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2023.10.16
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第36話「負けず嫌いの涙」

凌不疑(リンブーイー)は宮中に留まる程少商(チォンシャオシャン)を気遣い、曲陵(キョクリョウ)侯府から少商の荷物を運び込んだ。
少商は届いた荷物を見ると家が恋しくなる一方だとぼやいたが、皇后は単に宮中での暮らしが窮屈なだけだと見抜く。
思わず顔を見合わせて失笑する皇后と少商、しかしそこへ五公主が現れ、寝殿のなごやかな空気は一変した。

五公主は珍しく殊勝な様子だった。
「どんな貴重な礼品も父皇と母后の権勢を借りて得たもの
 そこで自ら舞人を招いて演舞を編成し、長く練習しました」
「母后はあなたの孝心を知っているわ」

「でも放置されている荒れ地です
 荘園にして水路を開き流民に開墾させれば、食糧も増え、民も安心かと…」
「天下は王の領地ゆえおのずと開墾する民もいる、心配には及ばない」
しかし五公主は少商のすることには援助しても自分は叱責されると恨み言を漏らした。
皇后は少商なら自腹であり私欲でもないと呆れ果て、話をそこで終わらせてしまう。

病み上がりの皇后は五公主が宴に招いた世家の息女たちが煩わしく、越(ユエ)妃の永楽宮へ預けることにした。
少商は駱済通(ルオジートン)と一緒に五公主たちを瓏園(ロウエン)まで案内することになったが、庭園の橋を渡っている時、五公主の取り巻きに突き飛ばされて池に落ちてしまう。
すると五公主は少商を怖がらせようと池に蛇を投げ込ませた。
驚いた少商は必死に逃げ惑いながら岸に上がったものの、足首をかまれてしまう。

蛇には毒がなく少商は無事だった。
五公主はびしょ濡れのまま逃げるように長秋宮へ戻った少商の姿を見て溜飲を下げ、駱済通に口止めしておく。

思わず口ごもる駱済通、その時、物陰から音が聞こえた。
「何の音?!出て来なさい!」
全てを見ていた五皇子は申し訳なさそうに姿を現したが、嫡子の五公主には頭があがらない。
五公主も父皇が過って宮人に産ませた五皇子など歯牙にも掛けず、余計なことは言うなと釘を刺しておいた。



少商が湯浴みから上がる頃にはすでに夜になっていた。

「宮中なら昼夜、会えると思ったが、君はずっと忙しくて差し入れも使いをよこす
 以前よりも会うのが難しくなるとはな…それで今夜はどうにも恋しくなって会いに来た」
少商はかろうじて笑みを浮かべたが、涙があふれそうになって背を向けた。
「今や朝堂では誰もが私を羨む、賢恵な女子を妻にできると…
 陛下すらも君が賢く有能だと褒めた、長秋宮を見事に差配しているとね
 君は誰かに尽くすと決めたら全身全霊でその人のために献身する、たとえ自分が辛くても…」
不疑の称賛の言葉を聞いた少商はかえって悔しさと惨めさが募り、ついに泣き出した。
「嫋嫋(ニャオニャオ)?どうした?」
少商は思わず不疑に抱きつき、泣きじゃくってしまう。
驚いた不疑は少商を強く抱きしめながら理由を聞いたが、少商は家が恋しいだけだと嘘をついた。

凌不疑はそれ以上、追求しなかった。
その代わり少商を抱き寄せる口実に、背中にある急所・命門(メイモン)の場所を教える。
「…他に教えられることがある?例えば誰かに虐げられた時、応戦する方法よ」
「私がいる、誰も虐げない」
「でもいない時は?!」
「何を学びたい?」
「こんな風に後ろから押されたら?」
少商が不疑の背中を押そうとすると、不疑はあっさり避けて少商の腕をつかんで見せる。
「じゃあこうしたら?」
すると不疑は攻撃を華麗にかわし、少商を捕まえて寝台の上に押し倒した。
「どうだ?」
「…使えるのは手一本よ」
「はお」
不疑は片手だけでも軽々と少商の手を封じてしまう。
「手一本も使わないで」
そこで不疑は両手を使わず、少商に覆い被さった。
思いがけず唇と唇が触れ合いそうなほど接近してしまう2人…。
少商は恥ずかしくて視線をそらしたが、その時、不疑が少商の手を取って自分の背中に回した。
「この先、私の命門は君に託した…嫋嫋、何が起きたんだ?」
「…ひとつお願いがあるの」
「君が望むなら全て叶える」



皇后の寿誕を祝う宴、少商は見事に取り仕切って見せた。
最初の余興は意表をついて凌将軍が琴を披露、実は不疑は皇帝に頼まれても腕が鈍っているからと断り続けて来たという。
どうやら不疑を弾かせる気にさせるのは少商だけらしい。
次に三皇子がちょうど皇后の寿誕前に封土で新たな鉱脈を発見したと報告した。
「これも母后の福がもたらしたものでしょう」
皇帝が上機嫌になったところで今度は皇太子と皇太子妃が西域で購入した玉麒麟(ギョクキリン)一対を献上した。
しかし皇太子妃がうっかり銀銭をつぎ込んだと口を滑らせ、失笑を買ってしまう。
倹約を推奨する皇帝の前での失言に顔を引きつらせる皇后と皇太子、その時、少商が助け船を出した。

少商は皇太子妃の隣にひざまずき、皇太子からの祝いは他にもあると上奏した。
実は今日の酒は皇太子が西域から取り寄せた種から実った果実で作ったという。
「果実酒なら浪費にならず存分に飲めます」
また料理も皇太子が求めた胡桃の油を使っていた。
「胡桃は腹持ちするため欠かせぬ食物なのです、太子に感謝します」
少商の機転で皇太子は面目を保ち、皇帝も民の心が分かる皇太子だと喜んで褒賞を授けた。
安堵して席に戻った皇太子、しかしふいに向かいの席にいる想い人に気づく。
2人はしばし見つめあったが、それを見た皇太子妃は激しい嫉妬に苛まれた。

五公主は二公主と駙馬(フバ)が奏でる音楽に合わせて群舞を披露した。
しかし人数が多すぎたせいか途中でぶつかり合い、転んでしまう。
皇帝は意気消沈する小五を慰めるため褒美を出すと言ったが、宴席は何とも言えない微妙な雰囲気に包まれた。

凌不疑と少商からの祝いの品は書簡だった。
皇后は献上された書簡を早速、開いてみると、それが亡き父が記した詩文だと分かり、思わず涙ぐむ。
宣(シュエン)太公は詩文を好んでいたが、記した詩文を惜しむことなく友に贈り、屋敷には書簡が残っていなかった。
「…父の墨宝は2度と見られないと思っていたわ」
皇帝は心がこもった礼品だと感激し、皇后も子晟(ズーション)と少商が自分を心から気にかけていることを知っていると感謝した。

宴席で並んで座る凌不疑と少商はすでに夫婦のように仲睦まじかった。
皇帝はそんな2人の様子を見て目を細めたが、袁慎(ユエンシェン)や駱済通は内心、穏やかでない。
そうとは知らず、少商と不疑は同じ杯の酒を分け合いながら飲んでいた。
その時、少商は不疑の右薬指に巻いた包帯に気づき、琴の練習のせいかと尋ねる。
しかし不疑はなぜか黙ったまま何も答えなかった。
少商はふいに昨夜、不疑が自分を押し倒した時のことを思い出し、何とも言えない愛おしさが湧き上がる。
すると少商は衝動的に不疑の横顔に口づけし、照れくさそうに宴席を出て行った。



駱済通の侍女・春笤(チュンティアオ)は五公主が取り巻きの娘を呼んで悪巧みしていることに気づいた。
すると令嬢が早速、五皇子に何やら耳打ち、五皇子は千鳥足で宴席から出て行ってしまう。
春笤はこっそりあとをついていくと、五皇子が庭園で少商を待ち伏せしていた。
五皇子は酔った勢いで少商にちょっかいを出そうとしたが、少商は凌不疑を真似て五皇子の腕をつかむと池に落としてしまう。
「俺は泳げないんだぞ!助けてくれ!」
しかし少商は泳げなくても岸へたどり着けることを知っていた。

すっかり酔いが覚めた五皇子は激怒、少商の悪辣さは凌不疑と同じだと批判した。
実は五皇子は幼い頃から凌不疑にいじめられていたという。
「奴は陰湿で必ず報復する、手段も選ばない、そなたとお似合いだな!冷酷で無慈悲だ!」
出自のせいで卑屈な五皇子は少商まで軽視すると嘆いたが、少商は五皇子が独特な見解を持っていると知っていた。
「五皇子は異国の風土の話がお好きだとか?
 …朝堂に無益と知りながら探求しようとするのは純粋な心からです
 誰にも称賛されないからって何です?自分が好きならそれでいい
 その点で私と五皇子はよく似ています」
「…そこまで言うならもう難癖はつけまい」
「はお、では今日から私たちは友ですね」

駱済通はせめてもの思い出に凌不疑と別れの杯を交わしたかった。
そこでちょうど少商が席を離れた隙に凌将軍に声をかける。
「北西に嫁いだら今度はいつ会えるか…私から将軍に一献を…」
すると春笤が慌てた様子で戻ってきた。
「大変です!…五皇子と程娘子が鏡心(キョウシン)池で密会しています!」

つづく


。゚(∩ω∩`)゚。 にゃおにゃお〜
それにしても3も5も声が上手いわ、意地悪だけどw





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最終更新日  2023.11.05 15:07:59
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