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2026.09.01
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カテゴリ: 錦月如歌 あらすじ



第27話

楚昭(ソショウ)は町外れにある許願樹で禾晏(カアン)と肖珏(ショウカク)の仲睦まじい様子を見かけた。
居たたまれなくなり、結局、薬を渡せず引き返した楚昭。
応香(オウコウ)は薬を持って戻って来た主を心配したが、楚昭はふいに書灯の囲いを外してろうそくの炎に手をかざした。
「公子?炎が怖いのでは?」
「もう恐れぬ」
応香は楚昭が炎への恐怖を克服できたのは禾晏のおかげだと気づいた。

潤都の防衛に加わり、民を守り抜いた楚昭。

何如非(カジョヒ)は″鳴水(メイスイ)の戦い″を境に人が変わったようだった。
そんな中、柴安喜(サイアンキ)が肖仲武(ショウチュウブ)の援軍要請の文を何如非が差し止めたと証言した時、禾晏の顔色が変わるのを見る。
さらに禾晏は7人の副将たちの死を知って激怒し、李匡を助けるため単独で潤都へ駆けつけようとした。
楚昭はこの振る舞いこそ飛鴻将軍の姿だと気づき、禾晏が本物の飛行将軍ではないかと疑ったという。
案の定、禾晏は何如非が作った隠し通路の存在を知っていた。
奇襲では何如非の武技を見事に再現、これは禾晏が紛れもなく飛鴻将軍だったという証拠となる。
しかし何如非を操っていたのは徐敬甫だった。
楚昭は自分がこの秘密に気づいたことを徐敬甫に悟られてはならないという。
「父同然に先生を敬っている、だが国を裏切るわけにはいかない」

翌朝、楚昭は禾晏と肖珏を訪ね、これから帰京すると伝えた。
実は丞相に無断で潤都へ来たため、1日も早く戻って釈明する必要があるという。

すると肖珏は楚昭へのこれまでの疑念を明かす。
闕(ケツ)城の戦いのあと自分の悪評を広めたのは楚昭らしいと聞いていた。
また掖州城で飛奴(ヒド)と帳簿を取り合った覆面の女子の特徴は応香とそっくりだという。
あの時、孫祥福(ソンショウフク)を暗殺したのも恐らく応香だろう。
確かに証拠はなかったが、その一方で楚昭は自分たちと一緒に街を守り、烏托と戦った。

「官吏の道はままならぬもの、私は流れに従って動くが一線は越えない」
しかし禾晏は一線を越えずとも悪は悪だと諭し、己の意に背かずに済むよう願うと告げた。
「禾姑娘の寛大な言葉と願いに感謝を…ではこれで失礼」

肖珏は楚昭への疑念を打ち明けなかったことを禾晏に詫びた。
「いいのよ、でも都督、楚兄は決して極悪人ではないわ、今後は協力できるかも」
しかし肖珏は禾晏の楚昭への信頼に戸惑いを隠せなかった。




その頃、計画が失敗した何如非は後始末に追われていた。
ひとまず馬寧布(バネイフ)の使者に丁重に謝罪して時間を稼ぎ、急ぎ徐敬甫に泣きつく。
「潤都の戦いを理由に肖珏が帰京します、私を追求するはず
 そうすれば鳴水の一件も蒸し返してくるでしょう、どうかお助けください!」
しかし徐敬甫は何如非が隠し事をしていたと激怒する。
何如非は何晏(カアン)の件だと気づき、本当に義妹なのか確証がなく、いずれにせよ潤都で葬るはずだったと釈明した。
「私に話していればこんな状況にはならなかった…
 潤都で飛鴻将軍を装った何者かが烏托の大軍を畏怖させ、本物が救援に来なかった
 このことはすでに陛下もご存じだ!肖珏と禾晏が騒ぎ立てれば鳴水も再調査となるやも…」
何如非は深く反省し、今後は全て話すと誓った。
仕方なく徐敬甫は烏托をなだめておくと約束したが、肖珏と禾晏は替え玉の事実を使って何家を攻撃してくるのは必至だと警告する。
「絶対に奴らを生きて京城には入れません!」



禾晏たちが潤都を離れる時が来た。
すると禾晏が助けた女子たちを連れて綺羅(キラ)が見送りにやってくる。
実は綺羅は家族から見放された女子たちが自活できるよう織物工房を開いたという。
「挑む者がいる限り変化は起きる、潤都の絹の名が天下に轟くのを待っているよ」
その様子を見ていた李匡はつくづく禾晏の人を動かす強さは飛鴻将軍に似ていると実感していた。

ひと足先に都へ帰った楚昭は皇帝に潤都の戦いについて詳しく報告していた。
皇帝は戦上手の肖珏の功績には驚かなかったが、急に頭角を現した禾晏に興味を持つ。
「陛下、武安郎・禾晏は将才の持ち主かと…」
「逆に何如非はかつて良将であったが、今や見る影もない」
しかし楚昭は徐敬甫の手前、何如非をかばった。
「陛下、大きな犠牲を出しましたが、烏托軍は屈強で兵力の差もあったのは事実
 何将軍も力を尽くしたのでしょう」
皇帝は怪訝そうな顔をしたが、話を変えて潤都でも民を守った楚昭に褒賞を与えることにした。
徐敬甫の門人でありながら師匠と不仲の肖珏を褒めるとは大した度胸だという。
「本日をもって楚昭を正四品(シホン)兵部侍郎に任ずる」

楚昭はその足で徐敬甫を訪ね、勝手に潤都へ行ったことを謝罪した。
「謝る必要はない、短い間に一気に出世を遂げたな、大魏の柱石、陛下の腹心の座まで
 あと少しのところに迫った、さすが我が自慢の門人だ」
楚昭は肖珏と禾晏が次々に功を立てるので焦り、急ぎ参内してしまったと釈明した。
「私が老師の門人なのは周知の事実、陛下が私を昇進させたのは老師への称賛です」
しかし徐敬甫は楚昭が入れた茶を受け取らなかった。
そこで楚昭は皇帝が華原の戦いに不満な様子だったため、何如非も尽力したと取り成しておいたという。
「あの戦いは肖珏を殺すための罠だと分かりました、ですが肖珏は燕(エン)家軍を呼んでいた
 結局、何如非は一手及ばなかったのです」
「そうだったか、ご苦労だったな」
するとそこへ徐娉婷(ジョヘイテイ)が現れた。
徐敬甫は楚昭の帰りを待ちわびていた娘のため、話を切り上げて出ていってしまう。
しかし出世した楚昭にとってもはや徐娉婷の機嫌を取る必要などなかった。
「すまない、これから用があるので失礼する」

楚府では石晋(セキシン)伯・楚臨風(ソリンフウと夫人が宴を準備して楚昭を出迎えた。
これまでの辛辣な態度とは一変、出世した自分に媚びる伯父と伯母の姿は滑稽に見える。
2人は不足があれば何でも言って欲しいと言ったが、楚昭は何もないと答えた。
「ただ長年の心残りが…」
楚昭は伯母の言葉が忘れられずにいた。
…家名を汚した母親を祠堂に入れたくば、後ろ盾を得て出世するのね…

楚昭の生母・楚明芳(ソメイホウ)の位牌が楚家の祠堂に納められた。
あれほど蔑んでいた母に頭を下げる伯父と伯母。
もちろんこれで母への所業が許されるわけではなかったが、楚昭は少なくとも母への慰めになったと感じていた。
…いずれあの人を連れてきます、娘親(ニャンチン)、私は光を見つけました…



つづく

( ๑≧ꇴ≦)またしても都が遠いパターン来る?w





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最終更新日  2026.09.01 18:11:33
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