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◆Narudan 100 再生リペアです ギターオーナー様は、東京都在住のK様です このギターはK様から、【使いません】と言う事で工房で頂いてしまいました リペアの合間を使って再生して行く予定です。 状態はK2のnarudan88に比べますと、内部構造は無事ですからリペアの工数は かなり軽減されます。 narudanのエンブレム、トラストロッドが入ってる、ゼロフレット仕様では無いタイプは 比較的新しいモデルですがそれでも50年以上は軽く経過してます◆現状を確認して行きます●ブリッジは欠品してますが、88で使ったブリッジベースの型が有りますので 削り出しは簡単です。 ブランコテールピースの飾りが欠品してますが、ピックガードが無事です ボディ全体はモデル88と同じ総単板と思い込んでいました●ペグの部品一式が全て無事なのは驚異的で、ブッシュ割れ欠けも有りません●ロッドが内蔵されてますが、機能するかは未確認です●輸出用は最後のnがuになっていて、被るブランドが有った様です●単板にしては妙なクラックの入り方です.カミツキガメの甲羅の様です●単盤では無く表面の突板が剥離してましたので、リペアの工法が変わります●ペグカバーも動作も問題有りません●△ネックで使い易いです。モデル88はロッドが無いので極太カマボコネックです◆再生リペア開始して行きます●突板が剥がれて無いトップに試験的にオイルフィニュッシュをしてみます●良い感じですが、クリアを吹いた方が良いかも知れません●グレッチニューヨーカー用に削り出したブリッジを仮置きして見ます●全てのハードウェアを外して本格的に再生して行きます●突板がクラックから剥がれている箇所は、ニカワを流し込んで固定して行きます●フレットボードはブラジル産のローズウッドかも知れません●ロッドは完全に緩めて保管されてました、K様のご依頼のギターのロッドは全て緩めて保管 されてましたので、もしかしたら楽器製作に携わっていたのかも知れません ロッドも無事機能してました●プラスチックのブッシュは外さないでクリーニングしないと割れる恐れが有ります●カッタウェーのサイドとバック材の剥離箇所を接着固定しますが、年代からして セルロイドのバインディングも縮んで剥離してるもので、ドライヤーで温めて伸ばしながら 接着して行きます●バックの突板がクラックの箇所で剥離してるは、クラック面の固定とバック材の固定を 浮かない様に固定します◆ボディの補強工事が完了しましたので次の工程に移ります ●ライブでも使える様に、ピックアップを搭載する事にしました●工房常連様にも評判の良い、ダンカンのミニハムバッキングを取り付けます エスカッションのセンターとフレットボードのセンターが完全一致する位置に墨付けします●ピッタリにザグリました●ボディの形状に粗削りしてから、ブリッジベースを置く位置にサンドぺ-パーを張り付けて、 前後におっぺしながらボディの形状に削って行きます。 ●サンドペーパー全体に削り粉が付きましたので、ボディの形状と一致してる事が 判断出来ます●前後から隙間が無いか目視確認します●画像の治具を使ってボディの形状と一致してるか確認します●ハードウェアーを仮置きして、仕上がりをイメージをします●ブランコテールピースの飾りが紛失してますので、缶バッチを取付する事にします●1ボリュームで配線をしましたが、音出し後にトーンが必要と感じましたら トーンコントロールを追加します。更にピックアップの追加も考えてます 4ポットになってもOKな位置にポットを取付ます●ジャックはアコギ用を使います。弦アースはジャック穴の上に別の穴を開けて接地します●サーキット一式が完了しました●弦を張って試奏するだけになりました。 どんな音を聴かせてくれるのか楽しみです●フラットワウンド弦を張って音出しテストをしましたが、フレットに弦がベタ付きで 特定のフレットしか音が出せませんので、擦り合わせして行きます●14フレットから上は全てベタ付きで、ここを最初に擦り合わせしないとどうにも成りません ブルーのフレットも有りかな?と何時も思います●フレットロッカーで4フレットが飛び出てる事が判ってますので、4Fも擦り合わせします 微調整はここが完了してからです◆フレットの擦り合わせの画像は特に絵に成りませんので、省略させて頂きましたので セッティングも比較的簡単でしたので、完成画像をアップして行きます。◆完成画像集です●ヘッドストックの全ての部品がオリジナルのナルダンは、恐らく多分皆無と思います。 ブッシュ&ペグカバーが無事なナルダンは奇跡です●ネックも最高の状態です●バックを含む突板にクラックが入っていて凄みが有ります 【カミツキガメ】の甲羅の様に見えるので、HN/カミツキガメ君 と勝手に命名しました●ダンカンのミニハムとの相性もバッチリです 6Eの音がコントラバスと聞き分けが付きません。コントラバスも演奏するA様にも 確認して頂きました。6Eを弾く時はギターを立てて弾いてしまいます(笑)●ピックガードもオリジナルです。●黒檀のブリッジです。オクターブチューニングも殆ど問題有りませんが、 多少違っていても、全てが味になってしうのがピックギターの凄い所です●ブランコの装飾金具が欠品してますが、私のナルダン88を参考に木材で削り出して 行く予定です●ジャックの仕上がりです●工房の壁に掛けて有りますが、見る人が見ると【これは凄いギターですね!】と 感じて頂ける様です。存在感は半端では有りません。◆試奏タイムです 50年以上の時間を経てタイムスリップして現代に蘇って来た感じです。 残念な事は、k2のギターテクでは、HN/カミツキガメ君の全てを引き出す 事が困難な事です。 なんちゃってブルースを、それらしく弾いていると彼がカバーしてくれるので ご機嫌に弾くことが出来ます。 工房の顔をしてこの先も存在感を発揮してくれるギターです。 PS;試奏して見ます?とお聞きすると、恐れ多いと感じられる様ですが、 試奏は気軽にして頂ければと思います。🌸宜しければナルダンもK様に会いたいと思ってると思いますので 合いに来て頂けると嬉しいです。◆どさくさに紛れてK2のナルダン88の画像をアップします。 製作年齢ですと88の方が兄貴分に成ります。 綺麗に仕上げ過ぎたと反省してます◆こんな面白ギターかな? をご紹介致します マーチンのバックパッカーをデザインされた方が製作されたギター?です●3弦で変則チューニングと、【ドレミファソラシド】のチューニング(間に何かの半音も有り】 で、弦1本を押さえると、コードになると言う、不思議なギター?です●スロッテッドヘッドです●半音は一音だけで、他のすべてが全音音階です 製作された目的を調べて無いのですが、ギターを初めて弾く方も誰でも、直ぐに弾ける 様にと考案されたと思います。 音も本当にユニークな音が出ますので面白いです●ネック巾は23mmで、ネックスケールは390mmです●バックパッカーのデザイナーの手によるギター?です to be
2020年08月30日
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◆LARRIVEE に搭載したワイヤレス・システムのノイズ対策のご依頼を 頂きました。ギターオーナー様は三浦様です。 ◆画像から確認して行きます●カナダ製の名機 LARRIVEE です●2019年8月にk2ギターファクトリーで搭載したLRバックスの iBEAM です◆BOSS(WL-T)を後付けされたとの事ですが、原因は簡単でiBEAM はジャック内に 回路が内蔵されており、トランスミッターと直接接触しますので、回路からの僅かな ノイズをトランスミッターが増幅してアンプに送信している事が原因です 事前にご相談頂ければと思います●BOSSのサイトにQ&Aでノイズ対策がアップされてました ギタージャックに直接WL-Tを挿さないで短いシールドを経由する対策法が紹介されて ます。◆取り急ぎの対策 ライブが8/30(土曜日)に有り、メス×メス変換アダプターの取り寄せが間に合いません ならばと言う訳で、WL-Tをアルミホイルで巻いて、ジャックにはアルミテープの貼る 要するにエレキギターのサーキットと同じ様にすればOKですから試して見ますと 高周波ノイズは工房のcube60からはノイズが気に成らないレベルまで収まりました 取り合えずライブはこの方式で乗り切って頂いて、30㎝のシールドをL/オス/と メスの延長用のジャックで製作する事としました。●画像のロック付きのフォンジャックにトランスミッターを接続して340mm シールドを延長して、トランスミッターをギターストラップに取り付ける方法で 対応しました。 画像のジャックは接続後に【遊び】が有るために、トランスミッターのON/OFF スイッチが僅かでも引っ張られるとOFFに成るので、それを防ぐ工夫が 必要でしたが、簡単なアイディアで解消する事が出来ました。🌸何とかご希望に沿う様に対策出来ました🌸
2020年08月30日
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◆YAMAKI Custom 135 復活リペアのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、工房のビンテージギター情報アドバイザーのYOSI様です◆画像から確認して行きます●一見すると良好なコンディションに見えますが、どうしてどうして手の掛かりそうな 良ゐ子です●Customとボリュート加工&GOTOHペグから、70年代初期の135と言う事が判明しました 流石にレアギターアドバイザーのYOSI様です●ソリッドトップの宿命でも有るトップのクラックが発生してます 簡易的にノックテストをしたところ、ブレーシングの剥離も有る様です ブレーシングの剥離の状態で、トップクラックのリペア方法が変わりますので 最適な方法を線選択します●リペア前の6E/12Fは、3.25mm有ります、試奏しますと測定値よりも弾き難い感触です●1E/12Fも、同じく3.25mm有ります●通常の六角ではスペースが狭いので、工房で短くカットした六角レンチを使って ネック調整します●ロッド調整で、2.75mm&2.5mmまで下がりましたが、弾き難い感は殆ど変わりません●1Fが075mm有りますので弾き難いのですが、0.5mmのスペサーをカポを使って 強制的に下げても、弾き難い感は全く変わりません●1Fを強制的に0.5mmにセットして、12Fを指で2.25mmまで下げた画像です 本来でしたら、12F➡1Fに向かって平均的に低くなって行くのですが、 弦高が下がって行って無い事が判ります●素直な順ゾリでしたら、ロッドで0.5mm端正すれば弾き易さも改善されるのですが そうならないと言う事は、ネックが波打ちしてるという事でから、ネックヒーター& クランプ掛けで矯正する方法を試します。これで効果が少ない場合は、フレットを抜いて フレットボードのサンディングor交換のスペシャルな工法に成らない様に願います●110℃/15分で充分かと思いますが、ネック裏の温度を確認しながら時間を調整します●クランプを掛けるポイントを見極めながらクランプを掛けます 矯正に必要な時間は現時点では推測不能です●ネックの波打ちも改善されて来ましたので、固定治具をピンポイント用に変えて 矯正して行きます。この感じですと1週間程度でギブスが取れて、揺り戻しを確認 するまでに快復する見込みです●トップの割れにタイトボンドを流し込んで行きます はみ出ても気にしないで貫通させます。タイトボンドはクリア塗装の上でしたら 硬化しても水拭きすれば綺麗に取れます●ロング・クランプで・両方から圧を掛けてクラックを可能な限り接近させます ブリッジ近くからは、クラックからタイトボンドが【むにゅ~】と出て来ました●セラミックをあて木に段差を発生させない様にスプールクランプで固定します●エゾ松材を使って、クラックは内部からパッチで補強します。 ●クラックのセンターにパッチが正確に貼れるように強力磁石を使います●強力磁石を使ってセンターに来ている事を確認しました●スプールクランプで固定します●僅かな隙間はクラックが入った直後でしたら発生しないのですが、時間が経つとクラック面が 乾燥して縮むため僅かに隙間が残りますので、クリアラッカーを重ね塗りして行きます●クリアの段差を無くすためにコンパウンドで磨いて行きます●鏡面仕上げして御覧の通りです◆ネックの状態を確認します●1F~14F【実用範囲】では問題が無くなりました●14Fから上のポジションはこの通りですが、最終フレットから前5Fは使わないですから セッティングでは無視する事にします●弾く範囲でベストなセッティングが出来る事を確認しました●12フレットから左右で弦高が変なのが判る画像です●予定弦高測定スケールでも確認しました 後は、揺り戻しが何処まで来るかが問題です●ブレーシングの剥離箇所を探して行きます●4カ所有るとは意外でしたが、他にも有る可能性が有りますので注意深く確認して行きます●トップ側のXブレーシングのエンド部分から固定して行きます●バック右の2番です●バック右の1番です●まとめて2か所を接着します●バック1番の左ブレーシングを接着します●バック左のライニングを接着します◆サドルを削り出して行きます●サドルの削り出しに入ったと言う事は、セッティングが決まったと言う事です フレットボードのRは350です●既存のサドルは全く一致してません、これも弾き難く感じる原因の一つです◆サドルはヤマキとの相性の良いエボニーで削り出しますが、画像を撮り忘れてます●削り出したエボニーサドルでレギュラーチューニングの弦高を確認しますが 1Fを0.5mmになる様にスペサーをかませて測定します●6E/12Fは、予定通りの2.25mmです●1E/12は、1.5mmで予定通りです●1フレットは0.6~0.7mmまでバラバラのクリアランスですから0.49mmに揃えます●弦高調整したナットの上面も整えました●弦を張って音出して見ましたが、1E&2Bでビビるポジションが有るのと 過去に擦り合わせされたと思われますが、フレットクラウンを整形しないで 削ったままの箇所で音色に違和感が有りましたので、全体を必要最小限で擦り合わせます●擦り合わせが完了したフレットボードです。◆仕上がり画像です●波打ったネックの戻りが近い将来出る可能性が否定出来ないため 少しの間は様子を見る必要が有るからです。 音出しテストでは、エボニーサドルとの相性の良さが炸裂してます。最初の出音とは 全く違うのでYOSI様が一番驚かれると思います。 野太く繊細でヤマキはやっぱり良いよね!と実感されると思います、しかも使用してる 弦はテスト用の弦です◆心配していた戻りも無くリペアの完了です 試奏のコメントはヤマキらしさが前面に出た素晴らしいギターです。 弾き難さも完全に解消して、弾き易く音も抜群で弾いていて楽しく何時間でも弾いていたい ギターです🌸みかけよりもこうすうがかかりましたがおもとおりのしあがりになりました🌸to be
2020年08月23日
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◆YAMAHA FG301 オレンジラベルのトップ割れのリペアです。 ご依頼の会社様は匿名ご希望です 店頭展示中にお客様がギターハンガーに掛けようとしたところ、床に落下! 画像の通りトップ側のテールが割れてしまいました◆画像から確認して行きます●テールの部分の色が変化してる箇所が割れた部分です 合板トップは、表面にコンマ数ミリの突板【スプルースの薄板】を張って仕上げて 有りますので、割れた部分を完全に消し去る事は不可能ですが、トップの裏表を補修して 段差を無くして滑らかに仕上げる事は可能ですし、音質に悪影響が残る事も有りません●ヤマハ・カラーラベル・シリーズ最後のオレンジラベルです カラーラベルシリーズを数多くリペアさせて頂いた経験で、オレンジラベルの印象は 決して良く無いですが、このギターはオレンジも鳴るねぇ~が、こうなる前に チェックした時の印象です。◆リペア開始して行きます ●弦が張って有りますとリペアの邪魔になりますので、 1カポしてエンドピンを外して弦を束ねておきます●リペア箇所のアップ画像です●表面はサイドバインディングからも一部浮いてます、内部のライニングも剥離箇所が有ります●内部のラインングにタイトボンドを流し込み、トップ側からはクラック箇所に タイトボンドを流し込んでクランプで固定して接着しますが、トプに段差が出来ない様に 注意します◆弦高調整していきます●6E&1Eともに凄い高さに変わり果ててます。 ご依頼のショップ様に入荷した直後は【少し高いかな?】程度でしたが、 弦を緩めずに展示せざるを得ないため、数か月展示しただけでこの状態です●6E/12Fを2.25mmに指で下げても問題が無い事を確認しておきます●ロッド調整は1Fのクリアランスが0.5mmまでが限度です●サドルをエボニーで削り出して行く前に、R350で有る事を確認しておきます●プラスチックのサドルなのにR350になってません、これも弾き難と感じる原因です●傷の付いたブリッジの黒い塗装はギターが貧弱に見がえる原因ですから、塗装を落として おきます。ブリッジ材はブラジリアンローズウッドでした●リーマーでブリッジを仕上げます●仕上がったブリッジにエボニーサドルをセットしました、ストリングガイドは弦を張って から溝を切ります●ブリッジ&サドルの仕上がりです●トップにクリアを拭いてから最低1週間以上空けてからサンディングして行きます トップに貼ってある、薄い突板が一度完全に割れてますので、どこから見ても 割れ跡を消し去る事は出来ませんが、良く見ないと気が付かないレベルまでに 仕上がってます◆試奏タイムです 今までオレンジラベルの個人的な評価は、決して高くは無かったのですが 今回のオレンジラベルは、個人的な印象を変えるだけの音質です🌸たいへんよくできました🌸
2020年08月22日
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◆Rickenbacker Model 380L Laguna コントロールノブ移動のご依頼を頂きました ギターオーナー様は築100年の古民家にお住まいの、O様です。 ブログにアップするのは、Martin D-28 LRバックス LYRIC取付以来ですが、 その間にも、Hofnerベース&初期のカスタムショップ・ストラト等、その場で リペアが完了した案件はアップを省略してました。◆今回のRickenbacker Model 380L Laguna は、超激レアモデルで、日本では未発売の モデルとの事です。 ◆画像から確認して行きます ● Walnutボディ&テールピース&メイプルフレットボード&ネック材 見慣れたRickenbackerとは景色が違ってます。 入手経路をお聴きしましたら、アメリカに駐在していた、ギターを全く弾かない知人が 部屋のアクセサリーしていたので、譲って頂いたとの事です。 ・・・リッケンをアクセサリー代わりに買う?部屋の雰囲気にピッタリだったのでしょうね ●ロッドカバーもおしゃれです。 カラーコピーしちゃおうかな?●ピエゾマイクが仕込める構造になっているそうですが、純正ピエゾが手に入るかは 不明です。英語で問い合わせの電話をしても全く会話にならないので自粛してます●メイプル・フレットボードも珍しいです●ウォルナットのボディは、確かベースギターで見た記憶が有ます 定期的にワックスを掛けませんと、画像上部の様に艶が無くなってしまします●メイプルとウォルナットのサンドイッチのネックです◆ご依頼の内容を確認します●コントロールノブの配列が画像の通りになってます。 レスポールに慣れたと言うか、リッケン専門のプレヤーの方以外は、 演奏中にボリューム&トーンコントロールする事は至難の業では無いでしょか? ボリュームはペダルが有るだろ?トーンは演奏中に触る事有るの?の突っ込みに ボリュームペダルは苦手でトーンも触るよ!と言うプレヤーが確実に2人居ます O様とK2です(笑)◆一見すると変わった配列に見えますが、マスターを除いて各ポットを左周りに、 玉突き移動させれば、お馴染みのGibsonの2V・2Tの配列と同じになります。 我が道を行くRickenbackerパワー炸裂と言う事でしょうか? 玉突き移動には、フロント・ポットのトグルスイッチ・ハーネスを数センチ延長と リア・ポットのハーネスの一部を数センチ延長すればOKです◆リペア開始して行きます●要するにこう言う事で意外と単純です●フロントからトグルスイッチへのハーネスを外す●リアからトグルスイッチのハーネスを外す●マスターからフロントへのハーネスを外す●玉突き移動させて結線すれば完了です●フレットボードを観察しますとかなり弾き込んでます。 フレットはマイクロファインで磨くと早く手簡単でフレットを必要以上に削る 事無くピカピカになります●kEN SMITHのCLASSJC WAX POLISH でオイル分を定期的に補給する事は必須の メンテナンスで、世界のギターリペア工房御用達ワックスと紹介されている通りの ワックスです サウンドハウス ¥820(税抜)(¥902 税込) k2ギターファクトリー調べでは全国最安値と思われます ●リペアの完了です ノブはGIBSON系のギターと同じ配列になってます◆試奏タイム ノブの配列の関係で弾く楽しみが半減していたとの事ですが、 これが簡単に解決して、我慢しないでもっと早くやれば良かったとの事でした Rickenbackerで無ければ初期のビートルズの演奏は難しいと痛感させられました事と、 ギターが先か曲のイメージが先かはケースバイケースかも知れませんが、もしリッケンが 無ければビートルズの曲のイメージも変わっていたかも知れないと、勝手に想像する事は 自由で楽しいです。 国内に何台存在するかは不明ですが、380L Lagunaでオールマイラビングを弾くと ジョージになった様な勘違いをしてしまいました。 🌸しそうがここまでたのしいのはひさしぶりです🌸
2020年08月16日
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◆GRETSCH NEW YORKER ブリッジ交換&ピックアップ取付 復刻モデルのNEW YORKER を仕入れましたが、余りの音の悪さに 【悪さを表現しますと、大浴場で弾いている様な、空き缶の中で弾いている様な 聴くに堪えない反響音で鳴る鳴らない以前の問題】 高く付いたオブジェでもGRETSCHだから、まあ良いか?と諦めていたのですが イーストマンのブリッジ交換をさせて頂いた事がきっかけで、ブリッジを交換すれば 何とかピックギターに成る可能性が有る事が判り、ブリッジを削り出して行きます🌻GRETSCH NEW YORKERでお困りのゲスト様にお知らせ致します ブリッジの交換&セッティング【ネックの反りが尋常では無い場合は別途ご相談】 税込み\8,000限定5名様 特別価格でお引き受け致します メールでお申し込み下さい r800d@yahoo.co.jp タイトルはグレッチの件で送信してください◆画像から確認して行きます●小ぶりなボディとサテン仕上げで外見は申し分有りません 反響音消すためにボディ内にタオルを詰めたり、Fフォールを塞いだりと努力はしました●使用する弦は【YAMAHA】のアコギ用を使ってます、他の巻ですと巻が ペグまで届かない場合が有ります。4D3Gは弦を切る事無くピッタリです●オリジナルのブリッジで、全てを台無しにしてた根本原因です メーカー製作段階で駄目だって事判ると思うのですが、なぜこのまま販売するのか 理解不能です。 ブリッジと台座の隙間が悪い結果を生んでいる様です◆リペア開始して行きます●オリジナルの台座の形状を、内装工事等で使う特殊工具で前後を型取りします●黒檀で削り出した台座で、オリジナルの型通りですが、微調整はボディに乗せて 完全に合わせます●ブリッジはオクターブを取って削り出します●左がオリジナルで右が乗せ換えるブリッジです ◆ピックギターで使われる、サスペンティッドタイプを取付て行きます Stewart Macdonad 製の Golden age ピックアップを選定しました●通常でしたら最終のフレットボード下までネック材が有るのですが、斜めに削られて ピックアップがそのままではビス止め出来ませんので、マホガニーの角材で隙間を 埋めてビス受けを取付ます●逆サイドも同様です●角材に下穴を開けて、マホ材とネックまで届くビスで共締めします●1ボリュームor 1トーンの配線図が有りますが、今回は1ボリュームタイプにします●マホ材でステーを取り付けました●ピックガードのピックアップ本体とサスペンダーが接触する部分を削り取って置きます●Fフォールの真上にポットを取り付けます●GRETSCH 純正のノブをチョイスしました●仕上がりのイメージです。ハーネスは隠ぺい配線になります●ジャックはFフォールから指が届く位置に取り付けます●サイド材は5mm厚ですからES335と同じ取付方法で問題は有りません●弦アースはストラップピンの穴からブランコテールピースに取りますので アース線が通る部分を確保しておきます●位相を確認して結線しますが、ボディとピックアップのクリアランスが殆ど取れないので 注意してハンダ付けします◆ポットの配線等の画像は割愛させて頂き、仕上がりの画像をアップします●ナットは水牛ボーンのオイル漬けに交換しました●ピックアップ&ピックガードの仕上がりです●ボリュームノブはグレッチ純正品です●エボニーで削り出した新しいブリッジです●コーションマークです●ピックアップ・サスペンダーの取付方法です●三角ネックで有る事を表現した積りの画像です●こっちの画像の方が△が判り易かった?かも知れません●6E/12は、2.0mmを僅かに下回ってます●1E/12は、1.5mmです●オブジェにする事を覚悟していたグレッチが、ピックギターとして生まれ変わりました ◆試奏タイムです 使用する弦はアコギ用では無く、エレキ弦が適正と言う事に気が付きました ES175等のフルアコでしたら迷わずにフラットワウンド弦を貼ります。 当初はピクアップを乗せない予定でしたので、アコースチックギターと して使おうと思ってましたので、致し方なかったと思います。 アコギ弦ですと3Gの音のボリュームが足りませんので、フラットワウンド弦に 交換してから再度コメントします。 弾いていて楽しいギターで有る事は揺るぎの無い事実です🌸気が付かなかったら生涯オブジェでいたかも知れません🌸
2020年08月12日
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◆HAMOX by YAMAKI 再生リペアのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、工房のビンテージギター情報アドバイザーのYOSI様です 既にリペアは始めてましたが、アップするタイミングが遅れてました◆画像から確認して行きます●YAMAKIは最初はHAMOX ブランドでギターを出していたとの事らしいです HAMOXは10台以上リペアさせて頂いてますが、初めて見る超初期のモデルの 様です●HAMOXブランドは後にヤシオ楽器が製作する事に成りますので、HAMOXブランドを OEMでヤマキが製作してると思ってました●ゼロフレット&メタルナットは初期モデルの証ですが、このナットの色は初めて見ました●ピックガードも手が込んでます●裏からペイントすれば柄が残ると思ってました●オープンタイプのグロバーペグに交換します●アジャスタブルサドルも初期モデルの証ですが、サドルが何と軟質プラスチックの 丸棒です。これは初めて見ました●ナットの色【材質】が違うタイプの様です◆再生前のコンデションを確認しておきます●レギュラーチューニングで、6E/12Fが5.0mm有ります●同じく1E/12Fも、5.0mm有ります●ピントが明後日の方に合ってまして、これはネックが元起きしてると言う事です●元起きは。1フレット位置で7.0mmです。 偶然の一致かも知れませんが、元起きを測定しますと7.0mmに成ってるギターが 多いです。 7.0mmの元起きは、ネックのセット角度が1.0mm前に出たと言う事ですから 1.0mm前に出る事が一応の限界なのかも知れません【K2の私見で科学的な根拠は 有りません】 弦高は無制限に上がる事は無く、木材にも変形する限界が必ず有ると思えるからです●メイプル系?のネック材です●ロッドの余裕を確認しましたが、締め方向に限界近く回ってます●弦を押さえて6E/12Fを2.25mmまで下げても支障が無いか確認しておきます●オリジナルのサドルです●ブリッジが最大10mmの厚さが有りますので、ブリッジを削って弦高を下げます●サドルアダプター?の上面まで削りましたが、これでは予定の弦高まで下げられませんので アジャスターの受けをブリッジ材の底面と同じ高さにします●現状で下げられる限界まで調整して、サドル材に真鍮のパイプを乗せましたが 予定の弦高までは下がってません●ペグ交換の準備をしておきます。12個のネジ穴は全て埋めます 丸棒を削る時に良く切れるノミは必要不可欠です、定期的に砥ぎに出してます◆実際の弦高よりも高く感じる原因のネックの順ゾリを、強制的に端正します●110℃で15分掛けます●クランプを掛けて強制的に修正しますが、どれだけ時間が必要かは予測出来ません●これ以上ストレートに戻る事は無いと早々に判断した方が今後の展開が早いのと、 この程度でしたら良く言われる【軽い順ゾリが良い】セッティングの支障に成らない レベルです 【軽い順ゾリが良い】の台詞はK2は口が裂けても絶対言いません、 完全ストレートが良いに決まってますが、そうならない時に弾き難くならない許容範囲は 有ります ●グロバーのオープンタイプペグをセットしておきます●過去のリペアでも有りましたが、HAMOX by YAMAKIのフレットの低さは 驚くべきレベルです。 オーナー様が削ったのかな?と最初見た時は思いましたが、どうやらメーカーで擦り合わせた 感じです。 ノギスで測ると0.4mmしか出てません●フレットボードに張り付いている様に見えます、何と言う低さでしょうか?●SM社製の新品のフレットワイヤーです、違いが判りますね●更にブリッジ&サドルに手を加えました、サドルホルダーを止めていたボルトを 画像のタイプに交換して、サドルホルダー自体を削りました●弦を張る前で弦高は2.0mmです。メイプルネック材はマホガニー材よりも固いため レギュラーチューニングすれば予定の弦高になります●ブリッジの仕上がりです。全体をオイルフィニュッシュしてピン穴を面取りしてから ストリングガイドを付けて有ります●6E/12Fは、2.5mmです。K2基準では高いと思われますが、フレットクラウンの 高さを思い出して頂ければ宜しいかと思います●1E/12Fは1.75mmです、シャッター押す時にスケールを当てる位置がズレてました●ピックガードの裏側を塗装しましたら、普通の黒のピックガードに仕上がってしまいました 例の模様はラミネートされていると思ってたのですが、透明なピックガードにスッテカー を貼ってからスプレーした後に剥がした様です。完全に見込み違いしてしまいました。 ピックガードには両面テープを貼って有りますが、ボディに貼り付けてませんので べっ甲柄のピックガードをまだお使いで無ければ、工房にお越しの際にお持ち下さい●ブリッジの仕上がりです●フレットはエッジの面取りをして引っ掛らない様にして有ります●ヘッドの仕上がりです●バックの仕上がりです●ボディに貼り付けてません●ピックガードを除いて、予定のセッティングに仕上がりました◆試奏タイム 弾き始めの数分間で音量が上がって来てる事が、はっきり体感出来る程です 音質はメタルのサドルの関係も有ると思いますが、エッジの効いた感じです フレットの低さは途中のポジっションで、フレットレス?と勘違いします フレットを打ち換えしたら、更に凄い事になる予感です🌸たいへんよくできました🌸
2020年08月08日
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◆Raimundo スパニッシュギター 弦高調整のご依頼を頂きました ギターオーナー様はS様で、FS820と同時にお預かり致しました。 当初はチェックのみの予定でしたが、弾き難いギターを弾いていて 楽しいでしょうか?の問に、決して楽しくは無いですが、2台預けますと 自宅で弾くギターが無いのは、短期間でも寂しいと言う事でしたので 工房で完全調整した、YAMAHA FG130グリーンラベルをお貸出し致しました 勿論、レンタル料金などは掛かりません。 ◆画像から確認して行きます●スペイン製のギターとお聞きしてます。軽く音出ししましたが本場で製作されたギターは 歴史を感じさせる音質です●コストパフォーマンスが高い評価がされているとの事ですがK2も同感です●ヘッド周りも丁寧な仕事がされてます●サドルの出のMAXが1.5mmしか有りません●1フレットは0.6mmで問題は有りません ●クラッシクギターの標準弦高を0.25mm超えてるだけですが、数値よりも高く感じます●数値よりも高く感じる原因はMAX0.2mmの順ゾリです、12Fから1Fに直線上で弦高が 下がって行かないので、数値よりも高く感じる訳です◆リペア開始して行きます●大局的な箇所からリペアを開始する事が重要で、ネックの順ゾリを修正する事から 始めます ●ネックヒーターは、110℃/15分でOKと思いますが、状態を確認しながら掛けて行きます●クランプを掛ける順番も重要です。ニカワが使われていると思いますので3日で充分かと 思います●予定通りネックはストレートに戻りました●サドルの出が僅か1.5mmしか有りません。通常は3~5mmは出ているはずですから 弦高を下げるためにギリギリまで削った後だと思います。 サドル溝のネック側を削ってサドルの出を確保して行きます●サドル溝の画像右側を削りサドルの出を確保します。 クラッシクギターは音質低下に続がるトラストロッドを通常は入れません 【ポジションマークが無いのも同じ理由です】 フレットボードを厚くして、完成直後のサドルの出を高くして、将来の変形に素早く 対応出来る様に考えられているのだと、リペアをする立場では理解してます サドルがここまで削られた原因は、ネックの元起きで上がった弦高を下げるためです 今回はブリッジに手を入れる事で、弾き易いセッティングに戻せますが、次の段階は ネックリセットと言う選択肢しか残されてません。 ネックの元起きは、弾き終わったら毎回必ず弦を緩める事でも完全に防ぐ事は出来ませんが 遅らせる事は出来ますので、毎日弾くとか関係無しに、弾き終わったら毎回弦を揺る緩めて 下さい。●弦高を0.5mm下げるためにブリッジのナット溝を1mm削り、サドルを同じく 1mm削りました。削ったブリッジは元の形状に整形してクリア塗装をして有ります ⁂画像はサドルの方向が逆向きになってます●正しい方向にサドルをセットして弦を張り戻しました●仕上がりの弦高は、6E/12で、3.0mmです リペア前の3.75mm+順ゾリ最大値0.2mmのセッティングと比較しますと 弾き易くなりました●1E/12Fは、2.75mmです●レギュラーチューニングで順ゾリは解消されてます◆リペア完了を撮り忘れてましたので明日アップします◆試奏タイム K2はクラッシクギター演奏の心得が有りませんので、音質のポテンシャルを引き出す 事が出来ませんので、R・ゼッペリンの【天国への階段】で判断するのと、単音を弾いて 音詰まり等の問題が無いかを確認する様にしてます。 The Beatles - Till There Was You を耳コピ中です クラッシクギターの標準的な弦高は、6E/12Fで3.5mmです。エレキ弾きのK2には とても手強い弦高です。🌸すなおにりぺあにおうじてくれるよいこでたいへんよくできました🌸
2020年08月05日
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◆YAMAHA FS820 セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様はS様です。 ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアをさせて頂く事に成りました ◆画像から確認して行きます◆小ぶりで軽量、手軽に弾けるギターサイズです●コストパフォーマンスが高いギターの評判とお聞きしました、 確かにこれからギターを始めたい方から、中級以上の方まで幅広く対応出来るギターです。 しかしながらギターには個体差が有りますので、気に入った個体を必ず探して下さい ●ペグのデザインがグロバータイプになって、一時期のオリジナルデザインとは 違って良い感じです。回し心地も問題有りません●プラスチックのサドルは如何なものかと思います、ヤマハには経験上エボニーサドル が合いますので交換します●弦高が高いと棒サウンドハウスさんのレビューに有りましたが、確かにその通りです 6Eで0.75mm 1Eで1.0mm下がったセッティングで出荷すれば、良いのにと思います と言うか,何故しないの?って不思議です この弦高ですと、Fコードで挫けてギターって難しいや~めた!は今も昔も変わらない 様です。 K2の様にギター歴48年【無駄に長いだけ】の長期優良ギター購入ユーザーの 芽をメーカーの手によって摘んでいる事にいい加減に気が付いて欲しいです◆工業製品から楽器になる手助けをさせて頂きます●弦高調整の最初はトラストロッドです●6E/12Fは、2.75mmまで下がりましたが、これではK2基準に達してません●1E/12Fは、2.1mm有り、随分高いです●トラストロッドの調整で1Fが0.5mmまで下がって来ましたが、これはロッド調整の限界を 意味してます。これ以上締めると5フレット~1フレットにかけて逆ゾリ方向に動く事に なります●実測数値よりも高く感じる原因は、各弦の12Fの高さが指板のRに合って無い事が 原因です。画像は2弦と3弦が高さで、これでは駄目です●エボニー【黒檀】サドルに交換します●サクッと削り出して、微調整する事無く1回で決めて行きます●弦をセットしました エボニーサドルにすると、カッコ良くなった!と見栄えも音も高評価を頂いてます ブリッジにもオイルを塗ってあリます オイルはブリッジ&フレットボードに定期的に塗らないと、無垢材は割れたりするリスクが 高くなりますので、必ず塗る様にして下さい●計算通りの弦高は、6E/12F 2.0mmです●1E/12Fは、1.5mmです 実生活で0.75mmの差を感じる事は滅多に無いと思いますが、ギターの0.75mm差は ギターやぁ~めた!がギターって楽しいね!に変化する程、莫大な数値差です●セッティングが決まりましたので仕上げに移ります フレットはピカピカで無いと我慢出来ないので、磨いてからフレットボードにオイルを 塗ります。 フレット磨きは、【マイクロファイン】が最適です。最近はホームセンターで取り扱ってる チェーンが増えましたので、容易に入手可能です◆仕上がりの画像です●ネックの仕上がりです●仕上がりました◆試奏タイム S様もおっしゃってましたが、確かにコストパフォーマンスが高いギターです ボディサイズもそうですが、弾いていて楽しいギターは良いですね 音質はビンテージFGシリーズの頃とは変化していて、ヤマハだね感を抑えた 素直な感じで好感が持てます。 弾いている時間がそれ程長い感じでは無いので、これから弾き込んで行くと 更に良い感じに鳴る事は確実ですから、これからの成長が楽しみです🌸0.75みりはげきてきなへんかをもたらします🌸
2020年08月05日
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◆YAMAHA CPX900 セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Johnny.K 様です Gibson Southern Jumbo に続いてセッティングのご依頼です ◆画像から確認して行きます●CPX900は初めてで、900になると流石に佇まいが違って来ます●CPX900NT●ヘッドもこの通りです●弦を緩めて保管しないのは賛否両論有る事は承知してますが、 結果が全てとすれば画像の通りです。 K2ギターファクトリーでリペアさせて頂いたお客様には、必ず全ての弦をダラダラに 緩めて保管して下さる様にお願いしております 画像の様に6E/12Fで3.5mmを超えますと、例え音が良くても弾いていて楽しさは 半減するのでは無いでしょうか?●1E/12Fは2.25mm有ります●ローポジションのフレットを擦り合わが必要です フレットボードを見ると弾き込み方が半端では有りません。 必要最小限度に済ませる様にします●ネックバインディングが剥離した事によって、段差が有りますのでカラーが 多少変わる事をご了解の上で解消しておきます◆リペア開始して行きます●トラストロッドでどこまで何処まで調整出来るか確認します●0.5mmのスペーサーが引っ掛って通るまでが限界です、これ以上締めると 5フレットから上が逆ゾリします ロッドの効きが安定するまで他の箇所をリペアして行きます。時間を空ける事も リペアのテクニックです●コントロールユニットのV&Tのガリを無くします、一旦バラして接点復活剤でガリを 無くします。接点復活剤と錆止めスプレーはセットで使います 完全にガリは無くなりました●サイドバインディングを接着して行きます。バインディングとネックの間の残ってる 接着剤を取り除いて、段差が無く接着出来るか確認します●タイトボンドで接着します●クリア塗装の段差は残りますので、演奏の時に感じない様に段差を無くします●段差を感じる事は無くなりました、色の変化も判らないレベルです●ロッド調整の戻り具合を確認します アコギの標準的な弦高と言われてる、6E/12F/2.5mmまで戻りましたが、 フレットボードとの関係も有り 実際は微妙な高さです。●1E/12Fは、明らかに高いです●1Fは0.5mmのスペーサーが引っ掛って通りますので、ロッドの調整はここが 限界と言う事を意味してます●ロッド調整の限界を確認しましたので、サドルをエボニーに交換する際に弦高を 調整します●1~7フレットを擦り合わせて行きます●必要最小限度で擦り合わせして有ります。 次回は打替えが必要になります●フレットボードの跡が凄いです。 フレット全体を磨きましたのでギャップが特に目立ちます●弦を外す時にストリングガイドに引っ掛りましたので、正しい形に整形して有ります●弦高を調整したエボニーサドルを乗せて弦を張り戻します サドル削り出しの工程は省略しました●6E/12Fは、2.25mmです。僅か0.25mmの差が大きいのです●1E/12Fは、1.5mmです●1Fのクリアランスも予定通りですが、レギュラーチューニング中は1フレットに接触 しますが、チューニングが合い始めた頃にはビビリは無くなってますので、気にしないで ドンドンチューニングを進めて下さい。 弦のテンションを考慮したセッティングしてますので、弦を細くする時は事前にご相談 下さい。●予定通りに仕上がりました◆試奏タイムです 弾き易いギターは弾いていてやっぱり楽しいですね! 1.5mm下げましたが、実生活で1.5mm何てのは意識しないと思いますが ギターの世界では天と地以上の差になります。 音質は、ヤマハ=エボニーサドル 工房公式通りです。 試奏して頂きますと違いを体感出来ると思いますので楽しみにして下さい🌸たいへんよくできました🌸
2020年08月04日
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◆昨夜【8/1】は、工房をPM7時30分に早じまいして、 【SEGS CAFE&DINER】さんに行って来ました🌻成田市並木町字野沢台143-24 すたみな太郎さんのお向かいです 理由は簡単明瞭で、ベーシックバーガーが食べたくなったからです ●Mバーガーがメニューに加わったと聞いた時に、MバーガーのMをマーチン?マーシャル? それともモーリス? を連想するのはリペアマンの性分でしょうか? それ以来、定期的に体が欲するのを止める事が出来ません マーチンバーガー下さい!と言うとベーシックバーガーですね?と何時も訂正されますが 個人的に定着するまで頑張ります【マスターには内緒ですが賛同される方を求めてます】◆ベーシックバーガーの他の人気メニューの一部をご紹介します●人気NO,1のチーズバーガーです●店名の冠名のセグスバーガーです、オリジナルソースがタップリです●プレミアムバーガーは、どうやって制覇しようかと山を登る時のルート選択と同じ感覚に なります。どうぞ気合を入れて制覇して下さい●テリヤキも同じです、気合を入れて制覇して下さい●駐車場から見た全景はUSAです かもんべいびーあめりか♪です●ここでオーダーして下さい●アメリカ人の人もビックリ!アメリカしてます マスターは大のギター好きで、福岡時代のバンド経歴も豊富です●屋外席もご用意してます●ご協力お願いします●K2が勝手にVIPエアリアと呼んでるコーナーです。席料は不要ですからご安心下さい●この席のシートも座りごごち満点です●奥のコンテナーは女性専用です、 ライブを開催する時はコンテナ前が特設ステージになります◆スタッフによってドアノブ等の、手の触れる箇所をまめに拭き掃除されてました 店内各所に除菌スプレーを設置して、対策されてましたのでお客様のご協力と ご理解をお願いしたいと思います。🌻K2ギターファクトリーのブログを見て来た!と、お声がけ頂いたお客さま先着10名様に 次回に使える50円引きのクーポンを進呈して頂ける事に成りました。 お店は知っていて行きたいと思ってたけど、初めてはチョットと、K2と同じビビリの 方は、気さくなマスターとスタッフがお待ちしてますので、K2を出汁に出掛けて見ては 如何でしょうか?
2020年08月02日
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◆ EPIPHONE MAYFAIR バンジョー セッティングのご依頼を頂きました バンジョウーのオーナー様はT様です。セグス様からご紹介を頂きました◆お聞きしてる点検の内容 ①2年程弾いて無いとの事でしたので全体のセッティングとチェック 特に大きな問題を抱えてませんので、通常のセッティングを施せばOKです ②オートチューナー【?】の取付 オートチューナーと聞くと反射的にGibsonを思い出してしまいましたが 2弦&3弦のペグをB4 Dチューナーに交換して、オープンGからオープンDに素早く変更できる セットした位置でロックが効いてチューニングが素早く変えられる手動のペグで間違い無いと 思います。 ③トーンリングの取付 ご希望のリングをご用意して頂いた方が間違いが無いと思います トーンリングは、現状の音に不満や、音を変えたい、苦労したい等のご希望が有る プレヤーにはピッタリのアイテムですが、現状に不満は全く無いプレヤーには 不要かも知れません。◆画像から確認して行きます ●バンジョーのデコレーションは独自の文化を感じます、古き良きアメリカって感じです K2の師匠は実はバンジョーの名手で、弾く時間と同じくらいの時間をセッティングしてる めんどくさい楽器だと、嬉しそうに話してました ●EPIPHONE MAYFAIRは、決して軽くは有りませんが超重量級でも無く丁度良い重さです●ポジションマークも手が込んでます●バンジョーの弦は張力がギターに比べて弱く、細いネックに見えますが厚みが有るので 張ったままの弊害がネックに出難い楽器ですが、駒の変形が早く起こる事に成りますので 長期間弾かない事が判ってる時は、やっぱり弦を緩めた方が良いかも知れません●最も使われるオープンGチューニングで、現状の弦高を測定します 4弦で2.75mmは、標準とされる弦高よりも低い設定ですが、 低いと言う感覚は受けません●原因は、MAX0.3mmの順ゾリですが、ロッド調整で済むレベルです●ネックのセット角度を確認します 角度はもう少し緩い方が良い感じですが、調整は簡単に出来る構造になってます●リゾネーターを外しますと、2本のボルトが有り【1本の場合も有ります】 これで調整可能ですが、角度を変えると音も変わるので、弦高と音のベストorベターな ポイントを探すのは簡単な様で、ドツボに嵌まり易いです●ブリッジ駒に注目して下さい、皮は木材と違って弦で上から抑えられると、 駒の中心から左右の端に向かってカーブが掛かります、すると駒の両端が上に上がって 変形しますが構造上の宿命です、交換する必要が有るまで変形はしてませんが、セッティングを 変えて無いのに音が変わったら確認するポイントでも有ります●バックのデコレーションも見事です◆セッティングを開始して行きます●ロッドを調整して、MAX0.3mmの順ゾリを修正します ストレートに修正しましたが、ロッドの揺り戻しが必ず発生するため数日は確認する必要が 有ります●オクターブ・チューニングは、闇雲にしても時間が掛かるだけですから、アコギ用の計測定規 を使って、12フレットをセンターとして左右の等位置を出しておくと簡単です 画像のマスキングテープの左端が等位置で、平行で合う事は有りませんので左右を調整して オクターブを合わせます 因みにK2の師匠は、オクターブが合う位置に鉛筆でマーキングしてました、カッコよりも 弦交換やセッティングをする時に面倒だし目立たないだろ?と言う事です。 k2はピックギターで同じ事をしてます●テールピースのカバーを開くと弦のエンドが見えるところが、ロボット見たいで好きです 弦は最短で2年以上経過してますので交換します●1弦のナット溝が浅く、2弦よりも飛び出していたので、ナット溝を調整して 0.28インチのクリアランス合わせます●弦高を下げてませんが、順ゾリを解消したぶん弾き易くなってます●オクターブが合う位置がここですが、1弦と4弦で合わせます。 2弦&3弦も問題の無いレベルです
2020年08月02日
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