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ロシレムのとんだ被害者と書きましたが、ロシレムとも石とも直接関係ありません。おまけとしてどうぞ。ロシレムの記事を書いていたときのことです。インターホンが鳴り、出てみると、私が住んでいる建物の内装の会社の人が、バスタブのお手入れのことで話があると言ってきました。来てもらって聞いてみると、浴槽の手前の壁がはずれるようになっているので、中は各戸の専有部分として各自でメンテナンスしなければならない……というお話のようです。私は途中でここに入居しましたが、そんなことは初耳。『ここは、はずれた(故障)んじゃなくてはずせるんだったのか』……なんてことを思いながら聞いていると、来てくれた会社の人は、「特に取り扱い説明があるわけではないので、知らなかったという人もいらっしゃって……」……それは、問題だと思うぞ。説明するので、あとはメンテナンスよろしく、という話かと思ったら、会社の人は「軟水」の話をはじめました。ここでお断りしておくと、私は曲がりなりにも石が趣味の人間です。ついでに言うなら、ロシレムの記事を書いている最中で、すっかり「重箱の隅つつきモード」に入ってます。……となるとどうなるか。会社の人:「軟水ってご存じですか?」私:「水に含まれるミネラル分の関係でしたね?」会社の人:「……よくご存じですね」会社の人はさらに説明する。なかなか要領を得ない説明で、(私の理解力に問題があるのかもしれない)何度も同じようなやりとりを繰り返したあげく、水道水にはカルシウムなどが含まれていて、水が乾くとそれが白く付着する。軟水にはそれがない。カルシウムが含まれないので白い付着もなく、石けんかすもできない。ぬるぬるした汚れもカビも少なくなる。ということを言っているらしいのです。硬水では、石けんが泡立ちにくいと聞いたことがあるので、逆の軟水では石けんかすができないと言うのは、何となく納得できるような。しかし、ぬるぬる汚れやカビは石けんかすだけが原因ではないでしょう。それで何が言いたいのかというと、このままであれば、浴槽の壁の内側などに汚れが溜まり、きれいにするには専門の業者をつかって高くつく。ウチなら、今無料でここをきれいにし、あとは水道水を軟水に買えるカートリッジをつけてもらえばいい、そうすれば、流すだけでお手入れラクラク……月3000円の分割でOKなので、いかがですか?ということらしい。↑このことをズバリと言わず、回り道で軟水の話ばかりするので私の「隅つつきモード」は、すっかり強化されてしまいました。私:「カートリッジということですけど、それがどうやってミネラル分を濃し取るのか、パンフレットはありますか?」会社の人:「説明してもわからないとおっしゃる方が多いので、お渡しするパンフレットはないんです」私:「資料がなければ、検討のしようがないと思うんですけど」会社の人:「わからないとおっしゃる方には、軟水で手をあらって、いつまでもぬるぬるしているというか、なめらかになる感じを体験してもらって……」私:「ミネラルが含まれている温泉でも、ぬるぬるなめらかですよね? それだけでは、軟水の効果を確かめられないんじゃないでしょうか」私:「軟水をつくるとおっしゃいますけど、日本の水は基本的に軟水ですよね?」会社の人:「軟水と硬水の境目と言うのはあやふやでして、水道水は硬水に近い軟水なんです」私:「日本の水は軟水で、カルシウム分が少ないから、カルシウムが不足する、だから食物で積極的カルシウムを摂取せよと言われていると思うんですが?そんなに少ないカルシウム分でも問題なんですか?」会社の人:「精密機械・部品の洗浄でも軟水が用いられていて……」私:「そういう場合は、純水じゃないんでしょうか?」会社の人:「えっ、純水って?……関係のお仕事をされる方から聞いたんですけど……」……仮にも水の機器をすすめに来るなら、周辺の状況も知ってて下さい。軟水を使うところもあるかもしれませんが、半導体とかは純水のはずです。……という具合で、つっつきまくってしまいました。確かに、軟水にはいろいろ良い面があるのかもしれませんが、つっつきまくってしまった説明では、納得できません。長時間お話して下さったのに、結局お引き取り願ってしまいました。あとで調べてみたら、軟水の規定はちゃんとありました。水の硬度は中に含まれるカルシウムやマグネシウムの量によります。水1L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウム(CaCO3)の濃度に換算した重量で表した場合、(これをアメリカ硬度といい、単位はppm)120ppm以上が硬水、以下が軟水ということになるようです。さらに、大まかな分け方ではありますが、関東の水道水の硬度は、約73ppm。40ppm以下の「きわめて軟水」ではありませんが、40~80ppmの「軟水」の範囲内です。硬水に近い軟水じゃなくて、ちゃんと軟水じゃないか!(いちおう)ちなみに、私が住んでいた中部は42ppmなので、関東よりもより軟水だったようです。こちらに来て、手がカサカサするなあと思っていたのは、乾燥だけではなかったかも……。軟水と純水の違いは、水からカルシウム・マグネシウムだけを除いたものが軟水、純粋はそのほかのすべてのものを取り除いた水ということだそうです。もちろん、軟水の良いところもいろいろ書かれていました。ちょっとは勉強しましたので、また来て下さったらいろいろお話しましょう、ふふふふふ。……というのは冗談ですが、「重箱の隅つつきモード」の私はこんな風。こんな感じに頭のカタい人間が書いております。そんな人間につつかれちゃった会社の人は、とんだロシレムの(正確には、私の)犠牲者というわけです。そういえば、ミネラル水のパッケージを見ていたら、「水晶(石英)に磨かれ……」という一節がありましたっけ。これも、ちょと変。
2006/01/31
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いさぎよくありませんが、追記です。4日間にわたった、まとまらない長文をお読みいただき、ありがとうございます。この上恐縮ですが、ご一読下さい。いろいろと麗々しくいわくありげなリーディングが載せられているロシレムを調べていく途中でマヤークの事故を知ったときは、ショックでした。そのショックのままに書き散らしてしまったのですが、以下の点を補足します。●位置関係チェリャビンスク州は、北海道よりさらに広い面積を持ちます。当然、我々の生活感覚で言う距離では、マヤークとチェリャビンスク、あるいは(特定できていませんが)ロシレムとの産地は相当離れています。「近い」と表現したのは、私の感覚でしかありません。もちろん、放射能の影響のある土地で採掘されたのだということもないと思います。●核問題の取り扱い核問題は、軽々しく扱う問題ではありません。にもかかわらず、結果的に軽々しく扱ってしまったことを反省しています。まず、ロシア国内にある核施設はマヤークだけではありません。世界各地にはたくさんの各施設が存在し、さらにひどい被害が出ているところもあります。石の産地とかかわるところもあるかもしれません。その中で、たまたまウラルにあったというだけで、マヤークだけをとりあげ、ロシレムと結びつけたことは、不適切であったかもしれません。マヤークをロシレムと結びつけることの是非は、私自身もまだひどく迷っています。ここで言う「ロシレムの沈黙」は、「核/放射能の問題」とイコールではありません。近くに核施設があったことが、ロシレムのパワー/メッセージに直接影響を及ぼしているとも考えていません。それでは、あまりに短絡に過ぎます。にもかかわらず、話題を取りあげ、軽々しく扱ったことで不快な思いをされた方もいらっしゃったかと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。●「沈黙」の意味「石のを解読せよ」の「沈黙」は、最初に書いたように私自身がロシレムに対して抱いたイメージです。私個人は、石のパワー、リーディングを盲目的に信じていません。むしろ、「何が」そう言わせたのか、ということに興味があります。今回は、壮大で意味ありげなロシレムのリーディングに対して、無意識に作為と疑いを感じているのではないかと考え、どうしても華やかなパワーや、効能、リーディングに流されてしまう自分を戒める気持ちで、自分の納得できる理由を探して調べはじめました。私は、石のパワーやリーディングを盲目的に信じることはありません。むしろ、疑って、疑って、その奥を知りたいと考えています。しかし、石のパワーを否定しているわけでもありません。疑いつくして、それでもなお説明できない何かこそが、本当のパワーであり、石の不思議なのだと思います。
2006/01/31
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つ、続いています。「ブルー・エンジェル」と呼ばれるウラルの女神とは、何者か。とりあえず、私は「ブルー・エンジェル」という名前は無視することにしました。なぜなら、ロシア語で「青い天使」という意味の名前ならば知らず、なぜ、英語なのか、なぜ、女神なのに「エンジェル」なのかわからないうえ、検索してみても出てくるのはロシレムの説明ばかりだったからです。「ウラルの女神」でも、検索してみましたが……、それで手がかりが出るなら苦労しませんね(笑)。この「ブルー・エンジェルの伝説」も、ロシレムのリーディングとともにあちこちで紹介されていますので、くわしくはそちらをお読みいただくとして、この話は「石の花」で知られるウラル地方の民話であると言われています。「石の花」なら、子供の頃に読んだことがあります。でも女神じゃなくて、山の女王とか、書いてなかったっけ……。あまりに昔のことで、うろ覚えになっていたので、図書館へ行って借り出してきました。「石の花」は、ウラルの鉱山に鉱山労働者の子として生まれたパーヴェル・ペトローウィチ・パジョーフがまとめた、ウラルの昔話の中の一つです。借りてきたのは、童心社の「石の花」で、1979年の古い訳のようでした。中には「銅山(やま)のあねさま」「孔雀石の小箱」「石の花」「山の石工」「もろい小枝」の5編が納められています。個人には、この訳で正解でした。タイトルにある「銅山(やま)のあねさま」が、ウラルの女神ということになるようです。しかし、そこに描かれていたのは、「女神」や「ブルー・エンジェル」という言葉から想像されるような、超然とした存在ではなく、もっと、深くウラルに根ざしている「あねさま」でした。むろん、この本に収められているのは、約50編と言われるパジョーフの作品の一部であり、ここで描かれる「あねさま」が、ロシレムに宿る女神ブルー・エンジェルだという確証もありません。しかし、書評で「苦労して訳しているようだが、語り口がなめらかでない」と書かれていたこの訳は、逆に原文の雰囲気を色濃く残しているのではないかと考え、この「あねさま」を追ってみたいと思います。まず、個人的な感想を言わせてもらえれば、「あねさま」は、紛れもなく太古からの大地の女神の系譜につながる存在だと思います。有名なのはバレエや映画にもなった(らしい)「石の花」や「山の石工」ですが、「あねさま」を考えるうえで、印象深く感じたのは、「銅山のあねさま」でした。この物語の最後は、こう結ばれています。「よくないひとがあねさまにいきあうと、不幸がおこる。が、いいひとがいきあったって、よろこびはすくないんだ。」たったひとつの話をもとに判断するのは、早急にすぎるかもしれませんが……。「あねさま」は、試す神。無条件で慈悲や奇跡を与えるのではなく、人の誠実を問う神。しかも、「あねさま」の手助けは、与えられた人のためのものなのに、不思議と恒久的な幸せに結びつかないようなのです。祈ればやさしくそれをかなえ、見守り、癒してくれる女神さまのイメージとはちょっと違う……。おそらくこれは、「銅山のあねさま」であることに由来しているのだと思います。「銅山」であることは、あねさまが渡す小箱が孔雀石(マラカイト)であったり、その美しい服が緑色であったり、「石の花」で登場するのもマラカイトであるように、「あねさま」を象徴するのは、銅を含む鉱物・マラカイトなのです。人々は銅を掘り(もちろん他のものも)、そのほかにはマラカイトの加工などをしていました。それは、生活を支えるすべであり、銅やマラカイトをうまく掘り当てられるかどうかは、「あねさま」の気分次第だったのです。「あねさま」が機嫌を損ねれば、銅は山の奥深くに隠され、掘っても掘っても届かない。逆に良質な鉱物が出てくれば、それはすなわち「あねさま」の恵み。……ところが、マラカイトを扱う仕事は、健康を損なうのです。採掘の仕事は厳しく、切ったりけずったりする石の粉には有毒な銅が含まれているからです。現在ならば防止設備もあるでしょうが、当時は深刻な問題であったことでしょう。作中でもそのような表現がいくつも出てきます。「目に緑の色が光りはじめていた」(銅によって体を損ねたことの表現)「目も緑、ほおは真っ青、そしてな、しじゅうせきをしていた。」「石のほこりはどくだ」……「あねさま」の恩寵には、代償がともなう……とでも言いましょうか。「代償」と言うのとも少し違うような気がするのですが。当時のウラルに生きた人々にとって、山を掘り、銅を得ることは、おそらく、生きることに直結したことであったと思います。しかし、農作物などの大地の恵みとは少し違って、銅は健康被害をもたらす側面を持っています。岩の中から姿を現す、魅惑的な緑の石。(↑たぶん。マラカイトや銅の産状を見たことがないので)彼らは、そこにウラルの山々を支配する女神の姿を見、その贈り物を、石がもたらす危険と共に受け取ったのでしょう。「あねさま」という言い回しは(原文がどうかは知りませんが)人々とウラルの女神の近さ、「あねさま」の姿は、岩の中から産出する鉱物の美しさ。美しくも妖しい「あねさま」は、そのまま(鉱物を生み出す)ウラルなのだと思うのです。では、そのウラルから(おそらく「銅山のあねさま」の話の範囲内、あるいはその影響下にあるウラル)もたらされるというロシレムはどうなのでしょう。想像に過ぎませんが、ロシレムのメッセージが「火には火をもって反撃してきた、我々のやり方を改め、今こそハートの道を歩むときであり、全てのことが愛を通じて行動されるべきとき。青き女神が宿る石は、互いに結びつきながら、世界中に愛と平和のメッセージを送っている。」と言うのであれば、その石が、ウラルの女神を介して人の手に渡るということは、これまでの負の歴史と、新たな世界へ至る苦悩と責任を、もろともに受け取れ、……ということなのではないでしょうか。※重要な追記があります。お読み下さい。 訳は違いますが、石の花 山の石工はこちらの本にも収録されています。少年少女世界名作の森(20)石の花
2006/01/31
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長くなったのでさらに分割です。話は、ロシレムの産地がチェリャビンスク州らしいと言うことがわかり、地図を作ったところまで来ました。もう一度地図を載せましょう。ピンクの星印Uyskiy(Ushniy?)が、ロシレムの産地かもという場所です。さて、丁寧にお読みいただいた方の中には(ありがとうございます)、アスターフィエフ産の水晶は、中央ウラルだと言っていたのに、と思われた方もいらっしゃったかもしれません。確かに、ピンクの星がUshniyであれば、南ウラルになってしまいます。チェリャビンスク州は、ほぼ全域が南ウラルで、北部がわずかに中央ウラルにかかるかどうかという感じです。実は、チェリャビンスク州の最北部には、「U」で始まる地名が2か所ほどあって、こちらである可能性もあります。そして……「Ushniy」や「アスターフィエフ」など、より細かい地名を探して検索を続けていた私は、とんでもない情報に行き当たりました。チェリャビンスク州には、旧ソ連の核施設があったのです。1945年、ウラルの森の中に地元ロシア人も入ることのできない、むろん地図にも載せられることのない秘密都市が造られました。原子炉・プルトニウム再処理工場・核燃料転換工場を備えたそこは、マヤーク(灯台)と呼ばれ、ここから出る大量の液体放射性廃棄物が川に垂れ流され、下流の村々を汚染、周辺住民12万人以上が被曝し、白血病、ガン、先天性異常などに倒れたと言います。さらに、三度にわたり大きな核事故が起こり、広大な地域が汚染されました。ここに原水爆禁止2001年世界大会国際会議で発表された被爆の体験記をリンクします。※ロシア国内または世界中には多くの各施設があり、さらにひどい被害が出ているところもあります。私は、最初に「核」そして「事故」という文字が目に入ったときに絶句しました。何も言えませんでした。その核施設があった場所が地図上の青い星印のキシュテム市の近くです。Ushniyかもしれないピンクの星印は、広大なウラル山脈から見れば、かなり近いといえないでしょうか。※このあたりの記述については、※重要な追記があります。お読み下さい。 では、ロシレムは放射能を浴びているのか? などという話をするつもりはありません。また、この事故を理由にして、だから、ロシレムは……と言うのは、違うと思います。私が言いたいのは、(ロシレム的に言えば)ウラルの女神が守る土地と命を放射能で汚染した事実があった。そして、ロシレムのリーディングでは、そのことに対して何も触れていないと言うことです。それは、ロシレムのリーディングに疑問を投げかけます。確かに同時多発テロは大惨事であり、それを軽んじる気はありませんが、その惨事の翌日に遙か遠く離れたアメリカに届いたという事柄を「偶然ではない」……とロシレムの「神話」に加えるのならば、マヤークの事故はどうなるのだろう?日本の片隅にいる私ですら、インターネットの検索だけでこの事実に行き着いたのです。実際に現地での採掘を指示したであろう、Crystal Cave社ならば、マヤークの情報を手にすることは難しくなかったはず。そうでなくとも、石からレムリア人とウラルの女神を読み解くリーディングならば、石を擁する大地の事故に気が付かなかったはずはないでしょう!……と、嫌みは置いておくとして、私は、以前イシス・フェイスから女神について考えたとき、古き女神は、暗く厳しい一面をも兼ね備えた存在なのだという認識を新たにしました。その認識のもとで考えたとき、己の体と命を汚されたウラルの女神が、ただ、純粋に愛のみをメッセージとして差し出すとは思えません。ロシレムのリーディングは、「同時多発テロの翌日にもたらされたことは偶然ではない。火には火をもって反撃してきた、我々のやり方を改め、今こそハートの道を歩むときであり、全てのことが愛を通じて行動されるべきとき。青き女神が宿る石は、互いに結びつきながら、世界中に愛と平和のメッセージを送っている。(注:↑KUROの勝手なまとめです。あしからず)……という、心地よいメッセージです。それをそのまま受け取っても良いものか。ロシレムが宿す力の意味、そのメッセージには、忘れられている一面がある。それを見るためには、ウラルの女神のまなざしの奥を、のぞき込む必要がある。かくして、検索の単語は、ウラルの女神へと移り変わることとなったのです。※重要な追記があります。お読み下さい。
2006/01/30
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長すぎです。スミマセン。今回は、ちょっと役に立つ情報を出しますので、お許しを。重箱の隅つつきというよりも、なにやら「揚げ足取り」の様相さえ呈してきました。しかし、これは私にとって以前に取りあげた「女神の話題」の時と同じように口当たりの良い言葉の影に隠れてしまった「何か」を、KURO的アプローチで探り出そうというものです。だから、レムリアと言わずに、太古に存在しえたかもしれない存在、あるいは現代人の集合意識……と考えよう。ブルー・エンジェルといういかにも美しい名前ではなく「ウラルの女神」と考えよう。愛と栄誉を与えるとは言わず、この石には、人の心を動かす何かがあると考えよう。情報のピースを覆うきらびやかな飾りをはぎ取って、自分に理解できる図形を組み立てよう。自分なりのロシレムイメージを組み立てるにあたって、私は、まず地図からアプローチすることにしました。ロシレムはウラル山脈から産出すると言う情報は、どこを見ても一定していたからです。ウラル山脈はロシアのかなり西の端にあります。カザフスタン北部から北極海にまで南北に伸びる山脈で、長さは約2500km、平均標高は900mから1200mと思ったよりもずっと低く、最高峰はナロードナヤ山(1894m)です。 しかし、低いとはいえ、ヨーロッパとアジアの北側の境界となる重要な山脈です。しかも、ウラル山脈は、約3億2千万年~2億2千万年前におこったバリスカン造山運動(ヘルシニアン造山運動)のころに当時はばらばらだったアジアとヨーロッパがひとつになった衝撃で生まれた、世界で最も古い山脈の一つでもあります。(※くわしくはこちら)最近は、同じウラル山脈でも、北極に近いと言われるポーラー・ウラルから産出する水晶が見られるようになってきました。では、ロシレムはウラルのどのあたりから産出するのでしょう?一口にウラルと言っても広いのです。しかし、国内では、ロシレムのくわしい産地を解説しているところは見あたりません。まずは、ウラル、ブルー・エンジェルで検索してみてましたが手がかり無し。そこで、さらなる手がかりとしたのは、他のウラル水晶でした。ひとつは、ロシレムに近いと言われる「アスターフィエフ・チェリャビンスカヤ産」の水晶。もうひとつは「Ushniy Southern Urals Russia」のラベルを持つ水晶です。チェリャビンスカヤ産水晶は、ロシレムの鉱山の近くで採れるものの、ブルー・エンジェルの鉱山ではないため、ロシレムとは呼べないのだと聞いたので、まずは、この名前で検索してみましたが、地名としてヒットしませんでした。実は、この時点でロシレムの産地追跡は一時頓挫していました。しかし、ミネラルショーで、「Ushniy 」産水晶がロシレムとして売られているのを見たのです。さっそく検索してみると……ヒット!そのラベルは「Ushniy Quarry, Ushniy (Village), Chelyabinsk Oblast, So. Ural Mtn's, Russia」となっており、「Russian Lemurian Quartz」であると説明されていました。見かけも、私が持っている水晶にそっくり。間違いありません。このラベルを訳してみると……「ロシア、南ウラル、チェリャビンスク州、Ushniy村、Ushniy採石場」となります。おや、「Chelyabinsk Oblast(チェリャビンスク州)」?最初はヒットしなかったチェリャビンスカヤと似ています。さらにしつこく検索してみると、チェリャビンスカヤはチェリャビンスク州のロシア発音らしいということがわかりました。どうやら、ロシレムは、チェリャビンスク州で産出される可能性が高いようです。ショップサイトでは、アスターフィエフ産の方は「セントラル・ウラル(中央ウラル)」となっており、「Ushniy」はサウザン・ウラル(南ウラル)ですが、同じチェリャビンスク州(舌噛みそう……)ならば、近い位置かもしれません。よーし!勢いづいた私は、思いつくキーワード、思いつく検索方法を片っ端から駆使してウラルの地図を探し、ウラル周辺の州の地図を探し、挙げ句の果てにはチェリャビンスク州の地図まで探し出して合成し、オリジナルウラルマップを作りました。たぶん水晶のためのウラル・マップは、日本ではこれ以外ないのでは!(←ちょっと自慢)例によって、無断転載はお断り致します。また、細かい位置については特定できていないので、今後変更の可能性もあります。さて……この後は、地図を見ながらの話になります。チェリャビンスク州は、ウラルの南端の東側、カザフスタンとの国境沿いにあります。緯度は、北海道よりも北にあり、大陸性気候で冬は寒く長いものの、夏は南東部で暑いのだとか。1月の平均気温は-16~-18度、南部で-15度。7月の平均気温は北部で+17~+20度。以前、ロシレムを「極北の古老」と表現してみたことがありますが、ちょっと違うようです。ウラル重工業地帯の一角を占め、鉄・銅・ニッケル・マグネサイト・黒鉛・金・など、資源に恵まれたところでもあるようです。州都は、チェリャビンスク市。州の地図も探してみたのですが、アスターフィエフもUshniyも見つけられませんでしたが、「アスタフィエフ」で検索した際、人名として何種類かの綴りが出てきたので、「Ushniy」に一番近い綴りのところにピンク色の星印をつけました。※なので、確かなロシレム産地というわけではありません。もう少し別の候補地もあるのですが、これについては後述します。おっと、いきなり細かいところに行きすぎました。調べたところによると、ウラルは5つにエリア分けされます。最近見かけるプイバ(Puiva)やドド(Dodo)は、ロシレムの産地よりもずっと北。ラベルでは「Pola Ural」と記されてているものの、エリアとしてはその南隣の「Nether Polar Urals」にあたる、赤い星印のあたりのようです。地図には、もう一つ、青い星印があります。この青い星の地名については、後述します。これが、とんでもない起爆剤になったのです。
2006/01/30
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さて、長くなるので分割しております「重箱の隅つつきロシレム編」。現物を前にした思考停止的沈黙、情報を前にした居心地の悪い沈黙。大好きな(はずの)ロシア水晶を目の前にしながら、種類の異なる沈黙にしてやられた私のもどかしさが、おわかりいただけましたでしょうか。「情報整理編」の最後で「芋蔓式に情報をたどったら」と書きましたが、芋蔓の端っこを掘り当てるためには、さらなる情報整理が必要でした。このとき幸いだったのは、個人的にはあまり快く思っていない、Crystal Cave社による商標登録でした。商売臭く大地に線引きするなんて……と、苦々しい気分はしますが、彼らがこれがロシレムだと規定するなら、まずは、その規定に注目すれば良いのです。眉間にしわを寄せ、情報のパズルピースをかき混ぜることしばし。WEBショップで「……と言われています」などと書かれると、「はい、さようで」と、つい無条件で受け入れてしまいますが、よく見ると情報の出所がいろいろです。まず、(ブラジルの)レムリアン・シードについてリーディングしたのは、カトリーナ・ラファエル氏。同じレムリアンでもロシレムについては、Crystal Cave社のCatherine Cracolice氏。ジェーン・アン・ドゥ(ダウ)氏のリーディングが紹介されているところもありますが、ドゥ(ダウ)氏が手にしたロシア水晶は、(Crystal Cave社の言う)ロシレムではなかったとも、氏ご自身は、ロシレムとの関わりを否定しているとも言われています。つまり、とりあえずCatherine Cracolice氏の情報に注目すればいいわけです。ところが。Catherine Cracolice氏のリーディングとされるメッセージを読み返してみても、念のために原文までたどって見てみても(読むには自信がありません)、ロシレムの記述には必ず現れる「ブルー・エンジェル」が出てこないのです。「ウラル山脈の女神」とあっても「ブルー・エンジェル」ではない。「ブルー・エンジェル」の名称が現れるのはジェーン・アン・ドゥ(ダウ)氏の方であり、もしくはDavid Geiger氏が紹介する「ブルーエンジェルの伝説 (Legend of Blue Angel)」なのです。先ほど申し上げたようにドゥ(ダウ)氏の方は、この際ちょっと脇に置かせていただくとして、David Geiger氏とは何者か。どうやらこの方もCrystal Cave社の方らしいのです。この方の「ブルー・エンジェルの伝説」のお話は、Catherine Cracolice氏のリーディングの訳とともにCrystal Cave社を通じてロシレムを日本に仕入れている卸しショップの方の訳で紹介されています。……が。本家Crystal Cave社のHPには、このお話へのリンクがないんですねえ……。この不思議と、Catherine Cracolice氏のリーディングを何度も読んでいるうちに、居心地の悪い沈黙の正体が、おぼろげながら見えてきました。このリーディングは、無断転載禁止ですので、興味のある方は探し当ててお読みいただくとして、ちょっと気になる点を拾い出してみます。曰く……・同時多発テロの翌日にもたらされた(そのことには意味がある)・後にレムリアンシードとわかった(最も新しいレムリアンシードである)・石の出る場所には、ウラル山脈の女神の伝説があり、石には女神が宿る。・彼女はロシアンレムリアンを持つ全ての人々を教え導き、愛と栄誉を与える。・レムリア人が女神の本にそのクリスタルを置いたことは意味があり恩恵である。・ロシアンレムリアンはレムリア人の遺産である。……居心地が悪い。「これは個人的意見です」と前置きをしたうえで、居心地の悪さの原因を申し上げましょう。ここに挙げた項目のすべてが、バラバラのままでつながらないからです。失礼を承知で言えば、ロシレムという石を巡る状況の都合のいい部分を、いかにも口当たり良く述べたようにしか感じられないのです。未曾有の惨事であることと同時にアメリカとイスラム原理主義との対立という図式がどうしても浮かんでしまう同時多発テロのことを言いながら、それはあとに続いてこない。そもそもなぜレムリアなのか。ご存じのように、レムリアはマダガスカルからインド洋にあったとも言われる幻の大陸です。(ハワイのあたりや、甚だしくは中国大陸という説もありますが)もちろん、それは幻想であり、実在したとは考えられていません。なのに、なぜ、ロシアくんだりまでレムリアなのだろう。レムリアが引っ張り出される理由も謎なら、レムリア人とウラルの女神の関係も不明。そして、ロシレムがレムリア人の遺産だというのならば、彼らは、「愛」という甘いメッセージを届けるためだけに、この水晶を残したのでしょうか。もちろん、愛は大切ですし、彼らの言う情報とは、もっと広く深い幅広いものなのでしょうが、それを「愛」という言葉で語ってしまっていいのか、本当に。「未曾有の惨事の翌日に世に出たロシレムは、レムリア人の愛のメッセージを秘めていたのだ。それはこの日までウラルの女神・ブルーエンジェルのもとで守られていた!」そんな脳天気なことでいいのか、本当に。なんだか、意味ありげな事柄を意味ありげに並べただけに思えませんか。見落としていることはアリはしませんか、本当に。いやいや、イメージの話なんだからそう目くじらたてずとも……と言われてしまいそうですが、私にとっては、「レムリアは実在したということで」というお約束で成りたつイメージの話としても、これではあまりにバラバラに感じられてしまって、かえってうさんくさい。私は、石のパワーを感じる感覚はありませんが、石をイメージで見ることはします。そして、不思議なことに石は、その産地のイメージとかさなると思うのです。たとえば、ヒマラヤの壮大で清冽な雰囲気には、あのヒマラヤ水晶が合います。仮に、マダガスカルや、南アフリカの土っぽくてプリミティブで、どこかカラフルな水晶を「これはヒマラヤの水晶で、神々の花園の花が石になったと言われる、愛の石である」……とかなんとか言われたらどうでしょう?かなりちぐはぐな感じがしませんか?あらかじめこれがヒマラヤ、これがマダガスカルと知っているせいかもしれませんが、このロシレムの説明をめぐる居心地の悪さには、このちぐはぐさがどうしてもぬぐえないのです。
2006/01/29
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前置きが長くなりましたが、要は、恒例の「重箱の隅つつきロシレム編」。隅から隅までつつき回して、「きりきり吐かんかい!」と、ロシレムと自らの理解力を締め上げてみたいと思います。では、ロシアン・レムリアン・クォーツ(以下ロシレム)とは、どういう石なのかまとめてみます。ロシレムは、一言で言ってしまえば、「ロシアのウラル山脈で見つかったレムリアン・シード」ということになります。レムリアンシードとは、かつて存在したとされるレムリア大陸にとつながりを持ち、レムリア人の意識や記憶が宿るという水晶なのだそうです。この、レムリアン・シード・クリスタルは、まずブラジルのディアマンティーナで採掘され、その後ロシアでも発見されたことから、ブラジルのものと区別する意味でロシアン・レムリアン・クォーツと呼ばれるようになりました。一言で言えば上記の通りなのですが、ロシレムはさらに細かい規定があります。ネットを徘徊して、目に付いた記述を箇条書きにしてみました。※たくさんあるので、まずは、ざっと量を眺めてみて下さい。●産地について・ロシアのウラル山脈で産出する水晶である。・ブルーエンジェルと呼ばれる女神が守護する一帯で産出する。・または、ブルーエンジェル鉱山で産出する。・または一つの鉱脈から産出する水晶である。・ロシレムが産出する一帯には「ブルー・エンジェルの伝説」が残されている。・現在では閉山しているらしい。(最近、ショップの在庫が出てきたという話もあり)●水晶の形状について・内部が透明だが、表面は曇りガラスのようになっているものが多い。 (初期の産出では、透明感があり形もきれいなものが多いらしい)・錐面にレコード(成長丘)がたくさん見られる・柱面に横筋(レムリアン・リッジ)がたくさん刻まれている。・手ざわりは軟らかい感じがする。・ダメージを受けている場合も多く、見た目はきれいではない・ダメージは、晶洞が同じ方向に4回転したためものものである。●パワー(?)について・レムリア人の記憶が宿る・レムリア人とつながりがある人のもとに行き、メッセージをもたらす。・ウラル山脈の女神が宿っている。 彼女は、ロシアンレムリアンを持つ全ての人々を教え導き、愛と栄誉を与える。・ロシアンレムリアンは、互いに密接に結びつきながらグリッドを形成し、 世界中に愛と平和のメッセージを送っている。・古代のレムリア人にプログラムされたオリジナルシード。・ロシアンレムリアンは、人々や他のクリスtるを教え導くマスターティーチャーである。・ヒーリングストーンではなく、石の持つ多様な情報につながるための コミュニケーションツールである。・セイクリッド・スクライブ(聖なる書記)と呼ばれることもあるが、 「ロシレム=セイクリッド・スクライブ」とする説と、 「ロシレムの一部がセイクリッド・スクライブ」とする説がある。●他の水晶との区別について・アメリカの「Crystal Cave社」によって商標登録されている。 つまり、厳密には、Crystal Cave社によって採掘される 一つの鉱脈から産出する水晶のみがロシレムである。・日本では、Crystal Cave社と直接取り引きをしている卸しのショップがあり、 そこから各ショップに卸されている。 このルートをたどったロシレムには、管理ナンバーが記された白いシールが貼られている。・リーディングでも「他のロシアンクォーツとは区別されなければならない」とされている。●ロシレムに似た「アスターフィエフ・チェリャビンスカヤ」産水晶・ロシレムと大変よく似た形状をしている。・ロシレムの晶洞の近くらしい。・購入した人からは、ロシレムと同じような力を感じるという感想が多い。…………つ、つつく隅が多すぎる……じゃなくて。ロシレムについては、取り扱っておられるショップの多くが、Crystal Cave社の出したリーディングの文章を掲載しているので、それをお読みいただいた方がおわかりいただけるかもしれませんが、まとめるとこんな感じ……というか、まとめられません。まあ、読むより眺めていただいて、ロシレムというのは、このようにいろいろ言われている石なのだということだけご理解下さい。話を続けましょう。昨日の雑記に書いたように、私とロシレムの間には長らく沈黙が横たわっていたのですが、何と言ってもロシアの水晶です。私が大好きな産地の水晶なのです。しかも、なにやらすごそうな水晶なのです。清水ダイブで買うぞ! ……というまでには至らないものの、興味は尽きず、いろいろなサイトを巡り、ロシレムについての記述を読んでいました。そして……ふたたび、沈黙。しかも、今度は、とても居心地の悪い沈黙でした。何だろう。読んでも読んでも、ちっとも頭に入ってこない。心の中で落ち着かない。言うなれば、とてもすばらしい絵柄だよ、と言われたバラバラのパズル。1ピース、1ピースを見ると、なるほど、きれいな色が塗られている。しかし、ひとつひとつ見ていっても、全く全体像が思い浮かばない。手にしたピースが、端っこに位置するのか、真ん中なのかもわからない。「ま、私には宝の持ち腐れな石なのね」……と、きらびやかな情報のピースを前にしたまま、組み立てることもできずに放置していたのです。ところが、情報を整理し、わずかに得た情報のしっぽから芋蔓式にたどっていくと……(私が理解できる)絵柄を完成させるために、足りないピースと余計なピースがあるような気がしてきました。
2006/01/29
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通称を「ロシレム」という石があります。略さずに言えば「ロシアン・レムリアン」。ヒーリング系のショップでは、かなりな高額商品で、レムリアのエネルギーを秘めているのだとか、女神が宿っているのだとか、いろいろ麗々しい説明書きがつけられている、なにやらすごそうな石なのです。2001年9月12日……同時多発テロの翌日……にアメリカの石ショップに届き、日本では2002年の半ばあたりから出回りだしたようです。私がその石のことを知ったのはさらに後で2003年の最後か、2004年はじめ。実物を手にとって見たのは、確か2004年になってからでした。時期的には、ヒマラヤ水晶に惹かれはじめたのと同じころです。「ロシレムという、なにやらすごい石があるらしい」……という、ヒマラヤ水晶を探し始めたのと同じノリでロシレムを探していた私は、ついにあるお店で実物を見つけました。ヒマラヤ水晶は、「なんだかわからないけど、すごい!」と、初対面で虜になってしまいましたが、ロシレムの場合は違いました。「……(沈黙)」なんだ、大したことないじゃん、でもなく、わからないけどスゴすぎて言葉にできない、でもなく、いいけど、高すぎて買えない……、でもなく、この見かけで、何じゃこの値段……でもなく、沈黙。何の言葉も浮かびませんでした。たとえ、ごく一般的に見かけるブラジルの透明水晶だったとしても、「おお、水晶らしい水晶」とか何とか、印象が浮かびそうなものです。しかも相手は、柱面に刻まれたバー・コード(成長線)やファセット(錐面)のレコード(成長丘)が特徴の水晶なのです。「おお、いろいろ刻まれてる」とか「表面はこすれてるけど、透明感抜群!」とか言い表せないはずはないのですが……なぜか、頭は停止状態。一番近いのは、パソコンの「このプログラムは、現在応答していません」……というアレ。そればかりではありません。その後、ヒマラヤ水晶にやロシア(主にダルネゴルスク)水晶にのめり込み、キラキラきれいな水晶だけでなく、ごつごつワイルドな水晶の魅力もわかるようになったというのに、この沈黙は続きました。お店だけが、売らんかなのためにもっともらしい話を述べ立てているならば「そんなものか」で済んだでしょうが、ロシレムを手に入れた人の多くが、何かを、何か強い力を感じておられるようす。「ロシレム」と呼ばれる水晶に何かがあるのか。なぜ私にとっては「沈黙」なのか。いつまでも沈黙のままではいられまいと、調べてみることにしました。
2006/01/28
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今日は、直球勝負ど真ん中のタイトルです。ヒマラヤ好きともなれば、いつも身近にヒマラヤ水晶を置いておきたい。かといって、お出かけ時にポケットに忍ばせて行くには、いささかトゲトゲ、ゴツゴツ、ちょっと欠けが心配でもあります。インド産ヒマラヤ水晶の繭玉は、その点大きさと言い、欠けを気にしなくてもよいので楽ですが、やはり原石……というわけで、ペンダントヘッド。昨年末、池袋ショー直前の展示会から我が家にやってきた、タビーでスタイリッシュな逸品です。(←自画自賛)厚みは最大で約2.5ミリ、水晶の見えている部分の長さは4センチ。大小2つのぺらぺら結晶が、ちょっと角度を変えて2本並んでいます。約半分は、やや白っぽい緑泥がぎっしりで、残り半分はクリア。境目はガーデン風味で、クリアな部分には緑の針(アクチノライト)入り。会場では、ミルキーなほんのり緑のとか、ワイルドなDT緑泥(しかも蛇のデザイン)とか、つやつや美人なスモーキーとか、いろいろいろいろ目移りしまくっていたのですが、実際に鎖に通して、鏡で見てみると、目で見て惹かれるものと、身につけて映えるものは違うのです。当たり前のことですが、やはり身につけるものなら、それなりに映えるのを選びたいということで、いくつかを泣く泣くあきらめ、絞り込み。つやつやビューティなスモーキーは最後まで残りましたが、スモーキーであるだけに、黒っぽい服装では今一歩かも……と落選。ヒマラヤ水晶の美しさと、私好みのレアさ、そして身につけて映えること。写真は、そんなわがままをみごとクリアした強者ペンダントヘッドなのです。ヒマラヤ水晶の中でも、こんなにペラペラなのは比較的レア。しかもその薄っぺらさが、プレートっぽくて、身につけるといい感じです。最近は、こんな感じでクロスとあわせてつけてみたりしています。
2006/01/27
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エンジェル・ブレッシング・クォーツです。チタンガスがインクルージョンされているために、ふわりと白く濁っているのだとか、いやいや白いのは、アラゴナイトのインクルージョンだとか、いろいろ言われています。以前ご紹介したのは、先端が剣山のようになっていましたが、今回のエンジェル・ブレッシングはノーマルなポイントです。白い濁りもほんのりで、インクルージョンのために白いのか、レムリアンシードみたいに一面おきに刻まれた、細くて密な成長線(バーコード)のためなのか、ちょっと見分けがつかないほど。しかし、言われてみればほんのり白くて、「天使」の名前にふさわしいかもと思える繊細さ。きれいな五角形の面も持っていて、この「イシス・フェイス」が、白い光に浮かび上がるようです。ところで、改めて確認してみたら、「エンジェル・ブレッシング」というネーミングは、某お店のオリジナルネーミングなのだそうです。お店の方のお話では、この石を掘った鉱山の方が、「チタンガス入り」とおっしゃっていたのだそうです。そして、「エンジェル・ブレッシング」も、私は、どこかに「Angel Blessing」だと書かれていたので、そうだと思っていたのですが、最近「Angel Breathing」という表記も見つけました。「天使の祝福」なのか、「天使の吐息」なのか。……今度、お店で確認してこなければ。
2006/01/26
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妙な話なんですが、ちょっとだけ。当サイトでは、ヒマラヤについてまとめたり、地図を作ったりしています。以前にもありましたように、丸ごと拝借、とか、もとの文章がわかってしまうような引用はお断りですが、参考にしていただくことまで拒否しているわけではありません。ですが、ここでちょっとご注意を。日中、比較的時間があるシュフ(シェフではない)であるKURO@管理人は、ヒマに任せて調べものをすることを厭いません。調べていると、「あ、勘違いしてた」なんてこともあるので、こっそり直していたりします。地図も直したりしています。なので、当サイトの地図をトレースして使ったりされている場合は、ご注意下さい。なんだかとてもよく似た地図をお見かけしたので、気になります。……パルバティの位置を変更したので、チェックして下さい、○○店さん。もしかしたら、偶然同じような地図になっているのかもしれませんが、あのテの内容を落とし込んである地図は、ないはずなんですよねえ……。変な話で失礼しました。
2006/01/26
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コロラド産のアマゾナイト付スモーキー・クォーツです。大きさは1.5センチほどと超ミニ。小さい石は、必然的にマクロ撮影になります。ところが、マクロ撮影では、倍率が上がればあがるほどピントが合う範囲が狭くなります。この石は、きれいに見える角度で撮ろうとすると、特にピンぼけ率が高く、おまけにスモーキー・クォーツとアマゾナイトという色の組み合わせのために、アマゾナイトに会わせると、スモーキーの色がきれいに出ず、スモーキー似合わせると、アマゾナイトの色が鮮やかすぎて色飛びを起こすという、困ったちゃんでした。折を見てチャレンジを繰り返していたところ、たまたまきれいに撮れたので、早速の登場です。ご覧の通り、小さなスモーキーがこれまた小さなアマゾナイトを背負っています。このスモーキーとアマゾナイトの組み合わせは、コロラド州の中央部あたりで産出するそうですが、この石のくわしい産地はわかりません。スモーキーの色合いは、平均よりも淡目です。そのおかげで、アマゾナイトの結晶がスモーキーに食い込んでいる様子が透けて見えます。ご存じ、アマゾナイトは長石の仲間。この鮮やかな青緑色は、わずかに混じる鉛による発色です。長石としては微斜長石(マイクロクリン)という仲間になります。ちょっと意外ですが、ムーンストーンでおなじみの正長石ととても近い長石で、化学組成、モース硬度,比重,屈折率等は全く同じ、ただ、結晶のしかたがわずかに異なっているだけです。そのせいか、アマゾナイトの中にはシラーが出るものもあります。写真のアマゾナイトはそのタイプではないようですが、色は鮮やかで、小さいだけに光に透けそうです。いつか、もっと色が濃いスモーキーとの組み合わせをねらってみたいですね。
2006/01/25
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1月23日に155000hit突破しました。ありがとうございます!ところで、22~24日の4日間連続で、訪問者数の末尾が「3」でした。ちょっと珍しい?
2006/01/25
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スギライトです。親指の爪くらいの小ささなので、タンブルというよりチップ、という感じでしょうか。以前に一度紹介していますが、丸玉やビーズでは、一見黒?……と思ってしまうくらい色が濃かったり、青っぽい色が混じっていたりします。青っぽい部分が多いスギライトが、ブルー・スギライトとして売られていましたが、青い部分はリクトライト(正式にはリヒテライト)です。ところが、このスギライトチップは、大きさこそちいさいものの、色合いはかなり鮮やか。ピンクがかった紫というか、すみれ色というか、なかなか美しい色合いです。まるで透けそう……と思って透かしてみたら、やっぱり透ける!スギライトは、ほとんどが塊状で産出しますが、まれに小さな結晶も出るのだそうです。もちろん、写真の石は、結晶ではありません。結晶の実物は、見たこともありません。どうやらこの石、カルセドニーが混じっているらしいのです。絵の具のチューブから出したばかりでは、黒っぽかったのが、水に溶いたら鮮やかな色になった……というところでしょうか。均一な色合いで透けているのではなく、微妙な濃淡がある様子は、夜明けに輝く雲が空にかかっているよう。「暁の色」そう言い表してみたくなります。
2006/01/24
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ハーキマー・ダイヤモンド……ではなくて、カナダの水晶です。大きさは2センチ弱。部分的に刷毛ではいたようにスモーキーがかっていて、写真ではミネラルタックに隠れているあたりに内包物で黒く見える小さな小さな結晶がくっついています(右下画像)。エレスチャル……というほど、骸晶っぽくはありませんが、内部に隙間があり、泡こそ見られないものの、水が入っているのでは……と思われます。柱面が短いころんとした形は、ハーキマーぽいですが、照りは、やや劣るかもしれません。なぜ、この石が我が家にいるかというと、ひとつはカナダ産だからという理由が挙げられます。長らく我が家で唯一のカナダ産の水晶だったのです。そしてもうひとつは……このみごとな虹!ひとつの錐面全体に、鮮やかな虹がくっきりと出るのです!よく見ると、一つの水面の2ミリ下あたりにクラックがパシッと入っているらしく、ここにくっきりはっきり虹が出ています。小さい水晶だけに、錐面の一つが虹色に見えるとかなりインパクト大。さらによく見ると……先ほどクラックと書きましたが、どうやらこの水晶、ベースは淡い淡いスモーキーらしく、このクラックから上は透明な水晶になっているのです。つまり、この虹をはさんで水晶の色が微妙に異なっているようなのです。いったいどうやって色が変わってしまったのか、クラックが入っているために、色が変わって見えるのか、ルーペ片手に時々ひねくり回して見ています。
2006/01/23
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しばらく前まで、かなり長期間にわたってトップを飾っていたので、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。インド産のグリーンアポフィライトです。きれいだなー、欲しいなーと思ってはいても、なかなか手の届く価格帯まで下りてきてくれなかったのですが、ミネラルショーで、小さなヤツを無事ゲット。全体で3センチくらいしかないので、高い石でも手頃なお値段でした。しかし、じっくり選んだので、小さいとはいえ大きな石の美しさには負けません!(……のはず)暗緑色の母岩の上に、白い沸石が付、その上に放射状にアポフィライトがくっついています。ちょんちょんとカットしたらしき石の端っこにかろうじてくっついているような絶妙のバランスのおかげで、結晶の形はきれいに見えますが、よくぞこんな状態で採取したものだと感心します。また、アポフィライトらしく水平にクラックが入っているところがあるので、いつ何時そこからパキッっといってしまわないかと、ちょっとどきどき。そういえば、透明なアポフィライトは、もっと太さのある結晶があるのに、透明なタイプのグリーンアポフィライトでは、大型の結晶は見かけません。(半透明で、四角い感じの結晶では大きいのがありますが)透明タイプくらい大きくて透明なグリーンのがあったら、さぞかし壮観でしょうに……。さて、今回ちょっと調べたことがあります。写真をよーくご覧下さい。産地がPune, Maharashtra, Indiaになっています。同じような石をWEBショップなどで見ると、おそらくPoona, India になっているところが多いかと思います。この石ではありませんが、インドのお店で石を買い、産地を聞いたときもPoonaと書いてもらいました。では何故にPuneか。どうやら、カルカッタからコルカタに変更されたように、Poona(プーナ)もPune(プーネ)に変更されたようなのです。このほかにも、有名なところではボンベイがムンバイにマドラスがチェンマイに変更されています。これは、インドが長らくイギリスの植民地であったため、イギリス式の発音が一般的になってしまっていたものを、純粋なベンガル語発音・表記に戻そうという運動が広まっているためだそうです。何とややこしい……と思ってしまいますが、何と日本でも同じことが起こっています。俗に言う「平成の市町村大合併」によって、たとえば、「岐阜県恵那郡蛭川村田原」かの国産黒水晶の産地は、「岐阜県中津川市蛭川」になっています。別に古い表記でも変わりがないかと思いますが、スギライト(杉石)の産地は、愛媛県越智郡岩城村ですが、たいてい、「当時の」ということで旧地名であることが強調されています。いったい、こういうラベルは、どういうタイミングで移り変わっていくのでしょうねえ……。
2006/01/22
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昨年末の池袋ショーの最終戦利品です。初日から目をつけ、会場を一周するたびに眺めていたロシアン・ラピス。最終日のショー終了間際に、500円お安くゲットしました♪ロシアン・ラピスは以前に一つ登場していますが、これは2つめ。ひとつめのエッグに比べて大きく、ちょうどニワトリの卵大です。色合いは、一つ目に比べて白いドロマイト(もしかしたらカルサイトかも)が多いです。宝石としてのラピスラズリは、色が濃く、白い部分が少ないものほど質が高いと言われています。その基準でいれば、決して質が高いラピスラズリというわけではないのですが、ラピスの青が白いドロマイトに映え、しかも白の中に散らばるラピスは、とても濃い青なのです。白の中の瑠璃色の、何という鮮やかさ!このエッグを見た人は、たいてい「磁器みたい」とおっしゃいます。なるほど、青い絵付けが施された磁器のような感じですね。もしも、濃い瑠璃色の部分だけであれば、色が濃すぎて、むしろ黒く見えてしまったことでしょう。そこにさわやかに白い色合いが混じり、しかもその白がかなり多めであることで、この石は神秘的な青に輝きを加えることができたのだと思います。実は、ラピスラズリという石は、私にとってはさほど心惹かれない、いささか縁遠い石でした。青い色は好きだし、その歴史には興味をそそられます。ところが、いわゆるパワーストーンなどとして見かけるものは、色がいまいち。逆に、質の高いものは、その質の高さ、つまり色が濃く均一な色合いのために、水晶などに比べて表情が乏しく思えてしまうのです。しかし、ロシアのラピスは、産地がロシアと言うだけでなく、青と白のコントラストも鮮やかで、青にもの濃淡があって表情豊か。宝石としての質は少ないのかもしれませんが、石好きとしては、なんとも魅力的。おまけにロシアのエッグは形が良いのも魅力です。今度は磨いていない原石も欲しいかも。
2006/01/21
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今日は、●●の日というのがありますね。何かが始まった日であったり、事件が起こった日であったり、単に語呂合わせな日であったり。駐車場の賃貸料を払い行った先で、カウンターに休業日をお知らせするとおぼしきカレンダーが貼ってあり、丁寧に毎日何の日であるかが書き込まれていました。1月9日は成人の日。15日は苺の日(毎月だったりして)。25日はなぜか、中華まんの日。一体誰が決めて、どうやって調べているんだろう……手続きをしてもらっているあいだ、見るともなしにカレンダーを見ていた私は、ある日に目が釘付けになってしまいました。「石の日」。そんなものがあるのか! ……と、目が点。なぜ、その日が石の日なのか。それは一目瞭然でした。1月4日は石の日。なーるほど。では、11月14日は「いい石の日」なんでしょうか(笑)
2006/01/20
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ガネーシュ・ヒマール産のタビュラー(板状結晶)です。表面には成長線(横筋)がびっしり刻まれているので、透明感があまりないように見えますが、実際はかなり透明でカメラのフレームいっぱいに写し込むと、まるで「氷の壁」といった趣。売られている石を見ると、結晶の先端がマイナスドライバー状になっていればタビュラーと呼ばれていることが多いようですが、「タビュラー」という言葉が「板状結晶」という意味である以上、(辞書に載っています!)向かい合った2つの面が大きく成長し、全体的に平べったく見える水晶を指して言いたいです。さて、写真の水晶は、そのあたりは文句なしにぺったんこ。あまりに平べったいので、大きな結晶がぺらりと剥がれるように割れた破片かと疑いたくなりますが、裏側にも成長線が刻まれた、立派な結晶です。そのうえ、結晶の先端に向かうに従って徐々に薄くなっている、先細りペラペラ結晶。さらによく見ると、板状の結晶が少しずつすれながら、3つくっついているようにも見えます。こうなると、タビュラーというよりはジャカレーかも。不思議に思うのは、なぜ、このような結晶ができたのかということ。ブラジル産のスモーキーがかったジャカレーは、ワニ皮っぽい面の反対側を見ると、何かに付着していたように見えます。つまり、晶洞の壁面に張り付くように結晶したものが、剥がされるように採集されたのではないでしょうか。では、写真のヒマラヤ水晶ではどうでしょう。写真で見えている面は、通常の結晶の柱面を思わせるなめらかさですが、反対側はかなりでこぼこ。しかし、何かに接触していたようすではなく、いわゆるカテドラルっぽい表情です。そのほかにも、カテドラルっぽくなく、普通の結晶が薄い板状になったものも出ています。ひとつだけでなく、いくつ過去のような結晶が見られると言うことは、写真の石が偶然このような形に結晶したのではなく、板状に結晶する何らかの条件があるのだろうと思われます。ファーデン・クォーツも不思議ですが、タビュラー・クオーツも、実は不思議な結晶です。
2006/01/20
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メキシコ産の白い水晶です。これは、まだメテオラ・クォーツを持っていなかった頃に買ったもので、「うわー、なんだかメテオラっぽい」……という容姿に引かれて買ってしまった石です。いったいどのあたりがメテオラっぽいかといいますと、●水晶っぽくないとんがりな形●白いミルキーっぽさ●細かい結晶が集まったような鱗状の輝き……と、ほぼ全体が、なんだかメテオラ。もちろん、メテオラ・クォーツはアメリカはコロラド州のOuray郡の限られたポケットから産出する水晶のことですので、メキシコ産のこの水晶はメテオラではあり得ません。しかし、メテオラ・クォーツにまつわる隕石クレーター云々という話が「伝説」であり、その特徴的なテクスチャが、どうやら石灰岩質の地層と関係があることを考えると、この水晶も似たような環境で成長したのではないかと思われます。ただし、メキシコ産でこの手の水晶は他に見たことがないので、はっきりしたことは言えませんが。そして、これは確かにメテオラでしょうという石が手元に来た今も、この石の魅力は減っていません。鱗のような質感に、小さな結晶がモコモコ付いた感じが、ハリネズミのようにも見えます。私だけでなく、もう一人の石好きさんも、「ハリネズミ」だと思われたそうなので、これはもう、確かにハリネズミなのです(笑)。そういう印象があったせいか、この石は、ちょこまかというか、なんとなくはしっこいイメージ。箱にしまわれているよりも、机の隅とか、引き出しの中にいることが多いです。4センチほどの小さい石なので、どこかにころりと転がして、なくさないようにしなければ。
2006/01/19
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ガネーシュ・ヒマール産水晶です。根本はひとつで先端が分岐している水晶をクリスタル用語でタントリックツインだとか、ソウルメイトツインだとか言うようですが、この水晶は、逆。くっついてひとまとまりになっていますが、何本かの先細りの結晶が、先端で一つに溶け合っているように見えます。そして、基部先端四分の一ほどを除いて、ぎっしりクローライトが内包された、ヒマラヤン・グリーン。先端のクローライト部分と透明部分の境目は、美しいガーデン状になっています。むしろこれはイン・ヤン。……と言うよりも陰と陽。イン・ヤンは内部が透明な部分と白く濁っている部分に分かれている水晶であるとされていることが多いようですが、本来は、対照的な二つの要素が同居している水晶を指すようです。透明な部分と白く濁った部分を持つのはそのひとつで、以前にご紹介したクローライトと透明な部分にはっきり分かれたヒマラヤ水晶も、イン・ヤンであると言えます。先だっての2005年の池袋ショーでは、二つくっついた結晶のうち、片方が錐面が1点で交わった「陽」、もう片方が、先端がマイナスドライバーのようになった「陰」というイン・ヤンを見せていただきました。さらに興味深いことに、この二つの水晶には、それぞれ同じように内包物がガーデンを形成しているのですが、その内包物が、「陽」の方は茶色く、「陰」の方は緑色なのです。見せてくれた方は、陽の方は酸化して茶色く、陰の方は還元して緑色なのだとおっしゃっていました。私は、イン・ヤンとは最初に挙げたような白と透明の結晶だと思いこんでいたので、このような陰陽の取り合わせは目から鱗でした。ならば、写真の水晶も、鋭い形とワイルドなクローライトに対し、女性的な優しさを備えるガーデンという相反する表情が同居する「イン・ヤン」と言っても良いのかもしれません。ネパールのヒマラヤ水晶→ワイルド→男性的と思いがちですが、ふとしたところに、繊細な美しさが隠れています
2006/01/18
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インド産ヒマラヤ水晶です。柔らかな白さ、酸化鉄で部分的にほんのりピンク色なニュアンスを漂わせる色合いは、インド産のヒマラヤ水晶らしいです。インド産ヒマラヤ水晶といえば、クローライトが内包され、形が特徴的なネパールのガネーシュ・ヒマール産のワイルドさに比べてやわらかく、素直な雰囲気であるように思われます。しかし、やはりヒマラヤ水晶。世界に冠たる巨大山脈の力に充ち満ちているかも……と思ったのが、今回の写真の石なのです。上の写真ではいまいちわかりにくいでしょうか。この水晶の断面は、こうなっています。小さな結晶がびっしり生えそろったみごとなセルフヒールド!以前にガネーシュ・ヒマールのセルフヒールドをご紹介しましたが、それに勝るとも劣りません。ガネーシュのセルフヒールドを、ヒマラヤ山脈の荒々しいパワーがそのまま現れたようだと表現するならば、こちらの水晶は、ヒマラヤ水晶のエネルギーがあふれ出して形になったようとでも言いましょうか。『セルフヒールドというからには、根性を入れて、バシッと再結晶していていただきたい』という、KURO的セルフヒールド規定にも堂々合格!そして。他からつけられた名前に振り回されるのではなくて、自分で石を見て名前を付ける……「これが(私が考える)セルフヒールドです」と言い切ることができるおもしろさ。石を見る、石と向き合う、石のおもしろさはそこから生まれるのだと思います。
2006/01/17
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我が家のフローライトの中では古参のフローライトです。なんてったって、これがフローライトなのか、カルサイトなのか見分けがつかなかった頃の石なのです(笑)。……というのも、この石、鉱物表本っぽく、ふたのない紙の箱入りで売られていたのに、石の名前さえ付いていなかったのです。当然のことながら、産地も不明です。えー、石の「重箱すみつつき」をやっちゃう今の私の目で見ますと、メキシコかスペイン。(似たのを見たような気がするから)売っていたお店の様子も考えに入れてメキシコに1票プラス、……というところでしょうか。ところで、フローライトかカルサイトか、わからない状態で買ったにもかかわらず、この石はちょっと面白いです。フローライトの結晶と言えば、ご存じ立方体がベース。まれにピラミッドを上下にくっつけたような八面体の結晶になります。しかるにこの石は、そのいずれでもないように見えます。どうやら、立方体と八面体が合わさったような形であるように思われます。色合いは、ご覧の通りのほぼ透明。表面がちょっぴり磨りガラス状なので、ガラスのようなというわけにはいきません。中にはなにやらもこもこ内包されているように見えるのですが、これは正体不明。透明なだけに、光源の色によって表情を変えるおもしろさ中のモコモコが透けて見えるユニークさ。今でもお気に入りの石の一つなのですが、結晶が立体的にくっつきあっているので、なかなかピントが合わないのが悩みの種。今回の写真に行き着くまでには、富士山のごときピンぼけ写真の山が築かれているのです……。うーん、もうちょっときれいに写してあげたい……。
2006/01/16
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ガウリシャンカール産スモーキーです。このたび調べてみたら、ガウリシャンカール峰は、ネパールのジャナカプル県ドラカ郡に位置するらしいです。写真の石は、大きさは4センチほどで、我が家のガウリの中では、これでも最大。ガウリシャンカール産の中でも、大型とは言わないまでも中堅クラスくらいにはなるのかと思っていたら、これまで私が見た限りでは、最大600g台、続いて400g、200gと、あるところには大型のものがあるようです。しかも、某展示会で見せていただいたところでは、ガネーシュ・ヒマールやカンチェンジュンガにも、ガウリばりのスモーキーが産出する様子。ネパールでは、産地が入り交じってしまうこともないではないので、いちおう「らしい」と申し上げておきますが、ガネーシュのスモーキーは、クリアなタイプをの面影そのままに、ツヤピカでビューティフルでした……。しかし、ガウリ産にはガウリ産ならではの魅力があります。エッジがこすれて古びた風情や錐面などに付着物がくっついていたり、付着していた痕跡で表面はこすれていながら、内部は驚くほどの透明感を持っていたりするところは、ワイルド・ヒマラヤン好きの心をわしづかみ。写真の石は、こっくりとした色合いといい、そのワイルドかつ落ち着いた風情といい、いかにもガウリ。しかも、内部には、扇形の個性的なクラックが入っていて、抜群の透明感の中で光を反射し、たそがれ色の光を反射します。静かにもの想う、霊峰の黄昏。静寂と深淵を内に秘めた石。そんなイメージが心に浮かびます。
2006/01/15
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ヒマラヤ水晶です(またしても)。大きさは3センチほど。形は、ガネーシュっぽいといえばそうですが、半分がたミスト(霧状のインクルージョン)が入っていて、透明感はさほどありません。写真の裏側にあたる面には、他の結晶が剥がれた跡があり、そこには、鉄か何かの黄色~オレンジの鉱物が付着しています。そのせいで、なんとなく黄色っぽく見えるのですが、一般的に言われる「ゴールデンヒーラー」と言うほどではありません。実は、買った当時は、おっ、ヒマラヤのゴールデンヒーラー!?……と思って、手に取ったのですが、今、冷静に見ると、上記のような感じです。しかし、買った当時から変わらない印象もあります。石の透明度をじゃましているはずの白いミストのせいか、ガネーシュらしい、尖った形であるにもかかわらず、この石からは、穏やかでやさしげな印象を受けるのです。海外サイトで、透明な水晶は男性的、白く濁った水晶は女性的だと説明されていましたが、こうしてみると、なるほどと頷けます。そして。この石を、何の気なしに、夕日で撮影したところ……。思いがけず、きれい!わずかな黄色みが、夕日で増幅され、ミストの部分に金色の光が反射して、やっぱり、ゴールデン・ヒーラーじゃない!?……と、ひとりで、再確認。夕日で撮れば、何だって黄色く写りますが、美しく写る石は、意外に少ないのです。見た目は黄色くないけれど、夕日で美しいこの石は、隠れゴールデンヒーラーと言うことで。
2006/01/14
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ロシアはプイバの水晶です。長さは4センチほどなのですが、ちょっと複雑なセプターです。軸になっているのは、濃いスモーキー。普段目にするのは軸がクリア(白)、上にスモーキーが結晶したのが多いですから、この時点ですでに変わった水晶といえます。しかも、この軸のスモーキー、先端部分がうっすらアメシスト。その上……というか、先端部分からわずかにずれて、柱面の一部に流れるように、あたたかみのある白い水晶が結晶しています。この結晶の部分も、エレスチャルのようにも、小さなDTがいくつもくっつきあったようにも見える複雑な形。小ぶりなくせに、一通り説明するとなると、ちょっと気合いを入れなければならない水晶です。これは、根本が折れている分離結晶ですが、こんな水晶のクラスターがあるなら、ぜひとも見てみたい!なんとまあ、環境が激動する中で育った水晶なのでしょう。さて、プイバは鉱山の名前だそうです。南北に延びるウラル山脈のかなり北にあります。ウラル山脈は、4つにエリア分けされていて、南から、サウス・ウラル、ミッド・ウラル、ノース・ウラル、ポーラー・ウラルとなっているそうです。プイバはポーラー・ウラルのエリアにあり最近時々耳にするドド(Dodo)鉱山とは山稜をはさんで10キロほどしか離れていないのだとか。ポーラーという名前が示すように、北極圏に近い、寒い土地の水晶なのです。ちなみに、ロシアン・レムリアンが採掘されるブルーエンジェル鉱山はサウス・ウラルに属します。ヒマラヤに続いて、ウラルの地図も作ってみたいのですが、よい資料がなかなかありません。やっぱり、地図帳を買わなきゃならないかなあ……。追記:地図作りました!
2006/01/13
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別館サイトの「Talk」にエレスチャル・ギャラリーを作りました。ブラジルやインド、マダガスカル、メキシコのエレスチャルが集合しています。「ヒマラヤ水晶」のコーナーの画像リンクを整備、ちょっぴり石が増えました。{Stones」のコーナーの初期掲載文をぼちぼちデザイン変更中。写真が新しくなっているページがあります!バナークリックで別館サイトへGO!
2006/01/13
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以前にも一度登場した、無色透明のオパール、玉滴石とも呼ばれる、ハイアライトです。この石については、すでにご紹介してしまったことでもあるし、今回は、ちょっと写真のおもしろさをねらってみました。写真の石は、前回の石とは別物。前回のが、ハイアライトのみだったのに対し、今回の石は、母岩付でアパタイトの一種である、スタフェル石という、白い鉱物を伴う標本です。まるで、母岩の亀裂から、ぐちゅぐちゅと押し出されてきたように固まっています。(オパールなので結晶していません)なかなかきれいに撮れない中で、一瞬きらめいて氷のように写った一枚。母岩は影に沈んで、標本写真には成り得ないけれど、心惹かれた煌めきを写し込めたと感じた一枚。
2006/01/12
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これぞ、天然のアクアオーラ!……といいたい水晶がコレ。ブラジル産のエレスチャルです。全体像は、どこが先端だか、どの方向に結晶したのだか、ぱっと見ただけではわからない、エレスチャルらしい形。うっすらスモーキーがかっています。そのエレスチャルの複雑な結晶面に、慎重に光を反射させていくと……浮かび出る、虹色。実は、写真の虹は実物よりもくっきり派手に写っています。しかし、実物も確かに虹色。石の内部に出る虹ではなく、表面が油膜のように輝きます。これは、結晶の表面が酸化鉄やチタンの酸化被膜でコーティングされているためだそうです。もちろん、天然です。アクアオーラのような派手やかな色合いではありませんが、これが自然にできたものかと思うと……感動!おそらく、酸化被膜の重なり具合とか、厚みの違いで、光の反射か屈折が変わり、虹色に見えているのではないでしょうか。某石屋さんが、この神秘的な水晶に付けた名前が、またすばらしい。「アルケミスタ」です。おそらく錬金術師(アルケミスト)のポルトガル表記だと思います。(ブラジル(ポルトガル語)では、アメジストをアメジスタ、ルベライトをルベリッタというのだそうです)金属の酸化被膜によって水晶が虹色に輝く……。まさに錬金術的不思議。広く知られたクリスタル用語ではありませんが、このネーミング以上にぴったりな名前があるでしょうか。気合いを入れて、広めてみようかと思ってしまいます。
2006/01/11
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おかげさまで15万ヒット突破しました。ありがとうございます~!
2006/01/11
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2006年初のヒマラヤ水晶です。2005年最後のヒマラヤ水晶に対して、この石がお初でいいのかと、ちょっと躊躇するくらい、対照的な石です。方や、大自然がカットしたようなシャープな線と、透明感を持つ、ヒマラヤの清冽な空気を切り出したような石。方や、透明度は高いのだけれど、付着物のせいで一見土にまみれているようで、面の形も整っていない、よく言えばワイルド、口悪く言えば、見栄えのしない石……それが、今回の写真の石です。しかし、店で見かけたとき、なぜか棚に戻すことができずに連れ帰ってしまいました。土にまみれたように見えていても、輝いている。汚れているようで、透明感に深みがある。そんな風に感じてしまうのです。それは、この石が、山から掘り出されたばかりのような生々しさを備えているせいでしょうか。ヒマラヤ水晶は、一般パワーが強いと言われます。曰く、聖地ヒマラヤで採れた石だから。曰く、聖なるヒマラヤの気に育まれ、極めて大きなパワーが宿っている。曰く、風水の面から見ても、アジア全土に力を及ぼす竜脈の源泉である地の水晶だから……。パワーに鈍い私は、このことを別の言葉で表してみたいと思います。ヒマラヤ山脈は、蠢く大地の力が溢れる場所である。……と。ヒマラヤ山脈は、アフリカ大陸から分離したインドが、マントルプルームの流れに乗って移動し、ユーラシア大陸にぶつかってできたのだと言われています。ヒマラヤ山脈は、世界でも最も若い山脈です。隆起し始めたのは、約2000万年前と言われ、今もなお、毎年4~7mmほど隆起し続けているのだそうです。わずか1センチにも満たない動きとはいえ、山脈の長さ、高さ、山脈を形成する岩の重みを考えれば、それを2000万年にわたって動かし、押し上げ続けている力の膨大さははかりしれません。地球は今も動いている。そのことを顕著に物語る場所であると言えるのではないでしょうか。ヒマラヤ水晶は、そんな場所に結晶した石なのです。
2006/01/10
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番外編だけじゃなくて本編も(笑)。今回の石は、以前、カテドラル・ライブラリについて書いたときに登場していますが、単独では初めてです。産地はブラジル。握り拳よりも少し大きめで、かなり色鮮やかなシトリンの上に、透明~スモーキーがセプター状に結晶しています。上に被さった部分は、複雑な形状で、まさに“カテドラル”。カテドラルというネーミングは、そう名付けることで、水晶に新たなイメージが加わる、すばらしい名前だと思います。写真の石は、荒々しい結晶面に光を反射させると、「嵐の中の聖堂」という感じかも……。ところで、私は、この石についてちょっと首をひねっているところがあります。この石は、シトリンとスモーキーの組み合わせ。ご存じ、シトリンは、水晶を構成する二酸化珪素の一部が鉄に置き換わったことで、青い光を吸収するようになり、結果として黄色く見えています。そこに放射線が当たると、電子の状態に変化が起き、黄緑色の光を吸収するように変わるので、アメシストになります。一方、スモーキーは二酸化珪素の一部が、アルミニウムになっています。そこ放射線が当たると、電子が一つ失われ、それによって色づいて見えています。スモーキーが加熱すると、電子の状態が元に戻るので、スモーキーの色が消えます。さらさら書いてしまうと、見落としてしまいますが、改めて考えるとちょっと変。なぜなら、シトリンは放射線に当たると色が変わり、加熱されると元に戻る。逆に、スモーキーは、加熱されると色が消え、放射線で色が戻るのです。それが同居しているということは……?シトリンとアメシストが混じったアメトリンというのもありますが、こちらもなんだか不思議です。
2006/01/09
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今年は戌年、わんこの年。実家にいる、ハイで、人間大好きで、食いしん坊で、恐がりで、しっぽをぶんぶん振り回す、ラブラドールの年でございます。昨年11月に、ちょっぴり実家に帰る機会があり、そのときにつくったものが年末年始帰省の時に出来上がっていました。干支の縁起物とはとても言えませんが……。実家のは、チョコ・ラブなので茶色に仕上げたかったのですけれど、土の色がまるでイエロー・ラブ。自分で言うのも何ですが、お座りタイプの方は、かなり実物に似ています。情けない顔とか、へちょっと横座りしてるとことか、猫背なところそか……。ものは陶器。久しぶりに粘土をさわったので、楽しかったです。さて、私たちの身の回りにある、粘土を焼いて作る食器類には、陶器と磁器があります。陶器は茶色だったり、灰色っぽかったり地の色が付いていて、ぽってりした感じのが多いのに対し、磁器は、白くて、薄くて、繊細な感じ。どこがどう違うのかといえば、陶器は土の焼き物、磁器は石の粉の焼き物だと考えれば、だいたい正しいと言えるでしょう。くわしく分類すれば、いろいろいろいろあるのですが、一番大きく分ければ、土と石です。今思えば、陶芸と石とは、意外に近い関係にあります。鉄を含んだ釉薬(うわぐすり)は、焼く前は真っ赤な鉄さび色。含有量によって黒くなったり、酸化で飴色(要するに濃いめのシトリン色)、茶色になり、還元されれば青くなります。長石が含まれる釉薬は、ぽってりと厚みのある質感になり、銅を含む釉薬は、緑や赤に発色するものがありました。写真の犬の焼き物も、粘土に鉄分が含まれているために、黄土色に発色しています。逆に言えば、磁器が真っ白なのは、鉄分を含まない石の粉だからです。磁器を作るには、陶器の土と混じらないよう、作る場所を別にし、道具や作業着も別のものにしていましたっけ。それほどまでに、自然界では不純物としての鉄が多いのです。粘土は、岩石が自然に風化し、細かく崩れ、水に流され、堆積したもの。それを焼くことで、硬い陶器となります。「土とは、石からできるものだけれど、陶器は、土から石を作るということなんだよ」石の世界にどっぷりはまりこんだ今、学生時代にいわれた言葉が、妙に気になります。
2006/01/09
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トパーズです。左下の画像を見ていただくとわかるように、ちょっとばかりデカめです。色はほぼ透明で、ごくわずか、ほんのり黄色がかっています。全体的に細かいタテジワが入り、トップががまるで山脈のようになっているのが、ちょっと変わっているでしょうか。いえいえ、この石の最も顕著なポイントは、トパーズらしい、その重さ。トパーズは水晶に比べて比重が高い石なので、同じ大きさの水晶と比べると、遙かにずっしりきます。こんなに光に透けるのに、こんなにきらめいているのに。どこにそんな重さが隠れているのでしょうか。宝石でトパーズと言えば、「シェリー酒色」とも表現される豊かな金色の石を思い浮かべますが、産出するトパーズの多くは、ほぼ透明の石だそうです。それらに放射線が照射されることで青く発色し、ブルー・トパーズとして市場にでるのだと聞きます。上に挙げた金色や、珍しいピンク、紫のトパーズをインペリアルトパーズ、または、プレシャス・トパーズといいます。たいてい石の名前の前に何か余計な言葉がくっついていると(例:シトリン・トパーズ、アフリカン・ジェイドなど)フォルス・ネームといって、色は似ていても、その名前の医師とは全く別の石につけられたセールス・ネームだったりするのですが、「インペリアル(プレシャス)・トパーズ」は例外です。もしかして、写真の石も上手に放射線を当てたら、青くなるんでしょうか。ともあれ、わずかに黄色みが買った色合いは月光のようで、それでいて、頼りになるずっしり感。この石を手にするときは、輝きとともに重さを味わうのが癖になってます。
2006/01/08
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東京は、寒いです。雪で大変な思いをされている地域の方から見れば、雪もないのに、何を言ってるんだと言われてしまいそうですが。ここしばらく、朝、ゴミを出しに出ると、みごとな霜柱が立っています。考えてみたら、ここ数年、霜柱もあまり見なかったような。年甲斐もなく、ざくざく踏んづけちゃいました。すると、断面には、2センチはあろうかというような、みごとな霜の柱がきらり。そこでハタと思い出して、この石を登場させることにしました。ペルー産の水晶です。お値段かわいく500円。大きさもかわいく500円玉大。わかりやすいです。キラキラ光る微細な結晶を、ぱらぱらとくっつけた細くて白い結晶が一盛り、いや、ひとつまみ固まっている感じです。この白い結晶は、中まで白いミルキー・クォーツではなく、中は透明で、表面のみが磨りガラスのように白いようす。そのため、微妙で繊細な透明感があり、いっそう霜っぽく見えます。中は透明、表面磨りガラス調の水晶は、マダガスカル産など、各地で見られますが、この石の白さ、白さの均一さ、なめらかさはちょっと独特。(東京に雪はありませんが)積もった雪の上にそっと置いたら、みごとにとけ込みそうです。
2006/01/07
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マーリン・クリスタルと呼ばれる水晶があります。検索しても、あまりヒットしないので、クリスタル用語としては、マイナーなのかも知れません。どういう水晶かと言えば、「ファセット(錐面)の6面がほぼ等しく均整がとれた大きさで、かつ、1点で交わっているもの」なのだそうです。瞑想や、チャネリングに適した、パワーのある石だと言うことですが、私には、よくわからないので、とにかく、特別に名前が付くくらい、意外に珍しい形なのだ、と言うことで話を進めましょう(笑)。錐面がすべてほぼ同じ大きさの三角形で、しかも1点で交わっている。それくらい、あるだろうと思われるかもしれませんが、探してみると、なかなか見つからないのです。(もちろん原石の状態で。磨いて整えたものは含みません)錐面の一つが、アンバランスに大きかったり、バランスが良さそうに見えても、よく見ると大きな面と小さな面が交互に並んでいて1点で交わっていなかったり。いい線をいってる……と思ったら、他の結晶と接触していて、面の形がいびつだったり。以前教えていただいたところによると、マーリン・クリスタルと呼ばれる結晶になるには、晶洞の中で垂直方向に育ち、かつ、ドフィーネ式双晶やブラジル式双晶と呼ばれる、一つの結晶でありながら実は二つの結晶が貫入しあっているという特別な結晶になっている……という、いくつかの条件を満たしていなければならないらしいのです。そんな難しそうな水晶、あるのかねえ……と思っていたら……いました。右側の画像を見ていただければ、条件を満たしているのがおわかりいただけるでしょうか。しかも、DTで両方とも。おお、すごいじゃん。……と、思わず自画自賛(笑)。といいますのも、この石、まるでオブラートで一皮包んだような、一風変わった質感(もしかしたら、全体がファントムなのかも)と、柱面に、他の水晶との接触痕とは思えない、妙な切れ込みがあるところに引かれて買ったもので、以前、シード・クリスタルをご紹介した時にチェックするまで、気が付いておりませんでした。盲点でした。補足すれば、この石は中国産。このほかにも、中国産のDT水晶には、かなりマーリンに近いものがあったので、探せば見つかるかもしれません。ただ、マーリンと言えば、アーサー王を王座に導いた、偉大な魔法使いのこと。中国産で、魔法使いの名前を持つ石……ちょっとミスマッチ?
2006/01/06
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中国産のフローライトです。ミネラルショーで手に入れたもので、例によってラベルをもらえておりません。ラベル欲しいぞ、中国ブース!なので、くわしい産地はわかりませんが、流通の傾向と色合いから判断するに、おそらく、湖南省のヤオガンシャンではなかろうかと思います。色は、淡い水色に紫が混ざった中国産フローライトらしい色。手のひらサイズで大きさ的にもちょうどよく、母岩と結晶がなかなかバランスよくまとまっています。中国産でこの色合いで、まとまりの良いものを持っていなかった……というのもこの石を選んだ理由の一つではありますが、別に大きな理由があります。右上の画像をよーくご覧下さい。なにやら糸のような、毛のようなものが内包されております。色が黒く見えるので、かなり毛っぽいです。フローライトでこういうインクルージョンは初めてです!例によってなじみの石屋さんに持っていて見ていただいたところ、毛鉱(ジェムソナイト)ではないかと言われました。ジェムソナイトはその名の通り毛状の結晶にもなる鉱物です。中に入っているのを見る限り、まさしく毛っぽいので、なるほどなるほどと思っていたのですが、さらに調べていくと、もっと面白いことがわかってきました。以前にグリーン・フローライトをご紹介したときに書きましたが、湖南省は、鉱物資源の種類が豊富で、世界で知られている160種類あまりの資源のうち、なんと140種余りを産出し、中でも、ダンステン、アンチモンの埋蔵量は中国トップクラスです。また、フローライトは、タングステン、モリブデン、アンチモニー、錫等の重金属鉱床の脈石として産出するそうなのです。そして、毛鉱(ジェムソナイト)の化学式は「Pb4FeSb6S14(4、6、14は小さい数字です)」。Sbはアンチモン。最初、毛状の内包物が毛鉱だと聞いたとき、形状からすればなるほど納得でしたが、フローライトになぜそんなものが内包されるのかが不思議でした。しかし、フローライトと共に(またはフローライトが共に)産出する鉱物を考えれば、これもなるほどと納得できるようになりました。もしもこの毛状のものが毛鉱(ジェムソナイト)だとすれば、このフローライトの産地は、鉱物資源が豊富な湖南省だろう……という推測も深まります。化学式や、発色のメカニズムや、産地の話は、ややこしくて難しくなりがちですが、それも確かに石の側面だと思うのです。
2006/01/05
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あらためて明けましておめでとうございます。旧年中は、たくさんの方にご訪問いただき、ありがとうございました。今年も、石だらけの当ブログをよろしくお願い申し上げます。昨日まで年末年始帰省しておりましたので、いただいた新年のコメントにお返事できず、失礼しました。すっかりタイミングがずれてしまったので、この場にてのご挨拶で代えさせていただきます。さて、戌年最初の雑記を飾りますは、新年top画像にも登場したこの石。ジプサム(石膏)です。ジプサムの中で透明な物をセレナイト(透石膏)、繊維が束になったような状態で、キャッツアイのようなシラーが見えるものを繊維石膏(Fibrous Gypsum/Satin Spar Gypsum)、細かい粒状の結晶が集まったものをアラバスター(雪花石膏)と言うそうです。「砂漠の薔薇」もジプサムからできています。(バーライト(重晶石のものもあります)。もっとなじみ深いところで言えば、学校の美術室にあった石膏像や授業でおなじみのチョークは、石膏を焼いて作った「焼石膏」が原料です。骨折の治療などで使われる「ギプス」も石膏ですが、「Gypsum」の綴りを見れば、納得できるのではないでしょうか。さて、写真のジプサムはカナダ産です。単にイエローと言うよりもほんのわずか灰色がかった、レモンイエローと表現したい色の結晶がボール状になっています。さらに、結晶の縁がわずかに白く縁取りされたようになっているのが、繊細な色合いと透明感にアクセントを加えていて、まるで花びらに縁取りを持つ薔薇のよう。この透明感ならば、セレナイトと言ってもいいかもしれません。私にとっては初・セレナイト(ジプサム)です。これまでこの石に縁がなかった最大の理由は、何と言ってもそのもろさ、柔らかさ。水に弱く(ゆめゆめ水で「浄化」などなされぬように。溶けます)、モース硬度は、泣く子も黙る硬度2。人間の爪と同じ程度か、ヘタをすると、爪で傷が付くほど軟らかいのです。直射日光に当たるところに置いておいたら曲がってしまったという話を聞いたほどなので、取り扱い要注意!この石の魅力である白い縁取りも、実は湿気に弱いこの石が、わずかにダメージを受けているためらしいのです。これ以上ダメージを受ければ、結晶の表面が白く濁り、つや消しになってしまう可能性があるので、大事に保管しなければ。石好きさんとしては、ジプサムよりもセレナイトとしてなじみ深いかもしれませんね。セレナイトは、ギリシャ語で月を意味する“Selenites”、もしくはギリシャ神話に登場する月の女神“Selene”にちなむと言われています。さらに面白いことに、この石は、セレスタイト(天青石)、エンジェライトなどとも関係があります。そもそもセレスタイトは、海水や塩湖の水が蒸発することによってできる、ストロンチウムを含む鉱物ですが、あの神秘的な青い色のもとでもあるストロンチウムが硫化カルシウムに置き換わり始めると、同じく神秘的でありながら不透明なエンジェライトになり、ストロンチウムと硫化カルシウムが完全に置き換わってしまうと、ジプサム(石膏)に、ジプサムから水分子がなくなるとアンハイドライト(硬石膏)へと変化するそうなのです。セレスタイトといい、エンジェライトといい、セレナイトといい、いずれも繊細な美しさそのままに、軟らかく傷つきやすいのには泣かされます。
2006/01/04
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