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2023.08.26
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第22話「天子のやきもき」

皇帝に招待され、涂高(トコウ)山の祭典にやって来た程(チォン)家。
易占に傾倒する少商(シャオシャン)の双子の兄・少宮(シャオゴン)は喧騒を離れ、独り林の中で妹の縁談を占っていた。
「お?嫋嫋(ニャオニャオ)は楼垚(ロウヤオ)以上のご縁に恵まれそうだな」←( ゚д゚)おっ!
そこへ突然、道に迷った班嘉(バンジア)が現れる。
「すまない!山道はどこか分かるか?」
少宮はせっかく並べた卦(ケ)を蹴散らされ、これで良縁がおじゃんだと落胆した。←( ๑≧ꇴ≦)えー!

騎射場へやってきた少商は思いがけず楼垚と何昭君(ハージャオジュン)にかち合った。

「破談になってもよく顔を出せるわね~」
憤慨した楼垚は思わず席を立ったが、冷静な何昭君が制止し、結局、2人は静かに帰って行った。

萋萋(チーチー)は少商をかばって王姈と喧嘩になり、2人は騎射で勝負することになった。
もはや止める気力もない少商、すると萋萋の席に天敵の袁慎(ユエンシェン)が座る。
「平素より得意満面の程娘子(ニャンズー)も意気消沈する日がきたか?」
相変わらず嫌味な師匠に少商も視聴者もへき易、相手をする気分ではないと席を立ってしまう。
程姎(チォンヤン)は思いがけず想い人と2人になれる好機を得たが、袁慎は少商を追いかけて行った。
しかし少商が袁慎を足止めしようと企む。
「あ!袁善見(シャンジエン)公子よ!」
すると息女たちが一斉に袁公子を取り囲み、袁慎は身動きが取れなくなってしまう。

( ತ _ತ) 本当イラつくわ〜w


やがて山道が見えると、ちょうど息女たちに追い回されている袁慎を見かける。
班嘉は人が多いと怖いと訴え、息女ならなおさらだとぼやいた。
しかし一行の姿が見えなくなると、独りぽつんと取り残されている息女が見える。
班嘉が一目惚れしたのは姎姎だった。

少商は気晴らしに馬で散策に出かけた。

建築に興味がある少商は見事な柱の作りに感激し、そのまま階段を登った。
窓から見る景色は壮観、不思議と破談などたわいない事だと思えて来る。
しかしその時、最上階から誰かの話し声が聞こえて来た。
…何楼両家を縁組させた陛下は楼家に対し後ろめたいゆえ、さらに楼一族に肩入れするだろう
…平素より楼太傅が東宮を笠に来て寒門出身の官吏を抑えつけていることも追求せぬ
…東宮は無能だ、必ずや廃嫡を働きかけねば
少商は思いがけず反太子派の密談を耳にし、慌てて戻ることにした。
その時、うっかり腰牌を落とし、音を立ててしまう。
「誰だ?!」

少商は玉佩をあきらめ、階段を駆け降りた。
すると突然、凌不疑(リンブーイー)が現れ、少商を捕まえる。
不疑は咄嗟に窓から飛び出し、少商を抱えたまま片手で屋根にぶら下がった。
その時、密談者たちが窓を開けて外を確認する。
「この辺りから聞こえたはずだが…どこへ消えた?」
「下へ行くぞ」

ありがとうアルソックw


凌不疑と少商は屋根によじ登り、無事に塔の中へ戻った。
しかし無理をした不疑は驊(カ)県での古傷を痛めてしまう。
少商は密談者の話を聞いていたが、不疑はここへ来たことも全て忘れるよう言い聞かせた。

一方、萋萋と王姈の騎射勝負は萋萋の圧勝だった。
「王姈、最後を射たところで負けだし、条件を下げてあげる
 馬を止まらせたままで的に当ててもいいわ~ふふふ」
すると王姈は矢をつがえたかと思うと、突然、萋萋の馬の足元に向かって矢を放ってしまう。
驚いた馬は萋萋を乗せたまま暴走、咄嗟に馬にまたがった頌児(ソンアル)が追いついたが、止めることはできなかった。
このままでは崖から転落してしまう。
頌児は仕方なく萋萋に飛びつき、2人は坂道を転げ落ちた。
頌児のおかげで萋萋は無事だったが、萋萋をかばった頌児は足を怪我してしまう。
「阿頌!歩けなくなったら私が一生、養うから!」
軍営で血を見慣れている萋萋は頌児の怪我を確認しようと衣をめくり上げたが、思いがけず下履きが破れて太ももがあらわになっていた。
(; ꒪ω꒪ ;)<ぁ…
( ̄▽ ̄;)<無理やり見るからだろう?一生、責任とってくれよ?

凌不疑は少商が落とした玉佩を持っていた。
「あ、私のです、幼名も刻まれているわ」
「…弱弱(ルオルオ)?面白い幼名だな」
「ルオルオ?違うわ嫋嫋(ニャオニャオ)よ」
実は少商が落とした玉佩は真っ二つに割れ、不疑が拾った玉には女偏がなくなっていた。
少商は玉佩を取り返そうとしたが、不疑は自分が預かると言って返してくれない。
一方、文(ウェン)帝は騎射場や袁公子の騒動を聞いて憤慨していた。
皇后・宣神諳(シュエンシェンアン)は一族の娘である王姈の失態を詫びたが、越(ユエ)妃・越姮(ユエホン)は皇后の責任ではないとかばう。
「そもそも大したことではありません、私たちも若い頃は色々ありましたよ?」

天幕の外では王将軍、万将軍、程将軍が子供たちと一緒にひざまずいていた。
その時、曹(ツァオ)常侍(ジョウジ)が慌てた様子で天幕へ入って行く。
「陛下!凌将軍が戻りました!しかも程四娘子と一緒です!
 何でも程四娘子を命を賭して助け、古傷が再発したそうです!
 程四娘子は涙を流し、凌将軍に命で償うと…」
皇帝は子晟(ズーション)がまた程娘子を助けたと聞いて急に機嫌が直った。
「そうかそうか…まあ今日の目的は祈祷と娯楽だ、若い頃は行き過ぎてしまうこともある」
すると皇帝は嬉しそうに天幕を出ると、なぜか程始(チォンシー)だけ連れて行ってしまう。

程始は訳もわからず皇帝に同行し、凌将軍の天幕へやって来た。
すると驚いたことに嫋嫋が一緒にいる。
不疑と少商は崖から落ちそうになったところを助けてもらったと口裏合わせしていたが、いざ皇帝を前にすると少商は言葉が出なかった。
子晟の想い人に興味津々の皇帝、しかし何を聞いても子晟が口を出す。
仕方なく皇帝は程父娘に子晟への恩を一瞬たりとも忘れず感謝し、その恩に報いるよう命じて帰した。

ウーレイのモフモフ


皇帝は子晟を宮中で静養させるつもりだったが断られた。
子晟が屋敷で治療したがるのは程娘子が原因だろう。
しかし見たところ程娘子は凡庸だった。
すると黙って聞いていた越妃は子晟が禁欲過ぎれば心配し、ようやく想い人が現れれば凡庸だと難癖をつけると呆れ、面倒臭くなって皇帝を追い出してしまう。
皇帝は仕方なく皇后の天幕を訪ねたが、慎ましやかな皇后は何を聞いても皇帝の決定に従うとしか言わなかった。
「朕の苦しい心中を誰が知ろうか…まったくどいつもこいつも役に立たん!」

皇帝一行は帰京した。
程始と蕭元漪(シャオユエンイー)は凌将軍がまた嫋嫋を助けたと聞いて動揺を隠せない。
偶然にしてはあまりに不自然だが、皇帝から恩を忘れぬよう命じられた手前、挨拶に行かねばならなかった。
「ここはお前が付き添っては?」
「将軍、今でなければいつ父親の出番が?」

家塾の講義にも身が入らない少商。
やっと退屈な時間が終わって席を立ったが、袁慎に呼び止められ、独りだけ居残りになった。
「人としての道理を学びなさい、婚姻を利用し自由を求めるなど、何と浅はかなのか
 嫁げれば一族を逃れ、束縛されないとでも?別の者に束縛されるだけだ
 しかも門閥世家だぞ?楼家の件で何も学ばぬとは…
 そんなに急いで凌不疑に近づく必要があるのか?!」
少商はとんだ言いがかりにふつふつと怒りが込み上げてきた。
「誰が婚姻を利用した?いつ凌不疑に近づいたのよ?…あなたどうかしてる」

(# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾<そうだ!どうかしている!

すると袁慎はあくまで学のない少商への忠告だと言い訳し、凌不疑から離れるよう説得した。
その時、少宮が駆けつけ、父が呼んでいると伝える。
「少商、阿父が凌将軍府へお礼に行くから一緒に来るようにって…」
袁慎は口惜しさから思わず背を向けた。
「両親の命では夫子も阻めないのでは?」
「…程娘子は破談の傷が癒え、痛みも忘れたようだ、将来、後悔しないように」
少商は激情に駆られ拳を振り上げたが、思い留まって出て行った。


o(`ω´ )o<なぜ殴らなかった!殴ってくれたらすっきりしたのに!w

つづく





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最終更新日  2023.08.26 18:17:31
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