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急な腹痛で撃沈。原因不明。秋だからと言って食べ過ぎているわけではないはず。
2005/10/31
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いつも、わかるようなわからないようなタイトルを付けているこの雑記ですが、今日のタイトルは、実は直球勝負。そう。そのまま「石の中のとげ」。写真をご覧下さい。石は、3センチちょっとのガネーシュ・ヒマール産ヒマラヤ水晶。右側の画像を見ていただければわかるように、石の中に向けて、なにやら棘が刺さっております。実は、このタイプ、時々見かけます。写真には写っておりませんがこちらの石もそのタイプ。ただし、こちらの石は刺さっているものが抜けた(なくなった)跡が尖った穴になって残っているものですが、写真の石は中身が詰まっています。「刺さっている」と言いましたが、もちろん、水晶が成長したのちに「ささった」のではなく、別の鉱物が、水晶に埋もれながら一緒に成長したのだと思います。アメシストに円錐状のゲーサイトが「刺さって」いるものがありますが、ゲーサイトの「とげ」が、ほとんど水晶の中心部に向かっているのに対し、ヒマラヤ水晶の方は、向きがばらばらで、色が白いところが違っています。中には、この棘が意図のようにに長く伸びて、反対側から伸びている棘と、水晶の中心部でつながっているものも見たことがあります。これはおどろき!他の産地の水晶では見かけないように思うのですが、どうでしょう?
2005/10/30
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ウルグアイ産のアメシストです。先日、ラベンダー・アメシストがきれいに撮れたとき、「今なら、これもきれいに撮れるかも!」と、あわててひっぱりだしました。たいてい、光が反射しすぎてどこかが真っ白になっちゃうか、青みが強く出過ぎて、色を補正すると、背景が妙に赤っぽくなってしまったりします。ところが、今回は不思議にすんなり色が出ました。うれしい!世界最大のアメシストの産地はブラジル。ウルグアイはその南隣の国です。実際には色の濃さもさまざまなものが出るようですが、一般には色が濃くて、柱面が発達していない、つくつくした感じのアメシストで知られています。写真の石も、いかにもウルグアイらしい色と形。特に、黒く見えるほど深い色合いの紫は、なかなかきれい。クラスターとしては小さいですが、ダメージがほとんどないのもうれしいところです。そんな石を、光に透かして撮ったのが今日の写真です。日頃は、どうしてもめずらしい石、変な石に目を向けてしまいますが、このような深い色合いの石が、選べるほど豊富に産出し、手が届く価格帯にあると言うことは、実は、とても幸運なことだと思います。
2005/10/29
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ついこの間まで「暑い、暑い」と騒いでいたような気がするのに、気がつけば長袖は当たり前、もうちょっとしたら薄手のセーターでも出そうかな、と思う気候になりました。私の石写真の、大事な光源である日光も、お昼を過ぎれば、とたんに黄色くなり始め、石本来の色を変えてしまいます。フォトショップ(画像処理ソフト)で色を補正することはできますが、あまりやりすぎると不自然な色になってしまうので、やはり色がきれいに出る午前中の光がねらい目。しかし、今日はちょっと粘って、夕方、完全に光が黄色くなる時間まで写真を撮りました。石の色は望むべくもありませんが、あたりを金色に染め上げる太陽の光で浮かび上がる石の質感が、思いがけずきれいだったからです。写真の石は、当ブログ10万ヒット記念の日に登場した石です。わずかにスモーキーがかったような色合いと、半透明の天然コーティングのために、「濁った」感じに見えてしまう石ですが、金色の夕方の光をきれいに反射して、複雑で精緻な形を浮かび上がらせてくれました。大きさといい、形といい、我が家のトップ3に入るカテドラルです!このごろは、ちょっと大きめのサイズで撮影しているので、パソコンで見るときはこの写真よりずっと大きくて、さらに迫力倍増。季節と時間で刻々と移り変わっていく光と石の表情がある一点で交わって作り出す一瞬の表情。それを見つけたときは、思わず顔がほころびます。
2005/10/28
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大学の時、一般教養の哲学の授業で「自分に見えているものは、実物と同じものかどうか」(←たぶん)についてレポートしなさいという、課題が出ました。なにせ、ひと昔のことなので、どうにも記憶があやふやですが、私は「見えているものは違う」「なぜならば、石膏像を描いている際、微妙な面が見える人と見えない人がいる。同じ人でも、ある時から面に気がつくことがある。その人にとって気がついた時点からその面は存在するが、気がつく前には見えておらず、その人にとっては存在しないものだった。だから、実物と同じように見えているとは限らない」……と、美術畑の人間でなければぴんとこないレポートを提出しました。(表面がなめらかな彫像を、細かな面で捉えて立体感を出す練習をするのです)人によって見えているものは違うし、自分だって、気がついたことで見え方が違っちゃうこともある。ひと昔前の哲学な宿題を思い出してしまったのが、こんな石。ルチルとヘマタイト入りのガネーシュ・ヒマール産水晶です。薄片状の黒いヘマタイトにからみつくように細いルチルがたなびき、しかもルチルの表面になにやらつぶつぶとくっついているので、まるで樹氷のよう。内部の景色が美しい水晶です。さて、この水晶を初めて見たとき、何かがくっついたルチルだと思いました。しかし、知り合いの石好きさんに見せたところ「チューブ・インクルージョンじゃない?」チューブ・インクルージョンとは、水晶の中に内包されていた針状の結晶が抜けたり溶けたりしてなくなり、その痕跡が細い管状の穴(空洞)になっているもののことです。ルチルの表面に何かがつぶつぶくっついているパターンは見たことがなかったので、「そうか、チューブ・インクルージョンか」と、あっさり自説を変更。すると、不思議なもので、チューブ・インクルージョンに見えてきます。ところが、別の人に見せたところ、「ちゃんとルチルはいってるよ」ええ?言われて、同じルーペで見てみると、なるほど。極細ルチルが確かに。何より、これより早く撮った写真(右側)に、ちゃんと写っています。気がついてしまうと、今度はチューブに見えません。このように、同じものを見ていても、見えているものは違うかも。
2005/10/27
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2005/10/26
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別館サイトにブログ110000hitの歌織@星見当番さま、HP9000hitのkyonさま、7000hitのしろ様の記念プレートをアップしました。「Special」コーナーを新設、メテオラ水晶についての対談を収録しました。「Stones」に14点収録しました。現在、各ページのメニュー部分のデザイン変更中です。バナークリックで別館サイトへジャンプ!
2005/10/25
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長らく写真に写せなかった石その2です。おそらくラベンダー・アメシストと言われるたぐいの、淡いアメシストです。産地はおそらくブラジル。ゲーサイトのそばかすを点々と浮かべた、透明度の高い短柱状結晶が、こんもりおまんじゅう型になっています。形も、色も、透明感や照りも良い、なかなかの美人石なのですが、なぜか……写真写りがいまいち悪い。まず、色。青みが強く写るならまだしも、緑が強く写るのは何故?次にピント。透明感が強いせいなのか、写真の真ん中にピントが合わないのです。オートフォーカスも効き目なし。さらに、反射。透明度が高くて、照りも良いので、見る分にはキラキラとなかなか麗しい。……が、それが災いして、写真では結晶の形が埋もれてわからない!……とまあ、そんなこんなで、何度チャレンジしてもボツ写真の山でした。それがこのたび、いつになくきれいに写ったので、さっそく披露。よかった~!我が家にやってきてから○年越しの長い道のりでした。実物より、ちょっと色が濃いめですが、それでも、これまでの写真写りの悪さに比べたら、雲泥の差です。おそらく、太陽の角度と色合いが、うまくマッチしたのだと思いますが、今までうまく写せなかった石が、ある日突然、自分でも「おっ」というような写真に写せると、なんだか、それを機会に、その石が理解できたような……いえ、その石が、すとんと心の中に入ってきたような、そんな感覚になります。第1印象そのままに写る石も、もちろんうれしいですが、手こずった石がうまく撮れたときの喜びはひとしお。今見ると、初期の写真は暗かったり、ピンぼけだったりと、いろいろアラが見えてきます。そのうち、こっそり差し替えしようかな。
2005/10/25
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今日の石は、インドのヒマラヤ水晶です。インド側のヒマラヤ水晶の産地としては、クルやマナリ、パルバティ渓谷が知られています。これらの産地は、いずれもインドの北部、ヒマチャル・プラデッシュ州にあります。これまで、クル、マナリ、パルバティと産地を分けて考えていたのですが、お店やWEBショップで見かけるインド産ヒマラヤ水晶は、単にインド産と書かれているだけだったり、クル・マナリと一緒になっていたりはっきりしていませんでした。しかも、ネパール産ほど産地ごとの特徴が明確ではないので、「インド産」だけだとどこがどこやら区別が付きません。そこで、11月にホームページの方の「虚空座標」がオープン一周年になるのにあわせて、ヒマラヤ水晶のページを更新しようと調べ直してみたら、クルという街があるあたりは、この街の名前を取って「クル谷(クル渓谷)」と呼ばれており、マナリはクルから北へ40キロほどの、クル谷の奥に位置することがわかりました。また、パルバティ渓谷は、クル谷のすぐ隣の谷であることも、やっと判明。要するにクルもマナリもパルバティも、互いに思っていたよりずっと近くであることがわかったのです。ネパール産、たとえばガネーシュ・ヒマール産の水晶と言ってもガネーシュ・ヒマールの名前を持つ山はいくつもあり、さらに、その山の頂上で採掘されているのではありません。厳密には「ガネーシュ・ヒマールという山を含む山群」で採れたという意味になります。それとあわせて考えてみると、インド・ヒマラヤの水晶の産地は、ネパールで言うところの一つの山群くらいのエリアに収まってしまうのではないでしょうか。これでは、水晶がどれも似通っているのは当たり前です。クルとかパルバティと言うよりも、ヒマチャル・プラデッシュ産とくくって、さらにクルやマナリやパルバティという、より詳細な産地がわかる……と考えた方がいいかもしれません。更新後のヒマラヤ水晶ページは、これにあわせてインド産ヒマラヤ水晶は、ヒマチャル・プラデッシュ産に一本化します。このほか、ネパール産ではアンナプルナなどの新しい産地が加わり、写真もぐっと増やします。さらにブータン産のヒマラヤ水晶の産地に着いてもページをもうけます。(石はまだ持っていませんが……)総ページ数もかなり増える予定なので、お楽しみに!……さて、写真の石についてです。これは、ただ「ヒマラヤ水晶」とだけ書かれて売られていた石で、お店の人に「これはインド側のヒマラヤ水晶ですよね、クルとかマナリですか?」とお聞きして、インド産であることは間違いなく、おそらくクルかマナリだと思う……と確認しました。個人的に、インド・ヒマラヤ産の石は、ガネーシュ産ほど個性的ではなく、素直な形の石が多い……と思っていたのですが、この石はけっこう個性的。ご覧のように細い結晶が束になって横たわっています。しかもこれは一部分だけでなく、クラスター全体がこんな感じで、細い結晶が束になってうねっているようなのです。ところが、この石、とても写しにくい石でもあります。どうひねくり回しても、束になってうねる、この特徴が写らない。何度もトライして、やっとなんとか写すことができました。買った時は「ちょっと面白いかも」程度だったのですが、買ってからかなり立つのに、時間が経てば経つほど、おもしろさがわかってきて見飽きません。噛めば噛むほど味が出る、そんな石でもあります。
2005/10/24
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ちょっと個人的に思うところ……というか根に持っていることがありまして、のっけから叫ばせて下さい。ごつくて、透明感もツヤもなく、表面がざらざらであっても、黒水晶は美しい!……失礼しました。気を取り直して、あらためて始めさせていただきます。国産の黒水晶です。産地の岐阜県恵那郡蛭川は、花崗岩の産出で知られ、福島県石川町、滋賀県田上山と並んで、日本有数のペグマタイト鉱物の産地となっています。ペグマタイトとは、漢字で書けば「巨晶花崗岩」ということになります。花崗岩は、火成岩つまり、火山のマグマが地中でゆっくり固まっていく中で石英や長石などいろいろな鉱物が結晶し、それが入り交じったような岩石になったものです。「巨晶花崗岩」とは、読んで字の如く、その結晶の粒が大きいもの。マグマは地中にあるときは、固まりやすいものから固まっていきます。水や気体、結晶するには量が少なすぎる成分は固まりにくいので、マグマが固まっていくにつれてどんどん余って押し出され、それらが集まってあぶくのような空洞を作ります。(空洞といっても内部は気体とは限りません)マグマが固まった残りとはいえ、そこにはまだまだいろいろな成分がとけ込んでいて、あぶくのような空洞の中で結晶を作ります。このような状態を「ペグマタイト」というのだそうです。空洞の中では結晶の形がきれいに残りやすいため、ペグマタイトは、さまざまな結晶の宝庫。この空洞のことを「晶洞」とか「ガマ(カマ)」といいます。ペグマタイトでは、水晶も大きく成長しやすく、また花崗岩の中に補社製の物質が含まれることが多いため、スモーキーやモリオンもペグマタイトの中で産出します。蛭川では、透明な水晶はなく、ほとんどがスモーキーやモリオンとして産出するといいます。写真の石は、大きさが7センチほど。錐面の半分ほどと柱面の一部を、灰色がかった半透明な薄い層が覆っていますが、中心部は不透明黒。黒い石は、背景を明るくすると、余計に黒く沈んでしまい、形のディティールを写すことができないので、あえて背景も黒くすることがあります。今回の写真も背景に黒い画用紙を敷いて撮ったのですが、柱面を薄くまだらに覆う半透明な層にうまく光を反射させたところ、まるで濡れたように輝き、その輝きが石の輪郭を浮かび上がらせてくれました。撮れた写真は、ちょっとどきっとするほど生々しい感じ。石との距離が縮まったように感じた一枚です。
2005/10/23
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水晶を別の小さな水晶が貫通したり、結晶に対して独立した小さな結晶がめり込むようにくっついていることを、クリスタル用語で「ペネトレイター」と言うそうです。そして、これは石屋さんに聞いたのですが、ペネトレイター(くっつきタイプ)の中でも、十字架に見えるようなくっつき方をしている石は、「クロス」と呼ばれて、特に欧米圏で人気があるのだとか。十文字にくっついている水晶なんて、探せばあるんじゃないか……と思って気をつけてみてみると、これが意外にないのです。一番多いのが、斜めにくっついているタイプ。これで90度の角度でくっついていたら、言うことなしの「クロス」なのに……という石は案外あるのです。今日の石は、そういう「惜しい」石のひとつ。ガネーシュ・ヒマール産水晶のペンダントヘッドです。これで、斜めにくっついている小結晶の角度が90度なら、ガネーシュの緑泥入り十字架になるのですが。しかも、先端は透明という技ありで。さて、十字架というと縦が長く、横はやや短めのものが頭に浮かびますが、これは「カトリック十字」と呼ばれるタイプらしいです。そのほかにも縦横比率がほぼ同じの「ギリシャ十字」、「T」のように上が突き出ていない「タウ十字」、縦軸と横軸が交わるところに輪が重なる「ケルト十字」、上に突き出た部分が輪になったエジプトの「アンク」なども十字の仲間になります。しかし……横軸が斜めになったタイプはないようです。ちょっと残念ですが、スッキリと伸びて先端が透明な結晶は、なかなかクール。写真に写せば、なかなかどうして堂々たる雰囲気です。細めで短めの鎖に着けて使いたいところですが……ちょうどいい鎖を探さねば。
2005/10/22
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スタウロライトです。和名は十字石。この形を見れば、この和名に疑問を覚える人はいないでしょう。以前、WEBショップでやはり、十字の模様が出る「キャストライト(空晶石)という石を「スタウロライト」としていたケースを見かけましたが、こちらが正しいスタウロライトです。まさしく十字架。もちろん、天然の形です。ただし、一つの結晶ではなく、2つの結晶が交わりあった「双晶」という結晶で、写真のような90度で交わった形の他にも、60度の角度で交わった「×」のような形や、3つの結晶が交わった「*」のような形、もちろん、1本きりのものもあります。雲母が固まったような比較的もろい母岩に埋もれているので、母岩が先に風化して、結晶だけが分離していることもあり、十字軍の兵士がお守りにしていたという話もあります。私は、「十字架ならクロスなのに、なぜ、スタウロライトなんだろう?」と首をかしげていたのですが、スタウロライトの名前は「スタウロス」という言葉にちなんでいます。これは、古代ギリシャ語のことばです。ところが、ギリシャ語の「スタウロス」は、「杭」や「棒」を意味する言葉であったことから、「キリストが磔にされたのは、十字架ではなかった」とする説もあり、ちょっとややこしいのですが、この石の名前としては「十字架」の意味で用いられているようです。ともあれ、このネーミングには、自然の造形に対する、驚きと畏敬が込められているように思えませんか?写真の石は、母岩のバランスはいまいちですが、結晶そのものの形……長さと太さのバランスがいいのが気に入っています。写っている他にも結晶がくっつているのも、ちょっとお得。ただ、ちゃんと十字架になっているのはひとつだけです。どうやら、スタウロライトが名前の通りのかたちになるのは、なかなか大変なようです。
2005/10/21
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以前、中国の湖南省揺崗仙(Yaogagnxian)産のフローライト付水晶をご紹介しました。訂正します。確かに、フローライト付水晶なのですが、実はこの石、フローライト入り水晶でもありました。前回の写真が、いささかピンぼけなところがあったので、撮り直して差し替えようか……と石を引っ張り出し(普段は箱の中なのです)、カメラを向けたところ……おや?この、水晶の中の、四角いのは何だろう?ルーペを持ってきてのぞき込んでみると……確かにサイコロのような形の結晶が。そうです、フローライトです。ほぼ無色透明ですが、確かにフローライト入り!しかも一つではありません。しっかり確認できるもので2個。あと一つ二つ入っているかもしれません。写真に矢印を入れてみました!わざわざ、「ここからはフローライト入り水晶も出るんだそうです」などと自分で書いておきながら、その石がフローライト入りだったなんてまるで気がついておりませんでした。まったくもって不覚!しかも、今見ると、前回の写真にもちゃんと中のフローライトが写っているのに!お店のラベルにもわざわざ手書きで「水晶上」と書き足してあるんですけど、石はよーく見なければ。せっかく上に乗っかっているフローライトが紫色なんだから、中のフローライトも紫色なら、もっと早くに見つけられたでしょうが、中のフローライトはほぼ無色。どうやら、ファントムの上にくっついているようです。水晶が成長していく途中で、錐面に透明なフローライトが付着し、それを飲み込むように水晶がさらに成長したあとに、紫色のフローライトが成長したということなのでしょう。……というわけで、マダガスカル産に続いて、第2のフローライト入り水晶、めでたくデビュー!
2005/10/20
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マダガスカル産のタンジェリンクォーツです。ブラジル産のオレンジ色のタンジェリンクォーツとくらべると、ちょっとピンクがかっている、やさしい色合いです。要するに「鉄さび」水晶なのですが、光に透かせば美人度アップ。微妙な色合いが、秋の夕暮れを連想させます。表面が磨りガラスっぽく、角がややこすれた感じなので、さらに柔らかで素朴なイメージに。いわゆる天然コーティングの石であるため、色づいているのは表面だけ。そのため、酸で処理をしたり、磨いたり、ビーズなどに加工すれば消えてしまいます。いわば、天然の状態での見える色。天然の状態であることの証でもあります。大きな石や、珍しい石ももちろん魅力的ではありますが、この石のように、箱にたくさん入れられているような小さくて手軽な石でも、それに劣らず魅力的です。石が好きになり始めたころ、本に書かれていることや、お店の説明ばかりに目がいってしまい、値段=石の魅力と勘違いしかけていたことがありました。石をたくさん見ているお店のオーナーにチョイスされた石は、選ばれるにたるクォリティや希少性を備えていて、それが値段に反映されているわけで、「おおっ」と思う石が多いのも確かですが、石の魅力は値段ではなく、人に教えてもらうものでもないと思います。……そう言い聞かせていないと、やばいです、私。
2005/10/19
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写真に撮りにくいもの……原石ならば、スッキリ細いレーザーとか、結晶が入り組んだクラスターとか、あまりに透明感・照りが強い水晶とか、いろいろいろいろありますが、原石ではなく、磨き物……といえば、丸玉。しかもつやがあって不透明な物。さらに言えば色の濃い物。丸玉で、つやつやで、不透明で、黒い。写真に撮りにくいポイントを一心に集めたような石が、これ。ブラジル産モリオンの丸玉です。直径は48ミリと大きめ。ほぼ全体がまっ黒不透明で、半分に、筋状の白い部分があり、わずかに透明感がある部分があって、そこにちょっぴり虹が出ます。まっ黒不透明だとオニキスやトルマリンと見分けがつかないんじゃないかと思っていましたが、部分的な透明感と白筋のおかげで、水晶であることは間違えようがありません。オブシディアンに比べてずっしりと重いのも特徴です。黒水晶(モリオン)に興味を持ち始めたころ、●モリオンは天然の放射線によって結晶構造が崩れているために 結晶の表面がつや消しである場合が多い (たしかに、表面がガサガサした感じのが多いです)●そのために、丸玉に磨いてもツヤがない(なめらかにならない)……と聞いたので、果たして本当に丸玉に磨いてもツヤがないのかどうか、とても気になっていたのです。ところが、困ったことに、原石では見分けがつく人工黒水晶も、磨いてしまえばわかりません。(人工黒水晶を磨いたものがあるのかどうかはわかりませんが)どうせなら、天然まっ黒の丸玉がいいな……と探していて出会ったのがこの石。まず、このお店では原石のモリオンを扱っていました。しかも、お店の人が原石を仕入れ、依頼して丸玉にしていると言うことだったので、かなり信頼できます。実際手に取ったこの石も、なるほど、原石のこの黒水晶を磨いたのだなと納得できる表情でした。もうちょっと小さいものでも良かったのですが、納得の黒さと、ずっしりくる重さに惹かれてお迎えしたのでした。では、モリオンの丸玉はつや消しか。私の結論は、「正しくもあり、誤りでもあり」。写真を見ていただいてもわかるように、明らかにツヤがあります。ばっちり自分が写るので、何とか移り込まないポイントを探して、カメラを構えて右往左往しました。しかし、「ツヤがない」というのも、ある意味では正しいのです。……というのも、この丸玉、雑な扱いをしたわけでもないのに、表面に細かい傷が無数にあります。そのために、ツヤがあることはあるのですが、たとえば、スモーキーの丸玉に比べたら、つやつや度は劣るのではないでしょうか。もともと、丸玉はできあがりの何倍もの大きさの原石を必要とします。エレスチャルなどの原石の状態で凹凸の激しい石は、丸玉に磨いても、凹凸を取りきれないことがあります。しかし、お店の人の話では、かなり贅沢に石取りして石の良い部分だけを削ったようだったので、原石の形による傷とは思えません。また、傷も小さいものが無数にある感じで、原石の凹凸によるへこみとは違うのです。つまり、これは結晶構造の崩れ……原石の時に表面をざらざらにしていたのと同じ原因によるものではないでしょうか。スモーキーの色の濃い物=モリオンではなく、スモーキーよりももっと多くの天然放射線を浴びることで、結晶構造が崩れた物がモリオンとするならば、これはスモーキーではないモリオンの特徴といえます。この小さな傷のアップ写真を撮ればよいのですが、それこそ鏡の如くばっちりカメラが写り込むので、撮れません。写真を写しているとき、一体何度石の表面に写る自分を見たでしょう。「……こんな風に、石をにらんでいたのか」とちょっと反省してしまいました。見る人を映し、見つめ返すかのような黒い球体。その重みと共に独特の存在感をたたえる石でもあります。
2005/10/18
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先だって東京は新宿で行われた、アート&ジェムショー「IMAGE2005」は、私にとって、「青」にしてやられたショーでした。それもアフガニスタンの青に。ひとつめは、国の名を冠された、その名もアフガナイトでした。そしてもうひとつは……アフガニスタンの青水晶です。アップで写っておりますが、実際の大きさは3センチほど。色は、写真よりもさらに渋めの……しかし、青。もっと大きなしっかりした石もあったのですが、なにぶんアフガナイトに予算を食われたので、スケールダウンしてこの石に。でも、小さくても形は堂々としていて、そこが気に入っています。(反対側は割れていて結晶面はありません)我が家には、お隣パキスタンの(地震からの復興をお祈りします)青水晶があるのですが、比べてみると、こちらアフガニスタンの青は、ベースとなる水晶が淡いスモーキーになっており、そのために色が渋く見えているようです。青く色づいているのは結晶の表面に近い部分で、石の下部は青くなく、光に透かすとベースとなったスモーキーの色合いがわかるのです。さらに、錐面や接合線のくぼんだ部分が、土か鉄によって赤っぽい茶色に彩られていて渋い青となかなか面白い対比を作り出しています。さて、青水晶といえば、アメシストやスモーキーと違って、水晶の中に別の鉱物が内包されることによって生まれる色です。最近おなじみの青水晶といえば、ブラジル産のインディコライト(青いトルマリン)入りの青水晶ですが、アフガニスタンの青水晶は、おそら
2005/10/17
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ネットショップで見かけて以降、「えっ!?」と目を疑い、いつかは一つとねらい続けていた……ガネーシュ・ヒマール産のスモーキー・クォーツです。ネパール産の水晶で、スモーキーと言えば、ガウリシャンカール産。ガネーシュ・ヒマール産でスモーキーといえば、うっすらとかげりを感じる、淡い色だと思っていました。ところが、この石は、まごうことなきスモーキー。ガウリシャンカール産にも故意ものから淡いものまでさまざまあるのですが、それと照らし合わせてみても、このスモーキーの色合いは中くらいより濃い部類に入ると思います。ガネーシュ・ヒマール産でこんなスモーキーが出るなんて!いやいや、冷静に考えれば意外なことではありません。同じようなメカニズムで発達した山脈であるアルプス山脈では、輝くようなスモーキーが産出します。ですから、ヒマラヤ山脈でスモーキーが産出しても、何ら特別なことではなく、ガウリシャンカールでしかスモーキーが産出しなかった状態の方が不思議と言えば不思議だったのですが、それにしても。透明感はさほどありませんが、表面はつやつや。今までガネーシュヒマール産として見てきた「ずんぐり型」に似ていますが、角のこすれ具合、全体的な雰囲気は、どちらかというとガウリシャンカール似。アルプス産スモーキーのシャープさとは違う、質実剛健とても言いたいような雰囲気が魅力でもあります。うーむ。ちょっと気になる事例があります。実はこの石を買う前に、やはりガネーシュのスモーキーとして買った石があるのですが、この石も色合い、角(エッジ)がこすれて古びた雰囲気がガウリシャンカール産にそっくりで、お店の方に確認していただいたところ、ガネーシュではなくガウリシャンカールであることがわかりました。(※初ガネーシュ・スモーキーでなかったのは残念ですが、ガウリシャンカール産は好きですし、問題はありませんでした)これは、石の卸しのディーラーさんサイドの情報があやふや……というか、情報が食い違っていたことが原因のようです。ここに一つの注意点があります。処理された石を天然石だと表示したり、偽らないまでも故意に曖昧にしたりするのは、販売側のモラルを疑いますが、そのつもりがなくてもディーラー側の情報の不備によって、結局、間違った情報と共に売られてしまう石があるのです。たとえば、インドのオリッサと言えば、首都コルカタがある西ベンガル州の南にある州で、ヒマラヤ山脈からは遠く離れています。ところが、ここから産出するアメシストやスモーキーがかったエレスチャルが、「ヒマラヤ・エレスチャル」として売られていることがあるのです。オリッサではないかも知れないが、「ヒマラヤエレスチャル」として売られていた石これも石を卸している業者が「ヒマラヤ・エレスチャル」として卸していることが原因であるようです。しかし、石は見るからにヒマラヤ水晶ではありません。新たに発見された、見たこともない石であればともかく、これまで「ヒマラヤ」の名前が付いていなかった石がいきなり「ヒマラヤ○○」と名前が付いてきたら、おかしいと思うのは当然です。さらに「オリッサ」という産地がわかっていれば、調べることは可能です。このケースもお店の意識が問われる問題であり、同時に買う側の注意力が試されるケースであると思います。石のお店といえど、自分で実際に石を掘って売っているというお店はほとんどないはずです。一番「山」に近いのは、実際に石を掘っている山に直接つながりがあってそこから石を仕入れているところ。たいていは、店舗やネットショップを持つお店ではなく、「卸業者」になってしまいます。ミネラルショーでは、このような業者さんに出会えるのが魅力です。次に海外のミネラルショーなどに出向き、海外の卸し業者さんから仕入れているお店。ミネラルショーはアメリカのデンバーやツーソン、ドイツのミュンヘン、フランスのアルザスそのほか小規模なものも含めるとさまざまな国や地域で行われています。日本にいて、仲介を経て国内外の卸業者さんから仕入れているお店もあるようです。※卸業者産が営業にやってくる場合もあると聞いたことがあります。以前に出回った中国の「加工緑水晶」も、業者の飛び込み営業で広まったのだとか。ネットショップになると、2番目、3番目のようなお店から買って仕入れをするお店もありますそのほかにもいろいろな仕入れ形態があるかもしれませんが、私が知るところではこんな感じでしょうか。一概に石のお店と言っても、このようにさまざまな仕入れの形態があり、当然石についてのスタンスや知識の深さも違ってきます。お店の方には、石を売る側として当然正しい知識を持っていただきたいです。そして買う側としては、石を、そしてお店を見極める姿勢を忘れないようにしたいものです。こんなことをエラそうに言っている私も、知らないことはまだまだありますし、誤解していたり、偏った見方をしている可能性は大です。「これが間違っている!」……と揚げ足を取るのではなく、間違いがある場合もあるのだ、こういう間違いが多いのだと知っていることによって、「これはこうかもしれないと思うのですが、どうですか?」……と確認するなど、上手に疑い、確かめ、新たな知識を得ていく、そういうテクニックも必要だと思います。
2005/10/16
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実は、先日ちょっとショックなことがありました。当サイトの文章がほぼそのまま、某WEBショップの説明文に使われていたのです。いちおう、当サイトでは写真・文章の転載・転用をご遠慮いただきたい旨を明記しています。明記していなくても、普通は転用・転載は禁止であるのが常識だと思いますが。問題のショップでは、他の文章が挿入されたり、微妙に語句が差し替えられたりしていましたが、1コーナーまるごとの文章が使われ、大部分の言い回しが原型をとどめている状態では、参考・引用の域を超えています。もう少しくわしく言いますと、それは、「アーカンソー産の黒水晶」の説明文でした。そこには天然黒水晶か放射線処理された人工黒水晶かの表記はありませんでしたが、そこに、煙水晶と黒水晶の発色メカニズム、天然黒水と人工黒水晶の見分け方(←個人的意見)、最後にアーカンソー産のものは放射線処理のものが多いので天然物にこだわるのであればお店に確認した方が良い、と結んでいる説明文があったら、アーカンソー産の黒水晶に対してここまで書いてある以上、この商品は天然の黒水晶であるという印象を受けてしまわないでしょうか。このできごとには、いくつかの問題点があります。まず転用・転載を断っているサイトの文章を、無断で使用したこと。参考にしていただくことまでお断りするつもりはありませんが、他サイトの文章を参考にするのであれば、表面的な表現を変えるのではなく、内容を把握し、複数の資料をつきあわせ、再編集し、文章を書き直すべきでしょう。次に使用したのがWEBショップであるということ。ショップの説明文は、その内容は商品の一部として金銭のやりとりに関係することになります。そこに無断で文章を使用されたのでは、心中おだやかではいられません。個人サイトさまであっても、無断使用はご遠慮いただきたいですが、ショップにおける無断使用は、常識的に考えても厳禁でしょう。さらなる問題は、前述したように、天然・人工の表記のない物に対して文章を用いることで、天然であるかのような印象を持たせたこと。これは、そこまでの意図はなかったかも知れませんが、私はその危険性を指摘します。そして最後に、これは、石を買う立場である私たち石好きさんに向けてですが、●石そのものを見ましょう●自分の基準を持ちましょう●ある程度の情報は集めましょうという3点を強調しておきたいと思います。これは、自分自身に対する警告でもあります。「石そのものを見る」……私も石好き初心者であったころ、石のパワーストーン的効能書きにずいぶんと踊らされていました。たとえば、「ローズクォーツは恋愛にいい」。だからローズクォーツならなんでもいい……というのでは、とても石を見ているとは言えません。せめて、この石のこの色が、形が、透明感が、あるいは雰囲気が好き……と言ってあげられるくらいには、見てあげたいものです。「自分の基準を持つ」……自分で言っていて耳が痛いです。たとえば、私は石のパワーに鈍くて、パワーに重きを置いていないので、「すごいパワーがあります」という石よりも、自分が「変」だと思った石を買おう、と自分に言い聞かせています。言い聞かせていないと、流されます(笑)。石の大きさ、値段、種類、他ではこう言われているけど自分はこう思う……何でもいいので、自分の基準を持つようにするのがいいと思います。「基準」は「石を見る」「情報を集める」ことの出発点になります。「情報集め」……これは、何も石好きたる者、鉱物にくわしくあるべし、と言っているわけではありません。私は「原石・天然もの」を守備範囲として石を集めているので、産地だとか、組成だとか、処理ものの見分け方だとか、要するに科学的な方面の情報を集めてしまうわけですが、自分に必要な方面でいいので、お店やヒーラーさんの言うことをそのまま受け取るのではなく、複数の情報源から情報を集めておくのは、決して悪いことではないと思うのです。きっちり選んですてきな石をゲットしたいですね!
2005/10/15
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ガネーシュ・ヒマール産の水晶です。大きさは4センチほど。ちいさいけれど均整の取れた形と、透明感が目を惹きます。根本には緑色の鉱物が内包されていて、形と色から推理すると、アクチノライトではないかと思います。さて、この石、手に入れてからしばらく完全な無色だと思っていました。ところが、こちらの石がやってきたことで、ごくわずかに黄色みを帯びていることがわかったのです。もちろん、シトリンと言うには淡すぎ、それどころか、比べなければ黄色みをおびてることさえわからない、言うなれば、「あたたかな透明」それがこの石です。
2005/10/14
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ちょっとばたばたしていてタイムアップ。このままさぼっちゃうのも悔しいので問題を一つ。写真の石は何でしょう?答えは明日の午後にこの続きとして。はい。答え合わせの時間です(笑)。ちょむがさん大正解!アフガニスタン産のエピドートです。nutmegさんと同じく、私も元気よく「ドラバイト!」と答えてお店の人に「はすれー!」とつっこまれました。この写真では、一方向からしか見えていないので、わかりにくかったかもしれませんね。断面は、トルマリンのように厚みはなく、写真で見えている面の1/3~1/4くらいの厚さの板状です。せいやんせいやんさんがおっしゃっているように、琥珀(樹脂)を思わせる、ただしちょっと緑が強い琥珀色。表面はつやつやです。残念ながら結晶のトップ(先端)はありませんが、とてもきれいな透明感なので、うまく磨けばルースもつくれるかも。お店にはもっと大きな10センチ以上もある大きな結晶もありましたが、お値段的にとても無理。(大きくても光に透ける透明感でした!)うちにやってきたのは3センチほどのおちびさんです。エピドートというと、水晶にざくざく刺さっているのとか、大きく結晶すると不透明でゴツゴツしている印象が強かったのですが、こういう大きくて透明感のある結晶もできるのですねえ……。秋になると、こういう深みのある色が、ひときわ美しく見えてきます。
2005/10/13
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ブラジル産ブルートパーズです。川流れらしい丸みを帯びた欠片の中でただ一つ、透明感と照りを備えた欠片でした。ちゃんとした結晶ではなく、「かけら」といった方がふさわしいダメージの多い石ですが、面白い結晶面が残っています。それを写真に写してみたのですが、いくつもの山状のでこぼこが固まっているのが見えるでしょうか。最初は、これも割れた断面だと思っていたのですが、のちに別の結晶を見て、これが水晶で言うところのレコードキーパー(成長丘)のようなものらしいということがわかってきました。これが成長丘だという目で見ると、徐々に、目に見えないほどわずかずつ大きくなっていったと言うより、にょきにょきと、エネルギッシュに成長していったようなイメージが浮かびます。色は淡いながらもしっかりブルー。お店の人の話では、鉱山まで行っていないので断言はできないけれど、多分天然の色だと思うとのころでした。トパーズは、心惹かれる石の一つでもあります。色、透明感、端正な結晶の形……どれも魅力的ですが、トパーズには水晶にはない魅力が一つあります。それは、重さ。同じくらいの水晶に比べて、トパーズの方がはっきりと重いのです。見た目は水晶と同じように透明なガラス質なのに、重い。この石は小さいので、さほど差を感じませんが、何かの拍子に「水晶よりも重い」と感じることがあります。
2005/10/12
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ある石のアップです。実物も、こんな感じの色をしています。その正体は……Volcanic Glass (火山ガラス)です。ヴォルカニック・グラスの名前を知ったのは、ジェーン・アン・ダウ著の「クリスタル・ジャーニー」でした。その中では、火山灰を熱して作られたガラスであると説明されています。その後いろいろ検索してみたところ、マグマが急激に冷やされてできた天然ガラスのことで、それが細かく粉砕されれば火山灰であり、塊のまま残れば黒曜石であると言うことがわかりました。火山ガラスとは、火山灰を熱したガラスというよりも、黒曜石とほぼ同じもの……と考えた方がよさそうです。ジェーン・アン・ダウが本の中で述べているヴォルカニック・グラスは、セントヘレナ(セント・ヘレン)火山の火山灰を熱してつくられたティール・グリーン(マガモの緑色)の美しいガラスだそうです。これについても調べてみたところ、ヘレナイトまたは、オブシディアナイトとも命名され、美しいエメラルド色のものはエメラルド・オブシディアナイト(セントヘレン・エメラルド)ルビー色のものは、セントヘレン・ルビーと呼ばれて、準貴石並にあつかわれていることもあるそうです。(こちらに、エメラルド色のオブシディアナイトの写真が出ています。)ここでちょっと言及しておきたいのが、「火山灰を熱して作られた」というくだりです。これだと原料は火山灰100%のように思ってしまいますが、オブシディアナイトを売り出したところとは別の機関が同じ火山灰で試したところ、どうやっても黒曜石と同じ黒いガラスしか作れなかったそうです。そうです。黒曜石はほとんどが黒。なのに、オブシディアナイトのエメラルドグリーンは、なぜ……?それに対する、販売元の答えは、原料は火山灰ではなく粉砕した火山岩で、クロムと鉄と銅を添加したガラスだということでした。それでは、エメラルド色は、クロムや鉄によるもので、単にちょっと火山岩を混ぜ込んだただのガラスだったのか、と思っていたら、なんと!日本でも同じような考えで、火山灰入りのガラスが作られていました。使われたのは、三宅島の火山灰。もちろん、火山灰100%ではなく、珪砂やソーダ灰、石灰岩などのガラスの材料に火山灰を混ぜて作ったものです。こちらに混ぜ込んだ割合と色合いの見本が出ていて、5~15%混ぜたものでは、ちょっと緑がかった美しい青、写真を見る限り、割合が30%以上になると、ほぼまっ黒に見えるようです。また、火山灰を混ぜると、ガラスの中に生じる泡が消えて、クリアで美しい色合いのものができるのだそうです。パワーストーン・コーナーなどで売られているタンブルの「ブルー・オブシディアン」は、天然の黒曜石ではなく人工のガラスですが、もしかしてこれも火山灰入りガラスなのでしょうか。そして、話は写真の石に戻ります。写真の石の全体像はこんな感じ。 ガラス特有の貝殻状の断口を持つ「ぶっかき氷」風の塊で、色は鮮やかな「ブルー・オブシディアン」色。しかし、中にはまりものような白いモコモコした内包物や泡がかなりたくさん入っています。さて、これは天然ガラスなのか、それとも火山灰入りで作られた人工的なガラスなのか。まずは産地。ラベルによると、イタリアのエオリア諸島。長靴の形をしたイタリア半島に蹴飛ばされようとしている石のようなシチリア島のすぐそばに浮かぶ小さな7つの島からなり、世界遺産にも指定されています。別名をリパリ諸島とも言い、火山の島として知られ、もちろん、黒曜石も産出します。次に色。黒曜石といえば黒。レインボー・オブシディアンやスノーフレーク・オブシディアン、茶色や赤が混じったマホガニー・オブシディアンや十勝石などのような他の色が混じったものもありますが、ベースは黒。天然であるというコバルトブルーのオブシディアンやメキシコ産のボトルグリーンのオブシディアンの写真を見たことがありますが、ごく希なものだと思います。他の色ならばともかく、写真の石の色は、火山灰入りガラスの色にそっくりといえばそっくり。内包物のないタイプもあり、色むらがない均一な色合いなのがちょっと気になります。しかし、この内包物はどうなんでしょう?おなじみ黒地に白い斑模様のスノーフレーク・オブシディアンは、ガラス質の中にクリストバライトという鉱物が雪のような結晶となって入っているものですが、スノーフレーク・オブシディアンの黒い部分を透明な色合いに変えたら、似た感じになるのではないでしょうか。以前に見せていただいたコバルトブルー(ただしほとんど不透明)のオブシディアンにも放射状の白い内包物があり、「これが天然ものの証拠」であると教えていただきました。この内包物は、見るからに天然っぽい感じがあるのですが、内包物入りのガラスの写真を見たことがあるので、天然の証とも言い切れません。そして泡。三宅ガラス(三宅島の火山灰入りガラス)では、火山灰に泡を消す作用があるとのことでしたが、これにはめいっぱい泡が入っております。お店の方によると、売っていたディーラーさんは「天然」といっていたそうで、「何よりも、とてもきれいだったから仕入れてきたの」とのこと。その意見には全面的に大賛成。もこもこの内包物が、まるで時間を止めた海の底のよう。地中海の青い海が、そのまま石になったような……。解明しきれない疑問と共に、この石はちょっと気になる存在です。
2005/10/11
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一見、らしくありませんが、ガネーシュ・ヒマール産の水晶です。ぶっかき氷のようにも見えますが、割れているのではなくて結晶しています。斜めにばっさりひびが入っているようにも見えますが、くっついてます。色は白濁し、形はぶっかき氷風の塊から、ぴょこんと小さな結晶が突きだした、ご覧の通りの何とも言えない妙な形。「美しい」というにも難があり、「変」というにも、なんとも説明の付けようがない、「…………」という三点リーダーが似合う石。だけれども、なんとなーく気になって家に連れ帰ってしまったのです。ところで、ちょっと面白いエピソードがあります。この石は今年初めてヒマラヤ水晶を大量入荷した某店で買いました。発売日にはかなりの人が来店し、それぞれの観点で心惹かれる石をチョイスし、籠に入れていました。籠に入れれば一応キープということで、ひとわたり石を見て、手元にキープすると、今度はお互いの石を見比べあったりするわけです。そんなとき、顔見知りの石好きさんがこの石を見て一言。「袈裟を着たお坊さんに見える」お坊さん?レムリアンシードには、レムリア人の魂が入っていたりするそうだから、この石にはネパールのお坊さんの魂がはいっていたりするのかしらん?だったら、私には見えないなー…………などと、そのときは考えていたのですが。家に帰り、例によって撮影です。ちょっと厳しく言えば、見栄えのしない冴えない石のはずが、見ようによっては案外カッコイイかも(上の写真)などと、いろいろな角度にひねくりまわし、カメラを向けて撮った写真をパソコンで補正していたら……。見える!たしかに、人の姿に見える!これは、オドロキ!そのオドロキをこのようにあらわしてみました。 どうでしょう!肩越しにこちらを振り向いた人の姿に見えませんか?振り向いた顔の表情までも見えてます。(わかりやすく線を入れてみました)いったん見えるとなると、違う角度でも人の姿に見えてきます。上の写真は、画面右方向を向いて、胸の前で合掌している人を、やや後ろから見た感じ……に見えませんか?
2005/10/10
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昨日に続き、カンチェンジュンガ産ヒマラヤ水晶です。こちらの石はスタンダードな透明バージョン。じーっと見ると、やや、黄色みがかっているかも……?やはり、さしわたし3センチ弱のミニクラスターですが、結晶がバランス良く開いているものを選びました。透明さ、シャープさで言えば、アーカンソー産やブラジル産の水晶にも似たものや、あるいは上回る透明感のものがあるかと思いますが、世界第2位の高さを誇る山(が位置する山群)からやってきたかと思うと、その輝きが際立って感じられてしまうのは、どう見てもひいきというものでしょう。カンチェンジュンガ産も、これまでは透明なクラスターしか見たことがなかったのですが、先日の黄色い天然コーティングのような石や、ミルキーがかった石も見られるようになってきたようです。一度だけ、緑泥がはいったものをweb上で見かけたことがあるので、ひょっとしたら、そのうち緑泥付きの石も出てくるかもしれません。美しいアクアマリンが採れる産地なので、それに伴って水晶がさらに産出されるか、はたまた、アクアマリンに主眼が置かれて、水晶が置き去りにされてしまうか……楽しみなような、ちょっと心配なような複雑な状況でもあります。写真を撮るにも、見るにも焦点が併せにくいクラスターですが、ヒマラヤの朝日に好かして見てみたい気分にさせられます。
2005/10/09
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今回のタイトルで、「おっ、これは!」とピンときたあなた。かなりのヒマラヤ通とみました。そうです。カンチェンジュンガです。Kangchenjungaは、チベット語で、カン(雪山)・チュン(大きい)・ジュ(宝)・ンガ(5)……つまり5つの宝庫をもつ偉大な雪山という意味になるのだそうで、現地の発音では、「カンチャンジェンガ」の方が近いようです。ヒマラヤ山脈の中央、ネパール・ヒマラヤの最も東にあり、インド、チベット(中国)との国境に位置する山で、標高8586メートルの高さは、ヒマラヤ山脈中第2位。世界でも第3位の高さを誇ります。(第1位はエベレスト、第2位はK2)ガネーシュ・ヒマールが一つの山ではなく、いくつかの山々からなる山域であるように、カンチェンジュンガも、世界第3位のカンチェンジュンガ主峰(8,586m)をはじめ、西峰(別名ヤルン・カン=8,505m)、中央峰(8,478m)、南峰(8,476m)などの名だたる8,000m級の山々が連なる山域です。「カンチェンジュンガのヒマラヤ水晶が欲しい~!」と(心の中で)叫ぶこと数年。やっと、私の手元にやってきました。 カンチェンジュンガ産のヒマラヤ水晶の特徴は、今のところ●スイス産のような透明感●すっきり伸びた細い結晶のクラスターが多い●クローライトがほとんど見られない●小ぶりなものが多いであると思います。「今のところ」とわざわざことわるのは、ガネーシュ・ヒマール産の水晶が、時と共にさまざまな種類が流通し始めたように、今後、違う種類の水晶が出回る可能性があるからです。さて、カンチェンジュンガの特徴は、「透明感」なのですが、写真の石は、黄色いです。そうです。天然コーティングです。透明なものもやってきたのですが、ただいまのマイブームにつきこちらを先にご紹介します。ブラジル産の「ゴールデンヒーラー」は、マグネシウムの天然蒸着でしたが、こちらも色合いは非常に似通っていて、マグネシウム、あるいは褐鉄鉱などの鉄分による発色だと思われます。透明な方の石は、「凛とした厳しさ」を感じさせる雰囲気があるのですが、天然蒸着の方は、ちょっとふんわりとした雰囲気があります。大きさは、全体で3センチほどととてもミニな石なのですが、光に透けて金色に輝くさまは、「ゴールデンヒーラー」の名に恥じません。
2005/10/08
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今日の石は、先だってのアート&ジェムショー・IMAGE2005の捕獲品です。つまり、現場で見つけて買っちゃった、ではなく、「これを探すぞ」とあらかじめリストアップしていたというわけです。我が家の石達は、ほとんどが水晶ですが、水晶以外の石もあります。水晶のセレクト基準が「変」であるのに対し、水晶以外の石は「きれい」がキーワードであることが多いです。それに「珍しい」が加わると、かなり危険。心わしづかみ率が急速にアップします。この石は、そんな危険に満ちた石。 アフガナイトです。その名の通りアフガニスタン特産の石です。1968年にラピス・ラズリで有名なSar-e-Sang鉱山で発見された石で、青の他に、緑やクリーム色、薄い水色などがあるようです。ラピス・ラズリも結晶になることがあり、白い母岩に埋まっているところも似ているので間違えそうになりますが、アフガナイトの方が透明感があり、色のバリエーションがあること、ころんとした形のラピス・ラズリに対し、やや先細りの六角柱に結晶するところが違っています。写真の石は、ごくわずか緑がかったような淡めの青で、表面がゴツゴツしていて、割れてずれている部分もあるのでわかりにくいですが、六角形の形状は何となく見て取れます。濃い青の小さな粒状のものがラピス・ラズリです。青くて、透明感があって、希産な鉱物……という、聞いただけで心がわくわくしてしまう鉱物なのですが、困ったことがいくつかあります。希産なので、高いです。希産なので、あまり見かけません。一か所、アフガナイトをあつかっているWebショップがあったので、(しかも大変お値打ち!)そのお店が出店するIMAGE2005をねらったのです。さらに。希産なので、あまり資料がありません。これは、ちょっと盲点でした……。しかし、白い母岩にうまった青い結晶は美しい……!
2005/10/07
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別館サイトの「STONES」に15項目追加しました。石の目次にちょっと手を加え、サムネイル付き目次を設置しました。まだまだ工事中ですが、ちょっとは見やすくなったかも。バナークリックで別館サイトへジャンプ!
2005/10/06
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この水晶は、二つの「意外」を秘めています。一つ目は、柱面の短いころんとした形、高い透明度、輝き……と見るからにハーキマー・ダイヤモンドっぽいのに、ハーキマー・ダイヤモンドではないこと。二つ目は、きれいなシトリンに見えるのに、シトリンではないこと。産地は中国。中国産には、ハーキマー・ダイヤモンドに似た水晶が出ると聞いていましたが、ここまで似ているとは。知らずに目の前に出されたら、多分間違えます。そして、このいかにもおめでたい金色は,ただいま現在マイブームの「天然コーティング」です。これも、あまりにきれいにコーティングされているので、見つけたとき、それと買ってからもしばらく「たぶん……おそらく……」と、長いこと首をひねっていました。じっくりと眺めていたら、天然コーティングの証である虹色皮膜を発見! 天然コーティングでも虹色がでないものがほとんどですが、写真のように水晶の表面に油膜のような虹色が見えるのは水晶そのものの色ではなく、何か別の鉱物によって表面がコーティングされているとみて間違いないと思っています。(コーティングがある一定の厚さになったときに虹色が見えるようです)ちょっと前にご紹介した「ゴールデンヒーラー」のところで、KURO的ゴールデンヒーラーの条件として●シトリン、レモン水晶は含まない。●透明感がある(表面が磨りガラス状でも光に透けて美しく見えればOK)。●そのため、内包されているのではなく、 表面がコーティングされているものが可能性が高いかも。●光に透けて金色に輝くこと(あるいは西日が似合うこと)……という項目を挙げましたが、この水晶は堂々の合格!クラックもインクルージョンもほとんどなく、光に透かせば、思わず顔もほころぶおめでたゴールド。大きさは3センチほどですが、存在感は十分です。私もたまにはきれいな水晶を買うのですよ(笑)。ただ一つ困ることは、あまりに透明度が高いため、ちょっと油断すると、結晶の向こう側にピントが合ってしまうこと。なので、他の水晶よりもピンぼけ率が高いです。おまけに、こんな虹も出ます。
2005/10/06
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アーカンソーといえば、透明で手が切れそうにシャープな水晶を思い浮かべます。ところが、チタンガスのインクルージョンにより、ふわりと白く曇ったエンジェルブレッシング・クォーツや、同じチタンガス入りで先端が剣山のように針状に結晶したもの、赤黒い鉄分にびっしりと覆われたものなど、意外に個性的な水晶が産出する地域でもあります。個性派アーカンソーとしてこんな石をご紹介しましょう。 アーカンソー産のファーデンクォーツです。ファーデンクォーツといえば、パキスタンと即答してしまいそうになりますが、ブラジルや中国など、意外にあちこちで産出するようです。それにしても、アーカンソーとはちょっと意外。しかも、クーク石入りとなるともっと意外。そうです。この石にはひとつぶだけクーク石が入っています。クーク石は緑泥の一種で、日本で産出するまりも水晶のまりもがこの石です。写真ではファーデンラインの上側、ほぼ真ん中あたりにうす緑色に写っているのがおわかりいただけるでしょうか。アーカンソー産でファーデンではない普通の結晶のクーク石入りがあると言うのは知っていましたが、なんとファーデンがあったとは。初耳なのも道理でした。この石は、売っていたお店のオーナーご自身が採取された石だったのです。ここでちょっと不思議なことに気がつきました。……というか、教えていただきました。私は、石の写真になるべくくわしい産地を記入したいと思っています。少なくとも、国名よりももう一段詳細な地名がわかれば石について調べる手がかりになるからです。もちろん、写真の石は採取した方からいただいたので、鉱山名までわかっています。その鉱山名を意訳すると「逆立ち鉱山」。一方、日本のまりも水晶の鉱山は「こうもり鉱」です。こうもりといえば、頭を下にしてぶら下がっている、つまり「さかだち」と縁があります。同じクーク石利の水晶を産出する鉱山が、同じような名前だなんて面白い!なにか関係でも?……と聞いてみたら、狭い坑道で頭を下にして潜りこまなければならないところだったので「逆立ち鉱山」なのだそうです。「こうもり鉱」とは関係がありませんでしたか、面白い偶然の一致ですね。
2005/10/05
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今日は、戦利品報告ではありません。新しい石が来たぞとホクホクしていたのに、天気はあいにくの曇天&雨天。写真が撮れない……。しばらく天候不順なようで、天気予報をにらみつつやきもきしております。さて、今日の石は比較的おなじみと思われるこの石。鉄分によって表面がオレンジ~黄色に色づいたタンジェリン水晶です。オレンジ水晶とか、ララジンニャと呼ばれることもあるようです。タンジェリンとは、オレンジなどの柑橘類のこと。ララジンニャもポルトガル語で「オレンジ」を意味します。ただし、「オレンジ水晶」といった場合、水晶の内部に鉄分が入り込んで全体的にオレンジ色になっているものも指す場合がありますが、タンジェリン、ララジンニャの場合は、表面のみ色づいた場合を指すことが多いようです写真の石もその一種ですが、オレンジというよりも黄色。オレンジと言うより温州みかん(笑)。これも天然コーティングの一種と言えますが、付着具合がどれくらい強いのかは不明です。色合いは、一番良く見かけるのが名前の通りのオレンジですが、写真のような黄色いものや真っ赤なものもあります。さらに、比較的薄くコーティングされていれば色づきながらも透明感がありますが、少し分厚くコーティングされれば、写真の石のように半透明&つや消しな感じになります。透明感のある水晶はもちろんきれいです。しかし、半透明でつや消しな水晶も、光に透かせばなかなかきれい。和紙を使った照明器具の趣。色合いといい、テクスチャといい、意外にも和風な印象がある石なのです。
2005/10/04
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戦利品報告その2。 インド産のヒマラヤ水晶です。大きさは掌にちょこんと乗っかる手乗りサイズ。緑泥で全体的にうっすら緑がかって見えます。ヒマラヤ水晶というとネパール産のを思い浮かべてしまいますが、インド北部のヒマチャル・プラデッシュ州のクルやマナリ、パルバティ産の水晶は、立派にヒマラヤ山脈の範囲内だと思います。(最近は、南インドのエレスチャルを、ヒマラヤン・エレスチャルとして売っていたりするので、びっくりします。)形はネパール産に比べてずっと素直なものが多く、緑泥の色が明るいのが特徴でしょうか。鉄分の影響で全体的にオレンジピンクがかって見えるものもあります。結晶の形が素直なだけに、選ぶ基準は「変」よりも・特徴がきれいに現れていること・ダメージが少ないこと・大きさがちょうど良いこと……と、これまたスタンダードになり、結果として条件に合うものになかなか出会えないでいたのです。「好み!」と即答するタイプとはちょっと違いますが、ネパール産と並べてみると、ヒマラヤ山脈のの大きさ、広さを想像させてくれます。
2005/10/03
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覚悟していた以上に原石(磨きではないナチュラル)が少なかったIMAGE2005。アート&ジェム展なのでしかたがないですが、それでも開場をぐるぐるぐるぐる歩き回り、原石をゲットしてきました。そのうちの一つをご紹介します。マダガスカルのキャンドルクォーツです。掌にころりと収まるほどよい大きさ。キャンドルのキャンドルたるべき「溶けた蝋」の部分もバランスがよく、クラスターから分離した部分もきれいに剥がれているので、形は完璧。表面はおそらくカルサイトだろうと思われる、ちょっと粉っぽいもので覆われていて、部分的にピンクに色づいています。そのため、表面には照りはなく、つや消しですが、カルサイトが表面を覆っていなくても、キャンドルクォーツは、不透明なことが多いので、問題はありません。それどころか、表面がつや消しで色づいているおかげで、複雑な面がきれいに見えて写真写りも良くなります。表面つや消しは、好みが分かれますが、酸によるクリーニングを受けていない、よりナチュラルな石である証拠にもなります。実は、スタンダードなキャンドル・クォーツはこれが初めて。なかなかの器量よしを手にすることができてラッキー♪これが1000円というのは、ミネラルショーならではの醍醐味です。
2005/10/02
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2005/10/01
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