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詩劇「枯野」第5章「枯野の物語」その2矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 年経(としへ)て応神天皇がおかくれになり仁徳天皇がみ位(くらい)におつきになりますと都を大和(やまと)から難波(なにわ)の国におうつしになりました。 枯野はそれより代々(みよ)を経(へ)て天皇のお側近くにおかれ都のあるところ枯野ありと人々の言い我も許し美しい音色を響かせ来たのでしたが元弘元年南朝の帝(みかど)後醍醐天皇が北条高時のため隠岐(いつき)に移され給(たも)う時枯野は何者とも知れぬ者によって運び出されこの由良の港に流れ着いたのでございました。 それより代々(よよ)久しく童らの数え唄にも過ぎ去りし日々をおもい静かに降り積む雪の気配には五節の管弦の調べをしのび悲しく辛い日々があけくれました。そして或る年の桃の節句の日、私は雛とともにこの流れの中におしやられたのでございます。
2011.06.30
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詩劇「枯野(かなぬ)」第4章「枯野の物語」その1 さてもその時は応神天皇の御代(みよ)でした。漢の国より造船の業(わざ)が伝来しましたので天皇は伊豆の国に命じられ丸木舟をお創(つく)らせになりました。その丸木舟の船足がたいそう早かったので天皇はその舟を枯野(からぬ)と呼ばせ愛用されましたが年経(としへり)て廃船となりましたのを薪として塩を焼かせられました。 ところがどうしても燃えないところがあり天皇はそれを大そう不思議なことに思われねんごろにおきよめになって琴をお創(つく)らせになりました。 枯野の琴は細く澄んだ音色(ねいろ)をしょうしょう(金偏に將と書く)とあたりに響かせ流れの水際(みぎわ)に年経(としへり)て立つ樹々(きぎ)の心をまでゆりうごかせるようでした。天皇はその音色に感動なさり枯野の歌をおよみになりました。
2011.06.29
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詩劇「枯野(からぬ)」第3章「旅人と琴の精」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 旅人・その1これは不思議なことがあるものです。私があたりの景色に興(おもむき)を覚え古歌(ふるうた)をくちずさみましたところ櫓の響きの中から同じ歌がきこえてきましたこれは幻聴(まぼろし)なのでしょうか? 琴の精いやいや幻聴(まぼろし)ではありません古歌(ふるうた)の妙なる調べにさそわれてそぞろに昔が恋しく偲ばれこうして姿をあらわしました私(わたくし)こそ古歌の琴の精 枯野です。旅人・その2これは何と言われます、それでは古歌にうたわれ諸人(もろびと)のつたえきく古野とは貴方のことなのですか?琴の精・その2あの琴の精、古野ですこのように都から遠く離れ知る人もない蘆辺(あしべ)に都の音ずれをきくこともなく朽ち果てた私ですが今日(きょう)こそ今までの長い物語を都の方だとおっしゃる貴方にきいて頂きたく思いこうして姿をあらわしたのです。
2011.06.28
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詩劇「枯野(からぬ)」第2章「旅人の独唱」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 枯野(からぬ)を塩に焼き此(し)が余り琴に作りかき奏くや由良の戸の門中(となか)の海石(いくり)にふれ立つ浸漬(なず)の木のさやさや。 琴の精独唱 枯野(からぬ)を塩に焼き此(し)が余り琴に作りかき奏くや由良の門中(となか)の海石(いくり)にふれ立つ浸漬(なず)の木のさやさや。
2011.06.27
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詩劇「枯野(からぬ)」第1章「旅人の名乗り」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人)旅人「私は都の者です、この度しばしの休暇(ひま)を得て出雲路の旅にいで立ちました。都中、伯耆(ほうき)の国、由良の港に立ち寄りました。由良の港はきいていた如く神代ながらの隠岐(おき)の島々をはるかに眺めやりつつ静かに波うっておりました。 港に注ぐ由良の流れは川面(かわも)に櫓(ろ)の響きをかなでつつ年経(としふ)りた土手(どて)の磯馴(そな)れの松岸辺の蘆(あし)、菅等物語っているかのようでした」。
2011.06.26
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叙情組詞「人は生きねばならぬ」第5章「ひばりのように」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) ひばりのように空高く飛び歌っていることが出来たなら日々どんなにたのしいことだろう。 ひばりのように用心深く子供を育てることが出来たなら日々どんなに安心なことだろう。 人には羽はないだから空は飛べないと簡単に思ってはいけないだろう。 人間だって空高く飛ぶことは出来ようぞ。人間には自由な心とゆうものをちゃんと神さまがお与え下さっているのだから。 (完)
2011.06.25
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叙情組詞「人は生きねばならぬ」詩画集より第4章「人は生きねばならぬ」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 人は生きねばならぬ怒涛の海を飛びゆく鳥のように混沌の世を生きねばならぬ。 鳥は本能的に暗黒を突破すれば光明の世界に着くことを知っている。 また 烏賊(いか)や蛸(たこ)のようにまるで骨がなくぬらりくらりとしたなまけものもいる。しかしみんな一途に生きている。 水母(くらげ)のようにとらえどころのないヤツでもチクリとやられると疼(うず)いて煮ても焼いても始末が悪く根性持ちでおもったよりしぶとい奴だ。 しかし海はいい広くて大きくて世界につながり地球をくまなくおおい往来しているのだ。 (続く)
2011.06.24
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叙情組詞「人は生きねばならぬ」詩画集より第3章「すみれの花」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) ことしも庭の隅に紅色(べにいろ)のすみれの花が咲きこぼれていった。 こぼれてしまった後で心にのこる花だと自分自身の胸にゆう。梅雨の晴れ間。昼さがり。 今年も道の端(はた)に紅色のすみれの花が咲きこぼれていった。 こぼれてしまった後で心にのこる花だったとわたし自身の胸にゆう。梅雨のはれまの夕まぐれ。
2011.06.23
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叙情組詞「人は生きねばならぬ」第2章「宇宙」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 時が連れてくる悲しい想いそんな時はどうしたらいいの。 時が連れてくる痛ましい想いそんな時はどうしたらいいの。 時が連れてくる嬉しい想いそんな時はどうしたらいいの。 悲しい想い痛ましい想い嬉しい想いそれぞれの想いの時に宇宙に向い大きな声でわたしは「どうしたらいいのですか」と尋ねよう。 宇宙はきっと何も応えてくれなくともその広大な広さの故にわたしをしっかり受けとめ生きる道を教えてくれるにちがいない。だからこそ宇宙なのでしょう。
2011.06.22
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叙情組詞「人は生きねばならぬ」詩画集より第1章「僅かの時」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) たんぽぽの黄色い花が道ばたに咲いている。黄色いあさつゆのすずしい道。 僅かの時の露の世をけなげに生きそして飛んでゆくけなげな生命(いのち)。 僅かの時の露の世を素直に生きそして飛んでゆき見えなくなってゆく生命(いのち)よ。
2011.06.21
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叙情組詞「生命の詩(いのちのうた)」詩画集より第5章「生命の詩(いのちのうた)」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 詰まり過ぎた過去が重く心を圧するように、雲が四海をうずめる。足とゆう便利な乗物にも、乗物が必要になる。さもなければ踏み出す脚が方角を間違えるであろう。 霜の花は、じっと雪の下で叮嚀にその花びらをたたんでいる。宇宙からの使者とゆうのにいかにもふさわしい雪の行脚(あんぎゃ)。風は沈みこみ草は背をかがめ呼吸(いき)を呑んで羅針盤の行方を見守る。 深い寂しさの白い影の中で生存する生物。停滞する日々を紅(あか)い実がやさしくもみほぐす。明日への旅立ちを促(うなが)してくれるのを祈る。そしてそれもそんなに遠くない。 西郷輝彦朝臣さま主演の「遠山金四郎さまが家督を相続遊ばされるのももうそんなに遠くないもうすぐでございますよねお芽出とうございます」。 冬の旅は春の旅のはじまりなのだから。生命の詩(いのちのうた)をうたおう高らかに空高く響かせて。 (完)
2011.06.20
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叙情組詞「生命の詩(いのちのうた)」第4章「花よ」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 花は黄金やダイヤモンドのように輝いている。高い山に鬱蒼とした林に水の流れのそばに花たちは自(みずか)らの生命を誇らかに歌う。 花たちは土のない岩の裂け目さえからも逞しく気品のある明るさを伴って咲く。 生命(いのち)の群像の中でこんなに豊かな風景を演出してくれる花たち。 花よ花たちに限りない賛美の詩(うた)をおくろう。
2011.06.19
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叙情組詞「生命の詩(いのちのうた)」第3章「初夏の詩(うた)」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 時が溜息をつきながら梅雨空を見上げている。 気品のある明るさが明日を待つ少女のように時の流れに別れの挨拶をさせる。 白い華に映える群像のように蝶が、花が共にほほえみながらあたり一面に生命(いのち)の香水をふりそそいでゆく。 子どもたちは駈けて小川にゆき小魚をすくう。「入道雲までにはまだ、だいぶ時がありますよ」。白い雲が微笑(ほほえ)みながらそう語りかけてゆく。初夏には万物の成長を促す青春の息吹が噴き上げている。 初夏をたたえ青春の詩(うた)を高らかに合唱しよう。
2011.06.18
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叙情組詞「生命の詩(いのちのうた)」第2章「風の交響曲(シンフォニー)」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 夜に征服されて風が淡(うす)緑色の泪を流す。「お強い西郷輝彦朝臣さまは決して誰にも負けたりなど遊ばされませんよね」。私はそう信じております。 そして朽ちた昔日(むかし)の枯葉に風の泪ははらはら降り注ぎ新しい春の生命(いのち)を甦らせる。 そこここに膨らむ花の蕾虫たちの巣立ち。そして枝先にちらちらする日の光。新しい風景は過去を切り落とすように岩をも舞踏(おどり)の輪に誘(いざな)う。 地底から蜃気楼のように立ち登る若い歌声。そう、風の交響曲(シンフォニー)。風の交響曲(シンフォニー)が宇宙に尾を引いてたなびいてゆく。
2011.06.17
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叙情組詞「生命の詩(いのちのうた)」詩画集より第1章「白い幻想」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) ほほえんで散る桜の花びらのように宇宙を舞う白い花雪の乱舞。 雪は世界の総べてを浄化する。軒下に咲く花々を枯木のように葉をおとした孤独な老木を。 雪は分けへだてなく白い世界へと誘う。 もしも私(わたし)が雲だったら と私は白いドレスをひらひらさせながらつぶやく。 千切れて遠い野を流れゆく雲に寄せる白い幻想。はるかに漂う白い幻想。
2011.06.16
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叙情物語組詞「水の翁」第7章「水の翁と横笛」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 秋の涼風(すずかぜ)さらさらと月の光りに照らされつつ七草の花そよがせて涼(すず)やかに野を渡る頃水の翁は水底(みなそこ)で蝉丸という横笛再び再びふところからとりいだされてひゅるひゅるひゅーひゅるひゅるひゅーとお吹きになる。 秋の涼風(すずかぜ)さらさらと月の光りにはげまされ七草の花はげましてすずやかな野を吹く頃は水の翁は水底(みなそこ)で蝉丸という横笛再びふところからとり出されひゅるひゅるひゅうひゅるひゅるひゅーお吹きになってお休みです。 静かな静かな水底(みなそこ)で静かに静かにお休みです。 (完)
2011.06.15
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叙情物語組詞「水の翁」第6章「夏は逝く逝く夏は逝く」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 夏は逝く逝く夏は逝く。人間どもはさみしいぞ洗濯物が乾かぬと無粋なことをば口走り雨の降るのを嫌います。どうしてでしょう何故(なぜ)でしょう。洗濯物よりも何よりも雨よ降れ降れ雨よ降れ。降って水かさふくらまそう。でなくてどうして川の水四海(しかい)の海につづこうぞ。 湖(みずうみ)の底の翁さま水かさがまし流れるとにこにこにことほほえまれ昔のようにふところから蝉丸という横笛とり出されてはひゅるひゅるひゅうおふきになってやすらかにおやすみ遊ばすのでございます。 夏は逝く逝く夏は逝く水の翁を見守りながら夏は逝く逝く夏は逝く。 やがて秋風吹くでしょう。
2011.06.14
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叙情組詞「水の翁」第5章「逝く夏」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 夏が逝く逝く夏が逝く逝く夏惜しみうたおうぞ!。 水の翁は湖(みずうみ)の底静かに眠り聴き給え。水はさらさら銀の鈴魚はぴちぴちとびはねて眠れる翁をなぐさめる。 夏雲あつく大粒の水柱(みずばしら)たてて雨がきた。 雨もうたうよ大粒の涙をこぼしなぐさめる水の翁をなぐさめる。 水の翁よお眠りあれやすらかな夢ごらんになりおやすみ遊ばせ水の翁よ。 静かに流れるメロディーが川面(かわも)にただよい流れゆく。逝く夏惜しみ流れゆく。「水の翁よおやすみあれ」。
2011.06.13
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叙情物語組詞「水の翁」第4章「水の翁におくる合唱」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 夏の輝く太陽のもとトンボや蝶たち集まって水の翁のうわさをばミ ミ ミ ミ ミン ミン ミ ミ ミ ミ ミンハタ ハタ ハタとしています。 「水の翁がたいへんだようとうとうおかくれ遊ばして湖(みずうみ)の底におかえり遊ばしてしまわれた。ああ悲しいな寂しいなミ ミ ミ ミ ミン ミンミ ミ ミ ミ ミン」。「水の翁はもうおいでにならぬああ悲しいな寂しいなハタ ハタ ハタ ハタ ハタ ハタ ハ」。 水の翁はご自分でご自分の身体(からだ)ぐるぐるまき湖(みずうみ)の底にご自身の手でご自分をなわでつりさげておしまいになりました。水の面(おもて)は波立ちさわぎ湖(みずうみ)の会議はじめました。 「よーしみんなで歌おうよとんぼも蝶もよっといで水の翁をおなぐさめしようさあさあみんなで大合唱さあさあみんなして大合唱だ」。一、二、の三でド ミソ ミド」言い出したのはずるのナマズのナマ助君「ぼくが指揮棒フルカラナ一、二、三でドーシラソ」。
2011.06.12
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叙情物語組詞「水の翁」第3章「水の翁におくる歌」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 水の翁におくる歌みんなで歌いおくりましょう。水の翁は この間ほんの少しのわずらいでおかくれ遊ばしたのでございます。 湖(みずうみ)の底におとむらいの横笛やら花の冠などとごいっしょに勿論勿論あの横笛蝉丸だっておともについたはしれたこと。水の翁はもうもう二度と人の姿にはおなりにはなれぬのでございます。湖(みずうみ)の底におかえり遊ばしたのでございます。 ではではみんなでとどけましょう。横笛の上手な伴奏で子どもたちのうたもとどけましょう。「水の翁よさようなら」水の翁にみんなの歌やさしく美しくとどけましょう。
2011.06.11
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叙情物語組詞「水の翁」第2章「水の翁はご満足」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 水の翁はあけてもくれてもぴーひょろぴーと笛をお吹き。 或る日一天にわかにかきくもり雷さまの親子連れ黒い雲の上に立ち大きな風袋背にしょって都のはずれの広い屋敷水の翁のお屋敷にひゅるひゅるぴゅーと風と雲雨もまじえて吹きつける。 それでもいとわず水の翁例の横笛口にあてひゅるひゅるひゅーぴーひょろろひゅるひゅるひゅーぴーひょろぴー。雷神さまの風音などびくともしないでお吹きになる。 蝉丸の笛の音いとも妙なる音色にて都の街中の隅から隅までとどけよとばかりに吹いて吹いて吹きまくられ水の翁さまはご満足。 にこにことお笑い遊ばしてはいつまでも蝉丸こそをばお吹きです。
2011.06.10
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叙情物語詞「水の翁」・詩画集より第1章「蝉丸」矢田部 誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 都のはずれの広い屋敷にたいそう笛の上手なお方がお住みになっていらっしゃいました。くる日もくる日もひまさえあれば蝉丸という横笛をふところから出しひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅーお吹きになっていらっしゃいました。 暑い夏のま昼には庭の池のそばにある釣殿におすわりになりお吹き遊ばすのでございますが朝から風ひとつない真夏のお昼でもひゅるひゅるひゅーと笛の音がここえはじめると涼しい風が池の面(おもて)に吹きおこりぐったりしていた草の葉っぱも急に目をさましたようにいきいきと輝きはじめてくるのでした。 ねえねえきいて下さいましむかしむかしのおはなしですそこであくびをしている人もねえねえきいて下さいまし。むかしむかしのそのむかしほんとにあったはなしです。水の翁のはなしです。
2011.06.09
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佛教賛歌のための合唱組詩・その1第5章「小さき花の如くに」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) たんぽぽの黄色き花の朝露のすがすがしさよ 束(つか)の間の露の世を清く生きよと黄色き花 すみれの桃色の夕風のすがすがしさよ 束の間の露の世を強く生きよと桃色の花 人々よ小さき花の如(ごと)謙虚につつましく生き抜けよ み佛にいだかれ愛(いとお)しみ見守られ生き抜けよ (完) 二月堂のお水取りの尊く清々(すがすが)しき日に書く。
2011.06.08
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佛教賛歌のための合唱組詩・その1第4章「花開けばこそ」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) おもかげは夢ともおもえず香りのこるなり花開けばこそ おもかげは現(うつつ)ともおもえず香りのこるなり花開けばこそ 年ふりて老樹となるとも香りのこるなり花開けばこそ おもかげはみ佛のおすがた香りのこるなり花開けばこそ
2011.06.07
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佛教賛歌のための合唱組詩・その1第3章「人と生まれて」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 人と生まれて日の出ずるを見日の沈むを見月星の光り輝くを仰ぎ育ちゆき花開く 人と生まれて日の出ずるを見日の沈むを見月日重ね歴史を刻み逞しく育ちゆき羽ばたく 人と生まれて日の出ずるを見日の沈むを見遍歴の旅重ね来て喜びよ嬉しさよ幸福(しあわせ)よ これらすべて人として吾(われ)授けたまいしみ佛たちの加護と思えば自(おの)ずから手を合わせ祈るなり
2011.06.06
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佛教賛歌のための合唱組詩・その1第2章「祈りとともに」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) わが生命(いのち)一輪の花のごと祈りとともに一心に蕾(つぼみ)そだてよわが愛は一輪の花のごと祈りとともに一心に花開かせよ わが生命山や海呑みこむごと祈りとともに一心に烈しく燃えよ わが愛は一輪の花のごと祈りとともに一心に燃えあがれ わが生命燦然と燃えさかる太陽のごと祈りとともに一心にみ佛のみ名となえ生きゆけよ [注] ○は、一字で草かんむりに、雨の下に田を書く。
2011.06.05
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佛教賛歌のための合唱組詩・その1第1章「ささえあって」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 花よあなたもまたほとけさまからのお恵みをうけ咲いたのですね花よ 空をじっと見つめ清らかに咲いたあなたの姿によろこびにふるえます花よ 花よあなたはお日さまの恵みお月さまの恵み風さえからも雲さえからも水や土からさえもお恵みをうけそうして一心(いっしん)に咲いたのですね花よ 花よあなたの生命が美しくにおいますようほとけさまに一心にお祈りいたしましょう花よ 花の生命が美しくにおいますようほとけさまにささえられ一心にお祈りいたしましょう花よ
2011.06.04
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叙情組詞「小さい花の如くに」第5章「小さい花の如くに」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) たんぽぽのきいろのあさつゆのすずしい道束(つか)の間の露の世を清く生きよと告げているたんぽぽの花。 すみれのももいろの夕風のすずしい道束の間の露の世を強く生きよと告げているすみれの花。 人々よ小さい草花の束の間の露の生命(いのち)をいとおしみなぐさめわたしたちも小さい花の如くに謙虚(けんきょ)につつましく生きてゆこうよ。 (完)
2011.06.03
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叙情組詞「小さい花の如くに」詩画集より第4章「心一つで」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 生きていることが嬉しくなくてはならぬたとえ貧乏しても病気をしていようとも心がけ一つで嬉しくなれるものだ。 生きていることがよろこびでなくてはならぬたとえ泥棒にあおうともけがをしていようとも心がけ一つでやさしくなれるものだ。 生きていることは光が射してくるものだ世界中の幸せのために出現して下さった神さまや仏さま方が手をさしのべて下さっているのだ。 だから世界中の人達はみんなしっかりとそのおん手を握って楽しく生きてゆこう。
2011.06.03
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叙情組詞「小さい花の如くに」第3章「知己(ちき)よ」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) ただ一人の知己を得ようと草や木は花をさかせているのであろうか。 ただ一人の友を得ようと虫や鳥は声をたてて歌っているのであろうか。 ただ一人の友を得ようと人々は語りあい愛しあっているのであろうか。 友よそれぞれの歴史を咲かせあい歌いあい愛しあい共に歩んでゆこうぞこの地球の上に。
2011.06.02
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叙情組詞「小さい花の如くに」第2章「老樹の美」矢田部誠子 作詩(天才!せいこう時計をまいてる人) 老樹(ろうじゅ)に老醜(ろうしゅう)はないのか。 老杉(おいすぎ)風韻(ふういん)を持ち老いの身に光る。 老樹に苦労はないのか老梅(ろうばい)風格(ふうかく)を持ち老いの身に輝やく。 老樹に風趣(ふうしゅ)はないのか老桜(おいざくら)風格を持ち老いの身に光る。
2011.06.01
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