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「足跡姫」の杏ちゃんが良かったのでもっと観たくなった。「青い鳥」の小さな女の子だった杏ちゃん「花とアリス」の時も大好きだったけれど「髑髏城の七人~アオドクロ」初めて舞台で観ました。ああ、この人は舞台の人だなって思った。「天涯の花(1999年)」の松たか子さんの時以来かな。内野ファンの妹に連れられて行った「天涯の花」演舞場の後ろのほうの、オペラグラス必須のお席。松さんが登場したら パーッと華やいだのを思い出しました。さて、本作の感想は、といえば瑞々しい二人が、かわいくて、かわいくて若さゆえの粗削りさは否めないけれどそのくらいじゃなかったら恋のためにこれほどまでに一途になれないかも思春期にレナード・ホワイティングとオリビア・ハッセーの決定的な映画を観てしまったので、それ以外のロミジュリは観る気がしなかったんだけど。「ハムレット」の舞台はたくさん観てるけど、ロミジュリは考えてみたら、観たことなかったかもね。(昔の映画ってどうして一回しか見ていないのに記憶が鮮やかなんだろ。 私の脳みそも若かったからかしら)あの映画の素晴らしさが損なわれてはいないけれど蜷川幸雄×藤原竜也×鈴木杏 ロミオとジュリエット(DVD)愛しい、愛しい二人です。杏ちゃんのセリフが聞き取りにくいところがあるけれど17歳で完璧にシェイクスピアのセリフをマスターなんて無理だしきちんと話せたら感動させられるかと言えば、それはまた別だしね。10年たった今、さらに魅力的になった俳優さん二人のこの時期の煌きを残してくれてありがとう!ってカンジ。卒業アルバムのように モノクロの顔写真がたくさん並んだ舞台。一瞬アンディ・ウォーホルのマリリン・モンローを思い出しちゃったんだけど。有名人の写真なのかしら、DVDのレビューなどを読んだら夭逝した有名人の写真と書かれていたものもあって、気になって仕方なかった。そうしたら美術美術の中越司さんのインタビュー記事が見つかった。蜷川さんの中に、架空のロミオとジュリエット、架空の若者たちの遺影がたくさん並ぶというイメージがありました。あの時は顔写真をどうしようかととても大変でしたが、アメリカに留学していた兄の高校の卒業アルバムを借りて、いろいろな国の学生が写っていた顔の中からピックアップしました。そこに兄の顔写真も使っています。400年以上前の作品なのに、上演され続ける理由がわかる気がする。個人的には梅沢昌代さんが乳母なので、たくさん見られてウレシ。この作品の衣装は、キャピレット家は白、モンタギュー家は黒とイメージカラーで分けられている。ジュリエットの母の立石さんの生成りのドレスは大人っぽく、杏ちゃんの純白のドレスもどれも素敵。梅沢さんの衣装がおばさんっぽくなくて、そこもイイカンジ。音楽もキレイ。悲劇だとラストはわかっているけれど生きているときの輝きが勝るから二人の出会いのシーンを繰り返し観てはウットリ♪♪
February 26, 2017
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躍動感を感じるポスターはいいんだけどね。いつも古田さんが逆さまなので、この姿勢はタイヘンかもと、古田新太さんが上向きになるように撮ってみました。あら、よく見たら、全員、下向きだった!とか、なんとか言ってますが…今日が私にとって最後の「足跡姫」かな、って感傷的なんだわ、きっと。ほかにも去りがたい人、プレイハウスのまわりにたくさんいた
February 24, 2017
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二階の下手(しもて・舞台に向かって左)の一番後ろから観た一回目。たくさんの言葉と、たくさんの想いが渦巻いてサルワカの掘った穴へ落ちる人、這い上がってくる人が見えたもう一度行きたい!強い願いは叶う!急に行けなくなった友人の代わりに誰かー!行けませんか?と探している人にその日の朝一番に巡り会えて、メデタシ、メデタシ夜には池袋、東京芸術劇場のプレイハウスの一階の7列目の上手(かみて・右)で「足跡姫」(1階から観るとこんなカンジ)端の席、スピーカーが近いからバン!と振動が伝わってきて臨場感タップリ役者さんが穴に落ちる時も、2階の時はあ、穴に向かってる、あ、入っちゃったてなもんだけど1階だど目の高さだからストン! と一瞬で消える前回俯瞰で見た景色の中に入っちゃったら目の前の事件に巻き込まれるね、スッカリ阿国たちが躍るシーン、はだけるシーンも客観的に観ていた時には冷静だったけれど近いと全く、迫力が違う!踊り子さんたちがあげる足の高さもそうだし着物の下、長じゅばんというかローブというか遠くからはただ薄い黒に見えたのが、近くでみたら肌色のボディスーツに描かれたお花のような草のようなタトゥーが透けて見えてドキドキしちゃう。りえちゃんと杏ちゃんが古田さんに向かってバッ!と着物の前を勢いよくはだけるシーンがある魅力的な二人から迫られて目のやり場に困るだろうな将軍イエナントカ 役の古田さん。客席からは背中だけど、想像を掻き立てる分だけ色っぽい偶発的にはだけるのは仕方ない、と裸を見せるのを隠し通そうとする阿国の一座幕府の役人が取り締まりに来ると、弟のサルワカ達が代行。歌舞伎も、淫らと言われ、女歌舞伎から美少年の歌舞伎へ変わりそれでも風紀が乱れると、最後は成人男性の歌舞伎へと移り、現代へと至る。数えきれない足跡が残ってその上をもっとたくさんの足跡が消していくんだろうな足跡といえば、元音楽座ミュージカルに在団時は、ご縁がなかったけれど映画の「メトロに乗って」のアムール役と秋本みな子さんと共演したライブの素晴らしさに大好きになった吉田朋弘さんが、いろんなシーンで大活躍。それが、「もう一度見たい!」の理由のひとつ。オペラグラスで追っかけなくても、よく見えた。「足跡姫」のカンパニーのかけがえのない一人なのが分かって、うれしくて吉田さん観るときだけ泣かないでいられた。たくさんの桜の吊り枝が天井から降りてきて研辰の最後のシーンのような音楽が流れサルワカのモノローグが始まる野田さんが、勘三郎さんと二人で作った研辰を思って胸がいっぱいになって二人で作れなかった「桜の森の満開の下」に想いを馳せる消えない足跡が確かにあってこの話のラストは如月の木挽町へ続いているサルワカのずっと後を、歩き続ける人たちがいる。現に花道を行くサルワカが勘九郎さんとオーバーラップする瞬間があったとなれば、歌舞伎での「足跡姫」阿国は七之助さんがいるしねある日の客席に勘九郎さんの姿が見られたそうだし私と一緒の日には中村屋さんの古参のお弟子さんがいらした。どんな感想を持たれたのか、気になるところ。
February 24, 2017
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サルワカの最後の言葉は「感動した!」という人と全編を通して感じ取ればいいものをわざわざ あそこで 説明的に 語らせるのは いかなものかと否定的な意見を 見かけた確かに私はその意見。たぶん 普段ならば そっちに一票かなただ 「足跡姫」に関していえば舞台の妻夫木さんが演じるサルワカのまっすぐさに救われるんだ。そうなんだ。この人が湿っぽかったら、私なんざ最後まで観ることが出来なかったかも、と勘三郎さんの追悼番組が未だに観られない過去を引きずりっぱなしのしょうもない私は、ね。この突き抜けた ちょっとアホらしいくらいのピュアな若者のおかげで笑いながら居られたかなってだから最後 野田さんの恋文のようなメッセージに頭っからドップリつかって泣きたい と思うのです如月の木挽町に脈々と受け継がれているものを実感しているから安心して、手放しで恋しい人を思って泣けるのです。
February 24, 2017
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2回目の二月大歌舞伎。門出二人桃太郎慣れてきたんでしょ。4日に観た時みたいに長三郎君が飽きないようにと超高速口上じゃなくなりました。七緒八くん、もとい勘太郎君はホント健気。お膝の上の手の位置が、定まらず、いろいろ試してました。立派な5歳だなー。哲くんは、口上の間、ひれ伏したりせずシャンと上半身起こして、前を向いたまま小さな大物ぶり発揮。お隣の方が、「すっかり慣れて、ウトウトしてることもあるそうよ」とエピソードを聞かせてくれました。今日は三階の最前列なので見晴らしいいです。ほんと3Aの前のほうってコスパ最高。前に誰もいないと、「梅ごよみ」の時、一面にひろがる波布も猪牙船(ちょきぶね)がよく見えるからウレシ!珍しい演目だからしっかり見たいもの。シリアスな絵本太功記の後にきれいな芸者さんが恋のさや当てにぎやかで罪がなくて、あー楽し!
February 18, 2017
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妹分なんだけどライバルの踊子役が杏ちゃん。清潔感溢れる美少女時代には色気と無縁と思っていたし、「花燃ゆ」の辰路で、大人っぽい抑えた演技が光ったいたと思ったらまた違った魅力が見られて良かった。これからも舞台で観たい人。幕府とハンバーグを混同するくせに「恨みます!」思いっきりの良さが好ましく♡私が杏ちゃんを観たのは、髑髏城以来だから何年ぶり?この人は絶対舞台の人だと思ったのを覚えている。当時、既に舞台の広さに負けない大きさを持っていた。由井正雪役の古田新太さん。好きになりたての頃は、パソコンで変換されなかった。新と太を別々に打ってた。好きだというとテレビしか見ない同僚になんでこんなおじさんが好きなの?と訝しげな顔された。「桜姫」で勘三郎さんと共演した時、ウレシカッタ。自分が由井正雪なのか記憶喪失。売れないゴーストライターつまり、「売れない幽霊の小説家役」と名乗っている。売れない幽霊小説家→、「うれ」ないとは「ゆ」「うれ」「い」から「う」と「れ」がない ってことは「ゆい」と謎を解く佐藤隆太さん。つまり 「ゆいしょうせつ」か!なんてオチでよく思いつくなー。浮かんだ時嬉しかったろうな。野田さんは、言葉遊びいっぱい詰め込んでこちらの耳と目と脳みそ フル回転。もう油断もスキもありゃしない!お手紙届ける飛脚のシーンにローゼンクランツとギルデンスターンまでぶち込んじゃう。最初に聞いたときにアラ?と気づいてどこかで聞いたことある。シェイクスピア?音楽座の藤田将範さんが劇団四季にいた時の役なので聞き覚えがあった。これは芸劇の次回公演が内野聖陽さんの「ハムレット」だから?芸劇の芸術監督だからいわゆる番宣?それとも蜷川さんへのオマージュ?池谷のぶえさんが吉原の元花魁の太夫役。名前は万歳三唱太夫。ふざけた名前だけど、一番のリアリスト。口紅の色が黒っぽいのは江戸時代、花魁が用いた笹色紅というものなのでしょうか、カッコイイ。佐藤隆太さんと杏ちゃんだけ、野田作品初参加。勘三郎さんとの接点もなし、かな。もしかしたら二人の起用の理由の一つはそこかしら、なんて勘ぐっちゃった。勘三郎さんへの想いに溺れすぎない人がいたほうがいいかなって。だから、幕が引かれさえすれば、芝居になるから幕の後ろでニセモノの死になり、起き上がり、また舞台に立つ、という心の叫びがつらすぎるけれど泣いてるばかりじゃなくて真剣にひたむきにお芝居をちゃんと書いているでしょちゃんと観て、感想を聞かせてよと聞こえる気がして、つらすぎるけれど野田作品初出演の戸惑いと不安と喜びを抱きながら真剣にひたむきにお芝居に臨む二人がいたから「足跡姫」を一つの作品として鑑賞出来た気がします。勘三郎さんがいつも劇場で届けてくれたお芝居の楽しみを感受することがね。お芝居の楽しみといえば、フラッパーの振り付けをした井出茂太さんのダンスが楽しかった♪♪
February 17, 2017
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プレイハウスはいちばん端っこの席でも内側に向いているのですっごく見やすいしかも、ひじ掛けにバッグがかけられるお席の前、足元ユッタリ二階席の時は厚いクッションもあるし座席が千鳥なので頭が重ならなくて見やすいこと、見やすいことほど良い大きさ 客席数834席(ジェリクルキャッツはほど良い大きさ♪ ※プレイハウスとは 無関係です。あしからず)地下の小ホール(シアターイーストとシアターウエスト)はメトロに直結だし館内にカフェやレストラン、グッズショップがあるのも便利。1階には、郵便局と🍙屋さんがあるのが個人的にはウレシイ。お仕事が終わったら、ひたすら、池袋をめざせばいいの。銀行に寄る暇がなかった大忙しの日だってATMが利用可能。(劇場内なのでソワレの時間は混んでなかった!)そして時間がなかったら、具だけじゃなくて、穀米か白米か、好きなお米も選べるおいしい🍙を休憩時間用に買えばいいしちょっとでも余分にあったら、🍙2個と小さなお惣菜とあったかお味噌汁がついたセットが550円なのでお店の前でパクパクっと腹ごしらえあったかい汁ものって、元気湧くんですよね♪疲れと空腹をそこでリセットしてエスカレーターでプレイハウスへ向かえばOK地下の自販機でペットボトルのドリンクを買ったり一階のパン屋さんでパンを買ってもいいんだし時間がたっぷりある人はレストランへ行ってもいいし同じ建物内に選択肢があるのはありがたい。あちこち走り回らなくても済むのは忙しい人の味方。「足跡姫」開演が19時と遅めなのも、お仕事帰りにはウレシイ。終演時間が遅くなって急いで帰らなくちゃならないけどどちらか、我慢しなくちゃね。
February 17, 2017
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はー、やっぱりねってか、野田さんにはいつも マイッタ!と思わされること多々今回も なんだよ、三、四代目出雲の阿国って。このネーミングで、もう、最初からヤラレタ!歌舞伎の祖と言われる割にはアイマイな一生踊りの名手、巫女、娼婦、どれが真実、どれも虚像?(2階のサイドシートから観たら こんな感じ)元気で花道を行き来する若者 誰だ サルワカ?変わるさ?へー、この人主役なの?いい役者さんだねってブッキーと気づかないのは眼鏡を買うべきかしらテレビでも、映画でも好きな俳優さんなのにアンタの目は節穴かい?なぜってね。舞台は、なんとなく向いてなさそうな気がしてた。観たことなかった。お見それいたしました~食わず嫌いだったのが悔やまれる。いいな。弟キャラが似合っているからりえ姐さんがより素敵に見える。宮沢りえさんは、想像通りのりえさんで阿国を熱演。何でもこなす人だけどこの役は好きだな、私。声がね、違うの。オペラグラスで確認。お顔はりえさん。後で出てくる足跡姫の声と分ける為だったのかスゴイな、この方。野田さんが果てしなくあげてくるハードルを乗り越える日々ってな感じのことを読んだけど「ヨルタモリ」なんかで見る ホワワンと天然めな風情からは想像できないけれど しなやかな闘志の持ち主なんだろうね言葉の遊びがいっぱい歌舞伎の言葉もチョコチョコ まざるせまじきものは宮仕えとかね、仁左衛門とかそうそう 転換時に登場するブレヒト幕は、歌舞伎の浅葱幕を思わせるしね。サルワカが掘る穴からいろんなものが出てくるのは歌舞伎の花道に開いているスッポンのようだしね。歌舞伎役者代表、勘三郎さんの戦友代表の扇雀さんに歌舞伎を取り締まる役人をさせたりしてね。一人の役者が十の役を早変わりするのが見どころの「伊達の十役」をもじって十人のお役人を演じることから「伊達の十役人」ってお役。扇雀さんって、手堅いのだ。どんな役でもこなしてしまう。歌舞伎だけじゃなくて、現代劇でもスゴイ!と思ったのが鶴瓶さんの「スジナシ」の時の事。なんとなく、のらりくらりと会話して、最後までもっていく人は他にもたくさんいたけれど、扇雀さんのは、内容が濃かった。台本あるんじゃないかと思うくらいのしっかりしたストーリーとセリフをその場で考えながらの丁々発止は見応えあった。伊達の十役人の一つは大岡忠相。「野田版 鼠小僧」で大岡忠相は三津五郎さんだった。三津五郎さんへのオマージュも、もちろんある「足跡姫」
February 17, 2017
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完売だけど、当日券が毎日出ます。その日によって、どんな席種かは不明。何時間前に並べばOKかも、それは日によって異なるので一概には言えません(と係の方にうかがいました)上演時間の一時間前から販売されます。席種はこんな感じ2階席の座席表1階席の座席表タイムテーブルプログラム:1000円てぬぐい:800円新潮(戯曲):930円プログラムは読みやすいサイズだし、写真集かしらってくらい素敵な写真も掲載されたうえ志の輔さんとの対談衣装のスケッチとかコスパ最高です「足跡姫」スペシャルサイト
February 16, 2017
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「サルワカ」は出てくるけれど18代目の勘三郎さんや、「足跡姫」を書くきっかけとなった10代目の三津五郎さんは、出てこないけれど、平成中村座にあった隠れ勘三郎のようにいたるところに勘三郎さんがいて18個全部見つけられなくってもそれでも、それぞれの人にとって勘三郎さんが見えるから胸がいっぱいになる三津五郎さんと一緒に出ていた「研辰の討たれ」でかかっていた「カヴァレリア・ルスティカーナ」だ!と思えば音楽に涙扇雀さんの黄八丈の衣装にも当たり役の「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」を結びつけては涙背景の桜の木を、花を見れば花吹雪の中にいた姿を思いやっぱり当たり役の娘道成寺や身替座禅の衣装の桜の花を思い出す桃太郎の初舞台からずっとずっと日本人にこよなく愛される桜のような役者消えない足跡
February 16, 2017
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「足跡姫」の衣装はNODA・MAPでもおなじみのひびのこづえさん。歌舞伎座で初舞台をがんばっている勘三郎さんのお孫ちゃんたちのお祝いの幕もひびのこづえさん作。ほのぼのアップリケの桃が ドンブラコ。勘三郎さんの襲名で「研ぎ辰の討たれ」を再演した時以来二度目の祝い幕だそうです。
February 15, 2017
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事前学習ナシで、いきなりプレイハウスへ行ったので配役もほとんど知らず。あら、サルワカ(猿若)と阿国が一緒にいるのって今月の歌舞伎座と一緒じゃない。あちらは勘九郎さんと七之助さん。阿国より26年遅れて猿若勘三郎が生まれた。実際には会ったことはないらしいけれど二人揃って江戸に下るという着想そのものがいかにも歌舞伎。華やかでおめでたい舞踊劇に仕立てられ、上品で清々しい舞台を観てきたばかり。NODA・MAPの「足跡姫」野田さんの書いた歌舞伎を観ているから、歌舞伎テイストを盛り込んだこの舞台を観ても違和感ないけれど歌舞伎を知らない人が観たら、どう感じるんだろう。気になる。いつも勘三郎さんと共演していた歌舞伎座で彌十郎さんがお祝いの口上を言っている間、プレイハウスでは扇雀さんが歌舞伎役者の面目躍如。こちらのサルワカは妻夫木君阿国は宮沢りえさん。阿国歌舞伎、女歌舞伎の祖と言われながら、その一生は謎だらけってことはどうにでも描けるので、創作にはうってつけのヒロイン。実の弟がサルワカって、設定は本家の歌舞伎以上に突飛でしょ、野田さん
February 15, 2017
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プレイハウス席に着いたら、花道が見えた。あ、歌舞伎。1758年[宝暦8年]生まれの回り舞台。あ、歌舞伎。扇雀さんが黄色い足袋のような靴履いている。あ、歌舞伎。勘三郎さん、恋しの舞台なんだね目の前をアツイ嵐が通り抜けるのをただ見ていて終わって電車の中単行本のようなサイズと厚さのプログラムを開く最初のページを開いて 野田さんの書いた「十八代目 中村勘三郎が残した足跡」を読んで(1000円。写真集のように写真もいっぱい。志の輔さんと野田さんの対談など読み応えも十分。)言葉の遊びがいっぱい台詞と動きが小気味良い野田ワールドにあって説明の出来ない感情にとらわれて興奮状態で劇場を後にして、だオマージュなんて言っちゃって後悔しちゃったことあっただろうな有言実行自分でハードル高くしちゃってしかたなしに鼓舞した日もあったんだろうなでも、書き始めると想いが溢れて…こんな風に中村勘三郎と過ごした時間を持っている人は持っていない私が悲しいのより、ずっと悲しいんだろうなってそう思ったら、たまんなかった本来はオマージュなんてしゃらくせえと思うタイプの野田さんが勘三郎の名前と想いを残したくて微力とは思うけれど、書かないよりはマシだからってそうやって書いてものを舞台の上の人達もソレゾレ自分の中の勘三郎さんを想いながら演じている「足跡姫」池袋の駅を降りたところで また、猿若勘三郎に会えるなら もう一度行きたい!プレイハウスのエスカレーターから下を観たところ芸術劇場はメトロの池袋駅と直結してます (2007年2月15日NODA・MAP 「足跡姫」 ソワレ 東京芸術劇場 プレイハウス
February 15, 2017
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勘三郎さんへのオマージュだから 興味があってだから 尻込みしただって 追悼番組 未だに観られないのに気づかないふりしてスルーしちゃいそうだった「いいから行きなさい」勘三郎さんとのご縁を作ってくれた人が言ったその晩、チケットgetプレイハウスになってから2度目かな池袋の東京芸術劇場の中劇場(2007年2月15日 NODA・MAP 「足跡姫」 ソワレ 東京芸術劇場 プレイハウス)
February 15, 2017
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第二土曜日は、浦和のらうんじサンアイさんへ。青い空の下、通い慣れた道を走って行きました。なぜ、走っているかと言えばまた、乗り間違えた!やっと軌道修正したのになんと、次に来た電車で泣いていた赤ちゃんをあやすのに夢中で、あら、降りなくていいの?とよく見ず、飛び降りたら今度はひとつ手前の駅。今日は、腹話術のあいマイさんの他にアコーディオンが見えるでしょ、アコーディオンを演奏する若いお嬢さんが二人。ステキな歌声を披露してくれたので参加したお客様、皆さんにとっても好評だったそうです。(私はちょうど終わった頃到着)出番の終わった 腹話術のお人形のみいちゃんとアコーディオン達。「お疲れ様」「あなたもね」って声が聞こえそうでしょ。チャーミングなお嬢さんたちの写真は恥かしがりやさんの為、掲載NGなのが残念です。マスター達男性陣は上機嫌で、その様子が可愛かった♪お食事の後のカラオケタイム。奥様にラブソングをプレゼントした男性がいらして長年連れ添ってなお、恋人気分を持ち続ける姿を見て優しさと、温かさと、うらやましさとで女性陣の💛を独り占め!今日も味と彩、栄養とバランスが取れているランチに舌鼓。「サンアイ」の歌があるんだよって、教えていただいたり、これから先のパフォーマンスの予定、打ち合わせをしたりマスターやママさん達、あいマイさん達と過ごしたにぎやかな時間のあとは、反動でちょっと 寂しくなるね。楽しい時はみんなで分かち合って、そこでもらった元気で、日々のいろいろを乗り越えて行く。みんなにとってそういう場所があるといいね。オレンジカフェ(認知症カフェ)とは、「認知症の人と家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき、集う場」です。 「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」では、「認知症の人やその家族等に対する支援として、認知症カフェの普及などにより、認知症の人やその家族等に対する支援を推進する」と位置づけています。
February 11, 2017
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ご縁があって2代目玉男さんの襲名の頃、文楽を観る機会に恵まれたので玉男さんの講演を拝聴したり、ご出演の情報を知れば北野監督の映画『Dolls』 を借りて観たり、とマイブームだったのですが私の好奇心のアンテナは休む暇なく、すっかり文楽はご無沙汰でした。初心者故に、どこからはじめていいものか、迷ったことも理由のひとつなので、玉男さんご出演の文楽にお誘いいただき、久しぶりの国立劇場。東京に雪が降る寒い日であったのに私の心はポッカポカ。この日観たのは第三部の「冥途の飛脚」歌舞伎でも有名な封印切です。歌舞伎との表現の違いが面白い。歌舞伎は人間が演じた場合の文楽は人形が演じた場合のそれぞれのベストを残し、伝えてきたんだなってこと。先人の作り上げた伝統文化の素晴らしさ。人形遣いさんが三人で一体の人形を遣うことへの違和感は少なくなったばかりか、人形しか見えなくなってくるのが不思議同時に、主遣いの人だけお顔が見えるのでお役とシンクロしている表情にグッときたりもする屋敷に届けるお金を持った忠兵衛が逡巡するおいてくれうか いてのけうか の場面が時間も長くとってあって ドラマティック後ろで流れる背景は書き割りだけど行灯の灯りがポッと灯っているのが家によってランダムなのが、ほんとっぽい。お席との距離が近いせいかどうも熱唱なさる大夫さんが気になる。歌舞伎の時以上に。時々交代するけれど、どの方もその場にピッタリ個性に合わせて起用するのかしら?いや技術があるので、今日はここの担当でも別の日は、別の場面をと演じ分けられるのかしらと知らないことだらけの文楽なので感想もめちゃくちゃなのかもしれないな。字幕があるのは便利だけど読んでいるそばから、舞台も進行しているから理解度は十分じゃない。文楽のプログラムは床本つきなので後でジックリ おさらいできるから親切。わからないことだらけ、知りたいことだらけひとつ確かなことは、また観たい!もっと観たい!終演後、吉田玉男さんとの懇親会を設けてくださったので、貴重なお話を伺うことが出来た。たとえばね、お人形の足の事。「曽根崎心中」の時に女の人形に足がつけられるのは知っていたけれど、活字からでは得られない貴重なことばかり。私と一緒に参加した友人は文楽歴長いのでトークショーの進行役さながらに、私の拙い質問をカバーして、話の精度を上げてくれ、お陰で充実した時間となりました。私もお聞きしたかった『Dolls』撮影時のこともお話出来て、感動(((o(*゚▽゚*)o)))♡玉佳さんも加わった懇親会文楽に魅せられ、玉男さん、玉佳さんに魅せられた参加者との楽しくて有意義なひとときでした。お世話してくださった方へ感謝。そして文楽に親しんでほしいという想いからお疲れのところ、お付き合いいただきました玉男さんと玉佳さんどうもありがとうございました。国立劇場は梅が見ごろ。黄色はまんさくの花。今月のラインナップは「平家女護島」(俊寛)「曽根崎心中」(お初・徳兵衛)「冥途の飛脚」(梅川・忠兵衛)2月20日まで
February 10, 2017
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「絵本太功記」は豊臣秀吉の「太閤記」を劇化。芝翫さんの光秀。魁春さんや孝太郎さん、いい俳優さん揃いだけど光秀があまりにも気の毒で苦手な演目。なのに、全13段のうちの10段目、「太十(たいじゅう)」呼ばれ、よくかかるのはなぜ?歌舞伎に詳しい友人に聞いたら、座頭(ざがしら)は主役の光秀、立女形は操、花形は十次郎、若女形は初菊、老役は皐月と、歌舞伎の役柄をふりわけるのに便利。そして、久吉・正清を加えると主役級の役者を使えるので、多彩な顔ぶれになるから襲名披露の時にちょうどいいからなんですって。今回、光秀のライバル秀吉の郎党の役の橋吾さん。私が歌舞伎を観始めた頃は、立ち回りが上手でカッコイイ若手だったのが、先代芝翫さんの教えの通り着実に梯子段を登っている応援しがいのある役者さん。その橋吾さんが伝統歌舞伎保存会の研修発表会でこの「太十」の光秀を演じた時に芝翫さんが指導している時の写真、み~つけた!第7回 伝統歌舞伎保存会研修発表会 稽古勘九郎さんと菊之助さんが染五郎さんをめぐって恋のさや当てをする「梅ごよみ」二人が芸者さんの役だから、華やかだしモテモテ染さんを観るのは楽しい。桃太郎の犬も可愛かったけれど色っぽい染さん大歓迎(*´˘‘*)勘九郎さんの女方観たのは、中村座の妹背山以来かな。あの時の、七緒八君、ちっちゃいのに頑張ってた。それがすっかりお兄さんらしくなって襲名ですもんね。勘太郎君と長三郎君が出ているので親しみやすいこともそうだけど390年のお祝いの猿若祭。オールスターキャストなので贅沢な舞台。見ない手はないよ♪(2017年2月4日 昼・夜 通しで猿若祭二月大歌舞伎)
February 5, 2017
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初日があけ、カワイイ姿が取り上げられたニュースを目にするにつけ行きたい、行きたい歌舞伎座♪特に前日、フジテレビで中村屋の特番を観ちゃったから夜が明けるの待ち遠しかった!昼の部から通しで、観たので、いささか 疲れがーでも、始まったら、また 元気全開!中村屋!の声がたくさんかかる三階の後ろの席で「門出二人桃太郎」観ました♪3階後方から観ると、遠い 遠い 小さい 小さい 桃太郎さん達桃から生まれてポン!と飛び出す時にタイミング良く抱きかかえて二人を登場させる黒衣さんは、浅草のお練りの時のように仲助君と仲弥君かな。ドキドキするだろうな、彼らも。歌舞伎座中の目が注がれる登場シーン緊張しないわけがない。それは同じ舞台に関わる人全てなんでしょうね。舞台の上も舞台の下も 歌舞伎座中が。みんなが祝福し、みんなが見守る桃太郎さん達。この日は、勘太郎君と長三郎君の初舞台を見たいと遠くから駆け付けた友達と一緒に楽しく鬼退治 見届けられ、更にウレシイ日となりました。「あらしのよるに」で歌舞伎好きになった子どものお客様も、自分たちでもわかるお話だから、良かったね。そんな新しい歌舞伎ファンも、勘三郎さんが桃太郎さんの頃からのベテランの歌舞伎ファンも、いっしょに寿ぐ二月歌舞伎です。鬼が島へ行く前に、村人盛揃いの場面で口上がありました。長三郎君が飽きちゃう前に早く終わらせようと、恐ろしく皆さま早口。見てるこちらも手に汗握っちゃう。皆さんヒトコトなのに、梅玉さん、いつもの如く インパクトのある口上で、いやはや 度胸あるなー!初舞台への想いは様々な媒体を通して見聞きしているから勘九郎さんも七之助さんも、ふたりの口上は目新しいわけじゃないけれど生で聴けるのは、醍醐味。鬼が島へ二人を送り出す時、村人たち。その何気ないシーンで鶴松君が印象に残った。みんな和やかに微笑みを交わしているだけなのに立ち方、着こなし方、話す時のふとした手の動かし方一つ、一つがキレイ。他の役者さんも同じような指示で動いているんだろうけれどちょっとした角度とかタイミングとか、その役をステキに魅せるのはどうしたらいいか、常に気を抜かないで演じ切っているのが、はっきりわかる。勘三郎さんの薫陶を受けてる人だなって勘三郎さんに愛された三男だなって改めて感じた場面。兼太夫さんの常磐津。(お正月とか、いつもおめでたい演目なので 舞台に兼太夫さんさんのお姿を見かけるだけで happyになる気がします♪)三味線のお兄様と共演だから兼太夫さんも二人桃太郎ですね。兼太夫さんの常磐津をもっと知りたいから歌舞伎の音楽をもっと知りたい…から清元、長唄、新内、いろいろ種類があること名前くらいはわかるようになりましたが、違いがわかるところまでには、まだまだまだ…「門出二人桃太郎」は、文清太夫林雀さんの大薩摩もありました。長唄の鳥羽屋里長さんが大薩摩を演奏する時のお名前。筋書でお名前だけは拝見するものの、里長さんを初めてお聴きした気がします。荒事の伴奏として全盛を誇った大薩摩は明治になると衰退して長唄に吸収されたので長唄の方が兼任するそうです。歌舞伎の中では見せ場になっている大薩摩がそんな身の上とは知りませんでした。中村屋の桃太郎さん達が大きくなるころまでずーっと歌舞伎を観ていれば、もっと詳しくなれるかな。
February 5, 2017
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初午に地口行灯、新しい歌舞伎座でもありました。大金持ちだ! ひょうたんから駒 なんかはすぐわかるでしょ。菰(こも)のもろのう は高師直って歌舞伎好きならすぐわかるね。歌舞伎を観始めた頃、橋吾さんがブログで紹介しているのを読んで地口はダジャレ、稲荷神社の初午の時に飾られるなどと調べたのがなつかしいなー。「初午の地口行灯、13日は歌舞伎座へ February 12, 2010」建替え前は歌舞伎座の一階のロビーに飾ってあったけれど新しい歌舞伎座では、三階のお土産屋さんのところにありました。地口行灯、浅草寺の伝法院通りでは、通年見られます。東京では他に、千束神社や吉原神社でも見られるそうです。橋吾さんが今年も地口行灯についてブログで書いてくれました。中村橋吾ブログ 橋吾談なんと!一般のお客さんは見ることができない歌舞伎座の楽屋口の廊下のステキな行灯の写真を載せてくれたりして、カンゲキ!
February 5, 2017
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紅白のお獅子に絡む若い者。クルンとトンボがかえったり、見事な立ち回りは歌舞伎の魅力のひとつ。あー、良かった!と晴れ晴れ気分で向かったのは2階。お祝いの幕や、松本の田んぼにカラフルな稲を植え分けることで描くアート、田植えをしている桃太郎ちゃんたちの様子。実際に収穫されたお米の米俵の展示がありました。2016年夏。私も松本から自転車で1時間かけて観に行った懐かしい田んぼ。中村屋のお米たち勘太郎君と長三郎君も、スクスク大きくなあれ!
February 4, 2017
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2017-02-04 歌舞伎座四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)四谷見附より牢内言渡しまで2012年に新橋演舞場で観た時と、ほとんど同じキャスト菊五郎劇団のみなさん勢揃いの牢屋のシーンが楽しいです四谷見附より牢内言渡しまで と、全く一緒なのに(C)国立劇場女房子供と雪の中の悲しい別れのシーンとか他の場面の記憶がないのには、我ながら (*_*) あきれます。初めて観る作品をまるごと全部記憶するのは無理なのと牢屋のシーンがよっぽど印象的だったんでしょうね。畳をたーくさん積んだ上に牢名主が座っている現実では経験できない牢屋の生活、疑似体験してる感じで面白いです。最後。刑の言い渡しの場面。梅玉さんは、そそのかされて乗っただけなのに死罪だなんて気の毒と終わったけれど富蔵の隣に並んでも 恨みつらみは言わなかった。潔いなー。そういえば梅玉さんの役でカッコ悪い役はなかった気がする。二人とも口を揃えて 「牢名主には世話になったから」とお奉行様に陳情していた。牢名主はちょっとやそっとじゃ赦されないくらいの大罪を犯しているんでしょうから誰かが嘆願したくらいじゃ、減刑はないでしょうに。本人の希望なのかな、それとも、忖度なのかな。本人だとしたら、あれだけ堂々と肝の据わった人でもやっぱり浮世への未練はあるんだなって、ちょっとシンミリ。お経を唱えてほしいと、自分が元いた牢に向かって頼み、牢からもそれに応える仲間たちの声がおーっと聞こえる。終始、菊五郎さんの男っぷりがいい話だけどお!っと思ったのが菊之助さんで、意外と男くさい寡黙な役が巧い!匂い立つような女方の時はもちろんだけど、いい役者なんだと再認識。いつ、捕まってもいいくらい、牢屋のしきたり、覚えました。(⌒▽⌒)アハハ大人の魅力の菊五郎さんの「四千両小判梅葉」また観たいです♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは1983年 2月 (昼夜公演)歌舞伎座二代目松緑さんが菊五郎さんと同じ役。羽左衛門さん、辰之助さん、八十助さん、と懐かしいお顔が観られます。
February 4, 2017
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これは観たことがなかったです。(48年ぶりだそうです)演ずる役者さんも、全員初役。二代目の松緑さんからバトンタッチで当代の松緑さん。お二人のイメージは私の中では硬派なので新鮮。寺子屋のように生徒が並びます。こちらは妙齢のお嬢さん。「毛抜き」の粂寺弾正のようなお師匠さんが松緑さん。あらあら、いいのかしらのお盛んぶり。お芝居だから、女方さんとの絡みが無責任に楽しいです。好きな女方さんなら、なおさら。七君が家の中に入りづらくて、ヤキモキするのは野崎村のお染みたい、だけど中の恋敵はお光より数段手ごわい女房のおふじ。初々しいお姫様の七君はもちろんだけど児太郎君がまたいいんです。実際には年下なのに、児太郎君、巧くなったなーと最初は不自然に甲高い声が苦手だったけれど最近は配役に名まえがある楽しみですもん。実は!頼朝、実は!政子となんだかめちゃくちゃな展開で、ついていくのが大変だったけれどだってねー、伊藤祐親の娘と暮らしてるって仲睦まじい政子と頼朝の様子を見てるってそんなあり得ない!とは思うのですがあったらいいな、が叶うドラえもんのポケットみたいなもんだから、歌舞伎。肩がこらない楽しいお話。後半の時蔵さんが見どころ。だんまりも出て来て、その場面でスローモーションの皆様を観ていたらスローモーションもだけど、静止も上手な歌舞伎役者の皆さま。あ。マネキンチャレンジ!だってできちゃうよねーなんて、思っちゃった。やっぱ、歌舞伎はスゴイや。
February 4, 2017
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私には平成中村座以来の『猿若江戸の初櫓』あの時は、女形の新悟ちゃんがとても印象に残ったのですが17日桜席「猿若江戸の初櫓」「沼津」「弁天娘女男白浪」今回は橋之助さんになった国生ちゃん以外はメンバー一新。七君の阿国と勘九郎さんの猿若は、あの時より輪郭がはっきりして4年の月日の流れを感じました。勘三郎さんが居ないのは今でもつらい、淋しいことですが、その分、大きなお役の機会も増え責任と経験と諸々が早く成長させたのかなと感慨深い思いです。私は知らなかったけれど、勘三郎さん襲名の時のこの演目の阿国は、七君でなくて、福助さんだったんですね。福助さんは療養中。復帰の日が待ち遠しいですが、いったん復帰するとお休みする暇がなくなっちゃうので、しっかり、タップリ養生してほしい。福助さんの代わりはいないんだから。歌舞伎座でのこの演目は中村屋の、というより江戸歌舞伎が始まって390年を寿ぐ踊りです。江戸歌舞伎の起源の猿若勘三郎と京都でその名を知られた阿国が実際に会うことはなかったそうですが、華やかでおめでたくて、この筋立ては好きです。猿若勘三郎が認められたのは安宅丸の逸話が有名ですがこちらは阿国と一緒に夢を持って江戸に下ってきた設定なので後のスポンサーとなる豪商の窮地を救うことで認められます。このご夫妻ががんじろはんと萬次郎さん。萬次郎さん、久方ぶりの古風でお上品な奥方なのがかえって新鮮。やじゅさんが板倉勝重。悪役でもなんでも幅広く演じられますがこういうオメデタイ演目で、中村屋と共演の時は、お人柄が表れた優しいお役がウレシイナ。京都所司代時代に阿国に、幕府の奉行として勘三郎に歌舞伎興行を許可したことは確かなようです。(c)松竹そしてね、この板倉さんは、それだけじゃなく優秀な人で大岡越前が、裁いたといわれる事件、実際は板倉さんのお手柄がいつの間にやら、すり替わった様子。大岡さんが唯一裁いたのが「白子屋お熊」の事件だけって。あの『神結新三』のお熊ちゃん。ホントかしら?そこらへんに詳しい本を読んでみたい。猿若町のことは平成中村座の頃に書きました。勘三郎さんの活躍にご先祖様もお喜び♪歌舞伎座の『猿若江戸の初櫓』観終わったお客様達、口々に「気持ちの良い踊りだね」と席を立ちながら感想を。同感、同感。これは2月の歌舞伎座、2階の展示です。
February 4, 2017
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2月3日通勤途中にいつもみかける紫陽花初夏の頃、目を楽しませてくれたけれど秋はただ通り過ぎていただけなのに年の暮れえ、紫陽花も紅葉するの?って感じで思いがけず華やかなグラデーション年が明け、先週。落葉した紫陽花。これはこれで、剃髪した尼さんの如くの清しさがあっていいなーと、思いながら駆け抜けるもち、朝はバス停までは一目散。バス停に着いたら、こちらにも紫陽花。あ!もう、小さなつぼみ。もう始まっている季節(命)のリレー。明日は中村屋の蕾たちを観に行くんだぞ!
February 3, 2017
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