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雨空・・・でも、春の雨はそれほど冷たくありません。なので、終日(ひもすがら)雨空の下でもそぞろ歩きは さほど苦になりません。
「かなたび」に小田原・清閑亭が出ていて・・・一度行ってみたいな!ずっとと思っていた。なかなか行くチャンスが巡ってこなかった。ええい!行くなら、思い切って行かなきゃ!
実はこの日、箱根・大涌谷に宿を取ってあったのですが、一気に宿へ!もオモシロくも無い・・・ そうだ!小田原の邸園めぐりをしてから・・・行こう。
いつものように、クルマで家を出て、戸塚・原宿の交差点を国道1号線へ。新湘南バイパスから二車線化した湘南大橋を渡って西湘バイパスへ。小田原ICを下りて、小田原市内へ入ります。
清閑亭は、小田原城の近く、小高い丘の上にあります。
清閑亭について「かなたび」の紹介文は・・・ 清閑亭は、明治39年黒田長成侯爵の別邸としてつくられました。侯爵は旧福岡藩主の家柄で、長く貴族院副議長をつとめたほか、桜谷(おうこく)と号して小田原でも漢詩を詠むなどしていました。その後、邸園は浅野侯爵家(旧広島藩主)、第一生命保険相互会社を経て、平成20年に小田原市が取得しました。明治大正期の面影を残す建物は、平成17年に国の登録有形文化財に指定され、敷地は国指定史跡(小田原城跡三の丸外郭の一部)になっています。
建物はこじんまりとした数寄屋づくりで、2階の書の間(書斎)からは箱根山から相模灘まで一望できます。また「お居間」とも呼ばれた主座敷の畳廊下では、お庭や海を眺めながら、小田原の邸園ゆかりの珈琲・紅茶、お菓子などが楽しめます(有料)。マツ一枚の床板や、まったく節のないツガの柱などの贅沢な木材や、大茶人・鈍翁益田孝の直筆の軸など、本物のしつらえを味わえます。

1906年に建てられた建物としては、保存状態は大変にいいなと思います。ここは別名、小田原邸園交流館と名付けられており、NPO活動の拠点ともなっているようです。ここに限りませんが、小田原の邸園は無料もしくは100円といった低額で観ることができます。
邸の二階からは、遥かに相模灘や箱根の山が望めます。やはり風光明媚な地に建つ建物であります。
小田原の地が何故選ばれたのか? 交通の利便? 温暖、風光明媚? 観光地を控えた立地? すぐには解りませんが・・・暮しやすい土地柄であることは言うまでも無いでしょう。
次に、旧山縣有朋別邸「古稀庵」へ向かいます。
この建物は、明治の元勲 山縣有朋が1907年、70歳のときにこの地に構えた別荘です。
1887年、新橋から国府津まで鉄道が開通すると、温暖で風光明媚な地 小田原に別荘を構えることが注目を集めたそうです。これは関東大震災まで続いたそうです。
現在、この地は「あいおいニッセイ同和保険」の研修所になっており、見学できるのは日曜日の午前10時から16時までに限られています。
ですから、邸内には鉄筋コンクリートの建物がでんと建っています。往時を偲ばせるのは、この門と庭園だけとなります。
専用の水道を使った流水庭園が残っています。春の桜、秋の楓・・・庭道楽・山縣ならではの贅沢な庭園であります。
そして、三か所目は旧松永安左ヱ門邸「老欅荘(ろうきょそう)」です。
松永安左ヱ門はいま話題の電力業界、電力業界の礎をきずいた実業家、電力王だったそうです。1946年から松永が亡くなる1971年までこの邸園を手塩をかけて育て上げたそうです。
松永は数寄茶人でありました。この邸内にはいくつもの茶室があります。離れになっている茶室もあれば、大きな邸内に広々した茶室もありました。ここは、いまでも小田原の茶の湯文化の拠点となっているそうです。
「老欅荘」の謂れとなる欅の大木、樹齢400年以上だそうです。
この邸園は、2007年「日本の歴史公園100選」に選ばれています。
老欅荘から、「山月」へ向かう小道 この路地がとても印象的でした。
石垣と竹垣、そして竹林の間を抜けていきます。
最後に行った 割烹旅館「山月」は、旧大倉男爵別邸です。
大倉財閥を興した大倉喜八郎によって1920年建設された木造二階建ての建物は国の有形文化財になっています。
現在は割烹旅館として営業していますが、訪れた日は予約客が多いとのことで、期待して訪れた昼食はいただくことができませんでした(ザンネン)。
無理言って、邸内を見せていただきました。廊下、天井、階段そして各部屋はきめ細かな造作が行き届いています。そして、大正ガラスの窓。旧きよき時代を偲ばせる部屋の窓からは、緑が美しく映っていました。
公開している邸園はもう少しあるようですが・・・すっかり、小田原の邸園を満喫しました。明治・大正から戦後間もなく辺りですから、それほど昔の建物ではありません。しかし、案内していただいた方々の邸に対する思いやりを感じさせていただき、実に豊かな気持ちを屋堪能した一日でした。
この後、宿は『森の中のお篭り宿 萬岳楼』へ行きました。原生林の中での、白濁にごり湯露天風呂を満喫いたしました。
《撮影場所:小田原市内 撮影期日:2012年4月22日 カメラ:オリンパスμ830》
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