わってあちこちのサイトをのぞいてみたら、最近、同じ石のことをとりあげているところがちらほら……。偶然とはいえ、ちょっと不思議な気分になるシンクロ現象です。まあ、その中でもこの雑記が一番謎なものになることでしょう……。本日のお題はメタモルフォーゼス・クォーツです。綴りから言うとメタモルフォシスらしいのですが、一般にはメタモルフォーゼスと紹介されています。写真には、2つ写っていますが、実際は親指の爪より一回り大きいくらいの小ぶりなタンブルの方向違いです。メタモルフォーゼス・クォーツの名前が示すように、水晶の一種で、見た目は半透明なミルキークォーツ。……と言うか、何の説明もなしにホイと目の前に出されたら、きっと、ミルキークォーツやジラソルと見分けが付きません。メタモルフォーゼスがメタモルフォーゼスたるゆえんは、ガンマー線を照射してさらに300度くらいの温度で熱すると、グリーンゴールド色に変化して安定するところにあります。この変色したものを「オーロベルディ」と呼んでいるのを聞いたことがあるのですが、最近はあまり聞かないような……。私のようなわがまま原石派だけでなく、クリスタルヒーリングの世界でも、放射線をあてて変色させた石はあまり好まれない傾向にあるようですが、この石に限ってはそのようなことはないようです。メタモルフォーゼスについてざっと検索してみると、まず出てくるのが、●「変容・変革」の石である。●ネガティブな考えをポジティブな考えに変えるサポートをしてくれる。というものです。一時期は、「変革・変容」としか出てこなくて、他のミルキークォーツとどう違うのかがさっぱりわからず、ずいぶん首をかしげたものです。その後さらに調べていくと、●ブラジルのディアマンティーナで採れる。●ガンマ線+300度の加熱でグリーンゴールドに変色する。●5,6年前にクリスタルヒーラーのA.メロディ氏が注目した。●結晶形を示さず塊状で産出する。●ピンク色のものもあるということがわかってきました。さらに、●ミルキークオーツより透明度が高いように見えるのが特徴。●アルミナ元素が水晶内部にコロイド状に分布しているため、乳白色のオパールのように見える。ということもわかりました。なるほどなるほど、アルミナ元素がコロイド状なのね、と納得しかけましたが、そうは問屋が卸しません。アルミナと言えば、アルミナの結晶はコランダムですが、(コランダムに微量の不純物が混じることでルビーやサファイアになる)水晶でいえば、スモーキー・クォーツにもアルミニウムが関係していたんじゃなかったか。アルミニウムとアルミナはどう違うの?方や黒っぽく、方や乳白色なのはなぜ?なぜ、アルミナが入っていると変色するの?コロイド状って?……わかりません。しかたがないので再度検索です。結果、アルミナは酸化アルミニウムのことでした。そして、コロイド状とは、「コロイドとは1ナノメートルから1ミクロンメートルサイズの固体、液体もしくは気体が固体、液体または気体の連続相に分散した状態のものを指す」のだそうです。わかりやすく言えば、ふつうの顕微鏡では見えないくらい小さい粒が他の物質に散らばっている状態……というわけで、霧や煙、牛乳などもコロイドといえます。つまり、溶けているわけではないけれど、粒子が細かく散らばっているので溶けたように見える状態……とでも言いましょうか。ご存じのようにスモーキー・クォーツは、水晶を形成する二酸化珪素の一部がアルミニウムに置き換わったもの、つまりイオンの状態で結晶に組み込まれているので「完全に溶けた」状態、メタモルフォーゼスは、「コロイド状」なので、アルミニウムがアルミナの細かい粒の状態で水晶中に散らばっている、いわば「極小インクルージョン」……と言うことなのでしょうか。また、溶液とコロイドを見分ける方法として、光を通すとその通路が濁って見えるチンダル現象というものがあります。原子に比べるとコロイド粒子は非常に大きいため、光の錯乱が起こる現象です。つまり、メタモルフォーゼスの乳白色は、チンダル現象によるものと言えそうです。次に、謎の変色についてです。これについては、調べてみてもこれぞという話が出てこなかったので、勝手な推測をしてみます。みなさんよくご存じのように、アメシストを加熱処理するとシトリンになります。ところが、以前coron2003さんに教えていただいたことによると、ある種のスモーキーからもシトリンをつくることができるようなのです。簡単に言うと、シトリンの黄色をつくり出す原因は鉄です。そしてスモーキーは加熱すると色が消えるそうです。(逆に透明な水晶に放射線をあててつくったスモーキーやモリオンがありますね)そのため、鉄を含んだスモーキーを300度くらいで加熱すると、スモーキーの色が消え、同時に含まれた鉄の作用でシトリンになるというわけです。ですから、スモーキーのアルミニウムイオンに対し、酸化アルミの微粒子を含むメタモルフォーゼスは、ガンマ線をあてられることによってスモーキー・クォーツと似た状態(?)になり、さらに加熱されることでシトリン化する…………という感じでいかがでしょうか。でも、これだと鉄を含んでいる必要があるんですよねえ……。それにしても、メタモルフォーゼスは、見た目半透明の塊状石英ですから、そういう石にガンマ線をあてて、さらに加熱するなんて面倒なことを、よくぞする気になったものだとちょっと感心します。ところで、ピンク・メタモはどうなんでしょう。普通のローズ・クォーツに比べてミルキーっぽいかんじのようですが、これもアルミナに加えてローズ・クォーツの発色原因とされるチタンの微細な結晶を含んでいると言うことになるんでしょうか。……すると、ピンク・メタモを加熱すると、白いメタモと同じように変色するのでしょうか。色合いが違うのでしょうか。うーん……。謎は深まるばかりです。
2005/05/09
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※2006年5月26日、写真整理のため再アップ。ゴールデンウィーク帰省から帰ってきました。「行ってきま~す」とご挨拶してからと思っていたのですが、ばたばたしていて書き込みできなくて失礼しました。さて、改めて石雑記です。ちょっと前にガーデンファントムをご紹介しましたが、改めて手元のガーデンクォーツを見てみると、ガーデンファントムが多いのです。それも、ファントムの表面にぱらぱらと緑泥が散ったものではなく、しっかり中身が詰まった、密度の高いファントムが好き。このように、自分の好み、自分が惹きつけられる石がわかってくるとそういう石に出会う機会が増えてくるのだから不思議なものです。探したい石がはっきりしているからこそ無意識のうちに探していて、結果として目にとまる機会が増えるのかもしれませんが……。そんな無意識の探索網にみごと引っかかってくれたのがコレ。2センチちょっとのおちび石なので、意識して探していなければ見逃していた可能性大です。ファントムと石の形がずれていますが、ファントムは先端くっきりの緑泥ファントム。下部には白や紫っぽい色も入っています。そして、最大の特徴は、ファントムに黒い六角形の鉱物がさくっと刺さっていること。この色合いと形は、おそらくヘマタイトだと思われます。それにしてもみごとに刺さっています。水晶は徐々に大きくなっていくのだと考えられていますが、そうだとすると、このヘマタイトは、薄い断面の部分で水晶にくっつき、水晶の中に取り込まれてしっかり固定されるまでに大変不安定な状態にあったということになります。それよりもファントムができた状態の時は、水晶が固まっていなくて、さくっと刺さった……と考えた方がふさわしいように思えてきませんか?水晶が固まっていないとはどういうことかと突っ込まれると困ってしまいますが、この刺さりっぷりをみていると、なんとなく。
2005/05/08
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実家の庭で撮った写真です。ラベンダーです。前は鉢植えでひょろひょろしていたのに、地植えにしたら大繁殖したようです。ラビットテイルという名前らしいです。ネコジャラシよりももっとふわふわです。祖母がつくったタマネギ。庭にいっぱい干してあって、その一角がタマネギくさい……。「持っていくか」といわれたのですが、車の中がタマネギくさくなりそうであとで送ってもらうことにしました。苗場(畑に植え替える前の苗を育てる場所)に残って小さいままのタマネギを丸ごとコンソメとケチャップで煮るととてもおいしいのです。家に地球博のキャラクター、モリゾーの小さいのがあったので、携帯にくっつけてみました。緑なのでぴったりですが……モリゾーの目がちょっとコワイと思うのは私だけ?ちょっと大きいかもですが、期間限定でくっつけておきましょう。
2005/05/07
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実家には犬がいます。ちょっと珍しいチョコレート色のラブラドールレトリーバーです。ペットは飼い主に似ると言いますが、甘えん坊で食いしん坊、運動神経かなり悪し……というコイツを見ていると、まさに至言かも。犬のくせに他の犬が苦手で、26キロの図体で生後半年のシーズーの子犬からも逃げ回るほどの弱虫です。今年のGWは、犬づれのお客がなかったので、のんびりだらり、ぐーたらな毎日。こんな風にぐーすか昼寝をしています。鼻のあたりをアップで撮っていたら……目を覚まして迷惑顔。場所を移動してもやっぱりぐーたら。まだ3歳になってないから若いはずなのに。
2005/05/06
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この日は中部圏をさらに南下して私の実家へ。伊勢志摩と一口に言っても伊勢と志摩は30キロほど離れています。伊勢と志摩を結ぶ道路に「伊勢道路」というのがあるのですが、ここは伊勢神宮の管轄地の中を通っているので、ほとんど手つかずの山の中。(なんと、伊勢神宮は伊勢市の約3分の一を占めています)雨の日だったこともありますが、このとおり。緑率の高さをナメてました。実家のまわりも緑、緑、緑。この季節は緑の彩度が一番高い時期なのです。なんだか黄緑のフィルター越しに見ている気分。
2005/05/05
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昨日に手続きをお願いしておいた携帯を受け取りに。auのTalbyという機種です。薄っぺらでとっても軽い!メガピクセルカメラ搭載の機種が増える中、これのカメラは33万画素ですが、画素数が大きいカメラが付いていたところで送信するのにもパケ代がかかるし、カメラというより画像メモ機としか使えないし、ならば小さなカメラでいいやと割り切りました。待ち受け画面をつくって取り替えられるそうなので、そのうち遊んでみようかな。ところで、この機種一部で樽と呼ばれているそうです。なのでこれは緑樽。中部圏では地球博真っ最中なので、あちこちで地球博グッズが売られています。色がぴったりだったので、ストラップをくっつけてみました。地球博のキャラクター、モリゾー(大きい方)と、キッコロ(小さい方)です。携帯クリーナーになってます。
2005/05/04
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石には関係ないけれど、GW中のできごとを少し。GW、お盆、正月は東京から中部圏へ帰省します。今回の出発は3日。……というより3日になったとたんに出発。真夜中の高速を走りました。帰省するのが目的なので、そこからどこかへ出かけるという予定はなし。そこで、ここのところずっと調子が悪かった携帯を変えることにしました。キャリアもdocomoからauへ変更。実家にいた頃はdocomoしか電波が届かなかったので選択の余地ナシ。初、auです。東京でもいろいろ物色していたのですが、なんとこちらでは目指していた機種が新規契約0円!ラッキー♪ところが、欲しかった色はすでに品切れでした。コレが欲しかったんですけど……。しかたがないので緑にしました。手続きの時間が思ったほどかかったので、翌日に受け取ることに。
2005/05/03
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