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さて今日は 2021~22主力株概況シリーズ です。
4位 7605 フジ・コーポレーション (東1、4月優待) ◎◎◎
PF時価総額4位の超主力株は、宮城県地盤でタイヤ専門店「タイヤ&ホイール館フジ」を東北、関東中心に直営展開しているフジ・コーポレーションです。前回の2020シーズンでは15位で登場していましたが、好調な業績とは裏腹の軟調な株価推移を評価して大きく買い増しをしたため、数年ぶりに最上位の一角への返り咲きを果たしました。
現在の株価は1219円、時価総額256億円、PBR1.26、自己資本比率は76.1%、今期予想PER8.60、配当利回り1.4%(17.5~21円)、総合利回り3.5%(17.5+25=42.5円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」200株保有で5000円相当、2000株で10000円、10000株で20000円相当の三菱UFJニコスギフトカードです。
フジ・コーポは、専門とするタイヤ・ホイール販売に関して日本一の総合戦闘力を誇っています。社長さんも、
「勿論タイヤ・ホイールに関する品揃えは同業他社の追随を許さないでしょう。」 と絶対の自信を持っていらっしゃいます。
そしてこの戦闘力の源泉は、
1. フジ・コーポレーションは全店舗が直営であり、本部マージンが不要なこと、迅速な経営判断が出来ること、通信販売が可能等の点でフランチャイズの多いオートバックスやイエローハットなどのライバルに対して圧倒的な価格優位に立っていること。
2. タイヤ販売はブリジストンのタイヤ館などのメーカー直営店が圧倒的なシェアを握っている世界だが、それらはメーカーの都合のみで存在していて客の方を全く向いていないので品揃えが劣る。そのためほぼ全てのメーカーのタイヤを扱っていて「客の欲しい商品が何かを考えて仕入れている」フジ・コーポには敵わないこと。
などですが、過去の「一貫して伸び続けている」実際の業績推移が証明している通り、タイヤ販売業界においてはフジ・コーポに勝てる総合戦闘力を持った強いライバルは存在しません。ちなみにIRによると、「 カーポートマルゼン(2020年9月期の売上高182億円)
さんが、当社と同じようなビジネスを展開してはいるが、(財務状態なども含めて)負けないと思っている。」ということでした。
(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
そしてフジ・コーポは利益率の高い美味しいビジネスであるタイヤ販売のみに特化しているという利点があるだけでなく、現在の店舗数は東日本中心に僅かに47に過ぎず、西日本には巨大な空白地帯が広がっており、これからまだいくらでも日本全国に出店余地があります。
ただ、実際の店舗展開を見ると「西日本を埋める」というよりは、「東日本のまだ出店余地のある隙間を深耕する」感じで出店しているようです。寒い地域の方がタイヤが売れやすくてビジネスに有利なのでしょう。
ま、いずれにせよまだまだいくらでも出店はできるだろうと思いますし、この数年新規出店を抑えていて、「じっくりとエネルギーを貯めている」感じがするのもとても良いと個人的には感じています。
ちなみにIRによると、「今のところ兵庫県の芦屋市が西の端のお店なのだが、これからどんどんと西日本にも店舗を広げていきたいと考えている。」という、力強い返答でした。
クレヨンでお子様にも簡単に説明できる分かりやすい業態、タイヤ業界の構造的な歪みに乗じたまだ今後も数年間は続きそうな恒常的な成長力、業績をチェックしやすい親切で詳細な月次発表、「もしも、
が今でも現役のファンドマネージャーだったらきっとこういう銘柄を買うんだろうな。」と感じる、「隣の綺麗なお姉さん」的なフジ・コーポの気さくでフレンドリーな魅力は未だに色褪せていないと考えています。
そして実際、ピーター・リンチの後継者で愛弟子の、
ジョエル・ティリングハスト
(上記データは手持ちの日経マネーより引用)
が運営しているファンドが、ここの株式の6.7%を保有し第2位株主(BBH
フィデリティ・イントリンシック・オポチュニティズ)
で現在登場してもいます。
(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
以上を簡単にまとめると、
フジ・コーポは、勝てる優待グロース株を発掘するための、オニール変法の魔法の公式である
YOU-CAN-SLIM法
のいくつかを高レベルでクリアしている極上の銘柄に再び戻っている
と判断して、今回再び超主力化したということになります。
これから再び、フジ・コーポをPF最上位の一角として楽しくホールドして応援していく予定です。
2021~22主力株概況シリーズ 免責事項
2021~22
主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の「無重力のステージ」に連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちてはいないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い、オラオラの独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。