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実は「すたー★くぉーつ」よりも先にできていた一編です。
2005/06/30
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私は「変な」石が好き。ヒマラヤ水晶が好き。ロシアの水晶が好き。ヒマラヤ水晶は、その雰囲気と輝きに惹かれているので、こと「変」となると軍配はロシアに上がると思われます。ロシアでダルネゴルスクときたら、私にとっては「イコール変」。かの産地でまともな水晶を見ると、「そっちの方が変」と思ってしまいます。このほどさように「変」な水晶のメッカと勝手に決めているダルネゴルスクでも、栄枯盛衰といいますか、以前は割と見かけていたのに、このごろ少なくなってきた……という水晶があります。石好きでしかも変な石が好きなのに、ロシア石歴は思ったほど古くないので、「以前はこんな石があったのに」と聞いて悔しがっている一人です。ネット上で拝見するコレクションを見るたびに「こんな石が欲しい~!」と(こっそり)叫んでいるわけですが、そんななかで、運良く手に入れられた石があります。ダルネゴルスクの「赤水晶」です。赤といってもやや色が淡いため、「オレンジ水晶」とか「ニンジン水晶」「カニ水晶」なんて呼ばれることもあるようです。以前はちょくちょく見かけたそうなのですが、私がロシア石の虜になってからは、はっきりと「珍しい石」と化していました。希に見かけても半分色があせたように薄くなっていたり、カルサイトが被さっていたり。しかも高い……(涙)。対するにこの石はダメージのあるポイントが多いものの、手の平(指含む)サイズで先端まで赤く、その色合いもきれいです。そしてこういう石にしてはお手ごろ価格。即決でした。もちろん。石を入手できるかどうかは「出会い」にかかっています。まずは、「そういう石」があるのだと言うことを知らなければなりません。店頭で見かけて「おおっ」と言うのももちろんありですが、たとえば「ダルネゴルスク産で『ニンジン水晶』なんて呼ばれているきれいな赤い水晶がある」ということを知っていれば、そういう石がありそうなお店を探すとか、仕入れられないか頼んでみるとか、可能性は広がります。しかし、見つかったとしても「げ」というようなお値段では、決断に勇気が要ります。そこで問題になるのは「適正価格か否か」。正しくは「適正な価格と自分で判断できるか否か」問題は値段を付けるお店側ではなくて、判断する自分の方にありというわけです。この石の決め手は、形か、色か。あるいはインクルージョンなのか。大きさの割に高いけれど、珍しさ、今後出会う機会があるかどうか。ダメージのあるなしも、石のグレードを左右しますが、「変」な石ともなるとどこをダメージとして見るか、も問題です。そのためには、やはり、いろんなお店でリサーチが必要ではないでしょうか。身近に実店舗がなくてネットで買う場合でも、いくつかのお店を見ておいた方がいいと思います。ネットで石を探す場合には、パソコンに縒って色合いが違ったり、そもそも写真で石の全体像を見極めるのが大変だというハードルがありますが、石の写真を撮って、こうやってネットにアップしている立場からちょっとコツ(と思われるもの)を。●定規は必須。 写真で大きさを測るのは難しいです。 必ず定規で実際の大きさをチェック! できれば、手持ちの石とはかり比べて、実態としての大きさを意識するとベストです。 ※お店の方へ 何か対象物を入れたカットを掲載していただけるとうれしいのですが……●色合いを自己補正 パソコンのモニターによる色合いの差もありますが、 写真を撮る際の光源の違いも大きいです。 手が写っていればその肌の色、 黒や白のバックであればそれをじっくり見て下さい。 妙に緑がかって見えたりしていませんか? 意識してみないと、少々緑がかっていても「黒は黒」に見えてしまうので注意です。 肌の色や白、黒などのように実際に対象物がある場合は、それと比べて「これは実物よりも緑っぽさが少ない」などのように自分で色合いを割り引いて考えて見ましょう。 逆に、写真を撮る立場では、肌やバックの白、黒を基準に色の補正をかけると実物に近くなります。●輝きマジックに注意 デジカメを通してみると、石は一段と輝いて見えることが多いようです。 人の目ではちょっと光を反射しているように見える部分でも、 デジカメでは白くハレーションを起こします。 するとどうなるかというと、石は実物よりもピカピカ輝いて見えます。 あるいは、透明感のある石では、色がきれいに見えます。 残念なことですが、きれいで雰囲気が良く見る人の心に訴える写真よりも、 ちょっと素っ気なくてなんだかな……という写真の方が、目で見た感じに近い可能性が大です。 なので、「写真よりも透明感が無くて色もやや鈍いかも」という可能性を考えておかなくてはなりません。 逆に写真を撮る場合には、光の反射や透過をうまく使うと、石が生き生きときれいに撮れるというわけです。石を「感じる」にも「選ぶ」にも、意外に想像力が必要なのかもしれません。
2005/06/29
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東京は連日暑いです。気温だけで言えば真夏ほどではないかもしれませんが、う~っ、蒸し暑い!はっきり言ってとろけてます。石にさわったらひんやりするかと思ったら、さすがの気温で、石もなんだか生ぬる状態。こうなったら気分だけでも涼しくなりたい!……と選んでみましたこんな石。ガネーシュ・ヒマール産のヒマラヤ水晶です。大きさは、かわいく4センチ弱。下4分の1くらいは剥離痕になったメインのポイントに、半分欠けたポイントがおまけに付いていて、写真のように自立します。まあ、細かいことはさておき、この石の第1の魅力は、目に涼しいこの透明感。気分だけでも涼しくなって下さい!!その透明具合といったら、これまで透明だと思っていたヒマラヤ水晶が、実はわずかにクリーム色がかっていたとわかったほど。透明な水晶は他にもあれど、その中でもちょっと目立つほどの輝きと透明感を備えた石です。写真を撮るために窓際にいるとさらに暑いけれど、カメラのモニター越しに見た石は涼しげ。まるで氷みたい~!……と思っていたら、見つけてしまいました。それが写真の右側です。透明な水晶の中の細かい泡のような霧のようなインクルージョンが、螺旋を描いています。水晶が徐々に大きくなっていくのだとすると、こんなインクルージョンはちょっと不思議。ヒマラヤの雪解け水が、一瞬にして石になった……そんな気分になっちゃいます。
2005/06/28
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掲示板にてjojo5555さんに教えていただいたサイトで、こんな地図を作ってみました。題して「石の世界制覇地図!」教えていただいたサイトが、チェックした国に色が付いた世界地図が作れるところだったので、現在持っている石の産地をチェックしてみたのです。ロシアとか中国とか面積の大きな国が色づけされていると、なんだか意味もなくうれしくなっちゃいますねえ……。今は昔のアニメで、なんだかよくわからないけれど世界征服を目指していた悪役の気分……(笑)とりあえず、ラベルに基づいてチェックしてみましたが、中にはラベルが付いていない物もあり、「アメトリンはボリビアでしか採れないと聞くからボリビアはいいだろう」とか、ちょっとあやしげなところも混ざっています。ちょっとお断りしておきたい不正確なところはアフリカのコンゴ。ラベルにはコンゴとしか記されていないので、コンゴ共和国なんだか、コンゴ民主共和国だかわかりません。ラリマーの産地ドミニカも同じことで、ドミニカ国なのかドミニカ共和国か。こちらはドミニカ共和国だとわかりましたが、コンゴは一応両方マークしてあります。見た目ちょっとした面積を占めるので、ここらへんはちょっとあやしいです。中には水晶だけを持っている国、水晶は持っていないけれど、他の鉱物を持っている国もあります。意外に水晶を持っていなかったのがイギリス、オーストラリア。イギリスは強蛍光性のフローライト、オーストラリアはマラマンバ・タイガーアイとオパールの存在によってマークされています。中には、国の面積は広いのに、1センチくらいのミニサイズの水晶一個によってマークされているカナダ、という例もあります。あと、1個の国は、ポルトガル、ブルガリア、ギリシャ、ドイツ、ハンガリー、韓国(もうすぐ到着するのでフライングでチェック)インドネシア、コンゴ、コロンビア、ボリビア……まだありそう……けっこう多いです。こうしてみると、アフリカ、南アメリカの空白が多いですねえ……。たまにはラベルの産出国をチェックしてみると面白いかもしれません。教えていただいたのはこちらのサイトです。jojo5555さん、ありがとうございました!
2005/06/27
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みなさま、「すたー★くぉーつ」はいかがでしたでしょうか。スター・ウォーズ最新作をご覧になったあとにでももう一度見ていただくと、そのギャップにクラクラすることうけあいです(笑)。笑う門には福来たると申しますので、私としては爆笑大歓迎! なのですが。さて、人生には笑いばかりではありません。時にはつらいこともがまんし、歯を食いしばって努力する……なんてことも必要だったりします。今日テーマは、ずばり「根性」どうでしょう、根性感じませんか?ちょうど人差し指と小指の中間くらいの大きさでしょうか。表面はややマット。クローライトと思われる緑の鉱物が付いております。それはさておき。なぜこの石が「根性」かと申しますと、2カ所で折れて曲がりながらもなおくっついているからです。折れているところが白く輝いて写っているので、おわかりいただけるかと思います。全体が微妙に曲がっているのも見えるでしょうか。固体であるはずの水晶が、こんなに成りながらもくっついているというのは、まさしく「根性!」いったい何がどうなってこうなったのか、と気にするよりも何よりも、「がんばれッ」と声をかけたくなってしまいます。実はこの石も、ご一緒していた石好きさんに見つけていただいたもの。普段から自分の好みを公言しておくというのは、なかなか有効な手段だと思います。
2005/06/26
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スターウォーズ最新作が先々行上映されたようですね。では、こちらも上映いたしましょう!くぉーつ君まんがに寄せていただいた歌織@星見当番さんのナイスなアイデアをお借りしました。ありがとうございます!※レーザークォーツはエネルギーをレーザービームのように収束させるので、 他人に先端を向けてはいけません。……では、暗黒面から無事復活した大くぉーつさんにお話をお聞きしましょう。 大くぉーつさん、なぜ黒くなってしまわれたのですか?……なるほど。 ガンマ線によって変化していた電子の状態が、300度~400度に加熱されることで 元に戻って黒い色が消えたわけですね。 では、最後にみなさんにひとこと。
2005/06/25
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今日の石は新宿ショーの戦利品というより「捕獲品」。珍しく作成したリストに挙げていた探索予定品です。ラピスラズリは以前に登場していますが、最初のラピスがアフガニスタン産だったのに対し、今度はロシア産です。私の身の回りでは、通称「シベリアン・ラピス」と呼ばれているようですが、お店のおじさんは「Ural」。鉱山名からしてダルネゴルスクであることが確実な石が、「East Siberia」と書かれていたので、大きく見ればウラルもシベリアなんでしょうか。アフガン・ラピスが、ほぼ均一な色味の深い青だったのに対し、ロシアン・ラピスはやや明るい色味。よく見ると、ドロマイトの白い部分に近い方が濃く、青い部分の真ん中にいくにしたがって明るくなる色合いのおかげで、不透明な石であるにもかかわらず、写真に撮ると中から輝いているように写るのです。ラピスは白い部分が少なく、色が濃く、均一な色味のものが高品質であると言われていますが、私は、ロシアン・ラピスの色味もきれいだと思います。この内から輝くような青い色からは、なぜか星を……雪原の上にまたたく青い星を連想してしまいます。地中深くで生まれる石も、地表の環境や風景を反映していることがあるように思えるのは、気のせいでしょうか。
2005/06/24
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1歳と1日目の石雑記です。「1周年!」と気合いを入れたせいか、ちょっと脱力気味。気合いを入れ直さねばなりません。そんな精神状態をちょっと反映しちゃうかも……ですが、今日の石はこんな石。昨年終盤から目にするようになった中国産のアメシストです。もっとくわしく言うと、クリアな水晶の中にアメシストがくっきりファントム状に入っていて、そのファントムをヘマタイトと思われる黒い鉱物が点状に縁取っています。ところどころにはエピドートの結晶が付着していたりもします。この石は昨年11月に我が家にやってきたので、「アメシストファントム」+「ヘマタイト」、エピドート付き……という石の中では、出始め、いわゆる「走り」の時期に手にいれたと言えるでしょう。珍しく、「変」よりも「きれい」で選んだ石です。ところが。懲りない石好きである私は、ショーやお店で兄弟石を見るたびに心揺れているのです。というのも、その後姿を見せ始めた兄弟石たちは、ヘマタイトが赤く変じて彩りを添え、時には白や黄色のカルサイトが毒々しささえ感じさせ、中には苔のように密集したエピドートの中から、ヘマタイトで赤く染まった水晶が顔を出していたりと、私好みの様相を呈してきたからです。もちろん、写真の石は、そこにあるのに無いような、不思議な表情のファントムが美しく、兄弟石に心揺れて買ってきたあとに見ては、「やっぱりきれいだよな」と、頷いていますが、ちょっと情けなくもあります。未練を残さず買っちゃえ!……というわけには行きません。バリエーションが増えるのに呼応するように、値段も華々しくなったのです。私の石も、手のひらいっぱいの大きさのために(私としては)高額でしたが、その後見たものはさらに高額に。今思えば昨年末の池袋ショーが値段としては手頃でした。形はイマイチでしたが。このように、あとになってどんどん出てくるものもあれば、幻となってしまうものもあり、たくさん採取されて値段がさがるものがあれば、人気が出て高騰するものもある。値段の話は無粋ですが、財布の中身が有限である以上、石の動向と値段と質とのバランスを判断しうる情報や自己基準は必要かも。それは、とかく外からの受け売りに流されがちな私の心の中に投じる錨かもしれません。
2005/06/23
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記念すべき1周年にどんな石を登場させようか……。ちょっと考えた結果、新宿ショーの戦利品の白眉のひとつでもある、この石を選びました。特別企画の後編でちょっとお目見えした石です。へんてこりん水晶のメッカ、ダルネゴルスク産のソロバン型水晶付きクラスターです。ソロバン型水晶のクラスターが欲しいなあ……と、探していたところ、予想を超えるこんなクラスターをゲットすることができました。もう、満足、満足!思い描いていたのはソロバン型水晶がくっつき合ったクラスターでしたが、これはわずかに透明感のある緑色の鉱物が放射状に結晶した上にソロバン型水晶がちりばめられています。大きさもばっちり手のひらすっぽりのKUROサイズ。光の具合を微調整し、ベストショットを選んでみると、なにやら別世界の光景のように見えてきます。こんな石が採れた晶洞を見てみたい……!この緑の鉱物については、お店の人にうかがったところ、ダルネゴルスクの緑水晶の色の原因であるヘデンベルガイト(ヘデンバーガイト/灰鉄輝石)ではないかと思う、とのことでした。ネットでも調べてみましたが、同じような結晶は見つかりませんでした。ところで、このヘデンベルガイト、意外な石と親戚でした。ダイオプサイト(透輝石)です。シルバーアクセサリーなどで時々見かける黒いカボションに「×」のスターが浮き出る、「ブラックスター」などと呼ばれている石も、ダイオプサイトのひとつだそうです。このダイオプサイトのマグネシウムが鉄に変わるとヘデンベルガイトになるそうです。私のところの石は、「手のひらサイズ希望」の自己ルールのため、クラスターが少なめ(……もないか?)なのですが、こと大型クラスターについては、ロシア度が高いかもしれません。「どうやってこんな石を見つけてくるの」とよく言われるのですが、それはもう、お店の隅を徹底探索。そして、知り合いの石好きさんや顔見知りのお店の方に「こんな石が好き(欲しい)」とアピールしておくことでしょうか。「KUROさん好みの石を見つけたよ」「こっちの方が面白い(珍しい)んじゃない?」……と教えていただけることがあるのです。何を隠そう、この石を買ったお店(ブース)でもショーのたびに「ロシアものが好き」「変わった水晶が好き」「珍しいものに弱い」とアピールしていました。そして今回のショーでソロバン型水晶のクラスターを手にとって眺めていたら、「こっちの方が面白いわよ」と進めて下さったのです。大感謝!
2005/06/22
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今日で当ブログは1周年となりました!延べ人数73000人以上、一日平均200名の方においでいただくことができるとは、1年前には思ってもみませんでした。ありがとうございます!感謝の気持ちを込めての一周年企画として、壁紙プレゼントを実施いたします。やな壁紙がありますので、下の記念ロゴをクリックして下さい!
2005/06/22
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石の写真を加工してイラストと合成し、ファンタジックな世界を作り出すたむらしげる氏の絵本「水晶山脈」を見ていて思い立ったので、ちょっと実験を。身長2センチちょっとのロボットくん(ペンダントヘッド)に石と競演してもらいました。このペンダントヘッド、座らせたりうまくバランスをとると自立します。あえてセリフはつけません。見る人それぞれのオリジナルストーリーでどうぞ。
2005/06/21
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名前を聞いただけでのぞいてみたくなるヒマラヤ水晶アルプス水晶は、アルプス=ヒマラヤ造山帯の山脈で生まれました。よく似たメカニズムで形成された山脈であるだけに、水晶もまたよく似ています。しかし……似ているだけに逆に異なる点もよく見えてきます。まず、似ている点といえば、透明感に優れた水晶を産出し、エレスチャルとはやや異なる複雑な形状のものが多いこと。そのせいか「凛とした」雰囲気が感じられること。どちらの産地にも緑泥などの内包物が見られ、逆にアメシストやシトリンなどの鮮やかな色は少ないようです。そして異なる点。アルプス・スモーキー……などと呼んでしまうほど美しいスモーキー・クォーツを産出するアルプスに比べ、ヒマラヤではガウリシャンカールなど限られたところでしか色の濃いスモーキーを産出しません。また、大きい結晶も少ないようです。DTの水晶が柱面を接して板状に重なる「グゥインデル」もヒマラヤではあまり見られません。逆にガネーシュ・ヒマール産などでよく見られる断面が▲に近くて先細りになった結晶や、ぎっしりと緑泥を内包した水晶は、アルプスでは見ないように思います。そして、これもどこか違うかな、と感じる石がこちら。フランス産のアルプス水晶です。結晶の形をしていないのであえて石英と呼びますが、やや緑がかっているようにも見えるスモーキー・カラーの石英の上に、仲良く並んだ結晶が3つ。水面にはほんのりと緑泥が被さっています。スモーキー(石英)の上に「クリアな結晶」……と、そう説明するしかないのですが、この「クリアな」部分がちょっと違います。ヒマラヤにはこのように色の違う石英の上に結晶した水晶もないようですが、この手の「クリア」もないように思うのです。透明なのだけれど、微妙にミルキー風味とでも言いましょうか。決して濁っているわけではないのですが、ミルキー・クォーツ、あるいはジラソルのほんのりした輝きだけを感じる色味なのです。ヒマラヤにはヒマラヤの美しさがあり、アルプスにはアルプスの美しさがある。困るのは、どちらも水晶としては高嶺の花の部類だと言うことです……。
2005/06/21
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明日6月22日が、当ブログ「虚空座標」の誕生日。「1周年で一日平均200hitいけるかなあ……」と思っていたところ、22日が近づくにつれ、あれよあれよと数が伸び、なんとただいま一日平均202hit!ありがとうございます!感謝の気持ちを込めて、明日はちょっとした企画を考えてます。ただいまその準備中……。お楽しみに♪
2005/06/21
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謎の小惑星X……ではなくて、アラゴナイトです。全然似ていませんが、日本名では霰石。なんと、カルサイトの親戚みたいな石なのです。専門的には成分は同じで、結晶のしかたが違う鉱物を同質異像といいますが、カルサイトとアラゴナイトは、この同質異像の関係になります。この二つの石に共通する成分は炭酸カルシウム(CaCO3)。これは石灰岩や大理石の主な成分でもあります。石ばかりではありません。サンゴや貝殻の成分も炭酸カルシウム……ということは、カルサイトやアラゴナイトが成分であるということです。調べてみたら、貝殻などはカルサイトが多く、真珠やサンゴの骨格はアラゴナイトが多いのだそうです。偶然かもしれませんが、上のアラゴナイトもこちら↓のアラゴナイトも、どこかサンゴっぽい感じがしませんか?アラゴナイトは、サンゴのような形に結晶することがあることから、「山珊瑚」とも呼ばれます。では、貝のようであって貝ではないオウムガイやアンモナイトはどうなのかというと、アンモナイトの場合はアラゴナイトだけを使って殻をつくり、オウムガイはアラゴナイトとカルサイトの両方をつかって殻をつくっているのだそうです。ただし、アラゴナイトとカルサイトを比べると、カルサイトの方が安定した鉱物なので、しだいにカルサイトに変わっていく傾向があるのだとか。どちらもさまざまな形の結晶をつくる美しい石なのですが、モース硬度が3程度と柔らかいため、なかなか手が出ない石でもあります。
2005/06/20
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今日は、くぉーつ君ではありません。楽しみにされていた方がおいででしたら、またの機会をお待ち下さい。いろいろナイスなコメントをいただいたので、懲りずに書いてみたいネタができたのですが、いかんせん、意外に手間がかかるんですよ。あれ。さて、今日はまともにいきます石雑記。……というわりには、写真がイマイチ不満なので、うまく撮れたら差し替えるかもしれません。ラベルによると、イタリア産のモンブラン、つまり、アルプス水晶ということになるようです。大きさは1センチちょっとのDT。これがもっと大きくなって何段にも重なると、アルプス水晶で見られる「グウィンデル」になるのでしょうか。「アクチノライト入り」とありますが、この手の水晶をネットで探していくと「ビソライト入り」という名称でもあつかわれているはずです。インクルージョンしているのは、写真で淡い緑に写っている部分。実物は細い繊維状のものが、たなびくように内包されていて、ちょっと草原の植物を思い浮かべます。実際、この緑色の鉱物がふさふさしている標本を見たことがあるのですが、まさにさわやかな高原の風景。それも「ビソライト」となっていました。では、アクチノライトとビソライトの関係は何か。簡単に言ってしまえば、おなじものです。アクチノライトが繊維状の結晶になったものがビソライトなのだそうです。
2005/06/18
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さらに遊んでみたり。
2005/06/17
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ふと気が付いたら、ブログ開設360日目でした。いよいよ見えてきました一周年!今日は360日目というきりのいい日なのですが、ちょっと番外編にそれております、石雑記。まあ、そういう日もあるさとお楽しみ下さい。さて、今日はたむらしげる氏の新刊「水晶山脈」という本を買ってしまいました。出たばかりのほやほやの新刊です。石がお好きというたむら氏が、石の写真をイラストの一部として加工して使ってしまった、ファンタジックな大人の絵本。タイトルが「水晶山脈」とは、なんとも石好き心をくすぐります。……とはいえ、石の画像はかなり加工されているので、「石を見たい」という気分の石好きさんにはちょっと物足りなく感じてしまうかもしれませんし、石好きさんではない方は、実際の石が使われていることに気が付かなかったり、あるいはあまり気にされないかもしれません。かくいう私も、「ここまで加工しちゃうとなー……」と、複雑な心境だったのですが、やはりどこか、石好き心が共感します。何と言いましょうか、手のひらに乗る石の中に風景を見いだす心。その風景に物語を感じる心。見つめているうちに、自分が小さく小さくなって、石の中に入り込んでいくような、あの気持ち。そんな気分が味わえるのです。石の科学的な側面も好きですが、石を見つめ、そこに風景や物語を見いだすことも同じくらい好きなのです。たとえば、こんな石。ハンズで売られていた瑪瑙のスライスです。染めのスライスの中から見つけました。鮮やかな緑……なのですが、色合いというか、色の移り変わりがとても自然で、縁に見える原石の表面を見ても、染色された跡はないように見えます。(瑪瑙は、塊のまま染色するので、原石の表面にも色が付いていることが多いのです)染めか、天然かはちょっと判断に苦しむのですが、森の中にいきなり現れた深い湖のような色合いが、あまりに美しくてつい買ってしまったものです。光に透かすと、瑪瑙(この場合はカルセドニーかも)らしいもこもこ模様が浮かび上がり、そこに水面があって、水中へと飛び込んで行くか、あるいはこれは湖の底から眺めた水面で、顔を出すと、そこには知らない風景が広がっているかもしれないとか、たあいもない想像はふくらみます。そんな想像の種を手のひらにのせている楽しみ。これが石好き心のルーツかもしれません。
2005/06/16
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遊んでみましたパート2。
2005/06/16
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素材サイトにワンポイントイラストが増えました!とか、とか、とか、とか、とか、とか、ますますマニアな石の素材が増えました!
2005/06/15
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先日、メテ子さんより、「ベルばらにちなんだ石をお願いします」というお題をいただきました。ベルばら。たしか単行本の一部を読んだような記憶が……。アニメを見た覚えはなく、宝塚も噂に聞くだけ。そういう乏しい記憶をかき集めた結果、ベルばら→ゴージャスとしか浮かんできませんでした。うちにゴージャスできらびやかな石なんてあったっけか。透明な水晶キラキラ~なんてのは、ちょっと違うかも。悩んだ結果、こんな石で。どこがベルばら!?……とおっしゃらず。ゴージャスとは対極の、我が家の地味系石トップ3を集めてみました。写真左上の石は、ご存じボージーストーン。ちょっと大きめのとチビの二つのペアです。右側3つはモキ・マーブル。いわゆるシャーマン・ストーンです。では、手前真ん中の石は何でしょう?実はこの石、新宿ショーの戦利品のひとつなのですが……。とある石屋さんのブースで、ちょうど同じように、かご盛り状態のボージーストーン(……というか、証明書付きではないのでポップ・ロック)やシャーマンストーンと一緒に(混ざった状態で)売られていました。ボージー・ストーンもシャーマン・ストーンも、地味な見た目とは逆に、大変パワーのある石だとされています。パワーには鈍い私が見ても、その重さや、大地を感じさせるワイルドな質感は大変魅力的です。そんな二つの石たちに混じっても、まったく見劣りしないこの迫力!持つとずっりしと重く、表面はちょっとパイライトのようにも見える結晶に覆われています。手ざわりはシャーマンストーン似、表面の感じはボージーストーン(男性石)似……という感じでしょうか。コレは一体なんでしょう?はい、おわかりですね。ヘマタイトなんだそうです。ボルネオ産の「ヘマタイトのナゲット」だと教えていただきました。なるほど!……という感じでした。シャーマンストーンは砂岩を芯にヘマタイトが固まったものですから、重さや質感が似ているのは頷けます。これはヘマタイトの塊らしいので、シャーマンストーンよりも重く感じるのはそのせいでしょう。穴の中に転がっているのを拾って集めるのだそうです。でも、ヘマタイトがこんな風なテクスチャになることがあるのでしょうか?そこで思い浮かんだのがアイアン・ローズです。アイアン・ローズ(鉄のバラ)といえば、まずうかぶのがこちらなんですけれど、調べてみたら花びら(?)に厚みのあるタイプがあるのだそうです。おそらく、これは厚みのあるタイプの一種にあたるのではないでしょうか。アイアン・ローズがこのようなナゲット状になるのは見たことがないのですが。私個人的には、タンブルなどで見られるガンメタグレイのつるつるヘマタイトよりも、シャーマンストーンやこのナゲットのようなゴツゴツヘマタイトのほうが好きですね。見た目だけでなく手ざわりも……。ヘマタイトの手ざわりはちょとクセになります。……あ、ベルばらとは薔薇つながりということで。
2005/06/15
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歌織@星見当番さんに「雪男に見える」というナイスなご感想をいただいたので、遊んでみました♪これで、この石がイエティの足跡が見つかったというガウリシャンカール産だったら、もっと面白いのですけど。
2005/06/14
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昨日の特別企画はいかがでしたでしょうか。メテオラ、もとい、ミーティオ・クォーツそのものがあまりメジャーではないので、いったい何事!? ……と思われた方もおられたかもしれません。しかし、思い立ったら百年目、興味を持ったらどこまでも!……と、調べてしまう舞台裏といいますか、そんなことをやっちゃうヤツもいるのだよ、調べるのも面白い、わかってくるのも面白い……ということを感じていただけたらうれしいのですが。何か、感じることがありましたら、お気軽にカキコくださいね。さて、せっかく気合いを入れた特別企画を慣行したその翌日ですから、今日は話題のミーティオ・クォーツをもう一度、いつものようにご紹介します。昨日も申し上げたように、ミーティオ・クォーツは、アメリカ・コロラド州のユーレイ(オウレイ)郡の石灰岩地帯で産出する個性的なミルキー・クォーツです。「隕石クレーターの中から発見された」という伝説付きで紹介されていましたが、実際は隕石のクレーターではなく、「Meteor Pocket」と名付けられた鉱山……というか、晶洞で発見された水晶です。きっと、「Meteor Pocket」というのが誤って訳されたか、伝言ゲームのように尾びれ背びれがついて、「隕石クレーターの……」になっちゃったのではないかと思います。こうして、ちょっとミステリアスな隕石話は、「伝説」となってしまいましたが、それを抜きにしてもこのミルキー・クォーツが魅力的な石であることには変わりがありません。昨日の繰り返しになってしまうかもしれませんが、すばらしいのは、何と言ってもそのテクスチャ!これは、私がこの石に目を留め、「メテオラかも!」と直感した最大の理由でもあります。羽毛状、鱗のよう、白ゴジラ、くずきり……さまざまに言い表してみましたが、的確には言い表せていないようです。ルーマニア産水晶などのように、表面が羽毛状の結晶に覆われたミルキー・クォーツは、ミーティオ・クォーツ以外にも存在します。他のミルキー・クォーツとミーティオ・クォーツのテクスチャの違いは何か。見えているはずなのに見えないことです。昨日の写真では大きく写ってしまいましたが、今回私の元にやってきたミーティオ・クォーツは、写真のような「手のリサイズ」。DTで内部は透明なようです。まさに一枚セーターを着込んだように白い層が水晶を覆っているのです。この白い部分がメテオラらしさを作り出しているわけです。この部分は、小さな結晶の集合体です。ドゥルージーやカクタス・クォーツのようにちくちく突き立った状態ではなく、どちらかというとキャンドルクォーツが、本体により密着した感じです。そのはずです。なぜ、「そのはず」なのかというと、その詳細な構造が、なかなか見えないからです。20センチを超えるビッグ・メテオラのポイントを至近距離からまじまじと見たこともあるのですが、イマイチ見えない。今回カメラのズームの力を借りて見つめてみても、やっぱりよくわからない。光の反射で、小さな結晶がくっついていることはわかるのに、同じように「羽毛状の結晶に覆われたような」と表現されるミルキー・クォーツと比べると、格段に「見えない」のです。手ざわりは、なめらかなようでいて、ちょっとざらざら。白く濁った水晶の表層一面を透明な層が覆っているのか……とも考えましたが、そのあたりがやっぱり見えません。見えているのに、見えない変なヤツ。ちょっと生き物めいたこの石は、しばらく手の届くところに居座りそうです。
2005/06/14
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特別企画! 対談「メテオラ伝説を検証する」(後編)●石を楽しむということK:いやあ……調べるほどに奥が深い、おもしろい! やはり、あるていど情報は必要だ! ……と思います。 私がメテオラを手に入れられたのは、メテオラの特徴とコロラドという産地、 そして「メテオ・ポケット」という採取場所 (単にメテオラじゃないけど近いぞ、という感じで)でした。 それだけのことでもあんな破格のお値段でメテオラがゲットできたのですから。 しかも、その後いろいろ調べていくと……というか、 桃猫さんに調べていただだくことができて、 どこの産地がメテオラの範疇であり、隕石とは関係ないにしろ、 見た目だけでなくさらにその成長にも不思議なことがあるとわかってきたのですから、 ますます興味津々です。 これは、「これがメテオラ水晶です」とラベルが貼られた石を 追っかけているだけではわからないことですよね。 石を楽しむということは、多分に精神的な行為かもしれませんが、 私は「知る」ことでより面白くなると思います。桃:石を楽しむことは、精神的な事柄だけにとどまりませんね。 やはり、どこか科学的なバックボーンを参照していかないと、 ほんとうの楽しさが広がりを見せないと思うんですよ。 お茶も、温泉も、石も、それを目の前にしてとりあえず和んで、 ゆったりのんびりで終わってしまう気がするんですよね。 そこから、科学的な見方も、少しは加味していくと、 見え方が次回からは、違ってくるのではないでしょうか。 K:私はどちらかというと、桃猫さんに賛成です。 知ることによって見え方が違ってくるというのは、確かにありますね。 私は、桃猫さんほど深くまではなかなか調べたり理解したりできていませんが、 とりあえずは少しずつでもやっていこうかと思います。 感覚的なことと科学的なことは、車の両輪の関係だと思うのです。 桃:石の数だけ、そのひとの思い入れや、 思い込みがあってもいいんじゃないかと思いますね、 他人に迷惑がかからない程度に。 KUROさんは、まず形態で見て、自分の好きそうなタイプの水晶だな、とか 見初めてから、手にとって初めてラベルで産地云々をめくるタイプですよね?K:……そうかも。 「これ、変!」と喜んで手にとってラベルを見たら 「やっぱり、ダルネゴルスク」って感じですね。 でも、産地の特徴がわかってきて、ガネーシュヒマールが好き、 ダルネゴルスク産が好き……と言えるようになって、 産地で探すこともできるようになりました。桃:いろんな水晶が並んであっても、どれも同じには見えませんか? ……というより、どうやったら、自分の好きなものだけが、目に飛び込んでくるのか? そのへんは野生の勘ですか(笑)それとも何?K:それこそ「KUROフィルター」。変な水晶しか目に入りません(笑)。 野生の勘と言われたらそれに近いかも……?。 でも、一瞬で発見!……ではなくてけっこうスミからスミまでなめるように見てますよ。 あとは、お店の人とか、他の石好きさんに自分の好みを言いまくって さりげなく布石を。 今回もそのおかげで、お店の人にすてきな石を勧めていただくことができましたし。 (たとえばこういうの↓)桃:チョイスするときに、KUROさんのカラーを優先させすぎると、 それが出すぎて、自分が絶対に選ばないタイプのやつとか、 ときにはほしいなぁ~と冒険心を逆に揺さぶられるときはないんでしょうか?K:ありますよ。けっこう頻繁に(笑)。 確かに私は原石派、しかもゴツめのへんてこりんねらいですけど、 それは絶対的なものじゃなくて、 たとえば桃猫さんにきれいな丸玉とかを見せていただくと、 次の機会に思わず丸玉やエッグに目がいっちゃったり。 でも、基本は原石ということにしておかないと、収集がつかなくなりそうで……。 一口に原石と言っても、ものすごい幅というか数がありますからね。桃:やっぱり、多くのものから、自分にフィットするものだけを漉しとっていくわけですから、 はじめに自分なりの網目というか、 フィルターがハッキリ定まってたほうが有利ということでしょうね。 クロさんの場合は、水晶の七変化(笑)狙いとか。K:いやもう、水晶に絞っておかないとけっこうやばいです……。 水晶だけでも何変化してるんだか。 カルサイトやトルマリンに手を出さないのは、無意識にセーブしてるからかも。桃:他人から見て、面白い石や珍しい石を所有されているかたは、 やはり、どこか目の付け所が違うと思うんですよね。 そのへんの心がけでいうと、KUROさんはどうですか?K:うーん。ちょっとカッコつけて言っちゃうと「変な水晶」って、 限られた環境が作り上げた、地球と水晶との一期一会。 他にはないかも……というのが魅力ですね。 まあ、「限定」に弱いというのもあるかもしれませんが。桃:中国には盆石の伝統があって、見立て、というのがありますね。 何かに見えるという。KUROさんのチョイスする石にも何か、 そういうようなニュアンスというか、 面白い形をしていて、ひきつけけられるわ、きっと何かに見えそう、 みたいな選び方がありますよね K:そう言っていただけると、なんだか高尚な趣味みたい……(笑)。 目の付け所……見方というのについては、 ショーの会場で他の石好きさんとお話する機会があったんですけど、 私の視点はかなり近目だと思います。 石の写真を撮るというのも影響が大きいかな。 そもそも石の写真はマクロ写真からはじめましたし、 今でも写真を撮るがために石を、石だけを、その表情を集中して見ちゃう。 石のパワーとか、石を飾って楽しむとかではなくて、 周囲から切り離した石だけをにらむように見つめるとなると、 さまざまな表情を持つ「変な水晶」の魅力は大きいです。 そのへんてこりんぶりをつぶさに見て、さらにいくつもいろんな石が集まってくると、 どうしてこうなったんだろう、どうしてこの産地はこういう石が多いんだろう…… と興味は一気に地球規模(笑)。 今回のメテオラ……というかコロラド産水晶も、 まさにそういう興味の発展の王道パターンです。 これからも面白い石情報をよろしくお願いしますね!……と試験的にチャレンジしてみました、「桃猫温泉三昧」と「虚空座標」共同の特別企画。いかがでしたでしょうか。K:今回はどうもありがとうございました。桃猫さん。 桃:ブログもいろいろな切り口で語っていくことも面白いんですが、 トラックバック以外で、何にか面白いことができないかと考えたときに、 そうだ相互乗り入れできませんかねぇ? という発想だったんですよね。 いまどき地下鉄でも、黙って乗ってていれば、 神奈川から東京すりぬけて千葉までいったりしますからねぇ。乗り入れで(笑) K:今度は私の方が乗り入れましょうか。 なんかネタありますかねえ……?桃:そうですね、東京に無くて伊勢にある食べ物の話とかどうですか? 伊勢は名古屋圏なのか? とか。K:あ、面白そう! では今度。●メテオラ・クォーツの名称についての追記今回話題のコロラド産のミルキー・クォーツは、今まで「メテオラ」・クォーツとして紹介されてきました。この水晶が最初に発見された場所は、コロラド州ユーレイ郡「Meteor Pocket 」で、「Meteor」は、メテオ、すなわち「 流星、隕石」(めざましく躍進するもの、という意味もあるようです!)ですが、その発音はあえてカタカナ表記するならば「ミーティオ」(mi':tiэ(r))なようです。そこで、ミーティオ・ポケットで初めて見つかったタイプのミルキー・クォーツであるということを踏まえて、桃猫さんと私は、これからは、ミーティオ・クォーツという名称に統一していきたいと思います!「隕石クレーターの底から」という「伝説」から解き放たれた、「新生・ミーティオ・クォーツ」をよろしく!ちなみに、コロラド州、そのなかのユーレイ郡の位置はこちら。コロラド州の州都は、ミネラルショーで有名なデンバーです。一度でいいから、海外のミネラルショーをのぞいてみたい……。
2005/06/13
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特別企画:対談「メテオラ伝説を検証する」(前編)▲新宿ショー2日目今回の新宿ショーで印象に残ったことと言えば、まず、あの人出。肝心の品揃えについては、あちこちで「イマイチ」「目玉がない」と言われております。……とかなんとか言いながら、個人的には満足のいく戦果だったと思っていますが……。今回はちょっと趣向を変えて、ひそかに今回のショーの「隠れた目玉」だったかもと思っている石について、いつも石のことでお世話になっている桃猫さんとの対談形式で迫ってみたいと思います。(以下は、桃猫さんとお話したことを、再構成しています)石はもちろん、それ以外にも濃い話題が続々登場の桃猫さんのブログはこちら。●新宿ショーの隠れた目玉?KURO(以下「K」):今回のショーは、いまいち目玉に欠けるラインナップだった…… という意見が多いですが、 個人的には、隠れた「目玉」があったかもと思っているんですけど。 実はこの石を見つけちゃったんです。▲今回見つけたお宝。 全長7.5センチほど見つけたとたん「メテオラ水晶かも!?」と思って買っちゃいました。桃猫(以下「桃」):ショーではどうもお疲れ様でした。 けっきょく、同じ店で、メテオラ風のチビ水晶を購入しちゃいましたよ。 今回は、まっさきに隕石(メテオライト)屋さんのブースに行ってたんで、 どうもメテオラづいてますよね(笑)K: あ、あの初日だけ来ていた隕石屋さん! 私も同類です。 話を水晶に戻しますけど、聞くところによると、 他にも何人か買われたんですよね、メテオラ風水晶。 メテオラ(風)・クラブ発足なるか!(笑)●メテオラ水晶って……?K:メテオラ水晶というと、一般には ◇コロラド産 ◇表面が白~半透明白の羽毛状の結晶で覆われている ◇「隕石のクレーターの底で発見された」という伝説を持つ と言われている水晶ですよね。 「メテオラ水晶」の名前で出てくる水晶はとても少なくて、しかも高い……(涙)。 以前、とってもちびなメテオラを手に入れたんですけど 「バーガーキング・ポケット」だと言うことでした。▲こちらはバーガーキング・ポケット産。長さ4センチほど 今回の水晶の採集場所は「メテオ・ポケット」となっているんですけど、 メテオラ水晶と言われる水晶が採れる場所は、いくつかあるんでしょうか……。 場所が「メテオ」ですから、メテオラだといいなあ……。桃:これは、メテオラです。私が自信を持ってお墨付きです。 こないだ某所に入荷していた2本のうち、一本に酷似してますよ。K:見たかったんですけど、ショー直前なのでガマンしたんですよね、あれ。桃:メテオラのポケットは、たしかひとつではないということは 初めから言われてましたね。 思うに、コロラドの水晶がこのようなテクスチャーで生成するものだとして、 あとは樹木でも古木が年輪を重ねるに連れて大きく変化するように、 竜のうろこ状になっていくのだと思います。 私のも小さいけれど、メテオラと同じバイブレーションでした。K:桃猫さんが感じるところのメテオラクォーツというのは、どんな感じですか? 桃:今回買ったメテオラを持った感じですが、 少し同調させて、チューニングしてくると、熱くなってきて、 手のひらに火箸をもったようになります。 感じ方としては、手の中に握っているのに、 手の甲の側へと突き抜けていくような感覚に襲われます。強いです。K:やはりただモノではない……?(興味津々) そういえば、私がメテオラ水晶のことを知ったのは1年半から2年前で、 それこそ「隕石クレーターの底から発見された」というふれこみ付きでした。 石好きのSF好きなので、その「伝説」だけでクラクラきちゃったわけなんですけど、 桃猫さんがこの水晶を知ったのはいつごろですか?桃:2年くらい前から、まわりの石好きさんが、何人もメテオラを所有していて、 何なんだろう、何が違うんだろうかと異様に気になっていたところで。 でも原石派ではないので、遠巻きにしていた静観派だったんですが、 今回、KUROさんとの出会いで一気に知りたいムードになったというわけで。K:私も知りたいモードですよ! 最初は「バーガーキング・ポケット」しかわからなくて、 そのままにしていたんですけど、 今回「メテオ・ポケット」という産地が新たにわかったので、 ネットで見てみたら、役に立ちそうな英語サイトを見つけたんですよね。 でも、私は英語が天敵なので、のそのそしていたら、 桃猫さんが素早く調べて下さって。●メテオラ水晶の詳細に迫る!桃:KUROさんに教えてもらった、メテオラの記事を抜粋で訳してブログに載せました。 隕石とかUFOとか関係なくて、石灰岩質の地層とその変性過程で、 できあがったもののようですね。 (※くわしく読みたい方はこちら)K:私もあやしく拾い読みしましたよ。 1997年にコロラド上空に流星があらわれ、それが地面に落ちたように思われたので、 そのあたりを探したら、隕石は見つからなかったが、変わった水晶を見つけた…… というようなことのようでしたね。 メテオラの羽毛状のテクスチャについては、 「アリゲーター・スキン」だと表現されています。 それにしても、1997年とは、意外に新しい……。 桃猫さんは、メテオラ水晶はコロラド州ユーレイ郡産水晶だと見ますか? それともその中でいくつかのポケットに絞られると見ますか?桃:メテオラ水晶は、 狭義的な意味合いではユーレイ郡の3つのポケットで産出した水晶で、 それもある程度大きめに成長したタイプのみが、それに該当すると思います。 あのサイトを見るかぎりでは、他のユーレイ郡にあるいくつかのポケットにも、 それなりに特徴的な水晶は産出しているようですが。 ワニ鱗(アリゲーター・スキン)の水晶は、3つのポケットからだけみたいですね。 量的な規模からいえば、 バーガーキングがもっともティピカルなメテオラということになると思います。 もっとも、広義な意味合いでは、コロラド州のリードビル石灰岩に関係している、 すべての地層のミルキー・クォーツがメテオラだと思います。 わたしの買ったものは、ユーレイ郡のとなりのサンジュアン郡のものです。 でも郡は行政上のカテゴリーですから、たぶん石灰岩層は地続きなので、 サンジュアン産のものもメテオラだと思います。 メテオラ・プロトタイプとしては、 ユーレイ郡のメテオ、バーガーキング、オハイオの3つのポケットみ。 メテオラに準じるものとして、KD,ラフィング・トム、ラーニング・ツリー、 ミネラル・ファームなんてポケットが有力視されそうですね。 実際に、その産出鉱物を見てみないとわかりませんが。 K: 説明を見る限り、それっぽいかんじですね。 あ、でも、同じコロラドのユーレイ郡で、お話のポケット以外にも メテオラ水晶っぽいのを見かけたような。桃: そうそう。クリスタル・キャバンというポケットがありましたよね。 これも、メテオラ・ポケットに入れなくちゃ。 このポケットでは、カルサイトの覆いがかぶさったやつか、 その覆いが抜けた仮晶が出ると言われてますね。 K:ああ、ゴジラの抜け殻みたいなヤツですね(笑)。 桃:クリスタル・ケイブっていうポケットの記述もありますね。 ということは、けっこうたくさんあるなぁ~。メテオラ産出ポケット。 コロラドのあのサイトを通じてメテオラ情報が明らかになり、 産地が特定できたので、あとは、ことあるごとに コロラドのラベルめくりを徹底させるしかありません。 メテオラのビック・ポイントについては、 赤茶色の粘土質に単体で埋まっているような感じで採れたとなっています。 まさにレムリア風ですね。 もうひとつ、外側にセメント状のカバーみたいなものが付いたのもあって、 それをはがして綺麗にしたとも画かれていました。 おもしろい成り立ちを経ている水晶だということは分かりました。 (※桃猫さんがコンパクトにまとめられたメテオラ水晶についての走り書きはこちら)K:どこにも載っていないコアな情報ですよね、これは! かたや石灰岩地帯でメテオラになり、 かたやカルサイトとなると、ロシアのインターフェレンスになっちゃう。 まさに水晶に刻み込まれた大地の刻印。桃: やっぱりこの、白ゴジラとでもいいましょうか、 てろっとした、ぬるっとした、ぬめっとした、いやらしいテロテロ感が特徴でしょうね。 息づいてるような、白ゴジラ。 そうそう、何と表現したらよいかというと、このぬめっと感は、 氷が融けかかったときのツルツル感っていうんでしょうか。そんな感じですよね。 厚みがあるんだけれども、スケルトンみたいな。 白ゴジラのくずきり。 あの、くずきりの透明でいて、濁った質感。それがこのメテオラでしょうか。▲テクスチャのアップ。白ゴジラな肌。K:白ゴジラ! くずきり!(笑!) 私は、あの、光が当たったときに浮かび上がる鱗めいた輝きにノックアウトですよ。 羽毛のような、鱗のようなテクスチャ……美しいのに、写せない~! ジレンマです。 (つづく)特別企画!(後編)へ。
2005/06/13
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長くなっちゃうので分けてみました。「水晶世界の右と左」は、水晶に右と左があって、本当は半々なのに、右水晶ばっかりの人工水晶によっていろいろバランスが崩れているかも、というお話でした。さも知っているように書きましたが、それはウソです。たぶん私はほとんど見分けられません。なぜなら、見分けやすい面を持った水晶はそんなに多くなく、中には右と左が混ざっちゃっているのもあるからです。混ざっている……というのを専門用語で言うと、双晶といいます。双晶とは呼んで字の如く双子水晶のことです。つまり外観は一個に見えても、実は、2個(かそれ以上)の水晶が組み合わさっているものです。有名なところでは名前にも「双晶」が入っている、「日本式双晶」があります。板状の水晶が特定の角度(84°33′)でハート形に組み合わさった水晶です。これは、見るからに二つの水晶が接合していることがわかるもので、「接合双晶」と呼ばれます。ところが、一見まるきりひとつの水晶なのに、実は双子……というややこしい石もあります。よく聞く名前では、「ドフィーネ式双晶」と「ブラジル式双晶」です。ドフィーネ式双晶は右水晶と右水晶、あるいは左水晶と左水晶という、同じ向きの水晶が互いに貫入した双晶で、ブラジル式双晶は右と左という向きの違う水晶から成っています。二つの双晶は、図で色がつけてある「x面」の現れ方に特徴があるので、見分けることができるそうです。そして、おもしろいことにドフィーネ式双晶よりもブラジル式双晶の方が珍しく、さらにスモーキーにはほとんどブラジル式双晶が現れないのだというのです。ブラジル式双晶のスモーキーは珍しい。このお話も人工水晶が右水晶ばかりというお話をして下さった石屋さんからお聞きしました。「探して欲しいと言われたんで、探したんだけどね」とその珍しいブラジル式双晶のスモーキーを見せて下さったのですが……あれ? 見覚えがある。水晶の右左とか、ブラジル式だとかドフィーネだとか、あまり見分ける自信がないので、普段はほとんど気にしないのですが、ひとつの柱面の端に小さな面が現れるその特徴的な表情には見覚えがありました。そこで家からその石を持っていって、見ていただいたところ……大当たり♪うちにもスモーキーのブラジル式双晶がありました♪「珍しい」と聞くだけでうれしくなっちゃう単純な私……。それは、この石です。小ぶりなスイス産アルプス水晶で濃すぎず薄すぎずの絶妙な濃さのスモーキー。右側の画像で、やや黄色っぽくマットに写っている面がおわかりいただけるでしょうか。石屋さんいわく、「区別していない店が多いけれど、いざ探すとなると珍しいよ。本当はけっこう高いんだ」とのこと。機会があったら探してみるのも面白いかもしれません。……今気が付きましたが、このファセットが5つのマラウィの水晶もブラジル式双晶かも……?
2005/06/12
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今日のネタは、ミネラルショーで得た形のない戦利品です。某石屋さんにお聞きした、ちょっと面白いお話をご紹介しましょう。石好きさんにおなじみの水晶に右と左があるのをご存じでしょうか。水晶は、化学式で表記すると「SiO2」。1個の珪素と二つの酸素が水晶を構成する一番小さなパーツです。このパーツが組み合わさって水晶の形をつくっていくわけですが、このとき、水晶の最小パーツの並び方は螺旋を描いていて、この螺旋の向きに右回りと左回りがあるのです。「なんだか難しくて面倒くさい……」なんて思わずに、もうちょっとだけおつきあいを。何を隠そう、私もこの話を聞いたときは、なんて難しそうな話だと思いました。でも、面白くなるのはここからです!とりあえず、ここでは水晶に右と左がある、ということだけ、覚えておいて下さい。「自然界における右水晶と左水晶の割合は、だいたい半々なんだけどね、最近はそのバランスが崩れてきているんだ」……とその石屋さんはおっしゃいます。その原因は、なんと「人工(合成)水晶」なんだそうです。人工水晶には、「練り水晶と「合成水晶」があります。「練り水晶」は、水晶の破片を溶かして固めた、「原料が水晶のガラス」ですが、「合成水晶」は、水晶が結晶する条件を人工的に整えてつくったものなので、天然の水晶と同じように結晶しています。ところで、水晶には結晶の構造が右螺旋のものと左螺旋のものがあると書きましたが、これはすべての水晶に当てはまります。右螺旋でも左螺旋でもない水晶というのはあり得ません。これは、合成水晶でも同じです。ところが、天然の水晶は右と左が半々なのに、合成水晶はすべて右水晶なのだそうです。合成水晶は、時計をはじめ、さまざまなものに使われています。つまり、極端に偏った水晶に囲まれていることで、いろいろなところでバランスが崩れてきているというのです。バランスをとるために、左水晶を探してくれと言われるよ、とその石屋さんは言っていました。(※別の方から聞いた話では、西側(自由主義圏)の工業的な人工水晶はすべて右水晶で、東側(旧共産圏)の人工水晶は左水晶なのだそうです。最初に規格を決めたときに反対になってしまったとか……)人工的につくられた水晶によって、バランスが崩れてしまうというのは、なんとなく納得できるような気がしませんか?はっきりとした原因はないのに調子が悪い……というのもそのバランスの崩れかもしれないと言われているのだそうです。でも、右水晶とか、左水晶とか、やっぱり難しそう……と感じるかもしれませんが、たぶん、知らないうちに水晶の右と左を区別しているかもしれませんよ。まず、右水晶と左水晶の図を見ていただきましょう。水晶の形の基本は、6つ柱面と6つの錐面(ファセット)です。(DTの場合はさらに6つの錐面)しかし、自然界ではそんな整った水晶はほとんどなくて、たいていは、他にもいくつかの小さな面が現れます。図で黄色く色がつけてあるような面のことです。これが右側にあるか、左側にあるかで右水晶が左水晶かがわかる場合があります。(この図そっくりな面とは限らないので、私もなかなか見分けが付きません)クリスタル用語で、「タイムリンク」というのがあります。水晶の柱面と錐面(ファセット)の間にある、平行四辺形の面のことで、この面が右に傾いていれるものをフューチャー・タイムリンク、左に傾いているものをパスト・タイムリンクというそうです。それぞれ未来や過去の情報について瞑想するために使われるそうですが、それはさておき、もう一度図を見て下さい。このタイムリンクの面は、水晶の右か左かを示す黄色く色づけされた面である可能性が大です。つまり、右に傾いたフューチャー・タイムリンクは右水晶、左に傾いたバスト・タイムリンクは左水晶というわけです。あ、書くのを忘れていましたが、右水晶と言われる石の結晶の構造は左回りの螺旋、左水晶の構造は右回りの螺旋と、名前とは逆なんだそうです。
2005/06/12
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関東地方が梅雨入りしました。週間天気予報を見ても、傘マークだらけ。太陽光で撮影している私にとっては、ちょっと困った季節がやってきました。……というわけで、新宿戦利品はちょっとお休み。変わりに登場いたしますのは、2004年末の池袋ショーでやってきたマラウィ産のスモーキー。あれ、前にも登場してなかったっけか、と思われたあなた、たいへん記憶力がよろしい! うらやましい!そうです。マラウィのスモーキーは、過去に2つ、登場しています。一つ目はこちら、二つ目はこちらです。マラウィという国については、2つ目のところでくわしく述べているので、ここでは省きます。一つ目のマラウィは、ファセット(錐面)が5つしかない変わり種、二つ目は、スモーキーの上を透明な水晶が覆った、色合いの美しいもの。そしてこの三つ目は、マラウィの特産であるエジリンを肩に担いだ水晶です。ご覧の通り、斜めに白濁した筋……というか亀裂が走っているので、他の2つのような透明感は望めません。2004年末~2005年はじめごろにかけて、マラウィ産のスモーキーを見る機会が何度かあったのですが、どちらかというと、こういう亀裂が走っていたり、内包物があったりで、さほど透明感がないものも多かったように思います。ファセット5面の水晶は、かなりねじれが入っていると言われたのですが、この亀裂を見るに、今回のスモーキーも、成長の途中でかなりの力を受けたのではないでしょうか。そもそもマラウィは今も大地が引き裂かれている現場……アフリカ南部の大地溝帯にある国ですから、この石の傷も、地球の蠢きによるものかも……と想像はふくらみます。そしてやはり、この石にも変わったところがひとつ。根本です。この石はDTではなく、根本はポイントを形成していません。セルフヒールドでもありません。では、一般に見るように折れている状態なのか……?それも違います。どっちかというと……溶けてます。写真の右側を見て下さい。なかなか写しにくくて困るのですが、妙になめらかなのがおわかりいただけるでしょうか。でこぼこしているので、研磨したのではないことは確かです。ちょうど、折れた断面を火であぶって軽く溶けてなめらかになった……という、そんな感じ。火であぶったくらいで水晶が溶けるわけがありませんが、指でさわっても、つるつるなめらかなのです。さすが、マラウィ。一見地味でも、ちゃんと不思議を抱えています
2005/06/11
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……なんだか歳がバレるタイトルですねえ……。(ちなみに、このころ、私はロボットアニメの方が好きだったので、この番組はろくに見ておりません)新宿ショー戦利品その2。最終日のお買い得品。最後の最後に買ったので、なんと500円だった、文字通りの掘り出し物。写真を見れば、なぜ今日のタイトルなのかはおわかりいただけるでしょう。え? そばかすじゃなくてシミじゃないかって?……女性にはシミは大敵。禁止ワードとして、強制的に「そばかす」とさせていただきます。なかなかお茶目な「そばかす水晶」ですが、なんとこの水晶にはちゃんとクリスタル用語があります。邦訳がほとんど出ていないので、日本では知名度はイマイチかもしれませんが、有名なクリスタル・ワーカー、メロディ氏が著書の中で紹介している通称「メロディ・ストーン」と呼ばれる石のひとつで、ホット・スポット」といいます。スモーキー・クォーツは、水晶が天然の放射線にさらされることにより、中に含まれるアルミニウムイオンの電子のバランスが変化して光を吸収するようになり、黒く見えています。このホットスポットは、何らかの理由で放射線がまさにピンポイントで照射されて部分的にスモーキーになっているものだそうです。普通はスモーキーに見られることが多く、シトリンのホットスポットは大変まれなものなのだとか。……スモーキー・シトリンとしましたが、ちょっと色は渋めでも、これは十分シトリンかも……!だとしたら、500円は破格!しかも、このそばかす水晶は今まで一カ所のお店でしか見たことがありません。(それと、このお店から仕入れているWEBショップと)そのお店で見るホットスポットは、大ぶりなものが多く、興味を覚えてもサイズと値段のハードルが高くて手が出せずにいたのですが、写真の石は高さ6.5センチ、手の中にすっぽり収まるいいサイズ。ただし、メロディー・ストーンとして語られる「ホット・スポット」は、ブラジルはミナスジェライス産ですが、この石の産地はちょっとはっきりしません。買ったのはウルグアイのお店なのですが……。まあ、メロディーストーンうんぬんを別にしても、なかなか楽しげな模様の石ですね♪
2005/06/10
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本日のナイスなタイトルは、石の師匠とも仰ぐ、いつもお世話になっている方からいただきました。最初は「極北の~」だったのですけれど、産地がダルネゴルスクなので、「極東」とさせていただきます。今日の石は、ロシアはダルネゴルスクの緑水晶です。今回の新宿ショーの戦利品のひとつです。初日、真っ先に駆けつけたおなじみのブースで一度はチョイスしたのですけれど、その後、ちょっと大ぶりな石に目移りして、一度は棚に戻したのですが、「これ、いいんじゃない?」という他の石好きさんのお言葉に「そぉ?」と、ころりと乗せられ、追加で買ってしまった、まさに私が懲りない石好き、特にロシア石好きであることを証明するような石であります。いかがでしょう?大きく写っていますが、実際の大きさは長さ5.5センチ、太さはちょうど1センチほど。深緑と言うよりは、若干褐色がかったカーキ色。表面はややマットです。ダルネゴルスク産の水晶といえば、「これ……水晶?」と疑いたくなるほどの個性的な形が特徴ですが、この石は素直にまっすぐ六角柱。ポイント部分は6つの面がきれいに1点に集まるジェネレーター型。もう片方も不完全ながらポイントになっていて、ほぼDT。ですが、やはりロシア産。しかもダルネゴルスク。ちゃぁんとひねりが入っております。写真にも写っておりますように、ショール(黒いトルマリン)とおぼしき結晶がざくざく刺さってます。一部は結晶表面にくっついていますが、大部分は結晶の中。あちこちいろんなところから先端が顔を出し、そのさまは、まるでごま付き芋けんぴ。しかも光に透かすとなんとか半透明に透けて、ランダムに刺さったショールのようすを見ることができます。シックな色合い。端正に整った形。ちょうど小指ほどの小さな石なのに、存在感抜群!しかも内部ではショールのアクロバット。もろ好みです♪
2005/06/09
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祭終わって日は明けて……狂乱の新宿ショーもすでに昨日。今日は写真を撮るぞ!……と思っていたのに、突然の用事でほとんど撮れずじまい。ますます台風が不穏な位置にやってくるし、明日は空とにらめっこの一日になりそうです。今日の石は、新宿ショーの戦利品ではなく、半年前の2004年12月の池袋ショーのものです。一年前の新宿ショー以来お世話になっているお店の方が「あなた、写真を撮るでしょ」と、ありがたくも下さったものです。さしわたし12mmくらいの小さな石ですが、石英の表面に赤いルチルが格子状に結晶しています。これは、マクロ魂をくすぐります!ところが、ものが格子状の結晶だけに、わずかなピンぼけでも目立つこと目立つこと。以前のハンディデジカメ+ルーペでは、モニター画面が小さすぎてピントの合い具合がわからず、ピンぼけ写真の山を築いていましたが、このたび芯デジカメ+マクロコンバージョンレンズで再トライ!がんばってみました!ルチルは、水晶の中で金色や銀色に輝いていたりしますが、和名の「金紅石」の名の通り、ぱっと見黒っぽい銀色(ガンメタル)であるものの、光に透かすと濃い赤なのです。なのに、なぜ、水晶の中のルチルは金色だったり銀色だったりするでしょうね。(水晶のインクルージョンでは、ルチルと言われていても実際は他の鉱物の場合もあります)さて、この石、ノースカロライナ産であることは聞いていたのですが、ラベルをもらいそこね、ブログに登場させることができずにいました。そこでこのたびショーの会場でお願いしてラベルを書いていただきました。なんと、お店のオーナーご夫妻が自ら採取されたものだそうです。今回と同じ写真をプリントアウトして差し上げたところ、とても喜んでいただきました。今回のショーでも、最大の収穫があったのはこのお店。池袋ショーでも駆けつけますとも!
2005/06/08
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今回の新宿ショーのレポート……というほどくわしくないのですが、気が付いたことをメモ的に記しておこうと思います。●ものすごい人!確実に去年より多い。なんったって初日は、通路を歩くのも一苦労。初日参戦の人は、目当てのお店を絞って即ゲットすべし。●フローライトが不作?意外にフローライトが少なかった感じ。フローライト好きの人が残念そうでした。●インド&中国インドと中国のお店がイマイチ元気がなかったような。いいのがあったら悩もうかと思っていた、インドのエレスチャルも不作。沸石類もぱっとせず。●今回のオドロキ!あるお店でお店の棚三段分を丸ごとお買いあげの方がいらっしゃったそうです。私は現場を見ておりませんが、すごい人がいるものです。●今回見つけた変なもの昨年末の池袋では、「水晶エネルギーチェッカー」なる、珍品を見かけましたが、今回珍品ナンバー1は個人的にコレ。隕石の招き猫。中には隕石の彫刻屋さんなんてものあって、巧妙に動物などをほってあるものを並べていましたが、初日一日だけの出店で、早々に店じまいしてしまった隕石屋さんには、コンドライト(小さい粒が集まった石隕石)を招き猫に彫ったペンダントヘッドがありました。なぜに招き猫?●チェルミガイト(tschermigite) をお買いあげの方へ今回、ロシアのお店の多くがチェルミガイト(チャーミガイト)をあつかっていました。一見フローライトのようにも見える、透明感のあるピラミッド状のきれいな結晶がいくつかくっついたものです。母岩にくっついているので天然に見えますが、人工の結晶です。(こちらのサイトさまに画像があります)この石は和名をチェルマーク角閃石といい、天然のものも存在します。天然のものは無色透明か黄色っぽい色で、ショーで売られていたような大きな結晶はないそうです。フローライトの仲間だとしているサイトもありますが、全くの別モノです。私が見たお店ではちゃんと「synthetic」と記されていましたし、お店の人も「synthetic, OK?」と確認していましたが、一応、「人工モノ」であることをご紹介。硬度は2弱と、フローライトに比べてもずっと柔らかく傷が付きやすいです。そして何より注意していただきたいことは、これ。この石は、水に溶けます。みるみるうちに溶けてなくなるということではありませんが、水洗いしただけで、表面がぬるぬるしたという話を聞きました。まずは水洗い、とか、水で浄化は厳禁です。ご注意を。●ギベオンなど、鉄隕石(特にスライスやみがき)を買われた方へギベオンのスライス、きれいですよね~。しかし、これらのモノは要するに鉄。放っておくとサビてきます。さびたら最後、元には戻せないのでご注意を。時々油をうす~く塗るとよいそうです。ハンドクリームなどは、化粧品の成分がダメな場合があるので、ワセリンなどがいいそうです。ロシア産のイミラック(鉄隕石の中にペリドットが入ったパラサイト隕石)の中には、透明ラッカーかニスでコーティングされているものもあります。こうしておけばさびないかもしれませんが、見た目はイマイチ(個人的に)。石も、隕石もイチオシはナチュラルかなあ……。
2005/06/07
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石好きさんの祭典。石好きさんの狂喜乱舞。新宿ショーが閉幕しました。懲りずに行ってまいりました。はぁ~……。石三昧。明日からいつもの日常に戻れるのでしょうか、私。このショーでいくつかの石を連れ帰ってきました。モノは……やはり水晶が一番多いでしょうか。変わり種では、ペトリファイドウッドとか。いずれも「KUROさんらしい~」とか、「どこでこんなモノ見つけてくるの」とか「またまたまたぁ~」とか言われちゃった石たちです。お披露目は、ほとぼりが冷めたころにでもちまちまと。そのほか、すでにご紹介したように、石好きさんたちやお店の人とおしゃべりし、とうてい手の届かない石を、厚かましくも手にとって見せていただき、「教えてくださーい」と突撃取材し……。以前のショーで石をいただいたお店の人に、その石の写真を見ていただいたりしたのですが、会場で写真を広げていると、たいてい正体がバレるようです。声をかけて下さったみなさま、「さては?」と思って下さったみなさま。あるいは私がブログとHPやってます、と宣伝(?)したためにわざわざここを覗いて下さったみなさま。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。とても楽しかったです!ホクホクと浮かれ気分で家に帰ってきた私は、テレビを見ながらうなっております。台風接近中。明日は晴れて欲しいぞ。いやいやしばらくは午前中くらいはぜひとも晴れを。写真が撮れないじゃないか!むーん。
2005/06/07
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ミネラルショーの楽しみはいろいろ……と書いてきましたが、楽しんでいるばかりではもったいないので、なるべく積極的に、日頃の疑問を解決することにしています。今日は、ちょっとがんばって(←大げさ)解決した問題をご紹介します。以前、2回ほど、ボージーストーンについて取り上げましたが(1回目はこちら、2回目はこちら)ネットで紹介されているボージー情報の中の「ワイディゴ族」についてはわかりませんでした。「ボージーストーンは、カンザス州のインディアンの聖地で採取されます」「ボージーが採掘される自然のピラミッド。 古来よりワイディゴ族の聖地であった。」とされているワイディゴ族です。そもそもネイティブ・アメリカンの部族は、大きな部族の下に小さな部族があり、すべてを数えると膨大な数になるのだそうです。しかも今現在知られている名前は、別の部族が呼んだ名前だったり、フランス人やスペイン人、アメリカ人がつけた名前だったりと複雑です。ですからすべての部族名を検索するのは不可能だとしても、ワイディゴ族という名前は見あたらなかったのです。では、ボージーストーンをあつかうお店の人に聞いてみよう!……と思い立ち、さっそくミネラルショーで突撃取材しました(笑)。ボージーストーンやロシレムの、日本における正規代理店をしていて、普段は卸で、ショーの時のみ小売りをされるというW店さんです。せめて綴りさえわかれば、と聞いたところ、親切に教えて下さいました。そのお話によると、●ワイディゴ族という名前は、現地の人しか使っていない名前である●英語の名前(英語圏の人がつけた名前は「カウ(kaw)族という。……ということでした。なるほど、それでは調べてもワイディゴ族が出てこないのがわかります。私たちにとって「ニッポン」でも、外国の人にとっては「Japan」であるように、ワイディゴ族は別の名前で知られていたのです。「カウ(law)……と」としっかりメモをとって帰宅後さっそく検索しました。結果「kaw族」ではヒットしませんでした。さらにしつこく「カウ族」で検索すると……ジャズのサイトで、カウ族はカンサ族として知られている……と書かれていました。また、新しい名前の登場です!次にカンサ族で検索してみると……おお、あったあった。カンサ族はかのスー族につながる一族で、州名であるカンザス(Kansas)はこのカンサ族からきていました。 よりくわしく言うと、スー(語)族の“kansa”に由来し、『南風の人々』という意味なのだそうです。ちなみに「スー」という名前はフランス人がつけたもので、アルゴンキン語(別のネイティブアメリカンの一族が使っていた言葉)で「小さい蛇」を意味する蔑称でしたが、今ではアメリカ政府によって公式の部族名として使われています。元は「ラコタ族」「ダコタ族」だったようです。(ラコタはラコタ語で「友人、仲間」の意)さらにKansas と綴りが共通しているアーカンソー州 (Arkansas AR)は、「アーカンサス」ではなく「アーカンソー」と発音します。この名前は、ラコタに属するクアポー族に他のインディアンが与えた呼称で、「下流の人々」を意味するそうです。なんと、アーカンサスかアーカンソーか揉めた末、1881議会の議決によってアーカンソーとなったんだとか。明日は新宿ショー最終日!懲りずに出撃予定です(笑)
2005/06/06
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まだまだ続いております新宿ショー。今日お出かけになられた方も多いかと思います。石のチョイスは人それぞれ。自分の興味のなかった石でも、それを選んだ人とお話し、石と出会えた喜びいっぱいの表情を見ていると、その石も輝いて見えてきます。私が選ぶ「変」をキーワードとした石たちも、他の人から見ると、輝いて見えているのでしょうか。「こんな石買ったよー!」「買ったけれど、ちょっと聞きたい」など、新宿ショーがらみのお話があれば、topからリンクしております画像掲示板をお使い下さいね。石話から広がる石好きさんの輪!大歓迎です。バナークリックで掲示板にジャンプします。
2005/06/05
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昨日は、とりあえず新宿ショーの報告をさせていただきました。ミネラルショーの第一目的は、もちろん石を買うこと♪ですが、そのほかにも、知らなかった新たな石を見ること、圧倒的な品揃えから、価格帯や産地の傾向を見ること、お店の人と話をして、石の動向(たくさん出てきた、出なくなった)を聞くこと、他の石すきさんに、石のくわしい話しを聞くこと……など、いろいろな実益&楽しみがあります。そんななかで、情報修正をひとつ。以前にご紹介した白いボール入りのアメシストです。この白いボールについて、クリストバライトであるとご紹介したのですが、その後カルサイトとする説明をみかけ、いったいどちらなのかと疑問に思っていました。今回、その疑問をぶつけてみたところ……カルサイトだろうということでした。ふーん、そうか。自分で見分けが付かないのでなるほど納得と言うわけにはいかないですが、質感としてはカルサイトの方がありそうな。デジカメ+マクロコンバージョンレンズで超アップにしてみました白い部分がおそらくカルサイト。結晶表面のすぐしたにインクルージョンしていて、完全な球体ではなく、横から見るとけっこう平べったいようです。ちょこちょこゴミのように付いている茶色いのはゲーサイトです。上の画像の左側の茶色い方は、右のと同じ白いものにフローラ色が付いた物だと言われていますが、これは確かかどうかわかりませんでした。
2005/06/04
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えー、2005年の最初の石好きの祭典、第18回東京国際ミネラルフェア 2005、通称(?)新宿ショーが本日から始まりました。行ってきました。朝もはよから、夕飯準備のリミットまで、えんえんと会場を徘徊しました。では、ここで初日の報告をば。第一印象。人、人、人!ものすごい人でした!押し合いへし合い、通路を歩くにも「ちょっとすみません」(押し退け)「通りまーす」(割り込み)人気のブースをのぞくにも、人と人のわずかな隙間をねらって潜り込まなければなりません。人混みが苦手な人にはちょっとキツイかも。全部のブースをなめるように見たわけではありませんが、なんだか、今回のショーは「コレがすごい」という傾向はなかったように思います。以前に比べて高騰したものもないようですし、逆に暴落したものもなさそう。例によってたくさんの石好きさんとお会いし、戦利品を披露しあい、お店を教え、教えられ楽しい時間を過ごすことができました。無事にいくつかの外国ブースの人にも、顔を覚えていただいているようです(笑)。今回の主な戦利品は、ロシアのへんてこりんな水晶の産状がよくわかる、これまたへんてこりんなクラスター(共生モノ)と、思いがけず見つけた、コロラド・クォーツ。産出鉱山は「Meteor Pocket」。つまり、これは「メテオラ・クォーツ」……?
2005/06/03
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昨日書いたとおりの理由でそわそわしております。しかも前日ですから!うん。明日は30分ほど早起き早起き。心ははや新宿ショーですけれど、ちゃんとやります、石雑記。今日のネタはこれ。オブシディアンです。オブシディアンといえば、たいていが鋭い断面を持つ塊状か、磨かれているかですが、アメリカのアリゾナ州やニューメキシコ州で見つかるオブシディアンは、天然の状態でこのように丸く、白い石灰岩の中に埋もれていて、アパッチの涙(アパッチ・ティアーズ)と呼ばれます。アパッチはご存じ、アメリカの先住民族であるネイティブ・アメリカンの部族の名前です。アメリカに移民し、自らの土地を得ようとする開拓者たちと父祖の地を守ろうとするネイティブ・アメリカンの間に闘いが起こり、開拓者たちの近代的武器の前に破れ、命を失ったものたちや、土地を追われた人々の涙がかたまったもの……という伝説があるのだそうです。アパッチ族は砂漠の“インディアン”で、アリゾナ州と東隣のニューメキシコ州、そしてメキシコ北部にかけての一帯に広く散らばって生活していました。西部劇のロケ地に好まれた場所にアリゾナのグランドキャニオンがありますが、ここはアパッチ族の住む砂漠地帯の一角にあたります。また、アパッチ族は勇猛果敢な一族で、温厚なプエプロインディアンや、南西部周辺に侵入してきたスペイン人やメキシコ人、アメリカ人の開拓者集落を襲って略奪を繰り返していたと言いますから、西部劇に登場する適役インディアンのモデルはほとんどがアパッチ族であり、場所と知名度が一致したネーミングであると言えます。(アメリカやメキシコを相手にゲリラ戦を行ったジェロニモは、チリカウア・アパッチ族の酋長でした)話を石に戻しましょう。この石は特大梅干しくらいの大きさがあるのでほぼ不透明に見えますが、ふつう梅干しサイズのものではうっすら光を透し、半透明であることがわかります。オブシディアンはいわば天然のガラス。溶岩(マグマ)が地表付近で急速に冷えて、ガラス質になったものです。水晶などとの一番大きな違いは、結晶していないこと。たとえば、ローズクォーツは塊の状態で産出しますが、結晶が発達しすぎて、成長していた隙間を埋めつくしてしまっただけで、実は結晶しています。瑪瑙も塊状ですが、目に見えないくらい小さな結晶が集まったものなので、これも一応結晶していると見なされます。逆に、水晶をいったんとかしてかためた練り水晶は、結晶していないので見かけとは逆に水晶よりもオブシディアンに近いのです。そんな、地球がつくったガラスであるオブシディアンの中でも、「アパッチの涙」はその形が個性的です。火山の爆発で空中に飛び散った溶岩が空中で固まった……という説明を見かけましたが、同じように熱された状態で空中に飛び散り、固まったとされているテクタイトとはちょっとようすがちがいます。まさに空中で固まった溶岩であるハワイ、キラウエアの「ペレの涙」はもっと小さいものです。そもそも、特大梅干しサイズのものが空中で固まって地表に落ちたら、割れてしまわないでしょうか。冷えたと言ってもまだ柔らかさをのこしていたので割れなかった……としても、形がつぶれてしまうでしょう。落ちたのが海や湿地だとしたら……温度差でひびが入らないでしょうか。見た目じみでも実は不思議。これはそんな石なのです。
2005/06/02
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今日から6月!そして、新宿ショー目前!KURO@懲りない石好きは、いまからそわそわ。遠足前夜の子供のごとし(笑)。「ミネラルショーを攻略せよ!」コーナーもまとめましたので、よろしければどうぞ!……とまあ、こんなわけで頭がまとまりませんが、石雑記です。そわそわどきどきを鎮めるために、大好きヒマラヤ水晶にお出ましいただきましょう。比較的新顔であるこのヒマラヤ水晶は、ずんぐり・ドングリ型シルエットが物語るように、ガネーシュ・ヒマール産。ごくごく淡いスモーキー……と言うよりさらに淡い、「かげりを感じるクリア」な色味。二つのポイントが、小さなポイントを伴いながら段違いにくっついているフォルムも面白く、さらに長石とヘマタイトを伴う、小さいけれど盛りだくさんな石です。ヘマタイトといえば、先細り型の石に小さな六角形のヘマタイトがそばかすのようにくっついているのは持っていましたが、板状のヘマタイトがしっかり刺さっているタイプは初めて。これでグラム35円、さらに10%引き、小さいので1000円台。迷わず即決!……無粋な話で失礼しました。ところで、うちにやってきたヒマラヤ水晶たちを順番に思い返していて感じたのですが、このごろ、ヒマラヤ水晶(ガネーシュ・ヒマール産)のバリエーションが増えてきたような。ほんの2、3年前は、氷のような透明タイプか、緑泥がはいっているものくらいしか見かけなかったような気がするのですが。ルチル入りともなればレアもの!……という感じだったのに、最近ではルチル入りもときどき見かけるようになり、緑泥の色合いも増え(白っぽいの、黒っぽいの)、さらにはこの石のような淡いスモーキーやヘマタイト入りまで。単に私が気が付かなかっただけでしょうか?人気が出て、これまで採掘されなかった場所の石が入荷されるようになったのでしょうか。あるいは、類友で変な石が変な石を呼んでいる……のだったらうれしいのですが。ごく淡いスモーキーは、無色透明の石と並べるとくすんで見劣りしがちですが、私はけっこう好きです。色が付いている分、逆に内部に光を蓄えている感じがするのです。いかがでしょう?そんなかんじ、しませんか?最後に、この石はどちらのポイントもDTです。……どうやってヘマタイトが刺さったんでしょう?
2005/06/01
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