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恐らく前回乗った時に振動で欠落したのだろうが、経年劣化でプラの爪が割れたのかも知れない。こんな事ってあるのだなぁと感心した。しかし、感心している場合ではないので、パーツリストでスイッチを探してみたがセルスイッチ単体では無く、ハンドルスイッチ丸ごとアッセン交換となっている。もう純正部品は無いだろうと思いヤフオクで探してみたが、初期型のハンドルスイッチは少なく有っても高額なので、修理する事にした。
モノタロウにHONDA系ミニスクーター用のセルスイッチ単体を899円で見つけた。サイズ標記が無かったので取り付けられるかどうか分からないが、最悪単体で別の箇所に取り付けても良いと思い購入した。届いたスイッチを欠落した箇所にあてがってみたが、大きすぎて嵌まらない。やはりダメだった。そう上手くは行かないものだ。
外側からではスイッチがどういった仕組みになっているのか分からないので、分解してみる事にした。ビスを慎重に外し、配線やパーツを押さえる金具を外して行くと一番下にスイッチを留めているビスが現れた。どうやらスイッチはビス1本で留められているようだ。ビスを外し配線が付いた金具を取り出してみると、小さな金具の中央に接点がありバネの力で開いているが、スイッチを押すことによって接点が接触して電気が通じるという単純な仕組みである事が分かった。
要はこの金具を外から何かで押してやれば良いのであるが、スイッチレバーを作るのは難しいので、金具にスイッチレバーのようなものを取り付けてやれば何とかなりそうである。スイッチが嵌まっていた長方形の開口部に丁度嵌まる物は無いものかと探していたら、屋内配線の電線コネクタが出て来た。丁度大きさも手頃であったので、分解して中の金具を取り出し、100均のリューター用サンダーをインパクトドライバーに取り付けて金具を押し込む開口部を拡げて、接点の下辺りまで押し込み、セメダインXを流し込み1日置いた。
配線を繋いで、電線コネクタを押してみるもセルは回らない。虫眼鏡でよく見てみると、セメダインがはみ出し接点が上手く接触していないように見えたので、回りの余分なセメダインを除去し、念のために接点も磨いて再びテスト。今度は一発でセルが回った。これで何とか光明が見えて来た。
早速、スイッチケースに収めてみるも、押した時にスイッチがケースに接触し、更にビス1本では支え切れない事が分かった。ケースはベンチグラインダーで削って、ビスの反対側のスイッチケースに小さな穴を開けビスで押さえを作ったら何とか収まった。電線コネクタのスイッチを押すと問題無くセルが回る。透明な電線コネクタは恰好悪いが、直ったので良しとしよう。旧車は思わぬ所が急に壊れるので、手が掛かるがこれも致し方ない事であろう。
セルスイッチが脱落し中の金具が丸見えになっている
モノタロウで買った HONDA系ミニスクーター用のセルスイッチ
ハンドルスイッチケースの中/手前はポジションランプのスイッチ
ケースから取り出したスイッチ金具
電線コネクタ
分解した
電線コネクタ
金具を差し込みセメダインXを流し込んだ
電線コネクタ
動き止めのビスを打ち込んだケース
電線コネクタスイッチの完成
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