2010.04.12
XML
今回は秀逸な白の造り手『ポール・ぺルノ』の、同じ2001ヴィンテージの赤の畑違いの比較です。(畑の違いを確かめたいというより、2001がどんな感じに熟成し飲み頃か否かを確かめたく開けました。)


Pommard "Noizons" 2001
 
Beaune 1er Cru Reversees 2001

ポール・ペルノ_ポマールNoizons.jpg
   VS

⇒購入元:
かわばた酒店
  (売切れ)


畑ノワゾンはポマールの中ではボーヌよりで、有名な1級畑ゼプノの北西にあたります。ゼプノに隣接はしていませんが、その隣の1級畑のレ・ソスィーユとレ・ペズロル、レ・シャルモに隣接。




購入元:  ゆはら(売切れ)


この畑レヴェルジー(ルヴェルセ?)は、ボーヌの真ん中辺り。



ポール・ペルノ_Beaune_1er_Reversees.jpg



赤は完全除梗で、発酵後一回のみ穏やかにプレスし、白赤共に樽内で1年間熟成。軽い清澄を行った後瓶詰。(新樽比率40%)


【比較テイスティング結果】
  • 色と香り
    色はどちらもオレンジがかなり入ったルビー色ですが、ポマールの方がオレンジが強く熟成が進んでいる感じがします。香りは、ポマールの方がドライフルーツやフローラルな香りがあり華やかです。それに対して、ボーヌ1級は最初閉じていて全然香りが立ちませんが、30分経つとやや開いてきて、出し汁系の香りにクリームシチューのようなクリーミーな香りがやや感じられます。でも全然ボリュームは弱く、今は閉じているのかもしれませんが、華やかさには欠け、ポマールとは全く違います。これがテロワール(酵母?)の違いなのでしょうか?

  • 味わい、料理との相性
    どちらも酸味がタンニンに溶け込んでいて美味しいですが、未だ少し酸味が強いかなぁという感じです。ボーヌ・レヴェルジーの方が全体的に厚み・コクがあり、酒質が少し強いです。ボーヌとは言え流石1級と言ったところでしょうか。煮貝には良く合いますが、ノワゾンよりレヴェルジーの方が幾分合う感じです。後は、豚肉と大根の煮付けよりは、鮪の赤身刺身の方が合いますね。

  • 翌日の香りと味わい
    翌日になっても、どちらも香りも味も落ちないのは流石です。逆にボーヌ・レヴェルジーの方はもっと香りが開いてくるかと思ったのですが、ほとんど変わりませんでした。澱はどちらも少し出ていますが、味の差ままにボーヌ・レヴェルジーの方が多めです。

  • 総合評価
    香りは明らかにポマールの方が上ですが、味はボーヌの方が格付けどおりに膨らみがあります。また、熟成の進み具合が違うようですが、管理状態だけでなく要素成分の濃度によっても違いが出るのでしょうか? 価格は、購入ショップの違いからボーヌ1級の方が僅かに高いですが、実売価格は同じぐらいか村名のポマールの方が高いと思われます。これは人気度の差でしょう。



【買えるショップの紹介】

  (Noizons)
   ウメムラ  ⇒  [2002]:在庫多数、他の銘柄もあり

  (Reversees)
   金沢の加賀谷  ⇒  [2001]:在庫8本

   天橋立の千歳  ⇒  [2007]:在庫12本)

   葡萄酒蔵ゆはら ⇒  ボーヌの他の畑[2002]


ポール・ペルノのワインは、勿論白のレベルが高い上にルフレーヴ等に比べて安いことです。しかし、赤はもっと廉価ながら(アペラシオンがマイナーな理由もありますが)、シッカリした造りで美味しいです。 よって、白以上のお買い得と思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.04.12 22:41:24
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Echezeaux14

Echezeaux14

お気に入りブログ

ワインを飲むと鬱に… shuz1127さん

SRAMのダブルタップ… busuka-sanさん

10月のワイン yonemuさん

旨いお酒をもとめて… あちらこちら旨いお酒さん
広瀬一峰のお買い物… ショッピングソムリエ・広瀬一峰さん

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: