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付 録 中国向け輸出の流通制度1、日本の中国輸出制度中国への食品輸出制度について、食品衛生検査を原則受けなければ中国側で荷揚げ出来ない。また、日本側から輸出する際に、まず中国側の輸出条件を満たすための各検査を受ける必要がある。(1)植物検疫検査(農林水産省)各諸外国とも自国に病害虫を侵入させないため、植物の輸入について制限を設けている。中国における輸入植物検疫は、「中華人民共和国出入国動植物権益法」(1992年4月1日施行)の規定に基づき実施されている。日本での輸出植物検疫対象となるものとしては、a 中国の国家品質監督検験検疫総局及び同局が管理する委託機関の許可後、日本の植物検疫所の検査が必要もの、b 日本の植物検疫所の検査が必要なもの、という2つのケースがある。植物検疫検査の流れとしては、植物検疫所に輸出植物検査申請を行い、中国当局の要求に適合しているか否かの検査を受け、合格すれば合格証明書が発給される。(2)梱包用木材の熱処理と消毒証明書(全国植物検疫協会)中国では、日本の貨物の木材梱包の中から危険な有害生物である松材線虫が発見されたことから、国内の森林·環境·観光資源等を保護するため、2000年1月1日より日本から輸出される針葉樹梱包用木材について、熱処理と消毒証明書の添付義務づけている。輸出梱包用木材消毒証明書発給の流れとしては、a 全国植物検疫協会が認可する各消毒処理施設に予約後、消毒する木材を搬入、所定の消毒処理を行う。b 消毒終了後、木材を取引する。その際、「熱処理消毒実施表」及び「温度自動記録表」を受領する。c「輸出貨物梱包材等消毒証明書依頼書」と「熱処理消毒実施表」及び「温度自動記録表」を協会宛に送付する。d 受領希望日の前々日迄に受け付ければ、原則として希望日に発給される。2、中国の輸入関税制度中国では、輸入が許可される貨物について、「税関輸出入税則(関税率表)に従い、輸入関税が課せたれる。輸入貨物は、税関が決定した通常の成約価格を基礎とした運賃保険料込価格(CIF価格)を課税価格をする。次に、中国では、物品販売または加工、修理補修等の役務提供及び物品の輸出を行う団体及び個人に対して課す「増値税」という附加価値税がある。増値税の基本税率は、17%である。なお、一部の物品については、税率は13%となっている。関税支払いまでの流れとしては、輸入審査が完了し関税額が確定した段階で税関から関税及び増値税の納付書が発給される。関税の納付は、納付書発行の翌日から起算して7営業日以内に指定銀行にて手続きをすることとなっている。3、中国の輸入制度(1)貿易権中国では輸出入などの貿易業務は、許認可制となっている。また、自由に貿易をするためには国務院の対外経済貿易主管部門の許可を受ける必要がある。貿易権の自由化は、WTO加盟の基本的な用件であり、3年以内に外資系企業を含めて全ての中国国内企業に段階的に貿易権を認めることとなっている。現在、国内の非国有企業に対して貿易権の開放は、先行して始まっている。但し、個人に対する貿易権は、まだ開放されていない。(2)関税割当中国政府は、農産物の関税割当の管理暫定規則を発表している。関税割当の割当数量、申請条件、配分ルールは、毎年通達を公表している。なお、関税割当は、2006年までに段階的に撤廃されることとなっている。4、中国の販売促進費用(商慣習)中国の商慣習としては、スーパーマーケットなどの小売企業側は、食品販売に際して様々な販売促進費用を要求し、サプライ側の費用負担を大きくする。その中でも“入場料”は、小売の食品売場開設料的な対価として、納入商品の初回契約時ごとに必要な手数料である。小売企業側は、サプライ側に販売促進のため、様々な費用負担を求めてくる。上海の日系商社によると、入場料は納入品目の契約ごとに必要な費用であり、契約商品と異なる商品の納入を新たに始める場合、その都度必要となる費用である。その他の費用として、新品費、交際費(慶賀)、祭日祝い費、新店舗祝い費、マネキン管理費などがある。表5.1 中国小売店の販売促進費用(略)
2005年09月21日
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おわりに中国は予見しうる将来、引き続き日本の最大の貿易相手国になるだろうと見られている。しかしながら、日本産果物の対中輸出は引き続き増加していくものの、予見しうる将来、日本産果物が中国輸入果物にしめるマーケットシェアはあまり高くなれないと思われる。なぜなら、人件費が大変低い8億人口の中国農村は低コストの果物を国内市場需要量以上に生産しているからである。2004年日本産果物の対中輸出数量が日本産果物の輸出総量に対する割合は9.44%に達したものの、中国の輸入した果物に対する割合はわずか0.22%でしかない。ところが、増えつつある日本産果物の対中輸出は中日両国にとって有益なことである。日本の果樹農家と輸出関連会社にとって、これは新しいビジネスチャンスである。一方中国では、高価な日本産果物が売れることは、中国の果物業界にある程度の刺激を与えることができる。量の少ない日本産果物は中国の果物市場における経済面の影響は小さいものの、中国の果樹産業に示範効果を果たすことができる。私は農学部果樹専攻出身で、中国で果樹技術普及の仕事を10年間していた。6年前、中国農学会の研修生として、日本国香川県仁尾町の果樹農家で一年間研修した。中日両国が果樹に関わる技術や流通、そして貿易等、各方面で盛んに交流するようになり、両国の果樹農家がともに豊かになっていく、これは私の心からの夢であり、また、「日本産果物の対中輸出戦略」を研究テーマにした理由である。
2005年09月20日
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4.7 検疫問題相手国の検疫条件や市場アクセス手続き等輸出阻害要因への対応が必要である。果物などの生鮮食料品を中国に輸入する場合、輸入元の貿易会社(中国企業)はあらかじめ、中国国家品質監督検験検疫総局による「入境動物植物検疫許可証」を取得する必要がある。現在、この許可証を取得した日本の果物はリンゴとナシの2種類だけであり、事実上、他の果物は中国国内への持ち込みが許可されていない。中国では2003年2月から、「輸入植物及び植物生産物のリスク分析管理規定」が施行されており、中国として輸入事例がないか、あるいは少ない品目は、中国国家品質監督検験検疫総局のリスク分析を経なければならない。2005年7月5日から、中国は新しい「輸入果実検験検疫監督管理規定」を実施して、検疫管理を強化する。これまで日本産のモモ、スイカ、ブドウ、カキ、ミカンなどの検疫許可を申請したが、いずれも許可が下りなかった。検疫局は「輸入実績がないため、安全性が確認できない」ことを理由に、当面許可しない方針という。中国市場への全面的アプローチまでには時間がかかりそうである。2004年末から日本の果物の検疫許可申請が突然増え出したことで、検疫局は許可証発行に慎重になっているようである。現状打開には政府レベルの協議が必要だと考えられる。
2005年09月19日
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4.6 ブランドつくり新たな中国市場を開拓するために、日本産ブランドとしての統一した出荷表示等を推進すべきである。「日本ブランド」の信頼を高めるためには、正真正銘の「日本ブランド」、生産履歴の確かな「地域ブランド」の果物を、確かなチャネルのもとで流通させ、品質保持を徹底して、現地ではステータスのある店まで届ける、そして「日本産の本物」であることを表示し、分かり易い商品説明をつけて売ってもらう努力を継続させることが重要である。国内においては、各産地が連携して輸出に取り組む体制を整えて安定的な供給を確保するには、輸出に取組む人達はもちろん、国や地方自治体、関係団体などにもこうした一連の取組みや支援が求められている。例えば、青森県は「青森ブランド輸出促進事業」の実施により、青森ブランドのイメージアップにいろいろ工夫している。品種育成者や産地・企業ブランドの知的財産権の保護についても、対応が必要である。国際貿易のルールを遵守して「日本ブランド」のさらなるイメージアップをねらう。経済のグローバル化で貿易ルールの遵守は当然であり、日本の貿易諸規制や相手国の諸規制をクリアすることは必須条件である。最近、上海市内のスーパーで、産地表示を日本産と偽る梨が販売されたことがあり、ジェトロ上海の指摘により、表示を訂正する事件があった。今後、産地の偽装表示といった問題の発生が懸念されるため、日本産果物の中国への輸出にあたっては、あらかじめ適切な商標登録を行うなど、偽装問題の防止対策を講じることが肝要になっている。日本産のイミテーションなどに対しては、関係機関等と連携したガードも必要である。
2005年09月18日
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4.5 生産者・貿易実務者を支援守りから攻めの農政に転換することを目指して、意欲ある生産者や地域を支援していき、それに、グローバル化の進展の中で高品質な果物の海外への輸出拡大を視野に入れた政策を展開することが重要である。農林水産省では「輸出促進室」を立ち上げた。輸出に障害となる相手国の制度などを早期に把握し、迅速に対応する。また、海外市場の開拓、日本産品のPRによって輸出を促進する。中国市場における日本産果実の幅広い需要を開拓するための展示・商談会など消費宣伝活動の支援対策を実施する。各地方自治体も対中国農林水産物輸出促進事業を実施している。青森県はりんごなど青森産農産物の上海での展示・商談会、バイヤーの青森への招聘などを通じて農林水産物の輸出を促進するため、青森県農林水産物輸出促進協議会に対し経費の一部を補助する。また、ミッション団を派遣し、中国国内のりんご事情などについて検討する。鳥取県も中国における県産農産物の輸出環境調査を行う。それに、輸出梨貯蔵用の氷温庫を設置する。岩手県は県内企業の実務者を対象に、貿易の基礎、国際ビジネスなどの講座を開催し、国際ビジネスに関わる人材を養成する。輸出を促進する上で必要な情報の効率的な収集及びその共有化が必要である。生産者団体、都道府県、JETRO等関係機関が連携し、輸出に必要な情報の共有化を図るべきである。
2005年09月17日
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4.4 技術力に基づいた輸出現在繁栄している日本の輸出産業は、自動車であれ、機械であれ、エレクトロニクスであれ、いずれも優れた技術力により、優位を保っている。中国との労働コストの差などは、日本の関係者の努力の限界を越えている。それをカバーするのは技術力しかない。日本の果樹産業の中にも優れた技術を持っているところが沢山あり、新しい技術を生み出す力もあり、そんな技術力を背景に輸出を伸ばすことができる。日本は優れた果樹育種技術でたくさんの果樹新品種を育成した。その中、世界でも有名であり、中国にも人気のある品種もある。しかし、高品質の国産種苗を海外に持ち出して「海賊版」を生産する事態が増え、日本本場で生産された果物と競合している。種苗法の改正などで農作物の知的財産権の保護を強化し、安価な農産物が日本国内農業を圧迫するのを防ぐことが必要である。2003年6月10日、改正種苗法が日本国衆議院本会議で可決、成立した。2003年6月18日に公布された。育成者の許諾のない種苗から栽培した収穫物を販売した場合に、生産者だけでなく流通業者などにも罰則が適用され、法人の罰金は最高300万円から1億円へ大幅に引き上げられた。また、日本農水省は、独占的な販売などの権利を認める期間も延長することを検討している。現在は25年の樹木やぶどうの効力は30年に、そのほかの作物は現行20年を25年に延ばす。権利が長くなれば、すでに効力が切れていたいちごの「とよのか」や「女峰」、温州みかんの「上野早生」などが国内で独占的に栽培できるようになる。果樹種苗の権利保護を強化して日本果実の国際競争力の向上につなげることができる。高品質化への対応技術措置:優良品種の導入に加え、施設化や根域制限栽培等への取組みによる高品質果実の安定生産を行うとともに、産地における情報処理機能の高度化、光センサ-選果機デ-タの活用等による園地改善と品質管理の徹底等、消費者ニ-ズに即した高品質果実を生産する。 生産の安定化への対応技術措置:永年性作物であり、隔年結果を生じるという果樹の特性に配慮し、適切な剪定、摘果、土壌水分管理等の生産管理の徹底を図るとともに、近年、隔年結果等により大きな生産変動を生じている温州みかんについては、特に表年に重点をおいて、生産変動を抑制するため、全摘果による隔年交互結実技術の導入、改植による品種更新・優良品種への転換等を含め早期に生産安定のための管理に取り組む。
2005年09月08日
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4.3 流通システムの整備4.3.1 果実流通システムの整備日本では、青果物をめぐる流通システムはこれまでなかった構造変革期を迎え、これまでの主な担い手であった卸売市場と系統共販は輸入農産物の増加と市場外流通の拡大によって大きな改革を迫られてきている。こうした変革期中、果物輸出の流通システムを整備する必要がある。まず、地域の実状に応じて共販率の向上を図り、市場における適正評価を受けられる規模を持った産地育成を推進する。つぎは、品質や鮮度の保持に配慮した集出荷や輸送のための体制の整備である。集出荷施設については、産地の労働力事情、物流条件等の変化に留意し、高能率な集出荷施設及び貯蔵施設等流通施設の合理的な整備を図るとともに、その選果時期の労働ピークの緩和や高品質果実の生産振興及び効率的な選果に資するため、一括選果方式及び糖度・酸度等の内部品質の判別が可能な光センサーを利用した非破壊選果機の導入、バラ輸送等流通形態の簡素化等の促進を図ることも重要である。それに、集出荷所、選果機、貯蔵、予冷施設等を整備し、高品質低コスト流通体制の確立を図る。品質本位の生産流通、特に糖度・酸度等の内部品質を重視した出荷の徹底を図るとともに、市場取引の多様化、さらに産地直販やインターネット取引等新しい形態による物流の進展の中で、合理的な取引方法の選択、パレット・コンテナ輸送等による物流の効率化を通じて、日本国産果実の販路の確保や流通段階におけるコストの低減を図る。また、リレー出荷など産地間連携による年間を通じた果実の安定供給体制の整備、品種の適切な組み合わせにより出荷期の長期化による安定出荷なども必要である。4.3.2 輸出経路と輸出コスト(長崎発の場合)長崎·上海の輸出経路は、長崎発の海上または航空輸送や長崎から福岡へ陸上輸送した後に、福岡発の海上または航空輸送などの様々なチャンネルがある。長崎発の海上輸送:長崎港から上海港に直行している定期便はないが、釜山港行きの定期便があり、釜山港を中継港として上海向けの輸出が可能となる。長崎から上海までの輸送日数は、約1週間である。長崎発の航空輸送:長崎空港·上海浦東空港間の定期便が就航している。所要時間は、わずか1時間30分ほどである。福岡発の海上輸送:2003年11月より博多港·上海港間を結ぶ高速貨物船が就航している。所要時間は26.5時間である。同貨物船は貨物を積んだトラックやシャーシーを車体ごと輸送するローロー船(RORO=Roll On Roll Off)である。その特徴として、(1)航空便やコンテナ便に比べ荷役効率が格段に高い(簡易・迅速)、(2)航空便の離発着時やコンテナ便の積降時のような衝撃·縦揺れ等がなく、貨物へのダメージが小さい、(3)小口・混載貨物輸送からコンテナ便では困難な大型貨物輸送まで自在に対応できる、などがある。そのほか、日本通運では、2004年1月より新サービスの「さっと!上海」を開始した。「さっと!上海」は、明確な料金体系で小ロットでの対応でき、かつ航空輸送並のリードタイムを確保できる。航空輸送と同様に、小ロットな高級食材でリードタイムの短縮が求められる高級果実などには適している。 表4.1 長崎―上海間運輸会社別輸送コスト(略)
2005年09月05日
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4.2 中国市場のニーズに対応した生産体制の強化高品質の農産物に絞り込んで輸出することが輸出の可能性を大きくする方法であり、そのためには、農業試験場、果樹農家などの官民が一体となって高品質な果実を開発、生産する取り組みが必要である。近年では景気の低迷等により日本国内市場の卸売価格は低水準で推移していることから、永年性作物という特性はあるものの、樹園地の特性を踏まえた園地の再編・整備、機械化体系及び省力化技術の導入等により、低コスト省力的な果実生産体制の整備、特に中国市場のニーズに対応し、日本産地の実情に即した生産体制の強化が重要となっている。まず、日本の多様な自然・立地条件等を生かし、地域毎に新規作物の導入や特色ある新品種の開発とその権利保護を促進する。近年,特定の作型・品種への偏り等がみられ、時期別需給、労働配分及び危険分散の観点から問題が生じていることから、自然条件、市場条件等に応じて品種構成の適正化を図る。また、多様化する消費者ニーズに対応し、高品質な品種、食べやすい品種、農薬使用量の削減に資する品種等多様な品種の普及を推進する。つぎに、安全性や品質の向上に配慮した生産方式への転換を促進する。生産性向上のための取組と併せて、地域条件に応じ,土づくりと化学農薬・化学肥料の使用の削減とを通じた持続的な生産方式を導入し、環境に配慮した果樹農業の確立・普及を図る。第三に、栽培技術の改善。(1)普通栽培:高品質な果実生産を確実に図る観点から、「果樹農業振興基本方針」における自然的条件に関する基準を踏まえて植栽を行う。また、機械化体系の導入可能な園内作業道等の生産基盤の整備とともに、土壌・土層の改良及び堆肥等有機物の施用を十分に行う。特に、水田からの転換の場合は、耕盤破壊、暗渠排水等の排水管理を徹底するほか、既存園と併せて集団化を図る等、生産性の高い園地が形成されるよう努める。(2)わい化栽培等低樹高栽培:果樹栽培における省力化、軽作業化等を図るためには、りんごについては、わい性台木の利用を推進するとともに、他の品目についても、仕立て法等の改善により低樹高化を推進する。特に、りんごについては、挿し木繁殖が可能なJM系が育成され、本格的な種苗供給体制が整いつつあることから、その早急な普及推進に努める。(3)施設栽培:経営規模や労力配分に応じた種類・品種の選定を行い、樹勢の維持に努める。また、自然エネルギー・未利用資源の一層の活用を推進し、省エネルギー化に努める。特に、ハウスみかんについては、加温時期の前進化傾向が見られることから、加温時期の過度の前進化を抑制し、出荷時期のバランスに配慮する。
2005年09月03日
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第4章 日本産果物の対中輸出の構想プラン4.1 日本産果物の位置付けどんな国にも必ず高品質・高価格の高級品に対するニーズ、値段も手頃で品質も悪くない中級品に対するニーズ、低価格の普及品に対するニーズが存在し、それぞれのニーズに応じたマーケットが形成されている。そうしたマーケットにおいて、自分の商品をどんな位置につけるか、どんな価格レベルを設定するか、というポジショニングを明確しておくことが戦略をたてる上で重要である。特に、現時点では、日本と中国の所得・物価水準の違いがあるため、対中輸出はターゲットを絞り込むことが重要なポイントである。海外市場では、日本の農林水産物や食品は価格が高いが、品質がよく安全で美味しい、これを購入することが「ステータス」になる、そういう位置づけの商品となっている。富裕層は食に対して高くても良いものを買う傾向がある。日本産果物も、この部分にターゲットを絞っていろいろな戦略を立てて行くことが必要である。「ニッチ・マーケット」とは、規模や範囲は限られているが、特徴のある商品を売るのにふさわしい場所( すきま )という意味であり、日本産果物を愛する人達、あるいはこれから働きかけることにより、日本産果物のファンになってくれる大切な人達が存在するマーケットのことである。日本産の果実種類は、一般の中国市場でも流通しているため、高級果実として売り込むには、一般の市場とは違う分野の確立が必要であり、つまり差別化戦略が必要となってくる。果物の中国向け輸出事例を見ると、鳥取県の梨「二十世紀」や青森県のりんご「富士」は、皆高級果実として台湾、香港向けに輸出され、特に贈答品として、地位(ブランド)を確立している。中国在住の日本人、日本からの駐在員などもターゲット顧客である。現在、上海日本商工会に登録している会員数は約800社で、未登録の日本企業も含めると3,000社くらいにはなる。上海に在住する日本人の実数は約3万人。蘇州、無錫、杭州、寧波など周辺都市の開発区にいる日本人を合算すると4万人近くはいると推定される。5年以内に海外最大規模の日本人社会になるとの予測すらある。最初にねらいを定めた市場に向けて、いろいろな販売促進をやっていくうちニーズがどんどん変わっていくこともあるので、現地でのフィールド調査とコミュニケーションによりマーケットの変化を細かくキャッチしておく必要がある。
2005年08月28日
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3.4 日本産果物の対中輸出の脅威3.4.1 他国産果物の対中輸出の増加東南アジアでは、日本で開発された果物や野菜の現地生産が広がっている。日本の法令では、品種の開発者には一定の権利が認められ、他人は無断で栽培できないが、種苗を違法に持ち出して現地で栽培されている「コピー」農産物も出始めた。安い上に栽培技術も年々向上したため、中国における日本産果物と競合している。中国はASEANとのFTA枠組み協定に沿い、タイとの間でアーリーハーベストとして2003年10月から80品目の果物の関税を撤廃した。アメリカ、南米産の果物も中国市場に進出している。日本産果物にとって、生産規模が大きく、コストが低く、品質が良いアメリカと南米産の果物も有力な競合相手である。3.4.2 台湾産果物が大陸市場で販売増加中国国務院台湾事務弁公室は2005年5月3日に、台湾産果物の輸入許可品目を従来の12種類から18種類に拡大、そのうち最大で15種類については関税をゼロとする規制緩和策を発表した。2005年5月23日に、中国国家品質監督検験検疫総局は具体的な品目を発表した。これを受けて、関連業界では商機拡大への期待が高まっている。これまで台湾産果物は12~16%の関税、保存期間が短いといった問題から中国大陸市場での販売は低調だった。現在、台湾産果物は香港経由で年間1,000~2,000トンが中国大陸に輸出される。しかし免税となることにより、価格競争力が明らかに上がる。今後は生産業者や流通業者の間で中国大陸の果物市場開拓に向けた動きが加速するだろう。ゼロ関税が実施されれば毎月1,000~2,000トンが輸出され、年間12億人民元(約152億円)の市場となると予測されている。台湾は日本の農業生産技術と普及システムを導入して、生産した果物は品質が良く、高級ホテルやデパートなどにすでに市場を確保している。狙うマーケットターゲットが日本産果物とある程度重なっている。3.4.3 日本出資の会社が中国で日本品種の果物をつくるたくさんの日本企業は工業生産工場を中国へ移したように、近年日本企業は中国で果樹栽培にも進出している。日本出資の企業は中国で日本品種の果樹を栽培して、生産された果実は中国市場で販売し、あるいは海外へ輸出する。例えば、日本と中国の合弁会社北京源林生物有限公司は中国で7つの農業生産基地をつくった。その中の昌平基地は日本青森県の栽培技術を活用して、毎年約1万トンの「富士」などの日本品種のりんごを生産するし、海淀基地も「富士」りんごを栽培する。大興基地は「二十世紀」、「幸水」、「豊水」など日本品種の梨を栽培する。それに、北京市内の繁華街で3つの高級果物専門店「源林屋」をつくり、自社生産の日本品種の高級果物を販売している。中国で生産された日本種の果物は生産費が日本で生産されたものよりずっと低いので、価格の競争力が強い。3.4.4 貿易摩擦 近年中国経済の発展と共に中日間の貿易量も飛躍的に増加し、両国の貿易関係は親密なものになっている。しかし、中日の貿易関係は全てが順調というわけではなく、いくつかの問題を抱えており、中日貿易摩擦は深刻なものになりつつある。良質で安価な中国からの輸入品は日本の消費者にとって有益なものである反面、生産者はこれらの輸入品との激しい競争の嵐に直面することとなり、中国製品の存在は脅威となっている。こうした中で、日本国内ではセーフガード発動など輸入制限を求める動きが活発化している。日本は1995年、1996年に繊維セーフガードで調査を計2件実施し(発動せず)、97年には豚肉に特別セーフガードを発動したのみで、一般セーフガードを発動の事例はなかったが、2001年農産物3品目について一般セーフガードの暫定措置を発動した。中国政府は、2001年6月21日、先に日本政府がセーフガード暫定措置を発動したことを受けて、対抗措置として日本製の空調機器、携帯・自動車電話、自動車の輸入品に対し、100%の特別関税を追加課税することを決定し、6月22日より実施した。2001年12月21日、日中両政府は、農産品3品目のセーフガード本発動の回避に向けた閣僚会議を開き、合意に達した。合意内容は、日本政府は本発動を回避、中国は日本製自動車などに課していた高率関税を撤回するというものであった。今後中国経済はより一層市場経済化が進み、日本との貿易関係はさらに複雑になることが予想される。様々な産業で起こると予想される摩擦の中身をしっかりと見極め、それにどのように対応するかを考えていかなくてはならないと思う。
2005年08月13日
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3.3 日本産果物の対中輸出の機会3.3.1 中国経済の高成長と富裕層の出現1978年から実施された改革開放の政策により、中国の経済は目覚しい発展を成し遂げた。2003年史上初めて1人当たりGDPが1000ドルを超えた。2004年中国のGDPは13兆6515億元で、前年比9.5%の成長を遂げ、イタリアを抜いて世界第6位にランクされている。特に2001年11月10日にWTO閣僚会議で中国のWTO加盟が正式承認され、以後、徐々に中国もグローバリズムの中での競争に晒されてきた。表3.2 中国の国内総生産額と成長率の推移(略)中国では最も経済成長が進んでいる地域が三つある。一つは香港と隣接している広東省の珠江デルタ地域、二つ目は上海と上海市の周辺地域、つまり長江デルタ地域、三つ目は渤海湾地域、つまり北京、天津、青島、大連の四つの都市とその周辺地域である。2003年時点で人口100万人以上、1人当りGDP3,000ドルを超える大都会は24あり、そのうち21はこの三大成長エリアに集中している。この三大成長エリアが最も豊かな地域で、巨大市場そのものである。この三つの地域の総人口は約3億人にのぼる。中国国家統計局によると、2004年の長江デルタ地域の一人当たりGDPは3万5147元に達し、現在の為替レートで換算すると4247米ドルになった。世界銀行の発展報告によると、一人当たりGDP3000米ドル前後は近代化の境界とされている。統計専門家は、長江デルタ地域は中進国水準に達したと考えている。統計によると、2004年、長江デルタ地域のGDPは2万8775億元で、全国シェアは前年の20.4%から21.1%に上昇した。長江デルタ経済の成長平均は15.6%に達し、全国平均水準より6.1ポイント上回っている。長江デルタは既に全国経済成長の重要貢献地域となっている。長江デルタ地域は、上海、江蘇省の8市、浙江省の7市から成る。2004年、上海のGDPは7000億元を突破し、蘇州、杭州、無錫、寧波のGDPは2000億元を超え、南京のGDPは2000億元に近づいている。上海では年収10万元以上の富裕層が、既に100万人を超えた。北京では、100万元以上の家庭財産を持っている人も100万人を超えた。2004年の中国人の海外旅行者は、前年比40%増で2850万人と爆発的に増えている。中国の新車販売台数であるが、2004年は439万台で前年に比べ114万台増加した。この114万台の増加は世界でも例のない数字である。ドイツのBMW最高級車がドイツ以外で最も売れているのが中国であり、その背景にも富裕層の存在がある。全国で何千万人の富裕層の出現は、ビジネスの観点からは非常に大きな意味をもっている。大きな潜在能力があり、新たな可能性が広がっている。3.3.2 中国の消費者の健康・環境意識の高まり消費者の健康・環境意識の高まりの中で、より環境や安全性に配慮した果物の生産・供給が求められている。中国の大都市は食が豊かである。全国各地、世界各国から豊富で多彩な食材と加工食品が集まってくる。消費者としては買物が楽しいはずなのだが、農薬の残留や添加剤・防腐剤の使用が基準値を超えていたり、さらには賞味期限切れや変質、劣悪な品質の食品が出回ったり、内容物はニセモノで売れ筋商品の包装箱を使いまわしたりと、さまざまな問題が発生している昨今、自らの健康に直結するだけに食品の安全が気になるはずである。実際のところ消費者が安全についてどういう意識をもっているのか、2004年「中国食品報」紙が北京、上海、広州、深セン、武漢、重慶、成都の7つの大都市で2,415名の市民を対象に聞き取り調査を行い、興味深い結果を発表している。食品の品質と安全について、「非常に重視」が40.3%、「比較的重視」が35.4%、合計で75.7%の人が「重視する」と回答しており、関心は相当に高かった。市場で販売されている食品を安全だと思うかについて、「とても安心」が23.3%、「比較的安心」が21.3%、合計で44.6%が「安心している」と回答し、「普通」の31.6%と合わせると76.2%の人が市場での買物にそれほど抵抗を感じていないという結果が出た。一方、「少し不安」が21.3%、「とても不安」が2.5%、合計で23.8%の人が「不安」を感じていた。食品を購入するときに最も関心があることは、1位が品質で42.4%。2位が新鮮さと安全でともに36.5%であった。それから価格が25.4%、信頼できる生産者かどうかが11.2%と続いている。どうすれば安全な食品を購入できるかについては、1位が正規店で購入することで31.4%、2位が知名度のある食品を買うことで23.8%、3位がよく見て慎重に選ぶことで17.9%、4位が天然で栽培・成長した食材を選ぶことが14.3%となっている。このほかに国家の検査・認証の有無を基準にする人が5.4%、知人からの推薦が4.3%であった。こうした調査結果から見ると、消費者は食の安全に対して強い関心をもっているため、買い物をする際にはできるだけ安心できる生産者及び正規の流通ルートをもつ販売者を選んでいることが分かる。生産の面では、同じ食品品目において数多くの銘柄が激しい競争を繰り広げているが、知られていない銘柄よりも知名度がある方を安全だと考えている。また、販売の面ではデパートやスーパーは確かに食品の品揃えがよいし、果物や野菜などもトレイに載せ、パック包装を施しているので、見た目に美しく、新鮮さがアピールされている。品質検査も定期的に行われ、売り場には検査済の標示が置いてあり、衛生的で安全であるという印象を与えるのに効果的である。注目したいのは、比率は低いが、安全な食品を購入するために国家の検査・認証を基準にしている消費者がいることである。これは農業部や国家環境保護総局などの行政が取り組んできた食品認証制度が生活の中に浸透してきたことを意味している。生産者である農場や企業が「有機食品」「緑色食品」「無公害農産品」という各種認証を受けるものだが、生産プロセスで使用する農薬、肥料、飼料添加剤、食品添加剤、栽培技術などに関する数々の条件をクリアして初めて認められるものである。この調査の結果から見ると、日本産果物は中国大都市の消費者のほぼすべての関心や要求を満たすことができる。3.3.3 WTO加盟とFTA(自由貿易協定)2001年11月に中国はWTOに加盟して、関税が大幅に下がってきた。2000年、中国の農産物輸入関税率は平均21.3%であったが、中国政府は、2004年1月1日から、中国の農産物関税を17.5%に引き下げ、2005年には15.6%に引き下げた。果物の関税率はもっと低く、2004 年までにかんきつ類の関税率を 11~12%まで、バナナの関税率を 10%まで、ブドウの関税を 13%まで、干ブドウの関税を 10%まで、リンゴ、ナシ、サクランボなどの主要な温帯果物の関税率を 10~12%まで下げた。さらに、中国政府は2010までに農産物の関税率を8.9%まで引き下げることを約束している。その上、WTOの規定によれば、WTO加盟後、中国は農産物の輸入量を制限することができない。また、お互いに対外経済関係に占める重要な位置にかんがみ、中日間の経済相互依存関係を展望するプロセスの中で、経済連携強化の方途について自由貿易協定(FTA)と経済連携協定(EPA)の可能性も排除することなく検討していくと思われる。3.3.4 人民元の為替制度改革中国の通貨・人民元の為替レートは、国家管理の外国為替市場で決まり、1ドル=8.277元前後でほぼ固定している。中国政府が外貨交換を厳しく管理しているためで、日米欧のように金融機関が値動きを見て売り買いするようなことは、中国ではできない。輸出入などに伴い、ドルの売買が必要になるときだけ許される。中国は輸出超過で、外資の進出も多く、国内でドルが余っている。中国政府はレートの変動幅を前日の平均値から上下0.3%以内と決めており、中国人民銀行がドル買いをすることで、実質的な固定相場を維持している。高成長を続けた中国の経済実力からすれば、2~4割は割安との見方が強い。しかし一方で、中国側からすれば、これは世界の人民元に対する過剰評価であり、この切り上げ要求に応じられない内部事情を抱えている。高度成長を支える輸出産業へのダメージ、不良債権問題などの脆弱な金融システム、深刻な失業率、農村経済の貧弱さなど、人民元の切り上げはこれら爆弾の導火線に火をつけるほどの危険性もはらんでいる。だから、中国はできるだけ切り上げ実施の引き伸ばしにかかると予測される中、各国の微妙な駆け引きは続くだろう。しかし、人民元の切り上がりがタイミングの問題でしかないという考えは広がっている。長い目で見れば、元高円安が日本産果物の対中輸出を大きく推進していく。
2005年07月30日
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3.2 日本産果物の対中輸出の弱み日本産果物は大きなハンデを負っていると言わざるを得ない。3.2.1 同種、同季節のため市場が重なっている 日本は中国と大体同じ緯度に位置して、日本の果樹種類は中国にも全部あるし(但し、品種が違うことがある)、果物の成熟期も大体同じなので、両国の果物市場はある程度重なっている。中国と違う緯度に位置する他の国家に比べて、これは日本産果物のハンディキャップである。 中国の経済発展と国際交流に従って、日本の新しい果樹品種と栽培技術もどんどん中国に導入され、日本産果物の品種優位がだんだん弱くなっていくと思われる。3.2.2 高いコストと価格 日本は国土が急峻、狭隘であることや、地価、人件費、エネルギー価格が割高であること等を背景として、農産物の生産・流通コストが割高にならざるを得ない。 日本の果樹は中山間傾斜地での栽培が多く、特に温州みかんでは、約半数が15度以上の傾斜園地で栽培されている。また、りんご等の落葉果樹では相対的に平坦地が多いものの、地域によっては傾斜地も多く、園地の整備が遅れ、機械化・省力化が進みにくい状況にある。さらに、園地が小規模でしかも分散しており、経営規模の大きな農家ほど分散化の傾向は大きくなっている。例えば、栽培面積2ha以上の農家では6箇所以上に分散している割合が多くなって、園地整備が進めにくいことや作業効率が悪いことから経営の効率化・規模拡大が進まない原因の一つとなっている。 10a当たりの労働時間を見ると、水稲やキャベツ、ダイコン等の他作物が機械化や省力化技術の導入を通じて削減を図っている中で、果樹については依然として横這いないしは増加傾向にある。例えば温州みかんについては、昭和55年頃までは、防除や農道整備の促進と生産物の搬出の機械化等により労働時間の一定の減少が図られたが、その後は、園地整備や収穫作業等の機械化の遅れにより停滞する傾向がある。特に近年は、高品質化への取り組みの中で、摘果等結実管理に要する時間が増加し、これに伴って全体の労働時間もやや増加ないし横這い傾向にある。りんごについても、わい化栽培の導入等による栽培管理の省力化が図られる一方、着色管理等に要する作業時間が増加し、全体としては横ばいないし増加傾向にある。 果実の10a当たり生産費についてみると、温州みかんでは昭和40年代以降ほぼ一貫して増加を示しており、りんご(矮化「富士」)では昭和60年代前半にやや低下した後、再び増加している。その内訳について項目別にみてみると、機械化・省力化の遅れを反映して、労働費のウェートが極めて高く、温州みかんで67%、わい化ふじで68%を占めており、労働費の上昇が生産費全体の動向に反映されている。 図3.1 みかんの10a当たりの生産コストと投下労働時間の変化(略) 表3.1 みかん農家の栽培規模と所得の変化(略) 高いコストの一つの原因は生産構造にある。果樹の一戸当たり平均栽培面積は近年60a台で推移して、生産農家の規模拡大意欲が低いことから、農家数の減少にもかかわらず経営規模の拡大はなかなか進んでいない状況にある。この原因としては、省力化が立ち遅れていること、永年性作物であることから売買・賃貸借の契約に際して園地の評価が難しいこと、園地整備がなされていない園地では借り手のメリットが少ないこと等から園地の流動化が進みにくいことがあげられる。だから、大規模栽培農家層の生産シェアは徐々に拡大しているが、依然として小規模層の生産シェアが大きい。 だから、日本産果物の価格は高い。中国で日本産果物の販売価格は、関税も加わって日本国内より30%高、中国産の10倍になってしまう。上海では熊本県の「新高」梨の小売価格が1個88元(約1200円)である。 表3.2 日本四大市場国産果物卸売価格(1999年―2003年) (略)
2005年07月29日
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第3章 日本産果物の対中輸出SWOT分析3.1 日本産果物の対中輸出の強みアメリカと比べれば、確かに日本農業の経営規模は小さい。だが労働力1人当たりで中国と比べれば、日本が3倍以上である。水資源も豊かである。技術、品種開発力も世界的な水準に達する。金融、流通インフラ、機械化など各種の制度も充実し、助成や優遇税制など支援策もある。その上、中日両国の消費者は果物に対する味嗜好も近く、皆甘いのが好きで、欧米の酸っぱい好きの傾向と違う。これも日本産果物の対中輸出の有利点の一つだと考えられる。具体的に日本産果物の強みを分析すると、少なくとも次の六つが挙げられる。3.1.1 豊富な品種日本は国土が37.7万平方キロしかないが、3,000キロ以上にわたって南北に伸びる島国である。日本列島は南北に細長いため、北海道は冷帯、南西諸島は亜熱帯に属する。だから、いろいろ種類の果樹が栽培できる。その上、日本は世界一流の果樹育種技術を持ち、果樹研究機関の品種開発力が強く、果樹の品種改良が進んでいる。例えば、温州みかんは最初中国から日本に輸入した。しかし、日本ではたくさんの新しいみかん品種を育成し、逆に中国へ輸出した。今中国で栽培されているみかんは殆ど日本の品種である。日本の独立行政法人果樹研究所の「果樹品種情報検索システム」で提供された日本国内において育成された果樹品種は23樹種約760品種となっている。3.1.2 高い品質果物だけでなく、日本産農産物の高い品質は世界各地で評価されている。高い品質の果物を生産するには、もちろん技術が必要である。しかし、日本の素晴らしいところは先進的な技術を持つだけではなく、もっと重要なのは、技術の普及システムなのである。何か良い技術があれば、すぐ技術基準や施行モデルなどをつくり、きちんと各産地で普及できる。中国はこの点でずっと遅れている。これは農民の教育レベルにも関係があると思われる。日本の農民の約3分の1は短大以上の学歴を持ち、他は普通高校を卒業している。しかし、中国の農民の平均教育年数は7年未満(つまり、中学校二年生の教育しか受けていない)、中国農業部2004年の調査によると、3分の2の中国農民は農薬の使用方法がよく分からない。だから、中国の農業生産レベルと農産物の品質を高めるには、かなり時間が掛かると思われる。3.1.3 高い安全性経済と社会の発展にしたがって、食品の安全性は大きな社会問題になっている。日本は食品の安全性について、完備な制度が設けられている。JAS規格(日本農林規格)はJAS法に基づいて定められた飲食料品や林産物などの製品の基準である。JAS規格を満たしていることが確認(格付)された製品にはJASマークを付けることができる。JASマークが付いていれば、その製品が一定の安全性と品質をもっていることが分かる。JASマークを基準に、消費者が製品を選んだり、事業者が製品の取引を行ったりすることができる。JAS法の正式名称は「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」。この法律はJAS規格(日本農林規格)と食品表示(品質表示基準)の2つのことを定めており、この法律で定められたルールにしたがって市場の食品などには、JASマークや原産地などの表示が付いている。JAS法では、全ての食品を生鮮食品と加工食品に分けて、それぞれに一定の表示を義務づけている。生鮮食品とは、果物や野菜などの農産物、肉や卵などの畜産物、魚や貝などの水産物で加工していないものである。生鮮食品には「名称」と「原産地」の表示が義務づけられている。 今「有機果物」などが特に人気がある。有機農産物のJAS規格や生産情報公表のJAS規格は特定JASの一つである。果樹のような多年生作物は最初の収穫前3年以上、稲や野菜等は播種又は植付け前2年以上にわたって、化学合成物質(化学合成農薬、化学肥料、化学合成土壌改良材)を使用せずに堆肥等(有機質肥料)による土作りを行ったほ場(畑などの農地)において収穫された農産物を有機農産物という。なお、収穫前1年以上基準を満たす生産方法を継続している場合には、特に「転換期間中有機農産物」と表示できることになっているが、JAS有機認定マークの貼付はできない。近年日本農林水産省は毎年「食の安全・安心のための政策大網」をつくっている。日本の果物産地は農林水産省のガイドラインに基づく減農薬・減化学肥料、安全性や品質の向上に配慮した生産方式への転換を促進してきた。例えば、日本の柑橘類はポストハーベスト農薬を使用していない。「トレーサビリティーシステム」(栽培履歴管理)も「食の安全・安心」問題の解決策の一つである。全国農業協同組合中央会(全中)は農協を通して各農家に、穀類や野菜、果実、肉、乳製品など全農産物の生産履歴を記録できる体制を整えるよう指示した。農家は生産者名や農地の所在地、使った農藥や肥料名、収穫や出荷の日時などを記録する。出荷時にこの情報を農協などに報告する。農協は情報を集め、生産・流通履歴照会データベースとして管理する。3.1.4 周年供給日本人は季節感が強い。果物にも季節感があり、ウメ、モモ、ブドウ、ナシ、カキ、リンゴなどは季節感あふれる果物といえる。このように、季節と野菜や果物の関係は「旬」と呼ばれる。しかし、現代の園芸技術の発展は、「周年生産」「周年供給」を可能にし、いわゆる「旬」の感覚を希薄にしてきた。日本では果物の周年供給の技術も進んでいる。周年供給により中国産果物と出荷時期や出荷先を変えれば、過度な競合を避けることができる。周年供給の方法として、年間を通じて作型や品種を変えて周年生産を行う、施設生産、「リレー栽培」、また貯蔵技術の向上により安定供給する、などがある。周年生産を行うためには作型や品種を変えて行う必要がある。すなわち夏は日射量が多いが高温であり、冬は日射量が少ない。したがって、冬に栽培を行う場合には低日射量でも生育ができる(光合成効率の高い)品種を選択する必要がある。このように、作型に応じた品種の開発が行われ、例えばスイカでは200品種が存在するといわれている。施設生産は施設を用いて年間同一環境を維持して周年生産を行う。これは周年生産を行うためには必要不可欠な栽培技術であり、日本の園芸施設面積はオランダを抜いて世界一である。1996年総面積は113,055haで、その中、果樹は11,600haであった。近年、水耕栽培技術が進歩し、大規模に用いられることにより施設栽培も一層盛んになってきた。殊にいちごの水耕栽培が日本各地で広がっている。「リレー栽培」は南北に長い日本の地理的特徴を活用し、季節に応じて適地で生産し、消費地に供給する。緯度のかなり違う場所で同じ品種の生産を行い、同じブランド名で周年供給ができる。貯蔵による周年出荷はリンゴに代表される。11月に収穫されたフジは8ヶ月のCA貯蔵が可能となり、極早生品種の収穫が始まる7月まで出荷される。3.1.5 地理的優位性日本と中国は一衣帯水の隣国である。両国間の貿易は地理的優位性に恵まれている。例えば、博多から上海までの海上距離は580マイル、27時間しかない。日本通運、商船三井、上組、住友商事4社の合弁会社SSE(上海スーパーエクスプレス株式会社)は博多~中国・上海間の高速海上輸送サービスを2003年11月に開始した。日中間の高速RORO船による定期輸送サービスが提供されている。SSEは上海・外高橋港と福岡県の博多港を直結し、26.5時間という従来の半分の所要時間を実現した高速RORO船である。航空便よりコストが安く、荷役もごく短時間で済む。しかも、博多港において日本国内を運航する内航船やトラック、また鉄道とのシームレスな接続も容易である。東京から中国の華東地区に向けてのコンテナは通常8日かかるが、SSEであれば4日の所要となる。それに、日本通運と商船三井フェリーは2004年1月、東京-博多航路の共同運航で、新造RORO船全4隻が就航した、東京~博多間の運航時間を約4時間短縮することができ、さらに、近年激増している日中間の物流も視野に入れ、「上海―博多間高速RORO船、上海スーパーエクスプレス」のサービスとも連携し、東京~博多・博多~上海が高速RORO船で結ばれることとなり、関東経済圏と上海近郊地区との間により利便性の高いシームレスなサービスの提供が可能となった。また、高速RORO船を使用することにより、トレーラー輸送、コンテナ輸送はもとより、重量物・車両輸送、冷凍・冷蔵コンテナ輸送、JRコンテナ利用輸送等が可能となり顧客の多様なニーズにも応えることができる。3.1.6 国の助成と支援策日本政府は「攻めの農政」を象徴する農林水産物の輸出を促進している。2005年4月27日に農林水産物等輸出促進全国協議会が設立され、農業関係団体、食品業界、関係省庁などが官民一体で輸出拡大の実現を目指している。目標は、2009年に現状の2倍に当たる6000億円の達成である。2004年に農林水産省が、農林水産物や食品の輸出を促進するために「輸出促進室」を発足させた。同室に輸出相談窓口を開き、個別事業者等からの相談受付から、外務省を通じて外国政府への申入れまで、総合的に対応している。また、「農林水産ニッポンブランド輸出促進都道府県協議会」が全国23道県により設立された。2004年度の農林水産物輸出促進関連予算も2003年度比17倍(8億400万円)として、積極的に支援する体制を整えつつある。具体的な促進・支援範囲は:輸出機会の拡大策として、相手国の貿易制度調査と海外市場開拓チームの派遣、PR活動;生産者団体が行う展示・商談会への支援;海外で消費拡大運動;国内外のニーズに対応した生産体制の強化;ブランド・ニッポン農産物の販路拡大を支援など。果物の生産経営について、日本農林水産省は「果樹農業振興基本方針」「果実等生産出荷安定対策実施要綱」などをつくって、果樹農家の生産経営に対して具体的な支援策を実施している。
2005年07月28日
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2.3 中国果物市場の特徴中国果物市場の特徴は中国経済の高成長と激しい地域格差と深い関係があると思われる。1978年の改革開放から2004年までの26年間に、中国の経済成長率は平均9.4%である。ちなみに、2004年中国のGDPは13兆6,515億元で、前年比9.5%の成長、イタリアを抜き、世界第6位にランクされていた。しかし、日本の均衡発展と違って、日本の10倍の人口と26倍の国土を持つ中国の発展は不均衡発展と言える。珠江デルタ地域、長江デルタ地域、渤海湾地域では、1人当りGDPはすでに3,000ドルを超える。しかし、中国全体的な平均収入はまだ高くない。2004年の中国全土都市部就業者平均年間給与は1万6024元(03年は1万4040元)に過ぎない。これは単純に月給に直せば、1カ月あたり1335元程度(約17600円)であり、日本の就業者の平均月収の20分の1にも足りない。特に内陸と農村の発展が大分遅れており、沿岸部と内陸部、都市部と農村部の経済的格差は顕著なものとなっている。収入の格差によって地域によって市場消費のレベルがぜんぜん違う。こうした経済環境の中で、中国の果物市場は6つの特徴を示す。2.3.1 転換中の果物市場中国の経済は1980年代から徐々に計画経済から市場経済へ転換してきた。1992年には市場経済体制の確立を中国経済改革の目標にすることが明らかになって、経済改革が加速した。経済改革、特に市場経済の推進に従い、中国の様々な市場の有様が変わってきた。その中でも、外資系企業の参入により小売市場の変貌が特に注目される。一方、中国における果物市場は、食品小売市場の中で大きなセクターであると同時にまだ新しい小売形態の開発による影響は少ないと言える。これは、売上の大部分が産地直送販売によって占められているためと思われる。しかしながら、近年ライフスタイルが変化し収入が増加するにつれ、消費者が食品に新鮮さとバラエティを求める傾向が高まってきた。また同時に、流通インフラの発展により流通範囲も拡大し、確たるマーケットリーダーやブランドの存在しなかった中国果物市場にも大きな変化が訪れるようになった。スーパーでの果物販売や高級果物専門店などがどんどん増えていき、いろいろ果物のブランドがつくられ、たくさんの果物主産地は「ブランド戦略」を出すようになった。都市では従来の農産物自由市場を新しい小売形態のスーパーに変えることを推進している。2.3.2 果物市場の多様化中国では経済発展の格差が激しく、また果物市場が転換中なので、各地の果物市場の立地、規模、経営主体、経営システム、商品価格などがそれぞれかなり違っている。同じ品種の果物でも、品質、包装、販売店、所在地域などの違いにより、何倍乃至何十倍以上の価格の差が出てくる。小売価格が1キロ1元(13円くらい)未満の果物がある一方、日本の高級果物専門店よりもっと高価な高級品も中国で売れる。沿岸部と内陸部、都市部と農村部の果物の消費状況はぜんぜん違っている。また、同じところでも、格段に異なる市場が共存している。つまり、収入水準のかなり違う人々にそれぞれ対応し、差別化するわけである。すなわち、どんなレベルの果物でも、多種多様である中国市場でターゲットを探すことが出来る。2.3.3 総消費量は次第に増加生活水準の高まりと生活習慣の変化にともない、果物消費が全ての食物消費のなかで占める割合が大きくなり、全体の需要はますます増えている。1980年代から1990年代、中国果物市場消費の増加は大変速かった。1980年中国の一人当たりの果物消費量はただ3.7キロであったが、2000年は42キロまで、20年間で11倍増加した。都市の一人当たりの果物消費量はすでに100キロを超えて、日本よりずっと多い。近年は増大幅が相対的に緩やかであるが引き続き上昇の趨勢を維持している。都市の人の食品消費支出の中、果物消費支出の割合は1994年の6.27%から2001年の6.52%に上った。これから、農村は巨大な果物消費の潜在市場として急速に成長していくだろうが、しかし、予測できる将来にはまだ低価なものしか売れないと考えられる。2.3.4 消費構造に新しい変化が現れる都市市民の健康と安全意識が一層強まるにつれ、中国果物市場の優良果物、無公害果物、有機果物と果汁の消費需要がさらに増加し、特に果汁消費の増加が急激になっている。オレンジジュースの輸入量は1998年の0.54万トンから2001年1.9万トンまで3年間で3倍に近く増えた。現在中国の一人あたりが消費する果汁の割合はわずか0.1リットルで、先進国では40リットル以上、発展途上国の一人あたりの平均消費量でも10リットル前後となっており、これによると中国国内の増加余地は非常に大きい。品種別では、りんご、かんきつ、梨のいわゆる「三大果物」の消費割合が低くなり、竜眼、ライチー、マンゴーなど地方特色のある果物の消費割合が高くなった。このほか、高級特産品、高品質の品目などが日増しに消費者の注目を集めている。2.3.5 普通果物価格の持続安定低走と高級果物のマーケット·シェア拡大中国果樹園面積は引き続き拡大し、生産量は引き続き増加し、市場供給は充分にあり、また生食がメインであり、出荷が集中し、その上生鮮果実の品質は全体的に低く、貯蔵加工の能力不足で、1990年代の末から中国普通果物価格の全体水準は安定低迷を維持し、果物市場は構造的、地域的、季節的な供給過剰情況を現している。例えば、2002年全国の果物卸売価格は前年と比べ14.4%安くなり、2003年はみかんが値上がりした以外は殆どの果物の卸売価格が下がった。2004年全体的な価格水準は2003年とほぼ同じで、特に北方の果物価格は安定していたが、南方の価格変動が激しかった。しかしながら、品質がよく、安全性が高いブランド果物は価格が高くても人気があり、市場需要量がだんだん増加している。2.3.6 果物の国際貿易は引き続き増加これからの中国果物輸出入貿易はここ数年の継続増加をベースに、輸出市場は更に一歩拡大し、製品の種類は増加を続け、次第に低級市場から高級市場へと移行し、生鮮果物輸出主流から生鮮果物と加工製品の二本柱の輸出に転向すると見られる。一方、外国からの果物輸入も増加傾向が見られる。ただし、外国からの輸入品にもかなりの格差がある。日本やアメリカ産の果物は高級品の代名詞のようであるが、タイからの輸入品の中には中国産果物よりもっと安いものもある。
2005年07月12日
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第2章 中国の果物の生産と貿易現状2.1 中国の果物の生産・消費現状中国では果物の生産が急速に伸びており、特に1990年代は高成長を遂げた。1994年から中国の果物の生産量は世界一となった。2003年、中国の果樹園面積は943.7万ヘクタールで、生産総量は7,600万トンに達している。中国の果樹園面積は大体世界の果樹園面積の5分の1を占めている。果物生産量は世界一で、世界生産総量の14%を占めている。そのうち、リンゴと梨の生産量は世界各国を大きくリードしている。柑橘類の生産量はブラジルとアメリカに次いで、世界第3位である。中国の果物産業の生産額は1000億元余りで、中国の栽培業で食糧と野菜に次ぐ第3番目の産業となっている。図2.1 中国の果物生産量が増加(1990年-2003年) 略代表的な果物で2003年と1993年の生産量を比較すると、温帯果物であるリンゴ2110.2万トン(1993年比2.3倍。主産地は山東、陝西、河南、河北、山西)、柑橘類が1345.4万トン(2.1倍。主産地は福建、四川、浙江、湖南、広西、広東)、梨が979.8万トン(3.0倍。主産地は河北、山東、安徽)、ブドウが517.6万トン(3.8倍。主産地は新疆、河北、山東、遼寧)。熱帯果物であるバナナが590.3万トン(2.2倍。主産地は広東、広西、海南、福建、雲南)と10年間で軒並み倍増以上を記録している。その他の熱帯果物、例えばレイシ(112.3万トン。主産地は広東、広西、福建)、パイナップル(82.1万トン。主産地は広東、海南)、龍眼(94.1万トン。主産地は広東、広西、福建)、マンゴー(2000年63.9万トン。主産地は広東、広西、海南、雲南)等も大きく生産量が伸びている。農家がここまで生産を増やしている背景には、消費者の生活水準が向上しているのに伴い、果物消費が拡大していることがある。果物の用途は、生食だけでなく、ジュース、缶詰、ジャム、菓子、酒等の加工食品へと広がっており、加工技術が進歩したことで、消費者は多様でおいしい果物関連製品を口にすることができるようになった。熱帯果物の加工品は、従来は缶詰が多かったが、近年はジュースの需要が著しく伸び、特に椰子ジュースとパイナップルジュースは全国的に有名になっている。ブドウはワイン消費の伸びに後押しされて生産増を果たしている。また、果物に対する鮮度保持や貯蔵技術の発達並びに流通ルートの改善により、市場が全国に拡大したことも見逃せない。かつて北方では温帯果物を好み、南方では熱帯果物を好むといわれていたが、これは互いに遠いため産地からの供給が少なく、価格も高いために食べられなかったからであり、最近はこうした地方差はなくなっている。収穫期の関係で季節によって供給量や品質に波があったが、それも緩和された。消費者は好きなときに好きな果物を食べることができるようになってきた。2.2 中国の果物の貿易現状2.2.1 果物の輸出近年、中国政府が対外交渉に力を入れたこと、そして、企業が積極的に参与したことと、検査検疫部門が合理的にWTO規則を利用したことによって、中国のリンゴや梨などはアメリカ、カナダ、オーストラリア等の検疫要求が非常に厳しい国まで輸出することに成功した。現在のところ、中国は20数カ国へ果物を輸出している。2004年中国の果物輸出量(加工品含め)312.59万トン、2003年比17.18%増、輸出額が16.47億ドル、2003年比20.08%増。1995年(輸出量63.63万トン、輸出額4.72億ドル)と比べて、それぞれ391.26%、248.94%増加した。輸出総量の中、生鮮果物と加工品の比率は大体それぞれ半分を占めている。種類別から見ると、りんご、りんごジュース、かんきつ類の輸出量が依然として圧倒的に多い。中国の果物輸出の主要な貿易相手はアメリカ、日本、ロシア、インドネシアである。2004年、4国に対して果物の輸出量がそれぞれ輸出総量の14.8%、11.1%、9.3%、6%を占めている。2004年以来、中国はアメリカ、インドネシアに輸出量の大幅増が目立ち、2004年、アメリカへの輸出量が46.22万トン、2003年と比べて31.77%増加;日本に34.69万トン、16.14%増加;ロシアに29.11万トン、19.26%増加;インドネシアに18.71万トン、63.69%増加した。2.2.2 果物の輸入2004年、中国の果物の輸入量(加工品含め)106.19万トン、2003年と比べて4.22%増、輸入額5.86億ドル、2003年と比べて17.39%増。1995年(輸出量22.45万トン、輸出額0.75億ドル)と比べて、それぞれ373.00%、681.33%増加した。輸入量が多い種類はバナナ(38.09万トン、0.93億ドル)、かんきつ類(6.69万トン、0.4843億ドル)、ジュース(2.87万トン、0.31億ドル)、りんご(2.09万トン、0.16億ドル)である。輸入の中:タイから27.41万トン、2003年と比べて98.8%増加;チリから5.52万トン、16.68%増加;フィリピンから29.59万トン、6.6%減少;米国から10.11万トン、1 .52%減少;ブラジルから3.91万トン、25.01%増加した。日本からの輸入量はわずか0.23万トンであったが、2003年と比べて84.86%増加した。2005年1月から3月が0.11万トン、前年同期と比べて、131.58%増加した。他の国に比べてその増加速度は急激である。他に、2004年、ASEANに対して輸出量が90.63万トン、輸出総量の29%を占め、2003年と比べると17.38%増加している、輸出額では3.15億ドル、輸出総額の19%を占め、2003年と比べて22.6%増加した。一方、ASEANからの果物の輸入量は75.32万トン、輸入総量の70.09%を占め、2003年と比べて8.15%上昇し;輸入額では3.04億ドル、輸出総額の51.9%を占め、2003年と比べて26.38%増加している。中国はASEANとのFTA枠組み協定に沿い、タイとの間でアーリーハーベストとして2003年10月から果物(80品目)と野菜(108品目)の関税を撤廃した。これにより中国からの温帯果物輸出にとっては有利になったものの、熱帯果物がタイから入りやすくなったことで、中国内の主産地である広東、広西、福建、海南等の農家は厳しい競争に直面することになった。
2005年07月11日
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1.3 日本産果物の対中輸出の推移 アジア諸国・地域では、経済発展による高所得層の増加や、日本食ブームなどから、 高級贈答品として日本産果物の人気が高まり、1999年から2003年までの4年間に、中国台湾向けのリンゴ輸出が13.3倍に、中国香港向けではイチゴ輸出が3.5倍に伸びるなど、輸出が急増している。このため日本農水省は、経済成長が著しい中国大陸も、農産物の輸出市場として有力と判断している。現地ではかなり割高だが、日本国内生産者らの努力が実り、「安全・安心」をキーワードに中国富裕層の心をつかみ始めた。守勢が目立った日本の農業政策が行き詰まり、工業品のように海外に販路を拡大する姿勢に転換したのも追い風である。巨大な中国市場が日本の農林水産業を多少変貌させる可能性がある。財務省関税局のデータによると、中国本土への果実の輸出は1994年にはわずか1890万円だったが、2004年には4億5750万円と20倍以上に跳ね上がった。これから日本の果物が中国を中心にアジアへ積極的に輸出されるようになると思われる。 1.3.1 台湾市場に進出果物輸出を輸出先別品目別にみると、輸出先としては台湾が、中でもリンゴの割合が大きくなっている。過去10年間の推移で見てみると、2002年から急増して、「台湾へのリンゴ輸出」が果物輸出の増加における主因となっている。10年前のリンゴ輸出は台湾、香港、タイが三分していたが、2003年には台湾のみで9割以上を占めた。これは、2002年に台湾が世界貿易機関(WTO)に加盟したことが契機となっている。日本産リンゴの輸入割当数量が撤廃され、関税も50%から20%に下がり、輸出しやすい環境が整ってきている。「世界一」「陸奥」等の高級品種に引き合いがあるが、日本産リンゴが浸透してきて、「ふじ」「王林」等の普通品種の消費も増加している。WTO加入後の輸入枠が撤廃された台湾への日本のりんごの輸出量は8,376トン(2002年)と加盟前の4倍に増え、日本からの果物の輸入品は品質において「別格」扱いで、高級品として定着している。日本一のリンゴ産地である青森では、この好機にさらなる輸出増加を目指し、様々な取組を行っている。2002年には青森県が「青森りんご輸出拡大推進事業」を計画し、輸出量の増大を図るため、台湾の百貨店でのリンゴ見本市や、台湾の現地業者向け販売促進講習を開催した。2004年7月に、JA全農とっとりは鳥取県産スイカを台湾に初輸出した。二十世紀ナシの輸出ルートを利用して、スイカ1玉(7キロ)入りの箱、130箱を輸出、台北市内の百貨店などで販売した。台湾のスイカは日本産に比べて小振りで甘みが少ないため、甘くて大きな日本産スイカは新しい果物として受け入れられるとみている。1.3.2 香港市場に進出中国香港特別行政区の人口は約600万人。イギリスから返還後も特別行政区として自由貿易を中国中央政府から保証されている。600万の中の160万人が富裕層として存在する。香港は米国に次ぐ、日本食品の輸出先であり、中国大陸市場を開拓する際の参考になると思われる。香港の食品市場は初め、大丸、三越、そごう、西武など日系のデパートからスタートし、次に、ヤオハン、ユニー、ジャスコなど日本のスーパーが進出し、現在はパークンショップ、ウェルカムなどの地場のスーパーが日本食品コーナーを作り、取扱い品目を増やすという展開になっている。日系スーパーに限らず現地香港系のスーパーでも日本産の果物や野菜などの日本食品が置かれ、日本食品を扱うスーパー、百貨店の数、アイテム数、売り場面積、レストラン数もたくさんある。香港で日本から輸入された日本食品を食べている人の7~8割は現地の人達で、「日本食を食べるのはステータス」として、若い人達からも支持を受けている。香港で日本食品が受け入れられている一つの理由に、日本文化の浸透が上げられる。香港には子供の漫画から始まって、映画、テレビドラマ、ファッション雑誌など様々な日本文化が流入している。その中には日本の食文化も取り上げられていることも日本食品が売れている一因である。香港では日本各地の果物が販売されている。2005年1月栃木県産フルーツが香港へ向け商業ベースとして初輸出を遂げた。栃木市のJAしもつけは1月下旬、主力品「とちおとめ」イチゴ1,000パックを香港に初輸出。330グラムの1パックが香港の店頭では、日本国内の約2倍にあたる約1,200円の高値だったにもかかわらず、わずか4日間で完売したこともあって、3月までに5,500パックを空輸した。輸出を進める、社団法人とちぎ農産物マーケティング協会は、品質管理にこだわった。生産農家を栽培優秀な12戸に限定したり、輸送中の傷みを防ぐためパッケージに緩衝材を入れたりするなど対策をとった。将来的には巨大な中国市場への進出も視野に入れて、まずは香港から攻めるという戦略をとっている。自由貿易の香港では、本土進出のための「予行演習」が行われている。全国1位の生産量を誇る栃木県産のイチゴがその一例である。福岡県地域食品輸出振興協議会(県、JAふくれん中央会など8団体)も香港では2002年、台湾では2004年から、現地で商談会を開催。香港向けは2005年度から定期的な輸出が始まった。台北市では2005年1月に開いた「福岡フードフェア」で「あまおう」が人気となり、注目したデパートやショッピングモールなど7店舗が2月末から「あまおうフェア」を開いている。この結果、香港・台湾向けの「あまおう」の2005年度輸出量は、フェア開始前の2月上旬までに、前年度対比5倍以上の約8トン(27,000パック)に達した。1パック1,000~1,500円の「あまおう」のほか、1キロ1万円の「巨峰」も予想以上の人気を呼んでいる。協議会はこの勢いに乗って来年度、中国本土進出を目指して上海で商談会や販促フェアを計画しており、県も支援を拡大する。それに、香港はカナダについで日本産みかんの2番目の輸出先である。2002年の輸出数量は138トン、金額は23,000千円。1.3.3 中国大陸市場に進出2004年9月、10月は、日本産果物について北京、上海、青島において展示、販売、試食などの催しが相次いで行われ、中国市場へのアプローチが目立っている。北京:2004年10月11日に日本貿易振興機構の主催で「日本産農産品紹介セミナー」が行われ、中国の農業、貿易関係者も出席した。日本園芸農業協同組合連合会からの講師が、日本での果実栽培の特徴を紹介した。セミナーの後には日本産のみかん、梨、りんご、ぶどう、柿といった果物の試食会も行われ、初めて口にした中国側参加者にも好評であった。また、10月11日から15日まで、北京の全国農業展覧館では中国農業部の主催により「中国国際農産品交易会」が開催され、この会場でも上記の日本産果物は展示と試食を通じて参観者に大いにアピールした。上海:2004年9月20日にはJETRO上海センターが、市内デパートに「日本産果物コーナー」を設置し、青森県、岩手県、茨城県、長野県、鳥取県、熊本県の6県から輸出されたナシ3品種、リンゴ4品種の合計7品種について2005年2月までの5カ月間限定で試験販売を始めた。最も高い熊本県の「新高」梨が1個88元(約1200円)のほか、青森県の「陸奥」りんご及び鳥取、長野県の「二十世紀」梨が1個28元(約370円)である。鳥取県の「二十世紀」梨が、「口当たりがサクッとさわやかで、香りも高く、甘くジューシーで、たくさん食べても飽きない。」と高い評価を受けている。青森県のリンゴも中国で人気である。2004年1月、上海向けにテスト輸出を開始し、11トンを送り込んだ。2004年11月から輸出を本格化させ、2004年12月までに29トンを輸出した。中国はリンゴ生産量が日本の20倍以上という世界一のリンゴ産地であるが、高級品種では競合しないとみており、都市部の富裕層を中心に日本産リンゴの消費が期待されている。JA全農いばらき(茨城県)は2005年夏、商業ベースでの中国への輸出に初めて挑戦する。商品は県内産のナシ約12トン。2004年秋に上海で試験販売した結果、日本の3倍近い1個1100円を超える高値だったにもかかわらず、「甘みと酸味のバランスが取れておいしい」との評判で売れたからである。青島:2004年10月8日から一週間、佳世客(ジャスコ)で日本食品フェアが開催され、和菓子、紅茶、ビール等とともに梨の「新高」「伊万里」が展示・販売された。「新高」については、日本で研究開発された新品種で、ジューシーで口当たりがよく、鮮度が長持ちするという紹介が行われた。報道によれば、日本の食品は小さいというイメージがあるなかで、「新高」はその大きさが注目されたという。今のところ日本から中国へ輸出できる果物はリンゴとナシしかない。リンゴとナシに続いて、日本からの輸出候補に上がるのが、モモ、ブドウ、柑橘類、カキ、イチゴなどである。日本農水省が中国に対し、メロン、柑橘類、ナシ、イチゴ、サクランボ、モモ、ブドウ、カキ、スイカ、キウイなど国産農産物計12品目の輸入受け入れを求めて本格交渉に入ったことが2004年9月14日、明らかになった。すでに中国側に病気や害虫の発生や生産状況の資料を提出して、輸入受け入れのための検疫体制の整備を求めている。日本が多品目にわたる包括的な農産物の輸出交渉を行うのは初めて。日本の農産品は中国産の輸入品に押されてきたが、輸出促進で反転攻勢をかける。こうして、日本産果物の対中輸出がどんどん増えてきた。1998年から2004年までの6年間、輸出数量が100倍、金額が31倍に増えた。2005年1月から3月は前年同期と比べて、数量が131.58%、金額が151.10%増加した。1998年対中輸出果物が日本輸出果物総量に対する割合はわずか0.17%だったが、2004年は9.44%に達した。2005年1月から3月はさらに11.07%になった。表1.7 中国(大陸)向け輸出の日本産果実の数量と金額 (略)表1.8 対中輸出果物が日本輸出果物総量に対する割合の推移(略)
2005年07月04日
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第1章 日本の果物の生産と貿易現状1.1 日本の果物の生産・消費現状日本の果樹農業は、地域の立地条件を活かして多種多様な果物を生産し、農業生産だけでなく地域振興の面からも大きな役割を果たしている。また、果物や果物加工品は国民の豊かな食生活の確保、健康の維持・増進という面でも重要な役割を果たしている。しかしながら、日本の果樹農業をめぐる最近の情勢は大きく変化しつつある。消費面では、食生活の多様化が進む中で、生果需要の少量多品目化、輸入品を中心とする果汁等加工品需要の増加等が見られる。一方、生産面においては、樹園地の整備や作業の機械化が立ち遅れている中で、中山間地域を中心に果樹農家の減少、担い手の高齢化、後継者不足等が深刻化しており、省力化、軽作業化、経営規模の拡大等による担い手の育成確保と産地体制の強化を図ることが重要な課題となっている。表1.1 日本の果樹栽培面積と収穫量 (略) 果物の需要量は、加工品の生果換算を含む全体では、近年ほぼ横ばい傾向で推移して、1人当たりでは40kg程度となっている。しかしながら、食生活の多様化による果実消費の少量多品目化が進展し、生鮮果物の消費の減少が進む一方、果実加工品、特に果汁消費が増加傾向にある。近年1人当たりの生鮮果実の消費は30kgくらいであり、2000年の消費量は1988年の77%しかない。このなかには膨大な輸入果実の消費も含んでいる。年齢階層別にみると、若者層では中高年齢層に比較して生鮮果実の消費が極端に少なく、しかも年々減少傾向となっている。表1.2 生鮮果実の年間一世帯当たり購入数量および支出金額 (略)表1.3 生鮮果実の年間一人当たり購入数量および支出金額 (略)日本国内の果物消費量減少と輸入品増加に対応しながら、過剰な生産能力を生かす方法の一つとしては、果物の海外輸出が考えられる。1.2 日本の果物の貿易現状 日本は世界最大の農産物純輸入国である。財務省「貿易統計」による平成14年の日本の農林水産物の貿易動向は、金額ベースで7兆2,085億円の輸入額となっており、種類別では農産物4兆3,011億円、林産物1兆1,452億円、水産物1兆7,622億円となっている。主な輸入先国・地域は、アメリカ、中華人民共和国、EU、カナダ、オーストラリアなどである。 他方、輸出は、3,509億円で、種類別では、農産物2,064億円、林産物80億円、水産物1,365億円となっている。主な輸出先国・地域は、アメリカ、香港、台湾、韓国、中国などである。このように、日本の農林水産物の貿易動向は、大幅な入超となっている。果物の貿易もこの動向を反映している。1.2.1 果物の輸入 果物及び果物加工品の輸入金額は農産物の輸出金額の1割に近い。種類別から見ると輸出数量と金額が一番多いのはバナナである。表1.4 果実及び果実加工品の輸入数量と金額 (略)1.2.2 果物の輸出青森のりんご、静岡のみかんなどのカナダ向けの輸出は明治時代から続いており、鳥取の二十世紀梨は中国香港と台湾、シンガポール、アメリカ、オランダ、マレーシア、タイ、オーストラリアなどに果物の高級品として輸出され続けている。しかし、数量は少ない。2002年と2003年の果物輸出が急増したのはりんごが中国台湾向けに増えたからである。りんごは中国香港、タイなどにも輸出している。近年、価格の高さなどから国際競争力が低いとされる日本の果物を、本格的に輸出しようとの動きが目立ち始めた。まだ輸出額は少ないものの、日本の農業に「守り」から「攻め」へと転換を図る動きが見られる。図1.1 果物の輸出が増加傾向 (略)表1.5 果実(鮮果類)の輸出数量と金額 (略)表1.6 加工果実の輸出数量と金額 (略)
2005年07月03日
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はじめに安価な農産物が爆発的に日本に流入してくる輸出国としての中国のイメージが強い中で、日本産果物の対中輸出の戦略から中日両国間の農産物の貿易を研究するのが新鮮なアプローチである。両国の経済発展の動きと世界経済のグローバル化、貿易自由化などの趨勢から見ると、日本産果物の対中輸出の増加の可能性が広がっている。また、一つのビジネスチャンスとして注目されている。すなわち、中国は、過去半世紀の間日本の最大の貿易相手国だったアメリカを抜いて、最大の貿易相手国になった。日本の2004年の中国(香港を含む)との貿易は輸出入合わせて前年比17%増の22兆2,000億円(2,110億ドル)となり、アメリカとの貿易(同1.1%増)の20兆4,800億円(1,950億ドル)を初めて上回った。2005年には、香港を除く中国本土との貿易でもアメリカを抜くことが確実のようである。2004年に中国は日本の全世界との貿易の20.1%を占め、初めて20%を上回った。日本の2004年の中国への輸出は、前年比17.2%増の11兆8,300億円(1,126億ドル)、中国からの輸入は同16.7%増の10兆3,700億円(988億ドル)だった。この結果、日本は対中貿易で1兆4,600億円(139億ドル)の黒字となった。香港を除く中国本土との貿易では赤字だが、香港への輸出のほとんどは本土向けだから、中国全体との貿易も実際に黒字だと見られている。日中二カ国間貿易の数字は、わずか1、2年前には日本の国内市場を低価格製品で氾濫させるかもしれない脅威と見られていた中国が、いまや重要な市場になったことを示している。これを背景に、日本政府は「攻めの農政」を象徴する農林水産物の輸出を促進している。日本産果物が有望な輸出農産物の一つと見なされている。今の中国では、台湾、香港、マカオはWTO協定上、それぞれ独立関税地域であり、中国大陸と違う経済貿易システムを持っているし、経済状況もかなり違う。だから、本論文の「対中輸出の戦略」は主に中国大陸向けの輸出を分析する。但し、「日本産果物の対中輸出の推移」などの章節では、台湾と香港の状況も触れる。
2005年06月22日
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福建仙芝楼生物有限公司は専ら仙芝楼ブランドの原木霊芝シリ-ズの製品を主として、ほかの薬用、食用菌などを栽培、生産、取り扱いしていて、現代な先進的な科学技術を持っている生物公司であります。当公司な「品質は第一、評判は最高」を目的として取り扱い、原木霊芝の栽培、胞子末の採集、細胞壁の破れる、実りのボデイ-の抽出などから、製品になるまでの厳格な生産工程を経て、無汚染の有機生態製品を生産しています。仙芝楼ブランドの霊芝は最初原料、半製品だけを販売しましたが。全社員の努力のおかげで、当公司がだんだん発展して、今の製品を生産、販売できることになりました。現在、約20種に達します。当製品は全国各地の有名な薬メ-カ-、薬会社に販売されるだけでなく、日本、アメリカ、東南アジアにも売られる販路を開拓しました。当公司の栽培基地(浦城興浦霊芝工場という)は約10000立方メ-トルの原木野生霊芝生長する環境をならう基地を持っています。霊芝の菌類は中国科学院微生物研究所の鑑定を通過しました。技術の上で、福建省農科院、福建省漢方医薬研究所と海内外の霊芝専門家は大きな支持を与えています。当公司は1999年中国昆明世博会福建特色製品ゴ-ルデン奨、2000年福建省農業精品展示会のゴ-ルデン奨、2001年福建省名特優新製品ゴ-ルデン奨などを獲得しました。輸出検査検疫衛生証明書を持っていて、その中に、霊芝胞子末という製品は国家衛生部保健食品証明書を得ました。
2005年03月22日
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丹念に選択した色々な特別な形の原木霊芝は特殊な工程で光沢仕上げの処理を経て製造したもので、人体に安全し、害がなくて、食用にもできます。現代の生活飾りの中に、「吉祥如意」という象徴であります。観賞とクレクションの上で非常に高い価値を持っています。
2005年03月18日
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天然原木赤霊芝 厳格にグリ-ン食品生産工程に従って栽培、生産しています。深山の原木で生長し、胞子の含量多く、新鮮な、成熟の赤霊芝を選択してから、分類、柄を除き、乾燥、殺菌を経て精製したものであります。100%天然、無汚染だので、現代の家庭が薬食用治療で調理するなら、第一の選択であります。原木霊芝切れ 厳格にグリ-ン食品生産工程に従って栽培、生産しています。深山の原木で生長し、胞子の含量多く、新鮮な、成熟の赤霊芝実りのボディ-切れを選択して精製したもので、100%天然、無汚染、その本色、元味及び特有成分を保持しています。服用が便利し、ス-プに入れて煮ることができるだけでなく、直接煮お茶を入れてもいいで、日常に保健、美容保養の第一選択であります。序でに、「中国民間霊芝保健食用治療方法」を送っております。贈り物用の包装[武夷山霊芝切れ]は98福建精品展示会のゴ-ルデン奨を獲得しました。 仙芝楼ブランド霊芝茶(超コンセントレ-ト粉剤型) 規格:5g X 20包み/ボックス, 60ボックス/件優れた天然原木生長赤霊芝を選んで、現代な抽出方法を採用して精製しました。霊芝ポリサッカリッド、三テルペン類の霊芝酸、有機ゲルマニウム等の色々な生物活性物質を豊かに含有し、茶の成分、色素及び添加物を含まないのであります。食用が便利だし、湯を注ぐと、飲みできます。初めて飲むと、口触りが苦しいですが、まもなく甘い感じがしますので、健康によい天然栄養製品であります。仙芝楼ブランド霊芝茶(原味霊芝の切れ型)規格:2g X 30包み/ボックス, 60ボックス/件100パ-セントの天然原木赤霊芝は霊芝ポリサッカリッド、三テルペン類化合物、ニュ-クリアタイト類、ポリペプチド・アミノ酸などを豊かに含有し、茶の成分、色素及び添加物を含まないのであります。霊芝の本来の苦い味と芳香を保持しています。適量な湯を注ぐと、10分間後飲みできて、繰り返して茶を入れることができます。毒断する必要がありません。自分の味に合うように枸杞の実り、夏目、菊花、茶、蜂蜜を入れてもいいであります。四季でも食用できます。適応対象: 1、長期に煙草を吸う方或いはお酒を飲む方2、体質の弱い方及び中老人3、思慮過度、気持ちが落着かない方、睡眠不良者4、よく残業して、過労者5、コンピュ-タ-操作者、常に放射線を接触する方6、美容保養者
2005年03月17日
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首都医学大学食品毒理試験報告の説明が次のように、霊芝胞子末を使って、大きい鼠の胃に流し込み、毎グル-プの試験動物の活動が正常だし、毛色の光沢度がいいし、いかなる異常を発見しないので、霊芝胞子末は動物に毒性が全然なくて、安全とたよりのいい物質であります。 中国予防医学科学営業衛生研究所保健食品効用検験中心の評定は、霊芝胞子末が小さい鼠の腫瘍にずっと抑制される効果をもって、その免疫機能を調節し、癌を抵抗する作用があり、重ねて試験して上述の効果を検証しました。霊芝胞子末の適応対象1、 化学療法を受ける腫瘍患者、手術後の体質を増強し、症状を改善ほしい患者2、 体弱い多病者、病気が治ったばかり者3、 思慮過度、気持ちが落着かない方、睡眠不良者、体力と記憶力が衰える者4、 心疾患、糖尿病、慢性肝炎、老人病等の慢性疾患者5、 中老人の保養、老化を遅らせて、美容保養。
2005年03月16日
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霊芝胞子末の臨床効果 霊芝胞子末のノイロ-ゼに対する効果:北京広安門病院、北京東直門病院と北京病院が、霊芝胞子末で102位ノイロ-ゼの患者を治療して、10日を一つの治療コ-スとして、2-3コ-スに続けて服用します。その結果:患者の不眠、健忘、苛立つ等の症状が明らかに改善しました。有効率が90%以上であります。特に心脾のひ弱い患者の症状が明らかに改善しました。有効率が96.9%以上であります。 霊芝胞子末の糖尿病に対する効果:霊芝胞子末が膵臓の血液循環を改善し、膵臓の生理機能を上げるし、血糖を降下し、糖尿病患者のの症状を改善しました。協和病院が霊芝胞子末で102位虚弱症の糖尿病患者を治療して、その結果:霊芝胞子末で治療した後、(空腹時血糖を130ミリグラム/デシリットル以下に降下する)顕効率が10%以上であります。(空腹時血糖を150ミリグラム/デシリットル以下に降下する)有効率が26.7%であります。総有効率が36.7%であります。食後2時間(血糖を150ミリグラム/デシリットル以下に降下する)顕効率が20%であります。(血糖を180ミリグラム/デシリットル以下に降下する)有効率が26.7%であります。総有効率が46.7%であります。患者の不眠、寝汗、発汗、動悸がする、疲労等の症状が明らかに改善しました。総有効率が70%であります。 霊芝胞子末の血脂肪を降下する効果:霊芝胞子末は明らかに血脂肪を降下する効果があります。高血脂肪の患者は血の脂肪含量がすこし高いのほかに、目眩、息切れがする、食欲不良等の症状が伴います。中日友好病院が霊芝の細胞壁の破れる胞子末で30位の高血脂肪の患者を治療して、その結果:体こり等の症状の顕効率が43.4%であります。総有効率が93.3%であります。血脂肪の降下する顕効率が53.3%であります。総有効率が80%であります。 霊芝胞子末の悪性腫瘍患者の放射と化学治療に対する効果:腫瘍患者化学薬物治療と放射治療を受けた後、人体と免疫機能が厳重の損害を受けました。病気を抵抗する力が急激に降下し、体がひ弱くなります。動悸がする、不眠等の各種の虚弱症状が出てきます。中日友好病院が霊芝胞子末で悪性腫瘍患者の放射と化学治療を配合した結果の表明:腫瘍患者が疲労、痛み、咳、下痢、便秘、食欲不良、吐き気等の症状が明らかに改善しました。生活の品質を向上し、有効率が53.6%であります。腫瘍を抑制する免疫作用 霊芝胞子末は霊芝ポリサッカリッド、三テルペン類化合物、ニュ-クリアタイト類、天然有機ゲルマニウム、セレニウム等の活性物質を豊かに含有し、海内外薬理研究会の試験した結果:霊芝胞子末の霊芝ポリサッカリッドは癌細胞の端粒酵素を破壊して、有効率が90%以上に達します。それから、有効的に癌細胞を消滅して、免疫グロビンとアレクシンの含量を速やかにあげることがあります。直接にリンパ細胞を白介素に合成することを刺激して、腫瘍の壊れたジ-ンの形成を刺激し、NK細胞の活性を増強し、人体の免疫力を強化し、濾過性ウィルスが人体に傷害を排除します。 霊芝胞子末の天然有機ゲルマニウムは腫瘍細胞の電位機能を調整する作用をもって、腫瘍を不利的な環境に置かせ、方方拡散を防止し、癌細胞の拡散を抑制する率は89.3%に達します。 霊芝胞子末と霊芝の三テルペン類霊芝酸は直接に腫瘍細胞を消滅できます。 霊芝胞子末は癌の防止、癌細胞の転移の阻止で特殊と正常化名作用をもっていて、組織細胞の異常を防ぎ、癌患者が血栓病で死亡することを予防できるし、血栓の形成を抑制できるし、組織の周囲の血栓壁を瓦解し、治療薬物の阻止される現象を取り除き、癌を治す薬物を治療効果に達せます。化学療法を受ける方を治療の忍耐力を高めて来ます。癌の特有の痛みを無くし、化学療法で白血球の減少、脱毛、食欲の落ち、嘔吐等の副作用を衰え或いは除去し、患者の体質を改善四、生存質量を向上し、命を伸ばすことができます。
2005年03月15日
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中国医学科学院薬物性研究所等の単位柄の試験結果、「霊芝胞子末は各方面の薬効活性をもっています。」を表明しました。次のように、 明らかに血清とコレスとロ-ルを低下する作用があります。高脂肪飼料を使って大きい鼠の血濃度が上がりました。それから、大きい鼠に霊芝胞子抽出液を飲ませると、その結果、霊芝胞子抽出液の服用した鼠の総コレスとロ-ルを40%以下にさげりました。トリクリセリトを35%-50%降下し、血液の中にハイドロクシ・プロラインの含量を低下できます。小さい鼠に霊芝胞子抽出液を飲ませて、剤量が一キロの体重なら、1-5Gの霊芝胞子抽出液を服用して、小さい鼠の腎臓組織の中にハイドロクシ・プロラインの含量を10%-25%低下できるし、血液の中ににハイドロクシ・プロラインの含量が明らかな変化しません。試験表明:霊芝胞子末は組織の中のコルジン成分が増加し、抵抗組織が繊維化し、肝と血管の硬化を防止する効果等があります。CCI4によってGPTの上がりを起こります。まず、小さい鼠にCCI4を飲ませて、次に霊芝胞子抽出液を飲ませた結果:霊芝胞子抽出液を飲んだ小さい鼠のGPTの含量はそれに対して25%-32%低下しました。それなら、霊芝胞子は化学薬物が肝臓に損害を取り除く作用をもっています。 霊芝胞子はあきらかに血糖を降下する作用があります。まず、小さい鼠に四酸化ピリジンを飲ませて、その血糖含量をあげて、次に霊芝胞子抽出液を飲ませた結果:その血糖含量が30%-60%下げました。 上の薬効試験の結果によって、霊芝胞子は慢性肝臓炎を治すことができるし、化学薬物が肝臓に損害を取り除く作用をもって、老化を抑制し、組織が繊維化し、糖尿病にいい効果があります。
2005年03月14日
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霊芝細胞壁の破れる胞子末 天然原木霊芝のエキス--霊芝が後代を繁殖した雌雄胚子は厳格にグリ-ン食品生産工程に従って栽培、生産しています。特殊な工程に基づいて、専ら採集します。100%天然、無汚染、99%以上の純度になって、最新の生物技術を採用して、霊芝胞子の細胞壁の破れる細胞壁と仙芝楼ブランド原木霊芝の抽出を科学的に調製したから、当製品は三テルペン類霊芝酸、天然有機ゲルマニウム、セレニウム等の有効成分を豊かに含有し、仙芝楼ブランド原木霊芝のエキスの結晶で、化学療法を受けて、体質の弱い方にとっては飲食の養生の上で第一選択の食品であります。当製品はカプセルと粉剤二種類があります。 --------------------------------------------------------------------------------霊芝胞子末は何か 霊芝胞子末は霊芝の発育後期に放射した種、生物学で「スポロゾイト」と言われ、集めて末状を呈して、霊芝胞子末を通称します。その利用と研究はこの数年の新発見であります。霊芝胞子末は自然環境で採集することが難しいで、約1000キロの原木霊芝から1キロだけの胞子末を集めています。毎胞子の直径は只5-8ミクロンがあり、胞子の中に霊芝より豊富なポリサッカリッド、アデニン・ニュ-クリアタイト、タンパク質、酵素類、セレン等の特殊成分を含みます。免疫の強化及び腫瘍の抑制で、霊芝胞子末の薬効はその母体つまり霊芝よりずいぶん良いであります。 何故霊芝胞子は細胞壁の破れる 霊芝胞子は二重堅い細胞壁があります。必ず細胞壁の破れて人体に吸収されて利用に便利であります。目下、霊芝胞子の細胞壁の破れる技術は生物酵素分解法、化学法、物理法等があります。胞子の有効成分を破壊しない超低温物理細胞壁の破れる技術は効果が良いであります。 霊芝胞子の成分と作用 1、霊芝ポリサッカリッド:免疫系統機能を強化できるし、腫瘍及び癌を予防し、血 圧を降下できるし、心疾患を予防し、インシュリンの分泌を刺激し、血糖の濃度を低下できます。2、三テルペン類霊芝酸:過敏性な体質を改善し、炎症を軽くする、コレスとロ-ルを低下し、血管硬化を防止し、肝臓機能を強化し、消化器官を健全できます。3、天然有機ゲルマニウム:人体の血液の酸素吸収する能力を1.5倍以上に増強できるし、新陳代謝を促進し、体内の自由基を取り除き、細胞老化を防止し、癌細胞の中から電子を取ってその電位に降下させて、癌細胞の悪化を抑制して方方拡散を防げます。4、アデニン・ニュ-クリアタイト:血小板の凝集を抑制し、血栓の形成を防止します。5、微量要素セレン:癌を予防し、痛みを軽くする、ブロスタタイティスを予防します。ビタミン剤Cと使うと、心臓病を予防してセックス機能を増強できます。
2005年03月13日
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霊芝カブセル 当製品は天然原木赤霊芝抽出エキスと細胞壁の破れる胞子末を原料として精製したもので、澱粉等の添加物を入れなくて、霊芝アミロ-ス等の成分を豊かに含有し、適量に服用するなら、健康に利きます。 B07/B08主な原料:霊芝抽出エキス霊芝、霊芝の細胞壁の破れる胞子末規格:小包装:300mg*24粒/ボックス中包装:600mg*24粒/ボックス品質保持期間:24ケ月食用方法:内服、1回2粒、1日2-3回保管方法:密封、直射日光を避け、湿気の少ない涼しい所に保管してください実行基準:Q/FXZL110-2002
2005年03月12日
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霊芝茶:霊芝切れ10g、お茶を交替して湯で注ぐ又は煮る、不眠、糖尿、下痢等の症状を治すことができます。霊芝コウリャン酒:霊芝30g、切って瓶に置き、コウリャン酒500ミリリットルを入れて、密封して7日浸して、内服2回、毎回10-20ミリリットル、ノイロ-ゼ、不眠、消化不良、咳、アスマ、老年性気管支炎等の症状を治すことができます。霊芝黄酒:霊芝切れ40g、黄酒500ミリリットルを入れた10日後2回/日、毎回30ミリリットル、胃カタルを治すことができます。霊芝人参酒:霊芝切れ50g、人参20g、氷砂糖500g、ガ-ゼ袋に入れて酒壷の中に置き、コウリャン酒1500ミリリットルを入れて、密封して10日浸して、2回/日、毎回15-20ミリリットル、肺病、痰、息切れ、消化不良等の症状を治すことができます。霊芝糯米酒:霊芝30-50g、0.5キロの糯米酒の中に浸して、一週後服用し、一匙/回、2回/日。霊芝蜜茶:霊芝9g、夏目60g、水で煎じた後蜂蜜4gを入れて、長期に服用して、免疫力を増強し、癌細胞の生長を抑制できます。霊芝白木耳羹:霊芝9g、白木耳6g、氷砂糖15g、弱火で2-3時間煮込んで、白木耳ス-プが濃くなるまで、霊芝残り滓を取り出して、3回に服用して、咳、気持ちが落ち着かない、不眠、健忘等の症状を治すことができます。霊芝オ-ト粥:霊芝10g、粉砕して、オ-ト50g、それらを入れて粥を煮るし、砂糖を一匙入れる。ノイロ-ゼ、不眠等の症状を治すことができます。霊芝アキレス腱ス-プ:霊芝15g、こうぎ18g、豚(牛)アキレス腱100g、それらを入れて煮るして食用し、白血球減少の症状を治すことができます。霊芝豚肉ス-プ:霊芝9g、こうぎ18g、とうき16g、赤身の豚肉100g、それらを入れて煮るし、薬の残り滓を取り出して食用し、1回/日、続けて10-50日食用して、肝硬変の症状を治すことができます。霊芝豚の心:霊芝15g、豚の心500g、それらを入れて煮るし、動悸がする、不眠、苛立つの症状を治すことができます。霊芝長命えんかス-プ:えんか1.5g、霊芝1.5g、赤参0.5g、大参3g、氷砂糖25g、煮込んで食用し、肺虚、寝汗、咳、体がだるい、夢精等の症状を治すことができます。霊芝三七飲:霊芝30g、三七粉4g、煮込んで食用し、毎朝晩一回に服用し、狭心症等の症状を治すことができます。霊芝こうぎス-プ:霊芝15g、こうぎ20g、黄精15g、煮込んで食用し、白血球減少の症状を治すことができます。霊芝貽貝羹:霊芝20g、貽貝250g、氷砂糖60g、煮込んで食用し、毎2-3日に一回に服用し、急性又は慢性気管支炎、老年性慢性気管支炎、気管支アスマ、白血球減少、ノイロ-ゼ、早期肝硬変等の症状を治すことができます。霊芝大豆粉:霊芝30g、大豆90g、乾して粉を磨き、3回/日、毎回9-15g、湯で注いで服用します。霊芝ヤムス-プ:霊芝15g、ヤム30g、ス-プを煮て食用し、糖尿病の症状を治すことができます。霊芝枸杞の実り牛肉ス-プ:霊芝6g、枸杞の実り20g、牛肉150g、大蒜、葱、油、塩等適量に入れる。肝、腎、胃、脾に利き、血を補充します。霊芝三つ果物ス-プ:霊芝6g、石榴二つ、椰子の肉一つ、竜眼の肉10g、氷砂糖10g、血を補充し、脱毛を治します。霊芝黒白木耳ス-プ:霊芝6g、黒木耳6g、白木耳6g、夏目六つ、赤身の豚肉200g、胃、肺に利きます。癌を予防と抵抗できます。霊芝夏目茶:霊芝4-6g、夏目九個。弱い体質を改善し、免疫力を増強し、美容にいいで、長期に服用できます。霊芝蓮の実り百合赤身の豚肉ス-プ:霊芝6g、蓮の実り30g、百合30g、赤身の豚肉200g、脾に利きます。咳、肺結核等の症状を治すことができます。長期に服用できます。霊芝枸杞の実り枸杞の実りバトス-プ:霊芝6g、枸杞の実り30g、枸杞の実り十個、バト一羽、生姜一枚、脾に利き、血を補充します。
2005年03月11日
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一、アガリクス アガリクスは「ブラジル・マッシュル-ム、ABMマシュル-ム」も言われています。ブラジル、ベル-に生長しています。1965年、日僑ブラジル人はその胞子菌を日本におくりました。作業員の数年の試験性な栽培を経て、成功しました。約10年後、商業性な栽培をしはじめました。日本人好きな椎茸によって、アガリクスといいます。 実に、アガリクスは白マッシュル-ムの親族で、椎茸に比べると、分類地位にしろ、性状と味にしろ、大きな差があります。 1992年、福建農業科学院が菌種を引用して、試験研究をして、省内のある地区に栽培してから、だんだん華北地区まで普及しました。北京も試験性な栽培をして、その発展見込みは高い押し広める価値があり、特に国際市場で高い評価をもっています。二、アガリクスの特性 アガリクスの実りのボディ-が太くて、菌傘の直径は5-11cmで、最初は半球体になり、だんだn饅頭形になってきて、最後、平らに生長します。頂部の中央は平らで、表面に薄褐色から栗色までの繊維状の鱗があり、傘の縁に菌膜のきれがあり、菌傘の中央の菌の肉の厚さが11mmで、縁の菌の肉が薄いし、菌の肉が白いし、傷を受けると、薄オレンジ色になって、菌しゅうが密集で、幅が8-10mmで、白色から肉色に変わって、最後黒褐色になりました。菌の柄がコラム状で、中がいっぱいで、長さが4-14cmで、直径は1-3cmで全体が等しく、或いは末端が太く、表面が白色に近く、手で触れると、黄色くなります。菌傘が大きく、膜質で、最初が白いで、微褐色になりました。膜の下に褐色の綿の繊維状の付属物があります。胞子が広楕円体或いは卵形であります。菌糸が鎖状に結合しません。 アガリクスの瑞々しさ:1、その生産環境が客観気候等の影響して、気温が寒すぎる又は暑すぎると、死亡に引き起こし、活着率が非常に低いであります。2、生長期が短く、毎年ただ春と秋二つ生産季節があります。3、周囲の環境、気温、土壌成分及び清潔程度についての要求が特に高く、我が国の東南部の暖かくて湿気がある土壌に生長するのは最も適します。4、その上で、アガリクス自身の味が美味しくて、各種の昆虫好きな食物で、昆虫の侵害を受けて、農薬を使うことができなくて、そうしたら、農薬の残留に引き起こすので、アガリクスのあらゆる原料を厳格な燻して消毒します。以上の色々な原因が直接にアガリクスの数量を影響しています。三、栄養価値と薬効 アガリクスの菌傘の肉が柔らかくて、菌の柄は歯切れがよくて、口触りがよくて、おいしいし、食用価値が高いであります。新鮮な実りのボディ-の含水率85-87%で、食べられる部分が100gの乾し品の中に40-45gの粗タンパク質、38-45gの可溶性ポリサッカリッド、6-8gの粗繊維、3-4gの脂肪、5-7gのアシュを含有し、タンパク質構成の中に、18種のアミノ酸を含まれ、人体にっとては必要な8種のアミノ酸が完備だし、多種のビタミン剤とエルゴステロ-ルをふくまれています。アガリクスの栄養がひじょうに豊富で、人体の健康要求にあって、特に、医薬保健価値であります。ニュ-スによって、そのポリサッカリッド含量は食用菌の中に一番高いで、特に、アムリタ・ポリサッカリッドが腫瘍に抑制できるし、心疾患を予防できることに効果があります。そのよい栄養価値と医療保健効果打ので、数年来、日本にアガリクスを食用するプ-ムを盛り上げています。四、普通の食用方法 温い湯に浸してふかして用意します。精進料理では煮込むアガリクス、アガリクス豆腐の羹等があります。生臭料理ではアガリクスと腎臓のあんかけ料理、アガリクスと肉の炒め、アガリクスとアキレス腱の煮る、アガリクスで鶏をあぶる料理などがあります。毎回6gの乾しアガリクスを入れて肉類を煮る或いは炒る等、歯切れがよくて、口触りがよいであります。ス-プが濃くなったまで煮て、食べると、癌に抑制の効果があります。約6gのアガリクスを取ってお茶を入れるように、毎日飲むなら、癌に抑制の効果があります。癌にかかったと、医者様の意見によって、患者は毎日40gの乾しアガリクスを服用して、或いはアガリクス抽出エキス又はカプセルを服用します。目下、全世界の患者がこれによい評判をしました。その外に、アガリクス抽出エキスの食用方法は、これを簡易に水に溶解させて、直接に湯にいれて飲むことができます。
2005年03月10日
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霊芝の応用範囲が非常に広いであります。漢方医での証明から見ると、当製品は心、肺、肝、脾、腎がどんなに弱くても服用できます。霊芝の治す病気が循環、、消化、神経、内分泌、呼吸、運動等の各系統を含まれ、内、外、婦、児、五官各科の病気をふくまれます。その原因は、霊芝が免疫機能を強化できるし、人体抵抗力を上げる作用を持っています。普通の薬物が特定の病気に治す作用と違って、普通の栄養保健食品がある方面の栄養不足に補充と強化と違っています。全体の上で、人体機能の平衡を調節し、体内の活力を動員し、人体の新陳代謝を調節し、自身の免疫能力をあげるし、全部の内臓又は器官機能を正常化にします。その著しく表現は次のように、一、 腫瘍に抑制する作用 自身の免疫機能の低下または正常でないのは、腫瘍をできると拡散の重要な原因であります。霊芝は最も良い免疫機能調節剤で、人体の免疫機能をあげるし、患者自身の癌に抵抗力を増強します。霊芝は白血球介素-2の生成を促進し、人体の血を造る能力を引き上げるし、特に白血球の指標レペル、及びそのある有効成分が癌細胞に抑制作用を利用して、腫瘍、癌を抑制する薬物になりました。人体に副作用がありません。この無毒性の免疫調節剤の優れた所はたくさんの腫瘍の化学治療薬物と他の免疫促進剤がもっていないのであります。二、 肝臓の保護と解毒作用 霊芝は色々な物理、化学及び生物要素で引き起こした肝の損なうのに保護の作用があります。肝の損なう前にしろ、後にしろ、霊芝を服用したら、肝の損なうのを軽くできます。 霊芝は肝臓が薬物、毒物の代謝を促進できるし、中毒性な肝炎に確実な効き目があります。特に慢性肝炎。目眩、体がだるい、吐き気、肝の具合がわるいだ等の症状を除去できます。肝の機能を有効に改善し、各指標が正常化にします。だから、霊芝は慢性中毒、各類の慢性肝炎、肝硬変、肝機能障害に治療作用があります。三、 心疾患系統に対する作用 動物試験と臨床試験の表明:霊芝は有効にコロナリ-を拡張できるし、コロナリ-の血量を増加し、心筋の微循環を改善し、心筋が酸素と能量の供給を増強できます。だから、心筋の血不足に保護作用があります。狭心症等の治療と予防につかわれます。高血糖の患者に対して、霊芝は有効に血のコレストロ-ル、脂肪タンパクを降下し、動脈硬化の形成を予防します。動脈硬化の形成の患者に動脈壁コレストロ-ル含量を降下し、血管軟化し、一層損なうのを防止し、局部の微循環を改善し、血小板の集めるのを阻止します。これらの効用が多種タイプの中風を予防と治療のさくようがあります。四、 老化を遅らせる作用 霊芝の含有するポリサッカリッド、ポリペプチド等は著しく老化を遅らせる作用があります。この効用は主に以下のメカニズムに基づいて、1、 疫機能を促進と調節します。成人と老人にとって、この促進と調節が著しく老化を遅らせる作用があります。生長発育階段に立つ少年児童にとって、その免疫機能の完璧を促進し、病気の抵抗力を増強し、健康に成長を確保します。2、 謝の平衡を調節し、核酸とタンパク質の合成を促進します。研究した表明:霊芝は血清、肝臓と骨髄の核酸とタンパク質の生物合成を促進しますから、有効に病気を抵抗と老化を遅らせる作用があります。観察した表明:霊芝の服用が老化を抵抗し、老人に利くだけでなく、各年齢階段の方にも適します。生長発育の過程が老衰の過程であります。3、 自由基の抵抗作用。生物体の生成した内原性が自由基の損なうアンチオキシダントの低下を防ぎます。これは人体の老衰の一つの原因であります。霊芝ポリサッカリッドが著しくSODの活性を倣って、人体の生成した自由基を除去、自由基の人体に損なうのを阻止し、細胞を保護し、細胞の老衰を遅らせます。4、 霊芝ポリサッカリッドは細胞核のDNAの合成能力を著しく促進し、細胞の分裂数を増加し、人体の老衰を遅らせます。五、 イロ-ゼの抵抗作用 漢方のなかに、霊芝はノイロ-ゼと不眠を治療し、中枢に良い作用を起こします。抽出物が運動性の抑制を刺激、運動性の低下させ、運動失調を調節し、睡眠時間を短くし、精神興奮剤で痙攣及び死亡を起こす時間を延ばします。これらの結果の表明:霊芝はノイロ-ゼの抵抗作用があります。 中国の医薬典に書き記したのは霊芝が気の静かめるし、知恵を増えるし、記憶力を増強します。ニュ-スによると、、霊芝はノイロ-ゼと不眠を著しく治療できるし、総有効率が87.14-100%に達します。普通、薬を飲んだ後10-15日、著しい効果があり、その表現が睡眠の改善、食欲、体重の増加します。動悸がする、頭痛、目眩の軽くする或いはきえるし、精神が興奮だし、記憶力を増強します。だから、霊芝は中枢系統に良い調節作用があり、気の静かめる効果があり、ノイロ-ゼと不眠患者にとって、いい製品であります。中国の医薬典に霊芝が気の静かめる薬物であります。六、 高血圧の治療 霊芝が麻酔された兎の血圧を降下し、収縮圧と延ばす圧が別に15%と25%で、神経の活動を抑制し、抑制率が別に20%と40%であります。ある病院の報告によって、霊芝液を使って、18例の高血圧患者を治療して総有効率が88.9%に達します。ニュ-スによると、霊芝剤使って、高血圧を治療して総有効率が88.9%に達します。同時に、霊芝がほかの血圧降下薬物の効果を伸ばし、穏やかにします。七、 糖尿病の治療 霊芝の血糖降下の成分はGanoderanBで、血糖降下の原理は組織が糖に促進するから利用します。霊芝を服用した後、インシュリンを交替して脂肪酸の釈放を抑制し、血糖、尿糖等の症状を改善します。血糖は173から116まで降下し、コレストロ-ルは233から179まで降下し、β-タンパク質は580から465まで降下します。霊芝の中の可溶性血糖はインシュリンの頼らない糖尿病の発病程度を軽しくします。日本のNumata Kenji生産する霊芝保健食品が糖尿病を治す患者を使われました?br> 八、 慢性気管支炎、気管支アスマにたいする作用 霊芝は明らかな鎮咳等の作用があります。この病気の咳、痰、アスマという症状及びアスマの発病の防止で著しい効果があります。その免疫に促進作用があり、有効に繰り返しての風邪を防止し、その病気の再び発病を減少します。九、 抗アレルギ-作用 人体をあるアンチケンに襲われると、免疫機能があがてきます。各種の変態反応或いは免疫性病理損害を生成するとき、霊芝はあがる免疫レベルを抑制し、その自身の穏やかを保持します。試験証明:霊芝はアレルギ-反応媒質の釈放を阻止し、アレルギ-反応の発生を防止します。だから、目前の治療にくい変態反応性或いは自身の免疫性病気に対して、例えば、アレルギ-性アスマ、腎炎、エリテマト-ディス、アレルギ-性コリ-ザ、多種の頑固性皮膚病等にいい効果が起こします。部分にある病気を治療する患者が長期にホルモン剤を服用してから起こした毒副作用に抵抗できます。十、美容作用 民間で霊芝を「不老不死の薬」と言われています。主に皮膚を保護する効用で、人体の老衰を遅らせることができます。霊芝が皮膚の水分を保持と調節できるし、皮膚の弾性を回復し、皮膚を潤くさせ、、木目が細かくさせます。皮膚の中にメラニンの生成と沈殿を抑制するから、霊芝で作った各種美容製品が皮膚を保護する美容用の新品であります。霊芝を内服すると、全身の皮膚を保護する作用を起こします。全身の皮膚を滑らかになって、木目が細かくさせます。有効に細菌がひふに襲うを防止します。 そのほかに、他の方面で、霊芝が色々な効用があり、例えば、骨髄の造血を刺激し、白血球をあげるし、各種原因で起こした白血球減少症で使うし、人体の免疫能力を上げるのを通じて、頑固性なウィルス(例えば、エイズの侵入)を抵抗し、人体を助けて、各種の不良環境に忍耐性を向上します。又は、子宮出血を治療し、レティナの色素の性質を変われるし、脳発育不全症などに霊芝が明らかな臨床効果があります。それから、更に研究して指すと、霊芝は鎮痛にいい効果があり、頭痛、腰の痛み、神経痛、癌の痛み等にいい効果があります。食用反応 漢方医の食用治療に「目眩がないと、治すことができない」という観点によって霊芝を服用してから、部分の方が最初目眩、皮膚がかゆい、口がかわいなど分解、移動、体外まで排除する正常反応であります。その時、続けて服用してください。心配しないでください。
2005年03月09日
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霊芝は中国の漢方薬の宝庫に珍品で、平素から「仙草」と言われています。古今を通じて薬理と臨床効果研究でこれを証明しました。霊芝は病気を予防或いは治し、命を伸ばすことができる効果があります。東漢時代の「神農本草経」と明代の有名な医薬家李時珍の「本草綱目」が霊芝の薬効を詳しくて、肯定的な書き記しました。現代な薬理学と臨床実践がさらに霊芝の薬理作用を証明しました。霊芝ポリサッカリッドは霊芝が体質に強くさせ、命を伸ばせる作用をする主な成分であります。現在、霊芝を薬物として、国家の薬典に書き記されました。同時に、国家の許可した新資源の食品で、副作用がない、食用、薬用ともいいであります。 科学研究した証明:霊芝の薬理成分は豊富で、その有効成分が十類に分かれて、霊芝ポリサッカリッド、霊芝ポリペプチド、三テルペン類、16種のアミノ酸(その中に、人体にっとては必要な8種のアミノ酸)、タンパク質、ステロイド類、アムリタ・アルコール、生物アルカリ及び微量要素Ge、P、Fe、Ca、Mn、Zn等を含まれています。霊芝が人体に調節し、治す病気が心疾患、消化、神経、内分泌、呼吸、運動等の各系統、特に、腫瘍、肝臓病、不眠及び老化の予防に作用が非常に著しいであります。霊芝の種類 霊芝の外観は菌傘と菌の柄を構成して、色によって、赤、黄色、白、青、黒、紫6種に分かれて、真に薬理作用をもって、大量に栽培するのはただ赤霊芝で、その85%有効成分が菌傘に集中しています。原木栽培の霊芝が何故野生よりいいだか? 霊芝は原木栽培のほうが品質いいで、生長条件を控えられるし、ひんしつが野生霊芝より穏やかで安全だし、副作用がありません。日本生物家直井幸雄はどんな野生霊芝でも服用できません。野生霊芝は丹念に栽培と世話を経ないで、品質が悪いであります。発見した時、霊芝が老化したり、変質したり、虫に食われたり、更に毒素を含まれました。また、霊芝が成熟しだが、採集しないと、三年を経て有効成分自身が分解しはじめるので、服用できません。
2005年03月08日
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福建仙芝楼生物有限公司は専ら仙芝楼ブランドの原木霊芝シリ-ズの製品を主として、ほかの薬用、食用菌などを栽培、生産、取り扱いしていて、現代な先進的な科学技術を持っている生物公司であります。 当公司な「品質は第一、評判は最高」を目的として取り扱い、原木霊芝の栽培、胞子末の採集、細胞壁の破れる、実りのボデイ-の抽出などから、製品になるまでの厳格な生産工程を経て、無汚染の有機生態製品を生産しています。仙芝楼ブランドの霊芝は最初原料、半製品だけを販売しましたが。全社員の努力のおかげで、当公司がだんだん発展して、今の製品を生産、販売できることになりました。現在、約20種に達します。当製品は全国各地の有名な薬メ-カ-、薬会社に販売されるだけでなく、日本、アメリカ、東南アジアにも売られる販路を開拓しました。 当公司の栽培基地(浦城興浦霊芝工場という)は約10000立方メ-トルの原木野生霊芝生長する環境をならう基地を持っています。霊芝の菌類は中国科学院微生物研究所の鑑定を通過しました。技術の上で、福建省農科院、福建省漢方医薬研究所と海内外の霊芝専門家は大きな支持を与えています。当公司は1999年中国昆明世博会福建特色製品ゴ-ルデン奨、2000年福建省農業精品展示会のゴ-ルデン奨、2001年福建省名特優新製品ゴ-ルデン奨などを獲得しました。輸出検査検疫衛生証明書を持っていて、その中に、霊芝胞子末という製品は国家衛生部保健食品証明書を得ました。
2005年03月07日
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The Theoretical Defects in DRIS and the Restructuring of a New Approach LI Jian and LI Mei-gui The Fruit Station of the Department of Agriculture of Fujian, Fuzhou 350003, P.R.China
2005年02月04日
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一、市場仁尾町曾保は香川県で一番有名なミカン産地である。日照時間が日本一で、生産したミカンが美味しく、全国の品評会で入賞したことがある。1970年代から、日本のミカン産地は生産過剰問題に悩んできた。ミカンの価格は不安定で、生産コストを下回った年もあった。ミカンの各産地は栽培面積削減、高品質栽培、極早生と晩生高糖度系品種の栽培、ハウス栽培などいろいろ工夫してきた。香川県仁尾町で開発された袋かけミカンは一つのいい方法だと思われる。ふつうミカンの収穫時期は9月~12月の4ヶ月間にほとんど収穫されてしまう。なぜかというと、それ以降は気温がさがり、寒さのために被害を受けるからなのだ。そのほか、寒さや風のためミカンの皮に傷がつくことや鳥の被害なども受ける。しかし、収穫せずにそのまま成らしておくと糖の蓄積は続いているから、ミカンはどんどん甘くなる。もっと糖度の高い、美味しいミカンを作りたい、しかし、被害を受けるリスクは犯したくない。その解決策として、袋かけミカンは1986年に登場した。二月に収穫されたこのミカンは、「正直正銘、今まで木に成っていたものですよ」というのをアピールするために、葉っぱをつけたまま、袋に入ったままの姿で東京の市場に出荷された。市場の反応はすごいものがあった。「とろけるような美味しさだ」と絶賛されたのである。市場が袋かけみかんを認めた。二、市場成長それ以来この栽培方法は香川県仁尾町曾保の最初の数軒農家から次第に西日本の産地に広まり、「袋かけミカン」の愛称で親しまれている。毎年仁尾町曾保で60軒の農家が合計10000箱(7キロ)くらいを出荷する。現在全国の年間出荷量は300トン。愛媛県が一番多く、その半分を占める。次は香川県と長崎県。そのほかに、熊本県、静岡県などにも少量ある。日本のミカンの平年収穫量は100万トンくらいで、袋かけミカンの割合はただ0.03%しかないが、最近袋かけに取り組み始めた産地が増えている。これからまだ増加していくだろう。三、競合他社現在、袋かけミカンを商標登録した産地がいくつかある。香川県仁尾町曾保の「ふる一つ物語」のほかに、愛媛県八幡浜市の「味ピカ小太郎」、愛媛県保内町の「蜜る」などである。ただし、商標登録していないところがまだたくさんある。しかし、世界中を探しても、ミカンに袋かけをするのは日本だけである。だから、農産物輸入自由化の今日でも、袋かけミカンにとって、安値の輸入品の脅威がない。他社の強み:愛媛県の生産規模は香川県より大きい、しかも、全国のミカン名産地として知名度が高い。袋かけミカンの商標登録も香川県仁尾町より早かった。 他社の弱み:ほかの産地では、仮に袋かけをしても寒すぎるため2月に収穫することはまず不可能である。仁尾町曾保は、日本一、日照時間の長い気候条件と、冷気がたまらない山の斜面に恵まれている。加えて、瀬戸内海に面していることによって、海が湯たんぽの役割を果たし、真冬でも零下には下がらない。仁尾町曾保の「ふる一つ物語」は日本最初の袋かけミカン、17年間ずっと続いてきた歴史と経験により、他のミカンには絶対負けない品質なのである。四、市場セグメントとターゲット日本人の一人当たりの果物消費量がだんだん減少してきた。特に、若者の「果物離れ」が目立っている。その代わり、ジュースの消費量が増えてきた。豊かになったことからミカンの消費の減少という言い方もある。袋かけミカンはコストが高いので、価格も普通のミカンよりずっと高い。だから、主な市場は大都会なのである。別に年齢別などの切り口でセグメント化していないが、美味しさ、見た目、産地などを重要視する客層向けの農産物なのである。つまり、袋かけミカンを見て、袋かけミカンを食べて、ミカン生産地としての明るい未来を感じることができ、生産者としてのプライド・こだわり・独自性に、尊敬の念を感じできるような消費者の前にこれを出すのである。だから、そんな特定のセグメント(地域、客層など)に焦点を合わせ、日本一の優位を守る。90%以上が有機質の肥料(魚粉・菜種カスなどが中心)を使う、土づくりにこだわっている。11月に果実ひとつひとつに袋をかける。収穫したミカンは一度袋から出して、傷があるかどうかをチェックし、大きさ別に大・中・小に別ける。そして、もう一度袋に包み直して箱詰めされる。袋の色は鳥の被害が一番少ない緑色、そして、ダンボール箱は「千両箱」をイメージしたデザインである。箱のサイドには赤い「ふるーつ物語」のロゴタイプ。基準(糖度13度)以下のみかんは出荷せず、生産者の自宅で消費される。「もぎたて」を証明するために葉をつけたまま・袋をかけたまま出荷する。ひとつひとつ、手でより分けて丁寧に箱詰めされる。五、競合他社の製品ポジショニング競合他社の製品ポジショニングが香川県仁尾町の「ふる一つ物語」とあまり変わらないといってもいいが、しかし、全国で最初に取り組み、産地として生き残っている所にJA香川県三豊営農センター(仁尾町の農家はJA香川県三豊営農センターに所属する)がある。なぜなら、越冬させるので寒い産地ではできないこと、ひとつひとつみかんに袋をかける手間がかかるからのである。だから、全部のミカン産地で普及できない。ほかの産地ができないことをどうやって見つけていくか、産地としての生き残りが一番の課題である。「曾保の袋掛けの取り組みは全国で最初」、「ふる一つ物語ミカンの日照時間は日本一」、「超完熟の甘い小玉ミカン」などのイメージを消費者に伝える。六、価格設定戦略価格―品質戦略:プレミアム戦略(高品質、高価格)価格設定:(1)価格設定目的の選択:品質のリーダーシップ(2)需要の決定:袋かけミカンの主な消費者の価格感受性が低い。需要の価格弾力性:非弾力的(3)コストの見積り:人件費の割合が高い(4)競合他社のコスト、価格、オファーの分析:コストは大体同じが、自社のオファーが優れている。(5)価格設定方法の選択:知覚価値価格設定(6)最終価格の選択:心理的価格設定を考慮する。2003年は7キロ箱で卸売価格3500円から4500円だった。普通のミカンより3倍以上高かった。小売価格は7キロ箱で7000円から9000円。価格適合:地理的価格設定:地元の「仁尾町果樹消費者利用交流センターミカンの里」などでの産地直売、割りに安い価格で販売している。一キロ600から700円。七、マーケティング·チャネル出荷先は、ほとんど東京、大阪で市場を通して高級果物専門店・デパートに出荷されている。東京大田市場での卸売は60%以上を占める。その他は、東京葛西市場と大阪の青果市場。小売は、高級果物専門店が多いが、最近数年はスーパーでも売っている。例えば、三越の日本橋店、恵比寿店、銀座店など。産地直売も行われている。仁尾町果樹消費者利用交流センター「ミカンの里」などで販売する。八、販売促進総売上額はまだ高くないから、主なマーケティング·コミュニケーションは広告ではなく、促進販売である。目的の設定:(1)消費者と消費量の増加 (2)新しい小売販路への参入プロモーション·ツールの選択:(1)東京、大阪で開催されるミカン祭りに参加;(2)産地で量販店などと提携し販促活動を展開;(3)ミカン大使、ミカン娘の巡回宣伝;(4)試食販売を行う;(5)パンフレットの配布;(6)インターネットでホームページを開設するなど。
2005年01月15日
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鉄観音も中国十大銘茶にかぞえられている。中国十大銘茶の中、武夷岩茶と鉄観音の二種類だけがウーロン茶。鉄観音の等級:生産者のお話によると上級の鉄観音茶王レベルは2年間の常温保存にも品質を保持し10煎以上も味、水色を保つ。やや誇張はあるものの、一年以上も経過した鉄観音の茶葉も新茶とまた趣の変わった、気品に満ちた高貴なる芳香を放つ。鉄観音の特級レベルは鉄観音茶王に準ずるクラスで5~7煎くらい、鉄観音の級品レベルは新鮮な品を気軽に楽むにはよろしいが鮮度が落ちると品質が劣化するのが早い。4~5煎くらいまでとお考えください。日本に入っている最上級品はその中ランクくらいだろう。よく揉捻されていて概観の似ている黄金桂やその他の烏龍茶とはとは重さや品質保持の長さがまったく違う。福建省南部のびん南地域の鉄観音は青みが強く、発酵度も低い特徴がある。1.安渓鉄観音福建省安渓県 福建省南部の安渓県で生産される青茶。製茶法を武夷山の岩茶に学んだと言われる。布に包んで強く揉捻することが製法上の特徴だ。「茶の色が暗緑色で、重きこと鉄のごとし」であるため、鉄観音の名があるという。ただし、他の説も多くある。 2.安渓観音王 福建省安渓県 熱香と清香の区分がある。 3.宮廷鉄観王 福建省安渓県 4.正叢鉄観王 福建省安渓県
2004年12月16日
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福建省の武夷岩茶は中国十大銘茶にかぞえられている。本品は福建省北部武夷山周辺でとれる岩茶(がんちゃ)を丁寧に仕上げた烏龍茶なのだ。武夷山は奇峰、奇岩が連なる、古くからの観光名所。同時に、半発酵烏龍茶の超名産地として有名だ。中国元代から清代まで皇帝へ献上するお茶をつくる茶処としてその名を馳せていた。この地で収穫される茶葉は「武夷岩茶」で総称され、岩のミネラル分をたっぷり含んでいる。 1.大紅袍福建省武夷山天心岩 4台岩茶 天心岩の一部の「九龍か」と呼ぶ岸壁に樹齢4百年の四本の茶樹より、年間八百グラム生産されるものが本物の大紅袍。市販されているものは、本物の老樹から挿し木で三姑山と鷹嘴山に植えられたものだ。甘み、苦味、渋みの三要素が中庸を心得たものであることが特徴と言われる。清代、皇帝に献上する一本の茶の樹があり、のち、その副官のように左右に一本ずつ植えられた。いつのまにか一本ふえて、現在では四本になっている。岩場に生えているのだから、そんなに大きくない。四本の茶の樹から摘んだ茶の葉は、おそらくひとつまみにすぎないであろう。ふつうの人はそこへ登れない。梯子を持ってきて、かなり危ない目に遭って、やっとたどり着くことができる。こうなれば、茶の風味などをこえて、稀少価値ということになるだろう。大紅袍は武夷岩茶の象徴的な存在で、その量からいっても、私たちの口にはいるはずがない。 2.白鶏冠福建省武夷山止止庵 4台岩茶 葉の周囲に白いトリミングを持つ、独特の茶樹から製茶される。この茶葉が白い鶏冠のようにみえるところからこの名がある。 3.水金亀福建省武夷山牛欄坑 4台岩茶 川辺にある茶樹が大きな亀のように見えるところからこの名がある。岩茶の中では軽い味で、柑橘系の香りがする。 4.鉄羅漢福建省武夷山慧苑鬼洞・馬頭岩 4台岩茶 清代より天下に名声を博した銘茶といわれる。古木独特の枯淡の味と、独特の甘みが特徴といわれる。 5.肉桂福建省武夷山慧苑・馬枕峰・蟠龍岩 岩茶 金木犀「桂」の香りをもつ華やかな岩茶といわれる。その華やかな香りから清代の王侯貴族に好まれたとされる。 6.不天見福建省武夷流香澗 岩茶 岩山が引き裂かれたような谷底に育成する老茶樹より製茶されるといわれる。この谷底の茶図には朝にだけ一筋の陽光があたるとされる。古木らしい静かな味わいが特徴とされる。 7.黄旦福建省武夷山 春茶の茶摘では一番に摘まれる。その味は「水蜜桃」と言われる。軽い味と香りを特徴とする。風邪に効くとも言われている。 8.小紅袍福建省武夷山天心岩周辺 岩茶 岩茶本物の大紅袍の近くで生育される処からこの名があるが、大紅袍とは無関係の銘柄。繊細な味と香りが特徴といわれる。食品アレルギーに効果があるとされる。 9.半天腰福建省武夷山磊石岩 岩茶 磊石岩の頂上に育成する茶樹より製茶される。頂上にありながら午前中しか陽が当たらない絶好の場所にある。力強い明確な味を持つと言われる。 10.正岩水仙福建省武夷山祝仙洞 岩茶 広東省の鳳凰水仙とは別のもの。伝説では武夷山の南方、建陽県太湖から移植された茶樹を祖先とする岩茶。香りは高く、味は濃淡どちらにも片寄らないとされる。 11.老叢水仙福建省武夷山 岩茶 50年以上の古木から製茶される。この銘柄に使われる茶樹は、地下で根が繋がっていると言われる。古木らしい深みのある香りと、刺激的な甘み、そこはかとない酸味、繊細な苦味が混在しているとされる。 12.鳳凰水仙福建省武夷山 岩茶 この茶の祖先は広東省汕頭地区の茶だと言われる。茶銘も同じ鳳凰水仙だからややこしいが、これは武夷山の岩茶。茘枝のような香りのある官能的な茶とされる。 13.武夷水仙福建省武夷山 武夷山中で広く作られている青茶。青茶では最も醗酵度が高く、紅茶に近い味と熟した果物の香りがする。 14.梅占福建省武夷山 岩茶 梅の香りがすることからこの名がある。湯を注いでから時間を置くと苦味がでるが、その苦味がこの茶の特徴。 15.奇種福建省武夷山 岩茶 岩茶は単叢と言われるように、一定の場所に育成する一品種の茶樹から製茶されるが、奇種という品種は武夷山にあちらこちらに生育している。これらの茶樹から製茶されるため、奇種の特徴は良い意味で平均的な味と言われる。 16.金柳条福建省武夷山 岩茶 1995年より再現生産された銘茶。製茶された茶葉の姿が、柳の葉に似ている処から名付けられた。 17.仏手福建省武夷山 岩茶 製茶された茶葉が仏の手のように大きい処から、この名が付けられた。繊細な甘みと柑橘系の香りがあると言われる。種毒を消す効果もあるとされる。 18.白毛猴福建省武夷山 岩茶 同じ福建省政和県に同名の茶があるが、この茶は武夷山の岩茶。15煎も楽しめると言われる。また葉巻との相性が良いとのエピソードもある。毛猴と同一か? 19.八仙福建省武夷山 岩茶 年によって味が変化する、仙人のような不思議な茶。 20.石観音福建省武夷山 岩茶 どっしりとした岩茶らしい味とかおりが特徴。 21.黄龍福建省武夷山 岩茶 飲むと疲れがとれるような優しい茶。 22.夜来香福建省武夷山 岩茶 1998年より製造が開始された。夜妖しく漂って来るような香りがする、なまめかしい香り。 23.白牡丹福建省武夷山 岩茶 1999年より製造が開始された。同名の白茶があるが全く無関係。力強い香りと後味が特徴。 25.黄金桂福建省武夷山 岩茶 水色が黄金色で香りが金木犀に似ているためにこの名があります。 24.毛蟹福建省武夷山 岩茶 岩茶の中では比較的穏やかな味とまろやかな香りが特徴。 26.千里香福建省武夷山 岩茶 香りが千里先まで届いたという伝説をもつ茶。優しく且つ強い香りと、清々しい甘みが特徴。 27.金鎖匙福建省武夷山 岩茶 濃く深みのある味が特徴。茶樹の根が岩に絡まっている姿が、鎖が巻き付いているように見えたことから、この名がある。 28.金沸福建省武夷山 岩茶 唐朝より続くと言われている銘柄。香りは穏やかで優しく、一煎二煎と飲み進めると明確な甘みと渋味が滲み出る。 29.不知春福建省武夷山 岩茶 新芽の時期にいち早く摘み取られる茶葉で製茶される。軽い味と香りの爽やかな岩茶。 30.金鳳凰 福建省武夷山 岩茶 31.金観音 福建省武夷山 岩茶 32.丹桂 福建省武夷山 岩茶 33.北斗 福建省武夷山 岩茶 34.白瑞香 福建省武夷山 岩茶
2004年12月15日
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日本で中国茶というとすぐに烏龍茶を思い浮かべてしまう。しかし、中国で最も生産量が多く最も消費されているのは緑茶だ。一説では80%以上が緑茶だといわれている。1、明前西湖龍井茶浙江省杭州西湖周辺獅峰山 獅峰龍井と西湖龍井、それに梅塢龍井の三品を「天下無双」・「黄金牙」と賞賛される龍井茶とされる。清明節(4月5日)以前に摘んだものを明前と称し最高とされる。 2.明前東山碧螺春中国二大緑茶の名品。雀舌と呼ばれる一芯一葉で摘まれた茶葉を使用する。甘く軽やかな香りと爽やかな味を持つ。
2004年12月14日
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白茶は主に福建省で生産され、一芯一葉(白芽茶)と一芯二葉(白葉茶)の2種類に分類される。贅沢を象徴する中国のお茶で、黄茶よりも歴史は浅いが、今から約900年前から作られていたといわれている。歴代の皇帝にも愛されたお茶。 茶葉に細かい産毛が生えているのが特徴で、葉を摘み取った後に月光欲をし自然乾燥される。 中でも「白牡丹」は体内の熱を排出させる効果があるといわれ、暑い日によく飲まれている。1、白牡丹:福建省建陽市で1922年から生産されている白茶。白茶の中で最も大衆的なお茶。一芯二葉を摘んで作る白葉茶で、香港の人によく飲まれている。渋みは無く、マイルドな味わい。ストレス解消に良いといわれている。2、寿眉:長寿の人の白い眉に似ていることからこの名が付いている。「白豪銀針」などを作るために摘み取った茶葉の、摘み取り後十分に成長した大きめの茶葉が使用されており、香りは強くキレのある味がします。美容に良い成分が多く含まれているといわれ、特に女性に人気があるお茶。 3、白豪銀針:白茶の代表ともいえるお茶。その茶葉は晴れた日の太陽が昇る前に、丁寧に新芽(一芯一葉)だけを手摘みして作られている。
2004年12月13日
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五、解決策1、企業改革特に企業の財産権制度の改革を徹底的に行う。各種の財産権を法に基づいて保護し、財産権の取引規則および管理監督制度を完備し、秩序ある財産権の流動化を推進する必要がある。帰属や権利・責任が明確、保護が厳格で、スムーズな流動性を持った現代的財産権制度の構築は、基本的経済制度の完備に内在する要求であり、企業信用を作り上げるための重要な基礎だ。だから、企業の信用問題を解決するには、まず企業信用の基盤を固く作り、企業経営者の信用責任を明確にする。2、信用に関する法律制度をつくり、企業や個人信用に関する監督システムを形成する。企業信用の格付け制度をつくる。信用のない行為に対する賞罰を強化する。特に上場企業の信用評価システムと情報公表制度を整える。粉飾会計を取り締まる。3、全国統一の国民信用管理システムをつくる。情報技術の最新成果を利用して、個人と企業の信用記録システムをつくり、信用仲介サービスを発展させる。特に、電子商取引の発展につれて、信用記録システムつくりがますます重要なことになる。4、信用志向の企業文化をつくる。中国の伝統文化の中に信用を大切にする思想がある。それを生かして、それに、西洋の信用についての良い理念も取り入れて、現代の市場経済に役立つ、信用志向の企業文化をつくる。5、企業の内部管理を強化し、企業の信用レベルを向上させる。信用管理を企業の内部管理の一つの着眼点として強化する。6、教育や宣伝などいろいろな手段で企業と全社会の信用意識を高める。信用は生活面だけではなく、経済面においても不可欠だという考え方を中国社会に定着させる。
2004年12月04日
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四、中国企業の信用問題の発生原因1、中国の信用文化と西洋の信用文化の相違点晋商が優れた信用を持っていたが、致命的な弱点もあった。その弱点は中国の信用文化と西洋の信用文化の相違点にかかわりがあり、また今日中国企業の信用問題もこれとかかわりがあると思われる。(1)、中国の信用文化は主に道徳ルールであり、西洋の信用文化は主に商取引ルールである。中国も昔から信用を重視してきたが、しかし、中国人の着眼点は人と人の倫理関係である。西洋人の信用観は人と人の倫理関係より商取引のルールをもっと重要視する。(2)中国の信用文化は主に宗教と血縁関係に基づく「知合い文化」、西洋の信用文化は主に地縁関係に基づく「見知らぬ人の文化」。自然経済などの影響で、昔中国人の人間関係つくりの範囲が狭かった、この人間関係と血縁関係などにより、いわゆる「知合い社会」が形成された。これに対して、西洋人は昔から流動性などにより、国の政治体制の基礎は血縁関係ではなく、社会契約を大切にし、「見知らぬ人の社会」が形成された。その上、キリスト教の「博愛」思想も社会の信用度を高めるに役立っている。だから、西洋人の信用観はもっと普遍的な意義があると考えられる。(3)中国の信用文化は基本的に法律制度にならなかったが、西洋の信用文化は早めに法律制度になったのである。「半部論語で天下を治める」のような法律無視の思想を持っていた昔の中国はせいぜい晋商の各票号のルールのようなもので伝統信用を規制したが、西洋は完備な法律制度をつくった。2、中国企業の信用問題の制度面の原因(1)財産権制度上の不備により、信用つくりの基礎が固くない。中国の伝統的な計画経済において、財産権制度上の不備が企業効率の低下をもたらしていることは事実であり、またこれも企業の信用問題の根本的な制度的な原因である。国有財産権制度の下、経営者の利益は企業の信用とあまり関係ない。もっと重要なことは、企業の財産は信用の基礎であるが、国有企業は財産権が明らかにしたいないので、国有銀行の信用に依頼している。(2)経済転換期の管理の不備。計画経済から市場経済への転換期に制度と管理の不備が大きい問題であり、それはいろいろ企業信用問題発生の原因なのだ。(3)法律の不備。a たくさんの信用問題に関する法律上の根拠がない。b 法律があっても、きちんと実施できない。c 少数の企業と地方政府は法律を無視する。(4)計画経済時代から残ってきた古い習慣は企業の信用つくりに影響している。政府行為と市場行為の限界が明確にしていない。企業信用は銀行信用、国家信用に依頼すぎる。(5)社会的信用システムはまだ中国社会に定着していない。企業信用に関するサービスなどまだ普及しない。
2004年12月03日
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三、今日中国企業の信用問題昔から信用礼儀を重んじ、「礼儀の邦」といわれている中国では、皮肉なことに、今日信用欠如は深刻な社会問題になった。毎年中国企業は信用問題からもたらした直接と間接的損失は合計5855億元、中国年間財政収入の37%相当である。毎年中国のGDPは信用問題で2%減少する。具体的に、毎年の貸し倒れからの損失1800億元、契約詐欺からの損失55億元、劣悪商品と偽品からの損失2000億元、連鎖債務と現金取引で増加した財務費用2000億元、そのほかに、また脱税や腐敗などもたらした損失がある。信用欠如で企業間の取引コストが高くなった。例えば、商業手形の使用が少ない。1995年中国の手形決算額は企業貯金の11倍しかなかったが、アメリカは3300倍。発達した市場経済の中で、企業間の期限をオーバーする売掛金は取引額の0.25%-0.5%が、中国は5%以上。1990年Ronald·Inglehartの「世界価値研究」の結果、中国の社会信用度(他人が信頼できると思う人の比率)が60%で、、41の国の中で四番目だったが、1996年の調査で50%で低くなった。1998年の調査で社会信用度が30%まで下がった。経済発展の一番進んだ深センは社会信用度が17%で最悪だった。
2004年12月02日
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二、晋商の衰退とその原因票号は中国初の為替、預金、貸し付け業務を専門に扱う近代銀行の雛形である。晋商は票号で当時の中国経済界を支配した。清朝において、国内では社会の余剰富は官僚や地主などに普通銀両として蓄積されていた。蓄積は土地、商業、高利貸しなどに投資され、例えば典当(高利貸しの一種)のようなものがあった。その特徴は動産、不動産を質に貸し付けを行う一種の質屋で、北京などの大都市に資本金1000両から数万両まで大小様々な規模で存在した。この中には信用が高いことを基礎に、独自の銭票や銀票といった紙幣を発行しているものもあった。また、他にも山西人を中心とした遠隔地間の送金を業務としていた票号があり、一時期では全国21省に支店414店をもつ一大ネットワークを形成していた。官僚の投資により票号は豊富な資金力をもち遠隔地為替送金におけるコスト削減や政情不安による輸送リスクの削減などの手段として19世紀半ば以後、最盛期を迎えた。しかし後に清朝の崩壊と共に官僚の力が弱まり山西票号は急激に衰退していった。票号は人的信用の連鎖関係によって商業・金融活動を効率よくさせた。これが資本金が少なかった票号が膨大な商品流通を可能にした大きな要因であった。しかし、近代信用システムに不可欠な抵当·担保制度が、票号にはなかった。山西票号のスローガンは「一言で百万元」、すなわち、抵当·担保など一切いらなく、信用のある人の一言で巨額のお金を貸してあげる。信用を土台に規定されていたので信用が一度崩れだすと連鎖的に倒産してしまう点があげられる。というと、法律に基づく近代信用制度の保障がぜんぜんなかったのである。だから、山西票号は新式銀行の発達や国際経済の中国浸透とともに衰退して、優れた信用を持っていた晋商も急激に衰退した。
2004年11月28日
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晋商は中国の山西省出身の商人・金融業者の総称。紀元前の西周時代、「晋国」がおかれた山西省は「晋」とも呼ばれる。その昔、耕地が少なく人口が多いこの地方では、農業だけでは暮らせなかった。そのため人々は外地へと向かい、商いにいそしむことで生計をたてた。晋の商人「晋商」の始まりである。一、晋商の繁栄とその原因明・清代になると、晋商は活動範囲を国内外へと広げた。明代には塩商を典型とする政商として利益を得ていたが,清代には票号(為替)・銭舗(両替)・炉房(貨幣銭造)・当舖(質屋)の経営など金融業を主とし,その富で官界に影響力をもち,土地に対しても積極的に投資した。山西商人は徒弟制度を通じて同郷性を固守し,組合組織を固め祭祀や取引を共同にして,各地に山西会館を建てて活動の根拠地とした。19世紀後半には全国の為替業務をほとんど独占するほどであって、経済界を支配した。晋商たちはまさしく億万長者として、その名を天下にとどろかせたのである。山西省の平遙城は「十九世紀の中国のウォールストリート」といわれている。晋商の成功要因がいろいろあるが、一番重要なのは晋商の信用だと思われる。1、信用志向の経営理念。企業名誉を大切にする、たとえ欠損しても、企業の名誉を守る。ある晋商は品質の良くないごま油を捨てて、十万元損失した。祖父が何十年前イギリス人と商売した時の債務を、まごがそのイギリス人のまごに返済した。そんなことは晋商の中で珍しくない。1888年、上海のあるイギリス銀行の社長が帰国前に次のように言った:「私は25年間晋商と取引してきたが、騙されたことが一回もない。」2、信用義利の価値観。中国の封建社会の経済政策は「重農抑商」、人々の価値志向は「重名軽利」であったが、山西省の気風は商売を光栄とみなしていた。ところが、晋商は義と利の関係について独特の理解とルールがある。「君子は財を愛し、しかし、財を取りには道がある」、清の晋商喬致庸が「信第一、義第二、利第三」を出張した。晋商は皆関羽様を商業神として奉られていた。関羽は山西省出身、武将として理財にも精通していたため、商人は「財神」すなわち金儲けや商売繁昌の神として信仰している。 武将にとっても商人にとっても一番大切なものは信義・信用という点から、商業神としての信仰も厚く奉られている。関羽様に対する信仰は中国本土にとどまらず、次第に世界各地に広がった。信用・信頼・契約を重んじる処から商売の神として祭り上げられる。3、「良商、善商、誠商」の晋商文化。晋商の各企業は厳しいルールをつくり、道徳問題でルール違反して、くびになった人は、ほかの晋商の会社も絶対雇わない。それに、体面を損なって、自分の故郷へ帰ることもできなくなる。また、晋商はどこで商売しても、あそこで晋商の会館をつくり、同業協会などの組織をつくり、地元の公益事業にお金を出した。「大徳恒」「大徳通」という二つの票号を開設して国内外に支店を構えた喬家(総資本は白銀1000万両、現在の価値に換算すると80億元(1元は約15円)にも上ったというから、まさに豪商だったのである)の家訓には「妾を囲ってはならない」「アヘンを吸ってはならない」「賭博をしてはならない」「乱酔してはならない」などの六カ条が明文化されていた。また、私塾を開いて四書・五経や史学、数学、英語などを子弟や嫁たちに教えた。喬家を最も繁栄させた三代目の喬致庸は、いつも書物を手にしていたために「生涯、書生のようだった」と称えられているそうだ。だから、この喬家の繁栄を支えていたのが、厳しい家訓や熱心な教育にあったといわれる。
2004年11月27日
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一、 生活面の失敗例――VTRの購買1994年、私の家は2500元でVTR(ビデオ∙テープ∙レコーダー)を買った。大体二年間くらい使ったが、1996年から、VCD(Video CD)がだんだん普及して、2000年からDVDが普及してきた。今中国では、VCDの価格は約200元、DVDの価格は約1000元しかない。おまけに、今中国の市場では、ビデオ∙テープはほとんど売っていない。もし私がその翌年の1995年に3500元でVCD(Video CD)を買えば、今でも使える。しかし、1994年に2500元で買ったビデオ∙テープ∙レコーダーは二、三年だけよく使って、今はごみになった。だから、1994年にビデオ∙テープ∙レコーダーを買ったのは大失敗だ思う。二、 中国の画像記録∙再生機器市場の変わり中国の画像記録∙再生機器市場は日本とだいぶ違っている。VTRの普及段階がなかったのである。経済発展が遅れていたので、1990年代の前半まで、大部分の中国の家庭はVTRを買わなかった。1990年代の後半から、普通の中国家庭もようやくそういう経済的な余裕があるようになったが、VCD(Video CD)が画像記録∙再生機器市場に登場した。消費者が品質や価格などいろいろな方面を比較した結果、VCD (Video CD)とその後のDVD が選択されたが、VTRは中国市場でさらに発展する余地がなくなった。三、投資の失敗例――「中国華録」と日本松下のVTR共同投資1994年中国華録電子有限公司と日本の松下電器産業株式会社はそれぞれ50%出資して、中国大連で合弁会社「中国華録∙松下電子公司」を設立した。中国最初のVTR産業が誕生した。しかし、デジタルの画像記録∙再生技術の飛躍的な発展と中国の特別な市場発展状況により、誕生したばかりの中国VTR産業は発展した空間がほとんどなかった、合弁会社の売上も低かった。1999年にデジタル製品の生産に転換した時点まで、5年連続の赤字で大失敗したわけだ。これは中国の画像記録∙再生機器市場の発展趨勢についての予測の失敗より、むしろ画像記録∙再生のデジタル技術発展の予測の失敗だと思われる。
2004年11月11日
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The Theoretical Defects in DRIS andthe Restructuring of a new ApproachLI Jian and LI Mei-gui(The Fruit Station of the Department of Agriculture of Fujian,Fuzhou 350003,P.R.China)Abstract: There are two kinds of theoretical defects export in the Diagnosis and Recommendation Integrated System (DRIS): the distribution of nutrient elements ratios with two normal distribution appears an abnormal distribution of positive skewness; there is a blind diagnostic area by DRIS on the occasion of the nutrient elements with equal ratios but without equal quantity. In the light of the quadratic form theory of multidimensional normal distribution and the view of balance of equal probability, the Balance Diagnosis and Recommendation Integrated System (BDRIS) was developed in this paper, which is superior to DRIS and its diagnosis method is unified to critical value diagnosis. When the correlation matrix of nutrient elements R = I(identity matrix), i.e., the effects of elements antagonism is disregarded, BDRIS will be simplified into the critical value diagnosis. In addition, the diagnosis program written in SAS language was also provided in this paper.Key words: Diagnosis and Recommendation Integrated System (DRIS), Balance Diagnosis and Recommendation Integrated System (BDRIS), Ponkan, balance of equal probability In consideration of the insufficiency of the nutrient critical value diagnosis of crop leaves and in the light of the crop nutrient balance, the Diagnosis and Recommendation Integrated System (DRIS) [1] was developed by Beaufils in 1973. It has been the only crop nutrient balance diagnosis method widely used till now, and there have been quite a few articles and reviews on the application of DRIS [2 - 5]. The algebraic sum of DRIS indices is zero, so there is at least an element being deficient or excessive by DRIS. It is difficult to judge whether the nutrient element is deficient or excessive. In order to solve this problem, the dry matter (DM) was subsumed into DRIS and a modified method (M-DRIS) [6 - 7] was developed by Walworh in 1984. It judged an element that is deficient or excessive by DM indices. To simply the calculations , the Deviation from Optimum Percentage (DOP) [7 - 8] was developed by Montaněs in 1993. The method is simple but the diagnosis to the elements in the method is independent. There is not essential difference between DOP and the critical value diagnosis. Therefore, DRIS and M-DRIS are only the integrated diagnosis methods for the crop nutrient. The chi-square ( χ2 ) test of elements ratios was conducted and the diagnosis parameters of DRIS — f(A/B) [1, 9 - 10] was calculated according to the normal theory by Beaufils and Sumner. However, in the studies of Ponkan nutrient indices by DRIS, two distributions of the nutrient elements ratios with approximately normal distribution presented the significant positive skewness, and it was easy to result in the loss of diagnosis information and formed a special blind area when using the elements ratios method. The finding puts a doubt on the reliability of DRIS, and a new method of crop balance nutrient diagnosis remedied the defects of DRIS was tried to be developed.In addition to analyzing and pointing out the theoretical defects of DRIS, the shackles of the elements ratios method were threw, and the studies on the actual distribution law of the nutrient of Ponkan leaves were conducted by means of multidimensional normal theory, and the concept of equal probability balance status of nutrient elements was proposed, a mode of diagnosis that is superior to DRIS was developed, the difficult issue that the two methods (balance diagnosis and critical diagnosis) can not unify was solved, the relationship between elements antagonism and crop nutrient balance was explained, so as a more available method for crop nutrient balance diagnosis was proved in this paper.1 Material and Methods1.1 Sources of Data1.1.1 Data of the nutrient elements of citrus leaves Data were selected from the analysis of 448 leaves (Citrus reticulate Blance c.v. Ponkan) sampled from Ponkan orchards (area ≥ 3.5 hm2) on red soil hilly land in 15 citrus producing counties (cities) such as Yongchun and so on in Fujian during 1996 — 2000. The sampling time, sampling method and the analysis of leaves were referred to reference [4]. The number of sample trees for each sample leaf ≥ 25. The leaf samples were analyzed by Fujian Research Institute of Subtropical Plants at Xiamen.1.1.2 Quantification of the yield grade of the citrus orchards The unified quantification of the yield grade (G) of the sampled citrus orchards was conducted referring to reference [11].1.2 Data AnalysisSAS 6.12 (Statistical Analysis System) was adopted for the analysis of data [12].2 Results2.1 Analysis of the Theoretical Defects of DRISThe data of samples were divided into high-yield group and low-yield group according to the mean (EG/n=2.9) of the yield grade G of the sampling orchards. In order to make the nutrient elements of the high-yield group present ideal normality, 3% abnormal data was deleted in this paper. The normal tests of nutrient elements and their ratios of the high-yield group were carried out with proc univariate. The results showed that the probability of the normal test (Prob. > W) ≥0.152 of the macro-elements N, P, K, Ca and Mg, while the microelements Cu, Zn, Fe, Mn and B trend extremely significant abnormal positive skewness as the application of the pesticide or trace fertilizer (Table 1). Therefore, only the macro-elements were studied in this paper.2.1.1 The Probability Distribution of the Nutrient Elements Ratios The results from Table 1 also showed that all 20 items of elements ratios appeared the distribution of positive skewness (Skewness > 0), and 16 items of elements ratios are refused by the probability test of normality. Inevitably, the normal distribution of macro-elements ratios of crop leaves by Beaufils and Sumner [1,9] was put a doubt. In order to verify this doubt in theory, the general distribution p (z) of the two-dimensional normal random variable ratios z was derived in this paper (Deduction 1). The eq. (1-2), an abnormal hyperfunction was derived from p (z) in the eq. (1-1). In the function, only B* is a linear term:B=z(aσ22 - rbσ1σ2) –raσ1σ2 + bσ12When aσ22 - rbσ1σ2 > 0 or (σ2/b)/(σ1/a)> r, i.e., when the cv ratios of two random normal variables > r, slope of B* > 0, which had a positive skewness influence on p (z). As –1 < r < 1, the condition of (σ2/b)/ (σ1/a)>r was apt to be met, so the distribution of elements ratios tended to be positive skewness. When a = b = 0 in eq. (1-2), p(z) presented Cauchy distribution ( eq. ( 1-3 ) ), and its distribution function did not converge. In addition, according to the z = xj/xi (Fig. 1), the contour lines and equidistant lines of z were a variety of straight lines on the plane xixj, and will concentrate rapidly with the increase of z. It meant that the projection of equal ratio straight line of the mean(Exi/xj)/n of elements ratios passing the point O on the plane xixj was not equidistant on the axis z, the upper side being larger than the lower one. Thus, the geometric drawing gave a visual explanation of the reason of the positive skewness distribution of element ratios. Based on the above analysis, it did not have any biological connotation that the significance of the variance ratio SA/SB between the low-yield orchard and high-yield orchard [1,9] as the foundation in selecting direct or inverse ratios of elements by DRIS. It is actually the result of nonlinear transformation, which was even apt to cause confusion in the selection and unification of DRIS diagnostic parameters. For example, there are C52=10 combinations for 5 macro-elements, there are two selections with direct ratio or inverse ratio in each combination, so there are 210 = 1024 selections in diagnosis parameter.2.1.2 Blind Area in the Diagnosis of Nutrient Element Ratios As DRIS used element ratios as the indices in measuring the crop nutrient balance, the diagnosis results would be completely the same when nutrient elements change in proportion. But do they have the same physiological meanings? To make it clarified, an equal ratio sieve was set up according to the diagnostic parameters in Table 1 and the samples with approximate element ratios in pairs without replication were sieved out. The correlation analysis (Table 2) between the DRIS integrated balance indices (mean square root of DRIS indices) and yield grade of the sample groups were carried out. The results showed that the correlations between the DRIS integrated balance indices and yield grade G appeared to change from the extremely significant correlation to non-correlation no matter whether the data used for screening had been standardized with the decrease of threshold value min, i.e., with the sample element ratios becoming approximate. There was a blind area of diagnosis in this condition. In views of that, the nutrient physiological conditions of crops are not completely the same in correspondence to the level of nutrient elements with equal proportion but without equal quantity, and DRIS is not sensitive to these changes in this situation. It is another theoretical defect in DRIS. There was a 22% — 31% of the rate of wrong diagnosis based on the data in this study by DRIS if the ratio of threshold value min to r (W > Prob. ≥ 0.1) in Table 2, i.e., the ratio of numbers of sample of DRIS balance indices without correlation with yield grade G to total numbers of sample (98/448,137/448) are taken as the rate of wrong diagnosis, which is compatible with the 10% — 31% of the rate of wrong diagnosis by DRIS reported in the reference [10].
2004年11月06日
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3.建陽市民間教育産業の市場別分析と発展計画(1)私立高校を創立する。今建陽市毎年16校の中学校卒業生は4500人くらい、しかし、4校の高校の新入生は1800人しかない。毎年、たくさんの進学たがる、しかも高い学費を支払う能力のある中学校卒業生は試験点数が足りないために進学できない。私立高校の創立はこの問題をある程度解決できる。政府の支持政策があれば、長い目で見ると投資者は製造業並びのリターンが期待できる。(2)今年創立したばかりの私立中学校(建陽市外国語学校)を整え、建陽市一流の中学校に育成させる。学費は公立学校の3倍くらいだが、今年予想通り460名の新入生を募集した。一流の施設、一流の教師(アメリカ人の英語教師も招いた)、一流の管理で、建陽市一流の中学校を目指す。(3)良質の私立小学校と幼稚園を創立する。建陽市現在の私立小学校と幼稚園(数量が多い)は日本と逆に、総合条件がよくなく、低い学費で生徒と児童を募集して、評判があまりよくない。だから、良質の私立小学校と幼稚園を創立するのは、建陽市民間教育産業の発展にっとて、重要なことだと考えられる。(4)正式の学習塾と予備校を創立する。現在塾がないから、公立学校の教師やアルバイトをしている大学生などが家庭教師をやっている。また、予備校がないから、大学入試に不合格の浪人は普通元の高校へ戻し、もう一年間勉強する。そういうことで、もともと足りない教育資源がもっと緊張になるし、高校に入学できない学生にっとて、不公平なことだ。解決策の一つとして、民間で正式の学習塾と予備校を創立する。これは大きな潜在市場だと思われる。(5)パソコンスクールの新しいサービス。既存のパソコンスクールはもうたくさんあるが、しかし、大体同じサービスを提供して、それぞれの特色がない。この市場が大きいが、競争も大変激しい。他社サービスとの差別化を図るのが一番大切だ。サービスの対象も労働者や農家から公務員、技術者までそれそれだいぶ違う。(6)その他。資格取得教育市場、英会話教室・語学学校市場、趣味・習い事市場、学校教材市場、企業向け研修サービス市場など。4.民間教育産業におけるITの活用法(1)教育内容としてのIT沿海部と比べて、建陽市のIT教育が遅れている。民営教育は公立教育と競争するために、IT教育を一番重要な教育内容の一つとして重視しなければならない。IT教育の方法も改進しなければならない。(2)教育手段としてのITディスタンス∙ラーニングのように、教育手段はITによってだいぶ変わってきた。中国の沿海部では、マルチメディア教育はもうかなり普及したが、建陽市では、普及率はまだ低い。いわゆる「デジタル∙デバイド」の課題である。民間教育は、普通は十分な資本金があるために、一番進んだ技術を教育手段として活用することができる。これにより、建陽市マルチメディア教育ひいては教育全体のレベルを向上させることが期待できる。(3)民間教育産業の経営手段としてのITITの発展につれて、教育機会の選択の幅が広がるとともに、伝統的な教育制度の流れが変化する可能性がある。民間教育産業はこの変化に積極的に対応すべきだけではなく、この変化を新しいビジネスチャンスとして、新たな経営手段とドメインの開拓にいろいろ工夫しなければならない。例えば、ディスタンス∙ラーニングは伝統的な教育制度の時間と空間の概念を変えた。公営教育に比べると、民間教育産業は柔軟な経営体制を持って、経営手段の革新が得意だと思われる。(4)IT関与度の高い民間教育産業でIT社会の達成を推進するIT社会の達成には、IT人材が不可欠である。しかし、経済状況の良くない建陽市では、伝統的な体制でIT人材を募集するのが大変難しい。一方、民間教育産業は柔軟な経営体制と収入システムにより、IT人材を引き付けることができる。ほかのいろいろな方面においても、民間教育産業は便利点があり、IT関与度が高い。優れた人材、柔軟な体制、活発な経営活動などにより、民間教育産業はIT社会の達成に大きな役割を果たすことが出来ると思われる。
2004年10月31日
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1.建陽市における民間教育産業の現状建陽市は福建省の北西部にあり、人口34万人、面積3382平方キロ、2003年のGDPは30億元、福建省の沿海部に比べると、だいぶ遅れているが、最近数年の経済発展が早くなり、特に工業の発展が早かった。しかし、25万人の農村人口は生活水準が低い、年間収入は3100元しかない、都市の35%くらい。建陽市の民間教育産業は1980年代から少しずつ発展してきたが、1992年から発展はだんだん早くなり、2003年「中華人民共和国民弁教育促進法」が発布され、建陽市初めての私立中学校も登場した。今建陽市には私立の中学校、小学校、幼稚園、英会話教室、パソコンスクールなどがある。民間教育産業の発展は教育全体の発展を促しただけではなく、いろいろビジネスチャンスを作った。しかし、発展の過程に問題点もある。主な問題点は:(1) 一部の人々の考え方は時代の発展に遅れて、教育はすべて政府がすべきだ、民間教育を行わないほうがいいという考えを持って、民間教育の発展を非難した。(2) 経済発展が遅れ、殊に総人口の7割以上を占める農家の収入が低いことは民間教育産業発展のネックになった。(3) 去年「民弁教育促進法」はようやく発布されたが、しかし、これと組み合わせの他の法律や規則また具体的な決まりはまだ不完備だと思われる。(4) 建陽市の民間教育産業の構造面には、不合理なところがある。例えば、一番多いのは私立の幼稚園(20校)とパソコンスクールで、私立の小学校は一校だけ、しかも規模が小さい、私立の中学校も出たばかりなのだ。私立の高校はまだない。(5) 民間教育産業のレベルが低い。建陽市で一番いい中学校、一番いい小学校、一番いい幼稚園はいずれも公立なのだ。創立したばかりの私立中学校のほかに、有名な私立の学校と幼稚園がない。2.建陽市民間教育産業発展の可能性とビジネスチャンスこれかれ建陽市の民間教育産業はさらに一層発展する可能性があり、またいろいろビジネスチャンスを作っていくと思われる。 (1) 「民弁教育促進法」、「民弁教育促進法実施細則」など民間教育産業に関する法律と行政法規が相次いで発布され、民間教育産業を取り巻く法律と政策背景はだんだんよくなる。(2) 中国の改革開放特に民営企業の飛躍的な発展につれて、人々の考え方もだんだん変わっていく。私立の病院、学校、老人ホームなども中国社会に定着していく。民間教育産業にとって、のんびりした社会環境が形成されている。(3) 経済発展とともに、市民の収入が絶えずに増え、様々な民間教育を受ける経済的な余裕があるようになる。一方、市場経済の発展につれて、競争が激しくなり、人々の勉強意欲も強くなると考えられる。(4) 福建省政府は2010年までに高校教育を基本的に普及する計画を出した。しかし、今建陽市の高校教育の普及率は40%しかない。高校が不足から、高校への進学率は大学への進学率より低い。一方、経済落伍地域の地方政府はたくさんの新しい高校を作る経済的能力がない。特に、私立高校のない建陽市にとって、これは民間教育産業のニッチだと思われる。(5) 生育制限政策を20何年間実施した中国では、親は皆子供の教育を重視し、塾市場が大きい。しかし、今の建陽市では、正式の学習塾は一つもないし、予備校もない。普通は公立学校の教師が個人的にやっている。いろいろ問題がある。(6) 中国は「世界の工場」になると言われているが、40年前から製造業が発達した建陽市では、企業向け研修サービス市場が大きい。今そういう機関はまだない。そのほかに、1990年代から、資格取得教育市場も大きくなってきた。(7) IT時代の到来につれ、コンピューターを使う人がどんどん増えていく。建陽市にはパソコンスクールはもうたくさんあるが、サービスのいいパソコンスクールはまだ発展空間が広い。おまけに、単にパソコンスクールを作ることではなく、民間教育産業全体にとって、IT技術は不可欠だろう。
2004年10月30日
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五、異文化の魅力――祭り、言語と国際交流竜祭り、銭型祭り、八朔人形祭りなど、地元のいろいろ祭りを見物した。熱烈な雰囲気が溢れ、異国情趣が漂っている祭りから、独特な風情も残っている日本の様相が見える。この一年間、農業研修のほかに、一番時間が掛かったのは、日本語の勉強だ。学生時代、外国語は英語だけを勉強したので、日本語が下手だ。図書館からたくさんの本を借りて読んだ。友達のおかげで、毎日の「日本農業新聞」、「朝日新聞」なども読んだ。初めのうちは、話し言葉が苦手だったが、K社長の奥さんはいつもほかの人の讃岐弁の言葉を標準日本語に「通訳」し、丁寧に説明してくれた。Tetywest夫人は自分の子供の教科書を私に貸して、教えてくれた。流石に大学の教育学部出身の奥様なのだ。日本語を勉強して、日本の言葉が日本人の考え方をどのように決めてきたか、また、日本人の考え、感覚がどのように言葉に反映しているかをだんだん理解できた。日本語の勉強は興味のつきないものだと思う。研修のもう一つの収穫は、日本の友人との交流がよく出来たことだ。曾保小学校、仁尾中学校、三豊と観音寺地区中学校生徒会幹部講習会、三豊地域女性問題懇談会で、講演して、中国人の生活、中国の農業、中国の教育、中国の男女平等の現状などを紹介した。それに、果樹研究同志会の定期研修会、観音寺農協報告会、三豊農業共済組合報告会、曾保運動大会などにも参加し、幅広い交流ができた。六、 感謝と期待――帰国前の心境時間はどんどん過ぎ去って、もうすぐ国へ帰るが、皆様と別れるのが名残惜しい。中国唐朝の詩人王勃の詩を思い出した。「海内存知己、天涯若比隣。」そのとおりだ。天下に知己がいると思えば、空の果てへ行っても、お隣の家へ行くようなものではないか。さらば瀬戸内海よ。中日友好の使者弘法大師の故郷から帰国したら、微力ながら、精一杯努力して中国と日本の農業交流に出来る限りのことをするつもりだ。さらば私の友達よ。皆さんのおかげで、ホームシックなど感じたこともなく、充実した研修生活を送ることができた。皆さんからの真心のこもった励ましの言葉は、これからの人生の旅へのはなむけの言葉として心に刻んで頑張る。最後に、日中農林水産交流協会、JA香川青果連と仁尾町の皆さんに心から感謝を申し上げる。1999年10月1日
2004年07月15日
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四、自然と人間――興味津々の研修旅行 受け入れ農家とほかの友達のおかげで、各地へ旅行して、見聞を広め、美しい景色を楽しんだ。山紫水明の京都を見物して、社寺庭園、名所旧跡から優雅な日本美を発見した。熊本の阿蘇山に登り、今でも水蒸気が噴出している火口の跡を見て、大自然の雄大さに驚嘆した。長崎平和公園と原爆資料館を見物して、黙想にふけ、世界の平和を祈念した。九州から帰りに、世界でも屈指のしまなみ海道を通った。本州の広島県と四国の愛媛県を九つの島で結んだこのしまなみ海道は、人間が自然を改造する一つのしるしだと言ってもいいだろう。モータボートに乗って、何回も瀬戸内海国立公園へ遊びに行った。そのはかに、瀬戸大橋、観音寺、善通寺、高松栗林公園、香川用水記念公園、満濃公園、大平正芳記念館なども見物した。日本人は経済奇跡を遂げたうえに、環境保護にも腐心している。国土の七割は森林なので、どこへ行っても、緑の世界だ。日本に一年間生活して、さくら、つつじ、紅葉、白梅などを楽しんだ。そういう生物たちが運んできてくれた季節には、どこか温かみが感じられる。
2004年07月14日
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三、組合と素養――日本農村の印象 私が日本で研修して一番感心のは、農業技術ではなく、日本の農業共同組合と日本農家の素養なのだ。 日本の農業共同組合は信用事業、共済事業、販売事業、購買事業、倉庫事業などを行い、大きな役割を果たしている。日本の農家にとって、農協は生産経営に欠かすことのできないものだ。私は大学時代から日本の農協についての情報を少しずつ聞いていたが、「百聞は一見に如かず」、日本に来て、中国の農村で日本農協のような組織を作る必要性を痛感した。 農業と農村の主体は農家だ。日本の農家は優れた素養を持っている。たとえば、私の受け入れ農家tetywestさん夫婦、Kさん夫婦はみんな大学を卒業したうえに、絶え間なく勉強して、該博な知識を活用してる。tetywestさんは1996年から自宅でインターネットを利用して、仕事に役立っている。Kさんはコンピュータでハウス蜜柑の温度調節のデータを記録し、分析している。二人とも果樹研究同志会の責任者として、蜜柑の伝統産地の維持と発展に努力している。1999年3月、tetywestさんは私の勤め先の招きに応じ、中国へ講演に行き、日本の果樹生産技術を中国の農家に教えた。 こんな高素養の農家がないと、発達した日本農業もないと言っても過言ではないだろう。
2004年07月13日
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二、発達の農業――見学からの実感 研修期間に、いろいろなところを見学した。 東京では、JA全農畜産技術中央講習所で研修して、農林水産省農業生物資源研究所、家畜衛生試験場、畜産試験場を見学した。特に、農林水産省畜産試験場では、日本におけるクローン家畜研究の現状を紹介されて、それは私の専攻ではないのに、先端技術の開発についていろいろ考えさせられた。 香川県で、青果連果樹課の課長のおかげで、県農林水産フェスティバルと県内の幾つかの農業試験場や地域農業改良普及センターやJA選果場や農業関係の会社などを見学した。年間売上げ200億円以上のホクト産業株式会社の香川きのこセンターで、会社の役員の紹介を聞いて、みんな感嘆してやまなかった。現代の大規模企業化生産は伝統農業と比べものにならないほど高い効率を遂げて、また、高度なバイオテクノロジー技術の裾野は広大無辺だとつくづく思う。 三豊みかん共同選果場の販売課長のおかげで、何回も選果場で研修して、果物の選別、包装、流通などの知識を勉強した。曾保で、近所のたくさんの農家からもいろいろ教えてもらった。 果樹研究同志会会長のtetywestさんはいつも熱心に農業技術を初め様々な分野の知識を教えてくれた。四代百年にわたり、みかん作りを行うtetywest農園の生産技術は地元で有名だ。特に生産量の適当調節により、隔年結果を防止し、長年の安定生産ができる。また、園地の基盤整備と農業機械の導入により、省力化と作業能率を高めることに成功した。それに、tetywestさんは十年前からコンピュータで農業経営簿記のプログラムを作成して、生産経営に活用している。 そのほかに、Hさんの高品質栽培と産地直売、Oさんの無農薬有機栽培なども忘れられないイメージを残った。
2004年07月12日
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