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MSN自動車の「マイスターの逸品」シリーズから、ベントレー・コンチネンタルGTの登場です。英国・高級車ベントレー・・・ときどき街で見ますが、乗っているクルマはいつも綺麗に乗っているのです。何か、秘策があるのでしょうか・・・
2003年に発売されるやいなや大成功をおさめたコンチネンタルGTは、ベントレーを象徴するモデルとなった。その、ベントレー史上最大のヒット作となったコンチネンタルGTを新世代にアップデートするにあたって、ベントレーのデザインチームは三つの明確な方針を決めたという。一つは先代のプロポーションを尊重しつつ、より低く、よりスポーティで、より男性的な見栄えにすること。二つ目はかつてのRタイプ・コンチネンタルをモチーフにした前後のフェンダーラインやルーフラインといったデザインキーとなるオリジナルのキャラクターをキープしたまま、モダンな雰囲気を「進化」させること。三つ目はあたかも注文生産車であるかのような手づくり感を強調したルックスを与えること。 これらのデザインテーマを実現するために、フロントフェンダーとトランクリッドの成形にはアルミニウムのスーパーフォーミングテクノロジーが採用された。三次元の複雑なカーブをつくり出すこの先端技術は航空機産業でも用いられるもので、そのプロセスはアルミニウムパネルをセ氏500度に加熱して空気圧で加圧成形する。アルミニウムの一枚板を使用するために継ぎ目がなく、溶接の必要のないパネルが出来上がる。この最新の車体製造技術によって、ハンドメイドさながらの複雑で引き締まった彫刻的なラインと、力強い「重ねた蹄鉄(ていてつ)」のモチーフを再現した存在感あるリアの形状が生まれた。伝統をリスペクトしながら最新技術を取り込み進化させていくクルマづくりは、環境がどのように変わろうとも、ベントレーというブランドの中に受け継がれている文化なのだ。
たとえどんなに優れた新技術で代替素材ができようとも、自然素材に取って代わることはできない。ベントレーは今でもそれを体現している。インテリアは、英国のコーチビルダーの伝統を今に受け継ぐ職人たちが、厳選したマテリアルをファクトリー内にて手作業で仕上げ、組み立てているのだ。 一台のクルマにはそれぞれ固有の木材から切り出されたものが使われるのだという。ウッドパネルは、5層にラッカーを塗り磨かれた後、退色防止加工を施す。素材から加工し完成するまで約2.5週間を要するというから驚きだ。 コンチネンタルGTのインテリアの中でもっとも優美なのは、センターコンソールに収納される着脱式ケースだろう。ウッドパネルと色柄を合わせたケースで、上面には象嵌(ぞうがん)細工にしたベントレーのウイングマーク、開口部周囲はサテンクロム仕上げで、レザーの内張りが施されており、キーやペン、小物を収納できるほか、ポケットやバッグに入れて車外に持ち出すこともできる。熟練工のこだわりが詰め込まれたパーツといえよう。
新型コンチネンタルGTは車内空間の80%を皮革で覆っている。用意されるレザーハイドはすべてイタリア製の皮革に限定されているという。裁断はコンピュータ制御によるデジタルプロセスを採用したことで、無駄な断ち落としを抑えたカッティングができるようになったというが、縫製はいまだに職人の手作業で行われている。 例えばステアリングホイールを巻く皮革のダブルステッチは、2本の針を同時に使って手作業で施される。この工程はあまりにも複雑すぎるため、機械に任せることはできない。ステアリングホイール1個が完成するまでには15時間を要する。最終的にコンチネンタルGT1台のレザートリミングに使われる糸の長さは135メートルにも及ぶ。これは同車を縦に並べて28台分に相当する長さなのだ。そして一台のコンチネンタルGTが完成するまでには、150時間を要するという。効率重視ではなしえないクルマづくりの世界がここに存在する。
かつてベントレー車のエンジン出力は公にされていなかった。単に「必要にして十分な性能」とだけ表現され、その言葉通りに同時代の水準を超えた動力性能を発揮していた。そんなベントレーが出力を表示するようになったのは1990年代以降のこと。ドイツ資本との提携(BMW)や買収(フォルクスワーゲングループ)がきっかけだ。その理由は、ドイツの自動車税の課税基準が出力によるためで、厳格で正確な数値表示が求められるようになったからだ。 創始者W・O・ベントレーが目指した「よりよいクルマ、速いクルマ、クラス最高のクルマをつくる」ことを今も社是とするベントレー。伝統の工房と最新の製造設備を融合した近代的なファクトリーへと変身を遂げた現在のクルー工場で、コンチネンタルGTに搭載される6リッターW12エンジンは組み立てられている。フォルクスワーゲングループの設計によるモノブロック狭角V型6気筒エンジンを2基つないだW型12気筒ユニットは、ベントレー独自のチューニングとしてツインターボ化された。 「ベントレー車であれば、ほとんどアイドリングに近い回転数からでも抜群のレスポンス、加速力を発揮する」――75年前にW・O・ベントレーが初めて6気筒エンジン車を製作した時点で既に決まっていたコンセプトを再現するためだ。新型コンチネンタルGTでは改良によりそれをより忠実に発揮できる出力/トルク特性を実現した。このエンジンには、組み立てチームのリーダーのサインを記したメタルプレートが取り付けられている。
プレミアムサウンドシステム「Naim for Bentley」は、英国のHi-FiオーディオメーカーNaim Audioのエンジニアとベントレーの電装機器を担当するエンジニアが、デザインコンセプトからすべての開発工程を共同作業で取り組み、完成させた。 新型コンチネンタルGTのために創った「Naim for Bentley」システムには、革新的なDirac Dimensions(TM)デジタルシグナルプロセッシングが搭載されている。このテクノロジーはスピーカーの配置にかかわらずバーチャルな音場をつくり上げることで、どの座席に座っていてもすべてのパッセンジャーにコンサートホールのような音質のサウンドを聴かせるというもの。 音質を左右する、システムの重要なアイテムの一つであるスピーカーもまた、ベントレーの各モデルのキャビンに合わせて特別に設計。システムに内蔵されるダイナミックイコライザーは、走行速度やルーフの開閉位置に応じてバックグラウンドノイズの影響を最小限に抑え、最高の音響を確保する機能も備える。


究極の音を追求するNaim Audioと、品質への妥協を許さないベントレー、双方の職人気質が生んだサウンドは、英国ブランドのものづくり文化を象徴しているといえるだろう。
これも価格の記載がありませんが、新車一台2415万円します。
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