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「それは……」 言葉の途中で、カレンに最初の波がやってきた。「んあっ……!」 きつく瞳を閉じ、頭の中に閃光が走っていくのを感じる。 肩で息をしながら崩れ落ちると、スザクが両腕で受け止め、強く抱きしめてくれた。 荒い呼吸の中、カレンはささやく。「それはあなたも同じでしょ、柩木スザク」 カレンの髪を撫でていたスザクの手が、ぴたりと止まる。 先ほどまでの余裕は、どこへやら。 戸惑うスザクに、カレンは挑んだ。「そうよ。ゼロじゃなくて、柩木スザク。私の前では、あなたはゼロじゃなくて、スザクなのよ。だから今、私を抱いてるんでしょう?」 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月30日
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スザクは驚いたらしく、巧みな手を止める。 その隙に、カレンは彼の腕から逃れ出て、体勢を変えた。 スザクの上に仰向けにされている姿勢から、その体の中心にまたがる。 一瞬、スザクは驚いて体を凝固させたが、すぐに微笑んだ。 こういったことは、ギアスをかけられている間、彼自身がカレンに仕込んだことなのだった。 必死に腰を上下させるカレンに、スザクが熱くささやく。「君のこういうところ、大好きだよ、カレン。正直で、まっすぐで……でも強がりばかりで」 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月29日
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「スザク、お願いだから……早く……」「早く?」 かすれた声でスザクが問い返す。 カレンの負けん気に、火が付いた。 ますます激しさを増してくるスザクの愛撫に理性を崩壊させまい。 そう心に決めて、叫ぶ。「そんなふうに……んっ……あっ……私に選ばせるなんて、卑怯ね……っ」「卑怯? 僕のどこが?」「訊かれなくても、ちゃんと分かってるでしょっ!」 業を煮やして、カレンは叫んだ。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月27日
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感じすぎて、苦しくて、でも切なくて、いとおしくて。 この交わりは、麻薬だ。 カレンは思った。 国と国との争いも忘れさせ、カレンが紅月カレンと名乗るブリタニア人と日本人のハーフであることも――そして、スザクが今や”ゼロ”であることも。 天井に映る二人の影は、からみ合う蛇のようだった。 どちらがどちらだか、分からないほどきつく結ばれた二匹の蛇。 それが不幸な姿なのか、幸せな姿なのか、カレンには分からない。 けれど、今、確実に分かっていることは。 スザクに満面なく愛撫を施されながら、後ろ目で彼を見やる。 いとおしげだけれど、どこか容赦ない目をスザクはしていた。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月26日
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あくまでも浅く差し込まれているせいだ。「ん……あっ……」 そんなカレンを嬲るように、スザクの熱い掌が、豊かなバストをもみしだき、乳首を軽く、強くつまむ。 もう一方の手は、カレンの芽をまさぐっていた。 体が、熱い。 熱くて熱くて、爆発しそうだ。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月25日
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ぼやけた脳裏にぼんやり浮かんだ嫉妬は、スザクの行動によって打ち消された。 またもや急に抱き上げられ、今度はスザクの腹の上に仰向けに寝かされた。 たくましくて、熱い肉体がカレンのベッドになる。 思わずカレンは悲鳴を上げた。「な……何っ?」 スザクは答えの代わりに、すばやくおのれに手をあてがい、侵入してきた。 すでに潤っていたカレンの肉体は、やすやすとスザクを受け容れる。「あ……んっ」 待っていたスザクが訪れてくれるのは嬉しいが、あくまで与えられる快楽はもどかしかった。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月24日
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「やっ……やっ……だめっ……」 カレンのあらがいの声は、やがてうめきからすすり泣きへと変わる。「ん……あっ……スザ……クッ……」 涙でぼやけた視界に、薄目を開け、奉仕するスザクの姿が見える。 栗色のくせっ毛を強く引っ張りながら、カレンは哀願した。「お願い……もう……っ」「もう? 何だい?」 カレンを見上げる目は、明らかにその問いかけが「わざと」であることを物語っていた。 こういうところだけ、天然ではないところが憎らしい。(きっと、私が初めてじゃないせいだろうな……) つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月23日
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「い、いやっ……」 嫌とは言っても、体は正直。 子供の頃、盗み読んだ兄の雑誌の一文が頭を駆けめぐった。 あれは嘘で、本当だ。 誇り高いカレンは思う。 どうでもいいような人間になら当てはまらないけど、好きな人間には違う。 一人しか男性経験はないけれど、カレンは間違いなくそう言い切れる。 もちろん、スザクは後者だった。 もがくカレンの両脚を押さえつけ、スザクは深く顔をうずめた。 薄桃色の洞窟を舌が分け入って、濡れた音を立ててゆく。 濡れているのは、スザクの唇か、それとも――。 そのことが分からなくなるほど、カレンはスザクにかき乱されていった。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月18日
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けれど、その歓びもカレンはスザクに教えられていた。 今から、そんな束の間の幸せが始まる。 宝物のようにスザクはカレンをベッドに乗せ、大きく脚を開いた。 脚の間に外気を感じ、カレンは羞恥に悲鳴を上げる。 「や、やめてよ! いやらしいわね!」「さっき君は言ったよね? 僕がバカで、天然だって。それからそう続けるつもりだったろ? いやらしい、って」 返答の代わりに、カレンは黙り込んだ。 軽口を叩けるほど、カレンに余裕はなくなっていた。 ベッドにひざまづいて、スザクが舌を差しいれてきたのだった。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月14日
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スザクがゼロになってから、初めてだ。 不思議そうにスザクが眉を上げる。「本当に何がおかしいんだい?」「……あなたがちっとも変わってないところよ。バカで、天然で……あっ」 急に体が宙に浮く。 軽々とスザクがカレンを横抱きにしたのだった。「ちょ、ちょっと離してよ!」 抗ったが無駄なのは、ギアスにかけられていた頃から知っていた。 くやしいけれど、スザクは男で、カレンは女だ。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月12日
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気恥ずかしくなって視線を落としたら、すでに屹立している彼自身が目に入った。 思わず胸を押さえる。 怪訝そうにスザクが問うた。「どうしたの? 僕、何かした?」「そうじゃなくて……」 カレンが見ているものが分かったのだろう。 照れくささとバツの悪さが入り交じった口調で、スザクが反論する。「仕方ないだろ。僕だって、男なんだから」 無意識のうちに、カレンは声を上げて笑っていた。 こんなに楽しい気分になれたのは、久しぶりだった。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月10日
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カーテン越しの月明かりの下でも、スザクの裸身ははっきりと見えた。 細いがしっかりと筋肉の付いた体。 アッシュフォード学園にいた頃よりも色白になっているのは、ゼロとして生活しているためだろう。 栗色のくせっ毛は、あいかわらずあまり手入れされていない。 カレンがギアスにかかっている間、訊ねたことがある。 どうやって髪を手入れしているの、と。 ナイフで切るんだ、と答えるスザクにぎょっとしたら、「そんなにおかしなことかい?」と真面目に訊ねられたっけ。 そして大きな瞳は、まっすぐにカレンだけ求めている。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月09日
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ゼロになってからカレンを抱くたびに、いつもスザクはこう言う。 それでいて、自分からカレンにしがみつき、彼女の豊かな胸に顔をうずめる。 いつものように、カレンは彼を母親のように抱きしめながら答えた。「スザク、大好きよ、スザク――! ずっとあなたに抱かれたかった。だから、今だけでも忘れて。あなたがゼロであることを……!」「僕も君が大好きだ、カレン――!」 この会話が、二人の儀式となっていた。 ゼロが柩木スザクに戻り、カレンが彼の「愛するもの」だけの存在になる儀式。 いったん二人は体を離してから、ゆっくり衣服を脱がせ合う。 互いが互いの余分なものをすべて外し、生まれたままの姿になっていくために必要な時間だった。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月08日
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今夜も、彼は泣いていた。 昼間、ゼロとして生活している間はあれだけ精悍なのに、夜になると彼はいつもスザクに戻ってしまう。 素直で優しくて、それでいて強い罪悪感を持った、一人の脆い少年に。 そんなスザクがこれ以上自分を傷つけないように、カレンは彼の言葉をくちづけで封じた。 舌を入れると、スザクが怯えたように後ずさるが、カレンはくちづけをやめなかった。 やがてスザクが貪るように応じてきて、二人の濃厚な時間が過ぎてゆく。 長い接吻の後、スザクはうめくようにつぶやいた。 「こんなことしちゃ、駄目なんだ、カレン。君を愛する資格なんか、僕にはないんだ……」 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月07日
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スザクを抱きしめて、カレンは小さく、だがしっかりとささやいた。「たった一人で世界を支えようとしているあなたを――孤独に耐えているあなたを!」「僕は……僕はそうしなきゃいけないんだ……ルルーシュと約束したから。それだけの罪を犯したから……!」 スザクが嗚咽する。 今夜も、彼は泣いていた。 昼間、ゼロとして生活している間はあれだけ精悍なのに、夜になると彼はいつもスザクに戻ってしまう。 素直で優しくて、それでいて強い罪悪感を持った、一人の脆い少年に。 そんなスザクがこれ以上自分を傷つけないように、カレンは彼の言葉をくちづけで封じた。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月06日
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ゼロとして生活しているうちに、スザクが弱っている証拠だった。 胸が痛くなる。 途端に、スザクが不安げに問うてきた。「どうかしたのかい、カレン? もしかして僕のこと、嫌いになったんじゃ……」「あなたのことを嫌いになるわけなんかないじゃないの、スザク!」 スザクを抱きしめて、カレンは小さく、だがしっかりとささやいた。「たった一人で世界を支えようとしているあなたを――孤独に耐えているあなたを!」 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月04日
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たとえ束の間の愛撫でも、彼が安らぎを見いだせるのなら。 そっとスザクの部屋に向かうカレンを、小さく扉を開けてナナリーが見ていることに彼女は気づいていない。 ノックなしでも、スザクの扉が開いているのをカレンは知っていた。 なぜなら、いつも彼は自分が来るのを待ちわびてくれているから。 カレンの足音を聞いた時からそうしていたのだろう。 スザクは仮面を脱ぎ、ズボンとシャツの軽装でドアの前にたたずんでいた。 体つきこそ男性らしくなっているものの、表情はアッシュフォード学園の生徒だった頃より儚げで、頼りない。 つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月03日
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その言葉通り、ジノはカレンとともに現在もアリエス離宮に滞在している。 今夜もカレンがスザクに抱かれることを知りながら。 スザクはカレンのあちこちにキスマークをつけるから、ジノは気づいてしまうのだ。 おまけに彼は人一倍、恋においては勘が鋭い性質ときている。(私、ジノまで苦しめてるのかな……) それでも。 カレンはベッドから勢いよく飛び出し、寝室を出る。(私は、スザクを守ってみせる!) つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月02日
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”――っ” カレンは駆け出した。 背中にジノの視線を感じる。 逃げているのは分かっている。 が、ここでジノに何らかの答えを与える余裕は今の自分にはない。 また、ジノが親切心から助言を寄せてくれているのも分かっている。 だからこそ、彼から逃げるしかないのだ。 背後からジノが呼びかけてきた。”俺も一緒にここにいるよ、カレン! 君が答えを出せるまで!” つづくポチっと押していただけると嬉しいです!↓ ↓ ↓
2009年06月01日
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