おしゃれ手紙

2015.08.06
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カテゴリ: 読書
朝顔朝顔は次から次へと咲く。
だが、困ったことに都会のベランダーのある種の生活として、俺は朝方眠って昼過ぎに起きるのである。
寝る前には湿った唐傘(からかさ)のような、ほどけかけた蕾の柔らかな生命目撃出来る。
ああ、また朝顔が咲くのだと胸ふくらませる。
だが、起きた頃には花が咲き終え、萎えているのだ。
雨の道路に落ちたティッシュのようにすっかり溶け出してへたった花。
まったく、朝顔はなぜ朝顔なのか。
「ボタニカル・ライフ」
八月は、ふつう、家庭の園芸家は、魔法の花園を後にして避暑に出かけるときだ。
なるほど、園芸家は一年じゅう断乎として、
「ことしはどこにも出かけませんよ」と、予告する。(略)
そのくせ夏になると、放浪的な本能にかられてか、 隣近所の噂をはばかってか、たちまち都会を見すてる・・・。
「園芸家12ヵ月:8月の園芸家」

如雨露 北欧旅行 ■の間、食事中にいろんな人の話を聞くのも面白かった。
そのひとつに、家に残した植物をどうする?という話題があった。
特に暑い日本で、夏、1日でも水やりをしないと、植物は枯れるから、みんなどうしているのかと興味深く聞いた。
子どもに頼んだけれど、やっているだろうか?と心配する人。
中には、シルバー人材センターに頼んだという人もいた。
うちは、お隣にお願いした。
シルバー人材センターに頼んだという人の値段を聞いて、お土産を考え直した。

「園芸家12ヵ月」は「ボタニカル・ライフ」の著者、いとうせいこうが師と仰ぐ人。

ボタニカル・ライフ
庭のない都会暮らしを選び、ベランダで花を育てる「ベランダー」。
そのとりあえずの掟は…隣のベランダに土を掃き出すなかれ、隙間家具より隙間鉢、水さえやっときゃなんとかなる、狭さは知恵の泉なり…。
ある日ふと植物の暮らしにハマッた著者の、いい加減なような熱心なような、「ガーデナー」とはひと味違う、愛と屈折に満ちた「植物生活」の全記録。
第15回講談社エッセイ賞。

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Last updated  2015.08.06 14:26:43
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天地はるな@ Re[1]:9月のおしゃれ手紙:連歌と茶道(09/30) ミリオンさんへ 京都は観光客が多すぎて最…
ミリオン@ Re:ごちそうさん歌・サラダ記念日(07/06) こんばんは。 サラダは美味しいですね。食…
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ミリオン@ Re:へび年ですから:口縄坂(10/01) おはようございます。 大阪に行くのが楽し…

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