映画に恋してる
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私達は何度もすりむいて、自分だけの靴をみつける・・・。真夜中の電話はろくなことがない。ローズは幸せな眠りから一直線に現実へ。何度こんなことがあっただろう。半分あきらめ顔。コートを羽織って車を飛ばし酔いつぶれた妹マギーを連れ帰る。定職にもつかず、小さい頃から勉強はてんでダメそんなマギーにいつも少しだけ優越感。スタイル抜群で華が咲いたよう。いつも男の子にモテモテそんなマギーに大きな劣等感。微妙なキモチがいつも交差してる。だけど気にしないフリ。弁護士としてバリバリ働く。だってそれが私のとりえだから。時々爆発したくなるけど心に秘めている。いくら傷つけられても許してしまう。守ってあげたい。マギーはかけがえのない妹。そして私のかけがえのない大切な親友・・・。とっぷり感情移入して観た映画でした。5歳年下の妹がいて私は二人姉妹のお姉ちゃん。ローズの立場で映画を観ていたので上の紹介文もおのずとメインはお姉ちゃんです。あしからず(笑)靴を買ってもはかずに眺めているしかできない姉と「姉のものは自分のもの」と言わんばかりに遠慮なく履いて颯爽と出かけていく妹。二人の関係を巧く表現しているなぁと感心しきりでした♪ヒールの高い靴を履くとそれだけで、なんだか自分が素敵になったような気がするもんです。いつもよりも、視界良好♪背筋も自然とスッと伸びるしショーウィンドーに映るいつもと違う自分をチラッと横目で何度も確認したりして・・・(笑)そんな魔力が靴にはあるのよ。本当に大切なのは等身大の自分なのにね!本当の自分探しは見たくない自分の本当の姿を見つめなおしたときに始まる?裸足の足の形、目をそむけないでしっかり見ないとピッタリと合う靴なんて見つかるハズがないのは道理かも・・・。いつも一緒にいるとお互いに寄りかかり合うのに慣れてコンプレックスや優越感に甘えることでしか自分を表現できずにいた二人。修復不可能に思えた二人の決別も後になって思えばそれでよかった。どんなことも時間が解決してくれるのはそれはふたりが血を分けた姉妹だから。離れることで比べることのない自分を見つけた二人。離れて初めてかけがえのない人であることに気づく二人。「自分探し」の映画というのは星の数ほどあるけれどその分、観客も感情移入の度合いが大きいからよほど脚本を練り上げておかないと上滑りな薄っぺらな映画はすぐに見抜かれてしまうことになる。その点この映画はなかなかの秀作だと思う♪それもこれもキャメロン・ディアスやトニー・コレットの巧さはもちろん、脇を固める俳優の活躍があればこそ。シャーリー・マクレーンの存在感は言うまでもないですね!ホント、チャーミングで可愛らしい♪他の年配の役者さんたちも物語をグッと締めてくれていました。あの盲目の老先生とマギーのエピソードには泣けました。それと初めて結ばれる夜、灯りを消そうとするローズと灯りをつけようとする彼。あのシーンが、なんだか心に残っています(笑)それって、ありのままのローズに彼が恋していることを表してるんでしょ?素敵じゃないですか♪全部ひっくるめてドンとこい!って私、そういうのにいつも弱いです(笑)最後にちょっと物語とは話がずれるけどお年寄りたちのファッションセンス、アメリカのご老人は素敵だなぁ・・・と♪淡いパステルカラーを若々しく着こなしている姿は年を重ねても、生活を謳歌している感じがあふれていて見習いたいなぁと思いました。私もあんなおばあちゃんになりたい!(笑)この映画、姉妹の映画ではあるけれど男女を問わず、楽しんで欲しい良い映画です♪人間関係でモヤモヤしてるときなんかいいんじゃないかな?心のつっかえもすっかり取れてリフレッシュできそう。等身大の自分を思い出させてくれる。そんな映画です♪
2005.11.28
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