このワインを飲めば、日々憂いなく(Far Nient ! )過ごせるか

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2009.01.30

カテゴリ：ワイン･テイスティング

久し振りにカリフォルニアのカベルネ(C.S.)を飲みました。
以前の2008.4.7の日記『イタリア語は難しい！』で触れたワイナリのワインです。

銘柄：　Far Niente Cabernet Sauvignon １９９５

　　（ワイナリのホームページ⇒ Ｆar Ｎiente ）

生産地(畑)：　Ｎapa のＯakville（Robert Mondaviの近く)

One of California's oldest wineries, Far Niente was founded in 1885 and flourished until Prohibition. Abandoned for over 60 years, it has now been transformed into a state-of-the-art winemaking facility and placed on the National Register of Historic Places. ．．． （裏ラベルより）

購入ショップ：１９９５は河内屋(通販) 、１９８８は西新橋のRe-Lax

【テイスティング･メモ】

香り(フレーバー･アロマ)

　茸の香りや、土の香り、針葉樹系の葉の香り等があり、熟成したボルドーみたいです。チョット果実香は弱いかなぁという感じでカリフォルニアの方が熟成が早いかなぁという印象がします。(1988は8年以上前に飲んでますが、クリーミーなバニラ香、木苺やカシス風果実香、甘草、タール香等複雑で個性的な香りに感動したものです。)

味わい
　カリフォルニアには珍しく、甘みが抑え気味で酸味が結構あり、渋味もコクもある味わいでバランスが良く美味しいです。時間が経つと渋味･酸味が円やかになり、グラスの中で段々甘味が出てきます。

１９８８ヴィンテージとの比較
香りの１９８８、味の１９９５と言った感じで、香りの開きが１９８８の方が早かったのか保管状態の違いなのか分かりませんが、エレガントで繊細な１９８８に対して、１９９５は濃くて強い印象です。澱の出方も１９９５の方が断然多いです。20年以上経つと、どんな感じになるのか興味があります。

このワイン、最初に飲んだ1988(西新橋のRe-Laxで購入)の香りにえらく感動し、複雑で個性的な香りが気に入っています。(元々エチケットが気に入り、ワイン王国の評価も良かったので購入したのですが。)
現在は売切れですが、楽天ショップでの現在の最安値⇒ 『Ｇrand Ｖin(グランヴァン)』。他にはタカムラ(売切れ中) 、恵比寿のＰarty 等でも売っています。

【2000年のナパ回想録】

Opus One, Robert Mondavi, Coppola, Beringer と有名所がひしめく、メインのワイン街道２９号線からは少し引っ込んでいますが、前が畑で開けているので、車で走りながら、その姿が目に入り、「もしや！」と思いました。
ワイナリとは思えない風貌で、歴史的背景を感じさせる、由緒ある立派な個人邸宅と言った感じのお屋敷です。場所はロバート･モンダビのほぼ隣で、ハーランのある丘(山?)の麓です。
あいにく、収穫で忙しかったようで、見学とテイスティングは叶わなかったですが、でも華やかな金色のエチケットと同じイメージのアーチ形ゲートは、しっかりと見てきました。ゲートをあしらったエチケットを作ったのか、エチケットに似せてゲートを作ったのか、どっちが先かはわかりませんが．．．

このファー・ニエンテのカベルネは、その複雑で個性的な香りが好きなのですが、３年ぐらい前にオーナーのギル･ニッケルが亡くなり、造りが変っているかもしれません。でも、この個性的な香りと味わいが健在であることを期待しています。

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