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◆YAMAHA FG180赤ラベル【初期モデル】 セッティングのご依頼を 頂きました。 ギターオーナー様は、M・K様です ブログにご訪問頂いた事がご縁でご依頼を頂きましが、お近くにお住まいでは有りませんので、 ヤマト便で送って頂きました。 FG150赤ラベル【初期モデル】に続いてのご依頼で有ります◆画像から確認して行きます●見事なJV【ジャパンビンテージ】です。トップのキズが最高です!バフを掛けると キズが貫禄に変わります●絶大な人気のFG180赤ラベルです●しかもYAMAHAロゴ、初期のモデルです●ペグはGOTOHのロックペグに交換されてます◆コンディションを確認します●6E/12Fは、2.6mmで微妙な高さです●1E/12Fは、2.25mm有りますが、試奏をしてみますとデータほど高くは感じませんが 微妙な感じです◆試奏してみます 過去にリペアさせて頂いたFG180赤ラベルの中でも、トップクラスの音質です ボリューム、バランス共に素晴らしいです。 ピックは、1.0mm/1.5mm/2.0mmのべっ甲ピックで弾き比べましたが 最も相性が良かったのが、2.0mmのピックでした。 べっ甲で無くても2.0mmの厚いピックを使うと、ナンチャッテ!で鳴ってる振りの ギターは素性が直ぐにバレます。 最も相性が悪かったのが、1.0mmでしたので凄さが判ります。 試奏担当のKIKI氏が、メルカリでFG180を早速探してましたが、出品されて 無かった様です ヤフオクでも音叉マークの出品しか有りませんでした●45年以上の時間を考えますと、フレットの減りはかなり少ないです●ビンテージFGシリーズには顕著に表れる、ネックヒールのクラックも有りません ボディの様子から、弾いたら必ず弦を緩めて保管されていたことが判ります●ペグのビス穴補修後は手を入れます◆リペア開始して行きます ロッドの締り具合を確認しますと、少し余裕が有りましたので調整したところ 12FではOKですが、1E&2Bが1フレットにベタ付きしてしまいます フレットを確認しますと、画像の通り極薄のスクレーパーが入る程度に 浮いてました●極薄スクレーパーが入る浮きが有ります 更にローポジでフレットにエクボが有りますので、揃える必要があります。 浮きの修正とフレットクラウンを揃える事で、1フレットが接触したロッド調整の 弦高で行けると思います●通称ジョーズでフレットを打ち込んで見ます●浮いているフレットは全て打込みスクレーパーが入る隙間は全て無くなりました フレットボードを見ますと、指板の減りとフレットの減りが比例してませんが 弾き込まれている事は確実です●フレットボード&フレットは完璧にクリーニングして有ります●全体をバフ掛けしました●ブリッジに手を入れる必要が有ります サドル下にはスペーサーが入ってました、ご自身でメンテ出来る方が使っていた様です●ローズウッドのピンの収まりが良くなる様に面取りします ローズウッドのピンは定期的にオイルを塗って下さい●サドルの出が最大値で1.0mmは余りに少なすぎますので、セッティングに支障が出ますので ブリッジトップを1.0mm削ります●サドル溝の深さは4.5mm有りますので1.0mm削っても問題は有りません●マーキングした線を目安に削って行きます●予定通り1.0mm削りました●オイルフィニッシュ仕上げしたブリッジです 1.0mm削った事によって深く切り込まれていた、ストリングガイドの切れ込みが整って 見た目もよくなりました●サドルの出も2.04mm確保出来ました●まだ微調整が必要ですが、6E/12は予定通りの2.2mmです●1E/12Fは、1.80mmです●ブリッジ周りの仕上がりですが、サドルエボニーに交換します●1フレットもピッタリのクリアランスになってます◆同梱のピックアップを取り付けます●コードはそのままで、内部で暴れない処理をして有ります🌸ストラップピンの位置は、ここで間違い無いと思いますがご確認下さい●現物のストラップを使って正確な位置決めします●ヘッド裏のスッテッカー後もクリーニングして有ります●ネック裏もワックスを掛けてスムースに演奏出来ます●ヘッドストックもこの通りです●同梱頂いたエレキサーを張りますが、弾き終わったら必ず弦を緩めて下さい ボディ等に変形が現れる時の特徴は、 通常は3回もやり直せば合うチューニングが、何度やり直しても合わない! と言う現象が出ます。これはボディが隆起したりネックが曲がってる事が原因ですから 直ちにチューニングを中止にて、細い【010~が望ましいです】弦に交換して下さい●エボニーサドルで全体のバランスを取ります●エボニーサドルの仕上がりです●予定通りの弦高にセットして有ります●ヘッドの仕上がりです●ストラップピンの位置決めをします●エリクサー012~が負担になる様でしたら、迷わず011~に落として下さい◆仕上がりの画像をアップして行きます●時間を超えて存在感が益々アップしてます 人気が有るのも良く判ります 012~に交換しましたので、ネックの状態が安定した事を見極めてから発送させて頂きます◆試奏タイムです 音量、バランス、ピッキ弾き、フィンガーピッキング、全てに対応する凄いの一言です。 お好みも有ると思いますが、ピックは2mmクラスの厚い物をお使い下さい、1mm程度の 薄いピックですと、ピックがギターに負けて本来の音が出せないと思います。🌸すごいギターです🌸🌸発送まで数日のお時間を頂きたいと思います
2020年12月31日
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◆LARRIVEE ボディトップ割れ補修のご依頼を頂きました ギターのオーナー様は、T.M様です。 LARRIVEEは2018年11月に最初のリペアをさせて頂いてから、フレットの打替え、 LRBピックアップの交換、ワイヤレスシステムノイズ対策で、メンテナンスの全てを お任せ頂いており、K2が知り尽くしているギターです。◆画像から確認して行きます●ブリッジ下から伸びている黒っぽく見えるラインが、トップのクラックです ソリッドトップの宿命でも有りますが、経験上音に対する影響は無いと思って ますので、TM様に確認しましたら、全く無いどころか乾燥してるので絶好調! だそうです。●LARRIVEE はカナダのトップブランドです●ポジっションマークも凝ってます●タイガーストライプのメイプルのサイド&バック材です●クラックのアップ画像です●内部に照明を入れると、光が完全に洩れて来ます◆リペア方法は2種類有ります ①内部にエゾ松の突板で補強してトップはニカワで補修する ②クラック巾を0.5mmに揃えて、0.5mmのエゾ松材を差し込んで補修する◆①か②を選択するかは、少し精査検討してから決定したいと思いますが、 どちらを選択しても音に対する影響は殆ど【人間の耳には判らない】影響が出ませんので ご安心下さい◆検討した結果 ②クラック巾を0.5mmに揃えて、0.5mmのエゾ松材を差し込んで補修する方法を チョイスしました●最大幅が0.5mm離れているので、パッチ&ニカワ補修では根本的なリペアになりませんので クラックを0.5mmに揃えて、突板を差し込む方法にしました●ドイツ松は入手不能なので、エゾ松の突板を使います●0.5mmに揃えたクラックに突板を速やかに差し込んで行きます 完全に硬化してからトップをサンディングしてから、クリアラッカーでタッチアップしますto be
2020年12月31日
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◆Oakland GH350 のセッティング のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、前回セグス・ギターミーティングの人気投票で優勝のギルドを 持ち込んだKIKI様です。 中学時代に初めて購入したエレキギターのメーカーがOaklandで、懐かしさの余り 【ぽちっとな!】で手に入れたそうです。 姿形は違えども青春のギターで有ると思います◆画像から確認して行きます●木曾スズキで製作されたギターです。 ソリッドトップの目が詰まっていて理想的な材です●当時はマーチンロゴに似せたものが有りましたね●ピックアップが乗ってますので、ライブに使われていた様です●バック3Pです●GOTOHのペグ&トップソリッドの組合せは、当時の定価が40,000円以上と言う 事になります。●ピックアップのジャックがテープで貼り付けられてますが、外す様に依頼されてます●ソリッドトップです●ダダリオの弦が張られてました サドルの浮きは溝に何か入れて有るのだろうと思ってましたが、何と!溝に対して サドルが厚かったので浮いていた様です。初めて見るケースです●何とも控えめな可愛らしいコーションマークです●弦溝が削られてまして、凸凹してますので整えて行きます ブリッジのクリアが白濁してますので、サンドペーパーで落として オイルフィニュッシュ仕上げにします●Oaklanのギターは、ブリッジが剥がれたら永久保証が付いていたとの情報を、 KIKI様がキャッチしまたが、保証する会社が無くなっているので保証を受けられない 様です。 厚く塗られたトップのクリアの状態から、ブリッジをボディに貼り付けた後にクリアが 吹かれた様です。ブリッジ剥がれの大多数は、吹かれたクリアの上から接着される事が 原因です。◆リペア開始して行きます●ボディ全体を超鏡面仕上げワックスでバフ掛けから始めました クリアが残ってますので画像の通りピカピカです。新品のギターでは絶対に出ない味です●ネック感じが良いと思ってましたが、エレキプレヤーには馴染の有る▲ネックです 画像の通りピカピカです●リペア前のブリッジです●オイルフィニッシュ仕上げの後のブリッジです●タスクのサドルに交換されてますが、溝に入らない理由は厚く盛られたクリアが溝にも吹かれて いたからでした、オリジナルのサドルはどんなサイズだったのでしょうか?●3mm厚の専用ファイルで3ミリの溝に整形し直します●既に弦を張った画像で恐縮ですがブリッジの仕上がりです ブリッジ材が黒檀に見えますがローズウッド製です サドルは予定の弦高になる様に計算して整形して有ります●6E/12は、2.15mmです●1E/12は、1.8mmです●錆が酷かったフレットはこの通りピカピカに仕上げて有ります フレットぼボードも画像の通りの仕上がりです●ナット溝も、ピッキ!てならない様に弦溝を整えて有ります●バックの仕上がりです●リペア完了しました🌸試奏タイムです ギターオーナーのKIKI様自ら試奏して頂きました 弾き易い!豊かな音量、バランスの取れたコードストローク音、🎯のギターを手に入れた! と大変満足して頂きました。🌸たいへんよくできました🌸
2020年12月27日
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◆Gibson Les Paul Standard セッティング ギターオーナー様は、Ni 様です ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアのご依頼を頂きました。 同時に2台のマーチンもお持ち頂きました。◆画像から確認して行きます●入手された経緯をお聴きしまして、フリーズしてしまいました 先に音出しテストしましたが、実にレスポールらしい王道の音質です。 テストでは歪ませずにクリーンだけでテストしました●ロッドカバーにStandard の表記が有りません●キズは殆ど見当たりません●フレットに弾かれた形跡が有りますが不思議な痕跡です◆リペア開始して行きます●6E&1E/12フレットはエレキギターの標準的な弦高ですが、弾いてから測定したのですが、 こんなに低かったの?と感じるサンプルの様なネックコンディションです●原因は単純明快で、許容範囲を超えた順ゾリです 1フレットと最終フレットを押さえて、押さえた弦に隙間が有れば順ゾリしてる 簡単で確実なテスト方法です。●シクネスゲージで測定しますと、最大0.2mmの順ゾリしてます●ロッド調整で順ゾリを調整し、ほぼストレートに戻りました この状態でネックが安定するまで様子を見て行きます●ボディの虎目が縦横に出てます●観察期間中にネックが動く事も無く、安定してますのでOKです●仕上がりました◆試奏タイムです 王道レスポールの音そものもです。 これ以上のコメントは不要ですね🌸レスポールが欲しい熱が再発してしまいそうです🌸
2020年12月20日
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◆謎の5弦ベース ナット乗せ換えのご依頼を頂きました ベースオーナー様は、ミキサーのU様です 数年前にK2が探して来た5弦ベースを、U様にお譲りしました。 入手時からブランド名が消されていて、確実とは言えませんが【ワッシュバーン】と 推測してます◆画像から確認して行きます●オイルフュニッシュ仕上げのボディです●久しぶりですね!●ローズウッドのフィンガーボードをエボニーと間違える小細工をしました●全体に再度オイルフュニッシュが必要な状態です●弾き込まれてますね!●ブラスナットの弦溝が減って、1フレットに接触する様になってます◆リペア開始して行きます●交換するブラスナットを外します●水牛ボーンのオイル漬け3年物と交換します●粗削りで仮マウントして見ます。少しナットらしくなりました◆弦溝を切って行きます●弦毎のサイズが記載されてましたが、A4が080インチ?有り得ないでしょう で、溝を木材に切って合わせて見ると、マジックで記載したサイズでした。 師匠の【人の仕事を信用するな、自分で確かめろ!】ですね●5弦ベースの箇所を探します●マーキングした所が弦のセンターになりますので、010のナットソーを使ってノコを入れます●センターにノコを入れておくと、各弦のサイズのナットファイルがズレ無いで正確に 溝を切る事が出来ます●ごく浅く溝を切ってから接着します●張って有る弦は交換前の通常の5弦ベース用の弦ですから、心配しないで下さい 接着固定されるまでの、ナット押さえに乗せているだけです 今後は通常の5弦ベース用の弦は溝に入りませんので、使え無い事を忘れないで下さい●ネックのオイル分が抜けてますので、再フュニッシュしておきます●オイルを塗ってから400番のペーパーで磨きます●拭き取りますとこんな感じに戻ります ●ナットの仕上がりです ナット溝を調整して1フレットのクリアランスを決めてリペアの完了となります●溝の下限位置をマーキングする専工具を使います●1フレットのクリアランスは、U様のプレースタイルに合わせて 0.6mm取って有ります●1弦が極端に細くなった影響でテンションが足りないため、弦を張った時の順ゾリさせる テンション不足でビビるポイントが有りますので、擦り合わせしておきます◆仕上がり画像です●ネックの仕上がりです●バックはオイルフィニュッシュ拭き取り用のウエスで磨き上げました●トップはオイを追加して拭き取り用のウエスで磨き上げました◆試奏タイム ブラスナットとは全く違う音質に変化してます、U様のご希望に近い仕上がりに なったと思われます🌸オイルフィニュッシュ仕上げは定期的にオイル分を追加補給が必要です🌸
2020年12月20日
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◆ Epiphone Crestwood Custom Polaris White セッティング のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、築117年の古民家にお住いのO様です ギターHNが有りまして【しろちゃん】です.名付け親は奥様です◆画像から確認して行きます●全身に白をまとってる、HN/しろちゃんです●ヘッドストックのデザインも凝ってます●画像で気が付きましたが、15フレットから上のポジションマークが無いです●クリアのピックガードで、ミニハム搭載いてます。どんな音質なのか 期待が持てます●年代物のデザインのトレモロアームは、演奏の邪魔をするために存在してるのでは 無いかと勘ぐってしまいます、特に頻繁にV&Tを調整するO様には邪魔な存在と 思われます●バックとペグの画像です◆セッティングを開始して行きます●トレモロアームを外しました●V&Tノブのフル10に位置がズレてますので、正しい位置に戻します●フル10の位置です●レギュラーチューニングで試奏しますと、6F~12Fの画像のポジっションがチョーキングを しますとフレットに接触しますので、ピンポイントで擦り合わせします●擦り合わせしたフレットクラウンを元の形状に戻します●元通りです、黙っていれば擦り合わせをした事が判らないと思います●開放弦の1E~3Gの音が詰まってる原因のナット溝を修正します●マイクロファインでフレットを磨き、乾き切ったフレットボードにオイルを補給します●セッティング後の弦高です。6E/12Fは1.8mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.5mmにセットして有ります●フレットぼーどの仕上がりです●仕上がりました◆試奏タイムです ミニハム!って直ぐに判るサウンドです。 今回は音を楽しむ事よりも、チョーキングをしてビビらないかが優先事項でしたので 試奏の音質はO様にお任せ致します🌸すこしやりすぎかもしれません🌸
2020年12月20日
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◆Wade Stratocaster のセッティン&トーン回路の変更のご依頼を頂きました ギターオーナー様はM様です ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアのご依頼を頂きました。 同時にFender US TELECASTERのご依頼も頂きました。 ⁂Wade 社はオーダーメードでギターを製作してる、大阪の会社様です◆画像から確認して行きます●Wade ?調査する前は知らなかったのですが、雰囲気でだだ者では無いオーラが出てました。●オーダーメードギターと判明して、やっぱり!です●USストラト・ビンテージタイプのフレットが使われてます K2が最も慣れ親しんだ202タイプです●全体的に丁寧な仕事をしてます●ネックの加工も高度な加工精度と優れた工作機械が使われてます●同梱頂いた一式です◆リペア開始して行きます●ハードケースのヒンジの留め金の代用としてネジを差し込んで有ります◆リペアの手順を検討してましたが、ネック調整から入る事が最も合理的です●画像を撮る角度で隙間が無い様に見えますが、シクネスゲージ0.3mmが入るだけの順ゾリが有ります●弾き難く感じる原因は、ネックの順ゾリでMAXで0.3mm弱有りました 0.3mm有ると例え6E/12Fが2.0mmにセットされていても、低さを感じるどころか 高い弦高と感じてしまいます●14フレットのビビリは、14フレットが僅かに浮いている事が原因でした 14フレットを削る前に、打込んで収まるか確認します●トレモロを使った時と、チューニングそのものが安定しない原因は、ナット溝の加工が 甘いです。 弦の角度に合わせて溝が切られて無いのは勿論ですが、溝がV字に切られてる所の有ります これでは弦が挟まってトレモどころが、チョーキングしてもチューニングが狂うと思います この低レベルの調整は前オーナー様の手によるもの以外考えられません ⁂オプションとして、弦溝を調整したら1フレットにベタ付きしてしまう可能性が有ります その時は、ナットを交換する事になりますので、事前にお知らせ致します●2Bのペグは緩いと言うか【遊び】が出てる状態です。クルーソンのペグは、ロトマチック等 とは違ってバラしても遊びを調整出来ませんので、載せ替えされる事をお勧め致します◆リペア開始して行きます●フレットロッカーで確認しましたところ、浮いているフレットが散見してましたので、 全体を打ち込んでおきました 僅かに浮いていた箇所からは、ワックス分がはみ出て来ました●完全に浮いていた14フレットもこの通り正常な位置に戻りました●フレットボードスケールで、弦のテンションが掛かって居ない状態でネックを 確認します ●テンションが掛かって居ない状態では、0.15mmのシクネスゲージが入ります 弦のテンションがでネックが0.15mm動くと言う事です●ピックガードを外します 音出しテストでどこかで聴いた事が有るピックアップの音かと思いましたら フェンダー・カスタムショップのピックアップが搭載されてました【テキサス・スペシャル】 ピックアップの選定に迷っていて、ストラトらしい音が欲しい時には、カスタムショプの ピックアップがお勧めです【個人的な経験と好みで、自己責任を忘れないで下さい】●ロッド調整はネックを外すしか無いようです●特別な配線方法では有りませんでした●ロッド調整して行きます 弦のテンションを考慮して調整して行き、5フレットから上はストレートで、1~5フレットは 僅かに逆ゾリ方向に調整します、これでチューニングが完了した時点で予定通りの弦高に なります●08年4月17日生まれの様です●ロッド調整後24時間経過しましたが、ネックの状態は安定している様です●48時間経過しましたが、安定していると判断しました ネックが安定すればセッティングは完了したも同じです。 ◆新しい携帯がシムカード?のトラブルで繋がらなくなり、急遽早仕舞いする事に しましたので、続きは明日と言う事になります 申し訳有りません◆話したアイテムです●2-26接点復活剤を使ってNGでしたらポットの交換が必要と言う事です 2-26を使ったら、必ず3-36防錆剤も吹きます●アクリルで編んだ物【名称不明】で磨くとツルツルになります SMITIのワックスです◆トーン回路の変更して行きます●フロント&センターピックアップが、上のポットでコントロールします リアピックアップは下のポットでコントロールする仕様に変更しました●ネックの状態は予定通りに仕上がってますので、ネックをセットしてセッティングに 移る事が出来ます。 ストラトのフレットボードはR180と曲面がキツイので、1E&2B弦をチョーキングする位置の 3G&4D弦の位置の擦り合わせは必須と思われますが、R180フレットボードの特性と思って 下さい。◆弦高を限界まで下げて欲しいとのオーダーです●6E/12Fは、1.80mmです●1E/12Fは、1.30mmです●1フレットもOKです●ナット溝も整えて有ります●カーブボトムのストラトのナットは交換を考えて、ごく簡単に接着されてました、 この点は、K2ギターファクトリーも全く同じ考えで、ピッタリに整形して接着剤は使わない方針です●フレット&フレットボードを仕上げて行きます ローズ指板は定期的にオイルを補給して下さい●フレットはマイクロファインで磨き、フレットボードはスミスワックスを使います 木目がハッキリ出て、しっとり感が出ます●同梱頂いたダダリオ010~に交換して、セッティングを確認してリペア完了となります◆トレモロユニットのセッティングに手間取ってます 通常はフローティングユニットのセッティングは、アームアップした時に1音上がる様に セットしますが、M様のオーダーにも有りましたが、【アームを使うとチューニングが狂う) が解消されません。 通常でしたら、チューニング➡アームを5~6回も繰り返せばだいたいチューニングは合うの ですが合いません。 ①ナット溝に弦が引っ掛る様子は有りません ②ブリッジを止めてる6本のネジ山がブリッジに引っ掛る ③3本のスプリングの止め方 を確認後に微調整しても思ったセッティングになりませんので、頭の中がテンパったら一時中断! で、リフレッシュして再度セッティングをして行きますので、連休中の発送が難しい状態に 成りましたが、少しご辛抱下さい。 ◆基本に戻ってナットから確認して行きます●ナットの引っ掛りのテストには台所に有るこれを使います クッキングシートは滑りが良く、ナットに置いて弦を張りますと今回の原因がナットに有るか 直ぐに判断出来ます。ナットが原因では有りませんでした●ようやく原因が判りました。 スプリングがへたってました。アームを使うと戻る位置がバラバラで、これではチューニングが 狂い放題する訳です。製作後14年ですから、まだまだスプリングがへたってると考えなかったのは 迂闊でした●既存のスプリングは51mmで、工房でストックしてるESPのスプリングは48mmなので スプリングハンガーで調整してテストしましたら、チューニングの狂いも収まりました 51mmのスプリングの入荷を待ってリペアの完了になります●各メーカーでスプリングの巻き方が違うと思いますが、ハンガーフックがこの形状は初めて 見ましたので、伸びているのだと思います。●3mm短いスプリングのため、両サイドをクロスさせますと張力が強すぎますので 画像の通りにセットし直しましたが、純正サイズよりも短いのでアームアップ時に、 半音上げのセットで限界でした。プレースタイルに合ったアーム調整に変更して下さい●チューニングの不安定に一役買っていた通称【カモメ型】のガイドを交換しました ガイドを交換しただけでヘッドの印象がガラッと変わりました●限界ギリギリの弦高にセットして有ります。 低すぎるようでしたら駒を調整して下さい●フレットボードの仕上がりです●ピックアップの高調整をしてバランス良くパワーが出る様にセットしましたが ピックアップの高さの好みも個人差が有りますので、微調整して下さい。◆試奏タイムです カスタムショップ製のテキサス・スペシャルがマウントされてまして、フェンダー社のTX・SP とは味付けが違っていて、これぞストラト!の音質です。 オーダーギターは雰囲気もそうですが、オーダーされた方のポリシーが見えて来る様で、 弾いていて楽しいですね。 ペグの遊びもチューニングを不安定にしてた原因ですので、お手元に到着次第交換して 下さい。セッティング中に弦が切れませんでしたので、ペグ交換を先にして頂く事を 考慮して、同梱頂いた弦に交換しませんでしたので宜しくお願い致します。🌸オーダーのギターはやっぱり良いですね🌸
2020年12月20日
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◆Fender US TELECASTER セッティング&フレットのバリ取りのご依頼を頂きました ギターオーナー様はM様です ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアのご依頼を頂きました。 同時にWade Stratocasterのご依頼も頂きました。◆画像から確認して行きます●73年製のテレキャスで、ボディカラーはリフィニッシュされているとの事です●ヘッドストックの焼け具合が最高ですね ナットを工房純正の水牛ボーンのオイル漬けに交換すると更に貫禄がアップします●乾季?とは言っても、製作されてから47年経過してますので、今更乾燥でネック材が縮んで バリが出るなんて事が有るのでしょうか?●指定の弦が有りましたら、同梱して頂くと助かります●ペグが緩めなので、弦を外したタイミングで点検します 弦のトルクが掛かると全く問題は有りません●ラッカー塗装とは言え、弾き込みは半端では無いです◆リペア開始して行きます●バリが凄いです●ベベリングファイルでエッジを揃えて行きます●専用ファイルでフレット先端の左右のバリを取り除きます●仕上げはマイクロファインでエッジを磨いて滑らかにします●エッジの仕上がりですが、フレットクラウンに、R曲面が掛かって無いフレットなので 弦を張る前ですと、フレットのトップが指腹に引っ掛る感じがしますが、エッジでは 無いのでOKです●リペア前の弦高は弾き難い!って程では無かったのですが、弾き難いと感じる原因は 6弦~1弦がネックのRに合って無く、特に4弦3弦が飛び出ていた事が弾き難く感じ られたと思います。 ブリッジ駒を調整して6本の弦が自然なRを描く様にセットしました●ロッド調整する前ですが、チョーキングをしてフレットに接触するポジションに マーキングしておきます。 擦り合わせはロッドを調整してから最小限度に留めます●仮セットの段階ですが、6E/12Fは、1.75mmです●6E/12Fは、1.5mmです●水牛ボーンのオイル漬けのナットに交換しますと、この様な感じになります。 飴色に焼けたヘッドストックにも合うと思いますが、如何でしょうか?●ロッドは限界近くまで締めて有るとの事でしたので、緩め方向に回してから調整しましたが 逆にトルクが殆ど掛かって無い状態でした。●メイプルネックはロッド調整してから、ネックが落ち着くまで時間差が有りますので ネックが安定したと判断出来てから、チョーキングした時に接触する部分を 擦り合わせてリペア完了の予定です◆ラベンダーカラーとお聞きしてましたが、グレーに見えたのはラッカー特有の経年変化 でした。ピックガードに守られていた部分のカラーが全塗した時の色の様です。◆フレットのエッジと弦高調整を兼ねて試奏させて頂きました、【テレキャス最高!】です。 弾き易くなりましたが、チョーキングの時のフレットへの接触する部分の処理が完了して ませんので、数日辛抱してから擦り合わせします◆フレットの件ですが、存在感の有るフレットが大好きの工房の試奏担当のMA氏にお願い した所、ジャンボよりも弾き易い!特にハイポジがフレットで狭くならないので 俺も次はこのタイプでお願い!だそうです。 弦を張ってからのフレットのタッチが変わって、存在感の有るフレットがどちらかと言うと 苦手のK2も、直ぐに慣れてまして、このタイプのフレットを採用する事にしました。●ロッド調整でネックを外さず、チューニングした状態でロッド調整をしました フェンダー系のギターでは、強度低下に繋がるネックを外して調整する事は極力避けて 居ります 画像の工具は、ジャズベース様に作ったオフセットドライバーです ジャズべはロッド調整口がテレキャスよりも狭いので、使わないマイナスドライバーを 潰して作りました●市販されているオフセットのドライバーと、工房で加工したオフセットドライバーです 大きいマイナスドライバーをバーナーで真っ赤になるまで加熱してから、バイスで挟んで 曲げてから、グラインダーで削って製作しました。 PB&JBの調整に重宝します●この状態でロッドを調整出来ます●ロッド調整直後ですと、ブルーのマジックでマーキングして箇所がフレットに 接触してビビりますが、ロッドを調整した直後ですから、ネックが安定した事を 見極めてから擦り合わせをして行きます●チョーキングしてビビるポジションを擦り合わせました●フレットクラインのRが付いてないタイプのフレットは、面取り程度にしておきます●限界まで低くのオーダーでいたので、限界突破?まで下げてセットして有ります●限界まで低くのオーダーでいたので、限界突破?まで下げてセットして有ります 少しやり過ぎかも知れませんが、全てのギターで出来る調整では有りません●1フレットのクリアランスもOKです●フレットボードの仕上がりです●ピックアップの高さ調整して有ります●仕上がりました◆実にテレキャスにらしい音質で、枯れた感じの音質がたまりません。 テレキャスは知れば知るほど、嵌まるギターです 73年はフェンダーがCBSに企業買収される前だったと記憶してますので フェンダーのスピリットが有る素晴らしいギターです ⁂記憶違いでしたら、正しい情報をお持ちのゲスト様におかれましては 正しい情報をお知らせください🌸テレキャス最高です!たいへんよくできました🌸PS;Mrテレキャスと呼ばれた唯一のプレヤー/ロイ・ブキャナン氏のCDに 被せて試奏する事を忘れてました
2020年12月20日
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◆Kansas NKW-220 セッティング のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、前回セグス・ギターミーティングの人気投票で優勝のギルドを 持ち込んだKIKI様です。 ディフェンディング・チャンピオンとして恥じない様なギターを探して来たそうです。 工房でもKansasは発見次第連行するようにと、指名手配されているブランドです。 K2自身はリサイクルショップで見た事は一度も有りません。◆画像から確認して行きます●外側はバック3Pなのに内部はセンター合わせの2P、でも3Pを補強する板は有ります ・・・ん?です●同型のモデルで皮のピックガードの画像が有りましたので、純正仕様で間違い無い 様です。●皮の保存状態も良好です●サドルは新しい物に交換されてます、サドルの出代が充分に有りますので 弦高を下げる苦労は無い様です●フレットの状態から、エレキ弾きが弾いていたギターです●画像の撮り方で(ハカランダ)に見えない事は無いですが、普通のローズウッドの様です バックの3Pは外側の突板のみで、内部まで3Pになってないらしい情報をキャッチしました●GOTOHのペグがマウントされてます●サドルの残も充分に有ります●トップ側のボディサイドバインディングが剥離してます、L側は切り取って追加補修します R側は接着のみでOKです●半音下げのチューニングですが弦高は高めです◆リペア開始して行きます●バインディングの接着から始めます●欠損した箇所は垂直に切り取って新しいバインディングを接着します●バインディングが非常に脆くなっていて、セルロイドで有る事を辞めた状態です。 単長期的に見て、バインディングがポロポロ脱落して来たら、バンディングの全交換も 考える必要が有るかも知れません●レギュラーチューニングで弦高が高めですから下げて行きます●ネックはほぼストレートでも弦高が高いのは、ネックが元起きしてる事が原因ですが ネック角度を端正するまでも無い様です●交換されてるサドルの底面は綺麗にRが掛かってます。 ビンテージギターでこの形状のサドルって有ったかな?でオクターブを確かめましたが ピッタリ合ってました●前回のカンサスがエボニーサドルと相性が良かったのでエボニーで削り出しましたが 全く合いませんでしたので、リペア前のサドルを調整して戻します エボニーと全く合わなかったのは、爆鳴りのマーチンD45-V以来です。 ⁂中音域の音が抜けてしまいます●エボニーのサドルでの弦高ですが、もう少し下げても問題が無いので、既存のサドルは エボニーからマイナス0.5mmの高さで調整します●継ぎ足したバインディングの位置が最も目立つ箇所なので、着色しなけらばならない様です●サドルをボーンに戻しました●KIKI様がご希望の、6E/12Fを1.75mmにセットしました。●1E/12Fは、1.6mmが限界でした●仕上がりました◆試奏タイムです エボニーサドルに交換しますと、高音域は特に変化は感じなかったのですが、 中音域が抜けてしまい、カンサスの良さが消えてしまいました。 ボーンに戻しますと、バランスの良い音で鳴ってくれます。 サドルの材質は音に多大な影響を及ぼしますが、乗せて見ないと結果が判らないのも セッティングの醍醐味です。 弾き易いギターはギターの絶対条件と思ってます、例え音が良くても弾き難かったら 楽しく弾けないのでは無いかと思います。 全てのギターが今回の弦高にセット出来る訳では有りませんが、極力プレヤーのご希望に 合わせる様にセットする様にしております🌸すこしやりすぎかもしれません🌸
2020年12月19日
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◆ G○○○○n DOVE モデルネックヒール剥離、再接着のご依頼を頂きました。 ギターオーナー様は、【きよたく】のギター&ボーカルの【たく】様です マーチン・カスタムに続いてリペアのご依頼を頂きました。◆画像から確認して行きます●ビンテージギターで、魔改造がされてます●ハイレベルの魔改造がされてます●ネックの状態は現状では確認出来ません●アジャスタブルブリッジの駒は牛骨で自作されたそうです 駒を作るのは本当に面倒です●ピックガードはUSA製です。お取り寄せされたそうです●譲り受ける前はゴールドにペイントされていたそうです●グロバーペグに交換されてます●バックのキズは殆ど有りません◆リペア前の状態を確認します●ネックヒールが剥離してます●超ロングのクランプで密着するか確認します 残った接着剤が邪魔してるようで完全に密着しません●ネックポケットが有りません、3本のダボで取り付ける形状です 残った接着剤は完全に取り除きながら、セット角度も同時に微調整しておきます●タイトボンドをタップリ塗り付けてから、クランプをじわぁ~と、トルク掛けて行きます●はみ出たタイトボンドは綺麗に拭き取ります●1晩放置して固定を待ちます◆無事接着固定出来ましたが、弦を張るのは最低でも10日は時間を空けたいです ネックポケットレスでネックを固定してますので、補強のためサウンドホール内から コーススレッドを1本or2本打ちたい所です●ネックの接着剤が硬化するまで待ってましたら、ピックガードが浮いて来ましたので 剥がれた部分をピンポイント接着しようと思いましたが、過去にもピンポイントで接着された 形跡が有りましたので、張り直しする事にしました●鳩型のシェルをどうやって入れてるのかと思いましたが、型抜きして嵌め込んでた訳です DOVEの純正ピックガードを外すのは初めての事です●まあまあ強力な両面テープで貼り付けます。 工房では超強力&強力な両面テープは使いません●ボディに残ったテープの残りと、接着剤の残りは綺麗に取り除いておきます●元の位置に張り戻します◆ようやく弦が張れる状態に成りましたので、弦を張る下準備をして行きます●ピンがピッタリ収まる様にホールを修正します。 最大の太さが5mmのテーパードリルを使います●ホールの面取りはこのドリルを使います●ピッタリ収まりました●弦を張るとギターの世界に戻って来たという感じがします●6E/12Fの弦高は予定通りの、2.25mmにセットされてます●1E/12Fも予定通りの、1.6mmにセットされました●フレット&フレットボードも磨いてこの通りです●ネックの接着も問題有りません●G○○○○n DOVE モデル の仕上がりです◆試奏タイムです 初めて弾くギターは、LoコードのDとGを交互にストロークします。Dコードで高音側の バランスを確認して、Gコードは低音側のバランスを確認する様にしてます。 Gを弾いた時に、【どっか~ん】とバスドラの様な音が聞こえて来ましたので、周囲見渡して しまいましたが、どうやらDaveから出て来た音でした。なんじゃこりゃ?です 爆音でも煩く無駄に鳴ってる訳では無く、完全にGibsonを凌駕してるどころか、K2には 絶対に弾きこなせないギターで有ると一瞬で理解しました 恐るべしです。🌸弦楽器と言うよりも打楽器に近いギターでとにかく凄すぎます🌸
2020年12月17日
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◆Martin OOO-28セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Ni 様です ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアのご依頼を頂きました。 同時にD-28もお持ち頂きました。◆画像から確認して行きます●ボディサイズと音量には何の関係が無い事は明らかです。 OOOサイズですが、豊かな音量と低音域~中音域【K2の大好物の音域です】~高音域 共に素晴らしいバランスで鳴ってくれてます。●ギター少年の憧れのMartinです●内部の製作技術は流石です。アメリカが本気になるとやっぱり違います◆セッティングの前に現在のコンディションを確認します●6E/12Fは、3.0mm有りました●1E/12Fは、2.5mm有ります●1フレットは0.5mmのスペサーが楽々通り抜ける高さです◆セッティングを開始して行きます●先にするべき事はロッドの調整です 6E/12は、2.6mmに下がって来ました●1E/12Fも、2.0mmに下がりましたが、k2ギターファクトリーの標準的な弦高には もう一歩です。 ロッドの調整はこれで限界です◆方法は経験が必要で、慣れないマーチンオーナーのゲスト様がマーチンにダメージを与えると まずいので、画像は非公開とさせて頂きます【荒療治では有りませんのでご安心下さい】●6E/12Fは、2.0mmです●1E/12Fは、1.5mmです。エレキギターの標準的な弦高セッティングと同じです●1フレットは、6Eのみ僅かに調整が必要な程度です ◆このセッティングからネックが安定するまで、数日間は観察時間を設けます◆スケールが短い関係も有り、弦のテンションが強すぎる事が、弾く事の楽しさを半減してる 感じられるため、011~に弦を交換しました。 予想通りに音質への影響は皆無で、むしろ弦との相性が良く鳴りが良くなった様に感じます ハイポジもローポジも抑え易く、何時までも弾いて居たい弾き心地に変わりました。 Ni様に試奏して頂きましたが、弾いていて楽しいし、押さえるストレスから解放されて 本当に楽しそうに弾かれてました。 弦を交換してから30分もすると更に鳴り始めました。まだまだ伸びしろの有るギター ですから、この先の成長が楽しみです。 マーチンと言えどもセッティングが如何に大切かは全く同じです🌸たいへんひきやすくなりましした🌸
2020年12月15日
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◆Martin D-28 セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Ni 様です ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアのご依頼を頂きました。 同時にOOO-28もお持ち頂きました。 ◆画像から確認して行きます●D28はギター少年全員の憧れのギターと言っても過言では無いと思います【エレキ小僧除く】 その意味では、最近手に入れられたギターでは有りますが、【青春のギター】と 呼べるギターと思います ファーストコンタクトの音は、実に28らしい音質なのですが説明し難いのですが コードの和音の中に違和感を感じる音が混じっている様に感じました●象牙のナットが最初からマウントされていたとの事ですが 非常に珍しく初めて聞きました●マーチンの製作技術の高さは流石です◆セッティングを開始して行きます●012~ゲージで6E/12Fが、2.75mmは弾き難く感じるレベルの高さです●1E/12Fは、2.25mmでやはり弾き難く感じるレベルです●1フレットも0.5mmのスペーサーが、スルーして通り抜ける高さも弾き難く感じる 原因です●マーチン専用のゲージでネックの状態を確認しますと、順ゾリしている事が確認出来ます これも弾き難く感じる原因ですが、セッティングする事の問題には全く成りません◆ロッドで調整をします ●かなり改善されましたが、ロッドだけでは此処までが限界です。 これ以上調整しますと、1フレットが低くなり過ぎて、フレットに接触してしまいます●次にサドルで弦高を調整して行きます●象牙サドルから人口象牙のタスクに交換されたそうです●音質を変化させるので有れば、水牛ボーンのオイル漬けのサドルの方が適任と思いましたので サドルを外すついでにサドルを削り出しておきます●弦との接点も高さも調整しないで、セットして音出しテストして見ましたが 急ぎ過ぎた様です。ちゃんと整形しないとやっぱり駄目ですね ●弦接点の位置と高さを計算して削り出しました◆最初に感じた違和感が音に慣れてきたせいか、だんだん異音に近い感で聴こえて来ました ブレーシングの類の異音にはどうしても聴こえて来ません、クリアランスが充分に確保されてる にも拘わらず、解放弦の音がフレットに接触してる音に聴こえてきます、 巻弦なら判りますが1E2Bでも同じに聴こえて来ます、となればサドルしか有りません●サドルに付いた弦溝が最初に感じた違和感の原因です●溝を除去します●最初に感じた違和感は完全に無くなりました 弦高も予定の高さになる様に調整して有ります●これ以上ロッドを調整しますと、4Dが1フレットに接触しますので、4Dを基準にロッドを 調整しますと☟に成ります●4D以外が僅かに高いので溝の調整が必要ですが、ロッドを調整した直後は まだまだネックが動く可能性が有りますので、ネックが安定したと判断出来るまで 待つ事にします●4Dの溝が僅かに深いのですが、象牙のナットですから現状で弾き易くセットする事は 可能ですからOKです◆弦に関しましての個人的に感じた事ですから、読み流して下されば幸いです お預かりして試奏をしている時に、013~ゲージが張ってある様に感じてスペアで ご用意頂いた弦を確認しましたら、012~でしたので少し驚きましした。 弦のテンションが012ってここまで強かったかな?ギターテク&指パワーが不足してる K2には弦のテンションが強く、弾いていると正直しんどいです。 011~に落とす事で、2.25mmの弦高のギターは何時までも弾いていたい 弾くのが楽しいギターになる様に感じました。 しかしながら、指パワーには個人差が有りますので、テンションを強く感じ無ければ ゲージを下げる必要は無いと思いますが、リードパートは特に弾くに難儀しました●象牙ナット&タスクサドルの固い材質のコンビネーションの音がシックリ来ません でしたので、水牛ボーンのオイル漬け3年物に交換しました。 ボーンの方が良い感じがしましたので、Ni様の好みとK2の好みは近いと感じてますので 気に入って頂けると確信してます。もし違ってましたら交換するだけですから簡単に 戻す事が出来ます●調整後の6E/12は、2.25mmです●1E/12Fは、1.70mmです●6Eのみ調整すればOKです●6E&4D以外は僅かに高いのですが、弾いた時に高いと全く感じませんので 調整はしません◆ピクアップを取付て行きます●Ni様にご用意頂いた、LRバックスの【LYRIC】です コンデンサータイプで、D-28との相性が良い様で、メーカーの音サンプルにも使われてます●ジャック穴を開けます スパイラル型のリーマーで穴を広げます●穴の入口を12mmに広げてから、竹用のドリルで12mmで仕上げます●綺麗な円状に開ける事が出来ます●ジャックを付けました●LRB社のお勧め指定のコンデンサーマイク取付位置です●予定の位置にピッタリ付きました●ネックの仕上がりです●予定通りの弦高にセットしました●水牛ボーンのオイル漬けのサドルの仕上がりです●コントローラーです●仕上がりました◆試奏タイムです 先にピックアップの音のバランスを確認します、1E~6Eまで偏る事無くバランス良く アンプから出力されている事を確認しました。 アンプ出力も生音も良く鳴ってくれますが、弾き込みがこれからなので、若い感じが 初々しい感じでこれからの成長が楽しみです。🌸このさきのせいちょうがたのしみです、ひいていてたのしいぎたーにうまれかわりました🌸
2020年12月15日
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◆Tomson GW-25 ジャンクからの復活です このギターは、21年1月24日に成田市の【セグス】さんで開催される、 アコースティック・ギターミーティングのスポンサー企業として、提供させて 頂くために探して来ました。 ◆お知らせです コロナの緊急事態宣言発令が出された関係で、24日のイベントは延期させて頂く事に 成りました。新型コロナに感染される方を増やさない為に、全ての人が一致強力する 事にご理解頂きたいと思います。 新型コロナの封じ込めに成功した時に、再度企画をさせて頂きますので、ご理解と ご協力をお願い申し上げます。◆画像から確認して行きます●外から見ると綺麗ですが見事なジャンクですが、K2マジックで完全復活可能です●中学2年生だった頃のK2のスターティングギターブランドです 当時のTOMSONの評価は●●でしたが、KISO SUZUKIバイオリン社で製作されており アコギに関しては驚く程鳴る個体が有ります●TOMSONの文字は金色でペイントされてましたが、金ペイントのみを剥がして有ります 5A4Dのペグ穴周囲に付いている物は接着剤の様です●結構弾かれていた様ですから、音質に期待が持てます●合板ですが、バック3Pでセンターがメイプルは人気が高いですね●ネックも演奏に支障は有りません◆ジャンクからの復活を進めて行きます●Xブレーシングの交差部分から先が全て剥がれて浮いてます。●Xブレーシングの交差箇所から接着して行きます●はみ出たタイトボンドがバック材に落ちても大丈夫な様に養生をして置きます●各種スプールクランプ6本で固定して行きます●元の位置に接着されている事を確認します◆Xブレーシングが派手に剥がれてましたので、正式なノックテストが出来ませんでした ので、改めてノックテストをしますと、後から後から異音が返ってきます●バック1番のセンター付近が剥がれてました●ボディクランプを掛けてジャッキで固定して行きます●ブリッジも剥がれてましたので接着します●トップボディの変形が少なく、トップ補修する事無く、隙間無く接着出来ました●ヘッドストックに付いているのは、木工用のホワイトボンドでしたので簡単に取れます●👆も剥がれてました●クランプを掛けて固定します●ブリッジに直接クランプを掛けましたので、全体をサンディングしておきます●オイルフュニッシュ仕上げしたブリッジです◆弦を張ってどんな音が出るのか?と思ってましたらネックに問題が有りました●ネックヒターを掛けて修正するまで進展するとは想定外でした●ペグを乗せる前にビス穴を全て埋めて置きます●新しく用意してペグを取付て行きます。3:3ペグを取り付ける時は、左右が直線で 並ぶ様に取り付けてます●ヘッドストックはポリッシャーを掛けてからペグをマウントします●ピックガードの先端が少し曲がって浮いてましたので接着しておきます◆接着箇所が完全に硬化するまで1週間は時間を空けてからセッティングして行きます。 この時点でノックテストをしますと、コンコン!と乾いた甲高い音が返ってきますので アコギミーティングに参加予定の強者も納得するギターに戻る可能性が高く成りました●弦を張る前にフレットボードをクリーニングしておきます◆弦を張り戻してセッティングして行きますが、サドルは手元に有ったエボニーを使ってます●6Eは0.5mm高いので1.0mm削ればOKです●1Eは1.75mm有りますので0.5mm削ればOKです●1フレットは3G~6Eが僅かに高い程度です◆このコンディションで試奏しますと、最後の最後までジャンクを主張して下さいました●1E&2Bをメインにピンポイントで隣のフレットに接触してビビリが発生します ビビるポイントをマーキングして擦り合わせして行きます。 ビビリを無視して出音だけを聴きますと、セグス・ギターミーティングに参加される ギターにシビアな皆様にも満足して頂けると思われます。to be
2020年12月09日
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◆Gibson Les Paul Standard ナット交換のご依頼を頂きました ギターオーナーは【THE SPARK】のギタリストのM様です 🌻THE SPARK さんはイエローモンキーのトリビューバンドです 直近のライブの予定をお知らせ致します 2021年1月30日 千葉県山武市蓮沼の【シーブリーズ】 ゲストの皆様におかれましては是非お出かけ下さい 他のリペア工房で見て貰ったそうですが、疑問に思う事が有りそれなら k2ギターファクトリーで見て貰えばと言う事で、セグスさんのマスター様から ご紹介を頂きました◆画像から確認して行きます●バリ虎が見事です。2001年製とお聞きしてます● Les PaulはStandard に限ると昔から個人的には思ってます●フレットの擦り合わせをされたそうでですが、確かな技術力の有る完全にプロの仕事です●ナットもプロの仕事です●これは余談ですが、レスポールとグロバーペグの組合せの場合は、グロバーのポストが長いので 巻きを多く取らないと、ネックに対する弦の角度が緩くなって、ネックのセット角度(14度) よりも緩くなってテンションが下がりますので、ご注意下さい◆全く問題は無いのですが、ブログでお馴染みの、水牛ボーンのオイル漬け3年物に交換 すると、見栄えも音質も改善されますので、特に問題は有りませんでしたが、ナットを 交換する事に成りました◆ナットを交換して行きます●ナットを外して行きます ・・・なかなか外れません ここまで強烈にピッタリにする必要性は無いと思います ナットは消耗品で交換頻度が高い部品です●余りにもピッタリきつく入ってます。サンドペーパーでもう少し余裕を持たせた 方が良いと思います。ナットは消耗品で次回交換する事を前提にするべきと 思います。 師匠から外れる事も問題だが、外れない事の方がもっと問題だ! で、k2ギターファクトリーでは消耗品は簡単に外せるようにセットしてます●ここまでピッタリでしたら、接着剤が無くともズレる事は無いと思いますが、 更にタイトボンドがべったり盛られてます、外すのが大変だった訳です 【ナット溝が損傷しない様に、注意しながらで力任せに出来ないからです】●工房純正品の水牛ボーンのオイル漬け3年物を仮置きしますとこんな感じになります●底面は42.0mmでフレットボードは43.0mmのテーパーが掛かってます 差の1.0mmはサイドバインディング0.5×2の分です ●サイドバインディングの0.5×2枚が完全に面取されてますので、ネック巾からは除外して 42.0mmのネック巾で弦溝を切って行きます。 M様が1Eが近い感じがすると言われた原因だった様です 6本の弦で僅か1.0mmの差で変わるの?と思われるゲスト様もいらっしゃるかも知れませんが ギターのセッティングはそれ程シビアなのです。●M様から、1弦が寄ってる感じがして違和感が有るとのことでしたので、ナットは42.0mm 幅で弦溝を切って行きます。6弦ですから5カ所の弦の間が有り、1カ所僅か0.2mmの 差が有るだけですが、指に伝わる感覚は違って来ます◆またまたやらかしてしまいました 完成画像を撮り忘れてアップする事が出来ませんが、ナットの形状はGibson純正とは 少し違う形状に仕上げて有ります。 ◆試奏タイム M様が驚かれたのは、ネックが手に吸い付く様に感じられると言う事です。 音の変化を感じる事は難しいと思いますが、吸い付く様なネックは弾き易い 最高の仕上がりと評価して頂きました。 ギターのポテンシャルはセッティング次第で大きく変化します。 ギターに魂を入れるはセッティングです セッティングで全てが決まります🌸たいへんよろこんでいただきました🌸
2020年12月09日
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◆Gneco Stratocasterフレット打替えのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、ほーりー様です。 ブログにご訪問頂いた事がご縁で、ご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●ほーりー様は、35年くらい前のギターとおっしゃてましたが、GnecoロゴはK2が 高2の時に購入したSE500よりも前のモデルですから、プラス10年くらいは経過してる ギターと思われます●Strato casterは後から貼られた様です●このままでも問題無く演奏は可能ですが、低いフレットではプレースタイルに違和感を 感じるので、214Hタイプに打替える事に決まりました●MATUMOKU工業の刻印が有ります。フジゲンが教えを請うた企業でも有りました 会社が解散してしまった事は日本の楽器製造の大きな損失です●シャラーのペグに交換されてますが、ビス穴がそのままにして有りますしペグも踊ってます 工房でリペアのご依頼を頂いた以上は、見なかった事にする事は出来ません◆リペア開始して行きます●全て埋木をして、ペグが直線上に並べる様に取付し直します●クリアーが極端にフレットに掛かって塗られている箇所は、年の為にカッターでクリアを 切断しておきます●問題無くフレットを抜きました●専用工具で溝に残ってる木くず等は取除きます●フレットをカットして順番にホルダーに並べておきます●USフェンダーとはフレットボードのRが違って、9.5インチが使われてます フレットボードは2000番のサンドペーパーで凸凹を均しておきます●打込む画像は割愛させて頂きます。 打ち込みに使う専用工具です●ベベリングファイルでエッジを揃えて行きます●フレット打替えが完了しました。フレットボードを整えるためにサンディングした関係で、 極薄でラッカー塗装をして有ります●純正で付属するペグ固定用のビスは、ここまで長い必要が有るの?ってくらい長い 場合が有ります。シャラー純正は13mmありました。ヘッドを突き抜ける長さでは 有りませんが、ロトタイプは六角ナットで固定してビスは振れ止めですから 短いビスに交換します●ペグを一直線になるように付け戻します。ビスは必ず下穴を開ける様にします●ネックを仮止めしてスケールをあてると、ネック角度調整のシムは必要なので 薄くタイトボンドを塗って固定しておきます●ネックを固定する時には、ボディはビスがスルーして通る様にします 固定トルクはネック側でのみ効果が有る様にしないと、ネックが正しく固定出来ません●ナットの交換も予定してますので外します、周囲にクリアがタップリ特盛で被さってるので カッターでクリアを完全に除去しないと大変な事になります 完全にアコギの形状なので、交換するナットはストラトらしさが感じられる形状に削り出します●問題無く綺麗に外れました●ボーンナットと思ってましたが、ボーンに見える様に 精巧に作られたプラスチック製でした、しかも中抜けタイプですから 弦振動の伝達が弱かったはずですから、大幅な音質改善が見込まれます●9.5インチ/275Rはアコギに近い形状です、 フェンダー系の180Rを嫌ってRを緩くして欲しいご依頼も稀に有ります●ナットも275Rに合わせてあります●ストラトのテイストを残した感じで削り出しました 1フレットのクリアランスには余裕を持って削り出して有ります セッティングの最終局面で調整します●ブリッジ駒を調整で最初は、6E/12Fはで2.0mmにセットしましたが ナット巾43.0mmで若干ネックが太いので低く感じないので、1.75mmまで下げました●1Eは、1.4mmにセットしました●ネックの仕上がりです●ストラトモードのナットに見えるでしょうか?●ビス穴も埋めてラッカーを塗って有ります●仕上がりの画像です◆試奏タイムです ナット交換の効果を真っ先に感じました、更にストラトらしい音が出て来ます フレットクラウンの高さは完全にプレヤーの好みで変わりますが、201の巾の細い フレットも有りかと思いますが、214Hの様にワイドタイプも実に弾き易いです フェンダー系=201フレットと考えてましたが、ワイドタイプの方も間違い無く 合います。🌸たいへんよくできました🌸
2020年12月06日
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◆Martin CUSTOM サイドバインディング接着のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、たく様です。 ◆限定モデルでトラストロッド調整口・レスタイプで、小振りなボディですが驚く程 音量が豊です。 ◆画像から確認して行きます●トップが飴色に変化し始めて、弾き込みもされておりまして正に爆鳴り状態です コードストローク/フィンガーピッキング 共にOKです●ペグはGITOHのオープンタイプに交換されてます●エボニーのフレットボードです●CUSTOM の通りのギターです◆リペア開始して行きます●バックのサイドバインディングの、半周がそっくり剥離してます 括れの部分は黒ラインが入ってる部分も分離して剥離してます 部分的に剥がれてるよりも、半周剥がれている方が実はリペアが簡単です●サイドバインディングはオーバーラッカー塗装されており、サイドバインディングを 外すには塗装にカッターを入れる必要がありますが(時間と神経を使います)既に剥がれて 入れば剥がす手間が掛かりません。 バインディングに残ったバック材は綺麗に剥がしてはNGで、これが接着力を強めてくれます●サイドバインディングは僅か1mm縮んだだけです●1mmの隙間には同色のサイドバインディング材を差し込みます●接着中は画像を撮る余裕は有りません。この通り包帯では無く、マスキングテープで グルグル巻きにして固定を待ちます●固定を待つ間に1mmの隙間を埋めます。接着剤が硬化しましたら着色して馴染ませます◆仕上がり画像5連荘です●マスキングテープからはみ出したタイトボンドⅢは、ぬるま湯で固く絞ったウエスで 拭き取ると綺麗に取れます【クリア塗装のうえ限定です】●フレット&フレットボードはクリーニングして有ります●全体を超鏡面仕上げワックスを掛けて有ります●仕上がりの画像ですが、お渡しまで数日間はインターバルを開けたいと思います。◆試奏タイム 今回は省略したい思います。🌸たいへんよくできました
2020年12月04日
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◆Three S TG035 ネック裏陥没修復のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、レアギターアドバイザーのYosi様です◆画像から確認して行きます●Three S は鈴木バイオリンで製作されたギターで、完成度が高く人気が有るギターです しかも、パーラータイプ&スロッテッドヘッドです●モデルナンバーの刻印が見当たりませんが、工房のレギターアドバイザーのYosi様です TG035で間違い無いでしょうと情報を頂きました●スロッテッドヘッドは人気が高いです●バックはシェラック塗装されている様に見えますが、極薄ラッカーと思います◆リペア開始して行きます●今回のリペア箇所です●陥没した部分の被膜【材が薄いです】を外さない事にはリペアが始まりません アコギには稀に有りますが、ロッドを仕込む溝が深すぎて、画像の通り1mm有るか無いか 程度しかネック材が残ってません。これではこうなるのも当然の事と思います。 ここまで薄いなら、ストラトのネックと同じ処理をすればと思います●白く見える部分しかネック材が残ってません下は空洞です●4mmのマホガニー材を埋め込みます●お打ち合わせの通り、ネックをオイルフィニュッシュ仕上げにします 先に塗装を落とします●ロッド仕込みの溝は4mmの巾なので、4mm角のマホガニーを使います●指で押して簡単に陥没しない部分まで広げます●隙間に対して少しきつめに削り出して打込みました ロッドの動きに問題が無い事を確認して有ります●余計な部分はミニ鉋で削り落とします●サンドペーパーで段差が残らない様に仕上げます●マホガニーカラーのオイル仕上げにします●濡れた状態の時に、400番の耐水ペーパーで砥ぐ様にペーパー掛けして ウエスで拭き取った状態です 最低1週間は空けてから、トップのコート剤を塗りますが、ワックス系にするか ウレタン・オイルフィニュッシュで仕上げるかは、現状では判断出来ません●埋木の部分です。段差は全く感じません●目立たない箇所でWAXでトップコートをしましたら、良い感じでしたので そのままトップコートを掛けました●オイルフュニッシュ仕上げの手触りは本当に心地よいです●毛糸で編んだやつで磨くと更に艶が出てきます◆セッティングして行きます●現状のままチューニングして見ますと凄い弦高になってます●順ゾリだけでネックの元起きは有りません●フリーに近かったロッドを締めて行きますと、画像の通り殆どストレートになりました●普通はアコギの標準的な弦高とされる高さに成りましたが、これでは弾き難い高さです●1フレットは4Dのみ少し高いです●この時点で1フレットを調整しても問題は有りません●サドルを確認しますとやはり底面がこの状態です 予定の弦高になる様に削ります●調整後の6E/12は、2.25mmでとても弾き易いです●1E/12Fは、1.75mmで弾き易いです◆仕上がりの画像です●スロテッドヘッドは1E&6Eは他の弦とは逆にまき進めて行くと、隣の弦との接触が 回避出来ます●フレット&フレットボードもクリーニングが済みました●オイルフュニッシュ仕上げのネックも良い感じです●ローズウッド材の目止めの砥の粉を殆ど使って無いので、ローズ特有の目の跡が目立つので シェラック塗装と見間違えてました。 k2ギターファクトリーではシェラック塗装をする場合は、目止めの砥の粉は一切使わずに 2カットn濃い目のシェラックで目止めを兼ねた塗り方をします●とてもキュートなギターの仕上がりです◆試奏タイムです 張った弦が悪すぎる様で、ギターのポテンシャルを引き出すどころか、 完全に邪魔してまが、某弦でも持ってるポテンシャルの高さは伝わって来ます Yosi様に伝言です、次に張る弦は【ダダリオ】にして下さい。 劇的な変化をして驚かれると思います コードストロークは苦手な感じですので、フィンガーピッキング用のギターって感じです🌸たいへんよくできましたto be
2020年12月04日
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◆Seveuty Seven テレキャス ジャックプレート交換のご依頼を頂きました ギターオーナー様は。KIKI様です◆画像から確認して行きます●テレキャスター・スインラインタイプも良いギターです●KIKI様がお使いのワイヤレスの送信機ですと、すり鉢状のジャックプレートでは 入らないそうです●交換中の画像をアップするまでも無いと思いましたので 交換が完了しました。ジャックプレートはGibson・レスポール用の使ってます🌸交換は完了しました リペア中のギター台数が増えてますので、簡単なリペアを先に済ませて台数カウントを 減らしますと、精神的に楽になりますので特急で仕上げました
2020年12月03日
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◆Morris W-100 ネック角度調整&セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、HN/トッキー様です。 周囲からトッキーさんがW100持ってたの?の声が上がってます クラフターのイメージが強いせいも有ると思います◆画像から確認して行きます●サインは昔から憧れていたアーチストの方と、ステージを共にさせて頂いた時に して頂いたそうです、サインを入れる事は【絶対に手放しません!】の意思表示も 兼ねているそうです。 訳をお聴きして納得しました。ご意見が有る方はK2までどしどしお寄せ下さい。 これは青春の1ページそのものです。 飴色への進化が緩いので、ハードケースの中でお休みになっていた様です●立てロゴは勿論ですが、W100の人気の理由はやはり出音の素晴らしさです 当機も凄い鳴りをしてますが・・・絶対必ず弦を緩めて保管して下さい ギターは演奏中を想定して製作されてます、保管中の弦のテンションに耐えられる だけの剛性は有りません 次回同じ状態に成りましたら、ネックリセットの選択肢も出て来ます ●モデルナンバー100です。慎重に確認しましたら、やっぱし【W-100/スペシャル】と 判明しました●ブラジリアンローズウッド材です 白濁が出てますが、保管に問題が有った訳では有りません、下塗りと上塗りの関係で 発生する様ですが、音質には全く影響は出ないはずです●殆ど弾かれた形跡が見当たらない程に、大切に演奏されていた様です◆現状を確認します●6E/12は、3.5mmまで上がってます●1E/12は、3.1mmまで上がってます●サドルの出が、2mmしか有りません●1フレットは、1.0mm有ります●メッセージの通りに、ネックの反りは大した事は有りません! ネック反り無し、サドルの出少ない、12F弦高が高い、1Fも高い これが意味する事は、【ネックが元起きしてる】事です。●アコギの3大変形の中で、最悪のネックの元起きの進行状況を確認します 【最悪のレッテルはk2ギターファクトリーのリペア歴から出た答えです】●ボディにスケールを当てます●元起きして無ければ、スケールの底面がネック材と指板材の貼り合わせの境界に 来るはずですが、境界から4.0mm下がってます。 ボディが歪み変形されて無い状態で、工房で【7.5mm】を超えるギターは一台も 有りませんでした。 変形も限りなくする訳では無く、ある程度の限界が有る様でそれが、7.5mm前後と 考えてます◆名機が迷機にならない様に弦を緩めて保管してください◆リペア開始して行きます●ネック角度の矯正をします●専用治具を装着した状態でネックと指板の境界線まで戻ってる事を確認します●治具を外してスケールでマーキングします●境界線までは1.0mmまで戻りました。 何とかご指定の弦高に近い値でセット出来るレベルです●治具を装着する時に弦が挟まって、なかなか外れませんでした ストリングガイドをノコギリで付ける方がいらっしゃいますが、ノコの使用は 宜しく無いです●取り急ぎ挟まった、5A/6Eだけ、ルターで整形しておきます 見事に向きがバラバラになってます ブリッジの上面は弦高を下げる事と、弦のテンションを確保するためと、 見栄えを良くするために、サンディングする必要が有ります●謎の黒布テープはマイクを付ける時のシールドを固定していただけで 剥がしても問題が無い事が判りましたので剥がします◆◆◆急遽12/12土曜日に千葉県山武市蓮沼の【シーブリーズ】のライブ演奏する◆◆◆ 事が決まり 【土曜日に使いたいけど、間に合う?】 ネックのセット角度が予定の位置まで戻っていれば、ブリッジ&サドル&そのほか のリペアは大した事無いの、大丈夫と思いますよ! で、むちゃブリにも何とか間に合わせる事が出来ました。 セッティング~試奏と時間に追われてまして、この先の画像が一切有りませんが ここまで弾き易く、出音も凄く良くなったし、新しい曲のイメージが沸いて来たと 満足して頂きました。🌸むちゃぶりにたいおうできないこともありますがこんかいはなんとかまにあわせる ことができました🌸 二行になったのは初めてですto be 完成の画像は後日アップします
2020年12月03日
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◆YAMAHA SG1000 弦高調整&セッティングのご依頼を頂きました。 ギターオーナー様は、築101年の古民家にお住いのO様です K2と出会う前は、国産のギターには全く興味が無かったのですが 今回のSG1000やSF1000と出会って、国産のギターの素晴らしさを 知って入手されました◆画像から確認して行きます●初期生産のモデルです●ロッドカバーのSG2000はエンブレムチューンされてた様です●金メッキのメッキの経年変化は避けられません◆リペア開始して行きます●ジャックがユルユルでシールドがスッポ!って抜けてしまうので、確認しますと ジャックが大破してます、これは交換しないと駄目です SG1000のサーキットは久しぶりに見ました●プラスチック部品の爪が折れてバラバラになった様です●スイッチクラフト社のジャックと交換しました●音出しテストでは、12フレットから上が音詰まりを起こしてますので ネック全体を調整してから、フレットの擦り合わせ等の方法を検討します●調整前の1Fのクリアランスが、0.2mmしか有りませんので、ナット交換が必要に なって来る可能性が有ります◆ロッド調整のみで問題の無い状態まで戻す事が出来ました。 SG1000のネックは本当に凄いと思います、因みにK2のSGは40年間ロッドを調整した 事が有りません。●6E/12Fは、2.0mmです●1E/12Fは、1.5mmです エレキギターの理想的な弦高にセットして有ります●ネック調整で音詰まりも解消しましたが、ピックアップがエスッカションの高さと 同じにセットされてましたので、F/Rのピックアップの高さを調整してOKです。 反り返っていたピックガードも殆ど元に戻せました●フレットボード&フレットも磨いて有ります●バックのビスをゴールド(真鍮)ネジに交換しました●仕上がりの画像です◆試奏タイム 最初の音出しの印象を正直に申し上げますと・・・やっちゃったかな?です どこまで戻せるか心配でしたが、セッティング後のSGは、本来のSGに戻りました のでご安心下さい。 セッティングはギター製作と同様にギターのポテンシャルに多大な影響を及ぼします。🌸たいへんよくできました
2020年12月03日
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