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S教会で行なわれた復活祭のミサにて演奏しました。 賛美歌やゴスペル風現代曲など短い曲を20曲以上。カントル(「カンタービレの語源」?)を務めたソプラノ歌手ケイティさんのおかげで、司祭さんの朗読との連携も要所要所ばっちり決まりました。 瞑想や祈祷時の音楽も演奏しました。グルック「精霊の踊り」、ヘンデルのフルートソナタ(P3編曲版)など。 過去にもクリスマスとか日曜礼拝とかで演奏したことはありましたが、ここまでどっぷりと本格的なミサで教会音楽を弾いたのは初めて。教会側も信者さんも満足げだったけど、僕らはひたすら疲れまくったのでありました。 3時間にも及ぶ式典でした…… ヘンリー(ピアノ)、僕(バイオリン)、エレン(チェロ)の三人でユニットを組んで半年以上になります。三人でリサイタルを開いたり、先日は日本の被災者向け演奏会で弾いたり。 音楽的なこととか楽譜の管理とかをめぐって、いろいろ喧嘩しちゃうことの多い三人ですが、近所に住んでることもあって今後もいろいろと音楽活動をしていこうと楽しみにしていた矢先、ピアノのヘンリー氏ってば、いきなり「普通の男の子に戻りたい!」などと言い出しました。 よって今日の演奏が涙の解散コンサート?となってしまったわけで。「ファンに惜しまれつつ、絶頂期で解散する三人組」と勝手に美化することにいたします。 ピアニスト探し、再開であります……。
Apr 23, 2011
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「テレフォン、ショッキング」(★★★☆☆) 自分自身、閉所恐怖症(claustrophobic)ぎみで、地下鉄とか、窓のない部屋とか、超高層ビルヂングのエレベーターとかは実は苦手。映画館とかコンサートホールとかも飛行機とかも、ほんとは頻繁に外に出て「シャバの空気」を吸いたくなる。以前は全く平気だったのに、年々苦手になってく。 だから、こうゆう「密室もの」映画は怖くて怖くて心拍数がどんどん上がる。じゃぁ、観なきゃいい話なのだけれども。 出演はライアン・レイノルヅだけ<あらすじ> 中東の国に駐在しているアメリカ人。何者かに襲われ気を失い、目が覚めたら棺桶の中。どうやら地中に埋められたらしい。携帯を使って、母国の家族や友人、職場や政府機関に連絡をし、救出を依頼しようとするが、電話が通じなかったり、対応窓口をたらい回しにされ、なかなか話が進まない。<感想> 早送りしつつも、いちおうは娯楽的に正当に怖がりながらDVDを観終えた。 この作品、むしろ舞台で上演するのもありかと。 今、友人のひとり(米軍兵士)がアフガニスタンに行ってることもあって、「あいつ元気かなー」とか思いながらDVDを観始めたのだけれども、やがて日本の被災者のことに思いを馳せる。地震で生き埋めになった人も多数いらっしゃるに違いないわけで……。 考えようによっては不謹慎すぎて公開は自粛すべきという声があるのかもしれない。(日本では地味に上映が続いているらしいものの) さて、とんでもない状況に陥ったとき、人はほんとに冷静になれるものなのか。 ぼくの周りのアメリカ人は、このたびの被災地の日本人の落ち着いた行動や助け合いの精神にいたく感動してるけど、おそらく多くの国では、ハイチ大地震やニューオーリンズのカトリーナ暴風雨での惨事で見られたように、人はパニクり、わめきちらし、強盗や略奪などの行動に走ってしまうもの。 この映画の主人公も、救助の手続きをしてくれるはずの電話の相手に暴言を吐いてしまい、協力を拒否される。ただでさえ携帯の充電が切れかかってるというのに、もったいない。<似たような映画> 127時間 キューブ
Apr 22, 2011
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今日はバイオリン弾きの友人ピーターさんのリサイタルを聴きに行ってきました。 氏とはカルテット仲間でして、ときどき一緒に遊ばせてもらってます。ユニット名はもちろんPeter & the Wolves(ピーターと狼たち)。 彼ってば、今回はどっからともなく東欧出身の美人ピアニストを連れてきてました。 お二人の演奏はそれはそれはお見事。ブラームスとフランクのソナタを、適度に均衡のとれた歌いっぷりで弾き切りました。実直な彼の性格そのもの。 実は、ぼくは今回、裏方として手伝ってくれと頼まれてて、ってゆーか「ピアノの譜めくり」役を打診されておりました。しかしどーしても自信がなかったのでキッパリ断りました(笑)。申し訳ないとは思ったけど、過去に何度かやったことがあってもうこりごり。 そしたら、譜めくり師として舞台に登場したのは、やはり「狼」仲間のひとり、ビオラ弾きのジム君でした。彼のいかにも緊張してる様子が傍から見ててわかりました。他人ごととして、けっこう笑えました。 客席には超有名な某バイオリニスト様が来てました。ピーターのマブダチだそうで。 ひと言ふた言ですが、ちゃっかり会話してしまいました。「あなたの大ファンです。CD、愛聴してます」とか申し上げちゃったりもして。←ほんとは一枚も持ってないけど
Apr 17, 2011
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トリオでバイオリンを弾きました(バイト)。 富豪のご子息ご令嬢のみの通う名門私立M学園。理事会、父兄や著名同窓生などが、みんなして着飾っちゃって参加する晩餐会/舞踏会にて、僕らはお食事時の背景音楽演奏のお仕事を仰せつかりました。←ギョーカイ用語で飯伴(めしばん)って言うんでしたっけ 共演のシャロン(ビオラ)とベティー(チェロ)はこてこてのプロ奏者、さすがに慣れていらっしゃる。「事前に譜面は配布されてるんだし、各自準備しておけばそれで充分」とのことで、三人揃っての練習はなし。ぶっつけ。プロの世界はそうゆうもん、と言い切る。小心者の僕はすごく心配でした。 チェロ奏者とは今日が初対面。握手して自己紹介して、その五分後にはいきなり本番で、目配せしながら甘い愛の歌をハモり合うわけです。不思議な感じ。 でもって、本番後は「あなたと一緒に弾けて楽しかったです」とか言いつつ急いで片付けて、軽く接吻だの抱擁だのしてお別れ。特に連絡先を教えあうわけでなし。またどっかで一緒に弾くかもしれないし、二度と共演することはないかもしれない。ま、もし再共演する機会があったら、そのときも楽しく弾きたいものです……。 ちなみに以下が演奏した曲の一覧。「コパカバーナ」とか「君の瞳に恋してる」とかの70年代行け行けどんどんディスコ音楽まで弾いちゃいました(照)。 I Will SurviveCopacabanaCan't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)The Junk Man RagViolin Concerto a minor Op3-6Divertimento K563The Sound Of MusicWhen You With Upon A Star(星に願いを)Eine Kleine NachtmusikSleepers Awake BVW645(目覚めよと呼ぶ声あり)Sheep May Safely Graze BWV208(羊は安らかに草を食み)Cavalleria RusticanaChristmas Concerto Amazing GraceOne Hand, One Heart, from West Side Story(ひとつの手、ひとつの心)What A Wonderful World(この素晴らしき世界)Largo by HandelNimrod, from Enigma
Apr 16, 2011
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「イの中のなまず」 (★★★★★ 満点五つ星) フェイスブック関連の映画「ソーシャル・ネットワーク」と対をなすドキュメンタリー映画を観た。日本未公開。<あらすじ> インターネットで知り合った美女と電話やメール、フェイスブックで親交を深めていくニューヨークの青年。彼女に対する思いはつのる一方、彼は次第に果たして彼女がほんとに実在する人物なのか疑問を抱き始め、実際に会いにミシガン州まで旅に出る。<感想> 過去にも似たような(虚構)映画はいくつもあるけれども、実録ドキュメンタリーということで楽しめる映画。本家「ソーシャルネットワーク」よりずっと気に入った。サンダンス系の佳作。 インターネットの中で自分を美化するのって、多少なりとも誰でもやってることかと思う。でも、ここまでやっちゃうのはスゴい。 なぜ題名が「キャットフィッシュ」(なまず)なのかが映画の最後で解き明かされる。この題名もお見事。
Apr 15, 2011
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バッハのカンタータ 大震災から一ヶ月。 自分に何かできることはないかと悩みまくり、とにかく何かしなきゃという衝動に駆られ、チャリティ演奏会を二回ほど主催しました。今は送金手続きも終了し一段落ついたとこです。そして改めて惨事の大きさに心が痛みます。 募金活動にあたって、いろんな人からの叱咤激励、風当たりもそれなりにありました。ってゆーか、みんなして言いたい放題。「ほんとに多額の義援金を集めたいのなら、百人の庶民に声をかけるより、一人の富豪に働きかけるべき」だの、「無名のアマチュア音楽家が何人も集まって拙い演奏をするより、一人のセレブを説得して活動させるべき」だの、「赤十字社などの大手を通じて寄付するより、小回りのきく中小団体に寄付すべき」だの。それぞれに一長一短がありますが、ぼくとしては、最終的にこの義援金が少しでも役に立ってくれればと切に願います。 普段の生活で日本と全くつながりのないアメリカ人たちを説得して寄付していただくのって、やっぱし難しいことを痛感しました。しょせん彼らにとっては対岸の火事なわけで。 おバカな人なんかは、「日本人ってば、クジラやイルカを食べてばかりいるからバチがあたったんじゃないの?」とか、「無理して日本に住み続けずに、中国の内陸部にでも集団移住すれば安全なのに」とかいう、素っ頓狂な発言をする輩もいて閉口。信じられません。日本人である僕の目の前でよく言えるもんだと呆れます。 一方で、日本びいきの人も周りには多く、隠れ日本ファンも含め、意外な人からも大口の寄付をいただきました。 海外で日本出身者として生きていくということはどうゆうことなのか、自分なりにいろいろと考えさせられた一ヶ月です。
Apr 11, 2011
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昨日今日と二夜同一公演でオケの本番がありました。ビオラ3プルの裏で、相方はクリスさん。 まずバーバーの序曲「悪口学校」The School for Scandal だかという曲をやりました。ほとんど知られてない曲だと思うのですが、こちら本国アメリカでは割と演奏されるようです。コープランドでいうところの「市民のためのファンファーレ」みたいな位置づけ。 聞いてるぶんにはドンチャン騒ぎのかっこよい曲ですが、弾いてるほうは必死。次々と出没する変拍子や臨時記号にてんてこまい。「弦楽のためのアダージョ」みたいにダラダラと遅すぎる曲もイヤだけど、この曲もツラいものがありました。 あと、シューベルトの「グレイト」交響曲も弾きました。この曲、部分的には名曲なのは間違いないですが、やっぱり苦手です。どうして、ここまで執拗に同じリズムや旋律を繰り返す必要があるんでしょうか。肩が凝ったし、腰も腕も痛いです。 終演後の呑みの席でも、シューベルト(のこの曲)に否定的な人と好意的な人とで派閥が二分、大論争に発展してしまいました。好みの問題とはいえ、みんなしてムキになってるし。 今季のオケの本番は、小さな演奏会があと一本入るかもしれませんが、一応全てが終了。昨年10月から月イチぐらいで本番があって、例年になく忙しいシーズンでした。
Apr 9, 2011
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NYフィル主催の室内楽演奏会を聴く。いつも彼らが定期で使う大きなホールにて。 主演に招かれたのは「女王様」ことアンネゾフィーっ! Beethoven String Trio in G Major op. 9, No. 1 Wolfgang Rihm Dyade for Violin and Double Bass Krzysztof Penderecki Duo concertante for Violin and Double Bass Mendelssohn Octet for Strings ムター氏の演奏は過去にも何度かナマで聞いたことはあるけれど、やっぱスゴい……。こぶしをきかせてソリスティックに鳴らしつつも、緻密なアンサンブルから逸脱することの決してないザ・名人芸。巨匠。 彼女が音楽界の頂点の座を保持できてるのは、別に美貌を武器にしてるわけぢゃなく、真の実力の賜物なわけで。 あの独特な謡い回しを苦手とする人もいるだろうけれども、やっぱり彼女はウルトラの母(ムター)。 そして、さすがは超人、メンデルスゾーンの弦楽八重奏大熱演のあと、なんとアンコールをご演奏。 神妙な顔つきで「この曲を日本の被災者に捧げます」と言って、バッハのG線上のアリアを弾き始める。リピートは「あり/あり」。一回めは例によってアンネゾフィー節、しかし二回めはピアニッシモでビブラート抜きという演出。 実はこの曲、偶然ながら、自分の主催するチャリティ演奏会で弾いたばかりだったのでびっくり。オレとしたことが、なんと涙がこみあげてきてしまって大慌て。 聴衆から義援金を募るというチャリティ演奏会ではなかったけれども、彼女自身はこの本番のギャラをそのまま日本に寄付するとのことでした。
Apr 3, 2011
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自分の好きな曲を二曲も弾けて最高の本番でした 某オケの演奏会に乗せていただきました。第1バイオリンパートに欠員が生じ、急遽どうしても賛助奏者が必要とのことで、今回だけの助っ人要員です。 なんてったって選曲が素晴らしかった。僕が乗ったのは二曲。 まずはガーシュウィンのラプソディーインブルー。おいしい曲。弦は全然難しくないし、そもそも休みが多い(笑)。ピアノ独奏や管楽器が盛り上がってるのを間近に聴けます。楽しく弾けました。数あるアメリカ音楽のなかで一番好きかも。この曲聴くと血が騒ぎます。 で、独奏ピアニストは、アンコールに応えてしっとりと「サマータイム」なぞ独りで弾きはじめました。が、いきなりコントラバスの首席がピアノの横に乱入してきて、いつのまにかお二人でジャズをジャムりはじめたのであります。なかなか粋な演出でした。会場も拍手喝采。 演奏会後半はショスタコ5番。過去に何度も弾いたことがある曲ですが、ちょっと気を抜くと大事故に発展しかねないワナがあちこちに仕掛けられてて、かなり怖い。 幸い、僕の座ったのは4プルト裏(相方はジーニーさん)。ハープ、ピアノ/チェレスタ、打楽器などのすぐ近くだったので、いろんな人の音を頼りにしつつ、必死で曲にしがみついて弾きました。 ここのオケ、初めて参加するので知人がいなくて心細かったけれども、団員さんはみんな気さく。そして僕が日本人とわかると、いきなり涙目になって地震や津波のことを心配してくださいました。 独奏ピアニスト氏までもが「アイラブジャパンっ」とか言い出す始末。本番直前だというのに舞台袖で僕に語りかけてきました。いかに日本国及び日本人が素晴らしいかをせっせと熱弁していらっしゃいました。 このオケで弾く機会は二度とないだろうけれど、今日の本番は一生忘れないと思います。
Apr 2, 2011
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日本の被災地向けのチャリティ演奏会第二回「明日に架ける橋」を主催し、無事終了しました。由緒ある教会を使わせていただきました。 今回は、演奏はほとんど友だちに任せて裏方に徹するように心がけました。もちろん新曲に取り組んでる暇なんてなかったし。賛美歌、ジャズ、ポップス。みんな真剣な眼差しで演奏してるのを舞台袖で見てて、思わず目頭が熱くなりました。半分ぐらいがプロの演奏家で、快く無報酬で演奏してくださいました。ありがたいです。 僕が参加したのは、アイネク、G線上のアリア、主よ人の望みの喜びよ、ビバルディの4つのバイオリンのための協奏曲。そして最後にみんなで「明日に架ける橋」の大合唱/合奏。 この演奏会、そもそも僕自身の思い付きから始まり、自分の周りの仲良しこよし音楽家に声をかけ、ちまちまと手作りで準備してたのですが、いつのまにかどんどん話が大きくなってしまいました。嬉しいやら焦るやら。アヤシイ在米日本人が音頭とって母国のために演奏会やるらしい、という噂が町ぢゅうを駆け巡り、新聞社からの取材申し込みも殺到。 運営面ではいろいろとタイヘンで疲れたけれども、心地よい疲れでした。 今、集まった義援金を集計してるところです。予想を超える数多くのお客さまにご支援いただきました。
Apr 2, 2011
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