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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX5 MDラジカセ(発売日:1999年11月)」だ。 シンプルなデザインながら、回転型セレクターを搭載して使い易い一台だ。 [Panasonic RX-MDX5 MDラジカセ] 乾電池によるメモリーバックアップ(時計/設定)が可能。■主な故障と原因 MDを挿入するとすぐに排出される → MD検知スイッチの接点劣化乾電ボックスのバネ端子の腐食欠損 → 乾電池の電解液漏れによる腐食乾電池によるメモリーバックアップ不能 → メモリー故障■修理 見た目もシンプルだが、内部もシンプルだ。分解・組み立ても容易だ。 フルレンジのスピーカーユニットも、 相応に良いものが使用されている。 さて、電池ボックスの端子基板を取り出すには、中央部に配置される基板やユニットを全て取外す必要がある。バネ端子が見事に腐食して欠損している。 手持ちのバネ端子と交換。 MDユニットを取外す。同ユニットケースに若干の錆が見られる。埃の侵入も多いようだ。分解してメカをクリーニングし、MD検知スイッチに接点復活剤を塗布することで再生・録音ともに復旧。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF1701A-KIT」 、ATRAC ICは「Panasonic MN66616RA3」と思われる。 CDユニットもクリーニング。CD光ピックアップは「Panasonic RXQ0633」のようだ。 組戻し後、乾電池によるメモリーバックアップの確認テストをしたところ、機能しなかった。恐らくは記憶メモリー用ICの故障と思われる。仕方なく主基板を交換して復旧とした。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検を行う。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年03月14日
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今回の修理は、「CASIO MDH-5 MDラジカセ(おそらく発売日:1999年)」だ。市場のMD浸透に合わせた普及価格帯の一台だ。とは言え、それなりのスピーカーユニットを搭載しており、最近のラジカセと比べれば、音はすこぶる良い。[CASIO MDH-5 MDラジカセ] 普及機らしく、ファンクション(CDやラジオなどの)切替は手動で、ラジオもアナログ式だ。 長い間大切に使ってきたので修理できないかと相談を頂き、修理させて頂いた一台だ。 流通数が少なく、初めて修理する機種だ。■主な故障と原因 MDに録音ができない。最近はMDの再生ができないこともある → MD光ピックアップの劣化故障操作スイッチの多くが誤動作する → 押下式スイッチの劣化故障CD扉が正常に開閉しない → 開閉ノッチの経年使用による摩擦抵抗増加■修理 機能が少ない分、分解は比較的容易だ。 多くのスイッチが動作しないか誤動作するので、点検前に押下式スイッチを全交換した。 操作できるようになったので、点検を再開。MDレンズのクリーニングで再生は復旧したが、録音は以前できない。 この状況から、MD光ピックアップの劣化が原因とあたりを付け、その交換を試みる。 再度分解し、MDユニットを取外す。 MDユニットを分解し内部を確認。MDメカはカシオのオリジナル。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。 MD光ピックアップを交換してみる。 これを交換した場合、個別調整が必要となる。しかし、当該機もご多分に漏れず、整備マニュアルが入手できない。調整しなくても問題ない場合もあるため、これを期待し、確認。 結果、録音はできたが、数箇所に音跳びがあった。やはり未調整が影響しているようだ。今回は、個別調整を割愛できないと判断した。 改めて整備マニュアルを精査すると、「ZD-3」の機種名で英語版を発見した(ただし、各所微妙に異なる)。 早速、MDの調整方法を確認したところ、「現場ではできない。工場の専用マシンで行え」の記載を発見。仕方なくMDピックアップの交換を断念した。 メーカーが当初より工場以外でのMD修理をしない方針は、初めての経験だ。更に調べると、カシオの他機種も同様のようだ(まいったなぁ)。 幸い、手元にあったカシオの別機種のMDユニットを整備したところ、これが正常に動作したため、MDユニットごと交換を行い、修理を完了できた。[取外して点検中のMD制御基板] 一方のCDは、特段の不具合は無く、全体をクリーニング。CD光ピックアップは、これも初見の「SONY KSS-880A」だ。国内はもちろん、海外からの入手も困難なレアパーツだ。 CD扉の開閉不良は、開閉機構の整備で復旧した。その他各部のクリーニング、組戻し、点検を行う。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 今回は、何度も分解と組戻しを行ったため、かなりの日数を要してしまった。手を動かす事は簡単だが、やはり事前の調査が大切だ。かつ、定石は最善の道程。これらを再認識した修理となった。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年03月04日
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