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1994年。アメリカ。ジョン・カーペンター監督作品。 タイトルを聞くと反射的にラヴクラフトの「壁の中のネズミ」かと思うのですが、実際にはピックマンとかいろいろな部分でラヴクラフトしているものの、オリジナルだと。 それを読むと狂気に陥る、と言われるベストセラーホラー作家が失踪し、敏腕保険調査員が作家の行方を捜すことに。やがて彼は、作家の描く架空の町「ホブの町」へと導かれていく。「スーパーナチュラル」な力によって。 とどのつまり、作家が描くことによって現実になっていくんである。これが恋愛小説作家だったら良かったのに、ホラー作家で、あまつさえおぞましき不浄の怪物に操られているときたもんです。世界は破滅めがけてまっしぐら。 本が読めなくてもご心配なく。ベストセラーだから、映画化にもなっちゃいます。おかげで、狂気は世界中に広がっていくのでありまする。 視覚的にいいなあ、と思ったのは、老婆が夫をげしげし惨殺してるシーンとか、作家が現実を破りさる(本のページが破れる)ところとか、絵画が動いていくところとか。怪物は見ない方がいいかも。シルエットと音だけの方が好み。(もちろんいいできの造形でしたが) 主人公がどんどん正気を失っていく様を見ながら、「私だったら、最初の三十分でもう正気を失ってるよ」と思ってしまうほど。やーな感じがぐーです。 ただラヴクラフト的かと言われると、ちょっと困りますが。今まで見た中では「ダゴン」が最も原作の色合いを残していたように思います。 とはいえ、個人的にこの「マウス・オブ…」もけっこう好き。不快感が何とも言えません(^^)
2004年08月30日
合宿の最終日、時間があったので古墳や神社を巡りました。その時、おみくじマニアの若者がいたので、つられて私も今年初のおみくじに挑戦。乙女チック路線で?!「花みくじ」。さぞかし可愛らしいだろうと期待して引くと、「あなたの花 ケシ」 ケシ? ちいっとやばくないですかい? 幻覚作用があるはずじゃあ。どきどきしながら、花言葉を見ると、「花言葉 妄想」 絶句。 一同大爆笑。なぜだ、なぜなんだあっ。もっと可愛らしい言葉じゃないのかっ、花みくじっ。当たっているというかなんというか。迷わず、くくりつけました。 さて、別の神社でまたおみくじを引くことに。今度はさっきの厄落とし気分です。お守りがついたおみくじです。わくわくしながら引くと、中から「招き猫」が。 何を招いてるのかなー、と言いながら、おみくじの文章を見ると、 「災難運」 ……あのう、災難運に招き猫が入ってるって。そんなもん余計に招いてどうすんねんっっっ。 またもや一同大爆笑。他の人間はみんな大吉とか中吉だというのに。どうして私だけがこんなんばっか…しくしく。 悔しいので、招き猫ごと樹にくくってきました。 なんか不運な人生がハッキリしてるような。 ぐすん。
2004年08月29日
八月上旬から当選ハガキが届くということだったので、半ば諦めていたスタトレヴォイジャーイベント。当選ハガキが届きましたっ。うひゃほーいっ。本物のホログラムドクターに会えるっっ。幸せ(^0^) 大阪会場に行きますんで、一人でふらふらしている中年…いや、ちょい若さを超した女(ショートヘアに眼鏡)がいたら、わたくしかもしれませぬ。問題は席は早い者順ってことで。いったい何時から並べばいいのだ? 体力はもつのだろうか…。でも嬉しい。
2004年08月22日
2003年。アメリカ・カナダ作品。 原タイトル「Basic」 弟が持っていたので、借りる。何の前知識もないまま見始めたので、タイトルだけでてっきりホラーだと勘違い。実際にはミステリだった。それも、芥川の「藪の中」そのもの。ていうか、黒澤映画「羅生門」の影響大、と言ったほうがいいのかもしれない。 訓練中のレンジャー部隊六人が行方不明になり、二人が生き残る。残った二人はてんでに異なった証言をする。しかし、実は…。どんでん返しにつぐどんでん返しで、私が「こいつがラスボスだな」と予想していた先に、さらにどんでん返しがあるという…ややこしいといえばややこしい。とはいえ、どの話が真実か、という点にポイントがある。どれも嘘だったりするわけで、そこがまた面白い。 物語を構成する上で、うまく「語り」を使って観客を混乱させていると思う。が、エンディングはたぶん、評価が分かれたんじゃないかな。私はああいう肩すかしは大好きなのだが。真面目な人なら「ムッ」とくる可能性も。 キーパーソンであるジョン・トラヴォルタがどう見ても「悪人」にしか見えなかった。「フェイス・オフ」(ジョン・ウー監督作品。かつて香港の映画館で見た)の印象が強すぎて。うーむむ。でもいい味出してました。
2004年08月13日
「花咲ける青少年」全十二巻(樹なつみ・白泉社コミックス) どうもここんとこ、一睡もできぬ夜が続く。というわけで、久しぶりに普段触らない本棚の奥をあさってみる。そこで出てきたのが、このマンガ。当時めちゃめちゃ好きで、確か学友たちもはまっていた記憶が。 しかしずいぶん古い作品にも関わらず、絵は麗しいし、話もおもしろい。これって実はスゴイことだと思う。というのも、マンガは同じ作者であっても、古いものを見ると「今の方がずっとうまい」とか「昔のほうが良かった、丁寧だった」とか、どちらにせよ何らかのマイナス評価が出てくるものである。(私の個人的な経験によれば) しかるにっ。 このマンガはちっとも古びていないし、相変わらずおもしろいのだから素晴らしい。うーむ。読み直して、あらためて「ノエイ少尉かっこええ」とジタバタ。当時もノエイ少尉ファンだったのだけれど。趣味って変わらないなあ。 まあ内容は単純に言ってしまえば、「美少女一人に美形たくさんの逆ハーレム」状態。いい男はみんなヒロインに心惹かれるわけですな。もう少女漫画の王道。加えてお家騒動(というか国家規模ですが)が加わったり、まあ、いろいろ。 でも純粋に楽しめる作品っていうのは、それだけで「スゴイ」のでありまする。 なんかやたらと懐かしく読んだ後は…早朝から地道に勉強したのであった。あー、また徹夜や。つらいなあ。寝たいのに眠れないのも困るっス。
2004年08月11日
創元さんのフェアがあるそうです。 「怪奇幻想フェア」 2004年8月中旬より開催 ●フェア参加作品● ディクスン・カー 魔女の隠れ家 コリン・ウィルソン 賢者の石 ジョナサン・キャロル 死者の書 M・R・ジェイムズ M・R・ジェイムズ怪談全集1 マーヴィン・ピーク タイタス・グローン ゴーメンガースト タイタス・アローン H・P・ラヴクラフト ラヴクラフト全集1 ガストン・ルルー ガストン・ルルーの恐怖夜話 ブラックウッド他 怪奇小説傑作集1 私個人は全部持っていますが、もしこれから何か読もうかな、と思っている方々にはお勧めの、基本セレクションでしょう。 ちなみに先着40名様に、訳者の野田氏サイン本が予約購入できる「キャプテン・フューチャー」(合本)第一巻についての広告も、創元さんのHPに載っています。私は当然予約しましたよーん。(でもこれは保存用。読み用にもう一冊買わないと) あと光文社の「異形コレクション 蒐集家」も頂きました。親切な編集さんに感謝。パラパラ見ているだけで、いつものようにワクワクします。このシリーズも、この夏を機に未読の方はぜひぜひお試しあれ。
2004年08月10日
以前から見たかった作品。全編灰色? の色調でムードがある代わりに、見にくいのが難点か。 吸血鬼と狼男が戦いつづけている話。ヒロインは人間の時に狼男に家族を惨殺され、吸血鬼のボスに救われて吸血鬼となり、それ以降狼男たちを狩りつづけている。 ところが、狼男たちが一人の人間(男)を追いかけているのを知り、興味を持つ。その男には秘密があり…という話。 個人的には狼男(ライカン)のボスがめちゃくちゃ好み。かっこよすぎる。外見も性格も好きだわあ。うっとり。あと吸血鬼のボス(ヴィクトル)も素敵。うーむ、やはりトップに立つ者は違うわさ。 ただ、狼男の変身後の姿は今ひとつ。もっとカッコ良くしてくれてもいいのに。単なる化け物では悲しいよう。どちらの衣装もムードがあって良かったし、絵的には好きかも。ただし、ストーリー的にはそれほど新鮮味はなし。 まあいかにも「続く」ぽいラストだったので、続篇に期待ってことで。 ちなみに私の中のモンスター好き順位は、 吸血鬼<狼男<フランケンシュタイン<ゾンビ となっております。うーむ、見た目のよろしくないモノが好きなのかしらん。ちなみに幼稚園の時に「シートン動物記」で「狼王ロボ」を読んで以来の、狼ファン。中学生では「ウルフ・ガイ」「アダルト・ウルフガイ」を読んで、アダルト版犬神明氏にうっとりし(困った中学生や)、とにかく狼男派なのであります。 でも映像にすると、狼男は今ひとつカッコよくないですね。残念。画像としては、断然吸血鬼の方が麗しいし、素敵。あの貴族的な雰囲気も、狼男にはいまいち足りないし。「吸血鬼ハンターD」のマイエルリンク様(貴族)などという、最高にかっこよすぎる吸血鬼さまもおりますしね。(マイエルリンク様激烈ラヴ。わーん、今でもマイ・ベスト吸血鬼さまだわっ) そんなかんなで、結局は楽しんで見ていました。次作が出るんなら、ぜひ狼男をもちっと狼に近づけた姿に。あと、ヒーローの変身後ももう少し手を加えてくだされ。あれでは巨大化しない「ハルク」って感じですわ。ダサかった…。変身後の造形にもう少しこだわって欲しかった作品でありまする。
2004年08月07日
「怪奇礼讃」(創元推理文庫/中野善夫 他 編訳) 19世紀から20世紀にかけての、イギリス怪奇小説集。短編ばかりで読みやすいけれど、ざっと読み流すにはあまりにも惜しい。できれば、一日一編とか二編ずつ丁寧にじっくり読み込んでほしい、味わい深い傑作集。 M・R・ジェイムズとかが好きな方だったら、間違いなく「買い」の一冊で、私も久々に堪能。というのも、血まみれ内臓スプラッタにはさすがに食傷気味のこの頃。そんな時に読むには最高の贅沢なわけです。こういう惻々とした恐怖、さりげない、見え隠れする怪異というのはいいですねえ。 読み終えたあと、「黒衣の女」とか「ねじの回転」とか「レベッカ」なんかを読み返してしまいました。 つまりはそーいう傾向です。 お勧め。 ちなみに最近の創元さんはわたくしのツボにはまる作品をたくさん出版して下さってて、とっても嬉しい。八月下旬には「キャプテン・フューチャー」が出るし、待ちに待ったブライアン・ラムレイの長編にも着手されてるそうだし(感涙!! 売れないと続篇が出ないっていうなら、私ひとりで10冊でも20冊でも買って行商しますっ)。先日は「SF雑誌」の本が出たし、もうすぐ「FT」に関する本(専門書的なもの)も出るし。嬉しい悲鳴。 論文とか書き物とか翻訳でおこもり続きで、長期休暇恒例「ひきこもり」状態突入なので、本とDVDだけが心の救い。でもお仕事があるほうが幸せ。どちらかというと、書き物系ははっきりいって開店休業中なんですけど(^^;)
2004年08月06日
1988年。アメリカ。 昔、テレビで見てものすごくハマった映画が、999円DVDで発売されたので、即買い。久しぶりに見直すと…うーむむ、こういう「男の友情もの」が好きだったのか、と再認識。異星人が移民として認められ、人間と共存する地球。異星人とアメリカ人の刑事コンビの友情が中心で、相互理解が大切ってことかしらん。今のアメリカに最も必要なことだったりして(おい)いやまあ、アメリカに限りませんが。 やっぱりラストがとても良くて、知っていても「ええなあ」と感じました。異星人は海水に触れると溶ける、というのがポイントです。 香港映画の「男たちの挽歌」とか「狼」とか「無間道」とかお好きな方には、けっこうお勧めかも。あそこまで熱くないですが、アメリカ的なノリはそれはそれで楽しいです(^^) でも私個人は香港映画のあつくるしいまでの「男の友情」ってのが好きなんですが。特にリンゴ・ラム監督作品だったり、ずーっと昔のジョン・ウー作品だったりするとなお良。「ワイルド・ブリッド」とか泣けますよねえ。役者はやはりファッチャイ(周潤發)と李SIR(李修賢)のコンビで(笑) 悪役はロイ(張耀揚)で。いいなあ。また見たくなってきました、香港映画。けど見るとはまってなかなか現実に戻れなくなるのが分かっているだけに…こ、怖い(^^;)
2004年08月05日
原題「双瞳」。2002年。台湾。 主役の梁家輝が、なんかやたらと老けていてショック。若くてピチピチしていた頃から見てたからなあ。でも役柄のイメージに合わせたんでしょう、よれよれ疲労困憊の役だから。 ホラーということだけれど、「道教」という割には「仏教」もガンガン混じっていて、道教と断言しない方がよいのかも、と思ったり。まあ道教自体、あちこちからパクってるから、いいのかな? 「双瞳」は古くから言われていることですが、これは確か「異人」「偉人」の証拠で、別に悪人でなくても可。むしろ、すごい能力を持った仙人とか伝説上の神様に言われている特徴の一つ。他にも「方瞳(四角い瞳)」とかいろいろあるし。だから、この作品での用いられ方には、ちとピンとこなかったり。うーむむ。イメージがちと違う(^^;) ただ、道観の中で繰り広げられた大量殺人はさすがに、スプラッタ気味。「人肉饅頭」には負けますが。 一番良かったのは、BGMでした。なんかとても静かで感じの良い音楽。うむ、ホラーにはこういう音楽がいいなあ。昔のイタリアン・ホラーのBGMも綺麗ですよね。 それにしても主人公の名前が「火土」って聞いたとたん、「ああ、五行だわ。事件の中心になるな」と分かってしまうあたり、もう少しひねってほしかったかも。それにしても100年前の予言って…? 結局どういうことだったんでしょ。永遠の生命は火土によってどうなるわけ? というわけで、ハッキリしなかったので、また機会を見つけて見直します。とほほ。 それにしても、台湾なまりのきつい言葉は全然聞き取れないよーう。多少なまってるくらいなら平気なんだけど。やっぱり大陸標準語仕様の耳になってしまっているわたくしでありました。 修行が足りん。
2004年08月04日
実は未見だったので、楽しみに見る。昔、友人が「めっちゃ怖い」とか「すごく可愛いよ、チャッキー」とか洗脳してくれていたので、かなり期待していたのですが…なんか思ったほどには怖くなく、がっかり。これは子供の時に見たら絶対怖いだろうなあ。今は別に何とも思わないし。でも殺人人形と言えば、「怪奇大作戦」でフランス人形が殺人しまくる話があって、幼少時に見た私はトラウマになり、未だにフランス人形は理由もなく怖いです。そんなもんか。ただ、「チャイルド」・プレイ」におけるチャッキーは表情がめっちゃ豊かで、とても人形には思えません。ここがポイント。それを「怖い」と感じるか「人形らしくない」と感じるかで、怖さが分かれるのかも。私はとことん無表情な人形のほうが「怖い」と感じるようです。ちなみに、ポイントはチャッキーをもらったことで巻き込まれる少年。めっちゃ可愛い。顔も声もしゃべり方も可愛かったので、もっぱら少年目当てで見てしまいました。うーむむ。ホラー映画に似つかわしくない愛らしさだったわ。 続編が出ているとのことですが、よっぽど評価が高くない限り、見る気しないんだけど。どうなんでしょ。面白いのかなあ。
2004年08月03日
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