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我がVOLVO XC40は俗にいうマイルドハイブリッドなのですが、それってトヨタとかのハイブリッドと何が違うのでしょうか?
ハイブリッドには「ストロングハイブリッド」と呼ばれるものと「マイルドハイブリッド」と呼ばれるものがあります。前者は、トヨタの「THSⅡ」、日産「eパワー」、ホンダ「e-HEV」などでモーターの出力が大きく、燃費に優れ、ある程度はモーターで自走できるシステムです。但し、コストがかかり車両が高くなる傾向があります。一方後者のマイルドハイブリッドは、スズキの「Sチャージ」、スバルの「e-パワー」などがあり、ほとんどがエンジンを小さなモーターとバッテリーでサポートしますがそれ自体でで自走することは出来ません。しかしコストを低く抑えられるため、車両価格も低めに設定できるようです。
日本のメーカーではそれぞれで独自にハイブリッドシステムを開発しており、メーカー間の共通性はほぼなく、開発費がかかり、どうしても価格が高くなってしまっているようです。
VOLVOに搭載されている「48vハイブリッド」システムは後者のマイルドハイブリッドにあたります。ヨーロッパでは自動車メーカーと、ハイブリッドシステムを作っている会社が別々になっていて、マイルドハイブリッドはLV148という共通規格のもとに作られており、各自動車メーカーがそれを選んで搭載しているらしいのです。
技術的には、エンジン、スターターと発電機を兼ねるスターター・ジェネレーターと、48Vの二次電池(リチウムイオン電池)、そして電圧を変化させるDC/DCコンバーターで構成されています。スターター・ジェネレーターはエンジンとベルトでつながっており、減速時のエンジンの回転力を利用して発電する。その電流を二次電池に貯める。そのときの電圧が48Vであるため「48Vマイルドハイブリッド」という名称になったということです。貯めた電力は、エンジンの始動と加速時のアシストに使われるだけでなく、アクティブ・スタビライザーなどを動かす電力に使ったりしているとのことです。
この48vハイブリッドは、VWのゴルフの全車種に搭載となり、ベンツではストロングハイブリッドかこの48vハイブリッドの何れかが搭載されているらしいのです。日本では馴染みのない名前ですが、ヨーロッパではかなり普及しているシステムなんですね。 しかし燃費はお世辞にも素晴らしいとは言えず、日本メーカーのハイブリッドシステムにはかなわないというのが実態です。ヨーロッパでもそれは承知のことであり、あくまでも全車電動化に向けての繋ぎのシステムと考えているみたいですね。
VOLVOでは既に全てのクルマに純粋なガソリン車はなくなり、48vハイブリッドとプラグインハイブリッドに切り替わっており、間もなく電気自動車も発売になるようです。あまり大きなメーカーでないからこそ出来ることかもしれませんが、この環境に対する思い切ったメーカーの姿勢には素晴らしいものがあると思います。そんな思想のVOLVOという会社のクルマに乗っていることって、ちょっとだけ誇らしい気持ちになってしまったりします!
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