私の根幹を支えて頂いた11人の恩人 0
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【14】信じ難い同僚の変化 [上] <Renewal>志時「離婚?……離婚か……、ウン………かもな。 とにかく厳しい状況ではあったな…………。 ゆりなんかには到底理解できんことだろうな……?」ゆり「ワァー……決め付けないで下さいよ。 ……だって、離婚するかどうかについては、 夫婦二人の間の信頼関係の問題でしょう……?」シゲ「おっ!……けっこう大人だな。ゆり!(^-^)」志時「信頼関係か……ウン。 それはあったな…………。(^-^) ……月に5、6回は家に帰らないもんだから、 事務所に毛布を持って来てくれたよ……」ゆり「えっ? 誰が? ………奥さんですか?」志時「いやいや、職場の同僚だよ」ゆり「ええっ!?敵がァ……?…また何で?……敵のクセに」志時「ゆりぃー、……それだけじゃないんだ。 朝早く会社に電話してきてな……。 俺が居る事が分かると……、オニギリやら栄養ドリンク剤 やらを差し入れしてくれるようになってな……」 シゲ「今迄聞いた話からすると、なんか不思議な気もしますが。 ………ウーン、職場の仲間って、 そんなものかもしれんなぁ……ウーン……」ゆり「ええっ?……何で、なんで?(゜_゜)」シゲ「先輩、そんな激務って、 ……もう、一種の習慣になってたんでしょうかね?」志時「いやいや、まさか、習慣って事はないが……。 前の日がもっとやりたいなぁと思うところで、 仕方なく止めるわけだ……。 ……だから続きが待ち遠しくなってしまうんだよな。 言ってみりゃーテレビの連続ドラマみたいなもんよ……」ゆり「ええっ!何と! 会社の書類がテレビと一緒ですか? こりゃー、ついていけないわ………センパーイ、 ほとんど、……め・ま・い………デース( ̄~ ̄)ξ」シゲ「先輩……、その時の一連の職場の仲間の変化って、 すご~く興味ありますよ。 僕は……基本的には仲間を信じていますから………」 志時「……だろうな……。 シゲの哲学と言って良いんじゃないか…………。 ―――その頃、周りから中傷する噂は、 ほとんど消えていたらしい。 ……『あそこまでやれば立派』ということに、 なってたらしいよ。世間は……ははははっ(^o^)」シゲ「大体、先輩は強烈過ぎますよ……やる事が………」志時「しかし、周りから何と言われたって、 俺には関係無い事だがね…………。 ただただ、知識的興味が満たされる事が魂の活性化を 生み出し……知的興奮を湧き立たせて、……段々、 佳境に入っていったんだ……」シゲ「そして、休日も、出勤ですか?」志時「そうそう……、つまり、土、日も祝祭日も4~5時間位は 会社に出て来るようになってた……」ゆり「あ~~~~……、子供さん、可愛そう………」シゲ「毎日、帰りが最終列車か、あるいは泊りで、 それに加えて休日出勤ですか……? よく体力がもちましたね……。 えーと、いくつの時って……」 志時「確か、33才だったかな。 いわば200%加重の様なこんな状態が、 何ヶ月も、何ヶ月も続いたんだ……」ゆり「…………タフだったんだ……」志時「後で数えてみてもなぁ………この時期、おおよそ一年間、 一日も会社休んでないもんなぁ………」ゆり「ウッソー! 盆も正月もですか? 信じらんない……」志時「ウン…………。ゆりがそういうのは無理ないなぁ。 時代が違うからなぁ……」シゲ「ウーン……しかし……時代……違うのかなぁ?」志時「…?………元々、盆休みは無い会社だったからな。 正月は、……3、4時間だが……会社にいたね」ゆり「……!……!……!……!」シゲ「……通常任務だってあったのに……」 志時「もちろん昼間の仕事は、快調そのものよ。 目つきに凄みすら出てきたって、 よく課長に冷やかされた……」ゆり「それはね、目の周りのクマでしょう?ふふふふっ」志時「ははははっ……かもな……ゆりは、ホント面白いな。 …………するとどうだ。課内の主要なメンバーが、 『何か手伝うことは無いか?こっちに回せ』って 言い出したのよ………ホント、びっくりした……」シゲ「ウーン………とうとう、言い出しましたか………」ゆり「………もう……、……今頃になって……」志時「たとえてみれば、60%程度の努力から200%って 言えるかどうかは知らんが、それ相当の努力まで、 俺はただ好き勝手に自分の納得のいく道を歩いたに 過ぎんのに、周りの反応とは、 ……げに面白きものよのぅ………」シゲ「ウーン………………ムムムムムムッ……(-_-)」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/26
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【13】本気の挑戦……その実態は? [下] <Renewal>志時「―――まあ、目の前の現実を再分析してみるとだな、 以前には退けられた意見の方がむしろ現実に適合する、 そんな状況に、周りが変化してきているということだって あるわけだ……なっ。 ―― そこで、よし、見直してみようってことにも なるのよ…………」シゲ「そうか……、再検討に入るわけですね。 たいていの場合は、毎日習慣になってしまっている事って なかなか、疑問を抱かないものですよね………」志時「一般的にそうだよな。 社員の約9割以上は保守的といって良いだろう……。 ……そして、それが盲点なんだ……。 保守的というのが言いすぎなら、分かり易く「連続的」 とでもいうかな……。まっとにかく、あまり変えずに 昨日~今日~明日と、決められた事を黙々と、淡々と 実行したいわけだ……」 シゲ「……たとえ、変化に感づいていても手をつけない。 そういうことって、多いなぁ……」志時「うん……、放置の罪だが……誰も、まず咎めない」シゲ「……放置の罪ですか……。うーーん……(-.-) 話を戻しますけど、せんぱ~~い!! その時の先輩って、まるで新人が急にベテランに化けた みたいだったんでしようね」志時「うんそうだ………それに近いな。 変な話だけどさ……、着任半年にもならない俺によ、 課長が5年前の事なんかを尋ねるようになって……、 これはまぁ驚いたよ……ははははっ。 もちろん、大体答えられたけどな……。 …………まぁ、……でも妙な話だよな……」シゲ「へえー……、滑稽ですね。……でも、事実なんだ」 志時「『経験ってのは関与した時間の長さだけじゃ無い』って ……しみじみ感じたよ。 たとえ経験、体験を積んでいたとしても、 その知識が体系的に整理し記憶されていて、 必要なときに適時に取出せるのでなければ……、 ほとんど何の意味も無いわけだ………」シゲ「………なるほど、そうですね。 ……そう考えたら、過去からの知的財産が随分粗雑に 保管されて、再活用されていない事が多いなぁ……。 ……もったいない話だ……。自分の頭の中だって、 一緒のことかもしれないなぁ…………」志時「うん、それは言えるぞ。 日本国中でかなりの無駄が出てるんじゃないか?」シゲ「先輩……。大変だったと思うけど……、 若い時に良い経験されましたね……」志時「まあな……。それで、ますます面白くなってなぁ。 帰りの時間が、毎日24時近くの最終列車に、 ギリギリ駆け込むようになってしまった……。 もちろん毎日だ。 ははははっ………。(^。^) …………しかし、なんかこう……充実感があったねぇ。 ははははっ……(^o^)」 シゲ「先輩……よくまあ、からだ壊さなかったですね……。 相当にタフだったんだ…………」志時「気合い…かな……。それにな……楽しみもあるのよ」シゲ「………?……楽しみ?」志時「ああ……、大体、極秘書類の管理なんて、 けっこういい加減なものでさぁ……。 一般閲覧ファイルの中に人事関連の書類が、 色々と混じってファイルされたりしているわけよ」シゲ「ええっ?…………まさか!」志時「その、マサカがあるわけ……。 (-、・) 現役の課長や、係長自身の成績査定表の下書きやら 人事ローテーション計画のコピーやらが ヒョッコリ挟まってて…………。 もう………胸がドキドキよ」シゲ「ええっ? まさか…………(゜_゜)」 志時「ウソみたいだろう? …………それが、あったのよ。 俺自身の異動の裏話のメモも出てきてね。 ……傑作なんだこれが。 何と、…………何とよ、 二年近く前の書類だったのよ……」シゲ「じゃー、異動も突発的なものじゃなかったんですね」志時「そういう事………になるな。……いや、マイッタネ」シゲ「へえっー、それじゃまるで過去を探検しているような 気分だったでしょう……?」志時「ウーン……、昔の優れた先輩達の、 かなりレベルの高い議論の記録に接してな、 ……ホント、鳥肌が立った事もあるよ…………」シゲ「その時点では、会社では既に相当偉くなっている 人達でしょう?」志時「そうそう……課長から部長クラス……。 流石に若い時から違うなぁって……そんな感じ……」 シゲ「視点というか……、切り口の違いなんですかね?」志時「うんそうそう…………、まさにその通り、 企業運営を大所高所から見た論議が多かった。 それまでに、ほとんど経験した事のない世界だったな。 ………でさぁ、時折、夢中になり過ぎて、 最終列車に乗り遅れちゃってね。 ……そのまま、事務所で寝るようなことも 増えてきてな…………」ゆり「あちゃーほとんど病気ですねぇ……ウィッ( ̄~ ̄)」シゲ「ご家族は、何も言わなかったんですか?」志時「なんかねぇ……こう………雰囲気で分かるのかねぇ。 こっちの決意のようなものが…………。 俺の居ない所では、親父をはじめ家族で色々と心配 してたらしいけど……、結局は何にも言わずに ほっといてくれたよ…………」シゲ「今の時代だったら、離婚騒ぎでしょうね……(゜_゜)」 <続く>……酒呑み雑談【13】終わり 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/20
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【13】本気の挑戦……その実態は? [中] <Renewal>ゆり「ねぇねぇ、先輩、セ・ン・パ・イ……!! さっきの話ね……、まさか……まさか、 休日もって言うんじゃないでしょうねぇー……?」志時「ふふふっ……当然よ……。 ……まぁ休日は4~5時間の出勤だったけどな……」ゆり「あちゃーー…………!!!(>。<)」志時「なんせ……中途半端は嫌いだから…………な……俺は」ゆり「……とは、言っても……ですねぇ……(゜-゜)」志時「ははははっ……―――それでさぁ、結果、昼間の本務の 方もな、4勝6敗位のペースにはなってきたんだ……」ゆり「ええっ? 昔の事を勉強するだけでそんなに変わるんですか? ……うそー!!」シゲ「効果が上がってきたんですね。そうでしょうねぇ……。 ……それだけやったらね……。 調べられた過去の知識も重要でしょうが、 知識だけじゃなくて先輩がその資料とディスカッション したのが……意外と効を奏したんじゃないですかね……」 志時「うーーん……、シゲやん、鋭いなぁ……( ̄ー ̄)」 シゲ「………やっぱりそうですか……うーん」ゆり「随分と痩せこけちゃったんでしょうねぇ……。 ガリガリに……そんな無理ばっかりして………」志時「いやいや、元々が随分痩せてたからな……、 たいした事なかったよ。ははははっ………。 ――『いきさつ』や『土地勘』に類するものが、 仕事にとって結構大切だなって痛感した………。 特に革新的な実行案を提案していく時にな………」シゲ「私も経験があります。 それと逆の言い方する人も居ることは居ますが……、 周りを真に納得させ、協力を求める時に、 極めて大切なんですよね………」志時「そうそう、豊富な経験に根差した土臭くて鋭い反論が、 出て来るからな…………」 ゆり「へえー……?そうなんですか? ……だって、新しいアイデア出す時は、 現状にあまりとらわれない方が良いって、 よく聞きますけろね……」シゲ「ハハン?……ケロネか?」ゆり「ヤバイ!ちょっと回って来た……。 飲み過ぎかな……( ̄~ ̄)」シゲ「ゆり、アイデアを出すだけでよければな……。 その方が有効な場合もある。 ただ、仕事となると実行して実効をあげなきゃならん からな……。ちょっとばかり厳しいんだ……」ゆり「ジッコウして……ジッコウ……って何よ……? 分かりましぇ~~~ん (^o^)丿」シゲ「実際に行なって、そして効果を出さなきゃ……な」ゆり「そっか、フーン、けっこう難しいんだ……………」 志時「こういうことも言えるぞ。 過去に一切とらわれない斬新な考えアイデアであっても、 よく分析してみると、その原理原則は過去の人間の経験則 の中にほとんどあるってこと………。 人間の経験の積み重ねは大きい。 ……中国の故事に何かを求めたり、 戦国の武将の判断に何かを学んだり………」ゆり「あっ、なるほろ………(~o~)」シゲ「……そうなってくると先輩、 職場の同僚達の反応も変わったんじゃないですか?」志時「いやいや、どうしてどうして相変わらずひどい噂でな。 陰口界のスター的存在になってたらしいよ。 ……ただこの頃から『体に気をつけろよ』って言って くれる先輩は……徐々にだけど……増えてきたね」シゲ「そんなもんですかねぇ………」ゆり「……? 陰口ばっかり言っといて………変なのォ」 シゲ「まぁ考えてみりゃー志時さんは、同僚の誰かを直接攻撃 した訳でも、傷つけた訳でもないし……ただ自分の戦い をしただけですからね…………」志時「何でそこまでやるんだ? 体を壊したら元も子も無いぞって……。 体を壊したって、会社は面倒見てくれないぞってね。 ………けっこうマジに心配もしてくれたなぁ……。 ほんの一部の人だけどな……」ゆり「変わってきたんだ。みんなも……奇人変人に対して」志時「………俺の動きは周りの連中にとっては、 少々迷惑な話だったんだろうがな…………」シゲ「何ですか……マイペースで、夢中でやってたら、 勝手に人の対応も変化してきたって訳ですか?」 志時「……うん。それだけじゃなく…………、 職場の会議での立場が完全に変わった。 10年以上いる人でも過去からのいきさつを、 きちんとロジカルに覚えているとは限らない訳だ………」 ゆり「ねぇ、ねぇ…………いきさつって、 そんなに大事なんですか……?」シゲ「先輩の所は、設備投資や組織改革、要員合理化の仕事 だったから、特別そうだったんじゃないか? いきさつの中に含まれるロジックが、 ひとつの専門性なんだと思う。…………ねっ、先輩」志時「そうそう、そんなもんだ。 ―――大体、テーマの結論は覚えていても、 どうしてそうなったか。 その上、どんな対抗案が並んでいたかなんて、 あんまり覚えちゃいないのよ、みんな……」シゲ「まして、当時どんな議論がされたかなんて、 ほとんど覚えてませんよね……」志時「うん、知っていたとしてもな、極めて曖昧だから、 頭に入れたばかりの俺には到底かなわない……」 シゲ「物事の結論を『点』として捉えるんじゃなくて、 そこに至るプロセスを含んで、立体的、構造的に理解した 時にひとつの改善改革案のヒントも出てくる というものですよね…………」志時「うまい事をいうなぁ、シゲ。 そういうアプローチもけっこう効を奏する手法なんだ。 例えば過去に或るひとつの課を新設して、 新しい事に取組もうとした時だって、その是非や必然性に ついて本当に様々な議論がされている訳さ。 ………当然、反対意見も多くある。 それらの論議を踏まえてひとつの結論に到っているんだ。 ………当然な事だがな……」シゲ「つまり『ひとつの課の新設』という結論は、 その時期の背景・状況と相関的関係にある訳ですね」 志時「そうそう、そういうことだ。 ニーズと相関している」シゲ「そうでしょうね。 理由の無い結論なんて採用されないでしょからね……」志時「ウン、全くその通りよ。 シゲんとこのビルの男子トイレの便器の数だってよ……、 ははははっ……飲んでる時に例えが悪いが……、 建設当時の色々な計算によって出されているはずだ。 ……なっ。 数そのものは広さとの関係も含めて、そのまんまコストに 直結するから………な。 ところが……ビル内の男子の人数が増えてしまって、 最近見てみろよ……休み時間につかえて、 並んでいるだろう……?」シゲ「確かに………。 ははははっ……分かりやすい……」ゆり「……わぁー臭い話……では、ちょっとトイレに……」志時「おい、おい、ゆりちゃん、大丈夫か……?」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/19
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【13】本気の挑戦……その実態は? [上] <Renewal>志時「会社の人事異動とはいってもだ……、 ほとんど実務知識の無い奴がよ、突然自分の職場の主任格 として赴任してきた訳だろう……。 こりゃーねぇ、いきなりその配下になった人達は、 面白いわけないよ……な……」ゆり「そりゃーそうですよぅー。絶対そうですよ!!<`ヘ´> 長い間その職場で頑張ってきて、そろそろですよぅ……、 そろそろ自分がリーダー格かな……? なんて思ってた人も居たでしょうからねぇ……。 迷惑ですよーーー」志時「ウン、居た……。 ……確かにな……。そういう人が俺に対しては、 お手並み拝見っていう態度になるのも……、 分らん事はなかった……(一_一)」シゲ「しかし……とは言っても先輩、 それはサラリーマン社会では当然の事ですから……、 そういう人達は三流社員と言わざるをえませんね……。 こういう事は、サラリーマン社会の常識です……」 ゆり「でもでもシゲさ~~ん、きれい事じゃないよ……。 人情としてはよ、長~くその職場に居る人なんかさぁ、 やる気無くすよね…………。 ……無くすよぅ……。……無 く し ま すーーー。 ………焼酎お代わりしまーーーーす( ̄~ ̄)ξ」シゲ「おいおい、よく飲むなぁゆりは……。 酔っぱらっても知らんぞ……。(`へ´) しかし、先輩、ゆりの言い分も分からん事はないですが、 そんなスネた考え方を持っているからこそ、 リーダーには出来ないっていうのもありますよね……」志時「ウーーン………しかし俺は黙って従ってくる人間より、 意地を示すヤツの方が遥かに好きだし、結果的には そういう連中の方が仕事も出来るとは思うがな……」シゲ「……そうですか……。 ……まあ、しかし何ですね……。 志時さんが自分で決めた人事でも無いのに、 そんなややこしい話になるんですね?……辛いよなぁ……」志時「うん……まあ辛いって言うより煩わしかったなぁ~~。 しかし、人事異動ってそういう側面もあるんだよな……。 特に本人に『転機』を与える場合なんかにな……。 基本的に人事措置はトップダウンだから……」 ゆり「転機(天気)は雨にも晴れにもなるので~す(^_^)」シゲ「コラ、ゆり! <`ヘ´> 確かに……部下の人達のそんな気持……人情としては 分かりますけどね……。しかし先輩だって被害者なのに。 ――でも、そんな中で先輩は真っ直ぐ攻めるわけだ。 とても真似できないや。 ……凄いや……(ー_ー)」ゆり「シゲさん、今更何言ってるんルンルン……。(`ヘ´) 当たり前の事だって!! だって志時先輩って、攻めの駒しか持ってないんだもん ………(^。^)」志時「攻めの駒か………ウン、面白い……。(^。^) ゆりは、将棋も指すのか……?」ゆり「……へへへへっ……。ノン……ノン……(*^。^*)」志時「攻めの駒…………全くその通りよ、 シゲ……。 ……凄くなんかあるもんか……、 単なる性分って奴よ。 ………それに、このケースの場合は、 自分で希望した道でもあったからな……」 シゲ「ウーン……(-。-)………しかし……(-_-)」志時「――――さっき、挑戦って言ったが……、 あれは自分に対するもんだ。 ……仕事に対してだけじゃない…」シゲ「えっ? (゜-゜)」志時「さっきも言ったろう? ……自分がどのくらいの人間か試してやれっていう様な、 そんな感覚…………」シゲ「…………!」ゆり「六進数……なのだぁぁぁぁぁ……(*^▽^*)」志時「ケッサクなことによ、蓄積されていたドキュメントがさ、 読み進むにつれて中々に面白いのよ……」ゆり「面白い? 会社の書類が? ええっ?……変なのぉぉー」志時「まあ、聞けよ……。(^。^) とにかく書類の整理の仕方が悪くてな。 テーマ毎に殆んど時系列に綴じられているだけなのさ。 ………これが幸いしたねぇー」 シゲ「えっ、かえって読みにくいんじゃないですか……?」志時「あのな……こういうことだ。 最終結論だけがきちんと整理された書類を見ても、 内容が理解しにくいって言うか、 深い意味が分かりにくいって事……あるだろう……? そんな経験した事ないか……?」シゲ「ええ、ええ、ありますよ……」志時「それがよ……ひとつの結論に至る途中で、二転、三転 していく議論の過程が、生々しい資料で、そのまま、 そっくり残ってたんだ。 ……これはもうタマラン……本当に、面白かったよ。 もう……変な推理小説より凄い展開なんだから……。 ………ホント、ホント……、 面白かった…………(^-^)」ゆり「……!!!!?」シゲ「なるほど……。 どんな風に、その最終結論に至ったかが手に取る様に 分かるわけですね……」 志時「そうそう、まるで江戸川乱歩の推理小説を読んでるような 感じだったよ」ゆり「推理小説………!?……江戸……?? (-。-)」志時「こう……読みながらな、……自分なりにあれこれと、 結論を想定するわけだ。 誰だって自然にそうなるよな……。 ―――でも自分の思う結論にならない事が多かった。 残念ながら……な……、ははははっ……(^-^)」シゲ「……ということは、先輩も負けずに色んな角度から考え たって事ですよね……」志時「色々どころか、あれやこれやとね。 自分の知識・経験の全てを絞り出して、 書類とディスカッションしながら読んでたようなもんだ。 ―――しかし、まぁこの職場、昔から大変な能力の先輩が 居たんだって、つくづく感心したよ……」シゲ「志時さんも、そういう過去の凄い先輩達と紙の上で 議論してたわけですね。 でも、それってメッチャ根気のいる作業でしたね……」 ゆり「漫画だったら、私でも読むかもしれんけど…………、 ………どんなんだったんすか?」志時「うん、10年分位のドキュメントだったんだがな。 いやはや、読み応えあったなぁ……。 そうねぇ……たとえばだな、800億円位の設備投資を するか、しないか。 するとして、その具体的な一案・二案・三案……、 ………メリット:ディメリット………、 ……なんてなものだったな…………。……ウン」ゆり「ヒヤー………!…………ホトンド……気絶~~」志時「書類の整理のレベルも、これがまちまちでさぁ……。 きちんと揃ってないケースも、結構多くてな……」シゲ「そりゃー、そうでしようねぇ……」ゆり「……歯抜けってヤツね……いわゆる」志時「そんな時、何とかいきさつを知りたいじゃないか……、 なっ。それでベテランの先輩に聞いてみるわけだ……。 これが又……うるさがられてねぇ……」 ゆり「だって、志時先輩。 ………奇人が相手じゃ、誰だって逃げますよ。 ふふふっ……ははははっ……」シゲ「コラッ! 又!……ゆり!………もう <`ヘ´>」志時「違いないや。(^_^;) ……それによ、過ぎ去った過去の話だからな……。 先輩達にとっては、もう、とうの昔に終わってしまってる 仕事であるわけだ……」シゲ「……第一、そんなに詳しく、いちいち覚えてもいない でしょうし……ねぇ」ゆり「そうそう、そうよ。だから余計うるさがられるのよ」シゲ「……でも、食い下がったんでしょう。へへへっ……」志時「ははははっ……ご名答。 とにかく、しつこく聞き出してだな。 それを元に又、書類のストーリーを繋ぎ合わせるわけだ。 ……だから、退社するのは、毎日21時位になって しまってね」シゲ「……毎日……」 志時「………しかし、会社の歴史の奥底を勉強してるような 感じで、実に面白かった。――言ってみりゃさ、 ガンバリ度合150%といったところかな……」ゆり「ウヒャ~~~~!」志時「……でも何だな、考えて見りゃ、面白かったからこそ、 続けられたんだろうなぁ……」シゲ「連日連夜でしょう……? そりゃー、150%どころじゃないっすよ………」女将「―――相変わらず、話弾んでますねぇ。ハイ、お漬物。 これ、サービスだからね。どうぞ……」志時「ああ、いつもすんませんねぇ。 ……コレコレ……これが旨いのよ……」ゆり「おかみさんが漬けたんですか?……ですよね?」シゲ「当然じゃないか、ねぇ、女将さん……」女将「ははははっ、……どうぞ、ごゆっくりね」志時「………うん、やっぱり旨いや……。 このキュウリの床漬けがたまらん……うん」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/18
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【12】なぜ挑戦するか……その心情 [下] <Renewal>志時「えっ?…そうかぁ?研究……嫌いか……?? ………ゆりは自分の事分かってないみたいだな。(^。^) ははははっ…………(^o^)」ゆり「?……?……? (*´▽`*)」志時「えーと、何だっけ……。 ……えー、人の何たるかに興味を持ち人の心を大切にする そんな姿勢が、より大切になる時期なわけだ」シゲ「ハイ……」志時「----- 逆に、当然のことかもしれないが、 人との摩擦も多くなる時期でもあるな……。 覚悟せにゃならん………。 摩擦を避けていたんじゃ、たいした成果は得られない、 そんな状況が増える訳だからな。 摩擦に対する精神力も強く保たねばならない……」シゲ「考えてみれば、自分より年上の人の数と下の者の数が、 相半ばする時期でもあるわけですね……」志時「うん、そういう位置づけでもある。 人の上に立つリーダシップも必要になってくる時期だ。 リーダーシップにとっても、 その基本は、人間の集団心理の理解が大切だよな。 部下のやる気の醸成等々が欠かせないものになってくる。 勿論、前の期の『考』の時にも、この様な事の必要性は 皆無ではないが、この時期が、極めて顕著に重要性が 高まってくると思っている」 シゲ「そうか………。 知的能力だけで動かそうとして、どうにもならない状況に 追い込まれている人を見かけるなぁ」ゆり「……それに気付いていりゃー良い方よ……」志時「『考』の段階で極めて優れた業績を残し、 人も羨むような昇進昇格を遂げた人でも、 この期間を勘違いして失敗に陥りやすい。 今迄通り、知的なもの中心にやればやる程、 訳も分からず結果がついてこないという様なことが、 おこりがちだ……」シゲ「先輩、僕、極端な人知ってますよ……」志時「極端…………?」シゲ「ええ、あのですねぇ、公私混同がメチャ嫌いで……、 …………だからその人の生活態度は、 そんな風にきちんとしてるんですけどね…………」志時「ウン?…………なら良いんじゃないか?」シゲ「どっこいそれがですよ……。 頭の中の公私も、きっちり分かれているはずだって、 思いこんでるんですよ……」 ゆり「………?頭の中の公私……?」シゲ「一端職場に来たら、プライベートで何があっていようと、 常に能力の最高を発揮するのが、 人間の原点だって言う訳。…………デス」志時「ほう……。面白いな。当たって無くは、無い……」シゲ「理想ですよ……理想。 ……そんなんだから部下の全てにいつも完璧を求めて、 いわゆる情ってもんがゼロなんすよ」志時「ウン、必ずしも全て間違っているとは言えないが、 現実とマッチングしないんだな?」シゲ「正しいかどうかなんて……興味ありませんよ。 実行できるかどうかですもん……」志時「企業の現場は、そういう場合が圧倒的に多い………」シゲ「両親が、瀕死の床についていても、 子供が大怪我していても、 奥さんがノイローゼ気味だって言っても、 家の立ち退きを要求されていても、 株で大損した後でも、 極端に言えば家が火事で焼けてしまっていても、 会社に来たら、普段通りの最高の能力を発揮するのが、 優秀な人間の普通の状態だってんですから…………、 話になりません。 …………もう、職場は氷の様な雰囲気でしたよ……。 情ってもんが、皆無なんすから………」志時「その人、どうなった?」シゲ「さぁ………、今どこにいるんでしょうかねェ。 担当者の時は、天才的な仕事師だったんですが………」 志時「シゲさん、これは、極端な例だな……」シゲ「でも先輩の言われる『情』の期間の説明には、 ぴったりでしょう?」ゆり「なんかさぁ、……逆もあるみたいよ」シゲ「……逆?」ゆり「………うん『考』の時期に『情』が強すぎて、 うまくいってない人………。 人の事が気になり過ぎてクールになれないっていうか」シゲ「フムフム………、なるほどな」志時「―――あとは、決断の『断』。 48~60才さ。決断力と言うか、迷わずきっぱりと 腹を決める事が重要だね。 『考』つまり頭から『情』……言ってみれば胸に来て、 今度は腹って訳だ。 肝っ魂を据えて、きちっと決断しなけりゃならん……」シゲ「……感・学・考・情・断か…………。 なるほど、面白い考え方ですね…………」ゆり「…………て、ことは……志時先輩の今日の話の 『挑戦の心情』の奥には、先輩が『考』の期間の終盤に 存在してたってことも働いてるわけですかねーー?」志時「ウン、否定できないな。 ………と、言うより確かに、影響していたと思う。 『自分の実力の確立』が自分の大きなテーマだった……」シゲ「先輩……『感・学・考・情・断』……面白いですよ。 色々なことに、当てはまる様な気がします」ゆり「ハイッ……、では、シゲ君、特別授業料頂きまーす。 ヘヘヘッ……( "⌒∇⌒" )」 <続く>……酒呑み雑談【12】終わり 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/13
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【12】なぜ挑戦するか……その心情 [中] <Renewal>志時「……そして、次……24才までの12年が、 学問の『学』……つまりは学ぶ事を大切にする期間だ。 徹底して知識を頭に詰め込む時………。 中学・高校・大学を中心に学園活動をする時期だもんな」シゲ「……フム。 学問の『学』 …………? ……学ぶ……」志時「……学問的なものに没頭する期間と言う訳だ。 たとえ職に就いていたとしても、きっと周りから知識を 吸収する事の連続の時期だと思う………。 年齢的に…………なっ!」シゲ「なるほど、そう言われれば………デスネ」志時「今のような学校制度が無かった時代だってよく学んだ。 『読み・書き・そろばん』というが、その順番だって 『読み』つまり学びに近いものが第一だった……」 ゆり「ふーん…………。 良くそんな風に考えますねぇ……」シゲ「30才ちょっとの時に考えてたってんだから、 驚きだ…………」志時「………そして36才までが思考の『考』つまり、 考える力をつけるというか……、 考える事が特に大切になる時期と思う。 論理的な構成力や、設計力、企画力等々、 知識よりもむしろ、考え方、論理を打ち出して、 勝負していくことが大切な時期と考えた………」シゲ「ウーン、24才から36才までか………。 一流といわれる学校を出ていても、この期間をサボると、 只の物知りで終わりますかね………?」志時「ウン……結構、職場で実例があるんじゃないか?」シゲ「……確かに……ありますね。 学歴が、まさに過去の遺産みたいになってしまっていて、 再生産の感覚の無い人達って、 この時期から目立ち始めますね……」 ゆり「……悩んでる人達もいるよ。 相変わらず記憶力で勝負しようとする人達だけどね……」シゲ「誰かが言ってやらんと、分からんかもな………」志時「幼い頃の感覚的な素養と、 その後の12年位に蓄積した様々な知識は、 当然土台になるが、自分の考え方・自己の論理を 構築していく期間なんだよな。 ………だから、お前達が言う様にこの期間をサボって、 過去の遺産というか、知識だけに頼って生きていると 会社等ではだんだん仕事の成果が出にくくなってくる」ゆり「なんかこう、説得力みたいなのが、 強くなる年代なんですかね。 ……良く知ってるとか、頭が良いとかいう評価とは、 ちょっと誉め方が違ってくるもんね。……なんか やり手っていうか、切れるっていうか『できる!』って ……感じかな?」志時「社会人としての或いはビジネスマンとしての底力が 醸成される時期と思う……」シゲ「僕たちはこの時期つまり24歳から36歳の時期、 会社生活をしている人しか知らないけど……、 確かにどんどん成長する期間で、説得力や折衝力、 提案する力なんかに磨きがかかってくる感じはしますね。 ……なるほど……」志時「実は俺ってその頃、その『考』の段階の終盤に、 さしかかっていた訳だ。 年齢的に……」シゲ「あっ、なるほど………33才でしたね」 志時「……なんかこう、徹底して自分の意志・意見を持ちたい、 それもユニークな意見をな。 ……あれが、志時だ、 あれ故に、志時なんだと言われるような……」シゲ「…………!!」志時「その為には、新たに身につけるべき必要なものがあれば、 どんな苦労をしてでも挑戦をして、自己のビジネスマン としての根幹を成すような、ものの考え方を培いたいと、 切に願っていたような感があるよ……」シゲ「……なるほど。 ……少しは今の僕も通じるものを感じます……」ゆり「フゥー……生きていくのも大変ネ………」シゲ「うん、自分を、ちゃんとしようと思うほど……な」ゆり「でっ?……せんぱ~い……次は?」志時「次の36~48才までは、なさけの『情』だが……。 人と人との関係がとても大事になる時期だと思う。 家庭に於いても地域社会に於いても、企業内に於いても、 人間関係が一段と複雑で重厚になる時期だ……」 シゲ「人間関係ですか? ……それっていつの年代も大変みたいだけど…………」志時「うん、確かにそれは言えるが、この時期はたとえば、 26才位で、子供が出来ていたとしたら、 この期間に、10才から22才位に成長する事になる。 思春期から成人までの期間で、どんどん成長していく 我が子との、そんなに簡単ではない対応が必要になる。 極めて重要にもなる……」シゲ「…………うーん」志時「今までのように、すべからく家族や学校任せと言う訳にも いかなくなる時期だ。 一方、職場でも仕事のレベルが上って責任範囲も広くなり 個人プレーさえしていれば良いと言う段階は過ぎ去って、 関係先の人間や上司や下の者との人間関係が、 何かと複雑になる時期だと思う」シゲ「………確かに、 集団の中での自分の立場が変わってきますね」志時「そうそう、だから知識や論理的なものだけでは 対応が難しい。それのみではなっ………。 ――――― そこに、どうしても、情的なもの……、 人情と言っても良いかもしれない、 ハートと言ってもいいかもしれないが……。 ……人間研究が……必要になる」ゆり「研究?…………苦手だなぁ~~~(;一_一)」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/12
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【12】なぜ挑戦するか……その心情 [上] <Renewal>シゲ「先輩!先ほどから話を聞いてましてね……、 やっぱり何か焦っておられたんじゃないかなという気が してならないんですが…………。 どうですか……?(゜_゜)」ゆり「そうそう……、私もそう思う……思う……ウン( ̄ー ̄)」志時「うーん……焦りか……焦りねぇ……かもしれんなぁー。 ……というより、うーん……、 (一_一) ……むしろ挑戦だった様な感じかなぁ……」ゆり「挑戦!!!! ………? (゜-゜)」志時「いや違う……チガウ…チガウ……。 違うなぁ………。 ……ちょっと格好よすぎる……。 うーん……、なんか……こう、ケジメだったかなぁ……。 ………意地をかけた」シゲ「ケジメ……?……?……?」ゆり「志時先ぱ~~い……何でそんなに悶えてるんですか?」 志時「――うーん。 ふぅぅぅ……どうもうまく言えん……( ̄~ ̄)」ゆり「……???」志時「………うーん、 自分が……うーん……何者かっていうか………。 そのう……なぁ……。 ………………うーん……(>_<)」ゆり「!……何者?…?…? ………曲者カナ?(^○^)」シゲ「コラ!! ゆり!! <`ヘ´>」志時「ふふふふっ………………。 どれ位の事ができる人間か……っていうか、 うーーーーん…ーー。 ほら……大きな転機を迎えた時の、このー何というか、 ……そのう何というか、 ほら………なっ? ……逃げちゃ……いかんっていうか…………」シゲ「……?」 志時「………なんか、そういうケジメに似たような……、 感覚だったかなぁ………うーん。 ……どうも……(-.-)」ゆり「へえー……32、3才位の年で……? メチャクチャ真面目だったんだ………。 なんでぇ~~? ……わかんな~~い……???」シゲ「ウーン、………意地ですか?……意地ねぇ」志時「………。 3人目の男の子も3才にはなっていた……し」シゲ「お子さんが…………? ………フーム」ゆり「せんぱーい! この前聞いた感学……何とかいうのも、 関係あるんですか?」志時「ウン? 何だ?」シゲ「ゆり、何よ、それって…………?」 ゆり「ほら先輩、干支の何とかって言ってたでしょう?」志時「ああ、あれか……。 ……うーん……関係あるかなぁ……」シゲ「何です?それって…………? ……エト?」志時「うん、関係あるなぁ。 ……関係ある。 ……いやねシゲさん、 俺って以前から『6』の倍数に結構こだわっててね。 ………まぁ縁起担ぎみたいな話なんだが…………」シゲ「ロク……? 6ですか?へぇー……?」志時「例えば時間だが60秒が1分で60分が1時間だろう。 24時間で1日。……みんな6の倍数なんだよな……。 なぜか……」シゲ「なるほど……。そうですね。……ふーん」ゆり「12ヶ月で、1年だもんね……これも6の倍数……」 志時「干支が12年で一巡り。……60年で還暦だ」シゲ「世の中って大体十進数が基準ですよね。 まぁ人間の指がこれだけあったから、 これを基準に十進なんだろうけど」志時「うん……俺な。 人間の運命っていうか巡り合わせみたいなものはさ、 時間と関係の深い『6』をベースとした数字の方が、 関わりが深いように感じてるんだ。 ……若い頃からな……」ゆり「えーと……それから、 人の体に関係ある数字もそれに近いって言ってましたね。 ……体温が36度台で……脈拍が一分間大体72回で…… 呼吸が一分間18回でしたかね? …先輩……6の倍数」志時「あくまで平均的な話だよ……コジツケ流かもしれん。 ………しっかし、ゆり、よく覚えてたなぁ………」ゆり「この前、聞いたんだもんね………。 へへぇ……(^_^)」 志時「まあ、占いの様な話だから科学的な話ではないが……。 シゲさん、嫌いかこんな話………」ゆり「なんの何の、結構乗ってきますよ。ねっ!シゲ先輩」シゲ「ええ、僕もおみくじなんか、割りと信じる方ですよ」志時「ふーん、そうか。若いのになぁ……。オモロイなぁ」シゲ「……で、それが?……」志時「ウン、まぁ飲みながら聞いてくれ……。 それで、今日の話に一番関係あるのは、 さっき言った干支の話でな。 つまり、生まれた年には自分の干支を知らないよな、 ……当然」ゆり「そりゃそう、赤ちゃんだもん……」志時「人生で、最初に我々が自分の干支、 つまり、年男とか年女とかを意識するというか知るのは 12才の時だ。次が24才、そして36才、48才、 60才ってなっていく訳だ」 ゆり「特に、年賀状書く時なんかに意識するね………」シゲ「後……72、84、96………ですね」志時「ああ、そうだ。 ………ほら、よく世代間の意識の違いのような話をする 時に10代、20代、30代なんていって、 層別するよなぁ……」ゆり「そうそう、アンケート調査とか……ねっ」志時「俺は、年齢を層別に区切る時12年、 つまり干支で区切るようにしている……」ゆり「……6の倍数のこだわり? ……そう言えば成人式は20才だけど婚姻できる年齢は 男性は18才だわ。……六進数だ。ねぇ。 ……もっとも女性は16才からだけどね…………」志時「ははははっ………六進数か……面白いな」シゲ「ふふふふっ……、六進数ねぇ………」 志時「この世に生まれてからだな、還暦に至る迄の、 五つのサイクルを、それぞれ『感・学・考・情・断』 という風に表現して考えてみた…………」シゲ「『関学工場談』?……何です? それって……?」志時「いや、単純な話だ。……12才までは、感性の『感』 つまりフィーリングっていうか感受性のようなものを 育む重要な時期と思う訳だ」シゲ「………!」志時「……人としての性格の根幹でもある。 昔から『三つ子の魂100迄』なんていうだろう? 聞いた事あるよな?……そんな……魂っていうか、 ……情念に関するものの根本が、 醸成される時期だと考えるんだ…………」シゲ「12才っていえば……小学6年生迄か………ウン」ゆり「ねっ? シゲさん、感覚合うでしょう?」志時「……人間の感じ方の根幹というか、 精神的な土台の様なものは、ほとんどこの時期に 培われるんじゃないかと思っている」シゲ「ウーン…………なるほど」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/11
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【11】勝ちたい! ……本気の挑戦[下] <Renewal>シゲ「ええっ!数ヶ月…!そんなにですか? ……ウーン……、切羽詰まってたようで考え方には、 けっこう柔軟性があったんですねぇ……」志時「まぁ、昭和の後半の頃の話だからな。 昨今みたいな仕事のスピード感じゃないよ……」シゲ「昨今のビジネスのスピード感覚には、 ちょっとついていけない面もあります…………」志時「ほう……?又、何で?」シゲ「ゴチャゴチャになってますからね……」ゆり「………ゴチャゴチャ? (゜_゜)」シゲ「ある程度の時間をかけないと成熟しないものって、 あるじゃないですか……。思い付きだけでは、 完成しないものって……ありますよね?」志時「フム……確かに……。人の育成なんかはまさにそうだな」 シゲ「同じ陸上競技でもですよ、100m走とマラソンじゃ、 体力も、走る技術も違うでしよう……?」志時「……うんうん」シゲ「眼前の仕事のテーマが短距離型か、それとも長距離型か、 よく判断して対応しないと、勝負になる前に、 バテてしまう事だってある訳ですよ……」志時「それは確かにそうだな……。当然と言えば当然だ。 だから当然の常識として理解した上での、 ビジネスのスピード論議じゃないのかな……?」シゲ「けっこう、下の者で分かっていないのがいましてね。 上司の言葉を、う呑みにして反応するから 困るんですよ……」ゆり「えっ……私たちの事? ……でも、分かんないものは分かんないしねぇ……。 コレコレ……指導も、上の者の仕事であるぞよ~~~。 ふふふふっ……( ̄~ ̄)」 志時「まっ何だ、スピードと云って混乱するんなら、 適切に言い換えたら良い。……タイムリー…とかな……。 適時ってことだ……。 しかし、まぁ一般的には遅いという事が問題であって、 早すぎて困るって事が少ないから、スピードを上げろって 言う表現になるんだろうがな………」シゲ「そうですねぇ……。そうかもしれません。 考えてみます……………………。 ――― でも、志時さん、調査って、口で言うのは簡単 だけど……大変でしたね?」志時「うん……。さすがに……並みの苦労じゃなかった。 資料の山との格闘だ。……気合は入っていたがな」ゆり「先輩、当然、時間外よねぇ………?」志時「ああ、当然そうだ……。だから残業になるわな……」ゆり「残業よねぇ~~………( ゚Д゚)」 志時「ああ……私用残業って訳だ。個人的な勉強だからな。 ……一応、上にお伺いをたてたが、上司も何も言わず 『ニカー』っと笑って許してくれたよ…………」ゆり「そりゃー、上司は喜ぶね……。いよっ!優等生!」シゲ「イヤ、私が上司だったら、びっくりして何らかの対応策を 考えますけどね……。 個人の勉強って言っても仕事に必要なものでしょう? それに第一、体を壊しかねませんもんね……」ゆり「シゲさん、まだ分かってないねぇ……。 この職場はね、そんな、ヤワな所とチャウの……。 ねっ……先輩……」シゲ「でもさゆり。先輩は日常の仕事でも残業してたんだぜ? 100%の頑張りで色々と言われてたんだ。 ……それから後の時間という事……ですよね? そうでしょう?……それでなくったって、 フル稼働なのに…………タイヘンだ」 志時「……ウン。 そんな俺が、普通では考えられない常識を越えた、 言わば120%位の努力マンに見えたんだろうな……。 同僚や先輩達が『とうとう、あいつ頭がおかしくなった』 って噂してたらしいよ。 ………恰好の酒の肴だよ。……ははははっ……」ゆり「ワァーッ、変人からとうとう奇人になりましたか?」シゲ「……(`ヘ´)」志時「ははははっ……そんなところだ………(^_^;)」 <続く>……酒呑み雑談【11】終わり人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/05
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【11】勝ちたい! ……本気の挑戦[上] <Renewal>志時「『出来ない』なんて言わない、言わない。 断じて言うもんか……。<`ヘ´> この俺が言うわけがない。 第一、論理的に『出来ない』なんて言えないよ」ゆり「…………?」志時「出来ない……と断言するためには、その仕事の、 出来る可能性を全て否定しなきゃならん。……全てだ。 とてもじゃないが、そんな能力は俺にはないよ…………」シゲ「……!!!」志時「……だがしかし……とは言っても『やります!!』という 気合だけじゃ仕事にならん……わけだ……(ー_ー)」シゲ「…………(-.-)」志時「……よーし、こうなったら勉強しかない。 とにもかくにも経験と知識が不足しているわけだから、 それを調査で埋めよう……と、そんな風に考えた……。 ……それ相応の時間はかかるが……確実な方法だ。 手はそれしかない……とな……」 シゲ「……調査……? 調査ですか? 調べる訳ですね……?」志時「うん、これは幸いな事だったんだが……、 その職場には仕事のドキュメント類が、相当なレベルで 保管してあったんだ。 とにかく色々と………揃ってたんだよ」ゆり「ウオー……それって凄い事よ! ネッネッ!ウチなんてなーんにもナイ………ナイ ……ナイ…ナーーーイ (*^。^*)」シゲ「そうか?………ウチは、まあまあだが……」志時「あながち、整然と揃っていたという訳じゃないんだが、 その種の書類が詰まったキャビネットが、 大体30個位はあったかなぁ………」シゲ「へぇー!……三段キャビネですか……? えっ、四段?……じゃー120段だ……!。 ぎっしりですか? ……ギッシリ……。 …………それを読むわけですか……?……みーんな?」 ゆり「……それってさぁーー。 時間かかりすぎるんじゃなーーい……?」シゲ「…… 調査って……言ってもねぇ………(゜_゜)」ゆり「眼の前で家が燃えてるのに、今から消防車を 組み立てるんですかぁ……? ……センパ~~~イ (*^-^*)」シゲ「ははははっ、ゆり、うまい事いうなぁ…… ……ははははっ……」ゆり「へへへっ、……志時先輩に似てきたでしょう……? ……ねっ、ねっ (*^-^*)」志時「でも……な、やるっきゃないんだよ。 やるっきゃない……、と………そう考えた。 ギッシリの資料は眺めるだけで気が遠くなりそうだった。 しかし、……自分の事だからな。……自分の事……。 負けられない <`ヘ´>」 ゆり「せんぱ~~い……、 みんな自分の事だから適当にやってるのにぃ……」志時「ふふふっ……、そうかなぁ……。 ……まあ、男の意地もあるし……な」シゲ「そうでしょうねぇ……」ゆり「…………孤立無援ダシ………あ~~あ」シゲ「……誰かが、要領よく教えてくれるっていうような、 そんな職場でもないし…………」志時「ウン……独りだ……。全くの……独りだった……。 ……シゲさんよ、 さっき言ってた『余裕時間』の事だけどな……、 数ヶ月は余裕を見て良いと思ったんだ。 ……まぁ、自分の勝手な判断だったがな……」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/04
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【10】職場の仲間も良いもんだ (^。^)[下] <Renewal>志時「うん、人にもよると思うが……大抵はそうだろうな。 シゲさんよ、詩人の吉野弘さんて知ってるか?」シゲ「………ヨシノさん? いいえ知りません」志時「その人の詩の一節にな…… 『正しい事を言う時は、少し控えめにする方が良い。 正しい事を言う時は、相手を傷付けやすいものだと 分かっている方が良い』 というのがあってな」シゲ「……………………」志時「この詩は、娘さんの結婚の際に贈られたものでな、 娘さん夫婦が円満に過ごすようにとの思いを込めて、 書かれたものらしいが、人間関係の本質を言ってるよな」シゲ「………わかるような気がします」 志時「昔から、俺が口を酸っぱくして言っている事とも、 合致するじゃないか」シゲ「…………??」ゆり「『言うべき時に、言うべき事がきちんと言えて、 決して角が立たない』………………デショー?」シゲ「ゆり、お前……………………!」志時「おっ!ゆり!……その通り、さすがゆりだ……。 事務屋、技術屋を問わず仕事屋として成長する為には 重要なことだ………ウン」ゆり「ねぇ、ねぇ先輩。シゲさんって凄いんですよ。 最終的にはね、シゲさんの意見が、ほとんど全部 通ったんですよ。……ねっ、シゲさん」 シゲ「いや………、何から何まで、全く、先輩や同僚の みんなのお陰だったんですよ……。 係長も偉かったと思います。……見直しました………」志時「そうだな。それが分かればいい……。 けっこう下の連中も上司を決め付けてかかっている事が 多いんだよな。…………うん。 ……しかしなんだよ……安心したよ」シゲ「えっ……?」志時「いやね、今時の若い連中も、ちゃんとやるべき議論は やってるんだな………と思うとな……」シゲ「ええ、しかし、ほんの一部の人間ですけどね……」志時「結構、結構。いつの時代も一割か二割の人間だよ。 このレベルに居るのはな……」 シゲ「へえー………?そんなもんですか? 一握りなんですね……」志時「2-6-2の法則だ…………」シゲ「2-6-2……………?」志時「ああ……、2割、6割、2割……、 昔から一般的にこう言われている。 ……10人中、二人が極上、二人が極悪。 間の6人が環境とか条件でどっちでも化けるって事だ」ゆり「……五人だと、1-3-1ですか……?」志時「プッ………、そっそうだ。 ………うん。………しかし今の話を聞いて、常日頃から、 シゲが仲間を大切にする意味もよく分かったよ。 ………お前なぁ、俺なんかよりずっと偉いわ……。 ゆり、ビール注いでやってくれ……」シゲ「先輩!そんな事言わないで下さいよ。 ……恥ずかしいですよ」ゆり「ハイッ、シゲさん!……照れない、照れない……(^。^)」 シゲ「あーあ、………すみません、 すっかり先輩の話の腰を折ってしまいました。 志時先輩は僕と違って一人で戦ったんですね……」志時「うん、戦ったという程でもないが、直接的にはそういう 事になるかなぁ……。 ……まぁ、出来ませんって弱音吐いてしまえば、 代わりに係長がやるようなそんなレベルの仕事では あったがな…………」ゆり「先輩の辞書には、確か『弱音』っていう文字無いもんね。 ……うん、この前盗み見したけど、無かった……。 ふふふっ……(*^。^*)」志時「……そうだな……。ゆりチャン、ありがとう……。 仕事そのものはそんなレベルの仕事だったと思うよ。 ――――今振り返っても、少しばかり試されていた ような気もするがね……」ゆり「でしょう……?どうも、さっきからそんな気がして ならないんですよ。――焼酎、お代わり頂きまーす」シゲ「でも、志時さんは『出来ない……』なんて死んでも 言いませんからね………。こりゃー大変だ」ゆり「死んだら言えるわけないじゃーん。 でも先輩は言わないのだ~~。 …………あ~あ、少し酔ってきた……ぞぉぉぉ……」 <続く>……酒呑み雑談【10】終わり人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/06/01
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【10】職場の仲間も良いもんだ (^。^)[上] <Renewal>シゲ「いやーー、志時さん……、職場に味方がいたって、 何の役にも立たないって言われますが…………」志時「……ウン??」シゲ「……お言葉を返すようで……何ですが……、 そんな事はありませんよ。 味方をしてくれる職場の仲間って心強いもんです……。 僕なんか、ホント……随分と助けられています……」ゆり「あっ!シゲさん、あれね……(^-^) あの勉強会の事……言ってんでしょう…? ……ねっ? (*^。^*)」志時「何だ?それ……。えっ……??……勉強会?」ゆり「センパーイ!シゲさんですね……この前係長と、 大喧嘩しちゃったらしいんですよ。 何か、仕事の事で……」 志時「ほう………? 喧嘩ねぇ……」シゲ「いえいえ、喧嘩って言えばオーバーです。 議論なんですよ。どんなに説明しても、係長が僕の意見を 聞き入れてくれませんでね……つい熱くなりまして……」志時「頭ごなしに否定されたか……。 まあ、そういう事もあるだろう。 むしろ……当然といえる場合も多いよ。 なんと言ったって相手は上役なんだからな……」シゲ「ええ、確かに……、でも今回は自分も間違っているとは 思えなかったもんで……つい、激しくなりまして……」志時「ふーん……、やっちゃったのか……?」シゲ「はぁ……それで、かなり気まずくなりましてね……」 志時「ははははっ……それは困ったなぁ、ははははっ(^。^)」シゲ「……はい、ホント困りました。 困ったあげく、いつも可愛がってくれている先輩とか、 親しい同僚に話をぶつけてみたんですよ……」志時「ほう、そうか……。……なるほど。(ー_ー) シゲやんが、そこまでする事だったら、 ほとんど正論やろうなぁ…………。 中身は聞かんでも分かる……」ゆり「わあー、凄い! さすが志時先輩!」シゲ「ありがとうございます。 それで、みんなが応援してくれる事になりましてね」志時「……応援……?」シゲ「皆で私の係長を説得してくれるって、言うんですよ」 志時「へえー……! それは又……。 でっ、何人くらい居たんだ……?」ゆり「七人ですよ……七人。……ねっ、シゲさん………」シゲ「そう、僕を入れて七人です……。 『係長を行きつけの焼き鳥屋に誘って議論しよう』 っていう話が出たんですけどね……」志時「ん…………?」シゲ「ある先輩が、まずいって言うんですよ……。 取り囲んでつるし上げるみたいな……、 そんな構図になり兼ねないからって……」志時「うーん………、議論に勝っても、負けても、 どっちに転んでも、後々、シゲとの間が気まずくなる という読みだな? ウーン……、シゲ、その先輩、これからも大事にしろよ。 ……なかなかのもんだぞ……」 シゲ「ハイ、もちろんです。(^-^)」志時「……それで、勉強会か? ……考えたな…………」シゲ「品質問題でぶつかったんですが……、 品質はどの職場でも重要な共通課題でしたからね。 違和感は無いんじゃないかということで……」志時「……なるほど」シゲ「……で、時間外に会議室でやろうという事にしまして、 講師として係長を呼ぶ事にしたんですよ……。 ………けど」志時「……断られたんだな?……ん?」ゆり「メンバーに、シゲさんがいたからね……」 志時「しかし……だ。 そこでくだんの先輩が上手に口説いて、 引っ張り出してくれた。……どうだ、図星だろう?」シゲ「……!! そっ、その通りです……(゜-゜)」ゆり「へぇー凄い! 先輩、何で分かるんですか?」志時「ん? どうしてだろうな? はははっ……。 俺でもそうしてやるからさ……ふふふっ。(^_^) その先輩とやらに会ってみたくなったな……」 シゲ「それで……係長を講師にしてですね、 質疑応答という形でしたが……それが凄く良い議論に なりましてね。私が進言した時より、 係長は遥かに冷静でフェアでしたよ」志時「ウン、………………そんなもんだよ」シゲ「やっぱり、直属の部下が面と向かって噛み付くと、 上の人って感情的になるもんですかねぇ……」ゆり「この、生意気な奴めっ……てなわけね」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/31
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【09】慣れない仕事の 壁に衝突[下] <Renewal>志時「向こうさんも大変だよ。 部下数百人の一国一城の主だからなぁ…………。 うっかりこっちのペースに乗って説得されたりすると、 家臣共に厳しい思いをさせたり場合によっては、 やり手の部下から突き上げられたりするんだからな。 ……そりゃー必死だよ向こうも……。 今こうやって思い出してもさぁ、最も厳しかった案件で、 要員80人の所を45人に減らすってのがあった………」シゲ「えっ!半分に近いじゃないですか……。 現場の事を良く分かりもせんで、 なに偉そうに言ってるんだ!ってな風に、 やられる訳ですね……」ゆり「お前じゃ話にならん!上司を連れて来い! ……なーーんてね……」 志時「そうそう、……でもさ、すごすご帰ると、 今度は、自分の課長からその三倍は怒鳴られるのよ。 子供の使いじゃないんだ!!! もう一度行って来い!!!って……。 ……結果出して帰って来いってな……」シゲ「あーあ。……でっ、どうしたんですか?」志時「うーん……。これじゃいかんと思った。 このままだとさ、 『あいつは、やる気はあるが能力が無い』 って言われるのは確実だからな。 ―――相当に考えこんだよ。 クソーって……燃えたなぁ………」ゆり「わぁー!チョウ前向きー!恐いくらい………(>。<) ねぇねえ……なんで? なんでそんなに前向きなの?」志時「とっとっ……。 ちよっと失礼……、 ……トイレタイムだ…。…………ふぅー」 <………………………………………………………………> シゲ「ゆりィ……なんかさぁ……厳しい話やなぁ……」ゆり「はい、ビール…………。ねぇ……シゲさん、 結局は猛烈社員奮戦記っていうか? 志時センパイの昔の自慢話ってことでしょう?」シゲ「自慢話は言い過ぎだろう。……苦労話だよ。しかし、 俺達にわざわざ話してくれてる意味が何かあるんだ。 きっと…………な。 ……今迄もそうだった……」ゆり「ふーん、意味……ねぇ。 そう言えば、大体いつもそうだけどね……」シゲ「時代は変わろうとも、いつの世も…………。 真は真……。 偽は偽で……、変わることなし……」ゆり「えっ? シゲさん、念仏…………?」シゲ「勘だけど……そんな趣旨かなぁって、感じる………」 ゆり「………………?( ̄。 ̄)」シゲ「ゆり、嫌いか? ……この種の話」ゆり「嫌いって事ないですよ。 だからと言って飛びつく程、好きでもないけどね……。 男の人って理屈っぽいから何かと難しいしね……」シゲ「ふふふっ……、彼氏もそうなんだな……? ゆり、何だったら中座してもいいぞ。 ……後は俺ひとりで付き合うから……。 彼氏……、待たせてるんじゃないか……?」ゆり「いえいえ………今日は違う。 それにさ、シゲさん、私ねけっこう楽しいんですよ……」シゲ「そうか、それなら良し。 ……だけどお前なぁ、少しは考えて喋れよな……。 時々、ハラハラするぞ。……口が悪いんだから……。 お前は…………。 ご馳走にもなってるんだ……、なっ!( ̄^ ̄)」ゆり「へへへっ……スミマセン。 でもね志時先輩なら良いんです。 この前も、ゆりのそんなところが良い所だって、 言ってくれましたから……」シゲ「そうか、志時さん、ふところが深いからな。 ……なら、良いが………。 おっ、ご帰還だ……」 志時「おっ……スマン、スマン、待たせたな……」ゆり「いえいえ~……どう致しまして………」志時「シゲさん、ゆりチャン、固い話でスマンな……。 どこまで話したっけ……」シゲ「いえいえ………。 先輩、それにしても、その職場では全く孤立のような 状態だったんですね……その時」ゆり「周りにゃ味方もいないし、敵ばっかりだし………」志時「ウン、しかし、味方がいたって……、 元々何の役にも立たないけどな…………」 <続く>……酒呑み雑談【09】終わり人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/29
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【09】慣れない仕事の 壁に衝突[上] <Renewal>シゲ「そうなんですか……? しかし先輩、凄いですね!! まさに想像を絶する激烈な職場だったんだ……。 ……うーん。 (-_-) でもね先輩……、現実の目の前の仕事としては、 毎日困ったんじゃないですか? たとえ先輩自身に、処遇に対する不満はなかったと してもですよ。実際に毎日の仕事を進めるのに、 実務知識が無いのでは、仕事にならんでしょう?」ゆり「そうそう、そうですよ……。異動してきたばかりで、 自分がやってる仕事の中身について、 殆ど分らなかったんでしょう……?」志時「そりゃー困ったさ……。 ホントに……困った……。(一_一) 大変なんてなもんじゃなかったよ……。 仕事の経験不足だけは理屈ではどうする事もできない。 知識が無いんだから………な。 ……『気合』じゃどうにもならないよ……」シゲ「…………ですよね」 ゆり「でもさ……先輩ならさぁ、 そんな時だってよーーーー、 新しい考え方でバンバンやりそうな気もするけどな。 (^。^)」志時「なるほど、ゆり、一理あるな……。 しかし実際にはそれも、それなりの権限か、あるいは そういった力の後ろ盾があってできるもんなんだよ。 ……企業の中ではな……」シゲ「新米じゃ、ダメですか………………」志時「仕事がら、沢山の人を説得しなきゃならん訳だ。 それもすべてが目上の地位の人を……な。 新しい事を提案するにしても、 その必然性を説かねばならん……。 おまけに、提案するその案はすべて、 相手にとっては辛い内容なんだ……」シゲ「……辛い……と、言いますと……?」 志時「うん……結果的に人員を削減することになる 企画だったからな……」ゆり「ええっ!!せんぱーーい。 首切りの仕事してたんだぁぁぁぁぁ……(゜_゜)」シゲ「ははははっ……先輩、いわゆる機械化投資の企画を されていたんでしょう……?」志時「うん、新しい仕事のやり方の説得に当たっては、 過去から現状に至るいきさつの正しい理解と分析が、 極めて大事なわけだ……。 生産量や、品質、納期に悪影響がなく、 むしろ改善されるという事を正確に伝える必要がある」ゆり「現実の理解も無しに、色々言うな!ってな事になるんだ。 ねっ………辛~~~い<`ヘ´>」志時「革命だってなぜ過去を否定するかの理由が要る……。 まして企業内の仕事の仕組みは、基本が理論で成り立って いるから、いきなり『無』から『有』を生み出すって事は ホントに少ないからな…………。 飛躍はほとんどと言っていい程無い。……無かった。 一見、飛躍に見えても……『連続』なんだよ……」 シゲ「設備産業ではそうでしょうね。 …………ホント、大変だったですねぇ」志時「対象の部門を説得に行ったのは良いが……、 逆に向こうの管理職からやり込められて、 すごすご帰ってくる訳だ……叩きのめされて……。 ホント、悔しかったなぁ……」シゲ「相手は、部長クラスなんでしょう? ……そりゃー当たり前ですよ」志時「うーーん……。今思い出しても屈辱の日々だったなぁ。 全く…………」シゲ「ホント、大変でしたねぇ……」志時「でもな……この悔しさが……良かった。 ……本当に良かったんだ……」ゆり「……?」志時「『悔しい……』という思いってのは、 恐怖心を和らげてくれるところがあるんだよ………」 シゲ「恐怖心って、……恐れですね……。 なるほど、先輩の姿勢が守りだったら悔しいなんて 感じないってわけですね。攻めだから悔しいんだ。 ウーン……。でも、志時さんの性格だったらですよ、 そんなにうまくいかない事って、 断腸の思いだったでしょうね………………。 ――――しかし。 やつぱり会社もおかしいですよね。そんなことさせて」志時「……うん、俺に『能力』がなければ、 会社の措置はおかしいかもしれん……」シゲ「えっ……………………?」ゆり「?????????……………………( ̄。 ̄) まっ、飲みながら、飲みながら………ねっ。 ハイハイ! (*^。^*)」志時「だってまともに考えたらそうだろう……。 会社は俺に対して、全く新しい任務を与えている訳だ。 向こうは、俺にやれる力があると考えたわけだろう……? 信じてくれたのかもしれん……」 シゲ「なるほど、それは、そうでしょうね……」ゆり「試しているわけ……?…………」シゲ「……!!!」志時「だから、取りあえずは、やりたいじゃないか……な。 切り抜けさえすれば会社の見る眼は正しい。 ……そして志願した俺もハッピー……ってわけだ(^。^)」シゲ「はあ……? でも、大変な会社ですね……」志時「うん……まあな………。 毎日、毎日やり込められるっていうより、 関係先の上司から怒鳴りあげられるんだからな。 ……ホント。 正直びびった事もあったよ……ホント。 ……ふぅぅぅぅ……(ー_ー)」ゆり「まるで喧嘩みたいですね……」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/28
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【08】己の信念と …… 会社人事 [下] <Renewal>志時「あのな……考えてもみろよ。 ……例えば法治国家でだよ、法律そのものに疑念を抱く みたいなもんだろう? それじゃ……、とてもやってられないよな……。 自分で変えられりゃ良いけどよ、 ……変えられないとなりゃー……、国を出るか、 それとも……反逆するかだろう………。 俺みたいに気の短い奴は……特にな……」シゲ「……………………うーーーーん……(;一_一)」ゆり「ひゃ~~……(>_<)」志時「だから逆に会社の人事措置に関しては、 人一倍シビアにチェックしていたがな……。 自分なりに情報を取ってはあれこれと調べて……な」ゆり「話は分かりますけどぉー。それでもですよ……。 明らかにおかしな人事だってあったでしょうに。。。。 …………ふぅぅ……(-_- )」 志時「ウン、あったよ……。 その時点でそう思うものは確かにあったな……。 しかし後になってみると、なるほどと思う事が多かった。 たいしたもんだったよ当時の会社の人事部門は……」ゆり「それはねセンパイ……、先輩自身が諦めて……、 良い方に良い方に解釈してたんじゃな~い……?」志時「……!!!」 シゲ「………それも、ひとつの生き方だ。 所詮……、自分で自分の事を決められない世界だから。 全部、向こう側が決める訳だ…………」志時「ひとごと――ひと事――人事だ。 ははははっ……」ゆり「自分の思う通りにしたかったら、 自分で会社経営するしかないってこと………?」志時「そうだな。しかしそれだって限界があるぞ。 企業は社会的な存在だから何もかも自分の思う通りに 決めると言う訳にはいかない」ゆり「そっか……だから、だからぁ先輩、 ……諦めて……、ついて行ったんだ」 志時「諦め……? おいおい、まさか……(^_^;)」ゆり「先輩…………! 観念して白状したら…………?」志時「ふふふっ、ゆり、諦めたっていうのは当たっていないよ。 自分の生き方や考え方と、折り合いをつけたって いう感じかな? ……7勝3敗か6勝4敗辺りでな……」ゆり「あっ、それって……詭弁、屁理屈、言い訳、妥協……、 えーと、あと何だっけ……結局、アキラメじゃん…」シゲ「こらっ!!<`ヘ´> ゆり!……………もう」志時「はははっ……まいるよなぁ……ゆりには……。 いつもながら……。(^_^;) ……なあゆりチャンよ。 むしろ、自分より遥かに大局感があって、 視点の異なる判断をする人達を、沢山見つけたっていう 感覚に近いんだ……。 俺はその時、成長したのかもしれん……」ゆり「わぁー!チョー前向きーーー。 コワーイ……(>。<)」 志時「人事を担当している部門だってさ……、 最終決定する為の材料とか、情報の大部分は現場から 貰ってるわけだ。なっ……。 俺の周辺に居て、俺の事を良く見ている管理者から、 人事部門に対して提案や情報提供があるわけよ……な」シゲ「でも……そんな風に冷静にみれるってどうしてかなぁ。 30才ちょっと過ぎた位の時でしょう?」志時「ああ、33才位だったかな……大体そんなもんだろう」ゆり「えっ?若い!そんな年?…それで古参社員ですか?」志時「ああ、担当者としては……な。古参だな。 ……二歳上の人が管理職だったかな……」ゆり「………33才?………………コワイ!」 志時「おいおい……化け物じゃないぞ。 ……明治維新の立役者達と比べてみろよ。 彼らは、ほとんどが20代だった……」シゲ「おかれた環境で人の色や形は変わるって事ですかね。 うーん……ウーン……」ゆり「シゲさん、何悩んでるの?……?」シゲ「お前は良いよな……能天気で……。羨ましいよ。(´o`) 先輩、会社の人事って、色々な立場の人達の意見や判断 の集約みたいなところがありますよね。 ……志時さんが理解された意味……、 分かるような気がします………」ゆり「そっかなあ? 人事ってさ、好き嫌いや、えこひいきが一杯入ってる様に 思うけど……。 それと、上の人の我がまま満載トラック……( ̄~ ̄)」 志時「うん、ちょっと見には、そんな風にしか見えない時代も あることはあったけどな……」シゲ「……それにしても先輩、私の感覚だとその職場はすごく 古典的な職場ですよ。 前近代的っていうか……」志時「そうか?……ウーン、でも人は育つ職場だった。 少数だが本物がな……」ゆり「落ちこぼれてさぁ、挫折するって人もいたんじゃー?」志時「フム、確かにいた。………数人な……」ゆり「やっぱり……少数でも居た訳だ……。可愛そうに……」志時「しかし、浮きこぼれは……皆無だったぞ」ゆり「えっ!?………? 浮きこぼれ?」 志時「ああ、落ちこぼれの逆だよ……。 企業にとって重要な人材なんだが、 変な民主主義的な平等感覚の犠牲になって、 伸び悩む社員のことだ」シゲ「………変な、平等感覚ですか?」ゆり「またぁー……、先輩達ィ! 職場のどこに平等があるって言うんですかぁ? ………もう <`ヘ´>」志時「一般に真の抜擢人事なんて希なことだからな……。 みんなに説明がつくような人事しかしようとしない 傾向が強い。そんな事がまかり通っている…………」シゲ「……管理職の勇気と決断の問題ですか?」志時「本当の責任感の問題だろう……。 過去に世の中や会社を革新的な発展に導いたものの ほとんどは、その時点ではみんなが納得しなかったもの ばっかりじゃないか……。 物理学の世界でも、医学の世界でも、 文化芸能の世界でも、政治の世界でも言える………。 ――そういう意味で……まぁなかなかの職場だったよ」ゆり「………………」 <続く>……酒呑み雑談【08】終わり人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/18
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【08】己の信念と …… 会社人事 [上] <Renewal>ゆり「赤ん坊をさぁ~あ、水に放り込んだら溺れないかなぁ。 しかしまぁ、どう見ても先輩は赤ん坊って感じじゃ ないけどね………ふふふっ……。(*^^*)」志時「…………(^-^)」ゆり「……でもさ、そんな残酷なローテーションをやった 人事部門には腹が立ったんじゃな~い……?(゜_゜)」志時「ウン……いや……自分で希望して異動したんだからな。 人事部門を恨む気持ちは無かったな。 ウン……無かった。 ……その一つ前のIT職場はを卒業したいと思っていたし 異動の気持ちを上司にはきちんと、 伝えていたからな…………」シゲ「えっ!何ですって志時さん、 人事異動って……自分の希望通りになってたんですか?」 志時「うん、まぁそれは場合によるさ……。 丁度自分が希望している部署と、 社内で人材を募集している部署が合致した様な場合は 比較的スムーズに実現するけどな……。 俺なんかは希望を出してから7~8年かかったよ……。 けっこう前から、長いことアピールし続けていた……」ゆり「そんな、地獄みたいな職場にぃ……?……?」志時「ああ、そうだ…………(^-^)」ゆり「希望を出していたってさぁ、 ……それって目安箱みたいなのに入れるの……?」志時「はははっ……、目安箱か……、ふふふふっ……、 それは無いよ。 人事調査表というのがあってな……、 定期的に個人の意思を表明できるような仕組みに なっていたんだ……」ゆり「ああ、ああ、ウチも最近やりだしたヤツ、アレね……。 フーン……それにしてもこの異動人事は、 やっぱりひど過ぎます! 常識外れです! ……どう考えても……センパーイ……、 イジメにあってたんだ……」 シゲ「うーん………イジメはオーバーな言い方としても、 どう見たって酷な人事措置だと思いますよ」志時「イジメ………?はははっ…。それは無い無い……。 ははははっ……イジメか……面白い。(^。^) 無い無い……本人の俺がそう言ってるんだから…………」ゆり「センパイは、特殊思考だから……ねぇ、シゲさん……。 ある種……鈍感……ダシ……(*^。^*)」志時「……それにな……当時の会社の人事措置は、 公平で極めて適切なものだったと思うよ。 ……と、言っても、 もちろん自分の周りしか見えないがな………」シゲ「……」 志時「……まぁそれでも、個人的には色々と不平不満を いう奴はいることはいたが……」ゆり「先輩、自分の人事に対して一度も不信感を持った事は、 無かったんですか? ……それと、給料なんかも……」志時「そ~んな事はないさ。人間だもんな……。 不満を持った事は、過去にあったよ。 ……まっ何だ、自分の期待と結果が食い違った時なんかに 抱く不満っていう感じだが…………な」ゆり「……でしょう? 生身の人間だもんね。 ……あ~~~何か、安心するなぁ……(^-^)」志時「………でもな、 それもある程度時間をかけて見てみるとだな、 ……色々な事が見えてきてなぁ……」シゲ「……?どういうことです?」 志時「うん……会社も長くいるとさ、 自分が比較的評価されない時期と、評価して貰える時期が あるじゃないか……?」ゆり「えっ!?同じ会社で……同じ人間に対して? 何でそんな事になるんですぅ……?」シゲ「バカかお前は!当たり前だろ。 ……何言ってんだ。………全く (ー_ー)!!」ゆり「……だってぇ、信じられないもーん……」志時「その評価の違いの意味がだな、 ある程度理解できるようになったわけさ…………。 理解っていうか……納得に近いがな……」 ゆり「成績の良い人はずぅーと良くって、 悪い評価のレッテル貼られた人は、 ずっーーーーーーと、悪いんじゃないんですか……?」シゲ「ゆり、まぁ、先輩の話を聞けよ………」志時「会社はな、 任務とか義務とか、責任とか権限とかが重要だがな、 仕事の成果や、人の能力に対する評価の物差しは、 状況によって変化したりする………」ゆり「……でも、たとえ変化してもよ……、 優秀な人ってどんな状況にでも対応できるんじゃ ないんですか? ……だから優秀って言うんでしょう? ……違う?」志時「……うーん、それは理想だな。 そんなレベルの社員は……ほんの一握りしか居ない」シゲ「それにさぁ、その人に合う仕事と合わない仕事ってのも あるだろう…………? 仕事の難易度が高くなると、ますます顕著になってくる。 ………たまたま、合わない任務に異動したりすると、 ……ちょっと大変だ。 …………なかなか成果が出ないよな………」ゆり「フーン、…………………そっかぁ…………」シゲ「それにな、たとえば会社が攻めている時と、 守っている時とでは、 抜擢する人材の質も違ってくるのよ……」志時「職務を遂行する能力だけでなく、 性格もおおいに絡むし…………な……」 シゲ「性格ですか…………、うーん……。 これは、大きいですねぇ……。 リーダーシップの能力なんて、まさにそうですね……」ゆり「そんなことなんですかぁ………?」志時「うん……、その辺りが理解できてな……、 色々と納得できたってわけだ」ゆり「それにしてもですよ。 志時さんの、この異動の話は強烈すぎませんか? 私なら、絶対、人事部門に不信感を抱くけどなあ……」志時「ウン、まあ追々話すが……俺はそこまでは無かった。 自ら好んで異動したって事も大きいが……。 第一、人事っていえばよ、 社員一人一人にとってすごく大切な事だろう?」ゆり「だから、言ってるの! 肩書きやら収入に直結ですもん」シゲ「……それだけじゃなく、 人のやる気にも大きく影響しますよね」志時「ウン、だからな………。 だから、それを実行する人事措置という行為を、 本気で疑うときは、………そのときは辞表を出す時だ。 ……と、俺はそんな風に考えてた………」シゲ「ええっ?……………そこまで!! (゜_゜)」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/17
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【07】一人の社員の努力が引き起こす摩擦[5/5] <Renewal>ゆり「ええっ? 部長を……? 担当者が…?一対一で? 説得!!?? ……そんな事ってあり得るんですか?」志時「うん……俺、職場ローテーションで異動してきたわけで、 ……その職場では新入りだったけどな……。 会社のキャリアからいえば担当者の中では、 けっこう古参の方だったのよ」ゆり「……それにしても担当者に対して、 厳しい仕事させるんですね。 ……でも、二ヶ月の経験じゃ慣れてなくて 大変だったでしょう?」シゲ「ほらほら、すごく大きな会社って言ってたでしょう? だったら、部長ってすごいんでしょう? 500人位部下がいたんじゃありません?」志時「そうねぇー……、大きい職場では、 だいたい、1000人くらい居たかな……。 ――そりゃーもう、大変なんてもんじゃなかったよ。 ――真っ青よ……」 ゆり「あのね先輩、本当はよ……本当は先輩、 いびられてたんじゃなーい? …………イジメかなぁ……」志時「ウッ……、あのなぁ……ゆり……(^_^;)」ゆり「あっ!図星……かな?(^。^)」シゲ「少し慣れるまで、勉強の期間を下さいって 言えなかったんですか? 先輩の性格なら言えたでしょうに…………」ゆり「そうそう、そうですよ……新米にわからないまんま、 色々やられると職場としても、逆効果って事も あるでしょう……? ……ねっ」シゲ「ゆり!お前なぁ……もう少し穏やかな言葉使えないのか! …………全く……(;一_一)」志時「ふふふっ……言えない事はないさ、俺は何事も 遠慮無く発言するタイプだからな………。 しかしなぁ、そんな事を言おうものなら大変だ……。 『会社は学校じゃ無い!』 『勉強なら授業料払え!』って、 怒鳴り上げられるのがオチよ。 ――――そんな職場だった……………。 ……ウン。 ……猛烈職場だったなぁ…………」 シゲ「信じられない…………恐いなぁ」ゆり「何ですか?それって……、おかしいよ。 新しい職場で教育もしないで、 勉強する時間も与えないで結果を出せっていうこと? ……目茶苦茶………。 コラ!!<`ヘ´>-----責任者!!前に出なさい!」シゲ「おいおい、ゆりが怒ってどうする……はははっ……」ゆり「だって…………。 ……導入教育も無いわけ……?」志時「そういう事……。 ……だから読みの深い俺はそんな馬鹿な発言は 絶対にしない……。するはずがない……。 ………意地で言えなかったのよ。 ………ビジネスマンの意地だ……」ゆり「サラリーマンじゃ、給料取りだもんね。 ビジネスマン――仕事屋の……意地か……、 ……意地ねぇ……」 シゲ「………強烈ですね」志時「赤ん坊を水に放り込んで、泳ぎを教えるような、 そんなやり方だな」ゆり「あっ、それって聞いた事ある…………」シゲ「非科学的、極まりないですね。 ……信じられないや、フゥー………」志時「……ウン、……しかし、 そういうやり方でしか育たないものがある事も ……また、確かだけどな…………」 <続く>……酒呑み雑談【07】終わり人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/11
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【07】一人の社員の努力が引き起こす摩擦[4/5] <Renewal>志時「だろうな……『変わり者』とか『付き合いきれない』 ……なんて言われていたようだ……(^o^)」シゲ「ははははっ……。全く当たってますよね。 だってその頃は誰とも付き合ってなかったんでしょう? エンジンフル回転だったら、とても、そんな余裕は ありませんもんねぇ……」ゆり「ええ……? 『付き合いきれない』って、そんな意味…?(゜_゜)」志時「ふふふふっ……。 ……でも、一介の担当者の俺にだよ、 ほかの部門の部長・課長が話しかけてくるんだ……。 ……これは、ちょっと面食らったな……マジで……」ゆり「管理職には評判が良かった訳なんだ……。 ……上司ばっかりの宴会なんかでは、 メッチャ誉められてたりしていて……。 模範社員ナリーーーー!!! …………ふふふっ……」 志時「はははっ……。 だから『点取り虫』ってことか、 ははははっ…………なぁ」シゲ「そりゃー、なんといっても上役たちにとっては 願ってもない社員ですよ……」志時「……かもな。 よく知らない人がさ『志時君、頑張れよ』……なんて、 激励してくるのよ……。 後で、その人が副部長ってわかったが……」シゲ「へえー、職場に来るんですか?」志時「いや、廊下辺りですれ違う時なんかにな……。 寄って来るのよ……まいったね。 自分勝手にやってる事だったから、 かなり……違和感あったなぁ……」シゲ「自分勝手っていっても、会社の仕事ですから、 上司の指示で、やってたんでしょう…………?」志時「……いや、全部、自分の判断でやってた……。 指示は三ヶ月に一回位かな……。 テーマ単位にな……」 シゲ「…………!」ゆり「センパーーイ! 本当は、仕事がトロいから残業してたんでしょう?」シゲ「コラッ!ゆり!! 何てことを………。<`ヘ´> スミマセーン……先輩 m(__)m」志時「ははははっ……理屈的には合ってるよ……ゆり。 さばけりゃー残業なんて要らないもんな……」シゲ「もう……ゆりのヤツ……ホントに…………。 でも管理職ってそんなもんですよね。 役に立つ社員にはあたりが良いんだ…………。 ……企業だから当たり前かもな……」志時「……フム」 シゲ「そうなってくると今度は友達が離れていくような 雰囲気になっていくでしょう? みんな……良い子には冷たいから…………。 だから『みんなで仲良く60点』ってストーリーに なるんですよ……ね」志時「………フム」ゆり「あのさぁ、それって、私んトコ、逆の人もいるよ」シゲ「逆って、何よ…………」ゆり「離れて行くんじゃなくてね……。 上司から評判の良い人にね、 すり寄って行くっていうか…………、 ほら、ゴマをするっていうか……。 ……居ません? シゲさんトコ、そんな人……」シゲ「ああ……居るなぁ。 目先の利く奴っていうか……、いやな連中だよな……」ゆり「でもよ、考えてみたら相手が志時先輩の場合だったら スリ寄って行ってた方が得したかもね……? ………その人……」シゲ「……!ゆり……お前…けっこう柔軟性あるなぁ……」 ゆり「……でもさ、 みんなから『付き合い切れない』って、言われてもよ。 志時さんはいいわけだ。……ねっ」シゲ「……?何でよ?」ゆり「だって、そん時志時さん、元々友達いないんだから 離れようにも誰も居ないし…………、 ………問題ないですよね、……ねっ」志時「おいおい、俺を離れ猿みたいに言うなよ。 ひどいなぁ……」ゆり「だってぇ………………ネェ、シゲさん」志時「俺さ、実は、二ヶ月位前にその職場に異動で来た ばかりでな……、 あまりみんなに知られてなかったんだ。 ……で、 その時は新人に対して優しい上司達だなって……。 そういう風に解釈してたんだよ……」ゆり「へえー、そんなことぉ……。 変わってるけど、けっこう素直だったんだぁーー。 ……センパ~~イ」シゲ「真っ直ぐな気性って……人から見たら変わってるって 映るのかもな………」 ゆり「もちろん同僚たちからは、総スカン……でしょう?」志時「あーあー、冷たいものよ。 ……ある先輩なんかは朝の挨拶も無くなったね。 ……サラリーマンって、所詮そんなもんだな……」ゆり「だってさ、変人ってどこか気味が悪い所あるもん……」シゲ「コラッ、ゆり!」ゆり「ハイッ!シゲさん、ビール……」志時「ははははっ、……かもしれんなあ。 ……それから、やってる仕事のレベルが、 どんどん上がっていってね…………」シゲ「……仕事って本気でやる気出すとそうなるんですかね」志時「ああ、どんどん仕事が集まってくるみたいな所は 確かにあるな……。担当者の分際で、 他の部の部長を説得に行かなきゃならない様な事にも なってきてな……」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/10
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【07】一人の社員の努力が引き起こす摩擦[3/5] <Renewal>志時「うん、当然無視だ……。 蒸し蒸し(虫々)暑い頃だった。 はははっ……(^。^)」ゆり「…………?( ̄。 ̄)」志時「ホント、職場スズメって何だかんだと言いたがるよな。 しかし、……考えてみりゃよ……。 点が取れりゃ収入が上がるんだから『点取り虫』も 悪い事じゃないがな……。 はははっ……(^。^)」ゆり「そんな問題じゃないっしょう!<`ヘ´> そんなこと言われて、アッタマにきますよね!」シゲ「………そういう言われ方って、ムカつくんだよな……」志時「でも、本人には聞こえないから、いーいーの……(^_^)」ゆり「だって、友達ぶってつないで来る人も居るし……」シゲ「そうそう、友達ぶって…………」 志時「うん……。 色々と相当ひどい噂だったらしい……。 まぁ、とにもかくにもうるさい事だった…………(-_-)」ゆり「センパーイ……。 あんまり好かれてなかったんじゃないですか? へへっ……(*^。^*)」志時「………………ウッ(-_-メ)」シゲ「他人から見たときに、 志時さんの仕事ぶりが90%を越える努力に 映ってたんでしょうね……。 みんな60点族だから……いい迷惑なんですよ……」ゆり「センパーーイ!!そんな時ね、 上司はね……周りの皆に向かってこう言うんよ。 『……志時君はあれだけやってるのに大体お前達は~~』 なーんて、すぐ説教したがるの……」志時「なるほどな……うん……。それは言えてる……。 ほれ!ビール、追加、貰えよ」ゆり「わたし……そろそろ焼酎のお湯割りーー! シゲさんは……ビールね……」 シゲ「とーぜん……頂きます! ……それで……? それから、どうされたんですか?」志時「相変わらずゆりチャン……サケ強いな……。 はははっ……。 ―――― それからだろう……? (ー_ー) まぁ知っての通り、俺もこんな性格だからな。 周りを気にするというよりは仕事の面白さにどんどんと 引きずり込まれていってな……。 はははっ………( o⌒∇⌒o )」ゆり「悪いけど志時先輩、相当変わってたんですねぇ(-。-)」志時「いんや……まともだ。 しかしまぁなんだ……普通の人間から見りゃー、 そう見えただろうな……。ははははっ……。(^。^) ――ほぼ、エンジン全開というか、 頭も体もフル稼働という位の状態に持っていって しまったわけよ……」シゲ「……言ってみりゃー100%のガンバリだ。 努力だ!」ゆり「あーあ…………、もう、先輩! 他に人生、面白い事なかったんですかぁ……? ……(`ヘ´)」 シゲ「第一、一体……何にそんなに燃えたんです……? ……うらやましいなぁ……」志時「えっ……? うらやましい? ウソつけ! 仕事なんて元々面白くなくて、生活の為に仕方なく 働いてんじゃないのか? 君らの世代って……?」ゆり「オオッ、鋭い!さすが先輩だわ……。 全部見抜いてますねぇ……。 ……ウーーーン、鋭い…… (^_^;)」シゲ「そんな連中も居る事はいます…………。 でも、誰だって……本当は仕事は面白いんだって事 知ってますよ……。 たまたま、そういう仕事に出くわさないだけで………」ゆり「あぁー、シゲさーん、それっておかしくなーい……? 出会うとか出会わないとかいう事じゃ無いみたい……」シゲ「……ん?……何でよ?」ゆり「……だってよ、同じ仕事してるのによ……、 ある人は面白いって言うし……、 ほかの人は、つまらないって言ったりしてますよ。 ねっ、そうでしょう……?」 シゲ「だからさ、そういう本人の好みも考慮した上でだ……、 一人一人が満足できる仕事環境に、 なかなか出くわさない訳だ………。 ……なっ……」志時「ふーん……、そんなもんか…………」シゲ「担当されていた仕事の中身は横に置くとしてもですよ、 周りの同僚とは、物の見方が違ってたんでしょう?」志時「ウン確かに……、 見方というか次元が違ってたように思う……。 まあ……どっちが良い悪いっていう問題じゃないが……」シゲ「…………と、良いますと……?」志時「ウン……、組織、人事、労働、資金、技術、設備、 システム、制度なんかのあらゆる経営資源・環境に 対してだな……、 俺って…………、 『何の為に』という視点に……、とことん こだわっていた……からな…………。 ……………相当に……こだわっていた……(-_-)」 ゆり「先輩、………今だって、そうじゃん……?」志時「……かな? ……とにかく職場での仕事時間の密度が濃くてなー……、 ほとんど他の連中と雑談する機会がないわけだ……」ゆり「ええっ……? まさか昼休みも仕事してたんですか……?」志時「……書庫の奥で寝てた。 ははははっ……(^O^)」ゆり「ふふふふっ……。 先輩って、企画関係の仕事だったんですよね。 ……そっかぁ、それで少し飲み込めた……。 ちょっと、私たちの仕事の感覚と違うもんね………」シゲ「周りの人たちから見ると変な社員だったんでしょうね。 仕事の虫っていうか……、仕事の鬼って言うか………。 ……相当、色々と言われたんじゃないですか?」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/04
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【07】一人の社員の努力が引き起こす摩擦[2/5] <Renewal>志時「うん、まぁ聞けよ……。 少し、長くなるけどな……。 ――もう随分前の事だ……。 当時の職場でな、ちよっとした事情があって、 言ってみりゃ80%位の努力をやっちまったのよ …………俺が……」ゆり「わっ!! 頑張っちゃったんだ!!」志時「うん、…………――さぁ大変だ!」シゲ「先輩は以前、相当でかい会社におられたんですよね」 志時「ウーン、大きかったぞぅーーー。 毎年千人採用して、80年間、採用し続けないと 揃えられない位の人間が居た。 ……ウジャウジャ居たよ……」シゲ「ハチマン人…………ふゃ~~~!( ̄~ ̄)ξ」志時「売上が…………1日50億円は越えてたな」ゆり「げっ! スゴーイ! 桁が違う………。 ホントですかぁぁ?………凄いなあ」シゲ「年商、二兆円位ですか?………ウハーーー」ゆり「ワォー!見えない見えない。……見当つかない額でーす」志時「…………だろうな」シゲ「ゆり、デパートで買い物するとするだろう?」ゆり「井筒屋ですか……?」シゲ「あん……?まっ、井筒屋でも、伊勢丹でもいいが………、 毎日だな、毎日、100万円買い物する訳だ……」 ゆり「100万!うわー使い切れないわ。毎日……でしょう?」シゲ「まぁそう言わないで使ってくれ。ははははっ……。(^。^) それで、大体、一年で三億六千万円使うわけだな?」ゆり「……………!」シゲ「二兆円使い切るのにだな。何年かかるか? ……ええー?」ゆり「……んなぁ………?」シゲ「いいか、……約、5,500年よ………」ゆり「シゲさんもうダメ……ダメ……。頭パンク……。 志時さん、でっかいトコに居たんですねぇ?」志時「まあな大企業だった……。 そこである時、ちょっとばかり気合を入れて頑張ったって 訳よ……なっ。 …………そしたらよ、早速、陰口よ……」 シゲ「えっ?なんて?」志時「ウン……『あいつは目立ちたがり屋』……だってさ……」ゆり「目立った訳なんだ……」志時「うん………らしい。 大体俺って何にでも全力投球のタイプじゃないか……」ゆり「なーんか目立つんですよね……先輩……。 カッコいいって訳じゃないですけど……」シゲ「コラッ、ゆり!もう……。<`ヘ´> スミマセーン……先輩(^_^;)」ゆり「ふふっ、先輩は元々筋金入りのスポーツマンですもんね。 だいたい……迫力が違う!」シゲ「オオッ……ナイスフォロー!(゜_゜)v」志時「はははっ、まいるなぁ……。 おい、コレ何かな?」ゆり「えっ? それ椎茸です。……おいしいっすよ」志時「へぇー椎茸か。そうか? ……そう言えばそうだ。ウン、うまい。 ――でもな、その時はな、大した事でもなかったんだ。 残業時間が皆より20時間位多かっただけよ」 ゆり「20時間も多い!……大した事ですよー」シゲ「ゆり、お前たちの世代じゃ、そうだろうがな……。 ……ねぇ先輩……」志時「ウン、…………それがまぁ、うるさい、うるさい……。 職場スズメって……」ゆり「なーんだ、周りがアレコレ言うのって、 昔も今も一緒なんだぁ……」シゲ「たったそれだけで噂……?でも無視ですよね?先輩……」志時「もちろんさ。でもその時つくづく感じたねぇ……。 職場ってメッチャ楽な所だなって……」ゆり「当たり前でしょう! 元々、楽な所ですよ。先輩…!」シゲ「ゆり!……お前は別格って……」志時「なんせ、適当にやるってのが成り立つ……、 そんな世界なんだからな。……歩いてりゃいいんだ。 急ぐ事も、走る事もいらんのさ……」 ゆり「あーあ、もう、当たり前ですって……。 スポーツ界と違うんです。殆どの人が適当にやってます。 ………ハイ、どうぞお酒………。 そろそろコップにしましょうね……?」志時「ウン……ありがとう。 しかし、仕事に対する意地ってあるんじゃないか……?」ゆり「『意地』……? ウッワー、縄文式時代の言葉!」シゲ「ゆり、それはちょっと言い過ぎじゃないか? 真剣にやってる奴もけっこういるぜ。 お前だって、そうじゃないか?」ゆり「いるぅ……?何処……?どこですか~~。 見えましぇーん……。 電気灯けてぇ……………ふふふふっ(^_^;)」 シゲ「もう……コラ!ゆり!!! (`ヘ´) ……で? 先輩! そのあとは?」志時「あとか……うん、仕事に手応えが出てきてねぇ。 とにかく面白いもんだから、 又ちょっとばかり力が入ってしまったってわけよ……」シゲ「多分、そんな事だろうと思いましたよ。 はははっ……(^。^)」ゆり「志時さん、志時さん!周りは黙っちゃいませんよ!」志時「うんその通り……だ。 何とみんなから陰で『点取り虫』と言われてたらしい」シゲ「………らしい、……といいますと?」志時「うん、同期の友人がささやいてくれてね……」ゆり「ハハァ……、先輩、それはですね、 その同期の人が一番そう言ってたんですよ。 きっと……へへへへっ……」シゲ「ゆり!……鋭いなぁ。同感だな。 ……へへっ、今度は点取り虫ですか? ……当然、無視(虫)ですね。はははっ……(^O^)」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/05/01
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆酒呑み雑談【07】一人の社員の努力が引き起こす摩擦[1/5] <Renewal>志時「いや待て待てゆりチャン、 シゲさんの言う事も一理ある。 会社の規模によって、その社員の『努力』対する感覚が、 少し違うか……。 ウーン……その通りかもしれんなぁー」シゲ「……でしょう?………ねっ。(^。^) ウチの会社みたいに、やり繰りに四苦八苦してる会社は、 社員が60%の努力なんかだったら、即……倒産ですよ」志時「ウーーン……、なるほど……。……かもしれんなぁ。 ちょっと、昔話になるが……聞いてくれるかなぁ……」シゲ「……!」ゆり「(^。^)v」志時「――実はな……、随分以前の事だが……、 まさか世の中に、そんな『60%努力の方程式』が あるとはつゆ知らず問題を起こしちまった事があってな。 ……これがまぁ、嫌なことになったんだ……。 大変だった………ホント……(-_-)」シゲ「えっ?先輩が……ですか? 知らなかったなぁ……??? 信じられんなーー……」ゆり「だってよ……だって先輩は普通と違うじゃん。 そんな傷の舐め合いみたいな話は信じないんじゃない? 関係ないでしょう? ねっ、そんな社員同士の慣れ合いみたいな関係って、 真っ平ゴメンってところじゃないですか? ねっ、先輩!」志時「うん、もちろんだ。 そんな『社内同好会』は俺の性には合わんな……」 ゆり「あっ、来た来た、おいしそう!ふふふふっ……(*^。^*)」女将「ハイッお待ちどうさん! 皆さんいつもありがとうございますぅー。 ゆりさん!いい先輩持って幸せね、ふふふふっ」ゆり「ハーイ、お蔭さまで………へへへっ(^-^)」シゲ「ゆりっぺ、そっちの方、片づけてもらえ。 お皿、そこに置こう。 ウン、そうそう……。 ―――で?先輩、……どんな話なんすか?」 志時「まぁ、食いながらいこうか。 人ってのはな……、 人は他人のちょっと目立った努力に対してはだな……、 あまり快く思わないわけだ……。 それで、嫉妬したり誹謗・中傷したりして……、 けっこう敵対するんだ……」シゲ「……?」ゆり「……嫉妬するかなぁ?」シゲ「……うーん、努力は賞賛されるっていう感覚かなぁ」ゆり「そうかも! ……だってよ『努力賞』っていう賞がある位だもん! そうでしょう? ねっ……、私も鋭いねっ(^。^)」シゲ「先輩、敵対するって言うよりも、一歩抜けた努力家に対し なんかこう……迷惑がりますよね」ゆり「私は、冷やかすけどな………」シゲ「迷惑と同じ心理じゃないか……<`ヘ´>」 志時「ウン、それがだ…………。 そこから、又まじめに、真っ直ぐ、 本気で死にもの狂いで頑張るとだな……。 今度は、人はだんだんだんだん……共鳴してくるんだ」ゆり「……共鳴?共鳴???」志時「ウン……、こちらからの何の説得も無しに……共鳴する。 ……そんな体験なんだ……」シゲ「うん、反発するって所までは何となく分かりますが……。 共鳴?ですか?…………人ってそんなもんですかね」ゆり「私たちは、無関心ですけどね。他人の事なんて……」シゲ「本当は気になるくせにな……」ゆり「そう、気にはなるけど、攻撃も共鳴もしないの……」 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/30
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【06】社員の職場での努力を……分析する <Renewal>志時「うんそうだな……ゆりチャンが言うように、 確かに暗い酒は堪らんよな………。 ホント……堪らん。 まぁなんだ、暗いは……クライ(CRY)だから、 叫びと言うか、心の内なる声はあるんだろうがな……」ゆり「えっ……? ( ̄。 ̄)?」シゲ「……ふふふふっ……(^.^)……先輩、上手い!!」ゆり「なに……? ( ̄。 ̄)?」志時「ふふふふっ……。 ゆりは相変わらず駄洒落に弱いな……(^O^) ―――ところで話は変わるが……、 ご両人、毎日の仕事はきちんとやってるか……? 努力しているかね?どうかね? ……ウン?」 シゲ「ええっ!先輩、突然また……。 まるで上司みたいな事を……」ゆり「先輩!もう酔っぱらったんですか? ……逮捕しますよ! ふふっ…(^-^ )」 志時「まだまだ、酔うもんか。 まともよ……<`ヘ´>」ゆり「………お説教なら、勘弁して欲しいわぁ~~~」志時「ウッ!……………(^-^; ……でっ? ……シゲ!! どうだ? 仕事の話は……嫌か?」シゲ「いえいえ、先輩の話は美味しいですから……。 構いませんよ。 努力ですか。まぁ……普通には努力してますよ。 フツウには………(^_^;)」志時「まあなんだ、おおかたの人間は努力するもんだよな。 なにごとも……それなりに……な」シゲ「まっ、人間ですもんね。普通には努力しますね」ゆり「ハイ!! 質問!! 努力って……、それ残業とか………ですか?」志時「うん、……って言うより、仕事の中身だな……」シゲ「努力するから、結果、残業になるってのもあるけどな」ゆり「仕事の量が多いから、残業になるんですけどぉ……」シゲ「だからぁ、残業してでも仕事を捌こうとするのも、 ひとつの努力じゃないか? …………なっ (゜_゜)」 ゆり「……そっかぁ……さっさと帰る人もいるしねぇ。 ………ウン……ナルホド」志時「例えばだ……。いいか? どうにか動くだけのプログラムを作る事は、 プログラマーに期待される最低の条件だ」ゆり「……ハイ」志時「そんなレベルの仕事振りが『普通』で、 もっと良いプログラムにしようと考えて、 あれこれやるのが努力という風に考えたらどうだ……」シゲ「処理速度を上げるとか、保守のしやすさとか、 色々と工夫してるだろう……?」ゆり「してない、してない……。 ほとんど、しない人ばっかり……ですよ」シゲ「……また、お前はそんな風に言う……。 ………全く……もう (-。-) 」 志時「フム………まぁいいや。 ……その『努力』が問題なんだ」シゲ「えっ!どうして……?どうしてですか? 頑張っちゃいけないんですか? ……まさか!(゜_゜)」志時「いやいや、言い過ぎた……。 今日のテーマと言った方がいいかな……」ゆり「テーマ? あっ、来た来た……。 いよいよ始まるんだぁ、 独演会!! イョッ!!ヽ(^。^)ノ」志時「おいおい、独演じゃないよ…………」ゆり「いいから、いいから、はいはい。 ……さぁどうぞーー。 大せんぱ~~~~い……(^。^)」 志時「もうーー、お前はしょうがないなぁ……( ̄ー ̄) ―――よし!……じゃーいくぞ。 ……普通、サラリーマンって奴はだな、 おおよそ60点位の努力で、 お互いに牽制し合っているらしい……」シゲ「牽制……?」志時「ウン、………そしてまた、了解し合っているらしい」シゲ「……了解?……フム」志時「そうやって、お互い仲良く付き合っているらしいんだ」ゆり「いえ!そんな60点も努力してませんよ。 精々10点ってところでしょう?」シゲ「とんでもない、逆です。 ……たった60点って事はないですよ。 みんなもっとやってます。頑張っています……」志時「ゆりチャンが言うみたいに、 殆ど努力しない奴だって沢山居るんだぞ。 ……平均60なら良い方じゃないか……」シゲ「60点で……ですか? 最高の頑張りを100として、60%か、 ……フーム…………そんなもんですかねぇ?」 志時「そうそうそう実感あるだろう? 60%…………なっ?」ゆり「そんなぁ………みんなそんなに真面目じゃないって……」シゲ「フーム……お互い負担をかけない楽な線と言う事か。 あんまり目立ちたく無い……」志時「そう、昔から『出る杭は打たれる』って言うだろう。 目立たず、敵を作らず平凡を貫くうまいやり方 なんだろうな……」シゲ「『出すぎた杭は打ち様が無い』とも言いますけどね……」志時「…………(-_-)」ゆり「でも、本当は目立ちたがってるのにね……」志時「そうか?……そうなのか?」 ゆり「当たり前じゃないですか。本音はそうに決まってます」志時「じゃー、なぜ表に出さないんだ?」ゆり「トラブルが恐いんじゃないですか? 摩擦に弱いから……」志時「摩擦に弱い……うんなるほど鋭い……。 本質は昔と変わってないか……」ゆり「だって、自分だってそんなんだから……」シゲ「ゆり、銚子とってくれ…………、どうぞ志時さん。 ――でもね先輩、 今言われた60%主義っていうのはですよ…………。 いわゆる大企業とかのぉー、業績がぁー、 チョー安定してる所の話でしょう……?」志時「ん?……なんで?」 シゲ「ウチみたいにやり繰りに四苦八苦してる会社は、 そんなんじゃ倒産ですよ………」ゆり「そうかなぁ……?本当……? ……どこの会社だって、似たようなもんじゃなーい? ……そんなもんよぉ……」 <続く>……酒呑み雑談【06】終わり--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇しています。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/20
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【05】ちょっとブラック・ジョーク <Renewal>志時「ところでひとつ、面白い話をしてやろうか……(^。^)」ゆり「待ってましたァ……!(*^^*)」志時「以前に週刊誌から仕入れたネタだがな……。 昔な……ある国の大統領官邸前の広場でな、 沢山の外国観光客のいる前で一人の酔っ払いが大声で 叫んでいたんだ。 昼間から、もうメッチャクッチャ酔っ払ってな……」シゲ「…………(ー_ー)」 志時「『国民は本当の大統領を知らん! あいつは能無しで怠け者で、 おまけに女好きのド助平だぁー………』」ゆり「……そんな事を…………(゜_゜)」志時「『おまけにアル中で、 ろくに仕事もできん大馬鹿者だぁっー』……てな。 ……もちろん、近辺に居た兵隊たちに、 すぐに取り押さえられた事は言うまでも無い。 ……それから拘留、起訴、裁判、……当然有罪だな。 ……罰金刑だった……。 日本円にして200万円程度の罰金が言い渡された……」シゲ「………フーン( ̄ー ̄)」 志時「罪名は『国家最高元首侮辱罪』だ。 ……ところが、これに該当する罰金が、約20万円で、 後の180万円には別の罪名が付いていたんだ。 ………さて、何だか分かるか?」ゆり「それって、逆でしょう…………?」シゲ「騒乱罪?…………それほどでもないか……」ゆり「ねぇー、何なんです?」シゲ「…………何かなぁー」 志時「ふふふふっ、分からんだろうなぁー……( ̄ー ̄)」ゆり「もうー、じらさないで教えて下さいよ」志持「その、重い罪名はな…………、 ………『国家最高機密漏洩罪』だ。 ははははっ……(^。^)」シゲ「えっ? ………ああ……ふふふふっ、 ははははっ…………(>。<)」ゆり「えっ………えっ? 何? ……何で?」志時「ははははっ、まぁいいからいいから、赤提灯小噺だ……」ゆり「もう、わかんな~~~い……<`ヘ´>」志時「ゆりには、ちょっとレベルが高かったな……」ゆり「もう…………"(-""-)"」シゲ「……ははははっ……(^。^)」ゆり「赤提灯の店ね、私の友達は嫌いって言う人が多いんよ。 古臭いって言って……。 酒癖の悪いオジサンも多いしね」 シゲ「はははっ、はははっ……笑いが止まらないや。(^o^) 志時さん、ブラックユーモアですね。 ……しかし、ゆり……ゆりは、けっこう好きだろう? ……赤提灯の店。酒だって強いしな………」ゆり「うん、好きって言う程じゃないけど……。 美味しいものもけっこうあるから……まぁね。 でも、誰とでも行く訳じゃないですよ。 ……楽しい人がいいな。ねぇ、シゲさん、さっきの話…、 何なんですか…?」シゲ「こういうのはなッ、説明し・な・い・の」ゆり「……もうーー、……ずるい……<`ヘ´>」 <続く>……酒呑み雑談【05】終わり--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇しています。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/16
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【04】呑みュニケーション[下] <Renewal>シゲ「まあな。 ……ところで先輩、話は変わりますけど、 この前テレビで面白いのやってましたよ。 ドキュメント番組ですけどね……」志時「ほう……、どんな?」シゲ「給食メニュー居酒屋です……」ゆり「ええっ?!給食?」シゲ「うん、学校のな、……あの給食だ」ゆり「へぇー、どこどこ?…博多?」シゲ「東京の………、どこだったか、中野だったか、 渋谷だったか……?」志時「繁盛してるのか?」ゆり「無理でしょう?給食ですよ。給食……」 シゲ「ゆり、ところがどっこい、大盛況よ……。 志時さんそれがね、店内のレイアウトが、全く小学校の 教室なんですよ」志時「そこまで、凝ってるのか………?」シゲ「ええ、正面に大きな黒板も、ちゃんとあってね。 壁もですよ、ほら習字の書いたのやら、絵やらが生徒の 名前付きで貼って有るんですよ。天井からは、 ちゃんと、ガンガンつなぎがぶら下がってましてね。 そこでカメラ止めたら全く、小学校の教室なんですよ」ゆり「ひゃー、じゃー、机なんかも並んでるんだ?」シゲ「いや、さすがにそれは無い。 小さすぎて食べにくいからかなぁ? でっかいテーブルが幾つか置いてあって、 客はその周りに、円座になって座るようになってた。 メニューも、器もそのまんま、学校給食よ……」 志時「旨いのかな……?」シゲ「先輩たちの時代は、給食っていえば、パンにしたって ミルクにしたって、テキにしたって、まずい食事の 代名詞みたいなものだったんでしょう?」志時「そうよお前。……テキって言ったって鯨肉だぞ……」ゆり「ええっ!高級品じゃないですか?」志時「最近はな………、しかし、昔はまずかった。 ミルクっていったってよ脱脂粉乳だからな……」シゲ「私達の頃には、とりたてて旨いって言う訳じゃないけど けっこう食える味だったんですよ。 ところが、私たちの7~8年後の世代からは、 変な店なんかより、よっぽど旨かったらしくてですね」ゆり「美味しくないと食べないもん……給食業者の方も競争 していたし……」 シゲ「来客にインタビューしてましたけどね、みんな口を揃えて 旨い旨いって言ってました。値段も手頃でね………」志時「フーン……。何かついていけんなぁ」シゲ「中堅ビジネスマンにとって、人気のポイントがですね。 ほとんど……絶対と言って良いくらい、 仕事の話にならないって事らしいですよ」志時「そんなもんか、まぁ小学校の教室じゃなぁ……」シゲ「ほとんど、昔話になるっていってましたね。 仮面ライダーとか、秘密のあっこちゃんなんかでも、 盛り上がったりするらしいですよ。 ……修学旅行とかの話も……」ゆり「わぁー、行ってみたいなぁ………」志時「俺は、パスさせてもらうよ。はははっ……」シゲ「私は、半々かな………」ゆり「同窓会みたいな心持ちになるのかな?」志時「……だろうな。しかし、まあ、アイデアではあるよな。 新人類型の新しいコミュニケーションかもしれん……」 <続く>……酒呑み雑談【04】終わり--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇しています。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/10
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【04】呑みュニケーション[上] <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------志時「それにしても、この店はいつもながら繁盛してるなぁ」シゲ「(^-^)―――♪ 酒は涙か♪ ため息かぁー ……♪」志時「おっ!シゲさん、古い歌を知っているなぁ。 ……それから?」ゆり「ハイ!(^^ゞ ♪心の憂さのぉ~~~捨てぇどぉこぉおおろぉ♪…… …………でしょ? (^.^)」シゲ「ええっ?ゆり、どうして知ってるんだ……?」ゆり「だって、おじいちゃんが、しょっちゅう歌ってたもん」シゲ「そうか、おじいちゃんか……。 俺んとこは親父だ……。はははっ……(^。^)」 ゆり「それからね、もうひとつ……、 ……♪義理ぃがぁすたれぇばぁこの世はぁ闇だぁ……♪ ってね。へへへっ……」シゲ「おっ、人生劇場やな」ゆり「………なの?」志時「フム……、義理はすたっておらん!! ……よって、この世は明るいのだ!!!」シゲ「えっ?先輩、なんですか?」志時「……毎年2月14日に男共はしみじみとその事を悟る。 決してこの世の義理はすたっておらん……とな……。 ( ̄ー ̄)」ゆり「ふふふっ、はははっ……先輩!よく言いますね」シゲ「違いない。義理チョコか………はははっ……(^。^)」 志時「ココロ~ノォ、ウゥサ~ノォ、ステ~ドコロ………か。 良い歌は残るなぁ……」ゆり「心の憂さってストレスでしょう……? みんな、飲み屋さんのお店に捨てに来るんですよね」志時「……うん、そればっかりでもないけどな……」ゆり「えっ?どうして?飲み屋さんってそんなトコでしょう? 愚痴言ったりヤケ酒飲んだり……」シゲ「おいおい、ゆり!……じゃー俺達もそうか?」ゆり「あっ…そっか……。 美味しいもの食べに来てるんだ。(^.^)」シゲ「おいしい話も……なっ」ゆり「シゲさん、オシャレー! ……おいしい話ねっ(*^^*)」 志時「まっなんだ、格好よく言えば会食だな……。 ……コミュニケーションだ……。 若い頃の話だが、仕事のやり方や、技術・技能なんかは、 当然職場で先輩から教わったが、仕事のコツとか、 心構えなんかは、居酒屋のリラックスした雰囲気で、 教わったよ。先輩が自分の事をどんな風に思っているか なんかも、自然と伝わってきたような気がする」シゲ「赤提灯ノミュニケーション……日本の下町文化ですね。 西洋にはない習慣らしいが………」志時「ない事もないらしいぞ。まさか赤提灯はなかろうが……。 居酒屋は沢山あるし、似たような交流もあるって 聞いたぞ……」ゆり「へえー、そうなんだ……」志時「俺の友達の息子も、マンハッタンやらロンドンやらで、 寿司バーみたいなのやってるらしいんだがな。 えらく流行ってるって話よ」 ゆり「わぁーかっこいい。行ってみたいなぁ。 その人、若いんですか」志時「ああ、……30才ちょっと前かな?」ゆり「イェイ! ^.^」志時「嫁さんいるよ」ゆり「グゥゥゥー……(-。-)」 シゲ「でも、向こうは車社会だから、 会社の帰りにちょっと一杯なんていうのは 少ないんでしよう?」志時「都市部は電車通勤が多いらしいから一緒じゃないか? ただ、会社の人間とばっかり飲むってのは、 向こうでは珍しいんだろうな……」シゲ「元々がファミリー主義が強いんでしょう……? ホームパーティなんかは、しょっちゅうやるんじゃない ですか……?」志時「そんな事もなかろう……家族はとても大切にするけど、 ………大半の一般庶民は、そこそこ貧しいし………」シゲ「基本的に隣人との、コミュニケーションに関しては ですねぇ、アッチの方が、はーるかにきめ細かいので ありまーす……(^^ゞ」 志時「そうかぁ……? やり方の違いだけと思うがな。 日本にもだなあ、昔から『向こう三軒両隣』って いう言葉もあるし………」ゆり「志時さーん、スキンシップコミュニケーションだって 向こうはずいぶんと違いますよ。メッチャ違います……。 挨拶だっていきなり手を握るじゃないですか。 それに抱き合ったりキッスしたり……。 ………………レベルが違うね………」志時「……特にアメリカは、 元々大半が移民してきた民族で人種混成だからな。 良好なコミュニケーションの形成を図るという事は、 国の成立にとって重要な事だったろうし、 地域生活の命だったんだろう……」 シゲ「小さな島国の日本だって大変ですもんね……」志時「……ウン?」シゲ「新しい団地なんて大変なんですよ。 形としては街が、いきなり出来あがってるんですけど、 本当の意味での街になるには、 二代から三代はかかるって言います……」ゆり「………?本当の街?」シゲ「街としての、連帯感っていうか、 まぁ、地域としての一体感みたいなものかな。 道路、街灯、学園その他公共物は共有している訳だしな。 それに心のコミュニティみたいなもんさ」ゆり「『明るい街づくり』っとか言う、ああいうのね……」 <続く> ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/09
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【03】いつも先輩の奢りで良いのかな?[下] <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------志時「………さっきシゲさんが言ったように、 人間の自然な事なんじゃないかな……。 俺達だって先輩から色々と面倒見てもらったしなぁ……」ゆり「……じゃー最近は自然じゃないって事かなぁ……?」志時「考えてみたらさ、国として小学校、中学校を構えて いるんだって、正月に子供にお年玉をあげる事だって、 みんな基本は同じ事かもしれないぞ……」ゆり「わかった!……父さん母さんや、先輩や、あっちこっち からしてもらった事に感謝してるんだ! ……それで、同じ事をしようとするのかなぁ……?」志時「ゆりチャン、お前自身はどうなんだ……?」ゆり「ちょっと…………イマイチ……か、なぁ……(;一_一)」志時「………まだ、若いか…………なぁ、シゲさんよ」シゲ「……しかし、何ですねぇ、奢ってやるって言ったって 飲み食いするのが目的じゃなくって話の場を作るわけ ですから、後輩の成長に興味のない人には 縁遠い話ですねぇ…………」 志時「ええっ?まさか……そんな人間がいるのか?」ゆり「います、います。……ゴロゴロいますよ」志時「親を見て育ってないのかなぁ………」ゆり「えっ?」志時「子供の成長に興味の無い親なんていないだろう……?」ゆり「親子の関係は別じゃありません……?」志時「……ウン、別には違いないが……」ゆり「会社の中は、特に違いますよ」志時「ウン、確かに親子の関係とは別かもしれんが……、 そういう所で人間関係の基本を学ぶんじゃないか……。 幼い時から…………。 例えば、弟や妹への接し方なんかを手始めにな……」シゲ「ああ、そうか……。そう言えばそうですねぇ」志時「シゲさんよ。それとさ……、さっき言ってた、 後輩に興味が有るとか無いとかという事とだな、 その接し方が、うまいか下手かという事とは、 違いはしないか?」シゲ「えっ?……ええ、ええ………………。ええ?」 志時「後輩に対して、興味は無い事はないが、やり方が下手と いう先輩連中が多いという事じゃないのか……?」シゲ「……なるほど、そうかもしれませんね。……ウーン」ゆり「いやー……、利己主義で、ほかの人間の事なんて どうでも良いっていう人が多くなーい。……現実はよ」志時「子供を持っている人でもか……?」ゆり「ウーン……それは、色々だけど」シゲ「ウン、はっきりそう言う奴もいるけど……。 こんな話題そのものを、あんまり出さんからなあ……」ゆり「へたに言い出すとみんな白けた顔するもんね……」シゲ「ウン、大体はな……しかし案外話してみたら、 先輩が言うように『興味深々、BUT、下手っくそ』 ってのが多いのかもしれんなぁ…」志時「そうか? ウンそう思った方がいい……みんな成長する」ゆり「……………?」シゲ「なるほど……逆に言えば子供の成長の問題とも、 基本は共通って事ですか?…………そうですよね」 志時「ウン、とどのつまりはさ人と人の関係の問題だろう……。 歴史をまたがった…………な。 家庭も、学園も、社会も基本は一緒だわね……」シゲ「フム…………」志時「―― それとさ、シゲさん、後輩の事を思っててもさ、 接触の仕方には色々あるからな……。 飲み会ばっかりじゃない………。 多種多様さ……」シゲ「それはそうですねぇ……。 お酒全然飲まない人でも後輩達から凄く慕われて人望の ある人って居ますもんね……」志時「ウン、……まっ、俺はノミニュケーションが主だがな。 ……逆に言えば、それしか出来ない……」シゲ「……なるほど、それが主(酒)ですね。ははははっ……」志時「ふふふふっ……」ゆり「…………????(゜_゜)」 <続く>……酒呑み雑談【03】終わり ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/03
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【03】いつも先輩の奢りで良いのかな?[上] <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------志時「ところで、ゆりちゃんよ。 女のクセによく飲むなぁって言われないか……?」シゲ「アッ、アッ、先輩! せんぱーい!! それって差別用語! 危ないっスョ……<`ヘ´>」ゆり「いいから、いいから……。 差別なんてオーバー、オーバー。 あのねっ、先輩! ……人の言う事いちいち気にしてたら切りが無いの……、 この世の中……」シゲ「あっ……、って事は言われてんだな。ははははっ……」ゆり「ウチの母さんなんかね、私の二倍は飲むんだから……」志時「うっ!………凄い、家族だなぁ……。ふふふっ……。 それにしても君らは、ホントにビールが好きだな……」シゲ「はいっ!先輩! 不肖わたくし重里靖明、ビールは 中学ん時から飲んでおりま~~す。はははっ……(^。^)」ゆり「ビール、ワイン、酒、焼酎、ウイスキー、ブランデー、 老酒、カクテル以外は………み~んな……嫌いでーす」 志時「ははははっ……よしよし、……さぁさ、食べる方も 遠慮すんなよ。……ほれほれっ、もう一皿もらえよ、 ゆりチャン……これも」ゆり「はっ、では遠慮なく!二皿いただきま~す」シゲ「……!」ゆり「おばちゃん、い~い? コレね、二皿追加ァ~~、 オネガーーイ!」シゲ「フーゥ…、(-.-) ゆりらしいや……」志時「はははっ、いいから、いいから。旨いもんなぁ……」シゲ「先輩いつもすみません。奢ってもらうばっかりで……」ゆり「ホント、スミマセーン。お返しもしないで……」志時「バカ言っちゃいかんよ。 ……もうかれこれ三ヶ月振りじゃないか。 時には先輩らしい事もさせてくれよ。……なっ」ゆり「でも、いっつも先輩の払いですもん。気の毒で……。 ………私達も働いてますから………」志時「――働いてますから……か。いい言葉だな……。 まぁその気持があったら、そのお金別にとっておきな」 ゆり「えっ?………」志時「それで、いつか後輩におごってやるのよ……」ゆり「えっ、後輩?……?…先輩に返すのがスジでしょ……?」志時「………ふふふふっ」シゲ「やっぱり……そうか。志時さんの昔からの持論ですね」志時「いや、俺の持論じゃないよ。 多くの先輩達から引き継いできただけの事さ。 ……上から受けた気持は下の者に返せってな……」ゆり「ふーーーん………???」シゲ「考えてみたら、親から子、子から孫、孫からひ孫って具合 に代々そういう事で…………。 人間の基本って……一緒なんですかね……?」ゆり「ふーん……。でも、お金の余裕が……チヨットね……」シゲ「バカッ、昔は皆、もっと金欠だったんだぞ……」志時「いやいやシゲさんよ。これって気持の問題だからさぁ。 お金ウンヌンとは別物だ……。 ゴッチャにしたらいかん……」シゲ「そうか、……そうですね。ウン、そうだ……。 ………どうも……(ー_ー)」 志時「……だからさ、なっ、ゆりちゃんよ。 さっきみたいな気持になった時だけでいいじゃないか。 払ったつもりで別に取っておくのよ……財源に……」ゆり「フーン……ナルホド、……デスネ」志時「ついでに言うけどな、 後輩と飲む時は必ずこっちから誘ってやれよ」ゆり「えっ?どうしてですか?」志時「先人曰く『下が上を誘うは千に一つと思え』」シゲ「……言えてますね」ゆり「―――あのね、先輩たちの年配の人って、 すごく後輩の事を気にしてくれるでしょう……? 中には、例外みたいな人もいないわけじゃないけど……、 大抵そうだと思うんですよ……ねっ」志時「……」ゆり「それってさ、元々何なんですかね……? ………シゲさんと私の丁度真ん中くらいの年の人達から 少し違うようには思うんですけど……」志時「……ウーン……」シゲ「……」 <続く> ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/04/02
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【02-2】(続)「駆けつけ三杯」の意味は? <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------志時「最近じゃ時間の省略なのか知らんが、 簡略形が増えてきてな……。 ひとつの杯で、花婿花嫁一回だけのやり取りに している神社もある………」シゲ「それって、六度しか飲まないじゃないですか?」志時「ウン……だから厳密に言えば三三九度じゃないな……」シゲ「正式な三三九度を三献の儀って言うんですよね」志時「うん、これも、色々な説があるみたいだけどな、 三回飲む事を一献と言うんだそうだ。 それを三度繰り返すから、三献と言うのが 一般的な説かな……?」シゲ「そういえば以前、時代劇で主が客に、……、 『まず一献』なーんて言って、杯を渡すシーンを 見た事ありますよ」志時「ああ、ああ、よくあったな……。 それでな……どうも、三杯飲んでから杯を返すのが、 本式だという説もある。 そして、それが駆けつけ三杯の基になったと いうわけだ……」 シゲ「あっ、なるほど」ゆり「ええっ?駆けつけ三杯ってそんな歴史があるんですか? 『一気飲み』みたいな軽いヤツだって思ってた……」志時「それで又、面白いのが……、 その内だんだん省略形になっていってな……。 チョン、チョン、チョンと三回に区切って注ぐことで、 三杯注いだ事にして、飲む方も三回に分けて飲み干す事に よって、三杯飲んだ事にするようになったということだ」ゆり「あっ、それっ、そんな場面見た事あるよ。 ……伯父さんの家だったかな?………お屠蘇の時だ」シゲ「へぇー、最もらしいですねぇ。だとすれば、 我々がやってる駆けつけ三杯の方が、『一献の儀』には なってる訳だ…………」 志時「はははっ、………ということだな」ゆり「ねぇ、ねぇ先輩、ついでに聞きますけど結婚式の時、 何でお酒を飲ませるんですか?………昔から」シゲ「そんなのは、しきたりだよ、しきたり………」志時「うん……三三九度はまさに酒を使った儀式だよな……。 まぁ、これも色々な説があるようだ……」ゆり「披露宴の方はね、宴会でしょう? だから、酒っていうのはわかりやすいんだけど………。 儀式に酒を使うのが、ちょっとね……。 お酒飲めない人、けっこう恐怖らしいよ……」志時「その理由か……?俺の知るかぎりでは……、つまりだ、 そのう……元々だな。酒という言葉の語源がな………、 『栄え』とか難を『避ける』ということからだな……」 シゲ「へえっ、そうなんですか……??」志時「うん、それで………つまり、幸せを祈る……、そして 無病息災のお祓いをするといった意味合いがあるそうだ。 ……まぁ、お祓いの儀式を誓いと契りの儀式に重ねあわせ てるんだろう……」シゲ「へえー!ちゃんと意味があるんですね」志時「年始に土俵の回りに酒を撒いたりするのもそうだろう。 古い人だと、テニスの初打ち会なんかでも、コートの 四隅に酒を撒いたりするなぁ…………」シゲ「昔から行われている事って、大体、何か意味が あるんですね………」ゆり「ハイッ、シゲさん、注ぎますよ。 チョンチョンチョンと……」シゲ「やっ!どうもどうも……、 グイ…グイ…グイッ…と、はははっ……」 <続く>……酒呑み雑談【02】終わり ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/03/28
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【02-1】「駆けつけ三杯」の意味は? <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------志時「――おっ、ほれっ……シゲさん来たぞ」シゲ「――どうも、どうも、遅れてスミマセン……(^_^;)」ゆり「ハイッ!シゲさん、座って座って、ビール、ビール! グウッーと空けて、グゥーと……グゥーッと……(^.^) 駆けつけ三杯ですよっーーー!!(^-^)」シゲ「おっ、どうも、サンキュ、サンキュー。 先輩スミマセン、遅れちゃって……。 出掛けに電話が来ましてね…………。 それも又、ややっこしいヤツで……スミマセン。m(__)m」ゆり「シゲさんって……遅刻の常習犯だから……今日も又、 苦しい、クルシイ言い訳なのでありまーーす……(^。^)」志時「いいからいいから……俺達も、今来たばっかりだ……。 シゲさんよ……、相変わらず頑張ってる様だな……?」ゆり「(…えっ?何で?もう30分になるのに……? 志時さん、優しいなぁ…………(^.^)) シゲさん、ハイハイ空けて、空けてぇーー、 ホイホイ駆けつけ三杯です! って……!」シゲ「フーゥゥゥ……相変わらずゆりは厳しいなぁ……、 ……しかしビールは旨いや。 ……さぁ、そっちもいこう! ……ゆり」ゆり「ヘヘヘッ……、メンゴ、メンゴ(^-^;」 志時「なぁ、ゆりチャンよ、駆けつけ三杯ってさぁ、 どういう意味か知ってるか……?」シゲ「えっ?……僕も知りませんよ。先輩!」ゆり「左に同じでーーーす(*^。^*)」シゲ「それを言うなら、右に同じだろう?」ゆり「そんなこと言ったってシゲさん左に座ってるもん……」シゲ「………バカ、場所の問題じゃねえよ」ゆり「えっ……?違うんですか?(゜_゜>」志時「……ウン、文章ことばさ。 最近は横書きが多いから、さしずめ上に同じか……、 同上…かな?」シゲ「昔は縦書きでしたからね。 ゆり、分かるな…?右から左に書いていってたんだ。 ダ・カ・ラ右に同じ………となる」 ゆり「フーン…?そっかぁ?でっ、でっ、駆けつけ三杯は?」志時「これは、古く三献の儀に由来する……(ー_ー)」シゲ「……あの結婚式でやる、三三九度の事ですか?」志時「さすが、知ってるな。シゲさん(^。^)」シゲ「もう15年も前になりますが、一応はやりましたからね」志時「その原形が三献の儀といってな……、 室町時代にその基礎ができたと言われてるが……、 武家礼法で伊勢流と小笠原流とがあるそうだ……」ゆり「へぇ!……御茶や、御華みたい! (*^。^*)」 志時「武家作法に準拠して、 宮中式作法を採り入れたものらしくてな……、 幕府・諸大名はこれに従ったという作法だ……。 特に結婚式だけという事ではなくて 他のおめでたい儀式の時にも、やってたらしい………」ゆり「ねっねぇ、結婚式の三三九度ってどうやるんですか?」シゲ「そうか………、ゆりもいずれやるわけだ……」志時「最近は教会が多いから、ゆりチャンもそっちだろう?」ゆり「ウーン、でも私は、着物着て神前結婚がいいかな……」志時「親戚の結婚式とか出た事ないのか? ………無いか……。 ……そうか、珍しいなぁ……」シゲ「あのな、ゆり。 杯が大・中・小って三つあるんだ。 その一盃目の杯がまず花婿に渡されて、そして、飲む。 それから花嫁、 そして又花婿っていう順序で飲む訳だ……」 ゆり「……フンフン…」シゲ「……でっ、今度は二盃目の杯でだな……、 花嫁~花婿~花嫁っていう順序で飲むわけ……」志時「最後が三盃目の杯で……、もう一度、 花婿~花嫁~花婿って飲んで終わり。 ……要するに三つの盃で三杯ずついただくから、 合計九度となって、三三九度だ……」ゆり「ふーん、そういう事なんだぁ……………………」シゲ「なんだ?ゆり!神妙だな……。 ガラにもなく……。 はははっ…… (^。^)」 <続く> ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/03/27
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆ 酒呑み雑談【01-2】(続)サービス残業して何故叱られた? <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------志時「…………(-_-) フム……、そしたら?」ゆり「課長がね、怒っちゃってね……、 聞いたまんま言うとね、 ……こう……。 『フーン、残業は自己申告か?君の話を聞いていると、 時間外の仕事というのは自発的意志で、言い換えれば 勝手に何時間でもやって良い様に聞こえるなぁ……』 ……だぁって……」志時「えっ?そうじゃないんですか?みんな、自由にやってる ように見えますがって……、 言ったんだろう? そいつ………なっ?」ゆり「そうそう、そうそう、その通りよ………」志時「俺がその課長なら、いやらしく、こう言うぞ。 『君々、目の前の現象がどうのこうのと言うのかね? もっと論理的に考えられないのか? これは全て制度だろう?規則がどうなっているかが 重要なはずだ。……それが、まず基本で、 後は運用上どこまで、自由裁量の巾を下に降ろして いるかという事じゃないか? ………残業の基本は上司の指示だ』……とね」ゆり「当たり~~当たり……先輩よく分かるねぇ……。 さーすがだわぁ……。それに加えてよ、大変な自惚れ屋 だって言われたもんだから、あいつも、ちょっと切れ かかったらしくてね……」 志時「なるほど……。 そいつの今の能力なら50時間位残業しなきゃ 処理できないだろうと見ているのに……。ふふふっ、 そいつは10時間って思ってるんだ。 フムフム……自惚れか……。はははっ、なるほどな……」ゆり「……えっ??何、なに納得してるの? ――それにね、……ルール違反の上にずるさもあるって 言われたら怒りますよねぇ……」志時「…………!!!」ゆり「もうメチャクチャでしょう……?」志時「……う…ん……それで?彼は、何て……?」ゆり「心外です。 どうしてそうなるんですか?って聞いたみたいよ……。 全然わかりません、むしろ逆の感覚です。 先輩達からはサービスって言われているのにって……」志時「……なるほど」 ゆり「その通りって、思いません………?ねぇ……?」志時「いやいや待てよ。 その課長は、そいつにわざと極端に能力以上の仕事を 与えたんじゃないか……?」ゆり「……!!」志時「たとえば……5~60時間位は残業しないと この仕事はさばけないだろうなっていう風に 予測して与えたんだろうな?」ゆり「えっ!何で……、何で……? まだ話してないのに……、何で分かるんですか? ……課長が言った事…………先輩。 センパーイ!!」志時「そいつが、与えられた任務に対して 能力が足りないってのはお見通しなんだろう。 どの位時間かけて頑張るかを観察しょうとしてたんだ。 …………きっとな」ゆり「……その通りみたい。でも、あいつ…………」志時「そんな時、そいつみたいな事すると、 実態が分からなくなるわな……。 詐欺的だな……これはごまかしだ。 ずるいと言われても仕方ない……(^-^)」ゆり「やっぱり、そんな事ってあるんですか?」志時「そりゃーあるさ……。 ある時期、特に意識的に鍛えようとしている部下にはな。 そんな時、そいつがそんな小賢しい事をしたんじゃ 怒るわな。自惚れるなって……」 ゆり「でも、詐欺とかずるいとかって、言い過ぎでしょう?」志時「ははははっ、きっと強烈な印象をそいつに与えようとして そんな風に言ったんだろう………?それも、教育さ……。 愛なんだよ。相当に期待しているんだろう。 その課長はたいした奴だよ……きっと」ゆり「そんなこと!!…………そうなの……。 ……ありゃーぁ、………いけない! あいつ、けっこう怒ってたわ……」志時「課長がきちんと話したんだろう?……大丈夫、大丈夫」ゆり「でも、なんかグチグチ、グチグチ言ってましたよ」志時「放っとけ放っとけ、いずれ分る。 彼が本当に優秀な奴ならな。 その課長もその辺りを読んで、荒療治したんじゃないか? (^。^) ――おっ、ほれっ、シゲさん来たぞ」シゲ「――どうも、どうも、遅れてスミマセン………(^_^;)」 <続く>……酒呑み雑談【01】終わり 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/03/21
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村^-^◆ 酒呑み雑談【01-1】サービス残業して 何故叱られた? <Renewal>--------------------------------------------------------- ※ 熱心なRequestにお応えして、 10年以上前に連載で綴ったものを、 Renewalして再渇します。( "⌒∇⌒" )---------------------------------------------------------ゆり「ねっ先輩、ちょっと聞いて聞いて……。 私の同期の子がね、課長から呼び付けられて、 凄く叱られたんだって……」志時「おっ!女の子で課長から直接怒られるなんて……、 そりゃーたいした娘じゃないか? ……実力あるんだな……?」ゆり「ええっ?……なに!何……? ……男の子ですよ!」志時「なんだ紛らわしい……ホント。 お前たちは男性の事も『子』なんて呼ぶのか?」ゆり「……普通でしょっ……?(゜_゜)」 志時「何が普通だ……もう。(-。-) フゥ~~ ……でっ、何で怒られたって?」 ゆり「残業時間を付け出してなかったんですって……」志時「ははははっ……、サービス残業なるものが美徳だと、 先輩に教わったな……その彼。 しかし、それは労働基準法上は問題だぞ……。 それにそいつ自身も大損じゃないか? その分、残業手当がつかないだろう……?」ゆり「ウン、でも本人はそれで良いって言ってたけどね……。 でも、美徳って感じでもなかったよ……」志時「しかし……まぁ、今時キチンとした親切な課長だな……、 ……その課長」 ゆり「じゃーないらしいよー。……すごく怒ってたって……」志時「ほう………、怒った……。 ……で、そいつは残業を何時間していたんだ……?」ゆり「ウン、それがね毎月50時間位してたらしいんだけど…… 10時間位しか付けてなかったんだって………」志時「なんで?……又。………仕事、出来る奴なのか……?」ゆり「優秀よ。同期ではトップやね……、すっごいよ」志時「あっ、ゆり……、好きなんだ!」ゆり「ちゃうちゃう……、ちょっと、タイプじゃないのよね」志時「フーン……タイプじゃないか…………。 ……で? 何で残業を付け出さなかったんだ……そいつ?」 ゆり「その子が言うにはね………」志時「おい、その『子』って言うのやめてくれよ。 どうも、紛らわしくていかん……」ゆり「……だって、……じゃー、何て言うの」志時「彼とか、あいつとか………あるだろう?」ゆり「分った。 じゃーあいつが言うにはね、こういう事……。 『仕事上、明らかに自分の責任で時間が掛かりすぎている 分をカットしています。良心として、とても会社に請求 できません……。 自分で納得の上ですから気にしないで下さい』 だって……。ややこしいでしょ……。 つまりお金貰うのが辛い所があるって事かな……?」 志時「フーン……、入社何年目だ?」ゆり「だからぁ……、あたしと一緒だから……4年目よ」 志時「……で?……課長は何て言った?」ゆり「不正を働くなって………」志時「ウン?……不正?」ゆり「ウン、悪事の事……よ。 50時間を70時間って上申すると不正だろう? 10時間って出すのも同じ過ちだって……」志時「なるほど……法的な事はちょっと横に置くとしても、 『正しくない』という意味では一緒だな……」ゆり「それがさぁ、かなり厭らしい言い方をされたらしくてね」志時「ほう…………?」ゆり「課長のことば…………、 『エヘン、君は優れた論理力を持つSEだと将来を 期待しているが……どうかね? 50を70といえば虚偽で50を10といえば 虚偽の申告では無いという事が論理的に 成り立つのかね?……ええっ?』……だって。 ……ふふふっ……オモシロイでっしょ」志時「フンフン、……おっもしろい課長だな。はははっ……」ゆり「一緒かもしれないけどねぇー先輩、気持は違うよねぇ」志時「それで、何て……?」ゆり「あいつもさ負けず嫌いだからね。言ったんだって……。 『その言い方は分かりますが、課長はあくまでも50時間 残業した、という事を前提条件として言われてます。 でもこれはあくまでも自己申告制度ですから、自分が 10時間と申告すれば無条件にそれが正である筈です。 あくまで申告制ですから……』ってね……。 あいつも、けっこう言うでしょう?」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2018/03/20
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◆( ̄ー ̄)【最終章】信じ難い 同僚の変化[下]志時 「でもな……、何と言っても、 職場のみんなから沢山の 協力を得られるように なったのはホントに 助かったよ。……昼間の本務の方がずいぶん楽に なったなぁ……。……ホント……楽になった。 ……ありがたかったよ……」ゆり 「そのままやってたら死んじまってるよぅ……きっと」志時 「ハハハッ……それは無いだろう。俺だって命は惜しい」ゆり 「でもさぁ……先輩が頑張り始めた頃はよ……。 目立ちたがり屋って言ったり、点取り虫って噂したり、 変わり者で、付き合いきれないって言っててよ……。 最後には、奇人変人扱いした人たちでしょう……? ……ホントに、手伝ったんですかぁ……? ……頼みもしないのに……」シゲ 「ゆり、そこがさぁ……、今日の志時せんぱいの、 奥深いテーマじゃないか……ねっ…先輩」 志時 「………………かな……。 ―― 後で聞いた話だけど、俺の一連の行動、つまり、 言ってみれば蛮勇の様なもので、この職場の長年の 懸案事項だった案件が、いくつか片付いたんだってさ。 ……この時期にな……。それで……、 皆の俺を見る目というか、評価が変わって きたんだってよ……。ハハハハッ……。 俺には……どうでも良い話だけどね……。 当たり前の事だから……面白いもんだと思ったよ……」シゲ 「先輩……、先輩が挑戦されたその過酷な勤務は、 約一年続いたんですね。…………一年か。 ウーン……つまり一年間一日も会社を休まずに……、 ウーン……キャビネット120本読破ですか……?」志時 「ははははっ、まさか、そんなことになるとは、 思ってもみなかったがな……。……最初はな……。 はははっ……馬鹿でなきゃできねぇな…………」ゆり 「あっ!!センパ~~イ、自分の事分かってるじゃん」シゲ 「コラ!ゆり!…………もう…」志時 「なーんかねぇ……その職場、2年目でベテランみたいに なっちゃってね……。 ……今となっては懐かしい思い出だ……」シゲ 「……自分の……自分の為にやったんですね」志時 「ああ、誰だってそうじゃないか。 きつい事は自分の為さ……。人の為なんてのはさ、 その字の通り『偽』だろうよ、ハハハハッ……。 でもな……何といっても……何と言ってもだな…… ドキュメントが勝負だったなぁ……。 あれだけの資料が残ってなかったら、ほとんど 何も出来なかったと思うよ。いちいち、クソ忙しい 同僚や先輩に聞けないもんな………」シゲ 「…………………フーム」 志時 「シゲ……、ゆり…、よく聞けよ!! ドキュメントってホント……重要だな。 ……ホントに重要だぞ。 ビジネスの歴史をつないでゆく上で、最も重要かも しれん………。人ってのは時と共に入れ替わっていく からな……。特に会社ではな……。 ――変な言い方だけど、逆に、後輩を近づけまい、 育てまいとしたら、ドキュメントを一切残さなきゃ いいんだ。…………変な話だが………」シゲ 「―――まさか、わざと残さないってのは無いでしょう けどね…………」志時 「いやいや、人によっては分からんぞ。自分の地位を守る 為に、下のものに情報を流さないってのは……、 昔から無い話じゃない」ゆり 「ふーん、ドキュメントって情報なんだ……。 情報データベース…………か」志時 「ドキュメントが無いと後輩は自習する事が出来ない。 先輩から教えてもらう事だけ、それだけが、 情報のほとんどとなる……自習できない……」シゲ 「……ところが周りはみんな忙しいと、きてる……」志時 「……密かに力を蓄える事も難しい。自習がほとんど 出来ない。先輩が教えてくれる範囲だけという事だ」ゆり 「そんなの……不公平だよね」シゲ 「案外、教育論をぶつ連中に限って、教材を残さない んですよ……」志時 「職場が、保守的にもなるよな。詳しく分かっている人 のペースの中に、全体が収まりがちになる……」 シゲ 「志時先輩、一番最初の話に戻りますけどね。努力 の60点主義ってのも、………煎じ詰めてみれば、 ことなかれ主義、放置主義につながりますよ」志時 「淋しい事に、そういった消極的安定を求める連中が、 けっこう職場のリーダーシップをとってる場合が 多いんだ」シゲ 「問題ですね。無責任主義につながる………」ゆり 「新人なんかの方が、よっぽど物事が真っ直ぐ見える っていう事あるよ……ね」志時 「……問題は、先輩や上層部を説得する力だな」シゲ 「上と意見が合っている時は、全然、問題無いんです けど……」ゆり 「……んなの当たり前ジャン……」志時 「上と異なる意見の提案が大変だ……。 こうこう思いますって言ったって、 ……俺はそう思わないって言われりゃね。 ………一巻の終わりだ」シゲ 「……固く言えば、それが、職務権限ですもんね」志時 「ウン………だから、下のものは、きちんと専門性と 論理性で、上を説得しなけりゃな………」シゲ 「………まず、聞いてもらえるだけの、魅力も要る」ゆり 「……!! 魅力ぅぅ……?」志時 「…………そのためには、教わった事だけじゃなく、 独習も大事になるし、結局、その教材が、とても 大事になるんだ」ゆり 「………そうか……先輩は、年とってたけど、その 職場では新人だったんだね」志時 「…………新人が、人の協力を取り付けるなんて、 至難の技だが、結局は人を相手に置くのではなく、 任務を対象にして、懸命に己を尽くせば道は開けて くるって事だよ……。 ……テーマは、自分なのさ。 …………結局は……な」シゲ 「ウーン……………………」 ゆり 「……人を動かそうなどと大それた事を考えるで ないぞよ…………。一生懸命やってりゃー、自然と ものは動くものよ……ってな事かな………? ヘヘヘッ………でも……カッタるいよねぇ~~~」シゲ 「……中途半端な努力じゃなく……極限と言えるほどの 努力をすると、……周りの人は突き動かされるん ですね……。……己を尽くす……か。フーム……」志時 「ふーーーう……、……酔った………………酔った。 それにしても、……随分と長い時間、付き合せて しまったな。 ……さて、……終わりにしようかな………」ゆり 「せんぱ~~い……いつも、ごちそう様です」シゲ 「ありがとうございました。又、お願いします」 <シリーズ完> ※※長期にわたるご愛読ありがとうございました※※ 【シリーズ履歴】◆2/21( ̄ー ̄)サービス残業……叱られて◆2/22( ̄ー ̄)「駆けつけ三杯」って……?◆2/27( ̄ー ̄)いつも先輩の奢り…良いの?◆3/01( ̄ー ̄)呑みュニケーション◆3/05( ̄ー ̄)ちょっとブラック・ジョーク◆3/20( ̄ー ̄)社員の努力を分析する◆3/21~24( ̄ー ̄)一人の社員の努力が引き起こす摩擦[上・中・下]◆3/30~31( ̄ー ̄)己の信念と…会社人事[上・下]◆4/11( ̄ー ̄)慣れない仕事の…壁に衝突◆4/12( ̄ー ̄)職場の仲間も…いいもんだ◆4/13( ̄ー ̄)負けられない……本気の挑戦◆4/17~18( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[上・下]◆4/24~26( ̄ー ̄)挑戦の……実態[上・中・下]◆5/ 8~ 9( ̄ー ̄)【最終章】信じ難い同僚の変化[上・下] ====================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/05/09
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◆( ̄ー ̄)【最終章】信じ難い 同僚の変化[上]志時 「離婚?……離婚か……、 ウン…………かもな。 ゆりなんかには到底 理解できんだろうな?」ゆり 「ワァー……、決め付けないで下さいよ。……だって、 離婚するかどうかは、夫婦二人の間の信頼関係の 問題でしょう……?」シゲ 「おっ!……けっこう大人だな。ゆり!」志時 「信頼関係か…………。ウン。……月に5、6回は 家に帰らないもんだから、事務所に毛布を持って来て くれたよ……」ゆり 「えっ? 誰が? ………奥さんですか?」志時 「いや、職場の同僚だよ」ゆり 「ええっ!?敵がァ…?…また何で?……敵のクセに」志時 「ゆりぃー、……それだけじゃないんだ。朝早く会社に 電話してきてな……。俺が居る事が分かると……、 オニギリやら、栄養ドリンク剤やらを差し入れして くれるようになってな……」シゲ 「今迄聞いた話からすると、なんか不思議な気も しますが………、ウーン、職場の仲間って、そんなもの かもしれんなぁ……ウーン……」ゆり 「ええっ?……何で、なんで?」 シゲ 「先輩、そんな激務って、……もう、一種の習慣に なってたんでしょうかね?」志時 「いやいや、まさか、習慣って事はないが………。 前の日が、もっとやりたいなぁと思うところで、 仕方なく止めるわけだ……。……だから続きが 待ち遠しくなってしまうんだよな。まるでテレビの 続き物ドラマみたいなもんよ……」ゆり 「ええっ!何と、会社の書類がテレビと一緒ですか? こりゃー、ついていけないわ………センパーイ、 ほとんど、……め・ま・い………デース( ̄~ ̄)ξ」シゲ 「先輩……、その時の一連の職場の仲間の変化って、 すご~く興味ありますよ。僕は……基本的には仲間を 信じていますから…………」志時 「……だろうな……。シゲの哲学と言って良いんじゃ ないか…………。 ―――その頃、周りから中傷する噂は、ほとんど 消えていたらしい。……『あそこまでやれば立派』 ということになってたらしいよ。 世間は……」シゲ 「大体、先輩は強烈過ぎますよ……やる事が………」 志時 「しかし、周りから何と言われたって、俺には 関係無い事だがね…………。 ただただ、知識的興味が満たされる事が、魂の活性化を 生み出し……知的興奮を湧き立たせて……段々、佳境に 入っていったんだ……」シゲ 「そして、休日も、出勤ですか?」志時 「そうそう……、つまり、土、日も、祝祭日も4~5時間 位は、会社に出て来るようになってた……」ゆり 「あ~~~~……、子供さん、可愛そう………」シゲ 「毎日、帰りが最終列車か、あるいは泊りで、 それに加えて、休日出勤ですか……?よく体力が もちましたね……。えーと、いくつの時って……」志時 「確か、33才だったかな。いわば200%加重の様な、 こんな状態が、何ヶ月も、何ヶ月も続いたんだ……」ゆり 「…………タフだったんだ……」志時 「後で数えてみてもなぁ…………この時期、おおよそ 一年間、一日も会社休んでないもんなぁ………」ゆり 「ウッソー! 盆も正月もですか?信じらんない……」志時 「ウン…………。ゆりがそういうのは無理ないなぁ。 時代が違うからなぁ……」シゲ 「ウーン……しかし……時代……違うのかなぁ?」志時 「…?………元々、盆休みは無い会社だったからな。 正月は、……3、4時間だが……会社にいたね」ゆり 「……!……!……!……!」シゲ 「……通常任務だってあったのに……」 志時 「勿論、昼間の仕事は、快調そのものよ。目つきに凄 みすら出てきたって、よく課長に冷やかされた……」ゆり 「それはね、目の周りのクマでしょう?……フフフッ」志時 「ハハハハッ……かもな……ゆりは、ホント面白いな。 …………するとどうだ。課内の主要なメンバーが、 『何か手伝うことは無いか?こっちに回せ』って 言い出したのよ………ホント、びっくりした……」シゲ 「ウーン………とうとう、言い出しましたか………」ゆり 「………もう、……今頃になって……」志時 「たとえてみれば、60%程度の努力から200%って 言えるかどうかは知らんが、それ相当の努力まで、 俺は、ただ好き勝手に自分の納得のいく道を 歩いたに過ぎんのに、周りの反応とは…………、 げに面白きものよのぅ………」シゲ 「ウーン………………ムムムムムムッ……」 <続> 【シリーズ履歴】◆2/21( ̄ー ̄)サービス残業……叱られて◆2/22( ̄ー ̄)「駆けつけ三杯」って……?◆2/27( ̄ー ̄)いつも先輩の奢り…良いの?◆3/01( ̄ー ̄)呑みュニケーション◆3/05( ̄ー ̄)ちょっとブラック・ジョーク◆3/20( ̄ー ̄)社員の努力を分析する◆3/21~24( ̄ー ̄)一人の社員の努力が引き起こす摩擦[上・中・下]◆3/30~31( ̄ー ̄)己の信念と…会社人事[上・下]◆4/11( ̄ー ̄)慣れない仕事の…壁に衝突◆4/12( ̄ー ̄)職場の仲間も…いいもんだ◆4/13( ̄ー ̄)負けられない……本気の挑戦◆4/17~18( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[上・下]◆4/24~26( ̄ー ̄)挑戦の……実態[上・中・下] ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/05/08
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◆( ̄ー ̄)挑戦の……実態[下]志時 「―――まあ、何事も こんな具合に、 目の前の現実を 分析してみるとだな、 以前には退けられた反論の意見の方が、むしろ適合する 環境状況に、周りが変化してきているということだって あるわけだ……なっ。 ――そこで、よし、再検討してみようってことにも なるのよ…………」シゲ 「そうか……、見直しに入るわけですね。たいていの 場合は毎日が習慣になってしまっている事って、 なかなか、疑問を抱かないものですよね………」 志時 「一般的にそうだよな。社員の90%以上は保守的と 言って良いだろう。そして、それが盲点なんだ………。 保守的というのが言いすぎなら、もう少し、分かり易く 言うと、連続的とでもいうかな……。とにかく、 あまり変えずに、昨日~今日~明日と、決められた事を 黙々と、淡々と……実行するわけだ……」シゲ 「……たとえ、変化に感づいていても手をつけない。 そういうことって、多いなぁ……。 せんぱい!! …その時の先輩って、まるで新人が急にベテランに 化けたみたいだったんでしようね」志時 「うんそうだ………近いな。変な話だけどさ……、 着任半年にもならない俺によ、課長が5年前の事なんか を尋ねるようになって……驚いたよ。 ハハハハッ。もちろん、大体答えられたけどな。 …………まぁ、でも妙な話だよな……」シゲ 「へえー……、滑稽ですね。……でも、事実なんだ」 志時 「『経験ってのは関与した時間だけじゃ無い』 って……つくづく感じたよ。 経験、体験を積んでいても、その知識が体系的に 整理して記憶されていて、必要なときに適時に 取出せるのでなければ、ほとんど何の意味も無い 訳だ………」シゲ 「………なるほど、そうですね。……そう考えたら 過去からの知的財産が随分粗雑に保管されて、 再活用されていない事が多いなぁ…………。 ……もったいない話だ……。頭の中だって、 一緒のことかもしれないなぁ…………」志時 「うん、それは言えるぞ。日本国中でかなりの無駄が 出てるんじゃないか?」シゲ 「先輩……。大変だったと思うけど……、若い時に 良い経験されましたね……」志時 「まあな……。それで、ますます面白くなってなぁ。 帰りの時間が、毎日24時近くの最終列車に、 ギリギリ駆け込むようになってしまった……。 もちろん毎日だ。ハハハハッ…。 …………しかし、なんかこう……充実感が あったねぇ………。ハハハハッ……」シゲ 「先輩……よくまあ、からだ壊さなかったですね……。 相当にタフだったんだ…………」 志時 「気合い…かな……。それにな……楽しみもあるのよ」シゲ 「………?……楽しみ?」志時 「ああ……、大体、極秘書類の管理なんて、けっこう いい加減なものでさぁ……。一般閲覧ファイルの中に、 人事関連の書類が、色々と混じってファイルされたり してるわけよ」シゲ 「ええっ?…………まさか!」志時 「その、マサカがあるわけ……。 (-、・) 現役の課長や、係長自身の成績査定表の下書きやら 人事ローテーション計画のコピーやらがヒョッコリ 挟まってて…………。もう………胸がドキドキよ」シゲ 「ええっ? まさか…………(゜_゜)」志時 「ウソみたいだろう? …………それが、あったのよ。 俺自身の異動の裏話のメモも出てきてね。 ……傑作なんだこれが。何と、…………何とよ、 二年近く前の書類だったのよ……」シゲ 「じゃー、異動も突発的なものじゃなかったんですね」志時 「そういう事………になるな。……いや、マイッタネ」シゲ 「へえっー、それじゃまるで、過去を探検しているような 気分だったでしょう……?」 志時 「ウーン……、昔の優れた先輩達の、相当にレベルの高い 議論に接してな、……ホント、 鳥肌が立った事もあるよ…………」シゲ 「その時点では、会社で既に相当偉くなっている人達 でしょう?」志時 「そうそう……課長から部長クラス……。流石に若い時 から違うなぁって……そんな感じ……」シゲ 「視点というか……、切り口の違いなんですかね?」志時 「うんそうそう…………、まさにその通り、企業運営を 大所高所から見た論議が多かった。……それまでに、 ほとんど経験した事のない世界だったな。 ………でさぁ、時折、夢中になり過ぎて、最終列車に 乗り遅れちゃってね。……そのまま、事務所で寝る ようなことも増えてきてな…………」ゆり 「あちゃー、ほとんど病気ですねぇ……ウィッ……」シゲ 「ご家族は、何も言わなかったんですか?」志時 「なんかねぇ……、こう………雰囲気でわかるのかねぇ。 こっちの決意のようなものが…………。俺の居ない所 では、親父なんかも色々と心配してたらしいけど、 結局何にも言わずにほっといてくれたよ…………」シゲ 「……今の時代だったら、離婚騒ぎでしょうね……」 <この章完> 【シリーズ履歴】◆2/21( ̄ー ̄)サービス残業……叱られて◆2/22( ̄ー ̄)「駆けつけ三杯」って……?◆2/27( ̄ー ̄)いつも先輩の奢り…良いの?◆3/01( ̄ー ̄)呑みュニケーション◆3/05( ̄ー ̄)ちょっとブラック・ジョーク◆3/20( ̄ー ̄)社員の努力を分析する◆3/21~24( ̄ー ̄)一人の社員の努力が引き起こす摩擦[上・中・下]◆3/30~31( ̄ー ̄)己の信念と…会社人事[上・下]◆4/11( ̄ー ̄)慣れない仕事の…壁に衝突◆4/12( ̄ー ̄)職場の仲間も…いいもんだ◆4/13( ̄ー ̄)負けられない……本気の挑戦◆4/17~18( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[上・下]◆4/24~25( ̄ー ̄)挑戦の……実態[上・中] ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/26
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◆( ̄ー ̄)挑戦の……実態[中]ゆり 「ねぇねぇ、先輩、 セ・ン・パ・イ……! さっきの話ね……、 まさか……まさか、 休日もって言うんじゃないでしょうねぇー……?」志時 「フフフ、当然よ……。……まぁ休日は4、5時間の出勤 時間だったけどな……」ゆり 「…………!!!(>。<)」志時 「なんせ……中途半端は嫌いだから…………な。 ――― それでさぁ、結果、昼間の本務の方もな、 4勝6敗位のペースにはなってきたんだ……」ゆり 「ええっ?昔の事を勉強するだけでそんなに変わるん ですか?……うそー」シゲ 「効果が上がってきたんですね。そうでしょうね。 ……それだけやったらね……。調べられた過去の知識も 重要でしょうが、知識だけじゃなくて先輩がその資料と ディスカッションしたのが効を奏したんじゃ ないですかね……」志時 「シゲやん、鋭いなぁ……」 シゲ 「………やっぱりそうですか……うーん」ゆり 「随分と痩せこけちゃったんでしょうねぇ……、 ガリガリに……。そんな無理ばっかりして………」志時 「いやいや、元々が随分痩せてたからな……、 たいした事なかったよ。ハハハハッ………。 ――『いきさつ』や『土地勘』に類するものが、 仕事にとって結構大切だなって痛感した………。 特に革新的な実行案を提案していく時にな………」シゲ 「私も経験があります。逆の言い方する人も居ますが、 周りを真から納得させて協力を求める時に大切なんです よね………」志時 「そうそう、豊富な経験に根差した土臭くて鋭い反論が、 出て来るからな…………」ゆり 「へえー……?そうなんですか?……だって、新しい アイデア出す時は、現状にあまりとらわれない方が、 良いって……、よく聞きますけろね……」シゲ 「ハハン?……ケロネか?」ゆり 「ヤバイ!ちょっと回って来た……。 飲み過ぎかな……( ̄~ ̄)」シゲ 「ゆり、アイデアを出すだけでよければな……。 その方が有効な場合もある。……ただ、仕事となると、 実行して実効をあげなきゃならんからな……。 ちょっとばかり、厳しいんだ……」ゆり 「ジッコウして……ジッコウって何よ……? 分かりましぇ~~~ん」シゲ 「実際に行なって、そして効果を出さなきゃ……な」ゆり 「そっか、フーン、けっこう難しいんだ……………」志時 「こういうことも言えるぞ。……過去に一切とらわれない 斬新な考えアイデアであっても、よく分析してみると、 その原理原則は過去の人間の経験則の中にほとんど あるってこと………。人間の経験の積み重ねは大きい。 ……中国の故事に何かを求めたり、戦国の武将の判断に 何かを学んだり………」ゆり 「あっ、なるほろ………」シゲ 「……そこで先輩、職場の同僚達の反応も変わったんじゃ ないですか?」志時 「いやいや、どうしてどうして相変わらずのひどい噂で、 陰口界のスター的存在になってたらしいよ。 ……ただこの頃から『体に気をつけろよ』って言って くれる先輩は……徐々にだけど……、増えてきたね」シゲ 「そんなもんですかねぇ………」ゆり 「……? 陰口ばっかり言っといて………変なのォ」シゲ 「まぁ考えてみりゃー志時さんは、同僚の誰かを直接攻撃 した訳でも、傷つけた訳でもないし……、ただ自分の 戦いをしただけですからね…………」志時 「何でそこまでやるんだ? 体を壊したら元も子も 無いぞって……。 体壊したって、会社は面倒見て くれないぞってね。………けっこうマジに心配も してくれたなぁ……」ゆり 「変わってきたんだ。みんなも……奇人変人に対して」志時 「………俺の動きは、周りの連中にとっては、少々迷惑な 話だったんだろうがな…………」シゲ 「何ですねぇ……マイペースで、夢中でやってたら、 勝手に人の対応も変化してきたって訳ですか?」 志時 「…………うん。それだけじゃなく、職場の会議での 立場が完全に変わった。10年以上いる人でも過去から のいきさつを、きちんとロジカルに覚えているとは 限らない訳だ…………」ゆり 「ねぇ、ねぇ…………いきさつって、そんなに大事 なんですか……?」シゲ 「先輩の所は、設備投資や組織改革、要員合理化の仕事 だったから、特別そうだったんじゃないか? いきさつの中に含まれるロジックが、ひとつの専門性 なんだと思う。…………ねっ、先輩」志時 「そうそう、そんなもんだ。―――大体、テーマの結論は 覚えていても、どうしてそうなったか。その上、どんな 対抗案が並んでいたかなんてあんまり覚えちゃいない のよ、みんな……」シゲ 「まして、当時どんな議論がされたかなんて、ほとんど 覚えてませんよね」志時 「うん、知っていたとしてもな、極めて曖昧だから、 頭に入れたばかりの俺には到底かなわない……」シゲ 「物事の結論を『点』として捉えるんじゃなくて、 そこに至るプロセスを含んで、立体的、構造的に理解 した時に、ひとつの改善改革案のヒントも出てくると いうものですよね…………」志時 「うまい事をいうなぁ、シゲ。……そういうアプローチも けっこう効を奏する手法なんだ。例えば過去に或る ひとつの課を新設して、新しい事に取組もうとした時 だって、その是非、必然性について、本当に様々な議論 がされている訳さ。 ………当然、反対意見も多くある。 それらの論議を踏まえて、ひとつの結論に到って いるんだ。………当然な事だがな……」シゲ 「つまり『ひとつの課の新設』という結論は、その時期の 背景・状況と相関的関係にあるわけですね」志時 「そうそう、そういうことだ。ニーズと相関している」シゲ 「そうでしょうね。理由の無い結論なんて採用されない でしょからね……」志時 「ウン、全くその通りよ。……シゲんとこのビルの 男子トイレの便器の数だってよ………ハハハハッ、 ……飲んでる時に例えが悪いが……建設当時の色々な 計算によって出されているはずだ……なっ。 数そのものは広さとの関係も含めて、そのまんまコスト に直結するから………な。 ところが……ビル内の男子の人数が増えてしまって、 最近見てみろよ……休み時間につかえてるだろう?」シゲ 「確かに………。ハハハッ、分かりやすい……」ゆり 「……わぁー臭い話……では、ちょっとトイレに……」志時 「おい、おい、ゆりちゃん、大丈夫か……?」 <続> 【シリーズ履歴】◆2/21( ̄ー ̄)サービス残業……叱られて◆2/22( ̄ー ̄)「駆けつけ三杯」って……?◆2/27( ̄ー ̄)いつも先輩の奢り…良いの?◆3/01( ̄ー ̄)呑みュニケーション◆3/05( ̄ー ̄)ちょっとブラック・ジョーク◆3/20( ̄ー ̄)社員の努力を分析する◆3/21~24( ̄ー ̄)一人の社員の努力が引き起こす摩擦[上・中・下]◆3/30~31( ̄ー ̄)己の信念と…会社人事[上・下]◆4/11( ̄ー ̄)慣れない仕事の…壁に衝突◆4/12( ̄ー ̄)職場の仲間も…いいもんだ◆4/13( ̄ー ̄)負けられない……本気の挑戦◆4/17~18( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[上・下]◆4/24~ ( ̄ー ̄)挑戦の……実態[上] ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/25
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◆( ̄ー ̄)挑戦の……実態[上]志時 「会社の人事異動…… とはいってもさ、殆んど 実務知識の無い奴がよ、 突然、職場の主任格として 赴任してきた訳だ……。こりゃーねぇ…、いきなり、 その配下になった人達は、面白い訳ないよ……な」ゆり 「そりゃーそうですよぅー。そろそろですよぅ……、 そろそろ自分がリーダーかな…? なんて思ってた人も 居たでしょうからねぇ……」志時 「ウン、居た……。……確かにな……。そういう人が、 俺に対してお手並み拝見っていう態度になるのも、 分らん事はなかった……」シゲ 「しかし先輩、それはサラリーマン社会では当然の事 ですから、そういう人達は三流社員と言わざるを えませんね……。こういう事が起こるというのは、 サラリーマン社会の常識です……」ゆり 「でもでもシゲさ~~ん、きれい事じゃないよ……。 人情としてはよ、長~くその職場に居る人なんかさぁ、 やる気無くすよね…………。……無くすよぅ……。 ………焼酎お代わりしまーす( ̄~ ̄)ξ」シゲ 「おいおい、よく飲むなぁゆりは……。 酔っぱらっても知らんぞ……。(`へ´) ………しかし、先輩……ゆりの言い分も分からん事は ないですが、そんな、スネた考え方を持っているから、 リーダーには出来ないっていうのもありますよね……」 志時 「ウーン………俺は、黙って従ってくる人間より、 意地を示すヤツの方が遥かに好きだし、結果的には そういう連中の方が仕事も出来るとは思うがな………」シゲ 「……そうですか……。……まあ、しかし何ですね……、 志時さんが、自分で決めた人事でも無いのに……、 そんなややっこしい話になるんですね? ……辛いよなぁ」志時 「まあ、辛いって言うより煩わしかったなぁ~~。 しかし、人事異動ってそういう側面もあるよな……。 特に本人に転機を与える場合なんかにな……。 基本的に人事措置はトップダウンだから……」シゲ 「ええ……部下の人達の気持……人情としては分かります けどね……。しかし先輩だって被害者なのに……。 ――でも、そんな中で、先輩は真っ直ぐ攻めるわけだ。 とても真似できないや。 ……凄いや……」ゆり 「シゲさん、今更何言ってるんルンルン……。(`ヘ´) 当たり前の事って……。だって志時先輩って、 攻めの駒しか持ってないんだもん………」志時 「攻めの駒か………ウン、面白い……。 ゆりは将棋も指すのか……?」ゆり 「……へへへへっ……。ノン……ノン……」 志時 「ゆり…………全くその通りよ、 シゲ……。 ……凄くなんかあるもんか……、 単なる性分って奴よ。 ………それに、この場合は 自分で希望した道でもあったからな……」シゲ 「ウーン……(-。-)………しかし……」志時 「――――さっき、挑戦って言ったが……、あれは、 自分に対するもんだ。……仕事に対してじゃない…」シゲ 「えっ?」志時 「さっきも言ったろう?……自分がどのくらいの人間か 試してやれっていう様な、そんな感覚…………」シゲ 「…………!」ゆり 「六進数……だぁぁぁぁぁ……」志時 「ケッサクなことによ、残ってたドキュメントがさ、 読み進むにつれて中々に面白いのよ……」ゆり 「面白い? 会社の書類が? ええっ?……変なのー」志時 「まあ、聞けよ……。書類の整理の仕方が悪くてな。 テーマ毎に殆んど時系列に綴じられているだけなんだ。 ………これが幸いしたね」シゲ 「えっ、かえって読みにくいんじゃないですか……?」志時 「あのな……、最終結論だけがきちんと整理された書類を 見ても、内容が理解しにくいって言うか、深い意味が 分かりにくいって事……あるだろう……? そんな経験した事ないか……?」シゲ 「ええ、ええ、ありますよ……」志時 「それがよ……、ひとつの結論に至る途中で、二転、三転 していく議論の過程が、生々しい資料で、そのまま、 そっくり残ってたんだ。……これはもうタマラン……。 本当に、面白かったよ。もう……変な推理小説より凄い 展開なんだから……。………ホント、ホント……、 面白かった…………」ゆり 「……!!!!?」 シゲ 「なるほど。どんな風に、その最終結論に至ったかが 手に取る様に分かるわけですね」志時 「そうそう、まるで江戸川乱歩の推理小説を読んでる ような感じだったよ」ゆり 「推理小説………!?……江戸……?? (-。-)」志時 「こう……読みながらな、……自分なりにあれこれと、 結論を想定するわけだ。 誰だって自然にそうなるよな……。 ―――でも、自分の思う結論にならない事が多かった。 残念ながら……な……、ははははっ……」シゲ 「……ということは、先輩も負けずに色んな角度から 考えたって事ですよね」志時 「色々どころか、あれやこれやとね……。 自分の知識・経験の全てを絞り出して、書類と ディスカッションしながら読んでたようなもんだ。 ―――しかし、まぁ、この職場、昔から大変な能力の 先輩が居たんだって、つくづく感心したよ……」シゲ 「志時さんも、そういう凄い先輩と紙上で議論してた わけですね。………でも、メッチャ根気のいる作業 でしたね………」ゆり 「漫画だったら、私でも読むかもしれんけど…………、 ………どんなんだったんすか?」志時 「うん、10年分位のドキュメントだったんだがな……。 いやはや、読み応えあったなぁ………。 そうねぇ……、たとえばだな……、800億円位の 設備投資をするか、しないか……、 するとして、その具体的な一案・二案・三案……、 ………メリット:ディメリット………、 ……なんてなものだったな…………。……ウン」ゆり 「ヒヤー………!…………ホトンド……気絶~~」 志時 「書類の整理のレベルも、これが、まちまちでさぁ……。 きちんと揃ってないケースも、けっこう多くてな……」シゲ 「そりゃー、そうでしようねぇ……」ゆり 「……歯抜けってヤツね……いわゆる」志時 「何とか、いきさつを知りたいじゃないか……なっ。 それで先輩に聞いてみるわけだ……。これが又 うるさがられてねぇ……」ゆり 「だって、志時先輩。…………奇人が相手じゃ、誰だって 逃げますよ。フフフッ……ハハハッ」シゲ 「コラッ! 又!……ゆり!…………もう」志時 「違いないや。……それによ、過ぎ去った過去の話 だからな……。先輩たちにとっては、もう、とうの昔に 終わってしまってる事なわけだ……」シゲ 「……第一、そんなに詳しく、いちいち覚えてもいない でしょうし……ねぇ」ゆり 「そうそう、そうよ。だから余計うるさがられるのよ」シゲ 「……でも、食い下がったんでしょう。ヘヘヘッ……」志時 「ハハハハッ……ご名答。とにかく、しつこく聞き 出してだな。……それを元に、又、書類のストーリーを つなぎ合わせるわけだ。……だから、退社するのは、 毎日21時位になってしまってね」シゲ 「……毎日……」志時 「………しかし、会社の歴史の奥底を勉強してるような 感じで、実に面白かった。――言ってみりゃさ、 ガンバリ度合150%といったところかな……」ゆり 「ウヒャ~~~~!」志時 「……でも何だな、考えて見りゃ、面白かったからこそ 続けられたんだろうなぁ……」シゲ 「連日連夜でしょう……?そりゃー、150%どころじゃ ないっすよ………」 女将 「―――――相変わらず、話弾んでますねぇ。ハイ、 お漬物……。これ、サービスだからね。どうぞ……」志時 「ああ、いつもすんませんねぇ。……コレコレ、 これが旨いのよ……」ゆり 「おかみさんが、漬けたんですか?……ですよね?」シゲ 「当然じゃないか、ねぇ、女将さん……」女将 「ハハハハッ、……どうぞ、ごゆっくりね」志時 「………うん、やっぱり旨いや……。このキュウリの 床漬けがたまらん……うん」 <続> 【シリーズ履歴】◆2/21( ̄ー ̄)サービス残業……叱られて◆2/22( ̄ー ̄)「駆けつけ三杯」って……?◆2/27( ̄ー ̄)いつも先輩の奢り…良いの?◆3/01( ̄ー ̄)呑みュニケーション◆3/05( ̄ー ̄)ちょっとブラック・ジョーク◆3/20( ̄ー ̄)社員の努力を分析する◆3/21~24( ̄ー ̄)一人の社員の努力が引き起こす摩擦[上・中・下]◆3/30~31( ̄ー ̄)己の信念と…会社人事[上・下]◆4/11( ̄ー ̄)慣れない仕事の…壁に衝突◆4/12( ̄ー ̄)職場の仲間も…いいもんだ◆4/13( ̄ー ̄)負けられない……本気の挑戦◆4/17~18( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[上・下] ========================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/24
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◆( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[下]志時 「俺ってその頃、 その『考』の段階の 終盤にさしかかって いたわけだ。 年齢的に……」シゲ 「あっ、なるほど………33才でしたね」志時 「……なんかこう、徹底して、自分の意志・意見を 持ちたい……それもユニークな意見をな。 ……あれが、志時だ、あれ故に、志時だと 言われるような……」シゲ 「……」志時 「その為には、新たに身につけるべき必要なものがあれば どんな苦労をしてでも挑戦をして、自己のビジネスマン としての根幹を成すような物の考え方を培いたいと、 切に、願っていたような感があるよ……」シゲ 「……なるほど。……少しは、今の僕も通じるものを 感じます」ゆり 「フゥー……生きていくのも大変ネ………」シゲ 「うん、自分を、ちゃんとしようと思うほど……な」ゆり 「でっ?……せんぱ~い……次は?」 志時 「次の36~48才までは、なさけの『情』だが……。 人と人との関係がとても大事になる時期だと思う。 家庭に於いても、地域社会に於いても、 企業内に於いても人間関係が一段と複雑になる時期だ」シゲ 「人間関係ですか?………それって何時の年代も大変 みたいだけど…………」志時 「うん、確かにそれは言えるが、この時期はたとえば、 26才位で、子供が出来ていたとしたら、この期間に、 10才から22才位に成長する事になる。 思春期から成人までの期間で、どんどん成長していく 我が子との、そんなに簡単ではない対応が必要になる。 極めて重要にもなる……」シゲ 「…………うーん」志時 「すべからく、家族や学校任せと言う訳にもいかなくなる 時期だ。一方………職場でも仕事のレベルが上って、 責任範囲も広くなり、個人プレーさえしていれば良い、 と言う段階は過ぎ去って、関係先の人間や上司や下の者 との人間関係が、何かと複雑になる時期だと思う」シゲ 「………確かに、集団の中での自分の立場が変わって きますね」志時 「そうそう、だから、知識や論理的なものだけでは、 対応が難しい。それのみではなっ………。 ――――― そこに、どうしても、情的なもの……、 人情と言っても良いかもしれない、ハートと言っても いいかもしれないが…………。人間研究が必要になる」ゆり 「研究?…………苦手だなぁ~~~」 志時 「えっ?…そうかぁ?………ゆりは自分の事分かって ないみたいだな…………。 えーと、なんだっけ……。 ……えー、人の何たるかに興味を持ち、人の心を大切に する姿勢が、より大切になる時期なわけだ。 ----- 逆に、当然のことかもしれないが、人との摩擦も 多くなる時期でもある。覚悟せにゃならん………。 摩擦を避けていたんじゃ、たいした成果は得られない ような、そんな状況が増える訳だからな。 摩擦に対する精神力も強く保たねばならない……」シゲ 「考えてみれば、自分より年上の人の数と下の者の数が、 相半ばする時期でもあるわけですね……」志時 「人の上に立つリーダシップも必要になる時期だ。 リーダーシップにとっても、基本は、人間の集団心理の 理解、やる気の醸成、等々が欠かせないものに なってくる。………勿論、前の期の『考』の時にも、 この様な事の必要性は皆無ではないが、この時期が、 極めて顕著に、重要性が高まってくると思っている」シゲ 「そうか………。知的能力だけで、動かそうとして、 どうにもならない状況に追い込まれている人を 見かけるなぁ……」ゆり 「…それに気付いていりゃー良い方よ……」志時 「『考』の段階で極めて優れた業績を残し、人も、 羨むような昇進昇格を遂げた人でも、この期間を 勘違いして失敗に陥りやすい。今迄通り、知的なもの 中心にやればやる程、訳も分からず結果がついてこない という様なことが、おこりがちだ…………」 シゲ 「先輩、僕、極端な人知ってますよ……」志時 「極端…………?」シゲ 「ええ、あのですねぇ、公私混同がメチャ嫌いで……、 …………だからその人の生活態度は、そんな風に きちんとしてるんですけどね…………」志時 「ウン?…………なら良いんじゃないか?」シゲ 「どっこいそれがですよ………。頭の中の公私も、 きっちり分かれているはずだって、 思いこんでるんですよ………」ゆり 「………?頭の中の公私……?」シゲ 「一端、職場に来たら、プライベートで何があって いようと、常に能力の最高を発揮するのが、人間の原点 だって言う訳。…………デス」志時 「ほう……。面白いな。当たって無くは、無い……」シゲ 「理想ですよ……理想。……そんなんだから部下の 全てに、いつも完璧を求めて、所謂、情ってもんが、 ゼロなんすよ」志時 「ウン、必ずしも全て間違っているとは言えないが、 現実とマッチングしないんだな?」シゲ 「正しいかどうかなんて……、興味ありませんよ。 実行できるかどうかですもん……」志時 「企業の現場は、そういう場合が圧倒的に多い………」シゲ 「両親が、瀕死の床についてても、子供が、大怪我して ても、奥さんが、ノイローゼ気味だって言っても、 家の立ち退きを要求されていても、株で、大損した後 でも、極端に言えば家が火事で焼けてしまっていても、 会社に来たら、普段通りの最高の能力を発揮するのが、 優秀な人間の普通の状態だってんですから…………、 話になりません。…………もう、職場は氷の様な雰囲気 でしたよ……。情ってもんが、皆無なんすから………」 志時 「その人、どうなった?」シゲ 「さぁ………、今どこにいるんでしょうかねェ。担当者の 時は、天才的な仕事師だったんですが…………」志時 「シゲさん、これは、極端な例だな……」シゲ 「でも、先輩の言われる『情』の期間の説明には、 ぴったりでしょう?」ゆり 「なんかさぁ、……逆もあるみたいよ」シゲ 「……逆?」ゆり 「………うん『考』の時期に『情』が強すぎて、 うまくいってない人………。人のことが気になり過ぎて ね、クールになれないっていうか……」シゲ 「フムフム………、なるほどな」志時 「―――― あとは、決断の『断』。48~60才さ。 決断力と言うか、迷わずきっぱりと腹を決める事が 重要だね。 『考』つまり頭から『情』……言ってみれば胸に来て、 今度は腹って訳だ。肝っ魂を据えて、きちっと、 決断しなけりゃならん…………」シゲ 「……感・学・考・情・断か……なるほど、面白い考え方 ですね…………」ゆり 「…………て、ことは……、志時先輩の、今日の話の 『挑戦の心情』の奥には、先輩が『考』の期間の終盤に 存在してたってことも働いてるってわけですね?」志時 「ウン、否定できないな。………と、言うより確かに、 影響していたと思う。自分の実力の確立というものが、 自分の大きなテーマだった…………」シゲ 「先輩、今の話、面白いですよ。色々と当てはまるような 気がします」ゆり 「ハイッ……、では、シゲ君、特別授業料 頂きまーす。ヘヘヘッ……」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/18
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◆( ̄ー ̄)挑戦者の……心情[上]シゲ 「先輩! 先ほどから、 話聞いてましてね……、 やっぱり、何か焦って たんじゃないかなって 気がしてならないんですが……」ゆり 「そうそう……、私もそう思う……思う……」志時 「うーん……焦りか……焦りねぇ……かもしれんなぁ。 ……というより、うーん……、……むしろ挑戦だった 様な感じかなぁ……」ゆり 「挑戦………?」志時 「いや違う……チガウ…チガウ……。違うなぁ…………。 ……ちょっと格好よすぎる……。うーん……、なんか、 ケジメだったかなぁ……。 ………意地をかけた」シゲ 「ケジメ……?……?……?」ゆり 「志時先ぱ~~い……、何でそんなに悶えてるんです?」志時 「――うーん。ふぅぅぅ……どうも…うまく言えん……」ゆり 「……???」志時 「………うーん、自分が……うーん……何者かって いうか………そのう……なぁ……。 ………………うーん」ゆり 「!……何者?…?…?………曲者カナ?」志時 「どれ位の事ができる人間か……っていうか、うーん…、 ほら……大きな転機を迎えた時の、何というか……、 ……そのう何というか、ほら………なっ? ……逃げちゃ……いかんっていうか…………」シゲ 「……?」志時 「………なんか、そういう、ケジメに似たような感覚 だったかなぁ………うーん。……どうも……」ゆり 「へえー……32、3才位の年で……? メチャクチャ真面目だったんだ………。 なんでぇ~~~?……わからな~~い ……???」シゲ 「ウーン、………意地ですか?……意地ねぇ」志時 「……。3人目の男の子も3才にはなってた……し」シゲ 「お子さんが…………?………フーム」ゆり 「せんぱーい!この前聞いた、感学……何とかいうのも、 関係あるんですか?」志時 「ウン? 何だ?……………」シゲ 「ゆり、何よ、それって…………?」ゆり 「ほら先輩、干支の何とかって言ってたでしょう?」志時 「ああ、あれか……。うーん……関係あるかなぁ……」シゲ 「何です?それって…………?……エト?」志時 「うん、関係あるなぁ。……関係ある。 ……いやねシゲさん、俺って以前から『6』の倍数に 結構こだわっててね。 ………まぁ縁起担ぎみたいな話なんだが…………」シゲ 「ロク……?6ですか?へぇー……?」志時 「例えば時間だが、60秒が一分で、 60分が一時間だろう。24時間で一日。 ……みんな6の倍数なんだよな……なぜか……」シゲ 「なるほど……。そうですね。……ふーん」ゆり 「12ヶ月で、一年だもんね……。これも6の倍数……」志時 「干支が12で一巡り。……60で還暦だ」シゲ 「世の中って大体十進数が基準ですよね。まぁ人間の指が これだけあったから、これを基準に十進なんだろう けど………」志時 「うん……俺な、人間の運命っていうか、巡り合わせ みたいなものはさ、時間と関係の深い 6をベースと した数字の方が、関わりが深いように感じてるんだ。 ……若い頃からな……」ゆり 「えーと……、それから、人の体に関係ある数字もそれに 近いって言ってましたね。……体温が36度台で……、 脈拍が一分間大体72回で、呼吸が一分間18回でした かね?…先輩……6の倍数」志時 「あくまで平均的話だよ……コジツケ流かもしれん。 ………しっかし、ゆり、よく覚えてたなぁ………」ゆり 「この前、聞いたんだもんね………。へへぇ……(^_^)」志時 「まあ、占いの様な話だから科学的な話ではないが……。 シゲさん、嫌いかこんな話………」ゆり 「なんの何の、結構乗ってきますよ。…ねっ!シゲ先輩」シゲ 「ええ、僕もおみくじなんか、割りと信じる方ですよ」志時 「ふーん、そうか。若いのになぁ……。オモロイなぁ」シゲ 「……で、それが?……」志時 「ウン、それで、今日の話に一番関係あるのは、さっき 言った干支の話でな。つまり……生まれた年には自分の 干支を知らないよな、……当然」ゆり 「そりゃそう、赤ちゃんだもん……」志時 「人生で、最初に我々が自分の干支、つまり、年男とか 年女とかを意識するというか、知るのは12才の時だ。 次が24才、そして36才、48才、60才って なっていく訳だ」ゆり 「特に、年賀状書く時なんかに意識するね………」シゲ 「後……72、84、96………ですね」志時 「ああ、そうだ。………ほら、よく世代間の意識の違いの ような話をする時に10代、20代、30代なんて いって、層別するよなぁ……」ゆり 「そうそう、アンケート調査とか……ねっ」志時 「俺は、年齢を層別に区切る時 12年、つまり干支で 区切るようにしている……」ゆり 「……6の倍数のこだわり?……そう言えば成人式は、 20才だけど婚姻できる年齢は男性は18才だわ。 ……6進数だ。ねぇ。……もっとも女性は16才からだ けどね…………」志時 「ハハハハッ………六進数か……面白いな」シゲ 「フフフフッ……、六進数ねぇ………」志時 「この世に生まれてから還暦に至る迄の五つのサイクルを それぞれ『感・学・考・情・断』という風に 表現して考えてみた…………」シゲ 「『関学工場談』?……何です? それって……?」志時 「いや、単純な話だ。……12才までは、感性の『感』 つまりフィーリングっていうか感受性のようなものを 育む重要な時期と思う訳だ」シゲ 「………!」志時 「……人としての性格の根幹でもある……。 昔から『三つ子の魂100迄』なんていうだろう? 聞いた事あるよな?……そんな……魂っていうか、 ……情念に関するものの根本が、醸成される時期だと 考えるんだ…………」シゲ 「12才っていえば……小学6年生迄か………ウン」ゆり 「ねっ?シゲさん、感覚合うでしょう?」志時 「……人間の感じ方の根幹というか、精神的な土台の様な ものは、ほとんどこの時期に培われるんじゃないかと 思っている」シゲ 「ウーン…………なるほど」志時 「………そして、次……24才までの12年が、 ……学問の『学』……つまりは学ぶ事を大切にする 期間だ。徹底して知識を頭に詰め込む時………。 中学・高校・大学を中心に学園活動をする時期だ もんな……」シゲ 「……フム。学問の『学』 …………?」志時 「……学問的なものに没頭する期間と言う訳だ。たとえ、 職に就いていたとしても、きっと周りから知識を吸収 する事の連続の時期だと思う………。年齢的に…。 …………なっ!」シゲ 「なるほど、そう言われれば………デスネ」志時 「……今のような学校制度が無かった時代だって よく学んだ……。『読み・書き・そろばん』と いって『読み』つまり学びに近いものが第一だった」ゆり 「ふーん…………。良くそんな風に考えますねぇ……」シゲ 「30才ちょっとの時に考えてたってんだから、 驚きだ…………」志時 「………そして、36才までが思考の『考』つまり、 考える力をつけるというか、考える事が特に大切になる 時期と思う。論理的な構成力や、設計力、企画力等々 知識よりもむしろ、考え方、論理を打ち出して、勝負 していくことが大切な時期と考えた………」シゲ 「ウーン、24才から36才までか………一流といわれる 学校を出ていても、この期間をサボると、只の物知りで 終わりますかね………?」志時 「ウン……結構、職場で実例があるんじゃないか?」シゲ 「……確かに、学歴が過去の遺産みたいになってしまって いて、再生産の感覚の無い人達って、この時期から 目立ち始めますね………」ゆり 「……悩んでる人達もいるよ……。……相変わらず記憶力 で勝負しようとする人達だけどね…………」シゲ 「誰かが言ってやらんと、分からんかもな………」志時 「幼い頃の、感覚的な素養と、その後の12年位に蓄積 した様々な知識は、当然土台になるが、 自分の考え方・自己の論理を構築していく期間 なんだよな。………だから、お前達が言うように、 この期間をサボって過去の遺産というか、知識だけに 頼って生きていると、会社なんかでは、だんだん仕事の 成果が出にくくなってくる…………」ゆり 「なんかこう、説得力みたいなのが、強くなる年代 なんですかね。……良く知ってるとか、頭が良いとか いう評価とは、ちょっと誉め方が違ってくるもんね。 ………なんか、やり手っていうか、切れるっていうか 『できる!』って……感じかな?」志時 「社会人としての、あるいはビジネスマンとしての底力が 醸成される時期と思う……」シゲ 「僕たちは、この時期、会社生活をしている人しか 知らないけど、確かに、どんどん成長する期間で、 説得力や折衝力、提案する力なんかに磨きがかかって くる感じはしますね」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/17
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◆( ̄ー ̄)負けられない ……本気の挑戦志時 「言わない、言わない。 『出来ない』なんて、 断じて言うもんか……。 俺が、言うわけがない。 ……でも気合だけじゃ仕事にゃならん……わけだ」シゲ 「……」志時 「……よーし……、こうなったら……学習だ……。 経験・知識の不足を調査で埋めよう……と考えた……。 ……時間はかかるが……それしかない……」シゲ 「……調査……?調査ですか?調べる訳ですか……?」志時 「うん、幸いな事にその職場には仕事のドキュメント類は 相当なレベルで残してあった。 ………揃ってたんだ」ゆり 「ウオー……それって凄い事よ!ネッネッ!ウチなんて、 なーんにもナイ………ナイ ……ナイ…ナイ」シゲ 「そうか?………ウチは、まあまあだが……」志時 「整然と揃ってたという訳じゃないが……その種の書類が 詰まったキャビネットが、大体30個位は あったかな………」シゲ 「へぇー!……三段キャビネですか……? えっ、四段?……じゃー120段だ……!。 ぎっしりですか?……ギッシリ……。 …………それを読むわけですか……?……みんな?」ゆり 「……それってさぁーー。時間かかりすぎるんじゃ なーい……?」シゲ 「…… 調査って……言ってもねぇ………」ゆり 「眼の前で家が燃えてるのに、今から消防車を 組み立てるんですか……?……センパ~~~イ」シゲ 「ハハハハッ、ゆり、うまい事いうなぁ…… ……ハハハッ」ゆり 「ヘヘヘッ、……志時先輩に似てきたでしょう? ……ねっ、ねっ」 志時 「でも……、やるっきゃないんだ。やるっきゃない……と ………そう考えた。ギッシリの資料は眺めるだけで 気が遠くなりそうだったが……。 ……自分の事だからな……自分の事……。 ………負けられない」ゆり 「せんぱ~~い……みんな自分の事だから適当に やってるのに……」志時 「フフフッ……、そうかなぁ。……まあ、 意地もあるし……な」シゲ 「そうでしょうねぇ……」ゆり 「…………孤立無援ダシ………あ~~あ」シゲ 「……誰かが、要領よく教えてくれるっていう職場でも ないし…………」志時 「ウン……独りだ……。全く……独りだった……。 ……シゲさんよ、 さっき言ってた『時間』の事だけどな……、 半年位は余裕を見て良いと思ったんだ。 ……まぁ、自分の勝手な判断だったがな……」シゲ 「ええっ!半年…!半年ですか? ……ウーン……、切羽詰まってたようで考え方には、 けっこう余裕があったんですねぇ……」志時 「まぁ、25年以上も前の話だからな。昨今みたいな スピード感じゃないよ……」シゲ 「最近のスピード感覚には、ちょっとついていけない面も あります…………」志時 「ほう……?又、何で?」シゲ 「ゴチャゴチャになってますからね……」ゆり 「………ゴチャゴチャ?」 シゲ 「時間をかけないと成熟しないもの。思い付きだけでは、 完成しないものって……あるじゃないですか?」志時 「フム……」シゲ 「同じ陸上競技でもですよ……100m走とマラソンじゃ 体力も、走る技術も違うでしよう……?」志時 「……なるほど」シゲ 「眼の前のテーマが短距離型か、はたまた長距離競技型か よく判断して対応しないと、勝負になる前に バテてしまう事だってある訳ですよ……」志時 「それは当然のことだな……。 ……だから当然の常識として理解した上での、 スピード論議じゃないのかな?」シゲ 「けっこう、下の者で分かっていないのがいましてね。 上司の言葉を、う呑みにして反応するから 困るんですよ……」ゆり 「えっ……私たちの事?……でも、分かんないものは 分かんないしねぇ……。指導も、上の者の仕事で あるぞよ~~~フフフッ( ̄~ ̄)」志時 「まっ何だ、スピードと云って混乱するんなら、適切に 言い換えたら良い。……タイムリー…とかな……。 しかし、まぁ一般的には遅いという事が問題であって 早すぎて困るって事が少ないから、スピードって 言う表現になるんだろうがな………」 シゲ 「そうですねぇ……。そうかもしれません。 考えてみます……………………。 ――― でも、志時さん、調査って、口で言うのは簡単 だけど……大変でしたね?」志時 「うん……。さすがに……並みの苦労じゃなかった。 資料の山との格闘だ。……気合は入っていたが……な」ゆり 「先輩、当然、時間外よねぇ………?」志時 「ああ、当然、そうだ……。だから残業になるわな……」ゆり 「残業よねぇ~~………」志時 「ああ……、私用残業って訳だ。………一応、 上にお伺いをたてたが、上司も何も言わず『ニカー』 っと笑って許してくれたよ…………」ゆり 「そりゃー、上司は喜ぶね……。いよっ!優等生!」シゲ 「イヤ、私が上司だったら、びっくりして何らかの対応策 を考えますけどね……。 だって、体を壊しかねませんもんね……」ゆり 「シゲさん、まだ分かってないねぇ……。 この職場はね、そんな、ヤワな所とチャウの……。 ねっ……先輩……」シゲ 「でもさ、ゆり。先輩は日常の仕事でも残業してたん だぜ? 100%の頑張りで、色々と言われてたんだ。 ……それから後の時間という事……ですよね? そうでしょう?……それでなくったって、フル稼働 なのに…………タイヘンだ」志時 「……ウン。そんな俺が、普通では考えられない、 常識を越えた、言わば120%位の努力マンに 見えたんだろうな……。同僚や先輩達が 『とうとう、あいつ頭がおかしくなった』って噂してた らしいよ。 ………恰好の酒の肴だよ。……ハハハハッ……」ゆり 「ワァーッ、変人から、とうとう奇人になりましたか!」シゲ 「……(`ヘ´)」志時 「ハハハハッ……そんなところだ………(^_^;)」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/13
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◆( ̄ー ̄)職場の仲間も ……いいもんだシゲ 「いやーー、志時さん、 職場に味方がいたって、 何の役にも立たないって 言われますが…………」志時 「……ウン……?」シゲ 「……お言葉を返すようで……何ですが……そんな事 ありませんよ。味方をしてくれる職場の仲間って 心強いもんですよ。僕なんか随分助けられてます……」ゆり 「あっ!シゲさん、あれね……、(^-^) あの勉強会の事……言ってんでしょう…? ……ねっ」志時 「何だ?それ…。……勉強会?」ゆり 「センパーイ!シゲさんですね、この前、係長と大喧嘩 しちゃったらしいんですよ。何か、仕事の事で……」志時 「ほう………? 喧嘩ねぇ……」シゲ 「いえ、喧嘩って言えばオーバーです。……議論です。 どうしても、係長が僕の意見を聞き入れて くれませんでね……つい……激しく」志時 「頭ごなしに否定されたか……。まあ、そういう事も あるさ。……当然の場合も多いよ。なんといっても 相手は上役だからな……」シゲ 「ええ……、でも今回は自分も間違っているとは 思えなかったもんで……つい、熱くなりまして……」志時 「ふーん……、やっちゃったのか?」シゲ 「はぁ……それで気まずくなりましてね。困ったあげく、 いつも可愛がってくれている先輩とか、親しい同僚に 話をぶつけてみたんですよ」志時 「ほう、そうか……。……なるほど。シゲやんが、 そこまでする事だったら、ほとんど正論やろうなぁ。 中身は聞かんでも分かる……」ゆり 「わあー、凄い。さすが志時先輩!」シゲ 「ありがとうございます。それで、みんなが応援して くれる事になりましてね」志時 「……応援……?」シゲ 「皆で私の係長を説得してくれるって……言うんですよ」 志時 「へえー……! それは又……。何人くらい居たんだ?」ゆり 「七人ですよ……。七人。ねっ、シゲさん………」シゲ 「そう、僕を入れて七人です……。係長を行きつけの 焼き鳥屋に誘って議論しようって話が出たんです けどね…………………」志時 「ん…………?」シゲ 「ある先輩が、まずいって言うんですよ。取り囲んで つるし上げるみたいな、そんな構図になり兼ねない からって……」志時 「うーん………、議論に勝っても、負けても、どっちに 転んでも、後々、シゲとの間が気まずくなるという 読みだな? ………ウーン、シゲ、その先輩、 これからも大事にしろよ。……なかなかのもんやぞ」シゲ 「ハイ、もちろんです」志時 「……それで、勉強会か? ……考えたな」シゲ 「品質問題でぶつかったんですが……、品質はどの職場 でも重要な共通課題でしたからね。違和感は無いんじゃ ないかということで……」志時 「……なるほど」シゲ 「……で、時間外に会議室でやろうという事にしまして、 講師として係長を呼ぶ事にしたんですよ……。 ………けど」志時 「……断られたんだな?……ん?」ゆり 「メンバーに、シゲさんがいたからね……」志時 「しかし……だ、そこで、くだんの先輩が上手に口説いて 引っ張り出してくれた。……どうだ、図星だろう?」シゲ 「……!! そっ、その通りです……」ゆり 「へぇー凄い! 先輩、何で分かるんですか?」志時 「ん? どうしてだろうな? ハハハッ…… ……俺でもそうしてやるからさ…フフフッ。 その先輩とやらに会ってみたくなったな…」シゲ 「それで……係長を講師にしてですね、質疑応答という 形でしたが……、それが凄く良い議論になりましてね。 私が進言した時より、係長は遥かに冷静で フェアでしたよ……」志時 「ウン、………………そんなもんだよ」シゲ 「やっぱり、直属の部下が面と向かって噛み付くと、 上の人って感情的になるもんですかねぇ……」ゆり 「この、生意気な奴めっ……てなわけね」志時 「うん、人にもよると思うが……大抵はそうだろうな。 シゲさんよ、詩人の吉野弘さんて知ってるか?」 シゲ 「………ヨシノさん? いいえ知りません」志時 「その人の詩の一節にな…… 『正しい事を言う時は、少し控えめにするが良い。 正しい事を言う時は、相手を傷付けやすいものだと 分かっている方が良い』 というのがあってな」シゲ 「……………………」志時 「この詩は、娘さん夫婦が円満に過ごすようにとの、 思いを込めて書かれたものらしいが、人間関係の本質を 言ってるよな………」シゲ 「………わかるような気がします」志時 「昔から、俺が口を酸っぱくして言っている事とも、 合致するじゃないか」シゲ 「…………」ゆり 「『言うべき時に、言うべき事がきちんと言えて、 決して角が立たない』 ………………デショー?」シゲ 「ゆり、お前……………………!」志時 「おっ!ゆり!……その通り、さすがゆりだ……。 事務屋、技術屋を問わず仕事屋として成長する為には、 重要なことだ………ウン」 ゆり 「ねぇ、ねぇ先輩。シゲさんって凄いんですよ。 最終的にはね、シゲさんの意見が、ほとんど全部 通ったんですよ……ねっ、シゲさん」シゲ 「いや………、何から何まで、全く、先輩や同僚の みんなのお陰だったんですよ……。係長も偉かったと 思います。見直しました………」志時 「そうだな。それが分かればいい……。けっこう、 下の連中も上司を決め付けてかかっている事が 多いんだよな。 ……しかしなんだよ……安心したよ」シゲ 「えっ……?」志時 「いやね、今時の若い連中も、ちゃんとやるべき議論は やってるんだな………と思うとな……」シゲ 「ええ、しかし、ほんの一部の人間ですけどね……」志時 「結構、結構。いつの時代も一割か二割の人間だよ。 このレベルにいるのはな……」シゲ 「へえー………?そんなもんですか? 一握りなんですね……」志時 「2-6-2だ…………」シゲ 「2-6-2……………?」志時 「ああ……、2割、6割、2割……、昔から一般的に こう言われている。……10人中、二人が極上、 二人が極悪、間の6人が、環境とか条件で、どっちでも 化けるって事だ」ゆり 「……五人だと、1-3-1ですか……?」 志時 「プッ…、そっそうだ。…………うん ………しかし、今の話を聞いて、常日頃から、 シゲが仲間を大切にする意味もよく分かったよ。 ………お前なぁ、俺なんかよりずっと偉いわ……。 ゆり、ビール注いでやってくれ……」シゲ 「先輩!そんな事言わないで下さいよ。 ……恥ずかしいですよ」ゆり 「ハイッ、シゲさん!………照れない、照れない……」シゲ 「あーあ、………すみません、すっかり、先輩の話の腰を 折ってしまいました。志時先輩は僕と違って一人で 戦ったんですね……」志時 「うん、戦ったという程でもないが、直接的にはそういう 事になるかなぁ……。……まぁ、出来ませんって 弱音吐いてしまえば、代わりに係長がやるような そんなレベルの仕事ではあったがな…………」ゆり 「先輩の辞書には、確か『弱音』っていう文字、 無いもんね……。……うん、この前盗み見したけど、 無かった……フフフッ」志時 「……そうだな……。ゆりチャン、ありがとう……。 仕事そのものは、そんなレベルの仕事だったと思うよ。 ――――今振り返っても、少しばかり試されていた ような気もするがね」ゆり 「でしょう……?どうも、さっきからそんな気がして ならないんですよ。―――焼酎、お代わり頂きまーす」シゲ 「でも、志時さんは『出来ない……』なんて死んでも 言いませんからね………。こりゃー大変だ」ゆり 「死んだら言えるわけないじゃーん。 でも先輩は言わないのだ~~。 …………あ~あ、少し酔ってきた……ぞぉぉぉ……」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/12
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◆( ̄ー ̄)慣れない仕事の ……壁に衝突シゲ 「そうなんですか……? 激烈な職場だったんだ。 ……うーん。 しかし現実の問題として、 毎日困ったでしょう? たとえ不満はなかったと してもですよ。実際……仕事に ならんでしょう?」ゆり 「そうですよ……。やってる仕事の中身について、 ほとんど分らなかったんでしょう?」志時 「そりゃー、困ったさ……。タイヘンなんてもんじゃ なかったよ……。……仕事の経験不足だけは、どうする 事もできない。……知識が無いんだから…………。 ……『気合』じゃどうにもならないよ……」シゲ 「……ですよね」ゆり 「でも……先輩ならさ、新しい考え方でバンバン やりそうな気もするけどな……」志時 「なるほど、一理あるな……。しかし実際にはそれも、 それなりの権限か、あるいは、そういった力の後ろ盾が あってできるもんなんだよ……企業の中では……な」シゲ 「新米じゃ、ダメですか………………」志時 「仕事がら、たくさんの人を説得しなきゃならん訳だ。 それも、すべてが目上の地位の人を……な。 新しい事を提案するにしても、その必然性を 説かねばならん……。 おまけにその案はすべて、相手にとっては辛い内容 なんだ」シゲ 「……辛い……と、言いますと……?」志時 「うん……、人員削減案だったからな…………。 説得に当たっては、過去から現状に至る、正しい理解と 分析が極めて大事なわけだ……」ゆり 「現実の理解も無しに、色々言うな!ってな事に なるんだ………?……ねっ…………辛~~~い」 志時 「革命だって、なぜ過去を殺すかの理由が要る……。 まして企業内の仕事なんて、いきなり、『無』から 『有』を生み出すって事は少ないからな…………。 飛躍はほとんど無い。飛躍に見える連続なんだよ……」シゲ 「…………ホント、大変だったですねぇ」志時 「対象の部門を説得に行ったのは良いが……、 逆に、向こうの管理者からやり込められて、 すごすご帰ってくる訳だ。 ホント……悔しかったなぁ……」シゲ 「相手は、部長クラスなんでしょう? ……そりゃー当たり前ですよ」志時 「うーーん。今思い出しても屈辱の日々だったなぁ……。 ………。でもな……この悔しさが……良かった。 ……本当に良かったんだ……」ゆり 「……?」志時 「『悔しい……』という思いってのは、恐怖心を 和らげてくれる所があるんだよ………」シゲ 「恐怖心って、……恐れですね……。 ……なるほど、姿勢が守りだったら、悔しいなんて 感じないって事ですかね。 ………ウーン。でも、志時さんの性格だったらですよ ……そんなにうまくいかない事って、 断腸の思いだったでしょうね………………。 ――――しかし、やつぱり会社もおかしいですよね。 そんなことさせて…………」志時 「……うん、俺に能力がなければな……。 おかしいかもしれん……」シゲ 「えっ……………………?」ゆり 「?????????……………………。 まっ、飲みながら、飲みながら………ねっ」志時 「だって、会社は俺に全く新しい任務を与えている訳だ。 向こうは、俺にやれる力があると思ったわけだろう? 信じてくれたのかもしれん…………」シゲ 「なるほど、それは、そうでしょうね……」ゆり 「試しているわけ……?…………」シゲ 「……!」志時 「だから、取りあえずは、やりたいじゃないか……な。 切り抜けさえすれば会社の見る眼は正しい。 ……そして、志願した俺もハッピー………ってわけだ」 シゲ 「はあ……?でも、大変な会社ですね……」志時 「まあな……、毎日、毎日、やり込められるっていうより 怒鳴りあげられるんだからな。……ホント。……正直、 びびった事もあったよ……ホント……ふぅぅぅぅ……」ゆり 「まるで喧嘩みたいですね……」志時 「向こうさんも大変だよ。何と言ったって一国一城の主 だからな…………。うっかりこっちのペースに乗って、 説得されたりすると、家臣共に厳しい思いをさせたり、 場合によっては、やり手の部下から突き上げられたり するんだからな。……そりゃー必死だよ向こうも……。 今、こうやって思い出してもさぁ、最も厳しかった 案件で、要員80人の所を45人に 減らすってのがあった………」シゲ 「えっ! 半分に近いじゃないですか……。 現場の事、良く分かりもせんで、なに偉そうに 言ってるんだ!ってな風に、やられる訳ですね……」ゆり 「お前じゃ話にならん!上司を連れて来い! ……なーーんてね……」志時 「そうそう、……でもさ、すごすご帰ると、今度は、 自分の課長からその三倍は怒鳴られるのよ。 子供の使いじゃないんだ!!! もう一度行って来い!!! って……。 ……結果出して帰って来いってな……」シゲ 「あーあ。……でっ、どうしたんですか?」志時 「うーん……。これじゃいかんと思った。このままだとさ 『あいつは、やる気はあるが能力が無い』って 言われるのは確実だからな。 ―――相当に考えこんだよ。 クソーって……燃えたなぁ………………」ゆり 「わぁー!前向きー!恐いくらい……… ねぇねえ……なんで?」志時 「とっとっ……。ちよっと失礼……、 ……トイレタイムだ…。…………ふぅー」 <………………………………………………………………> シゲ 「ゆりィ……なんかさぁ……厳しい話やなぁ……」ゆり 「はい、ビール…………。 ねぇ……シゲさん、結局は猛烈社員奮戦記っていうか? 志時センパイの昔の自慢話ってことでしょう?」シゲ 「自慢話は言い過ぎだろう。…苦労話だよ。しかし、 俺達に、わざわざ話してくれてる意味が何かあるんだ。 きっと…………な。……今迄もそうだった……」ゆり 「ふーん、意味……ねぇ。そう言えば、大体いつも そうだけどね……」シゲ 「いつの世も…………。 真は真……。 偽は偽で……、変わることなし……」ゆり 「えっ?シゲさん、念仏…………?」シゲ 「勘だけど……そんな趣旨かなぁって、感じる………」ゆり 「………………?」シゲ 「ゆり、嫌いか? ……この種の話」ゆり 「嫌いって事ないですよ。だからと言って飛びつく程、 好きでもないけどね……。男の人って理屈っぽいから、 何かと難しいしね……」シゲ 「フフフッ……、彼氏もそうなんだな……? ゆり、何だったら中座してもいいぞ。 ……後は俺ひとりで付き合うから……。 彼氏……、待たせてるんじゃないか?」ゆり 「いえいえ………今日は違う。それにさ、シゲさん、 私ね、けっこう楽しいんですよ……」シゲ 「そうか、それなら良し。……だけどお前なぁ、少しは 考えて喋れよな……。時々、ハラハラするぞ。 ご馳走にもなってるんだから……、なっ!」ゆり 「へへへッ……スミマセン。でもね志時先輩なら 良いんです。この前も、ゆりのそんなところが良い所 だって言ってくれましたから……」シゲ 「そうか、志時さん、ふところが深いからな。 ……なら、良いが………。 おっ、ご帰還だ」 志時 「……スマン、スマン、待たせたな……」ゆり 「いえいえ~……どう致しまして………」志時 「シゲさん、ゆりチャン、固い話でスマンな……。 どこまで話したっけ……」シゲ 「いえいえ………。先輩、それにしても、その職場では 全く孤立のような状態だったんですね……その時」ゆり 「周りにゃ味方もいないし、敵ばっかりだし………」志時 「ウン、しかし、味方がいたって……、元々何の役にも 立たんけどな…………」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/04/11
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◆( ̄ー ̄)己の信念と ……会社人事[下]志時 「……考えてもみろよ 例えば法治国家で 法そのものに疑念を 抱くみたいなもんだろう? それじゃ……、とても やってられないよな……。 自分で変えられりゃ良いけどよ、 ……変えられないとなりゃー……、国を出るか、 それとも反逆するかだろう………。 俺みたいに気の短い奴は……特にな……」シゲ 「……………………うーん」ゆり 「ひゃ~~……」志時 「………だから逆に、人事措置に関しては、 人一倍シビアにチェックしていたがな……。 自分なりに、あれこれ調べて……」ゆり 「……それでもですよ、明らかにおかしな人事だって、 あったでしょうに……ふぅぅ……」志時 「ウン、あった……。その時点でそう思うものは確かに あったな……。しかし、後になってみると、なるほどと 思う事が多かった。………たいしたもんだったよ当時の 人事屋は……」ゆり 「それはねセンパイ……、諦めて……、良い方に良い方に 解釈してたんじゃな~い……?」志時 「……!」シゲ 「………それも、ひとつの生き方だ。 所詮、自分で自分の事を決められない世界だから……。 全部、向こう側が決める訳だ…………」志時 「ひとごと――ひと事――人事だ。ハハハッ……」ゆり 「自分の思う通りにしたかったら、自分で会社経営する しかないってこと………………?」志時 「それだって、限界あるぞ。企業は社会的な存在だから、 何もかも自分の思う通りに決めると言う訳には いかない………」ゆり 「そっか……だから、だからぁ先輩、……諦めて……、 ついて行ったんだ」志時 「諦め……?おいおい、まさか……」ゆり 「先輩…………! 観念して白状したら…………?」志時 「フフフッ、ゆり、……諦めたっていうのは当たって いないよ。自分の生き方や考え方と、折り合いを つけたっていう感じかな?……7勝3敗か、 6勝4敗辺りでな…………」ゆり 「あっ、それって、詭弁、屁理屈、言い訳、妥協……、 えーと、あと何だっけ……結局、アキラメじゃん…」シゲ 「こらっ、ゆり!……………もう」志時 「ハハハッ、まいるよなぁ……ゆりには、いつもながら。 ……なあ、ゆりチャンよ……むしろ、自分より遥かに 大局感があって視点の異なる判断をする人達を、 沢山見つけたっていう感覚に近いんだ……。 俺はその時、成長したのかもしれん……」ゆり 「わぁー!チョー前向き…………。 コワーイ…………」志時 「人事部門だってさ……、人事を最終決定する為の材料 とか、要素の大部分は、現場から貰ってるわけだ。 なっ……、俺の周辺に居て、俺の事を良く見ている 管理者から、人事部門に対して提案や情報提供が あるわけよ……な」シゲ 「でも……そんな風に冷静にみれるってどうしてかなぁ。 30才ちょっと過ぎた位の時でしょう?」志時 「ああ、33才位だったかな……大体、 …………そんなもんだろう」ゆり 「えっ?若い!そんな年?……それで古参社員ですか?」志時 「ああ、担当者としては……な。古参だな。二歳上の人が 管理職だったかな……」ゆり 「………33才?………………コワイ!」志時 「おいおい……化け物じゃないぞ。……明治維新の 立役者達と比べてみろよ。彼らは、ほとんどが 20代だった………」シゲ 「おかれた環境で人の色や形は変わるって事ですかね…。 うーん……ウーン……」ゆり 「シゲさん、何悩んでるの?……?」シゲ 「お前は、良いよな……。能天気で……。 羨ましいよ……。先輩、会社の人事って、 色々な立場の人達の意見や判断の集約みたいなところが ありますよね。……志時さんが理解された意味……、 分かるような気がします………」ゆり 「そっかなあ?人事ってさ。好き嫌いや、えこひいきが 一杯入ってるように思うけど……。それと、上の人の 我がまま満載トラック…………」志時 「うん、ちょっと見には、そんな風にしか見えない時代も あったけどな……」シゲ 「………それにしても先輩、私の感覚だと、その職場は、 すごく古典的な職場ですよ。前近代的っていうか……」志時 「そうか?……ウーン、でも人は育つ職場だった。 少数だが本物がな……」ゆり 「……落ちこぼれてさぁ、挫折するって 人もいたんじゃー……?」志時 「フム、確かにいた。………数人な……」ゆり 「やっぱり……少数でも居た訳だ……。 可愛そうに………」志時 「しかし、浮きこぼれは……皆無だったぞ」ゆり 「えっ!?………? 浮きこぼれ?」志時 「ああ、落ちこぼれの逆だ………。企業にとって、 重要な存在だが、変な民主感覚の犠牲になって、 伸び悩む場合が多い」シゲ 「………変な、平等感覚ですか?」ゆり 「またぁー……、先輩達ィ!職場のどこに、 平等があるって言うんですかぁ? ………もう」志時 「一般に、真の抜擢人事なんて、希なことだからな……。 みんなに説明がつくような人事しかしようとしない 傾向が強い。 そんな事がまかり通っている…………」シゲ 「……管理職の勇気と決断の問題ですか?」志時 「真の責任感の問題だろう……。過去に革新的に、 世の中や会社を発展に導いたもののほとんどは、 その時点では、みんなが納得しなかったものばっかり じゃないか……。物理学の世界でも、医学の世界でも、 文化芸能の世界でも、政治の世界でも言える………。 ――――そういう意味で、まぁ、なかなかの 職場だったよ」ゆり 「………………」 <この章完> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/31
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◆( ̄ー ̄)己の信念と ……会社人事[上]ゆり 「赤ん坊をさぁ~~ぁ、 水に放り込んだら、 溺れないかなぁ………。 まぁ、どう見ても先輩は、 赤ん坊って感じじゃ ないけどね………フフフッ。 ……でもさ、そんな残酷な ローテーションをやった人事部門には、 腹が立ったんじゃな~い……?」志時 「ウン……いや……自分で希望して異動したんだから、 人事部門を恨む気持ちは無かったな……。 ……その前のIT職場は卒業したいと思っていたし、 異動の要望を、上司にはきちんと意思表示していた からな……」シゲ 「……志時さん、人事異動って……自分の希望通りに なってたんですか……?」志時 「それは場合によるさ……、丁度、自分が希望している 部署と、社内で人材を募集している部署が、合致した ような場合は比較的スムーズに実現するけどな……。 俺なんか希望を出してから7~8年かかったよ……。 ……けっこう前から長い事アピールし続けていた……」ゆり 「そんな、地獄みたいな職場にぃ……?……? 希望を出していたってさぁ、……それって目安箱 みたいなの……?」志時 「ハハハッ、目安箱か……、それは無いよ。 人事調査表で定期的に意思表示ができるような 仕組みになってたんだ」ゆり 「ああ、ああ、ウチも最近やりだしたヤツ、アレね、 フーン……、それにしてもこの異動人事は、やっぱり ひど過ぎます!常識外れです! ……どう考えても……センパーイ……、 イジメにあってたんだ……」シゲ 「うーん………イジメはオーバーな言い方としても、 どう見たって酷な人事措置だと思いますよ」志時 「イジメ………?ハハハッ…。それは無い無い……。 ハハハハッ……イジメか……。ないない……本人の 俺が、そう言ってるんだから…………」ゆり 「センパイは、特殊思考だから……ねぇ、シゲさん……、 ある種…鈍感……ダシ……」志時 「……それにな……、当時の会社の人事措置は公平で 極めて適切なものだったと思うよ。 ……と、言っても、もちろん自分の周りしか 見えないがな………」シゲ 「……」志時 「……まぁそれでも、個人的には色々と不平不満をいう 奴はいることはいたが……」ゆり 「先輩、自分の人事に対して一度も不信感を持った事は 無かったんですか?……それと、給料なんかも……」志時 「そ~んな事はないさ。人間だもんな……。 不満を持った事は、過去にあったよ。 ……まっ何だ、自分の期待外れに対する不満って いう感じだ…………な」ゆり 「……でしょう? 生身の人間だもんね。 ……あ~~~何か、安心するなぁ……」志時 「………でもな、それも、ある程度時間をかけて 見てみるとだな……色々な事が見えてきてなぁ……」シゲ 「……?どういうことです?」志時 「うん、会社も長くいるとさ、自分が比較的評価されない 時期と、評価して貰える時期があるじゃないか?」ゆり 「えっ!?同じ会社で……、同じ人間に対して? 何でそんな事になるんですぅ……?」シゲ 「バカかお前は!当たり前だろ。……何言ってんだ。 ………全く」ゆり 「……だってぇ、信じられないもーん……」志時 「その評価の違いの意味がだな……ある程度理解できる ようになったわけさ…………。 理解っていうか……納得に近いがな……」ゆり 「成績の良い人はずぅーと良くって、悪い評価のレッテル 貼られた人は、ずっーーーーーーと、悪いんじゃ ないんですか……?」シゲ 「ゆり、まぁ、先輩の話を聞けよ………」志時 「会社は任務とか義務とか、責任とか権限とかが 重要だが、仕事の成果や人の能力に対する評価の 物差しは状況によって変化したりする………」ゆり 「……でも、たとえ変化してもよ……、優秀な人って、 どんな状況にでも対応できるんじゃないんですか? ……だから優秀って言うんでしょう?……違う?」志時 「……うーん、それは理想だな。そんなレベルの社員は、 ……ほんの少数しか居ない」シゲ 「それに、その人に、合う仕事と合わない仕事ってのも あるだろう…………? 仕事の難易度が高くなると、 ますます顕著になってくる。 ………たまたま、合わない任務に異動したりすると、 ……ちょっと大変だ。 …………なかなか成果が出ないよな………」ゆり 「フーン、…………………そっかぁ……?」シゲ 「それにな、たとえば、会社が攻めている時と守っている 時とでは、抜擢する人材も違ってくるのよ……」志時 「職務を遂行する能力だけでなく、性格もおおいに 絡むし…………な……」シゲ 「性格ですか…………、うーん……、 これは、大きいですねぇ……。 リーダーシップの能力なんて、まさにそうですね」ゆり 「そんなことなんですかぁ………?」志時 「うん……、その辺りが理解できてな……、色々と納得 できたってわけだ」ゆり 「それにしてもですよ。志時さんの、この異動の話は 強烈すぎませんか?……私なら、絶対、人事に不信感を 抱くけどなあ……」志時 「ウン、まあ追々話すが……俺はそこまでは無かった。 自ら好んで異動したって事も大きいが……。 第一、人事っていえばよ、社員一人一人にとって すごく大切な事だろう?」ゆり 「だから、言ってるの!……肩書きやら収入に直結 ですもん……」シゲ 「……それだけじゃなく、人のやる気にも大きく影響 しますよね」志時 「ウン、だからな………、それを実行する人事措置という 行為を本気で疑うときは………、 ……………そのときは、辞表を出す時だ。 ……と、俺はそんな風に考えてた………」シゲ 「ええっ?……………そこまで」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/30
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◆( ̄ー ̄)一人の社員の努力が 引き起こす……摩擦[下]ゆり 「センパーーイ!本当は、 仕事がトロイから、 残業してたんでしょう?」シゲ 「コラッ!ゆり!! 何てことを………。 スミマセーン……先輩」志時 「ははははっ……理屈的には合ってるよ……ゆり。 さばけりゃー残業なんて要らないもんな……」シゲ 「もう……ゆりのヤツ……。ホントに…………。 ……でも管理職ってそんなもんですよ。 役に立つ社員には当たりが良いんだ……。 ……企業だから当たり前かもな……」志時 「……フム」シゲ 「そうなってくると、今度は友達が離れていくような 雰囲気になっていくでしょう? みんな……良い子には冷たいから。 だから、……みんなで仲良く60点って…………、 ストーリーになるんですよ……ね」志時 「………フム」ゆり 「あのさぁ、それって、私んトコ、逆の人もいるよ」シゲ 「逆って、何よ…………」ゆり 「離れて行くんじゃなくてね……。上司から評判の良い 人にね、すり寄って行くっていうか…………、 ほら、ゴマをするっていうか……。 ……居ません? シゲさんトコ……そんな人」シゲ 「ああ……居るなぁ。目先の利く奴っていうか……、 ……いやな連中だよな……」ゆり 「でもよ、考えてみたら相手が志時先輩の場合だったら、 スリ寄って行ってた方が得したかもね……? ………その人」シゲ 「……!ゆり……お前…けっこう柔軟性あるなぁ……」 ゆり 「……でもさ、みんなから『付き合い切れない』って、 言われてもよ。志時さんはいいわけだ。……ねっ」シゲ 「……?何でよ?」ゆり 「だって、そん時志時さん、元々友達いないんだから 離れようにも誰も居ないし…………、 ………問題ないですよね、……ねっ」志時 「おいおい、俺を離れ猿みたいに言うなよ。 ひどいなぁ……」ゆり 「だってぇ………………ネェ、シゲさん」志時 「俺さ、実は、二ヶ月位前にその職場に異動で来た ばかりでな……、 あまりみんなに知られてなかったんだ。 ……で、 その時は新人に対して優しい上司達だなって……。 そういう風に解釈してたんだよ……」ゆり 「へえー、そんなことぉ……。変わってるけど、けっこう 素直だったんだぁーー。……センパ~~イ」シゲ 「真っ直ぐな気性って……、人から見たら変わってるって 映るのかもな………」 ゆり 「もちろん、同僚たちからは、総スカン……でしょう?」志時 「あーあー、冷たいものよ。……ある先輩なんかは、 朝の挨拶も無くなったね。 ……サラリーマンって、しょせんそんなもんだな……」ゆり 「だってさ、変人ってどこか気味が悪い所あるもん……」シゲ 「コラッ、ゆり!」ゆり 「ハイッ!シゲさん、ビール……」志時 「ハハハハッ、……かもしれんなあ。 ……それから、やってる仕事のレベルが、 どんどん上がっていってね…………」シゲ 「仕事って本気でやる気出すとそうなるんですかね……」志時 「ああ、仕事が集まってくるみたいな所は確かにあるな。 担当者の分際で、ほかの部の部長を説得に行かなきゃ ならない様な事にもなってきてな……」ゆり 「ええっ?部長を……?担当者が…? 一対一で?……そんな事ってあるんですか?」志時 「うん……俺、その職場では新入りだったけど、 ローテーションで異動してきたわけでね…、 キャリアからいえば担当者の中では、けっこう古参の方 だったのよ」ゆり 「……それにしても担当者に対して、 厳しい仕事させるんですね。 ……でも、二ヶ月の経験じゃ慣れなくて大変だった でしょう?」 シゲ 「ほらほら、すごく大きな会社って言ってたでしょう? だったら、部長ってすごいんでしょう? 500人位部下がいたんじゃありません?」志時 「そうねぇー……、大きい職場では、 だいたい、1000人くらい居たかな……。 ――― そりゃーもう、大変なんてもんじゃなかったよ。 ―――真っ青よ……」ゆり 「あのね先輩、本当はよ……本当は先輩、いびられてたん じゃなーい?…………イジメかなぁ……」志時 「ウッ……、あのなぁ……ゆり……」ゆり 「あっ!図星……かな?」シゲ 「少し慣れるまで、勉強の期間を下さいって 言えなかったんですか? 先輩の性格なら言えたでしょうに…………」ゆり 「そうそう、そうですよ……、新米にわからないまんま、 色々やられると職場としても、逆効果って事も あるでしょう……?……ねっ」シゲ 「ゆり!お前なぁ……もう少し穏やかな言葉 使えないのか、…………全く……」志時 「フフフッ。……言えない事はないさ、俺は何事も 遠慮無く発言するタイプだからな………。 しかしなぁ、そんな事を言おうものなら大変だ……。 『会社は学校じゃ無い!』 『勉強なら授業料払え!』って、 怒鳴り上げられるのがオチよ。 ――――そんな職場だった……………。 ……ウン。……猛烈職場だったなぁ…………」シゲ 「信じられない…………恐いなぁ」ゆり 「何ですか?それって……、おかしいよ。 新しい職場で教育もしないで、 勉強する時間も与えないで、結果を出せっていうこと? ……目茶苦茶………。 -----------責任者!!前に出なさい!」シゲ 「おいおい、ゆりが怒ってどうする……ハハハッ……」ゆり 「だって…………。 ……導入教育も無いわけ……?」志時 「そういう事……。 ……だから読みの深い俺はそんな馬鹿な発言はしない。 ………意地で言えなかったのよ。 ………ビジネスマンの意地だ……」ゆり 「サラリーマンじゃ、給料取りだもんね。 ビジネスマン――仕事屋の……意地か……、 ……意地ねぇ……」 シゲ 「………強烈ですね」志時 「赤ん坊を水に放り込んで、泳ぎを教えるような、 そんなやり方だな」ゆり 「あっ、それって聞いた事ある…………」シゲ 「非科学的、極まりないですね。 ……信じられないや、フゥー………」志時 「…ウン、そういうやり方でしか育たない ものがある事も……また、確かだけどな…………」 <この章完> 【◆( ̄ー ̄)己の信念と……会社人事……へ続く】 ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/24
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◆( ̄ー ̄)一人の社員の努力が 引き起こす……摩擦[中]シゲ「他人から見たら、 90%を越える努力に 映ってたんでしょう? みんな60点族だから ……いい迷惑ですよ」ゆり「センパーーイ!!そんな時ね、上司はね……、 みんなに向かってこう言うんよ。『……志時君はあれだけ やってるのに大体お前達はだな~~……』なーんて すぐ説教したがるの……」志時「なるほどな……うん……。 ほれ!ビール、貰えよ」ゆり「わたし、焼酎のお湯割りーー!シゲさんは……ビールね」シゲ「とーぜん、頂きます!……それで?どうされたんです?」志時「相変わらずゆりチャン…サケ強いな……。はははっ……。 ―――― それからだろう……? まぁ知っての通り、俺もこんな性格だからな。 周りを気にするというよりは、仕事の面白さにどんどんと 引きずり込まれて行ってね……。ハハハッ………」ゆり「悪いけど…志時先輩、相当変わってたんですねぇ(-。-)」志時「いんや……まとも。しかしまぁ、普通の人間から見りゃー そう見えただろうな……。ははははっ……。 ――ほぼ、エンジン全開というか、頭も体もフル稼働と いう位の状態に持っていってしまったわけよ……」シゲ「……言ってみりゃー、100%のガンバリだ」ゆり「あーあ…………、もう、先輩!他に人生、面白い事 なかったんですかぁ……?……(`ヘ´)」 シゲ「第一、一体……何にそんなに燃えたんです……? ……うらやましいなぁ……」志時「えっ……? うらやましい? ウソつけ! 仕事なんて元々面白くなくて、生活の為に仕方なく 働いてんじゃないのか?君らの世代って……?」ゆり「オオッ、鋭い!さすが先輩だわ、全部見抜いてますねぇ。 ……ウーーーン、鋭い…… (^_^;)」シゲ「そんな連中も居る事はいます…………、 でも、誰だって……本当は仕事は面白いんだって事 知ってますよ……。たまたま、そういう仕事に 出くわさないだけで………」ゆり「あぁー、シゲさーん、それっておかしくなーい……? 出会うとか出会わないとかいう事じゃ無いみたい……」シゲ「……ん?……何でよ?」ゆり「……だってよ、同じ仕事してるのによ……、 ある人は面白いって言うし、 ほかの人は、つまらないって言ったりしてますよ。 ねっ、そうでしょう……?」シゲ「だからさ、そういう本人の好みも考慮した上でだ……、 一人一人が満足できる仕事環境に、 なかなか出くわさない訳だ………。なっ……」志時「ふーん……、そんなもんか…………」シゲ「担当されていた仕事の中身は横に置くとしてもですよ、 周りの同僚とは、物の見方が違ってたんでしょう?」志時「ウン、見方というか次元が違ってたように思う……。 まあ……どっちが良い悪いっていう問題じゃないが……」シゲ「…………と、良いますと……?」志時「ウン……、組織、人事、労働、資金、技術、設備、 システム、制度なんかのあらゆる経営資源・環境に 対してだな……、 俺って…………、 『何の為に』という視点に……、とことん こだわってた……からな…………。 ……………相当に……こだわってた……」ゆり「先輩、………今だって、そうじゃん……?」志時「……かな?……とにかく職場での仕事時間の密度が 濃くてなー……、ほとんど他の連中と雑談する機会が ないわけだ……」ゆり「ええっ……?まさか昼休みも仕事してたんですか……?」志時「……書庫の奥で寝てた。ハハハハッ……」ゆり「ふふふふっ……。先輩って、企画関係の仕事だったん ですよね。……そっかぁ、それで少し飲み込めた……。 ちょっと、私たちの仕事の感覚と違うもんね………」シゲ「周りの人たちから見ると変な社員だったんでしょうね。 仕事の虫っていうか……、仕事の鬼って言うか…………。 ……相当、色々と言われたんじゃないですか?」志時「だろうな……『変わり者』とか『付き合いきれない』 ……なんて言われてたようだ……」シゲ「ハハハハッ。全く当たってますよね。だってその頃は、 誰とも付き合ってなかったんでしょう…? エンジンフル回転だったら、とても、そんな余裕は ありませんもんねぇ……」ゆり「ええ……?『付き合いきれない』って、そんな意味…?」志時「ふふふふっ……。でも、一介の担当者の俺にだよ、 ほかの部門の部長、課長が話しかけてくるんだ……。 ……これは、ちょっと面食らったな……マジで……」ゆり「管理職には評判が良かった訳なんだ。 ……上司ばっかりの宴会なんかでは、 メッチャ誉められてたりしていて……。 模範社員ナリーーーー!!!…………フフフッ……」志時「ハハハッ……。だから『点取り虫』ってことか、 ハハハハッ…………なぁ」シゲ「そりゃー、上役たちにとっては願っても無い社員ですよ」志時「……かもな。よく知らない人がさ『志時君、頑張れよ』 ……なんて激励してくるのよ……。 後で、その人が副部長ってわかったが……」シゲ「へえー、職場に来るんですか?」志時「いや、廊下辺りですれ違う時なんかにな……。 寄って来るのよ……まいったね。 自分勝手にやってる事だったから、 かなり……違和感あったなぁ……」シゲ「自分勝手っていっても、会社の仕事ですから、 上司の指示で、やってたんでしょう…………?」志時「……いや、全部、自分の判断でやってた……。指示は、 三ヶ月に一回位かな……。テーマ単位にな……」シゲ「…………!」 <続> ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/23
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◆( ̄ー ̄)一人の社員の努力が 引き起こす……摩擦[上]志時「いや待て待て、 ゆりチャン、 シゲさんの言う事も 一理あるぞ。 ウーン……、 その通りかもしれんな………」シゲ「……でしょう?………ねっ。ウチみたいに、やり繰りに 四苦八苦してる会社は、60%の努力なんかだったら、 即……倒産ですよ………」志時「ウーーン……、――実はな、昔の事になるが………、 まさか世の中に、そんな方程式があるとはつゆ知らず、 コトを起こしちまった事があってな。………これがまぁ、 嫌なことになったんだ……」シゲ「えっ?先輩が知らなかった……??? 信じられんな…」ゆり「だってよ……、だって先輩ならそんな事知ってても 信じないんじゃない……?……関係ないでしょう? ……ねっ、そんな社員同士の傷の舐め合いみたいな 関係って真っ平ゴメンってところじゃないですか? ……ねっ、先輩」志時「うん、もちろん、そんな『社内同好会』は俺の性に 合わんな……」ゆり「あっ、来た来た、おいしそう!……フフフフッ」女将「ハイッお待ちどうさん!皆さんいつもありがとう ございますぅ……。ゆりさん!いい先輩持って 幸せね、フフフッ……」ゆり「ハーイ、お蔭さまで………ヘヘヘッ」シゲ「ゆりっぺ、そっちの方、片づけてもらえ。そこに置こう。 ウン、そうそう。―――で?先輩、どんな話なんすか?」志時「まぁ、食いながらいこう。 ……人はな、人は、他人のちょっと目立った努力に 対してはだな……、あまり快く思わないわけだ……。 それで、嫉妬したり誹謗・中傷したりして……けっこう 敵対するんだ……」シゲ「……」ゆり「……嫉妬するかなぁ?」シゲ「……うーん、努力は賞賛されるっていう感覚かなぁ……」ゆり「そうかも!……だってよ『努力賞』っていう賞がある位だ もん! ねっ……、私も鋭いねっ」シゲ「先輩、敵対するって言うよりも、なんかこう ………迷惑がりますよね」ゆり「私は、冷やかすけどな………」シゲ「迷惑と同じ心理じゃないか……」志時「ウン、それがだ…………そこから、まじめに、真っ直ぐ、 本気で死にもの狂いで頑張るとだな……。人は、だんだん だんだん……共鳴してくるんだ」ゆり「……共鳴?」志時「ウン……、こちらからの何の説得も無しにな……。 共鳴する…………そんな体験なんだ」シゲ「うん、反発するって所までは何となく分かりますが……、 共鳴?ですか?…………人ってそんなもんですかね」ゆり「私たちは、無関心ですけどね。他人の事なんて……」シゲ「本当は気になるくせにな……」ゆり「そう、気にはなるけど、攻撃も共鳴もしないの……」志時「まぁ聞けよ。――もう随分前の事になるが……、当時の 職場でな、ちよっとした事情があって、言ってみりゃ 80%位の努力をやっちまったのよ。――さぁ大変だ」シゲ「先輩は以前、相当でかい会社におられたんですよね……」志時「ウーン、でかかったぞー……。毎年千人採用して、 80年間、採用し続けないといかん位の人間が居た。 …………ウジャウジャ居たよ」シゲ「ハチマン人…………フャ~~~!」志時「売上が…………1日50億円は越えてたな」ゆり「げっ! スゴーイ! 桁が違う………。ホントですか? ………凄いなあ」シゲ「年商、二兆円位ですか?………ウハー」ゆり「ワォー!見えない見えない。……見当つかない額でーす」志時「…………だろうな」シゲ「ゆり、デパートで買い物するとするだろう?」ゆり「井筒屋ですか……?」シゲ「あん……?まっ、井筒屋でも、伊勢丹でもいいが………、 毎日だな、毎日、100万円買い物する訳だ……」ゆり「100万!うわー使い切れないわ。毎日……でしょう?」シゲ「まぁ、そう言わないで使ってくれ。ハハハッ……。 それで、大体、一年で三億六千万円使うわけだな?」ゆり「……………!」シゲ「二兆円使い切るのにだな。何年かかるか?……ええー?」ゆり「……んなぁ………?」シゲ「いいか、……約、5,500年よ………」ゆり「シゲさん、もうダメ……、ダメ……。頭パンク……。 志時さん、でっかいトコに居たんですねぇ?」志時「まあな大企業だった…………。 そこである時、ちょっとばかり気合を入れて 頑張ったって訳よ。 ………そしたらよ、早速、陰口よ……」シゲ「えっ?なんて?」志時「ウン……『あいつは目立ちたがり屋』……だってさ……」ゆり「目立った訳なんだ……」志時「うん、………らしい。大体俺って何にでも全力投球の タイプじゃないか……」ゆり「なーんか目立つんですよね。カッコいいって訳じゃない ですけど……」シゲ「コラッ、ゆり!もう……。スミマセーン……先輩」ゆり「フフッ、元々先輩は筋金入りのスポーツマンですもんね。 迫力が違う!」シゲ「オオッ……ナイスフォロー!」志時「ハハハッ、まいるなぁ……。おい、コレ何かな?」ゆり「えっ? それ椎茸です。……おいしいっすよ」志時「へぇー椎茸か。そうか? ……そう言えばそうだ。ウン、うまい。 ――でもな、その時はな、大した事でもなかったんだ。 残業時間が皆より20時間位多かっただけよ」ゆり「20時間も多い!……大した事ですよー」シゲ「ゆり、お前たちの世代じゃ、そうだろうがな……。 ……ねぇ先輩……」志時「ウン、…………それがまぁ、うるさい、うるさい……。 職場スズメって……」ゆり「なーんだ、周りがアレコレ言うのって、昔も今も一緒 なんだぁ……」シゲ「たったそれだけで噂……?でも無視ですよね?先輩……」志時「もちろんさ。でもその時つくづく感じたねぇ……。 職場ってメッチャ楽な所だなって……」ゆり「当たり前でしょう! 元々、楽な所ですよ。先輩…!」シゲ「ゆり!……お前は別格って……」志時「なんせ、適当にやるってのが成り立つ世界なんだからな。 ……歩いてりゃいいんだ。急ぐ事も走る事もいらんのさ」ゆり「あーあ、もう、当たり前ですって……。スポーツ界と 違うんです。ほとんどの人が適当にやってます。 ………ハイ、どうぞお酒………。 そろそろコップにしましょうね?」志時「ウン……ありがとう。しかし、仕事に対する意地って あるんじゃないか……?」ゆり「意地……?ウッワー、縄文式時代の言葉!」シゲ「ゆり、それはちょっと言い過ぎじゃないか? 真剣にやってる奴もけっこういるぜ………。お前だって、 そうじゃないか?」ゆり「いるぅ……?何処……?どこですか~~。 見えましぇーん……。 電気灯けてぇ……………ふふふふっ」シゲ「もう……コラ!ゆり!………で? 先輩! そのあとは?」志時「あとか………、うん、仕事に手応えが出てきてねぇ。 とにかく面白いもんだから、又、ちょっとばかり力が 入ってしまったってわけよ……」シゲ「たぶん、そんな事だろうと思いましたよ。ハハハッ……」ゆり「志時さん、志時さん!……周りは黙っちゃいませんよ!」志時「うんその通り……、何とみんなから陰で『点取り虫』と 言われてたらしい……」シゲ「………らしい、……といいますと?」志時「うん、同期の友人がささやいてくれてね」ゆり「ハハァ……、先輩、それはですね、その同期の人が一番 そう言ってたんですよ。きっと……ヘヘヘヘッ」シゲ「ゆり!…鋭いなぁ。同感だな。 ……へへっ、今度は点取り虫ですか? …当然、無視(虫)ですね。ハハハッ」志時「うん、蒸し蒸し(虫々)暑い頃だった。ハハハッ…」ゆり「…………?」志時「ホント、職場スズメって何だかんだ言いたがるよな。 しかし、……考えてみりゃよ、点が取れりゃ収入が 上がるんだから、悪い事じゃないがな……」ゆり「そんな問題じゃないっしょう! アッタマにきますよね」シゲ「…………そういう言われ方って、ムカつくんだよな」志時「でも、本人には聞こえないから、いーいーの……」ゆり「だって、友達ぶってつないで来る人も居るし……」シゲ「そうそう、友達ぶって…………」志時「うん……。相当ひどい噂だったらしい。色々とな……。 まぁ、とにもかくにもうるさい事だった…………」ゆり「センパーイ……。あんまり好かれてなかったんじゃ ないですか? ヘヘッ……」志時「………………ウッ」 <続>===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/21
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◆( ̄ー ̄)社員の努力を ……分析する志時「うん、そうだな……、 ゆりチャンが 言うように、確かに 暗い酒はたまらんよな………。 まぁ、暗いは、クライ(CRY) だから、叫びと言うか 心の声はあるんだろうがな……」ゆり「……?」シゲ「……フフフフッ……」志時「―――ところで、ご両人、話は変わるが……毎日の仕事、 きちんとやってるか? ……努力してるかね?……ウン?」 シゲ「ええっ!先輩、突然また……。上役みたいな事……」ゆり「先輩!もう酔っぱらったんですか?……逮捕しますよ! フフッ…(^-^ )」志時「まだまだ、酔うもんか。まともよ……」ゆり「………お説教なら、勘弁して欲しいわぁ~~~」志時「ウッ!………でっ? ……シゲ?どうだ?」シゲ「ええ……普通には努力してますよ。フツウには………」志時「まあなんだ、おおかたの人間は努力するもんだよな。 それなりに……」シゲ「まっ、普通は、そうですね」ゆり「努力って、残業とか………ですか?」志時「うん、……って言うより、仕事の中身だな……」シゲ「努力するから……結果、残業になるってのもあるけどな」ゆり「仕事の量が多いから、残業になるんですけどぉ……」シゲ「だからぁ、残業してでも仕事を捌こうとするのも、 ひとつの努力じゃないか?…………な」ゆり「…そっかぁ、……さっさと帰る人もいるしねぇ。…ウン」志時「例えばだ、いいか?どうにか動くだけのプログラムを 作る事は、プログラマーに期待される最低の条件だ」ゆり「……ハイ」志時「そんなレベルの仕事振りが水面で……、もっと良い プログラムにしようと考えて、あれこれやるのが、 努力と考えたらどうだ」シゲ「処理速度のアップとか、メンテナンスのしやすさとか、 色々と工夫してるだろう?」ゆり「してない、してない……。ほとんど、しない人ばっかり ……ですよ」シゲ「……また、お前はそんな風に言う……。 ………全く……もう」志時「フム………まぁいい。……その『努力』が問題なんだ」シゲ「えっ!どうして……?どうしてですか? ………頑張っちゃいけないんですか?」志時「いやいや、言い過ぎた……。今日のテーマと言った方が いいな……」ゆり「テーマ?……あっ、来た来た……。 いよいよ始まるんだぁ……独演会!!」志時「おいおい、独演じゃないよ」ゆり「いいから、いいから、はいはい、……さぁどうぞーー、 大せんぱ~い……」 志時「もうーー、お前らはしょうがないなぁ…………。 ―――よし! ……じゃーいくぞ。 ……普通、サラリーマンって奴はだな、 おおよそ60点位の努力で、 お互いに牽制し合ってるらしい」シゲ「牽制……?」志時「ウン、………そしてまた、了解し合ってるらしい……」シゲ「……了解?……フム」志時「そうやって、お互い仲良く付き合っているらしいんだ」ゆり「いえ!そんな、60点も努力してませんよ。 精々10点ってところでしょう?」シゲ「とんでもない、逆です。……たった60点って 事はないですよ」志時「ゆりチャンが言うみたいに、ほとんど努力しない奴だって 沢山居るんだぞ。……平均60なら良い方じゃないか」シゲ「60点で……ですか?最高の頑張りを100として、 60%か、……フーム…………そんなもんですかね?」志時「そうそうそう、実感あるだろう? 60%………。 ……なっ?」ゆり「そんな………みんなそんなに真面目じゃないって……」シゲ「フーム……お互い負担をかけない楽な線と言う事か……。 あんまり目立ちたく無い……」志時「そう、昔から『出る杭は打たれる』って言うだろう。 目立たず、敵を作らず、平凡を貫くうまいやり方 なんだろうな…………」シゲ「……『出すぎた杭は打ちようが無い』とも、 言いますけどね……」志時「……」ゆり「でも、本当は目立ちたがってるのにね……」志時「そうか?……そうなのか?」ゆり「当たり前じゃないですか。本音はそうに決まってます」志時「じゃー、なぜ表に出さないんだ?」ゆり「トラブルが恐いんじゃないですか?摩擦に弱いから……」志時「摩擦に弱い……。うん、なるほど鋭い……、本質は昔と 変わってないか……」ゆり「だって、自分だってそんなんだから……」シゲ「ゆり、銚子とってくれ…………、どうぞ志時さん。 ――でもね先輩、今言われた60%主義っていうのは ですよ…………。いわゆる大企業とかのぉー、 業績がぁー、チョー安定してる所の話でしょう?」志時「ん?……なんで?」シゲ「ウチみたいに、やり繰りに四苦八苦してる会社は、 そんなんじゃ倒産ですよ………」ゆり「そうかなぁ……?本当……?どこの会社だって、 似たようなもんじゃなーい?……そんなもんよぉ……」 ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/20
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◆( ̄ー ̄)ちょっと ブラック・ジョーク志時「ところでひとつ、 ……面白い話を してやろうか……」ゆり「待ってましたァ……!」志時「昔な……、ある国の 大統領官邸前の広場でな、 沢山の外国観光客のいる前で、 一人の酔っ払いが大声で叫んでたんだ。 昼間から、もう、メッチャクッチャ酔っ払ってな……」シゲ「…………」 志時「国民は本当の大統領を知らん!あいつは能無しで怠け者で おまけに女好きのド助平だぁー……」ゆり「……そんな事を」志時「おまけにアル中で、ろくに仕事もできん大馬鹿者だぁっー ……てな。………もちろん、近辺に居た兵隊たちに、 すぐに取り押さえられた事は言うまでも無い。 ……それから拘留、起訴、裁判、……当然有罪だな。 ……罰金刑だった。 日本円にして200万円の罰金が 言い渡された……」シゲ「………フーン」 志時「罪名は『国家最高元首侮辱罪』 ……ところが、これに該当する罰金が、 約20万円で後の180万円には 別の罪名が付いていたんだ。 ………さて、何だか分かるか?」ゆり「それって、逆でしょう…………?」シゲ「騒乱罪?…………それほどでもないか……」ゆり「ねぇー、何なんです?」シゲ「…………何かなぁー」 志時「フフフッ、…………分からんだろうなぁー」ゆり「もうー、じらさないで教えて下さいよ」志持「その、重い罪名はな…………、 ………『国家最高機密漏洩罪』だ。 ハハハハッ……」シゲ「えっ?………ああ……フフフフッ、 ハハハハッ…………」ゆり「えっ………えっ? 何?……何で?」志時「ハハハハッ、まぁ、いいからいいから……、 赤提灯小噺だ……」ゆり「もう、わかんな~い」志時「ゆりには、ちょっとレベルが 高かったな……」ゆり「もう…………」シゲ「……ハハハハッ……」ゆり「赤提灯の店ね、私の友達は嫌いって言う人が 多いんですよ。古臭いって言って……。 酒癖の悪いオジサンも多いしね……」 シゲ「ハハハッ、ハハハッ…笑いが止まらないや。 志時さん、ブラックユーモアですね。 しかし、ゆり……ゆりは、けっこう好きだろう? ……赤提灯の店。酒だって強いしな………」ゆり「うん、好きって言う程じゃないけど……。 美味しいものもけっこうあるから、 ……まぁね。 でも、誰とでも行く訳じゃないですよ。 ……楽しい人がいいな。ねぇ、シゲさん、 さっきの話…、何なんですか…?」シゲ「こういうのはなッ、説明し・な・い・の」ゆり「……もうーー、……ずるい……」 ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/05
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◆( ̄ー ̄)呑みュニケーション志時「……それにしても、 この店いつもながら 混み合ってるなぁ」シゲ「―――♪ 酒は涙か♪ ため息かぁー ……♪」志時「おっ! シゲさん、古いなぁ。……それから?」ゆり「ハイ!…♪心の憂さのぉ~~~ 捨てぇどぉこぉおおろぉ♪ …………でしょ?」シゲ「ええっ?ゆり、何で知ってんだ?」ゆり「だって、おじいちゃんが、しょっちゅう歌ってたもん」シゲ「そうか、おじいちゃんか……。俺んとこは、親父だ……。 ハハハッ……」ゆり「それからね、もうひとつ、 ……♪義理がぁすたればこの世はぁ闇だぁ……♪ ってね。ヘヘヘッ」シゲ「おっ、人生劇場やな」ゆり「………なの?」志時「フム……、義理はすたっておらん。……よって、 この世は明るいのだ」シゲ「えっ?」志時「……毎年2月14日に男共はしみじみと、その事を悟る。 決してこの世の義理はすたっておらん……とな」ゆり「フフフッ、ハハハッ…先輩!よく言いますね」シゲ「違いない。義理チョコか………ハハハッ」志時「ココロ~ノ、ウゥサ~ノ、ステ~ドコロ…か。 良い歌は残るなぁ……」ゆり「心の憂さってストレスでしょう?みんな、 飲み屋さんのお店に捨てに来るんですよね……」志時「……うん、そればっかりでもないけどな」ゆり「えっ?どうして?飲み屋さんってそんなトコでしょう? 愚痴言ったりヤケ酒飲んだり……」シゲ「おいおい、ゆり!……俺達もそうか?」ゆり「あっ…そっか……。美味しいもの食べに来てるんだ」シゲ「おいしい話も……なっ」ゆり「シゲさん、オシャレー!…………おいしい話ねっ」志時「まっなんだ、格好よく言えば会食だな。 ……コミュニケーションだ」シゲ「赤提灯ノミニュケーション……。日本の下町文化ですね。 西洋にはない習慣らしいが………」志時「ない事もないらしいぞ。まさか赤提灯はなかろうが……。 居酒屋は沢山あるし似たような交流もあるって聞いたぞ」ゆり「へえー、そうなんだ……」志時「俺の友達の息子も、マンハッタンやらロンドンやらで、 寿司バーみたいなのやってるらしいんだがな。 えらく流行ってるって話よ」ゆり「わぁー、かっこいい。行ってみたいなぁ。若いんですか」志時「ああ、……30才ちょっと前かな?」ゆり「イェイ! ^.^」志時「嫁さんいるよ」ゆり「グゥゥゥー……(-。-)」 シゲ「でも、向こうは車社会だから、会社の帰りに ちょっと一杯なんていうのは少ないんでしよう?」志時「都市部はそうでもないらしいが………、会社の 人間とばっかり飲むってのは珍しいんだろうな」シゲ「元々がファミリー主義が強いんでしょう……? ホームパーティなんかは、しょっちゅうやるんじゃ ないですか?」志時「そんな事もなかろう……家族はとても大切にするけど、 ………大半の一般庶民は、そこそこ貧しいし………」シゲ「基本的に隣人との、コミュニケーションに関しては ですねぇ、アッチの方が、はーるかにきめ細かいので ありまーす……」志時「そうかぁ……?やり方の違いだけと思うがな。 日本にもだなあ、昔から『向こう三軒両隣』って いう言葉もあるし………」ゆり「志時さーん、スキンシップコミュニケーションだって 向こうはずいぶんと違いますよ。 メッチャ違います……。 挨拶だっていきなり手を握るじゃないですか。 それに抱き合ったりキッスしたり……。 ………………レベルが違うね………」志時「……特にアメリカは、元々大半が移民民族で人種混成 だからな。良好なコミュニケーションの形成を図ると いう事は、国の成立にとって重要な事だったろうし、 地域生活の命だったんだろう……」シゲ「小さな島国の日本だって大変ですもんね」志時「……ウン?」シゲ「新しい団地なんて大変なんですよ。形としては街が、 いきなり出来あがってるんですけど本当の意味での街に なるには、二代から三代はかかるって言います……」ゆり「………?本当の街?」シゲ「街としての、連帯感っていうか、まぁ、地域としての 一体感みたいなものかな。道路、街灯、学園その他公共物 は共有している訳だしな。それに心のコミュニティ みたいなもんさ」ゆり「明るい街づくりっとか言う、ああいうのね……」シゲ「まあな。…ところで先輩、話は変わりますけど、この前 テレビで面白いのやってましたよ。ドキュメント番組 ですけどね……」志時「ほう……、どんな?」シゲ「給食メニュー居酒屋です」ゆり「ええっ?!給食?」シゲ「うん、学校のな、……あの給食だ」ゆり「へぇー、どこどこ?…博多?」シゲ「東京の………、どこだったか、中野だったか、 渋谷だったか……?」志時「繁盛してるのか?」ゆり「無理でしょう?給食ですよ。給食……」シゲ「ゆり、ところがどっこい、大盛況よ。志時さんそれがね、 店内のレイアウトが、全く小学校の教室なんですよ」志時「そこまで、凝ってるのか………?」シゲ「ええ、正面に大きな黒板も、ちゃんとあってね。 壁もですよ、ほら習字の書いたのやら、絵やらが生徒の 名前付きで貼って有るんですよ。天井からは、ちゃんと、 ガンガンつなぎがぶら下がってましてね。 そこでカメラ止めたら全く、小学校の教室なんですよ」ゆり「ひゃー、じゃー、机なんかも並んでるんだ?」シゲ「いや、さすがにそれは無い。小さすぎて食べにくいから かなぁ?でっかいテーブルが幾つか置いてあって、 客はその周りに、円座になって座るようになってた。 メニューも、器もそのまんま、学校給食よ」志時「旨いのかな?」シゲ「先輩たちの時代は、給食っていえば、パンにしたって ミルクにしたって、テキにしたって、まずい食事の代名詞 みたいなものだったんでしょう?」志時「そうよお前。……テキって言ったって鯨肉だぞ」ゆり「ええっ!高級品じゃないですか」志時「最近はな………、しかし、昔はまずかった。 ミルクっていったってよ脱脂粉乳だからな……」シゲ「私達の頃には、とりたてて旨いって言う訳じゃないけど、 けっこう食える味だったんですよ。ところが、私たちの 7~8年後の世代からは、変な店なんかより、よっぽど 旨かったらしくてですね……」ゆり「美味しくないと食べないもん……給食業者の方も競争 していたし……」シゲ「来客にインタビューしてましたけどね、みんな口を揃えて 旨い旨いって言ってました。値段も手頃でね………」志時「フーン……。何かついていけんなぁ」シゲ「中堅ビジネスマンにとって、人気のポイントがですね。 ほとんど……絶対と言って良いくらい、仕事の話に ならないって事らしいですよ」志時「そんなもんか、まぁ小学校の教室じゃなぁ……」シゲ「ほとんど、昔話になるっていってましたね。 仮面ライダーとか、秘密のあっこちゃんなんかでも、 盛り上がったりするらしいですよ。 ……修学旅行とかの話も……」ゆり「わぁー、行ってみたいなぁ………」志時「俺は、パスさせてもらうよ。ハハハッ……」シゲ「私は、半々かな………」ゆり「同窓会みたいな心持ちになるのかな?」志時「……だろうな。しかし、まあ、アイデアではあるよな。 新人類型の新しいコミュニケーションかもしれん…………」 ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/03/01
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◆( ̄ー ̄)いつも先輩の奢り ……良いの?志時「ところで、 ゆりちゃんよ……。 女のクセに よく飲むなぁって 言われないか?」シゲ「アッ、アッ、先輩! それって差別用語!危ないっスョ……」ゆり「いいから、いいから…。差別なんてオーバー、オーバー。 あのねっ、先輩!……人の言う事いちいち気にしてたら 切りが無いの……」シゲ「あっ……って事は言われてんだな…ハハハッ……」ゆり「ウチなんかね、母さん、私の二倍は飲むんだから……」志時「うっ!………凄い、それにしても君らは、ホントに ビールが好きだな……」シゲ「ハイッ!先輩!わたくし重里靖明、ビールは中学ん時から 飲んでおりま~~す。ハハハッ……」ゆり「ビール、ワイン、酒、焼酎、ウイスキー、ブランデー、 老酒、カクテル以外は………み~んな……嫌いでーす」志時「ハハハッ……、よしよし、……さぁさ、食べる方も 遠慮すんなよ。……ほれほれっ、もう一皿もらえよ、 ゆりチャン……これも」ゆり「はっ、では遠慮なく!二皿いただきま~す」シゲ「…!」ゆり「おばちゃん、い~い?コレね、二皿追加ァ~~、 オネガーーイ!」シゲ「フーゥ…、ゆりらしいや……」志時「ハハハッ、いいから、いいから。旨いもんなぁ……」シゲ「……先輩いつもすみません。 奢ってもらうばっかりで……」ゆり「ホント、スミマセーン。お返しもしないで…」志時「バカ言っちゃいかん。もうかれこれ三ヶ月振りじゃ ないか。時には先輩らしい事もさせてくれよ。……なっ」ゆり「でも、いっつも先輩の払いですもん。 ………私達も働いてますから………」志時「――働いてますから……か。いい言葉だな…。 まぁその気持があったら、 そのお金、別にとっておきな……」ゆり「えっ?………」志時「それで、いつか後輩におごってやるのよ……」ゆり「えっ、後輩…?…?…先輩に返すのがスジでしょ……?」志時「………フフフッ」シゲ「やっぱり……そうか。志時さんの昔からの持論ですね」志時「いや、俺の持論じゃないよ。先輩達から引き継いできた だけの事さ。……上から受けた気持は下の者に 返せってな……」ゆり「フーン………?」シゲ「――考えてみたら、親から子、子から孫、孫からひ孫って 具合に代々そういう事で…………。 人間の基本って……一緒なんですかね……?」ゆり「フーン……。でも、お金の余裕が……、チヨットね……」シゲ「バカッ、昔は皆、もっと金欠だったんだぞ……」志時「いやいや、シゲさんよ。これって気持の問題だからさぁ。 お金ウンヌンとは別物だ……。ゴッチャにしたらいかん」シゲ「そうか、……そうですね。ウン、そうだ……。 ………どうも……」志時「……だからさ、なっ、ゆりちゃんよ。今日みたいな 気持になった時だけでいいじゃないか。 払ったつもりで別に取っておくのよ……財源に……」ゆり「フーン……ナルホド、……デスネ」志時「ついでに言うけどな、後輩と飲む時は必ずこっちから 誘ってやれよ」ゆり「えっ?どうしてですか?」志時「先人曰く『下が上を誘うは千に一つと思え』」シゲ「……言えてますね」ゆり「―――あのね、先輩たちの年配の人って、 すごく後輩の事を気にしてくれるでしょう……? 中には、例外みたいな人もいないわけじゃないけど……、 大抵そうだと思うんですよ……ねっ」志時「……」ゆり「それってさ、元々何なんですかね? ………シゲさんと私の丁度真ん中くらいの年の人達から 少し違うようには思うんですけど……」志時「……ウーン……」シゲ「…」志時「………さっきシゲさんが言ったように、人間の自然な事 なんじゃないかな……。俺達だって先輩から色々と面倒 見てもらったしなぁ……」ゆり「……じゃー最近は自然じゃないって……事かなぁ……?」志時「考えてみたらさ、国として小学校、中学校を構えて いるんだって、正月に子供にお年玉をあげる事だって、 みんな基本は同じ事かもしれないぞ……」ゆり「わかった!……父さん母さんや、先輩や、 あっちこっちからしてもらった事に感謝してるんだ! ……それで、同じ事をしようとするのかなぁ……?」志時「ゆりチャン、お前自身はどうなんだ……?」ゆり「ちょっと……………イマイチ」志時「………まだ、若いか…………なぁ、シゲさん」シゲ「……しかし、何ですねぇ、奢ってやるって言ったって 飲み食いするのが目的じゃなくって話の場を作るわけ ですから、後輩の成長に興味のない人には 縁遠い話ですねぇ…………」志時「ええっ?まさか……そんな人間がいるのか?」ゆり「います、います。……ゴロゴロいますよ」志時「親を見て育ってないのかなぁ………」ゆり「えっ?」志時「子供の成長に興味の無い親なんていないだろう……?」ゆり「親子の関係は別じゃありません……?」志時「……ウン、別には違いないが……」ゆり「会社の中は、特に違いますよ」志時「ウン、確かに親子の関係とは別かもしれんが……、 そういう所で人間関係の基本を学ぶんじゃないかな……。 幼い時から…………。 例えば、弟や妹への接し方なんかを手始めにな……」シゲ「ああ、そうか……。そう言えばそうですねぇ」志時「シゲさんよ。それとさ……、さっき言ってた、 後輩に興味が有るとか無いとかという事とだな、 その接し方が、うまいか下手かという事とは、 違いはしないか?」シゲ「えっ?……ええ、ええ………………。ええ?」志時「後輩に対して、興味は無い事はないが、やり方が下手と いう先輩連中が多いという事じゃないのか?」シゲ「……なるほど、そうかもしれませんね。……ウーン」ゆり「いやー……、利己主義で、ほかの人間の事なんて どうでも良いっていう人が多くなーい。………現実はよ」志時「子供を持っている人でもか……?」ゆり「ウーン……それは、色々だけど」シゲ「ウン、はっきりそう言う奴もいるけど……。 こんな話題そのものを、あんまり出さんからなあ……」ゆり「へたに言い出すとみんな白けた顔するもんね……」シゲ「ウン、大体はな……しかし案外話してみたら、 先輩が言うように『興味深々、BUT、下手っくそ』 ってのが多いのかもしれんなぁ…」志時「そうか?ウンそう思った方がいい。……みんな成長する」ゆり「……………?」シゲ「なるほど……逆に言えば子供の成長の問題とも、 基本は共通って事ですか?…………そうですよね」志時「ウン、とどのつまりはさ、人と人の関係の問題 だろう………。歴史をまたがった…………な。 家庭も、学園も、社会も基本は一緒だわね」シゲ「フム…………」志時「―― それとさ、シゲさん、後輩の事を思っててもさ、 接触の仕方には色々あるからな……。飲み会ばっかり じゃない…。多種多彩さ……」シゲ「それはそうですねぇ。お酒全然飲まない人でも後輩達から 凄く慕われて人望のある人って居ますもんね……」志時「ウン、……まっ、俺はノミニュケーションが主だがな。 ……逆に言えば、それしか出来ない……」シゲ「……なるほど、それが主(酒)ですね。ハハハハッ……」志時「フフフッ……」ゆり「…………?」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆『今日はブログ開設して 777日目 でした。 何か良いことないかな~~~』===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/02/27
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志時「――おっ、ほれっ……、 シゲさん来たぞ」シゲ「――どうも、どうも、 遅れてスミマセン……」ゆり「ハイッ!シゲさん、 座って座ってて、 ビール、ビール! グウッーと空けて、グゥーと…… 駆けつけ三杯ですよっーーー!!」シゲ「おっ、どうも、サンキュ、サンキュー、先輩スミマセン 遅れちゃって……。出掛けに電話が来ましてね…………。 それも、ややっこしいヤツで……」ゆり「シゲさんって……遅刻の常習犯だから……今日も又、 苦しい、クルシイ言い訳なのでありまーす……」志時「いいからいいから……俺達も、今来たばっかりだ……。 シゲさんよ……、相変わらず頑張ってる様だな?」ゆり「(…えっ?何で?もう30分になるのに……?) シゲさん、ハイハイ空けて、空けてぇーー、駆けつけ三杯 ですって……!」シゲ「フーゥ……相変わらずゆりは厳しいなぁ……、 ……しかしビールは旨いや。……さぁ、そっちもいこう ……ゆり……」ゆり「ヘヘヘッ……、メンゴ、メンゴ」志時「なぁ、ゆりチャンよ、駆けつけ三杯って、どういう意味か 知ってるか?」シゲ「えっ?……僕も知りませんよ。先輩!」ゆり「左に同じでーーーす」シゲ「それを言うなら、右に同じだろう?」ゆり「そんなこと言ったって、シゲさん左に座ってるもん……」シゲ「………バカ、場所の問題じゃねえよ」ゆり「えっ……?違うんですか?」志時「……ウン、文章ことばさ……。最近は横書きが多いから、 さしずめ上に同じか……同上…かな?」シゲ「昔は縦書きでしたからね。ゆり、分かるな…?右から左に 書いていってたんだ。ダ・カ・ラ右に同じ………となる」ゆり「フーン……?そっかぁ?でっ、でっ、駆けつけ三杯は?」志時「これは、古く三献の儀に由来する……」シゲ「……あの結婚式でやる、三三九度の事ですか?」志時「さすが、知ってるな。シゲさん」シゲ「もう15年も前になりますが……、 一応はやりましたからね……」志時「その原形が三献の儀といってな……室町時代にその基礎が できたと言われてるが……、武家礼法で伊勢流と小笠原流 とがあるそうだ……」ゆり「へぇ!……御茶や、御華みたい!」志時「武家作法に準拠して宮中式作法を採り入れたものらしく てな、幕府・諸大名はこれに従ったという作法だ。 特に結婚式だけという事ではなくて他のおめでたい儀式の 時にも、やってたらしい…………」ゆり「ねっねぇ……結婚式の三三九度ってどうやるんですか?」シゲ「そうか…、ゆりもいずれやるわけだ……」志時「最近は教会が多いから、ゆりチャンもそっちだろう…?」ゆり「ウーン……でも私は、着物着て神前結婚がいいかな……」志時「親戚の結婚式とか出た事ないのか?………無い? そうか、珍しいなぁ……」シゲ「あのな、ゆり。 杯が大・中・小って三つあるんだ。その一盃目の杯が まず花婿に渡されて、そして、飲む。 それから花嫁、 そして又花婿っていう順序で飲む訳だ……」ゆり「……フンフン…」シゲ「……でっ、今度は二盃目の杯でだな……、 花嫁~花婿~花嫁っていう順序で飲むわけ……」志時「最後が三盃目の杯で……、もう一度、 花婿~花嫁~花婿って飲んで終わり。 ……要するに三つの盃で三杯ずついただくから、 合計九度となって、三三九度だ……」ゆり「ふーん、そういう事なんだぁ……………………」シゲ「なんだ?ゆり!神妙だな……ハハハッ」 志時「最近じゃ、時間の省略なのか知らんが、簡略形が 増えてきてな……。ひとつの杯で、花婿花嫁一回だけの やり取りにしている神社もある………」シゲ「それって、六度しか飲まないじゃないですか?」志時「ウン……だから厳密に言えば、三三九度じゃないな……」シゲ「正式な三三九度を三献の儀って言うんですよね」志時「うん、これも、色々な説があるみたいだけどな、 三回飲む事を一献と言うんだそうだ。それを三度繰り返す から、三献と言うのが一般的な説かな?」シゲ「そういえば以前時代劇で、主が客に、……『まず一献』 なーんて言って、杯を渡すシーンを見た事ありますよ」志時「ああ、ああ、よくあったな。それでな、どうも、 三杯飲んでから杯を返すのが、本式だという説もある。 そして、それが駆けつけ三杯の基になったというわけだ」シゲ「あっ、なるほど」ゆり「ええっ?駆けつけ三杯って、そんな歴史があるんですか? 『一気飲み』みたいな軽いヤツだって思ってた……」志時「それで、又、面白いのが…、その内だんだん省略形に なっていってな………チョン、チョン、チョンと三回に 区切って注ぐことで、三杯注いだ事にして、飲む方も、 三回に分けて飲み干す事によって、三杯飲んだ事にする ようになったということだ…………」ゆり「あっ、それっ、そんな場面見た事あるよ。 ……伯父さんの家だったかな?………お屠蘇の時だ」シゲ「へぇー、最もらしいですねぇ。だとすれば、 我々がやってる駆けつけ三杯の方が、『一献の儀』には なってる訳だ…………」志時「ハハハッ、………ということだな」ゆり「ねぇ、ねぇ先輩、ついでに聞きますけど結婚式の時、 何でお酒を飲ませるんですか?………昔から」シゲ「そんなのは、しきたりだよ、しきたり………」志時「うん……、三三九度はまさに酒を使った儀式だよな……。 まぁ、これも色々な説があるようだ……」ゆり「披露宴の方はね、宴会でしょう?だから、酒っていうのは わかりやすいんだけど………。儀式に酒を使うのが、 ちょっとね……。お酒飲めない人、けっこう 恐怖らしいよ……」志時「その理由か……?俺の知るかぎりでは……、つまりだ、 そのう……元々だな。酒という言葉の語源がな………、 『栄え』とか、難を『避ける』ということからだな……」シゲ「へえっ、そうなんですか?」志時「うん、それで、………つまり、幸せを祈る、そして 無病息災のお祓いをするといった意味合いがあるそうだ。 まぁ、お祓いの儀式を誓いと契りの儀式に重ねあわせて るんだろう……」シゲ「へえー!ちゃんと意味があるんですね」志時「年始に、土俵の回りに酒を撒いたりするのもそうだろう。 古い人だと、テニスの初打ち会なんかでも、コートの 四隅に酒を撒いたりするなぁ…………」シゲ「昔から行われている事って、大体、何か意味が あるんですね………」ゆり「ハイッ、シゲさん、注ぎますよ。 チョンチョンチョンと……」シゲ「やっ!どうもどうも……、 グイ…グイ…グイッ…と、ハハハッ……」 ===================================================================================◆◆ホームページランキングに参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)
2007/02/22
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