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2026.09.03
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カテゴリ: 錦月如歌 あらすじ



第29話

刺客を放つも何晏(カアン)の暗殺に失敗、配下はまともに尾行もできず、追い詰められた何如非(カジョヒ)はついに自ら手を下すことにした。
ちょうど買い物を終えて玉尊(ギョクソン)閣を出て来た禾晏(カアン)。
何如非は暗器を構え、物陰から何晏に狙いを定めたが、その時、運悪く楚昭(ソショウ)が現れる。
「禾兄?奇遇だね」
「楚兄?本当に…」
すると楚昭と一緒にいた徐娉婷(ジョヘイテイ)があの絵姿の女子と禾晏が瓜二つだと気づく。
「あなた誰?子蘭(シラン)@楚昭と親しいの?」


何如非は楚昭が何晏に好意があると気づいた。
そこで徐娉婷の嫉妬心を利用しようと思いつき、先回りして徐府で待ち伏せする。
すると帰宅した徐娉婷はやはりどこか顔色が悪かった。
「ご気分が悪いようですね…そう言えば季陽(キヨウ)で活躍した女将軍の話をご存知で?」
案の定、徐娉婷は女将軍と聞いて足を止めた。
何如非は女将軍の名が″禾晏″だと明かし、数日前に京城に戻ったが、実は男に成りすまして入隊したため、承平(ショウヘイ)帝は何も知らないと吹き込む。
「もし陛下が知ったらあの女将軍はどうなることやら…」

その夜、肖(ショウ)府に燕賀(エンガ)が訪ねて来た。
燕賀は肖珏(ショウカク)の自分への対応が禾晏とあまりに違い過ぎると突っかかり、怒った肖珏に酒器を取り上げられてしまう。
子供じみた2人の様子を見て失笑する禾晏。
「寒っ」


燕賀は肖珏が特別扱いしたのは何如非だけだったが、禾晏が加わったと驚いた。
実は何如非に青琅(セイロウ)剣法を指南したのは肖珏だという。
「まさか?」
「本当さ、俺がこの目で見たんだから」
当時、青琅剣を託されたものの、なかなか使いこなせなかった何如非。

燕賀は何如非に教えても時間の無駄だと言ったが、肖珏は何如非に内密にしてくれるなら、ずっと断ってきた勝負に応じると言った。
別の日には弓の指当てを忘れた禾晏のために自分の予備をこっそり置いていたという。

その頃、禾晏の外套を取りに戻った肖珏はふと禾晏からもらった巾着に目を留めた。
「この刺繍は結局、何なのだ?」←とは言ってないw
肖珏は気になって中を見ると、裏に月の刺繍があると知った。

中庭で待っていた禾晏は肖珏に気づいて席を立った。
実は燕賀が待ちきれず、すでに帰ってしまったという。
すると肖珏は禾晏に外套をかけてやった。
燕賀のおかげで肖珏がずっと自分を見ていてくれたと知った禾晏。
「剣の指南も、あの指当ても、全てあなただったのね、でもどうして?
 当時の私は臆病で自信がなく、皆に見下されていた」
「お前は辛抱強く、気骨があり、絶対に諦めなかった、私たちは似ていた
 幼くして家のため重積を担い、私も悔しい思いをしながら孤独を感じていた
 独りで努力するお前の姿を見るたび、そこに自分を重ね、手を貸したいと思ったんだ」
「見て、今夜の月は美しい」
そこで肖珏は巾着を出し、裏にある月の刺繍を示した。
「気づいたのね」
実はこの巾着には″空にかかる月となり千里を君と行く″という禾晏の肖珏への思いがこもっていた。
…私は月が好き、だけど月はそれを知らない…
肖珏は水神(スイジン)祭の踊りで禾晏が明かした秘密を思い出し、刺繍の月が自分だと気づいた。
「今も月が好きか?」
「好きです」
肖珏は愛の証しである母の形見の黒い佩玉を禾晏に贈った。
「これで月はお前のものだ…やっと気づいた、私が生涯、愛するのはお前だけだと」
その時、禾晏が思わず自分から唇を重ねた。



禾晏は肖珏と共に中秋の宴へ出かけた。
すると本殿へ続く階段で偶然にも何如非を見つけ、呼び止める。
「これは世に名高い飛鴻(ヒコウ)将軍では?私は武安(ブアン)郎・禾晏と申します」
何如非は徐敬甫(ジョケイフ)から軽率な行動を慎むよう釘をさされた手前、冷静を装ったが、顔から血の気が引くのを感じていた。
「将軍、具合でも悪いのですか?玉華(ギョクカ)寺を訪れては?あそこは気の流れがいい」
禾晏は嫌みを言って何如非を追い抜いたが、その先に兵部尚書がいた。
肖珏に気づいてあからさまに顔をしかめる兵部尚書。
禾晏は楊銘之(ヨウメイシ)の父が誠実で公正な人物だと聞いていただけに、なぜ徐敬甫と手を組んだのか分からなかった。
しかし肖珏は今になって思えば、むしろその誠実すぎて正義感が強い性格を徐敬甫に利用されたのだと思い至ったという。

宴が始まった。
皇帝は余興の舞が終わると早速、武安郎を呼んで功績を称賛、肖珏と楚昭はそんな禾晏の姿に目を細める。
すると皇帝は肖家軍でありながらなぜ封雲(ホウウン)将軍ではなく飛鴻将軍に扮したのか聞いた。
禾晏は以前、仮面をつけていた飛鴻将軍なら素顔を知る者が少なく、顔を見られても安全だと奏上、そこで尊敬する飛鴻将軍に会えたこの機会に手合わせしたいと嘆願する。
その時、徐敬甫が助け舟を出した。
中秋節は安寧を祝う日であり、御前で刀剣を交えるのは礼を欠くという。
しかし皇帝は単なる余興であり、2人とも節度はあるだろうと認めた。

禾晏が抜いたのは青琅剣だった。
宴席の重臣たちは騒然、武安郎がなぜ飛鴻将軍の剣を持っているのか分からない。
「将軍、胸をお借りします」
痺れを切らして先に攻撃を仕掛けたのは何如非だった。
しかし禾晏は見事な武功で何如非を負かしてしまう。
「陛下、お目汚しを…」
禾晏は自分の席に戻ることにしたが、その途中、何如非の耳元でささやいた。
「何如非、私を殺せず残念だな、お前は私に殺されるのに」
「何晏っ!」
何如非はうっかり声を荒らげ、慌てて謝罪しながら徐敬甫に目線を送った。
仕方なく徐敬甫は何如非が華原の戦いで怪我をしているため、万全なら負けなかったとかばう。
「今日の勝ち負けなど重要ではありません、興を添えられたのならそれで十分かと」
皇帝は若く知勇を備えた武安郎を良将だと褒め、臣下たちも皇帝が良将を得られたことを喜んだ。




皇后が公主や婦人たちを引き連れて挨拶にやって来た。
婦人たちは挨拶が終わるとすぐ引き上げたが、その時、徐娉婷は楚昭が禾晏を見つめていることに気づき、呆然と立ちすくんでしまう。
すると激しい嫉妬に駆られた徐娉婷は父が止めるのも聞かず御前に立ち、実は禾晏は女子だと告発した。
まさかその秘密が父にとって諸刃の剣だとも知らずに…。

楚昭は慌てて席を立ち、徐娉婷の誤解だろうと知らないふりをした。
しかし徐娉婷は調べればすぐ分かることだという。
禾晏は仕方なく釈明することにしたが、その時、皇帝が口を開いた。
「肖将軍、朕はどうすべきだろうか」
実は肖珏は独りで帰京した折、すでに皇帝に禾晏の秘密を明かしていた。
「陛下にご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「この件、朕はすでに知っていたのだ」

陛下が?!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ザワザワザワ…

…少年の頃、ある女子と知り合いました
その者はあまり武芸の才がなく、時に能天気に見えました
困難に直面すれば逃げるだろう、そう思いましたが、あれほど忍耐強い者は初めてです
その姿は凛として、たくましかった、目を奪われました
当時、私は自分の心がよく分からず、その者を成長させようと厳しく接してしまった
彼女はきっと私を嫌っていたでしょう
結局、家の事情があり、私たちは別々の道を行きました
しかし縁あって掖州(エキシュウ)で再会、その者は災難に遭っていました
それでも負けず嫌いで、少し能天気なのも変わらず、若き日の友情を思い出したのです
いいえ、本当は昔から彼女に惹かれていた
離れて気づきました、不思議な感情が心に刻まれていると
陛下、その者の実力は確かです
共に道を歩みたく、男装させ掖州衛に留まらせた次第
陛下、2度の軍功をもって己の行いを償います、どうかお認めください…

皇帝は武安郎に罪はないと許し、肖珏についてもその愛情の深さに感銘を受け、見逃した。
意外な結末に唖然としている禾晏と徐娉婷。
しかしやはり徐敬甫がこのまま黙っているはずがなかった。
「陛下は慈悲深く、2人の罪をお許しになりました
 ですが将軍が私情で世を欺いたとなれば、軍の将士たちも失望することでしょう」
すると堅物の楊大人も反発する。
「もし将士たちが真似をして女子を囲いでもすれば、軍気が乱れてしまいます」

つづく


( ̄▽ ̄;)賢昌館の時から女だと気づいてたって…
華玉寺も禾晏だと知ってたから飴あげたんだ
≡≡≡ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ズコーッ!





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最終更新日  2026.09.03 20:12:51
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