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抒情組詞「花おりおりに」第5章「花おりおりに」矢田部誠子 作詩 花おりおりに花開き自然の推移教える。 春は春の夏は夏の秋は秋の冬は冬の花おりおりに。 満開の花ただ一枝の花にたくして舞う美しさ。 花おりおりに花開き花散りて自然のことわりおしえる。 科学者は実験室で教授は教室で文学者は書斎で俳優は舞台で農夫は田畑で労働者は工場で。 花おりおりに一枝の花かざしよろこびあおう。花おりおりに。
2011.03.31
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叙情組詞「花おりおりに」第4章「小庭(こにわ)」矢田部誠子 作詩 わずかの空き地の小庭(こにわ)にも春ともなればさすがにいささかの花の色も見えて趣きの加わるものである。 山からおじいさんが掘りとってきた藤の苗木をこの小庭の隅に植えた。 それは私の生まれた記念にであった。 藤の花はなかなか咲かないものであるらしく人の成長と同じように私が乙女らしく成長した頃やっと 数房の紫の花を咲かせた。 小庭は華やかに彩られた。 藤はぐんぐんと育ち建物の柱をつたい二階にまでのぼってその蔓(つる)のたわむれは面白い。 藤棚の下で乙女たちはてんでに絵をかき詩を書き夢をふくらませて歌をうたう。 小庭はふいに万華鏡のような見事な風景をうつし出すのであった。
2011.03.30
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抒情組詞「花おりおりに」第3章「花束のかわりに」矢田部誠子 作詩 春に長い雪と氷の下から奇跡のように甦(よみがえ)ります。 この復活の姿こそ四季の風物のあいだでももっとも目覚ましい光景です。 この頃の自然と丁度映(うつ)りあいなおそれにも増して華やかにまぶしい変化を見せるのはそれは蕾から花への光景です。 みんなそれぞれの場所で用心深くおおい包まれていたがくから脱した花片(かへん)の光景です。 このいろいろな光景をカメラに収め花束のかわりにあなたに捧げましょう花束のかわりに。
2011.03.29
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叙情組詞「花おりおりに」第2章「不意な枝に咲く花」矢田部誠子 作詩 美しい乙女と久方振りに逢うと不意な枝に咲いた花のような気がする。 美しい乙女は姿形(すがたかたち)に似合わぬむつかしい哲学の話などをする。 不意な枝に咲いた花はおどろいているような気がする。 美しい乙女が身振りをまじえきびしい芸術の話などをすると不意な枝に咲いた花は息をつまらせているような気がする。
2011.03.28
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叙情組詞「花おりおりに」第1章「生命あふれる」矢田部誠子 作詩 空を流れる雲森の樹と渓流それを降りるつづらおりの細い道。 足もとの一本の草一つの小石までなにかみな親しく生命にあふれている。 空に輝く日林の樹細い流れそれを昇るつづらおりの道。 足もとの一株の花一つの土くれまでなにかみんななつかしく生命あふれる。 空に輝く月林の樹細い道それを昇り降りするつづらおりの道。 足もとの一鉢の野草一つの砂のかたまりまでみんなしたわしく生命あふれる。
2011.03.27
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79・合唱のための五つの組詩第5章「天使の舞」矢田部誠子 作詩 華が草が背(せい)のびをして手を振り白いドレスを着た天使が二人、三人、手を繋いで空をゆく。 空では明るく輝く太陽が両手を広げて一人一人の天使を抱きよせ頬ずりをする。 子どもたちはジャンケンとびや鬼ごっこ、石けりをして「わーいッ」と喜びの声をあげる。 日曜日の昼の一刻(ひととき)天と地との交流に大人たちも昼食(ひる)を忘れて見とれる。 白い雲が天使の舞を見ながらゆっくりと尾を引いて流れて行った。
2011.03.26
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79・合唱のための五つの組詩「天使の舞」第4章「季節の手帳」矢田部誠子 作詩・詩画集より 風に託して大地の手帖をめくる。手帳はパラパラと音をたててめくれ季節の歌をうたう。 風が華たちや草などをゆりおこし他の生物に春の訪れを知らせる。 草の茂る道、田舎のたんぼ道に蛍が明滅し日昏れが紫の扇を広げて冷たい水を欲しがる。 夜空の琴が虫達に歌を促し木々は黄金の葉を風に託して大地に返し散歩道を飾る。
2011.03.25
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79・合唱のための五つの組詩「天使の舞」第3章「虹を見た夕暮れ」矢田部誠子 作詩 華の盃に酒を注ぎ華びら浮かべ飲んだ暮れ方華やかな虹が西の空を飾った。 氷は解け水となって蘇生する。 夏草の茂る丘はピリリとも動かず蛍の明滅が美しい。 木陰をうまくすりぬけて泉の水がリンリンと鈴を鳴らす。 山の紅葉(もみじ)は麓に移り風景が美しく引き締まる。 色どられた雲に寂しさが層となり流れる。 木(こ)の葉は水面(みなも)に散りこんで川辺の歌を合唱し華たちはやわらかく秘めやかに歌う。 虹を見た夕暮生命(いのち)の静かな脈拍が伝わって来る。
2011.03.24
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79・合唱のための五つの組詩・「天使の舞」第2章「夏」矢田部誠子 作詩 冷たい水が欲しい人も草木もそう思う。青い空が大地の歌を歌う。 蛍が水に光をうつしふと、振り向くと黄色い月が丘の向こうから姿を見せる。 夕焼空の彼方に夏草の茂る野が広がる。鴉が群れをなして家路を急ぐ。
2011.03.23
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79・合唱のための五つの組詩「天使の舞」第1章「初春(はる)」矢田部誠子 作詩・詩画集より 雪が乏しくなって凧が大空を舞い羽子板の音が快い響きをたてる。 目を覚ました華たちが可憐に歌い魚(さかな)たちが飛び跳ね川辺の歌を合唱する。 氷は溶けながら美を静から動へと華麗に変身させ画家達は華の肖像画を描く。 太陽が明るく輝き自然の進行の舵をとる。
2011.03.22
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第8章「竜になった大きい大きい松の樹」矢田部誠子 作詩 やがてぴかーっ!ぴかーっ!強い稲光がしたと思いますとぐわーんぐわーん大きい音がしてそのとたん、大きい大きい松の樹は紅い目をらんらんと光らせた緑色の竜になり大空に駆け登って行きました。 そのとたんザーザーザーザーと待ちに待って待ちわびた雨が滝のように地上に降り注ぎ気を失っていた小さい小さい松の木の耳もとに「おお!竜だ竜だ根っこのような尾を持った緑色の竜だ」と叫ぶ村人たちの声がきこえました。 小さい小さい松の木が顔をあげると今さっきまで頭の上に聳えていた大きい大きい松の樹が根っこから根こそぎなくなってザーッザーッと大粒の雨が小さい小さい松の木の頭から降り注いでいるのでした。 大空を見上げた小さい小さい松の木の瞳に尾が幾本にも裂けた緑色の竜の紅く光った瞳から大粒の泪が雨になって小さい小さい松の木に降り注がれるのが見えたのでありました。
2011.03.21
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第7章「大きい大きい松の樹と嵐」 矢田部誠子 作詩・詩画集より その時、今さっきまでかんかん照りつけていた空が急に真っ黒な雲でおおわれたと思いますとびゅーんびゅーんと激しい風が巻きおこり大きい大きい松の樹をゆすりはじめました。 大きい大きい松の樹は枝を振り回したりぎしぎし枝をこすり合わせたり大粒の泪をこぼしながらそれでも「どうぞ小さい小さい松の木をお助けなされて下さいませ」と祈りつづけるのを止めませんでした。
2011.03.20
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第6章「大きい大きい松の樹と嵐」矢田部誠子 作詩 でも、小さい小さい松の木の顔色は少しもよくなりません。それどころかだんだん呼吸(いき)の音さえも小さく小さくなっていくのです。 「わしの根っこを引き抜いてくれるもの雷でも竜巻でもかまわない何でもいいからやって来ておくれおねがい早く早くやって来ておくれ」。 大きい大きい松の樹は必死で叫びつづけました。
2011.03.19
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第5章「大きい大きい松の樹の祈り」矢田部誠子 作詩 大きい大きい松の樹はだんだん弱くなっていく足もとの小さい小さい松の木を見おろしなが天地の神さま仏さまに「自分の生命とひきかえにどうぞこの小さい小さい松の木の生命をお助け下さいませ」と一生懸命に祈りはじめました。大きい大きい松の樹にはもうこのこと以外には何もありません。 やさしいやさしいおじいさんの注ぎかけてくれる大好物のお酒にも目もくれず しゅおーんしゅおーん祈りつづけます。
2011.03.18
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第4章「大きい大きい松の樹と小さい小さい松の木」矢田部誠子 作詩 その年は梅雨にも雨が降らなくて村人たちが田植えに困ったほどでその暑い暑い日のことでした。 大きい大きい松の樹は小さい小さい松の木の顔色がだんだん白っぽくなってきて元気がなくなっていくのに気がつきました。 「嬢ちゃん嬢ちゃん病気ではないのかい?」小さい小さい松の木はうなだれてこっくりと頷きました「のどはかわいて仕方がないのですけれど根っこの先に何か固いものがあってわたしの根っこがのびていけなくて水を呑むことが出来ないんですの」。 大きい大きい松の樹はその固いものが何百年もかかってはりめぐらせた自分の根っこであることに気がつきました。 一生懸命に根っこを動かそうと枝をゆすってみたり幹を振ってみたりしても自分の根っこや幹なのにそれらはびくとも動こうといたしません。
2011.03.17
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第3章「機嫌よくなった大きい大きい松の樹」矢田部誠子 作詩 機嫌よくなった大きい大きい松の樹は「嬢ちゃん嬢ちゃん日陰にしているお詫びのしるしに何か歌でもうたってあげようね」そう言って機嫌よく歌いはじめました。 「はあ!関の五本松、一本切りゃ四本」。いい声が、しゅわーんしゅわーん遠くの方まできこえていきます。
2011.03.16
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「瑠璃絵」奈良に行きました。 N氏と一緒に写真を撮りました。光の塔に「願い事」を書き、吊るしてきました。丘全体に光の競演で、スケールが大きく、感動を受けました。ボランティアの方がたも親切で、2回も行きました。 夜になっても鹿が人懐こく寄ってきて、一緒に写真を撮りました。奈良の老舗の店で、奈良漬を買ったり、美味しい料理店で夜食を済ませ、九谷焼の「福地蔵」と、「阿修羅」(仏法の守護神)の竹炭でコーティングしたものも「瑠璃絵」の思い出として買いました。楽しかった思い出を大切にして、家に帰りました。
2011.03.15
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物語詩「竜になった大きい大きい松の樹」第2章「大きい大きい松の樹と、松の樹のある家のおじいさん」矢田部誠子 作詩 この大きい大きい松の樹のある家のおじいさんは一人暮らしの優しい優しいおじいさんでした。毎日田圃から帰ると大きい大きい松の樹のよく見える縁先に徳利を持って来て晩酌するのがたった一つの楽しみでありました。 そして物心ついた時からそこにそうして立っている大きい大きい松の樹に話しかけてきたのでした。「大きい大きい松の樹よお前さんは行きたい所にも行けなくて本当に本当にお気の毒だねえだけど、わしのことやわしの家のことわしの村のことなんかお前さんが一番よく知っとるだろうわしもそうだ。 だけれどわしのおやじさんも祖父(じい)さんもそのまたひいじいさんもみんなお前さんに見守られて大きくなったんだよなわしは何時もご先祖さまにお祈りしているよいっぺんこの大きい大きい松の樹を自由にしてやってほしいってそしたらお前さんどうするね竜にでもなって大空を駆けめぐかねまあ一杯おやりよご相伴しておくれ」そう言ってやさしいやさしい おじいさんは大きい大きい松の樹の根元に酒を注ぎかけてやりました。
2011.03.15
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物語詞「竜になった大きい大きい松の樹」第1章「大きい大きい松の樹と小さい小さい松の木」・そのイ矢田部誠子 作詩 田舎の古い大きい家の門前(まえ)に黒々と聳え村人たちの目印になっていた大きい大きい松の樹がありました。 或る日、この大きい大きい松の樹の根元に小さい小さい松の木の芽が出ました。何処かから飛んできた種子(たね)が芽をふいたのでしょうか?。 「嬢ちゃん嬢ちゃん暑いだろ、わしの木陰でゆっくりお昼寝をし」「嬢ちゃん嬢ちゃん寒いだろ、わしの落ち葉を蒲団におし」。 大きい大きい松の樹は小さい小さい松の木にやさしくやさしく話しかけます。小さい小さい松の木は、すくすくすくすくと育ち緑の枝の先に淡桃色の蕾をつけました。 「小父さん小父さん、小父さんの頭の上に何があります?」「わしの頭の上には広くて高い空があるよその空の上には、お日さまの通る道があるよ広い広い海だって見えるんだよ」「小父さん小父さん、わたしには何も見えませんでもわたしは、こうして立っているのが大好きなんですよ」 大きい大きい松の樹はじっと考え込んでしまいました。何か自分が悪いことでもしているように思えてきたからです。 太りすぎた幹、広がりすぎた枝でも、大きい大きい松の樹にはどうすることも出来ない事ばかりです。 「嬢ちゃん嬢ちゃんゴメンよわしのために空が見えなくて」大きい大きい松の樹は、小さい小さい松の木に何時もこう言って謝ってばかりおりました。
2011.03.14
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抒情組詞「人と生まれて」第5章「花開く」矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいている人・作詩・詩画集より おもかげはゆめともおもえず香(かおり)のこるなり花開けばこそ。 おもかげはうつつともおもえず香(かおり)のこるなり花開けばこそ。 年々歳々年ふりて老樹となりしとも香(かおり)のこるなり花開けばこそ。
2011.03.13
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抒情組詞「人と生まれて」第4章「海」矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩 海には多くの生物(いきもの)が生存している。水母(くらげ)のように浮いているもの貝のように沈んでいるものいろいろだ。 魚たちは海中を泳ぎ鯨は潮を吹き上げて軍艦のように海上を走る。 そのように人も一寸先は闇ではなく光明の世であることを知らねばならぬ。 日々新しい朝を迎える毎にわたしに与えられた運命人は生きねばならぬとゆうことを心に感じ宇宙の神々にその決心を告げなくてはならない。 人は生きねばならぬどのようなことがあろうとも。
2011.03.12
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抒情組詞「人と生まれて」第3章「人と生まれて」矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩・詩画集より 人と生まれて日の出ずるを見日の沈むを見月星(つきほし)の輝やくを仰ぎ育ち花咲く。 人と生まれて日の出ずるを見月の沈むを見月日を重ね歴史をきざみたくましく茂る。 人と生まれて日の出ずるを見日の沈むを見遍歴の旅を重ね教えを学び重く厚い人生を生きることの喜び。 奏でることの幸福(しあわせ)よ。嬉しさよ。
2011.03.11
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抒情組詞「人と生まれて」第2章「一億万年の」矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩 一億万年の岩には一億万年の手応えがあり一億万年の老樹には一億万年の手応えがある。 近づくほどにあのコツンと心にひびく造物主の手応え一億万年の喜びよ。 氷山のように押し寄せてくる野獣のように追ってくるあの一億万年の不思議な力よ。あの一億万年の烈しさよ。
2011.03.10
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抒情組詞「人と生まれて」第1章「一途さよ」矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩(詩画集より) 一途さよ一途に生きていればこそ太陽が昇り花が咲き地球が躍動するのだ。風がそよぎ草が歌いあい大地が唱和するのだ。一途さよ一途に生きていればこそ月が昇り星が咲き地球が躍動するのだ。 人が愛しあい天人が歌いあい大地が唱和するのだ。一途さよ一途に生きていればこそ人は一心に神に祈り憎しみをさえ愛に変えることが出来るのだ。一途さよ。
2011.03.09
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叙情組詞「愛」第5章・老樹の幹矢田部誠子 ・天才!せいこう時計を まいている人・作詞 老樹の幹にさわっていると老樹の幹の悲しみが伝わってくるようである。孤独というものは猛獣にすらあるものだ。 まして老樹においてこの孤独の悲しさは果てしもなく深く広い月に祈り星になげく。 老樹の幹にさわっていると老樹の幹の歴史が伝わってくるようである。 孤独というものは人間にだってあるものだ。まして老樹においてこの悲しさは果てしもなく深く広い。 この悲しさは果てしもなく深く広い。月に祈り星になげく。
2011.03.06
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叙情組詞「愛」第4章「一輪の花の如く」矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいている人・作詞 わが生命よ一輪の花の如く一心であれ。 わが愛よ一輪の花の如く一心であれ。 わが生命よ山も海ものみこむように烈しく燃えよ。 わが愛は一輪の花が全宇宙でもあるようにすべてを包み美しく燃えよ。
2011.03.05
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叙情組詩・愛・第3章・石矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩 道ばたにころがっていた一個の石。それは他の石と同じように人を拒絶する鋭さがあった。 今にも呼び出すような俊英さがあった。地球の一角だぞという気がいがあたりを圧していた。 たんぼにころがっていた一個の石それも他の石と同じようにいろんな生物を拒絶する固さがあった。今にも叫び出しそうなすごさがあった。地球の一角だぞという自信があたりを圧していた。 石の硬さがたしかに地球の一角であるのは誰の目にも、うなづけることである。 叫ばないでだまっているからこそ反対に叫び出しそうだと感じるのではないだろうか。
2011.03.04
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叙情組詩・愛第2章・わたしの道矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩 桃の花がもう満開でした。苗代の苗がもう育っていました。れんげがいっぱい咲いていました。タンポポがわたしを呼びとめてくれました。 こんな道がやっぱりわたしの道だったときのう町の雑踏に押されて歩いた身体を夕ぐれの光に染ませながら歩いてゆきました 桜の花がもう満開でした麦がもう穂をだしていました。菜の花がいっぱい咲いていました。蝶々がわたしを呼びとめてくれました。 あんな道がやっぱりわたしの道だったとこの間、畠の静かな道をものおもいにふけって歩いた道を夕やけの光に染まりながら歩いてゆきました。
2011.03.03
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叙情組詩・愛・第1章・愛矢田部誠子・天才!せいこう時計を まいてる人・作詩 愛は流れて行く水のように自然に結びあっていなければならない。 山があれば山をめぐり森があれば森をめぐりささやきあいほほえみあい淵となり瀬となり雲を浮かべ鳥を遊ばせなぐさめあいゆるしあい大海に注ぐ川のようにいつも無心でなくてはならない一つに溶けあっていなければならない。 愛はあふれている泉のように自然にとけあっていなければならない。 畠があれば畠をめぐり田があれば田をめぐりうなづきあいたすけあい土となり水となって月を浮かべ雲を遊ばせよろこびあい笑いあい海原に注ぐ河のようにいつも無心でなくてはならない一つにとけあっていなければならない。
2011.03.02
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子どもたちのために捧げる合唱のための五つの組詩その3・明日を待つ少年・詩画集より第5章・明日を待つ少年矢田部誠子・天才!せいこう時計をまいてる人 作詩 靄めいていた霧の向うから少年が姿を現わしたうなだれた頚すじを白雲が無心に撫でる。 孤独な少年は風にさえも見つからないように用心深く空気の小さい渦を目で追っている。 少年がふと目にしたのは夏雲に輝やく純白の華だった。 太陽の光が跳ね魚が跳ねるように華は華びらをそよがせている。 少年の心にふっと希望が虹の奏でる交響楽・シンフォニーのように湧き立った。 そうだ今だ今、努力をすれば、きっと黄金色の太陽が輝やくに違いないきっとそうだ。 少年はすっくと立って背を伸ばし雑踏の街の中を雄々しく進んで行った。
2011.03.01
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