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地球から50光年の距離にある、ケンタウルス座。そこには、ダイヤモンドの星があります。それは、ルーシーと呼ばれる白色矮星。直径4000キロメートルのダイヤモンドでできた星。10の33乗カラットに相当する、とてつもない大きさ。昔のアニメ、銀河鉄道999に、ガラスでできた星があったかと思います。このダイヤの星は、SFアニメも越えた現実。光速で50年の距離。いつかは、出会えるかもしれません。***14万ヒット到達、ありがとうございます。皆さん、お忙しい中のご訪問やコメントを、ありがたく感謝しています。14万ヒット目はゲストさんですが、ニアピンは次の方々です。139,999ヒット: LimeGreenさん140,002 ヒット: スコ家@雪女さん139,997 ヒット: たっちゃん5765さん本当に、ありがとうございます。また慌しいので、次回のお祝いは1万ヒット後の15万ヒットとさせて頂きます。これからもよろしくお願いします。
2008.06.30
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涙が流れるのには、3種類の理由があります。まず、基礎分泌。これは、常に目の表面を涙が流れ、見えやすくし、埃を落とす涙。次に、反射性分泌。目に刺激性のごみが入ったときに流れる涙。目が傷ついても、早く治るように助けます。そして、情動性分泌。悲しみなど、強い感情で流れる涙。悲しみで涙する動物は、人しかいません。なぜ、人は悲しいと涙を流すのか。ウイリアム・フレイは、感情の調整のためとの仮説を唱えています。悲しみとともに流す涙の成分は、通常の涙と異なります。その涙には、感情を刺激するホルモンが含まれています。体内で過剰となった感情を刺激するホルモン。このホルモンを、涙として流しだして、感情を調整しているというのです。また、そのホルモンのひとつのプロラクチン。このプロラクチンは、女性の母乳の分泌を刺激します。赤ん坊が泣くと、母乳を与える。この関連も、指摘されています。これらは、いずれも仮説。なぜ人のみが、悲しくて涙するかは、まだ分かりません。知性と、感情をつかさどる、高度な脳。この脳を感情で揺り動かされること、それが涙の理由ともいわれます。人が獲得した、合理的な能力、言葉。そして、人が授かった、非合理的な能力、涙。言葉で表現できない感情がある限り、わたしたちは涙を流し続けるのでしょう。【参考】 「この6つのおかげでヒトは進化した」、チップウォルター、早川書房、2007年、390頁
2008.06.29
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アインシュタインの娘、リーゼルについて考えていました。以前の日記で、妻のミレヴァに、アインシュタインが酷い仕打ちをしたことを書きました。そしてミレヴァとの間に、婚前に生まれた娘が行方知らずであることも。行方不明のアインシュタインの娘。その名はリーゼル。その不幸は、婚前に生まれたこと。ミレヴァは学生、アインシュタインは無職。未婚での子供の存在は、アインシュタインの就職を困難にします。そのために、娘のリーゼルは歴史から姿を消します。リーゼルは、病死したという説があります。一方で、里子に出されたという説も。しかし、消息はつかめていません。結婚後に生まれた長男ハンスと次男エドワルト。ハンスは建築関連の博士となりますが、アインシュタインと別れ、孤独となったミレヴァを置いて去ります。父親譲りの冷淡さ。エドワルドは精神を病み、母親を追い詰めます。そしてたびたび暴力を奮い、ミレヴァも精神を病んでしまいます。父親に似たハンスとエドワルド。もし娘のリーゼルがいたなら、ミレヴァは救われたでしょうか。ミレヴァとリーゼル。偉人のために、闇に消えていったふたりの女性。相対性理論を支える、視点の変化。視点を変えて初めて浮かび上がる、ふたりの女性。【過去の日記】 「アインシュタインの最初の妻 ― ミレヴァ・アインシュタイン ―」
2008.06.28
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地図で、国を塗り分けましょう。隣り合う国同士が同じ色にならない様にするには、最低何色が必要か?答えはもちろん4色です。4色あれば、地図は塗り分けできる。これは分かっていましたが、その証明はできませんでした。そのため4色問題と呼ばれました。しかし1976年に、ようやくコンピュータを使った証明法で解決します。証明したのは、ケネス・アッペルとウルフガング・ハーケン。これ以降、四色定理となりました。では、さっそく地図を、塗り分けてみましょう。赤、青、黄、緑。青、黄、緑、黄、青、緑、赤。緑、黄、茶、紫、黒、・・・。・・・・。色鉛筆が足らなくなったようです。24色セットを買ってきます!
2008.06.27
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朝日新聞社の「石の声」を読みました。これは各地に点在する、様々な石のいわれを書いた本。その中で、「おちぼ碑」の話が心に残りました。岐阜県安八郡神戸町の明月山瑠璃光寺に、その石はあります。それは徳川五代綱吉の時代に、非業の死を遂げた農婦「おちぼさん」の鎮魂碑。胸を病む農夫が、農婦おちぼさんの介護の甲斐もなく、亡くなります。亡くなる際に、農夫は喀血し、血にまみれます。傷心のおちぼさんは、雨の日も風の日も、寺参りし、墓前で夫の安らかな後生を念じます。寺の住職は、おちぼさんのために理を説き、励まします。しかしそのお寺参りがあだとなり、おちぼさんと和尚の密通が噂されるようになります。噂は噂を呼び、ふたりは姦婦、破戒僧の疑いをかけられ、捕らわれます。奉行は調べもせず、ふたりに密通、夫殺しの罪で獄門としてしまいました。夫の喀血を、夫殺しと誤認したのです。寺の檀家衆が、和尚の無実の証拠を集め、奉行を説得しますが時は既に遅し。早馬で獄門の中止の伝令が走りますが間に合わず、ふたりは処刑されてしまいます。そして人々は、ふたりの供養のために、このおちぼ碑を建てました。近所に祭られた身近な石。その石と、そこにこめられた人の想いを、探してみませんか?【参考】 朝日新聞社「石の声」(大阪書籍),1983年
2008.06.25
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新しいものが、勝利するとは限りません。私たちが普段目にする魚は、硬い骨を持った「硬骨魚」です。しかし太古の魚は、軟らかい骨を持つ「軟骨魚」でした。進化の過程で、魚は硬骨を持つようになりました。硬骨魚は多様化し、現在2万種類もいます。一方で軟骨魚は765種類。一見、軟骨魚は滅びてゆくかの様です。ところが、サメ、エイ、ギンザメなどは、軟骨魚です。軟骨魚のサメは、化石もほとんど残りません。かろうじて歯ぐらいです。土産物屋のサメの顎さえも、時間が経つと干からびて反ってしまうほどですから。海の食物連鎖の頂点に立つ魚類は、軟骨魚のサメ。4億年前から、軟骨魚は魚類のトップです。軟骨魚は、脊椎動物最高の成功者とも言われます。なぜ魚が硬骨魚になったかは不明です。カルシウムを骨に蓄えるという説も、信憑性は薄そうです。新しいものを得たから、常に勝利するとは限りません。私たちは、常に求められています。意味のある選択を。
2008.06.24
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クジラの息継ぎは、とても長いことが知られています。潜水で1時間も息継ぎをしないクジラ。その能力は、クジラの血液にあります。クジラは、ミオグロビンという物質を筋肉中に持ちます。そしてそこに、酸素を蓄えることができます。このクジラの能力は納得できますが、驚きなのはペンギン。ペンギンは水族館でも、かわいいよちよち歩き。しかし水中では、華麗な泳ぎを披露します。あの泳ぐ速さは、時速40kmにも達します。人も意外なところで、才能を発揮するかもしれません。今はよちよち歩きでも、状況次第では素晴らしい実力を示し得ます。わたしも、さらなる光を求めたい。水中を飛ぶ鳥ペンギンに、負けないように。
2008.06.23
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少し前に、すずめのお話を書きました。その時に、私もスズメ柄の陶磁器を持っているとは思いつつ、整理の悪さからご紹介できませんでした。今回、コレクションを整理し、無事、発掘完了しました。写真が、そのコレクション。編み篭、ハンドル付きの菓子鉢です。メーカーは東洋陶器会社(現TOTO)のハンドペイント。蟻の様な虫を与える母鳥と、その餌を待つ雛の表情がかわいいでしょう。ノリタケではなく、東洋陶器というマニアックさも、私らしいでしょう。今日は、まるで陶磁器のブログの様な日記でした。時にはこういうのも良いでしょう。 【過去の日記】 「追い続ける 憧れを - スズメ -」
2008.06.22
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ブログの画面が変わって不思議でしたが、こういうことだったのですね。なぜGoogleかと疑問でした。【楽天ブログ掲示】いつもご利用ありがとうございます。楽天ブログスタッフです。2008年6月19日より、楽天ブログPC版の日記トップページ、及び、ブログ記事ページに「Googleアドセンス」を導入することになりましたので、ご報告いたします。今回の「Googleアドセンス」導入により、日記トップページ、及び、ブログ記事下には、ブログの内容にマッチした広告(コンテンツマッチ広告)が掲載されることになります。「Googleアドセンス」の導入以降、これまで同ページに表示されていた「おすすめリンク」は表示されなくなり、ポイント還元対象の広告とはならなくなります。現在のところ、「Googleアドセンス」による成果のポイント還元を行う予定はございませんので、ご理解いただければ幸いです。なお、成果よりポイント還元がされる「おすすめリンク」につきましては、今後もブログパーツとして提供し、ブログトップ(HOME)のみ設置することができます。ブログパーツの「おすすめリンク」を今後も是非ご活用ください。楽天ブログでは、ユーザの皆様にとって最適なサービスを目指して事業運営をしてまいります。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。楽天ブログスタッフ
2008.06.21
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ポンパドゥール夫人が通った、タンサン公爵夫人のサロン。そのタンサン夫人、ルイ十五世の摂政フィリップら多くの男性と浮世を流しました。生涯結婚さえしなかった彼女。彼女は、ある時に私生児を、協会に捨て置きます。その子は、幸い優しいガラス職人に拾われ、育てられます。そのガラス職人の妻の名は、アランベール。そして、その捨てられた子こそ、18世紀の物理学者、ジャン・ル・ロン・ダランベール。ダランベールは、ほぼ独学で数学などを学び、そして物理に慣性の概念を構築します。彼の努力と、母の愛が、彼を大学者にしました。しかし、ダランベールの名が有名になったとき、なんとあの産みの母が名乗り出て来たのです。タンサン夫人は、とても裕福な貴族。タンサン夫人と、ガラス職人のアランベールでは、その地位や財産の差は明らかでした。上級貴族を前に、狼狽する年老いた育ての母。その育ての母には、なす術がありませんでした。しかし、その時、ダランベールは、こう明言しました。「私の母は、ひとりしかいない。それは、ガラス職人の妻である。」地位や財産に、代えられないもの。ダランベールは数多くの知識とともに、真に価値あるものを得ていました。絶え間ない努力と、優しい母によって。
2008.06.20
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1760年代、イギリスに生まれた文化団体。その名は、ルナティック・ソサイエティ(ルナー協会)。協会員は自らを、ルナティックと呼びました。陶磁器のジョサイア・ウェッジウッドは協会員。ジェームズ・ワット、エラズマ・ダーウィンも協会員。ワットは蒸気機関の発明者。エラズマ・ダーウィンは、進化論のチャールズ・ダーウィンの祖父。一流の知識人が集うルナティック・ソサイエティ。そこでは、専門を越えた知識の交流がありました。ルナティック、その意味は狂気。月の光に惑わされるように、知識に深く陶酔する協会員。ルナティック、月の光に翻弄されて。導かれ、得るものは、天の啓示か、狂気の調べか。【過去の日記】 ルナティック - 月に恋 -【参考】 「私の英国物語」,講談社,1996年
2008.06.18
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瞬く間に、13万5千ヒットとなりました。皆様からのご訪問に、感謝いたします。そこで今日は、「日記 それから」です。 ●【「生きた化石 - カブトエビ -」 それから】今年もたんぼには、元気にカブトエビが泳いでいます。卵で土の中を越冬した彼らとの、久しぶりの再会です。●【「春風のリズムで - ハナミズキ -」 それから】 LimeGreenさんの日記で、珍しい草のハナミズキのご紹介がありました。新しい草花との出会いです。●【「追い続ける 憧れを - スズメ -」 それから】 SIR JAPANさんの日記で、ツバメ柄のオールドノリタケのご紹介がありました。スズメならぬ、面白いツバメたちとの出会いです。●【「コパンダは 電気うなぎの夢を見るか? ― 感電 ―」 それから】脂肪が厚ければ、落雷でも大丈夫かと考えるコパンダくん。それでも避けたいのは、カミナリ様との再会です。様々な出会いがあるこの頃です。またブログ左の「カテゴリ」に、過去の日記の整理も致しました。「カレイドスコープ」は未整理で、完全ではありませんが、ジャンル別に見やすくはなりました。よろしければ、ご覧ください。これからも、よろしくお願いします。
2008.06.17
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X線を利用した結晶構造の解析で有名なブラッグ。彼は、わずか22歳でノーベル賞を受賞しました。これは今日までの、最年少受賞記録。パスカルは17歳で、投射幾何学の定理を発見。物理学者ケルビン、そしてマクスウェルは、わずか15歳で論文を投稿。物理学者ラマンの論文も、18歳で投稿されました。イギリス数学者マクローリンは、19歳で大学教授に。天賦ともいうべき、彼らの才能。その栄光を、早急に求めすぎた者もいます。1926年、オーストリア生物学者カメラーは、遺伝に関する重要な発表をします。しかしそのデータの捏造を指摘され、ピストル自殺してしまいます。2001年、ドイツ物理学会の神童ショーン博士は、15本もの捏造論文を、ネイチャー、サイエンスに掲載しました。8日に1本の論文を生み出すベル研のホープ、物理学会の神は、奈落の底に落ちました。また2004年、ソウル大学教授ファン ・ ウソクの、ヒトES細胞の論文データ捏造は記憶に新しい。彼のES細胞の研究は、全てが捏造でした。その事実にも関わらず、捏造の判定は難しいもの。静電気の研究のクーロンや、ノーベル賞受賞者ミリカン。彼らのデータも不自然に誤差が小さく、捏造と言えなくもありません。しかし、その研究で得られた結果は真実でした。目の前に現れた栄光への鍵。その鍵は、早く捕らえなくては、他の誰かに奪われてしまう。特に現代社会では、躊躇する暇はありません。光を捕らえるか、闇に消えるか。科学者は、まさに命がけの挑戦を強いられているのです。
2008.06.16
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なぜ、人の助けを必要とするのでしょうか。ユーカリの葉を食べるコアラ。ユーカリには、猛毒の青酸が含まれます。コアラの体内細菌は、青酸を分解し無毒化してしまいます。体内細菌を持たないコアラの子供は、母親の糞から細菌を取り入れます。他の動物は、毒を含むユーカリの葉は食べません。コアラは毒を食べなければならないほど、弱い動物。しかも食べるユーカリも限定され、特定のユーカリが枯れればコアラも滅びます。別のユーカリの林まで、地上を移動する能力がありません。コアラがユーカリを食べるのは、あまりに弱すぎるため。一方、私たちパンダ(?)は違います。動きは鈍くても、肉食獣の鋭い歯と短い腸を持った動物。ごくまれには、小動物を食べることも。しかも短い腸は竹の消化に向かず、常に竹を食べ続けなければなりません。竹を食べる肉食獣、パンダ。パンダは、竹が身近に多くあるから食べているにすぎません。力が弱すぎるコアラ。力を秘めているパンダ。人の保護なしに生き残れない両者は、実は大きく違います。力があるのに生き残れない。そのパンダに感じること。それは、なんとも言えないもどかしさ。
2008.06.15
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優しさを求めた時代もありました。森永の商標、エンゼルマーク。明治38年頃の森永の主力商品、マシュマロにちなんだマーク。アメリカでマシュマロは、エンゼルフード(天使の糧)と呼ばれていたから。エンゼルが手を差し伸べる“TM”マーク。これは創業者の森永太一郎のイニシャル。世界に繰り出す太一郎は、エンゼルの加護を求めたのでしょう。今では、このエンゼルマークも変わりました。しかし私には、まだ昔のマークに愛着があります。守ってくれる、エンゼルの優しさがあるから。未来は、不安に満ちているから。いつまでも、まもられていたい。これからも、ずっと。
2008.06.14
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あるところに、コパンダという者がおりました。コパンダには、とても気になることがありました。それは、電気うなぎは自分の電気で、感電をしないかということ。ある事情により、コパンダは感電にとても敏感になっていたからです。水中で電気を流せば、電気うなぎも危険に思えてなりません。来る日も、来る日も、そのことばかり考えていました。コパンダは電気うなぎの夢を見るか?その答えは、イエスでした。ある日、ついに電気うなぎに聞きました。君はなぜ感電しないの?感電が恐いコパンダには、すごく勇気が必要なことでした。おびえるコパンダを気の毒に思った電気うなぎは、ゆっくりと答えてくれました。彼の電圧は600ボルト以上だけど、電流は小さいこと。厚い脂肪に守られた彼の頭や神経系は、電気が流れにくいことを。でも、そっと秘密も教えてくれました。彼自身も、実はちょっとピリピリするということを。どんなに守っても、攻撃すれば自分にも返ってくる。納得したコパンダが、電気うなぎの夢をみることは、もうありませんでした。
2008.06.12
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カゴメのマークは六芒星。少し前まで、トマトケチャップのカゴメのマークは六芒星でした。これはドーマンセーマン。魔除けの印。カゴメは陰陽道と関係があるのでしょうか。大正5年に、商標登録されたこのマーク。カゴメの創業者は、蟹江一太郎。彼は陸軍でトマトソースの作り方を覚えました。陸軍の星印、そしてカゴメ(篭目)から、篭目マークを商標とした一太郎。その後、順調にカゴメは伸びてゆきます。やはりあのマークは魔除けに違いない。そう思う、kopanda06でした。【過去の日記】 悪霊退散 - 魔よけとしての窯印 -
2008.06.11
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不二家のキャラクター、ペコちゃん、ポコちゃん。彼女、彼氏には、ちょっとした秘密があります。昭和27年に登場したペコちゃん。アメリカ軍占領地の日本で、アメリカ的キャラクターとして生まれました。モデルは、アメリカ雑誌の女の子。Tシャツにつなぎの、アメリカ風の女の子。名前の由来。ペコちゃんは、恥ずかしいので秘密にしたい様子。でも特別に、みなさんに、特別にお話しましょう。ペコちゃんの、「ペコ」は「ベコ」、つまり「牛」のこと。ミルキーの、牛乳にちなんだ、牛の名前。ポコちゃんは、かわいい由来。「ポコ」は「ボッコ」、つまり「幼児」です。ちょっとはみだした、ペコちゃんの舌。あれは、牛乳を舐めたからかも。でも、みなさん。ペコちゃんを「牛」なんて、呼ばないで。彼女は、傷つきやすいお年頃ですから。
2008.06.10
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日本文化のきめ細かさには、驚かされます。彫刻は、粘土で型をつくり、その後に石膏やブロンズとして完成します。粘土は、その前の原型。しかし、奈良時代は粘土で作られた塑像も多くありました。粘土で作られた仏像のひとつに、法隆寺の帝釈天立像があります。画像をお見せできませんが、この像の左足の靴先が壊れています。そして、この靴の中から、仏像の足の指が見えているのです。この仏像は、まず裸で作られました。その後に、粘土で作られた着物や靴が着せられていったのです。似た例は、東大寺の吉祥天像でも確認されています。破損がなく確認できない、他の仏像にも似た細工があると考えられています。見えないことを承知で、裸の仏像を完成させる。そして慎重に、着物を着せてゆく。きめ細かさ。そして、優しいいたわり。忘れてはいけない、わたしたちの誇り。それでも、忘れつつあるかもしれない、わたしたちのこころ。【参考】 「魅惑の仏像 四天王」,毎日新聞社,2000年
2008.06.09
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かえるが、にぎやかになりました。たんぼから、かえるの合唱が聞こえてきます。よくあれだけ鳴き続けるものだと感心します。しかし、夜中の鳴き声はうるさくもあります。「昆虫記」で有名なファーブルは、かえるの声が嫌いなひとりでした。粘り強い観察が得意なファーブル。その鋭い感性は、一方で神経質な面をみせます。かえるの声にたまりかねたファーブルは、かえるに散弾銃を打ったといいます。また、鳥のナイチンゲールの鳴き声もうるさいと感じ、散弾銃を打っています。動物好きなはずですが。昨年は、ある時期から急に静かになったかえるたち。今年はいつまで、元気な鳴き声を聞かせてくれるでしょう。【過去の日記】 かえるの子守唄 - 讃岐の子守唄 -
2008.06.08
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ご存知かと思いますが、いつもいらっしゃる皆さんにご確認の連絡を。「注意」6月8日(日)の定期メンテナンスにおいてAM5:00~AM10:30(予定)の間、下記サービスが停止します。・楽天ブログ全機能・楽天フォト全機能・楽天リンクス全機能*私の8日の日記更新も、深夜になりそうです。またお時間のあるときに、ごゆっくりとご覧ください。
2008.06.07
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愛犬が、ふさぎ込んで寝込む。本に、その面白い話がありました。その人は、愛犬とともに鏡に映りました。愛犬はシェパード。愛犬は、鏡の中と飼い主を見比べていたそうです。特にじっと自分の姿を見ていたといいます。その後、愛犬はふさぎ込んでしまったそうです。本の作者は、こう言います。「その愛犬は、初めて自分の姿が飼い主と違うと気がついた。人とは違う、自分の姿にショックを受けたに違いない。」本当に、そうでしょうか?犬は視覚が弱く、嗅覚で判別する生き物。過去の日記でも書きましたが、猫は視覚に頼ります。それでも、鏡の中の自分を、自分自身とは認識できない子が多いもの。その犬が視覚に頼ったとしても、ふさぎ込んだ理由は違うでしょう。彼ら彼女らは、きっと犬の姿に劣等感を持ってはいない。私は、思います。飼い主が、別の犬を連れていることに、ヤキモチをやいたのだと。皆さんは、どう思われます?【過去の日記】 ねこさんで実験! - 動物の認識する世界 - 過去の日記は、約1年前。あの頃の常連さんも、かなり去りました。この日記にも、癌で亡くなった北猫さんのコメントがあります。北 猫さん:「これから体調くずしやすい、天気が続きます無理しないで下さい(2007年05月31日 08時24分09秒)」ご自分のお体は、もっと大変だったでしょうに・・・・。
2008.06.07
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時速160kmで水中を泳ぐというマグロ。究極に抵抗の少ない、砲弾型の体。強い推進力を生み出す、力強い筋肉。その筋肉「赤身」は、泳ぐことでさらに強化される。ゆっくりしか泳げない研究中の養殖マグロは、全身が軟らかい「トロ」になってしまうという。筋肉に酸素を供給する、強い血管。血管を流れる血液は、エラで冷やされ、体内でまた温められる。その血液は水温より5度程度温かく、高い運動能力が維持される。まさに、泳ぐために生まれた魚。泳ぐことは、マグロの才能であり、また宿命でもあります。血液を温める体温を生み出すには、多量の酸素を必要とする。そのためには、泳ぎ、酸素をエラに送り続けなくてはなりません。マグロは、眠っているときですら、ゆっくり泳ぎ続けます。超高速の泳ぎ。高い才能を維持するには、絶え間ない努力を必要とします。栄光に眼を奪われるあまり、その陰にある苦難を見逃してしまいます。生きる者のすべては、努力なしに、才能を維持することはできないのです。
2008.06.06
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スズメが元気よく、飛び回る季節。彼ら、彼女らは、辛い冬を乗り切って、生きてきました。空を飛ぶために、鳥は大きな犠牲を払っています。彼らの体は、あまりに華奢で、か細い。極限まで体を軽くし、空を飛ぶために。その体には、冬の寒さも驚異となります。寒さを防ぐ、脂肪がないから。寒い日、スズメは羽を起こし、体を膨らませています。羽に暖かい空気を蓄えて、体を温めるため。さらに寒い日、スズメは餌を食べ、体温を上げて身を守ります。それには、多くの餌が必要。しかし冬は、その餌がありません。餌のない冬ほど多くの餌が必要な、厳しい試練に耐えるスズメ。少なくはない、冬を越せない仲間たち。苦難にさえ打ち勝つ、空への憧れ。厳しい試練がもたらす、自由な大空。安らぎに惑わされ、私たちが追うことをやめた、ひとつの可能性。
2008.06.04
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魚眼レンズをご存知でしょうか。カメラが趣味ならご存知な、魚眼レンズ。超広角レンズで、周囲が歪んだ不思議な世界が広がります。魚眼の名のとおり、これは魚の眼の形に似たレンズ。しかし魚が見る世界は、魚眼レンズと違います。魚の眼のレンズは、あまり性能がよくありません。そのレンズの屈折率は、水とほぼ同じ。そのために、水中ではあれほど丸いレンズにしないと、光が曲がらない。魚の見る世界は、思いのほか平凡。魚眼レンズの世界。人が作り出した、オリジナルな世界。人のみが知る、様々な幻想。存在しない世界を作り出す。人はいつも、幻を、追い求める。【ウィキペディア】 魚眼レンズ
2008.06.03
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ベルを鳴らして、犬に食事を与える。これを繰り返すと、ベルの音だけで犬はよだれを出すようになる。これは、有名なパブロフの犬。条件反射の実験。さらには、食事時のベルの音を変えると、その音だけに反応するようにもなります。条件反射は、とても高度な反応。条件反射は、犬だけではありません。人はさらに特有の、条件反射を示します。条件反射を得た人は、ベルを止めてもよだれが出ます。「食事ですよ」という言葉をかければよいのです。これは、言葉が分かる人だけの反応。人は、言葉から実体を想像できます。「食事」の言葉から、本物の「食事」を想像できるように。だからこそ、人はまだ見ぬ未来を想像できます。そして、未来に向かって夢を馳せるのです。文明は、こうして作られました。条件反射は、動物の本能。そして未来への夢は、人の本能。
2008.06.02
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本日、6月1日で13万ヒットとなりました。皆様の応援のお陰と、感謝しております。また2006年5月20日がブログの開設日ですので、開設から2年経ったことになります。しかし私は、ブログを登録だけして放置していました。実際に日記を書き始めたのは、2006年7月21日ですので、この日を準2周年としています。このことは、常連の皆さんはご存知ですね。付け加えますと、12万5千ヒットのお祝いは、完全に忘れていました。かなりいい加減で、すみません。さて、13万ヒット目ですが、キリ番は初めて来られたかたでした。コメントを下さったかたで、最も近かったのは、130,001ヒット目の、しろくまととらさん。また2番目は、130,003ヒット目の、0722よしさんでした。いつもありがとうございます。今日はこちらは晴天に恵まれ、とても良い天気です。まもなく、たんぼにもカブトエビが現れることでしょう。これからも、ゆっくり、休み休み、日記を続けて参りますので、よろしくお願いします。
2008.06.01
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