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カトレア原種、C. trianaei 'The King'(C. トリアネー ’ザ・キング’)が開花した。昨年2月16日に続いて今回で3回目の登場。以前は1花茎1輪咲きだったが、今回はようやく1花茎に2輪咲いてくれた。 ・・・とはいっても、花の迫力が今一つだ。画像はアップで撮っているのでわかりにくいが、木が大きい割には花はミニカトレアのように小さい。上手く咲かない原因は分かっている。前々から何度も書いたように、冬はカトレアをすべて貸温室に預けるのだが、狭い場所に多くの株を詰め込むため、日照不足になりがちだ。春から秋にかけては自宅庭で栽培するので、木そのものは出来ているはずだが、花芽が上がってくる大事な時期に日照不足となり、冬咲のカトレアはうまく咲かないことがある。逆に、自宅庭で栽培している季節に咲く品種は、どれも良く咲いてくれる。というわけで今回を最後に、この株は手放そうと考えている。その分、他の品種のためにスペースを確保したい。この個体は入手は比較的容易なので、また将来欲しくなったらそのときに買えばいいのだ。
2015.01.31
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かれこれ8年以上前のことになるが、ドラセナ・デレメンシスの「ロンギー」と「コンパクタ・バリエガータの枝変り」を紹介したことがある。2006年12月28日のことである。いずれも葉の中央に太くて白い斑が入るという珍しい品種だ。が、その後どうなったのというと、それぞれ性質が弱い上に成長が遅く、数年ほどはなんとか持ちこたえたが、寒さに弱いためか冬が来るたびに小さくなり、いずれも力尽きてしまった・・・(+_+)。やはり斑の面積が大きく葉緑素が少ないために、栽培は難しいらしい。 と、思っていたら、3年ほど前に園芸店で珍しい品種を発見。その名はマライカ(Malaika)。デレメンシス・コンパクタに黄緑色の中斑が入ったような観賞価値の高い品種で、一目ぼれして速攻で買った。当時は、どうせロンギーみたいに性質が弱くてすぐ枯れるだろうと思っていたが、案外丈夫で今も生きている。 丈夫とは言っても、やはりドラセナは寒さに弱く、下の葉が枯れこんでいるが、上の葉は比較的きれいである。また、ロンギーは葉の主脈が弱いためか、葉がだら~んと垂れ下がるが、マライカは葉が弓なりに曲がる姿がかっこいい。生育は非常に遅いが、今後もじっくり育てたい。しかし、また機会があったらロンギーを入手したいものだ。枯れてしまったのが本当に悔やまれる。。。
2015.01.27
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ミニカトレアの名花、Slc. Dixie Jewels 'Suzuki' SM/JOGA(Slc.ディキシー・ジュエルズ 'スズキ')が貸温室の中で開花。昨年の2月24日に続いて4回目の登場。今回も豪華に咲き誇ってくれた・・・と言いたいところだが、今回はちょっと力不足だった模様。 前回はリードが2本出て2花茎9輪咲きとなり、大変鮮やかな花を紹介できたのだが、その時に体力を消耗したのか、今回はリードが1本しか出なかった。つぼみは1花茎に6輪も付いたのだが、もともとこの個体は花茎が短い傾向にあり、株の力不足だったのか花茎がちゃんと伸びきらないままで開花してしまい、今一つな出来栄えとなった。しかし、あのビロードのような赤い色はしっかり出ている。私の栽培環境では、たまにカトレアが豪華に咲いてくれても、翌年は作落ちして上手く咲かないことが多い。それが悩みの一つでもある。毎年同じ状態を維持するには自前で温室でも建てないと難しそうだ。また、2011年に購入以来、4年間一度も植え替えをしていないので、春には植え替えをしたいと思う。これで作落ちしなければいいが。
2015.01.24
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1月3日のパイナップル収穫報告に続いてまたまたパイナップルネタを一つ。今回登場するのはスナックパイン。果肉を少しずつちぎって食べるというあのパイナップルだ。しかも芯まで食べられるほどに甘い品種だ。何年か前に、スーパーで買ってきたスナックパインの頭を挿し木して育てていたことがあったが、場所の都合で処分してしまった。が、前回のデルモンテ・ゴールドパインの収穫に気を良くして(笑)、先日新たにスナックパインの苗を買ってきた。 この大きさなら春にドーピング(笑)ならぬ開花処理をすればおそらく初夏には花芽が上がってくるだろう。しかし、前回はパイナップルを挿し木から最短で収穫するのが目的で実験をしたが、今回は神奈川県でなるべく大きな実を収穫できるようにちょっと頑張ってみようと思う。というわけで今年はじっくり肥培して木を大きく育てたい。少なくともリンゴぐらいの大きさの果実を収穫するのが目標。
2015.01.21
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カトレア原種のC. percivaliana coerulea 'Ondina'(C. パーシバリアナ・セルレア ’オンディナ’)が今年も開花。ブログに登場するのは昨年2月3日に続いて2回目。今回は2花茎3輪咲き・・・になると思ったが、1輪だけタイミングが合わなかったので、1花茎2輪咲きである。 トリアネーなどとは違って派手さはないが、原種らしい原種なのでとても気に入っている。花の大きさも形もほぼ去年並みによく咲いている。入手してから3年ほどが立ち、株が出来てきたのか今回はリードが2本出てくれたので、来年はさらに花が増えるのを期待したい。なお、私のカトレアのほとんどは素焼鉢にミズゴケ植えだが、この個体は例外的に素焼鉢に軽石で植えられている。買った時から軽石植えだったのでそのまま育ててきたのだが、生育具合もなかなかいい感じである。今年の春に鉢増しする予定だが、引き続き軽石で植えてみようと思う。それにしても、前回も今回も、どうもこの花の色が画像で上手く表現できていないような気がする・・・(^^;)。
2015.01.18
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カトレア原種、C. trianaei 'A. A. Miller'(C. トリアネー ’A. A. ミラー’)が開花した。入手時期を失念したが(+_+)、4,5年前だったように記憶している。入手当時から開花株に近いサイズだったが、これまでなかなか開花せず、このたびようやく初登場となった。 ご覧の通り、非常にふくよかな花を咲かせる。今まで転居したり株が作落ちしたりして上手く咲かなかったが、こうして花が見られて感慨深い。が、しかし、この株はトップバルブが鉢から飛び出し、完全に宙に浮いた状態になっているため、春には株分けすることになる。そうすると、また次回の花が期待できなくなるのがちと惜しい・・・。
2015.01.17
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季節柄、このところ貸温室の中ではカトレアのが続々と開花している。今回紹介するのは、ブログ登場2回目となる(Blc. ペギー・オニール ’ロイヤル・レディ’)である。前回の登場は昨年の2月4日。 貧弱な花しかお見せできなかった前回とは違って、今回は実に大きくて丸い花が咲いた。FCCを受賞したのも納得の名花である。ただ、今回も貸温室の中での開花となるので、手元でじっくり鑑賞できないのが残念。 確か5,6年前頃にオリジナル株として入手し、当初はなかなか上手く育たなくててこずったが、ようやく株も本調子に近付いたようだ。と、言いたいところだが、現在この株はトップバルブが完全に鉢から飛び出し、宙に浮いている状態である。ということは今年の春は株分けが必須なわけで、そうなるとまた来年の花が期待できなくなってしまう。世の中上手く行かないものだ。。。
2015.01.13
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カトレア交配種、Lc. Cosmo-Horace(Lc. コスモ・ホーレース)がブログ5回目の登場。登場回数がそれなりにある割には、なかなか良い花を披露出来なかったが、今回は今までの中では最も良く咲いてくれた。前回の登場は昨年の2月9日。 前回は作落ちして1花茎1輪咲きだったが、今回は1花茎3輪咲きで、その3輪がすべて満足のいく咲き映えであった。花も今までより大きくて丸い。写真写りも良い(^_^)。とは言っても、まだ作落ちのダメージから完全に回復したわけでもないので、来週末に花を切り取って体力を温存させたい。この品種は遠い祖先にC. bowringianaやC. leopoldiiといった多花系の原種の血が入っているので、株を作りこめばもっと輪数が増えると思われる。リップの真ん中あたりの両脇に切れ込みが入っているが、これはC. leopoldiiの名残である。 ところで、この品種の交配親はC. Horace 'Eloquence'とLc. Just Friends 'Tokyo' BM/JOGA。98年か99年頃にその実生苗を購入したのだが、実はこの時に2鉢購入している。そのうちの一つが2000年秋に開花した。その時の画像がこちら。 同じ交配なのにこんなにも花が違うのかと思う。ここに実生苗を育てる面白さがある。しかも、こちらの個体はリンゴ飴のような甘い香りがあって非常に気に入っていた。ところが、この年の秋に転居の都合でカトレアをすべて貸温室に預け、あまり世話をしなかったために枯死してしまった。。。(+_+)。今でも悔やまれる。他にも枯れてしまったものが多い。これを教訓にして、今では貸温室に預けている時期は、ほぼ毎週末に行って世話をしている。週末はこれのために時間を取られて他の趣味に時間をかけられないのが悩みでもある(笑)。
2015.01.12
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昨年の12月20日の日記で、シクラメンのハーレカインとハーレビクトリアを買ったことを書いた。あのシクラメンは2鉢とも元気に花を咲かせている。元々、私の好きな花の一つにシクラメンがあったわけだが、あのハーレカインとハーレビクトリアを買ってから、なんだか無性にシクラメンがもう一つ欲しくなり(笑)、サントリーが育種したという今話題のブルーのシクラメン、「セレナーディア アロマブルー」を買ってしまった(笑)。 ブルーとは言っても、現在のところはまだ本当の青には及ばないが、今までにない色だけに非常に新鮮だ。一体、何と何を掛け合わせて作られたのだろう? しかも、品種名に「アロマ」と付くだけあって、あらまあ(笑)いい香り。普通のシクラメンにもわずかに香りがあるが、このセレナーディア・アロマブルーはその香りを凝縮したような感じだ。こうしてブログを書いている間も、何度も花に鼻を近づけてはその香りを楽しんでいる。今年の夏を上手く越させてまた豪華に花が咲かせられるといいが。
2015.01.11
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カトレア交配種の中でも名花中の名花、Blc. Nai Thong Leng 'No.1' FCC/JOS(Blc. ナイ・ソン・レン'No.1')のオリジナル株が開花した。ブログに登場するのは昨年2月17日に次いで9回目ということで、カトレアではブログ登場回数最多記録(と言えば大げさだが^^;)を更新中。 毎度毎度書いているが、カトレア交配種では私の一番のお気に入りで、独特の風格を持ったこの花は本当に見ていて飽きない。香りも素晴らしく、周囲に甘~い香りを漂わせている。ただ、残念ながら、今の季節は貸温室の中での開花となるので、手元で眺めていられないのがちと惜しい。この株は現在は6号鉢に植わっていて、バルブが鉢のふちの近くまで来ているが、今年は何とか植え替えをしないで済みそうだ。 ちなみに、一昨年の2013年10月27日に登場したメリクロン変異体、あの時は小柄な株に3花茎5輪咲きという豪華な咲き映えとなったが、それで体力を消耗したのか昨年の出来栄えは今一つであった。いちおう、当時の日記では体力が消耗するだろうということは予想はしていた。本当は昨年10月下旬に1花茎2輪だけつぼみが上がってきたのだが、11月上旬に自宅から貸温室に移動した際に、環境が変わったせいでつぼみが枯れてしまった・・・(+_+)。今年はまたあの豪華な花が咲いてくれるといいのだが。
2015.01.10
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小型のカトレア原種、C. walkeriana semi alba 'Sancha' (ワルケリアナ・セミアルバ 'サンチャ')が今年も開花。昨年1月4日に続いてブログでは4回目の登場となる。今回はちょっと豪華に2花茎5輪咲きとなった。 実に可愛らしい花だ。現在では、何代にもわたって実生を繰り返した優良個体が多数あるが、やはりこういう個体の方が本物の原種らしい。前回紹介時、鉢からバルブがはみ出しているので、春になったら株分けしたいと書いたが、結局はバタバタしているうちに株分けの時期を逃し、そのまま育てることにした。しかし、今考えれば株分けしなくて正解であった。 ところで、この株、トップバルブだけではなく、昨年のバルブからも花茎を伸ばしてくれた。しかも、昨年のバルブには既に1度花が咲いている。つまり1つのバルブから2度花が咲いたことになり、ちょっと得した気分だ(^^)。今年の春こそは株分けするか、さらなる良花を狙って鉢増しするか、場所との相談になりそうだ。
2015.01.07
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11月1日の日記で紹介した、園芸通販のおまけでもらったツタンカーメンのエンドウの種子、あれから庭の片隅に数粒ほど種子を蒔き、4本発芽したうちの2本がゆっくりながらも寒さの中で着実に成長していた。が、しかーし! 1月3日に大変なことになっていることに気付いた。 なんと、葉っぱが食いちぎられているのだ・・・(+_+)。犯人?はどうもいヒヨドリらしい。思わず目が点になってしまった。この時期、キャベツやホウレンソウがヒヨドリの食害に遭いやすいのは百も承知だが、まさかエンドウ豆の芽までやられるとは思っても見なかった。種子が発芽してしばらくの間は、ブロックの陰に隠れていてヒヨドリからは見えにくかったのだろう。しかし、やっとブロックより高く成長したかと思った矢先、この有様・・・(+_+)。手遅れかもしれないが、防鳥ネットを張り、余った種子も蒔いておくことにした。それにしても、カラスも厄介だが、それ以上にヒヨドリの方が厄介に思えてきた。皆様、ご注意を。
2015.01.06
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黄花系カトレアの有名品種、Blc. Alma Kee 'Tipmalee'(Ble. アルマ・キー ’ティップマリー’)が開花した。2013年2月14日に続いて約2年ぶりの2回目の登場となる。実際には昨年も開花したのだが、上手く咲かなかったので紹介しなかった。また、昨年の春にバッサリ株分けをしたのだが、その傷みから回復して、早々と良い花を咲かせてくれた。 本当に、この黄色いペタル、セパルに真っ赤なリップという組み合わせに惚れ惚れしてしまう。現在はカトレアは交配種よりも原種に人気があり、原種愛好家は豪華な交配種は飽きやすいとは言うが、私はこの個体は黄花系交配種では最も好きなものの一つだ。ただ、この時期は貸温室の中での開花となるため、手元で花を観賞できないのがちと残念ではあるが。 ところで、洋ランの入賞個体の後には入賞記号が付くものであるが、この個体は様々な入賞記号が付いたものが流通しており、どれが本家なのか良く分からない。私が確認したところ、次のような組み合わせがある。・入賞記号なし・AM/RHT・FCC/CST・FCC/CST, AM/AOS・AM/AOS, FCC/OST・AM/AOS・FCC/AOS・AM/OST など、様々な組み合わせのものが流通している。また個体名も'Tipmalee'と1語で表記されるのと'Tip Malee'のように2語に分ける表記が見られるので、どちらが正しいのかも良く分からない。で、私が入手したものは'Tipmalee'で入賞記号なしということにしているのだが、実はうかつにも入手当時のラベルを紛失してしまったのだ・・・(+_+)。この株は個人の方からオリジナル株として入手したものだが、ラベルに確かにOriginalの文字が入っていたのは間違いないのだが、個体名の綴りと入賞記号の有無がどうだったか記憶がない。私は洋ランのラベルはきっちりと管理しているはずだが、この個体に関してはうっかり紛失してしまったのが悔やまれる。しかも、紛失した時期も良く覚えていない(+_+)。今後はもっと注意せねば。。。
2015.01.05
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昨年12月12日に続いて今年度の下仁田ネギ収穫報告第2弾。前回も書いたが、やはり今回は今まで下仁田ネギを栽培してきた中では最高の出来である。見よ、この見事なまでの太さを(^^)。 早速お鍋にしていただいたが、太いだけに食べごたえは抜群。そして、12月に収穫した時よりもさらに旨味が増していた。本場ものの下仁田ネギを買ったこともあるが、それに匹敵する出来栄え・・・と言ったら本場の方に叱られそうだが(笑)、とにかく今回は上手くできたものだとニンマリしている(^^)。 そして、2009年以来ずっと育種を続けている赤い下仁田ネギの「レッド下仁田ネギ(仮名)」も収穫した。この画像のようになかなか良い個体も出現するのだが、まだまだ形質が固定していないので、良い個体を自宅で隔離栽培して種子を採り、さらに育種を続けたい。
2015.01.04
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昨年8月2日の日記で、パイナップルを挿し木から最短で結実させる方法を紹介した。品種はデルモンテのゴールドパイン。スーパーで買ってきたパイナップルの頭を切り離し、挿し木をしたのが一昨年(2013年)7月7日のこと。そして、リンゴを使った開花処理をしたのが昨年3月。それが功を奏して花芽が上がってきたのが6月。その後、その結実したパイナップルは寒さも厳しくなった今、室内で甘~い香りを漂わせるようになったので、収穫に踏み切った。 結実したとは言っても、小さな株に無理やり開花処理を施したので(笑)、実が非常に小さく、頭(冠芽)が本体よりも大きいという、何ともアンバランスな姿になっている(笑)。11月頃から室内で管理していたが、実が熟してきたのか甘い香りが漂うようになったので、収穫して早速賞味した。 とはいっても、こんなに実が小さいので、芯を取ってしまうと可食部もえらい少ない(笑)。それでも、その食感といい味といい、紛れもなくあのゴールドパインである。今回の実験は、大きな実を収穫することが目的ではなく、挿し木から最短で開花・結実させるのが目的なので、実験は成功したと言っておこう。ちなみに、挿し木から収穫までにかかった日数は1年と180日、つまりおよそ1年半である。もっと早く開花・結実させる実験をしてみたいところだが、様々な植物を育てているため、なかなかその余裕がない。好奇心旺盛な方は試されたし。ちなみに開花処理から開花・結実・収穫に至るまでかなり時間がかかるようだ。今回は3月に開花処理をして翌年1月に収穫となった。早春に開花処理を施し、気温が高いうちに開花、結実させるのがポイント。
2015.01.03
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昨年12月29日のツリシュスラン自生地に続いて、帰省中に見た野生ラン第2弾。今回登場するのはフウランである。私は今までフウランの自生地は一度も見たことがなかったのだが、今回、自生?らしきフウランを1株だけ見つけた。 それを見つけたのは和歌山県北部のとある山間部の集落。画像中央にカキの木が植わっているが、その実の形からすると、野生のカキと思われる。その近辺はカキの産地なのだが、野生のカキの木もよく見られる。野生のカキは実が小さく、味も渋いので食用に適さない。私は見つけたフウランは、このカキの木の川にせり出した細い枝に付いていた。 おお、まさにこれこそ間違いなくフウランである。細い枝にしがみつくようにして生きている。ランというものは、たいてい1株見つければその周辺にも自生株が見られるはずだが、その近辺ではっきりとフウランと確認できたのはその1株のみ。和歌山県山間部では、庭木にフウランを着生させて楽しんでいる人をたまに見かけることがあるので、もしかして私が見つけたものも、誰かが人為的に着生させた可能性も考えたが、その木の枝の位置は高く、しかも川にせり出しているため、わざわざその細い枝にフウランを付けたというのも考えにくい。 もう一つの可能性としては、その近辺で栽培されていたものから種子が飛んでその枝に着床したことも考えられる。しかし、その近辺のわずか数軒の民家を見る限り、フウランが栽培されている様子もない。ということは、これは自然の種子が飛んできて芽生えたもの、つまり本当の野生株ではないかと淡い希望を抱いている。その近辺の民家の方に尋ねることも考えたが、高齢化・過疎化が進んでいる上に、年末ということもあってか、人がいる気配が感じられない。また、いきなり見ず知らずの人が訪ねてきてフウランの質問をされるのも驚かれるだろう。 ちなみに、その周辺にはカヤランが自生していた。ということは、この環境が着生蘭の生育に適しているのだろう。カヤランの自生は関東でも見たことがあるので、着生蘭がどんな環境に自生しているのかが分かってくるようになった。いつか、本物のフウランの自生地を見てみたいものである。
2015.01.02
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2015年、平成27年元日の今日は、神奈川県伊勢原市にある阿夫利(あふり)神社の下社へ初詣に行ってきた。大山(おおやま)山麓の標高約700mのところにある神社で、ケーブルカーで行くことができる。 ここに到着したのは午後2時ごろで、雪が降っていたためか例年より人が少ない様子。私が着いてから雪が強まってきたため、結局、ここには20分ほど滞在しただけで、早々と下山した。で、今日は阿夫利神社下社に行くに当たって楽しみにしていたものがある。それは「大山菜」の漬物である。 日本各地には、それぞれの土地で昔から栽培されてきた菜っ葉類があり、その地名を取って「○○菜」と呼ばれるものが多い。有名なものには長野の「野沢菜」や、東京の中森明菜ではなく(笑)「小松菜」などがある。その他、大阪のそんなアホ菜ではなく(笑)「大阪白菜」、福岡の「博多かつお菜」、広島の「広島菜」など、地域在来の品種が全国に多数ある。で、神奈川県伊勢原市にもご当地野菜がちゃんとある。それが、大山山麓で栽培されている「大山菜」である。栽培している農家は現在わずか7軒、しかもこのネットの普及したご時世に通販もされていない(?)ようで、この時期にこの地域でしか手に入らないまさに幻のご当地野菜である。 この大山菜、カラシナの一種でピリリとした辛味があるのが特徴である。原材料は何と大山菜と塩だけという、昔ながらの製法で作られている。私が好きな食べ方は、細かく刻んでご飯に混ぜること。大山菜を混ぜるとご飯が進みやすい。伊勢原市子易地区のJAいせはらの直売所で売られるほか、大山のケーブルカーの駅に行く途中のお土産屋に売られている。興味がある方はぜひ買われたし。
2015.01.01
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