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さて今日も第35回日本眼科手術学会参戦記の続きです。1月28日(土)のプログラムも全て終了しました。その後は、 「名古屋B級グルメとワインの夕べ」という懇親会に参加しました。 ↑ 会場は凄い人! 明らかに学会自体よりも人口密度が高いです。(笑) 会場では、名古屋名物のB級グルメ屋台が出ていました。 超有名店、矢場とんのみそかつ まるは食堂のジャンボエビフライ 地雷也(じらいや)の天むす 世界の山ちゃんの手羽先 どれも美味しかったです。名古屋の夜はこうして更けて行きました。。。。(続く)
2012.02.27
今日も第35回日本眼科手術学会参戦記の続きです。さて1月28日(土)午後のセッションは、「白内障手術難症例に対する手術機器・周辺機器の有効な活用法」というインストラクションコースに参加しました。 ここで勉強になったことを個人的なメモ書きとして残しておきます。以下、眼科専門医向けのややマニアックな内容となりますので御了承下さい。 CCCが流れかけた時に粘弾性物質を追加する場所は「流れかけたその場所」は×で、「これから戻したい場所」が正解。そこに入れて平坦化させてCCCが戻りやすいようにする。 IFIS症例でヒーロンVを使用する時は、吸引流量は25ml/min以下に設定する。 固い核は最後の核片処理に注意。分割君で後嚢をブロックすること。 破嚢時のビスコエクストラクションでは、 1. ボトルを下げて左手ヒーロン。 2. マキュエイド入れてスポンジビト。 3. woundにビトが噛んでいる時には、八重式虹彩剪刀を前房内に入れてガシガシ切るのも有効。(← これは知らなかった) 4. その後にビスコエクストラクション、 という電車道の王道の手順を守ることが大切。 非常に勉強になるインストラクションコースでした。(続く)
2012.02.22
今回の眼科手術学会のようなメジャーな大きな学会では、器械展示場で様々なイベントが開催されていることがあります。 今回は、スタンプラリーが開催されていました。 これは器械展示場の様々な会社のブースに置いてあるスタンプを集めると商品が貰えるという物です。 私も様々なブースを回って、 頑張ってスタンプを集めました。 スタンプが全部埋まると、記念に名古屋グッズが戴けます。 上記の選択肢の中から私は、 名古屋名物、みそかつの「みそだれ」を選びました。食べるのが楽しみです。 このように学会と言うのは勉強になるだけではなく、楽しいイベントも満載なんですね。(続く)
2012.02.21
さてランチョンセミナーの後はブラブラと学会場内を散歩します。カールツァイスというカメラのレンズ等で有名なドイツのメーカーがあるのですが、ここは眼科用の手術や外来診察用の顕微鏡なども手掛けている関係で大きなブースを出していました。 偶然その前を通りかかると、 スターバックスコーヒーとコラボした臨時の「カールツァイスカフェ」が開かれていました。 ちょうど食後だったので美味しくコーヒーを頂きます。 さてその後は学会併設の器械展示場へ向かいます。ここでは、 MEテクニカという、手術関係の小器械販売を手掛ける会社のブースに立ち寄りました。最近、「柴式サイフォン式吸引器」という、白内障手術時に術野に水が溜まらない様に外眼角(目尻)に引っ掛ける器械が非常に評判がよく、実際に現物を自分の目で見てみたかったのです。 ↑ 実際に目の模型で試して見ました。魔法のように水が抜けます。これは凄いですね。 当院で現在使用している従来型の器械に較べて非常にコンパクトで、更に抜群に効果も高そうなので早速注文しました。ただ全国のメジャーな白内障手術施設から注文が殺到していて在庫が無いとの事で、私が実際に手術で使えるのはもう少し先になりそうです。 それ以外では、白内障手術で最も重要なCCCという水晶体の前嚢(ぜんのう)という袋の表面の皮をめくる手技で、その安全性を高めるCCCマーカーという器械があるのですが、 これも一度実際に手術で使ってみることにしました。 学会ではこのように様々な手術道具に実際に触れることが出来るのですが、これも学会の大きな楽しみの一つなんですね。(続く)
2012.02.17
さて1月28日(土)の学会もお昼になりました。お弁当を食べながら勉強するランチョンセミナーに向かいます。 今回参加したのは、ヒーロンVという白内障手術で用いる補助薬剤の効果的な使い方についてのセミナーでした。ここで勉強になったことを自分用のメモ書きとして残しておきます。以下眼科専門医向けの内容となります。 ヒーロンVが必須なのは、術中の虹彩の動揺の激しいIFISと成熟白内障のCCC。その成熟白内障のCCCでは、最初に眼球圧迫した上で、ヒーロンV→穿孔してから稲村式ダブルノズルカニューラで減圧→なるべく小さ目を意識してCCC→必要なら更にダブルCCC。また、成熟白内障のCCCは絶対にビスコートではやらないこと! IOLの交換・摘出にはヒーロンVが必須。ただし破嚢時にはVが抜けないので使用しないこと。 ヒーロンVは、クスリではなく道具。注入ではなくそこに置く感覚で使う。 会場との質疑応答。 Q ヒーロンVでCCCすると小さくなったりフラップが切れたりする。どうしたら良いですか?(これは自分も同じ悩みを持っており役立った) A CCCをゆっくり回す。フラップは角膜内皮側に少し持ち上げるくらいでちょうど良い。またCCCは正方形を作るくらいのイメージを持つとちょうど良い。 実践的で明日からの手術にすぐに役立つ素晴らしい内容でした。(続く)
2012.02.15
さて1月28日(土)午前中2番目のセッションは、 「眼外傷のプライマリーケア」という教育セミナーに参加しました。 この中では1つ印象深い話がありました。それは、ある患者様が「作業中に間違ってガスバーナーでちょっとだけ目をあぶってしまった!」と言って受診されたときのお話でした。患者様は「最初は凄く目が痛かったけど、ここに来たら何だかもう治った。」ということで、診察しても目にほとんど傷もないし視力も1.0出ているしで、抗生剤の目薬を処方の上帰宅されたのでした。 ところがその数日後、患者様が「突然目が見えなくなった!」と言って来院され、目を見ると眼内炎といって目の中が全てバイキンだらけ膿だらけになってしまっていたのです。 後で会社の同僚の方などに確認すると、実は「ガスバーナーでは金属片をあぶっており、その破片が飛び散った。それで痛がって受診した。」と言うことだったのです。患者様自身は痛みからかその時の記憶が無くなってしまっており、それで眼科で受傷状況をきちんと説明できていなかったのです。 この患者様は実は角膜(黒目)の隅っこからスパッと鋭利な金属片が入り込んでおり、スピードが速かったため硝子体(しょうしたい:目の奥のこと)にまで達していたのです。だから最初の診察時には目の表面側はなんとも無かったものの、数日経って目の奥に入り込んでいた汚い金属片が悪さをして目が見えなくなっていたのです。 この話の教訓は、我々眼科専門医は、 常に眼内異物があるものとして、外傷眼の診察をすべきである。 ということです。産婦人科医が「女性を見たら妊婦と思え!」と言われているのと一緒ですね。今後、常に肝に銘じていこうと思いました。(続く)
2012.02.13
さて先月名古屋で開催された「第35回日本眼科手術学会」参戦記の続きですが、ようやく本題に入ります。最初に参加したのは、 原発閉塞隅角緑内障(げんぱつへいそくぐうかくりょくないしょう)の治療戦略という教育セミナーでした。これは目の中の水の出口(隅角)が何らかの理由で閉塞し、眼圧(目の血圧)が上昇することによって視神経の損傷が起こる病気です。 治療法はその病態によって色々なのですが、 治療法の一つにレーザー虹彩切開術(LI)というものがあります。この治療法は外来で施行可能であると言う大きなメリットがあるのですが、その反面、正確な機序・頻度は不明なものの、術後に角膜(黒目)の透明性を維持する細胞である角膜内皮細胞が減少してしまい、角膜移植をしなくてはならなくなることもあります。 なので、我々眼科専門医にとってはこのレーザー虹彩切開術というのは「悩みの種」の治療法なのです。本来原発閉塞隅角緑内障の治療と言うのは白内障手術をすることが根本的な解決策なのですが、まだ白内障がほとんど進行していなくて手術には早いと判断される場合や、逆に全身状態が悪くてとりあえずその場をしのぎたいなど、色々な事情でどうしてもレーザー虹彩切開術を選択しなければならないこともあります。 このセミナーでは、この治療法を少しでも副作用を減らして施行するコツが詳しく解説されました。 その最大のコツは「無理して目の隅っこにレーザーをしないこと」です。術後の見た目は隅っこの方が良いのですが、最周辺部にレーザーを打つのは視認性が悪くて総エネルギー量が上がりやすくなり、また大切な角膜内皮細胞に近いので目に障害を与えやすいからです。 これは非常に大切なことで私も普段から意識を徹底していますが、今回しっかりと復習できて大変勉強になりました。(続く)
2012.02.09
さて学会場に入ります。 気分が高まりますね。 学会場に着いたら、まず最初にコングレスバッグを貰います。 これは学会場で資料を入れるためのバッグですが、学会終了後はそのままエコバックにもなる優れものです。今回は上記の4つからの選択でしたが、 私はこの水色と白のストライプが綺麗なバックを選びました。 さて次はランチョンセミナー(お昼にお弁当を食べながら勉強できる一石二鳥のお得なセミナー)の整理券取りです。これは急がないと行きたいセミナーに入れなかったり、ひどい時は全て売り切れでお昼御飯そのものにあぶれてしまう事もあるのでとっても大切なのです。 今回は十分間に合いました。 さて、学会の日程表を良く見て一日の行動を考え、いよいよ勉強開始です。(続く)
2012.02.07
さて1月28日(土)の朝は、早起きして朝食会場に向かいます。 すると入り口に、「シェフが目の前でお作りするオムレツなどをご用意いたしております」 と書いてあります。おっ、これは 「オムレツ理論」 ですね。期待が高まります。 オムレツだけでなく、名古屋名物のきしめんも頂きます。 他の料理もとっても美味しかったです。やっぱりオムレツ理論は正しいですね。(笑) 朝食の後は急いでシャトルバスに乗って学会場へ向かいます。 ようやく学会場に到着しました。これから楽しいお勉強の始まりです。(続く)
2012.02.05
さて先週のことですが、1月27日(金)の夕方の17時30分に外来を早期終了させて頂いた私は、大急ぎで松山空港に向かいました。我々眼科専門医にとっての「3大学会」の一つである、第35回日本眼科手術学会総会に参加するためです。 学会は名古屋で行われたのですが、 名古屋行きの最終便に何とかギリギリで間に合いました。 ↑ 名古屋便の機体は毎回非常にコンパクトな「ちびちびボンバルディア」のプロペラ機です。私はもっと大きな飛行機が好きなんですが、東京便や大阪便に較べれば需要も少ないでしょうし、まあ仕方ないですね。 中部国際空港(セントレア)に到着した後は、名古屋の副都心の金山(かなやま)まで電車で向かいます。 泊まったのは、 ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋です。このホテルから学会場までの直通のシャトルバスが出ており、一番便利だったのです。 このホテル、学会のホームページからリンクされている旅行代理店や楽天トラベルなどでは早くから満室表記になっていたのですが、地元の旅行代理店に行ってみるとあっさり予約が取れました。こういうことは意外と良くあります。おそらく「予約枠」が違う関係かな?と思っています。 ホテルの客室からは綺麗な夜景が見えます。 夕食を食べていなくてお腹もペコペコだったので、近くのコンビニでお気に入りの発泡酒とおでんを買って部屋で食べます。 さすが名古屋だけあって、おでんには、 「みそたれ」が付いています。「やっぱり名古屋は何でも味噌文化なんだよなー」と妙に納得しながら眠りに付きます。明日からの学会が楽しみですね。(続く)
2012.02.02
当院は患者様にいつでも気軽に受診して頂きたいとの思いから、外来では予約制は採用しておりません。当初はどの時間帯でもそれほどお待たせすることはなかったのですが、開院後4年近くが経ちクリニックの認知度が高まってきたせいか患者様の数が次第に増え、そのため「いつ来ても混んでいる。一体外来はいつ空いているんですか?」という質問を戴くことがあります。 外来が空いている時間帯というのは季節によってもかなり異なるのですが、寒い今の時期だと午前8時30分の外来開始から9時30分くらいまではまずまず空いています。検査までの待ち時間が30分を超えることはまずないだろうと思います。 ところが、クリニックへのバスが多く到着する時間帯でもある午前10時前後になると急激に激しく混み始める事が多く、その混雑は12時まで続くことも多いです。なので、この時間帯に来られると「いつ来ても混んでいる。」という印象を持たれやすいかと思います。 午後は15時30分外来開始なのですが、16時30分くらいまではかなり混雑します。ところが17時を超えるとほとんどガラガラとなります。日によっては待合室に患者様が誰もいないこともあります。(笑) ですので、待つのが嫌な方には是非17時以降の受診をお勧めします。なお外来終了は18時となります。 以上をまとめると、外来が空いている時間としては8時30分から9時30分、もしくは17時以降ということになります。この時間帯ならばそれほどお待たせすることなく快適に受診して頂けると思います。 受診時の参考にして頂ければ幸いです。
2012.02.01
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