スカラ座「ドン・カルロ」 Day4 Part3 | Sheva's Ballet Fan Ibra's Opera Fan

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2009年09月16日

スカラ座「ドン・カルロ」　Day4　Part3

カテゴリ： OPERA

スカラ座「ドン・カルロ」　Day4　Part3

第2幕
第1場

少女時代のエリザベッタの幻影を追いかけるカルロ

このシーンはエボリが歌唱も演技も良くてちゃんとストーリーが見えました。

ザージックの時は演技は…だったんで。
ロドリーゴが殺そうとするときザージックは動かずのどをそらせて
「さあ刺しなさい」なんだけど（どすこい過ぎ）
スミルノヴァはやや逃げる感じでちゃんと芝居していた。

三重唱は相変わらずすばらしかった。

第2部
このシーンは本当にすごい！
もう見事としか言いようがない。

大理石の階段の使い方が秀逸で
本当に16世紀の美しい絵画を見ているようだった。
いやそこに19世紀の人たち（民衆）が乱入しているわけですけど…

かみての上段しもての上段に神官？たちが並ぶ。
修道士たちは黒づくめのかっこうでかみてにいる
兵士たちが民衆を押しとどめている
一番奥には磔の柱が何本も立っている

玉座に座るフィリッポ
絢爛豪華衣装に輝く王冠をいただいた
荒んだ感情を隠しもせず考え込んでいる男
孤独な国王
紗幕が上がるまで展開される光景はすべてが幻想なのだ

そしてこの場の演出がまた見事で、
反逆者が縛られた後
美しいメロディになると、
子供時代のカルロが現れる
それは王の夢の中で見ている光景なのだ
幼かったカルロ
彼は王に反逆する輩となる
王は苦しんでる
そして
また美しい別のメロディになると貴族たちがゆるゆると散策する。
美しい墓場の平和がこれだ。

王妃一行がひざまづき
国王の布告者が教会の扉を開けよと歌う
やっと幕が上がり、フィリッポの幻想は終わる
現実に戻るとそこは血を流して得る墓場の平和を守るために
存在する自分がいる

貴族たちがわらわらと階段の下に降りてきて並ぶ
壮観！
かみてからやってくるカルロとフランドルの使節
フランドルの使節がきょうもすてきでした～
彼らはみんなソリストで演技もうまい
王にせつせつと訴える
直訴だ
フランドルをお救いください！

にべもなくはねつける国王
ここの重唱と合唱が見事

カルロがきれる
私があなたの王冠を戴く日がいずれ来ることを望まれるなら
スペインの王になる準備として
ブラバントとフランドルをください

Insensato!
（たわけ者め！）

ここはフルラネットは地声でどなってましたがパーペは歌ってました。

いずれわしに刃向かう剣をわしが与えると思うのか？

剣を抜いた王子

Guardie!
（衛兵！）剣を取り上げろ！
誰も動かんのか？

しかしパーペはこうなってもそんなに動揺は見せていない

見かねたロドリーゴが登場

ここで少年時代のロドリーゴが出てくるのだが
この日は外人の小さな子が演じていた（カルロ役の少年より小さい！）10歳くらい
可愛い
彼は剣を渡してからひざまづいていた
（ひざまづいて渡すのでなく）

王は剣でロドリーゴの肩にふれ、ポーザを公爵にする

カルロを見もせず何事もなかったようにフィリッポは火刑台に向かう、エリザベッタを連れて。
すげー
本当根性の据わった王ですわ

圧巻の合唱

フランドルの使節は2人の槍を持った兵士に囲まれ沈痛な面持ち

カルロを見るロドリーゴと少年

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