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以前、カトレア育種に挑戦していることを紹介したことがあった。交配したのは2012年2月、その後、結実に成功し、洋蘭業者に無菌播種を依頼、そして2014年5月15日にそのフラスコ苗を受け取ったところまでは紹介しているが、その結果がついにお目見え。その前に簡単に過去を振り返ってみたい。 こちらがカトレアの果実。2012年11月29日の日記に登場したもの。その年はいわゆる爆弾低気圧に見舞われ、果実の首が折れてしまったが、何とか成熟まで持ちこたえてくれた。 そして、これが洋蘭業者で作ってもらったフラスコ苗。2014年5月15日に紹介したもの。確か、苗の本数は50本ぐらいだったと記憶しているが、当然全部自分では育てられず、育ちの悪い苗を淘汰して良い苗を選別しながら育ててきた結果、1株だけがついに開花を迎えた。 おぅ、素晴らしい(^^)。ペタルが丸くて大きくて、しかも平らに展開するという、カトレア整型花の理想的な形だ。しかも、本体が隠れてしまうほどの大きさ。そして、香りもある。まさに狙い通りの花が咲いた。 横から見るとこんな感じだ。ミニカトレアのような小さな株に、不釣り合いなほどに大きな花を咲かせている。片親はスタンダードタイプで、もう片親がミディタイプなのだが、小さな株に大きな花を咲かせるという、両親のいいとこ取りである。 花径は約13~14cmで、交配の組み合わせを考えるとなかなかの大きさである。ただ、これまで交配親の品種名を明かしていないのには訳がある。ランの交配を行って新品種を作出した場合、勝手に品種名を付けることはできず、英国王立園芸協会(RHS)に品種名登録の申請をすることになっている。登録が完了すると、新しい品種名と共に、交配親の品種名と作出者名が公開されることになっている。ということは、品種名を明かすと私の本名がバレてしまうことになるのだ(笑)。 そんなわけで、残念ながら両親の品種名は明かせないのだが、本当は明かしたい(笑)。というのも、こういう交配の組み合わせを考え付く人はいないだろうし、その両親の品種の「交配系図」も考慮して交配したので、実は祖先に意外な原種が交配されていることもポイントになっているからである。 さて、今回咲いた株以外にも、あと何株かが来年には開花しそうな大きさに育っている。他の株にもどんな花が咲くか非常に楽しみにしている。
2019.12.22
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日本人に、「日本の最高峰は?」と聞けば、誰もが富士山と答えるだろう。では、神奈川県民に、「神奈川県の最高峰は?」と聞けば、果たしてどれぐらいの人が答えられるのだろう。正解は標高1673mの蛭ヶ岳である。 この蛭ヶ岳、標高は富士山には遠く及ばないが、丹沢山地の真ん中に位置するために、どのルートを通っても距離、時間共に長く、また駐車場の整備されていない登山口も多く、ある意味で富士山よりも登りにくい山である。そんなわけで、いつか行きたいと思いつつもなかなか実現しなかったのだが、12月14日(土)にようやく実現した。今回使ったルートは、秦野市大倉から大倉尾根を登って塔ノ岳(1491m)、丹沢山(1567m)を経由するルートで、往復24km、標準時間12時間30分という、超ロングルートである。それを日帰りで行くことにした。 一般にこのルートは日帰りは困難で、健脚者向きとされている。しかし、成功した今だから言えるが(笑)、私には勝算があった。まず、今年4月に今の職場に転勤して以来、毎日片道30分の徒歩通勤をしている。そして、今年は富士山の日帰り登山を7回実現、その合間に塔ノ岳2回、丹沢大山(1252m)に1回登っている。そして、11月30日(土)には鍋割山(1272m)と塔ノ岳、12月8日(土)には再び鍋割山に登っている。これだけ鍛えておけば大丈夫だろうということで、満を持して・・・と言えるかどうか分からないが、ともかく蛭ヶ岳の日帰り登山に挑戦することにした。 大倉登山口にある「山屋 SLOW」の駐車場を出発したのが午前6時11分。塔ノ岳に到着したのが午前9時3分。ここまでの休憩込みの所要時間が2時間52分。頂上の尊仏山荘で、休憩も兼ねてコーヒーとカップラーメンを頂く。 塔ノ岳到着直後はガスが出ていたが、9時29分に丹沢山に向けて出発する頃にはすっかり晴れて富士山がお目見え。ただ、この日は風がやや強くて気温が低く、もしかして途中で引き返すかも・・・なと弱気なことも考えていた。 塔ノ岳と丹沢山の間は、このようにササが生い茂る中を歩く場所もあり、この区間はササっと歩ける・・・というわけでもなく(笑)、アップダウンがあって、登りはやはりきつかった。 午前10時22分に丹沢山に到着。ここには2007年1月1日にも登っているので、およそ13年ぶりに来たことになる。 7分の休憩の後、10時29分に丹沢山を出発。上の画像の矢印があるところが蛭ヶ岳なのだが、その前に神奈川県で2番目と3番目に標高が高い山である不動ノ峰と鬼ヶ岩ノ頭を越えていくため、画像で見る以上に遠く感じる。しかし、非常に見晴らしが良く、絶景が楽しめる。なお、大倉~塔ノ岳~丹沢山までは登山者が非常に多かったのだが、丹沢山から蛭が岳に向かうルートではすれ違う人が非常に少なく、ほとんど一人で歩いているような状態で、素晴らしい景色を満喫しながら歩いた。 午前11時56分にようやく蛭ヶ岳に到着。大倉からここまでの所要時間は休憩込みで5時間45分。当初は蛭ヶ岳山荘で食事を取る予定はなかったのだが、このデカデカと揚がったのぼりを見て、吸い寄せられるように(笑)山荘に入り、カレーを賞味した。お値段は1000円也。こんな物資の運搬が非常に困難な場所で、このお値段で美味しいカレーが食べられるのは非常にありがたい。 この天気は一日中ほぼ快晴で、360度の景色が楽しめた。ただ、風がやや強く気温が低かったのと、帰りの時間が心配だったので、滞在時間は31分。12時27分には蛭ヶ岳を後にして丹沢山、塔ノ岳へと戻った。 塔ノ岳から大倉への下山を開始したのが午後3時23分。塔ノ岳には2006年に初めて登り、その後、2008年と2009年にも登っているが、当時はまだ本格的な山登りに馴染がなかったので、いずれも下山中に脚が痛んで非常に苦戦を強いられた。しかし、今回は痛みもなく、蛭ヶ岳山荘で食べたカレーが効いてきたのか、今回の下山は非常に快調で、1時間37分後の午後5時に山屋 SLOWに帰着。 登山開始が午前6時11分、帰着が午後5時で、所要時間が10時間49分。これまでにしっかり準備していたのが功を奏して、特にトラブルもなく、またこのルートで登ってみたい、と思うほどに程良い疲労感と充実感があった。ただし、この日の唯一の失態は、実はライトの充電を忘れていたこと(笑)。いや、笑いごとじゃないか・・・。冬至に近くて日照時間の短いこの時期に、どうにかライト無しで蛭ヶ岳への日帰り登山を成功させて、自分もなかなかやるなあと思ったりもするが、下山中に脚を痛めていたら笑いごとでは済まされないので、今後は注意したい。 さて、今回このルートでの蛭が岳への日帰り登山が成功したのは、事前に準備していたからであって、普段、山登りに馴染のない方にはお勧めできない。ステーキではないが(笑)、いきなり登ると間違いなく脚が悲鳴を上げる。まずは他の山に登るなりして、しっかりと準備をしてから挑戦されたし。
2019.12.14
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今年の4月は千葉県成田市より神奈川県海老名市へ転勤。それに伴って市民農園も転居(?)し、新しい畑を紹介したのが今年の6月30日。その後、当ブログでの野菜の話題が途絶えていたが、とりあえず現在の畑の状態はこんな感じだ。 借りている区画の半分以上を下仁田ネギで占めていて、その下仁田ネギはもうそろそろ収穫時期を迎えようとしている。ただ、土質の関係からか(後述)、今年は育ちが今一つ。あとは、区画の奥の方にニンニクとタマネギが少々植わっている。 で、長い間野菜の話題が途絶えていてた理由なのだが、諸事情により野菜作りのモチベーションが下がっていた(笑)ことによる。まず、敷地が過去に借りてきた市民農園に比べて小さい。そして、土質は過去に借りてきた農園の中では異様に固く、晴れた日が続くとコンクリートでも混ぜたかのようにカチカチに固まってしまう。それから、車でのアクセスがしづらい。そんなわけで、野菜作りのモチベーションが下がってしまった。 とにかく土が固く、上の画像でお分かりの通り、大きな土の塊がゴロゴロしている。これを一つ一つ砕いていくのは実に面倒だ。砂のようにサラサラだった成田の土とは全く対照的だ。しばらくは有機物を漉き込んで土壌改良に励みたいところだが、海老名の市民農園は、契約してから3年で一旦解約し、新規に応募しなければならないことになっている。その時に、前と同じ区画を借りることはできないと聞いている。ということは、せっかく土壌改良しても、その努力が報われないことになる。そういうことも含めて、どうも今の畑では野菜作りの意欲が湧かないというのが実のところだ。まあ、野菜作りにかける時間が減った分、今年は山登りに力を入れたので、それはそれで良かったかもしれない。
2019.12.07
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