全69件 (69件中 1-50件目)
まあ休憩しましょう。たばこでもすって。昔読んだ小説を読み返してみよう、ということになったんですよ。いや自分で決めたわけですけどね。小説を「書こう」と思っていたのに、私ときたら締切を与えられたり、追い込まれたりしないかぎり極力動かないなまけものらしいんですなぁ。困ったものです。まぁ、しばらく楽チンさせてもらいます。はい。さて、それでノルウェイの森を読んでるんですよ。家に見当たらなかったのでBOOKOFFにいったところ、文庫版が上下とも105円でしたわ。良い本の価値は薄れないはずですが、私もその恩恵を被ったというわけで。ちょっと複雑な気分ですな。それでね、おととい上巻から読み始めてほんの数ページ進んだところで、昨日、下巻に入ったんですよ。えっ?早いわけじゃないんです。出掛けにカバンに上巻を放り込んだと思ったら下巻だったのだからしょうがない。今日はちゃんと上巻をカバンに入れたのを確認して、一安心っつーわけですよ。昨日はとにかくボケていたんですね。昼食を会社向かいのコンビニで買ってね、何かっていうと、どんべいの天そばといなり寿司3個入りを買った‥つもりだったのよ。それが会社に帰ってふたを開けてびっくり。それは天そばではなくて、きつねうどんだった!「天」でも「そば」でもなく、「きつね」であり「うどん」だった!(笑)私の場合、結構こういうことがあるんですがね、昨日はさすがに、このまぶしいくらいのボケ2連発に、「大丈夫かい?自分」って。こうして昨日のお昼はオアゲを4枚食べたってわけですよ。あたしゃその姿を見た人に言いたいんですがね、別にオアゲフェチでもないし、もちろんキツネでもないぞってね。そしたら返ってきそうですな。『お前は確かにキツネじゃないが、私はオテアゲだ』ってね。どうもお後がよろしいようで。
2007.01.31
コメント(2)
ここ数年、だろうか。気がつけば、いつも何かに追われているように思う。仕事、子供のこと、将来への不安・・・。いつも何かが心を占めている。周囲の自然や音や、人や、今ここにあるものに心を預けていることが、ない。こんなことでいいのかと思う。 最近、吉本ばななのTUGUMIを読み返した。10年ぶりくらいだろうか。再びひたったその世界には、今はもう忘れてしまったいろいろなモノが描かれていた。自然の作り出す音や造形、その瞬間のまぶしい光や、眠れない夜の暗闇、などなど。日常にありながら「何気ない」それらのものは、たぶん誰でもがキャッチできるものではない。キャッチしようと思っている人にしか受け取れない。 海水浴に興味がない。子供のころにはあんなに好きだった海水浴になぜ興味がないのか、その答えも本の中に見つけた。海面に沈みながら浮かびながら見る太陽の光。自然のレンズフレアや海水による光の屈折でめまいがする瞬間。もぐったとき、水面の歓声が、水を通して鈍く伝わってくる感じ。読みながら、自分の身体に残るそんな様々な感覚を思い出した。 非常階段の踊り場で、じっとしたまま耳を澄ましてみた。車の音、人の話し声、ビルを切る冷たい風・・・。あまり美しくはないかも知れないが、リアルタイムの音が、ぐっと身に迫ってきた。今日が、子供の頃から繰り返してきた、あの冬の一日であることを、少し感じられた気がした。
2007.01.30
コメント(0)
その‥照明も綺麗なわけですよ。
2007.01.29
コメント(0)
サラリーマン38の本日の営業日誌。恵比寿ガーデンプレイスはなかなか綺麗な場所だ。日比谷線の恵比寿駅から15分は歩くが。今日は通っただけ。先日はサッポロのビール資料館?に立ち寄り、安くておいしい生ビールをいただいた。(仕事の一環です‥か?)夕暮れ時は初めてだが、これがまたイイ! この寒いのにベンチで読書する人もいたくらいだ。レンガの壁‥。ポートレートの撮影なんかにも良さそうだなぁ。まぁ、そんなところかな。‥ん?
2007.01.29
コメント(2)

ネコとボク、ついに完結!ちょっと残念そうなボクの背中・・・見送るネコ・・・いつかまた。そう。たぶん来週くらい(笑)=完=
2007.01.29
コメント(0)

ネコとボクの出会い、どうなる?プライドと猜疑心、そして、わずかにかすめる愛情・・・。永遠とも感じる一瞬の中で、ネコ君の葛藤の行方は!?いよいよ明日完結! って、またまたおおげさな・・あ~い とぅいまてぇ~ん。。
2007.01.28
コメント(0)
サーチ・ミー ~綾瀬時子のルポタージュ~毎週日曜更新! 「ブログ」がテーマの連続サイコドラマ第七話 五十嵐五郎は女性週刊誌の編集者だ。目の前で砂糖ミルク入りのコーヒーをスプーンでかき回す姿は幼く見えるのだが、歳は、時子より1つか2つ上らしい。31、2歳というところか。5年ほど前、ある地方で起きた大きな事件で一緒に仕事をして以来の付き合いだ。 記者やジャーナリストたちが長時間滞在する事件現場では、よく別の事件が起きる。それは“恋”だ。和歌山で起きた毒殺事件の現場も、後にいくつかの結婚式を挙げさせることになった。時子には、残念なことにかつてそんな“事件”が起きたことはないし、五十嵐も独身のところをみると、同じようだ。だが、時子はかわりに友人を得た。自信のない時でも記事を売り込める、唯一の相手を。「それで、何? おもしろいものでも見つけた?」「うん・・。それがね、自分でもよく分からないの」 五十嵐はきょとんとしたあと、「そっか」と言ってタバコに火をつけた。こういう時にせっついてこないところが、五十嵐のいいところだと時子は思っている。 時子は、およそ10分かけて、五十嵐に記事の構想を伝えた。彼女のブログ、その秘めた狂気。そして「私を探して」というメッセージ。それで、自分が何を書きたいのか・・。そう、自分は一体何を伝えたいのだろう・・。だめだ、つかみどころがない・・。次第に声が小さくなっていくのが自分でも分かった。 感じていることを文章にするのは、何と難しいことだろう。こんなので記事に出来るのか、時子は不安になっていった。「とにかく、その彼女の『私を探して』という一言が、現代の何かを象徴しているような気がするの。・・うまく言えないけど」 最後は、なんかかっこをつけてしまった。最悪だ。「うーん・・」 五郎は、案の定、首をひねる。「ブログってさ、そんなに重たいものかな。ほら、育児日記だったり、ペットの写真を毎日掲載したりとか。あと、バナー広告や物販を目的としたものも多いよね。 確かにそうだ。でも、そうじゃないブログもあるじゃない、と思う。「ただの・・・“刺激的な暇つぶし”じゃないのかな」 時子は「世の中の大半の人はそうだよ」と言われているような気がした。「でも、彼女の事実をどう思う?」 時子は、五郎が背後に従えた“多数派”に訴えるように続けた。「若い女の子が自分の顔を公開して、しかもそんな自分の狂気をわざわざ世間にさらすなんて・・。閉ざされたコミュニティならまだしも。誰がそんなことを好き好んですると思う? 絶対深い意味があるに決まってる」 そうだ。絶対深い意味がある、と思う。「彼女はさ、失恋してるんだろ?」 俺もちょっと覚えがあるけど、と五郎は言った。「・・自暴自棄になっても当然だと思う。それでさ、その感情をメディアにぶつけるケースって、結構あるんだよね。例えば、失恋直後にスカウトされてそのままAV出ちゃいましたとかさ。雑誌のヌード写真撮らせましたとか」 確かにありそうな話だ。「そういうのって、ハライセに近いって俺は思っちゃうんだ。自暴自棄になるくらい傷ついたのはかわいそうだけど、だからといって他人が何もしてあげられないし、俺たちだってメディアだよ。下手すると、その片棒をかつぐようなことになっちゃうかも知れないんだよ」 時子は言い返せない。悔しいがそうかもしれないと思ってしまう。五郎がさらに続ける。「それからさ、時子が言っていることは、イメージが付きにくいんだよ。映像が見えてこない。これはさ、編集者として言わせてもらうよ。今の読者は、イメージが涌かないものは好まないんだよ。もっと分かりやすい“キッタ、ハッタ”というかさ、ちゃんと悪者とか犯罪者がいて・・」「事件はもう書かないって言ってるじゃん!」 五郎は、はっとした。そして、申し訳なさそうな顔をうつむけ、コーヒーをかきまぜた。 時子は、もうかつてのような事件ライターではない。それは誰が決めたことでもない、時子自身が心の中で宣言したことだ。そうしなければならない出来事がかつてあったのだ。ところが、ルポライターの仕事は、事件の詳報がほとんどだ。それが、今、時子が仕事に窮している最大の理由だった。「もういいよ。分かったよ。ごめんね、急に相談もちかけて」 今でも事件の仕事を受け入れている五郎、そのことは分かっていたが、時子は寂しかった。五郎のことが急に遠い人に思えた。この時五郎も、実は時子の気持ちは重々承知で、時子を思いやりながら押し黙っていることなど、時子は知りえないことだった。 『今日はもう無理だ・・』。時子はそう思い、・・キレたふりをすることにした。「でも五郎くん全然分かってない。いつかこのテーマで、あっという記事をみかけても悔しがらないでね」 憎まれ口をたたいて二人分のお金を払い、外に出た。 五十嵐に伝わらないということは、一般の人にはもっと伝わらないということだ。それともがテーマとしていることが、もともと社会の感覚とずれているのか・・・。時子は、自信がなくなっていた。『それでも信じる』。時子は自分に言いきかせた。彼女、“Moon”が訴えているものは、きっと社会的に大きな力を持っている。その目に見えないものを、紙を通じて社会に示す。それが自分の役割だ。そう。「目に見えないもの」を。『ちくょう。絶対、ギャフンと言わせてやる』(つづく)【この小説はフィクションです】
2007.01.28
コメント(2)

ネコとボクの出会い、前編!(つづく)
2007.01.27
コメント(0)
今日はおもり。早いもので2月になれば転勤から1年がたつ。家族それぞれに環境に慣れた‥のだろうか。娘の転校先でのトラブルやお金のことなど、ちょっとした心配事はやっぱりあるなぁ。なんて考えていると、2歳の息子が滑り台で遊んでいた。ご覧の通り、サカサだ。‥こいつだけは大丈夫だな。
2007.01.27
コメント(0)
今朝も電車が遅れた。20分近くも。以前も書いたが、問題はその理由である。以下、駅のアナウンスを時系列で。1.津田沼稲毛間で信号の故障。2.この列車の4号車で急病人発生。3.前の電車で急病人発生、救護活動のため。4.ドアの安全を示すランプが点灯していない。‥どれやねん!全部おきてらびっくりするわぁ。3と4など、2人の駅員が同時に、そう、ハモってアナウンスしていたから、まるで不条理の二重奏的なそのシーンは私の通勤歴に残る場面となった・・わけないじゃんっ。以前から思っていたが、列車のトラブルの理由は結構アヤシい。特に初期の段階の情報は「とりあえず理由つくっとけ」的なにおいがするので、注意しよう。ただ‥4のあとに、ただいま、「車掌が確認を終え、車掌室に戻っております。戻り次第の発車です」とのアナウンスは、そこまで解説してくれんの!? って感じでうれしかった。
2007.01.26
コメント(2)
鳥だってとまり木が必要なのだ
2007.01.26
コメント(0)
あの人が「いちばんきれいだ」といった薄暮の銀座に今日はパッヘルベルの「カノン」が流れています。ゆったりとしたオルゴールの音。想像してみて下さい。
2007.01.26
コメント(2)
色模様のついたタイルの道は同じ色を選んで歩く。「次の一歩が同じ色に収まるように」自動的な指令。傍から見ると千鳥足かもしれないな。活字の中に見つけた丸や四角の場所は鉛筆で塗りつぶす。「人間」という活字なら三ヵ所。昔は教科書、今は資料。うっかりすると紙が真っ黒。大人になってもやっぱりこどもだ。
2007.01.25
コメント(2)
「こいつ、仕事してんのかっ」て、ちゃんとしてますよ(ホントかよ)。得意先の担当者と面会してきた。わが社の上得意様だ。今回は特に大きなお金をもらう商談だった。返事はまだ先だが。こうした商談の後は、いつも思う。『こんなんでいいのかな‥』。38が営業に配属になってちょうど一年がたつ。ややこしい商品を売っている。この歳になっての初営業だと、社内には甘えられないという意識が働くし、社外からはベテラン扱いされる。以前の部署は、常にモラルにさらされる場所だった。正直で、まっすぐに、である。どっぷり浸かっていた。それが今は値段があってないような商品をとにかく売って歩く。世のすべての営業マンに頭が下がる。誇張ができない。相手をうまくノセルことができてない‥。ただのおバカ‥的な人だ。自分のキャラや人との接し方がすぐに変えられるわけじゃない事を思い知る。まぁいいよ。こんな営業マンだって。うそや矛盾をなるべく作らない。そのことは悪いことじゃない。もう少し悩んでみる。真逆に振れることなく、新しい自分なりのスタイルを探す。
2007.01.24
コメント(2)
食券方式のおかげで無事ガラスの心臓を守った38は、得意先訪問の前に、雷門を観に言ったのだった。今日は歩かなかったけど、この先の商店街って、いろいろおいしいモノあるんだよね。お団子、その場で焼く人形焼とせんべい、抹茶が人気のアイスもなか、なんてものもあったなぁ。あと、誰が着るの?と思うようなハデハデなドレスを売る店もあったり。春になったら、またゆっくり歩いてみましょう。
2007.01.24
コメント(0)
今日のお昼は浅草で。松屋の新メニュー、ビビンパが乗ったどんぶり。380円だったかな‥キムチ、豚肉に辛子。辛口大好きの38にはたまらない。スプーンがついているのでバクバク食べる。ん~、カライ。でもそれだけではない。温泉卵が乗っているではないか!スプーンで割って絡めながら食べる。不思議と辛さがやわらぎ、黄身のトロンとした感じがいい!店を出ると少し汗ばんでいて、外の冷たい空気が心地よかった。‥ところでこの丼の名前だが、38は注文する時、当然ビビンパ丼だろうと思っていた。しかし、食券を差し出した38に、松屋のおばちゃんは意外なフレーズを口にした。『ビビン丼ですね』そうだったのか‥。確かにビビンパ丼よりはるかに言いやすいし、スラングのようなアンダーグラウンドの香りがして素敵だ。松屋が食券方式で良かった。声に出して注文して訂正されたら、午後は河原で石の広げる波紋を見つめていたかもしれない。
2007.01.24
コメント(0)
みかん味のヨーグルトを見つけた。冷蔵庫に二つあったうちの一つ。子どもには悪いが食べたくなったので取り出した。スプーンは子ども用の、柄の部分にキャラの書かれたものを使った。果汁1%。身体にいいのか悪いのか分からない。容器のフチの方から、切るようにしてスプーンですくう。「しゃもじは切るように使え」と昔どこかで教わったのを思い出す。そして、食べる。かすかにみかんの香りがする。子どものころ、みかんが好きだった。よくあるように、冬になるとコタツでみかんだった。房と房の間の白い皮を、丁寧にとって、ぷりぷりの房にしてから食べるのがボク流だった。もう何年もみかんを食べていない。テーブルにあってもなんとなく食べない。すっぱいのが嫌なのか、むくのが面倒なのか、自分でも分からない。そのかわり、娘が懸命に食べている。我が家にはコタツがないので、ホットカーペットの上で。その様子を、ボクはいつもひそかに見つめる。身体が大きくなり、おしゃれを気にするようになり、生意気を言うようになり・・・その娘が、懸命にみかんを口に運ぶ。その姿を見るのがボクは好きだ。
2007.01.23
コメント(2)
日本神話の「天孫降臨(てんそんこうりん)」は、日向国・宮崎県と縁が深い▼大国主神から国を譲り受けることになった天照大神は、孫の迩迩芸命(ニニギノミコト=天孫)を地上に差し向ける。途中加わる猿田彦命の先導の場面は有名だが、その一行が最初に降り立った地が日向国だとされる▼その宮崎県に、少々異色な”天孫”が誕生した。昨日の知事選挙。タレントのそのまんま東こと東国原英夫氏の初当選は、元林野庁長官、自公推薦の元経産省課長ら4氏に大きく差をつけての圧勝だった▼保守地盤の強い地で、「お笑いタレント」「事情聴取歴」を差し引いてなお県民が東氏に票を投じたのはなぜか▼シーガイヤの経営再建、過疎対策、農業の再生の停滞に、追い討ちをかけた官製談合事件・知事逮捕。よどんだ地上に天孫降臨を夢見た県民の気持ちは理解するに余りある▼日本神話の世界では迩迩芸命が地上の軋轢に苦労したとの記述はない。しかし別の国からは、東氏より先に降臨した天孫が、ギカイノ命という大蛇(おろち)と格闘し、最後は善悪の混沌にのみ込まれたとの物語も伝わる▼「漫才が楽しいのは一瞬で後はなーんも残らんと」。ヨドミよりもワライを選んだ県民を最後まで笑顔にしてほしい。
2007.01.22
コメント(0)
何回、平日5日間をやっつけても次の5日間がやってくる。多分、ぜいたくなことだが今日は愚痴る。
2007.01.22
コメント(0)
昨夜、『華麗なる一族』を楽しみにしていた38だが、直前に新聞のテレビ欄を見て方針を変えた。裏のNHKスペシャルでGoogleの特集番組をやっいたのだ。そっちを観てしまった。アメリカ社会におけるGoogleの力はすごい。らしい。■グーグル検索で買い物をする人は思った以上に多いらしい。■企業は、グーグル検索で上位に表示されるために大きな投資をするらしい。その作業を代行するエージェントがあって、HPの工夫あの手この手を試みるが、順位付けのロジックが公開されていないので苦労している模様。■グーグルと契約していない企業の場合、突然検索データから抹消されることがあるらしい。つまり検索しても出てこない。そのため倒産寸前となった企業がグーグルを相手に訴訟を起こしているとか。■グーグルは、世界中の個人情報の集積により、より快適なサービスを提供しようとしているらしい。例えば、その人がいる場所、時間、季節、これまでの行動といったデータからその人が欲しものを割り出し、製品や店の情報を送る、といったこと。これが進めば世界をデータベース化できる。すごい力を持ってしまってます!これからの社会というのは、どうなるんだろう。38の孫くらいになると、もう社会ががらっと変わっていたりして。その時、・・おじいさんになった38のもとに送られてくる情報が、女性の顔写真ばかりなっていたらかなり切ない。今から気をつけよう!!
2007.01.22
コメント(0)
サーチ・ミー ~綾瀬時子のルポタージュ~毎週日曜更新! 「ブログ」がテーマの連続サイコドラマ第四話 翌朝-。 デスクに座り、PCの電源を入れる。ハードディスクの回転音が響く。サーチエンジンを開く。キーワードを入力する。カチャカチャとメカニカルな音が響く。タイプライターのような音だ。やっぱりこれじゃなきゃいけない。秋葉原を巡って見つけた時子のお気に入りのキーボードだ。「私を探して」 昨夜の文字が、時子を支配していた。「探し出してやる」 その思いが時子を突き動かす。 以前、カラーコーディネーターの講演会で聞いたことがある。『絵は、特に子どもの絵は、その時の心の風景を忠実に映し出す』『黒や藍の暗いトーンで、暴力的な絵を書いたりした時は注意してあげてください』 「もしそうだとすれば・・」と時子は思う。もしそうだとすれば、今の“彼女”が発信しているのは、精一杯のSOSだ。 彼女の「Truth」のページをもう一度開いてみる。昨日ほどは驚かなくなったが、サムネイル画像の不気味さは変わらない。 あれこれと見ているうち、昨日は気付かなかったリンクを見つけた。サムネイルで並んだ画像の一つ、『扉』というタイトルの絵。それが別ページへのリンクだった。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――10月30日 無題 私を捨てるのなら 私を捨てるのなら 殺してからにして 殺して 焼いて 廃棄して もう要らなくなったのなら どうか殺してください10月19日 無題 死ねばいいのに あんたなんて これだけで済まさせると思ってるの 人のことをボロボロにしておいて 仕事も 友達も 健康も 時間も お金も 何もかも奪って こんなひどいことが 許されると思ってるの あなたに一番ふさわしい言葉 死ねばいいのに9月21日 無題 私は待ってます いつかここに迎えに来てくれるのを ただただ待ってます あなたへの愛は 絶対の愛 子が親に、親が子に抱くような 絶対の愛 これからもずっと変わらない9月18日 無題 アタマの中で誰かが言う 「生きてちゃだめだ」 タオルが私の命を吸い取っていく アタマの中の声に 応えられた幸せ 朱い色 スベテ流セ スベテ流セ イナクナレ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 失恋――。 これで彼女の抱える問題がはっきりした。それは、分かった。しかし、時子の身体は動かなくなってしまった。そう。ショックなのだ。自分は今、人間の狂気に触れている。そう狂気なのだ。そこにあるのは、流血した心の形だった。 「冷静になれ」。時子は自分に言い聞かせた。人間のすべての行動には理由、目的があるはずだ。彼女のこの文章にも目的がある。文章の主の目的はなに? 情報を読み解け。 ブログ、インターネット、内に秘めた狂気、不気味な絵、狂気の詩、女の子の自画像、そして、「私を探して」というメッセージ・・・。 やはり、その意味はまだ分からない。時子をここまで突き動かしたのは、「私を探して」という彼女の奇異なメッセージだった。それは一体どういう意味なのだろう。誰に探してほしいのだろう。探してどうしてほしいのだろう。その答えを知りたいと思った。そして、今にも命を絶ってしまいそうな彼女のイメージが、時子を焦らせた。「いっときも早く見つけ出さないと」。時子は、自分が彼女とまったく無関係であることも忘れて再びキーボードをたたきはじめた。【この小説はフィクションです】 サーチ・ミー第五話 実は、時子にはたった一つだが手がかりを見つけていた。昨夜見た日記の写真の中に、撮影場所を特定する材料があったのだ。それは、病室らしき場所で点滴をアップで写したものだった。その背景に小さくではあるが、赤い観覧車が写っていたのだ。そして、その横には白い展望タワーがある。時子はこの組み合わせに見覚えがあった。小さいころの記憶なので定かではないが。サーチエンジンの窓に文字を打ち込もうとして、ふと手を止める。「もしかして、これが彼女の“目的”なのかな」 誰かの同情を求めているのではないか。そんな疑問が浮かんだ。とても回りくどいやり方だが、ありえなくはない。ブログを読む不特定多数に自分の惨状を訴えることで、その人たちの同情を買う。それによって満足感を得る・・・。確かに、彼女のように若い女性がこれだけのSOSを発信していれば、反応する人もいるだろう。ちょうど今の時子のように。さっきまで時子の心を満たしていた、純粋に彼女を救いたい、彼女を知りたいという気持ちが少しにごる。 一つ深呼吸して、時子は文字を打ち込んだ。「T市 遊園地」~スーパーキッド遊園地 T市のランドマーク、スーパーキッド遊園地へようこそ・・~ 遊園地のホームページに入り、園内の画像から観覧車と展望タワーの写真を確認する。「これだ!」 昨日のページにあった画像とぴったり一致する。~「GIANT WHEEL」。地上62メートルの空中散歩はいかがですが? てっぺんからは、都心の高層ビルも展望できます。小学生以上・・・500円~ そんな名前だったのか。子どものころには、もっと夢のあるデザインだったような気がしたのだが、写真で見る観覧車は結構そっけない。とはいえ、何とか手がかりが見つかったのだ。彼女の病院は、きっと、この遊園地のそばにある。 再びサーチエンジンで遊園地の半径2キロ以内を基準に病院を検索する。カシャカシャとタイプライターのような音が響く。その音が時子にリズムを与える。彼女の入院している病院は、間違いなく精神科か神経科のある病院だ。対象となる病院は意外と少なく、3つ。そのうち、精神科・神経科があるのは、1つだけだった。「県立田町病院・・」 彼女はここにいるのだろうか。場所を特定してしまうと、時子さっきまでの疑念を持ちながらも、やっぱり彼女に会ってみたかった。彼女が何をしていようとしているのか、そして、自分が何をしようとしているのか。どちらも分からなかった。それを知るために、会わなければならない。「はじめから答えが分かっている取材なんて、つまんないもんね」【この小説はフィクションです】 サーチ・ミー第六話 時子は、思い切って“Moon”に取材依頼のメールを送ろうと決めた。 ルポライターである自分の素性、ブログを読んで詳しく知りたいと思ったこと、病院まではたどりついたこと。そして、病室を訪ねるために、本名を教えてほしいこと、返信は携帯電話のメールに送ってほしいこと。それらを手短に書いて送信ボタンを押す。 あとは、彼女がどう受け止めるかだ。受け入れるも自由、拒否するも自由。その判断だけは、いつでも相手にゆだねなければならない。 遅い昼食に作った月見うどん。半分くらい食べて箸を置いてしまった。メールの返信はまだ来ない。このまま来ないかもしれないなぁと思っていると、父親が玄関を開ける音がした。今日は日曜日だ。きっとパチンコにでも行っていたのだろう。「おう、時子、いたのか」「・・・」 いて悪いのかよ、と少しムカついた。「お前、仕事ちゃんとしてるのか? このところずっと家にいるじゃないか」「うるさいよ」「うるさくないよ。父さん来年はもう定年だよ。分かってるんだろ」 父はたまに感情をストレートにぶつけてくる。時子の不安定な仕事をよく思っていないのだ。だからといって、はいそうですか、と辞められるわけがない。「お前がちゃんと自立して、食えるようになってくれないと、父さんうかうか・・」「うるさい!」 時子はテーブルをたたいていた。うどんの汁が椀の中で大きく揺れた。「父さん、二度と私の仕事のことを悪く言わないで。今でもちゃんと食べてるじゃない」 時子は自分の部屋の戸を後ろ手に閉めて、そのままずるずるとしゃがみ込んだ。やってしまった。この歳になって感情を爆発させたことを恥ずかしく思う。 父とは基本的にコミュニケーションが上手くいかない。お互いが、気持ちの芯の部分で逃げている、とでもいうのだろうか。分かり合おうとしていないのだ。母が亡くなってから特にそんな風になったように思う。一番近いはずの親子の関係は、こんな風でいいのだろうか。 しばらくぼんやりしていると、不意に携帯電話が振るえ出した。メールを心待ちにしているとき、この振動には本当にドキッとさせられる。ちょっとぎこちない操作でメールを開く。- 504 - Moonからのメールに書かれていたのは、その3つの数字だけだった。しかし、それが何を意味するか、時子には分かっていた。彼女が、時子を受け入れることにしたことも。 時子は、しばらく考えた後、携帯のアドレス帳を呼び出し、コールボタンを押した。3回呼び出し音がして相手が出てきた。「あぁ、時子かっ、あ・・散った、あ・・、何でもない。ちょっとまて・・。何でお前はいつもタイミングが・・」 しばらく狼狽の声が続いたあと、五郎は「何だよ」と、やっとまともにしゃべった。おそらく何か取り込み中だったのだろう。「トイレでしょ」「違うよ、小さい方だよ!」 正直なのかなんなのか分からない五郎の答えに、時子は受話器を押さえて声を出して笑った。そして、自分が実は久しぶりに笑ったことに気付いた。時子は一つ大きく息を吸いこんでからしてから切り出した。「五郎くん、売り込みよ。今から出てこれる?」【この小説はフィクションです】
2007.01.20
コメント(5)
「これはさ、編集者として言わせてもらうよ。今の読者は、イメージが涌かないものは好まないんだよ。もっと分かりやすい“キッタ、ハッタ”というかさ、ちゃんと悪者とか犯罪者がいて・・」「事件はもう書かないって言ってるじゃん!」 * *「・・ホントに来たんですね!」 逆光線の中、ベッドの上に上体を起こした彼女は、はかなかった。はかないという形容詞が一番ぴったりきた。入院用のパジャマの上から半てんを着ていた。左の袖から、手首に巻いた包帯がのぞいていた。 * * 時子は、星野をにらみつけた。「・・今、私がコーヒーを飲んだ時、『あっ、こいつ本当に飲みやがった。信じられん』って思ったでしょう」 このおやじ、やっぱりぶっ壊れてる・・。時子はベンチを立とうとした。「あははっ、綾瀬さん冗談ですよ。冗談。それよりも、私は今からあなたに、とってもいいお話をして差し上げましょう」 * *『早く雪絵ちゃんに会いたい』 時子はこぶしを握って前を見据えたまま、すごいスピードで歩いていた。絶対知り合いには観られたくない姿だ。 五郎の顔が浮かんできた。ちくしょう、今ならあいつに私の考えをぶつけられるのに!―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――・・毎週日曜に更新中の連続短編小説「サーチ・ミー」。その宣伝をしてみた。テレビドラマの次回予告風?(バカ)ちょっと更新のペースが遅いような気がするので、明日は・・特別に三話分(全十五話のうち第四話~第六話)を更新の予定。乞うご期待?!
2007.01.20
コメント(0)
田舎の少年が 憧れた東京はいま目の前にある街とは違う田舎の少年が 憧れたのは佐野元春の歌の街「Young and free I'm just a “Happy Man”!アスピリン片手のジェットマシーンそんなに乱れてHunny 何を企んでるのかTell me,tell me・・」田舎の少年が憧れたのはテレビドラマで観た街「ハーフポテトな俺たち」中山秀征が恋して走り回って夢を探していた場所田舎の少年が憧れたのはお正月に親戚のお兄ちゃんが連れて帰る街「ゆうちゃん、それでさぁ・・」って話しかけられた時のこそばゆい うれしい感じいま、無口な群にまぎれながら「街は一体どこにある」「あの時の街はどこにある」探してもどこにもない街はきっと、人の中にある佐野元春のドラマ監督の親戚のお兄ちゃんの中にあったんだならば僕も街になりたい自由と熱エネルギーと新しいことゴミだめとジャズとビルと女と男そんな街になりたいそしてあの日の少年に贈りたい
2007.01.20
コメント(0)

今朝通勤に使っている電車のホームに行くと電車のダイヤが乱れていた。駅のアナウンスが「線路にヒショウブツ(?)があったので、取り除く作業にあたった。このため東京方面に大幅な遅れが出ている」と放送していた。38は「何が落ちたのだろう」と考えた。以前郷里で、民家にハングル文字が書かれた気球のようなものが落下したのを見たことがある。そのようなものが、レール上に見つかったのか、と考えたりしていた。ヒショウブツという言葉自体馴染みがなく、想像がつかない。そんなことを考えながら電車を待っていると、サラリーマンの男性が大きな声で電話しているのが聞こえた。「何か電車にぶつかっちゃって、遅れてんのよ・・」!。電車にぶつかっていたのか。それはおお事だ。38が持っていたイメージは全然違っていた。ちょっと恥ずかしい気持ちになったものだ。これは、以前聞いた有識者の話だが、人間は不安な事や関心事が起きれば、「早く納得のいく理由がほしい」という心理が働くそうだ。このときの心の状態は空洞が出来たようになっている。そんな時はちょっと危険で、「嘘」や「不確か」な理由が飛び込んできても、空洞を埋められるなら簡単に受け入れ、信じてしまうらしいのだ。今朝の38の場合、その情報が駅のアナウンスだったということだろう。そして、その後の「実は電車にぶつかっていた」という情報・・。それも、また、不確かだ。次々と情報に心を揺らしちゃって、もうっ。である。。会社に着いて調べたが、電車遅延の理由はよく分からない。だから、「電車が大幅に遅れた。理由ははっきり分からない」というのが現在の38の正しい状態なのだろう。そんなことよりも何よりも、今の38が一番頼りになるのは、この東京駅長という権威ある人のメッセージだ。
2007.01.19
コメント(0)
今日、営業中に超有名人を偶然見かけた。お昼過ぎ、13:30ごろの出来事である。銀座の歌舞伎座の横筋。その人物はすーっとつけたタクシーから突然降りてきた。何気なく歩いていた38の衝撃ときたら・・。そう、その人物はマツイだったのだ。元巨人で現メジャーリーガーの、あの松井秀樹である!!タクシーを降りた松井・・様(今日はそう呼ぼう)はなんと38の方に近づいてきて、目の前の歩道にすっと入った。つまり、「38の1.5メートル先は松井様の背中」という状態で歩き出したのだ。ひょえー。別に38は虚言壁があるわけではない。本当の話。本当に松井様だったのだ。昔のやぼったく脂っこい感じはまったくなく、軽くブラウンに染めた髪をサラサラさせながら、カシミアっぽいコートとマフラーに身を包んだ彼は、すごくあか抜けて見えた。「かっこいい!」その後彼は横筋を歌舞伎座側に曲がり(もちろん38もついていった)、玄関口で、出迎えてた人たちに恭しく挨拶。そのまま歌舞伎座の中に消えていったのだった。38が一緒に歩いた時間はとても長く感じたが、実際はほんの15秒程度だったろう。途中すれ違った2~3人の顔にビックリマークが出ていた。その顔を見て、「俺の方が早く気付いてたんだぜっ」とか、意味不明な優越感にひたった。その後回ったあらゆる営業先でしゃべりまくったのは言うまでもない。スポーツ音痴の38が、こんな偶然に出会っていいものか。ああもったいない。そういえば今朝の占いカウントダウンで一位「かに座」だった。「いい出会いがありそう」と言っていたような気がする。占いって当たるのか・・?でも今日の「いい出会い」は営業成績にはまったく影響なさそうだ。
2007.01.18
コメント(2)
最近CMで見かける○クドナルドのメガ○ック(ややこしくてすみません)先日、会社の同僚のS君だ食べてきた時のこと。38「メガ○ックってどんなのよ?」S君「ビッグ○ック分かります?」38「もちろん分かるよ」S君「ビッグは・・ パン 肉 パン 肉 パン ・・じゃないですか」38「うんうん」S君「メガは・・ パン 肉 肉 パン 肉 肉 パン ・・なんですよ」38「へーっ」なるほど。すごく分かりやすい説明だった。パン 肉 肉 パン 肉 肉 パン・・どこかワルツのような響きさえある。『ではギガ○ックはきっと四拍子、テラ○ックになると五拍子!? これはプログレッシブ・ロック音楽だなぁ』などと。。そしてその日の夕食時、S君のこの説明を、長女(小四)話してみた。すると、思いのほかウケた様子で、うれしそうにそのリズムを復唱していた。「♪パン 肉 肉 パン 肉 肉 パン ♪パン 肉 肉 パン 肉 肉・・」彼女は、今でもたまに口ずさんでいる。どうか学校で歌っていませんように!!
2007.01.18
コメント(2)
ブログの管理画面が美しくリニューアルされていてびっくりした。まあ、見てる人には関係ないよね。さて、本日はこともあろうに携帯電話を家に忘れてしまった!!平日は携帯から更新することが多いので、38は非常に困った。更新が難しい。こっちは見ている人にも関係あるぞ! えっ関係ない・・? サブッ
2007.01.18
コメント(0)

通勤途中の駅で、面白い看板を見つけた。某新聞社のキャンペーン。キャッチフレーズは「ヨリモ」。これを使って、様々な有名人が自分なりの「ヨリモ」を手書きしている。1 猫ひろし2 石田衣良3 石田純一38的には[3]が一番笑った。他の看板も見てみたいなぁ。
2007.01.17
コメント(0)

中高年の心の内を文章にする時、ちょっとした問題にぶつかる。それはおそらく“文体”と呼ばれるものだろう。ビジネス文書や儀礼的なあいさつ文の場合は決まりきった型がある(制約は時にありがたいものだなぁ)。しかし、ブログや日記を書く場合、38(もう中高年・・だろう)は何も制約のない自由の海を前に結構とまどう。「です・ます調か、だ・である調か」「はじけ具合の調整はどうか」「絵文字を使うのか」「ギャル文字はさすがにナシだよな」自分の気持ちをさらけ出すことに抵抗のある年齢、それに「無口が是」とされてきた男という性の鋳型、などなども気になり、考え出すと結構深みにはまってしまっちまうのよ、これが。写真は、縁あって知り合った男性の著書「BlueVelve日記」。そこには、大人の男がいかに文章を書くか、そのシンプルな答えがある。バー、スコッチ、客、そして大人の男の日常・・。それらのキーワードが、著者、フランク・鰤杜(ぶりと)氏を一つの文体へ導いているのではないのかと邪推する。まるで高級なバーのカウンターに座り、馴染みの客と談笑しているような心地よさに誘うのだ。それだけではない。つまり笑える。爆笑もある。何気ない日常を楽しくする大人の知恵がそこにつまっているのだ。そして・・もうお気づきだろう。BlueVelve日記を読むと、はちゃめちゃフリチン体の38の文章も、こんなにおしゃれに?なるのだ・・ぴょーん(笑)ア○ゾン(一応ブログスペース提供者に配慮)で買えます。ぜひどうぞ。PS:フランクさん、勝手に宣伝しちやってすみません。
2007.01.17
コメント(2)
喫茶室ルノアールのコーヒーはちょっと高い。しかし、それには代えがたいものがここにはある。それはソファ。ほとんどの席が心地よいソファになっていて、スナックのラウンジのような雰囲気さえある。音楽もやかましくなく、アレにちょうどいいのだ。そう。居眠りに。実際サラリーマンの仮眠室のような状態になっていることもある。ところが、本日38は座る席を誤った。いや、椅子ではないのだ。問題は背もたれ側の壁にかかった大きなルノアールの絵。もたれかかると、その額縁の下角が、後頭部に突き刺さるのだ。まるで調整したように絶妙の位置。避けることは出来ない。さて、どうするか。運ばれてきたコーヒーを口に含むと俺のシナプスがびゅんびゅん働き、様々な解決パターンをはじきだす。席をかわる→満席首を90度折り曲げて寝る→死ぬ床に寝転ぶ→バカ頭にクッションを‥!これだ。38は対面の椅子かけたふかふかのコートを見つめた。『あのコートをターバンのように頭に巻けば額縁の角などひとたまりもないだろう‥』『おまけに頭部の冷却防止を図りながら、光の遮断により睡眠にはこの上ない環境が出来上がる』店員に注意されたら‥。『いや、大丈夫です!』明るく言い放てば、彼も納得するだろう。うへへっ‥。そんなこと考えてるくらいなら、早く仕事を終わらせて家で寝た方がいいに決まってる。俺のシナプスはまだまだ健在だ。
2007.01.16
コメント(3)
今日未明、関東地方で地震があったらしい。時刻は午前3時18分、震源は静岡県東部、東京では震度2とか3だったようだ。都内の同僚の話だと、結構ゆれたらしいのだが、38の住むマンション(賃貸!)は生意気にも免震構造だ。そのためか、まったく気付かなかった。家族も気付いてなかったので38が眠り込んでいたからというわけでもなさそうだ。東京は今日から急に寒くなった気がする。午前中の会議でもエアコンつけているのに、足元が冷え込んだ。気温が急に変化する時に地震が起こりやすいとも聞く。地温の変化でプレートが伸縮するのが原因だとも。怖いし、寒い話。(今日は小ネタをたくさん打つ作戦?)いやいや・・。ばれた?
2007.01.16
コメント(0)
今日はネタが思いつかない。たぶん、去年10月のリニューアル以来最大の「ネタなし感」に襲われている。でも、みんなのブログを見ていて、やっぱり更新されてないと寂しいんだよね。だから自分も更新はなるべく毎日、と思っている。・・のだが。・・もうちょっと探してみましょう。
2007.01.16
コメント(2)
ニ歳の長男くんは大の電車好きだ。車ばかり使っていた田舎から首都圏に出て、出会った数々の電車が、彼の心を震わせた。以来‥プラレール、乗り物写真の本、パジャマ、カレンダー‥彼の日常は電車とともにあるといっても過言ではない。その長男くんが最近「面白い怒り方」をするようになった。誰かに怒られると、一瞬逃げるように何かを探しに行く。そして、何やら笛のようなものを口にくわえて戻ったかと思うと、目に涙を溜めながらこう言うのだ。「駆ケ込ミ乗車はオヤメクダサイッ!」何回も片言でそう言いながら、叱った人の身体を押してくるのだ。パパでも、ママでも、お姉ちゃんでも、誰に叱られても「駆ケ込ミ乗車はオヤメクダサイッ!」。そんな長男くんが昨夜、パパの部屋におやすみを言いに来た。普通におやすみーと言ったあと、何を思ったのか、彼はまた面白いことを言った。「アリガトウゴザイマシタッ」あっけにとられている38にも構わず、彼はドアを閉めながら‥「ハイ、ドアがシマリマース」本当の話です。
2007.01.15
コメント(0)
「そろそろ次の構想に入ってもいいのかな」、と思っている。昨夜、ようやく連載中の『サーチ・ミー』の最終章を書き終えたのだ。十章くらいにまとめるつもりが十五章までになってしまった。。自己満足で書いていてるのだが、読んでもらえたらうれしい。深夜からスタートしたので、本日は寝不足。。というのも、キムタクのドラマ「華麗なる一族」を観てしまったのだ。重厚な物語ですね~。最後のコイ?はなんか電池で動いているみたいで・・実際はどうだったのかなぁ。なんせ、この冬は面白いドラマがたくさんある。38の場合、ドラマを観ながらのビールとおつまみが進み、すでに身体の方が重厚になってしまったのだった。なんでよっ!次の構想よりもダイエット。コレ大事。
2007.01.15
コメント(2)

謹賀新年2007!!
2007.01.14
コメント(0)
サーチ・ミー ~綾瀬時子のルポタージュ~毎週日曜更新! 「ブログ」がテーマの連続サイコドラマ第三話 リビングでは、父がソファに寝転がってテレビを観ていた。寝際の気分の悪さをごまかそうと、冷蔵庫から2本目のカクテルを引っぱり出したあと、時子は父の背中をなんとなく眺めた。縦じまのパジャマの背中を。「私は、この人のことを、どれくらい分かっているだろう」 時子はふとそう思った。人間の内側は目に見えない。そこにどんな残酷な世界を広げているいても、他人の目には映らないのだ。そう思うと、急に目の前の父が恐ろしくなった。「父さん」 気が付いたら話しかけていた。父が「あ」とも「う」ともつかない声で、背中を向けたまま返事をした。それだけのことなのに、時子はひどく安心した。レースのカーテン越しに、遠く都心の夜景がかすんでいる。「父さん、人間ってすごく大きな悩みを抱えてしまうことってあるじゃない」「ん?」 父がこちらに向き直る。スーツを着て髪を整えていると50代前半にも見えるが、パジャマのまま横たわる姿は、最近生えてきた白髪も手伝って、定年間際の実年齢そのものだ。「お前、何か悩んでるのか」「違うけど・・、一般的にそういうことってあるじゃん」「例えば?」「まあ、恋とかさ」 父が急に真顔になったので、時子は慌てて「私のことじゃないよ」と付け加えた。「・・ああ、それはあるだろうな」「そういう時って、誰に相談するのが一番いいんだろうね」 私は何で父にこんなことを尋ねているんだろう。普段は必要なこと以外口を聞かないのに。父は、ぽかんとした顔になったあと、しばらく考える顔をした。「・・それはさ、やっぱり親だよ。親は、わが子のことは知らないようでよーく知ってるもんよ。なんせお前がおむつしてるころから見てる。おめえが物心つく前からお前のことを知ってる。つまり、お前よりも長くお前のことを知っているってことよ」 父はちょっと得意そうな顔をした。 「ふーん」とだけ言って、部屋に向かう。 『そうかな』と思う。父は、時子が幼いころから仕事にかまけて時子や母にはほとんど関心を払わなかったではないか。思春期の悩みにも、進路の悩みにも無関心だったではないか。時子は、何でも自分で解決してきた気がする。迷ったときはいつも友達に打ち明けた。母も亡き今は、仕事の仲間たちが最も頼れる存在だ。「世代のギャップかな」。 「革命」「改革」と名が付くものが進むたびに、世代間の距離は開く一方のような気がする。所詮、互いの関心事に共感しあうことなど出来ないのだ、とあきらめてしまう。 そして――。 時子はPCに目を落とす。 解決できない問題もあるのだ。親にも、友達にも、自分にも。そんなヘヴィな問題が、ブログの世界にたくさん吐き出されている。発信者は何のために、そんな自分の重要な問題をあかの他人に吐露するだろう。親でも友達でもない、ましてや知りもしない「NO BODY」に対して。 そんなことを考えながら時子は布団に横たわった。 数寄屋橋のスクランブル交差点。クロスした横断歩道の真ん中に一枚の写真が落ちている。雑踏にさらされながら踏まれていくその写真は、よく見ると時子の写真だった。ゆっくりと、視点が写真へとズームインしていく。写真には何か文字が書かれていいる。なんと、「私を探して」と書いてあるようだ。さらによく見ると、写真の中の時子の様子がおかしい。視点が写真いっぱいに近寄った時、はっきり分かった。それは、時子が首を吊っている写真だった。 後味の悪い夢だった。(続く)【この小説はフィクションです】
2007.01.14
コメント(3)

バーの話をしていたら、バーボンを飲みたくなってきた。”ちょい”大人じゃーん。 ← ”十分に。悲しいくらい”の誤り。38は、学生時代、京都・木屋町のショットバーでアルバイトしていた。毎日夕方6時に店に入って朝の4時まで。4年間続けたので、最後の方は、バーテンもさせてもらった。カクテルの作り方、ツナおろしスパの作り方、客同士の過去の異性遍歴など、「ほぼ役に立たん知識」をたくさん身に付けた。でも今考えると面白かったなぁと思う。店長や客と一緒にOFFの日に旅行したりして。琵琶湖が多かったなぁ。ああ懐かしい。・・今日は過去に浸ってばっかりだ。まるで走馬灯だ。俺、もうすぐ死ぬんじゃなかろうかがーん。死ぬ前に、バーボンじゃないけどスミノフ飲んどこ。これ、ウォッカトニックなんだけど、味が本格的にうまい。ちょい高いけどっ。
2007.01.13
コメント(0)

昨日、従兄弟のター坊と丸の内で飲んだ。ター坊といってもそれは幼少の頃の呼び名であり、彼は現在37である。それでも呼び方は変えられない。ター坊は38のことを今でも「ユーチャン」と呼んでくれる。小学時代の夏休み、中国地方のド田舎にあるおばあちゃん宅で、一緒にヘビやらカエルやらを追いかけていた。怖がりの38に対してター坊は爬虫類を平気で手づかみしていた。そんな時、とっても自分を情けなく思ったものだ。それ以来ターに会うと自動的に自分は「ナイーブな男の子」になるのかもしれない。去年の夏、彼が東京にいることを知って10数年ぶりの再会をした。この10年間、ター坊は海外放浪をしたり、秋田県で農業をしたり、大恋愛をしたりといろいろあったらしい。でも、考え方が楽天的なので、楽しい。最近はしょっちゅう会っている。東京に”同僚”はいても”友達”のいない38は、ヤツがいることでどれだけ助けられていることか。そのター坊も、今年秋にはベースメントである「関西地方に帰る」ことに決めている。それが一番幸せだというのだから、38は何も言うことはない。関西に帰っても、きっとしょっちゅう会うだろう。そして・・。たぶん、じいさんになっても『ター坊』って呼んでるだろうな。写真は、子ども時代の夏休みの思い出が染み込むおばあちゃん宅。住人のいなくなったこの家に、去年の夏、久しぶりに帰省した。
2007.01.13
コメント(2)

本日のお昼は久しぶりに会社のマイデスクで。【メーン】■明星「キムチ豆乳春雨」・・38の定番メニュー。116cal 甘辛い感じがグー。辛いの大好き。【その他】■シーチキンマヨパン■日高昆布おにぎり本日は、300円台をキープ!!
2007.01.12
コメント(0)

快速電車の窓に光を放つあの線路のようにまっすぐなまっすぐな線を心の中にも描けたらいいのにね僕が描く線はひこうき雲のようにたよりないすがりつくのは「思いやり」っていうまあるいやわらかい言葉だけ
2007.01.12
コメント(6)
僕は一体誰なんだろう僕らしさって一体何なんだろういつもそれが分からなくってみんなすごいねって思うでも今日はいいこと思い付いたんだ「ボクは‥」と口に出してみるそれで心の中に続いた言葉が今日の僕のIDそれが人と同じでもいいじゃない
2007.01.12
コメント(0)
ところで今更ながら「東京事変」が通勤のヘビーローテ。「遭難」‥歌詞さいこー。何回も聴く。イチオシ。「群青日和」‥曲の感じが好き。巻き舌で歌いたい。
2007.01.11
コメント(0)
久しぶりの「食べる」シリーズっつーこと。本日のランチは銀座5丁目。三原橋近くの韓国料理店「ユンヒ」。チゲ定食は1000円也ご飯おかわりOK。辛さがたまらん。豆腐たっぷりでうまい!お昼はチゲの他にも魚料理の定食とか豚肉の定食などあり。だいたい1000円。
2007.01.11
コメント(0)
きみの手を 目の前で開いてみてごらんその手は 人をなぐることができるよでも 人をナデることも 抱きしめることもできるどちらでもないときは ジャンケンにも使えるねきみの手が何をするのか決めるのは『心』でも『心』が決めたとおりに 手は動かないねなぐるのは 怖いし抱きしめるのは はずかしいねでもきみが本当にそうしたいと思ったときはそうしていいんだよ怖がらなくてもいいんだよきみが 必要以上になぐらないことをきみが いとしい人だけを抱きしめることをぼくは知ってるよきみがすることが いつも正しいことをぼくが知ってるよ怖がらずに動かした きみの手がいつかきみの子どもを抱きしめるとき痛いことも 温かいことも全部しみこんだ強くて 優しい大人の手に なっていますように
2007.01.10
コメント(0)
温風が、僕たちを食べる 心地よい温風に、僕たちは食べられる 生きていることも 今の瞬間も年をとっていることも いつか死んでしまうことも 忘れさせるくらい 心地よい温風に 僕たちは食べられる
2007.01.10
コメント(0)
先日、SMAPの草薙くんの番組で、いじめの特集をやっていた。小4の長女が、様々な陰湿ないじめのケースを観て「そんなヤツ私だったらボコボコにしてやる」と息巻いていた。しかし、よくよく聞くと、自分も学校で方言を笑われることがある。そしてそれを我慢しているというのだ。38は、「我慢してはだめ。言われたら言い返せ。叩かれたら叩き返せ。そうしないと面白がってどんどんやってくるぞ」と言ったのだった。その翌日、新聞で、フセイン元大統領の死刑執行の際、執行者であるイラク政府がいかに乱暴だったかを知った。やられて、やり返す‥。それ以外に道はないのかと思ってしまう。死刑の持つ意味。死刑囚による、それ以外による再犯の防止。見せしめ目には目をという、復讐の感情からくる単純な報復しかし、人間は厳しさを持つと同時に寛容さも持っている。許すこともできる。許すと再犯が起きるかもしれない。また分からなくなってきた。ひとつ言えるのは、この問題は、子供社会だけでなく、国家レベルでも解決されていないということだ。「右の頬をうたれれば、左の頬を差し出せ」という 教えの国で、犯罪者の殺害を是とし続けているのだから。
2007.01.10
コメント(0)
本日、帰宅電車の中からケータイで2件更新(下記記事)ところが昨日寝てなくて打ちながらうたた寝。ZZZそして・・送信!!1件目は意味不明。詩の方は、言葉間違ったりしていた。(先ほど修正済)失礼!やっぱり夜は寝た方がいい。しかもブログ更新は無理せずに!!
2007.01.09
コメント(0)
一番乗りの講堂オレンジ色の光をまとった黒色の布をめくりGの音を鳴らしたら静けさが広がったしんしんと冷えた冬の朝
2007.01.09
コメント(0)
通勤の地下鉄のホーム。隣りで待つ女性。電車が着くとつかつかと奥に進み、先に乗っていた男性と親しげに話す。ごく自然な営みのように。私の田舎では、ある日曜の深夜、交通事故が起きた。運転席の男性、助手席の女性、二人とも亡くなった。名字が違っていた。あとでその男性は、私の会社とつながりのある男性と知った。
2007.01.09
コメント(0)
こういうのを見るたびに‥自制心を試されている気がするのです。
2007.01.09
コメント(0)
全69件 (69件中 1-50件目)

![]()
