おしゃれ手紙

2020.09.02
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テーマ: ■雑学王■(728)
カテゴリ: トリビア
「ブラタモリ#164」 ■で訪れたのは東京都の伊豆大島。
伊豆大島は、「アンコ椿は恋の花」の舞台になった島だ。
そこをブラタモリ一行が、ぶらぶらしていたら、 「ハマンカー」 というものを見た。
「ハマンカー」とは、「浜の井戸」という意味だった。
井戸のことは、「カー」といい、語源は「川」。


沖縄本島でも ■、
沖縄本島からまだ南の八重山諸島でも 井戸のことを「カー」または「カーマ」 と言う。
「カー」「カーマ」は湧水、泉=井泉(いずみ)を意味するが、「川」が語源ではなかっただろうか・・・。

伊豆の大島と八重山の言葉が、同じなのは、偶然ではないと思う。


岡山県・下津井の井戸 ■▼

先日、「28日本の民俗・兵庫」和田 邦平 著を読んでいて、またまたビックリ!!

「飲料水は人々の生活にとってたいせつな条件であった。
水道ができるまでは、井戸でも泉でも用水路でも、水場はすべて「カワ」であった。
兵庫県・淡路島三原郡南淡町沼島では古くから多数の井戸があって、「カワ」と称した。
特に共同井戸を今も「オオカワ」と呼んでいる。

離島では「カワ(井戸)」から真水を汲むのが、女子の重要な労働であった。
(略)


伊豆大島、沖縄と八重山諸島、淡路島の南端の沼島(ぬしま)・・・。
忘れられた言葉が、残っている。

井戸を川というのは、人間は、川辺に住んでいて、そこの水を使っていたから、井戸水を使うようになっても言葉の記憶として残ったのだろうと思う。
一般に方言(言語)というものは時代に応じて京都で使われていた語形が地方に向かって同心円状に伝播していった結果として形成されたものなのではないか・・・。

「カー=井戸」という言葉に柳田國男■ 「蝸牛考」 ■がピッタリくる。

まだ水道などなかった時代の大阪の丁稚たちの仕事に風呂の水汲みがあった。
風呂の水は土佐堀川や横堀川へ汲みにゆくのだった。
ここにも、水汲み=川。


ちなみに、飲み水は、「水売り」から買った。

この界隈(あたり=天満)の井戸水は金気が強く、飲み水に適さない。
料理や飲み水に使うものは、毛馬あたりで汲まれた大川の水を水売りから買わねばならなかった。
「みず」と書かれた木の札を表口の格子戸に下げに行く。
この札を見て、水売りが水を運んでくれるのだ。

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Last updated  2020.09.02 00:06:18
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